(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ゲート駆動回路は、前記パワーFETのゲートに結合されたインバータを含み、前記インバータは、電源電圧及び前記パワーFETのソースにおける電圧を含む電圧のうちの大きい方の電圧を供給する、請求項1に記載の装置。
前記デジタル制御ループは更に、前記第1の閾値電圧よりも低い第2の閾値電圧に前記モニタリングされた出力電圧が到達した後は、前記パワーFETのゲートを電源電圧ノードに結合するように前記ゲート駆動回路を制御する、請求項1に記載の装置。
前記デジタル制御ループは、前記比較器に結合されたロジック回路を含み、前記ロジック回路は、少なくとも部分的に前記比較器の出力に基づいて前記パワーFETのゲートに制御信号を出力する、請求項6に記載の装置。
前記パワーFETを動作させるステップは、前記照明コントローラのスタートアップ段階後に、前記パワーFETをデジタル的にオフにすることを含む、請求項9に記載の方法。
前記ゲート駆動回路に結合され、且つ前記照明コントローラの前記スタートアップ段階中に前記パワーFETを制御し、且つ調光器互換性を提供するように前記パワーFETを制御するロジック回路を更に含む、請求項1に記載の装置。
【背景技術】
【0003】
[0003] 白熱電球に取って代わる代替照明デバイスは、エネルギーが光に変換される方法が白熱電球と異なる。白熱電球は、金属フィラメントを含む。電気が金属フィラメントに印加されると、金属フィラメントは熱くなり、且つ白熱し、光を周辺領域に放射する。従来の白熱電球の金属フィラメントは、一般的に、特定の電力要件を有さない。即ち、金属フィラメントが受動デバイスであるため、任意の電圧及び任意の電流を金属フィラメントに印加することができる。電圧及び電流は、金属フィラメントを白熱状態に加熱するのに十分なものである必要はあるが、金属フィラメントに送られるエネルギーの他の特徴は、白熱電球の動作に影響を与えない。従って、殆どの住居及び商業ビルにおける従来のライン電圧は、白熱電球の動作にとって十分である。
【0004】
[0004] しかしながら、小型蛍光灯(CFL:compact fluorescent light)電球及び発光ダイオード(LED:light emitting diode)ベース電球等の代替照明デバイスは、電球へのエネルギー供給と相互作用する能動素子を含む。これらの代替デバイスは、それらのエネルギー消費の減少に関して好ましいが、代替デバイスは、電球に送られるエネルギーに関して特定の要件を有する。例えば、代替デバイスは、LED、安定器、又は電球の他の構成要素への電力の送出を制御するコントローラ集積回路(コントローラIC)を含む。コントローラICは、同様に低電圧で動作するコンピュータデバイスと同様の構成要素から及び同様の製造技術を用いて作られた低電圧デバイスである。但し、コンピュータデバイスは、コントローラICを動作させるための低電圧を生成するために束ねられたAC/DCアダプタブリックを有するが、電球は、スペースが限られており、従来のAC/DCアダプタを含むことができない。代わりに、LEDベース電球は、高電圧ACライン入力を受け入れて、通常動作中にコントローラICに電力を供給するための、ライン入力よりもはるかに低いDC低電圧出力を提供するように構成された小型スイッチモード電源を含む。LEDベース電球の最初のターンオン中、スイッチモード電源のDC低電圧出力は、コントローラICに電力を供給することができず、システムを開始させ、及び主電源がオンラインになるまで一時的電源を提供するために、スタートアップ回路がスイッチモード電源に付属している。
【0005】
[0005]
図1は、先行技術によるLEDベース電球用の従来のスタートアップ回路100の一例である。回路100は、抵抗113を介してAC電圧入力V
INノード102に結合された高電圧パワー電界効果トランジスタ(HVパワーFET)112を含む。HVパワーFET112は、飽和モードにおいてツェナーダイオード122を用いてバイアスがかけられ、ノード106において電源電圧V
DD,Hを生成する。回路100は、V
INノード102から高ピーク電流を引き出し、補助電圧入力V
AUXノードがノード106の電圧V
DD,Hよりも低い場合に小さい連続電流を引き出し続ける。回路100は、時折非常に高い連続した電流引き出しと、HVパワーFET112のバイアス状態とにより、HVパワーFET112内で大量の電力を損失させる。HVパワーFET112が、LEDベース電球用の集積回路(IC:integrated circuit)に他の構成要素と共に統合される場合、HVパワーFET112によって生成される熱がICの構築を困難にする。例えば、HVパワーFET112は、最大電力損失規格を超えることなく熱を放散するのに十分な大きさでなければならない。HVパワーFET112のより大きいサイズは、ICのコストを増加させ、及びICを電球に組み込むことを困難にする。
【0006】
[0006]
図2は、先行技術によるLEDベース電球用の従来のスタートアップ回路200の別の例である。回路200は、AC入力電圧V
INノード102に結合されたデプレッションモードパワーFET212を含む。デプレッションパワーFET212は、飽和モードにおいてツェナーダイオード214によってバイアスがかけられて、V
DD,H供給出力ノード106において低電圧を生成する。電源電圧V
DD,Hは、スタートアップ中にコントローラ214を動作させるためにコントローラに供給される。
図1の回路100と同様に、回路200は、補助電圧入力V
AUXノードがノード106の電圧V
DD,Hよりも低い場合に、V
INノード102から電流を引き出し続ける。デプレッションパワーFET212は、デプレッションパワーFET212が電力消費を減少させるための遷移時間中にのみ電力を損失させるが、回路200は、必要とされる負荷電流が約0.5ミリアンペア未満の低電力用途に限られる。負荷電流が0.5ミリアンペアを超えて上昇すると、デプレッションパワーFET212による電力損失は、
図1の回路100において上記に説明した問題と同様の問題を生じさせる。
【0007】
[0007]
図1及び
図2を参照して説明された従来のスタートアップ回路の両方において、入力電圧V
INノード102は、飽和モードでバイアスをかけられた際のパワーFET112又は212を通して低下される。更に、スタートアップ回路からの出力電流は、最大5ミリアンペア以上を消費するデジタルコントローラをスタートアップさせるのに不十分となる。従って、電力損失を低下させながら、より大きい負荷電流を供給する回路が必要とされる。
【0008】
[0008] ここに記述された欠点は代表的なものに過ぎず、特に照明デバイス及び消費者レベルデバイス用の、低電力損失のための改良されたスタートアップ回路に対するニーズが存在することを単に強調するために含まれたものである。ここに記載される実施形態は、幾つかの欠点に対処するが、必ずしもここに記載される又は当該技術分野で知られているあらゆる欠点に対処するものではない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0009】
[0009] スタートアップ回路による電力消費は、入力電圧に結合されたパワーFETをスイッチとして動作させることによって減少される。デジタル制御は、例えば、パワーFETのゲートをアースに結合させて、パワーFETをオフにすることを含む。パワーFETがオフにされると、スタートアップ回路は、入力電圧から殆ど又は全く電力を消費しないことができる。パワーFETが、オン状態とオフ状態とをデジタル的に切り換えられると、パワーFETがスイッチモードで動作されるため、パワーFET内の電力損失が減少する。一実施形態では、スイッチモード動作パワーFETは、ドレイン端子とソース端子との間のパワーFETの抵抗が増加する飽和モードで動作されないことができる。パワーFETは、1つ又は複数の出力電圧を生成する電圧調整器に結合される。パワーFETは、1つ又は複数の電圧調整器出力に基づいてパワーFETをオン及びオフにすることを決定するロジック回路によって生成されるデジタル信号により、オン及びオフにされる。
【0010】
[0010] パワーFETはまた、LEDベース電球の通常動作中に調光器互換性を提供するためにスタートアップ後に動作される。スタートアップ回路に関連するロジック回路は、ホストコントローラICから制御信号を受信する。ホストコントローラICは、調光器互換性を提供するべくパワーFETを構成するようにロジック回路に指示する。
【0011】
[0011] 一実施形態によれば、装置は、以下:1)照明コントローラを動作させる出力電圧を供給するように構成された電圧調整器;2)電圧調整器に結合され、且つライン入力から電圧調整器に電源電流を供給するように構成されたパワーFET;及び/又は3)パワーFETのゲートに結合され、且つ照明コントローラのスタートアップモード中にスイッチングモード電源としてパワーFETを動作させるように構成されたゲート駆動回路を含む。
【0012】
[0012] 実施形態によっては、装置は、補助出力電圧ノードV
AUXをモニタリングするように構成されたデジタル制御ループも含む。出力電圧ノードV
AUXが第1の閾値電圧に達すると、デジタル制御ループは、パワーFETのゲートに結合されたゲート駆動回路に対し、パワーFETのゲートをアースするように信号を送り、その結果、パワーFETをオフにする。出力電圧ノードV
AUXが、大きさで第1の閾値電圧を上回る第2の閾値電圧に達すると、デジタル制御ループは、パワーFETのゲートに結合されたゲート駆動回路に対し、パワーFETのゲートに電力を印加するように信号を送り、その結果、パワーFETをオンにする。
【0013】
[0013] 特定の実施形態では、ゲート駆動回路は、照明コントローラのスタートアップ期間中、パワーFETを動作させるように構成され;ゲート駆動回路は、照明コントローラのスタートアップ期間後にパワーFETをデジタル的にオフにするように構成され得;パワーFETは、デプレッションモードパワーFETでもよく、且つデプレッションモードパワーFETに結合された第2のエンハンストモードパワーFETを有し、及びデプレッションモードパワーFETのソースに結合され、且つエンハンストモードパワーFETのドレインに結合されたダイオードを有する電流パワートレインの一部でもよく;ゲート駆動回路は、パワーFETのゲートに結合されたインバータを含み、インバータは、電源電圧及びパワーFETのソースにおける電圧を含む電圧のうちの大きい方の電圧を供給するように構成され;デジタル制御ループは、第2の閾値電圧がモニタリングされた出力電圧によって到達された後に、パワーFETのゲートを電源電圧ノードに結合するようにゲート駆動回路を制御するように更に構成され;デジタル制御ループは、電圧調整器の出力電圧及び第1の閾値電圧に対応する基準電圧を比較する比較器を含み;デジタル制御ループは、比較器に結合されたロジック回路を含み、及びロジック回路は、少なくとも部分的に比較器の出力に基づいてパワーFETのゲートに制御信号を出力するように構成され;並びに/又は電圧調整器、パワーFET、及びゲート駆動回路は、集積回路(IC)に統合され、且つ抵抗は、集積回路(IC)に対して外部である。
【0014】
[0014] 別の実施形態によれば、方法は、パワーFETにおいてライン電圧を受け取るステップ;パワーFETによって、パワーFETから電圧調整器に電流供給を提供するステップ;電圧調整器によって、電流供給から照明コントローラ用の電源電圧を生成するステップ;及び/又はパワーFETのゲートに結合されたゲート駆動回路によって、電流供給を提供するためのスイッチングモード電源としてパワーFETを動作させるステップを含む。
【0015】
[0015] 実施形態によっては、本方法は、デジタル制御ループによって、パワーFETに結合された補助出力ノードにおける電圧をモニタリングするステップ;デジタル制御ループによって、モニタリングされた電圧が第1の閾値に達する時を決定するステップ;モニタリングされた電圧が第1の閾値に達した後にパワーFETをデジタル的にオフにするステップ;デジタル制御ループによって、モニタリングされた電圧が第2の閾値に達する時を決定するステップ;モニタリングされた電圧が第2の閾値に達した後にパワーFETをデジタル的にオンにするステップ;及び/又はパワーFETに結合された外部抵抗において電力を損失させるステップも含む。
【0016】
[0016] 特定の実施形態では、パワーFETを動作させるステップは、照明コントローラのスタートアップ段階中に、パワーFETをスイッチングモード電源として動作させることを含み、及び/又はパワーFETを動作させるステップは、照明コントローラのスタートアップ段階後に、パワーFETをデジタル的にオフにすることを含む。
【0017】
[0017] 更に別の実施形態によれば、装置は、照明コントローラに供給するための出力電圧を生成するように構成された電圧調整器;パワーFETを含み、且つ電圧調整器に結合された電流パワートレイン;パワーFETのゲートに結合されたゲート駆動回路;及び/又はゲート駆動回路に結合され、且つ電界効果トランジスタをスイッチングモード電源として動作させるように構成されたロジック回路を含む。
【0018】
[0018] 実施形態によっては、装置は、ロジック回路に結合された比較器も含み、比較器は、補助出力ノード電圧と基準電圧との差に比例する信号をロジック回路に提供するように構成される。
【0019】
[0019] 特定の実施形態では、パワーFETは、高電圧(HV:high-voltage)デプレッションモードパワーFETでもよく;電流パワートレインは、低電圧(LV:low-voltage)エンハンストモードパワーFETであって、LVパワーFETのドレインがHVパワーFETのソースに結合される、LVエンハンストモードパワーFETと、LVパワーFETのドレイン及びHVパワーFETのソースに結合されるダイオードとを含み;ゲート駆動回路は、電界効果トランジスタのゲートに結合されたインバータを含み、インバータへの電力供給入力は、パワーFETのソースにおける電圧及び電圧調整器の出力電圧のうちの大きい方でもよく;並びに/又はロジック回路は、比較器の信号に基づいてパワーFETをデジタル的に切り換えるように構成される。
【0020】
[0020] 一実施形態によれば、装置は、照明コントローラを動作させるための出力電圧を供給するように構成された電圧調整器;電圧調整器に結合され、且つライン入力から電圧調整器に電源電流を供給するように構成されたパワーFET;及び/又はパワーFETに結合され、且つ照明コントローラのスタートアップ段階中にパワーFETを制御し、及び調光器互換性を提供するようにパワーFETを制御するように構成されたロジック回路を含む。
【0021】
[0021] 実施形態によっては、装置は、電界効果トランジスタのソースに比例する入力信号に結合され、且つ基準信号に結合されたデジタルフィードバックループも含み、ロジック回路は、入力信号が基準信号を下回ることをデジタルフィードバックループが示す場合にパワーFETを導通させ、且つ入力信号が基準信号に達したことをデジタルフィードバックループが示す場合にパワーFETを導通させないように構成され;並びに/又は電界効果トランジスタのソースに比例する入力信号に結合され、且つ基準信号に結合されたデジタルフィードバックループも含み、ロジック回路は、入力信号が基準信号を下回ることをデジタルフィードバックループが示す場合に、電流をダイオードに向けるために、パワーFETを導通させ、及び第2のパワーFETを導通させず、且つ入力信号が基準信号に達したことをデジタルフィードバックループが示す場合に、パワーFETを導通させ、第2のパワーFETを導通させるように構成される。
【0022】
[0022] 特定の実施形態では、ロジック回路は、照明コントローラからモード入力を受信するように構成されたモード入力ノードを含み、ロジック回路は、少なくとも部分的にモード入力に基づいてパワーFETを制御するように構成され得;パワーFETは、電流パワートレインの一部でもよく、電流パワートレインは、第1のパワーFETのソースに結合された第2のパワーFETと、パワーFETのソースに結合され、且つ第2のパワーFETのドレインに結合されたダイオードとを含み;ロジック回路は、照明コントローラのスタートアップ段階中に、照明コントローラ用のスイッチングモード電源としてパワーFETを動作させるようにパワーFETのゲートを制御するように構成され;ロジック回路は、パワーFET及び第2のパワーFETをオフにするために電界効果トランジスタのゲート及び第2のパワーFETのゲートを制御するように構成され;ロジック回路は、パワーFET及び第2のパワーFETをオンにするために電界効果トランジスタのゲート及び第2のパワーFETのゲートを制御するように構成され;ロジック回路は、ダイオードへの駆動電流及び第2の電界効果トランジスタ(パワーFET)への駆動電流をアースへと交互に送るように、電界効果トランジスタのゲート及び第2のパワーFETのゲートを制御するように構成され;パワーFETは、デプレッションモードパワーFETでもよく、及び第2のパワーFETは、エンハンストモードパワーFETでもよく;並びに/又はロジック回路は、制御シーケンスロジックを含む。
【0023】
[0023] 別の実施形態によれば、方法は、パワーFETにおいてライン電圧を受け取るステップ;パワーFETによって、電流供給を電圧調整器に提供するステップ;電圧調整器によって、電流供給から照明コントローラ用の電源電圧を生成するステップ;及び/又はパワーFETのゲートに結合されたゲート駆動回路によって、照明コントローラのスタートアップ段階中及びスタートアップ段階後に、調光器互換性を提供するようにパワーFETを動作させるステップを含む。
【0024】
[0024] 実施形態によっては、本方法は、調光器互換性を提供するようにパワーFETを動作させるためのモード選択を照明コントローラから受信するステップ;パワーFETに結合された出力ノードにおける電圧レベルを示すフィードバック信号を受信するステップであって、パワーFETをスイッチングモード電源として動作させるステップが、少なくとも部分的にフィードバック信号に基づいてパワーFETをデジタル的に切り換えることを含む、ステップ;パワーFETに結合され、且つアースに結合された第2のパワーFETをオンにするステップ;並びに/又はパワーFETに結合された出力ノードにおける電圧レベルを示すフィードバック信号を受信するステップであって、交互に行うステップは、少なくとも部分的にフィードバック信号に基づいて、パワーFETを通して駆動電流を電圧調整器に送ること及びパワーFETを通して駆動電流をアースに送ることを交互に行うことを含む、ステップも含むことができる。
【0025】
[0025] 特定の実施形態では、スタートアップ段階中にパワーFETを動作させるステップは、照明コントローラのスタートアップ段階中にパワーFETをスイッチングモード電源として動作させることを含み;スタートアップ段階後にパワーFETを動作させるステップは、パワーFETをオフにすることを含み;スタートアップ段階後にパワーFETを動作させるステップは、電流をライン電圧入力ノードからアースへと導通させるようにパワーFETを制御することを含み;及び/又はスタートアップ段階後にパワーFETを動作させるステップは、パワーFET及びダイオードを通して駆動電流を電圧調整器に送ること及びパワーFETを通して駆動電流をアースに送ることを交互に行うことを含む。
【0026】
[0026] 更に別の実施形態によれば、装置は、照明コントローラに供給するための出力電圧を生成するように構成された電圧調整器;パワーFETを含み、且つ電圧調整器及びライン電圧入力ノードに結合された電流パワートレイン;パワーFETのゲートに結合されたゲート駆動回路;及び/又はゲート駆動回路に結合され、且つ照明コントローラのスタートアップ段階中にパワーFETを制御し、且つ調光器互換性を提供するようにパワーFETを制御するように構成されたロジック回路を含む。
【0027】
[0027] 実施形態によっては、装置は、ロジック回路に結合されたフィードバックループも含み、フィードバックループは、電流パワートレインの出力における電圧と基準電圧との差を示すフィードバック信号を提供し、及びロジック回路は、少なくとも部分的にフィードバック信号に基づいて電流パワートレインを動作させるように構成される。
【0028】
[0028] 特定の実施形態では、電流パワートレインは、パワーFETに結合された第2のパワーFETと、パワーFETのソースに結合され、且つ第2のパワーFETのドレインに結合されたダイオードとを含み得;パワーFETは、デプレッションモードパワーFETでもよく、及び第2のパワーFETは、エンハンストモードパワーFETでもよく;ロジック回路は、照明コントローラからモード入力を受信するように構成されたモード入力ノードを含み、ロジック回路は、少なくとも部分的にモード入力に基づいて電流パワートレインを制御するように構成され;ロジック回路は、以下のモードの少なくも1つにおいて電流パワートレインを動作させるように構成され;並びに/又はロジック回路は、以下のモード:照明コントローラのスタートアップ段階中に照明コントローラ用のスイッチングモード電源としてパワーFETを動作させる第1のモード、電流パワートレインを停止させる第2のモード、ライン電圧入力ノードからアースへと電流を導通するように電流パワートレインを制御する第3のモード、及び電流パワートレインを通して駆動電流を電圧調整器へと送ること及び電流パワートレインを通して駆動電流をアースへと送ることを交互に行う第4のモードの少なくとも1つにおいて、電流パワートレインを動作させるように構成される。
【0029】
[0029] 上記は、以下に続く詳細な説明をより良く理解することができるように、本発明の実施形態の特定の特徴及び技術的利点の概要をかなり大まかに述べたものである。本発明の請求項の主題を成す追加の特徴及び利点が、以下に説明される。開示された概念及び具体的な実施形態は、同じ又は類似の目的を実施するための他の構造を変更又は設計するための基礎として容易に利用することが当業者によって認識されるであろう。そのような均等な構造が添付の特許請求の範囲に記載される本発明の趣旨及び範囲から逸脱しないことも、当業者によって理解されるであろう。追加の特徴は、添付の図面に関連して考慮された場合に、以下の説明からより良く理解されるであろう。但し、各図面は、例示及び説明目的でのみ提供されることと、本発明を限定することが意図されないこととが明確に理解されるものとする。
【0030】
[0030] 開示されるシステム及び方法のより詳細な理解のために、添付の図面と併せて以下の説明がこれより言及される。
【発明を実施するための形態】
【0032】
[0039]
図3は、本開示の一実施形態による、コントローラ電源電圧を生成するためのデジタル制御スイッチモードスタートアップ回路を示す例示的ブロック図である。電圧調整器312は、出力ノード304において補助出力電圧V
AUXを間接的に制御することができ、及び出力ノード306において電源電圧V
DD,Hを直接的に制御することができる。V
DD,H電圧は、例えば、コントローラ集積回路(コントローラIC)用の約5〜15ボルトの電源電圧でもよく、及びV
AUX電圧より低くてもよい。V
AUX用の出力ノード306は、スタートアップ回路300がオフの時に電圧調整器312に電流を供給する変圧器(不図示)の巻線に結合される。出力ノード304、306の各々は、それぞれコンデンサ304A、306Aによって、比較的一定に維持することができる。
【0033】
[0040] 電圧調整器312は、ライン電圧V
LINE等の入力電圧V
INを受け取る入力ノード302からパワートレイン314を経由して電力を受け取ることができる。パワートレイン314は、入力ノード302からの電力を電圧調整器312に印加するトランジスタ324を含む。パワートレイン314は、ゲート駆動回路316及びデジタル制御ループ318を含むロジック回路320によって制御される。ゲート駆動回路316は、トランジスタ324のゲートへの入力用の信号を生成することができる。ゲート駆動回路316によって生成された信号は、例えば、出力ノード304において所望の補助電圧V
AUXレベルを生成するようにトランジスタ324を制御することができる。一実施形態では、パワートレイン314は、ダイオードを介してV
AUXノード304に直接結合する。ゲート駆動回路316は、デジタル制御ループ318を経由して、パワートレイン314の動作に関するフィードバックを受け取ることができる。例えば、デジタル制御ループ318は、出力ノード304における補助電圧V
AUXの電圧レベルに関する情報を提供する。
【0034】
[0041] 一実施形態では、トランジスタ324は、高電圧デプレッションモードパワーFETでもよい。パワートレイン314は、低電圧エンハンストモードパワーFET等の他のトランジスタ(不図示)及びブロッキングダイオード等の他の構成要素も含む。スタートアップ時、電流は、入力ノード302からトランジスタ324を経由して出力ノード304用の充電コンデンサ304Aに引き出される。トランジスタ324は、回路300のスタートアップ中に、コンデンサ304AがLEDベース電球の通常動作のためのレベルにまで充電する間、トランジスタ324を「オン」状態に維持するためにブート処理される。
【0035】
[0042] ゲート駆動回路316は、トランジスタ324をデジタル的にオン及びオフにすることによってトランジスタ324を制御する。例えば、スタートアップ中に、ゲート駆動回路316は、V
DD,X(不図示)電圧をトランジスタ324のゲートに印加する。V
DD,X電圧は、トランジスタ324を「オン」状態に維持するために、トランジスタ324のソース電圧をトラッキングする。V
DD,X電圧は、コンデンサ304Aにおける補助電圧V
AUXが上昇するにつれて上昇する。デジタル制御ループ318は、補助電圧V
AUXレベルをモニタリングし、パワートレイン314の制御のためにゲート駆動回路316にフィードバックを提供することができる。補助電圧V
AUXが第1の閾値レベルに達するか、又は第1の閾値レベルを超えたことをデジタル制御ループ318が検出すると、ゲート駆動回路316は、アースをトランジスタ324のゲートに結合する。トランジスタ324は、その後、トランジスタ324を「オフ」状態に維持するために十分な負のゲート−ソース電圧V
GSが生成された後に、「オフ」状態に遷移する。補助電圧V
AUXレベルが第1の閾値レベルよりも低い第2の閾値レベルにまで低下したことをデジタル制御ループ318が検出すると、ゲート駆動回路316は、トランジスタ324を再び「オン」状態に遷移させるために、トランジスタ324のゲートにV
DD,X電圧を送ることができる。トランジスタ324が「オン」状態に戻ると、コンデンサ304Aは充電を開始し、デジタル制御ループ318が再び第1の閾値レベルの到達を検出するまで補助電圧V
AUXが上昇する。
図6に示される一実施形態では、V
DD,Xは、ダイオード642及び644(
図6に示されるような)によって、出力ノード306における電源電圧V
DD,H及びトランジスタ324のソース電圧V
SRCのより大きい方から選択される。
【0036】
[0043] 上記のようなトランジスタ324による回路300の動作は、トランジスタ324が、トランジスタ324の動作のアクティブ領域においてではなく、「オン」状態又は「オフ」状態のスイッチモードで動作することをもたらす。スイッチとしてトランジスタ324を動作させることは、トランジスタ324による電力損失を最小限に抑え、及びその結果、トランジスタ324のサイズが減少されることを可能にする。トランジスタ324のサイズは、回路300によって占有される空間の大部分を表す。従って、トランジスタ324のサイズの減少は、回路300のサイズ及び集積回路(IC)として回路300を製造するコストの大幅な減少を可能にする。
【0037】
[0044] 上記のように、トランジスタ324は、電源電圧V
DD,Hを生成するためにスイッチングモードで動作される。
図4は、本開示の一実施形態による、コントローラ電源電圧を生成するためのスイッチングモード電源を動作させる方法を示す例示的フローチャートである。方法400は、ブロック402において、パワーFETでライン電圧を受け取ることで開始する。ブロック404では、電流供給が、パワーFETによって電圧調整器に提供される。ブロック406では、電源電圧V
DD,Hが、ブロック404の電流供給から電圧調整器によって生成される。電源電圧V
DD,Hは、低電圧コントローラIC用の電源電圧でもよい。ブロック408では、パワーFETのゲートに結合されたゲート駆動回路は、電流供給を電圧調整器に提供するスイッチングモード電源としてパワーFETを動作させることができる。ブロック408は、例えば、V
DD,H出力ノードに結合されたコンデンサにおいて電荷を増加させるためにパワーFETをオンにすること、及びコンデンサにおいて電荷を減少させるためにパワーFETをオフにすることを含む。コンデンサの電荷レベルの変動は、V
DD,H電圧の比例上昇又は低下をもたらす。従って、パワーFETのスイッチングモード動作は、LEDベース電球のスタートアップ中に、V
DD,H電圧の電圧レベルをゲート駆動回路が調整することを可能にすることができる。V
DD,H電圧の変動は、電圧調整器によって及びパワーFETのスイッチングのタイミングを計ることによって減少させることができる。
【0038】
[0045] スタートアップ機能の提供に加えて、トランジスタ324は、調光器互換性を提供するために使用される。
図5は、本開示の一実施形態による、調光器互換性を提供するようにスタートアップ回路の動作をデジタル的に制御する方法を示す例示的フローチャートである。方法500のブロック502、504、及び506は、方法400のブロック402、404、及び406と同様でもよい。即ち、ブロック502では、パワーFETにおいてライン電圧が受け取られ得、ブロック504では、電流供給がパワーFETによって電圧調整器に提供され得、及びブロック506では、電流供給から電源電圧V
DD,Hが電圧調整器によって生成される。ゲート駆動回路からのパワーFETの動作の制御は、
図4のブロック408と比較して、ブロック508では異なる。
【0039】
[0046] ブロック508において、パワーFETは、スタートアップ中に、電源電圧V
DD,Hを生成するように動作され得、及びLEDベース電球が起動した後に電源電圧V
DD,Hを生成することによって、調光器互換性を提供するようにも動作される。一実施形態では、調光器互換性は、調光器の内部時定数が妨げられないように、制御インピーダンスを経由したアースへの経路を設けることによって提供される。例えば、
図3及び
図6にそれぞれ示されたFET324及び654は、入力ノードにおけるライン電圧V
INからアースへと制御された量の電流を引き込み得る。抵抗640を経由したアースへのこの経路は、制御インピーダンスを提供することができる。一般的に、LEDベース電球は、オン/オフライトスイッチからの動作に限定される。調光器互換性がLEDベース電球に組み込まれる場合、電球は、調光器スイッチで動作して、オフからオンへほぼ連続した動作範囲を可能にすることができる。調光器互換性は、本質的に容量性であるLEDベース電球が、本質的に抵抗性であり、及び常に電流路を提供する従来の電球と共に使用するために設計された、例えば家庭における従来の調光器から動作することを可能にする。しかしながら、従来、そのような調光器互換性は、スタートアップ回路とは別の追加の回路において実現される。
【0040】
[0047] ブロック508においてゲート駆動回路は、スタートアップ中及びスタートアップ後に電源電圧V
DD,Hを生成するようにパワーFETを制御する。一実施形態では、ゲート駆動回路は、ゲート駆動回路によってパワーFETの動作を修正するために、ホスト制御ICからデジタル入力を受信するように構成される。従って、制御IC内の回路は、スタートアップ中及び調光されたLEDベース電球の動作中、パワーFETを動作させることによって縮小することができる。
【0041】
[0048]
図3の回路300は、ホストコントローラICから受信されたデジタル入力によって制御されるように構成される。
図6は、本開示の一実施形態による、コントローラ電源電圧を生成するため及び調光器互換性を提供するためのパワーFETのデジタル制御を示す例示的回路図である。トランジスタ(パワーFET)324のゲートは、相補型金属酸化物半導体インバータ(CMOSインバータ)として構成されるトランジスタ632及び634に結合される。デジタル制御ループ318によって生成された制御信号V
CTRL,GATEは、トランジスタ632及び634を制御するためのゲート駆動回路320に提供される。V
CTRL,GATE制御信号は、V
DD,Xとアースとの間で、トランジスタ654の印加ゲート電圧を切り換えることができる。例えば、V
CTRL,GATE信号が高い場合、トランジスタ632は、V
DD,Xをトランジスタ654のゲートに結合するために閉じられることができ、トランジスタ634は、トランジスタ654のゲートをアースから切り離すために開かれる。別の例では、V
CTRL,GATE信号が低い場合、トランジスタ632は、トランジスタ654のゲートからV
DD,Xを切り離すために開かれることができ、及びトランジスタ634は、トランジスタ324のゲートをアースに接続するために閉じられ得る。従って、デジタル制御ループ318は、ゲート駆動回路320によるトランジスタ324へのゲート電圧V
GATEの印加を制御することができる。
【0042】
[0049] トランジスタ324のゲートパワーFETがV
DD,Xに接続されると、トランジスタ324は、「オン」状態となることができ、及び電流が入力ノード302から抵抗640を経由し、トランジスタ324を経由し且つブロッキングダイオード646を経由して電圧調整器312へと流れることができる。更に、電流は、V
AUXコンデンサ304Aに直接流れ得る。電圧調整器312は、V
AUXコンデンサ304A及びV
DD,Hコンデンサ306Aへの電流の流れを調整することができる。抵抗640は、集積回路包含回路600の外側にある。回路600では、入力電圧V
INの大部分は、抵抗640を通して低下される。従って、トランジスタ324の電力損失を減少させることができる。抵抗640の抵抗は、トランジスタ324がオンにされた時にトランジスタ324を流れる電流を調整するように選択される。電流は、ブロッキングダイオード646を経由して電圧調整器312に流れる。トランジスタ612は、V
AUX及びV
DD,Hをそれぞれ生成するように、パワートレイン314からコンデンサ304A及び306Aへと駆動電流を送る線形調整器として動作することができる。トランジスタ612は、ツェナーダイオード614によってバイアスをかけられる。
【0043】
[0050] V
CTRL,GATE信号は、デジタル制御ループ318のロジックデコード及び制御シーケンスブロック618によって生成することができる。制御ループ318は、比較器620、抵抗622及び624、並びに基準電圧V
ref入力ノード606も含む。抵抗622及び624は、抵抗622及び624の比較抵抗値によって定義される比率に従って、電圧調整器312の両端の電圧を分割する。抵抗624は、電圧調整器312の両端の電圧のごく一部である電圧レベルを比較器620に供給するセンス抵抗としても機能することができる。比較器620は、抵抗624の両端の電圧を基準電圧V
refと比較することができる。V
ref電圧は、
図3を参照して上記に説明された第1の閾値レベルに一致する。比較器620の出力V
CMPは、V
AUXの電圧レベルが第1の閾値電圧以上であるか否かに関するフィードバックをロジックブロック618に提供する。ロジックブロック618は、V
CMPフィードバックに基づいて、トランジスタ324をオン及びオフにするために、高と低とでV
CTRL,GATE信号を切り換えることができる。例えば、V
AUX信号が第1の閾値レベルに達したことをV
CMPが示すと、トランジスタ324をオフにするために、V
CTRL,GATE信号を切り換えることができる。ロジックブロック618は、トランジスタ654をオフにするために、トランジスタ654のゲートをアースに切り換えるように、高と低とでV
CTRL,GND信号を切り換えることもできる。
【0044】
[0051] ロジックブロック618は、モード入力ノード602及び604において、デジタル制御入力V
CTRL,1及びV
CTRL,2を受信することもできる。V
CTRL,1及びV
CTRL,2入力は、調光器互換性を提供するようにトランジスタ324を制御するためのフィードバックとしてホストコントローラICによって提供される。一実施形態では、プルダウン抵抗(不図示)は、ロジックブロック618をデフォルト設定によりスタートアップ用のモード0に設定するために、入力ノード602及び604並びにアースに結合される。ロジックブロック618は、表1に記載される制御に基づくV
CTRL,1及びV
CTRL,2入力に基づいて、回路600を制御することができる。
【0046】
[0052] 表1に記載される4つのモードは、調光器互換性を提供するためのトランジスタ324を備えた回路600の構成を可能にすることができる。V
CTRL,1及びV
CTRL,2入力における低信号によって示されるモード0は、
図3を参照して上記に記載されたのと同様の動作を有するスタートアップモードでもよい。モード0では、トランジスタ654は、オフにされ、トランジスタ324は、比較器620の出力に基づいてオン及びオフが切り換えられる。トランジスタ324は、高信号を出力することによってV
AUXが第1の閾値レベルを超えることを比較器620が示す場合にオフにされる。トランジスタ324は、低信号を出力することによってV
AUXが第1の閾値レベルを下回ることを比較器620が示す場合にオンにされる。低V
CTRL,1及び高V
CTRL,2信号によって示されるモード1では、トランジスタ324及び654は、オフにされる。モード2では、電荷がラインからアースへと導通される。モード2は、高V
CTRL,1及び低V
CTRL,2信号によって示される。モード2では、トランジスタ324及び654は共に、比較器620の出力とは無関係にオンにされる。モード3では、トランジスタ324は、常にオンでもよく、比較器620の出力は、電荷をコンデンサ304A又はアースに移動させるかを決定する。比較器620の出力が、V
AUXが第1の閾値レベルに達したことを示す高である場合に、トランジスタ654は、アースに電流を放出するためにオンにされる。比較器620の出力が、V
AUXが第1の閾値レベルを下回ることを示す低である場合に、トランジスタ654は、コンデンサ304Aに電流を放出するためにオフにされる。モード3は、ホストコントローラICが低過ぎる電源電圧V
DD,Hによって正常に動作しなくなる前に、ホストコントローラICが低電源電圧V
DD,Hから回復することを可能にすることができる。
【0047】
[0053]
図6の回路600を動作させる一方法の例示は、
図7に示される信号を用いて示される。
図7は、本開示の一実施形態による、LEDベース電球においてスタートアップ及び調光器互換性を提供するための
図6の回路の動作を示す例示的グラフを含む。時点732において、回路600は、V
CTRL,1712及びV
CTRL,2714が低いスタートアップモード722に入る。入力電圧702は、調光器によって生成される立ち上がり(LE:leading edge)ライン電圧を示す。スタートアップモード722では、トランジスタ324のゲートがトランジスタ324のソースに結合される。従って、電圧V
GATE706及び電圧V
SRC708が共に上昇する。トランジスタ324を流れる電流I
FETは、ライン704に示され、及びトランジスタ324がオンの間、ラインの入力電圧V
IN702に追従する。補助電圧V
AUX及び電源電圧V
DD,Hは、コンデンサ304A及び306Aが電流I
FETから充電されるにつれて上昇する。時点734では、ライン710の比較器620の出力V
CMPは、補助電圧V
AUX716が第1の閾値752に達すると高に切り換わる。ロジックブロック618は、次に、トランジスタ324をオフにするために、V
GATE706をアースに切り換える。補助電圧V
AUX716は、次に、時点734の後、コンデンサ304Aが放電するにつれて低下する。ライン718における電源電圧V
DD,Hは、スタートアップモード722の開始後、比較的一定に維持される。
【0048】
[0054] スタートアップモード722の後、ロジックブロック618は、調光器互換性を提供するためにホストコントローラICからV
CTRL,1及びV
CTRL,2に関するモード入力を受信し、これは、LEDベース電球の通常動作中、回路600が電源電圧V
DD,H718を供給し続けることを可能にすることができる。時点736では、ホストコントローラICは、高V
CTRL,1712及び低V
CTRL,2714信号を生成することによって、ブリード−アースモード724を示す。時点736の後、トランジスタ324及び654はオンにされ、且つ電流が入力ノード302からアースへと放出される。時点738では、ホストコントローラICは、低V
CTRL,1712及び低V
CTRL,2714信号を生成することによって、スタートアップモード726を示す。時点738の後、トランジスタ324はオンにされ、トランジスタ654はオフにされ、及び電流は、コンデンサ304Aを充電するために再び電圧調整器312に供給される。時点738Aでは、ライン710の比較器620の出力V
CMPは、補助電圧V
AUXが第1の閾値レベル752に達したことを示す高に切り換わる。ロジックブロック618は、次に、トランジスタ324をオフにし、コンデンサ304Aは、再び放電を開始する。時点740では、ホストコントローラICは、低V
CTRL,1信号712及び高V
CTRL,2信号714を生成することによって、オフモード728を示す。ロジックブロック618は、オフモード728においてトランジスタ324及び654をオフにする。ホストコントローラICは、LEDベース電球の通常動作の間、モード724、726、及び728を周期的に繰り返し続ける。ホストコントローラICが周期的に繰り返し続けるため、各モードのタイミング持続時間は、V
DD,Hの所望の電圧レベルを維持するために必要に応じて入力電圧702の周期によって変動する。
【0049】
[0055] 上記のスタートアップ回路は、調光器互換性を照明デバイスに提供するために、調光器回路に組み込むことができる。
図8は、本開示の一実施形態による、デジタル制御スイッチモードスタートアップ回路を備えた発光ダイオード(LED)ベース電球用の調光器システムを示す例示的ブロック図である。システム800は、可変抵抗デバイス808a及び制御集積回路(IC)808bを備えた調光器互換性回路808を含む。調光器互換性回路808は、調光器804及び整流器806を有する入力段を、発光ダイオード(LED)を含む出力段810と結合させる。システム800は、交流(AC:alternating current)電源ライン802から入力を受け取り得る。出力段810は、上記のようなスタートアップ回路を備えた電力段を含む。例えば、出力段810は、
図3及び/又は
図6を参照して上記に説明されたデジタル制御スタートアップ回路を含む。
【0050】
[0056] ファームウェア及び/又はソフトウェアにおいて実施される場合、
図4及び
図5を参照して記載された機能性等の上記の機能は、コンピュータ可読媒体上に1つ又は複数の命令又はコードとして保存される。例は、データ構造を用いてコード化された非一時的コンピュータ可読媒体及びコンピュータプログラムを用いてコード化されたコンピュータ可読媒体を含む。コンピュータ可読媒体は、物理的コンピュータストレージ媒体を含む。ストレージ媒体は、コンピュータによってアクセスされることが可能な任意の利用可能な媒体でよい。限定ではなく、一例として、このようなコンピュータ可読媒体は、ランダムアクセスメモリ(RAM:random access memory)、読み取り専用メモリ(ROM:read-only memory)、電気的消去書き込み可能ROM(EEPROM:electrically erasable programmable read-only memory)、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD−ROM:compact disc-read memory)、又は他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージ若しくは他の磁気ストレージデバイス、又は命令若しくはデータ構造の形式の所望のプログラムコードを保存するために使用することができ、及びコンピュータによってアクセスすることができる任意の他の媒体を含む。ディスク(disk)及びディスク(disc)は、コンパクトディスク(CD:compact disc)、レーザーディスク(登録商標)、光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD:digital versatile disc)、フロッピーディスク及びブルーレイディスクを含む。一般的に、ディスク(disk)は、データを磁気的に再生し、及びディスク(disc)は、データを光学的に再生する。上記の組み合わせもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるものとする。
【0051】
[0057] コンピュータ可読媒体への保存に加えて、命令及び/又はデータは、通信装置に含まれる伝送媒体上の信号として提供される。例えば、通信装置は、命令及びデータを表す信号を有する送受信器を含む。命令及びデータは、1つ又は複数のプロセッサにクレームに概要が示される機能を実施させるように構成される。
【0052】
[0058] 本開示及び特定の代表的利点を詳細に説明したが、添付の特許請求の範囲によって定義される本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、様々な変更、置換、及び修正を本明細書において行うことができることを理解されたい。例えば、コントローラによって生成される信号は、全体を通して、「高」又は「低」として記載されるが、信号は、「低」信号がスイッチをオンにする及び「高」信号がスイッチをオフにするように反転される。また、本出願の範囲は、本明細書に記載されたプロセス、機械、製品、組成物、手段、方法及びステップの特定の実施形態に限定されるものではない。当業者が本開示から容易に理解する様に、本明細書に記載された対応する実施形態と実質的に同じ機能を行う又は実質的に同じ結果を得る、既存の又は後に開発されるプロセス、機械、製品、組成物、手段、方法、又はステップが利用される。従って、添付の特許請求の範囲は、その範囲に、そのようなプロセス、機械、製品、組成物、手段、方法、又はステップを包含するものとする。