(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明のセラミダーゼ活性阻害剤は、セラミダーゼの酵素活性を阻害するものであるが
、必ずしもセラミダーゼに直接作用して該活性を阻害するものである必要はない。本発明
のセラミダーゼ活性阻害剤としては、例えば、セラミダーゼ阻害剤が挙げられる。
【0016】
本発明のセラミダーゼ活性阻害剤は、所定の植物由来の抽出物を有効成分とし、セラミ
ダーゼに対して優れた阻害活性を示すものである。なお、本明細書における「抽出物」と
は、植物に対し人為的な処理を施して得られたものであれば特に限定はなく、例えば、抽
出物(エキス)の他、精油(例えば、水蒸気蒸留物、搾汁液、圧搾物、溶剤抽出物、超臨
界流体抽出物)も含まれる。これらは1種単独で又は2種以上組み合わせて用いることが
できる。以降、前記抽出物のことを本発明の抽出物と記載することもある。
【0017】
本発明に用いられる植物としては、アオイ科、アカネ科、イネ科、ウメノキゴケ科、エ
ゴノキ科、キク科、クスノキ科、クマツヅラ科、クルミ科、ケシ科、ゴマノハグサ科、サ
トイモ科、シクンシ科、シソ科、シナノキ科、ショウガ科、スイカズラ科、スグリ科、ス
ミレ科、セリ科、ツツジ科、ニレ科、ノウゼンカズラ科、バラ科、ヒメハギ科、ビャクダ
ン科、フトモモ科、マメ科、マンサク科、ミカン科、ムクロジ科、ムシゴケ科、ムラサキ
科、及びモクセイ科からなる群より選択される少なくとも1つの植物が挙げられる。これ
らの科について、以下に例示する植物がそれぞれ好適に使用される。なお、下記に示す名
前が、植物名そのものである場合の他、生薬名であっても本願発明に含まれる。
【0018】
本発明に使用されるアオイ科(Malvaceae)植物としては、例えば、フヨウ属に属するハ
イビスカス(Hibiscus Hybrids)、タチアオイ属に属するマーシュマロー(Altbaea officin
alis)、ゼニアオイ属に属するマルバフラワー(Malva sylvestris)等が挙げられる。なか
でも、タチアオイ属及びゼニアオイ属に属する植物が好ましく、マーシュマロー、マルバ
フラワーが好適例として例示できる。
【0019】
本発明に使用されるアカネ科(Rubiaceae)植物としては、例えば、アカネ亜科に属する
アカネ(Rubia akane)、ウッドラフ(Galium odoratum)、マダー(Rubia tinctorum);その
他に属するアセンヤク(Uncaria gambir)等が挙げられる。なかでも、アカネ亜科属に属す
る植物が好ましく、ウッドラフ、マダーが好適例として例示できる。
【0020】
本発明に使用されるイネ科(Poaceae)植物としては、例えば、イネ亜科に属するコウベ
イ(Oryza sativa)、タケ亜科に属するクマザサ(Sasa veitchii)、キビ亜科に属するレモ
ングラス(Cymbopogon citratus)等が挙げられ、これらは好適に使用できる。
【0021】
本発明に使用されるウメノキゴケ科(Parmeliaceae)植物としては、例えば、オークモス
(Evernia prunastri)等が挙げられ、好適に使用できる。
【0022】
本発明に使用されるエゴノキ科(Styracaceae)植物としては、例えば、ベンゾイン(Styr
ax benzoin)等が挙げられ、好適に使用できる。
【0023】
本発明に使用されるキク科(Asteraceae)植物としては、例えば、アザミ亜科に属するア
ーティチョーク(Cynara scolymus)、コーンフラワー(Centaurea cyanus)、ソウジュツ(At
ractylodes lancea)、ビャクジュツ(Atractylodes japonica)、ミルクシスル(Silybum ma
rianum);キク亜科に属するアルニカ(Arnica montana)、エキナセア(Echinacea purpurea
)、カモミール(Matricaria recutita)、サンフラワー(Helianthus annuus)、タンジー(Ta
nacetum vulgare)、フィーバーフュー(Tanacetum parthenium)、マリーゴールド(Tagetes
)、ヤーコン(Smallanthus sonchifolius)、ヤロー(Achillea millefolium);タンポポ亜
科に属するダンデリオン(Taraxacum Cass)、チコリ(Cichorium intybus)等が挙げられる
。なかでも、アザミ亜科属、キク亜科属、及びタンポポ亜科属に属する植物が好ましく、
アーティチョーク、コーンフラワー、ミルクシスル、サンフラワー、タンジー、フィーバ
ーフュー、ヤロー、チコリが好適例として例示できる。
【0024】
本発明に使用されるクスノキ科(Lauraceae)植物としては、例えば、クロモジ属に属す
るクロモジ(Lindera umbellata)、ランダイコウバシ属に属するササフラス(Sassafras al
bidum)、ニッケイ属に属するケイヒ(Cinnamomum verum)、ゲッケイジュ属に属するローレ
ル(Laurus nobilis)等が挙げられる。なかでも、クロモジ属及びランダイコウバシ属に属
する植物が好ましく、クロモジ、ササフラスが好適例として例示できる。
【0025】
本発明に使用されるクマツヅラ科(Verbenaceae)植物としては、例えば、クマツヅラ属
に属するバーベイン(Verbena officinalis)、イワダレソウ属に属するレモンバーベナ(Al
oysia citrodora)等が挙げられ、これらは好適に使用できる。
【0026】
本発明に使用されるクルミ科(Juglandaceae)植物としては、例えば、クルミ属に属する
ブラックワールナッツ(Juglans)等が挙げられ、好適に使用できる。
【0027】
本発明に使用されるケシ科(Papaveraceae)植物としては、例えば、ケシ属に属するポピ
ー(Papaver somniferum)等が挙げられ、好適に使用できる。
【0028】
本発明に使用されるゴマノハグサ科(Scrophulariaceae)植物としては、例えば、コゴメ
グサ属に属するアイブライト(Euphrasia officinalis)、ジオウ属に属するジオウ(Rehman
nia glutinosa)、モウズイカ属に属するマレイン(Verbascum thapsus)等が挙げられる。
なかでも、コゴメグサ属及びモウズイカ属に属する植物が好ましく、アイブライト、マレ
インが好適例として例示できる。
【0029】
本発明に使用されるサトイモ科(Araceae)植物としては、例えば、ショウブ属に属する
カラマス(Acorus calamus)、ハンゲ属に属するハンゲ(Pinellia ternate)等が挙げられる
。なかでも、ショウブ属に属する植物が好ましく、カラマスが好適例として例示できる。
【0030】
本発明に使用されるシクンシ科(Combretaceae)植物としては、例えば、モモタマナ属に
属するカシ(Terminalia chebula)、シクンシ属に属するシクンシ(Quisqualis indica)等
が挙げられ、これらは好適に使用できる。
【0031】
本発明に使用されるシソ科(Lamiaceae)植物としては、例えば、イヌハッカ亜科に属す
るウォーターカラミント(Mentha aquatica)、オレガノ(Origanum vulgare)、キャットニ
ップ(Nepeta cataria)、ケイガイ(Schizonepeta tenuifolia)、セイジ(Salvia officinal
is)、セイボリー(Satureja)、タイム(Thymus)、バジル(Ocimum basilicum)、ヒソップ(Hy
ssopus officinalis)、ペパーミント(Mentha x piperita)、ペニーロイヤル(Mentha pule
gium)、マジョラム(Origanum majorana)、ラベンダー(Lavandula)、レモンタイム(Thymus
x citriodorus)、レモンバーム(Melissa officinalis)、ローズマリー(Rosmarinus offi
cinalis);オドリコソウ亜科に属するパチュリ(Pogostemon cablin)、ホアハウンド(Marr
ubium vulgare);タツナミソウ亜科に属するオウゴン(Scutellaria baicalensis)、スカ
ルキャップ(Scutellaria lateriflora)等が挙げられる。なかでも、イヌハッカ亜科及び
オドリコソウ亜科に属する植物が好ましく、ウォーターカラミント、キャットニップ、セ
イジ、セイボリー、ペパーミント、ペニーロイヤル、マジョラム、レモンタイム、レモン
バーム、ホアハウンドが好適例として例示できる。
【0032】
本発明に使用されるシナノキ科(Tiliaceae)植物としては、例えば、シナノキ属に属す
るリンデン(Tilia europaea)等が挙げられ、好適に使用できる。
【0033】
本発明に使用されるショウガ科(Zingiberaceae)植物としては、例えば、ショウズク属
に属するカルダモン(Elettaria cardamomum)、ハナミョウガ属に属するゲットウ(Alpinia
zerumbet)、ショウガ(Zingiber officinale)等が挙げられ、なかでも、ハナミョウガ属
に属する植物が好ましく、ゲットウが好適例として例示できる。
【0034】
本発明に使用されるスイカズラ科(Caprifoliaceae)植物としては、例えば、ニワトコ属
に属するエルダーフラワー(Sambucus nigra)、スイカズラ属に属するハニーサックル(Lon
icera periclymenum)等が挙げられ、なかでも、スイカズラ属に属する植物が好ましく、
ハニーサックルが好適例として例示できる。
【0035】
本発明に使用されるスグリ科(Grossulariaceae)植物としては、例えば、スグリ属に属
するブラックカラント(Ribes nigrum)等が挙げられ、好適に使用できる。
【0036】
本発明に使用されるスミレ科(Violaceae)植物としては、例えば、スミレ属に属するバ
イオレット(Viola odorata)等が挙げられ、好適に使用できる。
【0037】
本発明に使用されるセリ科(Apiaceae)植物としては、例えば、セリ亜科に属するアシタ
バ(Angelica keiskei)、アンゼリカ(Angelica archangelica)、キャラウェイ(Carum carv
i)、クミン(Cuminum cyminum)、コウホン(Ligusticum sinense)、コリアンダー(Coriandr
um sativum)、サイコ(Bupleurum falcatum)、セロリ(Apium graveolens)、センキュウ(Cn
idium officinale)、チャービル(Anthriscus cerefolium)、ディル(Anethum graveolens)
、トウキ(Angelica acutiloba)、フェンネル(Foeniculum vulgare)、ボウフウ(Saposhnik
ovia divaricata)、ラベージ(Levisticum officinale);その他に属するアジョワン(Trac
hyspernum ammi)、ゴトゥコーラ(Hydrocotyle asiatica)等が挙げられる。なかでも、セ
リ亜科に属する植物が好ましく、アンゼリカ、チャービル、フェンネルが好適例として例
示できる。また、その他に属するアジョワン、ゴトゥコーラも好適例として例示できる。
【0038】
本発明に使用されるツツジ科(Ericaceae)植物としては、例えば、シラタマノキ属に属
するウィンターグリーン(Gaultheria procumbens)、エリカ属に属するヒースフラワー(Ca
lluna vulgaris)、ブルーベリー(Vaccinium corymbosum)等が挙げられる。なかでも、シ
ラタマノキ属及びエリカ属に属する植物が好ましく、ウィンターグリーン、ヒースフラワ
ーが好適例として例示できる。
【0039】
本発明に使用されるニレ科(Ulmaceae)植物としては、例えば、ニレ属に属するスリッパ
リーエルム(Ulmus rubra)等が挙げられ、好適に使用できる。
【0040】
本発明に使用されるノウゼンカズラ科(Bignoniaceae)植物としては、例えば、パウデア
ルコ(Tabebuia impetiginosa)等が挙げられ、好適に使用できる。
【0041】
本発明に使用されるバラ科(Rosaceae)植物としては、例えば、シモツケ亜科に属するア
ップル(Malus pumila)、イクリニン(Prunus japonica)、キョウニン(Prunus armeniaca)
、チェリー(Prunus avium)、トウニン(Prunus persica)、モッカ(Chaenomeles sinensis)
、リコンピ(Prunus salicina);バラ亜科に属するエイジツ(Rosa multiflora)、キンオウ
シ(Rosa laevigata)、ジユ(Sanguisorba officinalis)、ストロベリー(Fragaria x anana
ssa)、センカクソウ(Agrimonia pilosa)、テンチャ(Rubus suavissimus)、フクボンシ(Ru
bus chingii)、ブラックベリー(Rubus fruticosus)、モモ(Amygdalus persica)、ラズベ
リー(Rubus idaeus)、レディースマントル(Alchemilla vulgaris)、ローズ(Rosa)等が挙
げられる。なかでも、シモツケ亜科及びバラ亜科に属する植物が好ましく、イクリニン、
チェリー、モッカ、リコンピ、モモ、レディースマントルが好適例として例示できる。
【0042】
本発明に使用されるヒメハギ科(Polygalaceae)植物としては、例えば、ヒメハギ属に属
するオンジ(Polygala tenuifolia)が挙げられ、好適に使用できる。
【0043】
本発明に使用されるビャクダン科(Santalaceae)植物としては、例えば、ビャクダン属
に属するサンダルウッド(Santalum spicatum)が挙げられ、好適に使用できる。
【0044】
本発明に使用されるフトモモ科(Myrtaceae)植物としては、例えば、フトモモ属に属す
るチョウジ(Syzygium aromaticum)、ギンバイカ属に属するマートル(Myrtus communis)、
ユーカリノキ属に属するユーカリ(Eucalyptus globulus)等が挙げられる。なかでも、ギ
ンバイカ属に属する植物が好ましく、マートルが好適例として例示できる。
【0045】
本発明に使用されるマメ科(Fabaceae)植物としては、例えば、ジャケツイバラ亜科に属
するキャロブ(Ceratonia siliqua)、ケツメイシ(Cassia obtusifolia);マメ亜科に属す
るアルファルファ(Medicago sativa)、カンゾウ(Glycyrrhiza uralensis)、クジン(Sopho
ra flavescens)、ゴーツルー(Galega officinalis)、ハニーブッシュ(Cyclopia intermed
ia)、フェヌグリーク(Trigonella foenum-graecum)、レッドクローバー(Trifolium prate
nse)等が挙げられる。なかでも、ジャケツイバラ亜科及びマメ亜科に属する植物が好まし
く、キャロブ、アルファルファ、ゴーツルー、ハニーブッシュ、レッドクローバーが好適
例として例示できる。
【0046】
本発明に使用されるマンサク科(Hamamelidaceae)植物としては、例えば、マンサク属に
属するウィッチヘイゼル(Hamamelis virginiana)等が挙げられ、好適に使用できる。
【0047】
本発明に使用されるミカン科(Rutaceae)植物としては、例えば、ミカン亜科に属する甘
夏みかん(Citrus natsudaidai)、キジツ(Citrus aurantium)、キンカン(Fortunella)、ス
ダチ(Citrus sudachi)、シラヌヒ(デコポン、Citrus unshiu x C. sinensis x C. reticu
lata)、トウヒ(Citrus aurantium)、ミカン(Citrus unshiu)、ユズ(Citrus junos)、レモ
ン(Citrus limon);その他に属するゴシュユ(Tetradium ruticarpum)、サンショウ(Zanth
oxylum piperitum)、ルー(Ruta graveolens)等が挙げられる。なかでも、ミカン亜科に属
する植物が好ましく、シラヌヒ、トウヒが好適例として例示できる。
【0048】
本発明に使用されるムクロジ科(Sapindaceae)植物としては、例えば、カエデ属に属す
るアメリカハナノキ(Acer rubrum)、イタヤカエデ(Acer mono)、ウリカエデ(Acer cratae
gifolium)、ウリハダカエデ(Acer rufinerve)、オオモミジ(Acer amoenum)、コハウチワ
カエデ(Acer sieboldianum)、チドリノキ(Acer carpinifolium)、トウカエデ(Acer buerg
erianum)、ネグンドカエデ(Acer negundo)、ハナノキ(Acer pycnanthum)、ミツデカエデ(
Acer cissifolium)、ミネカエデ(Acer tschonoskii)、メグスリノキ(Acer maximowiczian
um);ガラナ属に属するガラナ(Paullinia cupana)等が挙げられる。なかでも、カエデ属
及びガラナ属に属する植物が好ましく、アメリカハナノキ、イタヤカエデ、ウリカエデ、
ウリハダカエデ、オオモミジ、コハウチワカエデ、チドリノキ、ミツデカエデ、ミネカエ
デ、メグスリノキ、ガラナが好適例として例示できる。
【0049】
本発明に使用されるムシゴケ科植物としては、例えば、ユキチャ(Thamnolia vermicula
ris)等が挙げられ、好適に使用できる。
【0050】
本発明に使用されるムラサキ科(Boraginaceae)植物としては、例えば、ウシノシタグサ
属に属するアルカネット(Anchusa officinalis)、ポリジ(Borago officinalis)等が挙げ
られ、これらは好適に使用できる。
【0051】
本発明に使用されるモクセイ科(Oleaceae)植物としては、例えば、オリーブ属に属する
オリーブ(Olea europaea);ソケイ属に属するジャスミン(Jasminum);レンギョウ属に属
するレンギョウ(Forsythia suspensa)等が挙げられる。なかでも、オリーブ属に属する植
物が好ましく、オリーブが好適例として例示できる。
【0052】
これらの植物は、単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。組み合わせる
際には、同一又は異なる科の植物を組み合わせてもよい。また、使用される植物の部位に
ついては、例えば、根茎、葉、果実、種子、メカブ、又は植物全体を使用することができ
、これらの細断物や破砕物、乾燥物などの加工品としても使用することもできる。
【0053】
本発明で用いる抽出物は、前記した植物を用いて公知の方法に従って溶媒により抽出し
、溶媒を留去することにより得ることができる。
【0054】
抽出溶媒としては、例えば、低級アルコール(メタノール、エタノール、プロパノール
、イソプロピルアルコール、ブタノール、イソブチルアルコール等)、多価アルコール(
エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等)のほか、
アセトン、酢酸エチル、エーテル、クロロホルム、ジクロロエタン、トルエン、n−ヘキ
サン、石油エーテルなどの各種有機溶媒、或いは水などを、それぞれ単独であるいは組み
合わせて用いることが出来る。なかでも、有効成分の抽出効率の観点から、水のみで、又
は、水と有機溶媒を組み合わせて用いることが好ましい。
【0055】
抽出温度は、用いる溶媒や植物などによって一概には設定することができないが、抽出
効率の観点から、下限としては4℃、上限としては120℃を挙げることができる。本発
明においては、前記した温度範囲内であれば、用いる溶媒や植物に応じて上限値や下限値
を適宜設定することができ、例えば、20℃、40℃、60℃、80℃、100℃等を上
限値あるいは下限値として設定することができる。よって、好適な温度範囲としては、例
えば、4〜20℃、20〜40℃、40〜60℃、60〜80℃、80〜100℃、10
0〜120℃、20〜120℃、40〜120℃、60〜120℃、80〜120℃、2
0〜100℃、40〜100℃、60〜100℃、20〜80℃、40〜80℃、20〜
60℃等を例示することができる。抽出時間は、抽出に供する原料の使用量や装置に応じ
て適宜設定することができる。
【0056】
なお、抽出により得られた抽出物に対しては、ろ過、遠心分離、濃縮、限外ろ過、凍結
乾燥、粉末化、及び分画からなる群より選ばれる1種又は2種以上の処理を、公知の方法
に従って行ってもよく、本発明のセラミダーゼ活性阻害剤の一態様として前記処理物が含
まれる。
【0057】
本発明の抽出物は、後述する実施例に記載の通り、優れたセラミダーゼ活性阻害作用を
示す。なお、本明細書において、セラミダーゼ活性阻害作用とは、セラミダーゼの本来の
活性と比較して、その活性を低下させる作用を指し、例えば後述の実施例に記載の方法で
確認することが可能である。本発明の抽出物は、セラミダーゼ本来の活性と比較して、こ
れを低減させれば特に限定されないが、例えば5%以上、好ましくは10%以上、より好
ましくは20%以上、更に好ましくは30%以上、更に好ましくは40%以上、更に好ま
しくは60%以上低減させる阻害作用を有することが望ましい。
【0058】
本発明のセラミダーゼ活性阻害剤における抽出物の含有量は特に限定はなく、乾燥重量
として、通常0.1〜100質量%程度である。
【0059】
また、本発明のセラミダーゼ活性阻害剤は、セラミダーゼに対して特異的な阻害活性を
有し、これにより細胞のセラミド量を増加させることができることから、本発明のセラミ
ダーゼ活性阻害剤はセラミド量調整剤として好適に用いられる。よって、本発明の一態様
として、本発明のセラミダーゼ活性阻害剤を含有することを特徴とするセラミド量調整剤
を提供する。
【0060】
本発明のセラミダーゼ活性阻害剤又は本発明のセラミド量調整剤は、セラミド量を増加
させる、あるいは、セラミド量の減少を抑制することにより、保湿効果、シワの改善、ア
トピー性皮膚炎の症状改善、皮脂欠乏症(乾皮症)の予防/改善、シミの予防、肌のタル
ミの改善、抗掻痒作用、メラニン生成抑制効果、バリア機能の向上、繊維芽細胞賦活効果
、皮膚細胞の再生効果など、細胞内や皮膚におけるセラミド量の低下に基づく症状や疾患
の予防剤、改善剤、及び/又は治療剤として好適に用いることができる。また、これらの
疾患が起因となる疾患、例えば、円形脱毛症、接触性皮膚炎、伝染性膿痂疹(とびひ)、
カポジ水痘様発疹症、白内障、網膜剥離、痒疹、リソソーム病にも好適に用いることがで
きる。
【0061】
本発明のセラミダーゼ活性阻害剤又は本発明のセラミド量調整剤の形態としては、本発
明の抽出物を対象物質表面に塗布或いは体内に摂取することができる形態であれば特に限
定はなく、そのまま製剤化したり、医薬品、医薬部外品、化粧品等の原材料に用いること
が可能な形態に調製してもよい。
【0062】
本発明はまた、本発明のセラミダーゼ活性阻害剤を含有する組成物を提供する。該組成
物の形態としては、本発明の抽出物を細胞内に取り込むことができる形態であれば特に限
定はなく、例えば、効果発揮の観点から外用剤組成物としての形態や、手軽に摂取できる
観点から内服剤組成物としての形態が例示される。
【0063】
外用剤組成物としては、医薬組成物、医薬部外品組成物、化粧料組成物として提供する
ことができる。
【0064】
外用剤組成物の形態としては、経皮投与用又は経粘膜(口腔内、鼻腔内)投与用の、固
体、半固体状又は液状の製剤が挙げられる。座剤なども含まれる。例えば、乳剤、ローシ
ョン剤などの乳濁剤、外用チンキ剤、経粘膜投与用液剤などの液状製剤、油性軟膏、親水
性軟膏などの軟膏剤、フィルム剤、テープ剤、パップ剤などの経皮投与用又は経粘膜投与
用の貼付剤、エアゾール、スプレーなどの噴霧剤、入浴剤などとすることができる。また
、化粧料組成物の場合には、例えば、ローション、乳液、クリーム、オイル、パック、ジ
ェル等の基礎化粧料、ファンンデーション、頬紅、口紅、ワックス、ヘアートニック等の
メーキャップ化粧料、さらに、石鹸、シャンプー、洗顔フォーム、クレンジング、ボディ
洗浄料等の洗浄料、オーデコロン、デオドラント、香水などの皮膚用香水、入浴剤などの
任意の形態で使用され得る。
【0065】
内服剤組成物としては、医薬組成物、医薬部外品組成物、化粧料組成物(美容組成物)
として提供することができる。
【0066】
内服剤組成物の形態としては、容易に配合することができる形態(例えば、粉末形態、
顆粒形態)や、手軽に摂取できる観点から錠剤形態、液状形態等が例示される。具体的に
は、液剤、エキス剤、エリキシル剤、カプセル剤(硬カプセル剤、軟カプセル剤など)、
顆粒剤、丸剤、懸濁剤、乳剤、座剤、散剤、酒精剤、錠剤、シロップ剤、浸剤、煎剤、チ
ンキ剤、トローチ剤、芳香水剤、リモナーデ剤、流エキス剤等の医薬組成物、医薬部外品
組成物、化粧料組成物とすることができる。
【0067】
上記形態を有する本発明の組成物は、本発明の抽出物を少なくとも1つ含有するもので
あれば、常法に従って、製剤分野や化粧品分野等において通常使用される担体、基剤、及
び/又は添加剤等を本発明の目的を達成する範囲内で適宜配合して調製することができる
。
【0068】
製剤分野で用いられる担体、基剤、及び/又は添加剤等としては、賦形剤(ブドウ糖、
乳糖、白糖、塩化ナトリウム、澱粉、炭酸カルシウム、カオリン、結晶セルロース、カカ
オ脂、硬化植物油、タルク等)、結合剤(蒸留水、生理食塩水、エタノール水、単シロッ
プ、ブドウ糖液、澱粉液、ゼラチン溶液、カルボキシメチルセルロース、燐酸カリウム、
ポリビニルピロリドン等)、崩壊剤(アルギン酸ナトリウム、寒天、炭酸水素ナトリウム
、炭酸カルシウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセリド、澱粉、乳糖
、アラビアゴム末、ゼラチン、エタノール等)、崩壊抑制剤(白糖、ステアリン、カカオ
脂、水素添加油など)、吸収促進剤(4級アンモニウム塩基、ラウリル硫酸ナトリウム等
)、吸着剤(グリセリン、澱粉、乳糖、カオリン、ベントナイト、珪酸等)、滑沢剤(精
製タルク、ステアリン酸塩、ポリエチレングリコール等)を例示できる。これらの含有量
は、特に制限されず、公知技術に従って用いることができる。
【0069】
化粧品分野で用いられる担体、基剤、及び/又は添加剤等としては、油分(ミリスチン
酸ブチル、ミリスチン酸イソブチル、パルミチン酸ブチル、パルミチン酸イソブチル、ス
テアリン酸ブチル、ステアリン酸イソブチル、イソステアリン酸ブチル、ミリスチン酸セ
チル、ラウリン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソステアリル、ジカプリン酸プロピレ
ングリコール、アジピン酸イソステアリル、スクワラン、流動パラフィン、イソパラフィ
ン、牛脂、豚脂、ミンク油、魚油、トウモロコシ油、カカオ脂、アーモンド油、ミツロウ
、ラノリン、還元ラノリン、液状ラノリン等)、高級アルコール(ラウリルアルコール、
ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール
、ベヘニルアルコール、ヘキサデシルアルコール等)、脂肪酸(カプリル酸、カプリン酸
、ウンデシレン酸、ラウリン酸、ラウリル酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ベヘン酸等)、紫外線吸収剤(パラアミノ安
息香酸、パラアミノ安息香酸エチルジヒドロキシプロピル、パラアミノ安息香酸アミル、
ウロカニン酸、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンジスルホン酸ナトリウム、サリチル酸
オクチル、サリチル酸フェニル、サリチル酸トリエタノールアミン等)、粉体及び顔料(
赤色104号、赤色201号、黄色4号、青色1号、黒色401号、ナイロンパウダー、
シルクパウダー、酸化クロム、カーボンブラック、珪酸アルミニウム、ミリスチン酸マグ
ネシウム、ベントナイト、パルミチン酸亜鉛、セリサイト、炭酸カルシウム、硫酸バリウ
ム等)、界面活性剤(脂肪酸石鹸、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリルスルホン酸塩
、アルキルアミド硫酸塩、アルキルリン酸塩、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩
化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベ
ンザルコニウム、カルボキシベタイン型両性界面活性剤、ホスホベタイン型両性界面活性
剤、レシチン、サポニン、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル等)、
多価アルコール及び糖類(エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリ
コール、マンニトール、エリスリトール、グルコース、ショ糖、果糖、トレハロース、マ
ルチトール、硫酸化トレハロース等)、高分子化合物(アクリル酸エステル/メタクリル
酸エステル共重合体、ビニルアセテート/クロトン酸共重合体等)、酸化防止剤(亜硫酸
ナトリウム、エリソルビン酸、エリソルビン酸ナトリウム、ブチルヒドロキシアニソール
、リグナン、タンニン、フラボノイド、カロチノイド、ステアリン酸アスコルビル、パラ
ヒドロキシアニソール等)、溶媒(エタノール、精製水、低級アルコール、エーテル類、
N−メチルピロリドン、フルオロアルコール等)を例示できる。これらの含有量は、特に
制限されず、公知技術に従って用いることができる。
【0070】
これらの組成物は、公知の医薬品、医薬部外品、又は化粧品を調製する際に、その原材
料に本発明の抽出物を少なくとも1つ用いれば、公知の製造方法に従って調製することが
できる。
【0071】
具体的には、例えば、本発明の抽出物を少なくとも1つをそのまま、或いは2種以上を
組み合わせた物を精製水、エタノール、グリセリンなどの水溶性の高い溶媒や化合物と混
合し、溶解させたものを、スクワラン、ホホバオイル、グリセリンモノステアリン酸エス
テル等の脂溶性の高い物質を予め混合しておいたものにゆっくりと混合することにより化
粧液及び/又は化粧クリームとして調製することが出来る。また、本発明の抽出物を少な
くとも1つをそのまま、或いは2種以上を組み合わせた物を、乾燥、各種溶液、ペースト
状などの状態にし、これに各種添加物、担体、基材等を配合して、当該技術分野の常法に
従って、錠剤、顆粒剤、散剤、粉末剤、カプセル剤等の固形剤や、通常液剤、懸濁剤、乳
剤等の液剤等に製剤化することができる。
【0072】
また、本発明の組成物は、本発明の抽出物と同じ用途に使用可能な他の成分、例えば公
知のセラミダーゼ活性阻害作用や公知の保湿作用を有する成分(例えば、アロエベラ、ベ
タイン、プルラン、ワセリン、グリセリン、乳酸ナトリウム、尿素、プロピレングリコー
ル、リボ核酸ナトリウム、1,3−ブチレングリコール、キトサン、トレハロール、ロー
ヤルゼリー、ナイアシンアミド、セラミド、トコフェリルリン酸ナトリウム、ラクトフェ
リン、オリゴマリン、エクステンシン)等と共に含有することができる。
【0073】
本発明の組成物は、前記以外にも、酸化防止剤を共に含有することができる。酸化防止
剤としては、特に限定しないが、例えば、トコフェロール、酢酸トコフェロール、没食子
酸プロピル、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエン、コエンザイム
Q10、α−リポ酸、フラーレン、アスタキサンチン、有機ゲルマニウム、ジメチルアミ
ノエタノール、ヒドロキシチロソール、白金ナノコロイドが挙げられる。
【0074】
本発明の組成物における、本発明の抽出物の含有量は、その使用形態、使用方法などを
考慮し、本発明の所望の効果の発現が得られ得るような量であれば、特に限定されるもの
ではない。例えば、外用剤組成物とした場合には、本発明の抽出物の含有量は、乾燥重量
として、好ましくは0.001質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、更に好
ましくは0.1質量%以上であり、上限は特に設定されないが、10質量%以下が好まし
く、7質量%以下がより好ましく、5質量%以下が更に好ましい。また、内服剤組成物と
した場合には、本発明の抽出物の含有量は、その効果を発揮する観点から、乾燥重量とし
て、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは
1.0質量%以上である。また、上限は特に設定されないが、例えば、50質量%以下が
好ましい。
【0075】
本発明の組成物は、その形態に応じた適当な用法で使用される。具体的には、例えば、
内用、外用、及び注射により用いることができる。
【0076】
本発明の組成物の使用量は、その形態、使用方法、使用目的及び当該組成物を用いる対
象である患者の年齢、体重、症状によって適宜設定され一定ではない。例えば、外用剤組
成物の場合には、通常、成人1人体重約50kgあたり、乾燥重量として、好ましくは約
0.1μg〜5g/日が例示され、所望の使用量範囲内において、1日内において単回で
、又は数回に分けて用いてもよい。使用期間も任意である。なお、本明細書において「使
用」とは、「使用」のみならず、「投与」、「摂取」も包含する。
【0077】
本発明の組成物の対象者としては、好ましくは皮膚におけるセラミダーゼを阻害して、
セラミド量の増加を要するヒトであるが、ペット動物等であってもよい。
【実施例】
【0078】
以下、実施例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限される
ものではない。
【0079】
試験例1
各植物(部位は適宜選択)10gに対して、100mLの蒸留水を加えて攪拌し、沸騰させながら
30分間抽出した(抽出温度100℃)。これを濾過した後、ロータリーエバポレーターで濃縮
した後風乾して熱水抽出サンプルとし、in vitroセラミダーゼ阻害活性を測定した。
【0080】
具体的には、ラット脳由来のセラミダーゼ酵素液の調製はYavin,Gattらの方法で行った
。ラット脳由来酵素液5μLと熱水抽出サンプル15μL(濃度が5mg/mLとなるように水溶液又
は水分散液を調製)、基質としてC6-NBD-ceramide(マトレヤ社製)10μLを混合し、37℃で1
5時間反応させた。メタノールを100μL加えて反応を停止させ、窒素ガスを用いて乾固し
た。これにメタノール20μLを加えて溶解させTLCにスポットした。これをクロロホルム・
メタノール・アンモニア(90/20/0.5(v/v/v))で展開し、イメージアナライザー(富士フ
イルム社/GE ヘルスケア社製、ImageQuant LAS-4000)を用いて分析した。コントロール(
サンプル添加なし)の活性を100%とした場合のサンプル活性の割合から阻害率を算出した
。測定はn=3で行い、平均値を採用した。結果を表1〜6に示す。
【0081】
【表1】
【0082】
【表2】
【0083】
【表3】
【0084】
【表4】
【0085】
【表5】
【0086】
【表6】
【0087】
以上の結果から、これらの植物抽出物によるセラミダーゼ阻害作用が確認され、皮膚の
バリア機能の維持や保湿に対する効果が高いと考えられる。
【0088】
実施例2
各乾燥させた植物(部位は適宜選択)100gを蒸留水1L中で30分間煮沸抽出した(抽出温度
100℃)。その後濾過することで植物を除去したのち、減圧下、水を留去し、得られた残差
を植物抽出物とした。
【0089】
次に、以下の表7に示す処方により調製した乳液を、植物エキス含有乳液a、b、c及
び植物エキスブランク乳液dとし、in vivoのセラミド量増加を測定した。
【0090】
【表7】
【0091】
具体的には、健常人1名(男性:52歳)の左前腕内側4か所(各3.6cm×3.6cm)をそれぞ
れ塗布部位A、B、C及び非塗布部位Dと定めた。次に、A〜D部位のそれぞれを文献〔
G.Imokawa, S.Akasaki, H.Hattori and N.Yoshizuka, J. Invest. Dermatol. 87, 758 (
1986)、G.Grubauer, K.R.Fingolg, R.M.Harris and P.M.Elias, J.Lipid. Res., 30, 89
(1989)〕に従って、細胞間脂質を除去することで肌荒れ状態にした。その後、A、B、
C部分にそれぞれ前述の植物エキス含有乳液a、b、cを、またD部分には植物エキスブ
ランク乳液dを各々朝夕2回、7日間塗布した。8日目に、A〜D部位からテープストリッ
プすることにより角質を採取し、それぞれ下記の操作を行って皮膚セラミド量を算出した
。結果を表8に示す。なお、各化合物のセラミダーゼ阻害率は実施例1の結果を記載した
。
【0092】
<セラミドの抽出>
3.0cm×3.0cm四方のSEKISUI シュープリームテープE(基材ポリプロピレン、アクリル
系粘着剤)を軽く押し当てた後はがす操作を5回行い、各部位において5枚のテープを採取
する。
得られたテープ5枚をメタノール90mL及びクロロホルム10mLの混合溶液に浸け、超音波
を用いて約20分間抽出した後、メンブランフィルター(5μm)を通し、得られた溶液を25℃
以下にて溶媒を留去する。得られた残差を真空ポンプを用いて乾燥させた後、これにクロ
ロホルム/メタノール=99.5/0.5(v/v)溶液100mLを加えて溶解し、次いでwaters社製 S
ep-Pak(登録商標)Vac RC(500mg)に通液する。得られたSep-Pak(登録商標)カートリッジに
クロロホルム/メタノール=99.5/0.5(v/v)溶液60mLを通液した後、クロロホルム/メタ
ノール=95/5(v/v)溶液60mLを通液する。クロロホルム/メタノール=95/5(v/v)溶液6
0mLを通液したフラクションを25℃以下で減圧濃縮した後、残差にクロロホルム/メタノー
ル=9/1(v/v)0.5mLを加えて均一に溶解したものをサンプルとする。
【0093】
<セラミド量の測定>
各サンプル(A、B、C、D)それぞれ20μL及びセラミド標準品としてMatoreya社製 N
-Tetracosanoyl-D-erythro-sphingosine(5mg/10mLクロロホルム溶液)10μLを、薄層クロ
マトグラフ板としてメルク社製薄層クロマトグラフ板(TLC Silica gel 60F254 ガラス
プレート)、移動相としてクロロホルム/メタノール/酢酸=190/10/1(v/v/v)を用いて
展開した後、8%硫酸銅水溶液、10%リン酸水溶液を順次噴霧した後、160℃で15分間加熱
する。得られたスポットをImageJを用いて分析し、植物エキスブランク乳液塗布部位Dの
発色を1とした場合の植物エキス含有乳液塗布部位A、B、Cの相対値を算出し、本発明
の抽出物による皮膚セラミド量の増加度合いを分析する。
【0094】
【表8】
【0095】
以上の結果から、in vivoにおけるセラミダーゼ阻害作用が発揮されて、本発明の植物
抽出物による皮膚セラミド量の増加が認められることが確認された。また、図から、in v
itro とin vivo の間に弱いながらも相関関係があることが示唆される。
【0096】
以下、本発明のセラミド分解酵素阻害剤を配合した化粧料、医療用製剤の具体的処方を
例示する。各処方例の右端の数値は各含有成分の質量%を意味する。
【0097】
【表9】
【0098】
【表10】
【0099】
【表11】
【0100】
【表12】
【0101】
【表13】
【0102】
【表14】
【0103】
【表15】
【0104】
【表16】
【0105】
【表17】
【0106】
【表18】
【0107】
【表19】