特許第6948761号(P6948761)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6948761
(24)【登録日】2021年9月24日
(45)【発行日】2021年10月13日
(54)【発明の名称】通信装置
(51)【国際特許分類】
   H01Q 15/14 20060101AFI20210930BHJP
   H01Q 21/06 20060101ALI20210930BHJP
   H01Q 1/52 20060101ALI20210930BHJP
   H01Q 13/08 20060101ALI20210930BHJP
【FI】
   H01Q15/14 Z
   H01Q21/06
   H01Q1/52
   H01Q13/08
【請求項の数】12
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2020-8378(P2020-8378)
(22)【出願日】2020年1月22日
(65)【公開番号】特開2021-22915(P2021-22915A)
(43)【公開日】2021年2月18日
【審査請求日】2020年1月22日
(31)【優先権主張番号】201910671907.3
(32)【優先日】2019年7月24日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】596039187
【氏名又は名称】台達電子工業股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DELTA ELECTRONICS,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】特許業務法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】黄 傑超
(72)【発明者】
【氏名】陳 彦廷
【審査官】 赤穂 美香
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−179680(JP,A)
【文献】 特開2007−243375(JP,A)
【文献】 特開2018−129623(JP,A)
【文献】 特表2018−519734(JP,A)
【文献】 国際公開第2017/175835(WO,A1)
【文献】 国際公開第2017/146164(WO,A1)
【文献】 特開2012−65371(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01Q 15/14
H01Q 21/06
H01Q 1/52
H01Q 13/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
接地面(210)、
複数のアンテナ素子(240)を含むアンテナアレイ(220)、および
前記接地面に結合され、矩形状に形成された複数のEBGユニット(260)を含む電磁気バンドギャップ(EBG)構造(230)を含み、
前記アンテナアレイ(220)が全体として前記EBG構造に密閉的に囲まれ、前記EBG構造(230)は、任意2つの個別の前記アンテナ要素(240)を経由しないように設けられ、
前記アンテナ素子(240)は、第1の対称パターンを形成するように配置され、
前記第1の対称パターンは、実質的に正方形の形状を有する
前記EBGユニット(260)は、第1の対称パターンと同じパターンを形成するように配置され、 前記アンテナ素子(220)の外側の境界と前記EBG構造(230)の内側の境界との間の最短距離は、前記アンテナ素子(220)の動作周波数帯域の0.25波長より長いことを特徴とする通信装置
【請求項2】
前記EBG構造(230)は、前記アンテナアレイの放射パターンの前後比を抑制するように構成され、前記動作周波数帯域は27GHz〜29GHzであることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記アンテナ素子のそれぞれは、パッチアンテナであることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項4】
前記アンテナ素子(240)のそれぞれの長さは、前記動作周波数帯域の0.25波長に実質的に等しく、任意の隣接する2つの前記アンテナ素子間の距離は、前記動作周波数帯域の0.5波長に実質的に等しいことを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
【請求項5】
前記アンテナ素子(240)の総数は16であることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項6】
前記EBGユニット(260)は、第2の対称パターンを形成するように配置されることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項7】
前記第2の対称パターンは、実質的に中空の正方形の形状を有することを特徴とする請求項に記載の通信装置。
【請求項8】
前記第2の対称パターンは、第1のループ形状および第2のループ形状を含み、前記第2のループ形状は、前記第1のループ形状の内部に配置され、前記アンテナ素子は、前記第2のループ形状の内部に配置されることを特徴とする請求項に記載の通信装置。
【請求項9】
前記EBGユニット(260)のそれぞれは、実質的にキノコ形状を有し、前記EBGユニット(260)のそれぞれは、上部金属片(261)および接続金属柱(262)を含み、前記上部金属片(261)は、前記接続金属柱(262)を介して前記接地面(210)に結合されることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項10】
前記EBGユニット(260)のそれぞれの長さは、前記動作周波数帯域の0.1波長より短く、前記EBGユニット(260)のそれぞれの高さは、前記動作周波数帯域の0.1波長より短く、任意の隣接する2つの前記EBGユニット(260)間の距離は、前記動作周波数帯域の0.02波長より短いことを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
【請求項11】
前記EBGユニット(260)の総数は184であることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項12】
前記接地面(210)に配置された誘電体基板(480)をさらに含み、
前記EBGユニット(260)が前記誘電体基板(480)を貫通することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2019年7月24日に出願された中国特許出願番号第201910671907.3号についての優先権を主張するものであり、これらの全ては引用によって本願に援用される。
【0002】
本発明は、通信装置に関するものであり、特に、本発明は、アンテナアレイの放射パターンの前後比を低減するための通信装置に関するものである。
【背景技術】
【0003】
モバイル通信技術の進歩に伴い、ポータブルコンピューター、携帯電話、マルチメディアプレーヤー、およびその他のハイブリッド機能ポータブル電子機器などのモバイル機器がますます増えてきている。ユーザーの要求を満たすために、モバイル機器は通常、無線通信機能を実行することができる。一部の装置は広い無線通信エリアをカバーしており、これらは、2G、3G、およびロングタームエボリューション(LongTerm Evolution; LTE)システムを用い、且つ700MHz、850MHz、900MHz、1800MHz、1900MHz、2100MHz、2300MHz、2500MHz、および2700MHzの周波数帯域を用いた携帯電話を含む。一部の装置は狭い無線通信エリアをカバーしており、これらは、Wi-FiおよびBluetoothシステムを用い、2.4GHz、5.2GHz、および5.8GHzの周波数帯域を用いる携帯電話を含む。
【0004】
アンテナは、モバイル機器が高速でインターネットに接続するために不可欠な要素である。次世代の通信に入ると、5Gアンテナアレイには2つの問題がよくあり、1つは短い通信距離に関連するものであり、もう1つは低い空間効率に関連するものである。これらの問題は、アンテナ素子間のアイソレーションが低過ぎ、且つアンテナアレイの前後比が高過ぎることに起因する。従って、先行技術の問題を解決するための新しい解決策を提案する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
アンテナアレイの放射パターンの前後比を低減するための通信装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
例示的な実施形態では、本開示は、接地面、アンテナアレイ、および電磁気バンドギャップ(EBG)構造を含む通信装置を提供する。アンテナアレイは、複数のアンテナ素子を含む。EBG構造は、複数のEBGユニットを含む。EBGユニットは接地面に結合される。アンテナアレイはEBG構造によって囲まれる。
【0007】
いくつかの実施形態では、EBG構造は、アンテナアレイの放射パターンの前後比を抑制するように構成される。
【0008】
いくつかの実施形態では、アンテナアレイは27GHz〜29GHzの動作周波数帯域をカバーする。
【0009】
いくつかの実施形態では、アンテナ素子は、第1の対称パターンを形成するように配置される。
【0010】
いくつかの実施形態では、第1の対称パターンは、実質的に正方形の形状を有する。
【0011】
いくつかの実施形態では、アンテナ素子のそれぞれは、パッチアンテナである。
【0012】
いくつかの実施形態では、アンテナ素子のそれぞれの長さは、動作周波数帯域の0.25波長に実質的に等しい。
【0013】
いくつかの実施形態では、任意の隣接する2つのアンテナ素子間の距離は、動作周波数帯域の0.5波長に実質的に等しい。
【0014】
いくつかの実施形態では、アンテナ素子の総数は16である。
【0015】
いくつかの実施形態では、EBGユニットは、第2の対称パターンを形成するように配置される。
【0016】
いくつかの実施形態では、第2の対称パターンは、実質的に中空の正方形の形状を有する。
【0017】
いくつかの実施形態では、第2の対称パターンは、第1のループ形状および第2のループ形状を含む。第2のループ形状は、第1のループ形状の内部に配置される。アンテナ素子は、第2のループ形状の内部に配置される。
【0018】
いくつかの実施形態では、EBGユニットのそれぞれは、実質的にキノコ形状を有する。
【0019】
いくつかの実施形態では、EBGユニットのそれぞれは、上部金属片および接続金属柱を含む。上部金属片は、接続金属柱を介して接地面に結合される。
【0020】
いくつかの実施形態では、EBGユニットのそれぞれの長さは、動作周波数帯域の0.1波長より短い。
【0021】
いくつかの実施形態では、EBGユニットのそれぞれの高さは、動作周波数帯域の0.1波長より短い。
【0022】
いくつかの実施形態では、任意の隣接する2つのEBGユニット間の距離は、動作周波数帯域の0.02波長より短い。
【0023】
いくつかの実施形態では、アンテナ素子の任意の1つからEBG構造までの最短距離は、動作周波数帯域の0.25波長より長い。
【0024】
いくつかの実施形態では、EBGユニットの総数は184である。
【0025】
いくつかの実施形態では、通信装置は、接地面に配置された誘電体基板をさらに含む。EBGユニットは誘電体基板を貫通する。
【0026】
本発明は、添付の図面を参照しながら以下の詳細な説明及び例を読むことで、より完全に理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1図1は、本発明の一実施形態による通信装置の図である。
図2図2は、本発明の一実施形態による通信装置の上面図である。
図3図3は、本発明の一実施形態による通信装置の部分断面図である。
図4図4は、本発明の一実施形態による通信装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明の目的、特徴、および利点を説明するために、本発明の実施形態および図を以下に詳細に示す。
【0029】
個々のシステム構成要素を指すために、特定の用語が下記の明細書及び特許請求の範囲を通して使用される。当業者は理解するように、製造業者はある構成要素を異なる名前で呼ぶことがある。本願は、機能ではなく名前が異なる構成要素間を区別することを意図していない。下記の説明及び特許請求の範囲では、「含む(including)」及び「包含する(comprising)」という用語は、オープンエンド様式で使用されるため、「含むが〜に限定されない」と意味するものと解釈すべきである。「実質的に」という用語は、値が許容誤差範囲内であることを意味している。当業者は、所定の誤差範囲内で技術的問題を解決し、提案された技術的性能を達成することができる。また、「結合(couple)」という用語は、間接的または直接的な電気的接続を意味することを意図している。従って、ある装置が別の装置に結合されている場合、その接続は、直接的な電気的接続、または他の装置および接続を介した間接的な電気的接続によって行われることができる。
【0030】
図1は、本発明の一実施形態による通信装置100の図である。図1に示されるように、通信装置100は、接地面110、アンテナアレイ120、および電磁気バンドギャップ(EBG)構造130を含み、これらは全て金属材料で作られることができる。アンテナアレイ120は、複数のアンテナ素子(図示せず)を含む。アンテナ素子の形状および種類は、本発明において限定されない。例えば、各アンテナ素子は、パッチアンテナ、モノポールアンテナ、ダイポールアンテナ、ボウタイアンテナ、ループアンテナ、ヘリカルアンテナ、またはチップアンテナであることができるが、これらに限定されない。EBG構造130は、複数のEBGユニット(図示せず)を含む。EBGユニットは全て接地面110に結合されることができる。EBGユニットの形状およびタイプは、本発明において限定されない。アンテナアレイ120はEBG構造130によって完全に囲まれていることに留意されたい。この設計では、EBG構造130は、アンテナアレイ120の放射パターンの前後比を抑制するように構成されるため、通信装置100の通信距離と空間効率を効果的に増加させる。また、図1には示されていないが、通信装置100は、例えば、プロセッサ、電源モジュール、および/またはハウジングなどの他のコンポーネントをさらに含むことができる。
【0031】
以下の実施形態は、通信装置100の詳細な構造および物理的実装を紹介する。これらの図および説明は、本発明を限定するものではなく、単なる例示であることを理解されたい。
【0032】
図2は、本発明の一実施形態による通信装置200の上面図である。図2の実施形態では、通信装置200は、接地面210、アンテナアレイ220、およびEBG構造230を含み、これらは全て金属材料で作られることができる。アンテナアレイ220は、複数のアンテナ素子240を含む。例えば、アンテナ素子240のそれぞれは、パッチアンテナであることができる。アンテナ素子240は、第1の対称パターン250を形成するように配置されることができる。例えば、第1の対称パターン250は、実質的に正方形の形状を有することができる。いくつかの実施形態では、アンテナ素子240の総数は16であり、それにより4×4の正方行列を形成する。代替実施形態では、アンテナ素子240の総数は、要件を満たすように調整されることができる。
【0033】
EBG構造130は、複数のEBGユニット260を含む。EBGユニット260は全て接地面210に結合されることができる。例えば、EBGユニット260のそれぞれは、実質的にキノコ形状を有することができる。EBGユニット260は、第2の対称パターン270を形成するように配置されることができる。例えば、第2の対称パターン270は、実質的に中空の正方形の形状を有することができる。具体的には、第2の対称パターン270は、第1のループ形状271および第2のループ形状272を含む。第2のループ形状272は、第1のループ形状271の内部に配置される。アンテナアレイ220のアンテナ素子240は全て、第2のループ形状272の内部に配置される。実際の測定によれば、EBGユニット260の二重ループの配置は、目標帯域内の表面波を効果的に遮断する帯域阻止フィルタとして用いられる。いくつかの実施形態では、EBGユニット260の総数は184である。代替実施形態では、EBGユニット260の総数は、要件を満たすように調整されることができる。
【0034】
図3は、本発明の一実施形態による通信装置200の部分断面図(図2の断面線LC1に沿った)である。図3の実施形態では、EBGユニット260のそれぞれは、上部金属片261および接続金属柱262を含む。上部金属片261は、接続金属柱262を介して接地面210に結合される。例えば、上部金属片261は、比較的小さな正方形の形状を実質的に有することができ、それは接地面210に実質的に平行であることができ、接続金属柱262は、円筒形状を実質的に有することができ、それは接地面210および上部金属片261に対して実質的に垂直であることができる。しかしながら、本発明はそれに限定されない。他の実施形態では、上部金属片261が正三角形、円形、楕円形、または台形形状を有し、接続金属柱262が三角柱形状または四角柱形状を有するように調整が行われる。
【0035】
いくつかの実施形態では、アンテナアレイ220は27GHz〜29GHzの動作周波数帯域をカバーし、これにより5Gミリ波システムの広帯域動作をサポートする。動作原理に関しては、EBGユニット260によって形成された帯域阻止フィルタの目標帯域は、アンテナアレイ220の動作周波数帯域と同じであり、これにより表面波の不要な拡散を回避することができる。従って、EBG構造230は、アンテナアレイ220の放射パターンの前後比を抑制するように構成され、これにより、通信装置200の通信距離と空間効率を効果的に増加させる。実際の測定によれば、EBG構造230の周囲の設計が適用された後、アンテナアレイ220の放射パターンの前後比は、約6dB〜8dB減少され、一般的な通信機器の実際のアプリケーションの要件を満たすことができる。
【0036】
いくつかの実施形態では、通信装置200の要素サイズは以下のように説明される。アンテナ素子240のそれぞれの長さL1は、アンテナアレイ220の動作周波数帯域の0.25波長(λ/4)に実質的に等しくてもよい。任意の2つの隣接するアンテナ素子240間の距離D1は、アンテナアレイ220の動作周波数帯域の0.5波長(λ/2)に実質的に等しくてもよい。EBGユニット260のそれぞれの長さL2(または上部金属片261の長さL2)は、アンテナアレイ220の動作周波数帯域の0.1波長(λ/10)より短くてもよい。EBGユニット260のそれぞれの高さH1(または上部金属片261の高さH1)は、アンテナアレイ220の動作周波数帯域の0.1波長(λ/10)より短くてもよい。任意の2つの隣接するEBGユニット260間の距離D2は、アンテナアレイ220の動作周波数帯域の0.02波長(λ/50)より短くてもよい。アンテナ素子240の任意の1つからEBG構造230までの最短距離DSは、アンテナアレイ220の動作周波数帯域の0.25波長(λ/4)より長くてもよい。上記の距離の範囲は、多くの実験結果に従って計算されて取得され、アンテナアレイ220の放射パターンの前後比を最小化し、通信装置200の通信距離と空間効率を最大化するのに役立つ。
【0037】
図4は、本発明の一実施形態による通信装置400の断面図である。図4は、図2および図3と類似している。図4の実施形態では、通信装置400は、誘電体基板480をさらに含む。誘電体基板480は、接地面210上に配置される。アンテナアレイ220のアンテナ素子240は、全て誘電体基板480上に配置されることができる。EBG構造230のEBGユニット260は全て誘電体基板480を貫通することができる。いくつかの実施形態では、誘電体基板480の誘電率は2〜6である。誘電体基板480が適用される場合、要素サイズと対応する波長との間の前述の関係は、誘電体基板480の誘電率に従って調整され、これにより、通信装置400の合計サイズを最小化することができることに留意されたい。図4の通信装置400の他の特徴は、図2および図3の通信装置200の特徴と同様である。従って、この2つの実施形態は、同等の性能を達成することができる。
【0038】
本発明は、アンテナアレイを囲むEBG構造を含む新規の通信装置を提供する。従来の設計と比較して、本発明は、少なくともアンテナアレイの放射パターンの前後比を抑制するという利点を有するため、さまざまな通信装置でのアプリケーションに適しており、通信距離と空間効率を改善する。
【0039】
上記の要素サイズ、要素形状、および周波数範囲は、本発明を限定するものではないことに留意されたい。アンテナ設計者は、これらの設定または値を微調整して、さまざまな要件を満たすことができる。本発明の通信装置は、図1図4の構成に限定されないことを理解されたい。本発明は、単に、図1図4の任意の1つ以上の実施形態の任意の1つ以上の特徴を単に含むことができる。言い換えれば、図示されている全ての特徴が、本発明の通信装置に実装される必要はない。
【0040】
クレーム要素を変えるための、請求項における「第1の」、「第2の」、「第3の」等の序数詞の使用は、それ自体が、1つのクレーム要素を他のクレーム要素と比較して優先度、序列、又は順序を示唆するものではなく、むしろ、単にクレーム要素を区別するために、特定の名前を有する1つのクレーム要素を同じ名前を有する他の要素から区別するためのラベルとして(だけ、序数詞を)使用している。
【0041】
本発明は、例として及び望ましい実施の形態によって記述されているが、本発明は開示された実施形態に限定されるものではない。逆に、当業者には自明の種々の変更及び同様の配置をカバーするものである。よって、添付の特許請求の範囲は、最も広義な解釈が与えられ、全てのこのような変更及び同様の配置を含むべきである。
【符号の説明】
【0042】
100、200、400 通信装置
110、210 接地面
120、220 アンテナアレイ
130、230 電磁気バンドギャップ(EBG)構造
240 アンテナ素子
250 第1の対称パターン
260 電磁気バンドギャップ(EBG)ユニット
261 上部金属片
262 接続金属柱
270 第2の対称パターン
271 第1のループ形状
272 第2のループ形状
480 誘電体基板
D1、D2 距離
DS 最短距離
H1 高さ
L1、L2 長さ
LC1 断面線
X X軸
Y Y軸
Z Z軸
図1
図2
図3
図4