(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、本願発明は、新規な燃料電池を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願発明は、多孔性のアノード電極と、高密度非多孔性の電解質および多孔性のカソード電極とを備え、アノード電極が第1部材と第1部材から延びる複数の平行なプレート部材を備え、カソード電極が第2部材と第2部材から延びる複数の平行なプレート部材とを備え、カソード電極のプレート部材はアノード電極のプレート部材と指状嵌合(inter-digitating)し、電解質は第1部材と第2部材との間およびアノード電極の平行プレート部材とカソード電極の平行プレート部材との間の空間を満たす、燃料電池を提供する。
【0007】
燃料電池はセラミック燃料電池であることが望ましく、燃料電池は固体酸化物型燃料電池であることがより好ましい。電解質はジルコニアが望ましい。電解質はイットリア安定化ジルコニアであることが望ましい。
【0008】
第1部材は、燃料の流れのための導管を形成することが望ましい。第1部材の第1端は端部キャップか電解質によって密閉されることが望ましい。代替的には、第2部材は、酸化剤の流れのための導管を形成することが望ましい。代替的には、第2部材の第1端は端部キャップか電解質によって密閉されることが望ましい。
【0009】
第1部材は、実質的に円形、矩形、正方形、代替的には六角形の断面であることが望ましい。第2部材は、実質的に円形、矩形、正方形、代替的には六角形の断面であることが望ましい。
【0010】
第1部材のプレート部材は、実質的に円形、矩形、正方形、代替的には六角形の形状であることが望ましい。第2部材のプレート部材は、実質的に円形、矩形、正方形、代替的には六角形の形状であることが望ましい。
【0011】
燃料電池は、高密度非多孔性部材の上に配置され、その高密度非多孔性部材は第1部材に燃料を供給するための開口を有することが望ましい。
燃料電池は、高密度非多孔性部材の上に配置され、その高密度非多孔性部材は第2部材に酸化剤を供給するために開口を有することが望ましい。
【0012】
燃料電池は、高密度非多孔性チューブの上に配置され、その高密度非多孔性チューブは第1部材に燃料を供給するための開口を有することが望ましい。
燃料電池は、高密度非多孔性チューブの上に配置され、その高密度非多孔性チューブは第2部材に酸化剤を供給するための開口を有することが望ましい。
【0013】
燃料電池は、高密度非多孔性プレートの上に配置され、その高密度非多孔性プレートは第1部材に燃料を供給するための開口を有することが望ましい。
燃料電池は、高密度非多孔性プレートの上に配置され、その高密度非多孔性プレートは第2部材に酸化剤を供給するための開口を有することが望ましい。
【0014】
また本願発明は、上記段落で記載した複数の燃料電池を直列に電気的に接続した燃料電池スタックを提供する。
燃料電池スタックは、第1の高密度非多孔性プレートおよび第2の高密度非多孔性プレートを備え、第1の高密度非多孔性プレートは複数の燃料電池のそれぞれの1つの第2部材へ酸化剤を供給するための複数の開口を有し、第2の高密度非多孔性プレートは複数の燃料電池のそれぞれの1つの第2部材に酸化剤を供給するための複数の開口を有し、第1および第2の高密度非多孔性プレートは、燃料電池の第1部材への燃料供給のための通路を形成するために、それらの間に燃料電池が配置されることが望ましい。
【0015】
第1および第2の高密度非多孔性プレート上の燃料電池は、所定のパターンで配置されることが望ましい。第1および第2の高密度非多孔性プレート上の燃料電池は、第2の高密度非多孔性プレート上の燃料電池と交互に配置されることが望ましい。
【0016】
本願発明はまた、複数の高密度非多孔性電解質材料のシートを提供するステップと、空隙により互いに分離された多孔性カソード電極材料の島状アレーを電解質材料の各シートの第1の表面上に蒸着するステップと、アノード電極材料が存在しない窓アレーを画成する層として蒸着され、該窓アレーは島状アレーと整合した多孔性アノード電解質材料を電解質材料の各シートの反対側の第2の表面上に蒸着するステップと、隣接する島状部の間の空隙を充填するが、多孔性カソード電極材料を被覆しないように追加の電解質材料を各シートの第1の表面上に蒸着するステップと、窓の内側であるが、アノード電極材料を被覆しないように追加の電解質材料を各シートの第2の表面の上に蒸着するステップと、島状アレー及び窓アレーと整合した複数の開口を電解質材料の各シートに形成するステップと、電解質材料の隣接するシートのアノード電極材料の層が互いに接触し、窓が互いに整合され、電解質材料の隣接するシートのカソード電極材料の島状部が互いに接触しかつ整合され、電解質材料の隣接するシートの開口が互いに整合された状態にて電解質材料のシートを積み重ね、これにより、その間に電解質材料のシートを介在させた複数の平行なプレート状のアノード電極材料層と、その間に電解質材料のシートを介在させた複数の平行なプレート状のカソード電極材料層とが得られるようにするステップと、開口が各ピース内に延びるようにスタックを複数のピースに分割するステップと、複数の平行なプレート状のアノード電極材料層に電気的に接続されて、アノード電極材料の外側本体を形成するようにアノード電極材料を各ピースの外側面の上に蒸着するステップと、複数の平行なプレート状のカソード電極材料層に電気的に接続されて、カソード電極材料の内側導管を形成するようにカソード電極材料を各開口の内面の上に更に蒸着し、アノード電極材料の外側本体から開口に向けて延びる複数の平行なプレート状のアノード電極材料層と、開口から離れて内側導管から延びる複数の平行なプレート状のカソード電極材料層とが電解質材料のシートを介して互いに指状嵌合するようにするステップと、更なる電解質材料を各ピースの一端にわたって蒸着し、上記ピースの導管の一端を閉じて、燃料電池が得られるようにするステップとを備えている。
【0017】
本発明の別の特徴に従って少なくとも1つの燃料電池を製造する方法は、高密度非多孔性電解質材料の少なくとも1つのシートを提供するステップと、空隙により互いに分離された多孔性カソード電極材料の島状アレーを電解質材料の各シートの第1の表面上に蒸着するステップと、アノード電極材料が存在しない窓アレーを画成する層として蒸着され、該窓アレーは島状アレーと整合した多孔性アノード電極材料を電解質材料の各シートの反対側の第2の表面上に蒸着するステップと、隣接する島状部の間の空隙を充填するが、多孔性カソード電極材料を被覆しないように追加の電解質材料を各シートの第1の表面上に蒸着するステップと、窓の内側であるが、アノード電極材料を被覆しないように追加の電解質材料を各シートの第2の表面の上に蒸着するステップと、島状アレー及び窓アレーと整合した複数の開口を電解質材料の各シートに形成するステップと、開口が各部分内に延びるように少なくとも1つのシートを複数の部分に分割するするステップと、電解質材料の隣接するシートのカソード電極材料の島状部が互いに接触し且つ整合され、電解質材料の隣接するシートのアノード電極材料の層が互いに接触し、窓が互いに整合され、電解質材料のシートの開口が互いに整合された状態にて複数の部分を少なくとも1つのピースとなるように積み重ね、これにより、その間に電解質材料のシートを介在させた複数の平行なプレート状のカソード電極材料層と、その間に電解質材料のシートを介在させた複数の平行なプレート状のアノード電極材料層とが得られるようにするステップと、複数の平行なプレート状のアノード電極材料層に電気的に接続されて、アノード電極材料の外側本体を形成するように更なるアノード電極材料を各ピースの外側面の上に蒸着するステップと、複数の平行なプレート状のカソード電極材料層に電気的に接続されて、カソード電極材料の内側導管を形成するようにカソード電極材料を各開口の内面の上に蒸着し、アノード電極材料の外側本体から開口に向けて延びる複数の平行なプレート状のアノード電極材料層と、開口から離れて内側導管から延びる複数の平行なプレート状のカソード電極材料層とが電解質材料のシートを介して互いに指状嵌合するようにするステップと、更なる電解質材料を少なくとも1つのピースの一端にわたって蒸着し、上記ピースの導管の一端を閉じて、少なくとも1つの燃料電池が得られるようにするステップとを備えている。
【0018】
本発明の更なる特徴に従って燃料電池を製造する方法は、複数の高密度非多孔性電解質材料のシートを提供するステップと、電解質材料の各シートに複数の開口を形成するステップと、空隙により互いに分離された多孔性カソード電極材料のリングアレーを開口の回りにて電解質材料の各シートの第1の表面上に蒸着するステップと、アノード電極材料が存在しない窓アレーを画成する層として蒸着され、該窓アレーは複数の開口及びリングアレーと整合した多孔性アノード電極材料を電解質材料の各シートの反対側の第2の表面上に蒸着するステップと、リングの間の空隙を充填するが、多孔性カソード電極材料又は開口を被覆しないように追加の電解質材料を各シートの第1の表面上に蒸着するステップと、窓の内側であるが、アノード電極材料又は開口を被覆しないように追加の電解質材料を各シートの第2の表面の上に蒸着するステップと、電解質材料の隣接するシートのカソード電極材料のリングが互いに接触し且つ整合され、電解質材料の隣接するシートのアノード電極材料の層が互いに接触し、窓が互いに整合され、電解質材料のシートの開口が互いに整合された状態にて電解質材料のシートを積み重ね、これにより、その間に電解質材料のシートを介在させた複数の平行なプレート状のカソード電極材料層と、その間に電解質材料のシートを介在させた複数の平行なプレート状のアノード電極材料層とが得られるようにするステップと、開口が各ピース内に延びるようにスタックを複数のピースに分割するステップと、複数の平行なプレート状のアノード電極材料層に電気的に接続されて、アノード電極材料の外側本体を形成するようにアノード電極材料を各ピースの外側面の上に更に蒸着するステップと、複数の平行なプレート状のカソード電極材料層に電気的に接続されて、カソード電極材料の内側導管を形成するようにカソード電極材料を各開口の内面の上に蒸着し、アノード電極材料の外側本体から開口に向けて延びる複数の平行なプレート状のアノード電極材料層と、開口から離れて内側導管から延びる複数の平行なプレート状のカソード電極材料層とが電解質材料のシートを介して互いに指状嵌合するようにするステップと、更なる電解質材料を各ピースの一端にわたって蒸着し、上記ピースの導管の一端を閉じて、燃料電池が得られるようにするステップとを備えている。
【0019】
本発明の更に別の特徴に従って少なくとも1つの燃料電池を製造する方法は、少なくとも1つの高密度非多孔性電解質材料のシートを提供するステップと、電解質材料の各シートに複数の開口を形成するステップと、リングが空隙により互いに分離された多孔性カソード電極材料のリングアレーを開口の回りにて電解質材料の各シートの第1の表面上に蒸着するステップと、アノード電極材料が存在しない窓アレーを画成する層として蒸着され、該窓アレーは複数の開口及びリングアレーと整合した多孔性アノード電極材料を電解質材料の各シートの反対側の第2の表面上に蒸着するステップと、リングの間の空隙を充填するが、多孔性カソード電極材料又は開口を被覆しないように追加の電解質材料を各シートの第1の表面上に蒸着するステップと、窓の内側であるが、アノード電極材料又は開口を被覆しないように追加の電解質材料を各シートの第2の表面の上に蒸着するステップと、開口が各部分内に延びるように少なくとも1つのシートを複数の部分に分割するステップと、電解質材料の隣接するシートのカソード電極材料のリングが互いに接触し且つ整合され、電解質材料の隣接するシートのアノード電極材料の層が互いに接触し、窓が互いに整合され、電解質材料のシートの開口が互いに整合された状態にて複数の部分を少なくとも1つのピースとなるように積み重ね、これにより、その間に電解質材料のシートを介在させた複数の平行なプレート状のカソード電極材料層と、その間に電解質材料のシートを介在させた複数の平行なプレート状のアノード電極材料層とが得られるようにするステップと、複数の平行なプレート状のアノード電極材料層に電気的に接続されて、アノード電極材料の外側本体を形成するように更なるアノード電極材料を各ピースの外側面の上に蒸着するステップと、複数の平行なプレート状のカソード電極材料層に電気的に接続されて、カソード電極材料の内側導管を形成するようにカソード電極材料を各開口の内面の上に蒸着し、アノード電極材料の外側本体から開口に向けて延びる複数の平行なプレート状のアノード電極材料層と、開口から離れて内側導管から延びる複数の平行なプレート状のカソード電極材料層とが電解質材料のシートを介して互いに指状嵌合するようにするステップと、更なる電解質材料を各少なくとも1つのピースの一端にわたって蒸着し、上記ピースの導管の一端を閉じて、少なくとも1つの燃料電池電が得られるようにするステップとを備えている。
【0020】
本発明の別の特徴に従って燃料電池を製造する方法は、複数の高密度非多孔性電解質材料のシートを提供するステップと、カソード電極材料が存在しない窓アレーを画成する層として蒸着された多孔性カソード電極材料を電解質材料の各シートの第1の表面上に蒸着するステップと、空隙により互いに分離され、かつ窓アレーと整合した多孔性アノード電極材料の島状アレーを電解質材料の各シートの反対側の第2の表面上に蒸着するステップと、窓の内側であるが、カソード電極材料を被覆しないように追加の電解質材料を各シートの第1の表面の上に蒸着するステップと、隣接する島状部の間の空隙を充填するが、多孔性アノード電極材料を被覆しないように追加の電解質材料シートを各シートの第2の表面上に蒸着するステップと、島状アレー及び窓アレーと整合した複数の開口を電解質材料の各シートに形成するステップと、電解質材料の隣接するシートのカソード電極材料の層が互いに接触し、窓が互いに整合され、電解質材料の隣接するシートのアノード電極材料の島状部が互いに接触しかつ整合され、電解質材料の開口が互いに整合された状態にて電解質材料のシートを積み重ね、これにより、その間に電解質材料のシートを介在させた複数の平行なプレート状のカソード電極材料層と、その間に電解質材料のシートを介在させた複数の平行なプレート状のカソード電極材料層とが得られるようにするステップと、開口が各ピース内に延びるようにスタックを複数のピースに分割するステップと、複数の平行なプレート状のカソード電極材料層に電気的に接続されて、カソード電極材料の外側本体を形成するように更なるカソード電極材料を各ピースの外側面の上に蒸着するステップと、複数の平行なプレート状のアノード電極材料層に電気的に接続されて、アノード電極材料の内側導管を形成するようにアノード電極材料を各開口の内面の上に蒸着し、カソード電極材料の外側本体から開口に向けて延びる複数の平行なプレート状のカソード電極材料層と、開口から離れて内側導管から延びる複数の平行なプレート状のアノード電極材料層とが電解質材料のシートを介して互いに指状嵌合するようにするステップと、更なる電解質材料を各ピースの一端にわたって蒸着し、上記ピースの導管の一端を閉じて、燃料電池が得られるようにするステップとを備えている。
【0021】
本発明の別の特徴に従って少なくとも1つの燃料電池を製造する方法は、少なくとも1つの高密度非多孔性電解質材料のシートを提供するステップと、カソード電極材料が存在しない窓アレーを画成する層として蒸着された多孔性カソード電極材料を電解質材料の各シートの第1の表面上に蒸着するステップと、空隙により互いに分離され、かつ窓アレーと整合した多孔性アノード電極材料の島状アレーを電解質材料の各シートの反対側の第2の表面上に蒸着するステップと、窓の内側であるが、カソード電極材料を被覆しないように追加の電解質材料を各シートの第1の表面の上に蒸着するステップと、隣接する島状部の間の空隙を充填するが、多孔性アノード電極材料を被覆しないように追加の電解質材料を各シートの第2の表面上に蒸着するステップと、島状アレー及び窓アレーと整合した複数の開口を電解質材料の各シートに形成するステップと、開口が各部分内に延びるように少なくとも1つのシートを複数の部分に分割するステップと、電解質材料の隣接するシートのカソード電極材料の層が互いに接触し、窓が互いに整合され、電解質材料の隣接するシートのアノード電極材料の島状部が互いに接触しかつ整合され、電解質材料のシートの開口が整合された状態にて複数の部分を少なくとも1つのピースとなるように積み重ね、これにより、その間に電解質材料のシートを介在させた複数の平行なプレート状のカソード電極材料層と、その間に電解質材料のシートを介在させた複数の平行なプレート状のアノード電極材料層とが得られるようにするステップと、複数の平行なプレート状のカソード電極材料層に電気的に接続されて、カソード電極材料の外側本体を形成するようにカソード電極材料を各ピースの外側面の上に更に蒸着するステップと、複数の平行なプレート状のアノード電極材料層に電気的に接続されて、アノード電極材料の内側導管を形成するようにアノード電極材料を各開口内面の上に蒸着し、カソード電極材料の外側本体から開口に向けて延びる複数の平行なプレート状のカソード電極材料層と、開口から離れて内側導管から延びる複数の平行なプレート状のアノード電極材料層とが電解質材料のシートを介して互いに指状嵌合するようにするステップと、更なる電解質材料を各少なくとも1つのピースの一端にわたって蒸着し、上記ピースの導管の一端を閉じて、少なくとも1つの燃料電池が得られるようにするステップとを備えている。
【0022】
本発明の更なる特徴に従って燃料電池を製造する方法は、複数の高密度非多孔性電解質材料のシートを提供するステップと、電解質材料の各シートに複数の開口を形成するステップと、カソード電極材料が存在せず、かつ複数の開口と整合した窓アレーを画成する層として蒸着された多孔性カソード電極材料を電解質材料の各シートの第1の表面上に蒸着するステップと、空隙により互いに分離され、かつ窓アレーと整合した多孔性アノード電極材料のリングアレーを電解質材料の各シートの反対側の第2の表面上に蒸着するステップと、窓の内側であるが、カソード電極材料又は開口を被覆しないように追加の電解質材料を各シートの第1の表面の上に蒸着するステップと、隣接する島状部の間の空隙を充填するが、多孔性アノード電極材料又は開口を被覆しないように追加の電解質材料シートを各シートの第2の表面上に蒸着するステップと、電解質材料の隣接するシートのカソード電極材料の層が互いに接触し、窓が互いに整合され、電解質材料の隣接するシートのアノード電極材料のリングが互いに接触しかつ整合され、電解質材料のシートの開口が互いに整合された状態にて電解質材料のシートを積み重ね、これにより、その間に電解質材料のシートを介在させた複数の平行なプレート状のカソード電極材料層と、その間に電解質材料のシートを介在させた複数の平行なプレート状のアノード電極材料層とが得られるようにするステップと、開口が各ピース内に延びるようにスタックを複数のピースに分割するステップと、複数の平行なプレート状のカソード電極材料層に電気的に接続されて、カソード電極材料の外側本体を形成するようにカソード電極材料を各ピースの外側面の上に更に蒸着するステップと、複数の平行なプレート状のアノード電極材料層に電気的に接続されて、アノード電極材料の内側導管を形成するようにアノード電極材料を各開口の内面の上に蒸着し、カソード電極材料の外側本体から開口に向けて延びる複数の平行なプレート状のカソード電極材料層と、開口から離れて内側導管から延びる複数の平行なプレート状のアノード電極材料層とが電解質材料のシートを介して互いに指状嵌合するようにするステップと、更なる電解質材料を各ピースの一端にわたって蒸着し、上記ピースの導管の一端を閉じて、燃料電池が得られるようにするステップとを備えている。
【0023】
本発明の更なる特徴に従って少なくとも1つの燃料電池を製造する方法は、少なくとも1つの高密度非多孔性電解質材料のシートを提供するステップと、電解質材料の各シートに複数の開口を形成するステップと、カソード電極材料が存在せず、かつ複数の開口と整合した窓アレーを画成する層として蒸着された多孔性カソード電極材料を電解質材料の各シートの第1の表面上に蒸着するステップと、空隙により互いに分離され、かつ窓アレーと整合した多孔性アノード電極材料のリングアレーを開口の回りにて電解質材料の各シートの反対側の第2の表面上に蒸着するステップと、窓の内側であるが、カソード電極材料又は開口を被覆しないように追加の電解質材料を各シートの第1の表面の上に蒸着するステップと、リングの間の空隙を充填するが、多孔性アノード電極材料又は開口を被覆しないように追加の電解質材料シートを各シートの第2の表面上に蒸着するステップと、開口が各部分内に延びるように少なくとも1つのシートを複数の部分に分割するステップと、電解質材料の隣接するシートのカソード電極材料の層が互いに接触し、窓が互いに整合され、電解質材料の隣接するシートのアノード電極材料のリングが互いに接触し、電解質材料のシートの開口が互いに整合された状態にて複数の部分を少なくとも1つのピースとなるように積み重ね、これにより、その間に電解質材料のシートを介在させた複数の平行なプレート状のカソード電極材料層と、その間に電解質材料のシートを介在させた複数の平行なプレート状のアノード電極材料層とが得られるようにするステップと、複数の平行なプレート状のカソード電極材料層に電気的に接続されて、カソード電極材料の外側本体を形成するようにカソード電極材料を各ピースの外側面の上に更に蒸着するステップと、複数の平行なプレート状のアノード電極材料層に電気的に接続されて、アノード電極材料の内側導管を形成するようにアノード電極材料を各開口の内面の上に蒸着し、カソード電極材料の外側本体から開口に向けて延びる複数の平行なプレート状のカソード電極材料層と、開口から離れて内側導管から延びる複数の平行なプレート状のアノード電極材料層とが電解質材料のシートを介して互いに指状嵌合するようにするステップと、更なる電解質材料を各少なくとも1つのピースの一端にわたって蒸着し、上記ピースの導管の一端を閉じて、少なくとも1つの燃料電池が得られるようにするステップとを備えている。
【図面の簡単な説明】
【0024】
本発明は、添付図面を参照して単に一例として以下により詳細に説明する。
【
図1】本願発明による複数の燃料電池を有する燃料電池スタックの部分切断斜視図である。
【
図2】本願発明による複数の燃料電池を有する燃料電池組立体の一部を拡大した断面図である。
【
図3】本願発明による複数の燃料電池を有する燃料電池組立体の一部の斜視図である。
【
図4】
図2に示される燃料電池の部分の更に拡大した断面図である。
【
図5】本願発明による複数の燃料電池を有する2つの燃料電池組立体を備える燃料電池モジュールの一部の断面図である。
【
図6】
図5に示される燃料電池モジュールを通るX−X線方向の断面図である。
【
図7】本願発明による複数の燃料電池を有する2つの燃料電池組立体を備える2つの隣接する燃料電池モジュールの一 部の断面図である。
【
図8】本願発明による複数の燃料電池を有 する更なる燃料電池スタックの一部を切り欠いた斜視図である。
【
図9a】
図9aは、本願発明による燃料電池の製造段階の図である。
【
図9b】
図9bは、本願発明による燃料電池の製造段階の図である。
【
図9c】
図9cは、本願発明による燃料電池の製造段階の図である。
【
図9d】
図9dは、本願発明による燃料電池の製造段階の図である。
【
図9e】
図9eは、本願発明による燃料電池の製造段階の図である。
【
図9f】
図9fは、本願発明による燃料電池の製造段階の図である。
【
図9g】
図9gは、本願発明による燃料電池の製造段階の図である。
【
図11a】
図11aは、本願発明の第二の実施の形態による燃料電池の製造段階の図である。
【
図11b】
図11bは、本願発明の第二の実施の形態による燃料電池の製造段階の図である。
【
図11c】
図11cは、本願発明の第二の実施の形態による燃料電池の製造段階の図である。
【
図11d】
図11dは、本願発明の第二の実施の形態による燃料電池の製造段階の図である。
【
図11e】
図11eは、本願発明の第二の実施の形態による燃料電池の製造段階の図である。
【
図11f】
図11fは、本願発明の第二の実施の形態による燃料電池の製造段階の図である。
【
図11g】
図11gは、本願発明の第二の実施の形態による燃料電池の製造段階の図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
固体酸化物型燃料電池スタック10は、
図1で示されるように、ケーシング12の内に配置された複数の固体酸化物型燃料電池モジュール14を備えている。固体酸化物型燃料電池モジュール14はそれぞれ、複数の固体酸化物型燃料電池16を備えている。
【0026】
各固体酸化物型燃料電池16は、
図2、3、4に明示されるように、多孔性のアノード電極18と、高密度非多孔性の電解質20および多孔性のカソード電極22を備えている。アノード電極18は、第1部材24と、第1部材24から延びる複数の平行プレート部材26を備えている。同様に、カソード電極22は第2部材28と、第2部材28から延びる複数の平行プレート部材30を備えている。カソード電極22の第2部材28のプレート部材30は、アノード電極18の第1部材24のプレート部材26と指状嵌合する。高密度非多孔性の電解質20は、アノード電極18の第1部材24とカソード電極22の第2部材28との間のスペース、およびアノード電極18の第1部材24の平行プレート部材26とカソード電極22の第2部材28の平行なプレート部材30との間のスペースを満たす。アノード電極18の第1部材24および平行プレート26、また、カソード電極22の第2部材28および平行プレート30は気体透過性/気体浸透性を有する。
【0027】
図2および3で示される構造では、カソード電極22の第2部材28は、酸化剤(例えば酸素、空気)の流れ用の導管32を形成する。カソード電極22の第2部材28の第1端34は、電解質20によって密封され、この場合、電解質20は第2部材28の第1端34を横切って伸びるように配置されている。代替的には、第2部材28の第1端34を閉じて密閉するために、端部キャップが設けられてもよい。第2部材28の第2端36は、酸化剤、酸素又は空気の流れを許容するのに、第2部材28内の導管32の図中下端が開口している。
【0028】
アノード電極18の第1部材24およびカソード電極22の第2部材28は中空の管であり、横断面が実質的に矩形であり 、アノード電極18の第1部材24は、カソード電極22の第2部材28の周りに配置され、平行プレート部材26は、アノード電極18の第1部材24からカソード電極22の第2部材28の方へ延び、またカソード電極22の第2部材28の平行プレート部材30は、第2部材28からアノード電極18の第1部材24の方へ延びており、酸化剤はカソード電極18の第2部材28内へ供給され、燃料はアノード電極18の第1部材24の周りに供給される。同様に、アノード電極18の第1部材24のプレート部材26は実質的に矩形であり、カソード電極22の第2部材28のプレート部材30も矩形である。
【0029】
アノード電極18の平行プレート部材26と、カソード電極22の平行プレート部材30および電解質部材23には、整合された開口が設けられており、その中では酸化剤の流れ用の導管32を形成するために、カソード電極22の第2部材28が配置されている。
【0030】
代替的には、アノード電極18の第1部材24は実質的に円形、六角形、三角形、正方形およびそのほかの適切な断面形状でよく、また、カソード電極22の第2部材28も実質的に円形、六角形、三角形、正方形およびそのほかの適切な断面形状で、第1部材24と同じ形状を有していてもよい。また代替的には、アノード電極18の第1部材24の平行プレート部材26は、円形、六角形、三角形、正方形およびそのほかの適切な断面形状でよく、また、カソード電極22の第2部材28の平行プレート部材30も、円形、六角形、三角形、正方形およびそのほかの適切な断面形状でよい。
【0031】
固体酸化物型燃料電池組立体38内には、複数の固体酸化物型燃料電池16が配置され、特に、固体酸化物型燃料電池16は高密度非多孔性部材40上に配置され、また、高密度非多孔性部材40は複数の開口42を備え、各開口42は固体酸化物型燃料電池16の対応する1つのカソード電極22の第2部材28と整合され、且つ固体酸化物型燃料電池16の対応する1つのカソード電極22の第2部材28内の導管32に酸化剤を供給するように配置されている。各固体酸化物型燃料電池16は、酸化剤が燃料側へ漏れるか又はその逆を防ぐために、高密度非多孔性部材40に対して接合され気密状態で密閉される。
【0032】
図2および
図3で示されるように、1つ以上の電気的な相互接続コネクター44が、1つの固体酸化物型燃料電池16のアノード電極18の第1部材24を、隣接する固体酸化物型燃料電池16のカソード電極22の第2部材28に相互接続するために設けられている。
【0033】
一般に、
図5および
図6で示されるように、これらの固体酸化物型燃料電池組立体38のうちの2つは、固体酸化物型燃料電池モジュール46を形成するために設けられる。固体酸化物型燃料電池モジュール46は、第1の高密度非多孔性プレート40Aおよび第2の高密度非多孔性プレート40Bを備えている。第1の高密度非多孔性プレート40Aは、複数の固体酸化物型燃料電池16のそれぞれの1つのカソード電極22の第2部材28に酸化剤を供給するための複数の開口42を有している。第2の高密度非多孔性プレート40Bは、複数の固体酸化物型燃料電池16のそれぞれの1つのカソード電極22の第2部材28に酸化剤を供給するための複数の開口42を有している。第1および第2の高密度非多孔性プレート40A,40Bは、実質的にこれらの間に位置する固体酸化物型燃料電池16と平行に配置され、これにより固体酸化物型燃料電池16のアノード電極18の第1部材24への燃料供給用の通路50を形成している。2つの縁部材48A,48Bが設けられている。縁部材48Aは、第1の高密度非多孔性プレート40Aおよび第2の高密度非多孔性プレート40Bのそれぞれの第1縁41A,41Cに接合され密閉されている。同様に、縁部材48Bは、第1の高密度非多孔性プレート40Aおよび第2の高密度非多孔性プレート40Bのそれぞれの第2縁41B,41Dに接合され密閉されている。第1の高密度非多孔性プレート40Aおよび第2の高密度非多孔性プレート40Bのそれぞれの第1端部43Aと43Cとの間の隙間は、通路50への燃料供給を許容するために開いており、第1の高密度非多孔性プレート40Aおよび第2の高密度非多孔性プレート40Bのそれぞれの第2端部43Bと43Dとの間の隙間は、通路50からの燃料の排出を許容するために開いている。したがって、第1と第2の高密度非多孔性プレート40Aおよび40B、縁部材48Aおよび48Bは、チューブを形成する。
【0034】
第1と第2の高密度非多孔性プレート40Aおよび40Bの上の固体酸化物型燃料電池16は所定のパターンで配置されており、この例において、第1の高密度非多孔性プレート40A上の固体酸化物型燃料電池16は、高密度非多孔性プレート40Aおよび40Bの各縁部の間の方向、およびさらに高密度非多孔性プレート40Aおよび40Bの各端部間の方向に向けて、第2の高密度非多孔性プレート40B上に固体酸化物型燃料電池16と交互に配置される。尚、正方形のパターンについて説明したが、六角形や八角形などの他のパターンを使用してもよい。
【0035】
動作については、燃料すなわち水素は固体酸化物型燃料電池モジュール46内の通路50に供給され、燃料すなわち水素はアノード電極18の第1部材24に接し、また、酸化剤すなわち酸素又は空気は、固体酸化物型燃料電池モジュール46の外部の表面に供給され、その酸化剤すなわち酸素又は空気は、第1と第2の非多孔性プレート40Aおよび40Bの開口42を通って導管32の中へ流れ、カソード電極22の第2部材28と接する。
【0036】
燃料は、最初に、固体酸化物型燃料電池16のアノード電極18の第1部材24中へ拡散し、次に、第1部材24から固体酸化物型燃料電池16のアノード電極18の平行プレート部材26中へ拡散する。同様に、酸化剤は、最初に固体酸化物型燃料電池16のカソード電極22の第2部材28中へ拡散し、次に、第2部材28から固体酸化物型燃料電池16のカソード電極22の平行プレート部材30中へ拡散する。各固体酸化物型燃料電池16中の電解質20は、それぞれの導管32を閉じて、燃料と酸化剤の混合を防ぐ。
【0037】
各アノード電極18の平行プレート部材26および各カソード電極22の平行プレート部材30は、単一の固体酸化物型燃料電池16を形成するために電気的に並列に接続される。各固体酸化物型燃料電池16の電解質20は、アノード電極18の平行プレート部材26のすべての表面の間に位置して且つ接触し、そしてカソード電極22の平行プレート部材30のすべての表面の間に位置して接触し、これにより電解質20と平行プレート部材26の間にスペースがなくなり、また、電解質20と平行プレート部材30の間にスペースがなくなる。したがって、燃料は、単に、多孔性の平行プレート部材26中を拡散によって流れ、また、酸化剤は、単に多孔性の平行プレート部材30中を拡散によって流れる。
【0038】
熱は平行プレート部材26および30を通って熱伝導によって固体酸化物型燃料電池16から伝達され、次に、熱の一部は伝導的にそして一部は対流的に、アノード電極18の第1部材24から燃料へ、およびカソード電極22の第2部材28から酸化剤へ伝達される。
【0039】
この構造では、酸化剤は、気泡流れ(flow bubble)によって開口42に流れ込む。
図7は、固体酸化物型燃料電池スタックの中で、実質的に互いに平行に配置された2つの固体酸化物型燃料電池モジュール46を示している。この構造では、固体酸化物型燃料電池モジュール46のプレート40Aおよび40Bには、複数の隆起部材52が設けられている。1つの固体酸化物型燃料電池モジュール46のプレート40Aの上の隆起部材52は、酸化剤すなわち酸素または空気を開口42に向けて方向付けるために隣接する固体酸化物型燃料電池モジュール46のプレート40Bの開口42のそれぞれの1つに整合して位置決めされ、同様に、1つの固体酸化物型燃料電池モジュール46のプレート40Bの開口42上の隆起部材52は、酸化剤すなわち酸素または空気を開口42に向けて方向付けるために隣接する固体酸化物型燃料電池モジュール46のプレート40Aの開口42のそれぞれの1つに整合して位置決めされている。
【0040】
固体酸化物型燃料電池モジュール46は、
図1に示されるように、各固体酸化物型燃料電池モジュール46の一端が燃料供給マニホールドに接続され、また各固体酸化物型燃料電池モジュール46の他端が消費燃料マニホールドに接続されるように配置されてもよい。
【0041】
固体酸化物型燃料電池モジュール46は、
図8に示されるように、固体酸化物型燃料電池モジュール46の一つの第1端が燃料供給マニホールドに接続され且つ固体酸化物型燃料電池モジュール46の一つの第2端が消費燃料マニホールドに接続されるように配置され、そして固体酸化物型燃料電池モジュール46の残りが、固体酸化物型燃料電池モジュール46の第1端が隣接する固体酸化物型燃料電池モジュール46の第2端に接続され且つ燃料が連続的にすべての固体酸化物型燃料電池モジュール46を通って供給されるように配置される。
【0042】
電解質20はジルコニア、好ましくはイットリア安定化ジルコニアからなり、他の適切な材料が使用されてもよい。
アノード電極18は、例えばニッケルをドープしたイットリア安定化ジルコニア(Ni−YSZ)からなるが、他の適切な材料が使用されてもよい。
【0043】
カソード電極22は、例えばストロンチウムをドープしたランタン水マンガン(LSM)からなるが、他の適切な材料が使用されてもよい。
例として、本願発明による単一の固体酸化物型燃料電池は、長さ6mm、幅3mmおよび厚さ2mmを持っている。
【0044】
第1部材は、燃料の流れ用の導管を形成している。第1部材の第1端は端部キャップか電解質によって密閉されることが望ましい。
本願発明は、高密度非多孔性のチューブおよび第2部材に燃料を供給するための開口を有する高密度非多孔性のチューブ上に配置された固体酸化物型燃料電池に関して説明しているが、高密度非多孔性のチューブおよび第1部材に燃料を供給するための開口を有する高密度非多孔性のチューブ上に配置された固体酸化物型燃料電池に関しても同様に可能である。
【0045】
第1部材および第2部材が中空のチューブであって、第2部材が第1部材のまわりに位置決めされ、平行プレート部材が第1部材から第2部材へ向かって延び、また平行プレート部材が第2部材から第1部材へ向かって延び、燃料が第1部材へ供給され、酸化剤が第2部材のまわりに供給されるような、燃料電池の配置を提供することは可能である。
【0046】
本願発明は、高密度非多孔性プレートおよび第2部材に酸化剤を供給するための開口を有する高密度非多孔性プレート上に配置された固体酸化物型燃料電池に関して説明したが、高密度非多孔性プレートおよび第1部材に燃料を供給するための開口を有する高密度非多孔性プレート上に配置された固体酸化物型燃料電池に関しても同様に可能である。
【0047】
本願発明は固体酸化物型燃料電池に関して説明したが、それは、他のセラミック燃料電池、他のタイプの燃料電池又は固体酸化物電解セルにも同様に適用可能である。
本願発明の利点は、副次ユニット(sub unit)のための大きさを非常に小さくでき、無駄なく非常に小さな燃料電池ピッチを可能にするということである。
【0048】
小さくされた燃料電池ピッチは局所的に平行な電流コレクタと共に、はるかに高い抵抗の電流コレクタ材料の潜在的な使用を可能にする。またそれは、電極材料としてだけ適切であると考えられてきた材料を、電極の個別の層として又は電極内で横断方向(lateral)の電流コレクタのために使用することを可能にする。
【0049】
本願発明は、多層セラミック燃料電池、例えば多層固体酸化物型燃料電池を提供する。
本願発明は、各固体酸化物型燃料電池へ酸化剤や燃料を供給する単一の開口で説明されているが、各固体酸化物型燃料電池へ酸化剤や燃料を供給するための2つ以上の開口を提供することも可能である。固体酸化物型燃料電池が大きい場合、2つ以上の開口の使用が必要かもしれない。しかしながら、熱膨張係数の合致や熱伝導冷却の効率は、固体酸化物型燃料電池の寸法を制限するであろう。例えば、固体酸化物型燃料電池は、30mmの長さ、30mmの幅および30mmの高さを上限とする寸法を持つであろう。
【0050】
本願発明は、カソード電極の第2部材によって画成される固体酸化物型燃料電池内の導管に関して説明したが、カソード電極の平行プレート部材を電気的に並列に単に電気的に内部接続するカソード電極の第2部材や、カソード電極の平行プレート部材の縁部や非多孔性の電解質の縁部によって画成される導管に対しても同様に可能である。
【0051】
加えて、本願発明は、アノード電極の第1部材によって画成される固体酸化物型燃料電池中の導管に関して説明したが、カソード電極の平行プレート部材を電気的に並列に単に電気的に内部接続するカソード電極の第1部材や、アノード電極の平行プレート部材の縁部や非多孔性の電解質の縁部によって画成される導管に対しても同様に可能である。
【0052】
固体酸化物型燃料電池は、
図9aから
図9fに示されるように製造される。
図9aには、テープ成形(tape casting)やドライ圧延(dry rolling)、すなわち、バインダー中のイットリア安定化ジルコニアのような電解質材料の粉末製法(powder preparation)により高密度非多孔性の電解質材料100の複数の薄いシート/プレートを形成する状態が示されている。電解質材料のシート/プレートはそれぞれテープ鋳造の場合には乾燥される。バインダーは電解質材料から取り除かれ、また3μmから300μmの厚さの高密度非多孔性の電解質の薄い連続的な高密度非多孔質シート/プレートを形成するために、電解質材料は、高温、例えば1000°Cから1600°Cで焼結させられる。
【0053】
図9bに示すように、複数の開口102が電解質100の個々の高密度非多孔質シート/プレートに形成される。電解質材料100の各シート/プレートの開口102は、矩形パターンで形成されるのが望ましい。開口は正方形、代替
【0054】
図9cに示すように、カソード電極材料104は、電解質材料100の各シート/プレートの一方の表面108上に島状リング形アレーとして配置される。カソード材料の各リングは、隣接するリングから離間されて、リングアレーは、空隙により分離されている。
図9cの断面A−A´は、
図10aに示されている。
図10aには、カソード材料104が電解質シート100の全体を被覆しない、すなわち、電解質材料の一部は燃料電池の境界X、Yとなるであろう端縁と、蒸着されたカソード電極材料104の端縁との間にて露出していることがより明確に示されている。
図9dに示したように、アノード電極材料106は、スクリーン印刷またはステンシル印刷又は他の適切な方法を使用して、電解質材料100のそれぞれのシート/プレートの反対側の表面110上に、その周りにアノード電極材料106が存在しない窓アレーを形成して蒸着される。アノード材料の該窓アレー内の各窓は、開口102の端縁から離間されている。
図10bには、
図9dの断面B−B´が示され、また、カソード104の層、電解質100の層及びアノード1006の層という3つの層が示されている。
図10bには、アノード材料104が電解質シート100の全体を被覆しない、すなわち、電解質材料の一部が蒸着されたアノード材料106と開口102の端縁との間にて露出していることがより明確に示されている。通常、両方の電極材料が単一炉環境で処理されるように、電極材料のうちの1つは前駆体物質(precursor material)である。
【0055】
例えば、アノード電極材料は、NiO−YSZアノード電極を形成する場合には、NiO−YSZのような酸化雰囲気対応前駆体形態(an oxidising atmosphere compatible precursor form)で配置される。アノード電極材料は、LMSのようなカソード電極材料と同じ酸化炉環境で処理される。
【0056】
代替的には、還元雰囲気中で発火に耐えることができるカソード材料前駆体を使用することは可能である。還元および酸化環境に耐えることができるアノード材料を使用することは可能であり、この場合、処理はすべて前駆体材料の必要無しに行なうことができる。
【0057】
電極は、電流コレクタ層を形成するために、プラチナ、パラジウム、ニッケル、銀、金、代替的には銅などの二元又は三元合金のような電流コレクタ材料を追加的に印刷する(additional over printing)か又は浸入させる(infiltration)ことによって増強される。各電流コレクタ層は、印刷され乾燥され、結合剤が取り除かれ、次に、焼結させられるか、代替的には、電流コレクタ層は他の層と共に焼結させられる。
【0058】
電極は、電解質材料の各シート/プレート上に所定のパターンで配置され、例えば、カソード電極材料104は、矩形または正方形断面の開口102のまわりに、矩形、代替的には正方形で配置される。アノード電極材料106は、矩形、代替的には正方形に形成された開口を伴うシートとして配置されるが、この開口は電解質材料100のシートの矩形、代替的には正方形に形成された開口102よりも大きな寸法である。
【0059】
図9eに示したように、追加の電解質材料100Aは、カソード材料104の島状リング間の空隙を充填するけれど、カソード材料又は開口104を被覆しないようにカソード材料104の周りに蒸着され、また、追加の電解質材料100Bは、窓の内側であるが、アノード電極材料又は開口102を被覆しないように蒸着されている。この電極材料の蒸着の結果、電解質シート100の表面108、110は実質的に平坦な表面となる。
図9fに示したように、複数の電解質材料100のシートは、電解質材料100のシートのすべての開口102が整合されるようにスタック120として配置される。さらに、スタック中の電解質材料の隣接するシートは、それらがそれらの間の面に関して互いに鏡像関係となるように配置される。したがって、電解質材料のシートは、電解質材料の隣接するシートのアノード電極106が互いに対面し、また電解質材料の隣接するシートのカソード電極104が互いに対面するように配置される。
【0060】
電解質材料シート/プレート上に蒸着された電極材料の厚さは、電極に求められる厚さの半分であり、それは電解質材料の各シートが矩形のスタックの中でともに積み重ねられた時に、層の順序が電解質材料の隣接するシートで逆にされるように配置されるようになっている。したがって、互いの上に、400枚以内の電解質材料シート、例えば2〜50枚の電解質材料シートを積み重ねることは可能である。
【0061】
電解質材料の連続的な層、又は互換性があり膨張率係数が適合した挿入材料(compatible expansion matched insert material)は、アノード電極の各組に反応物を供給するための開口が閉鎖され、そしてカソード電極の縁部から分離されるように、一般的にはスタックの最上層として含まれる。
【0062】
気体が一番下の多孔性電極層の縁部で逃げることができないようにするため、同様に穴の空けられた気密材料の層が一般的にはスタックの底部に設けられる。気密材料の層は、追加の電解質材料の蒸着物100A、100Bの1つとし、又は基板材料、又は密閉ガスが電解質材料と互換性を持つ場合、気密材料層は、安定化ジルコニア材料又はマグネシア・マグネシウム・アルミン酸塩(MMA)のような、比較的不活発な熱拡張係数の互換性をもつバリア材料である。
【0063】
スタック中の電極を備えた電解質材料のシートが既に燃えてしまった場合、未焼結材料や焼結助剤を伴う電解質材料のシートを被覆する必要がある。その結果、電解質材料のシートは共に燃焼時に活発に焼結する。しかしながら、適切なバインダーシステムが使用される場合、電解質シートの全スタックを一度だけで共に焼結させることは有益である。
【0064】
その後、電解質材料のシートのスタックは、矩形、代替的には正方形の固体酸化物型燃料電池場合には、2つの垂直な方向にスタック120を切断することにより、複数の未処理の固体酸化物型燃料電池に分割される。したがって、スタックは電解質材料100のシートの開口102の間の中央に位置する第1組の平行面Xで切断され、さらに電解質材料100のシート中の開口102の間の中央に位置する第2組の平行面Yで切断され、第1組の平行面Xは第2組の平行面Yに垂直である。これらの平行面X,Yは、実質的に電解質材料100のシートの面に対して実質的に垂直に配置されている。
【0065】
その後、必要ならば、未処理の固体酸化物型燃料電池16はプレスされ、次に、高温(700°Cから1500°C)の高温で焼成され、その結果、電極のまわりに気密シールを形成するために電解質材料のシートが溶融し、特に、追加の電解質材料100A、100Bは、多層の固体酸化物型燃料電池中の電解質材料のシートへ溶融する。しかしながら、電解質材料100のシートの数が電極のまわりに気密シールを形成するための電解質材料のシートの変形を許容する程度少ない場合、追加の電解質材料100A、100Bを省くことは可能である。
【0066】
更に、
図9gに示す如く、アノード電極材料111が、アノード電極材料の印刷によって、又は固体酸化物型燃料電池を様々な向きでアノード電極材料の懸濁液の中へ繰り返し浸けることによって、各固体酸化物型燃料電池の外側表面上に配置される。
図9gに示す如く、更なるカソード電極材料113が、カソード電極材料の懸濁液の中へ繰り返し浸けることによって、各固体酸化物型燃料電池16の開口の表面上に配置される。その後、追加の電極材料は固体酸化物型燃料電池16を完成するために乾かされ焼成される。これにより、固体酸化物型燃料電池の外部表面上のアノード電極材料は電解質材料の各層の間のアノード電極と電気的に相互接続され、開口の表面上のカソード電極材料は電解質材料の各層の間のカソード電極と電気的に相互に接続される。
【0067】
図9gには、カソード電極材料104の層と、追加の電解質材料100Aの層と、アノード電極材料106の層と、更なる追加の電解質材料100Bの層と、電解質材料100の層とを備える完成した固体酸化物燃料電池16が示されている。該完成した固体酸化物燃料電池16は、カソード電極材料113の内側被覆と、アノード電極材料111の外側被覆とを更に備えている。
【0068】
その後、完成した固体酸化物型燃料電池は、高密度非多孔性の部材(例えば基板)に取り付けられシールされる。これにより、各固体酸化物型燃料電池の開口は、高密度非多孔性の部材の対応する開口に配置される。固体酸化物型燃料電池は適切な密封材、固体酸化物型燃料電池の底部と高密度非多孔性部材の間の気密シールを形成するために、例えばガラスセラミックを使用して、高密度非多孔性の部材に対して取り付けられシールされる。
該電気的な接続は、既知の技術を使用するワイヤー、テープ又は厚膜層を使用して、固体酸化物型燃料電池の外部表面上のアノード材料、および固体酸化物型燃料電池の開口の表面上のカソード材料に対して施される。
【0069】
一旦、完全な気密性の組立体が生成されると、高温、例えば300°Cから900°Cに加熱し、窒素中の水素の混合を低下させた又はアノード電極を縮小するための適切な他の混合物のアノード電極を供給することが必要である。代替的には、カソード材料が前駆体として形成された場合、組立体は減圧雰囲気で処理され、カソード電極にはカソード電極を酸化させるための酸化混合物が供給される。
【0070】
固体酸化物型燃料電池を製造する代替方法では、
図11aから
図11gに示したように、燃料が開口に供給され、アノード電極に開口からの燃料が供給され、アノード電極材料106は、各々の開口102の周りに、例えば各開口の周りに島状のリングアレーとして、蒸着され、各リングは、各開口から所定の距離だけ延び、したがってリングアレー中の各リングは、空隙により隣接するリングから分離され、このため、アノード電極材料106は、
図11cに示したように、個別の分離された位置に蒸着される。
図11cの断面C−C´は、
図12aに示されている。アノード電極材料106は、矩形、代替的には正方形の断面の開口のまわりに、矩形、代替的には正方形で配置される。カソード電極材料104は、各窓が各開口102から所定の距離だけ離れるように窓アレーを画成するように蒸着されるが、そうでなければ、
図11dに示したように、電解質材料のシート/プレートのその表面の全体を覆う。
図11dの断面D−D´は、
図12bに示されている。カソード電極材料104は、電解質材料のシートに形成された矩形、代替的には正方形の開口より大きな寸法の矩形、代替的には正方形の開口を持つシートとして配置される。窓アレーは、リングアレーと整合した状態にて蒸着される。
【0071】
図11eにおいて、追加の電解質材料100Aは、カソード材料106のリングの周りの空隙を充填するように蒸着され、追加の電解質材料100Bは、開口102とアノード材料104との間のスペースを充填するように開口102の周りにて窓の内部に蒸着される。追加の電解質材料100A、100Bを蒸着した後、層状となった電解質シート材料100の形成される表面は、実質的に平坦である。
【0072】
図11fに示したように、複数の電解質材料100のシートは、電解質材料100のシートの全ての開口102が整合されるようにスタック120として配置されている。更に、該スタック内の電解質材料の隣接するシートは、その間の平面に対して互いに鏡像であるように配置されている。このため、電解質材料のシートは、電解質材料の隣接するシートのアノード電極106が互いに対面し、また、電解質材料の隣接するシートのカソード電極104が互いに対面するように配置されている。
【0073】
電解質材料の連続的な層、又は互換性をもつ熱膨張係数が合致する挿入材料は、アノード電極の組に反応物を供給するための開口が閉じられ、そしてカソードの縁部から分離されるように、一般的にスタックの最上部の層として備えられる。
【0074】
固体酸化物型燃料電池を製造する代替方法では、電解質材料のシートのスタックには高温、例えば300°Cから900°Cに加熱され、窒素中の水素の還元混合物又はアノード電極を還元するためのその他の適当な混合物が供給される。代替的には、カソード電極材料が前駆体として形成され、このため組立体は還元雰囲気で処理される場合、カソード電極には、カソード電極を酸化させるための酸化混合物が供給される。
【0075】
その後、電解質材料のシートのスタックは、矩形、代替的には正方形の固体酸化物型燃料電池の場合には、2つの垂直な方向にスタック120を切断することにより、複数の未処理の固体酸化物型燃料電池に分割される。したがって、スタックは電解質材料100のシートの開口の間の中央に位置する第1組の平行面で切断され、さらに電解質材料のシートの開口の間の中央に位置する第2組の平行面で切断され、第1組の平行面は第2組の平行面に垂直である。これらの平行面は、電解質材料のシートの面に対して実質的に垂直に配置されている。
【0076】
固体酸化物型燃料電池を製造する更なる代替的な方法において、1枚又はそれ以上の電解質材料のシートを形成すること、電解質材料のシートに開口を形成すること、シートの表面上にアノード電極材料および電極材料を配置すること、それぞれ開口を備えたピースを形成するために2つの垂直な方角にシートを切断すること、そして、未処理の固体酸化物型燃料電池16を形成するために開口が整合されるように、互いの上にピースを積み重ねることが可能である。これらの面は、電解質材料のシートの面に実質的に垂直に配置される。その後、未処理の固体酸化物型燃料電池は900°Cから900°Cに加熱され、アノード電極には、窒素中の水素の還元混合物又はアノード電極を還元するその他の適当な混合物が供給される。代替的には、カソード電極材料が前駆体として形成され、組立体は還元雰囲気で処理される場合、カソード電極には、カソード電極を酸化させる酸化混合物が供給される。
【0077】
カソード電極材料を印刷することにより、又は固体酸化物燃料電池の方向を変化させて、カソード電極材料の懸濁液内に繰り返し浸漬させることにより、更なるカソード電極材料113が各個体酸化物燃料電池の外面の上に蒸着される。アノード電極材料の懸濁液内に繰り返し浸漬させることにより、更なるアノード電極材料111が各固体酸化物燃料電池の開口の表面上に蒸着される。次に、追加の電極材料を乾燥させかつ燃焼させて、固体酸化物燃料電池を完成させ、固体酸化物燃料電池の外面上のカソード電極材料が電解質材料の層の間にてカソード電極と電気的に相互接続し、また、開口の表面上のアノード電極材料が電解質材料の層の間のアノード電極と電気的に相互接続するようにする。
上記方法のすべてにおいて、電解質材料のシートの表面上にカソード電極材料の島状アレーおよびアノード電極材料の窓アレーを所定のパターンにて蒸着し、次に、電解質材料のシート、カソード電極材料のシートに開口を形成d<することが可能であり、この場合、該開口は、酸化剤を固体酸化物燃料電池のカソード電極に供給する。
【0078】
代替的な実施の形態において、電解質材料のシートの表面上にアノード電極材料の島状アレーおよびカソード電極材料の窓アレーを所定のパターンにて蒸着し、次に、電解質材料のシート、アノード電極材料のシートに開口を形成し、この場合、該開口は、燃料を固体酸化物燃料電池のアノード電極に供給するようにすることが可能である。
【0079】
電解質材料のシートは電解質材料のシートを通る開口を中心とした正方形または矩形に切断されているが、電解質材料のシートを通る開口を中心とした他の適切な形、例えば三角形、六角形、八角形などにそれらを切ることは等しく可能である。