特許第6949511号(P6949511)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6949511
(24)【登録日】2021年9月27日
(45)【発行日】2021年10月13日
(54)【発明の名称】基板処理システムおよび基板処理装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/02 20060101AFI20210930BHJP
   H01L 21/677 20060101ALI20210930BHJP
   G05B 19/418 20060101ALI20210930BHJP
   G06Q 50/04 20120101ALI20210930BHJP
【FI】
   H01L21/02 Z
   H01L21/68 A
   G05B19/418 Z
   G06Q50/04
【請求項の数】12
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2017-39231(P2017-39231)
(22)【出願日】2017年3月2日
(65)【公開番号】特開2018-147952(P2018-147952A)
(43)【公開日】2018年9月20日
【審査請求日】2019年12月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】000207551
【氏名又は名称】株式会社SCREENホールディングス
(74)【代理人】
【識別番号】100088672
【弁理士】
【氏名又は名称】吉竹 英俊
(74)【代理人】
【識別番号】100088845
【弁理士】
【氏名又は名称】有田 貴弘
(72)【発明者】
【氏名】柴田 英樹
(72)【発明者】
【氏名】木村 隆一
【審査官】 安田 雅彦
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−197711(JP,A)
【文献】 特開2014−078676(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/02
H01L 21/67−687
G05B 19/418
G06Q 50/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を処理するための複数の処理部と、前記複数の処理部を用いてロットの基板処理を実行するためのスケジュールを作成するスケジューリング部と、を含む基板処理装置と、
前記基板処理装置のスケジューリング部に対してロットのレシピを送信するホストコンピュータと、
を備えた基板処理システムであって、
前記ホストコンピュータは、前記基板処理装置に到着していない未着ロットのレシピを前記スケジューリング部に送信し、
前記スケジューリング部は、前記基板処理装置に到着済みのロットのスケジュールと、前記未着ロットのレシピとに基づいて前記未着ロットの前記基板処理装置におけるスケジュールを仮スケジュールとして作成して前記ホストコンピュータに送信し、
前記ホストコンピュータは前記スケジューリング部から送信された前記仮スケジュールに基づいて前記未着ロットを前記基板処理装置に搬送するか否かを判断し、前記未着ロットを前記基板処理装置に搬送すると決定した場合には前記未着ロットを前記基板処理装置に搬送すること示す信号を前記スケジューリング部に与え、
前記スケジューリング部は前記ホストコンピュータから前記信号を受けると、前記未着ロットが前記基板処理装置に到着する前に、前記未着ロットの前記仮スケジュールを他のロットのスケジュールとは排他的なスケジュールとして前記スケジューリング部において予約する予約処理を実行する、基板処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の基板処理システムであって、
前記スケジューリング部は、前記未着ロットの前記仮スケジュールを、前記他のロットのスケジュールの作成時に変更不能なスケジュールとして予約する予約処理を実行する、基板処理システム。
【請求項3】
請求項1に記載の基板処理システムであって、スケジューリング部は、前記未着ロットの前記仮スケジュールを、前記他のロットのスケジュールの作成時に変更可能なスケジュールとして予約する予約処理を実行する、基板処理システム。
【請求項4】
請求項1から請求項3の何れか1つの請求項に記載の基板処理システムであって、
前記基板処理装置の前記スケジューリング部は、
前記予約処理をした前記未着ロットのスケジュールを用いて、前記他のロットのスケジュールをさらに作成する、基板処理システム。
【請求項5】
請求項1から請求項4の何れか1つの請求項に記載の基板処理システムであって、
前記ホストコンピュータは、前記基板処理装置の前記スケジューリング部に前記未着ロットの到着予定時刻をさらに与え、
前記スケジューリング部は、前記到着済みのロットのスケジュールと、前記未着ロットのレシピと、前記到着予定時刻とに基づいて前記未着ロットの前記基板処理装置におけるスケジュールを仮スケジュールとして作成して前記ホストコンピュータに送信する、基板処理システム。
【請求項6】
請求項5に記載の基板処理システムであって、
前記ホストコンピュータは、
前記未着ロットの前記到着予定時刻を前記基板処理装置の1つの処理中のロットの処理の終了予定時刻に応じて設定する、基板処理システム。
【請求項7】
請求項5または請求項6に記載の基板処理システムであって、
前記未着ロットは前段階の基板処理装置で基板処理が行われた基板を含むロットであり、
前記ホストコンピュータは、
前記未着ロットの前記到着予定時刻を前記前段階の基板処理装置から前記基板処理装置までのロット搬送に要する時間に基づいて設定する、基板処理システム。
【請求項8】
請求項1から請求項7の何れか1つの請求項に記載の基板処理システムであって、
前記スケジューリング部は、予め処理の優先度が設定されている前記未着ロットと、予めスケジュールが作成され、かつ、予め処理の優先度が与えられているとともに、未だ処理を開始されていない優先度付きの他のロットとのそれぞれのレシピに基づいて、前記優先度付きの他のロットと前記未着ロットとが、それぞれの処理の優先度に応じた順序で処理されるように、前記優先度付きの他のロットのスケジュールを再度作成するとともに、前記未着ロットの前記基板処理装置におけるスケジュールを仮スケジュールとして作成する、基板処理システム。
【請求項9】
請求項1から請求項8の何れか1つの請求項に記載の基板処理システムであって、
前記スケジューリング部は、前記未着ロットの処理が、未だ処理を開始されていないスケジュール作成済みの他のロットよりも早く行われるように、前記スケジュール作成済みの他のロットのスケジュールを再度作成するとともに、前記未着ロットの前記基板処理装置におけるスケジュールを仮スケジュールとして作成することができる、基板処理システム。
【請求項10】
請求項9に記載の基板処理システムであって、
前記スケジュール作成済みの他のロットは、前記到着済みのロットであって処理を開始されていない非処理中ロットを含んでいる、基板処理システム。
【請求項11】
請求項1から請求項10の何れか1つの請求項に記載の基板処理システムであって、
前記基板処理装置を複数備え、
前記ホストコンピュータは、前記未着ロットのレシピを当該複数の基板処理装置のそれぞれの前記スケジューリング部に送信し、
前記複数の基板処理装置のそれぞれの前記スケジューリング部は、前記到着済みのロットのスケジュールと、前記未着ロットのレシピとに基づいて前記未着ロットの前記仮スケジュールを作成して前記ホストコンピュータに送信し、
前記ホストコンピュータは、前記複数の基板処理装置のそれぞれから受け取った前記未着ロットの前記仮スケジュールに基づいて前記複数の基板処理装置のうち1つ基板処理装置を、前記未着ロットを搬送する基板処理装置として選択する、基板処理システム。
【請求項12】
基板を処理するための複数の処理部と、前記複数の処理部を用いてロットの基板処理を実行するためのスケジュールを作成するスケジューリング部と、を含む基板処理装置であって、
前記スケジューリング部は、
当該基板処理装置に到着していない未着ロットのレシピを外部のホストコンピュータから受信するロット情報受信部と、
当該基板処理装置に到着済みのロットに予め設定されているスケジュールと、前記未着ロットの前記レシピとに基づいて、前記未着ロットの前記基板処理装置におけるスケジュールを仮スケジュールとして作成する仮スケジュール作成部と、
前記仮スケジュール作成部が取得した前記未着ロットの前記仮スケジュールを前記ホストコンピュータに与える仮スケジュール供給部と、
当該基板処理装置に前記未着ロットが搬送されることを示す信号を前記ホストコンピュータから受け取る信号受信部と、
前記信号受信部が前記信号を受け取った場合に、前記未着ロットが前記基板処理装置に到着する前に、前記未着ロットの前記仮スケジュールを他のロットのスケジュールとは排他的なスケジュールとして前記スケジューリング部において予約する予約処理を実行する予約処理部と、
を備える、基板処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、半導体ウェハ、液晶表示装置用ガラス基板、プラズマディスプレイ用ガラス基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用ガラス基板、太陽電池用基板、等(以下、単に「基板」という)に、処理を施す基板処理技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、FOUPに収容された基板を処理する基板処理システムにおいて、複数台の基板処理装置と、処理対象のFOUPに対する搬送指示を行うホストコンピュータと、複数台の基板処理装置の上流側に配置された装置前バッファと、FOUPを搬送する搬送系と、を備える基板処理システムが示されている。装置前バッファは、ホストコンピュータの指示で搬送系から受け取ったFOUPについて、複数台の基板処理装置に対して処理のシミュレーション、すなわち、レシピに基づいたFOUPの処理のスケジュールの作成、をさせる。装置前バッファは、シミュレーションの結果に基づいて、何れの基板処理装置で処理するのが最適かを表す最適装置、または複数個のFOUPをどのような順序で、どの基板処理装置で処理するのが最適かを表す最適順序装置を選択する。装置前バッファは、選択された最適装置または最適順序装置に対して、搬送系によって搬送される装置前バッファ内のFOUPの処理を指示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−077136号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の基板処理システムには、装置前バッファがFOUPを最適装置等に搬送する前に、さらに他のFOUPを受け取った場合に、他のFOUPについて求められた処理のスケジュールが、先に求められた処理のスケジュールとバッティングする場合があるといった問題がある。
【0005】
本発明は、こうした問題を解決するためになされたもので、基板処理装置に到着していない未着ロットの基板処理を実行するためのスケジュールを、その後に作成される他のロットのスケジュールとバッティングしないように作成できる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、第1の態様に係る基板処理システムは、基板を処理するための複数の処理部と、前記複数の処理部を用いてロットの基板処理を実行するためのスケジュールを作成するスケジューリング部と、を含む基板処理装置と、前記基板処理装置のスケジューリング部に対してロットのレシピを送信するホストコンピュータと、を備えた基板処理システムであって、前記ホストコンピュータは、前記基板処理装置に到着していない未着ロットのレシピを前記スケジューリング部に送信し、前記スケジューリング部は、前記基板処理装置に到着済みのロットのスケジュールと、前記未着ロットのレシピとに基づいて前記未着ロットの前記基板処理装置におけるスケジュールを仮スケジュールとして作成して前記ホストコンピュータに送信し、前記ホストコンピュータは前記スケジューリング部から送信された前記仮スケジュールに基づいて前記未着ロットを前記基板処理装置に搬送するか否かを判断し、前記未着ロットを前記基板処理装置に搬送すると決定した場合には前記未着ロットを前記基板処理装置に搬送すること示す信号を前記スケジューリング部に与え、前記スケジューリング部は前記ホストコンピュータから前記信号を受けると、前記未着ロットが前記基板処理装置に到着する前に、前記未着ロットの前記仮スケジュールを他のロットのスケジュールとは排他的なスケジュールとして前記スケジューリング部において予約する予約処理を実行する。
【0007】
第2の態様に係る基板処理システムは、第1の態様に係る基板処理システムであって、前記スケジューリング部は、前記未着ロットの前記仮スケジュールを、前記他のロットのスケジュールの作成時に変更不能なスケジュールとして予約する予約処理を実行する。
【0008】
第3の態様に係る基板処理システムは、第1の態様に係る基板処理システムであって、スケジューリング部は、前記未着ロットの前記仮スケジュールを、前記他のロットのスケジュールの作成時に変更可能なスケジュールとして予約する予約処理を実行する。
【0009】
第4の態様に係る基板処理システムは、第1から第3の何れか1つの態様に係る基板処理システムであって、前記基板処理装置の前記スケジューリング部は、前記予約処理をした前記未着ロットのスケジュールを用いて、前記他のロットのスケジュールをさらに作成する。
【0010】
第5の態様に係る基板処理システムは、第1から第4の何れか1つの態様に係る基板処理システムであって、前記ホストコンピュータは、前記基板処理装置の前記スケジューリング部に前記未着ロットの到着予定時刻をさらに与え、前記スケジューリング部は、前記到着済みのロットのスケジュールと、前記未着ロットのレシピと、前記到着予定時刻とに基づいて前記未着ロットの前記基板処理装置におけるスケジュールを仮スケジュールとして作成して前記ホストコンピュータに送信する。
【0011】
第6の態様に係る基板処理システムは、第5の態様に係る基板処理システムであって、前記ホストコンピュータは、前記未着ロットの前記到着予定時刻を前記基板処理装置の1つの処理中のロットの処理の終了予定時刻に応じて設定する。
【0012】
第7の態様に係る基板処理システムは、第5または第6の態様に係る基板処理システムであって、前記未着ロットは前段階の基板処理装置で基板処理が行われた基板を含むロットであり、前記ホストコンピュータは、前記未着ロットの前記到着予定時刻を前記前段階の基板処理装置から前記基板処理装置までのロット搬送に要する時間に基づいて設定する。
【0013】
第8の態様に係る基板処理システムは、第1から第7の何れか1つの態様に係る基板処理システムであって、前記スケジューリング部は、予め処理の優先度が設定されている前記未着ロットと、予めスケジュールが作成され、かつ、予め処理の優先度が与えられているとともに、未だ処理を開始されていない優先度付きの他のロットとのそれぞれのレシピに基づいて、前記優先度付きの他のロットと前記未着ロットとが、それぞれの処理の優先度に応じた順序で処理されるように、前記優先度付きの他のロットのスケジュールを再度作成するとともに、前記未着ロットの前記基板処理装置におけるスケジュールを仮スケジュールとして作成する。
【0014】
第9の態様に係る基板処理システムは、第1から第8の何れか1つの態様に係る基板処理システムであって、前記スケジューリング部は、前記未着ロットの処理が、未だ処理を開始されていないスケジュール作成済みの他のロットよりも早く行われるように、前記スケジュール作成済みの他のロットのスケジュールを再度作成するとともに、前記未着ロットの前記基板処理装置におけるスケジュールを仮スケジュールとして作成することができる。
【0015】
第10の態様に係る基板処理システムは、第9の態様に係る基板処理システムであって、前記スケジュール作成済みの他のロットは、前記到着済みのロットであって処理を開始されていない非処理中ロットを含んでいる。
【0016】
第11の態様に係る基板処理システムは、第1から第10の何れか1つの態様に係る基板処理システムであって、前記基板処理装置を複数備え、前記ホストコンピュータは、前記未着ロットのレシピを当該複数の基板処理装置のそれぞれの前記スケジューリング部に送信し、前記複数の基板処理装置のそれぞれの前記スケジューリング部は、前記到着済みのロットのスケジュールと、前記未着ロットのレシピとに基づいて前記未着ロットの前記仮スケジュールを作成して前記ホストコンピュータに送信し、前記ホストコンピュータは、前記複数の基板処理装置のそれぞれから受け取った前記未着ロットの前記仮スケジュールに基づいて前記複数の基板処理装置のうち1つ基板処理装置を、前記未着ロットを搬送する基板処理装置として選択する。
【0017】
第12の態様に係る基板処理装置は、基板を処理するための複数の処理部と、前記複数の処理部を用いてロットの基板処理を実行するためのスケジュールを作成するスケジューリング部と、を含む基板処理装置であって、前記スケジューリング部は、当該基板処理装置に到着していない未着ロットのレシピを外部のホストコンピュータから受信するロット情報受信部と、当該基板処理装置に到着済みのロットに予め設定されているスケジュールと、前記未着ロットの前記レシピとに基づいて、前記未着ロットの前記基板処理装置におけるスケジュールを仮スケジュールとして作成する仮スケジュール作成部と、前記仮スケジュール作成部が取得した前記未着ロットの前記仮スケジュールを前記ホストコンピュータに与える仮スケジュール供給部と、当該基板処理装置に前記未着ロットが搬送されることを示す信号を前記ホストコンピュータから受け取る信号受信部と、前記信号受信部が前記信号を受け取った場合に、前記未着ロットが前記基板処理装置に到着する前に、前記未着ロットの前記仮スケジュールを他のロットのスケジュールとは排他的なスケジュールとして前記スケジューリング部において予約する予約処理を実行する予約処理部と、を備える。
【発明の効果】
【0018】
第1の態様に係る発明によれば、ホストコンピュータはスケジューリング部から送信された仮スケジュールに基づいて未着ロットを基板処理装置に搬送するか否かを判断し、未着ロットを基板処理装置に搬送すると決定した場合には未着ロットを基板処理装置に搬送すること示す信号をスケジューリング部に与え、スケジューリング部はホストコンピュータから信号を受けると、未着ロットが基板処理装置に到着する前に、未着ロットの仮スケジュールを他のロットのスケジュールとは排他的なスケジュールとしてスケジューリング部において予約する予約処理を実行する。従って、未着ロットの基板処理を実行するためのスケジュールを、その後に作成される他のロットのスケジュールとバッティングしないように作成できる。
【0019】
第2の態様に係る発明によれば、スケジューリング部は、未着ロットの仮スケジュールを他のロットのスケジュールとは排他的であって、かつ、他のロットのスケジュールの作成時に変更不能なスケジュールとして予約することができる。
【0020】
第3の態様に係る発明によれば、スケジューリング部は、未着ロットの仮スケジュールを他のロットのスケジュールとは排他的であって、かつ、他のロットのスケジュールの作成時に変更可能なスケジュールとして予約することができる。
【0021】
第4の態様に係る発明によれば、基板処理装置のスケジューリング部は、予約処理をした未着ロットのスケジュールを用いて、他のロットのスケジュールを実際に作成することができる。
【0022】
第5の態様に係る発明によれば、スケジューリング部は、到着済みのロットのスケジュールと、未着ロットのレシピと、ホストコンピュータから与えられた未着ロットの到着予定時刻とに基づいて未着ロットの基板処理装置におけるスケジュールを仮スケジュールとして作成できる。従って、信頼性の高い仮スケジュールを作成することが出来る。
【0023】
第6の態様に係る発明によれば、未着ロットの到着予定時刻が、基板処理装置の処理状況に応じて設定されるので、さらに信頼性の高い仮スケジュールを作成することが出来る。
【0024】
第8の態様に係る発明によれば、スケジューリング部は、優先度付きの他のロットと未着ロットとが、それぞれの処理の優先度に応じた順序で処理されるように、優先度付きの他のロットのスケジュールを再度作成するとともに、未着ロットの基板処理装置におけるスケジュールを仮スケジュールとして作成する。従って、処理の優先度を反映した仮スケジュールを作成することが出来る。
【0025】
第9の態様に係る発明によれば、スケジューリング部は、未着ロットの処理が、未だ処理を開始されていないスケジュール作成済みの他のロットよりも早く行われるように、スケジュール作成済みの他のロットのスケジュールを再度作成するとともに、未着ロットの基板処理装置におけるスケジュールを仮スケジュールとして作成することができる。従って、例えば、液交換の発生によってスケジュール作成済みの他のロットの処理が遅れる場合など、優先度に拘らずロット間の処理順を変更する必要が生じた場合においても、未着ロットを、スケジュール作成済みの他のロットよりも先に処理する仮スケジュールを作成できる。
【0026】
第10の態様に係る発明によれば、スケジュール作成済みの他のロットは、到着済みのロットであって処理を開始されていない非処理中ロットを含んでいる。従って、ロット間の処理順の変更を、さらに高い自由度で行うことができる。
【0027】
第11の態様に係る発明によれば、基板処理システムは基板処理装置を複数備え、ホストコンピュータは、複数の基板処理装置のそれぞれから受け取った未着ロットの仮スケジュールに基づいて複数の基板処理装置のうち1つ基板処理装置を、未着ロットを搬送する基板処理装置として選択する。従って、複数の基板処理装置から未着ロットの処理に最適な装置を選ぶことが出来るので、基板処理システム全体としてのスループットが向上する。
【0028】
第12の態様に係る発明によれば、基板処理装置に未着ロットが搬送されることを示す信号を当該基板処理装置の信号受信部がホストコンピュータから受け取った場合に、予約処理部は、未着ロットが基板処理装置に到着する前に、未着ロットのスケジュールを他のロットのスケジュールとは排他的なスケジュールとしてスケジューリング部において予約する予約処理を実行する。従って、未着ロットの基板処理を実行するためのスケジュールを、その後に作成される他のロットのスケジュールとバッティングしないように作成できる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】実施形態に係る基板処理システムの構成例を示すブロック図である。
図2図1の基板処理装置の構成例を示す平面模式図である。
図3図1の基板処理システムにおける処理の流れを示す模式図である。
図4図1のホストコンピュータの動作の一例を示すフローチャートである。
図5図1の基板処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。
図6】仮スケジュール作成過程の一例を示すタイムチャートである。
図7】仮スケジュール作成過程の一例を示すタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、図面を参照しながら、実施の形態に基板処理装置100ついて説明する。以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であり、本発明の技術的範囲を限定する事例ではない。また、以下に参照する各図では、理解容易のため、各部の寸法や数が誇張または簡略化して図示されている場合がある。また、各図では、同様な構成および機能を有する部分に同じ符号が付され、下記説明では重複説明が省略される。
【0031】
<1.基板処理システム300>
図1は、実施形態に係る基板処理システム300の構成例を示すブロック図である。
【0032】
本実施例に係る基板処理システム300では通常複数の基板9を収納されたキャリアCが複数の基板処理装置の間で搬送される。基板処理システム300は、ホストコンピュータ3と、キャリア搬送用の幹線レールR1と、複数の装置ベイ201、202と、ストッカー5とを有している。幹線レールR1にはOHT(OverHead Transfer)6が摺動可能に連結されており、当該OHT6は幹線レールR1に沿ってキャリアCを複数の装置ベイ201、202間で搬送する。各装置ベイ201、202には支線R11、R21が設けられている。支線R11、R21は各装置ベイ201、202の内部を周回するレールであり、幹線レールR1とは引込み線R12、R22を介して連結されている。OHT6は引き込み線R12を通って、第1の装置ベイ201内部の支線R11に移動し、第1の装置ベイ201に設けられた複数の基板処理装置100(後述)との間でキャリアCの受け渡しを行う。同様に、OHT6は引き込み線R22を通って、第2の装置ベイ202内部の支線R21に移動し、第2の装置ベイ202に設けられた複数の基板処理装置100(後述)との間でキャリアCの受け渡しを行う。
【0033】
ストッカー5は第1および第2の装置ベイ201、202の外部に配置されている。ストッカー5は複数のキャリアCを格納する装置であり、OHT6との間でキャリアCの受け渡しを行う。
【0034】
第1の装置ベイ201は、複数の基板処理装置100(図1の例では、3台の基板処理装置100(100A,100B,100C))を備えている。一方、第2の装置ベイ202は、複数の基板処理装置100(図1の例では、3台の基板処理装置100(100D,100E,100F))を備えている。
【0035】
なお、以下では、ストッカー5と、OHT6とを総称して搬送系4と言う。ホストコンピュータ3と、各基板処理装置100および搬送系4とは、例えば、電気的に接続されている。
【0036】
基板処理装置100(100A〜100F)は、基板9を処理する機能を備えている。基板9は、キャリアCに収容された状態で搬送される。キャリアCには、通常、複数の基板9が収容されている。キャリアCの形態としては、基板9を密閉空間に収納するFOUP(Front Opening Unified Pod)であってもよいし、SMIF(Standard Mechanical Inter Face)ポッドや、収納された基板9を外気に曝すOC(Open Cassette)であってもよい。キャリアCは、搬送系4によって基板処理装置100A〜100Fに搬入され、搬送系4によって、基板処理装置100A〜100Fから搬出される。ここで基板処理装置100A〜100Fは同種の基板処理(例えば基板洗浄)を実行する装置であるとする。
【0037】
キャリアC、若しくはキャリアCに収容された基板群は、「ロット」とも称される。基板処理装置100は、ロットに対する処理内容を規定したレシピを含むロット情報をホストコンピュータ3から受け取る。基板処理装置100は、搬送系4によって搬送されたキャリアCを内部に搬入し、レシピに応じて予め作成されたスケジュールにしたがって基板9に対する処理を行う。処理を終えた基板9は、再びキャリアCに収容されて搬出される。
【0038】
ホストコンピュータ3は、製造実行システム(MES:Manufacturing Execution System)及び搬送制御システム(MCS:Material Control System)を含む。ホストコンピュータ3は、搬送系4によるキャリアCの搬送動作を制御する。また、ホストコンピュータ3は、各基板処理装置100によるロットの基板処理を制御する。
【0039】
また、ホストコンピュータ3は、複数の基板処理装置100(100A〜100F)の何れか1つの装置に搬送される予定のロットであるが、未だ、何れの基板処理装置100にも搬送されていないロット(「仮ロット」とも、「未着ロット」とも称される)の仮ロット情報(「未着ロット情報」とも称される)K1を各基板処理装置100A〜100Fのスケジューリング部15に送信する。仮ロット情報K1は、仮ロットを特定するためのID、仮ロットの処理内容を規定したレシピ、および仮ロットの処理の優先度などを含んでいる(図3参照)。ホストコンピュータ3は、仮ロットの到着予定時刻を各基板処理装置100の処理状況に応じて設定することもできる。従って、ホストコンピュータ3は、各基板処理装置100に対して、異なる到着予定時刻を与えることができる。
【0040】
各基板処理装置100A〜100Fのスケジューリング部15は、ホストコンピュータ3から仮ロット情報K1を受け取った場合には、仮ロット情報K1に基づいて仮ロットを処理するための仮スケジュールを作成する。仮スケジュールは、例えば、仮ロットの処理の終了予定時刻と開始予定時刻とを含んでいる。開始予定時刻とは、基板処理装置100の第1キャリアステージ111(図2参照)に仮ロットに対応するキャリアCを載置することが可能になる時刻、あるいは第2キャリアステージ153(図2参照)上のキャリアCから1枚目の基板9を搬出し始めることが可能になる時刻である。終了予定時刻は仮ロットに属する全ての基板が基板処理装置100で基板処理され第2キャリアステージ153上のキャリアCに搬出され終える時刻、あるいは仮ロットに属する全ての基板9を収容したキャリアCを第1キャリアステージ111から払い出すことが可能になる時刻である。各基板処理装置100A〜100Fは、作成した仮スケジュールをホストコンピュータ3に送信する。
【0041】
ホストコンピュータ3は、複数の基板処理装置100のそれぞれから受け取った仮ロット(未着ロット)の仮スケジュールに基づいて複数の基板処理装置100のうち1つ基板処理装置100を、仮ロットを搬送する基板処理装置100として選択する。具体的には、ホストコンピュータ3は、例えば、各基板処理装置100から供給された各仮スケジュールに基づいて、仮ロットの開始予定時刻あるいは終了予定時刻が最も早い基板処理装置100を選択する。すなわち、ホストコンピュータ3はスケジューリング部15から送信された仮スケジュールに基づいて未着ロットを基板処理装置100に搬送するか否かを判断し、未着ロットを搬送する基板処理装置100を決定する。ホストコンピュータ3は、仮ロットの搬送先として決定した基板処理装置100のスケジューリング部15に、未着ロットを基板処理装置100に搬送すること示す信号(「予告信号」とも「通知信号」とも称される)を供給する。
【0042】
搬送系4は、ホストコンピュータ3の指示により、キャリアCを各部へ搬送する。前記の通り、搬送系4は、ストッカー5と、OHT6とを備えている。
【0043】
第1の装置ベイ201と第2の装置ベイ202は基本的に同一の構成であるため、以下では第1の装置ベイ201の説明のみを行い、第2の装置ベイ202については説明を省略する。
【0044】
OHT6は各基板処理装置100での基板処理の前段階の基板処理(例えば、成膜処理、エッチング処理、不純物添加処理、CMP等)を実行する基板処理装置(不図示)からキャリアCを受領して必要に応じてストッカー5に載置する。ストッカー5は載置されたキャリアCを一時的に保管する。OHT6は、ストッカー5に載置することなく、前段階の基板処理装置から直接に第1の装置ベイ201内の基板処理装置100にキャリアCを搬送してもよい。
【0045】
各基板処理装置100はOHT6から受領したキャリアCから基板を取り出して、前段階で基板に付着した各種パーティクルを基板から除去する等の洗浄処理を実行する。前段階の基板処理装置から各基板処理装置100までのキャリアCの搬送距離は同一ではない。したがって、前段階の基板処理装置から各基板処理装置100までキャリアCを搬送するキャリア搬送時間は各基板処理装置100毎に異なっている。ホストコンピュータ3はキャリア搬送時間の長短に基づいて、未着ロットの到着予定時刻を各基板処理装置100毎に異なる値に設定することができる。ホストコンピュータ3は、未着ロットの到着予定時刻を、前段階の基板処理装置から各基板処理装置100までのキャリアCの搬送に要する時間、すなわちキャリアCに収容された未処理の基板群である未着ロットの搬送に要する時間に基づいて設定することもできる。なお、基板処理装置100の前段階の基板処理装置は基板処理装置100と同一の装置ベイ201、202の中に配置されていてもよい。
【0046】
ストッカー5は、OHT6との間でキャリアCの受け渡しを行う。ストッカー5は、キャリアCを内部に一時的に保持して、OHT6と基板処理装置100との間でキャリアCを授受可能な時間の差を調整する。
【0047】
<2.基板処理装置100>
実施形態に係る基板処理装置100の構成について、図2を参照しながら説明する。図2は、基板処理装置の構成例を示す平面模式図である。
【0048】
基板処理装置100は、半導体ウェハ等の複数枚の基板9を処理するシステムである。基板9の表面形状は略円形である。基板処理装置100は、複数の基板処理ユニット1を備えている。基板処理装置100は、各基板処理ユニット1において、基板9を、一枚ずつ、連続して処理することができるとともに、複数の基板処理ユニット1によって、複数の基板9を並行して処理することもできる。
【0049】
基板処理装置100は、並設された複数のセル(処理ブロック)、具体的には、インデクサセル110および処理セル120と、当該複数のセル110,120が備える各動作機構等を制御する制御部130と、を備える。
【0050】
<インデクサセル110>
インデクサセル110は、装置外から受け取った未処理の基板9を処理セル120に渡すとともに、処理セル120から受け取った処理済みの基板9を装置外に搬出するためのセルである。インデクサセル110はキャリアCをバッファする機能も有している。インデクサセル110は、OHT6によって搬送された複数のキャリアCが載置される第1キャリアステージ111と、内部バッファ150と、を備える。
【0051】
未処理の基板9は、キャリアCから1枚ずつ取り出されて装置内で処理され、装置内での処理が終了した処理済みの基板9は、再びキャリアCに収納される。処理済みの基板9を収納したキャリアCは、OHT6によって装置外部に搬出される。このように、第1キャリアステージ111は、未処理の基板9および処理済みの基板9を集積する基板集積部として機能する。
【0052】
内部バッファ150は第1キャリアステージ111と処理セル120との間に配置される。内部バッファ150はキャリアCを収納するキャリア収納室151を複数室備えた棚部152と、処理セル120との間で基板9の受け渡しを行うためのキャリアCが載置される第2キャリアステージ153と、第1キャリアステージ111、棚部152、および第2キャリアステージ153との間でキャリアCを搬送するキャリア搬送ロボット154と、第2キャリアステージ153に載置されたキャリアCの蓋(不図示)を着脱するロードポート155とを備えている。
【0053】
内部バッファ150は、第1キャリアステージ111から第2キャリアステージ153に向けてキャリアCを搬入したり、第1キャリアステージ111から基板処理装置100の外部にキャリアCを搬出できない場合に一時的にキャリアCを収納することができる。すなわち、内部バッファ150はキャリアCのバッファリング機能を備えている。また、内部バッファ150はキャリアCから処理セル120に向けて未処理基板9を搬出できない場合に、当該未処理基板9をキャリア収納室151に収納されたキャリアCの中で一時的に待機させることもできる。すなわち、内部バッファ150は基板9のバッファリング機能も備えている。
【0054】
移載ロボットIRは、基板9を下方から支持することによって、基板9を水平姿勢(基板9の主面が水平な姿勢)で保持可能な複数(例えば、4つ)のハンドと、複数のハンドをそれぞれ移動する複数のアームを備える。移載ロボットIRは、第2キャリアステージ153に載置されたキャリアCから未処理の基板9を取り出して、当該取り出した基板9を、基板受渡位置Pにおいて搬送ロボットCR(後述する)に渡す。また、移載ロボットIRは、基板受渡位置Pにおいて搬送ロボットCRから処理済みの基板9を受け取って、当該受け取った基板9を、第2キャリアステージ153上に載置されたキャリアCに収納する。移載ロボットIRは、複数のハンドを同時に使用して基板9の受渡しを行うことができる。
【0055】
<処理セル120>
処理セル120は、基板9に処理を行うためのセルである。処理セル120は、複数の基板処理ユニット(「処理部」)1と、当該複数の基板処理ユニット1に対する基板9の搬出入を行う搬送ロボットCRと、を備える。搬送ロボットCRと制御部130とは、基板搬送装置である。ここでは、複数個(例えば、3個)の基板処理ユニット1が鉛直方向に積層されて、1個の基板処理装置群10を構成している。そして、複数個(図示の例では、4個)の基板処理装置群10が、搬送ロボットCRを取り囲むようにクラスタ状(房状)に設置される。従って、複数の基板処理ユニット1は、搬送ロボットCRの周囲にそれぞれ配置される。基板処理ユニット1は、不図示のスピンチャックの上側(鉛直方向の上側)に配置された基板をスピンチャックよって着脱可能に保持し、所定の回転軸a1を中心にスピンチャックを回転させながら、基板に対して所定の処理(例えば、薬液処理、リンス処理、若しくは乾燥処理など)を行う。
【0056】
搬送ロボットCRは、基板9を片持ち支持しながら搬送するロボットである。搬送ロボットCRは、指定された基板処理ユニット1から処理済みの基板9を取り出して、当該取り出した基板9を、基板受渡位置Pにおいて移載ロボットIRに渡す。また、搬送ロボットCRは、基板受渡位置Pにおいて移載ロボットIRから未処理の基板9を受け取って、当該受け取った基板9を、指定された基板処理ユニット1に搬送する。搬送ロボットCRも移載ロボットIRと同様に複数(例えば、4つ)のハンドと、複数のハンドをそれぞれ移動する複数のアームを備えている。搬送ロボットCRは、複数のハンドを同時に使用して基板9の搬送を行うことができる。
【0057】
<制御部130>
制御部130は、キャリア搬送ロボット154、ロードポート155、移載ロボットIR、搬送ロボットCR、および、一群の基板処理ユニット1の各々の動作を制御する。制御部130のハードウエアとしての構成は、一般的なコンピュータと同様のものを採用できる。すなわち、制御部130は、例えば、各種演算処理を行うCPU11、基本プログラムを記憶する読み出し専用のメモリであるROM12、各種情報を記憶する読み書き自在のメモリであるRAM13およびプログラムPGやデータなどを記憶しておく磁気ディスク14をバスライン29に電気的に接続して構成されている。バスライン29には、液晶パネルなどの表示部141、入力部142、および出力部143も電気的に接続されている。入力部142、出力部143としては、例えば、USB制御回路とUSBコネクタからなるUSBインタフェースなどが採用される。
【0058】
磁気ディスク14には、プログラムPGの他に、ホストコンピュータ3から送られた仮ロット情報K1などが記憶される。また、磁気ディスク14には、基板処理装置100に到着済みのロットのロット情報も記憶されている。
【0059】
制御部130において、プログラムPGに記述された手順に従って主制御部としてのCPU11が演算処理を行うことにより、基板処理装置100の各部を制御する各種の機能部が実現されるとともに、仮ロットの仮スケジュールを作成するための各機能部も実現される。
【0060】
具体的には、CPU11は、例えば、複数の基板処理ユニット1を用いてロットの基板処理を実行するためのスケジュールを作成するスケジューリング部15としても動作する。スケジューリング部15は、ロット情報受信部16、仮スケジュール作成部17、仮スケジュール供給部18、信号受信部19、および予約処理部20としても動作する。
【0061】
ロット情報受信部16は、基板処理装置100に到着していない仮ロットのレシピを、外部のホストコンピュータ3から入力部142を介して受信する。
【0062】
仮スケジュール作成部17は、基板処理装置100に到着済みのロットに予め設定されているスケジュールと、仮ロット(未着ロット)のレシピ等の仮ロット情報K1とに基づいて、仮ロットの基板処理装置100におけるスケジュールを仮スケジュールとして作成する。
【0063】
仮スケジュール作成部17は、仮ロット情報K1において予め処理の優先度が設定されている仮ロットと、予めスケジュールが作成され、かつ、予め処理の優先度が与えられているとともに、未だ処理を開始されていない優先度付きの他のロットとのそれぞれのレシピに基づいて、当該優先度付きの他のロットと仮ロットとが、それぞれの処理の優先度に応じた順序で処理されるように、当該優先度付きの他のロットのスケジュールを再度作成することができる。その際に、仮スケジュール作成部17は、仮ロットの基板処理装置100におけるスケジュールを仮スケジュールとして作成する。
【0064】
また、例えば、未だ処理を開始されていないスケジュール作成済みの他のロットを処理する基板処理ユニット1に対して、液交換が必要となった場合などにおいては、仮スケジュール作成部17は、優先度に関係無く、仮ロットの処理が、未だ処理を開始されていないスケジュール作成済みの他のロットよりも早く行われるように、スケジュール作成済みの他のロットのスケジュールを再度作成するとともに、仮ロットの基板処理装置100におけるスケジュールを仮スケジュールとして作成することもできる。なお、スケジュール作成済みの他のロットは、到着済みのロットであって処理を開始されていない非処理中ロットを含んでいる。
【0065】
仮スケジュール供給部18は、仮スケジュール作成部17が取得した仮ロットの仮スケジュールを、出力部143を介してホストコンピュータ3に供給する。信号受信部19は、基板処理装置100に未着ロットが搬送されることを示す信号をホストコンピュータ3から受け取る。予約処理部20は、信号受信部19が当該信号を受け取った場合に、仮ロットが基板処理装置100に到着する前に、仮ロットのスケジュールを他のロットのスケジュールとは排他的なスケジュールとしてスケジューリング部15において予約する予約処理を実行する。予約処理部20は、未着ロットの仮スケジュールを、他のロットのスケジュールの作成時に変更不能なスケジュールとして予約する予約処理を実行することができるとともに、未着ロットの仮スケジュールを、他のロットのスケジュールの作成時に変更可能なスケジュールとして予約する予約処理を実行することもできる。なお、スケジューリング部15は、予約処理をした未着ロットのスケジュールを用いて、他のロットのスケジュールをさらに作成することができる。
【0066】
排他的なスケジュールとは、当該スケジュールが規定する基板処理と、同一の基板処理ユニット1において同一のタイミングで行われる基板処理を規定する他のスケジュールが存在しないスケジュールである。換言すれば、排他的なスケジュールは、同一の基板処理ユニット、かつ、同一のタイミングにおいて排他的である。
【0067】
なお、制御部130において実現される一部あるいは全部の機能部は、専用の論理回路などでハードウエア的に実現されてもよい。
【0068】
<基板処理システム300の動作>
実施形態に係る基板処理システム300の動作について、図3図4を参照しながら説明する。図3は、基板処理システム300における処理の流れを示す模式図である。図4は、ホストコンピュータの動作の一例を示すフローチャートである。図5は、基板処理装置100の動作の一例を示すフローチャートである。
【0069】
ホストコンピュータ3は、ロット毎に設定されたロット特有情報や、前段階の基板処理装置から送信される情報を読み込むことによって、仮ロットに関する仮ロット情報K1を取得する。仮ロット情報K1はオペレータからの入力や外部記憶装置からの読み出しによって取得されてもよい(図4のステップS10)。ホストコンピュータ3は取得した仮ロット情報K1を各基板処理装置100(100A〜100F)に供給する(図3図4のステップS20)。
【0070】
各基板処理装置100のスケジューリング部15のロット情報受信部16は、ホストコンピュータ3が供給する仮ロット情報K1を、入力部142を介して受け取る(図3図5のステップS110)。仮スケジュール作成部17は、仮ロット情報K1に基づいて、仮スケジュールを作成し(図3図5のステップS120)、仮スケジュール供給部18は、作成された仮スケジュールを、出力部143を介してホストコンピュータ3に供給する(図3図5のステップS130)。前記の通り、仮ロット情報K1には仮ロットが各基板処理装置100に到着する到着予定時刻が含まれている。仮スケジュール供給部18は仮ロットの到着予定時刻を起点にして基板処理装置100での仮ロットの基板処理スケジュールを作成する。このため、前段階の基板処理装置から各基板処理装置100までのキャリア搬送に長い時間を要する場合や、前段階の基板処理装置から各基板処理装置100までのキャリア搬送時間にばらつきがある場合であっても、仮スケジュール供給部18は高い精度で仮ロットの仮スケジュールを作成することができる。
【0071】
ホストコンピュータ3は、各基板処理装置100から仮スケジュールを受信すると(図3図4のステップS30)、各仮スケジュールに基づいて、各基板処理装置100の中から仮ロットを搬送する基板処理装置100を選択(決定)する(図3図4のステップS40)。ホストコンピュータ3は、選択した基板処理装置100(図3の例では、基板処理装置100A)のスケジューリング部15に対して、仮ロットを搬送すること示す信号(「予告信号」、「通知信号」)をスケジューリング部15に送信するとともに、選択しなかった基板処理装置100(100B、100C)に対して、仮スケジュールの保留を解除すべき旨を示す解除信号を送信する(図3図4のステップS50)。なお、予約信号や、仮スケジュールの保留の解除信号には、仮ロットのIDも附される。このため、複数の仮ロットが存在している状態でも、各基板処理装置100は、正確に予約処理と、解除処理とを行うことができる。
【0072】
選択された基板処理装置100(100A)の信号受信部19は、仮ロットの搬送を知らせる予告信号を受信し(図3図5のステップS140)、予約処理部20が、仮ロットが基板処理装置100に到着する前に、仮ロットのスケジュールを他のロットのスケジュールとは排他的なスケジュールとしてスケジューリング部15において予約する予約処理を実行する(図3図5のステップS150)。また、解除信号を受信した基板処理装置100(100B、100C)は、仮スケジュールの保留を解除する。
【0073】
ホストコンピュータ3は、図4のステップS50の処理を実行した後に、搬送系4に対して、仮ロットの搬送先として選択(決定)した基板処理装置100(100A)に仮ロットを搬送すべき旨の指示を行う(図3図4のステップS60)。指示を受けた搬送系4は、仮ロットを選択された基板処理装置100(100A)に搬送し、当該基板処理装置100(100A)は、搬送系4によって搬送された到着済みのロットに対して、レシピに基づいた基板処理を行う(図3図5のステップS160)。
【0074】
<仮スケジュールの作成過程>
基板処理装置100による仮スケジュールの作成過程について、図6図7を参照しながら説明する。図6図7は、仮スケジュール作成過程の一例を示すタイムチャートである。図6は、3台の基板処理装置(単に、「装置」とも称する)100A〜100Cが、それぞれの基板処理の状況に応じて仮スケジュールを作成する過程の一例を示す3つのタイムチャート(スケジュール)90A〜90Cを示している。図6中の各矩形は、各処理中ロット、各予約ロット、若しくは各仮ロットの処理のタイムチャートを示している。図7は、処理の3つの優先度「低」「中」「高」に応じた仮計画における仮スケジュールの作成過程を示す3つのタイムチャート(スケジュール)91A〜91Cを示している。処理の優先度は、「高」、「中」、「低」の順に低くなる。
【0075】
図6図7の処理中ロットとは、基板処理装置100(100A〜100C)に到着済みのロットであって、既に基板処理を開始されているロットである。また、予約ロットとは、仮ロットが基板処理装置100に到着していない状態で、予約処理部20が、仮ロットの仮スケジュールを他のロットのスケジュールとは排他的なスケジュールとしてスケジューリング部において基板処理を予約したロットである。
【0076】
タイムチャート90Aにおいては、2つの処理中ロットに対する基板処理が行われているとともに、仮スケジュールを排他的なスケジュールとして予約された予約ロットが存在している。基板処理装置100Aの仮スケジュール作成部17は、予約ロットと同一の基板処理ユニット1および同一の時間に処理されないように、仮ロットの処理スケジュールである仮スケジュールを作成している。仮スケジュールは、基板処理の開始予定時刻t11と終了予定時刻t12とを含んでいる。仮ロットは搬送系4によって前段階の基板処理装置から基板処理装置100Aまで搬送され、第1キャリアステージ111に載置される。その後、仮ロットは棚部152のキャリア収納室151に収納される(到着予定時刻t10)。この仮ロットは、開始予定時刻t11に間に合うように、キャリア搬送ロボット154によって第2キャリアステージ153に搬送される。
【0077】
タイムチャート90Bでは、基板処理装置100Bを対象として、仮ロットの仮スケジュールが設定されている。タイムチャート90Bでは、1つの処理中ロットの処理の終了後に、基板処理装置100Bの液交換が行われる予定となっている。そこで、基板処理装置100Bの仮スケジュールは、液交換の終了後に仮ロットの処理が開始されるように開始予定時刻t21が設定されている。当該仮スケジュールには、仮ロットの基板処理の終了予定時刻t22も設定されている。ここで、基板処理装置100Aは基板処理装置100Bよりも前段階の基板処理装置から近接した位置に配置されている。このため、仮ロットが基板処理装置100Aに到着する予定時刻(到着予定時刻t10)は仮ロットが基板処理装置100Bに到着する予定時刻(到着予定時刻t20)よりも早くなる。
【0078】
タイムチャート90Cでは、基板処理装置100Cを対象として、4つの処理中ロットが処理を行われている状態で、仮ロットの仮スケジュールが作成されている。当該仮スケジュールは、当該4つの処理中ロットの何れとも、同一の基板処理ユニット1、かつ、同一タイミングで仮ロットの処理が行われないように設定されている。当該仮スケジュールには、仮ロットの基板処理の開始予定時刻t31と終了予定時刻t32とが設定されている。ここで、基板処理装置100Aは基板処理装置100Bおよび100Cよりも前段階の基板処理装置から近接した位置に配置されている。このため、仮ロットが基板処理装置100Aに到着する予定時刻(到着予定時刻t10)は仮ロットが基板処理装置100Bまたは100Cに到着する予定時刻(到着予定時刻t20、t30)よりも早くなる。
【0079】
タイムチャート90A〜90Cでは、基板処理装置100Aの仮スケジュールが最も早期に開始される。このため、ホストコンピュータ3は、基板処理装置100A〜100Cから供給される仮スケジュールに基づいて、例えば、基板処理装置100Aを仮ロットの搬送先の基板処理装置100として選択する。
【0080】
タイムチャート90A〜90Cでは、基板処理装置100Aの仮スケジュールが最も早く終了する。このため、ホストコンピュータ3は、基板処理装置100A〜100Cから供給される仮スケジュールに基づいて、例えば、基板処理装置100Aを仮ロットの搬送先の基板処理装置100として選択する。
【0081】
図7は異なるスケジューリング状態の基板処理装置100(100A、100B、100C)に優先度が異なる仮ロットを与えた場合に、どのように仮スケジュールが行われるかを説明するためのタイムチャートである。図7のタイムチャート91A〜91Cでは、2つの処理中ロットの処理が行われているともに、2つの予約ロットが存在している状態で、作成された仮ロットの仮スケジュールが示されている。
【0082】
タイムチャート91Aでは、基板処理装置100Aを対象として仮ロットの仮スケジュールが設定されている。タイムチャート91Aでは、1つの予約ロットの処理の優先度が「中」で、他の予約ロットの処理の優先度が「低」であり、仮ロットの優先度も「低」である。このため、仮スケジュールは、2つの予約ロットよりも後で開始されるように作成されている。したがって、仮ロットの基板処理の開始予定時刻はt41に、終了予定時刻はt42に設定されている。
【0083】
タイムチャート91Bでは、基板処理装置100Bを対象として仮ロットの仮スケジュールが設定されている。タイムチャート91Bでは1つの予約ロットの処理の優先度が「中」で、他の予約ロットの処理の優先度が「低」であり、仮ロットの優先度は「中」である。そして、仮スケジュールは、双方の予約ロットの間に処理が行われるように設定されている。したがって、仮ロットの基板処理の開始予定時刻はt51に、終了予定時刻はt52に設定されている。
【0084】
タイムチャート91Cでは、1つの予約ロットの処理の優先度が「中」で、他の予約ロットの処理の優先度が「低」であり、仮ロットの優先度は「高」である。このため、仮スケジュールは、2つの処理中ロットに先立って仮ロットの基板処理が行われるように設定されている。したがって、仮ロットの基板処理の開始予定時刻はt61に、終了予定時刻はt62に設定されている。
【0085】
タイムチャート91A〜91Cでは、基板処理装置100Cの仮スケジュールが最も早期に開始される。このため、ホストコンピュータ3は、基板処理装置100A〜100Cから供給される仮スケジュールに基づいて、例えば、基板処理装置100Cを仮ロットの搬送先の基板処理装置100として選択する。
【0086】
あるいは、仮ロットの終了予定時刻が最も早い基板処理装置100を選択することも可能である。図7の例では、基板処理装置100Cでの仮ロットの終了予定時刻t62は他の基板処理装置100A、100Bでの仮ロットの終了予定時刻t42、t52よりも早い。このため、ホストコンピュータ3は、基板処理装置100A〜100Cから供給される仮スケジュールに基づいて、例えば、基板処理装置100Cを仮ロットの搬送先の基板処理装置100として選択する。
【0087】
あるいは、基板処理装置100の内部での待機時間の長さを基準に仮ロットの搬送先を選択することも可能である。例えば、タイムチャート91A〜91Cでは、基板処理装置100Cでの待機時間(t60〜t61)が他の基板処理装置100A、Bでの待機時間よりも短い。このため、ホストコンピュータ3は、基板処理装置100A〜100Cから供給される仮スケジュールに基づいて、例えば、基板処理装置100Cを仮ロットの搬送先の基板処理装置100として選択する。
【0088】
以上のように構成された本実施形態に係る基板処理システムによれば、ホストコンピュータ3はスケジューリング部15から送信された仮スケジュールに基づいて仮ロット(「未着ロット」)を基板処理装置100に搬送するか否かを判断し、仮ロットを基板処理装置100に搬送すると決定した場合には仮ロットを基板処理装置100に搬送すること示す信号をスケジューリング部15に与え、スケジューリング部15はホストコンピュータ3から信号を受けると、仮ロットが基板処理装置100に到着する前に、仮ロットの仮スケジュールを他のロットのスケジュールとは排他的なスケジュールとしてスケジューリング部15において予約する予約処理を実行する。従って、仮ロットの基板処理を実行するためのスケジュールを、その後に作成される他のロットのスケジュールとバッティングしないように作成できる。
【0089】
また、本実施形態に係る基板処理システムによれば、スケジューリング部15は、仮ロットの仮スケジュールを他のロットのスケジュールとは排他的であって、かつ、他のロットのスケジュールの作成時に変更不能なスケジュールとして予約することができる。
【0090】
また、本実施形態に係る基板処理システムによれば、スケジューリング部15は、仮ロットの仮スケジュールを他のロットのスケジュールとは排他的であって、かつ、他のロットのスケジュールの作成時に変更可能なスケジュールとして予約することができる。
【0091】
また、本実施形態に係る基板処理システムによれば、基板処理装置100のスケジューリング部15は、予約処理をした仮ロットのスケジュールを用いて、他のロットのスケジュールを実際に作成することができる。
【0092】
また、本実施形態に係る基板処理システムによれば、スケジューリング部15は、到着済みのロットのスケジュールと、仮ロットのレシピと、ホストコンピュータ3から与えられた仮ロットの到着予定時刻とに基づいて仮ロットの基板処理装置100におけるスケジュールを仮スケジュールとして作成できる。従って、信頼性の高い仮スケジュールを作成することが出来る。
【0093】
また、本実施形態に係る基板処理システムによれば、仮ロットの到着予定時刻が、基板処理装置100の処理状況に応じて設定されるので、さらに信頼性の高い仮スケジュールを作成することが出来る。
【0094】
また、本実施形態に係る基板処理システムによれば、スケジューリング部15は、優先度付きの他のロットと仮ロットとが、それぞれの処理の優先度に応じた順序で処理されるように、優先度付きの他のロットのスケジュールを再度作成するとともに、仮ロットの基板処理装置100におけるスケジュールを仮スケジュールとして作成する。従って、処理の優先度を反映した仮スケジュールを作成することが出来る。
【0095】
また、本実施形態に係る基板処理システムによれば、スケジューリング部15は、仮ロットの処理が、未だ処理を開始されていないスケジュール作成済みの他のロットよりも早く行われるように、スケジュール作成済みの他のロットのスケジュールを再度作成するとともに、仮ロットの基板処理装置100におけるスケジュールを仮スケジュールとして作成することができる。
【0096】
また、本実施形態に係る基板処理システムによれば、スケジュール作成済みの他のロットは、到着済みのロットであって処理を開始されていない非処理中ロットを含んでいる。従って、ロット間の処理順の変更を、さらに高い自由度で行うことができる。
【0097】
また、本実施形態に係る基板処理システムによれば、基板処理装置100を複数備え、ホストコンピュータ3は、複数の基板処理装置100のそれぞれから受け取った仮ロットの仮スケジュールに基づいて複数の基板処理装置100のうち1つ基板処理装置100を、仮ロットを搬送する基板処理装置100として選択する。従って、複数の基板処理装置100から仮ロットの処理に最適な装置を選ぶことが出来るので、基板処理システム全体としてのスループットが向上する。
【0098】
また、以上のように構成された本実施形態に係る基板処理装置によれば、当該基板処理装置に仮ロットが搬送されることを示す信号を信号受信部19がホストコンピュータ3から受け取った場合に、予約処理部20は、仮ロットが当該基板処理装置に到着する前に、仮ロットのスケジュールを他のロットのスケジュールとは排他的なスケジュールとしてスケジューリング部15において予約する予約処理を実行する。従って、仮ロットの基板処理を実行するためのスケジュールを、その後に作成される他のロットのスケジュールとバッティングしないように作成できる。
【0099】
本発明は詳細に示され記述されたが、上記の記述は全ての態様において例示であって限定的ではない。したがって、本発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
【符号の説明】
【0100】
300 基板処理システム
100 基板処理装置
100A〜100F 基板処理装置
10 基板処理装置群
1 基板処理ユニット(処理部)
130 制御部
3 ホストコンピュータ
4 搬送系
5 ストッカー
6 OHT
11 CPU
15 スケジューリング部
9 基板
C キャリア
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7