(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
燃料が流入する流入口(201)、燃料が流出する流出口(202)、前記流入口と前記流出口とを連通する連通路(200)、および、前記流出口の外縁部に形成されたシール部(23)を有するハウジング(20)と、
前記シール部から離間したとき開弁し前記流出口における燃料の流れを許容し、前記シール部に当接したとき閉弁し前記流出口における燃料の流れを規制可能な弁体(30)と、
前記弁体を閉弁方向に付勢する付勢部材(40)と、
前記ハウジングとは別体に形成され、前記連通路に設けられ、前記連通路の流路面積より小さな流路面積の燃料通路(500)を有する通路部材(50)と、を備え、
前記弁体の外壁のうち前記弁体が前記シール部に当接したときに前記シール部により囲まれる領域を受圧面(300)とすると、
前記燃料通路は、中心軸(Axc1)の延長線(Ex1)が前記受圧面の中心(C1)と交わらないよう、前記延長線が前記連通路の中心軸(Axc0)に対し傾斜するよう形成されている圧力調節装置(6)。
前記弁体は、前記燃料通路の中心軸(Axc1)を含む断面において、前記延長線と前記受圧面との交点(Px1)における前記受圧面の接線(Lc1)と、前記燃料通路の中心軸(Axc1)と、の2つのなす角(θ1、θ2)のうち前記連通路の中心軸(Axc0)側のなす角(θ1)が鋭角となるよう形成されている請求項1または2に記載の圧力調節装置。
前記通路部材は、前記燃料通路の前記流出口側の開口部である流出側開口部(502)が、前記連通路のうち、前記流出口から、前記流出口と前記流入口との間の距離(L1)の3分の1以下の距離(L2)に位置するよう設けられている請求項1〜3のいずれか一項に記載の圧力調節装置。
前記通路部材は、前記燃料通路が形成された部材本体(51)、および、前記部材本体の径方向外側に設けられ前記ハウジングに当接したとき前記ハウジングに対する前記部材本体の相対移動を規制可能な移動規制部(52)を有している請求項1〜5のいずれか一項に記載の圧力調節装置。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、複数の実施形態による圧力調節装置を図面に基づき説明する。なお、複数の実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。また、複数の実施形態において実質的に同一の構成部位は、同一または同様の作用効果を奏する。
(第1実施形態)
第1実施形態による圧力調節装置を
図1に示す。
図2に示すように、圧力調節装置6は、例えば、図示しない自動二輪車の燃料供給系1に設けられ、エンジン2に供給する燃料の圧力を一定に保ち、燃料の圧力が過大になるのを抑制するために用いられる。
【0013】
燃料供給系1は、燃料タンク3、フランジ4、燃料ポンプ5等を備えている。
燃料タンク3は、エンジン2に供給するための燃料を貯留する。フランジ4は、燃料タンク3の上部開口を塞ぐようにして設けられている。圧力調節装置6は、フランジ4に取り付けられる。
【0014】
燃料ポンプ5は、燃料タンク3内に設けられている。燃料ポンプ5は、吸入口10、吐出口11、モータ12、インペラ13、フィルタ14等を有している。
燃料ポンプ5は、吸入口10が鉛直方向下側を向き、吐出口11がフランジ4に接続するよう燃料タンク3内に設けられている。フィルタ14は、吸入口10に取り付けられている。
モータ12は、供給される電力に応じて回転する。インペラ13は、モータ12の出力軸に取り付けられている。モータ12が回転すると、燃料が吸入口10から吸入され、インペラ13で加圧され、吐出口11から吐出される。フィルタ14は、吸入口10から吸入される燃料中の異物を捕集する。
【0015】
フランジ4は、例えば樹脂により形成されている。
図1に示すように、フランジ4は、ポンプ接続部100、燃料流路101、102、103、空間104、圧力調節装置6の取付穴部110を有している。
ポンプ接続部100は、フランジ4の鉛直方向下側の面に開口するよう形成されている。ポンプ接続部100には、燃料ポンプ5の吐出口11が接続される。
燃料流路101は、ポンプ接続部100に接続するよう形成されている。燃料流路102は、一端が燃料流路101に接続するよう形成されている。燃料流路102の他端には、エンジン2に連通する燃料配管が接続される。
【0016】
燃料流路103は、燃料流路102から分岐し、鉛直方向下側へ延びるよう形成されている。燃料流路101および燃料流路103は、鉛直方向に沿って互いに平行となるよう略円筒状に形成されている。ここで、「平行」とは、厳密に平行である状態に限らず、互いに僅かに傾斜した状態も含むものとする。以下、同じ。
空間104は、燃料流路103に接続するよう燃料流路103に対し燃料流路101とは反対側に形成されている。
【0017】
取付穴部110は、フランジ4の鉛直方向下側の面に開口するとともに、燃料流路103および空間104に接続するよう形成されている。取付穴部110は、略円筒状に形成され、軸が燃料流路103の軸に対し平行となるよう、燃料流路101とは反対側に偏心するよう形成されている。圧力調節装置6は、取付穴部110に取り付けられる。
【0018】
燃料ポンプ5の吐出口11から吐出された燃料は、フランジ4内の燃料流路101、102を流れ、エンジン2に導かれる。ここで、フランジ4内の燃料流路101、102、103、空間104における燃料の圧力が所定値以上になると、燃料が圧力調節装置6を経由して燃料タンク3内に戻される。これにより、エンジン2に供給される燃料の圧力が一定に保たれる。
【0019】
図1に示すように、圧力調節装置6は、ハウジング20、弁体30、付勢部材としてのスプリング40、通路部材50等を備えている。
ハウジング20は、ハウジング本体21、ハウジング筒部22、流入口201、流出口202、連通路200、シール部23等を有している。
ハウジング本体21およびハウジング筒部22は、例えば金属等により形成されている。ハウジング本体21は、略円柱状に形成されている。ハウジング筒部22は、略円筒状に形成されている。ハウジング筒部22は、一方の端部がハウジング本体21の端部に接続するよう、ハウジング本体21と一体に形成されている。ここで、ハウジング筒部22の内径は、ハウジング本体21の外径より大きい。
【0020】
ハウジング20は、ハウジング本体21が燃料流路103および空間104を向くようにして取付穴部110に取り付けられる。ハウジング筒部22の外周壁は、取付穴部110の内壁に当接可能である。ハウジング本体21と取付穴部110の内壁との間には、略円筒状の隙間が形成されている。当該隙間には、ゴム製のシール部材71が設けられている。これにより、ハウジング本体21と取付穴部110との間が液密に保たれる。そのため、燃料流路103、空間104の燃料が、ハウジング20と取付穴部110との間を経由して鉛直方向下側へ流れるのを抑制できる。
フランジ4には、係止部材72が設けられる。係止部材72は、ハウジング筒部22のハウジング本体21とは反対側の端部を係止する。これにより、ハウジング20は、取付穴部110からの脱落が規制される。
【0021】
流入口201は、ハウジング本体21のハウジング筒部22とは反対側の端面の中央に形成されている。流出口202は、ハウジング本体21のハウジング筒部22側の端面の中央に形成されている。連通路200は、流入口201と流出口202とを連通するよう形成されている。連通路200は、略円筒状に形成されている。
【0022】
流入口201には、燃料流路103、空間104の燃料が流入可能である。流出口202からは、連通路200内の燃料が流出可能である。
シール部23は、流出口202の外縁部に環状に形成されている。
【0023】
弁体30は、例えば金属により球状に形成されている。弁体30は、シール部23に当接可能なようハウジング20の内側に設けられている。弁体30は、シール部23に当接したとき、一部が連通路200内に位置する。
弁体30は、シール部23から離間したとき開弁し流出口202における燃料の流れを許容し、シール部23に当接したとき閉弁し流出口202における燃料の流れを規制可能である。特に、弁体30は、シール部23の周方向の少なくとも一部から離間したとき、流出口202における燃料の流れを許容し、シール部23の周方向の全部に当接したとき流出口202における燃料の流れを規制可能である。
以下、適宜、弁体30がシール部23から離間する方向を「開弁方向」、弁体30がシール部23に当接する方向を「閉弁方向」という。
【0024】
圧力調節装置6は、ホルダ61、ばね座62、係止部材63を有している。
ホルダ61は、例えば樹脂により略円筒状に形成されている。ここで、ホルダ61は、フランジ4よりも、燃料による膨潤および変形の程度が低い材料(樹脂)により形成されている。
ホルダ61は、弁体30に対しシール部23とは反対側に設けられている。ホルダ61は、弁体30側の端部の開口部が弁体30に当接し、弁体30を保持可能である。
【0025】
ばね座62は、ホルダ61と同様、例えば樹脂により略円筒状に形成されている。
係止部材63は、例えば金属により略円環状に形成されている。係止部材63は、外縁部がハウジング筒部22のハウジング本体21とは反対側の端部の内周壁に嵌合するよう設けられている。係止部材63は、ハウジング20に対し相対移動不能である。
係止部材63は、内縁部により、ばね座62を係止している。ここで、係止部材63、ばね座62は、連通路200と同軸になるよう設けられている。
【0026】
スプリング40は、所謂コイルスプリングである。スプリング40は、一端がホルダ61に当接し、他端がばね座62に当接するよう設けられている。スプリング40は、軸方向に伸びる力を有している。そのため、スプリング40は、ホルダ61を介して弁体30をシール部23に押し付けている。すなわち、スプリング40は、弁体30を閉弁方向に付勢している。
【0027】
通路部材50は、例えば樹脂により形成されている。すなわち、通路部材50は、ハウジング20とは別体で、ハウジング20よりも硬度の低い材料により形成されている。ここで、通路部材50は、フランジ4と同じ材料(樹脂)により形成されている。そのため、通路部材50は、ホルダ61およびばね座62よりも、燃料による膨潤および変形の程度が高い。
図3に示すように、通路部材50は、部材本体51、燃料通路500、移動規制部52、突起53等を有している。
部材本体51は、略円柱状に形成されている。移動規制部52は、部材本体51の外周壁から径方向外側へ延びるよう部材本体51と一体に略円環状に形成されている。
【0028】
突起53は、部材本体51の外周壁から径方向外側へ突出するとともに移動規制部52から部材本体51の一方の端部近傍まで延びるよう部材本体51と一体に直線状に形成されている。突起53は、部材本体51の周方向に等間隔で4つ形成されている。
ここで、部材本体51のうち、突起53が形成された部位を挿入部510とし、移動規制部52に対し突起53が形成された部位とは反対側の部位を延伸部511とする。
【0029】
燃料通路500は、部材本体51を軸方向に貫くよう略円筒状に形成されている。ここで、燃料通路500は、中心軸Axc1が、部材本体51の軸Ax1に対し所定量偏心するよう形成されている。
部材本体51の軸方向の端面には、燃料通路500の一方の開口部である流入側開口部501、および、燃料通路500の他方の開口部である流出側開口部502が形成されている。ここで、流出側開口部502は、部材本体51の軸方向の端面のうち挿入部510側の端面に形成されている。
【0030】
燃料通路500の流入側開口部501側の端部には、テーパ部503が形成されている。テーパ部503は、流入側開口部501から流出側開口部502側へ向かうに従い燃料通路500の中心軸Axc1に近づくようテーパ状に形成されている。
【0031】
通路部材50は、部材本体51の挿入部510がハウジング20の連通路200に挿入されるようにして連通路200に設けられる。ここで、挿入部510の外径d1は、連通路200の内径d2よりやや小さく設定されている。また、突起53の挿入部510とは反対側の面を含む仮想円筒面の直径d3は、連通路200の内径d2よりやや大きく設定されている。そのため、挿入部510を連通路200に挿入すると、突起53は、連通路200の内周壁によって、挿入部510の径方向内側に潰される。これにより、通路部材50は、連通路200の内周壁により保持される。
【0032】
通路部材50は、移動規制部52の突起53側の端面が、ハウジング本体21のハウジング筒部22とは反対側の端面に当接するよう連通路200に設けられている。これにより、通路部材50は、ハウジング本体21に対する、軸方向のハウジング筒部22側への相対移動が規制される。
また、燃料通路500の最小内径は、連通路200の最小内径より小さい。すなわち、燃料通路500の流路面積は、連通路200の流路面積より小さい。
本実施形態では、通路部材50は、例えば樹脂を材料とする射出成形により形成されている。
【0033】
通路部材50が連通路200に設けられた状態では、連通路200のうち部材本体51の弁体30側の端面と弁体30との間に圧力空間210が形成される。
フランジ4の燃料流路103および空間104の燃料は、通路部材50の燃料通路500を経由して圧力空間210へ流れることができる。燃料流路103、空間104、燃料通路500、圧力空間210の圧力が所定値以上になると、弁体30がシール部23から離間し開弁する。
【0034】
図5に示すように、通路部材50は、燃料通路500の流出口202側の開口部である流出側開口部502が、連通路200のうち、流出口202から、流出口202と流入口201との間の距離L1の3分の1以下の距離L2に位置するよう設けられている。なお、
図5は、ハウジング20、通路部材50、弁体30を模式的に示す図であり、各部材および部位の形状や縮尺は実際のもの(
図1参照)と異なる。また、
図5では、ハウジング20についてハウジング筒部22、通路部材50について移動規制部52、延伸部511、突起53等を省略している。
【0035】
図5、6に示すように、弁体30の外壁のうち弁体30がシール部23の全部に当接したときにシール部23により囲まれる領域を受圧面300とすると、燃料通路500は、中心軸Axc1の延長線Ex1が受圧面300の中心C1と交わらないよう形成されている。ここで、延長線Ex1は、燃料通路500の中心軸Axc1を、同一の方向に流出側開口部502から弁体30側へ延長した直線を意味する。以下、同じ。なお、受圧面300には、圧力空間210の圧力が作用する。
また、燃料通路500は、延長線Ex1が弁体30の中心点Cp1に対しオフセットするよう形成されている。すなわち、延長線Ex1は、中心点Cp1と交わらない。
【0036】
また、弁体30は、燃料通路500の中心軸Axc1を含む断面において、延長線Ex1と受圧面300との交点Px1における受圧面300の接線Lc1と、燃料通路500の中心軸Axc1と、の2つのなす角θ1、θ2のうち連通路200の中心軸Axc0側のなす角θ1が鋭角となるよう形成されている。
また、燃料通路500は、延長線Ex1が連通路200の中心軸Axc0に対し平行となるよう形成されている。
【0037】
次に、本実施形態の圧力調節装置6の作動について、
図7に基づき説明する。
燃料ポンプ5から燃料が吐出され、フランジ4の燃料流路103および空間104、燃料通路500、圧力空間210の燃料の圧力が所定値以上になると、弁体30がシール部23から離間し開弁する。これにより、燃料通路500を経由して圧力空間210に流れた燃料は、弁体30に衝突する。
【0038】
上述のように、本実施形態では、燃料通路500は、中心軸Axc1の延長線Ex1が受圧面300の中心C1と交わらないよう形成されている。そのため、燃料通路500から連通路200の圧力空間210に流れた燃料は、弁体30の受圧面300の中心C1から外れた位置に衝突する。
【0039】
また、弁体30は、燃料通路500の中心軸Axc1を含む断面において、延長線Ex1と受圧面300との交点Px1における受圧面300の接線Lc1と、燃料通路500の中心軸Axc1と、の2つのなす角θ1、θ2のうち連通路200の中心軸Axc0側のなす角θ1が鋭角となるよう形成されている。そのため、燃料通路500からの燃料が弁体30に衝突したとき、弁体30には、延長線Ex1方向の力F1と、延長線Ex1に垂直な方向の中心軸Axc0側への力F2とが作用する。これにより、弁体30は、交点Px1とは反対側の部位がシール部23に当接した状態で、矢印X1方向へ移動し、交点Px1側の部位のみがシール部23から離間する(
図7参照)。
【0040】
図7に示すように、弁体30の特定の部位がシール部23から離間した状態では、圧力空間210の燃料は、弁体30とシール部23との間を通り、スプリング40側へ流れる。圧力空間210の燃料の圧力が所定値より小さくなると、弁体30は、シール部23の全部に当接し閉弁する。このように弁体30が作動することにより、フランジ4の燃料流路101、102、103および空間104の燃料の圧力、すなわち、エンジン2に供給される燃料の圧力が所定値に保たれる。
【0041】
上述のように、本実施形態では、弁体30は、開弁時、交点Px1とは反対側の部位がシール部23に当接した状態で、特定の部位である交点Px1側の部位のみがシール部23から離間する。そのため、開弁時の弁体30の挙動が安定する。
【0042】
また、本実施形態では、通路部材50は、移動規制部52の挿入部510とは反対側に延伸部511を有している。これにより、燃料通路500の長さを長くすることができ、燃料が燃料通路500を流れるときの燃料の脈動を抑制することができる。
【0043】
以上説明したように、本実施形態の圧力調節装置6は、ハウジング20と弁体30とスプリング40と通路部材50とを備えている。
ハウジング20は、燃料が流入する流入口201、燃料が流出する流出口202、流入口201と流出口202とを連通する連通路200、および、流出口202の外縁部に形成されたシール部23を有している。
弁体30は、シール部23から離間したとき開弁し流出口202における燃料の流れを許容し、シール部23に当接したとき閉弁し流出口202における燃料の流れを規制可能である。
スプリング40は、弁体30を閉弁方向に付勢する。
通路部材50は、ハウジング20とは別体に形成され、連通路200に設けられ、連通路200の流路面積より小さな流路面積の燃料通路500を有している。
燃料通路500の燃料の圧力が所定値以上になると、弁体30が開弁する。これにより、燃料通路500側の燃料の圧力を一定に保つことができる。
【0044】
本実施形態では、弁体30の外壁のうち弁体30がシール部23に当接したときにシール部23により囲まれる領域を受圧面300とすると、燃料通路500は、中心軸Axc1の延長線Ex1が受圧面300の中心C1と交わらないよう形成されている。そのため、弁体30の開弁時、燃料通路500から連通路200に流れた燃料は、弁体30の受圧面300の中心C1から外れた位置に衝突する。これにより、弁体30のシール部23との当接個所のうち特定の部位がシール部23から離間する。その結果、開弁時の弁体30の挙動が安定し、弁体30の振動、燃料の脈動、および、異音の発生等を抑制できる。
【0045】
また、通路部材50は、ハウジング20とは別体に形成されている。そのため、ハウジング20には連通路200のみ形成し、通路部材50には燃料通路500のみ形成することで、圧力調節装置6を容易に製造することができる。また、通路部材50とハウジング20とが別体に形成されているため、通路部材50への燃料通路500の形成が、ハウジング20のシール部23に影響するのを抑制することができる。
【0046】
また、本実施形態では、燃料通路500は、延長線Ex1が弁体30の中心点Cp1に対しオフセットするよう形成されている。そのため、弁体30の開弁時、燃料通路500から連通路200に流れた燃料は、弁体30の受圧面300の中心C1から外れた位置に衝突する。その結果、上述のように、開弁時の弁体30の挙動が安定し、弁体30の振動、燃料の脈動、および、異音の発生等を抑制できる。
【0047】
また、本実施形態では、弁体30は、燃料通路500の中心軸Axc1を含む断面において、延長線Ex1と受圧面300との交点Px1における受圧面300の接線Lc1と、燃料通路500の中心軸Axc1と、の2つのなす角θ1、θ2のうち連通路200の中心軸Axc0側のなす角θ1が鋭角となるよう形成されている。そのため、燃料通路500からの燃料が弁体30に衝突したとき、弁体30には、延長線Ex1方向の力F1と、延長線Ex1に垂直な方向の中心軸Axc0側への力F2とが作用する。これにより、弁体30は、交点Px1とは反対側の部位がシール部23に当接した状態で、交点Px1側の部位のみがシール部23から離間する。したがって、開弁時の弁体30の挙動がより安定する。
【0048】
また、本実施形態では、燃料通路500は、延長線Ex1が連通路200の中心軸Axc0に対し平行となるよう形成されている。そのため、通路部材50を射出成形等により容易に形成することができる。
【0049】
また、本実施形態では、通路部材50は、燃料通路500の流出口202側の開口部である流出側開口部502が、連通路200のうち、流出口202から、流出口202と流入口201との間の距離L1の3分の1以下の距離L2に位置するよう設けられている。そのため、流出側開口部502と弁体30とを近づけることができ、弁体30の特定の部位のみを安定してシール部23から離間させることができる。したがって、開弁時の弁体30の挙動をより一層安定させることができる。
【0050】
また、本実施形態では、通路部材50は、ハウジング20よりも硬度の低い材料により形成されている。そのため、弁体30と当接するシール部23を有するハウジング20を金属で形成し、通路部材50を樹脂で形成するといったことができ、シール部23の耐久性および弁体30との当接の精度を確保しつつ、通路部材50に燃料通路500を容易に形成することができる。
【0051】
また、本実施形態では、通路部材50は、燃料通路500が形成された部材本体51、および、部材本体51の径方向外側に設けられハウジング20に当接したときハウジング20に対する部材本体51の相対移動を規制可能な移動規制部52を有している。そのため、弁体30に対する流出側開口部502の距離が変化するのを抑制し、開弁時の弁体30の挙動の変化を抑制することができる。
【0052】
(第2実施形態)
第2実施形態による圧力調節装置を
図8に示す。第2実施形態は、通路部材50の構成が第1実施形態と異なる。
第2実施形態では、通路部材50は、第1実施形態で示した延伸部511を有していない。そのため、第2実施形態の燃料通路500の長さは、第1実施形態の燃料通路500の長さより短い。
第2実施形態は、上述した点以外の構成は、第1実施形態と同様であり、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0053】
(第3実施形態)
第3実施形態による圧力調節装置の一部を
図9、10に示す。第3実施形態は、通路部材50の燃料通路500の構成等が第1実施形態と異なる。
第3実施形態では、燃料通路500は、中心軸Axc1の延長線Ex1が連通路200の中心軸Axc0に対し傾斜するよう形成されている。延長線Ex1は、流入口201側から流出口202側へ向かうに従い連通路200の中心軸Axc0から離れるよう中心軸Axc0に対し傾斜している。そのため、第1実施形態と比べ、延長線Ex1は、受圧面300の中心C1からより離れた位置で受圧面300と交わる。
【0054】
なお、燃料通路500は、中心軸Axc1の延長線Ex1が受圧面300の中心C1と交わらないよう形成されている。
また、燃料通路500は、延長線Ex1が弁体30の中心点Cp1に対しオフセットするよう形成されている。すなわち、延長線Ex1は、中心点Cp1と交わらない。
また、弁体30は、燃料通路500の中心軸Axc1を含む断面において、延長線Ex1と受圧面300との交点Px1における受圧面300の接線Lc1と、燃料通路500の中心軸Axc1と、の2つのなす角θ1、θ2のうち連通路200の中心軸Axc0側のなす角θ1が鋭角となるよう形成されている。
第3実施形態は、上述した点以外の構成は、第1実施形態と同様であり、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0055】
以上説明したように、燃料通路500は、延長線Ex1が連通路200の中心軸Axc0に対し傾斜するよう形成されている。そのため、第1実施形態と比べ、延長線Ex1が、受圧面300の中心C1からより離れた位置で受圧面300と交わる構成とすることができる。これにより、弁体30の特定の部位のみを安定してシール部23から離間させることができる。したがって、開弁時の弁体30の挙動をより一層安定させることができる。
【0056】
(第4実施形態)
第4実施形態による圧力調節装置の一部を
図11、12に示す。第4実施形態は、通路部材50の燃料通路500の構成等が第1実施形態と異なる。
第4実施形態では、燃料通路500は、中心軸Axc1の延長線Ex1が連通路200の中心軸Axc0に対し傾斜するよう形成されている。延長線Ex1は、流入口201側から流出口202側へ向かうに従い連通路200の中心軸Axc0に近づくよう中心軸Axc0に対し傾斜している。
【0057】
なお、燃料通路500は、中心軸Axc1の延長線Ex1が受圧面300の中心C1と交わらないよう形成されている。
また、燃料通路500は、延長線Ex1が弁体30の中心点Cp1に交わるよう形成されている。
また、弁体30は、燃料通路500の中心軸Axc1を含む断面において、延長線Ex1と受圧面300との交点Px1における受圧面300の接線Lc1と、燃料通路500の中心軸Axc1と、のなす角が直角となるよう形成されている。
第4実施形態は、上述した点以外の構成は、第1実施形態と同様であり、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0058】
また、本実施形態では、燃料通路500は、中心軸Axc1の延長線Ex1が、受圧面300の中心C1と交わらないよう、かつ、弁体30の中心点Cp1に交わるよう形成されている。そのため、弁体30の特定の部位のみを安定してシール部23から離間させることができる。したがって、開弁時の弁体30の挙動をより一層安定させることができる。
【0059】
(第5実施形態)
第5実施形態による圧力調節装置の一部を
図13、14に示す。第5実施形態は、通路部材50の燃料通路500の構成等が第1実施形態と異なる。
第5実施形態では、燃料通路500は、平行部504および傾斜部505を有している。平行部504は、部材本体51のうち流入口201側において連通路200の中心軸Axc0から径方向外側へ所定距離離れ、中心軸Axc0に対し平行となるよう形成されている。傾斜部505は、部材本体51のうち流出口202側において平行部504に接続し連通路200の中心軸Axc0に対し傾斜するよう形成されている。そのため、燃料通路500は、中心軸Axc1の延長線Ex1が連通路200の中心軸Axc0に対し傾斜するよう形成されている。延長線Ex1は、流入口201側から流出口202側へ向かうに従い連通路200の中心軸Axc0に近づくよう中心軸Axc0に対し傾斜している。
【0060】
なお、燃料通路500は、中心軸Axc1の延長線Ex1が受圧面300の中心C1と交わらないよう形成されている。
また、燃料通路500は、延長線Ex1が弁体30の中心点Cp1に交わるよう形成されている。
また、弁体30は、燃料通路500の中心軸Axc1を含む断面において、延長線Ex1と受圧面300との交点Px1における受圧面300の接線Lc1と、燃料通路500の中心軸Axc1と、のなす角が直角となるよう形成されている。
第5実施形態は、上述した点以外の構成は、第1実施形態と同様であり、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0061】
本実施形態では、第4実施形態と同様、燃料通路500は、中心軸Axc1の延長線Ex1が、受圧面300の中心C1と交わらないよう、かつ、弁体30の中心点Cp1に交わるよう形成されている。したがって、開弁時の弁体30の挙動をより一層安定させることができる。
【0062】
(第6実施形態)
第6実施形態による圧力調節装置の一部を
図15、16に示す。第6実施形態は、弁体30の構成が第1実施形態と異なる。
第6実施形態では、弁体30は、略円錐状に形成されている。弁体30は、頂点が連通路200の圧力空間210に位置し、円錐面がシール部23に当接可能なよう設けられている。ここで、受圧面300の中心C1は、弁体30の頂点に一致する。
【0063】
燃料通路500は、中心軸Axc1の延長線Ex1が受圧面300の中心C1と交わらないよう形成されている。
また、燃料通路500は、延長線Ex1が弁体30の中心点Cp1に対しオフセットするよう形成されている。すなわち、延長線Ex1は、中心点Cp1と交わらない。
【0064】
また、弁体30は、燃料通路500の中心軸Axc1を含む断面において、延長線Ex1と受圧面300との交点Px1における受圧面300の接線Lc1と、燃料通路500の中心軸Axc1と、の2つのなす角θ1、θ2のうち連通路200の中心軸Axc0側のなす角θ1が鋭角となるよう形成されている。
また、燃料通路500は、延長線Ex1が連通路200の中心軸Axc0に対し平行となるよう形成されている。
【0065】
次に、本実施形態の圧力調節装置6の作動について、
図16に基づき説明する。
燃料ポンプ5から燃料が吐出され、フランジ4の燃料流路103および空間104、燃料通路500、圧力空間210の燃料の圧力が所定値以上になると、弁体30がシール部23から離間し開弁する。これにより、燃料通路500を経由して圧力空間210に流れた燃料は、弁体30に衝突する。
【0066】
上述のように、本実施形態では、燃料通路500は、中心軸Axc1の延長線Ex1が受圧面300の中心C1と交わらないよう形成されている。そのため、燃料通路500から連通路200の圧力空間210に流れた燃料は、弁体30の受圧面300の中心C1から外れた位置に衝突する。
【0067】
また、弁体30は、燃料通路500の中心軸Axc1を含む断面において、延長線Ex1と受圧面300との交点Px1における受圧面300の接線Lc1と、燃料通路500の中心軸Axc1と、の2つのなす角θ1、θ2のうち連通路200の中心軸Axc0側のなす角θ1が鋭角となるよう形成されている。そのため、燃料通路500からの燃料が弁体30に衝突したとき、弁体30には、延長線Ex1方向の力F1と、延長線Ex1に垂直な方向の中心軸Axc0側への力F2とが作用する。これにより、弁体30は、交点Px1とは反対側の部位がシール部23に当接した状態で、矢印X1方向へ移動し、交点Px1側の部位のみがシール部23から離間する(
図16参照)。このように、弁体30の開弁時の挙動を安定させることができる。
第6実施形態は、上述した点以外の構成は、第1実施形態と同様であり、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0068】
(第7実施形態)
第7実施形態による圧力調節装置の一部を
図17、18に示す。第7実施形態は、弁体30の構成が第1実施形態と異なる。
第7実施形態では、弁体30は、略円板状に形成されている。弁体30は、一方の端面がシール部23に当接可能なよう設けられている。ここで、受圧面300は、平面状に形成されている。
【0069】
燃料通路500は、中心軸Axc1の延長線Ex1が受圧面300の中心C1と交わらないよう形成されている。
また、燃料通路500は、延長線Ex1が弁体30の中心点Cp1に対しオフセットするよう形成されている。すなわち、延長線Ex1は、中心点Cp1と交わらない。
【0070】
また、弁体30は、燃料通路500の中心軸Axc1を含む断面において、延長線Ex1と受圧面300との交点Px1における受圧面300の接線Lc1と、燃料通路500の中心軸Axc1と、のなす角が直角となるよう形成されている。
また、燃料通路500は、延長線Ex1が連通路200の中心軸Axc0に対し平行となるよう形成されている。
【0071】
次に、本実施形態の圧力調節装置6の作動について、
図18に基づき説明する。
燃料ポンプ5から燃料が吐出され、フランジ4の燃料流路103および空間104、燃料通路500、圧力空間210の燃料の圧力が所定値以上になると、弁体30がシール部23から離間し開弁する。これにより、燃料通路500を経由して圧力空間210に流れた燃料は、弁体30に衝突する。
【0072】
上述のように、本実施形態では、燃料通路500は、中心軸Axc1の延長線Ex1が受圧面300の中心C1と交わらないよう形成されている。そのため、燃料通路500から連通路200の圧力空間210に流れた燃料は、弁体30の受圧面300の中心C1から外れた位置に衝突する。そのため、弁体30には、交点Px1において延長線Ex1方向の力が作用する。これにより、弁体30は、交点Px1とは反対側の部位がハウジング本体21に当接した状態で傾き、シール部23から離間する。この状態でさらに燃料が弁体30に衝突すると、弁体30には、延長線Ex1方向の力F1と、延長線Ex1に垂直な方向の中心軸Axc0側への力F2とが作用する。これにより、弁体30は、交点Px1とは反対側の部位がハウジング本体21に当接した状態で、矢印X1方向へ移動する(
図18参照)。このように、弁体30の開弁時の挙動を安定させることができる。
第7実施形態は、上述した点以外の構成は、第1実施形態と同様であり、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0073】
(第8実施形態)
第8実施形態による圧力調節装置の一部を
図19に示す。第8実施形態は、燃料通路500の形状が第1実施形態と異なる。
第8実施形態では、燃料通路500は、中心軸Axc1に垂直な面による断面の形状が三角形となるよう形成されている。また、燃料通路500は、中心軸Axc1が連通路200の中心軸Axc0から径方向外側へ所定距離離れ、かつ、中心軸Axc0に対し平行となるよう形成されている。
第8実施形態は、上述した点以外の構成は、第1実施形態と同様であり、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0074】
(第9実施形態)
第9実施形態による圧力調節装置の一部を
図20に示す。第9実施形態は、燃料通路500の形状が第1実施形態と異なる。
第9実施形態では、燃料通路500は、中心軸Axc1に垂直な面による断面の形状が四角形となるよう形成されている。また、燃料通路500は、中心軸Axc1が連通路200の中心軸Axc0から径方向外側へ所定距離離れ、かつ、中心軸Axc0に対し平行となるよう形成されている。
第9実施形態は、上述した点以外の構成は、第1実施形態と同様であり、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0075】
(第10実施形態)
第10実施形態による圧力調節装置の一部を
図21に示す。第10実施形態は、燃料通路500の形状が第1実施形態と異なる。
第10実施形態では、燃料通路500は、中心軸Axc1に垂直な面による断面の形状が五角形となるよう形成されている。また、燃料通路500は、中心軸Axc1が連通路200の中心軸Axc0から径方向外側へ所定距離離れ、かつ、中心軸Axc0に対し平行となるよう形成されている。
第10実施形態は、上述した点以外の構成は、第1実施形態と同様であり、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0076】
(第11実施形態)
第11実施形態による圧力調節装置の一部を
図22に示す。第11実施形態は、燃料通路500の形状が第1実施形態と異なる。
第11実施形態では、燃料通路500は、中心軸Axc1に垂直な面による断面の形状が半円形となるよう形成されている。また、燃料通路500は、中心軸Axc1が連通路200の中心軸Axc0から径方向外側へ所定距離離れ、かつ、中心軸Axc0に対し平行となるよう形成されている。
第11実施形態は、上述した点以外の構成は、第1実施形態と同様であり、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0077】
(第12実施形態)
第12実施形態による圧力調節装置の一部を
図23に示す。第12実施形態は、燃料通路500の形状が第1実施形態と異なる。
第12実施形態では、燃料通路500は、部材本体51に2つ形成されている。なお、燃料通路500は、中心軸Axc1に垂直な面による断面の形状が円形となるよう形成されている。また、2つの燃料通路500は、それぞれ、中心軸Axc1が連通路200の中心軸Axc0から径方向外側へ所定距離離れ、かつ、中心軸Axc0に対し平行となるよう形成されている。
第12実施形態は、上述した点以外の構成は、第1実施形態と同様であり、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0078】
(第13実施形態)
第13実施形態による圧力調節装置の一部を
図24に示す。第13実施形態は、燃料通路500の形状が第1実施形態と異なる。
第13実施形態では、燃料通路500は、中心軸Axc1に垂直な面による断面の形状が楕円形となるよう形成されている。また、燃料通路500は、中心軸Axc1が連通路200の中心軸Axc0から径方向外側へ所定距離離れ、かつ、中心軸Axc0に対し平行となるよう形成されている。
第13実施形態は、上述した点以外の構成は、第1実施形態と同様であり、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0079】
(第14実施形態)
第14実施形態による圧力調節装置の一部を
図25に示す。第14実施形態は、燃料通路500の形状が第1実施形態と異なる。
第14実施形態では、燃料通路500は、部材本体51の外周壁の周方向の一部において切欠き状に形成されている。すなわち、燃料通路500は、通路部材50が連通路200に挿通された状態において、部材本体51の外壁と連通路200の内壁との間に形成されている。
なお、本実施形態では、突起53は、燃料通路500を避けるようにして、部材本体51の周方向に等間隔で3つ形成されている。
【0080】
燃料通路500は、中心軸Axc1に垂直な面による断面の形状が半円形となるよう形成されている。また、燃料通路500は、中心軸Axc1が連通路200の中心軸Axc0から径方向外側へ所定距離離れ、かつ、中心軸Axc0に対し平行となるよう形成されている。
第14実施形態は、上述した点以外の構成は、第1実施形態と同様であり、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0081】
(他の実施形態)
上述の実施形態では、通路部材は、燃料通路の流出口側の開口部である流出側開口部が、連通路のうち、流出口から、流出口と流入口との間の距離の3分の1以下の距離に位置するよう設けられている例を示した。これに対し、本発明の他の実施形態では、通路部材は、流出側開口部が、連通路のうち、流出口から、流出口と流入口との間の距離の3分の1より長い距離に位置するよう設けられていてもよい。
【0082】
また、本発明の他の実施形態では、通路部材は、例えば金属等、樹脂以外の材料により形成されていてもよい。すなわち、通路部材は、ハウジングと硬度が同等の材料、または、ハウジングよりも硬度の高い材料により形成されていてもよい。
【0083】
また、本発明の他の実施形態では、通路部材は、移動規制部を有していなくてもよい。また、通路部材は、突起を有していなくてもよい。
本発明は、自動二輪車に限らず、例えば自動四輪車やその他の乗り物の燃料供給系に適用し、エンジン等の供給対象へ供給する燃料の圧力を一定に保つのに用いてもよい。
このように、本開示は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。