(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6951330
(24)【登録日】2021年9月28日
(45)【発行日】2021年10月20日
(54)【発明の名称】折畳み装置及び折畳み方法
(51)【国際特許分類】
B65H 45/16 20060101AFI20211011BHJP
【FI】
B65H45/16
【請求項の数】13
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2018-520082(P2018-520082)
(86)(22)【出願日】2016年10月21日
(65)【公表番号】特表2018-531196(P2018-531196A)
(43)【公表日】2018年10月25日
(86)【国際出願番号】EP2016075473
(87)【国際公開番号】WO2017068168
(87)【国際公開日】20170427
【審査請求日】2019年10月9日
(31)【優先権主張番号】102015000064996
(32)【優先日】2015年10月23日
(33)【優先権主張国】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】594073646
【氏名又は名称】イ.エンメ.ア.インドゥストリア マッキーネ アウトマティケ ソチエタ ペル アツィオニ
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】ブルネッティ、ガブリエーレ
【審査官】
大山 広人
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許第04136860(US,A)
【文献】
欧州特許出願公開第02058257(EP,A1)
【文献】
特開平05−024739(JP,A)
【文献】
特開平10−297819(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 45/00−45/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート給送ユニット(16)から折り畳まれるべきシート(17)が導入され、前記シート(17)を巻回して管状要素(21)を生成するように構成された調整ユニット(11)と、
前記調整ユニット(11)によって生成された管状要素(21)を当該調整ユニット(11)から抜き取るために前記調整ユニット(11)の軸に沿って移動可能な抜き取り手段(12)と、
前記調整ユニット(11)に併設され、前記調整ユニット(11)によって事前に生成された管状要素(21)を折り畳むように構成された折畳みユニット(13)と、
を備え、
前記調整ユニット(11)は、
前記シート(17)が管状要素(21)の形状に巻回される巻回軸(19)と、
前記シート(17)の挿入方向に延びて、入口と出口とを規定する給送スリット(26)を有する容器体(24)と、
前記給送スリット(26)の出口に連通可能なスリットを備えた挿入手段(35)を含み、前記容器体(24)に併設されるハウジングガイド(22)と、
前記ハウジングガイド(22)の前記挿入手段(35)のスリットに導入されるシート(17)の所望部分を前記巻回軸(19)の上流にとどめるように構成された規制体(23)と
を備えたシート用折畳み装置において、
前記容器体(24)は、前記巻回軸(19)を片持ち状に収容する調節受部(25)を有することを特徴とする、シート用折畳み装置。
【請求項2】
前記給送スリット(26)は、前記巻回軸(19)にある巻回スリット(20)に連通可能である、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記巻回スリット(20)は、前記巻回軸(19)の片持ち部分に至るまで延びることを特徴とする、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記容器体(24)は、前記シート給送ユニット(16)から導入されたシート(17)を捕捉して前記調整ユニット(11)に前記シート(17)を配送するように構成された導入手段を有することを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の装置。
【請求項5】
前記抜き取り手段(12)には、前記巻回軸(19)にある巻回スリット(20)の少なくとも全長にわたって移動可能な振動ピン(41)と、詰まりが生じた場合に前記振動ピン(41)を故障せずに屈曲可能にする弾性詰まり防止手段(42)とがあることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の装置。
【請求項6】
前記折畳みユニット(13)は、ロール及びベルトの少なくともいずれか一方を備えた圧潰手段(43)を有することを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
前記容器体(24)は、少なくとも、開放可能な上側要素(27)を有することを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
前記巻回軸(19)及び前記調節受部(25)の少なくともいずれか一方の直径は、制御下で可変であることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
前記給送スリット(26)は、前記容器体(24)を、相互に位置決め可能な上側要素(27)及び下側要素(28)の2つの要素に分割していることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の装置。
【請求項10】
少なくともシート(17)を調整ユニット(11)に導入する工程と、
前記調整ユニット(11)の容器体(24)内に管状要素(21)を生成するために、前記容器体(24)の調整受部(25)内に片持ち状で収容された巻回軸(19)上に前記シート(17)を巻回する工程と、
前記管状要素(21)を抜き取り手段(12)によって前記容器体(24)から抜き取る工程と、
前記管状要素(21)を折畳みユニット(13)に挿入する工程と、
折り畳まれたシート(17)を得るために、前記管状要素(21)を圧縮する工程と、
を備え、請求項1から9のいずれか一項に記載の折畳み装置(10)を用いることによってシート(17)を折り畳む方法において、
前記導入する工程は、前記シート(17)を、前記巻回軸(19)の上流側に前記シート(17)の所望の部分がとどまるように、前記調整ユニット(11)のハウジングガイド(22)に連係する規制体(23)に到達させることを特徴とする、方法。
【請求項11】
前記抜き取り手段(12)を再位置決めする工程を備えることを特徴とする、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
少なくとも、所望の直径を規定可能に、前記容器体(24)内に設けられた前記巻回軸(19)及び前記調節受部(25)を位置決めする工程を備えることを特徴とする、請求項10又は11に記載の方法。
【請求項13】
1分当たり350枚のシート(17)の最大作業速度、1分当たり250枚のシート(17)の通常作業速度を得ることが可能であることを特徴とする、請求項10から12のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、折畳み装置及び折畳み方法に関する。特に、既に折り畳まれた指示シート及び広告シートの少なくともいずれか一方を、薬の包装容器及び各種製品、例えば、化粧品、食品、又はその他の種類の製品の少なくともいずれか1つに添付しやすくするのに適する。
【背景技術】
【0002】
1つ以上の折畳み受部を有し、折畳みを可能にする、すなわち、折畳み受部でシートを連続的に折り畳んで、Z状又は二重Z状に折り畳まれたシート又は同等の形状にする折畳み装置が既知である。
【0003】
これらの折畳み装置は、嵩張るだけでなく、非常に複雑であることが知られている。換言すると、既知の折畳み装置は低速であり、入念で正確な調節及び頻繁なメンテナンスを必要とする。
【0004】
しかも、既知の装置は、単位時間に折り畳まれるシート毎に過剰なエネルギーを必要とし、構築及び使用に高額な費用がかかる。
特許文献1は、シートを巻く把持指が内部に設けられたマンドレルを使用して、リーフレットを作製する装置、及び該装置に対応する方法を記載している。この解決策は、折り畳まれるシートが異なる大きさを有する場合には、詰まりや損傷が発生する可能性があるため不適切である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】欧州特許第2,058,257号明細書
【発明の概要】
【0006】
したがって、現状技術を完璧なものとし、現状技術の欠点のうちの少なくとも1つを克服する折畳み装置及び該装置に対応する方法を利用可能にすることが必要とされている。
特に、本発明の目的は、実用的であり、迅速に生産でき、構築、修理、及びメンテナンスが簡単であり、単位時間当たりに相当量のシートを折り畳めることにある。
【0007】
本発明の別の目的は、単位時間に折り畳まれるシート当たりの使用電力量が少なく、安価であり、フォーマット変更に対して迅速に適応でき、メンテナンスが簡易化されることにある。
【0008】
本発明の別の目的は、少なくとも下流に配置され得る包装機の調子と調和した、効率的な生産の調子が得られる折畳み装置及び折畳み方法を提供することにある。
単一の調和した複合体を形成するために、本折畳み装置がシートを選択し導入する装置と連係可能であることが、本発明の趣旨に含まれる。
【0009】
出願人は、現状技術の欠点を克服し、上記の並びにその他の目的及び利点を得るために、本発明を考案し、試験し、具現化した。
本発明は、独立請求項に記載され、特徴付けられる一方、従属請求項には、本発明のその他の特徴又は主な発明概念の変形が記載される。
【0010】
上記の目的に基づき、シートの折畳み装置及び該装置に対応する方法は、折畳み用のシートを準備するのに適する調整ユニットと、折り畳まれるように準備されたシートを調整ユニット内へ移動することができる抜き取り手段と、予め準備されたシートを折り畳むことができる折畳みユニットと、を備える。
【0011】
本発明の特徴によると、前記調整ユニットは、規制体と協働するハウジングガイドが統合される容器体を有し、前記ガイドと規制体とは、様々なフォーマットで作業可能にするように、シートを長手方向に位置決めするのに適する。
【0012】
本発明の別の特徴によると、調整ユニットは、シートのフォーマットと所望の折畳みパターンとに応じて、それぞれが個別に作業方向に直交して位置決め可能、かつ、交換可能な、片持ち状の巻回軸と、容器体とを備える。
【0013】
一変形態様によると、前記巻回軸は、適切に特化された調節受部内にあり、シートの導入部と直交して配置され、容器体にある。
しかも、前記調整ユニットは、例えば、制御されながら、折畳みユニットまでシートを配送可能に導入するために、前記折畳みユニット及びその他の作業ユニットの少なくともいずれか一方と統合される。
【0014】
一変形態様によると、前記容器体は、少なくとも入口と出口を構成する長手スリットを有する。
前記長手スリットは、シートの給送を誘導する手段と、シートの正確な位置決めのためのハウジングガイドと協働する。
【0015】
本発明の特徴によると、前記巻回軸は、シートの導入部に直交して配置される長軸周りに回転可能である。
別の特徴によると、前記長手スリットは、容器体にある給送スリットと、前記軸の片持ち部に影響を及ぼす巻回スリットとを備える。
【0016】
巻回軸のスリットと容器体のスリットは統合され、連続的に動作する。
これらの特徴部材は結合されており、所望の位置にシートを正確に配置可能とする必要性に応じて管状要素を折り畳んで抜き取り、かつ、最後の折畳みユニットに供給するために、シートは管状要素の形状にされる。
【0017】
一変形態様によると、巻回軸は、調節体の位置決め工程においても、交換の必要があるときにおいても、各巻きサイクルの最後においても、常に所望位置に位置決めされる。
巻きサイクルの最後で、抜き取り手段が入り込み、管状要素を折畳みユニットに向けて移動させる。
【0018】
一変形態様によると、容器体は、所望の折畳みフォーマットに応じて、装着された巻回軸と一緒に、あるいは巻回軸を伴わずに、交換可能である。
一変形態様によると、抜き取り手段は、管状要素の正確な抜き取りを簡易化し確保するために巻回軸にある長尺受部と協働する。
【0019】
一変形態様によると、巻回軸と容器体との少なくともいずれか一方の、長尺受部と等価の直径は、管状要素の特性を変更するために変更可能である。
一変形態様によると、巻回軸と容器体との少なくともいずれか一方におけるスリットの高さを変更することで、所望のサイクル数を安定させることが可能であり、あるいは、シートの導入工程においてのみ、入り込むようになる。
【0020】
本発明の別の特徴によると、該方法は、
少なくとも作業開始工程中において折畳み装置を位置決めするとともに、前記折畳み装置の想定される要素も位置決めする工程と、
規制体に到達するまでシートを調整ユニットに導入する工程と、
巻回軸にシートを巻回して、容器体内に管状要素を生成する工程と、
抜き取り要素によって管状要素を巻回軸から抜き取る工程と、
管状要素を折畳みユニットに挿入する工程と、
管状要素を圧縮して、折り畳まれたシートを取得する工程と、
を備える。
【0021】
シートの一部を巻回軸の入口の外側に留まる限りにおいて、ハウジングガイドと協働する規制体までシートを導入することが、本発明の趣旨の範囲に含まれる。
抜き取り要素の復帰工程を設けることは、本発明の趣旨に含まれる。
【0022】
該方法が、1分当たり最大350枚の折り畳まれたシートの作業速度、排他的ではないが、好適には、1分当たり約250枚のシートの通常速度を有することも、本発明の趣旨に含まれる。
【0023】
本発明の別の変形によると、全作業が完全に自動化される。
これらの及びその他の本発明の特徴は、添付図面を参照して非限定的な例として提示されるいくつかの実施形態の以下の説明から自明になるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】
図2の軸Yを基準にした本発明に係る折畳み装置の断面図。
【
図2】
図1の軸Xを基準にした本発明に係る折畳み装置の断面図。
【
図3a】
図1の軸Xを基準にした本発明に係る折畳み装置の例示的実施形態の断面図。
【
図3b】
図1の軸Xを基準にした本発明に係る折畳み装置の例示的実施形態の断面図。
【
図4】本発明に係る折畳み装置の一部品の詳細斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0025】
理解を容易にするため、可能な場合は、図面中の同一の共通構成要素を特定するために同一の参照符号を使用した。一実施形態の構成要素及び特徴は、追加説明なく他の実施形態に好適に組み込むことができると理解される。
【0026】
図1を参照するに、本発明による折畳み装置10は調整ユニット11と、抜き取り手段12と、折畳みユニット13とを備える。
単に例として、
図2を参照して述べる。折畳み装置10は、導入ローラ14及び想定される導入ガイド15と協働する。導入ローラ14は、調整ユニット11の上流に位置するシート給送ユニット16の一部とすることができる。導入ローラ14は別のユニットの一部とすることもできる。また、導入ローラ14は、折畳み装置10の一部とすることもできる。
【0027】
導入ガイド15は、調整ユニット11の前部に直接形成することができる。即ち、導入ガイド15は、シート17を捕捉して調整ユニット11に配送する適切なガイドとすることができる。
【0028】
本実施例では、シート17の自動的な挿入を容易にするため、調整ユニット11は、好ましくは、調整ユニット11の入口の少なくとも1つの上部及び少なくとも1つの下部にも斜面18を有する。
【0029】
また、調整ユニット11は規制体23と協働するハウジングガイド22を後部に備える。
好適には、規制体23は、折り畳む必要のあるシート17のフォーマットに応じて、ハウジングガイド22内で調節可能である。
【0030】
調整ユニット11は、容器体24と、片持ち状の巻回軸19と、を備える。調整ユニット11は、巻回軸19に設けられた巻回スリット20と動作時に連通するとともに、シート17が管状要素21の形状に巻回される工程の前に、当該シート17が内部に位置決めされる給送スリット26を有する。
【0031】
前記巻回軸19は、管状要素21を抜き取りやすくするために、自由端部が円錐構造になっている。
なお、ハウジングガイド22内でのシート17の位置決めは、巻回軸19が開始工程にある際にシート17が脱落しないことを確保するため、シート17の一部分もまた巻回スリット20の入口に延びる点に留意すべきである。
【0032】
好適には、容器体24は、例えば中空の卵形のように中空であって、巻回軸19を収容する調節受部25を形成する。
調節受部25のサイズ及び巻回軸19の等価の直径は、シート17の物理的特性に対する巻回軸19の特性を決定する適切な比によって調節される。
【0033】
容器体24は、シート17の挿入方向に長手方向に延びて、入口と出口とを規定する給送スリット26を有する。
給送スリット26は、巻回スリット20と統合されて動作し、好適には、可変幅のシート17を収容するように、容器体24の全有効長に沿って延びる。
【0034】
本発明によると、給送スリット26は、容器体24を上側要素27と下側要素28に分離する。
上側要素27は、シート17が詰まった場合、直せるように開放可能である。
【0035】
一変形例によると、上側要素27と下側要素28とは、適切な移動手段29による制御下で、シート17の面に直交する方向に相互に位置決めすることができる。
図3a及び
図3bの変形によると、容器体24は、概ね固定された前部体30と調節可能な後部体31とを備える。後部体31は、相対的に配置可能である2つの要素27及び28を有し、両要素間に巻回軸19がある。
【0036】
この例示的変形の場合、巻回軸19は、シートの導入工程中、固定巻回スリット20を形成するガイド32を有する。
巻回軸19の上側部品33及び下側部品34は、管状要素21の等価の直径を変動させるように位置決めすることができる。
【0037】
例えば、要素33及び34は、パントグラフ、ネジ、較正リングなどの既知の手段によって位置決めすることができる。
図3a及び
図3bに示す例では、包含ユニット24は、好適には、シート17の剛性に応じて制御下で位置決め可能な挿入手段35を提供する。
【0038】
挿入手段35は、詰まりを回避しつつ、シート17のハウジングガイド22への挿入を容易にする。
しかも、巻回軸19は、好適には、片持ち部を含むところまで延びる長尺受部36を有する。
【0039】
長尺受部36は、抜き取り手段12と協調して管状要素21の抜き取りを容易にし、かつ、加速する。
調整ユニット11の交換を容易にし、かつ、簡易化するため、本発明によると、凹凸接続部37にはモータ部材38が設けられる。
【0040】
凹凸接続部37は、例えば、バイオネット接続として機能するものであり、回転運動をも伝達して、巻回軸19を迅速かつ一義的に位置決めする。
この一義的な位置決めにより、巻回軸19は、給送スリット26に対して巻回スリット20に軸方向に対して事前に位置決めされ、シート17の導入が容易になり、問題なく正しく移送することができる。
【0041】
巻回軸19とその要素(20、33及び34)の回転及び位置決めは、全体的又は部分的に自動化が可能である。
抜き取り要素39は、単に非限定的な例として、管状要素21を損傷させずに軸方向に移動させる歯状又はその他の適切な形状にすることができる。
【0042】
しかも、抜き取り要素39は、好適には、巻回軸19にある巻回スリット20の少なくとも全長にわたって移動ガイド40上で移動可能である。
抜き取り要素39は、移動ガイド40のベルト全体を往動することによっても、復動することによっても、再位置決め可能である。
【0043】
抜き取り要素39は、例えば、振動ピン41を有するとともに弾性手段42(
図4に示す)によって適所に保持される結果、詰まりが生じた場合でも、故障せずに屈曲可能である。
【0044】
抜き取り要素39は、好適には、抜き取り行程を終了させるまでには、管状要素21を折畳みユニット13へ配送する。
折畳みユニット13は、ベルト若しくはその他の類似又は同等の手段を含む、ローラ又はプレス、あるいはローラ及びプレスといった圧縮手段43を備える。
【0045】
しかも、折畳みユニット13は、折り畳まれた管状要素21を所望の軌道に沿って、好適には調整可能に移動させるのに適する搬送ガイド44も提供することができる。
本発明の一実施形態によると、シート17を折り畳む方法は、
作業開始工程における折畳み装置10の位置決め工程、及び折畳み装置の要素(23、27から28、33から34)について想定される位置決め工程と、
シート17の所望の部分が巻回軸19の上流にとどまるように、規制体23に到達するまでシート17を調整ユニット11に導入する工程と、
前記巻回軸19にシート17を巻回して、容器体24内において管状要素21を得る工程と、
抜き取り要素39によって管状要素21を前記巻回軸19から抜き取る工程と、
管状要素21を折畳みユニット13に導入する工程と、
管状要素21を圧縮して、折り畳まれたシートを得る工程と、
を備える。
【0046】
本発明によると、折畳み装置10は、抜き取り要素39を再度位置決めする工程も提供する。
本発明によると、上述の折畳み装置10は、1分当たり350枚に到達できるシートの速度、好適には、1分当たり約250枚の通常速度を有する。
【0047】
明らかに、本発明の分野と範囲から逸脱せずに、上述したような折畳み装置10及び該装置に対応する方法に対する変更及び/又は部品の追加を行うことができる。
また、明らかに、いくつかの具体的な例を参照して本発明を説明したが、当業者であれば、請求項に記載される特徴を有し、請求項によって定義される保護範囲に収まるその他の多数の同等の形状の折畳み装置及び該装置に対応する方法を確実に達成できる。