(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る衣類スチーマーを斜め上前方から見た斜視図である。
図2は、実施形態に係る衣類スチーマーを斜め下方から見た斜視図である。
衣類スチーマー10は、ベース3とスチーマー本体4とハンドル5とを備えている。
【0017】
ベース3の下面には、衣類等をアイロンがけするかけ面2が形成される。
かけ面2には、蒸気口1(
図2参照)が複数設けられる。蒸気口1からは、蒸気を吹出し、衣類等に水分を供給する。ベース3の内部には、かけ面2を加熱するための電熱管h(
図3(a)、(b)参照)が配置されている。
【0018】
スチーマー本体4は、水を気化させて蒸気口1から蒸気を噴出する機能と、かけ面2を加熱する機能とを有している。スチーマー本体4の内部には、蒸気に気化させる水を貯留する水タンク6と水タンク6内の水を気化させるために汲みだすポンプ(図示せず)とを有している。水タンク6は、ハンドル5の下方に形成される。
【0019】
スチーマー本体4は、本体ケース4cで覆われている。本体ケース4cは、ベース3が取着され外形状を形成する。本体ケース4cは、耐熱性樹脂で形成されている。
【0020】
ハンドル5は、スチーマー本体4の上部に形成されている。ハンドル5は、衣類スチーマー10の使用時や、衣類スチーマー10の持ち運びに際して、使用者に把持される。ハンドル5の前下部には、スチームを噴出するために使用者により押下されるスチームボタン(図示せず)が配設されている。ハンドル5の上面には、かけ面2の温度を切り替えるための操作釦(図示せず)が配設されている。
【0021】
ハンドル5の後部には、電源コード5cが接続されている。電源コード5cをコンセント(図示せず)に接続することで、衣類スチーマー10に電源が供給される。これにより、ベース3近くに配置される電熱管hに通電され、ベース3の加熱が行われたり、スチームボタンが押下され、水タンク6内の水のポンプによる汲みだしが行われる。
【0022】
図3(a)は、スチーマー本体4の内部を上方から見た上面図であり、
図3(b)は、
図3(a)のA方向矢視図である。
図4は、
図3(b)のB方向矢視図であり、ベース3の下面図である。
ベース3の上部には、発熱体7が接触して取り付けられている。発熱体7の内部には、ニクロム線を酸化マグネシウム、鋼管で覆った電熱管hが埋め込まれている。
【0023】
<ベース3>
ベース3は、本体がアルミダイキャストで成型されている。ベース3の下面を形成するかけ面2は、チタン含有加工が施され布地との滑りを良くしている。なお、ベース3のかけ面2は、チタン含有加工を施すことなく、板厚の薄い、例えば0.5mm厚の熱容量の大きいステンレス鋼板をベース3に塑性変形させて取り付けて構成してもよい。
【0024】
図4に示すように、ベース3のかけ面2には、下方に向けて、スチームを噴出する蒸気口1(1a、1b、1c、1d)が複数穿設されている。蒸気口1は水タンク6内の水が気化される第2気化室K2に連通している。
【0025】
かけ面2は、前後方向に長い略ひし形の形状に形成されている。かけ面2には、前部端縁、後部端縁、右側端縁、および左側端縁にそれぞれ前先端縁2a、後先端縁2d、右側先端縁2b、および左側先端縁2cが形成されている。
前先端縁2a、後先端縁2d、右側先端縁2b、および左側先端縁2cは、舳先状に尖ったまたは尖った形状に形成されている。
【0026】
前先端縁2aと右側先端縁2bとを結ぶ前右端縁2abと、前先端縁2aと左側先端縁2cとを結ぶ前左端縁2acとは、中央部が外方に突き出た形状に形成されている。同様に、右側先端縁2bと後先端縁2dとを結ぶ後右端縁2bdと、左側先端縁2cと後先端縁2dとを結ぶ後左端縁2cdとは、中央部が外方に突き出た形状に形成されている。
【0027】
蒸気口1は、前部に3つの前蒸気口1aが形成され、後部に3つの後蒸気口1dが形成され、左部に3つの左蒸気口1cが形成され、右部に3つの右蒸気口1bが形成されている。蒸気口(1a、1b、1c、1d)は、前後左右方向に十字状を成して配置されている。
【0028】
前部の3つの前蒸気口1aの領域を含んで、上方に凹形状の前部蒸気空間1asが凹設されている。凹状の前部蒸気空間1asの存在により、3つの前蒸気口1aから噴出される蒸気を、かけ面2の前部の領域に対して広げることができる。また、後部の3つの後蒸気口1dの領域を含んで、上方に凹形状の後部蒸気空間1dsが凹設されている。凹状の後部蒸気空間1dsの存在により、3つの後蒸気口1dから噴出される蒸気をかけ面2の後部の領域に対して広げることができる。
【0029】
同様に、左部の3つの左蒸気口1cの領域を含んで、上方に凹形状の左部蒸気空間1csが凹設されている。凹状の左部蒸気空間1csの存在により、3つの左蒸気口1cから噴出される蒸気をかけ面2の左部の領域に対して広げることができる。また、右部の3つの右蒸気口1bの領域を含んで、上方に凹形状の右部蒸気空間1bsが凹設されている。凹状の右部蒸気空間1bsの存在により、3つの右蒸気口1bから噴出される蒸気をかけ面2の右部の領域に対して広げることができる。
【0030】
図5は、上方から見たベース3、発熱体7周りの分解斜視図である。
図6は、下方から見たベース3、発熱体7周りの分解斜視図である。
図5に示すように、ベース3の上面側の外周部には、スチーマー本体4の内部空間を形成する側板3wが、かけ面2より少し小さい大きさをもって略ひし形の形状に立設されている。
【0031】
ベース3の側板3wの内方の前部には、発熱体7を取り付ける雌ねじn1が形成されたボスb1が一対立設されている。ベース3の側板3wの内方の後部には、発熱体7を取り付ける雌ねじn2が形成されたボスb2が一対立設されている。
【0032】
ベース3の上面側中央には、前部の3つの前蒸気口1aと、後部の3つの後蒸気口1dと、左部の3つの左蒸気口1cと、右部の3つの右蒸気口1bとを含んで、十字状の第2気化室K2の下壁3k1が十字形状に形成されている。十字状の下壁3k1の周囲には、十字状の第2気化室K2の側壁3k2が立設されている。十字状の側壁3k2の周りには、平面十字状を成す凹形状の側壁被嵌合部3k3が凹設されている。
【0033】
前記したように、ベース3の上部には、電熱管hが埋設される発熱体7が接触して設けられている。
図5、
図6に示すように、発熱体7の上方には、スチームカバー8が取り付けられる。スチームカバー8は、気化室を密閉し空間を作るためのものである。
【0034】
スチームカバー8には、気化させる水が滴化する挿通孔8aが前部に開口されている。
水を気化させ蒸気を作るために、かけ面2、発熱体7、スチームカバー8の3層構造となっている。蒸気を作るために、ポンプで水タンク6内の水を発熱体7に送るので熱を十分に保たせる必要がある。そこで、三層構造の仕組みが適している(詳細は後記)。
【0035】
<発熱体7>
図7は、発熱体7の上面側を前上方から見た斜視図である。
発熱体7の上面左側には、水蒸気に蒸発させるための水が流れる流路ra(
図3(a)、
図5参照)が、前流路r0から中央部の円形の落下孔r9(
図3(a)参照)にかけて、ジグザグ状に形成されている。流路raは、第1流路r1a、第2流路r2a、第3流路r3a、および第4流路r4aがジグザグ状に形成されている。
【0036】
図7に示すように、第1流路r1a、第3流路r3a、および第3流路r3aから第4流路r4aにかけて、それぞれ凹形状を有する第1凹部o1a、第2凹部o2a、第3凹部o3aが設けられている。第1凹部o1a、第2凹部o2a、第3凹部o3aは、気化させる水を溜めてオーバーフローさせることで、水深を浅くして蒸発を促す。
【0037】
同様に、発熱体7の上面右側には、水蒸気に蒸発させるための水が流れる流路rb(
図3(a)、
図5参照)が、前流路r0から中央部の円形の落下孔r9(
図3(a)参照)にかけて、ジグザグ状に形成されている。流路rbは、第1流路r1b、第2流路r2b、第3流路r3b、第4流路r4bがジグザグ状に形成されている。
発熱体7の上面側の流路ra、rbがある空間を第1気化室K1という。気化室は、第1気化室K1と前記第2気化室K2とを有している。
【0038】
図7に示すように、第1流路r1b、第3流路r3b、および第3流路r3bから第4流路r4bにかけて、それぞれ凹形状を有する第1凹部o1b、第2凹部o2b、第3凹部o3bが設けられている。第1凹部o1b、第2凹部o2b、第3凹部o3bは、気化させる水を溜めてオーバーフローさせることで、水深を浅くして蒸発を促す。
【0039】
図3(a)に示すように、電熱管hは流路raの中央に位置する第2流路r2aと流路rbの中央に位置する第2流路r2bの下方に近接して、U字状の形状を有して埋設されている。
流路ra、rbがそれぞれジグザグ状に長く形成されていることで、水が流路ra、rbを経由して落下孔r9に到達するまでに蒸発が促進される。
【0040】
また、流路raの途中に第1凹部o1a、第2凹部o2a、第3凹部o3aがあることで、気化させる水がオーバーフローして、さらに蒸発が促進される。同様に、流路rbの途中に第1凹部o1b、第2凹部o2b、第3凹部o3bがあることで、気化させる水がオーバーフローして、さらに蒸発が促進される。
そして、落下孔r9から蒸発仕切れなかった水が、電熱管hで加熱されたベース3の十字状の下壁3k1(
図5参照)に落下して第2気化室K2内で蒸発される。
【0041】
図5に示すように、発熱体7には、発熱体7をベース3に固定するために、ネジが挿通する挿通孔7f1が形成されたフランジ7fが一対、前方と後方に延びて形成されている。
図6に示すように、発熱体7の下面側には、落下孔r9を中心として、十字状の第2気化室K2を形成する上壁7k1が十字形状に形成されている。十字状の上壁7k1の周囲には、十字状の第2気化室K2の側壁7k2が立設されている。
【0042】
発熱体7の側壁7k2が、ベース3の凹形状の側壁被嵌合部3k3(
図5参照)に嵌合することで、ベース3の十字状の下壁3k1および側壁3k2と、発熱体7の十字状の上壁7k1および側壁7k2とで、十字状の第2気化室K2が画成される。第2気化室K2の狭い空間で、蒸発した水蒸気の圧力が高められる。
十字状の第2気化室K2は、蒸気口1(1a、1b、1c、1d)に連通し、蒸気口1から水蒸気が噴出される。
【0043】
<蒸気の発生>
衣類スチーマー10において、蒸気口1から噴出される蒸気の発生について説明する。
使用者が衣類スチーマー10の電源コード5cをコンセント(図示せず)に接続する。これにより、電熱管hに通電され、電熱管hの発熱により、かけ面2が加熱される。
【0044】
そして、使用者がスチームを使用するため、スチームボタン(図示せず)を押下すると、水タンク6内の水がポンプにより汲みだされ、スチームカバー8の挿通孔8aを通過して、発熱体7の上面側の前流路r0(
図7参照)に滴下する。この際、発熱体7は内部に設けられる電熱管hの発熱により、加熱されている。また、発熱体7に接触して設けられるベース3は、電熱管hの発熱により、加熱されている。
【0045】
前流路r0に滴下した水は、
図7に示すように、前流路r0から第1流路r1aに流入し、第1凹部o1aに流れ込む。第1凹部o1a内の水はオーバーフローして第2流路r2aに流入する。オーバーフローした第2流路r2a内の水は、第2凹部o2aに流れ込む。第2凹部o2a内の水はオーバーフローして第3流路r3aに流入する。オーバーフローした第3流路r3a内の水は、第3凹部o3aに流れ込む。
【0046】
第3凹部o3a内の水はオーバーフローして落下孔r9の内部に流入する。この間、水は流路raを流れる間に蒸発が促進される。そして、蒸発仕切れなかった水は、流路raを流れる間に蒸発した水蒸気とともに、落下孔r9の内部に流入する。こうして、落下孔r9を介して、流路raからの水蒸気と蒸発仕切れなかった水とが第2気化室K2に流入する。
【0047】
同様に、
図7に示すように、前流路r0に滴下した水は、前流路r0から第1流路r1bに流入し、第1凹部o1bに流れ込む。第1凹部o1b内の水はオーバーフローして第2流路r2bに流入する。オーバーフローした第2流路r2b内の水は、第2凹部o2bに流れ込む。第2凹部o2b内の水はオーバーフローして第3流路r3bに流入する。オーバーフローした第3流路r3b内の水は、第3凹部o3bに流れ込む。第3凹部o3b内の水はオーバーフローして落下孔r9の内部に流入する。
【0048】
この間、水は流路rbを流れる間に蒸発が促進される。そして、蒸発仕切れなかった水は、流路rbを流れる間に蒸発した水蒸気とともに、落下孔r9の内部に流入する。こうして、落下孔r9を介して、流路rbからの水蒸気と蒸発仕切れなかった水とが第2気化室K2に流入する。
【0049】
第2気化室K2に流入した水は、第2気化室K2を形成するベース3の下壁3k1(
図5参照)、発熱体7の上壁7k1(
図6参照)等に加熱されて蒸発し、水蒸気となる。こうして、狭い空間の第2気化室K2で高圧となった水蒸気は、かけ面2の蒸気口1から衣類等に噴出される。
【0050】
<衣類スチーマー10の使用>
図8は、衣類スチーマー10の使用例を示す上面図である。
ベース3のかけ面2の前先端縁2aが尖って形成される。これにより、
図8の矢印α1に示すように、衣類スチーマー10を前方に移動させるスチーム使用のアイロンがけにおいて、ベース3のかけ面2の尖った前先端縁2aが衣類等に当たり、スムーズに衣類等を抑えつつシワを作らず進み、アイロンがけできる。
【0051】
この際、スチームボタン(図示せず)を押下することで、蒸気口1(1a、1b、1c、1d)から蒸気が噴出される。
図4に示すように、複数の左蒸気口1cと複数の右蒸気口1bが、かけ面2の略中央部に左右方向に設けられている。そのため、衣類スチーマー10を前方に移動(
図8の矢印α1)させる際に衣類等に左右方向に充分な蒸気を供給できる。また、複数の左蒸気口1cと複数の右蒸気口1bより後方のかけ面2の領域が、布地を加熱できるように大きいため、蒸気口1から蒸気を供給した後に当該領域を使って衣類等を加熱してシワを延ばすアイロンがけが充分行える。
【0052】
同様に、ベース3のかけ面2の後先端縁2d(
図4参照)が尖って形成される。これにより、
図8の矢印α2に示すように、衣類スチーマー10を後方に移動させるスチーム使用のアイロンがけにおいて、ベース3のかけ面2の尖った後先端縁2dが衣類等に当たり、スムーズに衣類等を抑えつつシワを作らず進み、アイロンがけできる。
【0053】
この際、スチームボタン(図示せず)を押下することで、蒸気口1(1a、1b、1c、1d)から蒸気が噴出される。
図4に示すように、複数の左蒸気口1cと複数の右蒸気口1bが、かけ面2の略中央部に左右方向に設けられている。そのため、衣類スチーマー10を後方に移動(
図8の矢印α2)させる際に衣類等に左右方向に充分な蒸気を供給できる。また、複数の左蒸気口1cと複数の右蒸気口1bより前方のかけ面2の領域が、布地を加熱できるように大きいため、蒸気口1から蒸気を供給した後に当該領域を使って加熱してシワを延ばすアイロンがけが充分行える。
なお、衣類スチーマー10を衣類等に近接させて、前後方向(
図8の矢印α1、α2方向)に移動させるスチームのみの使用の場合も、上述と同様に円滑に行うことができる。
【0054】
加えて、ベース3のかけ面2の左側先端縁2cが尖って形成される。これにより、
図8の矢印α3に示すように、衣類スチーマー10を右方に移動させるスチーム使用のアイロ
ンがけにおいて、ベース3のかけ面2の尖った左側先端縁2cが衣類等に当たり、スムーズに衣類等を抑えつつシワを作らず進むことができる。
【0055】
この際、スチームボタン(図示せず)を押下することで、蒸気口(1a、1b、1c、1d)から蒸気が噴出される。
図4に示すように、複数の前蒸気口1aと複数の後蒸気口1dが、かけ面2の略中央部に前後方向に設けられている。そのため、衣類スチーマー10を右方に移動(
図8の矢印α3)させる際に衣類等の前後方向に充分な蒸気を供給できる。また、複数の前蒸気口1aと複数の後蒸気口1dより移動方向と反対側のかけ面2の領域が、布地を加熱できるように大きいため、前蒸気口1aと後蒸気口1dから蒸気を供給した後に当該領域を使って加熱してシワを延ばすアイロンがけが充分行える。
【0056】
同様に、ベース3のかけ面2の右側先端縁2bが尖って形成される。これにより、
図8の矢印α4に示すように、衣類スチーマー10を左方に移動させるスチーム使用のアイロンがけにおいて、ベース3のかけ面2の尖った右側先端縁2bが衣類等に当たり、スムーズに衣類等を抑えつつシワを作らず進むことができる。
【0057】
この際、スチームボタン(図示せず)を押下することで、蒸気口(1a、1b、1c、1d)から蒸気が噴出される。
図4に示すように、複数の前蒸気口1aと複数の後蒸気口1dが、かけ面2の略中央部に前後方向に設けられている。そのため、衣類スチーマー10を左方に移動(
図8の矢印α4)させる際に衣類等の前後方向に充分な蒸気を供給できる。また、複数の前蒸気口1aと複数の後蒸気口1dより移動方向と反対側のかけ面2の領域が、布地を加熱できるように大きいため、前蒸気口1aと後蒸気口1dから蒸気を供給した後に当該領域を使って加熱してシワを延ばすアイロンがけが充分行える。
【0058】
なお、衣類スチーマー10を衣類等に近接させて左右方向(
図8の矢印α4、α3)に移動させるスチームのみの使用の場合も、上述と同様に円滑に行うことができる。
【0059】
図9は、衣類スチーマー10を使用している他例を示す上面図である。
図9に示すように、ハンドル5を横に握り替えて、前後方向にかけ面2の幅を広くできる。
この場合も、同様に、衣類スチーマー10を前後方向(
図9の矢印α5、α6)に動かすことで、ベース3のかけ面2の尖った左側先端縁2cまたは右側先端縁2bが衣類等に当たり、スムーズに衣類等を抑えつつシワを作らず前後方向に進むことができる。
【0060】
この際、スチームボタン(図示せず)を押下することで、蒸気口(1a、1b、1c、1d)から蒸気が噴出される。
図4に示すように、複数の前蒸気口1aと複数の後蒸気口1dが、かけ面2の略中央部に前後方向(
図9の左右方向)に設けられている。そのため、衣類スチーマー10を前後方向に移動(
図9の矢印α5、α6)させる際に衣類等の前後方向に充分な蒸気を供給できる。
【0061】
また、複数の前蒸気口1aと複数の後蒸気口1dより移動方向の反対側のかけ面2の領域(
図9の下側または
図9の上側)が、布地を加熱できるように大きいため、蒸気口1から蒸気を供給した後に当該領域を使って加熱してシワを延ばす充分なアイロンがけが行える。
【0062】
なお、衣類スチーマー10を衣類等に近接させて前後方向(
図9の矢印α5、α6)に移動させるスチームのみの使用の場合も、
図4に示すように、複数の前蒸気口1aと複数の後蒸気口1dが、かけ面2の略中央部に前後方向に設けられるので、衣類スチーマー10を前後方向に移動(
図9の矢印α5、α6)させる際に衣類等の前後方向に充分な蒸気を供給できる。
【0063】
また、ハンドル5を横に握り替えて、衣類スチーマー10を左右方向(
図9の矢印α7、α8)に移動させる使用の場合も、ベース3のかけ面2の尖った前先端縁2aまたは後先端縁2dが衣類等に当たり、スムーズに衣類等を抑えつつシワを作らず左右方向に進むことができる。この際、スチームボタン(図示せず)を押下することで、蒸気口(1a、1b、1c、1d)から蒸気が噴出される。
図4に示すように、かけ面2の略中央部に左右方向(
図9の紙面上下方向)に、複数の左蒸気口1cと複数の右蒸気口1bが設けられている。
【0064】
そのため、衣類スチーマー10を左右方向に移動(
図9の矢印α7、α8)させる際に衣類等の左右方向に充分な蒸気を供給できる。また、複数の左蒸気口1cと複数の右蒸気口1bより移動方向の反対側のかけ面2の領域(
図9の右側また左側)が、布地を加熱できるように大きいため、蒸気口1から蒸気を供給した後に当該領域を使って加熱してシワを延ばすアイロンがけが充分行える。
【0065】
なお、衣類スチーマー10を衣類等に近接させて左右方向(
図9の矢印α7、α8)に移動させるスチームのみの使用の場合も、
図4に示すように、複数の左蒸気口1cと複数の右蒸気口1bが、かけ面2の略中央部に左右方向(
図9の紙面上下方向)に設けられるので、衣類スチーマー10を左右方向に移動(
図9の矢印α7、α8)させる際に衣類等の左右方向に充分な蒸気を供給できる。
【0066】
上記構成によれば、前蒸気口1a、右蒸気口1b、左蒸気口1c、後蒸気口1dを十字状に配列するとともに、蒸気口(1a、1b、1c、1d)がかけ面2の中央部側に位置している。そのため、蒸気口(1a、1b、1c、1d)からかけ面2の端部までの距離(
図4のs1、s2)が長くなる。そのため、蒸気口1から噴出される蒸気がかけ面2の外周部から外側方に漏出することが抑制される。従って、かけ面2から噴出した蒸気が逃げる量を極力抑えて、蒸気を無駄にすることなく、効率よく布地に蒸気を含ませることができる。また、前蒸気口1a、右蒸気口1b、左蒸気口1c、後蒸気口1dをそれぞれ同数設けたので、布地に対して前後左右方向にほぼ均等に蒸気を供給できる。
【0067】
さらに、蒸気を含ませた布地がかけ面2の熱に接する時間が長くなり、充分加熱することができ衣類等のシワが取り易い。具体的には、前蒸気口1a、右蒸気口1b、左蒸気口1c、後蒸気口1dを十字状に配列したので、かけ面2の右蒸気口1bおよび左蒸気口1cの前後方向、または、前蒸気口1aおよび後蒸気口1dの左右方向に充分な広さのかけ面2の領域ができる。
【0068】
そのため、衣類スチーマー10を前後方向に移動させて、蒸気口1からスチームを噴出し衣類等を湿らせて、加熱されたかけ面2の右蒸気口1bおよび左蒸気口1cの後方の広い領域または前方の広い領域で充分アイロンがけできる。
【0069】
また、衣類スチーマー10を左右方向に移動させて、蒸気口1からスチームを噴出し衣類等を湿らせて、加熱されたかけ面2の前蒸気口1aおよび後蒸気口1dの右方の広い領域または左方の広い領域で充分アイロンがけできる。
【0070】
前蒸気口1a、右蒸気口1b、左蒸気口1c、後蒸気口1dを十字状に配列したので、かけ面2のどの方向(
図4の矢印β参照)でも蒸気を出すことができる。かけ面2の十字状の蒸気口1から360°どの方向でも幅広く蒸気を供給できる。
【0071】
また、前蒸気口1a、右蒸気口1b、左蒸気口1c、後蒸気口1dを十字状に配列したので、かけ面2を前後左右に移動させる場合に幅広く効率的にスチームを噴出することが
でき、前後左右方向の広い面にスチームをかけられる。そのため、衣類等のシワを取り易い。
【0072】
蒸気口(1a、1b、1c、1d)を十字状に配置することにより、従来のV字状の蒸気口202j(
図21参照)、一列状の蒸気口302j(
図22参照)、全周状の蒸気口402j(
図23参照)、全面状の蒸気口502j(
図24参照)にレイアウトしたものと比較して、効率的に蒸気を噴射でき、蒸気のロスが少ない。そのため、蒸気発生性能が向上する。
【0073】
また、かけ面2の前端、後端にそれぞれ前先端縁2a、後先端縁2dが形成され、かけ面2の左端、右端にそれぞれ左側先端縁2c、右側先端縁2bが形成される。そのため、衣類スチーマー10を前後方向または左右方向に移動させて、スチーム使用のアイロンがけ、または、スチーム使用の際、かけ面2が衣類等に引っ掛かることなく、円滑に行える。
【0074】
以上により、衣類スチーマー10のアイロン/スチーマー使用時において、限られた蒸気口の数や面積でも蒸気口を十字状にレイアウトすることで、スチームを効率よく噴出させられる。そのため、スチームによるアイロンがけが効果的に行える。
【0075】
加えて、蒸気発生の構成を、かけ面2、発熱体7、スチームカバー8の3層構造としたので、蒸気の通り道が広く、蒸気口1の数を多くできる。また、3層構造により構成に自由度ができ、電熱管hを十分に使用できる。そのため、気化面積を広くでき、蒸気の発生を効果的に行える。従って、気化効果がよく、蒸気口1から気化しきらなかった水が落ちにくい。
また、かけ面2が形成されるベース3と発熱体7とは別構成であるので蒸発が促進され、蒸気口1から水が落ちにくい。
さらに、3層構造では、発熱体7のみ加熱すればよいので、加熱範囲が小さく熱伝導も早い。
【0076】
これに対して、従来のかけ面の2層構造は蒸気口をスチーム通路に設ける必要があるという制限がある。また、従来の2層構造では、内部構造に制限があるため、電熱管の一部しか使用できず気化面積が狭い。そのため、蒸気の量が制限される。また、従来の2層構造では、気化していない水は蒸気口から落ち易い。さらに、従来の2層構造では、電熱線がかけ面が形成されるプレートを加熱するため広い範囲を加熱するのに時間がかかる。
【0077】
また、蒸気を作る流路ra、rbをジグザク状に長く形成したので、蒸発面積が大きく水から蒸気を作る気化を促進できる。そのため、スチーム量を調整し易い。また、蒸気を作る流路ra、rbをジグザク状に長く形成したので、蒸発が促進されスチーム圧が大となり、噴出時間を長くできる、
【0078】
さらに、流路ra、rbにそれぞれ第1・第2・第3凹部o1a、o2a、o3aと第1・第2・第3凹部o1b、o2b、o3bとを設け、水を溜めてオーバーフローさせる。これにより、オーバーフローした水に電熱管hの熱を効果的に伝達し、水の気化をさらに促進できる。そのため、蒸気を効果的に作ることができる。
【0079】
また、流路ra、rbに近接して電熱管hを設けたので、流路ra、rbを流れる水に効率的、効果的に熱伝達して気化させ、水蒸気を作ることができる。
【0080】
<<変形例1>>
図10は、変形例1のかけ面を下方から見た下面図である。
変形例1のかけ面12は、蒸気口11(11a、11b、11c、11d)を前後方向と左右方向とで異なる数設けたものである。その他の構成は、実施形態と同様であるから、同様な構成要素には、同一の符号を付して示し、詳細な説明は省略する。
【0081】
かけ面12は、4つの前蒸気口11aと4つの後蒸気口11dを設けるとともに、3つの右蒸気口11bと3つの左蒸気口11cを設けている。
【0082】
変形例1のかけ面12によれば、蒸気口11を左右方向よりも前後方向に数多く設けたので、前後方向に長いかけ面12の全体を用いて衣類等の布地に蒸気を供給できる。また、左右方向にかけ面12を移動させることで、幅広く布地に蒸気を供給できる。
なお、蒸気口11の数は、蒸気口11を左右方向よりも前後方向に数多く設ければ、前後方向の蒸気口11の数と左右方向の蒸気口11の数は任意に選択できる。
【0083】
<<変形例2>>
図11は、変形例2のかけ面を下方から見た下面図である。
変形例2のかけ面22は、かけ面の中心Cからずれた位置に十字型方向の蒸気口21(21a、21b、21c、21d)を設けたものである。
【0084】
変形例2のかけ面22では、かけ面の中心Cから前方向にずらして、十字型方向の蒸気口21を対称に設けている。なお、十字型方向の蒸気口21は、対称でなくともよい。
【0085】
変形例2のかけ面22によれば、十字型方向の蒸気口21がかけ面22の中心Cから前方にずれた位置に配置されるので、十字型方向の蒸気口21の後方にかけ面22の大きな領域が形成される。そのため、蒸気口21から噴出したスチームを高温に加熱したかけ面22の後部で充分に温めてシワをのばすことができる。
【0086】
<<変形例3>>
図12は、変形例3のかけ面を下方から見た下面図である。
変形例3のかけ面32は、斜めの十字型方向に蒸気口31(31a、31b、31c、31d)を設けたものである。
【0087】
かけ面32は、前蒸気口31aを前右の領域に配置し、後蒸気口31dを後左の領域に配置するとともに、右蒸気口31bを右後の領域に配置し、左蒸気口31cを前左の領域に配置したものである。こうして、前蒸気口31a、後蒸気口31d、右蒸気口31b、左蒸気口31cを斜めの十字型方向に配置している。
【0088】
変形例3のかけ面32によれば、かけ面32を前後左右に移動させた場合、全ての蒸気口31を同程度に活用して、布地にスチームを供給できる。
【0089】
<<変形例4>>
図13は、変形例4のかけ面を下方から見た下面図である。
変形例4のかけ面42は、蒸気口41(41a、41d、41c、41b)を中心部を含んで十字型に設けたものである。
かけ面42には、ほぼ同じ長さで前蒸気口41a、後蒸気口41d、左蒸気口41c、および右蒸気口41bが中心C近くを含めて十字型に設けている。
【0090】
変形例4のかけ面42によれば、前後方向と左右方向とで、中心付近を含んでほぼ同じ量のスチームを噴出できる。
【0091】
<<変形例5>>
図14は、変形例5のかけ面を下方から見た下面図である。
変形例5のかけ面52は、前後と左右のバランスが違う十字型の蒸気口51(51a、51d、51c、51b)を設けたものである。
【0092】
かけ面52には、形成される複数の前蒸気口51aと複数の後蒸気口51dの長さs3が、形成される複数の左蒸気口51cと複数の右蒸気口51bの長さs4よりも長く設けられている。換言すれば、前後方向の前蒸気口51aと後蒸気口51dの数が、左右方向の左蒸気口51cと右蒸気口51bの数より多い。
【0093】
変形例5のかけ面52によれば、かけ面52を左右に移動させることで、左右方向に幅広くスチームを噴出できる。また、かけ面52の平面形状を有効に活用したスチームの噴出を行える。
【0094】
<<変形例6>>
図15は、変形例6のかけ面を下方から見た下面図である。
変形例6のかけ面62は、十字型を中心に蒸気口61を放射状に設けたものである。
かけ面62には、複数の前蒸気口61a、複数の後蒸気口61d、複数の左蒸気口61c、および複数の右蒸気口61bが前後方向に十字型に設けられる。なお、複数の前蒸気口61aと複数の後蒸気口61dとの長さs5が、複数の左蒸気口61cと複数の右蒸気口61bとの長さs6よりも長く設けられている。
【0095】
そして、前蒸気口61aと右蒸気口61bとの間に複数の前右蒸気口61eが設けられ、前蒸気口61aと左蒸気口61cとの間に前左蒸気口61fが設けられている。
また、右蒸気口61bと後蒸気口61dとの間に複数の右後蒸気口61gが設けられ、左蒸気口61cと後蒸気口61dとの間に複数の左後蒸気口61hが設けられている。
【0096】
変形例6のかけ面62によれば、十字型を中心に放射状に蒸気口61が設けられるので、スチームをより多く噴出できる。また、かけ面62の中心付近に多くのスチームを噴出できる。
【0097】
<<変形例7>>
図16は、変形例7のかけ面を下方から見た下面図である。
変形例7のかけ面72は、十字型を中心に蒸気口71を設けたものである。
かけ面72には、蒸気口71が十字型と当該十字型を中心にして設けられる。
【0098】
変形例7のかけ面72によれば、十字型を中心に放射状に蒸気口71が設けられるので、スチームを多く噴出できる。また、かけ面72の中心付近に多くのスチームを噴出できる。
【0099】
<<変形例8>>
図17は、変形例8のかけ面を下方から見た下面図である。
変形例8のかけ面82は、十字型に形の違う蒸気口81(81a〜81d、81e)を設けたものである。
かけ面82には、前後に長穴の前蒸気口81aと長穴の後蒸気口81dとが設けられ、左右に長穴の左蒸気口81cと長穴の右蒸気口81bとが設けられる。そして、十字型の前蒸気口81a、後蒸気口81d、左蒸気口81c、および右蒸気口81bの近くに略円形の蒸気口81eが複数設けられている。
【0100】
変形例8のかけ面82によれば、十字型に形の違う蒸気口81が設けられるので、蒸気口81の形状によってスチームの噴出量を変化できる。また、かけ面82の中心付近にス
チームを多く噴出できる。
【0101】
<<変形例9>>
図18は、変形例9のかけ面を下方から見た下面図である。
変形例9のかけ面92は、十字型方向に線状の蒸気口91(91a〜91d)を設けたものである。
かけ面92には、それぞれ、線状に前蒸気口91a、後蒸気口91d、左蒸気口91c、および右蒸気口91bが設けられる。
【0102】
変形例9のかけ面92によれば、線状の蒸気口(91a〜91d)が十字型方向に設けられるので、前後左右方向にスチームを噴出できる。蒸気口(91a〜91d)が線状なので、蒸気口(91a〜91d)の数が少なく形成が容易である。
【0103】
<<変形例10>>
図19は、変形例10のかけ面を下方から見た下面図である。
変形例10のかけ面102は、十字型に線状の蒸気口101(101a、101b)を設けたものである。
図18の変形例9との違いは中心部にも、蒸気口101が形成されていることである。
かけ面102には、前後方向に線状の前後蒸気口101aが設けられ、左右方向に線状の左右蒸気口101bが設けられている。
【0104】
変形例10のかけ面102によれば、前後左右方向にスチームを噴出できる。前後蒸気口101a、左右蒸気口101bが線状であるので、蒸気口の形成が容易である。
【0105】
<<変形例11>>
図20は、変形例11のかけ面を下方から見た下面図である。
変形例11のかけ面112は、かけ面112を4分割した蒸気口111a、111bを設けたものである。その他の構成は、実施形態と同様であるから、同様な構成要素には、同一の符号を付して示し、詳細な説明は省略する。
【0106】
かけ面112には、前後方向に連続して蒸気口111aが設けられ、左右方向に連続して蒸気口111bが設けられている。かけ面112は、前後方向の蒸気口111aと左右方向の蒸気口111bとで4分割されている。
【0107】
変形例11のかけ面112によれば、前後方向の蒸気口111aと左右方向の蒸気口111bとで、かけ面112が4分割されているので、かけ面112を前後左右に移動させた際に、かけ面112全体からスチームを広く噴出できる。
【0108】
<<その他の実施形態>>
1.なお、実施形態、変形例1〜11においては、衣類スチーマー10を例示して説明したが、給電台に載置し給電を行うコードレスのスチームアイロン、電源コードがアイロンに直接設置されたコード付きアイロンにおいても、本発明を有効に適用し得る。
【0109】
2.なお、実施形態、変形例1〜11においては、ひし形のかけ面2等を例示して説明したが、前部に尖った舳先があるとともに後部には舳先がないかけ面、前部と後部とに尖った舳先をもつかけ面等のひし形のかけ面2以外のかけ面をもつ衣類スチーマー、コードレスアイロン、コード付きアイロンに本発明を適用してもよい。
【0110】
3.なお、実施形態、変形例1〜7で説明した蒸気口1〜71の穴形状は、丸穴、長穴等任意に選択できる。
【0111】
4.なお、実施形態では流路ra、rbをジグザグ状に形成した場合を例示したが、ジグザグ状でない流路ra、rbに凹部(o1a、o1b、o2a、o2b、o3a、o3b)を形成してもよい。
【0112】
5.なお、前記実施形態、変形例1〜12は、本発明の一例を示したものであり、本発明は特許請求の範囲内で様々な具体的形態、変形形態が可能である。