特許第6951575号(P6951575)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ チョン、ヨン−チャンの特許一覧

<>
  • 特許6951575-様々な厚さの本を固定可能な書見台 図000002
  • 特許6951575-様々な厚さの本を固定可能な書見台 図000003
  • 特許6951575-様々な厚さの本を固定可能な書見台 図000004
  • 特許6951575-様々な厚さの本を固定可能な書見台 図000005
  • 特許6951575-様々な厚さの本を固定可能な書見台 図000006
  • 特許6951575-様々な厚さの本を固定可能な書見台 図000007
  • 特許6951575-様々な厚さの本を固定可能な書見台 図000008
  • 特許6951575-様々な厚さの本を固定可能な書見台 図000009
  • 特許6951575-様々な厚さの本を固定可能な書見台 図000010
  • 特許6951575-様々な厚さの本を固定可能な書見台 図000011
  • 特許6951575-様々な厚さの本を固定可能な書見台 図000012
  • 特許6951575-様々な厚さの本を固定可能な書見台 図000013
  • 特許6951575-様々な厚さの本を固定可能な書見台 図000014
  • 特許6951575-様々な厚さの本を固定可能な書見台 図000015
  • 特許6951575-様々な厚さの本を固定可能な書見台 図000016
  • 特許6951575-様々な厚さの本を固定可能な書見台 図000017
  • 特許6951575-様々な厚さの本を固定可能な書見台 図000018
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6951575
(24)【登録日】2021年9月28日
(45)【発行日】2021年10月20日
(54)【発明の名称】様々な厚さの本を固定可能な書見台
(51)【国際特許分類】
   A47B 23/04 20060101AFI20211011BHJP
   B42D 17/00 20060101ALI20211011BHJP
【FI】
   A47B23/04 A
   B42D17/00 Z
【請求項の数】10
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2020-527716(P2020-527716)
(86)(22)【出願日】2018年7月18日
(65)【公表番号】特表2020-528815(P2020-528815A)
(43)【公表日】2020年10月1日
(86)【国際出願番号】KR2018008096
(87)【国際公開番号】WO2019035568
(87)【国際公開日】20190221
【審査請求日】2020年1月27日
(31)【優先権主張番号】10-2017-0102817
(32)【優先日】2017年8月14日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2017-0117530
(32)【優先日】2017年9月14日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2018-0029267
(32)【優先日】2018年3月13日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520032837
【氏名又は名称】チョン、ヨン−チャン
(74)【代理人】
【識別番号】100079049
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 淳
(74)【代理人】
【識別番号】100084995
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 和詳
(72)【発明者】
【氏名】チョン、ヨン−チャン
【審査官】 広瀬 杏奈
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−210373(JP,A)
【文献】 韓国登録実用新案第20−0473482(KR,Y1)
【文献】 韓国登録特許第10−1231239(KR,B1)
【文献】 特開2011−030965(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 23/00−23/04
B42D 17/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
板状に形成された底部(110)と、
前記底部(110)の一側に設けられた第1本体部(120)と、
前記底部(110)の他側で第1本体部(120)の方向にスライド移動しつつ前記第1本体部(120)と所定間隔離隔して背表紙が挿入される挿入溝(101)を可変形成する移動加圧部(131)と
前記移動加圧部(131)を背表紙の側面に密着した状態で固定する固定手段と、
前記移動加圧部(131)を覆うカバー(134)と、を含んで構成された、様々な厚さの本を固定可能な書見台。
【請求項2】
前記移動加圧部(131)が第1本体部(120)の方向にスライド移動するのを案内するガイド手段をさらに含んで構成された、請求項1に記載の様々な厚さの本を固定可能な書見台。
【請求項3】
前記挿入溝(101)に挿入された背表紙と接する第1本体部(120)の端部と移動加圧部(131)の端部の上端にはそれぞれ、側方向に突出した止め具(121,132)が形成されたことを特徴とする、請求項1に記載の様々な厚さの本を固定可能な書見台。
【請求項4】
前記挿入溝(101)に挿入された背表紙と接する第1本体部(120)の端部と移動加圧部(131)の端部にはそれぞれ、垂直方向に突起(122,133)が所定間隔離隔して形成された、請求項1又は3に記載の様々な厚さの本を固定可能な書見台。
【請求項5】
前記挿入溝(101)に挿入された背表紙と接する第1本体部(120)の端部と移動加圧部(131)の端部にはそれぞれ、ノンスリップ素材で成形された加圧具(123,136)が取り付けられたことを特徴とする、請求項1に記載の様々な厚さの本を固定可能な書見台。
【請求項6】
前記移動加圧部(131)に凹状に第1把持溝(138)が形成され、カバー(134)に凹状に第2把持溝(139)が形成され、
使用者の指を前記第1把持溝及び第2把持溝(13,139)に挿入して移動加圧部131を広げるように構成された、請求項に記載の様々な厚さの本を固定可能な書見台。
【請求項7】
前記固定手段は、
一側は底部(110)又は底部(110)に取り付けられた構造物に支持され、他側は移動加圧部(131)を弾性支持するバネ(144)で構成され、バネ(144)の弾力で移動加圧部(131)を付勢して移動加圧部(131)を背表紙の側面に密着した状態で固定するように構成されたことを特徴とする、請求項1に記載の様々な厚さの本を固定可能な書見台。
【請求項8】
前記ガイド手段は、
底部(110)から上方突出したガイド突起(154)と、移動加圧部(131)の底面に形成された長孔状の突起ガイド溝(156)とで構成され、前記ガイド突起(154)が突起ガイド溝(156)に挿入されて突起ガイド溝(156)に沿ってスライド移動するように構成された、請求項に記載の様々な厚さの本を固定可能な書見台。
【請求項9】
前記ガイド突起(154)の上部一側又は両側に突出した翼(155)と、前記突起ガイド溝(156)に係止凸部(158)が突出形成され、
前記ガイド突起(154)が突起ガイド溝(156)に挿入された時、翼(155)が係止凸部(158)と底部(110)との間に挿入されてスライド移動するように構成された、請求項に記載の様々な厚さの本を固定可能な書見台。
【請求項10】
前記書見台の後方には掛け具(108)がヒンジ結合し、90°よりも小さい角度で広がるように構成された、請求項1に記載の様々な厚さの本を固定可能な書見台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、様々な厚さの本を固定可能な書見台に関し、特に、厚い本も、本を閉じることなく開いたまま固定可能な書見台に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、書見台は本や楽譜を使用者が読みやすい角度又は位置に開いて固定する道具である。
【0003】
従来技術による書見台は、本を開いて固定するとき、本の厚さが薄いと、開いたページがめくられることなく安定して開いた状態で維持されるが、本の厚さが厚いと、本を開いたとき、背表紙の部分が書見台の表面から突出し、開いたページが再び閉じるという問題点がある。
【0004】
このような問題点を解決するために、従来の書見台は、開いた本を本の両側で押さえて固定できるハサミ(クリップ又は押さえ具)を設置したが、このようなハサミは、本が厚い場合には本の両側を効果的に押さえることができず、本を安定して固定できない他、ページをめくる度にハサミを外してページをめくった後、再びハサミでページを押さえて固定しなければならず、不便だった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記のような問題点を解決するために案出したもので、薄い厚さの本はもとより厚い本も、ページをめくって押さえる必要なく、開いた本のページが再び閉じることなく開いた状態のまま固定される書見台を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記のような目的を達成するために、本発明による様々な厚さの本を固定可能な書見台は、板状に形成された底部(110);前記底部(110)の一側に設けられた第1本体部(120);前記底部(110)の他側で第1本体部(120)の方向にスライド移動しつつ前記第1本体部(120)と所定間隔離隔して背表紙が挿入される挿入溝(101)を可変形成する移動加圧部(131);及び前記移動加圧部(131)を背表紙の側面に密着した状態で固定する固定手段;を含んで構成される。
【0007】
このとき、前記移動加圧部(131)のスライド移動を案内するガイド手段をさらに含んで構成されてもよい。
【0008】
また、前記挿入溝(101)に挿入された背表紙と接する第1本体部(120)の端部と移動加圧部(131)の端部の上端にはそれぞれ、側方向に突出した止め具(121,132)をさらに構成することが好ましい。
【0009】
また、前記挿入溝(101)に挿入された背表紙と接する第1本体部(120)の端部と移動加圧部(131)の端部にはそれぞれ、垂直方向に突起(122,133)が所定間隔離隔して形成されることが好ましい。
【0010】
また、前記挿入溝(101)に挿入された背表紙と接する第1本体部(120)の端部と移動加圧部(131)の端部にはそれぞれ、ノンスリップ素材で成形された加圧具(123,136)が取り付けられる。
【0011】
また、前記移動加圧部(131)を覆うカバー(134)をさらに含んで構成されてもよい。
【0012】
このとき、前記移動加圧部(131)に凹状に第1把持溝(138)が形成され、カバー(134)に凹状に第2把持溝(139)が形成され、使用者の指を前記第1及び第2把持溝(13,139)に挿入して移動加圧部131を広げるように構成されてもよい。
【0013】
前記固定手段は、一側は底部(110)又は底部(110)に取り付けられた構造物に支持され、他側は移動加圧部(131)を弾性支持するバネ(144)で構成され、バネ(144)の弾力で移動加圧部(131)を付勢して移動加圧部(131)を背表紙の側面に密着した状態で固定するように構成される。
【0014】
前記ガイド手段は、底部(110)から上方突出したガイド突起(154)と、移動加圧部(131)の底面に形成された長孔状の突起ガイド溝(156)とで構成され、前記突起(154)が突起ガイド溝(156)に挿入されて突起ガイド溝(156)に沿ってスライド移動するように構成される。
【0015】
また、前記ガイド突起(154)の上部一側又は両側に突出した翼(155)と、前記突起ガイド溝(156)に係止凸部(158)が突出形成され、前記ガイド突起(154)が突起ガイド溝(156)に挿入された時、翼(155)が係止凸部(158)と底部(110)との間に挿入されてスライド移動するように構成される。
【0016】
また、前記書見台の後方には掛け具(108)がヒンジ結合し、90゜よりも小さい角度で広がるように構成される。
【発明の効果】
【0017】
上記のように構成された本発明は、書見台の表面に、背表紙の部分が収納される凹状の挿入溝を構成することによって、厚い厚さの本も、開いたページが再び閉じることなく固定され、本が楽に読める。
【0018】
また、書見台に固定する本の厚さに応じて書見台の挿入溝の幅を可変できるので、様々な厚さの本を固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の一実施例による書見台を示す斜視図である。
図2】本発明の一実施例による書見台を示す分解斜視図である。
図3】本発明の一実施例による書見台を示す断面図である。
図4】本発明の一実施例による書見台の使用状態を示す断面図である。
図5】本発明の一実施例による書見台において本が固定された挿入溝部分を拡大した断面図である。
図6】本発明の他の実施例による書見台を示す斜視図である。
図7】本発明の他の実施例による書見台を示す断面図である。
図8】本発明の他の実施例による書見台の分解斜視図である。
図9】本発明のさらに他の実施例による書見台を示す斜視図である。
図10】本発明のさらに他の実施例による書見台の分解斜視図である。
図11図10のA部分の拡大図である。
図12】本発明のさらに他の実施例による書見台の書見台受け及び支えを広げた状態で書見台の背面を示す斜視図である。
図13】本発明のさらに他の実施例による書見台の移動加圧部の背面を示す斜視図である。
図14】本発明のさらに他の実施例による書見台を示す断面図である。
図15】本発明のさらに他の実施例による書見台の書見台受けを広げて書見台を傾斜するように設置した状態を示す斜視図である。
図16】本発明のさらに他の実施例による書見台の掛け具を広げた状態を示す斜視図である。
図17】本発明のさらに他の実施例による書見台の掛け具を使用する状態を示す使用状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下では、本発明の好ましい実施例及び添付の図面を参照して本発明を詳細に説明するが、図面における同一の参照符号は同一の構成要素を指すとして説明する。
【0021】
発明の詳細な説明又は特許請求の範囲において、いずれか一つの構成要素が他の構成要素を「含む」としたとき、これは、特に反対の記載がない限り、当該構成要素だけからなることに限定して解釈してはならず、他の構成要素をさらに含み得ると理解しなければならない。
【0022】
以下に説明する本発明の一実施例、他の実施例及びさらに他の実施例による書見台はいずれも、底部110と、本の背表紙の一側に接して背表紙を固定する第1本体部120と、背表紙の他側を加圧して背表紙を固定する第2本体部130と、前記第2本体部130をスライドガイドするガイド手段と、前記第2本体部130を固定する固定手段とで構成される。
【0023】
本発明の一実施例による書見台100Aは、図1及び図2に示すように、平坦な板状の底部110が設けられ、前記底部110の上面の上端及び下端には、バー状のガイド151が取り付けられて上方に突出している。
【0024】
前記底部110の上部一側に板状の第1本体部120が設けられ、底部110の上部他側には、第1本体部120と所定間隔離隔して板状の第2本体部130が設けられる。
【0025】
前記第2本体部130は、底部110の上部でスライド移動する移動加圧部131と、該移動加圧部131の上部を覆うカバー134とで構成される。
【0026】
前記移動加圧部131は、一対のガイド151との間でガイド151にガイドされつつ第1本体部120の方向にスライド移動するように構成され、前記カバー134は、移動加圧部131の上部に位置してガイド151に取り付けられる。
【0027】
前記第1本体部120と第2本体部130間の隙間には、図3に示すように、背表紙の部分が挿入、固定される挿入溝101が形成される。
【0028】
前記移動加圧部131には孔状にホール142が形成され、該ホールには締結ボルト141がねじ結合し、カバー134の一側には長孔状のガイドホール143が形成される。これによって、移動加圧部131がスライド移動する際、締結ボルト141がガイドホール143に沿って移動し、移動加圧部131のスライド移動に支障を与えなくて済む。
【0029】
上記のように構成された本発明の書見台100Aに本を固定する過程について説明する。
【0030】
まず、図3に示すように、第2本体部130の移動加圧部131を第1本体部120の反対方向にスライド移動させて、挿入溝101に背表紙が十分に挿入されるようにする。
【0031】
そして、図4に示すように、背表紙を挿入溝101に挿入した後、移動加圧部131を第1本体部120の方向にスライド移動させて、表紙の一側が第1本体部120に接し、移動加圧部131が表紙の他側に密着するように位置させた後、締結ボルト141を回転締結して移動加圧部131が動かないように固定する。
【0032】
上記のように書見台100Aの第1本体部120と移動加圧部131が表紙の両側に密着した状態では、本が厚くても開いたページが閉じることなく開いた状態で固定される。
【0033】
このとき、図5に示すように,背表紙と接する第1本体部120の端部に多段に突出した突起122を形成し、その上部には外側に突出した止め具121を形成することが好ましい。
【0034】
同様に、背表紙と接する移動加圧部131の端部にも多段に突出した突起133を形成し、その上部には外側に突出した止め具132を形成することが好ましい。
【0035】
上記のように第1本体部120の端部と移動加圧部131の端部にそれぞれ多段の突起122,133と止め具121,132を形成することによって、開いた厚い本をより堅固に書見台に固定することができる。
【0036】
図5に示すように、厚い本の背表紙を書見台100Aの挿入溝101に挿入した状態で、厚い本の最初の部分を開いたり最後の部分を開くと重さのアンバランスによって背表紙の部分が一側に回転しようとするが、この回転力によって移動加圧部131が押されながら背表紙が挿入溝101から抜けて本が閉じることがある。
【0037】
図5に示すように、第1本体部120の端部と移動加圧部131の端部の上側に、それぞれ外側に突出した止め具121,132を形成することによって、重さのアンバランスによって背表紙が回転する場合にも、止め具121,132の下部の空間で背表紙が回転しつつ変位量が吸収され、移動加圧部131が押されず、背表紙が挿入溝101から抜けることを防止する。
【0038】
また、背表紙が回転する際、背表紙の縁が第1本体部120の突起122又は移動加圧部131の突起133に掛かり止められてそれ以上回転せず、背表紙が挿入溝101から抜けることなく堅固に固定される。
【0039】
上述した本発明の一実施例は、移動加圧部131が表紙に密着した状態で固定する固定手段として締結ボルト141を使用するが、本発明の他の実施例は、移動加圧部131が表紙に密着した状態で固定する固定手段としてバネを使用する。
【0040】
本発明の他の実施例は、図6図8に示すように、底部110の一側に第1本体部120が設けられ、底部110の他側には、支持台135及び移動加圧部131で構成された第2本体部130が設けられる。
【0041】
前記第1本体部120は、底部110と別個として成形されて底部110に取り付けられてもよく、底部110と一体として成形されてもよい。
【0042】
前記第1本体部120と第2本体部130が所定間隔で離隔して挿入溝101が形成され、背表紙と接する第1本体部120の端部に加圧具123が取り付けられ、背表紙と接する第2本体部130の端部にも加圧具136が取り付けられる。
【0043】
前記加圧具123は、背表紙と両側で密着して背表紙をより堅固に固定する役割を担うものであり、弾性変形して背表紙の両側を加圧しながらノンスリップ機能がある合成樹脂、ゴム、スポンジなどの様々な素材で成形することができる。
【0044】
第1本体部120が底部110に固定された状態で第2本体部130の移動加圧部131が第1本体部120の方向にスライド移動しながら挿入溝101の幅を調節し、様々な厚さの本が挿入溝101に挿入、固定されるようにする。
【0045】
本発明の他の実施例において、前記移動加圧部131を第1本体部120の方向にスライド案内するガイド手段は、図8に示すように、移動加圧部131の底面に一対のガイドバー152が所定間隔で離隔して設けられ、前記移動加圧部131が位置する底部110の上部には、前記ガイドバー152の間に挿入されるガイド突起が上方突出して設けられる。
【0046】
前記ガイド突起153の幅はガイドバー152間の間隔と同一又はやや小さく形成される。
【0047】
したがって、移動加圧部131の底面に形成されたガイドバー152の間に底部110のガイド突起153が挿入されることによって、移動加圧部131が第1本体部120の方向にのみスライド移動できるように案内する。
【0048】
そして、前記移動加圧部131が挿入溝101に挿入された背表紙に密着した状態で固定されるように固定手段が構成されるが、本発明の他の実施例では固定手段としてバネ144が用いられる。
【0049】
図7及び図8に示すように、底部110の一側に支持台135が上方突出しており、前記支持台135と移動加圧部131との間にバネ144が挿入されることにより、バネ144が支持台135に支持され、移動加圧部131を弾力で背表紙に密着させて固定する。
【0050】
前記支持台135は別個として成形されて底部110に取り付けられてもよく、底部110と一体として成形されてもよい。
【0051】
この時、図8に示すように,支持台135にバネ144を固定する固定突起145を設け、移動加圧部131に固定突起146を設けることによって、バネ144が動かないように固定することが好ましい。
【0052】
前記バネ144としては圧縮バネ又は引張バネを使用することができる。
【0053】
上記のように構成された本発明の他の実施例による書見台100Bに本を固定する過程について説明する。
【0054】
まず、図6のような状態の書見台100Bの移動加圧部131を第1本体部120の反対方向に移動させて背表紙が挿入され得るように挿入溝101を広げる。
【0055】
図6に示すように、第1本体部120の端部と移動加圧部131の端部にそれぞれ加圧具123が設けられることにより、使用者の手を入れる空間が形成されるので、この空間に手を入れて移動加圧部131を移動させる。
【0056】
広がっている挿入溝101に背表紙を挿入した後、移動加圧部131から手を放すと、移動加圧部131の下部に設置されたバネ144の弾力で移動加圧部131が背表紙の方向にスライド移動し、移動加圧部131が背表紙に密着した後にはバネの弾力で移動加圧部131が背表紙を加圧し、本を書見台100Bに堅固に固定する。
【0057】
本発明の他の実施例において、第1本体部120の端部と移動加圧部131の端部に弾性加圧具を取り付けない状態で書見台100Bを構成してもよい。
【0058】
このとき、本発明の一実施例による書見台100Aのように、背表紙と接する第1本体部120の端部に多段に突出した突起を形成し、その上部には外側に突出した止め具を形成し、同様に、背表紙と接する移動加圧部131の端部に多段に突出した突起を形成し、その上部には外側に突出した止め具を形成してもよい。
【0059】
図9は、本発明のさらに他の実施例による書見台100Cを示す斜視図である。
【0060】
本発明のさらに他の実施例による書見台100Cは、図9に示すように、底部110と一体型に底部110の一側に第1本体部120が設けられ、底部110の他側には、移動加圧部131がカバー134に覆われて第2本体部130が設けられ、該第2本体部130の移動加圧部131は第1本体部120の方向にスライド移動するように構成される。
【0061】
第1本体部120の端部と移動加圧部131との間には背表紙が挿入されて固定されるように挿入溝101が形成され、挿入溝101に挿入された背表紙をより堅固に加圧、固定するように第1本体部120の端部と移動加圧部131の端部にそれぞれ弾性加圧部123,136が取り付けられる。
【0062】
前記移動加圧部131が挿入溝101に挿入された背表紙に密着した状態で固定させる固定手段は、次のように構成される。
【0063】
図10は、第2本体部130のカバー134を切り離して移動加圧部131を分離した状態を示す図である。
【0064】
図10に示すように、移動加圧部131が位置する底部110の上部にはバネハウジング147が設けられ、該バネハウジング147の内部にはバネ144が挿入される。該バネ144の一側はバネハウジング147に支持され、バネ144の他側は第1本体部120の方向に露出される。
【0065】
このとき、図11及び図12に示すように、バネハウジング147の内部に固定突起145を突設することによって、バネハウジング147の内部に挿入されるコイル状のバネ144が前記固定突起145に挿入されて固定されるように構成することが好ましい。
【0066】
また、図12に示すように、底部110の底面には前記バネハウジング147を開閉できるカバー148を構成することによって、書見台100Cの底面からカバー148を開いてバネ144を挿入又は交換できるように構成することが好ましい。
【0067】
図13に示すように、移動加圧部131の底面には前記バネ144が挿入されるバネ溝149を設けることによって、移動加圧部131を底部110の上部に位置させた時、バネ144が前記バネ溝149に挿入されて移動加圧部131を弾性支持するようにする。
【0068】
そして、前記移動加圧部131の第1本体部120方向へのスライド移動を案内するガイド手段は、次のように構成される。
【0069】
図10及び図11に示すように、移動加圧部131が位置する底部110の上部にはガイド突起154が上方突出し、前記ガイド突起154は、図11に示すように、バー状のガイド突起154の上部両側に翼155が突出している。
【0070】
そして、図13に示すように、移動加圧部131の底面には前記ガイド突起154が挿入される長孔状の突起ガイド溝156が設けられることによって、移動加圧部131が底部110の上部に位置した時、底部110の上部に突出したガイド突起154が移動加圧部131の底面に設けられた突起ガイド溝156に挿入され、移動加圧部131が第1本体部120の方向にのみスライド移動できるように案内する。
【0071】
このとき、図11に示すように、ガイド突起154の上部両側に翼155を突出形成し、図13に示すように、突起ガイド溝156の後方、すなわち、弾性加圧部136の反対方向に係止凸部158を突出形成することによって、ガイド突起154を突起ガイド溝156の挿入口157に挿入した後、移動加圧部131をスライド移動させると、ガイド突起154の翼155が突起ガイド溝156の係止凸部158と底部110との間に挿入されるので、移動加圧部131が上、下方向に動かず、単に第1本体部120の方向にのみスライド移動する。
【0072】
上記のように構成された本発明のさらに他の実施例による書見台100Cに本を固定する過程について説明する。
【0073】
図9のような状態で使用者は移動加圧部131を広げて、固定したい本の背表紙が挿入溝131に挿入され得ように挿入溝131の幅を広げる。
【0074】
この時、図9に示すように、移動加圧部131の端部に凹状に第1把持溝138を設け、カバー134の部分に凹状に第2把持溝139を設けることによって、使用者の親指を第1把持溝138に挿入し、人差し指、中指又は薬指を第2把持溝139に挿入して、片手でも移動加圧部131を簡便にスライド移動させるように構成することが好ましい。
【0075】
図14に示すように、バネ144がバネハウジング147に支持されて移動加圧部131を第1本体部120に付勢している状態であるので、移動加圧部131をスライド移動させて広げると、バネ144が弾性変形する。
【0076】
挿入溝101に背表紙を挿入して移動加圧部131から手を放すと、バネ144の弾力で移動加圧部131が第1本体部120の方向にスライド移動しながら背表紙の側部を加圧することによって背表紙が挿入溝101に堅固に固定される。
【0077】
そして、書見台100Cに置かれた本を読み易くするように書見台100Cを斜めに固定できる固定装置を構成することが好ましい。
【0078】
前記固定装置は、図12に示すように、板状の書見台受け102を底部110の下部にヒンジ結合し、底部110の中間又は上部に支え105をヒンジ結合して構成する。
【0079】
前記書見台受け102には支え105が挿入される固定溝103が所定間隔で連続して形成されているので、支え105を広げて書見台受け102の固定溝103に挿入することによって、図15のように書見台100Cが傾斜して固定される。
【0080】
前記支え105を折り畳んだ時に固定され得るように図12のように底部110の底面に固定溝107を形成することによって、支え105を折り畳んで固定溝107に挿入し、支え105が折り畳まれた状態で固定されるように構成することが好ましい。
【0081】
また、書見台受け102が折り畳まれた状態で固定され得るように図12のように書見台受け102の端部に突起溝104を形成し、底部110の底面に固定突起106を形成することによって、書見台受け102を折り畳んだ時、前記固定突起106が突起溝104に挿入され、書見台受け102が折り畳まれた状態で固定されるように構成することが好ましい。
【0082】
図15に示すように、支え105及び書見台受け102を用いて書見台100Cを傾斜して設置した状態で本が滑り落ちないように書見台100Cの下部に受け台111を突出形成することが好ましい。
【0083】
また、教会で厚い聖書を固定して使用するとき、前の椅子の背もたれに書見台を掛けて使用できるように、図16に示すように、書見台100Cの背面上端に掛け具108をヒンジ結合することによって、図17に示すように、ヒンジを広げて椅子背もたれに掛けて使用できるように構成する。
【0084】
前記掛け具108は、広がる角度が90°よりも小さい角度に制限される。
【0085】
上記のように構成された本発明は、書見台の表面に背表紙の部分が収納される凹状の挿入溝を構成することによって、厚い厚さの本であっても、開いたページが再び閉じることなく固定されるので、本が楽に読める。
【0086】
また、書見台に固定する本の厚さに応じて書見台の挿入溝の幅を可変できるので、様々な厚さの本を固定することができる。
【0087】
上記のように構成された本発明の書見台を楽譜を支える譜面台に使用することもでき、机に埋め立てて使用する時、机から突出させて使用することもできる。
【0088】
以上、実施例を挙げて本発明の技術的思想を説明した。
【0089】
本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が、本発明の記載事項から上述の実施例を様々に変形又は変更できることは自明である。
【0090】
また、たとえ明示的に図示又は説明されていなくても、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者にとって、本発明の記載事項から、本発明に係る技術的思想を含む様々な形態の変形が可能であることは明らかであり、それらはいずれも本発明の権利範囲に含まれる。
【0091】
添付の図面を参照して説明してきた以上の実施例は、本発明を説明するための目的で記述されたものであり、本発明の権利範囲はそれらの実施例に限定されない。
【符号の説明】
【0092】
100:書見台 101:挿入溝
102:書見台受け 103:固定溝
104:突起溝 105:支え
106:固定突起 107:固定溝
108:掛け具 110:底部
111:受け台 112:ページ加圧具
120:第1本体部 121:止め具
122:突起 123:加圧具
130:第2本体部 131:移動加圧部
132:止め具 133:突起
134:カバー 135:支持台
136:加圧具 137:加圧面
138:第1把持溝 139:第2把持溝
141:締結ボルト 142:ホール
143:ガイドホール 144:バネ
145:固定突起 146:固定突起
147:バネハウジング 148:カバー
149:バネ溝 151:ガイド
152:ガイドバー 153:ガイド突起
154:ガイド突起 155:翼
156:突起ガイド溝 157:挿入口
158:係止凸部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17