(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記問題を解決するための本発明の目的は、着脱が容易かつ簡単ながらも強固な固定状態を維持することができ、着脱時に車両表面の異物による車両表面の損傷を最小限に抑えることができる、車両側面保護装置を提供することにある。
【0008】
また、本発明の目的は、様々な車両及び車種の側面屈曲に対応して設置することができ、広い車両面積を外部の物理的衝撃から効率的に保護することができる、車両側面保護装置を提供することにある。
【0009】
本発明の目的は上記目的に限定されるものではなく、言及されていないさらなる目的は以下の記載から本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記問題を解決するための本発明の一実施形態による車両側面保護装置は、車両の側面に着脱される本体ハウジングと、前記本体ハウジングに回転可能に設置され、前記車両の全長方向に展開されて前記車両の側面を外部の物理的衝撃から保護するガードユニットと、前記本体ハウジングに設置され、手動操作により前記本体ハウジングを前記車両の側面に係止固定する固定部とを含む。
【0011】
また、前記ハウジングには、磁力により前記ハウジングが前記車両の側面に着脱されるようにする磁石パッドが備えられるようにしてもよい。
【0012】
さらに、前記ガードユニットは、一方向に長さを調整できるようにテレスコピック状に形成され、いずれか一端部がヒンジにより多段に連結されてフォールディング可能であるようにしてもよい。
【0013】
さらに、前記ガードユニットは、前記ガードユニットに結合されて磁力により前記車両の表面に着脱され、前記ガードユニットを前記車両の表面に支持する支持部材をさらに含むようにしてもよい。
【0014】
さらに、前記固定部は、前記本体ハウジングに設置され、前記車両の側面に係止固定されるクランプと、前記手動操作により前記クランプを前記本体ハウジングから引き出すか又は前記本体ハウジングに引き込む締結スイッチとを含むようにしてもよい。
【0015】
さらに、前記クランプは、クリップ状に形成されるようにしてもよい。
【0016】
一方、本発明の他の実施形態による車両側面保護装置は、第1磁力により車両のドアに着脱されるアダプタハウジングと、第2磁力により前記アダプタハウジングに着脱される本体ハウジングと、前記本体ハウジングに回転可能に結合され、回転軸を中心にいずれか一方向に長さが可変であり、前記車両の表面を物理的衝撃から保護する複数のガードユニットと、前記アダプタハウジングに設けられ、前記アダプタハウジングを前記車両の側面に固定する固定部とを含む。
【0017】
また、前記アダプタハウジングは、その一面に凹んで形成されて前記本体ハウジングの結合をガイドする結合凹部と、前記結合凹部の一面から延設され、その端部に放射状に延びる係止片が形成され、前記第2磁力を供給する棒磁石が内蔵されるコラムとを含むようにしてもよい。
【0018】
さらに、前記本体ハウジングは、前記本体ハウジングに設置され、前記アダプタハウジングからの第2磁力の検知により駆動するドッキングスイッチと、前記本体ハウジングに設置され、前記ドッキングスイッチの駆動により、前記アダプタハウジングに係止固定/解除されるように駆動するドッキングクランプとを含むようにしてもよい。
【0019】
さらに、前記本体ハウジングは、前記本体ハウジングに備えられ、前記ドッキングスイッチに駆動電源を供給するバッテリと、前記本体ハウジングに設置され、ユーザ端末機又は車両スマートキーのユーザ操作により前記ドッキングスイッチを遠隔操作する制御部とを含むようにしてもよい。
【0020】
さらに、前記本体ハウジングは、前記本体ハウジングに設置され、前記ガードユニットを前記車両の側面から所定間隔離間させる離間手段をさらに含むようにしてもよい。
【0021】
さらに、前記車両側面保護装置は、前記本体ハウジング及び前記ガードユニットのいずれかに設けられる歩行者検知センサと、前記歩行者検知センサからの検知信号に基づいて前記離間手段を動作させる制御部とをさらに含むようにしてもよい。
【0022】
さらに、前記歩行者検知センサは、衝撃検知センサ及び近接センサのいずれかを含むようにしてもよい。
【0023】
さらに、前記本体ハウジングは、前記本体ハウジングと前記アダプタハウジングの結合時に前記結合凹部に対向する前記本体ハウジングの一面に結合されるゴムパッキングをさらに含むようにしてもよい。
【0024】
さらに、前記ゴムパッキングは、その周面に前記結合凹部の内周面の傾斜面に対応する傾斜面が形成されるようにしてもよい。
【0025】
さらに、前記制御部は、前記ユーザ端末機又は前記車両スマートキーから制御信号を受信する通信モジュールと、前記通信モジュールが受信した制御信号に基づいて前記ドッキングスイッチの駆動を制御する制御モジュールとを含むようにしてもよい。
【0026】
さらに、前記固定部は、クリップ状に形成され、前記車両の側面に該当する前記車両のドアエッジに係止固定されるクランプであってもよい。
【0027】
さらに、前記クランプは、その端部から折曲形成され、前記車両のドアが閉じると、前記車両のドアエッジとそれに隣接する前記車両のピラー間に位置し、前記アダプタハウジングが前記車両の側面から離脱することを防止する離脱防止ピンを含むようにしてもよい。
【0028】
本発明のさらに他の実施形態による車両側面保護装置は、車両の側面に着脱される本体ハウジングと、前記本体ハウジングに回転可能に設置され、前記車両の全長方向に展開されて前記車両の側面を外部の物理的衝撃から保護するガードユニットと、前記本体ハウジングの一側に内蔵設置され、前記本体ハウジングから突出して前記車両の側面に係止固定する固定クリップと、前記本体ハウジングに設置され、前記固定クリップを突出させる取付ボタンとを含むようにしてもよい。
【0029】
ここで、前記取付ボタンは、前記本体ハウジングの一面に設けられる少なくとも2つのボタンで構成されるようにしてもよい。
【0030】
ここで、前記取付ボタンのボタン動作により、前記本体ハウジングに内蔵されていた前記固定クリップ
が円弧状に突出して前記車両のフレームエッジに固定されるようにしてもよい。
【0031】
ここで、前記車両側面保護装置は、前記本体ハウジングに設置されるクリップガイド部をさらに含むようにしてもよい。
【発明の効果】
【0032】
このような本発明においては、磁石パッド及び固定部により、着脱が容易かつ簡単ながらも強固な固定状態を維持することができ、着脱時に車両表面の異物による車両表面の損傷を最小限に抑えることができるという効果がある。
【0033】
また、本発明においては、ガードユニットを様々な車両及び車種の側面屈曲に対応して設置することができ、広い車両面積を外部の物理的衝撃から効率的に保護することができるという効果がある。
【0034】
本発明の効果は上記効果に限定されるものではなく、言及されていないさらなる効果は以下の記載から本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。本発明の利点及び特徴、並びにそれらを達成する方法は、添付図面と共に詳細に後述する実施形態を参照することにより明らかになるであろう。しかし、本発明は、後述する実施形態に限定されるものではなく、異なる様々な形態で実現することができる。後述する実施形態は、単に本発明の開示を完全にし、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に本発明を理解させるためのものにすぎず、本発明は、請求の範囲により定義されるものである。本明細書全体にわたって同一の構成要素には同一の符号を付す。
【0037】
特に断らない限り、本明細書において用いられる全ての用語(技術的及び科学的用語を含む)は、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に一般的に理解される意味を有する。また、一般的に用いられる辞書に定義されている用語は、特に断らない限り、理想的に又は過度に解釈されるべきではない。
【0038】
以下、図面を参照して本発明の実施形態による車両側面保護装置1について説明する。
【0039】
図1は本発明による車両側面保護装置の第1実施形態の全体構成を概略的に示す第1斜視図であり、
図2は
図1に示す第1実施形態における装着準備状態を示す第2斜視図であり、
図3は
図1に示す第1実施形態におけるガードユニットの展開状態を示す斜視図である。
【0040】
図1〜
図3に示すように、本発明の一実施形態による車両側面保護装置1は、着脱が容易かつ簡単ながらも強固な固定状態を維持するようにし、着脱時に車両表面の異物による車両表面の損傷を最小限に抑えるようにするためのものであり、本体ハウジング10、ガードユニット20及び固定部30を含む。
【0041】
なお、車両の側面とは、車両のドアが配置される車両の側面部を意味し、ピラー(窓柱)とは、周知のように、車両のルーフを支持する支柱フレームを意味する。(例えば、車両の前部のウインドシールドガラスの左右に配置されるフレームをAピラーといい、車両の前後座席のドア間に配置されるフレームをBピラーといい、車両の後部のガラスの左右に配置されるフレームをCピラーという。)
本体ハウジング10は、車両の側面に着脱可能に構成されるものであり、磁石パッド11を備え、磁石パッド11の磁力により車両の側面に1次に着脱される。また、本体ハウジング10は、少なくともいずれか一面に車両の側面への接着を可能にする接着手段をさらに含んでもよい。
【0042】
また、本体ハウジング10は、本体ハウジング10に設置され、ガードユニット20を車両の側面から所定間隔離間させる離間手段16をさらに含んでもよい。
【0043】
離間手段16は、ガードユニット20が車両の側面から所定間隔離間するように(すなわち、ドア部からの距離が調整されるように)、ガードユニット20の位置を調整するように構成される。例えば、離間手段16は、シャフトの形態でガードユニット20に連結されるように本体ハウジング10に設置され、ガードユニット20をシャフトの軸方向に所定間隔移動させる公知の駆動手段により実現されてもよい。ここで、離間手段16は、ユーザの手動操作又は別途の操作手段により遠隔操作できるようにしてもよい。
【0044】
離間手段16には、バネ構造やレバー構造が用いられてもよい。また、離間手段16は、本体ハウジング10又はガードユニット20に設けられる歩行者検知センサにより動作するようにしてもよい。すなわち、近接センサ又は衝撃検知センサからなる歩行者検知センサの検知信号に基づいて、離間手段16が制御部により駆動されてドア側に軸移動することにより、歩行者の移動を妨害しないようにしてもよい。
【0045】
磁石パッド11は、本体ハウジング10の一面に結合され、例えばゴム磁石又は公知の磁石で構成されてもよく、車両の側面に対する強固な固定状態を維持できるように所定レベル以上の磁性を有する永久磁石からなることが好ましい。
【0046】
また、磁石パッド11は、車両の側面、すなわち車両の表面上における着脱による表面損傷を最小限に抑えるために、車両の表面に接触する磁石パッド11の一面にシリコンなどの軟質材質でシール処理を施すようにしてもよい。
【0047】
ガードユニット20は、様々な車両及び車種の側面屈曲に対応して設置可能であり、広い車両面積を外部の物理的衝撃から効率的に保護する役割を果たす構成要素である。
【0048】
ガードユニット20は、本体ハウジング10に軸により回転可能に設置され、車両の全長方向に伸張/収縮されて展開されることにより、車両の側面を外部の物理的衝撃から保護するように構成される。
【0049】
ガードユニット20は、一方向に長さを調整できるようにテレスコピック状(図示のように複数のフレーム201が連続的に連結された形態)に形成されてもよい。また、ガードユニット20は、両方向に展開されるタイプで構成されてもよく、傾斜方向に展開されるタイプで構成されてもよく、両方向及び傾斜方向に同時に展開されるタイプで構成されてもよい。これについては
図4において説明する。
【0050】
ここで、ガードユニット20は、ガードユニット20のいずれか一端部をフォールディングできるように、複数のフレーム201が多段に連結され、かつその複数のフレーム201のそれぞれがヒンジ202により連結されて構成されるので、様々な車両の側面屈曲に対応してガードユニット20を有機的にフォールディングすることができ、その結果、様々な車両の屈曲に対応して容易に設置することができる。すなわち、ヒンジは、軸方向が互いに垂直になるように連結されてX、Y、Z軸に回動できるように構成されてもよい。これについては
図13においてより詳細に説明する。
【0051】
また、ガードユニット20は、ガードユニット20の一面に結合され、磁力により車両の表面に着脱され、ガードユニット20を車両の表面に支持する支持部材22をさらに含む。よって、支持部材22により車両の側面を保護するガード部材の総重量が分散するので、耐久性が向上し、外部の衝撃も効率的に分散することになる。
【0052】
固定部30は、車両の側面への本体ハウジング10の着脱を容易かつ簡単にしながらも、本体ハウジング10が車両の側面に対する強固な固定状態を維持するようにする役割を果たす構成要素である。
【0053】
固定部30は、本体ハウジング10に設置され、手動操作により本体ハウジング10を車両の側面に係止固定するように構成される。このために、固定部30は、クランプ31及び締結スイッチ32を含む。
【0054】
クランプ31は、本体ハウジング10に内蔵設置され、車両の側面に係止固定されるものであって、車両の側面部、すなわち車両のドアエッジ面(外郭面)に係止固定されるように構成される。このようなクランプ31は、クリップ状に形成されてもよい。すなわち、クランプ31は、後述する締結スイッチ32の動作により本体ハウジング10に収まるか又は本体ハウジング10から突出するように構成される。
【0055】
締結スイッチ32の開閉動作により、クランプ31は、本体ハウジング10から引き出されるか又は本体ハウジング10に引き込まれる。すなわち、締結スイッチ32を本体ハウジング10に対して回転させると、それに連動してクランプ31が本体ハウジング10の外側に突出するようにしてもよい。よって、締結スイッチ32とクランプ31間の有機的な駆動により、クランプ31が車両のドアエッジを加圧し、その結果、本体ハウジング10が車両の側面に対してより緊密な係止固定状態を維持することになる。
【0056】
以下、このように構成される本発明の一実施形態による車両側面保護装置の使用状態について説明する。
【0057】
図4は
図1に示す第1実施形態における使用状態を示す例示図であり、
図5は
図1に示す第1実施形態が車両の側面に結合された状態を説明するための図である。
【0058】
図4及び
図5に示すように、本発明の車両側面保護装置1は、車両を駐車する際に、本体ハウジング10を車両の側面、すなわち車両ピラーに隣接する車両ドアに取り付ける。その後、本体ハウジング10に取り付けられたガードユニット20が両方向に展開されてテレスコープ方式で展開されることにより、装着が完了する。ここで、ガードユニット20は、水平ガードユニット201及び傾斜ガードユニット202を含むようにしてもよい。あるいは、ガードユニット20は、水平ガードユニット201及び傾斜ガードユニット202のいずれか一方からなるようにしてもよい。ガードユニット20が水平ガードユニット201及び傾斜ガードユニット202から構成された場合、車両の形状(例えば、フェンダ部分が突出した形態など)が特異であっても車両の側面を保護できるという利点を有する。
【0059】
一方、ドアの側面への車両側面保護装置1の結合について
図5を参照して説明する。
図5に示すように、本体ハウジング10は、磁石パッド11を備え、磁石パッド11の磁力により車両の側面に取り付けられることにより1次固定される。
【0060】
次に、ユーザが固定部30の締結スイッチ32を手動操作すると、締結スイッチ32の操作によりクランプ31が連動し、本体ハウジング10に引き込まれていたクランプ31が本体ハウジング10の外側に引き出される。
【0061】
そして、車両ドアDを開いた状態で、引き出されたクランプ31を車両ドアDのエッジ面(外郭面)に挟んで固定することにより、本体ハウジング10が2次固定される。
【0062】
すなわち、クランプ31は、クリップ状に形成され、車両ドアDの端部に挟んで固定することができる。
【0063】
ここで、締結スイッチ32の手動操作時、クランプ31の引き出し/引き込み動作によりクランプ31が車両ドアDの端部を加圧して固定が行われるので、車両側面パネルPに対して本体ハウジング10がより緊密かつ強固な固定状態を維持することができる。
【0064】
以下、本発明による車両側面保護装置の第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1実施形態とは異なり、車両に取り付けられるアダプタハウジングを用いて自動で車両に取り付ける方式である。
【0065】
図6は本発明による車両側面保護装置の第2実施形態の全体構成を概略的に示す斜視図であり、
図7は
図6に示す第2実施形態における本体ハウジングを示す斜視図であり、
図8は
図6に示す第2実施形態におけるアダプタハウジングを示す平面図であり、
図9は
図6に示す第2実施形態における本体ハウジング及びアダプタハウジングの着脱状態を示す側断面図であり、
図10は
図6に示す第2実施形態による車両側面保護装置が車両の側面に結合された状態を説明するための図である。
【0066】
以下、第2実施形態について詳細に説明するが、本発明の説明を簡単にするために、第1実施形態と同じ構成要素についてはその説明を省略する。
【0067】
図6〜
図10に示すように、本発明の他の実施形態による車両側面保護装置は、アダプタハウジング40、本体ハウジング10、ガードユニット20及び固定部30を含む。
【0068】
アダプタハウジング40は、車両のドアに着脱される。アダプタハウジング40は、一面に磁石パッド11を備え、その磁石パッド11から発生する第1磁力により車両のドア、すなわち車両の側面部に着脱されるように構成される。アダプタハウジング40は、結合凹部41及びコラム43を含んでもよい。
【0069】
結合凹部41は、本体ハウジング10を着脱するためにアダプタハウジング40の一端部に凹んで形成されるものである。
【0070】
コラム43は、結合凹部41から柱状に突設されるものであり、結合凹部41の一面から延設されるものである。コラム43は、係止片42及び棒磁石44を含んでもよい。
【0071】
係止片42は、コラム43の端部に放射状に延設されるものである。
【0072】
棒磁石44は、第2磁力を供給する役割を果たすものであり、ネオジムなどの永久磁石であることが好ましい。
【0073】
本体ハウジング10は、前記第2磁力によりアダプタハウジング40に着脱されるように構成されるものである。本体ハウジング10は、ドッキングスイッ
チ及びクランプ凹部13を含んでもよい。
【0074】
ドッキングスイッ
チは、本体ハウジング10に設置され、アダプタハウジング40から発生する前記第2磁力の検知により駆動されるように構成されるものである。
【0075】
クランプ凹部13は、本体ハウジング10に設置され、ドッキングスイッ
チの駆動により物理的に駆動されてアダプタハウジング40に係止固定/解除されるように構成されるものであり、例えば、クランプ凹部13は、その端部がコラム43の係止片42に係止される鉤状に形成され、本体ハウジング10の前記第2磁力の検知により、係止片42に係止固定/解除されるように構成されてもよく、また、その駆動は、通常物理的な駆動力を供給するアクチュエータにより実現されてもよい。
【0076】
また、本体ハウジング10は、バッテリ14及び制御部15を含んでもよい。
【0077】
バッテリ14は、ドッキングスイッ
チに駆動電源を供給するものであり、例えば、充電可能な二次電池からなるようにしてもよい。
【0078】
制御部15は、本体ハウジング10に設置され、スマートフォンなどのユーザ端末機又は車両スマートキーのユーザ操作によりドッキングスイッ
チを遠隔操作するように構成されてもよい。制御部15は、ユーザ端末機又は車両スマートキーから制御信号を受信する通信モジュール151と、通信モジュール151が受信した制御信号に基づいてドッキングスイッ
チの駆動を制御する制御モジュール152とを含んでもよい。ここで、ドッキングスイッ
チを遠隔操作するための信号の生成には、ユーザ端末機だけでなく、別途の近距離通信モジュールを用いることもでき、また、本体ハウジング10に設けられる指紋センサなどを用いることもできる。
【0079】
また、本体ハウジング10は、離間手段16をさらに含む。離間手段16は、本体ハウジング10に設置され、ガードユニット20を車両の側面から所定間隔離間させる役割を果たすように構成されてもよい。離間手段16は、ガードユニット20を物理的に移動させることができるように連結される公知のアクチュエータにより実現されてもよい。
【0080】
また、本体ハウジング10は、ゴムパッキング17をさらに含む。
【0081】
ゴムパッキング17は、本体ハウジング10とアダプタハウジング40の結合時に結合凹部41に対向する本体ハウジング10の一面に結合されてもよい。ゴムパッキング17は、ゴム材質又はシリコンなどの弾性を有する弾性材質からなることが好ましい。ゴムパッキング17には、傾斜面171が形成されてもよい。傾斜面171は、結合凹部41の内周面の傾斜面に対応してゴムパッキング17の周面に形成される傾斜面である。
【0082】
ガードユニット20は、本体ハウジング10に回転可能に結合され、回転軸を中心にいずれか一方向に長さが可変であり、車両の表面を物理的衝撃から保護するように構成されるものであり、複数備えられる。
【0083】
固定部30は、アダプタハウジング40に設けられ、アダプタハウジング40を車両の側面に固定する役割を果たすように構成されるものである。
【0084】
固定部30は、クリップ状に形成され、車両の側面に該当する車両のドアエッジに係止固定されるクランプ31である。
【0085】
また、クランプ31は、その端部から折曲形成され、車両のドアが閉じると、車両のドアエッジとそれに隣接する車両のピラー間に位置し、アダプタハウジング40が車両の側面から離脱することを防止する役割を果たす離脱防止ピン311を含んでもよい。
【0086】
以下、このように構成される本発明の他の実施形態による車両側面保護装置1の使用例について具体的に説明する。
【0087】
本発明の他の実施形態による車両側面保護装置1は、車両の駐車後、磁石パッド11から発生する第1磁力によりアダプタハウジング40を車両の側面、すなわち車両のドアに着脱可能になり、よって、第1磁力によりアダプタハウジング40が車両のドアに1次固定される。
【0088】
そして、固定部30のクランプ31を車両のドアエッジ、すなわち車両のピラーに接触するドアの端部に係止して固定することにより、アダプタハウジング40が車両のドアに2次固定される。
【0089】
このとき、車両のドアを閉じると、離脱防止ピン311が車両のドアと車両のピラー間に位置することになり、よって、アダプタハウジング40は車両のドアが閉じた状態で取り外されることなく強固な固定状態を維持する。
【0090】
つまり、アダプタハウジング40が外部の衝撃により強制的に取り外されることを防止することができるだけでなく、盗難を防止することができる。
【0091】
次に、アダプタハウジング40の結合凹部41により本体ハウジング10を結合する。
【0092】
具体的には、本体ハウジング10のクランプ凹部13がアダプタハウジング40の結合凹部41に挿入され、その過程で本体ハウジング10とアダプタハウジング40とが所定距離だけ近接すると、アダプタハウジング40のドッキングスイッ
チにより、コラム43に内蔵された棒磁石44から発生する第2磁力が検知される。
【0093】
すると、ドッキングスイッ
チは、検知された第2磁力によりクランプ凹部13を駆動し、クランプ凹部13は、その駆動により物理的に動作してコラム43の係止片42に係止固定される。
【0094】
ここで、本体ハウジング10をアダプタハウジング40に結合する際に、ゴムパッキング17により緊密な結合状態を維持することができ、傾斜面171により結合位置がガイドされて簡単かつ迅速な結合を行うことができる。
【0095】
また、本体ハウジング10とアダプタハウジング40の結合によるドッキングスイッ
チの駆動は、制御部15により遠隔操作することができる。例えば、ユーザのスマートフォンにアクティブになったアプリケーションと通信モジュール151間のネットワーク通信による制御モジュール152の制御により前記駆動を制御することができ、車両の駆動による各種信号(例えば、車両の始動のオン/オフ)に連動してスイッチモジュー
ル又はガードユニット20の動作を制御することもできる。
【0096】
よって、本体ハウジング10とアダプタハウジング40の結合固定を自動で容易に行うことができるだけでなく、簡単かつ迅速な制御を行うことができる。
【0097】
次に、本体ハウジング10がアダプタハウジング40に結合された状態で本体ハウジング10を中心にガードユニット20を回転させる。
【0098】
例えば、ガードユニット20は、本体ハウジング10に対して回転軸により回転可能に軸設されるので、回転軸の軸方向に沿って回転可能である。
【0099】
また、ガードユニット20は、テレスコピック方式で車両の全長方向に展開されて伸張/収縮されるようにしてもよい。
【0100】
すると、ガードユニット20により車両の側面を外部の物理的衝撃から保護することができる。
【0101】
ここで、ガードユニット20は、ガードユニット20を連結するヒンジ21により車両の側面屈曲に対応してフォールディングされるので、様々な車両の側面を保護することができる。
【0102】
また、支持部材22がガードユニット20と車両の側面間に結合されてガードユニット20を支持するので、ガードユニット20の重量が分散し、よって、外部の衝撃に対するガードユニット20の耐久性が向上する。
【0103】
以下、
図11及び
図12を参照して、より簡単に車両のドアに取付できる第3実施形態についてより詳細に説明する。
【0104】
図11は本発明による車両側面保護装置の第3実施形態の全体構成を概略的に示す斜視図である。
図11に示す第3実施形態において第1実施形態及び第2実施形態と異なる部分は、取付ボタン32’及び固定クリップ13−1部分である。図示のように、車両の側面に着脱される本体ハウジング10の一側には、クリップガイド部13−2及び固定クリップ13−1が形成され、固定クリップ13−1は、クリップガイド部13−2により装着がガイドされた状態で取付ボタン32’の入力信号に基づいて円弧状に突出して車両のドアへの係止固定機能を果たす。ここで、取付ボタン32’は、本体ハウジング10の背面に形成される。
【0105】
クリップガイド部13−2は、図示のように、固定クリップ13−1のための開口部を備えるようにコ字状に形成されてもよい。クリップガイド部13−2の形状は、これに限定されるものではなく、固定クリップ13−1を中心として両側に突出した形状など、様々な形状にすることができる。
【0106】
第3実施形態による車両側面保護装置がドアエッジに取り付けられると、取付ボタン32’が自然に押圧され、それにより、本体ハウジング10に内蔵された固定クリップ13−1がクリップガイド部13−2によりガイドされた状態で円弧状に回転してドア部のエッジに固定される。このとき、内蔵された金属検知センサ(図示せず)が共に用いられるようにしてもよい。すなわち、金属検知センサは、車両側面保護装置が金属からなるドアに密着するか否かを確認する。その金属検知信号に加え、取付ボタン32’の押圧信号が共に発生すると、内蔵されたモータ(図示せず)が動作し、それにより、固定クリップ13−1が突出して出てくる。ここで、取付ボタン32’は、ハウジング10の底面に設けられる2つ以上のボタン32’からなるようにしてもよく、また、それらボタン32’全体において押圧信号が発生すると固定クリップ13−1が突出するように構成されてもよい。
【0107】
以下、
図12を参照して、ガードユニット20の回折動作について説明する。
【0108】
図12は本発明による車両側面保護装置の第1〜第3実施形態に適用されるガードユニット20の他の例を示す図である。ガードユニット20が本体ハウジング10において回転して水平に展開される場合、車両の形状やその他の様々な理由でガードユニット20を3軸方向のいずれか一方向に回転させる必要がある。このために、
図12に示すように、フレーム201とフレーム201間にヒンジ軸202、203が設置される。連続するヒンジ軸202、203が設置され、各ヒンジ軸202、203は互いに垂直な関係にある。このようにすると、X、Y、Zの3軸の全ての方向に回転できるように構成される。
【0109】
このように構成された本発明は、着脱が容易かつ簡単ながらも強固な固定状態を維持することができ、着脱時に車両表面の異物による車両表面の損傷を最小限に抑えることができるだけでなく、様々な車両及び車種の側面屈曲に対応して設置することができ、広い車両面積を外部の物理的衝撃から効率的に保護することができるという効果がある。
【0110】
以上、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明したが、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の技術的思想や必須の特徴を変更することなく本発明を他の具体的な形態で実施できることを理解するであろう。よって、前述した実施形態はあらゆる面で例示的なものであり、限定的なものでないと理解すべきである。