(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6952162
(24)【登録日】2021年9月29日
(45)【発行日】2021年10月20日
(54)【発明の名称】回路基板とそれから分離されるボード
(51)【国際特許分類】
H05K 3/00 20060101AFI20211011BHJP
【FI】
H05K3/00 J
H05K3/00 P
H05K3/00 V
【請求項の数】20
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2020-104770(P2020-104770)
(22)【出願日】2020年6月17日
(65)【公開番号】特開2021-100096(P2021-100096A)
(43)【公開日】2021年7月1日
【審査請求日】2020年8月11日
(31)【優先権主張番号】108146800
(32)【優先日】2019年12月19日
(33)【優先権主張国】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】311005208
【氏名又は名称】▲き▼邦科技股▲分▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100093779
【弁理士】
【氏名又は名称】服部 雅紀
(72)【発明者】
【氏名】連 苡辰
(72)【発明者】
【氏名】▲黄▼ ▲彦▼頻
(72)【発明者】
【氏名】▲黄▼ 惠▲愈▼
(72)【発明者】
【氏名】彭 智明
(72)【発明者】
【氏名】李 俊▲徳▼
【審査官】
齊藤 健一
(56)【参考文献】
【文献】
特開2002−185102(JP,A)
【文献】
特開2003−304041(JP,A)
【文献】
特開2007−287799(JP,A)
【文献】
特開2009−170490(JP,A)
【文献】
特開2009−200311(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2006/0233994(US,A1)
【文献】
韓国公開特許第10−2010−0077636(KR,A)
【文献】
中国特許出願公開第110113885(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K1/00―3/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一打ち抜きエッジ及び第二打ち抜きエッジを有するビア予定領域を有し、前記ビア予定領域が打ち抜きプロセスによって打ち抜かれた後、元々前記ビア予定領域があったところに電子素子露出用のビアが形成され、打ち抜かれて分離された元の前記ビア予定領域がボードとなる載置板と、
前記ビア予定領域に設けられ、前記第一打ち抜きエッジの内側に配置される第一測定位置を有し、第一虚軸は第一軸方向に沿って前記第一測定位置及び前記第一打ち抜きエッジを通過し、前記第一虚軸及び前記第一打ち抜きエッジが交差することにより第一交点が形成され、前記第一測定位置と前記第一交点との間には第一所定の距離が設けられ、前記第一所定の距離は前記第一測定位置から前記第一打ち抜きエッジまでの最短距離である第一測定マークと、
前記ビア予定領域に設けられ、前記第二打ち抜きエッジの内側に配置される第二測定位置を有し、第二虚軸は前記第一軸方向と交差する第二軸方向に沿って前記第二測定位置及び前記第二打ち抜きエッジを通過し、前記第一虚軸は前記第二虚軸と交差し、前記第二虚軸及び前記第二打ち抜きエッジが交差することにより第二交点が形成され、前記第二測定位置と前記第二交点との間には第二所定の距離が設けられ、前記第二所定の距離は前記第二測定位置から前記第二打ち抜きエッジまでの最短距離である第二測定マークと、を備えることを特徴とする回路基板。
【請求項2】
前記ビア予定領域は第一方向識別エリア及び第二方向識別エリアを有し、
前記第一方向識別エリアまたは前記第二方向識別エリアは、打ち抜かれて分離される前記ボードの方向を識別するために用いられ、方向識別後、前記第一測定位置から前記ボードの第一エッジまでの距離である第一の距離及び前記第二測定位置から前記ボードの第二エッジまでの距離である第二の距離が測定されることを特徴とする請求項1に記載の回路基板。
【請求項3】
前記第一方向識別エリアには第一識別素子が設けられ、
前記第二方向識別エリアには第二識別素子が任意選択的に設置され、
前記第二方向識別エリアに前記第二識別素子が設置される場合、前記第一識別素子の外観は前記第二識別素子の外観とは異なることを特徴とする請求項2に記載の回路基板。
【請求項4】
少なくとも前記第一測定マーク、前記第二測定マーク、前記第一識別素子、及び前記第二識別素子のうちの1つと同じ材質からなる回路層を更に備えることを特徴とする請求項3に記載の回路基板。
【請求項5】
前記第一識別素子と前記第二識別素子とは、前記載置板の同じ表面に設置されることを特徴とする請求項3に記載の回路基板。
【請求項6】
前記第一識別素子と前記第二識別素子とは、前記載置板の異なる表面に設置され、
前記回路層と、前記第一識別素子または前記第二識別素子とは、前記載置板の同じ表面に形成されることを特徴とする請求項4に記載の回路基板。
【請求項7】
前記第一測定マークは第一測定エッジを有し、前記第一測定位置は前記第一測定エッジに配置されることを特徴とする請求項1に記載の回路基板。
【請求項8】
前記第一測定エッジは前記ビア予定領域の前記第一打ち抜きエッジに平行することを特徴とする請求項7に記載の回路基板。
【請求項9】
前記第一測定マークは第三測定エッジを有し、前記第三測定エッジと前記第一測定エッジとが交差することにより前記第一測定位置が形成されることを特徴とする請求項7に記載の回路基板。
【請求項10】
前記第一打ち抜きエッジは弧状エッジであり、
前記第一虚軸は前記第三測定エッジに沿って延伸され、また前記第一交点を通過し、
前記第一交点は前記第一打ち抜きエッジの中心部であることを特徴とする請求項9に記載の回路基板。
【請求項11】
前記第一測定マークと前記第二測定マークとは、前記載置板の同じ表面に設けられることを特徴とする請求項1に記載の回路基板。
【請求項12】
前記第一測定マーク及び前記第二測定マークは、前記載置板の異なる表面にそれぞれ設けられ、
前記回路層と、前記第一測定マークまたは前記第二測定マークとは、前記載置板の同じ表面に形成されることを特徴とする請求項4に記載の回路基板。
【請求項13】
請求項1に記載の回路基板から分離される前記ボードであって、
本体部と、前記第一測定マークと、前記第二測定マークと、第一エッジと、第二エッジとを備え、
前記第一測定マーク及び前記第二測定マークは前記本体部に配置され、
前記第一測定位置は前記第一エッジの内側に配置され、
前記第二測定位置は前記第二エッジの内側に配置され、
前記第一虚軸は前記第一軸方向に沿って前記第一測定位置及び前記第一エッジを通過し、前記第一エッジと交差することにより第一測定点を形成し、
前記第一測定位置と前記第一測定点との間には第一の距離が設けられ、前記第一の距離は前記第一測定位置から前記第一エッジまでの最短距離であり、
前記第二虚軸は前記第二軸方向に沿って前記第二測定位置及び前記第二エッジを通過し、前記第二エッジと交差することにより第二測定点を形成し、
前記第二測定位置と前記第二測定点との間には第二の距離が設けられ、前記第二の距離は前記第二測定位置から前記第二エッジまでの最短距離であることを特徴とするボード。
【請求項14】
第一方向識別エリアと第二方向識別エリアとをさらに備え、
前記第一方向識別エリアまたは前記第二方向識別エリアは、前記載置板から分離される前記ボードの方向を識別するために用いられ、方向識別後、前記第一の距離及び前記第二の距離が測定されることを特徴とする請求項13に記載のボード。
【請求項15】
前記第一方向識別エリアには第一識別素子が設置され、
前記第二方向識別エリアには第二識別素子が任意選択的に設置され、
前記第二方向識別エリアに前記第二識別素子が設置される場合、前記第一識別素子の外観は前記第二識別素子の外観とは異なることを特徴とする請求項14に記載のボード。
【請求項16】
前記第一測定マークは第一測定エッジを有し、
前記第一測定位置は前記第一測定エッジに配置されることを特徴とする請求項13に記載のボード。
【請求項17】
前記第一測定エッジは前記第一エッジに平行であることを特徴とする請求項16に記載のボード。
【請求項18】
前記第一測定マークは第三測定エッジを有し、
前記第三測定エッジと前記第一測定エッジとが交差することにより前記第一測定位置が形成されることを特徴とする請求項16に記載のボード。
【請求項19】
前記第一エッジは弧状エッジであり、
前記第一虚軸は前記第三測定エッジに沿って延伸され、また前記第一測定点を通過し、
前記第一測定点は前記第一エッジの中心部であることを特徴とする請求項18に記載のボード。
【請求項20】
前記第一の距離の数値と、前記第一所定の距離の数値との差値、及び前記第二の距離の数値と、前記第二所定の距離の数値との差値は、
W1を前記第一所定の距離の数値、W2を前記第二所定の距離の数値、S1を前記第一の距離の数値、S2を前記第二の距離の数値とするとき、
│W1−S1│≦0.3(mm)、│W2−S2│≦0.3(mm)との関係式を満たすことを特徴とする請求項13に記載のボード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、打ち抜きプロセス後に分離されるビア予定領域を有する回路基板とそれから分離されたビア予定領域であるボードに関し、更に詳しくは、打ち抜きプロセス後にビアが形成されて電子素子(例えば指紋認証機器)をビアから露出させる回路基板に関する。
【背景技術】
【0002】
電子製品が多機能化する流れの中にあって、従来の回路基板も、電子製品に対する多機能化の要求に応じ、前記回路基板にビアを形成して後続のプロセスに応用可能に加工することが求められている。通常は、打ち抜きプロセス中、治具により前記回路基板を打ち抜くことで、前記回路基板に前記ビアを形成する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、打ち抜きプロセスでは、治具で打ち抜かれることにより前記ビアが形成されるため、前記治具の配置が不正確だと、前記治具が鈍化したり、前記回路基板が傾斜したり折れ曲がったりすることがある。このため、前記ビアの偏移が生じたり、前記ビアのサイズが規定の仕様に適合しなくなったりすることがあった。
【0004】
そこで、本発明者は上記の欠点が改善可能と考え、鋭意検討を重ねた結果、合理的設計で上記の課題を効果的に改善する本発明を提案するに至った。
【0005】
本発明に係る回路基板は、載置板のビア予定領域に第一測定マーク及び第二測定マークが設けられ、前記ビア予定領域が打ち抜きプロセスによって分離された後、前記回路基板にビアが形成され、前記回路基板から分離された前記ビア予定領域がボードとなり、前記載置板に配置される前記第一測定マーク及び前記第二測定マークにより、分離後の前記ボードの第一エッジから前記第一測定マークまでの距離(第一の距離)及び前記ボードの第二エッジから前記第二測定マークまでの距離(第二の距離)の測定を行われ、前記ビアに偏移が生じたかどうか、及び前記ビアのサイズが規定の仕様に適合するかどうかの検査を可能にすることを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するため、本発明のある態様の回路基板は、以下の構成をとる。
回路基板は、載置板と、第一測定マークと、第二測定マークと、を備える。
前記載置板は前記ビア予定領域を有し、前記ビア予定領域は第一打ち抜きエッジ及び第二打ち抜きエッジを有する。打ち抜きプロセスにより前記回路基板に電子素子露出用のビアが形成され、打ち抜かれて分離された前記ビア予定領域がボードとなる。
前記第一測定マークは前記ビア予定領域に設けられ、また前記第一打ち抜きエッジの内側に配置される少なくとも1つの第一測定位置を有する。第一虚軸は第一軸方向に沿って前記第一測定位置及び前記第一打ち抜きエッジを通過する。前記第一虚軸及び前記第一打ち抜きエッジと交差することにより第一交点が形成される。前記第一測定位置と前記第一交点との間には第一所定の距離が設けられる。前記第一所定の距離は前記第一測定位置から前記第一打ち抜きエッジまでの最短距離である。
前記第二測定マークは前記ビア予定領域に設けられ、また前記第二打ち抜きエッジの内側に配置される少なくとも1つの第二測定位置を有する。第二虚軸は前記第一軸方向と交差する第二軸方向に沿って前記第二測定位置及び前記第二打ち抜きエッジを通過する。また、前記第一虚軸と前記第二虚軸とが交差し、前記第二虚軸及び前記第二打ち抜きエッジが交差することにより第二交点が形成される。前記第二測定位置と前記第二交点との間には第二所定の距離が設けられる。前記第二所定の距離は前記第二測定位置から前記第二打ち抜きエッジまでの最短距離である。
【0007】
本発明に係る回路基板は、前記打ち抜きプロセス後に前記ビア予定領域が打ち抜かれ、前記回路基板から分離された前記ビア予定領域がボードとなる。
前記ボードは本体部と、前記第一測定マークと、前記第二測定マークと、第一エッジと、第二エッジとを備える。
前記第一測定マーク及び前記第二測定マークは本体部に配置される。前記第一測定位置は前記第一エッジの内側に配置され、前記第二測定位置は前記第二エッジの内側に配置される。
前記第一虚軸は前記第一軸方向に沿って前記第一測定位置及び前記第一エッジを通過する。また、前記第一虚軸と前記第一エッジとが交差することにより第一測定点が形成される。前記第一測定位置と前記第一測定点との間には第一の距離が設けられる。前記第一の距離は前記第一測定位置から前記第一エッジまでの最短距離である。
前記第二虚軸は前記第二軸方向に沿って前記第二測定位置及び前記第二エッジを通過する。また、前記第二虚軸と前記第二エッジとが交差することにより第二測定点が形成される。前記第二測定位置と前記第二測定点との間には第二の距離が設けられる。前記第二の距離は前記第二測定位置から前記第二エッジまでの最短距離である。
【0008】
本発明は、前記載置板に配置される前記第一測定マーク及び前記第二測定マークにより、前記ボードの前記第一エッジから前記第一測定マークまでの前記第一の距離及び前記ボードの前記第二エッジから前記第二測定マークまでの前記第二の距離の測定を行うことにより、前記ビアに偏移が生じたかどうか、前記ビアのサイズが仕様に適合するかどうかを判断する。これにより、前記治具の配置が不正確になったかどうか、前記治具が鈍化したかどうか、または前記回路基板が傾斜したり折れ曲がったりしたかどうかの即時検査を行い、前記回路基板の歩留まり(Product Qualification Ratio)を高める。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の第1実施例に係るビア形成前の回路基板の概略を示す平面図。
【
図2】本発明の第1実施例に係るビア形成後の回路基板の概略を示す平面図。
【
図3】本発明の第1実施例に係る回路基板から分離されたボードの概略を示す部分拡大平面図。
【
図4】本発明の第2実施例に係るビア形成前の回路基板の概略を示す平面図。
【
図5】本発明の第2実施例に係るビア形成後の回路基板の概略を示す平面図。
【
図6】本発明の第2実施例に係る回路基板から分離されたボードの概略を示す部分拡大平面図。
【
図7】本発明の第3実施例に係るビア形成前の回路基板の概略を示す平面図。
【
図8】本発明の第3実施例に係るビア形成後の回路基板の概略を示す平面図。
【
図9】本発明の第3実施例に係る回路基板から分離されたボードの概略を示す部分拡大平面図。
【
図10】本発明の第4実施例に係るビア形成前の回路基板の概略を示す平面図。
【
図11】本発明の第4実施例に係るビア形成後の回路基板の概略を示す平面図。
【
図12】本発明の第4実施例に係る回路基板から分離されたボードの概略を示す部分拡大平面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明は以下の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更可能である。
【0011】
本明細書及び図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
【0012】
(第1実施例)
本発明の第1実施形態の回路基板100の構成を
図1から
図3に示す。
前記回路基板100は、載置板110と、第一測定マーク120と、第二測定マーク130と、回路層140と、を備える。好ましくは、前記回路基板100は絶縁保護層150を更に備え、前記載置板110の材質としてポリイミド(polyimide、PI)から選択されるが、但しこれに限定されない。
前記載置板110は、ビア予定領域111及び回路層設定エリア112を有し、前記回路層140は前記回路層設定エリア112に設置され、前記回路層140は複数の回路を有し、前記第一測定マーク120及び前記第二測定マーク130は前記ビア予定領域111に設置される。
本実施例では、前記第一測定マーク120及び前記第二測定マーク130は前記載置板110の同じ表面に設置される。他の実施例では、前記第一測定マーク120及び前記第二測定マーク130は前記載置板110の異なる表面にそれぞれ設置され、且つ前記回路層140は少なくとも前記第一測定マーク120または前記第二測定マーク130のうちの1つと共に前記載置板110の同じ表面に形成される。
【0013】
図2に示されるように、打ち抜きプロセスでは、前記ビア予定領域111の予定される範囲に基づいて治具(図示省略)により前記載置板110が打ち抜かれる。前記ビア予定領域111が分離された後、前記回路基板100にビア160が形成され、前記回路基板100から分離された前記ビア予定領域111はボード200となる。前記ビア160は電子素子(図示省略、指紋認証機器等)を露出させるために用いられる。
【0014】
図1を参照すると、前記ビア予定領域111は第一打ち抜きエッジ111a及び第二打ち抜きエッジ111bを少なくとも有する。本実施例では、前記ビア予定領域111は矩形領域であり、前記ビア予定領域111は第三打ち抜きエッジ111c及び第四打ち抜きエッジ111dを更に有する。前記第三打ち抜きエッジ111cは前記第一打ち抜きエッジ111aに対向するエッジであり、前記第四打ち抜きエッジ111dは前記第二打ち抜きエッジ111bに対向するエッジである。
前記第一打ち抜きエッジ111aは前記第二打ち抜きエッジ111bに連結されるように隣接し、前記第二打ち抜きエッジ111bは前記第三打ち抜きエッジ111cに連結されるように隣接し、前記第三打ち抜きエッジ111cは前記第四打ち抜きエッジ111dに連結されるように隣接し、前記第四打ち抜きエッジ111dは前記第一打ち抜きエッジ111aに連結されるように隣接する。
【0015】
図1に示されるように、前記第一測定マーク120は少なくとも1つの第一測定位置121を備える。好ましくは、前記第一測定マーク120は第一測定エッジ120aを有し、前記第一測定位置121は前記第一測定エッジ120aに配置される。好ましくは、前記第一測定エッジ120aは前記ビア予定領域111の前記第一打ち抜きエッジ111aに平行し、前記第一測定位置121は前記第一打ち抜きエッジ111aの内側に配置される。
本実施例では、前記第一測定マーク120は第三測定エッジ120bを更に有し、前記第三測定エッジ120bと前記第一測定エッジ120aとが交差することにより前記第一測定位置121が形成され、第一虚軸Y1は第一軸方向Yに沿って前記第一測定位置121及び前記第一打ち抜きエッジ111aを通過する。また、前記第一虚軸Y1及び前記第一打ち抜きエッジ111aが交差することにより第一交点O1が形成される。
前記第一測定位置121と前記第一交点O1との間には第一所定の距離W1が設けられ、前記第一所定の距離W1は前記第一測定位置121から前記第一打ち抜きエッジ111aまでの最短距離である。
【0016】
なお、
図1に示されるように、前記第二測定マーク130は少なくとも1つの第二測定位置131を備える。好ましくは、前記第二測定マーク130は第二測定エッジ130aを有し、前記第二測定位置131は前記第二測定エッジ130aに配置される。好ましくは、前記第二測定エッジ130aは前記ビア予定領域111の前記第二打ち抜きエッジ111bに平行し、前記第二測定位置131は前記第二打ち抜きエッジ111bの内側に配置され、第二虚軸X1は前記第一軸方向Yと交差する第二軸方向Xに沿って前記第二測定位置131及び前記第二打ち抜きエッジ111bを通過する。また、前記第一虚軸Y1と前記第二虚軸X1とが交差し、前記第二虚軸X1及び前記第二打ち抜きエッジ111bが交差することにより第二交点O2が形成される。
前記第二測定位置131と前記第二交点O2との間には第二所定の距離W2が設けられ、前記第二所定の距離W2は前記第二測定位置131から前記第二打ち抜きエッジ111bまでの最短距離である。
【0017】
続いて、
図1に示されるように、前記ビア予定領域111は第一方向識別エリア111e及び少なくとも1つの第二方向識別エリア111fを有し、前記第一方向識別エリア111eまたは前記第二方向識別エリア111fは前記回路基板100から分離される前記ボード200の方向の識別に用いられ、例えば、前記第一方向識別エリア111e及び前記第二方向識別エリア111fが異なる形状のブロックである。
本実施例では、前記第一方向識別エリア111eには少なくとも1つの第一識別素子111gが設置されるか識別素子が設置されず、前記第二方向識別エリア111fには少なくとも1つの第二識別素子111hが選択的に設置されるか識別素子が設置されない。前記第一方向識別エリア111eに前記第一識別素子111gが設置され、且つ前記第二方向識別エリア111fに前記第二識別素子111hが設置される場合、前記第一識別素子111gの外観が前記第二方位識別素子111hの外観とは異なる。或いは、前記第一方向識別エリア111eに識別素子が設置されない場合、前記第二方向識別エリア111fに前記第二識別素子111hが設置される必要がある。
反対に、前記第二方向識別エリア111fに識別素子が設置されない場合、前記第一方向識別エリア111eに前記第一識別素子111gが設置される必要がある。
【0018】
本実施例では、前記第一識別素子111g及び前記第二識別素子111hが前記載置板110の同じ表面に設置される。他の実施例では、前記第一識別素子111g及び前記第二識別素子111hが前記載置板110の異なる表面にそれぞれ設置され、且つ前記回路層140は少なくとも前記第一識別素子111gまたは前記第二識別素子111hのうちの1つと共に前記載置板110の同じ表面に形成される(
図1参照)。
【0019】
続いて、
図1を参照すると、前記第一識別素子111gまたは前記第二識別素子111hのうちの1つが金属材料で形成される。
本実施例では、前記回路層140は少なくとも前記第一測定マーク120、前記第二測定マーク130、前記第一識別素子111g、または前記第二識別素子111hのうちの少なくとも1つと同じ材質であり、前記第一測定マーク120、前記第二測定マーク130、前記第一識別素子111g、前記第二識別素子111h、及び前記回路層140は塗布(Casting)、ラミネート加工(Lamination)、スパッタリング(Sputtering)、または電気めっき(Plating)等の方法により前記ビア予定領域111及び前記回路層設定エリア112にそれぞれ設けられる。
或いは、他の実施例では、前記第一測定マーク120、前記第二測定マーク130、前記第一識別素子111g、または前記第二識別素子111hのうちの1つが絶縁材料で形成され、好ましくは、前記絶縁保護層150が前記絶縁材料で形成され、且つ前記絶縁保護層150により前記回路層140が被覆される。
【0020】
また、
図2及び
図3を参照すると、打ち抜きプロセス後に前記回路基板100に前記ビア160が形成され、前記回路基板100から分離された前記ビア予定領域111が前記ボード200となる。前記ボード200は前記第一方向識別エリア111e及び前記第二方向識別エリア111fを有し、且つ前記第一測定マーク120、第二測定マーク130、前記第一識別素子111g、及び前記第二識別素子111hは前記ボード200に追随して前記回路基板100から脱離する。
図3に示されるように、前記ボード200は本体部200aと、前記第一測定マーク120と、前記第二測定マーク130と、を備える。前記第一測定マーク120及び前記第二測定マーク130は本体部200aに配置され、前記ボード200は第一エッジ210及び第二エッジ220を有する。
本実施例では、前記ボード200は第三エッジ230及び第四エッジ240を更に有し、前記第三エッジ230は前記第一エッジ210に対向するエッジであり、前記第四エッジ240は前記第二エッジ220に対向するエッジである。前記第一エッジ210は前記第二エッジ220に連結されるように隣接し、前記第二エッジ220は前記第三エッジ230に連結されるように隣接し、前記第三エッジ230は前記第四エッジ240に連結されるように隣接し、前記第四エッジ240は前記第一エッジ210に連結されるように隣接する。
【0021】
図3に示されるように、前記第一測定位置121は前記第一エッジ210の内側に配置され、前記第二測定位置131は前記第二エッジ220の内側に配置される。前記第一虚軸Y1は前記第一軸方向Yに沿って前記第一測定位置121及び前記第一エッジ210を通過する。また、前記第一虚軸Y1と前記第一エッジ210とが交差することにより第一測定点O3が形成される。
前記第一測定位置121と前記第一測定点O3との間には第一の距離S1が設けられ、前記第一の距離S1は前記第一測定位置121から前記第一エッジ210までの最短距離である。前記第二虚軸X1は前記第二軸方向Xに沿って前記第二測定位置131及び前記第二エッジ220を通過する。また、前記第二虚軸X1と前記第二エッジ220とが交差することにより第二測定点O4が形成される。前記第二測定位置131と前記第二測定点O4との間には第二の距離S2が設けられ、前記第二の距離S2は前記第二測定位置131から前記第二エッジ220までの最短距離である。
【0022】
続いて、
図3に示されるように、前記第一方向識別エリア111e及び前記第二方向識別エリア111f、或いは前記第一方向識別エリア111eに設置される前記第一識別素子111gまたは前記第二方向識別エリア111fに設置される前記第二識別素子111hにより前記ボード200の方向が識別され、前記第一の距離S1及び前記第二の距離S2が測定される。
【0023】
なお、
図1及び
図3を参照すると、前記第一の距離S1の数値と前記第一所定の距離W1の数値との差値、及び前記第二の距離S2の数値と前記第二所定の距離W2の数値との差値は下記の式を満たす。
│W1−S1│≦0.3(mm)
│W2−S2│≦0.3(mm)
ここでは、W1は前記第一所定の距離の数値であり、W2は前記第二所定の距離の数値であり、S1は前記第一の距離の数値であり、S2は前記第二の距離の数値である。
【0024】
図1及び
図3を参照すると、本発明は前記第一の距離S1及び前記第二の距離S2が測定されることにより、前記ビア160に偏移が生じたかどうか、及び前記ビア160のサイズが仕様に適合するかどうかが判断される。これにより、前記治具の配置が不正確になったかどうか、前記治具が鈍化したかどうか、または前記回路基板が傾斜したり折れ曲がったりしたかどうかが即時検査される。これにより、前記回路基板の歩留まり(Product Qualification Ratio)が向上する。
【0025】
(第2実施例・第3実施例)
図4から
図6は、本発明の第2実施例に係る回路基板を示す概略図である。
図7から
図9は、本発明の第3実施例に係る回路基板を示す概略図である。
図4及び
図7を参照すれば、前記ビア160の形成前の第2実施例及び3実施例と、前記回路基板100の第1実施例の前記回路基板100との差異は、前記第一打ち抜きエッジ111aが弧状エッジであり、且つ前記第一測定エッジ120aが前記ビア予定領域111の前記第一打ち抜きエッジ111aに平行ではなく、前記第一虚軸Y1が前記第三測定エッジ120bに沿って延伸され、前記第一虚軸Y1が前記第一交点O1を通過し、前記第一交点O1が前記第一打ち抜きエッジ111aの中心部である点である。
【0026】
続いて、
図6及び
図9を参照すれば、前記ビア160の形成後の第2実施例及び3実施例の前記ボード200と、第1実施例の前記ボード200との差異は、前記第一エッジ210が弧状エッジであり、前記第一虚軸Y1が前記第三測定エッジ120bに沿って延伸され、前記第一虚軸Y1が前記第一測定点O3を通過し、前記第一測定点O3が前記第一エッジ210の中心部である点である。
【0027】
(第4実施例)
図10〜
図12は、本発明の第4実施例に係る回路基板を示す概略図である。
図10に示されるように、前記ビア160の形成前の第4実施例の前記回路基板100と、第2実施例または第3実施例の前記回路基板100との差異は、前記ビア予定領域111が円形領域であり、前記第二測定マーク130が第四測定エッジ130bを更に有し、前記第四測定エッジ130bと前記第二測定エッジ130aとが交差することにより前記第二測定位置131が形成され、前記第二虚軸X1が前記第四測定エッジ130bに沿って延伸され、前記第二虚軸X1が前記第二測定位置131及び前記第二測定点O2を通過する点である。
図12に示されるように、前記ビア160の形成後に、前記第二虚軸X1は前記第四測定エッジ130bに沿って延伸され、且つ前記第二虚軸X1は前記第二測定位置131及び前記第二測定点O4を通過する。
【0028】
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
【符号の説明】
【0029】
100 回路基板
110 載置板
111 ビア予定領域
111a 第一打ち抜きエッジ
111b 第二打ち抜きエッジ
111c 第三打ち抜きエッジ
111d 第四打ち抜きエッジ
111e 第一方向識別エリア
111f 第二方向識別エリア
111g 第一識別素子
111h 第二識別素子
112 回路層設定エリア
120 第一測定マーク
120a 第一測定エッジ
120b 第三測定エッジ
121 第一測定位置
130 第二測定マーク
130a 第二測定エッジ
130b 第四測定エッジ
131 第二測定位置
140 回路層
150 絶縁保護層
160 ビア
200 ボード
200a 本体部
210 第一エッジ
220 第二エッジ
230 第三エッジ
240 第四エッジ
Y 第一軸方向
Y1 第一虚軸
X 第二軸方向
X1 第二虚軸
O1 第一交点
O2 第二交点
O3 第一測定点
O4 第二測定点
W1 第一所定の距離
W2 第二所定の距離
S1 第一の距離
S2 第二の距離