特許第6952171号(P6952171)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6952171ダブルフック・ダブルスピア構造のワイヤーライン送り込みと引き上げ装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6952171
(24)【登録日】2021年9月29日
(45)【発行日】2021年10月20日
(54)【発明の名称】ダブルフック・ダブルスピア構造のワイヤーライン送り込みと引き上げ装置
(51)【国際特許分類】
   E21B 23/14 20060101AFI20211011BHJP
   E21B 25/02 20060101ALI20211011BHJP
【FI】
   E21B23/14
   E21B25/02
【請求項の数】1
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2020-136629(P2020-136629)
(22)【出願日】2020年8月13日
(65)【公開番号】特開2021-32077(P2021-32077A)
(43)【公開日】2021年3月1日
【審査請求日】2020年8月25日
(31)【優先権主張番号】201910752476.3
(32)【優先日】2019年8月15日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】518453752
【氏名又は名称】広州海洋地質調査局
(74)【代理人】
【識別番号】100166372
【弁理士】
【氏名又は名称】山内 博明
(74)【代理人】
【識別番号】100115451
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 武史
(72)【発明者】
【氏名】イェ ジィァンリィァン
(72)【発明者】
【氏名】ル チィゥピン
(72)【発明者】
【氏名】コウ ベイベイ
(72)【発明者】
【氏名】ユ ヤンジィァン
(72)【発明者】
【氏名】ワン カイ
(72)【発明者】
【氏名】シィォン リィァン
(72)【発明者】
【氏名】シ ハオシィァン
(72)【発明者】
【氏名】チェン リィァン
(72)【発明者】
【氏名】ワン ジンリー
【審査官】 彦田 克文
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−266585(JP,A)
【文献】 特開平5−263582(JP,A)
【文献】 特開平10−196266(JP,A)
【文献】 米国特許第5592994(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E21B 23/14
E21B 25/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
送り込み装置部、引き上げ装置部及び被引き上げ部を備え、前記送り込み装置部は、第一ワイヤーライン(21)、第一ワイヤーラインリング(221)、第一ベアリング(222)、第一ナット(223)、第一ベアリングスリーブ(224)、スライドハンマー(225)、リミットジョイント(226)、コネクティングロッド(227)を備え、前記第一ワイヤーライン(21)の一端と第一ワイヤーラインリング(221)が接続され固定され、前記第一ベアリング(222)が第一ベアリングスリーブ(224)に取り付けられ固定され、前記第一ワイヤーラインリング(221)が第一ベアリングスリーブ(224)に挿入され、かつ、第一ワイヤーラインリング(221)の下半分が第一ベアリング(222)を通過しその内壁に固定され、前記第一ナット(223)が第一ワイヤーラインリング(221)の底部に螺装され、前記スライドハンマー(225)の上端がベアリングスリーブの底部に固定設置され、スライドハンマー(225)に内部空洞が設けられ、前記スライドハンマー(225)の側壁に複数セットの貫通穴が設けられ、前記コネクティングロッド(227)の上端が内部空洞に挿入され、前記リミットジョイント(226)が内部空洞の下半分に取り付けられ、前記送り込み装置部が分離制御リング(228)、2セットの送り込み装置用引き上げフック(229)、第一スプリング(2291)、第一心棒(2292)及び送り込み装置用ガイドカップ(2210)も備え、前記分離制御リング(228)がコネクティングロッド(227)の下端に取り付けられ、前記2セットの送り込み装置用引き上げフック(229)の中央部が第一心棒(2292)を介して回転可能に接続され、前記第一スプリング(2291)の左端と右端がそれぞれ2セットの送り込み装置用引き上げフック(229)の上半分に接続され、2セットの送り込み装置用引き上げフック(229)の下半分が送り込み装置用ガイドカップ(2210)内にあり、
前記引き上げ装置部は、第二ワイヤーライン(31)、第二ワイヤーラインリング(321)、第二ベアリングスリーブ(322)、第二ベアリング(323)、第二ナット(324)、引き上げ装置ロッド本体(325)、2セットの引き上げ装置用引き上げフック(326)、第二スプリング(328)、第二心棒(329)及び引き上げ装置用ガイドカップ(327)を備え、前記第二ワイヤーライン(31)の一端と第二ワイヤーラインリング(321)が接続され固定され、前記第二ベアリング(323)が第二ベアリングスリーブ(322)に取り付けられ固定され、前記第二ワイヤーラインリング(321)が第二ベアリングスリーブ(322)に挿入され、かつ、第二ワイヤーラインリング(321)の下半分が第二ベアリング(323)を通過しその内壁に固定され、前記第二ナット(324)が第二ワイヤーラインリング(321)の底部に螺装され、引き上げ装置ロッド本体(325)の上端と第二ベアリングスリーブ(322)の下端が接続され、前記2セットの引き上げ装置用引き上げフック(326)の中央部が第二心棒(329)を介して回転可能に接続され、前記第二スプリング(328)の左端と右端がそれぞれ2セットの引き上げ装置用引き上げフック(326)の上半分に接続され、前記引き上げ装置用ガイドカップ(327)が2セットの引き上げ装置用引き上げフック(326)の下にあり、
前記被引き上げ部は、第一引き上げスピア(231)、コアリング装置用引き上げフック(232)、第三スプリング(2321)、第三心棒(2322)、第二引き上げスピア(241)、リリースリングパイプコネクタ(233)及びリリースリングパイプ(234)を備え、前記第一引き上げスピア(231)の上端が送り込み装置用ガイドカップ(2210)又は引き上げ装置用ガイドカップ(327)に挿入され、かつ、送り込み装置用引き上げフック(229)又は引き上げ装置用引き上げフック(326)の間にあり、前記コアリング装置用引き上げフック(232)中央部が第三心棒(2322)を介して回転可能に接続され、前記第三スプリング(2321)の左端と右端がそれぞれコアリング装置用引き上げフック(232)の上半分に接続され、前記リリースリングパイプコネクタ(233)がリリースリングパイプ(234)の上部に取り付けられ、前記第二引き上げスピア(241)がリリースリングパイプ(234)内にあり、かつ、第二引き上げスピア(241)の上端がコアリング装置用引き上げフック(232)の間にあり、前記リリースリングパイプ(234)の内壁に第一ロングスライド溝(2341)、ロングスライド溝の斜め断面(2342)及びリリースリングパイプピンアイ(2343)が設けられ、弾性ピン(235)、ベースフレームカップリング(242)、サポートクリップパイプ(243)、アダプターカップリング(251)、カップリング(252)、リフトパイプ(261)、サスペンションリング(271)、シートリング(272)も備え、前記サポートクリップパイプ(243)にロングスライド穴(2431)が設けられ、弾性ピン(235)がリリースリングパイプ(234)の下端にあるリリースリングパイプピンアイ(2343)に取り付けられ固定され、リフトパイプ(261)にピンアイ(2611)が設けられ、弾性ピン(235)がリフトパイプ(261)のピンアイ(2611)を通過しサポートクリップパイプ(243)のロングスライド穴(2431)内に伸び、前記リフトパイプ(261)がサポートクリップパイプ(243)に挿入され、サポートクリップパイプ(243)とベースフレームカップリング(242)がリリースリングパイプ(234)に挿入され、前記ベースフレームカップリング(242)とサポートクリップパイプ(243)が接触し固定され、前記第二引き上げスピア(241)の下端とベースフレームカップリング(242)が接触し固定され、前記サスペンションリング(271)がサポートクリップパイプ(243)の底部に取り付けられ、かつ、サスペンションリング(271)がアウターパイプのシートリング(272)に掛けられ、前記カップリング(252)がベースフレームカップリング(242)の内部空洞に取り付けられ、かつ、リリースリングパイプ(234)の第一ロングスライド溝(2341)から外側に弾性的に伸び、ウェルの底にあるベース留め具に置き、カップリング(252)とアダプターカップリング(251)が接触し、往復コアリングを行いリリースリングオーバーシュートを引き上げ、リリースリングパイプ(234)が、ロングスライド溝の斜め断面(2342)がカップリング(252)と接触するまで持ち上げられ、カップリング(252)が閉じ、アダプターカップリングと接触しなくなることを特徴とするダブルフック・ダブルスピア構造のワイヤーライン送り込みと引き上げ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイヤーラインコアリングの技術分野に関し、特に、ダブルフック・ダブルスピア構造のワイヤーライン送り込みと引き上げ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
コアリング技術を用いた一般的な二重管式コアリング装置は、ワイヤーラインコアリング分野においても使用されている。ワイヤーラインコアリングは、コアリング装置の前端にあるボールバルブ又はプレートバルブを開けて、岩石コアバレルをボールバルブ又はプレートバルブを通過させる必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の二重管式コアリング装置は、往復コアリングを完了してから、ボールバルブ又はプレートバルブを閉じるために、岩石コアバレルをコアリング装置の前端にあるボールバルブ又はプレートバルブの上方まで回収する必要がある。
このような事情から、本発明のワイヤーラインコアリング装置は、異なる作業条件下で、コアリング装置の二重管が、違う動作を信頼性が高く行うことという便利な方法を提供することが求められている。
そこで、本発明は、上記のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、ダブルフック・ダブルスピア制御の接続方法により、二重管式コアリング装置の違い動作を行うダブルフック・ダブルスピア構造のワイヤーライン送り込みと引き上げ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明に係るダブルフック・ダブルスピア構造のワイヤーライン送り込みと引き上げ装置は、送り込み装置部、引き上げ装置部及び被引き上げ部を備え、前記送り込み装置部は、第一ワイヤーライン、第一ワイヤーラインリング、第一ベアリング、第一ナット、第一ベアリングスリーブ、スライドハンマー、リミットジョイント、コネクティングロッドを備え、前記第一ワイヤーラインの一端と第一ワイヤーラインリングが接続され固定され、前記第一ベアリングが第一ベアリングスリーブに取り付けられ固定され、前記第一ワイヤーラインリングが第一ベアリングスリーブに挿入され、かつ、第一ワイヤーラインリングの下半分が第一ベアリングを通過しその内壁に固定され、前記第一ナットが第一ワイヤーラインリングの底部に螺装され、前記スライドハンマーの上端がベアリングスリーブの底部に固定設置され、スライドハンマーに内部空洞が設けられ、前記スライドハンマーの側壁に複数セットの貫通穴が設けられ、前記コネクティングロッドの上端が内部空洞に挿入され、前記リミットジョイントが内部空洞の下半分に取り付けられ、前記送り込み装置部が分離制御リング、2セットの送り込み装置用引き上げフック、第一スプリング、第一心棒及び送り込み装置用ガイドカップも備え、前記分離制御リングがコネクティングロッドの下端に取り付けられ、前記2セットの送り込み装置用引き上げフックの中央部が第一心棒を介して回転可能に接続され、前記第一スプリングの左端と右端がそれぞれ2セットの送り込み装置用引き上げフックの上半分に接続され、2セットの送り込み装置用引き上げフックの下半分が送り込み装置用ガイドカップ内にあり、
前記引き上げ装置部は、第二ワイヤーライン、第二ワイヤーラインリング、第二ベアリングスリーブ、第二ベアリング、第二ナット、引き上げ装置ロッド本体、2セットの引き上げ装置用引き上げフック、第二スプリング、第二心棒及び引き上げ装置用ガイドカップを備え、前記第二ワイヤーラインの一端と第二ワイヤーラインリングが接続され固定され、前記第二ベアリングが第二ベアリングスリーブに取り付けられ固定され、前記第二ワイヤーラインリングが第二ベアリングスリーブに挿入され、かつ、第二ワイヤーラインリングの下半分が第二ベアリングを通過しその内壁に固定され、前記第二ナットが第二ワイヤーラインリングの底部に螺装され、引き上げ装置ロッド本体の上端と第二ベアリングスリーブの下端が接続され、前記2セットの引き上げ装置用引き上げフックの中央部が第二心棒を介して回転可能に接続され、前記第二スプリングの左端と右端がそれぞれ2セットの引き上げ装置用引き上げフックの上半分に接続され、前記引き上げ装置用ガイドカップが2セットの引き上げ装置用引き上げフックの下にあり、
前記被引き上げ部は、第一引き上げスピア、コアリング装置用引き上げフック、第三スプリング、第三心棒、第二引き上げスピア、リリースリングパイプコネクタ及びリリースリングパイプを備え、前記第一引き上げスピアの上端が送り込み装置用ガイドカップ又は引き上げ装置用ガイドカップに挿入され、かつ、送り込み装置用引き上げフック又は引き上げ装置用引き上げフックの間にあり、前記コアリング装置用引き上げフック中央部が第三心棒を介して回転可能に接続され、前記第三スプリングの左端と右端がそれぞれコアリング装置用引き上げフックの上半分に接続され、前記リリースリングパイプコネクタがリリースリングパイプの上部に取り付けられ、前記第二引き上げスピアがリリースリングパイプ内にあり、かつ、第二引き上げスピアの上端がコアリング装置用引き上げフックの間にあり、前記リリースリングパイプの内壁に第一ロングスライド溝、ロングスライド溝の斜め断面及びリリースリングパイプピンアイが設けられ、弾性ピン、ベースフレームカップリング、サポートクリップパイプ、アダプターカップリング、カップリング、リフトパイプ、サスペンションリング、シートリングも備え、前記サポートクリップパイプにロングスライド穴が設けられ、弾性ピンがリリースリングパイプの下端にあるリリースリングパイプピンアイに取り付けられ固定され、リフトパイプにピンアイが設けられ、弾性ピンがリフトパイプのピンアイを通過しサポートクリップパイプのロングスライド穴内に伸び、前記リフトパイプがサポートクリップパイプに挿入され、サポートクリップパイプとベースフレームカップリングがリリースリングパイプに挿入され、前記ベースフレームカップリングとサポートクリップパイプが接触し固定され、前記第二引き上げスピアの下端とベースフレームカップリングが接触し固定され、前記サスペンションリングがサポートクリップパイプの底部に取り付けられ、かつ、サスペンションリングがアウターパイプのシートリングに掛けられ、前記カップリングがベースフレームカップリングの内部空洞に取り付けられ、かつ、リリースリングパイプの第一ロングスライド溝から外側に弾性的に伸び、ウェルの底にあるベース留め具に置き、カップリングとアダプターカップリングが接触し、往復コアリングを行いリリースリングオーバーシュートを引き上げ、リリースリングパイプが、ロングスライド溝の斜め断面がカップリングと接触するまで持ち上げられ、カップリングが閉じ、アダプターカップリングと接触しなくなる
【発明の効果】
【0005】
従来技術と比較して、本発明の有益な効果は次のとおりである。
1、送り込み装置又は引き上げ装置の引き上げフックとコアリング装置の第一及び第二引き上げスピアとの異なる接続・分離方法により、コアリング装置の送り込み機構と引き上げ機構の順次動作を行うことができる。
2、装置全体をウェルの底に置き、コアリング装置の第一引き上げスピア内に第二引き上げスピアが套設され、送り込み装置でコアリング装置を穴の底に送る。コアリング装置の下の重量は、ベースフレームカップリングから、第二引き上げスピア、第二引き上げフック、第一引き上げスピア、送り込み装置部、ワイヤーラインに順に伝達することができる。
3、装置全体をウェルの底にあるベース留め具に置き、コアリング装置を穴の底に送り、コアリング装置用送り込み装置の伸縮スライドハンマーが下がり収縮しリリースリングオーバーシュートリングを打つことにより、送り込み装置用引き上げフックとコアリング装置の第一引き上げスピアとを分離し、さらに、送り込み装置とコアリング装置との分離を行い、ワイヤーラインで送り込み装置を坑口まで回収してから、ドリルパイプを取り付けることによって往復コアリングを行うことができる。
4、往復コアリングを行ってから、引き上げ装置を入れ、引き上げ装置用ガイドカップによる案内で、引き上げ装置用引き上げフックとコアリング装置の第一引き上げスピアが接続されると同時に、引き上げ装置用ガイドカップがコアリング装置用引き上げフックを圧迫し、コアリング装置用引き上げフックをコアリング装置の第二引き上げスピアから外す。ワイヤーラインを持ち上げることにより、引き上げ装置がコアリング装置の第一引き上げスピアを持ち上げると同時に、リリースリングパイプを上に移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本発明の送り込み装置部と被引き上げ部との接続の構造概略図である。
図2図1のA-A及びB-Bの断面概略図である。
図3】本発明の引き上げ装置部と被引き上げ部との接続の構造概略図である。
図4】本発明の使用時にウェルの底に置く場合の概略図である。
図5】本発明の使用時にウェルの底にあるベース留め具に置く場合、スライドハンマー収縮の概略図である。
図6】本発明の使用時にスライドハンマーが分離制御リングを打ち、第一引き上げスピアから外す場合の概略図である。
図7】本発明の使用時に分離、引き上げ装置回収の概略図である。
図8】本発明の使用時に往復コアリングを完了し、引き上げ装置を入れ引き上げを行う場合の概略図である。
図9】本発明の使用時に往復コアリングを行い、引き上げ装置を入れリリースリングオーバーシュートを引き上げる場合の概略図である。
【符号の説明】
【0007】
21 第一ワイヤーライン
221 第一ワイヤーラインリング
222 第一ベアリング
223 第一ナット
224 第一ベアリングスリーブ
225 スライドハンマー
226 リミットジョイント
227 コネクティングロッド
228 分離制御リング
229 送り込み装置用引き上げフック
2291 第一スプリング
2292 第一心棒
2210 送り込み装置用ガイドカップ
231 第一引き上げスピア
232 コアリング装置用引き上げフック
2321 第三スプリング
2322 第三心棒
233 リリースリングパイプコネクタ
234 リリースリングパイプ
2341 第一ロングスライド溝
2342 ロングスライド溝の斜め断面
2343 リリースリングパイプピンアイ
235 弾性ピン
241 第二引き上げスピア
242 ベースフレームカップリング
243 サポートクリップパイプ
2431 ロングスライド穴
251 アダプターカップリング
252 カップリング
261 リフトパイプ
2611 ピンアイ
271 サスペンションリング
272 シートリング
31 第二ワイヤーライン
321 第二ワイヤーラインリング
322 第二ベアリングスリーブ
323 第二ベアリング
324 第二ナット
325 引き上げ装置ロッド本体
326 引き上げ装置用引き上げフック
327 引き上げ装置用ガイドカップ
328 第二スプリング
329 第二心棒
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付する図面を参照して、本発明の実施形態についてさらに説明する。
【0009】
以下の実施形態は、本発明を例示するために使用されるが、本発明の範囲を限定するものではない。
図1図9に示すように、本発明に係るダブルフック・ダブルスピア構造のワイヤーライン送り込みと引き上げ装置は、送り込み装置部、引き上げ装置部及び被引き上げ部を備える。送り込み装置部は、第一ワイヤーライン21、第一ワイヤーラインリング221、第一ベアリング222、第一ナット223、第一ベアリングスリーブ224、スライドハンマー225、リミットジョイント226、コネクティングロッド227を備え、第一ワイヤーライン21の一端と第一ワイヤーラインリング221が接続され固定され、第一ベアリング222が第一ベアリングスリーブ224に取り付けられ固定され、第一ワイヤーラインリング221が第一ベアリングスリーブ224に挿入され、かつ、第一ワイヤーラインリング221の下半分が第一ベアリング222を通過しその内壁に固定され、第一ナット223が第一ワイヤーラインリング221の底部に螺装され、スライドハンマー225の上端がベアリングスリーブの底部に固定設置され、スライドハンマー225に内部空洞が設けられ、スライドハンマー225の側壁に複数セットの貫通穴が設けられ、コネクティングロッド227の上端が内部空洞に挿入され、リミットジョイント226が内部空洞の下半分に取り付けられ、送り込み装置部が分離制御リング228、2セットの送り込み装置用引き上げフック229、第一スプリング2291、第一心棒2292及び送り込み装置用ガイドカップ2210も備え、分離制御リング228がコネクティングロッド227の下端に取り付けられ、2セットの送り込み装置用引き上げフック229の中央部が第一心棒2292を介して回転可能に接続され、第一スプリング2291の左端と右端がそれぞれ2セットの送り込み装置用引き上げフック229の上半分に接続され、2セットの送り込み装置用引き上げフック229の下半分が送り込み装置用ガイドカップ2210内にある。
【0010】
引き上げ装置部は、第二ワイヤーライン31、第二ワイヤーラインリング321、第二ベアリングスリーブ322、第二ベアリング323、第二ナット324、引き上げ装置ロッド本体325、2セットの引き上げ装置用引き上げフック326、第二スプリング328、第二心棒329及び引き上げ装置用ガイドカップ327を備え、第二ワイヤーライン31の一端と第二ワイヤーラインリング321が接続され固定され、第二ベアリング323が第二ベアリングスリーブ322に取り付けられ固定され、第二ワイヤーラインリング321が第二ベアリングスリーブ322に挿入され、かつ、第二ワイヤーラインリング321の下半分が第二ベアリング323を通過しその内壁に固定され、第二ナット324が第二ワイヤーラインリング321の底部に螺装され、引き上げ装置ロッド本体325の上端と第二ベアリングスリーブ322の下端が接続され、2セットの引き上げ装置用引き上げフック326の中央部が第二心棒329を介して回転可能に接続され、第二スプリング328の左端と右端がそれぞれ2セットの引き上げ装置用引き上げフック326の上半分に接続され、引き上げ装置用ガイドカップ327が2セットの引き上げ装置用引き上げフック326の下にある。
【0011】
被引き上げ部は、第一引き上げスピア231、コアリング装置用引き上げフック232、第三スプリング2321、第三心棒2322、第二引き上げスピア241、リリースリングパイプコネクタ233及びリリースリングパイプ234を備え、第一引き上げスピア231の上端が送り込み装置用ガイドカップ2210又は引き上げ装置用ガイドカップ327に挿入され、かつ、送り込み装置用引き上げフック229又は引き上げ装置用引き上げフック326の間にあり、コアリング装置用引き上げフック232中央部が第三心棒2322を介して回転可能に接続され、第三スプリング2321の左端と右端がそれぞれコアリング装置用引き上げフック232の上半分に接続され、リリースリングパイプコネクタ233がリリースリングパイプ234の上部に取り付けられ、第二引き上げスピア241がリリースリングパイプ234内にあり、かつ、第二引き上げスピア241の上端がコアリング装置用引き上げフック232の間にあり、リリースリングパイプ234の内壁に第一ロングスライド溝2341、ロングスライド溝の斜め断面2342及びリリースリングパイプピンアイ2343が設けられ、弾性ピン235、ベースフレームカップリング242、サポートクリップパイプ243、アダプターカップリング251、カップリング252、リフトパイプ261、サスペンションリング271、シートリング272も備え、サポートクリップパイプ243にロングスライド穴2431が設けられ、弾性ピン235がリリースリングパイプ234の下端にあるリリースリングパイプピンアイ2343に取り付けられ固定され、リフトパイプ261にピンアイ2611が設けられ、弾性ピン235がリフトパイプ261のピンアイ2611を通過しサポートクリップパイプ243のロングスライド穴2431内に伸び、リフトパイプ261がサポートクリップパイプ243に挿入され、サポートクリップパイプ243とベースフレームカップリング242がリリースリングパイプ234に挿入され、ベースフレームカップリング242とサポートクリップパイプ243が接触し固定され、第二引き上げスピア241の下端とベースフレームカップリング242が接触し固定され、サスペンションリング271がサポートクリップパイプ243の底部に取り付けられ、かつ、サスペンションリング271がアウターパイプのシートリング272に掛けられ、カップリング252がベースフレームカップリング242の内部空洞に取り付けられ、かつ、リリースリングパイプ234の第一ロングスライド溝2341から外側に弾性的に伸び、ウェルの底にあるベース留め具に置き、カップリング252とアダプターカップリング251が接触し、往復コアリングを行いリリースリングオーバーシュートを引き上げ、リリースリングパイプ234が、ロングスライド溝の斜め断面2342がカップリング252と接触するまで持ち上げられ、カップリング252が閉じ、アダプターカップリングと接触しなくなる。
【0012】
本発明に係るダブルフック・ダブルスピア構造のワイヤーライン送り込みと引き上げ装置は、使用時に送り込み装置又は引き上げ装置の引き上げフックとコアリング装置の第一及び第二引き上げスピアとの異なる接続・分離方法により、コアリング装置の送り込み機構と引き上げ機構の順次動作を行う。
【0013】
装置全体をウェルの底に置き、コアリング装置の第一引き上げスピア内に第二引き上げスピアが套設され、送り込み装置でコアリング装置を穴の底に送る。コアリング装置の下の重量は、ベースフレームカップリングから、第二引き上げスピア、第二引き上げフック、第一引き上げスピア、送り込み装置部、ワイヤーラインに順に伝達される。
【0014】
装置全体をウェルの底にあるベース留め具に置き、コアリング装置を穴の底に送り、コアリング装置用送り込み装置の伸縮スライドハンマーが下がり収縮しリリースリングオーバーシュートリングを打つことにより、送り込み装置用引き上げフックとコアリング装置の第一引き上げスピアとの分離を行い、さらに、送り込み装置とコアリング装置との分離を行い、ワイヤーラインで送り込み装置を坑口まで回収してから、ドリルパイプを取り付け往復コアリングを行う。
【0015】
往復コアリングを行ってから、引き上げ装置を入れ、引き上げ装置用ガイドカップによる案内で、引き上げ装置用引き上げフックとコアリング装置の第一引き上げスピアが接続されると同時に、引き上げ装置用ガイドカップがコアリング装置用引き上げフックを圧迫し、コアリング装置用引き上げフックをコアリング装置の第二引き上げスピアから外す。ワイヤーラインを持ち上げることにより、引き上げ装置がコアリング装置の第一引き上げスピアを持ち上げると同時に、リリースリングパイプを上に移動する。
【0016】
上記は本発明の好ましい実施形態にすぎず、当業者にとって、本発明の技術的原理から逸脱することなく、いくつかの改良及び変更を行うことができ、これらの改良及び変更も本発明の保護範囲内に入れるものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9