特許第6952231号(P6952231)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6952231-「地球にやさしい上気道洗浄予防器具」 図000005
  • 特許6952231-「地球にやさしい上気道洗浄予防器具」 図000006
  • 特許6952231-「地球にやさしい上気道洗浄予防器具」 図000007
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6952231
(24)【登録日】2021年9月30日
(45)【発行日】2021年10月20日
(54)【発明の名称】「地球にやさしい上気道洗浄予防器具」
(51)【国際特許分類】
   A61H 35/04 20060101AFI20211011BHJP
   A61M 3/00 20060101ALI20211011BHJP
   B65D 25/42 20060101ALN20211011BHJP
【FI】
   A61H35/04
   A61M3/00
   !B65D25/42 B
【請求項の数】1
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2020-138286(P2020-138286)
(22)【出願日】2020年7月28日
【審査請求日】2020年7月28日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】510049023
【氏名又は名称】興津 和重
(72)【発明者】
【氏名】興津 和重
(72)【発明者】
【氏名】興津 ゆうわ
【審査官】 森林 宏和
(56)【参考文献】
【文献】 特開平09−075458(JP,A)
【文献】 特開2003−180792(JP,A)
【文献】 特開2014−014479(JP,A)
【文献】 実開平02−015138(JP,U)
【文献】 特表2016−538976(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3188238(JP,U)
【文献】 国際公開第2020/005910(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61H 33/00 − 37/00
A61M 3/00 − 19/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
再生利用されたペットボトル及びキャップを使用し、前記キャップに開けられた二つの孔に、ねじ付きの吹き出しパイプと、手ポンプが先端に取り付けられた空気弁の付いたねじ付きの空気パイプとをそれぞれ通し、前記ねじ付きの吹き出しパイプ及び前記ねじ付きの空気パイプはそれぞれナットで前記キャップに対してねじ固定され、前記ペットボトル内に設けられる吸い込みパイプの取り付け位置を前記吹き出しパイプの後方に差し込み接続することで、手ポンプ操作でのポンプアップ方式で上気道洗浄予防ができ、また前記吸い込みパイプの取り付け位置を前記空気パイプの後方に差し込み接続し、前記吹き出しパイプの鼻ノズルを吹き出し延長パイプの先に取り付け、接続ホースで前記吹き出しパイプと前記吹き出し延長パイプを接続することで、流下方式で上気道洗浄予防ができる、二方式対応型の地球にやさしい上気道洗浄予防器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウィルス等の感染予防、感染拡大防止で医療機関の負担軽減のため、ペットボトル、キャップの再生利用で「SDGs」に協賛した低コストで操作が簡単な「地球にやさしい上気道洗浄予防器具」に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に上気道洗浄器は鼻うがい器、鼻洗浄器として存在するが、高価であるため汎用性に問題があり、ワクチンや薬品の開発にも時間や多額の資金が掛かる。そのため、早く全世界で、上気道洗浄予防で自分や周囲の人達の身守るため、感染予防、感染拡大防止のために行動しなければならない。本発明はペットボトルやキャップを再生利用するため低コストでの製作が可能で、二方式の洗浄の選択ができ操作が簡単なため、世界の多くの人達にいち早く届けられ、各自が新型コロナウィルス等の侵入物から自分や周囲の人達を守り、感染予防、感染拡大防止を行なう事を願い、上気道洗浄予防を行う事で、PCR検査での陽性者扱いが減少し、医療機関の対処負担を軽減できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−342650
【0004】
【特許文献2】特開2017−213281
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
新型コロナウィルスで世界が被害を被っています。ワクチンや薬の開発が進められてはいるが、それらが世界中に行き渡るまで時間が掛かる。ウィルス、花粉、細菌、浮遊物質、それら侵入物から各人が自分の身や周囲の人達の身を守る方法として、各人が人体に近づく侵入物を排除する事が一つの方策である。その排除する方法として上気道を洗浄予防する方法がある。ただ、現在の上気道を洗浄する器具が存在するが、比較的高価であり、上気道洗浄の習慣がないため、あまり普及しているとは言えない。上気道洗浄を普及させるためには、低コストで使い易い上気道を洗浄する器具を考案する必要がある。本発明の「地球にやさしい上気道洗浄予防器具」はペットボトルやキャップを再生利用して低コストな上気道洗浄器具を製作する事を目的とします。世界の多くの人達が、各自で侵入物の侵入から付着、増殖までの工程で侵入物の排除する努力する事が可能なので、対策の一つとして有効である。本発明は、上気道洗浄予防器具の位置が鼻より高い位置と鼻より低い位置の二通りの方式に対応できます。鼻より低い位置の場合は手前で操作するため、付属の手ポンプを空気弁の先に接続して、ポンプアップで洗浄液を噴出させます。また、鼻より高い位置の場合は水頭差を利用でき自然流下させられるので、ポンプアップの必要はないが、鼻より高く掲げなければなりません。勢いをつけるには手ポンプを操作する事も可能である。本発明はホースの取り付け方でその両方の方式に対応できるものである。また、容器、キャップを再生利用する事から「SDGs」に協賛している。協賛項目は項目3.すべての人に健康と福祉を(使い易い低コストな器具で自身を守れる)、8.働きがいも経済成長も(各自の予防や拡散防止行為で生活をストップさせることなく、普段の生活を維持できる)、9.産業と技術革新の基礎をつくろう(予防や拡散防止対策を正しく考え、技術を併用して学ぶ力を身に着ける)、10.人や国の不平等をなくそう(すべての人に使い易い低コストな器具を届けて自身、周囲の人達を守れる)、12.つくる責任つかう責任(使い易さを追求し、正しい使い方を理解して自身を守る)、13.気候変動に具体的対策を(ペットボトルやキャップを再生利用できる)、16.平和と公正をすべての人に(低コストな器具がすべての人に公正に届けられ、安心して予防や拡散防止行為ができる)である。感染前なら感染防止になり、感染後でも増殖したウィルス等の侵入物を洗浄可能な範囲内で排除できるので、感染拡大防止が可能である。また、上気道洗浄予防を行う事で、PCR検査での陽性者扱いが減少し、医療機関の対処負担を軽減できる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
再生利用されたペットボトル、キャップを使用してキャップに開けられた二つの孔に吹き出しパイプと手ポンプが先端に取り付けられた空気弁の付いた空気パイプを通し、ナットでねじ固定され、吸い込みパイプの取り付け位置を吹き出しパイプの後方に差し込み接続すれば、手ポンプ操作でのポンプアップ方式で上気道洗浄予防ができ、また吸い込みパイプの取り付け位置を空気パイプの後方に差し込み接続し、吹き出しパイプの鼻ノズルを吹き出し延長パイプの先に取り付け、接続ホースで吹き出しパイプと吹き出し延長パイプを接続すれば、流下方式で上気道洗浄予防ができる。
【0007】
ごとの食塩量の目盛が表示してある。作る洗浄液量に対する食塩を計量して水と共に容器に入れる。水は滅菌のため煮沸させたものを使用する。容器▲11▼(再生利用)のふた▲1▼(再生利用)をしてよく混ぜる。
【0008】
「地球にやさしい上気道洗浄予防器具」を組み立て、容器▲11▼(再生利用)に接続する。洗浄予防器具の位置が、鼻より低い位置の場合、空気弁▲7▼の付いたねじ付きの空気パイプ▲6▼をキャップ▲1▼(再生利用)に通し、外からナット▲5▼で締める。空気弁▲7▼の上側に接続パイプ▲8▼をねじ式に取り付ける。手ポンプ▲9▼を接続パイプ▲8▼にねじ式に取り付ける。ねじ付きの吹き出しパイプ▲2▼をキャップ▲1▼(再生利用)に通し、外からナット▲5▼で締める。吹き出しパイプ▲2▼の先に鼻ノズル▲4▼を取り付ける。容器▲11▼側に吸い込みパイプ▲3▼を吹き出しパイプ▲2▼に差し込む。キャップ▲1▼(再生量)を容器▲11▼(再生利用)に取り付ける。
【0009】
容器▲11▼(再生利用)自体がポンプアップに適する弾力性に富み、形状維持が可能であれば、付属の手ポンプ▲9▼を操作しなくても容器▲11▼(再生利用)自体でポンプ操作すれば良い。
【0010】
「地球にやさしい洗浄予防器具」の位置が、鼻より低い位置で、容器▲11▼(再生利用)自体がポンプアップに適さない弾力性に欠け、形状維持が困難であれば、空気弁▲7▼の先に接続された手ポンプ▲9▼でポンプアップして洗浄液を噴出させる。
【0011】
また、鼻より高い位置の場合は、水頭差を利用でき自然流下させられるので、ポンプアップの必要はないが、鼻より高く掲げる手間がある。この場合は一度キャップ▲1▼を外し、吹き出し側に付いている吸い込みパイプ▲3▼を外し、空気弁▲7▼が付いている側の容器▲11▼(再生利用)内に差し込む。吹き出しパイプ▲2▼の鼻ノズル▲4▼を外し、その先に接続ホース▲13▼の付いた吹き出し補助パイプ▲12▼を取り付け、先端に鼻ノズル▲4▼を取り付ける。
【0012】
鼻ノズル▲4▼を鼻に差し込み、容器▲11▼(再生利用)を鼻より高く掲げる。洗浄液の流下を早めるには手ポンプ▲9▼を操作する。洗浄液の流下を止めるには容器▲11▼(再生利用)を鼻より下に下げか接続ホース▲13▼をつまむ。
【0013】
上気道の洗浄は、ウィルス等の侵入物の感染症状が出る前から実施する事で感染予防が可能である。症状が現れない潜伏期間があるので、定期的な洗浄が必要である。たとえ感染して症状が現れても定期的に洗浄することで、洗浄の範囲内であれば、上気道のウィルス等の侵入物を排除する事が可能である。また、ウィルス等の増殖があっても、定期的に洗浄する事で、洗浄可能な範囲内で侵入物を減少させるので、感染拡大防止が可能である。
【0014】
状態で精製塩を4.5g計量できるポリエチレン製の食塩計量器▲14▼を付属する。
ため煮沸させたものを使用する。
【発明の効果】
【0015】
ペットボトル、キャップを再生利用するので、低コストで使用が簡単な「地球にやさしい上気道洗浄予防器具」を製作する事でCO削減が可能である。各自の努力でポンプアップ方式か流下方式のいずれかを選択し、定期的に上気道を洗浄予防する事で、上気道のウィルス等の侵入物を体外に排除する事が可能である。感染前なら感染防止になり、感染後でも増殖したウィルス等の侵入物を洗浄可能な範囲内で排除できるので、感染拡大防止が可能である。また、上気道洗浄予防を行う事で、PCR検査での陽性者扱いが減少し、医療機関の対処負担を軽減できるので、省エネルギー効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明における「地球にやさしい上気道洗浄予防器具」の図、鼻より低い位置仕様である。
図2】本発明における「地球にやさしい上気道洗浄予防器具」の図、鼻より高い位置仕様である。
図3】食塩計量器▲14▼の図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の「地球にやさしい上気道洗浄器具」はキャップがペットボトルの再生利用するため、十分な殺菌消毒を行ってから製品化する。洗浄液用の水は滅菌のため煮沸させたものを使用する。
【0018】
▲14▼食塩計量器で洗浄液の量に合った食塩を計量する。
【0019】
本発明の「地球にやさしい上気道洗浄器具」は鼻より低い位置と鼻より高い位置での二方式に適用できるので、使用者が適切な方式を選択する事ができる。鼻より低い位置の場合は、図1の様に各パイプを配管する。▲3▼吸い込みパイプを▲2▼吹き出しパイプの下に付ける。▲10▼空気孔を指で押さえながら▲9▼手ポンプをポンプアップして洗浄液を噴出させて使用する。
【0020】
鼻より高い位置の場合は図2の様に各パイプを配管する。▲3▼吸い込みパイプを▲6▼空気パイプの下に付ける。▲2▼吹き出しパイプの先に▲13▼接続ホースを付け、▲4▼鼻ノズルの付いた▲12▼吹き出し補助パイプを付ける。▲11▼容器全体を逆さにして洗浄液を流下させて使用する。洗浄液の流出勢いを増加させるために、▲10▼空気孔を指で押さえながら▲9▼手ポンプをポンプ操作して使用する事も可能である。
【産業上の利用可能性】
【0021】
「地球にやさしい上気道洗浄器具」を使用して上気道洗浄した後に、PCR検査を実施する事で、侵入物が上気道に付着した程度ならば、洗浄で侵入物が排除できるので、陰性の結果が期待できる。その後の医療対応が不要にでき医療負担を削減できる。侵入物に感染し、増殖されていた場合でも、定期的な上気道洗浄予防を実施する事で、侵入物を洗浄範囲以内で排除が可能なため感染拡大防止が可能である。その間に白血球の働きで侵入物を退治する事が可能である。ワクチンや薬の開発、処方までの期間の医療対策として有効な手段である。上気道を低コストで簡単に洗浄する事ができるので、非常時や緊急時の備品として大量に備蓄が可能である。
【符号の説明】
【0022】
▲1▼キャップ(再生利用)、▲2▼吹き出しパイプ、▲3▼吸い込みパイプ、▲4▼鼻ノズル、▲5▼締め付けナット、▲6▼空気パイプ、▲7▼空気弁、▲8▼接続パイプ、▲9▼手ポンプ、▲10▼空気孔、▲11▼容器(再生利用)、▲12▼吹き出し補助パイプ、▲13▼接続ホース、▲14▼食塩計量器
【要約】
【課題】容器、キャップの再生利用で低コストの実現が可能で、パイプの付け替えでポンプアップ方式と流下方式の選択が可能な上気道洗浄予防器具を提供する。上気道洗浄予防器具を使用し、各自の努力で、ウィルス等の侵入物の早期排除、感染拡大防止で命を守らなければならない。
【解決手段】本発明は再生利用された容器、キャップでキャップに開けられた二つの孔に吹き出しパイプと手ポンプが先端に取り付けられた空気弁の付いた空気パイプを取り付け、吸い込みパイプを吹き出しパイプの後方に差し込み接続すれば、手ポンプ操作でのポンプアップ方式で上気道洗浄予防が可能であり、また吸い込みパイプを空気パイプの後方に差し込み接続し、吹き出しパイプの鼻ノズルを吹き出し延長パイプの先に取り付け、接続ホースで吹き出しパイプと吹き出し延長パイプを接続すれば、流下方式で上気道洗浄予防が可能である。
【選択図】図1
図1
図2
図3