特許第6952306号(P6952306)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6952306レベル表示具用レベル調整装置およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6952306
(24)【登録日】2021年9月30日
(45)【発行日】2021年10月20日
(54)【発明の名称】レベル表示具用レベル調整装置およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   E04G 21/10 20060101AFI20211011BHJP
   B23Q 15/00 20060101ALI20211011BHJP
【FI】
   E04G21/10 A
   B23Q15/00 C
【請求項の数】6
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2018-23085(P2018-23085)
(22)【出願日】2018年2月13日
(65)【公開番号】特開2019-138070(P2019-138070A)
(43)【公開日】2019年8月22日
【審査請求日】2020年10月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】590003250
【氏名又は名称】株式会社マイゾックス
(73)【特許権者】
【識別番号】000128038
【氏名又は名称】株式会社エヌ・エス・ピー
(74)【代理人】
【識別番号】110000394
【氏名又は名称】特許業務法人岡田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】右田 倫教
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 欣也
【審査官】 山口 敦司
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3193735(JP,U)
【文献】 特開平7−158277(JP,A)
【文献】 特開昭63−233163(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0307103(US,A1)
【文献】 特開平7−75973(JP,A)
【文献】 特開平4−72509(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04G 21/10
B23Q 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
構築物の支持体に取付けられるレベル表示具に係合し、該レベル表示具を一方向に進退させるドライバーと、
外部から照射される墨出し光を感知する感知エリアを有し、該感知エリアには、前記一方向の一方側から他方側に向かって連接して並ぶ第1エリア、中央エリア、第2エリアの3つのエリアが設定され、かつ、前記ドライバーが前記レベル表示具を前記一方向に進退させる際には、前記レベル表示具に追従して進退することで、前記レベル表示具との間での前記一方向で見た相対距離を一定に保つ光センサーと、
前記光センサーからの情報に応じて前記ドライバーの駆動を制御する制御部とを備え、
前記制御部が、
前記墨出し光が前記感知エリアに当たっているか否か、並びに、該感知エリアに前記墨出し光が当たっている場合には、該墨出し光が前記第1エリア、前記中央エリア、および、前記第2エリアのいずれに当たっているかを判定する判定機能と、
前記判定機能により前記墨出し光が前記第1エリアに当たっていると判定される間、前記ドライバーによって前記レベル表示具を前記一方側に移動させる第1移動機能と、
前記判定機能により前記墨出し光が前記第2エリアに当たっていると判定される間、前記ドライバーによって前記レベル表示具を前記他方側に移動させる第2移動機能と、
前記判定機能により前記墨出し光が前記第1エリアに当たったと判定された後に前記墨出し光が前記中央エリアに当たることをトリガーとして発動され、前記ドライバーによる前記レベル表示具の進退をストップさせる進退ストップ機能と、
前記判定機能により前記墨出し光が前記第2エリアに当たったと判定された後に前記墨出し光が前記中央エリアに当たることをトリガーとして発動され、前記墨出し光が前記中央エリアに当たっていると判定される間、前記ドライバーによる前記レベル表示具の前記一方側への移動を続行させる移動続行機能と、
前記進退ストップ機能により前記ドライバーによる前記レベル表示具の進退がストップしたことをトリガーとして発動され、前記ドライバーによる前記レベル表示具の進退がストップした状態で所定の時間維持する維持機能と、
を含む複数の機能を実現させる制御を行い、前記支持体に対する前記レベル表示具の前記一方向から見た相対位置を位置決めする、
レベル表示具用レベル調整装置。
【請求項2】
請求項1に記載のレベル表示具用レベル調整装置であって、
前記維持機能が、前記進退ストップ機能により前記ドライバーによる前記レベル表示具の進退がストップし、その後に前記所定の時間が経過することをトリガーとして発動され、前記第1の移動機能、前記第2の移動機能、前記進退ストップ機能、および、前記移動続行機能を機能停止状態にする機能停止機能である、レベル表示具用レベル調整装置。
【請求項3】
請求項2に記載のレベル表示具用レベル調整装置であって、
前記制御部が、
前記機能停止機能が発動した後、前記判定機能により前記墨出し光が前記光センサーに当たっている旨の判定がなされている状態が一定時間以上継続するという条件が成立することをトリガーとして発動され、機能停止状態にある前記第1移動機能、前記第2移動機能、前記進退ストップ機能、および、前記移動続行機能のそれぞれの機能を復活させる機能復活機能を実現させる制御を行う、レベル表示具用レベル調整装置。
【請求項4】
構築物の支持体に取付けられるレベル表示具に係合し、該レベル表示具を一方向に進退させるドライバーと、外部から照射される墨出し光を感知する感知エリアを有し、該感知エリアには、前記一方向の一方側から他方側に向かって連接して並ぶ第1エリア、中央エリア、第2エリアの3つのエリアが設定され、かつ、前記ドライバーが前記レベル表示具を前記一方向に進退させる際には、前記レベル表示具に追従して進退することで、前記レベル表示具との間での前記一方向で見た相対距離を一定に保つ光センサーとを備え、前記支持体に対する前記レベル表示具の前記一方向から見た相対位置を位置決めするレベル表示具用レベル調整装置に、
前記墨出し光が前記光センサーの前記感知エリアに当たっているか否か、並びに、該感知エリアに前記墨出し光が当たっている場合には、該墨出し光が前記第1エリア、前記中央エリア、および、前記第2エリアのいずれに当たっているかを判定する判定機能と、
前記判定機能により前記墨出し光が前記第1エリアに当たっていると判定される間、前記ドライバーによって前記レベル表示具を前記一方側に移動させる第1移動機能と、
前記判定機能により前記墨出し光が前記第2エリアに当たっていると判定される間、前記ドライバーによって前記レベル表示具を前記他方側に移動させる第2移動機能と、
前記判定機能により前記墨出し光が前記第1エリアに当たったと判定された後に前記墨出し光が前記中央エリアに当たることをトリガーとして発動され、前記ドライバーによる該レベル表示具の進退をストップさせる進退ストップ機能と、
前記判定機能により前記墨出し光が前記第2エリアに当たったと判定された後に前記墨出し光が前記中央エリアに当たることをトリガーとして発動され、前記墨出し光が前記中央エリアに当たっていると判定される間、前記ドライバーによる前記レベル表示具の前記一方端側への移動を続行させる移動続行機能と、
前記進退ストップ機能により前記ドライバーによる前記レベル表示具の進退がストップしたことをトリガーとして発動され、前記ドライバーによる前記レベル表示具の進退がストップした状態で所定の時間維持する維持機能と、
を含む複数の機能を実現させる、
プログラム。
【請求項5】
請求項4に記載されたプログラムであって、
前記維持機能が、前記進退ストップ機能により前記ドライバーによる前記レベル表示具の進退がストップし、その後に前記所定の時間が経過することをトリガーとして発動され、前記第1移動機能、前記第2移動機能、前記進退ストップ機能、および、前記移動続行機能を機能停止状態にする機能停止機能である、
プログラム
【請求項6】
請求項5に記載されたプログラムであって、
前記レベル表示具用レベル調整装置に、
前記機能停止機能により前記第1移動機能、前記第2移動機能、前記進退ストップ機能、および、前記移動続行機能を機能停止状態になっているときに、前記判定機能により前記墨出し光が前記光センサーに当たっている旨の判定がなされている状態が一定時間以上継続するという条件が成立することをトリガーとして、機能停止状態にある前記第1移動機能、前記第2移動機能、前記進退ストップ機能、および、前記移動続行機能のそれぞれの機能を復活させる機能復活機能
を実現させる、
プログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、構築物の支持体に対するレベル表示具の相対位置を自動で位置決めするレベル表示具用レベル調整装置、および、このレベル表示具用レベル調整装置に適用できるプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
構築物の建設の中で、例えばコンクリートを用いた建築物の建設においては、上側の面(本明細書ではこれを「天端」とする。)が水平となる基礎をコンクリートの打設によって地盤の上に設け、この基礎の上に建築物の土台を敷く。この際、基礎における天端の高さの不陸を整えるため、筋材がコンクリート内に埋め込まれた構成をなす基礎の躯体の上に、自硬性を有するモルタルのスラリー(本明細書ではこれを「レベラー」とする。)を流し込んで硬化させ、硬化したモルタルの上面を基礎の天端とすることが従来から行われている。
【0003】
ここで、基礎の躯体の上にレベラーを流し込む際には、このレベラーが硬化して形成される天端を所定の上下位置に位置させるために、流し込むレベラーの上端位置の基準となるレベル表示具を用いる。このレベル表示具は、基礎の躯体においてコンクリート内に埋め込まれた状態とされる固定具に取り付けられる。また、レベル表示具は固定具に対して上下に進退可能な状態に係合されて、上下方向の位置を調整することができる。このレベル表示具の上端を基礎の天端の基準位置(本明細書ではこれを「レベル」とする。)とすることで、流し込むレベラーの上端位置を決定することができる。
【0004】
ところで、レベラーは、コンクリート上においては水分を吸収されて流動性が低下されるため、基礎の躯体のコンクリート上において広がる範囲に限りがあるものである。このため、比較的規模の大きい建築物における基礎の天端すべてをレベラーにより水平にする際には、レベラーの流し込みを基礎の躯体の複数箇所において行う必要があり、この複数箇所においてレベル表示具を同じレベルに位置決めするレベル調整を行う必要がある。このレベル調整を手作業で行う場合、各レベル表示具のレベルに誤差が生じやすいうえ、作業時間が長くなるという問題が生じる。
【0005】
そこで、レベル表示具のレベル調整を自動で行う自動レベル調整装置の技術が提案されている(例えば特許文献1を参照)。この自動レベル調整装置は、水平にレーザー光線を照射する装置と、レーザー光線の受光部と、ドライバーに接続されたモーターとを有している。このモーターは、受光部と連動されるものであり、基準点に用いられるネジ(すなわちレベル表示具)を上下させるものである。上昇時に受光部が水準点となるレーザー光線を感知すると、一度そのまま上昇し、モーターがストップしてから下降制御に移行し、再び受光部が水準点となるレーザー光線を感知すると停止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】実用新案登録第3193735号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
なお、特許文献1では、自動レベル調整装置における具体的な構成は示されておらず、その詳細は不明である。また、上述の通りレベル表示具のレベル調整は複数箇所で行う必要がある。ここで、特許文献1に記載の技術では、一つのレベル表示具の調整を行った後でこのレベル表示具から自動レベル調整装置を離脱させようとするときに、受光部における基準点以外の部分が上記レーザー光線を感知して自動レベル調整装置のドライバーが駆動され、折角レベルの調整を終えたレベル表示具のレベルがずれてしまう可能性があった。これに対しては、一度自動レベル調整装置の電源を落としてから、レベル表示具から自動レベル調整装置を離脱させることも考えられるが、この場合は複数のレベル表示具のスムーズなレベル調整を図ることが困難となる。
【0008】
そこで、本発明は上記課題を解決するものであって、自動でレベル表示具のレベル調整を行うことができると同時に、レベル調整精度向上、並びに、レベル表示具からの離脱のスムーズ化の両方を図ることができるレベル表示具用レベル調整装置、及び、これを機能させるプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そのための手段となる、本発明の1つの特徴は、構築物の支持体に取付けられるレベル表示具に係合し、当該レベル表示具を一方向に進退させるドライバーと、外部から照射される墨出し光を感知する感知エリアを有し、当該感知エリアには、一方向の一方側から他方側に向かって連接して並ぶ第1エリア、中央エリア、第2エリアの3つのエリアが設定され、かつ、ドライバーがレベル表示具を一方向に進退させる際には、レベル表示具に追従して進退することで、レベル表示具との間での一方向で見た相対距離を一定に保つ光センサーと、当該光センサーからの情報に応じてドライバーの駆動を制御する制御部とを備えるレベル表示具用レベル調整装置である。制御部は、判定機能と、第1移動機能と、第2移動機能と、進退ストップ機能と、移動続行機能と、維持機能とを含む複数の機能を実現させる制御を行い、支持体に対するレベル表示具の一方向から見た相対位置を位置決めする。判定機能は、墨出し光が光センサーの感知エリアに当たっているか否か、並びに、当該感知エリアに墨出し光が当たっている場合には、当該墨出し光が第1エリア、中央エリア、および、第2エリアのいずれに当たっているかを判定するものである。第1移動機能は、判定機能により墨出し光が第1エリアに当たっていると判定される間、ドライバーによってレベル表示具を一方側に移動させるものである。第2移動機能は、判定機能により墨出し光が第2エリアに当たっていると判定される間、ドライバーによってレベル表示具を他方側に移動させる。進退ストップ機能は、判定機能により墨出し光が第1エリアに当たったと判定された後に墨出し光が中央エリアに当たることをトリガーとして発動され、ドライバーによるレベル表示具の進退をストップさせるものである。移動続行機能は、判定機能により墨出し光が第2エリアに当たったと判定された後に墨出し光が中央エリアに当たることをトリガーとして発動され、墨出し光が中央エリアに当たっていると判定される間、ドライバーによるレベル表示具の一方側への移動を続行させるものである。維持機能は、進退ストップ機能によりドライバーによるレベル表示具の進退がストップしたことをトリガーとして発動され、ドライバーによるレベル表示具の進退がストップした状態で所定の時間維持するものである。
【0010】
これによれば、最初に墨出し光が光センサーの第1エリアに当たった場合、光センサー上において墨出し光が当たる場所は、第1エリアから中央エリアに向かって移動し(第1の移動機能)、その後中央エリアに入ったところでストップする(進退ストップ機能)。一方、最初に墨出し光が光センサーの第2エリアに当たった場合、光センサー上において墨出し光が当たる場所は、第2エリアから中央エリアに向かって移動し(第2移動機能)、この中央エリアを通過して第1エリアに達し(移動続行機能)、その後第1エリアから中央エリアに向かって移動して(第1移動機能)、さらにその後再び中央エリアに入ったところでストップする(進退ストップ機能)。すなわち、光センサー上において墨出し光が当たる場所が、この光センサーにおける中央エリアから見て一方側および他方側のいずれにずれた場合でも、光センサー上において墨出し光が当たる場所が第1エリアから中央エリアに切り替わったところで、レベル表示具はその進退をストップする。このため、例え中央エリアに幅を設けても、レベル表示具を停止する位置の精度向上が可能である。
【0011】
また、レベル表示具のレベル調整が終了した後、所定時間の間、レベル表示具用レベル調整装置の光センサーへの墨出し光の当たり方のいかんによらず、レベル表示具用レベル調整装置によるレベル表示具の進退がストップする。すなわち、レベル表示具のレベル調整が終了した後でレベル表示具用レベル調整装置または墨出し光を発する装置を離脱する場合に、この装置からの墨出し光がレベル表示具用レベル調整装置の光センサーに当たることでレベル表示具が再び進退されて、レベル表示具のレベルがずれてしまうことを回避しうる。すなわち、レベル表示具用レベル調整装置のレベル表示具からの離脱をスムーズに行うことができる。また、レベル調整を終えた後、レベル表示具用レベル調整装置がドライバーを進退させる方向が所望の方向になっていたかを確認する時間的猶予を確保することもできる。
【0012】
上記一つの特徴のレベル表示具用レベル調整装置における好ましい形態の1つにおいては、維持機能を、機能停止機能とすることができる。この機能停止機能は、進退ストップ機能によりドライバーによるレベル表示具の進退がストップし、その後に所定の時間が経過することをトリガーとして発動され、第1の移動機能、第2の移動機能、進退ストップ機能、および、移動続行機能を機能停止状態にするものである。
【0013】
上記構成によれば、レベル表示具のレベル調整が終了した後でレベル表示具用レベル調整装置をレベル表示具から離脱させる際、第1の移動機能、第2の移動機能、進退ストップ機能、および、移動続行機能は一切実現しない。このため一度レベル調整を終えたレベル表示具の進退が行われることをより確実に防止することができる。
【0014】
上記好ましい形態における、さらに好ましい形態の1つにおいては、制御部が、さらに機能復活機能を実現させる制御を行う。機能復活機能は、機能停止機能が発動した後、判定機能により墨出し光が光センサーに当たっている旨の判定がなされている状態が一定時間以上継続するという条件が成立することをトリガーとして発動され、機能停止状態にある第1移動機能、第2移動機能、進退ストップ機能、および、移動続行機能のそれぞれの機能を復活させるものである。
【0015】
上記構成によれば、機能停止状態にある第1移動機能、第2移動機能、進退ストップ機能、及び移動続行機能は、光センサーに墨出し光が当たってから一定の時間が経過するまでは、復活しない。このためレベル表示具用レベル調整装置をレベル表示具から離脱させ、別のレベル表示具のレベル調整を始めようとするときに、使用者にはレベル調整装置のドライバーをレベル表示具に係合するまでの猶予時間が与えられる。これにより、レベル表示具のレベル調整の後、よりスムーズに別のレベル表示具への係合を行い、レベル調整を行うことができるようになる。
【0016】
また、本発明のもう一つの特徴としては、構築物の支持体に取付けられるレベル表示具に係合し、当該レベル表示具を一方向に進退させるドライバーと、外部から照射される墨出し光を感知する感知エリアを有し、当該感知エリアが、一方向の一方側から他方側に向かって連接して並ぶ第1エリア、中央エリア、第2エリアの3つのエリアに分割され、かつ、ドライバーがレベル表示具を一方向に進退させる際には、レベル表示具に追従して進退することで、レベル表示具との間での一方向で見た相対距離を一定に保つ光センサーとを備え、支持体に対するレベル表示具の一方向から見た相対位置を位置決めするレベル表示具用レベル調整装置に、判定機能と、第1移動機能と、第2移動機能と、進退ストップ機能と、移動続行機能と、維持機能とを含む複数の機能を実現させるプログラムである。判定機能は、墨出し光が光センサーの感知エリアに当たっているか否か、並びに、当該感知エリアに墨出し光が当たっている場合には、当該墨出し光が第1エリア、中央エリア、および、第2エリアのいずれに当たっているかを判定するものである。第1移動機能は、判定機能により前記墨出し光が前記第1エリアに当たっていると判定される間、前記ドライバーによって前記レベル表示具を前記一方側に移動させるものである。第2移動機能は、判定機能により墨出し光が第2エリアに当たっていると判定される間、ドライバーによってレベル表示具を他方側に移動させる。進退ストップ機能は、判定機能により墨出し光が第1エリアに当たったと判定された後に墨出し光が中央エリアに当たることをトリガーとして発動され、ドライバーによるレベル表示具の進退をストップさせるものである。移動続行機能は、判定機能により前記墨出し光が前記第2エリアに当たったと判定された後に墨出し光が前記中央エリアに当たることをトリガーとして発動され、前記墨出し光が前記中央エリアに当たっていると判定される間、前記ドライバーによる前記レベル表示具の前記一方端側への移動を続行させるものである。維持機能は、進退ストップ機能によりドライバーによるレベル表示具の進退がストップしたことをトリガーとして発動され、ドライバーによるレベル表示具の進退がストップした状態で所定の時間維持するものである。
【0017】
これによれば、ドライバーと光センサーとを備え、支持体に対するレベル表示具の相対位置を位置決めするレベル表示具用レベル調整装置を、上述した本発明の一つの特徴にかかるレベル表示具用レベル調整装置として機能させることができる。
【0018】
また、上記プログラムにおける好ましい実施形態の1つにおいては、維持機能を、機能停止機能とすることができる。この機能停止機能は、進退ストップ機能によりドライバーによるレベル表示具の進退がストップし、その後に所定の時間が経過することをトリガーとして発動され、第1の移動機能、第2の移動機能、進退ストップ機能、および、移動続行機能を機能停止状態にするものである。
【0019】
上記構成によれば、ドライバーと光センサーとを備え、支持体に対するレベル表示具の相対位置を位置決めするレベル表示具用レベル調整装置を、上述したレベル表示具用レベル調整装置における好ましい形態の1つとして機能させることができる。
【0020】
上記好ましい実施形態のプログラムにおける、さらに好ましい実施形態の1つにおいては、レベル表示具用レベル調整装置に機能復活機能を実現させる。機能復活機能は、機能停止機能により第1の移動機能、第2の移動機能、移動続行機能、および、進退ストップ機能を機能停止状態になっているときに、判定機能により墨出し光が前記光センサーに当たっている旨の判定がなされている状態が一定時間以上継続するという条件が成立することをトリガーとして、機能停止状態にある第1の移動機能、第2の移動機能、移動続行機能、および、進退ストップ機能のそれぞれの機能を復活させるものである。
【0021】
上記構成によれば、ドライバーと光センサーとを備え、支持体に対するレベル表示具の相対位置を位置決めするレベル表示具用レベル調整装置を、上述したレベル表示具用レベル調整装置におけるさらに好ましい形態の1つとして機能させることができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、自動でレベル表示具のレベル調整を行うことができると同時に、レベル表示具のレベル調整精度の向上及びレベル表示具からの離脱のスムーズ化の両方を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】実施形態に係るレベル表示具用レベル調整装置を示す斜視図である。
図2】実施形態に係るレベル表示具用レベル調整装置の使用状態を示す正面図である。
図3図2のIII内の受光器を示す正面図である。
図4】墨出し光と受光器における光センサーとの位置関係を示す模式図である。
図5】墨出し光と受光器における光センサーとの位置関係を示す模式図である。
図6】実施形態に係るレベル表示具用レベル調整装置のレベル調整プログラムの過程を示すフローチャートである。
図7図6の続きであり、実施形態に係るレベル表示具用レベル調整装置のレベル調整プログラムの過程を示すフローチャートである。
図8図7の続きであり、実施形態に係るレベル表示具用レベル調整装置のレベル調整プログラムの過程を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
[実施形態]
以下に、図1図8を用いて、実施形態にかかるレベル表示具用レベル調整装置、及びこのレベル表示具用レベル調整装置1に適用されるプログラムについて説明する。ここで、実施形態にかかるレベル表示具用レベル調整装置1及びこのレベル表示具用レベル調整装置1に適用されるプログラムは、建築物を建設する際における基礎の建築現場において適用されるものを例示する。なお、以下においては、基礎の建築現場にてレベル表示具用レベル調整装置1を使用している状態(図2参照)における上方向を「上方側」、下方向を「下方側」とする。
【0025】
図1に示すように、実施形態にかかるレベル表示具用レベル調整装置1は、ドライバー10と、制御部20と、光センサー30とから構成される。ドライバー10は、カバー11と、回転軸12から構成される。カバー11は矩形筒状に形成されている。また、回転軸12は長軸状に形成されており、先端には二股形状に形成された係合部12aが形成されている。回転軸12は、矩形筒状のカバー11内に挿通され、回転可能に固定されている。
【0026】
制御部20には、電源ボタン21、オートボタン(オートマニュアル切替ボタン)22、上昇ボタン23、及び降下ボタン24、並びに、電源LED25、オートモードLED26、及び、調整完了LED27が設けられている。これらのボタンのうち、少なくとも上昇ボタン23と降下ボタン24はダブルアクションスイッチとする。なお、本明細書において、「ダブルアクションスイッチ」とは、スイッチを軽く押す半押しと、スイッチを強く押し込む全押しとで異なる動作結果を生じる押しボタンスイッチのことをいう。すなわち単に押した場合(半押し)と長押しした場合(全押し)とを感知し分けることができるスイッチのことをいう。さらに、制御部20には音源(図示しない)が内蔵されている。この音源は、制御部20からの制御信号に応じ、3種類のビープ音(ビープ音A、ビープ音B、ビープ音C)を発するように構成されている。
【0027】
また、制御部20の下端には接続端子20aが設けられ、後述する光センサー30との有線接続を行う。また、制御部20にはモーター(図示しない)が内蔵されている。さらに、制御部20は記録媒体(図示しない)を有しており、この記録媒体には後述のプログラムが記録されている。この記録の態様は、制御部20内に配置した回路を記録媒体として、この回路の結線によりプログラムを記録するワイヤードロジックの態様、または、制御部20内に配置したストレージを記録媒体とし、このストレージにコンピュータ読み取り可能にプログラムを記録する態様のいずれであってもよい。制御部20のモーターは上記プログラムの指示に沿って駆動する。モーターはドライバー10の回転軸12と接続しており、モーターの回転に合わせて回転軸12も回転する。
【0028】
光センサー30は、センサー部31と、取手部32から構成される。センサー部31は縦長の矩形状であり、さらに上下方向にそって矩形状の枠部31aが設けられている。枠部31aの底には、当たった光を感知する感知エリア40が形成されている。
【0029】
図3に示すように、感知エリア40は上方側感知部40aおよび下方側感知部40bの2つの素子をこの順で上下に並べた構成である。上方側感知部40aおよび下方側感知部40bは、それぞれ、当たった光量に応じた電流量の出力を出し、この出力を換算した信号を発する。これらの信号に基づき、光センサー30は、外部からの墨出し光(具体的には例えば図2に示すレーザー発振器3が発する墨出し光R)が感知エリア40に当たったか否か、および、墨出し光が感知エリア40に当たっている場合には、墨出し光が感知エリア40に仮想的に設定されたエリアである第1エリア41、第2エリア42、中央エリア43のいずれに当たっているかを感知する。ここで、第1エリア41は、上方側感知部40aに当たる光量が、下方側感知部40bに当たる光量と比して有意に多いエリアと設定される。また、第2エリア42は、上方側感知部40aに当たる光量が下方側感知部40bに当たる光量と比して有意に少ないエリアと設定される。また、中央エリア43は、上方側感知部40aに当たる光量と下方側感知部40bに当たる光量との間に有意な差がないエリアと設定される。このため、中央エリア43は上方側感知部40a上に位置される仮想境界線43aと、下方側感知部40b上に位置される仮想境界線43bとに挟まれたある程度のギャップd(図3参照)を有するエリアとなる。また、感知エリア40において、第1エリア41は中央エリア43よりも上方側のエリア、第2エリア42は中央エリア43よりも下方側のエリアを第2エリア42となる。なお、「上方側」は本発明における「一方側」に、「下方側」は本発明における「他方側」に相当する。
【0030】
また、光センサー30の上端部には接続端子31bが設けられている。接続端子31bは、上述の制御部20の接続端子20a(図1参照)と接続して、制御部20と光センサー30を有線接続し、光センサー30からの情報を制御部20に伝達する。
【0031】
図1に示すように、取手部32は、センサー部31をドライバーに固定するものである。取手部32は、取手部本体32a、挟持部32b、留め具32cからなる。取手部32は背部と光センサー本体31が取り付けられる底部から構成される略L字状の部材である。取手部本体32aの背部には溝が設けられており、その溝に対し挟持部32bが嵌め込まれ、挟持部32bが取手部本体32aの背部を移動可能とされている。留め具32cは軸部と傘部から構成される傘状の部材である。
【0032】
取手部本体32aの底部と挟持部32bによって、ドライバー10は挟み込まれ、留め具32cの軸部の端に、挟持部32bが押さえ込まれて固定されることによって光センサー30はドライバー10に対して固定される。これにより、光センサー30はドライバー10の回転軸12の係合部12aとの相対距離が常に一定に保たれることとなる。
【0033】
続いて、図2を用いてレベル表示具用レベル調整装置1の使用状態を説明する。建築物を構成する基礎の躯体の天端からは筋材60(例えば躯体の鉄筋)が突出している。筋材60には固定具52が固定されている。この固定具52には右ねじ形状の雌ネジが形成されている。そして、レベル表示具51は、その上端が蝶羽形状に形成されたいわゆる蝶ボルトとして形成されている。さらに蝶ボルト形状のレベル表示具51のボルト部分は右ねじ形状の雄ネジとなっている。レベル表示具51は固定具52の雌ネジに対し螺合される。これにより、レベル表示具51が右回転(矢印A)すると、下方側に移動(矢印B)し、レベル表示具51が左回転(矢印C)すると、上方側に移動(矢印D)することとなる。これにより、レベル表示具51の上端の位置を定めることができる。なお、筋材60は、本発明における「支持体」に相当する。
【0034】
また、建築物の建築現場には、前もってレーザー発振器3がセットされている。このレーザー発振器3は、セットされている場所の傾斜状態によらず、周囲に水平なレーザー光を投射する。このレーザー光は、レベル表示具用レベル調整装置1が水平の基準として利用する墨出し光R(図2の一点鎖線)となる。
【0035】
レベル表示具用レベル調整装置1のドライバー10における係合部12aは、レベル表示具51の上端、蝶羽形状に形成されている部分に係合する。光センサー30の感知エリア40は墨出しRを感知すると、光センサー30からの情報が制御部20に伝達される。そして、光センサー30の感知エリア40が墨出し光Rを感知した場所に応じて、制御部20に内蔵されているモーターが駆動し、回転軸12を回転させ、係合部12aに係合されたレベル表示具51を任意の方向に回転させる。これにより、レベル表示具51のレベルを調整することができる。
【0036】
続いて、使用状態を示す図2、光センサー30の感知エリア40と墨出し光Rとの位置関係を示す図4図5、及びプログラムを示すフローチャートの図6〜8を用いてレベル表示具用レベル調整装置1の使用方法、及びレベル表示具用レベル調整装置1の使用に際して、このレベル表示具用レベル調整装置1の制御部20(以下、単に「制御部20」とも称する。)により実行される各ステップについて説明する。
【0037】
レベル表示具用レベル調整装置1を使用する場合、まず、レベル表示具用レベル調整装置1の使用者(図示せず。以下、単に「使用者」とも称する。)は、図2に示すように、固定具52を介して筋材60に固定されたレベル表示具51に、回転軸12の係合部12aを係合させる。このとき、使用者は、レベル表示具51の留め具32cに水準器70(図1参照)を取り付けて、レベル表示具51の垂直出しを行ってもよい。
【0038】
そして、使用者は、レベル表示具用レベル調整装置1の電源ボタン21を押す。これに対して、制御部20は自身の記録媒体に記録されたプログラムを自動実行する。このプログラムを実行した制御部20は、後述する各ステップを実行するために必要な初期設定を行った後、その処理を図6のステップS10に進める。なお、上記初期設定には、制御部20がそのモーターを回転させる際の回転速度の上限および下限を設定する処理が含まれる。
【0039】
ステップS10においては、制御部20は、電源LED25を点灯させる。これにより、使用者は、レベル表示具用レベル調整装置1が起動していることを知ることができる。電源LED25の点灯後、制御部20はその処理をステップS20に進める。
【0040】
ステップS20においては、制御部20は、自身の制御をオートモード(すなわち、使用者による制御部20の操作によらず自動で制御を進める状態)にする。さらに、制御部20はオートモードLED26(図1図2参照)を点灯させる。これにより、使用者は、レベル表示具用レベル調整装置1がオートモードで制御されていることを知ることができる。オートモードLED26の点灯後、制御部20はその処理をステップS30に進める。
【0041】
ステップS30においては、制御部20は、電源ボタン21、オートボタン22、上昇ボタン23、および、下降ボタン24(図1図2参照)のいずれかが操作されたか否かを判定する。電源ボタン21が操作された場合、制御部20は、即座にレベル表示具用レベル調整装置1のシャットダウンを行う。また、ステップS30の判定結果が「No」である(すなわち、電源ボタン21、オートボタン22、上昇ボタン23、および、下降ボタン24のいずれもが操作されていない)場合、制御部20はオートモードを維持し、その処理をステップS40に進める。
【0042】
また、制御部20がステップS30の判定結果が「Yes」であると判定する状態となった(すなわち、オートボタン22、上昇ボタン23、および、下降ボタン24のうちいずれかのボタンの操作があった)場合、制御部20はその状態を手動モード(すなわち使用者による制御部20の操作に応じて制御を進める状態)とし、その処理をステップS35に進める。
【0043】
ステップS35においては、制御部20は、内蔵されている音源の動作を停止状態とする。すなわち、音源が3種類のビープ音のいずれかを発振している場合はビープ音を停止させる。音源の動作を停止させた後、制御部20はその処理をステップS50に進める。
【0044】
ステップS50においては、制御部20は、上昇ボタン23が操作されたか否かを判定する。このステップS50の判定結果が「Yes」である(すなわち、上昇ボタン23が押された)場合、制御部20はその処理をステップS60に進める。
【0045】
ステップS50の判定結果が「No」である(すなわち、上昇ボタン23が押されていない)場合、制御部20は処理をステップS70に進める。
【0046】
ステップS60においては、制御部20が自身に内蔵されているモーターおよび回転軸12を左回転させることで、回転軸12の係合部12aに係合されたレベル表示具51を左回転させる(図2の矢印C)。すなわち、レベル表示具用レベル調整装置1は、レベル表示具51を上昇させる(図2の矢印D)。そしてモーターの左回転を開始した状態で、制御部20はその処理をステップS90に進める。
【0047】
ステップS70においては、制御部20は、降下ボタン24が操作されたか否かを判定する。このステップS70の判定結果が「Yes」である(すなわち、降下ボタン24が押されている)場合、制御部20はその処理をステップS80に進める。
【0048】
ステップS70の判定結果が「No」である(すなわち、降下ボタン24が押されていない)場合、制御部20はその処理をステップS140に進める。
【0049】
ステップS80においては、制御部20が自身に内蔵されているモーターおよび回転軸12を右回転させることで、回転軸12の係合部12aに係合されたレベル表示具51を右回転させる(図2の矢印A)。すなわち、レベル表示具用レベル調整装置1は、レベル表示具51を降下させる(図2の矢印B)。そしてモーターの右回転を開始した状態で、制御部20はその処理をステップS90に進める。
【0050】
ステップS90においては、制御部20は、上昇ボタン23または降下ボタン24が押されたことを前提に、いずれかのボタンが全押しされたかどうか否かを判定する。このステップS90の判定結果が「Yes」である(上昇ボタン23または降下ボタン24のいずれかが長押しされている)場合、制御部20はその処理をステップS100に進める。
【0051】
ステップS90の判定結果が「No」である(上昇ボタン23及び降下ボタン24のいずれも全押しされなかった)場合、制御部20はその処理をステップS120に進める。
【0052】
ステップS100においては、制御部20は、モーターの回転速度が最高速か否かを判定する。すなわち、制御部20は、そのモーターを、上述した初期設定で設定された上限の回転速度で回転させているか否かを判定する。このステップS100の判定結果が「Yes」である(モーターの回転速度が最高速である)場合、制御部20はその処理をステップS130に進める。
【0053】
ステップS100の判定結果が「No」である(モーターの回転速度が最高速でない)場合、制御部20はその処理をステップS110に進める。
【0054】
ステップS110においては、制御部20は、そのモーターの回転速度の設定を上げる。すなわち、制御部20は、そのモーターの回転速度の設定を、上述した初期設定で設定された上限の回転速度にする。そして、制御部20はその処理をステップS130に進める。
【0055】
ステップS120においては、制御部20は、そのモーターの回転速度を最低速に設定する。すなわち、制御部20は、そのモーターの回転速度の設定を、上述した初期設定で設定された下限の回転速度にする。そして、制御部20はその処理をステップS130に進める。
【0056】
ステップS130においては、制御部20は、直前に実行されたステップS110またはステップS120にて設定された回転速度でモーターが回転する状態となるように、モーターの回転を制御する。すなわち、制御部20は、ステップS110を経て最高速でモーターを回転させる設定となっている場合は最高速で、ステップS120を経て最低速でモーターを回転させる設定となっている場合は最低速で、モーターを回転させる。そして、制御部20はその処理をステップS50に進める。すなわち、制御部20は、上記手動モードを維持し、この手動モードの各ステップを繰り返す。
【0057】
ステップS140においては、制御部20は、モーターの回転を停止させる。モーターの回転を停止させた後、制御部20はその処理をステップS150に進める。
【0058】
ステップS150においては、制御部20は、オートボタン22が操作されたか否かを判定する。このステップS150の判定結果が「No」である(すなわち、オートボタン22が押されていない)場合、制御部20はその処理をステップS30に進める。
【0059】
ステップS150の判定結果が「Yes」である(すなわち、オートボタン22が押されている)場合、制御部20はその処理をステップS160に進める。
【0060】
ステップS160においては、制御部20は、この制御部20がオートモードで駆動しているか、手動モードで駆動しているかどうかを判定する。このステップS160の判定結果が「Yes」である(すなわち、制御部20がオートモードで制御を行っている)場合、制御部20はその処理をステップS170に進める。
【0061】
ステップS160の判定結果が「No」である(すなわち、制御部20が手動モードで制御を行っている)場合、制御部20はその処理をステップS180に進める。
【0062】
ステップS170においては、制御部20は、この制御部20の制御を手動モードに切り替え、オートモードLED26を消灯させる。これにより、使用者は、制御部20の制御が手動モードに切り替わったことを知ることができる。オートモードLED26の消灯後、制御部20はその処理をステップS50に進める。
【0063】
ステップS180においては、制御部20は、この制御部20の制御をオートモードに切り替え、オートモードLED26を点灯させる。これにより、使用者は、制御部20の制御がオートモードに切り替わったことを知ることができる。オートモードLED26の点灯後、制御部20はその処理をステップS30に進める。
【0064】
ステップS40においては、制御部20は、受光情報の有無、すなわち、光センサー30の感知エリア40に対し、墨出し光Rが当たったか否かを判定する。このステップS40の判定結果が「No」である(感知エリア40に墨出し光Rが当たっていない)場合、制御部20はその処理をステップS30に進める。
【0065】
ステップS40の判定結果が「Yes」である(感知エリア40に墨出し光Rが当たっている)場合、制御部20はその処理を図7に示すステップS190に進める。
【0066】
ステップS190においては、制御部20は、「中心検知」が成立するか否か、すなわち感知エリア40における中央エリア43(図3参照)に対して、墨出し光Rが当たっているか否かを判定する。このステップS190の判定結果が「No」である(感知エリア40に墨出し光Rが当たっていると判定したものの、墨出し光Rが中央エリア43に当たっていないと判定する)場合、制御部20はその処理をステップS200に進める。
【0067】
ステップS190の判定結果が「Yes」である(墨出し光Rが中央エリア43に当たっていると判定する)場合、制御部20はその処理をステップS270に進める。
【0068】
ステップS200においては、制御部20は、「下検知」が成立するか否か、すなわち感知エリア40における第1エリア41(図3参照)に対して、墨出し光Rが当たっているか否かを判定する。このステップS200の判定結果が「Yes」である(第1エリア41に墨出し光Rが当たっていると判定する)場合、制御部20はその処理をステップS210に進める。
【0069】
ステップS200の判定結果が「No」である(第1エリア41に墨出し光Rが当たっていないと判定する)場合、制御部20はその処理をステップS230に進める。
【0070】
ステップS210においては、制御部20は、自身に内蔵されているモーターを左回転させる。このとき、制御部20は、そのモーターに接続している回転軸12を、その係合部12aに係合されたレベル表示具51と一緒に左回転させることで、レベル表示具51を上昇させる。これにより、墨出し光Rの当たる位置は第1エリア41から下方側にずれていき、中央エリア43に近づく(図4(a)参照)。そして、制御部20は、モーターを左回転させ始めると同時に、内蔵されている音源に制御信号を発信し、ビープ音A(調整中ブザー音)を発生させる。その後、制御部20はその処理をステップS220に進める。このステップS210は本発明における「第1移動機能」に相当する。
【0071】
ステップS220においては、制御部20は、感知エリア40における受光データが「下検知」であることを設定する。すなわち、制御部20は、第1エリア41に墨出し光Rが当たってモーターを駆動したことを記憶する。そして、制御部20はその処理をステップS30に進める。
【0072】
ステップS230においては、制御部20は、「上検知」が成立するか否か、すなわち感知エリア40における第2エリア42(図3参照)に対して、墨出し光Rが当たっているか否かを判定する。このステップS230の判定結果が「Yes」である(第2エリア42に墨出し光Rが当たっていると判定する)場合、制御部20はその処理をステップS240に進める。
【0073】
ステップS230の判定結果が「No」である(第2エリア42に墨出し光Rが当たっていないと判定する)場合、制御部20はその処理をステップS260に進める。なお、上述のステップS40、ステップS190、ステップS200、及びステップS230の各ステップによりレベル表示具用レベル調整装置1に実現される機能は、本発明における「判定機能」に相当する。
【0074】
ステップS240においては、制御部20は、この制御部20に内蔵されているモーターを右回転させる。すなわち、モーターに接続している回転軸12、その係合部12aに係合されたレベル表示具51と一緒に右回転(図2の矢印A)させることで、レベル表示具51を降下(図2の矢印B)させる。これにより、墨出し光Rの当たる位置は第2エリア42から上方側にずれていき、中央エリア43に近づく(図5(a)参照)。そして、制御部20は、モーターを右回転させ始めると同時に、内蔵されている音源に制御信号を発信し、ビープ音A(調整中ブザー音)を発生させる。その後、制御部20はその処理をステップS250に進める。このステップS240によりレベル表示具用レベル調整装置1に実現される機能は本発明における「第2移動機能」に相当する。
【0075】
ステップS250においては、制御部20は、感知エリア40における受光データが「上検知」であることを設定する。すなわち、制御部20は、第2エリア42に墨出し光Rが当たってモーターを駆動したことを記憶する。そして、制御部20はその処理をステップS30に進める。
【0076】
ステップS260においては、制御部20は、そのモーターの回転を停止して、電源ボタン21、オートボタン22、上昇ボタン23、および、下降ボタン24のいずれかが操作されるまでの間待機する。そして、制御部20は、上記待機を解除する操作がなされたときに、その処理をステップS30に進める。ここで、制御部20の処理がステップS260に進むのは、制御部20が感知エリア40で墨出し光Rを感知し制御動作に入ったものの、墨出し光Rが感知エリア40から一瞬で外れてしまった場合や、ノイズにより、一瞬受光情報を受けた状態が起きてしまった場合などの、エラーが生じた場合である。すなわち、ステップS260によれば、上記エラーを防止するため、一度モーターの回転を停止し、制御部20を待機状態にしたうえでオートモードまたは手動モードに復帰することができる。
【0077】
ステップS270においては、制御部20は、この制御部20に記憶された情報を検索して、中央エリア43に墨出し光Rが当たる前に、第1エリア41に墨出し光Rが当たっていたか否かを判定する。なお、第1エリア41に墨出し光Rが当たっていたか否かは、ステップS220で設定した受光データを基に判断する。このステップS270の判定結果が「Yes」である(すなわち、中央エリア43に墨出し光Rが当たる前に、第1エリア41に墨出し光Rが当たっていたと判定された(ステップS220を受け、受光データが「下検知」に設定されていた))場合、制御部20はその処理をステップS280に進める。
【0078】
ステップS270の判定結果が「No」である(すなわち、中央エリア43に墨出し光Rが当たる前に、ステップS190で中央エリア43に墨出し光Rが当たっていないと判定された)場合、制御部20はその処理をステップS310に進める。
【0079】
ステップS280においては、制御部20は、受光データを「中心検知」に設定してカウントを開始する。この際、制御部20は、中央エリア43に墨出し光Rが当たったことを記憶したうえでモーターを停止させ、レベル表示具51の進退をストップさせる。ついで、制御部20は、秒数カウントを開始する。ただし、制御部20は、ステップS280による秒数カウントが既に実行されている場合は、改めて秒数カウントを開始させることはない。そして、制御部20はその処理をステップS290に進める。なお、このステップS280によりレベル表示具用レベル調整装置1に実現される機能は、本発明における「進退ストップ機能」に相当する。
【0080】
ステップS290においては、制御部20は、内蔵されている音源に制御信号を出力することで、ビープ音B(中心検知ブザー音)を発生させる。そして、制御部20はその処理をステップS300に進める。
【0081】
ステップS300においては、制御部20は、ステップS280の秒数カウントが開始されてから、上述した初期設定で設定された秒数が経過するまでの間、中央エリア43に墨出し光Rが当たった状態が維持されたか否かを判定する。このステップS300の判定結果が「Yes」である(すなわち、中央エリア43に墨出し光Rが当たったまま設定された秒数が経過したと判定された)場合、制御部20は、ステップS280の秒数カウントを停止させ、その処理をステップS330(図8参照)に進める。
【0082】
ステップS300の判定結果が「No」である(すなわち、ステップS280の秒数カウントが開始されてから、上述した初期設定で設定された秒数が経過していない、あるいは、中央エリア43に墨出し光Rが当たらなくなったと判定された)場合、制御部20はその処理をステップS30に進める。なお、制御部20は、「中央エリア43に墨出し光Rが当たらなくなったと判定された」ことによりその処理をステップS300からステップS30に進める際には、ステップS280の秒数カウントを停止させる。
【0083】
ステップS310においては、制御部20は、この制御部20に記憶された情報を検索して、2回前に実行されたステップS190の判定に用いられたデータに対して「上検知」が成立するか否か(すなわち、中央エリア43に墨出し光Rが当たった後に、第2エリア42に墨出し光Rが当たったか否か)を判定する。このステップS310の判定結果が「Yes」である(すなわち、中央エリア43に墨出し光Rが当たる前に、第2エリア42に墨出し光Rが当たっていたと判定された(ステップS250を受け、受光データが「上検知」に設定されていた))場合、制御部20はその処理をステップS320に進める。
【0084】
ステップS310の判定結果が「No」である(すなわち、プログラムの起動開始後からのステップS190の累計実行回数が1回以下であるか、中央エリア43に墨出し光Rが当たった後、第2エリア42に墨出し光Rが当たっていないと判定された(ステップS280を受け、受光データが「中央検知」に設定されていた))場合、制御部20はその処理をステップS280に進める。
【0085】
ステップS320においては、制御部20は、中央エリア43に墨出し光Rが当たる直前まで右回転させていたモーターを、その回転速度が上述した初期設定で設定された下限の回転速度となる設定で右回転させ続ける。モーターの回転速度を最低速に設定した後、制御部20はその処理をステップS30に進める。このステップS320は、本発明における「移動続行機能」に相当する。
【0086】
ステップS330においては、制御部20は、上述した音源が発する音を停止させる。そして、制御部20はその処理をステップS340に進める。
【0087】
ステップS340においては、制御部20は、上述した音源に制御信号を発信することで、レベル表示具51のレベルの調整(筋材60に対するレベル表示具51の上下方向から見た相対位置の位置決め)が終わったことを示す音であるビープ音C(調整完了合図音)を発生させる。そして、制御部20は処理をステップS350に進める。
【0088】
ステップS350においては、制御部20は調整完了LED27(図1、2参照)を点灯させる。そして、制御部20は、上述した初期設定で設定された所定の時間が経過するまでの間、停止状態となる。この停止状態においては、光センサー30が感知エリア40で感知する光の情報(受光情報)、ならびに、電源ボタン21、オートボタン22、上昇ボタン23、および、下降ボタン24の各ボタンに対する操作は無視される。また、停止状態においては、制御部20のモーターはその動作を停止する。なお、制御部20は、停止状態になってから上記所定の時間が経過すると停止状態を解除し、その処理をステップS360に進める。ステップS350によりレベル表示具用レベル調整装置1に実現される機能は、本発明における「維持機能」および「機能停止機能」に相当する。
【0089】
ステップS360においては、制御部20は、光センサー30の感知エリア40に墨出し光Rが当たったか否かを判定する。このステップS360の判定結果が「Yes」である(すなわち、感知エリア40に墨出し光Rが当たったと判定された)場合、制御部20は、その処理をステップS370に進める。
【0090】
ステップS360の判定結果が「No」である(すなわち、感知エリア40に墨出し光Rが当たっていないと判定された)場合、制御部20は、その処理を進めず、ステップS360の処理を繰り返し実行する。
【0091】
ステップS370においては、制御部20は、感知エリア40に墨出し光Rが当たり始めてからの時間カウントを開始する。ただし、制御部20は、ステップS370による時間カウントが既に実行されている場合は、改めて時間カウントを開始させることはない。そして、制御部20はその処理をステップS380に進める。
【0092】
ステップS380においては、制御部20は、ステップS370の時間カウントが開始されてから、上述した初期設定で設定された時間が経過するまでの間、感知エリア40に墨出し光Rが当たった状態が維持されたか否かを判定する。このステップS380の判定結果が「Yes」である(すなわち、感知エリア40に墨出し光Rが当たったまま設定された時間が経過したと判定された)場合、制御部20は、ステップS370の時間カウントを停止させ、その処理をステップS390に進める。
【0093】
ステップS380の判定結果が「No」である(すなわち、ステップS370の時間カウントが開始されてから、上述した初期設定で設定された時間が経過していない、あるいは、感知エリア40に墨出し光Rが当たらなくなったと判定された)場合、制御部20はその処理をステップS360に進める。なお、制御部20は、「感知エリア40に墨出し光Rが当たらなくなったと判定された」ことによりその処理をステップS380からステップS360に進める際には、ステップS370の時間カウントを停止させる。
【0094】
ステップS390においては、制御部20は、この制御部20の制御をオートモードに切り替え、オートモードLEDを点灯させる。これにより、使用者は、制御部20の制御がオートモードに復帰したことを知ることができる。そして、制御部20はその処理をステップS30に進める。
【0095】
以上のプログラムを経て使用されるレベル表示具用レベル調整装置1は以下の利点を有する。まず、図4に示すように、ステップS200からステップS210、ステップS220と経る間、感知エリア40に当たる墨出し光Rが位置は、第1エリア41から中央エリア43に向かって移動し、レベル表示具51はドライバーに左回転させられて基準線Nに近づく(図4(a)参照)。そして、ステップS30、ステップS40、ステップS190、ステップS270、ステップS280と経たとき、墨出し光Rが当たる位置は第1エリア41と中央エリア43の境界線43a上で停止し、レベル表示具51も基準線に到達して停止する(図4(b)参照)。
【0096】
一方、図5に示すように、ステップS230からステップS240、ステップS250と経る間、墨出し光Rの感知エリア40における当たる位置は、第2エリア42から中央エリア43に向かって移動し、レベル表示具51の上端はドライバーに右回転させられて降下し、基準線Nに近づく(図5(a)参照)。ステップS30、ステップS40、ステップS190、ステップS270、ステップS310、ステップS320を経る間、感知エリア40における墨出し光Rが当たる位置は、中央エリア43から第1エリア41に向かって移動し続ける。すなわち、レベル表示具51の上端も基準点に近づくべく降下し、基準線Nに近づく(図5(b)参照)。そして、ステップS200からステップS210、ステップS220と経る間、墨出し光Rの感知エリア40上の感知位置は、第1エリア41から中央エリア43に向かって移動する。すなわち、レベル表示具51の上端が基準線Nを一度通り過ぎた後、レベル表示具51は左回転させられて上昇し、再び基準線Nに近づく(図5(c)参照)。さらに、ステップS30、ステップS40、ステップS190、ステップS270、ステップS280と経たとき、墨出し光Rが当たる位置は、第1エリア41と中央エリア43の境界線43a上で停止し、レベル表示具51の上端も基準線N上で停止する(図5(d)参照)。すなわち、墨出し光Rが当たる位置は必ず境界線43aで停止し、基準線N上でレベル表示具51の上端を止めることが可能である。すなわち、レベル表示具51のレベル調整精度の向上が見込まれる。
【0097】
また、ステップS350を経て、調整完了LED27が点灯したことを受け、レベル表示具用レベル調整装置1の使用者は、係合部12aをレベル表示具51から外し、別のレベル表示具を調整しに行く間、感知エリア40に墨出し光Rが当たってもモーターが回転してしまうことがなく、一度調整し終わったレベル表示具51の位置をずらしてしまうことがない。このため、レベル調整の終わったレベル表示具51から速やかにレベル表示具用レベル調整装置1を離脱させることができる。
【0098】
ステップS370からステップS390を経て、オートモードに復帰することにより、新たなレベル表示具にレベル表示具用レベル調整装置1の係合部12aを係合させた後、再びレベル表示具のレベルの調整ができるようになる。このため、レベル表示具51のレベル調整の後、スムーズに別のレベル表示具のレベル調整を行うことができる。
【0099】
[その他の実施形態]
本発明は、図やフローチャートなどを用いて上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。すなわち、上述した実施形態は、建築物の基礎の建築現場で用いられるものであったが、本発明における「構築物」は建築物と構造物との両方を含む概念であり、両者に必要な箇所で本発明を適用することができる。例えば、建築物としては基礎工程に限らず、高さを一定にする必要のある工程において適用できるほか、天井からの距離を一定に保つための器具の距離の調整に適用することができる。また、本発明は、躯体壁に柱状の取り付け部材を介して内装壁を取り付けるふかし壁工法において、躯体壁から内装壁までの距離を一定に保つための器具の距離の調整に適用することもできる。また、構造物に関しては、建設される構造物の形状は問わない。例えば、舗装道路における基層の不陸を整正するための器具の距離の調整や、区画を規定する境界標の位置調整、道路の側壁の不陸の調整等にも適用することができる。
【0100】
さらに、本発明における「支持体」は上述の実施形態では「筋材」に該当するが、一定の位置に存在し、レベル表示具の位置決めを行う基準となるのであれば、如何なるものでも構わない。例えば、基礎の躯体や、基礎そのもの、その他構築物を構築する地面なども含まれるものとする。
【0101】
また、制御部20はドライバー10及び光センサー30から分離した状態で設けられているが、制御部はドライバー10または光センサー30のいずれか一方に一体化された状態で設けても良い。あるいは、ドライバー10及び光センサー30の双方にそれぞれ制御部を設けて、ドライバー10と光センサー30を協働させて制御しても構わない。
【0102】
また、本実施形態においては制御部20と光センサー30を有線接続しているが、両者の有線での接続は必須ではなく、無線により制御部20で光センサー30を制御しても構わない。
【0103】
さらに、本実施形態では上方側を「一方側」、下方側を「他方側」としているが、上方側を「他方側」、下方側を「一方側」と設定し、「第1エリア41」を「第2エリア」に、「第2エリア42」を「第1エリア」に設定しても構わない。
【0104】
また、上記実施形態においては、上下方向を「一方向」としているが、構築物の支持体に対し、進入する進入方向、または、前記進入方向と反対に離間する離間方向であれば、特に方向は定められない。例えば、支持体に進入する方向が横方向である場合は横方向となる。
【0105】
また、実施形態においてレベル表示具51のボルト部分は右ねじ状としているが、左ねじ状としても構わない。さらにレベル表示具51の形状は蝶ボルト形状とする必要はなく、筋材60に対し、上下方向に進退可能であればどのような形状でも構わない。さらに、レベル表示具51はその上端を基礎の天端の基準とするものであるが、下端を基礎の天端の基準とするものであっても構わない。
【0106】
また、実施形態における固定具52は、基礎の躯体から突出する筋材60に装着されるものであるが、レベル表示具51を固定できるのであれば特に形状は問わず、種々の形状を取ることが可能である。例えば、基礎の躯体に埋め込むことで、レベル表示具51を基礎の躯体に取り付ける物でも構わない。
【0107】
そして、レベル表示具51の形に合わせ、係合部12aの形も種々に変更することが可能である。例えば、レベル表示具51の上端が六角形である場合、係合部12aもその形に合わせて六角形とすることができる。
【0108】
また、レベル表示具51を進退させる一方向は、レベル表示具51を取り付ける対象が筋材60以外の「支持体」である場合、異なるものであっても良い。例えば、レベル表示具が建築物の天井からの距離を一定に位置決めするためのものである場合は、上述する実施形態同様に上下方向であるが、建築物の壁からの距離を一定に位置決めするものであれば横方向、斜面などからの距離を一定に位置決めするものであれば斜傾した方向としても構わない。
【0109】
また、実施形態における感知エリア40は、上方側感知部40aと下方側感知部40bから構成されるものとしたが、この構成とすることは問わない。例えば、一つながりの感知部から構成し、感知した箇所に応じて第1エリア41、中央エリア43、第2エリア42を設定しても良い。
【符号の説明】
【0110】
1 レベル表示具用レベル調整装置
10 ドライバー
20 制御部
30 光センサー
40 感知エリア
41 第1エリア
42 第2エリア
43 中央エリア
51 レベル表示具
R 墨出し光

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8