(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1のパーソナルストリームを復号し、利用者の第2の入力に基づいてディスプレイ用の復号済み音声及びビデオを出力する、前記入力ストリームプロセッサに接続されるビデオ復号器及び音声復号器
を更に含む、請求項1に記載の機器。
前記受信機識別番号は前記第1のパーソナルストリームに関する第1のプログラムマップテーブルの中で特定され、前記少なくとも1つの他の受信機識別番号は前記少なくとも1つの第2のパーソナルストリームに関する少なくとも1つの第2のプログラムマップテーブルの中で特定される、請求項1に記載の機器。
前記受信機識別番号は前記第1のパーソナルストリームに関する第1のプログラムマップテーブルの中で見つかり、前記少なくとも1つの他の受信機識別番号は前記少なくとも1つの第2のパーソナルストリームに関する少なくとも1つの第2のプログラムマップテーブルの中で見つかる、請求項7に記載の方法。
前記所望のメジャーチャネル及びマイナーチャネルの番号が、前記第1のプログラムマップテーブル及び前記少なくとも1つの第2のプログラムマップテーブルのそれぞれについて同じ番号である、請求項13に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0012】
実施形態の詳細な解説
図示の要素は様々な形態のハードウェア、ソフトウェア、又はその組合せによって実装され得ることを理解すべきである。好ましくはこれらの要素は、プロセッサ、メモリ、及び入出力インタフェースを含み得る1つ又は複数の適切にプログラムされた汎用装置上でハードウェアとソフトウェアとの組合せによって実装される。本明細書では「接続」という語句は直接接続されること、又は1つ若しくは複数の中間コンポーネントを介して間接的に接続されることを意味するものだと定義する。かかる中間コンポーネントは、ハードウェアによるコンポーネント及びソフトウェアによるコンポーネントの両方を含み得る。
【0013】
この説明は本開示の原理を示す。従って本明細書で明示的に説明され又は図示されていなくても、本開示の原理を実施し本開示の趣旨及び範囲に含まれる様々な構成を当業者なら考案できることが理解されよう。
【0014】
本明細書で挙げる全ての例及び条件付き言語は、当技術分野を促進するために発明者がもたらす本開示の原理及び概念を読者が理解するのを助けるための教示を目的とするものであり、具体的に挙げるかかる例及び条件に限定されないものと解釈されるべきである。
【0015】
更に、本開示の原理、態様、及び実施形態、並びにその具体例を挙げる本明細書の全ての表現は、その構造上の等価物及び機能上の等価物の両方を包含することを意図する。加えて、かかる等価物は現在知られている等価物並びに将来開発される等価物、即ち構造に関係なく同じ機能を実行する開発される任意の要素の両方を含むことを意図する。
【0016】
従って、例えば本明細書に示すブロック図は、本開示の原理を具体化する例示的回路の概念図を表すことを当業者なら理解されよう。同様に、任意の流れ図、工程図、状態遷移図、疑似コード等は、コンピュータ可読媒体内で実質的に表すことができ、そのためコンピュータ又はプロセッサによって、かかるコンピュータ又はプロセッサが明示的に示されていようがいまいが実行される様々なプロセスを表すことが理解されよう。
【0017】
図示の様々な要素の機能は、専用ハードウェア並びに適切なソフトウェアに関連してソフトウェアを実行可能なハードウェアを使用することによって与えられ得る。プロセッサによって与えられるとき、それらの機能は単一の専用プロセッサによって、単一の共用プロセッサによって、又はその一部が共用され得る複数の個別のプロセッサによって与えられ得る。更に、「プロセッサ」又は「コントローラ」という用語を明示的に使用することは、ソフトウェアを実行可能なハードウェアに排他的に言及するものだと解釈すべきではなく、デジタル信号プロセッサ(DSP)ハードウェア、ソフトウェアを記憶するための読取専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、及び不揮発性記憶域を制限なしに暗に含み得る。
【0018】
他の従来の及び/又は特注のハードウェアも含まれ得る。同様に、図示の何れのスイッチも概念上のものに過ぎない。それらの機能は、プログラムロジックの動作によって、専用ロジックによって、プログラム制御及び専用ロジックの相互作用によって、更には手動で実行することができ、文脈からより明確に理解されるように特定の技法が実装者によって選択可能である。
【0019】
本明細書の特許請求の範囲では、指定の機能を行うための手段として表す如何なる要素も、例えばa)その機能を行う回路素子の組合せ、又はb)その機能を行うためにソフトウェアを実行するための適切な回路と組み合わせられる任意の形式の、従ってファームウェアやマイクロコード等を含むソフトウェアを含む、その機能を行う任意のやり方を包含することを意図する。かかる特許請求の範囲によって定める本原理は、列挙する様々な手段によって与えられる機能が、特許請求の範囲が必要とするやり方で組み合わせられ、まとめられるという事実にある。従って、それらの機能を提供可能な如何なる手段も本明細書に示す手段と等価と見なす。
【0020】
本開示は、年齢、身体障害、貧困、場所等の理由から、とりわけ最新の電子器具に通じていない人口区分について、新たな通信手段により容易にアクセスできるようにするためにインターネットからTVにビデオ、音声、及びデータを配信するための効率的技法、並びにインターネット上の情報にアクセスするための方法及び手段を対象とする。例えば、高齢者の団体がスマートフォン等の最新の電子器具を扱うこと、ソーシャルネットワーク、例えばFacebook(商標)、Twitter(商標)、Youtube(商標)、Instagram(商標)等にアクセスすること、更には電子メールのやり取りをすることを快適に感じないことは今もなお一般的である。かかる手段によるアクセスは、家族の他の一員、例えば孫がそのような器具及び通信形態をほぼ独占的に利用する場合特に困難になる。年齢の他に、身体障害、貧困、場所等も個人が最新の電子通信手段に慣れ親しむことを妨げる。もう1つの問題は、経済的理由、場所的理由、又は他の理由から最新技術にアップグレードされていない、とりわけ世界の後進地域における施設、例えばホテル、病院、高齢者施設、共同住宅等において生じる。しかし、TVは世界中で遍在するようになっており、高齢者を含む人口の大部分にとって馴染みがあり、より容易なやり方でインターネットを自宅に届けるために使用することができる。
【0021】
図1に移り、本開示の態様によるコンテンツ配信及び通信ネットワークシステム100の典型的な構成のブロック図を示す。例示的実施形態によれば、コロニ装置101は、ケーブルゲートウェイ、ケーブルモデム、DSL(デジタル加入者線)モデム、ルータ等を含み得る高度な受信機及び送信機システムであり、受信機回路及び広域ネットワーク(WAN)インタフェースの少なくとも1つによりコンテンツ配信及び通信ネットワーク125経由でサービスプロバイダ110に接続される。コンテンツ配信及び通信ネットワーク125は、これだけに限定されないが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、電話線、無線リンクを含むあり得る通信リンク及び/又は放送リンクの1つ又は複数であり得る。コロニ装置101はホームネットワーク150にも接続され、ホームネットワーク150は1つ又は複数の顧客構内機器(CPE)装置180A〜Nに接続される。ホームネットワーク150は無線リンクを含み得るが、同軸ケーブルやイーサネット等の有線リンクも含み得る。CPE装置180A〜Nは、数ある中でも例えばパーソナルコンピュータ、ネットワークプリンタ、デジタルセットトップボックス、オーディオ/ビジュアルメディアサーバ及びプレーヤを含み得る。
【0022】
サービスプロバイダ110は、コロニ装置101及びホームネットワーク150を介し、コンテンツ配信及び通信ネットワーク125上でボイス、データ、ビデオ、及び/又は様々な高度なサービス等の1つ又は複数のサービスをCPE装置180A〜Nに提供する。サービスプロバイダ110は、動的ホスト構成プロトコル(DHCP)サーバ111やドメイン名システム(DNS)サーバ112等のインターネット関連サービス及びサーバ構造を含むことができ、他のサーバ及びサービス(例えばビデオオンデマンド、ニュース、天気)も含み得る。これらのサーバ及びサービスはハードウェア及びソフトウェアの両方の点で、物理的に及び/又は仮想的に同じ位置に配置され又は広く分散され得ることに留意することが重要である。サービスプロバイダ110は、良く知られているプロトコル(例えばDOCSIS:Data Over Cable Service Interface Specification)に従って従来のやり方で動作することが予期される。
【0023】
音声及びビデオに加えて任意のシグナリングデータ及びメタデータコンテンツ(例えばプログラム案内としても知られている電子プログラム案内EPGやプログラムメタデータ)は次の2つの形式、つまり放送形式又はビデオオンデマンド(VOD)形式、即ち利用者によって要求されるコンテンツのうちの少なくとも1つによって供給することができる。プログラム案内は、各チャネルで視聴できる現在のプログラム及び視聴できるようになる予定プログラム、並びに各プログラムの概略又はコメントを一覧表示するためにデジタルセットトップボックス及び新型のテレビ受像機で使用されるアプリケーションである。コンテンツ配信及び通信ネットワーク(125)は大総括局から1つ又は複数の総括局又は地方局への衛星リンク伝送、並びに無線放送、衛星放送、ケーブル放送等のローカル配信システムを用いたローカルコンテンツ配信を含み得る。コンテンツ配信及び通信ネットワーク(125)は、高速ブロードバンド通信によって配信システム内にインターネットコンテンツを組み込むこともできる。
【0024】
サービス運営者又はプロバイダ110から顧客構内(ホーム環境、集合住宅用設備環境、又はオフィス環境)へのコンテンツ配信及び通信ネットワーク125経由の接続は、ケーブル/ファイバ、公衆交換電話網(PSTN)としても知られている回線交換/陸上電話、セルラ又はモバイル電話、衛星、無線地上放送、マイクロ波上の無線ケーブル(例えば多チャネル多地点配信サービス)、他の無線ネットワーク等を含む少なくとも1つの媒体によって実現することができる。ケーブル、(例えばデジタル加入者線、DSL、又はxDSL技術を使用する)PSTN、セルラ又はモバイル電話網等の一部のネットワークは、ダウンストリームチャネル及びアップストリームチャネルを含む二重通信チャネルによる完全な接続性を可能にする。ダウンストリームチャネルは、サーバ又はサービスプロバイダから利用者又は加入者に信号を伝送するために使用される。アップストリームチャネルは、利用者からサーバに信号を伝送するために使用される。衛星、無線地上放送、及び無線ケーブルサービスプロバイダはそのそれぞれの媒体によって二重通信を提供することができず、概して自らのダウンストリームシステムを他のサービスプロバイダ(例えばPSTN、携帯電話、ケーブル)のアップストリームチャネル又はサービスと組み合わせて顧客構内への完全な接続性を実現する。
【0025】
サービスプロバイダ110は、それぞれが異なるサービスを提供する複数のサービスプロバイダであり得る。説明のための応用では、サービスプロバイダ110を例えば衛星によるマルチサービス運営者(MSO)とすることができる。衛星による運営者(例えばDirecTV(商標))は、ビデオ/音声ダウンストリーム通信経路及びPSTNによるアップストリーム経路、並びにPSTNによるインターネット接続(例えばAT&T(商標))を含み得る。
【0026】
コロニ装置101は、顧客構内の外部にあるコンテンツ配信及び通信ネットワーク125と顧客構内にあるホームネットワーク150との間のインタフェースとして働く。コロニ装置101は、信号を受信し又はIPプロトコルのパケット等のトランスポートデータパケットをコンテンツ配信及び通信ネットワーク125内で使用される形式からホームネットワーク150内で使用される形式に変換する。コロニ装置101は更に、コンテンツ配信及び通信ネットワーク125とホームネットワーク上の1つ又は複数の装置との間で変換済みデータパケットを含むデータパケットをルートする。コロニ装置101は、有線ネットワーキング(例えばケーブル、イーサネット、MoCA(Multimedia over Coaxial cable Alliance))及び無線ネットワーキング(例えばBluetooth)の両方のためのインタフェースを含み得る。コロニ装置101は、コンテンツ配信及び通信ネットワーク125と、アナログ電話、テレビ、コンピュータ、セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ(DVR)等の顧客構内で使用されるCPE装置180A〜Nとの間のデータ、ボイス、ビデオ、及び音声の通信を可能にする。
【0027】
一部の構成では、コロニ装置101が何らかの通信可能なやり方で接続される2つ以上の別個の装置に分割され得ることに留意することが重要である。コンテンツ配信及び通信ネットワーク125の放送部分に接続される第1の装置を受信機と呼ぶことができる。システムのWAN部分に接続される第2の装置はケーブルモデム又は網終端装置(NTD)と呼ぶことができる。システムのホームLAN部分に接続される第3の装置はホームルータ、ホームサーバ、ホームゲートウェイ、又は送信機と呼ぶことができる。機能的に及び以下で説明するように、第1の装置、第2の装置、及び第3の装置はコロニ装置101と一致したやり方で動作する。説明のための応用では、コロニ装置101が例えば顧客構内のケーブルネットワークによって様々なCPE装置180A〜Nにビデオ、音声、ボイス、及びデータを放送するケーブル放送による送信機を含み得る。
【0028】
図2は、本開示の態様による、例示的な顧客構内のコンテンツ配信及び通信ネットワークシステム200のブロック図を示す。サービスプロバイダ110と同様の衛星によるサービスプロバイダが複数の物理チャネル上で衛星信号を伝送する。各物理チャネルは、信号が伝送される媒体の周波数スペクトルの1区分に対応する。衛星システムやケーブルシステム等の単一キャリア変調システムでは、物理チャネル及びキャリアの用語を区別なく使用する。例えば米国放送テレビシステムでは、各物理チャネルが6MHzの周波数スペクトル、又は6MHzの帯域幅に対応する。衛星信号はコロニ装置220に接続される(少なくとも1つのローノイズブロック、LNBを含む)少なくとも1つの衛星アンテナ210によって受信され得る。コロニ装置220はコロニ装置101と同様であり、ホームネットワーク250に接続される。ホームネットワーク250はホームネットワーク150と同様のケーブルホームネットワークとすることができ、1つ又は複数のセットトップボックス又は受信機装置260A、260B、及び260Nに接続され得る。セットトップボックス260A〜NはCPE装置180A〜Nと同様であり、TVセット又はディスプレイ270A、270B、及び270Nにそれぞれ接続される。加えて、サービスプロバイダ110と同様のサービスプロバイダが提供するインターネット又はクラウドによるサービス230がコロニ装置220と通信し、ビデオ、音声、及び/又はデータコンテンツをインターネットから届ける。インターネットサービス230は、インターネット上で利用可能な極めて多くのサービス、例えばSherish(商標)、Facebook(商標)、Twitter(商標)、Youtube(商標)、Instagram(商標)等のソーシャルネットワークやNetflix(商標)、Amazon(商標)等のビデオオンデマンドサービスのうちの少なくとも1つであり得る。
【0029】
本開示の一例示的実施形態では、顧客構内は複数の高齢者又は人物を含む高齢者施設とすることができ、それらの高齢者は施設内の別々の貸室又は部屋にそれぞれ住み、別々の及び個々のセットトップボックス又は受信機装置260A〜NとTV又はディスプレイ装置270A〜Nとをそれぞれ使用する。例えば高齢者1はセットトップボックス1及びTV1を使用する一方、高齢者2はセットトップボックス2及びTV2を使用する。本開示の一例示的実施形態では、高齢者施設に住むそれぞれの高齢者にSherish(商標)アカウントを割り当てることができ、このアカウントは家族及び/若しくは友人と共有され又はそれらの者によってアクセスされる。高齢者の家族及び友人は、スライドショー又はビデオクリップとしてその高齢者によって各々のTV上で視聴されるように、写真、電子カード、他の画像及び/又はビデオクリップをアカウント内に置くことができる。Sherish(商標)アカウントは、高齢者施設の管理によって、高齢者の家族や友人によって、サービスプロバイダと共同してSherish(商標)によって、又は(この場合可能性は低いが)高齢者によって作成され得る。一実施形態では、顧客構内は複数の患者を含む精神療養所又は病院であり得る。
【0030】
例えば結婚している、友人である、又は一緒に住んでいる場合、一般性を失うことなしに複数の高齢者が1台のセットトップボックス又は受信機装置及びTV又はディスプレイ装置を共有し得ることを理解すべきである。但し簡潔にするために、セットトップボックス及びTVを共有する2人以上の個人を本開示では1人の個人と呼び、その理由はそれらの者が自分自身のコンテンツのビューワシップ(viewership)を共有するからである。本開示はとりわけ或る人口区分について新たな通信手段により容易にアクセスできるようにするが、本開示は或る人口区分だけに限定されず、最終的には如何なる個人によっても(その個人が最新の電子器具、ソーシャルネットワーク、及びインターネットに慣れ親しんでいようがいまいが、及びその個人が高齢者だろうが、貧乏だろうが、身体障害者等だろうが)使用され得ることを理解すべきである。一実施形態では、顧客構内は、住んでいる様々な個人によって使用されるセットトップボックス又は受信機装置及びTV又はディスプレイ装置をそれぞれ有する様々な部屋がある自宅とすることができる。一実施形態では、顧客構内は複数の個人が住む複数の部屋、分譲マンション、又は貸室を有するホテル、高層ビル、又は共同住宅であり得る。
【0031】
コロニ装置220は、LNBから出力される衛星入力信号を復調し、復号し、ことによると解読する少なくとも1つの受信機回路221を含み得る。受信機221は、当業者によって良く知られている受信機回路の何れかとすることができる。受信機221は、知られている標準形式の1つによるパケットを含むトランスポートストリームを作り出す。トランスポートストリームは、音声、ビデオ、及び補助データ、例えばプログラム固有情報(PSI)データ、プログラム及びシステム情報プロトコル(PSIP)データ、デジタルビデオ放送サービス情報(DVB−SI)データ等を伝送し記憶するための標準のコンテナ形式である。PSIデータは、トランスポートストリームのどの部分が特定のプログラムに属するのかを識別するMPEG(Moving Picture Experts Group)2標準データである。マルチプレックス内で様々なプログラムストリームを多重分離し復号するために、PSIデータは受信機の自動構成を可能にするための情報を提供する。PSIPデータは、サービス情報に関して新型テレビジョンシステム委員会(ATSC)拡張をMPEG2に与える。PSIPデータは、プログラム及び時刻情報に関連するストリームの識別子を提供する。PSIPデータはプログラム案内機能に十分なデータを提供し、放送局が自らのサービスのためにデータを独立に提供する(その場合受信機は幾つかの情報源から案内をまとめることができる)、又は他の放送局と共同して提供することができるように構成される。DVB−SIは、対応するサービス情報をDVB標準に提供する。トランスポートストリームの形式は、MPEGトランスポートストリーム(TS)形式とすることができる。トランスポートストリームは複数のプログラムストリーム、即ち顧客構内に配信される衛星プロバイダからの複数の多重化されたデータ、ビデオ、及び音声プログラミングストリームを含み得る。プログラムストリームは複数のグループにバンドルされ、各グループは1つの物理チャネルに関連する。例えば、1つの物理チャネルごとに3つの同時の標準品位(SD)デジタルプログラムストリーム(等しくは3つの仮想チャネル)又は1つの高品位(HD)プログラムストリームを有することが一般的である。受信機221は、例えばイーサネットリンク223上でコンテンツプロセッサ225に接続される。一実施形態では、受信機221が四相位相変調(QPSK)復調器を含む。一実施形態では、復号がチャネル又は誤り訂正復号を含む。
【0032】
コンテンツプロセッサ225はウェブブラウザ(不図示)を含むことができ、例えばイーサネットリンク224上でインターネットサービス230と通信し、ビデオ、音声、及び/又はデータコンテンツをインターネットから受信することができる。コンテンツプロセッサ225は、例えば複数のSherish(商標)アカウントに由来する幾つかのパーソナル写真更には幾つかのパーソナル写真のスライドショーを含むデータをインターネットサービス230から受信し得る。コンテンツプロセッサ225は、例えば複数のInstagram(商標)アカウントから(音声を含む)幾つかのパーソナルビデオクリップを受信することもできる。一実施形態では、コンテンツプロセッサ225が、インターネットサービス230から受信されるパーソナル写真及び/又は電子カードからビデオスライドショーを生成することができる、又はインターネットサービス230から受信されるビデオクリップコンテンツを編集/修正することができるコンテンツジェネレータ(不図示)を含み得る。スライドショーは、写真、及び/又は電子カード、音楽、若しくは他の形式の音声、例えばボイスを含む低ビットレートストリームであり得る。コンテンツプロセッサ225は、ビデオクリップコンテンツを編集してそれを圧縮し、暗号化し、又は互換性目的でデータ形式を変更することができる。各スライドショー又はビデオクリップは、良く知られている情報源符号化方法に従って情報源符号化され又は圧縮され得る。例えばビデオコンテンツは、MPEG−2又は高効率ビデオコーディング(HEVC)によって符号化することができ、音声コンテンツはMPEG−1レイヤ2又はドルビーのデジタルオーディオコーデック3(AC−3)によって符号化することができる。その後、各スライドショー又はビデオクリップが良く知られているトランスポートプロトコル形式のうちの1つ、例えばMPEG−2 TSによって(プログラムに関連する多重化された音声、ビデオ、及び/又はデータを含む)単一プログラムトランスポートストリームとしてフォーマットされる。最後に、コンテンツプロセッサ225が、インターネットサービス230から受信されるパーソナルスライドショー又はビデオクリップストリームに対応する様々なパーソナル単一プログラムトランスポートストリーム(本明細書ではパーソナルプログラムストリーム又はパーソナルストリームとも呼ぶ)を受信機221によって届けられるトランスポートストリーム内に挿入し、マージし、又は組み合わせることができる。本開示によれば、パーソナルストリームは個人又は複数の個人(例えば家族や友人の集まり)に関連するプライベートストリームである。従って、パーソナルという用語は1人又は複数の個人に属する又は関連することを示し、公知されることや公に消費されることは意味しないことを理解すべきである。
【0033】
コンテンツプロセッサ225が行う挿入又はマージプロセスは、複数のパーソナルスライドショー及び/又はビデオクリップストリームそれぞれの各パーソナル単一プログラムトランスポートストリームを別々の仮想チャネル又はプログラムに割り当てることができ、幾つかの仮想チャネル又はプログラムを1つの物理チャネルにバンドルすることができる。先に述べたように、物理チャネルは物理スペクトルの1つのキャリアとして識別され(例えば米国のケーブルTVシステムのチャネル2は54MHzから60MHzの間の周波数に位置する6MHzの帯域幅のチャネルである)、2.1、2.2、2.3等としてアドレス付け(addressed)される複数の仮想チャネル又はプログラムを含むことができる。従って各個人は別個のパーソナルストリーム、及び対応する別個の仮想チャネルに関連付けられる。スライドショー又はビデオクリップトランスポートストリームの帯域幅又はデータレートにもよるが、数十の更には数百のパーソナル単一プログラムトランスポートストリームを(それぞれ1つの物理チャネル又はキャリアを表す)たった1つの又はそれよりも多くの複数プログラムトランスポートストリームにバンドルすることができる。
【0034】
加えて、コンテンツプロセッサ225が行う挿入又はマージプロセスは、複数のパーソナル複数プログラムトランスポートストリームを(非パーソナルストリーム又は公共放送ストリームを含む)受信機221からのトランスポートストリームとマージすることができ、各パーソナル複数プログラムトランスポートストリームはホームネットワークシステムの特定のキャリアに関連し、複数の個人からの複数のパーソナル単一プログラムトランスポートストリームを含む。一実施形態では、1人の個人が1つだけの又はそれよりも多くのパーソナル単一プログラムトランスポートストリーム(又はパーソナルプログラムストリーム)を所有することができ又はかかるパーソナル単一プログラムトランスポートストリームに関連し得る。一実施形態では、1人の個人が1つだけの又はそれよりも多くのパーソナル複数プログラムトランスポートストリーム(本明細書ではパーソナルバンドル済みプログラムストリーム又はパーソナルバンドル済みストリームとも呼ぶ)を所有することができ又はかかるパーソナル複数プログラムトランスポートストリームに関連し得る。1人の個人のパーソナルバンドル済みプログラムストリームは1つの物理チャネルのコンテンツの一部、1つの物理チャネルの全コンテンツ、又は複数の物理チャネルのコンテンツを表し得る。
【0035】
更に、以下でより詳細に説明するように、コンテンツプロセッサ225が行う挿入プロセスは、挿入されるパーソナル複数プログラムトランスポートストリーム並びにその対応する個人(又は所有者)及びキャリアに関する情報を含めるように、受信機221からのトランスポートストリームに関連する元データを含むシグナリングデータを受信及びプログラム案内目的で修正することができる。以下で説明するように物理チャネルをスイッチ227内で変更すべき場合、コンテンツプロセッサ225は受信機221からのトランスポートストリームに関連する元データを修正することもできる。一実施形態では、コンテンツプロセッサ225がトランスポートストリームのプログラムマップテーブル(PMT)を修正することができる。
【0036】
PMTは、トランスポートストリーム内に含まれるプログラムに関するメタデータを含む、MPEGトランスポートストリーム内に含まれるプログラム固有情報(PSI)の一部である。PMTは、トランスポートストリーム内で表されるプログラム番号ごとのセクションで構成され、その各セクションは、プログラムサービス内の各エレメンタリストリーム(例えばビデオや音声等)のパケットid(PID)及びエレメンタリストリームの種類を含む特性を含む。例えばデジタルテレビで使用されるトランスポートストリームは、3つのテレビチャネル(又は仮想チャネル)を表す3つのプログラムを含み得る。各チャネルは以下のエレメンタリストリーム、つまり1つのビデオストリーム、1つ又は2つの音声ストリーム、及び必要な任意のメタデータで構成され得る。異なるプログラムに関連する各セクションがPMTだとも言える。一実施形態では、コンテンツプロセッサ225がパーソナル単一プログラムトランスポートストリームごとにPMTを生成し得る。例えば或るPMTが個人1からのパーソナルプログラムストリームについて生成され、別のPMTが個人2からのパーソナルプログラムストリームについて生成される。特定のパーソナルプログラムストリームを復号したい受信機は、パーソナルプログラムストリームに関連する各PIDのペイロードを復号するだけで良い。受信機は、他の全てのPIDのコンテンツを破棄し、除外し、又は含めないことができる。本開示によれば、PMTはかかる情報(即ちプログラム番号を含むトランスポートストリーム内に含まれるプログラムに関するメタデータ、並びにプログラムのエレメンタリストリームごとのPID及びエレメンタリストリームの種類)を含む任意のテーブルを指し、MPEGトランスポートストリームに制限されない。
【0037】
コンテンツプロセッサ225は、例えばイーサネットリンク226上でスイッチ227にも接続され得る。スイッチ226はコンテンツプロセッサ225から修正済みトランスポートストリームを受信することができ、修正済みトランスポートストリームは受信機221からのトランスポートストリーム、及びインターネットサービス230から受信され、コンテンツプロセッサ225内で挿入されるパーソナル複数プログラムトランスポートストリームを含む。スイッチ227は、例えばイーサネットリンク228上で送信機229に接続され得る。スイッチ227は、修正済みトランスポートストリーム内にある物理チャネルを表す複数のトランスポートストリームを送信機229内の対応する複数の物理チャネルに必ずしも同じ順序ではなく割り当てることができる。例えば、受信機221が受信する物理チャネル1は送信機229が伝送する物理チャネル15になる可能性がある。加えて、送信機229内の物理チャネルの数は、コンテンツプロセッサ225を出る物理チャネルを表すトランスポートストリームの数よりも少なくても良い。但し、プログラム案内目的で、プログラム案内に含まれる情報は様々なトランスポートストリームに割り当てられる物理チャネルと一致しなければならず、そのため必要なチャネル変更を受信機が行うためにPMTの適切な変更を加える必要があり得る。一実施形態では、スイッチ227が例えばイーサネットリンク上で受信機221に直接接続されても良く、受信機221から送信機229に出力トランスポートストリームを転送する。スイッチ226は任意選択的とすることができる。一実施形態ではスイッチ225を除去し、受信機221からのトランスポートストリームによってカバーされていない物理チャネルに対してパーソナル複数プログラムトランスポートストリームをコンテンツプロセッサ225内で割り当てる。
【0038】
送信機229は、スイッチ227を出る修正済み且つスイッチ済みのトランスポートストリームを符号化し変調する、当業者によって良く知られている送信器回路とすることができる。一実施形態では、送信機229がケーブル送信機であり得る。一実施形態では、送信機229が直交振幅変調(QAM)変調器を含み得る。一実施形態では、符号化がチャネル又は誤り訂正符号化を含む。一実施形態では、送信機229が符号化及び変調の前にトランスポートストリームを暗号化することもできる。一実施形態では、トランスポートストリームを符号化し変調する前に、送信機229がトランスポートストリームを解読し、異なる暗号化システムを使ってトランスポートストリームを再び暗号化しても良い。例えば送信機229は、受信機221からのトランスポートストリーム内にあるDirectTV(商標)VideoGuard暗号化を解読し、Zenith(商標)Pro:Idiom暗号化でそのトランスポートストリームを再び暗号化することができる。
【0039】
送信機229は、変調した修正済み且つスイッチ済みのトランスポートストリームをケーブルネットワーク250上で放送無線周波数(RF)信号として伝送することができる。ケーブルネットワーク250は同軸ケーブル252、256〜258、及びスプリッタ254を含むことができ、増幅器(不図示)も含む場合がある。ケーブルネットワーク250は、放送RF信号をそれぞれ受信する複数のセットトップボックス又は受信機装置260A、260B、及び260Nに送信機229を接続する。セットトップボックス60A、260B、及び260Nは、TV又はディスプレイ装置270A、270B、及び270Nの各個にそれぞれ接続される。各セットトップボックスは、高品位マルチメディアインタフェース(HDMI)によってTV又はディスプレイ装置に接続され得る。
【0040】
本システムの完全な動作に必要な幾つかのコンポーネントは当業者に良く知られているので簡潔にする目的で図示していないことを理解すべきである。本発明の実施形態はQPSK復調器、QAM変調器、及びMPEG−2トランスポートストリームを利用するが、他の種類の変調器及び復調器が等しく使用可能であり、多くの異なる種類のトランスポートプロトコルも使用できることが当業者によって理解される。従って、残留側帯波(VSB)変調器/復調器、QPSK変調器/復調器、直交周波数分割多重(OFDM)変調器/復調器、及びそれらのものの等価物が本発明の対象に全て含まれる。更に、インターネットプロトコル(IP)シグナリングトランスポートストリーム、デジタルビデオ放送(DVB)トランスポートストリーム、MPEG−4トランスポートストリーム、電波産業会(ARIB)トランスポートストリーム、及びそれらのものの等価物も本開示の対象に含まれる。
【0041】
コロニ装置220は内蔵コントローラ(不図示)によって制御され得る。コントローラは回路として実装することができ、又はプロセッサ及び少なくとも1つのメモリを含み得る。少なくとも1つのメモリは、プロセッサが実行するための命令を運ぶことができるRAM及び/又はROMであり得る。コロニ装置220は、ボイス、音声、ビデオ、及びデータを記憶するための記憶装置(不図示)、例えばハードディスクドライブ(HDD)も含むことができる。コロニ装置は、インターネットにアクセスするためのモデム(不図示)、例えばケーブルモデムやxDSLモデムも含むことができる。任意選択的に、インターネットにアクセスするために、制御動作を実現するのに必要なパラメータをセットアップし且つ/又はデータプログラミングを制御するために、PC270がコロニ装置220とインタフェースすることができる。PC270は良く知られている計算装置、例えばラップトップ、タブレット、デスクトップ、スマートフォン等の何れかとすることができる。PC270は、例えばイーサネットリンク275上でインターネットサービス230に接続され得る。
【0042】
受信機221は任意選択的とすることができ、コロニ装置220から除去され得ることを理解すべきである。この事例では、ネットワークがコロニ装置220にパーソナルコンテンツを提供する1つのサービス、つまりインターネットサービス230しか含まない。コロニ装置は様々なパーソナルプログラムストリームをマージして、送信機229によってホーム/ケーブルネットワーク250上で伝送されるパーソナルトランスポートストリームを作成する。
【0043】
コロニ装置220の様々なブロックを別個の装置として実装することができ、又は様々なブロックの組合せを別個の装置として実装することができることを理解すべきである。例えば一実施形態では、コンテンツプロセッサ225とコントローラ(不図示)とを別個の装置として実装することができる。一実施形態では、コンテンツプロセッサ225と送信機229とを別個の装置として実装することができる。一実施形態では、コンテンツプロセッサ225とコントローラ(不図示)と送信機229とを別個の装置として実装することができる。
【0044】
とりわけ受信機221と送信機229とが個々の異なる標準と互換性がある場合、送信機229と互換性があるように受信機221からのトランスポートストリームに対して形式の変更を実行できることを理解すべきである。この形式の変更はビデオ、音声、及びシグナリングデータ、例えばプログラム案内に影響を及ぼす場合がある。形式の変換はコンテンツプロセッサ225によって行われ得る。
【0045】
先に述べたように本開示は、年齢、身体障害、貧困、及び/又はアクセス手段の欠如の理由から、とりわけ最新の電子器具に通じていない人口区分について、新たな通信手段により容易にアクセスできるようにするためにインターネットからTVにビデオ及びデータを配信すること、並びにインターネット上の情報にアクセスするための方法及び手段を目指す。従って、或る個人によって「所有」され又はその個人に関連する各パーソナルプログラムストリームは、対応する個人によってのみ視聴され得ることが重要である。本開示によれば、顧客構内の複数の個人のプライバシを確実にするために、或る個人(例えば高齢者施設に住んでいる高齢者)によって所有され又はその個人に関連する各パーソナルプログラムストリームが、同一個人によって使用されるセットトップボックス260A〜N(従って対応するTV又はディスプレイ装置270A〜N)と対にされ又はマッチする。この対にすることは、パーソナル単一プログラムストリームに関連するシグナリングデータに含まれる受信機識別(RID)番号(例えば装置のシリアル番号、インターネットプロトコル(IP)アドレス、メディアアクセス制御(MAC)アドレス等)によって行われ得る。
【0046】
一実施形態では、コンテンツプロセッサ225が、パーソナルプログラムストリームの所有者によって使用されるセットトップボックス(260A〜N)のRID番号を識別する記述子を各パーソナルプログラムストリームのPMTに追加することができる。受信機側では、セットトップボックス260A〜Nが自らのRID番号と対になっていない如何なるパーソナルプログラムストリームも無視し又は破棄する。一実施形態では、各パーソナルプログラムストリームのPMTに対し、プログラム案内表示の中でそのチャネルについて利用者が見るべき所望のメジャーチャネル(major channel)及びマイナーチャネル(minor channel)の番号(例えば50.1)、同じく利用者が見るべきチャネル名(例えば「家族」)、及びイベントの表題(例えば「Maryの家族の写真」)のうちの少なくとも1つを含む他の記述子を追加しても良い。イベントの表題は、例えばディスプレイ装置270A〜N上で情報ボタンが押されるときディスプレイ装置270A〜Nのチャネルバナー内に出現させることができ、情報ボタンは押されるときに特定のディスプレイ装置270A〜Nの画面上で現在視聴されているチャネルに関する情報を表示させる。イベントの表題はディスプレイ装置270A〜N上で案内ボタンが押されるときプログラム案内のチャネルグリッド内に出現させることもでき、案内ボタンは押されるときに特定のディスプレイ装置270A〜Nの画面上でプログラム案内を表示させる。メジャーチャネル及びマイナーチャネルの概念は物理チャネル及び物理チャネル内の仮想チャネルに概して関連し得るが、番号が異なる場合があること、及び両方の番号を包含する1つのメジャーチャネル番号しかない場合があることを理解すべきである。
【0047】
対になっていないパーソナルチャネルを無視するためにRIDを確認するように修正されていないセットトップボックス又は受信機装置は、パーソナルチャネルの何れをも顧客の施設内で再生できない可能性があることも重要である。一実施形態では、(音声、ビデオ、及び補助データを含む)パーソナルプログラムストリームのPMTの各エレメンタリストリームのストリームの種類を一般的な受信機又はセットトップボックスによって認識不能な未知の種類に修正し又は変換することにより、コンテンツプロセッサ225がパーソナルプログラムストリームを難読化することができる。例えば、MPEG2ビデオのストリームの種類を2とすることができ、MPEG1レイヤ2音声のストリームの種類を3とすることができる。コンテンツプロセッサ225は、0x10Hex(又は16 decimal形式)、又はストリームの種類を一般的な受信機又はセットトップボックスによって認識不能にする他の任意の数により、各エレメンタリストリームのストリームの種類を排他的論理和することができる。またはコンテンツプロセッサ225は、異なる関数又は変換を利用してパーソナルプログラムストリームのエレメンタリストリームのストリームの種類に対して様々な認識不能な数を割り当てることができる。受信機側では、セットトップボックス260A〜Nが、自らのRID番号に関連するパーソナルプログラムストリームについてのみコンテンツプロセッサ225の難読化を解除し又は修正若しくは変換操作を元に戻すように命令され得る。難読化を解除することは逆関数又は逆変換を実行することを含意する。自らのRID番号に関連するパーソナルプログラムストリームに関する操作を元に戻すことにより、自らのRID番号に関連するパーソナルプログラムストリームの各エレメンタリストリームのストリームの種類は再び認識できるようになり、対応するディスプレイ装置270A〜N上で再生することができる。しかし、自らのRID番号と対になっていない他のパーソナルプログラムストリームはそのPMT記述子が認識可能な値に戻されていないので、自らのRID番号に関連する対応するディスプレイ装置270A〜Nはそれらのストリームを理解/認識することができず、それらを表示することができない。同様に、パーソナルプログラムストリームを識別するために修正済みPMT内のRID番号を認識するように修正されていない任意のセットトップボックス260A〜Nは、エレメンタリストリームの種類を(数が認識不能なので、つまり特定のエレメンタリストリームに関連付けられるように受信機によって知られている数ではないので)理解/認識することができず、それらを再生することができない。そのため、本開示に従って修正されていない受信機はパーソナルストリームの何れも認識することがない。本開示に従って修正されている受信機は、自らの受信機識別番号に関連するパーソナルストリームだけを認識する。一実施形態では、難読化がパーソナルストリームだけに適用される。従って(例えば受信機221において受信される)非パーソナルストリーム又は公共ストリームは保護されず、任意のセットトップボックス又は受信機装置によって見ることができる可能性がある。
【0048】
一実施形態では、パーソナルプログラムストリームの難読化が暗号化によって行われ、パーソナルプログラムストリームと対になるRID番号の関数である暗号化キーを使ってパーソナルプログラムストリームに関連するエレメンタリストリームの種類が暗号化される。受信機側では、対応するRID番号を有するセットトップボックス260A〜Nだけが復号を行い、パーソナルプログラムストリームのコンテンツを適切に回復し表示することができる。一実施形態では、パーソナルプログラムストリームと対になるRID番号の関数である暗号化キーを使ってエレメンタリストリームが暗号化される。従って、対応するRID番号を有するセットトップボックス260A〜Nだけが復号を行い、パーソナルプログラムストリームのコンテンツを適切に表示することができる。同様に、エレメンタリストリームは暗号化されているので、パーソナルプログラムストリームを識別するために修正済みPMT内のRID番号を認識するように修正されていない任意のセットトップボックス260A〜Nは、エレメンタリストリームを理解/認識することができず、それらを再生することができない。
【0049】
加えて、顧客構内の個人が他の個人のパーソナルプログラムストリームを見ることができないことの他に、他の個人のパーソナルプログラムストリームの存在を自分自身のプログラム案内の中で見ることさえないことが重要である。一実施形態では、PMT及びことによるとイベント情報テーブル(EIT)を含む、顧客構内の各個人のプログラム案内PSI及びサービス情報(SI)テーブル(例えばPSIPやDVB−SIテーブル)がコンテンツプロセッサ225内で個々に生成され得る。EITはプログラムストリーム内のイベントのスケジューリング情報を提供する。プログラム案内の生成は当業者によって良く知られており、詳しく説明しないことを理解すべきである。セットトップボックスのRID番号に関連する個人向けのプログラム案内を生成することは、対応するRID番号と対になるパーソナルプログラムストリームのスケジュールだけをパーソナルプログラム案内に含めること、及び対応するRID番号と対にならない他のパーソナルプログラムストリームを無視し、除外し、又は含めないことを含む。例えば個人1がRID番号1を有するセットトップボックスを使用する場合、対応するPMT内のRID番号1と対になるパーソナルプログラムストリームだけが、セットトップボックス1に接続されるディスプレイ装置において見ることができるプログラム案内の中で表示される。同様に、個人2がRID番号2を有するセットトップボックスを使用する場合、対応するPMT内のRID番号2と対になるパーソナルプログラムストリームだけが、セットトップボックス2に接続されるディスプレイ装置において見ることができるプログラム案内の中で表示される。個人2は自分のプログラム案内の中でRID番号1と対になるパーソナルプログラムストリームを見ることはなく、RID番号1と対になるプログラムを見ることができない。同様に、個人1は自分のプログラム案内の中でRID番号2と対になるパーソナルプログラムストリームを見ることはなく、RID番号2と対になるプログラムを見ることができない。それぞれの個人(等しくはRID番号)向けの各パーソナルプログラム案内は、同じくパーソナルプログラム案内に組み込むことができる対応するプログラム案内データを有し得る受信機221からの元のトランスポートストリームに関連するプログラムを更に含み得る。一実施形態では、PMT及びことによるとEITテーブルを含む各パーソナルプログラムストリームのプログラム案内スケジュールド情報(program guide scheduled information)がコンテンツプロセッサ225によってトランスポートストリーム内に組み込まれ、送信機228に送信され得る。一実施形態では、RID番号ごとにパーソナル化されたプログラム案内を生成することが、それぞれのセットトップボックス260A〜Nによってプログラム案内データから行われ得る。
【0050】
先に述べたように、異なる同時のプログラムストリームが異なる仮想チャネルに割り当てられる。プログラム案内では、異なる同時のプログラムストリーム又は仮想チャネルが異なるプログラム案内チャネル(又は番号付けがメジャー番号とマイナー番号とを有する場合(例えば10.1)は異なるプログラム案内メジャーチャネル及びマイナーチャネル)に更に割り当てられる。概して、プログラム案内チャネル番号と物理チャネル及び仮想チャネルの番号との間には関係があるが、2つの付番体系は全く異なり得る。しかし、異なる同時のプログラムストリームは概して異なるプログラム案内チャネル番号としてプログラム案内の中で表示される。
【0051】
本開示によれば、たとえ各個人が自分自身のセットトップボックスを使用して自分自身のパーソナルプログラムストリームしか見ること及び視聴することができなくても、顧客構内の様々な個人の同時のパーソナルプログラムストリームに同じプログラム案内チャネル番号が割り当てられることが重要であり得る。例えば個人1は自分のTV1上で(自分の)パーソナルプログラムストリーム1に関連するプログラム案内の中のチャネル番号50を認め、個人2は自分のTV2上で(自分の)パーソナルプログラムストリーム2に関連するプログラム案内の中の同じチャネル番号50を認める。しかし、個人1はパーソナルプログラムストリーム1しか見ることができず、個人2はパーソナルプログラムストリーム2しか見ることができない。PMT内の所望の仮想メジャーチャネル及びマイナーチャネル記述子が様々な個人について同じ番号に割り当てられる場合、このようなことが可能である。一実施形態では、様々な個人からのパーソナルプログラムストリームのPMT内の仮想メジャーチャネル及びマイナーチャネル記述子にコンテンツプロセッサが同じ番号を割り当てる。その結果、様々な個人によるパーソナルプログラムストリームは一意に識別できるが、プログラム案内の中の共通のチャネル識別子を使用して共通して提示され得る。従って、プログラム案内の中の少なくとも1つのチャネルが異なるコンテンツを異なる利用者にマップすることができる。プログラム案内の中のチャネル番号を共有するこの特徴は上記の特徴の組合せの結果として完全に可能である:
i.各個人は自分のプログラム案内だけを認め、プログラム案内は各個人について同じチャネルを示す。
ii.受信機は自らのRID番号と対にならないパーソナルプログラムストリームを無視/破棄/除外/含めないように命令される。従って、受信機側においてプログラム案内が参照しているチャネル及び装置に関する混乱はなく、適切なチャネル変更が行われる。
【0052】
当然ながら、上記に記載した特徴は各個人が1つのパーソナルプログラムストリームしか有さないと仮定する。一部の個人が複数のパーソナルプログラムストリームを有する場合、追加のパーソナルプログラムストリームのための仮想メジャーチャネル及びマイナーチャネル番号を異なる又は別個の個人が依然として共有することができる。例えば個人1は自分のTV1上で自分の2つのパーソナルプログラムに関連するプログラム案内の中でチャネル番号50.1及び50.2を認め、個人2は自分のTV2上で自分の2つのパーソナルプログラムストリームに関連するプログラム案内の中で同じチャネル番号50.1及び50.2を認める。しかし、個人3は1つのパーソナルプログラムストリームしか有さず、自分のTV3上で自分の唯一のパーソナルプログラムストリームに関連するプログラム案内の中でチャネル番号50.1だけを認める。等しくは、これらの番号は501及び502でも良い。
【0053】
次に
図3に移り、本開示の態様による、セットトップボックス/デジタルビデオレコーダ(DVR)又は受信機装置300の中心部の一実施形態のブロック図を示す。セットトップボックス300は、
図2に記載したセットトップボックス260A、260B、及び260N、並びに
図1に記載したCPE装置180A、180B、及び180Nと同様であり得る。図示の装置300は、ディスプレイ装置270A、270B、又は270Nを含む他のシステムに組み込むこともできる。何れにせよ、本システムの完全な動作に必要な幾つかのコンポーネントは当業者に良く知られているので簡潔にする目的で図示していない。
【0054】
図3に示す装置300では、コンテンツが入力信号受信機302内で受信され得る。入力信号受信機302は無線、ケーブル、衛星、イーサネット、ファイバ、及び電話回線ネットワークを含む幾つかのあり得るネットワークの1つの上で提供される信号を受信し、復調し、復号するために使用される幾つかの知られている受信機回路の1つであり得る。制御インタフェース(不図示)によって与えられるユーザ入力に基づいて又はコントローラ314によって制御されて所望の入力信号が入力信号受信機302内で選択され取得され得る。復号済み出力信号が、入力信号受信機302に接続される入力ストリームプロセッサ304に与えられ得る。入力ストリームプロセッサ304は最終的な信号の選択及び処理を行うことができ、コンテンツストリームに関してビデオコンテンツと音声コンテンツとを分けることを含み得る。入力ストリームプロセッサ304は、音声プロセッサ306及びビデオプロセッサ310に接続され得る。
【0055】
入力ストリームプロセッサ304からの音声コンテンツは、圧縮デジタル信号等の受信形式からアナログ波形信号に変換するために音声プロセッサ306に与えることができ、音声コンテンツを(例えばMPEG−1レイヤ2やAC−3標準に従って)復元することを含み得る。アナログ波形信号は、音声インタフェース308、更には(270A、270B、又は270Nと同様の)ディスプレイ装置又は音声増幅器(不図示)に与えることができる。或いは音声インタフェース308は、HDMIケーブルやSony/Philips Digital Interconnect Format(SPDIF)経由等の代替的な音声インタフェースを使用してデジタル信号を音声出力装置又はディスプレイ装置に与えることができる。音声プロセッサ306は音声信号を記憶するのに必要な任意の変換も行うことができる。
【0056】
入力ストリームプロセッサ304からのビデオ出力はビデオプロセッサ310に与えることができる。ビデオ信号は幾つかの形式のうちの1つとすることができる。ビデオプロセッサ310は必要に応じて入力信号形式に基づくビデオコンテンツの変換を行うことができ、ビデオコンテンツを(例えばMPEG−2やHEVC標準に従って)復元することを含み得る。ビデオプロセッサ310はビデオ信号を記憶するのに必要な任意の変換も行うことができる。
【0057】
記憶装置312が音声プロセッサ306及び/又はビデオプロセッサ310に接続されても良く、入力において受信される音声コンテンツ及び/又はビデオコンテンツを記憶し得る。記憶装置312はコントローラ314の制御下で、及びユーザインタフェース316から受信されるコマンド、例えば早送り(FF)や巻戻し(Rew)等の操作命令にも基づいてコンテンツを後で取り出し再生することを可能にする。記憶装置312はハードディスクドライブ、スタティックランダムアクセスメモリやダイナミックランダムアクセスメモリ等の1つ又は複数の大容量集積電子メモリとすることができ、又はコンパクトディスクドライブやデジタルビデオディスクドライブ等の交換可能光ディスク記憶システムとすることができる。
【0058】
入力又は記憶装置312から生じるビデオプロセッサ310からの変換済みビデオ信号は、ディスプレイインタフェース318に与えられ得る。ディスプレイインタフェース318は、上記の種類のディスプレイ装置にディスプレイ信号を更に与えることができる。ディスプレイインタフェース318は、赤色−緑色−青色(RGB)等のアナログ信号インタフェースとすることができ又はHDMI等のデジタルインタフェースでも良い。
【0059】
コントローラ314は、入力信号受信機301、入力ストリームプロセッサ302、音声プロセッサ306、ビデオプロセッサ310、記憶装置312、及びユーザインタフェース316を含む装置300のコンポーネントの幾つかにバス経由で接続され得る。コントローラ314は、記憶装置上で記憶するための又は表示を行うための信号へと入力ストリーム信号を変換するための変換プロセスを管理する。コントローラ314は、記憶済みコンテンツの取得及び再生も管理する。コントローラ314は、コントローラ314向けの情報及び命令コードを記憶するための制御メモリ320(例えばRAM、ダイナミックRAM、ROM、プログラマブルROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROM等を含む揮発性メモリや不揮発性メモリ)に更に接続され得る。更に、メモリの実装は、単一のメモリ装置や共用メモリ又は共通メモリを形成するように一緒に接続される複数のメモリ回路等の幾つかのあり得る実施形態を含み得る。また更に、バス通信回路の一部分等、メモリは更に大きい回路内で他の回路と共に含まれる場合もある。
【0060】
受信機装置300は表示機能(270A〜N)を含み得ることを理解すべきである。加えて受信機装置300は、これだけに限定されないがテレビ、セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ(DVR)、コンピュータ、スマートフォン、自動車受信機、及びタブレットであり得る。
【0061】
本開示によれば、セットトップボックス300の入力ストリームプロセッサ304はコロニ装置220の実施形態に関連する、先に記載した追加の操作を行うことができる。一実施形態では、入力ストリームプロセッサが自らの対応するセットトップボックス(260A〜N)のRID番号と対にならない任意のパーソナルプログラムストリームを無視し、破棄し、含めず、又は除外することができる。RID番号はセットトップボックスの装置識別番号(例えばシリアル番号)であり、ROM内に又は集積回路(IC)レジスタ内にハードコードされ得る。RID番号は、ユーザインタフェースによって定められる場合はRAM又はフラッシュメモリ内に記憶されても良い。入力ストリームプロセッサ304は自らの対応するセットトップボックスのためのRID番号にアクセスし、そのRID番号をパーソナルプログラムストリームのPMT内に記憶されるRID番号と比較することができる。一実施形態では、セットトップのRID番号とPMTのRID番号とが一致する場合、入力ストリームプロセッサ304はPMTに関連するPIDを利用可能なプログラムストリーム又はチャネルの一覧に含めることができる。セットトップのRID番号とPMTのRID番号とが一致しない場合、入力ストリームプロセッサ304はPMTに関連するPIDを利用可能なプログラムストリームの一覧に含めなくても良い。一実施形態では、セットトップのRID番号とPMTのRID番号とが一致する場合、入力ストリームプロセッサ304はPMTに関連するチャネルのメジャー番号及びマイナー番号を利用可能なプログラムストリームの一覧に含めることができる。セットトップのRID番号とPMTのRID番号とが一致しない場合、入力ストリームプロセッサ304はPMTに関連するチャネルのメジャー番号及びマイナー番号を利用可能なプログラムストリーム(又は仮想チャネル)の一覧に含めなくても良い。
【0062】
本開示の一実施形態では、入力ストリームプロセッサ304が、利用可能なチャネル又はプログラムストリームの一覧を生成することができる。利用可能なチャネルの一覧は入力信号内で得ることができる物理チャネル及び/又は仮想チャネルを含み得る。一実施形態では、利用可能なチャネルの一覧が、表示するためにセットトップボックス300によって認識されるメジャー仮想チャネル及びマイナー仮想チャネル記述子を含み得る。一実施形態では、利用可能なチャネルの一覧は利用可能なプログラムストリームのPIDを含み得る。一実施形態では、利用可能なプログラムストリーム又は仮想チャネルの一覧が、パーソナルプログラムストリーム及び非パーソナルプログラムストリーム、例えば受信機221からのトランスポートストリームに関連するストリームを含む。
【0063】
一実施形態では、チャネル名(例えば「家族」)及びイベントの表題(例えば「Maryの家族の写真」)のうちの少なくとも1つを生成リストに追加することもできる。チャネル名は、ディスプレイ装置270A〜Nにおけるプログラム案内のチャネルバナー内に出現させることができる。イベントの表題も、例えばディスプレイ装置270A〜N上で情報ボタンが押されるときディスプレイ装置270A〜Nのチャネルバナー内に出現させることができ、情報ボタンは押されるときに特定のディスプレイ装置270A〜Nの画面上で現在視聴されているチャネルに関する情報を表示させる。イベントの表題はディスプレイ装置270A〜N上で案内ボタンが押されるときプログラム案内のチャネルグリッド内に出現させることもでき、案内ボタンは押されるときに特定のディスプレイ装置270A〜Nの画面上でプログラム案内を表示させる。
【0064】
本開示による一実施形態では、装置300は、起動時に又は利用者による要求時にチャネルの走査又は探索を行って伝送媒体のスペクトル内の全ての利用可能なチャネルを識別し又は明らかにすることができる。チャネルの走査又は探索は、コントローラ314の制御下で入力信号受信機302及び/又は入力ストリームプロセッサ304によって実行され得る。利用可能なチャネルを識別することは、スペクトルの物理チャネルに関する入力信号に固定し(例えばキャリア及び/又はシンボルタイミングロック)その入力信号を復調することを含み得る。走査はコントローラ314の制御で入力信号受信機302によって行われ得る。利用可能なチャネルを識別することは、入力ストリームプロセッサ304においてストリームを処理すること並びに利用可能なプログラムに関するPMT及び/又はプログラム案内データを回復することも含み得る。利用可能なチャネルを識別することは、表示に利用可能なビデオストリーム及び/又は音声ストリームを識別するために入力ストリームプロセッサ304においてPMTデータを分析することも含み得る。表示に利用可能なビデオストリーム及び/又は音声ストリームを識別し又は明らかにすることは、PMTデータに含まれるそのそれぞれのストリームの種類が装置300によって認識されるかどうかを判定することを含み得る。
【0065】
一実施形態では、PMTデータに含まれるそのそれぞれのストリームの種類が装置300によって認識されるかどうかを判定する前に、入力ストリームプロセッサ304が装置300のRID番号と対になるパーソナルプログラムストリームに関連するストリームの種類の難読化を解除することができる。難読化の解除は、先に説明したコロニ装置101によって行われる難読化の逆の関数又は変換である。コンテンツプロセッサ225は、0x10Hex又はストリームの種類を一般的な受信機又はセットトップボックスによって認識不能にする他の任意の数により、各エレメンタリストリームのストリームの種類を排他的論理和することができる。この場合、入力ストリームプロセッサ304は難読化されたストリームの種類を排他的論理和して、システムによって認識可能な正しい値を回復することができる。又はコンテンツプロセッサ225は、異なる関数又は変換を利用してパーソナルプログラムストリームのエレメンタリストリームのストリームの種類に対して認識不能な異なる数を割り当てることができる。装置300(例えば装置260A〜N)のRID番号に関連するパーソナルプログラムストリームに関する操作を元に戻すことにより、RID番号に関連するパーソナルプログラムストリームの各エレメンタリストリームのストリームの種類は再び認識できるようになり、装置300に接続される対応するディスプレイ装置(例えば装置270A〜N)上で再生することができる。しかし、装置300のRID番号と対になっていない他のパーソナルプログラムストリームはそのPMT記述子が認識可能な値に戻されていないので、装置300のRID番号に関連する対応するディスプレイ装置はそれらのストリームを有効なストリームとして理解/認識することができず、それらを表示することができない。同様に、パーソナルプログラムストリームを識別するために修正済みPMT内のRID番号を認識するように修正されていない任意のセットトップボックス260A〜Nは、エレメンタリストリームの種類を(数が認識不能なので)理解/認識することができず、それらを再生することができない。一実施形態では、難読化がパーソナルストリームだけに適用される。従って(例えば受信機221において受信される)非パーソナルストリーム又は公共ストリームは保護されず、任意のセットトップボックス又は受信機装置によって見ることができる可能性がある。
【0066】
一実施形態では、パーソナルプログラムストリームの難読化の解除が復号によって行われ、パーソナルプログラムストリームと対になるRID番号の関数である復号キーを使ってパーソナルプログラムストリームに関連するエレメンタリストリームの種類が復号される。受信機側では、対応するRID番号を有する装置300だけが復号を行い、パーソナルプログラムストリームのコンテンツを適切に回復し表示することができる。一実施形態では、パーソナルプログラムストリームと対になるRID番号の関数である復号キーを使ってエレメンタリストリーム自体が復号される。従って、対応するRID番号を有する装置300だけが復号を行い、パーソナルプログラムストリームのコンテンツを適切に表示することができる。同様に、エレメンタリストリームは暗号化されているので、パーソナルプログラムストリームを識別するために修正済みPMT内のRID番号を認識するように修正されていない任意のセットトップボックス260A〜Nは、エレメンタリストリームを理解/認識することができず、それらを再生することができない。
【0067】
一実施形態では、入力ストリームプロセッサ304が各RID番号と対になるパーソナルプログラムストリームのためのパーソナルプログラム案内テーブルを受信し、そのそれぞれのセットトップボックス300のRID番号に関連するものを識別し又は選択し得る。次いで入力ストリームプロセッサ304は、利用者の要求に基づいてディスプレイ用の被選択プログラム案内を出力する自らのセットトップボックスのRID番号に関連するパーソナルプログラム案内を生成する。一実施形態では、入力ストリームプロセッサ304が利用可能なプログラムストリーム及びその対応するプログラム案内テーブル(PMT及びことによるとEITを含む)の一覧を使用して、それぞれのセットトップボックス220A〜NのRID番号と対になるパーソナルプログラムストリームを含み、且つそれぞれのセットトップボックス220A〜NのRID番号と対にならないパーソナルプログラムストリームを含まないパーソナルプログラム案内を生成する。例えば、RID1を有するセットトップボックス1は個人1からのパーソナルプログラムストリーム1と対になり、プログラム1の情報を含むプログラム案内1を生成する。RID2を有するセットトップボックス2は個人2からのパーソナルプログラムストリーム2と対になり、プログラム2の情報を含むプログラム案内2を生成する。プログラム案内1はプログラム2を含まず、プログラム案内2はプログラム1を含まない。加えて、追加の非パーソナルプログラムストリームのプログラム案内情報をパーソナルプログラム案内に含めることができる。例えば、受信機221からのトランスポートストリームに関連するプログラム案内情報をプログラム案内1及びプログラム案内2に含めることができる。
【0068】
図4は、本開示による、全体的な送信機及び(セットトップボックス260A〜N、セットトップボックス300、CPE装置180A〜Nと同様の)受信機を表現する全体的な通信システム400の単純化したブロック図を示す。送信機装置410は以下のコンポーネントを含み得る:
i.音声、ビデオ、シグナリング、又は制御及び他の補助データ(例えばプログラム案内)の情報源411。一部の伝送システムは情報源と同じ位置に配置されず、情報源から必要なストリームを単に受信し得ることを理解すべきである(例えば送信機229)。
ii.(例えばMPEG−1レイヤ2やAC−3圧縮標準によって)音声データ及び/又は(例えばMPEG−2やHEVC圧縮標準によって)ビデオデータを圧縮するための音声符号器及び/又はビデオ符号器を含み得る、情報源411に接続される情報源符号器412。
iii.ロバスト性を得るために且つ誤り訂正符号化機能のレベルを追加するために圧縮済みのシグナリング及び補助デジタルデータを処理するためのランダマイジング、インタリービング、チャネルコーディング(例えば畳込み符号器やブロック符号器)、及びフレームマッピングの機能の少なくとも一部を含み得る、情報源符号器412に接続されるチャネル符号器413。
iv.処理済みデジタルデータを例えばQAMやQPSK変調シンボルとすることができる変調シンボルに変換するための、チャネル符号器413に接続される変調器414。加えて、変調器はフィルタリング及び/又はデジタル−アナログ(D/A)変換の機能を含み得る。
v.伝送媒体とインタフェースし、アップコンバージョン、RF増幅、及び/又は無線放送(任意選択的)の機能を表し得る、変調器414に接続される出力インタフェース415。一部の伝送システム(例えばケーブルシステム200)は無線ではなく、アンテナを必要としないことを理解すべきである。
【0069】
以下のコンポーネントを含む通信システム400の受信機装置420において送信機装置410の逆の関数が概して実行される。以下のコンポーネントとは下記のものである:
i.伝送媒体とインタフェースし、無線受信(任意選択的)、RFダウンコンバージョン、及び/又はチューニングの機能を表し得る入力インタフェース425。一部の伝送システム(例えばケーブルシステム200)はアンテナを必要としないことを理解すべきである。
ii.変調シンボルからデジタルデータを回復するための、入力インタフェース425に接続される復調器424。アナログ−デジタル変換(D/A)、利得制御、キャリア及びシンボルタイミング回復、等化、及び/又はヘッダ若しくはプリアンブル同期検出の機能を含み得る。
iii.チャネル符号器の逆の関数を実行することによって圧縮済みの及び補助的なデータを回復するための、変調器422に接続されるチャネル復号器423。誤り訂正復号、デインタリービング、及び/又はデランダマイジングを含み得る。
iv.音声データ及び/又はビデオデータを復元するための、チャネル復号器423に接続される情報源復号器422。(例えばビデオプロセッサ310や音声プロセッサ306と同様の)ビデオ復号器及び/又は音声復号器を含み得る。
v.音声及び/又はビデオを視聴するための、情報源復号器422に接続されるディスプレイ装置421。ディスプレイ装置421は一部の受信機装置(例えばセットトップボックス260A〜Nやセットトップボックス300)の外部にあり得ることを理解すべきである。
【0070】
受信機221及び入力信号受信機302は、入力インタフェース425、復調器424、及びチャネル復号器423に関連する機能を含み得ることを理解すべきである。送信機229はチャネル符号器413、変調器414、及び出力インタフェース415に関連する機能を含み得ることを理解すべきである。情報源符号器412及びチャネル符号器413は、全体的な通信システム内で一般的だが本開示によるシステムに必須ではないことを当業者なら理解されよう。同様に、送信機にもよるが情報源復号器422及びチャネル復号器423も、全体的な通信システム内で一般的だが本開示によるシステムに必須ではない。加えて、伝送システムが無線以外(例えばケーブル上)の場合は送信機及び受信機がアンテナを必要としない場合がある。更に受信装置は、これだけに限定されないが、テレビ、セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ(DVR)、コンピュータ、スマートフォン、自動車受信機、及びタブレットを含み得る。
【0071】
本開示の一態様によれば、第1の個人に関連する第1のパーソナルストリーム及び少なくとも1人の第2の個人に関連する少なくとも1つの第2のパーソナルストリームを受信すること、第1のパーソナルストリーム及び少なくとも1つの第2のパーソナルストリームに関する第1のプログラムマップテーブル及び少なくとも1つの第2のプログラムマップテーブルを生成することであって、第1のプログラムマップテーブルは第1の個人によって使用される第1の受信機300、260A〜N、180A〜Nの受信機識別番号を含み、少なくとも1つの第2のプログラムマップテーブルは少なくとも1人の第2の個人によって使用される少なくとも1つの第2の受信機300、260A〜N、180A〜Nの少なくとも1つの受信機識別番号を含む、生成すること、第1のパーソナルストリーム及び少なくとも1つの第2のパーソナルストリーム並びに第1のプログラムマップテーブル及び少なくとも1つの第2のプログラムマップテーブルを少なくとも1つの第3のストリームへとマージすることを行うコンテンツプロセッサ225と、コンテンツプロセッサ225に接続され、周波数スペクトルの少なくとも1つの物理チャネル内で少なくとも1つの第3のストリームを含む信号を伝送する送信機229、410とを含む、信号を伝送するための機器101、200が提供される。
【0072】
この機器の一実施形態によれば、第1のプログラムマップテーブル及び少なくとも1つの第2のプログラムマップテーブルがそれぞれ、プログラム案内表示のための所望のメジャーチャネル及びマイナーチャネルの番号、チャネル名、並びにイベントの表題のうちの少なくとも1つを更に含み得る。
【0073】
この機器の一実施形態によれば、所望のメジャーチャネル及びマイナーチャネルの番号が、第1のプログラムマップテーブル及び少なくとも1つの第2のプログラムマップテーブルのそれぞれについて同じ番号であり得る。
【0074】
この機器の一実施形態によれば、第1のプログラムマップテーブル及び少なくとも1つの第2のプログラムマップテーブルがそれぞれ、第1のパーソナルストリーム及び少なくとも1つの第2のパーソナルストリームのそれぞれに関連する少なくとも1つのストリームの種類を個々に更に含み得る。
【0075】
この機器の一実施形態によれば、コンテンツプロセッサ225が、受信機300、260A〜N、180A〜Nによって認識不能な値に少なくとも1つのストリームの種類を変換することにより、第1のパーソナルストリーム及び少なくとも1つの第2のパーソナルストリームのそれぞれに関連する少なくとも1つのストリームの種類を難読化することができる。
【0076】
この機器の一実施形態によれば、第1のパーソナルストリームは第1の受信機300、260A〜N、180A〜Nに接続されるディスプレイ装置によってのみ表示することができ、少なくとも1つの第2のパーソナルストリームは少なくとも1つの第2の受信機300、260A〜N、180A〜Nに接続されるディスプレイ装置によってのみ表示することができる。
【0077】
この機器の一実施形態によれば、第1のパーソナルストリーム及び少なくとも1つの第2のパーソナルストリームが、送信機229、410によって同じ物理チャネルに割り当てられても良い。
【0078】
この機器の一実施形態によれば、コンテンツプロセッサが複数の非パーソナルストリームを含む第4のストリームを更に受信することができ、第4のストリームを第3のストリーム内にマージする。
【0079】
一実施形態によれば、この機器が、第1の信号を受信し第4のストリームを出力する第3の受信機221、420を更に含み得る。
【0080】
この機器の一実施形態によれば、第1の信号が少なくとも1つのブロードキャストサービスプロバイダ110からのものであり得る。
【0081】
この機器の一実施形態によれば、コンテンツプロセッサ225が少なくとも1つの第2の信号を更に受信することができ、少なくとも1つの第2の信号から第1のパーソナルストリーム及び少なくとも1つの第2のパーソナルストリームを生成する。
【0082】
この機器の一実施形態によれば、少なくとも1つの第2の信号が少なくとも1つのユニキャストサービスプロバイダ110、230からのものであり得る。
【0083】
この機器の一実施形態によれば、少なくとも1つのユニキャストサービスプロバイダが少なくとも1つのインターネットサービスプロバイダ110、230であり得る。
【0084】
この機器の一実施形態によれば、少なくとも1つの第2の信号が、少なくとも第1の個人及び少なくとも1人の第2の個人に関連する私的写真及び私的ビデオの少なくとも1つを含み得る。
【0085】
この機器の一実施形態によれば、コンテンツプロセッサ225が、第1のパーソナルストリーム及び少なくとも1つの第2のパーソナルストリームに関するプログラム案内データを更に生成することができ、プログラム案内データを少なくとも1つの第3のストリーム内にマージする。
【0086】
本開示の一態様によれば、入力ストリームを生成するために信号を復調し復号する入力信号受信機302、420と、入力ストリームから機器300、260A〜N、180A〜Nの受信機識別番号に関連する第1のパーソナルストリームを決定し取得すること、機器300、260A〜N、180A〜Nのためのプログラム案内を生成することであって、プログラム案内は第1のパーソナルストリームに関連する第1のプログラムを含み、少なくとも1つの第2のパーソナルストリームに関連する少なくとも1つの第2のプログラムを含まず(又は除外し)、少なくとも1つの第2のパーソナルストリームは少なくとも1つの他の受信機識別番号に関連する、プログラム案内を生成すること、及び利用者の第1の入力に基づいてディスプレイ270A〜N用のプログラム案内を出力することを行うために入力ストリームを処理する、入力信号受信機に接続される入力ストリームプロセッサ304とを含む、信号を受信するための機器300、260A〜N、180A〜Nが提供される。本開示によれば「除外する」と「含まない」とは同じ意味を有することを理解すべきである。
【0087】
この機器の一実施形態によれば、入力ストリームプロセッサ304が、利用可能なチャネルの一覧を更に生成することができ、その一覧は機器の受信機識別番号に関連するパーソナルストリームを含み、少なくとも1つの他の受信機識別番号に関連するパーソナルストリームを含まず又は除外する。一実施形態では、利用可能なチャネルの一覧がパーソナルプログラムストリーム及び非パーソナルプログラムストリーム、例えば受信機221からのトランスポートストリームに関連するストリームを含む。
【0088】
この機器の一実施形態によれば、入力ストリームプロセッサ304が、利用可能なチャネルの一覧から追加のストリームを更に取得することができる。例えばそのストリームは、受信機221によって受信される非パーソナル(又は公共放送)ストリーム又は機器の受信機識別番号に関連する追加のパーソナルプログラムストリームであり得る。
【0089】
この機器の一実施形態によれば、入力ストリームプロセッサ304が、追加のストリームからの追加のプログラムをプログラム案内に更に含めることができる。
【0090】
一実施形態によれば、この機器が、第1のパーソナルストリームを復号し、利用者の第2の入力に基づいてディスプレイ270A〜N用の復号済み音声及びビデオを出力する、入力ストリームプロセッサ304に接続されるビデオ復号器310及び音声復号器306を更に含み得る。
【0091】
この機器の一実施形態によれば、受信機識別番号は第1のパーソナルストリームに関する第1のプログラムマップテーブルの中で見つけることができ、少なくとも1つの他の受信機識別番号は少なくとも1つのそれぞれの第2のパーソナルストリームに関する少なくとも1つのそれぞれの第2のプログラムマップテーブルの中で見つけることができる。
【0092】
この機器の一実施形態によれば、第1のプログラムマップテーブル及び少なくとも1つの第2のプログラムマップテーブルがそれぞれ、プログラム案内表示のための所望のメジャーチャネル及びマイナーチャネルの番号、チャネル名、並びにイベントの表題のうちの少なくとも1つを更に含み得る。
【0093】
この機器の一実施形態によれば、所望のメジャーチャネル及びマイナーチャネルの番号が、第1のプログラムマップテーブル及び少なくとも1つの第2のプログラムマップテーブルのそれぞれについて同じ番号であり得る。
【0094】
この機器の一実施形態によれば、第1のプログラムマップテーブル及び少なくとも1つの第2のプログラムマップテーブルがそれぞれ、第1のパーソナルストリーム及び少なくとも1つの第2のパーソナルストリームのそれぞれに関連する少なくとも1つのストリームの種類を個々に更に含み得る。
【0095】
この機器の一実施形態によれば、入力ストリームプロセッサ304が、機器300、260A〜N、180A〜Nによって認識可能な値に少なくとも1つのストリームの種類を逆変換することにより、第1のパーソナルストリームに関連する少なくとも1つのストリームの種類の難読化を更に解除することができる。
【0096】
この機器の一実施形態によれば、プログラム案内は機器300、260A〜N、180A〜Nに接続されるディスプレイ装置270A〜Nによってのみ表示することができる。
【0097】
この機器の一実施形態によれば、第1のパーソナルストリームは機器300、260A〜N、180A〜Nに接続されるディスプレイ装置270A〜Nによってのみ表示することができる。
【0098】
この機器の一実施形態によれば、第1のパーソナルストリーム及び少なくとも1つの第2のパーソナルストリームが同じ物理チャネルに割り当てられても良い。
【0099】
この機器の一実施形態によれば、第1のパーソナルストリーム及び少なくとも1つの第2のパーソナルストリームが、少なくとも第1の個人及び少なくとも1人の第2の個人にそれぞれ関連する私的写真及び私的ビデオの少なくとも1つを含み得る。
【0100】
図5は、本開示の一態様による、信号を伝送する例示的方法の流れ図を示す。この方法は、ステップ510で、第1の個人に関連する第1のパーソナルストリーム及び少なくとも1人の第2の個人に関連する少なくとも1つの第2のパーソナルストリームを受信することを含む。次いでこの方法は、ステップ520で、第1のパーソナルストリーム及び少なくとも1つの第2のパーソナルストリームに関する第1のプログラムマップテーブル及び少なくとも1つの第2のプログラムマップテーブルを生成することを含み、第1のプログラムマップテーブルは第1の個人によって使用される第1の受信機(例えば300、260A〜N、180A〜N)の受信機識別番号を含み、少なくとも1つの第2のプログラムマップテーブルは少なくとも1人の第2の個人によって使用される少なくとも1つの第2の受信機(例えば300、260A〜N、180A〜N)の少なくとも1つの受信機識別番号を含む。次にステップ530で、この方法は、第1のパーソナルストリーム及び少なくとも1つの第2のパーソナルストリーム並びに第1のプログラムマップテーブル及び少なくとも1つの第2のプログラムマップテーブルを少なくとも1つの第3のストリームへとマージすることを含む。最後にステップ540で、この方法は、周波数スペクトルの少なくとも1つの物理チャネル内で少なくとも1つの第3のストリームを含む信号を伝送することを含む。ステップ510、520、及び530は例えばコンテンツプロセッサ270によって行われ得る。ステップ540は、例えば送信機229によって行われ得る。
【0101】
この方法の一実施形態によれば、第1のプログラムマップテーブル及び少なくとも1つの第2のプログラムマップテーブルがそれぞれ、プログラム案内表示のための所望のメジャーチャネル及びマイナーチャネルの番号、チャネル名、並びにイベントの表題のうちの少なくとも1つを更に含み得る。
【0102】
この方法の一実施形態によれば、所望のメジャーチャネル及びマイナーチャネルの番号が、第1のプログラムマップテーブル及び少なくとも1つの第2のプログラムマップテーブルのそれぞれについて同じ番号であり得る。
【0103】
この方法の一実施形態によれば、第1のプログラムマップテーブル及び少なくとも1つの第2のプログラムマップテーブルがそれぞれ、第1のパーソナルストリーム及び少なくとも1つの第2のパーソナルストリームのそれぞれに関連する少なくとも1つのストリームの種類を個々に更に含み得る。
【0104】
一実施形態によれば、この方法は、受信機によって認識不能な値に少なくとも1つのストリームの種類を変換することにより、第1のパーソナルストリーム及び少なくとも1つの第2のパーソナルストリームのそれぞれに関連する少なくとも1つのストリームの種類を難読化することを更に含み得る。難読化するステップは例えばコンテンツプロセッサ225によって実行され得る。
【0105】
この方法の一実施形態によれば、第1のパーソナルストリームは第1の受信機(例えば300、260A〜N、180A〜N)に接続されるディスプレイ装置(例えば270A〜N)によってのみ表示することができ、少なくとも1つの第2のパーソナルストリームは少なくとも1つの第2の受信機(例えば300、260A〜N、180A〜N)に接続されるディスプレイ装置(例えば270A〜N)によってのみ表示することができる。
【0106】
この方法の一実施形態によれば、第1のパーソナルストリーム及び少なくとも1つの第2のパーソナルストリームが同じ物理チャネルに割り当てられる。
【0107】
一実施形態によれば、この方法は、複数の非パーソナルストリームを含む第4のストリームを受信し、第4のストリームを第3のストリーム内にマージすることを更に含むことができる。第4のストリームを受信するステップは、例えばコンテンツプロセッサ225によって行われ得る。
【0108】
一実施形態によれば、この方法は、第1の信号を受信し第4のストリームを出力することを更に含み得る。第1の信号を受信するステップは、例えば受信機221によって行われ得る。
【0109】
この方法の一実施形態によれば、第1の信号が少なくとも1つのブロードキャストサービスプロバイダ(例えば110)からのものであり得る。
【0110】
一実施形態によれば、この方法は、少なくとも1つの第2の信号を受信し、少なくとも1つの第2の信号から第1のパーソナルストリーム及び少なくとも1つの第2のパーソナルストリームを生成することを更に含み得る。少なくとも1つの第2の信号を受信するステップは、例えばコンテンツプロセッサ225によって行われ得る。
【0111】
この方法の一実施形態によれば、少なくとも1つの第2の信号が少なくとも1つのユニキャストサービスプロバイダ(例えば110、230)からのものであり得る。
【0112】
この方法の一実施形態によれば、少なくとも1つのユニキャストサービスプロバイダが少なくとも1つのインターネットサービスプロバイダ(例えば110、230)であり得る。
【0113】
この方法の一実施形態によれば、少なくとも1つの第2の信号が、少なくとも第1の個人及び少なくとも1人の第2の個人に関連する私的写真及び私的ビデオの少なくとも1つを含み得る。
【0114】
一実施形態によれば、この方法は、第1のパーソナルストリーム及び少なくとも1つの第2のパーソナルストリームに関するプログラム案内データを生成し、プログラム案内データを少なくとも1つの第3のストリーム内にマージすることを更に含み得る。生成しマージするステップは、例えばコンテンツプロセッサ225によって行われ得る。
【0115】
図6は、本開示の一態様による、信号を受信する例示的方法の流れ図を示す。この方法は、ステップ610で、入力ストリームを生成するために信号を復調し復号することを含む。次いでステップ620で、この方法は、入力ストリームから機器(例えば300、260A〜N、180A〜N)の受信機識別番号に関連する第1のパーソナルストリームを決定し取得することを含む。次にステップ630で、この方法は、機器(例えば300、260A〜N、180A〜N)のためのプログラム案内を生成することを含み、プログラム案内は第1のパーソナルストリームに関連する第1のプログラムを含み、少なくとも1つの第2のパーソナルストリームに関連する少なくとも1つの第2のプログラムを含まず(又は除外し)、少なくとも1つの第2のパーソナルストリームは少なくとも1つの他の受信機識別番号に関連する。最後にステップ640で、この方法は、利用者の第1の入力に基づいてディスプレイ用のプログラム案内を出力することを含む。ステップ610は、例えば入力信号受信機302によって行われ得る。ステップ620、630、及び640は例えば入力ストリームプロセッサ304によって行われ得る。
【0116】
一実施形態によれば、この方法は利用可能なチャネルの一覧を生成することを更に含むことができ、その一覧は機器(例えば300、260A〜N、180A〜N)の受信機識別番号に関連するパーソナルストリームを含み、少なくとも1つの他の受信機識別番号に関連するパーソナルストリームを含まない(又は除外する)。一実施形態では、利用可能なチャネルの一覧がパーソナルプログラムストリーム及び非パーソナルプログラムストリーム、即ち受信機221からのトランスポートストリームに関連するストリームを含む。
【0117】
一実施形態によれば、この方法は、利用可能なチャネルの一覧から追加のストリームを取得することを更に含み得る。例えばそのストリームは、受信機221によって受信される非パーソナル(又は公共放送)ストリーム又は機器の受信機識別番号に関連する追加のパーソナルプログラムストリームであり得る。
【0118】
一実施形態によれば、この方法は、追加のストリームからの追加のプログラムをプログラム案内に含めることを更に含み得る。
【0119】
一実施形態によれば、この方法は、第1のパーソナルストリームを復号すること、及び利用者の第2の入力に基づいてディスプレイ用の復号済み音声及びビデオを出力することを更に含み得る。復号するステップは、例えば音声プロセッサ306及びビデオプロセッサ310によって行われ得る。
【0120】
この方法の一実施形態によれば、受信機識別番号は第1のパーソナルストリームに関する第1のプログラムマップテーブルの中で見つけることができ、少なくとも1つの他の受信機識別番号は少なくとも1つのそれぞれの第2のパーソナルストリームに関する少なくとも1つのそれぞれの第2のプログラムマップテーブルの中で見つけることができる。
【0121】
この方法の一実施形態によれば、第1のプログラムマップテーブル及び少なくとも1つの第2のプログラムマップテーブルがそれぞれ、プログラム案内表示のための所望のメジャーチャネル及びマイナーチャネルの番号、チャネル名、並びにイベントの表題のうちの少なくとも1つを更に含み得る。
【0122】
この方法の一実施形態によれば、所望のメジャーチャネル及びマイナーチャネルの番号が、第1のプログラムマップテーブル及び少なくとも1つの第2のプログラムマップテーブルのそれぞれについて同じ番号であり得る。
【0123】
この方法の一実施形態によれば、第1のプログラムマップテーブル及び少なくとも1つの第2のプログラムマップテーブルがそれぞれ、第1のパーソナルストリーム及び少なくとも1つの第2のパーソナルストリームのそれぞれに関連する少なくとも1つのストリームの種類を個々に更に含み得る。
【0124】
一実施形態によれば、この方法は、機器(例えば300、260A〜N、180A〜N)によって認識可能な値に少なくとも1つのストリームの種類を逆変換することにより、第1のパーソナルストリームに関連する少なくとも1つのストリームの種類の難読化を解除することを更に含み得る。難読化を解除するステップは、例えば入力ストリームプロセッサ304によって行われ得る。
【0125】
この方法の一実施形態によれば、プログラム案内は機器(例えば300、260A〜N、180A〜N)に接続されるディスプレイ装置(例えば270A〜N)によってのみ表示することができる。
【0126】
この方法の一実施形態によれば、第1のパーソナルストリームは機器(例えば300、260A〜N、180A〜N)に接続されるディスプレイ装置(例えば270A〜N)によってのみ表示することができる。
【0127】
この方法の一実施形態によれば、第1のパーソナルストリーム及び少なくとも1つの第2のパーソナルストリームが同じ物理チャネルに割り当てられても良い。
【0128】
この方法の一実施形態によれば、第1のパーソナルストリーム及び少なくとも1つの第2のパーソナルストリームが、第1の個人及び少なくとも1人の第2の個人にそれぞれ関連する私的写真及び私的ビデオの少なくとも1つを含み得る。
【0129】
上記の方法500の実施形態の何れも
図2に記載のコロニ装置220及びそのそれぞれの実施形態によって実装できることを理解すべきである。上記の方法600の実施形態の何れも
図3に記載の受信機装置300及びそのそれぞれの実施形態によって実装できることを理解すべきである。
【0130】
先に述べたように、図示の様々な要素の機能は専用ハードウェア並びに適切なソフトウェアに関連してソフトウェアを実行可能なハードウェアを使用することによって与えられ得る。更に、プロセッサによって与えられるとき、それらの機能は単一の専用プロセッサによって、単一の共用プロセッサによって、又はその一部が共用され得る複数の個別のプロセッサによって与えられ得る。
【0131】
添付図面に示した構成要素であるシステムコンポーネント及び方法の一部はソフトウェアによって実装することが好ましいので、本開示をプログラムするやり方に応じてシステムコンポーネント又はプロセス機能ブロック間の実際の接続が異なり得ることを更に理解すべきである。本明細書の教示を所与として、当業者は本開示のこれらの及び同様の実装又は構成を考えることができるようになる。
【0132】
本明細書では添付図面に関して例示的実施形態を説明してきたが、本開示はそれらの厳密な実施形態に限定されず、本開示の範囲から逸脱することなしに様々な変更及び修正が当業者によって加えられても良いことを理解すべきである。加えて、個々の実施形態は本開示の範囲から逸脱することなしに組み合わせることができる。そのような全ての変更及び修正が添付の特許請求の範囲に記載の本開示の範囲に含まれることを意図する。
[付記1]
信号を受信する機器(300、260A〜N、180A〜N)であって、
信号を復調し復号、入力ストリームを生成する入力信号受信機(302、420)と、
前記入力ストリームから前記機器(300、260A〜N、180A〜N)の受信機識別番号に関連する第1のパーソナルストリームを決定し取得すること、
前記機器(300、260A〜N、180A〜N)に対するプログラム案内を生成することであって、前記プログラム案内は前記第1のパーソナルストリームに関連する第1のプログラムを含み、少なくとも1つの第2のパーソナルストリームに関連する少なくとも1つの第2のプログラムを含まず、前記少なくとも1つの第2のパーソナルストリームは少なくとも1つの他の受信機識別番号に関連する、プログラム案内を生成すること、及び
利用者の第1の入力に基づいてディスプレイ(270A〜N)用の前記プログラム案内を出力すること
を行い、前記入力ストリームを処理する、前記入力信号受信機に接続される入力ストリームプロセッサ(304)と
を含む、機器(300、260A〜N、180A〜N)。
[付記2]
前記入力ストリームプロセッサ(304)が、利用可能なチャネルの一覧を更に生成し、前記一覧は前記機器の前記受信機識別番号に関連するパーソナルストリームを含み、少なくとも1つの他の受信機識別番号に関連するパーソナルストリームを含まない、付記
1に記載の機器。
[付記3]
前記入力ストリームプロセッサ(304)が、前記利用可能なチャネルの一覧から追加のストリームを更に取得する、付記2に記載の機器。
[付記4]
前記入力ストリームプロセッサ(304)が、前記追加のストリームからの追加のプログラムを前記プログラム案内に更に含める、付記2に記載の機器。
[付記5]
前記第1のパーソナルストリームを復号し、利用者の第2の入力に基づいてディスプレイ(270A〜N)用の復号済み音声及びビデオを出力する、前記入力ストリームプロセッサ(304)に接続されるビデオ復号器(310)及び音声復号器(310)
を更に含む、付記1に記載の機器。
[付記6]
前記受信機識別番号は前記第1のパーソナルストリームに関する第1のプログラムマップテーブルの中で特定され、前記少なくとも1つの他の受信機識別番号は前記少なくとも1つの第2のパーソナルストリームに関する少なくとも1つの第2のプログラムマップテーブルの中で特定される、付記1に記載の機器。
[付記7]
前記第1のプログラムマップテーブル及び前記少なくとも1つの第2のプログラムマップテーブルがそれぞれ、プログラム案内表示に対する所望のメジャーチャネル及びマイナーチャネルの番号、チャネル名、並びにイベントの表題のうちの少なくとも1つを更に含む、付記6に記載の機器。
[付記8]
前記所望のメジャーチャネル及びマイナーチャネルの番号が、前記第1のプログラムマップテーブル及び前記少なくとも1つの第2のプログラムマップテーブルのそれぞれについて同じ番号である、付記7に記載の機器。
[付記9]
前記第1のプログラムマップテーブル及び前記少なくとも1つの第2のプログラムマップテーブルがそれぞれ、前記第1のパーソナルストリーム及び少なくとも1つの第2のパーソナルストリームのそれぞれに関連する少なくとも1つのストリームの種類を個々に更に含む、付記1に記載の機器。
[付記10]
前記入力ストリームプロセッサ(304)が、前記機器(300、260A〜N、180A〜N)によって認識可能な値に前記少なくとも1つのストリームの種類を逆変換することにより、前記第1のパーソナルストリームに関連する前記少なくとも1つのストリームの種類の難読化を更に解除する、付記9に記載の機器。
[付記11]
前記プログラム案内は前記機器(300、260A〜N、180A〜N)に接続されるディスプレイ装置(270A〜N)によってのみ表示することができる、付記1に記載の機器。
[付記12]
前記第1のパーソナルストリームは前記機器(300、260A〜N、180A〜N)に接続されるディスプレイ装置(270A〜N)によってのみ表示することができる、付記5に記載の機器。
[付記13]
前記第1のパーソナルストリーム及び前記少なくとも1つの第2のパーソナルストリームが同じ物理チャネルに割り当てられる、付記1に記載の機器。
[付記14]
前記第1のパーソナルストリーム及び前記少なくとも1つの第2のパーソナルストリームが、少なくとも第1の個人及び少なくとも1人の第2の個人にそれぞれ関連する私的写真及び私的ビデオの少なくとも1つを含む、付記1に記載の機器。
[付記15]
信号を受信する方法であって、
信号を復調し復号し、入力ストリームを生成すること(610)、
前記入力ストリームから機器(300、260A〜N、180A〜N)の受信機識別番号に関連する第1のパーソナルストリームを決定し取得すること(620)、
前記機器に対するプログラム案内を生成すること(630)であって、前記プログラム案内は前記第1のパーソナルストリームに関連する第1のプログラムを含み、少なくとも1つの第2のパーソナルストリームに関連する少なくとも1つの第2のプログラムを含まず、前記少なくとも1つの第2のパーソナルストリームは少なくとも1つの他の受信機識別番号に関連する、プログラム案内を生成すること(630)、及び
利用者の第1の入力に基づいてディスプレイ用の前記プログラム案内を出力すること(640)
を含む、方法。
[付記16]
利用可能なチャネルの一覧を生成することを更に含み、前記一覧は前記機器の前記受信機識別番号に関連するパーソナルストリームを含み、少なくとも1つの他の受信機識別番号に関連するパーソナルストリームを含まない、
付記15に記載の方法。
[付記17]
前記利用可能なチャネルの一覧から追加のストリームを取得すること
を更に含む、付記16に記載の方法。
[付記18]
前記追加のストリームからの追加のプログラムを前記プログラム案内に含めること
を更に含む、付記16に記載の方法。
[付記19]
前記第1のパーソナルストリームを復号すること、及び
利用者の第2の入力に基づいてディスプレイ用の復号済み音声及びビデオを出力すること
を更に含む、付記15に記載の方法。
[付記20]
前記受信機識別番号は前記第1のパーソナルストリームに関する第1のプログラムマップテーブルの中で特定され、前記少なくとも1つの他の受信機識別番号は前記少なくとも1つの第2のパーソナルストリームに関する少なくとも1つの第2のプログラムマップテーブルの中で特定される、付記15に記載の方法。
[付記21]
前記第1のプログラムマップテーブル及び前記少なくとも1つの第2のプログラムマップテーブルがそれぞれ、プログラム案内表示についての所望のメジャーチャネル及びマイナーチャネルの番号、チャネル名、並びにイベントの表題のうちの少なくとも1つを更に含む、付記20に記載の方法。
[付記22]
前記所望のメジャーチャネル及びマイナーチャネルの番号が、前記第1のプログラムマップテーブル及び前記少なくとも1つの第2のプログラムマップテーブルのそれぞれについて同じ番号である、付記21に記載の方法。
[付記23]
前記第1のプログラムマップテーブル及び前記少なくとも1つの第2のプログラムマップテーブルがそれぞれ、前記第1のパーソナルストリーム及び少なくとも1つの第2のパーソナルストリームのそれぞれに関連する少なくとも1つのストリームの種類を個々に更に含む、付記15に記載の方法。
[付記24]
前記機器(300、260A〜N、180A〜N)によって認識可能な値に前記少なくとも1つのストリームの種類を逆変換することにより、前記第1のパーソナルストリームに関連する前記少なくとも1つのストリームの種類の難読化を解除すること
を更に含む、付記23に記載の方法。
[付記25]
前記プログラム案内は前記機器(300、260A〜N、180A〜N)に接続されるディスプレイ装置(270A〜N)によってのみ表示することができる、付記15に記載の方法。
[付記26]
前記第1のパーソナルストリームは前記機器(300、260A〜N、180A〜N)に接続されるディスプレイ装置(270A)によってのみ表示することができる、付記19に記載の方法。
[付記27]
前記第1のパーソナルストリーム及び前記少なくとも1つの第2のパーソナルストリームが同じ物理チャネルに割り当てられる、付記15に記載の方法。
[付記28]
前記第1のパーソナルストリーム及び前記少なくとも1つの第2のパーソナルストリームが、少なくとも第1の個人及び少なくとも1人の第2の個人にそれぞれ関連する私的写真及び私的ビデオの少なくとも1つを含む、付記15に記載の方法。