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特許6952741自動運転車両の情報アップデート方法、装置及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6952741
(24)【登録日】2021年9月30日
(45)【発行日】2021年10月20日
(54)【発明の名称】自動運転車両の情報アップデート方法、装置及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   G06F 8/65 20180101AFI20211011BHJP
   G08G 1/09 20060101ALI20211011BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20211011BHJP
   B60R 16/02 20060101ALI20211011BHJP
【FI】
   G06F8/65
   G08G1/09 F
   G06F13/00 530B
   B60R16/02 660U
【請求項の数】10
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2019-132222(P2019-132222)
(22)【出願日】2019年7月17日
(65)【公開番号】特開2020-42788(P2020-42788A)
(43)【公開日】2020年3月19日
【審査請求日】2019年7月17日
(31)【優先権主張番号】201811042242.1
(32)【優先日】2018年9月7日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】513224353
【氏名又は名称】バイドゥ オンライン ネットワーク テクノロジー (ベイジン) カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100106297
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 克博
(72)【発明者】
【氏名】ツイ、 ユエ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン、 ヤリン
(72)【発明者】
【氏名】タオ、 ジ
【審査官】 石川 亮
(56)【参考文献】
【文献】 特開2018−045515(JP,A)
【文献】 特開2016−024803(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 8/60−8/658
G08G 1/09
G06F 13/00
B60R 16/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動運転車両の情報アップデート方法であって、
アップデート対象である目標車載クライアントを確定するとともに、目標アップデート情報を取得することと、
無線経由ダウンロード(OTA)技術により前記目標車載クライアントにアップデート指示メッセージを送信し、ただし、前記目標車載クライアントが前記目標アップデート情報に基づきアップデートを行うように、前記アップデート指示メッセージには前記目標アップデート情報が含まれ、
前記アップデート対象である目標車載クライアントを確定するとともに、目標アップデート情報を取得することは、
予め記憶されている関係情報に新たな関係情報が追加されていることを検出し、ただし、前記予め記憶されている関係情報には異なるアップデート識別情報と異なるアップデート情報との対応関係が含まれ、前記新たな関係情報には新たなアップデート識別情報と新たなアップデート情報との対応関係が含まれる場合、前記新たなアップデート情報を前記目標アップデート情報として確定することと、
記憶されているアップデート識別情報と車載クライアントとの対応関係に基づき、前記新たなアップデート識別情報に対応する車載クライアントを、前記目標車載クライアントとして確定することとを含むことを特徴とする自動運転車両の情報アップデート方法。
【請求項2】
前記無線経由ダウンロード(OTA)技術により前記目標車載クライアントにアップデート指示メッセージを送信することは、
確定された目標アップデート情報及び目標車載クライアントが正しいか否かを判断することと、
前記目標アップデート情報及び前記目標車載クライアントが正しいことを確定したのであれば、無線経由ダウンロード(OTA)技術により前記目標車載クライアントにアップデート指示メッセージを送信することとを含むことを特徴とする請求項1に記載の自動運転車両の情報アップデート方法。
【請求項3】
自動運転車両の情報アップデート方法であって、
車載サーバが無線経由ダウンロード(OTA)技術により送信したアップデート指示メッセージを受信し、ただし、前記アップデート指示メッセージには目標アップデート情報が含まれることと、
目標車載クライアントが前記目標アップデート情報に基づきアップデートを行うこととを含み、
前記目標アップデート情報は、前記車載サーバが予め記憶されている関係情報に新たな関係情報が追加されていることを検出し、ただし、前記予め記憶されている関係情報には異なるアップデート識別情報と異なるアップデート情報との対応関係が含まれ、前記新たな関係情報には新たなアップデート識別情報と新たなアップデート情報との対応関係が含まれる場合、確定された前記新たなアップデート情報であり、
前記目標車載クライアントは、前記車載サーバが記憶されているアップデート識別情報と車載クライアントとの対応関係に基づいて確定した前記新たなアップデート識別情報に対応する車載クライアントであることを特徴とする自動運転車両の情報アップデート方法。
【請求項4】
前記目標アップデート情報に基づきアップデートを行うことは、
前記目標アップデート情報に基づきアップデートを行うことが必要であるか否かを判断することと、
アップデートが必要であることを確定したのであれば、前記目標アップデート情報に基づきアップデートを行うこととを含むことを特徴とする請求項3に記載の自動運転車両の情報アップデート方法。
【請求項5】
車載サーバであって、メモリと、プロセッサと、送受信器とを含み、
ただし、前記メモリは、プログラムコマンドを記憶するために用いられ、
前記プロセッサは、前記メモリに記憶されている前記プログラムコマンドを呼び出すことにより、
アップデート対象である目標車載クライアントを確定するとともに、目標アップデート情報を取得するステップと、
前記送受信器が無線経由ダウンロード(OTA)技術により前記目標車載クライアントにアップデート指示メッセージを送信するよう制御し、ただし、前記目標車載クライアントが前記目標アップデート情報に基づきアップデートを行うように、前記アップデート指示メッセージには前記目標アップデート情報が含まれるステップとを実現するために用いられ、
前記プロセッサは、具体的に、
予め記憶されている関係情報に新たな関係情報が追加されていることを検出し、ただし、前記予め記憶されている関係情報には異なるアップデート識別情報と異なるアップデート情報との対応関係が含まれ、前記新たな関係情報に新たなアップデート識別情報と新たなアップデート情報との対応関係が含まれる場合、前記新たなアップデート情報を前記目標アップデート情報として確定し、
記憶されている識別情報と車載クライアントとの対応関係に基づき、前記新たな識別情報に対応する車載クライアントを、前記目標車載クライアントとして確定するために用いられることを特徴とする車載サーバ。
【請求項6】
前記プロセッサは、具体的に、確定された目標アップデート情報及び目標車載クライアントが正しいか否かを判断するために用いられ、
前記プロセッサは前記目標アップデート情報及び前記目標車載クライアントが正しいことを確定したのであれば、前記送受信器は、具体的に、無線経由ダウンロード(OTA)技術により前記目標車載クライアントにアップデート指示メッセージを送信するために用いられることを特徴とする請求項5に記載の車載サーバ。
【請求項7】
車載クライアントであって、前記車載クライアントは目標車載クライアントであり、前記目標車載クライアントは、メモリと、プロセッサと、送受信器とを含み、
ただし、前記メモリは、プログラムコマンドを記憶するために用いられ、
前記プロセッサは、前記メモリに記憶されている前記プログラムコマンドを呼び出すことにより、
前記送受信器が、車載サーバが無線経由ダウンロード(OTA)技術により送信したアップデート指示メッセージを受信するよう制御し、ただし、前記アップデート指示メッセージには目標アップデート情報が含まれるステップと、
前記目標アップデート情報に基づきアップデートを行うステップとを実現するために用いられ、
前記目標アップデート情報は、前記車載サーバが予め記憶されている関係情報に新たな関係情報が追加されていることを検出し、ただし、前記予め記憶されている関係情報には異なるアップデート識別情報と異なるアップデート情報との対応関係が含まれ、前記新たな関係情報には新たなアップデート識別情報と新たなアップデート情報との対応関係が含まれる場合、確定された前記新たなアップデート情報であり、
前記目標車載クライアントは、前記車載サーバが記憶されているアップデート識別情報と車載クライアントとの対応関係に基づいて確定した前記新たなアップデート識別情報に対応する車載クライアントであることを特徴とする車載クライアント。
【請求項8】
前記プロセッサは、具体的に、
前記目標アップデート情報に基づきアップデートを行うことが必要であるか否かを判断し、
アップデートが必要であることを確定したのであれば、前記目標アップデート情報に基づきアップデートを行うために用いられることを特徴とする請求項7に記載の車載クライアント。
【請求項9】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体には、車載サーバに請求項1又は2に記載の自動運転車両の情報アップデート方法を実行させるためのコンピュータプログラムが記憶されることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項10】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体には、車載クライアントに請求項3又は4に記載の自動運転車両の情報アップデート方法を実行させるためのコンピュータプログラムが記憶されることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、自動運転技術の分野に関し、より詳しくは、自動運転車両の情報アップデート方法、装置及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
情報技術の発展に伴い、スマートカーに関する研究はますます多くなる。そのうち自動運転車両は、スマートカーの研究において主な方向性になっている。
【0003】
一般的に、自動運転車両には、安全な自動運転を実現するように、各種のスマートなソフトウェアとハードウェアが配置されている。自動運転車両技術の発展に伴い、自動運転車両におけるソフトウェア、ファームウェア、パラメータ及び/又はデータなどの情報は常にアップデート又は更新する必要がある。
【0004】
そのため、自動運転車両におけるソフトウェア、ファームウェア、パラメータ及び/又はデータなどの情報に対し、どのように効果的にアップデート又は更新を行うかは、早急に解決すべき技術的課題となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願は、自動運転車両における車載クライアントに対し効果的に情報アップデートを行うことを実現するためになされるものであり、自動運転車両の情報アップデート方法、装置及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の第1の態様として、自動運転車両の情報アップデート方法を提供し、当該方法は、
アップデート対象である目標車載クライアントを確定するとともに、目標アップデート情報を取得することと、
無線経由ダウンロード(OTA)技術により当該目標車載クライアントにアップデート指示メッセージを送信し、ただし、当該目標車載クライアントが当該目標アップデート情報に基づきアップデートを行うように、当該アップデート指示メッセージには当該目標アップデート情報が含まれることとを含む。
【0007】
一つの可能な実施形態において、当該アップデート対象である目標車載クライアントを確定するとともに、目標アップデート情報を取得することは、
予め記憶されている関係情報に新たな関係情報が追加されていることを検出し、ただし、当該予め記憶されている関係情報には異なるアップデート識別情報と異なるアップデート情報との対応関係が含まれ、当該新たな関係情報には新たなアップデート識別情報と新たなアップデート情報との対応関係が含まれた場合、当該新たなアップデート情報を当該目標アップデート情報として確定することと、
記憶されているアップデート識別情報と車載クライアントとの対応関係に基づき、当該新たなアップデート識別情報に対応する車載クライアントを、当該目標車載クライアントとして確定することとを含む。
【0008】
一つの可能な実施形態において、無線経由ダウンロード(OTA)技術により当該目標車載クライアントにアップデート指示メッセージを送信することは、
確定された目標アップデート情報及び目標車載クライアントが正しいか否かを判断することと、
当該目標アップデート情報及び当該目標車載クライアントが正しいことを確定したのであれば、無線経由ダウンロード(OTA)技術により当該目標車載クライアントにアップデート指示メッセージを送信することとを含む。
【0009】
一つの可能な実施形態において、当該アップデート対象である目標車載クライアントを確定するとともに、目標アップデート情報を取得することは、
当該目標車載クライアントが送信したアップデート要求メッセージを受信し、ただし、当該アップデート要求メッセージには、当該目標車載クライアントの識別情報及びアップデート要求情報の識別情報が含まれることと、
当該目標車載クライアントの識別情報に基づき当該目標車載クライアントを確定し、そして当該アップデート要求情報の識別情報に基づき当該目標アップデート情報を確定することとを含む。
【0010】
一つの可能な実施形態において、当該アップデート要求情報の識別情報に基づき当該目標アップデート情報を確定することは、
予め記憶されている関係情報に基づき、当該アップデート要求情報の識別情報に対応するアップデート情報が存在するか否かを判断し、ただし、当該予め記憶されている関係情報には異なるアップデート識別情報と異なるアップデート情報との対応関係が含まれることと、
当該アップデート要求情報の識別情報に対応するアップデート情報が存在するのであれば、当該アップデート要求情報の識別情報に対応するアップデート情報を当該目標アップデート情報として確定することとを含む。
【0011】
一つの可能な実施形態において、当該アップデート要求メッセージに、目標ユーザアイデンティティ情報がさらに含まれるのであれば、当該目標車載クライアントの識別情報に基づき当該目標車載クライアントを確定し、そして当該アップデート要求情報の識別情報に基づき当該目標アップデート情報を確定することは、
記憶されているユーザアイデンティティ情報と車載クライアントとの対応関係に基づき、当該目標ユーザアイデンティティ情報が当該目標車載クライアントに対応する正当なユーザアイデンティティ情報であるか否かを判断することと、
当該目標ユーザアイデンティティ情報が当該目標車載クライアントに対応する正当なユーザアイデンティティ情報であることを確定したのであれば、当該目標車載クライアントの識別情報に基づき当該目標車載クライアントを確定し、そして当該アップデート要求情報の識別情報に基づき当該目標アップデート情報を確定することとを含む。
【0012】
第1の態様に係る自動運転車両の情報アップデート方法の実施例において、アップデート対象である目標車載クライアントを確定するとともに、目標アップデート情報を取得し、さらに、無線経由ダウンロード(OTA)技術により当該目標車載クライアントに当該目標アップデート情報が付随されているアップデート指示メッセージを送信することにより、当該目標車載クライアントは、当該目標アップデート情報に基づきアップデートを行う。これにより、自動運転車両における車載クライアントに対し効果的に情報アップデートを行うことを実現し、車載クライアント及び/又は自動運転車両のユーザエクスペリエンスを向上させる。
【0013】
本願の第2の態様として、自動運転車両の情報アップデート方法を提供し、当該方法は、
車載サーバが無線経由ダウンロード(OTA)技術により送信したアップデート指示メッセージを受信し、ただし、当該アップデート指示メッセージには目標アップデート情報が含まれることと、
当該目標アップデート情報に基づきアップデートを行うこととを含む。
【0014】
一つの可能な実施形態において、当該目標アップデート情報に基づきアップデートを行うことは、
当該目標アップデート情報に基づきアップデートを行うことが必要であるか否かを判断することと、
アップデートが必要であることを確定したのであれば、当該目標アップデート情報に基づきアップデートを行うこととを含む。
【0015】
一つの可能な実施形態において、当該車載サーバが無線経由ダウンロード(OTA)技術により送信したアップデート指示メッセージを受信する前に、
当該車載サーバにアップデート要求メッセージを送信し、ただし、当該アップデート要求メッセージには、目標車載クライアントの識別情報及びアップデート要求情報の識別情報が含まれることをさらに含む。
【0016】
第2の態様に係る自動運転車両の情報アップデート方法の実施例において、車載サーバが無線経由ダウンロード(OTA)技術により送信した目標アップデート情報が付随されているアップデート指示メッセージを受信し、さらに、当該目標アップデート情報に基づきアップデートを行う。これにより、自動運転車両における車載クライアントに対し効果的に情報アップデートを行うことを実現し、車載クライアント及び/又は自動運転車両のユーザエクスペリエンスを向上させる。
【0017】
本願の第3の態様として、自動運転車両の情報アップデート装置を提供し、当該装置は、
アップデート対象である目標車載クライアントを確定するとともに、目標アップデート情報を取得するために用いられる確定モジュールと、
無線経由ダウンロード(OTA)技術により当該目標車載クライアントにアップデート指示メッセージを送信するために用いられ、ただし、当該目標車載クライアントが当該目標アップデート情報に基づきアップデートを行うように、当該アップデート指示メッセージには当該目標アップデート情報が含まれる送信モジュールとを含む。
【0018】
一つの可能な実施形態において、当該確定モジュールは、具体的に、
予め記憶されている関係情報に新たな関係情報が追加されていることを検出し、ただし、当該予め記憶されている関係情報には異なるアップデート識別情報と異なるアップデート情報との対応関係が含まれ、当該新たな関係情報には新たなアップデート識別情報と新たなアップデート情報との対応関係が含まれる場合、当該新たなアップデート情報を当該目標アップデート情報として確定し、
記憶されているアップデート識別情報と車載クライアントとの対応関係に基づき、当該新たなアップデート識別情報に対応する車載クライアントを、当該目標車載クライアントとして確定するために用いられる。
【0019】
一つの可能な実施形態において、当該送信モジュールは、具体的に、
確定された目標アップデート情報及び目標車載クライアントが正しいか否かを判断し、
当該目標アップデート情報及び当該目標車載クライアントが正しいことを確定したのであれば、無線経由ダウンロード(OTA)技術により当該目標車載クライアントにアップデート指示メッセージを送信するために用いられる。
【0020】
一つの可能な実施形態において、当該確定モジュールは、
当該目標車載クライアントが送信したアップデート要求メッセージを受信するために用いられ、ただし、当該アップデート要求メッセージには、当該目標車載クライアントの識別情報及びアップデート要求情報の識別情報が含まれる受信ユニットと、
当該目標車載クライアントの識別情報に基づき当該目標車載クライアントを確定し、そして当該アップデート要求情報の識別情報に基づき当該目標アップデート情報を確定するために用いられる確定ユニットとを含む。
【0021】
一つの可能な実施形態において、当該確定ユニットは、具体的に、
予め記憶されている関係情報に基づき、当該アップデート要求情報の識別情報に対応するアップデート情報が存在するか否かを判断するために用いられ、ただし、当該予め記憶されている関係情報には異なるアップデート識別情報と異なるアップデート情報との対応関係が含まれており、
当該アップデート要求情報の識別情報に対応するアップデート情報が存在するのであれば、当該アップデート要求情報の識別情報に対応するアップデート情報を当該目標アップデート情報として確定するためにも用いられる。
【0022】
一つの可能な実施形態において、当該アップデート要求メッセージに、目標ユーザアイデンティティ情報がさらに含まれるのであれば、当該確定ユニットは、具体的に、
記憶されているユーザアイデンティティ情報と車載クライアントとの対応関係に基づき、当該目標ユーザアイデンティティ情報が当該目標車載クライアントに対応する正当なユーザアイデンティティ情報であるか否かを判断し、
当該目標ユーザアイデンティティ情報が当該目標車載クライアントに対応する正当なユーザアイデンティティ情報であることを確定したのであれば、当該目標車載クライアントの識別情報に基づき当該目標車載クライアントを確定し、そして当該アップデート要求情報の識別情報に基づき当該目標アップデート情報を確定するために用いられる。
【0023】
本願の第4の態様として、自動運転車両の情報アップデート装置を提供し、当該装置は、
車載サーバが無線経由ダウンロード(OTA)技術により送信したアップデート指示メッセージを受信するために用いられ、ただし、当該アップデート指示メッセージには目標アップデート情報が含まれる受信モジュールと、
当該目標アップデート情報に基づきアップデートを行うために用いられるアップデートモジュールとを含む。
【0024】
一つの可能な実施形態において、当該アップデートモジュールは、具体的に、
当該目標アップデート情報に基づきアップデートを行うことが必要であるか否かを判断し、
アップデートが必要であることを確定したのであれば、当該目標アップデート情報に基づきアップデートを行うために用いられる。
【0025】
一つの可能な実施形態において、当該装置は、
当該車載サーバにアップデート要求メッセージを送信するために用いられ、ただし、当該アップデート要求メッセージには、目標車載クライアントの識別情報及びアップデート要求情報の識別情報が含まれる送信モジュールをさらに含む。
【0026】
本願の第5の態様として、車載サーバを提供し、当該車載サーバは、メモリと、プロセッサと、送受信器とを含み、
ただし、当該メモリは、プログラムコマンドを記憶するために用いられ、
当該プロセッサは、当該メモリに記憶されている当該プログラムコマンドを呼び出すことにより、
アップデート対象である目標車載クライアントを確定するとともに、目標アップデート情報を取得するステップと、
当該送受信器が無線経由ダウンロード(OTA)技術により当該目標車載クライアントにアップデート指示メッセージを送信するよう制御し、ただし、当該目標車載クライアントが当該目標アップデート情報に基づきアップデートを行うように、当該アップデート指示メッセージには当該目標アップデート情報が含まれるステップとを実現するために用いられる。
【0027】
一つの可能な実施形態において、当該プロセッサは、具体的に:
予め記憶されている関係情報に新たな関係情報が追加されていることを検出し、ただし、当該予め記憶されている関係情報には異なるアップデート識別情報と異なるアップデート情報との対応関係が含まれ、当該新たな関係情報には新たなアップデート識別情報と新たなアップデート情報との対応関係が含まれた場合、当該新たなアップデート情報を当該目標アップデート情報として確定し、
記憶されているアップデート識別情報と車載クライアントとの対応関係に基づき、当該新たなアップデート識別情報に対応する車載クライアントを、当該目標車載クライアントとして確定するために用いられる。
【0028】
一つの可能な実施形態において、当該プロセッサは、具体的に、確定された目標アップデート情報及び目標車載クライアントが正しいか否かを判断するために用いられ、
当該プロセッサは当該目標アップデート情報及び当該目標車載クライアントが正しいことを確定したのであれば、当該送受信器は、具体的に、無線経由ダウンロード(OTA)技術により当該目標車載クライアントにアップデート指示メッセージを送信するために用いられる。
【0029】
一つの可能な実施形態において、当該送受信器は、当該目標車載クライアントが送信したアップデート要求メッセージを受信するためにも用いられ、ただし、当該アップデート要求メッセージには、当該目標車載クライアントの識別情報及びアップデート要求情報の識別情報が含まれており、
当該プロセッサは、具体的に、当該目標車載クライアントの識別情報に基づき当該目標車載クライアントを確定し、そして当該アップデート要求情報の識別情報に基づき当該目標アップデート情報を確定するために用いられる。
【0030】
一つの可能な実施形態において、当該プロセッサは、具体的に、
予め記憶されている関係情報に基づき、当該アップデート要求情報の識別情報に対応するアップデート情報が存在するか否かを判断するために用いられ、ただし、当該予め記憶されている関係情報には異なるアップデート識別情報と異なるアップデート情報との対応関係が含まれており、
当該アップデート要求情報の識別情報に対応するアップデート情報が存在するのであれば、当該アップデート要求情報の識別情報に対応するアップデート情報を当該目標アップデート情報として確定するためにも用いられる。
【0031】
一つの可能な実施形態において、当該アップデート要求メッセージに、目標ユーザアイデンティティ情報がさらに含まれるのであれば、当該プロセッサは、具体的に、
記憶されているユーザアイデンティティ情報と車載クライアントとの対応関係に基づき、当該目標ユーザアイデンティティ情報が当該目標車載クライアントに対応する正当なユーザアイデンティティ情報であるか否かを判断し、
当該目標ユーザアイデンティティ情報が当該目標車載クライアントに対応する正当なユーザアイデンティティ情報であることを確定したのであれば、当該目標車載クライアントの識別情報に基づき当該目標車載クライアントを確定し、そして当該アップデート要求情報の識別情報に基づき当該目標アップデート情報を確定するために用いられる。
【0032】
本願の第6の態様として、車載クライアントを提供し、当該車載クライアントは目標車載クライアントであり、当該目標車載クライアントは、メモリと、プロセッサと、送受信器とを含み、
ただし、当該メモリは、プログラムコマンドを記憶するために用いられ、
当該プロセッサは、当該メモリに記憶されている当該プログラムコマンドを呼び出すことにより、
当該送受信器が、車載サーバが無線経由ダウンロード(OTA)技術により送信したアップデート指示メッセージを受信するよう制御し、ただし、当該アップデート指示メッセージには目標アップデート情報が含まれるステップと、
当該目標アップデート情報に基づきアップデートを行うステップとを実現するために用いられる。
【0033】
一つの可能な実施形態において、当該プロセッサは、具体的に、
当該目標アップデート情報に基づきアップデートを行うことが必要であるか否かを判断し、
アップデートが必要であることを確定したのであれば、当該目標アップデート情報に基づきアップデートを行うために用いられる。
【0034】
一つの可能な実施形態において、当該送受信器は、当該車載サーバにアップデート要求メッセージを送信するためにも用いられ、ただし、当該アップデート要求メッセージには、当該目標車載クライアントの識別情報及びアップデート要求情報の識別情報が含まれる。
【0035】
本願の第7の態様として、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、当該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体には、車載サーバに上記第1の態様の任意の実現形態に記載の自動運転車両の情報アップデート方法を実行させるためのコンピュータプログラムが記憶される。
【0036】
本願の第8の態様として、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、当該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体には、車載クライアントに上記第2の態様の任意の実現形態に記載の自動運転車両の情報アップデート方法を実行させるためのコンピュータプログラムが記憶される。
【図面の簡単な説明】
【0037】
本願の実施例又は従来技術に係る技術的解決手段をより明瞭に説明するため、以下、本願の実施例又は従来技術の記述において必要な各図を簡単に紹介する。言うまでもないが、後に記述される各図は、本願の実施例の一部に過ぎず、当業者であれば、新規性を要しないことを前提に、これらの各図に基づき、その他の図を得ることもできる。
図1図1は、本願の実施例の適用シーンを概略的に示す図である。
図2図2は、本願の一つの実施例に係る自動運転車両の情報アップデート方法のプロセスを概略的に示す図である。
図3図3は、本願のもう一つの実施例に係る自動運転車両の情報アップデート方法のプロセスを概略的に示す図である。
図4図4は、本願のもう一つの実施例に係る自動運転車両の情報アップデート方法のプロセスを概略的に示す図である。
図5図5は、本願のもう一つの実施例に係る自動運転車両の情報アップデート方法のプロセスを概略的に示す図である。
図6図6は、本願の一つの実施例に係る自動運転車両の情報アップデート装置の構造を概略的に示す図である。
図7図7は、本願のもう一つの実施例に係る自動運転車両の情報アップデート装置の構造を概略的に示す図である。
図8図8は、本願の一つの実施例に係る車載サーバの構造を概略的に示す図である。
図9図9は、本願の一つの実施例に係る車載クライアントの構造を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
まず、本願の実施例の適用シーン及び関連する一部の専門用語について、解釈及び説明する。
【0039】
図1は、本願の実施例の適用シーンを概略的に示す図である。図1に示すとおり、車載サーバが目標車載クライアントにおける情報(例えばソフトウェア情報、ファームウェア情報、パラメータ情報及び/又はデータ情報など)に対しアップデートを行うことが必要であることを確定した場合、又は目標車載クライアントが同情報に対しアップデートを行うことが必要であることを確定した場合、車載サーバと目標車載クライアントとの間にメッセージの交換を行うことにより、目標車載クライアントに対しアップデートを行うことを実現する。本願の実施例において、主に、車載サーバと目標車載クライアントとの間の対話のプロセスについて記述するが、当然ながら、本願の実施例は、その他の適用シーンに用いることもでき、本願の実施例ではこれについて限定しない。
【0040】
本願の実施例に係るアップデート情報又は目標アップデート情報は、ソフトウェア情報、ファームウェア情報、パラメータ情報又はデータ情報のうちのいずれか1項を含んでもよく、ただしこれらに限定されない。
【0041】
例示的に、目標アップデート情報にソフトウェア情報が含まれているのであれば、対応する自動運転車両の情報アップデート方式は、ソフトウェア無線経由ダウンロード技術(Software Over−the−Air Technology、略称SOTA)によりアップデートを行うことを含む。目標アップデート情報にファームウェア情報が含まれているのであれば、対応する自動運転車両の情報アップデート方式は、ファームウェア無線経由ダウンロード技術(Firmware Over−the−Air Technology、略称FOTA)によりアップデートを行うことを含む。目標アップデート情報にパラメータ情報が含まれているのであれば、対応する自動運転車両の情報アップデート方式は、パラメータ無線経由ダウンロード技術(Configuration Over−the−Air Technology、略称COTA)によりアップデートを行うことを含む。目標アップデート情報にデータ情報が含まれているのであれば、対応する自動運転車両の情報アップデート方式は、データ無線経由ダウンロード技術(Data Over−the−Air Technology、略称DOTA)によりアップデートを行うことを含む。
【0042】
本願の実施例に係る予め記憶されている関係情報には、異なるアップデート識別情報と異なるアップデート情報との対応関係が含まれる。任意選択的に、アップデート識別情報は、それに対応するアップデート情報を一意的に識別するために用いられる。例えば、予め記憶されている関係情報には、アップデート識別情報1とアップデート情報1との対応関係、アップデート識別情報2とアップデート情報2との対応関係、及びアップデート識別情報3とアップデート情報3との対応関係が含まれる。
【0043】
本願の実施例に係るアップデート識別情報と車載クライアントとの対応関係は、異なるアップデート識別情報と異なる車載クライアントとの対応関係を含んでもよい。例えば、アップデート識別情報と車載クライアントとの対応関係は、アップデート識別情報1と車載クライアント1及び車載クライアント2との対応関係(すなわち車載クライアント1及び車載クライアント2はいずれもアップデート識別情報1に対応するアップデート情報1がダウンロードされている)、アップデート識別情報2と車載クライアント1との対応関係(すなわち車載クライアント1はアップデート識別情報2に対応するアップデート情報2がダウンロードされている)、及びアップデート識別情報3と車載クライアント3との対応関係(すなわち車載クライアント3はアップデート識別情報3に対応するアップデート情報3がダウンロードされている)を含んでもよい。
【0044】
本願の実施例に係るユーザアイデンティティ情報と車載クライアントとの対応関係は、異なるユーザアイデンティティ情報と異なる車載クライアントとの対応関係を含んでもよい。例えば、ユーザアイデンティティ情報と車載クライアントとの対応関係は、ユーザアイデンティティ情報1及びユーザアイデンティティ情報2と車載クライアント1との対応関係(すなわちユーザアイデンティティ情報1及びユーザアイデンティティ情報2はいずれも車載クライアント1の正当なユーザアイデンティティ情報である)、ユーザアイデンティティ情報3と車載クライアント2との対応関係(すなわちユーザアイデンティティ情報3は車載クライアント2の正当なユーザアイデンティティ情報である)、及びユーザアイデンティティ情報4と車載クライアント3及び車載クライアント4との対応関係(すなわちユーザアイデンティティ情報4は車載クライアント3及び車載クライアント4の正当なユーザアイデンティティ情報である)を含んでもよい。
【0045】
本願の実施例に係る自動運転車両の情報アップデート方法、装置及び記憶媒体によれば、車載サーバはアップデート対象である目標車載クライアントを確定するとともに、目標アップデート情報を取得し、さらに、車載サーバは無線経由ダウンロード(OTA)技術により当該目標車載クライアントに当該目標アップデート情報が付随されているアップデート指示メッセージを送信することにより、当該目標車載クライアントは、当該目標アップデート情報に基づきアップデートを行う。これにより、自動運転車両における車載クライアントに対し効果的に情報アップデートを行うことを実現し、車載クライアント及び/又は自動運転車両のユーザエクスペリエンスを向上させる。
【0046】
以下、具体的な実施例を通じて本願に係る技術的解決手段、及び本願に係る技術的解決手段がどのように上記技術的課題を解決するのかを詳細に説明する。なお、以下のいくつかの具体的な実施例は、互いに組み合わせることができ、同一もしくは類似の概念又は過程について、いくつかの実施例でその説明が省略されることがある。
【0047】
図2は、本願の一つの実施例に係る自動運転車両の情報アップデート方法のプロセスを概略的に示す図である。本実施例の実行主体は、車載サーバ又は車載サーバの中に配置された自動運転車両の情報アップデート装置であってもよく(説明の便宜上、本実施例では実行主体として車載サーバを例に挙げて説明する)、当該装置は、ソフトウェア及び/又はハードウェアにより実現されてもよい。図2に示すとおり、本実施例に係る自動運転車両の情報アップデート方法は、ステップS201と、ステップS202とを含んでもよく、
ステップS201において、アップデート対象である目標車載クライアントを確定するとともに、目標アップデート情報を取得する。
【0048】
当該ステップにおいて、車載サーバは、まず、アップデート対象である目標車載クライアント及び当該目標車載クライアントに送信されるべき目標アップデート情報を確定して、これによって当該目標車載クライアントが当該目標アップデート情報に基づきアップデートを行うことができる。
【0049】
本願の実施例において、ステップS201の可能な実現形態は、少なくとも以下のように構成されてもよい。
第1の可能な実施形態として、予め記憶されている関係情報に新たな関係情報が追加されていることを検出し、ただし、当該予め記憶されている関係情報には異なるアップデート識別情報と異なるアップデート情報との対応関係が含まれ、当該新たな関係情報には新たなアップデート識別情報と新たなアップデート情報との対応関係が含まれた場合、当該新たなアップデート情報を当該目標アップデート情報として確定する。また、記憶されているアップデート識別情報と車載クライアントとの対応関係に基づき、当該新たなアップデート識別情報に対応する車載クライアントを、当該目標車載クライアントとして確定する。
【0050】
本願の実施例において、何らかのアップデート情報が車載サーバに追加された場合、車載サーバは当該アップデート情報を管理できるように、当該アップデート情報とそれに対応するアップデート識別情報との対応関係を記憶する。
【0051】
同様に、車載クライアントの管理便宜性のため、本願の実施例において、車載サーバが車載クライアントに何らかのアップデート情報を送信した場合、車載サーバは、当該アップデート情報に対応するアップデート識別情報と当該車載クライアントとの対応関係を記憶する。
【0052】
本実現形態において、車載サーバは能動的に情報アップデートのプロセスを開始する。例示的に、車載サーバは、予め記憶されている関係情報に新たな関係情報が追加されている(当該新たな関係情報には新たなアップデート識別情報と新たなアップデート情報との対応関係が含まれる)ことを検出した場合、当該新たなアップデート情報を当該目標アップデート情報として確定する。例えば、アプリケーションプログラムAの旧バージョンは1.1バージョンであり、予め記憶されている関係情報には、アップデート識別子1.1Aとアップデート情報1.1Aとの対応関係が含まれるとすれば、予め記憶されている関係情報にアップデート識別子1.2Aとアップデート情報1.2Aとの対応関係(すなわち新たなアップデート情報であり、アプリケーションプログラムAが新バージョン1.2に更新されていることを指示することに相当する)が追加されていることをサーバが検出した場合、車載サーバは当該新たな関係情報における新たなアップデート情報(例えば、アップデート情報1.2A)を目標アップデート情報として確定する。
【0053】
さらに、車載サーバは、記憶されているアップデート識別情報と車載クライアントとの対応関係に基づき、当該新たなアップデート識別情報に対応する車載クライアントを当該目標車載クライアントとして確定する。なお、本願の実施例に係る当該新たなアップデート識別情報に対応する車載クライアントとは、当該アップデート識別情報と車載クライアントとの対応関係における当該新たなアップデート識別情報に対応する低いバージョンのアップデート識別情報に対応する車載クライアントを指すものであってもよい。
【0054】
例えば、アップデート識別情報と車載クライアントとの対応関係には、アップデート識別子1.1Aと車載クライアント1との対応関係が含まれる(すなわち車載クライアント1におけるアプリケーションプログラムAの旧バージョンは1.1バージョンである)とすれば、車載サーバは、車載クライアント1におけるアプリケーションプログラムAに対しアップデートを行うように、アップデート識別子1.1Aと車載クライアント1との対応関係に基づき、当該新たなアップデート識別情報(例えば、アップデート識別子1.2A)に対応する車載クライアントを、当該新たなアップデート識別情報(例えば、アップデート識別子1.2A)に対応する低いバージョンのアップデート識別情報(例えば、アップデート識別子1.1A)に対応する車載クライアント(例えば、車載クライアント1)として確定してもよい。
【0055】
本実現形態において、車載サーバは、予め記憶されている関係情報に新たな関係情報が追加されていることを検出した場合、当該目標アップデート情報及び当該目標車載クライアントを確定し、これによって能動的に当該目標車載クライアントに対する情報アップデートを開始する。
【0056】
第2の可能な実現形態として、目標車載クライアントが送信したアップデート要求メッセージを受信し、ただし、当該アップデート要求メッセージには、当該目標車載クライアントの識別情報及びアップデート要求情報の識別情報が含まれている。また、当該目標車載クライアントの識別情報に基づき当該目標車載クライアントを確定し、そして当該アップデート要求情報の識別情報に基づき当該目標アップデート情報を確定する。
【0057】
本実現形態において、目標車載クライアントにより情報アップデートのプロセスを開始する。例示的に、車載サーバは、目標車載クライアントが送信したアップデート要求メッセージ(当該目標車載クライアントの識別情報及びアップデート要求情報の識別情報を含んでもよく、ただしこれに限定されない)を受信した場合、当該目標車載クライアントの識別情報に基づき当該目標車載クライアントを確定し、そして当該アップデート要求情報の識別情報に基づき当該目標アップデート情報を確定する。
【0058】
例示的に、車載サーバは、予め記憶されている関係情報に基づき、当該アップデート要求情報の識別情報に対応するアップデート情報が存在するか否かを判断してもよい。また、当該アップデート要求情報の識別情報に対応するアップデート情報が存在するのであれば、車載サーバは、当該アップデート要求情報の識別情報に対応するアップデート情報を当該目標アップデート情報として確定する。
【0059】
なお、本願の実施例に係る当該アップデート要求情報の識別情報に対応するアップデート情報とは、当該予め記憶されている関係情報における当該アップデート要求情報の識別情報に対応するアップデート情報を指すものでもよければ、又は当該予め記憶されている関係情報における当該アップデート要求情報の識別情報に対応する高いバージョンのアップデート情報を指すものであってもよい。
【0060】
例えば、予め記憶されている関係情報には、アップデート識別子1.1Aとアップデート情報1.1Aとの対応関係が含まれており、当該アップデート要求情報の識別情報は1.1Aであるとすれば、車載サーバは、予め記憶されている関係情報に基づき、当該アップデート要求情報の識別情報(例えば、1.1A)に対応するアップデート情報(例えば、アップデート情報1.1A)を当該目標アップデート情報として確定する。
【0061】
また、予め記憶されている関係情報には、アップデート識別子1.1Aとアップデート情報1.1Aとの対応関係、アップデート識別子1.2Aとアップデート情報1.2Aとの対応関係が含まれており、当該アップデート要求情報の識別情報は1.1Aであるとすれば、車載サーバは、予め記憶されている関係情報に基づき、当該アップデート要求情報の識別情報(例えば、1.1A)に対応するアップデート情報(すなわち当該アップデート要求情報の識別情報に対応する高いバージョンアップデート情報、例えばアップデート情報1.2A)を当該目標アップデート情報として確定する。
【0062】
当該目標車載クライアントの不正ユーザが当該目標車載クライアントに対しアップデートを行うことを防ぐために、本願の実施例において、当該アップデート要求メッセージには、目標ユーザアイデンティティ情報がさらに含まれていると、車載サーバは記憶されているユーザアイデンティティ情報と車載クライアントとの対応関係に基づき、当該目標ユーザアイデンティティ情報が当該目標車載クライアントに対応する正当なユーザアイデンティティ情報であるか否かを判断し、さらに、当該目標ユーザアイデンティティ情報が当該目標車載クライアントに対応する正当なユーザアイデンティティ情報であることを確定したのであれば、車載サーバは、当該目標車載クライアントの識別情報に基づき当該目標車載クライアントを確定し、そして当該アップデート要求情報の識別情報に基づき当該目標アップデート情報を確定する。また、当該目標ユーザアイデンティティ情報が当該目標車載クライアントに対応する正当なユーザアイデンティティ情報ではないことを確定したのであれば、車載サーバは、当該目標車載クライアントの識別情報に基づき当該目標車載クライアントを確定し、そして当該アップデート要求情報の識別情報に基づき当該目標アップデート情報を確定するステップを実行する必要がない。
【0063】
当然ながら、ステップS201は、その他の可能な実現形態により構成されてもよく、本願の実施例ではこれについて限定しない。
【0064】
ステップS202において、無線経由ダウンロード(OTA)技術により当該目標車載クライアントにアップデート指示メッセージを送信し、ただし、当該目標車載クライアントが当該目標アップデート情報に基づきアップデートを行うように、当該アップデート指示メッセージには当該目標アップデート情報が含まれる。
【0065】
当該ステップにおいて、例示的に、目標アップデート情報にソフトウェア情報が含まれているのであれば、SOTAにより当該目標車載クライアントに当該アップデート指示メッセージを送信することができ、目標アップデート情報にファームウェア情報が含まれているのであれば、FOTAにより当該目標車載クライアントに当該アップデート指示メッセージを送信することができ、目標アップデート情報にパラメータ情報が含まれているのであれば、COTAにより当該目標車載クライアントに当該アップデート指示メッセージを送信することができ、目標アップデート情報にデータ情報が含まれているのであれば、DOTAにより当該目標車載クライアントに当該アップデート指示メッセージを送信することができる。
【0066】
なお、目標アップデート情報にソフトウェア情報、ファームウェア情報、パラメータ情報及びデータ情報のうちの1種以上が含まれているのであれば、対応するように、上記SOTA、FOTA、COTA及びDOTAのうちの1種以上を用いて、当該目標車載クライアントに当該アップデート指示メッセージを送信し、本願の実施例ではその説明が省略される。
【0067】
さらに、上記ステップS201において上記第1の可能な実施形態(すなわち車載サーバは能動的に当該目標車載クライアントに対する情報アップデートを開始する)により構成される場合、適切な車載クライアントに適切なアップデート情報を正確に送信することが確保されるように、当該ステップにおいて、車載サーバは、確定された目標アップデート情報及び目標車載クライアントが正しいか否かを判断し、当該目標アップデート情報及び当該目標車載クライアントが正しいことを確定したのであれば、無線経由ダウンロード(OTA)技術により当該目標車載クライアントにアップデート指示メッセージを送信し、また、当該目標アップデート情報及び/又は当該目標車載クライアントが正しくないことを確定したのであれば、無線経由ダウンロード(OTA)技術により当該目標車載クライアントにアップデート指示メッセージを送信するステップを実行しない。これにより、適切な目標車載クライアントに対し適切な目標アップデート情報を正確に送信することを実現し、アップデート効率を向上させることができる。
【0068】
本願の実施例において、車載サーバは、アップデート対象である目標車載クライアントを確定するとともに、目標アップデート情報を取得し、さらに、無線経由ダウンロード(OTA)技術により当該目標車載クライアントに当該目標アップデート情報が付随されているアップデート指示メッセージを送信することにより、当該目標車載クライアントは、当該目標アップデート情報に基づきアップデートを行う。これにより、自動運転車両における車載クライアントに対し効果的に情報アップデートを行うことを実現し、車載クライアント及び/又は自動運転車両のユーザエクスペリエンスを向上させる。
【0069】
図3は、本願のもう一つの実施例に係る自動運転車両の情報アップデート方法のプロセスを概略的に示す図である。本実施例の実行主体は、目標車載クライアント又は目標車載クライアントの中に配置された自動運転車両の情報アップデート装置であってもよく(説明の便宜上、本実施例では実行主体として目標車載クライアントを例に挙げて説明する)、当該装置は、ソフトウェア及び/又はハードウェアにより実現されてもよい。図3に示すとおり、上記実施例をベースにして、本実施例に係る自動運転車両の情報アップデート方法は、ステップS301と、ステップS302とを含んでもよく、
ステップS301において、車載サーバが無線経由ダウンロード(OTA)技術により送信したアップデート指示メッセージを受信する。
【0070】
当該ステップにおいて、当該目標車載クライアントは、車載サーバが無線経由ダウンロード(OTA)技術により送信したアップデート指示メッセージを受信し、ただし、当該アップデート指示メッセージには目標アップデート情報が含まれる。当然ながら、当該アップデート指示メッセージにはその他の情報も含まれてもよく、本願の実施例ではこれについて限定しない。
【0071】
例示的に、目標アップデート情報にソフトウェア情報が含まれているのであれば、当該目標車載クライアントは車載サーバがSOTAにより送信したアップデート指示メッセージを受信する。目標アップデート情報にファームウェア情報が含まれているのであれば、当該目標車載クライアントは車載サーバがFOTAにより送信したアップデート指示メッセージを受信する。目標アップデート情報にパラメータ情報が含まれているのであれば、当該目標車載クライアントは車載サーバがCOTAにより送信したアップデート指示メッセージを受信する。目標アップデート情報にデータ情報が含まれているのであれば、当該目標車載クライアントは車載サーバがDOTAにより送信したアップデート指示メッセージを受信する。
【0072】
なお、目標アップデート情報にソフトウェア情報、ファームウェア情報、パラメータ情報及びデータ情報のうちの1種以上が含まれているのであれば、対応するように、当該目標車載クライアントは車載サーバが上記SOTA、FOTA、COTA及びDOTAのうちの1種以上により送信した当該アップデート指示メッセージを受信し、本願の実施例ではその説明が省略される。
【0073】
ステップS302において、当該目標アップデート情報に基づきアップデートを行う。
【0074】
当該ステップにおいて、当該目標車載クライアントは受信された当該目標アップデート情報に基づきアップデートを行う。例示的に、当該目標アップデート情報がソフトウェア情報、パラメータ情報又はデータ情報のうちの1種以上を含むのであれば、当該目標車載クライアントは当該目標アップデート情報に基づき、車載クライアントにおけるソフトウェアに対しアップデート又は更新を行う。また、当該目標アップデート情報がファームウェア情報、パラメータ情報又はデータ情報のうちの1種以上を含むのであれば、当該目標車載クライアントは当該目標アップデート情報に基づき、車載クライアントにおけるハードウェアに対しアップデート又は更新を行う。
【0075】
任意選択的に、車載サーバが能動的に当該目標車載クライアントに対する情報アップデートを開始する場合、当該目標車載クライアントは、当該車載サーバがOTAにより送信したアップデート指示メッセージを受信した後、当該目標アップデート情報に基づきアップデートを行うことが必要であるか否かを判断してもよい。アップデートが必要であることを確定したのであれば、当該目標アップデート情報に基づきアップデートを行う。また、アップデートが不要であることを確定したのであれば、当該目標アップデート情報に基づきアップデートを行うステップを実行する必要がないため、自動運転車両及び/又は車載クライアントのユーザエクスペリエンスがよりいっそう向上する。
【0076】
本願の実施例において、当該目標車載クライアントは、車載サーバが無線経由ダウンロード(OTA)技術により送信した目標アップデート情報が付随されているアップデート指示メッセージを受信し、さらに、当該目標車載クライアントは当該目標アップデート情報に基づきアップデートを行う。これにより、自動運転車両における車載クライアントに対し効果的に情報アップデートを行うことを実現し、車載クライアント及び/又は自動運転車両のユーザエクスペリエンスを向上させる。
【0077】
任意選択的に、当該目標車載クライアントが能動的に情報アップデートを開始する場合、当該目標車載クライアントは、当該車載サーバが無線経由ダウンロード(OTA)技術により送信した当該アップデート指示メッセージを受信する前に、当該車載サーバにアップデート要求メッセージを送信してもよく、ただし、当該アップデート要求メッセージには、目標車載クライアントの識別情報及びアップデート要求情報の識別情報が含まれるため、当該車載サーバは当該目標車載クライアントの識別情報に基づき当該目標車載クライアントを確定し、そして当該アップデート要求情報の識別情報に基づき当該目標アップデート情報を確定することにより、無線経由ダウンロード(OTA)技術により当該目標車載クライアントに当該目標アップデート情報が付随されているアップデート指示メッセージを送信する。
【0078】
図4は、本願のもう一つの実施例に係る自動運転車両の情報アップデート方法のプロセスを概略的に示す図である。本願の実施例において、車載サーバ側及び目標車載クライアント側を組み合わせて、本実施例に係る自動運転車両の情報アップデート方法を紹介する。図4に示すとおり、上記実施例をベースにして、本実施例に係る自動運転車両の情報アップデート方法は、ステップS401〜ステップS404を含んでもよく、
ステップS401において、予め記憶されている関係情報に新たな関係情報が追加されていることを検出した場合、車載サーバは当該新たな関係情報における新たなアップデート情報を当該目標アップデート情報として確定するとともに、記憶されているアップデート識別情報と車載クライアントとの対応関係に基づき、当該新たな関係情報における新たなアップデート識別情報に対応する車載クライアントを当該目標車載クライアントとして確定する。
【0079】
例示的に、当該予め記憶されている関係情報には異なるアップデート識別情報と異なるアップデート情報との対応関係が含まれ、当該新たな関係情報には、当該新たなアップデート識別情報と当該新たなアップデート情報との対応関係が含まれる。
【0080】
ステップS402において、車載サーバはOTAにより当該目標車載クライアントにアップデート指示メッセージを送信する。
【0081】
例示的に、当該アップデート指示メッセージには当該目標アップデート情報が含まれており、これによって当該目標車載クライアントは当該目標アップデート情報に基づきアップデートを行うことができる。
【0082】
ステップS403において、当該目標車載クライアントは当該車載サーバがOTAにより送信した当該アップデート指示メッセージを受信する。
【0083】
ステップS404において、当該目標車載クライアントは当該目標アップデート情報に基づきアップデートを行うことが必要であるか否かを判断し、アップデートが必要であることを確定したのであれば、当該目標車載クライアントは当該目標アップデート情報に基づきアップデートを行う。
【0084】
本願の実施例において、車載サーバは、予め記憶されている関係情報に新たな関係情報が追加されていることを検出した場合、能動的に当該目標車載クライアントに対する情報アップデートを開始することにより、効果的に自動運転車両における当該目標車載クライアントに対し情報アップデートを行うことを実現する。
【0085】
図5は、本願のもう一つの実施例に係る自動運転車両の情報アップデート方法のプロセスを概略的に示す図である。本願の実施例において、車載サーバ側及び目標車載クライアント側を組み合わせて、本実施例に係る自動運転車両の情報アップデート方法を紹介する。図5に示すとおり、上記実施例をベースにして、本実施例に係る自動運転車両の情報アップデート方法は、ステップS501〜ステップS506を含んでもよく、
ステップS501において、目標車載クライアントはアップデート要求情報の識別情報を確定する。
【0086】
ステップS502において、目標車載クライアントは車載サーバにアップデート要求メッセージを送信する。
【0087】
例示的に、当該アップデート要求メッセージには、当該目標車載クライアントの識別情報、当該アップデート要求情報の識別情報及び目標ユーザアイデンティティ情報が含まれる。
【0088】
ステップS503において、当該車載サーバは当該目標車載クライアントが送信した当該アップデート要求メッセージを受信するとともに、記憶されているユーザアイデンティティ情報と車載クライアントとの対応関係に基づき、当該目標ユーザアイデンティティ情報が当該目標車載クライアントに対応する正当なユーザアイデンティティ情報であるか否かを判断する。
【0089】
当該ステップにおいて、当該目標ユーザアイデンティティ情報が当該目標車載クライアントに対応する正当なユーザアイデンティティ情報であることを確定したのであれば、ステップS504を実行する。また、当該目標ユーザアイデンティティ情報が当該目標車載クライアントに対応する正当なユーザアイデンティティ情報ではないことを確定したのであれば、終了する。
【0090】
ステップS504において、当該車載サーバは当該目標車載クライアントの識別情報に基づき当該目標車載クライアントを確定し、そして当該アップデート要求情報の識別情報に基づき当該目標アップデート情報を確定する。
【0091】
ステップS505において、当該車載サーバは無線経由ダウンロード(OTA)技術により当該目標車載クライアントにアップデート指示メッセージを送信する。
【0092】
例示的に、当該アップデート指示メッセージには当該目標アップデート情報が含まれる。
【0093】
ステップS506において、当該目標車載クライアントは当該車載サーバがOTAにより送信した当該アップデート指示メッセージを受信するとともに、当該目標アップデート情報に基づきアップデートを行う。
【0094】
本願の実施例において、目標車載クライアントは車載サーバにアップデート要求メッセージを送信して、能動的に情報のアップデートを開始することにより、効果的に自動運転車両における当該目標車載クライアントに対し情報アップデートを行うことを実現する。
【0095】
図6は、本願の一つの実施例に係る自動運転車両の情報アップデート装置の構造を概略的に示す図である。図6に示すとおり、本願の実施例に係る自動運転車両の情報アップデート装置60は、確定モジュール601と、送信モジュール602とを含んでもよい。
【0096】
ただし、確定モジュール601は、アップデート対象である目標車載クライアントを確定するとともに、目標アップデート情報を取得するために用いられ、
送信モジュール602は、無線経由ダウンロード(OTA)技術により当該目標車載クライアントにアップデート指示メッセージを送信するために用いられ、ただし、当該目標車載クライアントが当該目標アップデート情報に基づきアップデートを行うように、当該アップデート指示メッセージには当該目標アップデート情報が含まれる。
【0097】
一つの可能な実施形態において、確定モジュール601は、具体的に、
予め記憶されている関係情報に新たな関係情報が追加されていることを検出し、ただし、当該予め記憶されている関係情報には異なるアップデート識別情報と異なるアップデート情報との対応関係が含まれ、当該新たな関係情報には新たなアップデート識別情報と新たなアップデート情報との対応関係が含まれた場合、当該新たなアップデート情報を当該目標アップデート情報として確定し、
記憶されているアップデート識別情報と車載クライアントとの対応関係に基づき、当該新たなアップデート識別情報に対応する車載クライアントを、当該目標車載クライアントとして確定するために用いられる。
【0098】
一つの可能な実施形態において、当該送信モジュール602は、具体的に、
確定された目標アップデート情報及び目標車載クライアントが正しいか否かを判断し、
当該目標アップデート情報及び当該目標車載クライアントが正しいことを確定したのであれば、無線経由ダウンロード(OTA)技術により当該目標車載クライアントにアップデート指示メッセージを送信するために用いられる。
【0099】
一つの可能な実施形態において、当該確定モジュール601は、
当該目標車載クライアントが送信したアップデート要求メッセージを受信するために用いられ、ただし、当該アップデート要求メッセージには、当該目標車載クライアントの識別情報及びアップデート要求情報の識別情報が含まれる受信ユニットと、
当該目標車載クライアントの識別情報に基づき当該目標車載クライアントを確定し、そして当該アップデート要求情報の識別情報に基づき当該目標アップデート情報を確定するために用いられる確定ユニットとを含む。
【0100】
一つの可能な実施形態において、当該確定ユニットは、具体的に、
予め記憶されている関係情報に基づき、当該アップデート要求情報の識別情報に対応するアップデート情報が存在するか否かを判断するために用いられ、ただし、当該予め記憶されている関係情報には異なるアップデート識別情報と異なるアップデート情報との対応関係が含まれており、
当該アップデート要求情報の識別情報に対応するアップデート情報が存在するのであれば、当該アップデート要求情報の識別情報に対応するアップデート情報を当該目標アップデート情報として確定するためにも用いられる。
【0101】
一つの可能な実施形態において、当該アップデート要求メッセージに、目標ユーザアイデンティティ情報がさらに含まれるのであれば、当該確定ユニットは、具体的に、
記憶されているユーザアイデンティティ情報と車載クライアントとの対応関係に基づき、当該目標ユーザアイデンティティ情報が当該目標車載クライアントに対応する正当なユーザアイデンティティ情報であるか否かを判断し、
当該目標ユーザアイデンティティ情報が当該目標車載クライアントに対応する正当なユーザアイデンティティ情報であることを確定したのであれば、当該目標車載クライアントの識別情報に基づき当該目標車載クライアントを確定し、そして当該アップデート要求情報の識別情報に基づき当該目標アップデート情報を確定するために用いられる。
【0102】
本実施例に係る自動運転車両の情報アップデート装置は、本願の上記自動運転車両の情報アップデート方法の実施例における車載サーバに係る技術的解決手段を実行するために用いられ、その技術的原理及び技術的効果は類似するため、ここにおいてその説明が省略される。
【0103】
図7は、本願のもう一つの実施例に係る自動運転車両の情報アップデート装置の構造を概略的に示す図である。図7に示すとおり、本願の実施例に係る自動運転車両の情報アップデート装置70は、受信モジュール701と、アップデートモジュール702とを含んでもよい。
【0104】
ただし、受信モジュール701は、車載サーバが無線経由ダウンロード(OTA)技術により送信したアップデート指示メッセージを受信するために用いられ、ただし、当該アップデート指示メッセージには目標アップデート情報が含まれており、
アップデートモジュール702は、当該目標アップデート情報に基づきアップデートを行うために用いられる。
【0105】
一つの可能な実施形態において、当該アップデートモジュール702は、具体的に、
当該目標アップデート情報に基づきアップデートを行うことが必要であるか否かを判断し、
アップデートが必要であることを確定したのであれば、当該目標アップデート情報に基づきアップデートを行うために用いられる。
【0106】
一つの可能な実施形態において、自動運転車両の情報アップデート装置70は、
当該車載サーバにアップデート要求メッセージを送信するために用いられ、ただし、当該アップデート要求メッセージには、目標車載クライアントの識別情報及びアップデート要求情報の識別情報が含まれる送信モジュールをさらに含む。
【0107】
本実施例に係る自動運転車両の情報アップデート装置は、本願の上記自動運転車両の情報アップデート方法の実施例における目標車載クライアントに係る技術的解決手段を実行するために用いられ、その技術原理及び技術的効果は類似するため、ここにおいてその説明が省略される。
【0108】
図8は、本願の一つの実施例に係る車載サーバの構造を概略的に示す図である。図8に示すとおり、本願の実施例に係る車載サーバ80は、プロセッサ801と、メモリ802とを含んでもよい。任意選択的に、送受信器803をさらに含んでもよく、当該送受信器803はその他の機器との通信のために用いられる。ただし、当該メモリ802はプログラムコマンドを記憶するために用いられ、当該プロセッサ801は当該メモリ802に記憶されているプログラムコマンドを呼び出して、当該車載サーバ80に本願の上記自動運転車両の情報アップデート方法の実施例における車載サーバに係る技術的解決手段を実行させるために用いられ、その技術原理及び技術的効果は類似するため、ここにおいてその説明が省略される。
【0109】
図9は、本願の一つの実施例に係る車載クライアントの構造を概略的に示す図である。例示的に、本願の実施例に係る車載クライアントは目標車載クライアントであってもよい。図9に示すとおり、本願の実施例に係る目標車載クライアント90は、プロセッサ901と、メモリ902と、送受信器903とを含んでもよい。ただし、当該送受信器903はその他の機器との通信のために用いられ、当該メモリ902はプログラムコマンドを記憶するために用いられ、当該プロセッサ901は当該メモリ902に記憶されているプログラムコマンドを呼び出して、当該目標車載クライアント90に本願の上記自動運転車両の情報アップデート方法の実施例における目標車載クライアントに係る技術的解決手段を実行させるために用いられ、その技術原理及び技術的効果は類似するため、ここにおいてその説明が省略される。
【0110】
本願の実施例は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、当該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体には、車載サーバに本願の上記自動運転車両の情報アップデート方法の実施例における車載サーバに係る技術的解決手段を実行させるためのコンピュータプログラムが記憶され、その技術原理及び技術的効果は類似するため、ここにおいてその説明が省略される。
【0111】
本願の実施例は、コマンドを動作させるチップをさらに提供し、前記チップは、本願の上記自動運転車両の情報アップデート方法の実施例における車載サーバに係る技術的解決手段を実行するために用いられ、その技術原理及び技術的効果は類似するため、ここにおいてその説明が省略される。
【0112】
本願の実施例は、プログラム製品をさらに提供し、前記プログラム製品はコンピュータプログラムを含み、前記コンピュータプログラムは、記憶媒体に記憶され、少なくとも1つのプロセッサは前記記憶媒体から前記コンピュータプログラムを読み取ることができ、前記少なくとも1つのプロセッサは前記コンピュータプログラムを実行する時、本願の上記自動運転車両の情報アップデート方法の実施例における車載サーバに係る技術的解決手段を実現でき、その技術原理及び技術的効果は類似するため、ここにおいてその説明が省略される。
【0113】
本願の実施例は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、当該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体には、車載クライアントに本願の上記自動運転車両の情報アップデート方法の実施例における目標車載クライアントに係る技術的解決手段を実行させるためのコンピュータプログラムが記憶され、その技術原理及び技術的効果は類似するため、ここにおいてその説明が省略される。
【0114】
本願の実施例は、コマンドを動作させるチップをさらに提供し、前記チップは、本願の上記自動運転車両の情報アップデート方法の実施例における目標車載クライアントに係る技術的解決手段を実行するために用いられ、その技術原理及び技術的効果は類似するため、ここにおいてその説明が省略される。
【0115】
本願の実施例は、プログラム製品をさらに提供し、前記プログラム製品はコンピュータプログラムを含み、前記コンピュータプログラムは、記憶媒体に記憶され、少なくとも1つのプロセッサは前記記憶媒体から前記コンピュータプログラムを読み取ることができ、前記少なくとも1つのプロセッサは前記コンピュータプログラムを実行する時、本願の上記自動運転車両の情報アップデート方法の実施例における目標車載クライアントに係る技術的解決手段を実現でき、その技術原理及び技術的効果は類似するため、ここにおいてその説明が省略される。
【0116】
当業者ならば理解できるように、本願の各実施例において、上記各プロセスの番号について、その大きさは実行時の順番を示すものではなく、各プロセスの実行に当たりその機能及び潜在的な論理によりその実行の順番が確定されるべきであり、本願の実施例を実施するプロセスに対しいかなる限定も構成しない。
【0117】
当業者ならば理解できるように、上記各方法の実施例を実現するためのステップは、その全て又は一部はプログラムコマンドに関連するハードウェアにより行うことができる。上述したプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよい。当該プログラムが実行される時、上記各方法の実施例に含まれるステップを実行する。なお、上述した記憶媒体は、リードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク又はコンパクトディスクなど、プログラムコードを記憶可能な様々な媒体を含む。
【0118】
なお、上記各実施例のそれぞれは、本願の実施例に係る技術的解決手段を説明するためのものに過ぎず、それを限定するものではない。上記各実施例を踏まえて本願を詳細に説明しているが、当業者ならば理解できるように、なおも上記各実施例のそれぞれに記載されている技術的解決手段に対し修正を加えたり、その一部又は全ての技術的特徴に対し均等な差し替えを行ったりしてもよい。ただしこれらの修正又は差し替えにより、係る技術的解決手段の主旨が本願の各実施例に係る技術的解決手段の範囲から逸脱することはない。
図1
図2
図3
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図5
図6
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図8
図9