(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1の鋭的先端は、前記キャップを穿刺し、かつ、前記キャップを通して延在し、ユーザによるアクティブ化に基づいて前記第1の鋭的先端を前記液体薬物に結合するように構成される、請求項7に記載のシステム。
前記遮蔽体は、相互に結合するように構成される第1の遮蔽構成要素および第2の遮蔽構成要素を備え、前記第1の遮蔽構成要素および前記第2の遮蔽構成要素の各々は、前記流体経路および前記コンテナを受容するための暴露窓を有し、前記第1の遮蔽構成要素の暴露窓および前記第2の遮蔽構成要素の暴露窓の各々は、前記第1の遮蔽構成要素および前記第2の遮蔽構成要素が相互に結合されるときに前記遮蔽体内に前記流体経路および前記コンテナを包み込むための隣接開口部を画定し、
前記エネルギー源と前記コンテナとの間に前記遮蔽体を位置付けることは、前記第1の遮蔽構成要素内に前記流体経路および前記コンテナを設置することと、前記第2の遮蔽構成要素を前記第1の遮蔽構成要素に結合することとを含む、請求項18に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0028】
単一障壁システム
図1を参照すると、一実施形態では、本開示の薬物送達システム100は、組み合わせて、コンテナ112と、キャップ120と、流体経路140とを含んでもよい。コンテナ112は、内部領域118を画定する、本体114と、縮径部116とを含んでもよい。キャップ120は、内部領域118内に流体薬物150を含有するように縮径部116の少なくとも一部のまわりに配置されてもよい。流体経路140(例えば、移送管、針、シリンジ等)は、管腔146を画定し、さらに、鋭的な第1の端部141を伴う第1の部分142と、鋭的な第2の端部143を伴う第2の部分144とを含んでもよい。
【0029】
キャップ120は、第1の圧着126によって縮径部116に固着される「シルクハット」構成を含んでもよい。例えば、キャップ120は、少なくとも部分的に縮径部116の中へ延在するように構成される第1の部分122と、縮径部116の端部に重複するように構成される第2の部分123と、第2の部分123を越えて(例えば、そこから離れるように)遠位に延在するように構成される第3の部分124とを含んでもよい。縮径部116は、縮径部116の端部に対してキャップ120の第2の部分123を固着するように、それに対して第1の圧着126が圧縮され得る表面を提供するための広がった部分117を含んでもよい。第1の圧着126は、当技術分野で公知であるように、任意の好適に変形可能および/または圧縮可能な材料(例えば、金属、合金、プラスチック、ゴム、および同等物)を含んでもよい。種々の実施形態では、キャップ120は、非限定的実施例として、対応するネジ山付きまたはルアーロック表面、接着剤、糊、はんだ、樹脂、および同等物を含む、種々の付加的および/または代替的取付機構によって、縮径部116に固着されてもよい。
【0030】
流体経路140の第1の部分142は、鋭的な第1の端部141が、流体薬物150とキャップ120の第1の部分122との間の界面から離れた事前決定された距離で維持されるように、キャップ120の第3の部分124内に配置されてもよい(例えば、埋め込まれる、収納される等)。例えば、流体経路140の鋭的な第1の端部141は、10cm以上の、より好ましくは、20cm以上の、さらに好ましくは、30cm以上の距離によって、流体薬物150から分離されてもよい。キャップ120の第3の部分124はまた、構造支持を流体経路140の第1の部分142に提供し、それによって、流体密封シールの完全性を備え得る、出荷、貯蔵、および/または使用中の流体経路の屈曲および/または移動を防止してもよい。一実施形態では、流体経路140の第1の部分142は、流体経路140が内部領域118の中へ前進されると、管腔146がキャップ120の「コア」で詰まる可能性を低減または排除するように、キャップ120の第3の部分124内に形成されるチャネル125内に配置されてもよい。チャネル125は、第3の部分124の長さを通して延在するものとして描写されるが、種々の実施形態では、チャネル125は、第3の部分124の一部を通して延在してもよい。加えて、または代替として、チャネル125は、第3の部分124を通してキャップ120の第1のまたは第2の部分122、123の中へ延在してもよい。
【0031】
流体経路140の第2の部分144は、使用に先立って、鋭的な第2の端部143が遮蔽されるように、カバー148内に配置されてもよい(例えば、埋め込まれる、収納される等)。一実施形態では、第2の部分144の長さは、患者の皮層を貫通するために十分であり得る。例えば、流体経路140の第2の部分144は、0.5cm以上の、より好ましくは、1.0cm以上の、さらに好ましくは、2.0cm以上の長さを有してもよい。
【0032】
図2を参照すると、一実施形態では、本開示の薬物送達システム100は、縮径部116の中へ少なくとも半分(例えば、約50%)延在し、流体経路140の第1の部分142(および鋭的な第1の端部141)とコンテナ112の内部領域118内の流体薬物150との間の付加的分離を提供するように構成される、第1の部分222とともに、
図1のもののような「シルクハット」構成を伴うキャップ220を含んでもよい。種々の実施形態では、第1の部分222は、例えば、縮径部の中へ完全に(例えば、100%)延在することを含み、縮径部116の中へ半分を上回って延在してもよい。
【0033】
図3を参照すると、一実施形態では、本開示の薬物送達システム100はさらに、第2の部分323を越えて遠位に延在する、対応する第3の部分を伴わずに、縮径部116の中へ少なくとも半分(例えば、約50%)延在するように構成される第1の部分322と、縮径部116の端部に重複するように構成される第2の部分323とを含む、キャップ320を含んでもよい。縮径部116は、縮径部116の端部に対してキャップ320の第2の部分323を固着するように、それに対して第1の圧着126が圧縮され得る表面を提供するための広がった部分117を含んでもよい。
【0034】
図4A−4Cを参照すると、一実施形態では、本開示の薬物送達システム100は、第2の部分423を越えて(例えば、そこから離れるように)遠位に延在するように構成される第3の部分424、および少なくとも部分的に縮径部116の中へ延在するように構成される第1の部分422とともに、
図1のもののような「シルクハット」構成を伴うキャップ420を含んでもよい。第3の部分424は、流体経路140の第1の部分142を収納するように構成される開放エリアまたは空間を画定する、チャンバ429を含んでもよい(
図4A)。チャンバ429によって画定される開放エリアまたは空間は、完全中実キャップと比較して、種々の利益を提供し得る。例えば、チャンバ429は、コンテナ112の内部領域118の中へ流体経路140の第1の部分142を前進させるために要求される抵抗の量を低減させ得る(
図4B)。加えて、チャンバ429は、流体経路140の鋭的な第1の端部141を越えて近位に延在し、流体経路140が内部領域118の中へ矢印105の方向に前進されると、管腔146がキャップ420の「コア」で詰まる可能性をさらに低減または排除し得る。加えて、または代替として、チャンバ429は、圧潰構成に移行することによって、内部領域の中へ矢印105の方向に流体経路140の第1の部分142を前進させるために要求される抵抗の量を低減させ得る(
図4C)。チャンバ429は、キャップ420の第3の部分424内で完全に描写されているが、種々の実施形態では、チャンバ429は、キャップ420の第2の部分423または第1の部分422の中へ延在してもよい。
【0035】
図5を参照すると、一実施形態では、本開示の薬物送達システム100はさらに、縮径部116の中へ延在するキャップのいかなる部分も伴わずに、縮径部116の端部に重複するように構成される第1の部分522と、縮径部116を越えて(例えば、そこから離れるように)遠位に延在するように構成される第2の部分523とを含む、「シルクハット」構成を伴うキャップ520を含んでもよい。縮径部116は、縮径部116の端部に対してキャップ520の第1の部分522を固着するように、それに対して第1の圧着126が圧縮され得る表面を提供するための広がった部分117を含んでもよい。
【0036】
図1−4Cの実施形態のうちの任意のものでは、縮径部116の中へ延在する、個別のキャップ120、220、320、420の第1の部分122、222、322、422は、キャップの移動(例えば、クリーピング)に抵抗し、流体密封シールを提供するために十分な力を用いて、縮径部116の内壁と摩擦または締まり嵌めを確立するために十分に圧縮可能である、当技術分野で公知であるような1つ以上のコンプライアント材料または半コンプライアント材料(例えば、ポリマー、ゴム、シリコーン等)を含んでもよい。加えて、流体薬物150に接触する、少なくともキャップ120、220、320、420、520の第1の部分122、222、322、422、522の界面は、好ましくは、流体薬物150に適合する(例えば、それと反応しない、または別様にそれを改変しない)材料を含んでもよい。
【0037】
図1に図示されるように、
図1−5の実施形態のうちの任意のものでは、キャップ120内に配置される流体経路140の第1の部分142の長さL
1は、鋭的な第1の端部141と流体薬物150およびキャップ120の第1の部分122の界面との間の距離L
2を上回り得る。当業者によって理解されるであろうように、長さL
1は、流体経路140が前進されるときに、キャップ120内に埋め込まれた流体経路140の第1の部分142のみが流体薬物150と接触して設置されることを可能にし、それによって、キャップ120を越えて遠位に延在する流体経路140の潜在的非無菌部分が流体薬物150に接触することを防止するために十分であり得る。当業者によって理解されるであろうように、
図1−5の単一障壁システム実施形態は、(第1の鋭的端部を含む)キャップ内に配置される流体経路の部分とコンテナの内側の流体薬物との間の分離を維持するためのキャップを含んでもよい。
【0038】
二重障壁システム
図6を参照すると、一実施形態では、本開示の薬物送達システム200は、組み合わせて、コンテナ212と、隔壁630と、キャップ620と、流体経路240とを含んでもよい。コンテナ212は、内部領域218を画定する、本体214と、縮径部216とを含んでもよい。隔壁630は、内部領域218内に流体薬物250(例えば、薬物、生物学的組成物、医薬組成物等)を保定するように縮径部216の少なくとも一部のまわりに配置されてもよい。キャップ620は、隔壁630の少なくとも一部に対して配置されてもよい。流体経路240(例えば、移送管、針、シリンジ等)は、管腔246を画定し、さらに、鋭的な第1の端部241を伴う第1の部分242と、鋭的な第2の端部243を伴う第2の部分244とを含んでもよい。
【0039】
隔壁630は、第1の圧着626によって縮径部216に固着されてもよい。例えば、隔壁630は、少なくとも部分的に縮径部216の中へ延在するように構成される第1の部分632と、縮径部216の端部に重複するように構成される第2の部分633とを含んでもよい。縮径部216は、縮径部216の端部に対して隔壁630の第2の部分633を固着するように、それに対して第1の圧着626が圧縮され得る表面を提供するための広がった部分217を含んでもよい。第1の圧着626は、当技術分野で公知であるように、任意の好適に変形可能および/または圧縮可能な材料(例えば、金属、合金、プラスチック、ゴム、および同等物)を含んでもよい。隔壁630の第1の部分632は、縮径部216の一部の中へ延在するものとして描写されているが、種々の実施形態では、第1の部分632は、縮径部の全体部分(例えば、100%)の中へ延在してもよい、縮径部の全体に満たない部分(例えば、約50%)の中へ延在してもよい、縮径部のいかなる部分にも延在しない(例えば、0%)、またはそれらの任意の変形例である。隔壁630は、第1の圧着626の内面と縮径部216の端部との間に流体密封シールを確立するために十分に圧縮可能(例えば、圧着可能)である、当技術分野で公知であるような1つ以上のコンプライアント材料または半コンプライアント材料(例えば、ポリマー、ゴム、シリコーン等)を含んでもよい。加えて、流体薬物250に接触する、少なくとも隔壁630の部分(例えば、界面)は、好ましくは、流体薬物250に適合する(例えば、それと反応しない、または別様にそれを改変しない)材料を含んでもよい。
【0040】
キャップ620は、第1の圧着626の一部のまわりに配置される第2の圧着627によって、縮径部216に固着されてもよい。例えば、キャップ620は、隔壁630の少なくとも一部および第1の圧着626に重複するように構成される第1の部分622と、第1の部分622を越えて(例えば、そこから離れるように)遠位に延在するように構成される第2の部分623とを含む、「シルクハット」構成を含んでもよい。第2の圧着627は、当技術分野で公知であるように、任意の好適に変形可能および/または圧縮可能な材料(例えば、金属、合金、プラスチック、ゴム、および同等物)を含んでもよい。種々の実施形態では、キャップ620は、非限定的実施例として、対応するネジ山付きまたはルアーロック表面、接着剤、糊、はんだ、樹脂、および同等物を含む、種々の付加的および/または代替的取付機構によって、隔壁630に固着されてもよい。
【0041】
流体経路240の第1の部分242は、鋭的な第1の端部241が、流体薬物250と隔壁630の第1の部分632との間の界面から離れた事前決定された距離に維持されるように、キャップ620の第2の部分623内に配置されてもよい(例えば、埋め込まれる、収納される等)。例えば、流体経路240の鋭的な第1の端部241は、限定されないが、10cm以上の、より好ましくは、20cm以上の、さらに好ましくは、30cm以上の距離を含む、任意の距離によって、流体薬物250から分離されてもよい。キャップ620の第3の部分623はまた、構造支持を流体経路240の第1の部分242に提供し、それによって、流体密封シールの完全性を備え得る、出荷、貯蔵、および/または使用中の流体経路の屈曲および/または移動を防止してもよい。
【0042】
流体経路240の第2の部分244は、使用に先立って、鋭的な第2の端部243が遮蔽されるように、カバー248内に配置されてもよい(例えば、埋め込まれる、収納される等)。一実施形態では、第2の部分244の長さは、患者の皮層を貫通するために十分であり得る。例えば、流体経路240の第2の部分244は、0.5cm以上の、より好ましくは、1.0cm以上の、さらに好ましくは、2.0cm以上の長さを有してもよい。
【0043】
図7を参照すると、一実施形態では、本開示の薬物送達システム200はさらに、隔壁730の少なくとも一部および第1の圧着726に重複するように構成される第1の部分722と、第1の部分722を越えて(例えば、そこから離れるように)遠位に延在するように構成される第2の部分723とを含む、
図6のもののような「シルクハット」構成を伴うキャップ720を含んでもよい。第1の部分722および第2の部分723は、流体経路240の第1の部分242を収納するように構成される開放エリアまたは空間を画定する、チャンバ729を含んでもよい。チャンバ729によって画定される開放エリアまたは空間は、完全中実キャップと比較して、種々の利益を提供し得る。例えば、チャンバ729は、コンテナ212の内部領域218の中へ流体経路240の第1の部分242を前進させるために要求される抵抗の量を低減させ得る。加えて、流体経路の第1の部分がキャップ内に埋め込まれる実施形態と比較して、チャンバ729は、流体経路240が内部領域218の中へ前進されると、管腔246がキャップ720の「コア」で詰まる可能性を低減または排除し得る。加えて、または代替として、チャンバ729は、圧潰構成(図示せず)に移行することによって、内部領域218の中へ流体経路240の第1の部分242を前進させるために要求される抵抗の量を低減させ得る。チャンバ729は、第1の部分722と第2の部分723との間に延在するものとして描写されているが、種々の実施形態では、チャンバは、完全にキャップ720の第2の部分723内に形成されてもよい。
図8を参照すると、一実施形態では、本開示の薬物送達システム200はさらに、縮径部216のまわりに流体密封シールを維持するように隔壁830とキャップ820の第1の部分822との間に配置される、1つ以上のOリング828を含んでもよい。
【0044】
図1−8の実施形態のうちの任意のものでは、キャップ120、220、320、420、520、620、720、820は、デュアルデュロメータ材料を含んでもよい。例えば、キャップの一部は、例えば、付加的支持を流体経路に提供するために、および/または、堅固な表面(それに対して第1または第2の圧着が改良された密閉のために押圧し得る)を提供するために、高デュロメータ材料を含んでもよい。キャップの別の部分は、例えば、流体経路がコンテナの内部領域の中へ前進されると、コアリングを低減または排除する、および/または改良された密閉を提供するための低デュロメータ材料を含んでもよい。加えて、キャップの少なくとも一部は、下記で議論されるように、採用される具体的滅菌様式に適合する(例えば、分解または別様に崩壊しない)材料を含んでもよい。
【0045】
図6に図示されるように、
図6−8の実施形態のうちの任意のものでは、キャップ220内に配置される流体経路240の第1の部分242の長さL
1は、鋭的な第1の端部241と流体薬物250および隔壁630の第1の部分632の界面との間の距離L
2を上回り得る。当業者によって理解されるであろうように、長さL
1は、流体経路240が前進されるときに、キャップ220内に埋め込まれた流体経路240の第1の部分242のみが流体薬物250と接触して設置されることを可能にし、それによって、キャップ220を越えて遠位に延在する流体経路240の潜在的非無菌部分が流体薬物250に接触することを防止するために十分であり得る。当業者によって理解されるであろうように、
図6−8の二重障壁システム実施形態は、(第1の鋭的端部を含む)キャップ内に配置される流体経路の部分とコンテナの内側の流体薬物との間の分離を維持するためのキャップおよび/または隔壁を含んでもよい。
【0046】
本明細書に開示される薬物送達システムは、概して、キャップ(
図1−5)またはコンテナの縮径部に取り付けられたキャップおよび隔壁(
図6−8)を含むが、種々の実施形態では、コンテナは、縮径部を必ずしも含まない、種々の形状および/または構成(例えば、カートリッジ、バイアル、ペン等)を含んでもよい。
【0047】
滅菌プロトコル
一実施形態では、本明細書に開示される薬物送達システムのうちのいずれかは、滅菌プロトコルを受け、密閉および無菌流体経路を提供してもよい。
図9を参照すると、薬物送達システム100、200は、エネルギー源910と、遮蔽体920とを含む、滅菌システム900内に設置されてもよい。種々の実施形態では、エネルギー源910は、X線、γ線、または電気ビーム(例えば、e−ビーム)エネルギーを放出してもよい。遮蔽体920は、エネルギー源910から放出されるエネルギー930がそれを通して通過する(例えば、浸透する)ことを防止(例えば、阻止)するための好適な組成および/または厚さを伴う材料を含んでもよい。種々の実施形態では、遮蔽体は、エネルギー源によって作用されたときにエネルギー(例えば、X線等)を放出または生成しない(またはそのような放出を限定する)、材料を含んでもよい。例えば、遮蔽体は、約30mm以上の厚さを有する、アルミニウムから部分的または完全に形成されてもよい。
【0048】
エネルギー源910および遮蔽体920は、エネルギー源910から放出されるエネルギー930の一部が、遮蔽体920に接触し、それによって遮断され、放出されるエネルギー930の別の部分が、遮蔽体920の端部を越えて指向され、遮断されていないままであるように、相互に対して位置付けられてもよい。代替として、遮蔽体920は、エネルギー源910から放出されるエネルギー930が、開口部の両側の遮蔽体920に接触し、それによって遮断されるように、開口部(図示せず)を含んでもよい。一例として、薬物送達システム100は、流体薬物150と、キャップ120の第1の部分122の少なくとも一部とを含有する、コンテナ112の全体部分が、遮蔽体920と整合され(例えば、その下にあり)、エネルギー源910から放出されるエネルギー930から保護されるように、滅菌システム900内に位置付けられてもよい。
【0049】
カバー148と、流体経路140全体と、流体経路140の第1の部分142のまわりに配置されるキャップ120の少なくとも一部とを含む、薬物送達システム100の残りの部分は、遮蔽体920と整合されない(例えば、それを越えて延在する)。エネルギー源910のアクティブ化に応じて、放出されたエネルギー930は、キャップ120内に埋め込まれた流体経路140の第1の部分142と、カバー148内に埋め込まれた流体経路140の第2の部分144と、その間に延在する管腔146とを含む、薬物送達システム100の非遮蔽部分全体を通過し、それを滅菌し、それによって、無菌および密閉流体経路を提供する。エネルギー源910が熱を生成しないため、薬物送達システム100は、いかなる形態の冷蔵、光、および/または湿度制御システムも必要とすることなく、流体経路140全体の滅菌のために要求される限り、滅菌システム900内に残留してもよい。上記で解説されるように、種々のキャップ(および隔壁)構成が、例えば、エネルギー源のための好ましい標的表面積、滅菌プロトコルの持続時間、および/または具体的流体の安定性要件に応じて、キャップ内に埋め込まれた流体経路の部分とコンテナ内に埋め込まれた流体薬物との間の距離を増加または減少させるために使用されてもよい。
図9は、滅菌プロトコルを受ける本開示の薬物送達システム100を描写するが、種々の実施形態では、本明細書に開示される薬物送達システム200、300、400のうちのいずれかが、
図9または
図16A−18の滅菌システム内で滅菌プロトコルを受けてもよい(下記で議論される)。
【0050】
本明細書の種々の実施形態では、コンテナの中に貯蔵された薬物は、限定された量の放出されたエネルギー(例えば、放射線または電子ビーム)に暴露されることができる。暴露の量は、臨界レベル未満および/またはコンテナの中に貯蔵された薬物の実質的な分解を引き起こし得るレベル未満であり得る。
【0051】
当業者によって理解されるであろうように、本明細書に説明される薬物送達システム、滅菌システム、およびプロトコルは、従来の薬物送達システム、滅菌システム、および様式と比べていくつかの利点を提供し得る。非限定的実施例として、開示される滅菌システムおよびプロトコルは、温度非依存性であり、それによって、温度感受性薬物、生物学的および/または医薬組成物の分解または非活性化を防止するように、滅菌が低温(例えば、冷蔵)環境内で実施されることを可能にし得る。加えて、具体的薬物、生物学的および/または医薬組成物のための理想温度において、開示される滅菌システムおよびプロトコルが実施される能力は、特別な調合剤が適合する必要性を排除し得る。開示される薬物送達デバイス、滅菌システムおよびプロトコルはまた、特殊環境条件(例えば、真空密閉コンテナ等)の必要性も排除し得る。開示される薬物送達デバイス、滅菌システムおよびプロトコルはまた、具体的滅菌様式(X線、γ線、または電気ビーム(例えば、e−ビーム)エネルギー)への薬物送達システムの生物学的および/または医薬組成物およびある材料成分の暴露も防止し得る。開示される滅菌システムおよびプロトコルはまた、従来のコンテナと適合し、それによって、充填または仕上げプロセス中にコンテナを交換する必要性を排除し得る。
【0052】
図10を参照すると、使用中に、一例として、ユーザは、キャップ120内に収納される流体経路140の無菌の第1の部分142が内部領域118に進入するように、コンテナ112に向かって矢印105の方向に流体経路140を近位に前進させることによって、薬物送達システムを「アクティブ化」してもよい。流体経路140の管腔146が流体薬物150と接触すると、流体経路140の無菌の第2の部分144は、カバー148および患者の皮層を通して前進されてもよい。流体経路140の第1の部分142および第2の部分144のみが、それぞれ、コンテナ112の内部領域118および皮層を貫通するため、(例えば、キャップ120とカバー148との間の)流体経路140のいかなる非無菌部分も、患者またはコンテナのいずれかを貫通することを防止される。一実施形態では、コンテナ112の内部領域118の中へ流体経路140の第1の部分142を前進させるステップおよび皮層を通して流体経路140の第2の部分144を前進させるステップは、殆ど同時に起こってもよい。例えば、ユーザは、「突く」または「突き刺す」運動を採用し、皮層の中へ流体経路140の無菌の第2の部分144を前進させてもよい。本「突く」または「突き刺す」運動によって流体経路140に及ぼされる力は、コンテナ112の内部領域118の中へ流体経路140の無菌の第1の部分142を同時に駆動してもよい。一実施形態では、コンテナ112は、流体薬物150の適切な用量が流体経路140の管腔146を通して患者の中へ自動的に送達されるように、加圧されてもよい。代替として、コンテナ112は、ユーザが必要に応じて作動させ、流体経路140の管腔146を通して患者の中へ流体薬物150を送達する、送達機構、例えば、プランジャ等(図示せず)を含んでもよい。代替として、薬物送達システムは、例えば、コンテナの内部領域118の中へ流体経路140の第1の部分142を自動的に駆動し、および/または皮層を通して流体経路140の第2の部分144を駆動するように構成される、安全およびトリガ機構を含む、慣性駆動型システムを含んでもよい。種々の実施形態では、いずれか一方(または両方)の方向に流体経路の移動を伝える、駆動/送達機構は、電気機械または機械システムを含んでもよい。
【0053】
組立プロトコル
滅菌プロトコルを実装することに従って、本開示の薬物送達システムは、当技術分野で公知であるように、無菌技法を使用する種々の組立プロトコルを受けてもよい。例えば、単一障壁を含む薬物送達システム100は、エチレンオキシドでコンテナ112を滅菌し、蒸気またはγ線照射でキャップ120を滅菌することによって、組み立てられてもよい。いくつかの実施形態では、キャップは、内側チャンバを含むキャップを滅菌するために有益であり得る、亜酸化窒素(NO
2)滅菌に適合するガス透過性材料を含んでもよい。滅菌されたコンテナ112は、次いで、無菌条件下で、無菌流体薬物150で充填されてもよい。滅菌されたキャップ120は、次いで、流体充填コンテナ112の縮径部116上に位置付けられ、第1の圧着126を使用して固着されてもよい。代替として、滅菌されたキャップ120は、上記で概説されるように、空の滅菌されたコンテナ112に取り付けられてもよく、コンテナ112は、無菌シリンジを使用して、キャップ120を通して無菌流体薬物150で充填されてもよい。流体経路140の第1の部分142は、次いで、キャップ120内の事前決定された距離に位置付けられ(例えば、挿入され)てもよく、流体経路140の第2の部分144は、カバー148内の事前決定された距離に位置付けられてもよい。
【0054】
二重障壁システムを含む薬物送達システム200は、エチレンオキシドでコンテナ212を滅菌し、蒸気またはγ線照射でキャップ620、720、820および隔壁630、730、830を滅菌することによって、組み立てられてもよい。コンテナ212は、次いで、無菌条件下で、無菌流体薬物250で充填されてもよい。滅菌された隔壁630、730、830は、次いで、流体充填コンテナ212の縮径部216上に位置付けられ、第1の圧着626を使用して固着されてもよい。代替として、滅菌された隔壁630、730、830は、上記で概説されるように、空の滅菌されたコンテナ212に取り付けられてもよく、コンテナ212は、無菌シリンジを使用して、隔壁630、730、830を通して流体薬物250で充填されてもよい。滅菌されたキャップ620、720、820は、次いで、隔壁630、730、830の上または上方に位置付けられ、第2の圧着627を使用して固着されてもよい。流体経路240の第1の部分242は、次いで、キャップ620、720、820内の事前決定された距離に位置付けられ(例えば、挿入され)てもよく、流体経路240の第2の部分244は、カバー248内の事前決定された距離に位置付けられてもよい。完全に組み立てられた薬物送達システム100、200は、次いで、上記で議論されるように、密閉および無菌流体経路を提供するための滅菌プロトコルを受けてもよい。
【0055】
プランジャシステム
種々の実施形態では、本開示の薬物送達システムは、コンテナの縮径部に位置付けられるキャップおよび/または隔壁を通して延在しないが、代わりに、コンテナの反対端に位置するキャップおよびプランジャを通して延在する、針経路を含んでもよい。コンテナは、隔壁を通して内部領域118の中へ別個のシリンジ(図示せず)の針を導入することによって、無菌条件下で充填されてもよい。
【0056】
図11を参照すると、一実施形態では、本開示の薬物送達システム300は、組み合わせて、コンテナ312と、キャップ1120と、プランジャ1160と、流体経路340とを含んでもよい。コンテナ312は、内部領域318を画定する本体314を含んでもよい。キャップ1120は、コンテナ312の端部分内に配置されてもよい。流体経路340(例えば、移送管、針、シリンジ等)は、管腔346を画定し、さらに、鋭的な第1の端部341を伴う第1の部分342と、鋭的な第2の端部343を伴う第2の部分344とを含んでもよい。キャップ1120は、キャップの移動に抵抗し、流体密封シールを提供するために十分な力を用いて、コンテナ312の内壁と摩擦または締まり嵌めを確立するために十分に圧縮可能である、当技術分野で公知であるような1つ以上の半コンプライアント材料(例えば、ポリマー、ゴム、シリコーン等)を含んでもよい。キャップ1120はさらに、流体密封シールを維持するようにキャップ1120とコンテナ312の内壁との間に配置される、1つ以上のOリング1128を含んでもよい。隔壁1130が、キャップ1120の中心部分内に配置され、それを通して延在してもよい。隔壁1130は、当技術分野で公知であるように、好適な接着剤、糊、および/または樹脂を使用して、キャップ1120内に恒久的に添着されてもよい。
【0057】
代替として、隔壁の代わりに、キャップ1120は、例えば、キャップ1120の外側部分が、コンテナ312の内壁に対する改良された圧縮のために高デュロメータ材料から形成され、キャップ1120の内側部分が、コアリングを低減または排除し、および/または流体経路340のまわりに改良された密閉を提供するように低いデュロメータ材料から形成されるように、デュアルデュロメータ材料を含んでもよい。キャップ1120および/または隔壁1130はまた、構造支持を流体経路340の第1の部分342に提供し、それによって、流体密封シールの完全性を備え得る、出荷、貯蔵、および/または使用中の流体経路の屈曲および/または移動を防止してもよい。加えて、プランジャ1160、キャップ1120、および/または隔壁1130の少なくとも一部は、下記で議論されるように、採用される具体的滅菌様式に適合する(例えば、分解または別様に崩壊しない)材料を含んでもよい。
【0058】
プランジャ1160は、内部領域318内に流体薬物350(例えば、薬物、生物学的組成物、医薬組成物等)を保定するように、隔壁の近位でコンテナ312内に摺動可能に配置されてもよい。流体経路340の第1の部分342は、鋭的な第1の端部341が、流体薬物350とプランジャ1160との間の界面から離れた事前決定された距離で維持されるように、キャップ1120とプランジャ1160との間の開放空間362内に配置されてもよい。例えば、流体経路340の鋭的な第1の端部341は、10cm以上の、より好ましくは、20cm以上の、さらに好ましくは、30cm以上の距離によって、流体薬物350から分離されてもよい。流体経路340の第2の部分344は、使用に先立って、鋭的な第2の端部343が遮蔽されるように、カバー348内に配置されてもよい(例えば、埋め込まれる、収納される等)。一実施形態では、第2の部分344の長さは、患者の皮層を貫通するために十分であり得る。例えば、流体経路340の第2の部分344は、0.5cm以上の、より好ましくは、1.0cm以上の、さらに好ましくは、2.0cm以上の長さを有してもよい。
【0059】
図12を参照すると、一実施形態では、流体経路340の第1の部分342は、開放空間362を通してプランジャ1160の一部の中へ延在し、付加的支持および/または保護を流体経路に提供してもよい。
【0060】
種々の実施形態では、薬物送達システム300は、流体薬物を含有するコンテナ312の全体部分が、遮蔽体と整合され(例えば、その下にあり)、エネルギー源から放出されるエネルギーから保護されるように、上記で議論されるように、滅菌システム内に位置付けられてもよい。流体経路340の第1の部分342と、プランジャ1160の少なくとも一部とを含む、薬物送達システム300の残りの部分は、遮蔽体と整合されない(例えば、それを越えて延在する)。エネルギー源のアクティブ化に応じて、放出されたエネルギーは、薬物送達システム300の非遮蔽部分全体(例えば、流体経路340の第1の部分342およびプランジャ1160の一部)を通過し、それを滅菌し、それによって、無菌および密閉流体経路を提供する。種々の実施形態では、流体経路340の第1の部分342は、プランジャ1160の一部内に位置付けられることができる。そのような実施形態では、流体経路340の第1の部分342は、プランジャ1160に部分的に埋め込まれることができる。流体経路340の第1の部分342は、滅菌のためにエネルギー源の放出されたエネルギーに暴露されることができる。滅菌後、アクティブ化に応じて、流体経路340の第1の部分342は、プランジャ1160の残りの部分を通して穿刺することができる。
【0061】
図11および12の薬物送達システム300の個々の構成要素(例えば、コンテナ312、キャップ1120、隔壁1130、およびプランジャ1160)は、上記で説明されるように、無菌技法を使用して、個別に滅菌され、組み立てられ、流体薬物350で充填されてもよい。同様に、
図11および12の薬物送達システム300は、上記で説明されるように、流体薬物350で充填されたコンテナ312の部分を遮蔽し、流体経路340の全長を滅菌エネルギーに暴露し、密閉および無菌流体経路340を提供する、滅菌プロトコルを受けてもよい。
【0062】
図13を参照すると、使用中に、一例として、ユーザは、開放空間362(
図11)またはプランジャ1160(
図12)内に収納される流体経路340の無菌の第1の部分342が内部領域318に進入するように、コンテナ312に向かって矢印105の方向に流体経路340を近位に前進させることによって、薬物送達システム300を「アクティブ化」してもよい。
図14を参照すると、流体経路340の管腔346が流体薬物350と接触すると、流体経路340の無菌の第2の部分344は、患者の皮層を貫通するように、カバー348を通して矢印105の方向に前進されてもよく、プランジャ1160および流体経路340は、流体経路340の管腔346を通して患者の中へ流体薬物350を押進させるように、近位に前進されてもよい。流体経路340の第1の部分342および第2の部分344のみが、それぞれ、コンテナ312の内部領域318および皮層を貫通するため、(例えば、キャップ320とカバー348との間の)流体経路340のいかなる非無菌部分も、患者またはコンテナのいずれかを貫通することを防止される。
【0063】
図11および12の実施形態のうちの任意のものでは、開放空間362(
図11)またはプランジャ1160(
図12)内に配置される流体経路340の第1の部分342の長さL
1は、鋭的な第1の端部341と流体薬物350およびプランジャ1160の界面との間の距離L
2を上回り得る。当業者によって理解されるであろうように、長さL
1は、流体経路340が近位に前進されるときに、開放空間362またはプランジャ1160内に埋め込まれた流体経路340の第1の部分342のみが流体薬物350と接触して設置されることを可能にし、それによって、開放空間362またはプランジャ1160を越えて遠位に延在する流体経路340の潜在的非無菌部分が流体薬物350に接触することを防止するために十分であり得る。
【0064】
事前装填されたシリンジシステム
図15Aを参照すると、一実施形態では、本開示の薬物送達システム400は、組み合わせて、コンテナ1512と、キャップ1520と、流体経路440とを含んでもよい。コンテナ1512は、例えば、コンテナの内部領域1518と流体連通する針1516と、内部領域1518内に摺動可能に配置されるプランジャ1560とを備える、標準シリンジを含んでもよい。針1516は、管腔1546を画定し、さらに、鋭的端部1541を伴う遠位部分1542を含んでもよい。針1516の遠位部分1542は、キャップ1520の第1の部分1522内に埋め込まれてもよい。流体経路440(例えば、移送管、針、シリンジ等)は、管腔446を画定し、さらに、鋭的な第1の端部441を伴う第1の部分442と、鋭的な第2の端部443を伴う第2の部分444とを含んでもよい。流体経路440の第1の部分442は、キャップ1520の第2の部分1523を通して、キャップ1520内のチャンバ1529の中へ延在してもよい。流体経路440の第2の部分444は、使用に先立って、鋭的な第2の端部443が遮蔽されるように、カバー448内に配置されてもよい(例えば、埋め込まれる、収納される等)。
【0065】
コンテナ1512は、上記で説明されるように、エチレンオキシド、蒸気、またはγ線照射を使用して滅菌され、無菌技法を使用して、無菌流体薬物450を装填されてもよい。針1516の遠位部分1542および流体経路440の第1の部分442は、次いで、それぞれ、キャップ1520の第1の部分1522およびチャンバ1529内に位置付けられてもよい。いったん組み立てられると、薬物送達システム400は、上記で説明されるように、密閉および無菌流体経路440および/または無菌針1516を提供するための滅菌プロトコルを受けてもよい。
【0066】
例えば、薬物送達システム400は、エネルギー源910と、遮蔽体920とを含む、滅菌システム900内に位置付けられてもよい。種々の実施形態では、エネルギー源910は、X線、γ線、または電気ビーム(例えば、e−ビーム)エネルギーを放出してもよい。遮蔽体920は、エネルギー源910から放出されるエネルギー930がそれを通して通過する(例えば、浸透する)ことを防止(例えば、阻止)するための好適な組成および/または厚さを伴う材料を含んでもよい。種々の実施形態では、遮蔽体920は、エネルギー源によって作用されたときにエネルギー(例えば、X線等)を放出または生成しない(またはそのような放出を限定する)、材料を含んでもよい。例えば、遮蔽体920は、例えば、約30mm以上の所望の厚さを有する、アルミニウムから部分的または完全に形成されてもよい。
【0067】
エネルギー源910および遮蔽体920は、エネルギー源910から放出されるエネルギー930の一部が、遮蔽体920に接触し、それによって遮断され、放出されるエネルギー930の別の部分が、遮蔽体920の端部を越えて指向され、遮断されていないままであるように、相互に対して位置付けられてもよい。一例として、薬物送達システム400は、流体薬物を含有するコンテナ1512の全体部分が、遮蔽体920と整合され(例えば、その下にあり)、エネルギー源910から放出されるエネルギー930から保護されるように、滅菌システム900内に位置付けられてもよい。針1516の遠位部分1542と、キャップ1520と、流体経路440と、カバー448とを含む、薬物送達システム400の残りの部分は、遮蔽体920と整合されない(例えば、それを越えて延在する)。エネルギー源910のアクティブ化に応じて、放出されたエネルギー930は、薬物送達システム400の非遮蔽部分全体を通過し、それを滅菌し、それによって、無菌および密閉流体経路を提供する。エネルギー源910が熱を生成しないため、薬物送達システム400は、いかなる形態の冷蔵、光、および/または湿度制御システムも必要とすることなく、流体経路440全体の滅菌のために要求される限り、滅菌システム900内に残留してもよい。
【0068】
図15Bを参照すると、使用中に、一例として、ユーザは、キャップ1520の第1の部分1522内に収納される針1516の無菌遠位部分1542がチャンバ1529に進入し、それによって、針1516および流体経路440の個別の管腔1546、446を流体連通させるように、キャップ1520に向かって矢印105の方向にコンテナ1512を遠位に前進させることによって、薬物送達システム400を「アクティブ化」してもよい。流体経路440の第2の部分444は、皮層を通して挿入されてもよく、プランジャ1560は、流体薬物450が、針1516の管腔1546を通して無菌チャンバ1529に流入し、かつ流体経路440の無菌管腔446を通して患者に流入するように、押下されてもよい。
【0069】
図1−8、11、12、および15A−15Bの実施形態のうちの任意のものでは、カバー148、248、348、448は、患者の皮層を貫通することに先立って、流体経路140、240、340、440の第2の部分144、244、344、444から除去されてもよい。代替として、流体経路140、240、340、440の第2の部分144、244、344、444は、カバー148、248、348、448を通して、かつ患者の皮層を通して前進されてもよい。薬物送達システム100、200、300、400は、流体経路140、240、340、440の第2の部分144、244、344、444のみが皮層を貫通し、それによって、カバー148、248、348、448を越えて近位に延在する流体経路140、240、340、440の潜在的非無菌部分が、患者の皮層を貫通することを防止するように、深度設定を含んでもよい。
【0070】
遮蔽アセンブリ
図9(上記)に図式的に描写される滅菌システム900を参照すると、一実施形態では、遮蔽体920は、薬物送達システムの片側に沿って、またはその上方に、エネルギー源910から放出される滅菌エネルギーを遮断するように構成されてもよい。
図16A−18を参照すると、一実施形態では、本開示は、360度の遮蔽をその中に配置された薬物送達システムに提供するように構成される、遮蔽アセンブリ1600を含んでもよい。種々の実施形態では、遮蔽アセンブリ1600は、組み合わせて、第1の相互係止成要素1610および第2の相互係止成要素1620(相互係止構成要素1620は、
図16Aおよび図16Bのアセンブリ1600の上から見下ろした図には示されていない)を含んでもよい。第1の構成要素1610は、その幅を通して延在する、第1の窓または開口部1615を含んでもよく、第2の構成要素1620(例えば、第1の構成要素1610の下に位置付けられる)は、その幅を通して延在する、対応する第2の窓または開口部1625(
図17参照)を含んでもよい。
【0071】
第1の窓1615および第2の窓1625はそれぞれ、例えば、第1の相互係止構成要素1610および第2の相互係止構成要素1620がともに係止されるときに、組み立てられた遮蔽アセンブリ1600を通して隣接開口部1630(
図18参照)を画定するように構成されてもよい。第1または第2の構成要素1610、1620の一方または両方は、滅菌される薬物送達システムの部分(例えば、流体経路240およびキャップ620および/または隔壁630の部分の全長)が、隣接開口部1630の中へ延在し、エネルギー源から遮蔽される薬物送達システムの部分が、遮蔽アセンブリ1600によって、その円周全体のまわりで被覆され、包み込まれ、または別様に遮断されるように、薬物送達システムの一部の外面をしっかりと受容するように定寸されてもよい。
【0072】
上記で説明されるように、遮蔽アセンブリ1600は、エネルギー源から放出されるエネルギーが、エネルギー源によって作用されたときにX線または他の有害エネルギーを放出することなく(またはそのような放出を限定する)、分解する、または別様にそのようなエネルギーによって侵害され得る、薬物送達システムの流体薬物および/または材料成分に作用することを防止(例えば、遮蔽)するために十分な厚さ(例えば、約30mm以上)を伴う材料(例えば、アルミニウム)から、部分的または完全に形成されてもよい。種々の実施形態では、薬物送達システムが(上記で議論されるように)無菌条件で流体薬物を前もって装填され、組み立てられた遮蔽アセンブリ1600内に固着されると、遮蔽アセンブリ1600全体は、好適なチャンバ内に設置され、相互係止された第1の構成要素1610および第2の構成要素1620内に収納される薬物送達システムの残りの部分の完全な遮蔽を提供しながら、隣接開口部1630を通して延在する薬物送達システムの部分の360度の滅菌を提供するようにエネルギー源に暴露されてもよい。
【0073】
当業者によって理解されるであろうように、その中に配置された薬物送達システムを伴う遮蔽アセンブリ1600全体は、(例えば、隣接開口部1630を通して延在する)その露出部分の完全な滅菌を提供するように、前もって決定されたような種々の回数で所与の滅菌様式に暴露されてもよい。一実施形態では、エネルギー源は、遮蔽アセンブリ1600のまわりで回転し、滅菌エネルギーへの最適な暴露を提供してもよい。代替として、エネルギー源は、固定位置に残留してもよく、遮蔽アセンブリは、滅菌アセンブリへの最適な暴露を提供するように回転されてもよい。種々の実施形態では、1つ以上のエネルギー源が、使用されてもよい。さらに、アセンブリ1600は、大量に所与の滅菌様式に暴露されることができ、すなわち、複数のアセンブリ1600が、同時にともにグループ化および滅菌されることができる。本明細書に説明される薬物送達デバイスのうちのいずれかは、アセンブリ1600と併用されることができる。
【0074】
以下の実施例は、付加的実施形態に関連する。
【0075】
実施例1は、密閉および無菌流体経路を提供するための方法であり、該方法は、薬物送達システムをエネルギー源に暴露することを含み、薬物送達システムは、流体薬物を備えるコンテナと、コンテナの開口部のまわりに配置されるキャップと、管腔を画定する流体経路であって、キャップの一部内に配置される第1の部分と、カバー内に配置される第2の部分とを備える、流体経路とを備え、エネルギー源から放出されるエネルギーは、流体経路を通過および滅菌し、流体薬物を備えるコンテナのいかなる部分も通過しない。
【0076】
実施例2は、キャップ内に配置される流体経路の第1の部分の長さが、流体経路の鋭的な第1の端部とコンテナの内部領域との間の距離を上回る、実施例1または本明細書に開示される任意の他の実施例の拡張である。
【0077】
実施例3は、エネルギー源から放出されるエネルギーが、X線エネルギー、γ線エネルギー、および電気ビームエネルギーから成る群から選択される、実施例1または本明細書に開示される任意の他の実施例の拡張である。
【0078】
実施例4は、キャップが、コンテナの開口部のまわりに流体密封シールを形成するように構成される、実施例1または本明細書に開示される任意の他の実施例の拡張である。
【0079】
実施例5は、キャップとコンテナの開口部との間に配置される隔壁をさらに備える、実施例1または本明細書に開示される任意の他の実施例の拡張である。
【0080】
実施例6は、密閉および無菌流体経路を提供するための方法あり、該方法は、薬物送達システムをエネルギー源に暴露することを含み、薬物送達システムは、流体薬物を備えるコンテナと、コンテナの開口部のまわりに配置されるキャップと、コンテナ内でキャップの近位に摺動可能に配置されるプランジャであって、キャップおよびプランジャは、開放空間によって分離される、プランジャと、管腔を画定する流体経路であって、キャップを通して延在し、開放空間内に配置される第1の部分と、カバー内に配置される第2の部分とを備える、流体経路とを備え、エネルギー源から放出されるエネルギーは、流体経路を通過および滅菌し、流体薬物を備えるコンテナのいかなる部分も通過しない。
【0081】
実施例7は、開放空間内に配置される第1の部分の長さが、流体経路の鋭的な第1の端部とコンテナの内部領域との間の距離を上回る、実施例6または本明細書に開示される任意の他の実施例の拡張である。
【0082】
実施例8は、エネルギー源から放出されるエネルギーが、X線エネルギー、γ線エネルギー、および電気ビームエネルギーから成る群から選択される、実施例6または本明細書に開示される任意の他の実施例の拡張である。
【0083】
実施例9は、キャップが、コンテナの開口部のまわりに流体密封シールを形成するように構成される、実施例6または本明細書に開示される任意の他の実施例の拡張である。
【0084】
実施例10は、キャップの一部内に配置される隔壁をさらに備える、実施例6または本明細書に開示される任意の他の実施例の拡張である。
【0085】
実施例11は、密閉および無菌流体経路を提供するための方法であり、該方法は、薬物送達システムをエネルギー源に暴露することを含み、薬物送達システムは、流体薬物を備えるコンテナと、コンテナの開口部のまわりに配置されるキャップと、コンテナ内でキャップの近位に摺動可能に配置されるプランジャであって、キャップおよびプランジャは、開放空間によって分離される、プランジャと、管腔を画定する流体経路であって、キャップおよび開放空間を通して延在し、プランジャの一部内に配置される第1の部分と、カバー内に配置される第2の部分とを備える、流体経路とを備え、エネルギー源から放出されるエネルギーは、流体経路を通過および滅菌し、流体薬物を備えるコンテナのいかなる部分も通過しない。
【0086】
実施例12は、プランジャ内に配置される第1の部分の長さが、流体経路の鋭的な第1の端部とコンテナの内部領域との間の距離を上回る、実施例11または本明細書に開示される任意の他の実施例の拡張である。
【0087】
実施例13は、エネルギー源から放出されるエネルギーが、X線エネルギー、γ線エネルギー、および電気ビームエネルギーから成る群から選択される、実施例11または本明細書に開示される任意の他の実施例の拡張である。
【0088】
実施例14は、キャップが、コンテナの開口部のまわりに流体密封シールを形成するように構成される、実施例11または本明細書に開示される任意の他の実施例の拡張である。
【0089】
実施例15は、キャップの一部内に配置される隔壁をさらに備える、実施例11または本明細書に開示される任意の他の実施例の拡張である。
【0090】
実施例16は、滅菌システム、エネルギー源、および薬物送達デバイスであり、薬物送達デバイスは、第1の部分と、第2の部分と、第1の部分と第2の部分との間に配置されるチャンバとを有する、キャップと、流体薬物を貯蔵し、コンテナの内部領域と流体連通する針を有する、コンテナであって、針の遠位部分は、キャップの第1の部分内に配置される、コンテナと、管腔を画定する流体経路であって、キャップの第2の部分を通して延在し、チャンバ内に配置される第1の部分と、カバー内に配置される第2の部分とを有する、流体経路とを備え、エネルギー源から放出されるエネルギーは、流体経路を通過および滅菌し、流体薬物を貯蔵するコンテナのいかなる部分も通過しない。
【0091】
実施例17は、エネルギー源から放出されるエネルギーが、X線エネルギー、γ線エネルギー、および電気ビームエネルギーから成る群から選択される、実施例1または本明細書に開示される任意の他の実施例の拡張である。
【0092】
実施例18は、エネルギー源と、請求項1の薬物送達システムと、遮蔽体とを備える、滅菌システムであり、遮蔽体は、エネルギー源から放出されるエネルギーが、流体経路を通過および滅菌し、流体薬物を備えるコンテナのいかなる部分も通過しないように、エネルギー源と薬物システムとの間に位置付けられる。
【0093】
実施例19は、エネルギー源と、請求項6の薬物送達システムと、遮蔽体とを備える、滅菌システムであり、遮蔽体は、エネルギー源から放出されるエネルギーが、流体経路を通過および滅菌し、流体薬物を備えるコンテナのいかなる部分も通過しないように、エネルギー源と薬物システムとの間に位置付けられる。
【0094】
実施例20は、エネルギー源と、請求項11の薬物送達システムと、遮蔽体とを備える、滅菌システムであり、遮蔽体は、エネルギー源から放出されるエネルギーが、流体経路を通過および滅菌し、流体薬物を備えるコンテナのいかなる部分も通過しないように、エネルギー源と薬物システムとの間に位置付けられる。
【0095】
実施例21は、エネルギー源と、請求項18の薬物送達システムと、遮蔽体とを備える、滅菌システムであり、遮蔽体は、エネルギー源から放出されるエネルギーが、流体経路を通過および滅菌し、流体薬物を備えるコンテナのいかなる部分も通過しないように、エネルギー源と薬物システムとの間に位置付けられる。
【0096】
実施例22は、薬物送達システムであり、該薬物送達システムは、流体薬物を備えるコンテナと、コンテナの開口部のまわりに配置されるキャップと、密閉および無菌流体経路であって、キャップの一部内に配置される第1の部分と、カバー内に配置される第2の部分とを備える、密閉および無菌流体経路とを備える。
【0097】
実施例23は、キャップが、コンテナの開口部のまわりに流体密封シールを形成するように構成される、実施例22または本明細書に開示される任意の他の実施例の拡張である。
【0098】
実施例24は、キャップとコンテナの開口部との間に配置される隔壁をさらに備える、実施例2または本明細書に開示される任意の他の実施例の拡張である。
【0099】
実施例25は、キャップ内に配置される流体経路の第1の部分の長さが、流体経路の鋭的な第1の端部とコンテナの内部領域との間の距離を上回る、実施例22または本明細書に開示される任意の他の実施例の拡張である。
【0100】
実施例26は、キャップが、第1の部分と、第2の部分と、第3の部分とを含む、実施例22または本明細書に開示される任意の他の実施例の拡張である。
【0101】
実施例27は、キャップの第1の部分が、少なくとも部分的にコンテナ縮径部の中へ延在し、第2の部分が、コンテナの開口部に重複し、第3の部分が、第2の部分を越えて遠位に延在する、実施例26または本明細書に開示される任意の他の実施例の拡張である。
【0102】
実施例28は、流体経路の第1の部分が、キャップの第3の部分内に配置される、実施例26または本明細書に開示される任意の他の実施例の拡張である。
【0103】
実施例29は、キャップの第3の部分が、チャンバを含み、流体経路の第1の部分が、少なくとも部分的にチャンバ内に配置される、実施例28または本明細書に開示される任意の他の実施例の拡張である。
【0104】
実施例30は、チャンバが、流体経路の第1の部分がコンテナの内部領域に近位に前進されると圧潰するように構成される、実施例29または本明細書に開示される任意の他の実施例の拡張である。
【0105】
実施例31は、薬物送達システムであり、該薬物送達システムは、流体薬物を備えるコンテナと、コンテナの端部分内に配置されるキャップと、コンテナ内でキャップの近位に摺動可能に配置されるプランジャであって、キャップおよびプランジャは、開放空間によって分離される、プランジャと、密閉および無菌流体経路であって、キャップを通して延在し、開放空間内に配置される第1の部分と、カバー内に配置される第2の部分とを備える、密閉および無菌流体経路とを備える。
【0106】
実施例32は、キャップが、コンテナの開口部のまわりに流体密封シールを形成するように構成される、実施例31または本明細書に開示される任意の他の実施例の拡張である。
【0107】
実施例33は、プランジャが、開放空間とコンテナ内の流体との間に流体密封シールを形成するように構成される、実施例31または本明細書に開示される任意の他の実施例の拡張である。
【0108】
実施例34は、開放空間内に配置される流体経路の第1の部分の長さが、流体経路の鋭的な第1の端部とコンテナ内の流体との間の距離を上回る、実施例31または本明細書に開示される任意の他の実施例の拡張である。
【0109】
実施例35は、薬物送達システムであり、該薬物送達システムは、流体薬物を備えるコンテナと、コンテナの端部分内に配置されるキャップと、コンテナ内でキャップの近位に摺動可能に配置されるプランジャであって、キャップおよびプランジャは、開放空間によって分離される、プランジャと、密閉および無菌流体経路であって、キャップおよび開放空間を通して延在し、プランジャの一部内に配置される第1の部分と、カバー内に配置される第2の部分とを備える、密閉および無菌流体経路とを備える。
【0110】
実施例36は、キャップが、コンテナの開口部のまわりに流体密封シールを形成するように構成される、実施例35または本明細書に開示される任意の他の実施例の拡張である。
【0111】
実施例37は、プランジャが、開放空間とコンテナ内の流体との間に流体密封シールを形成するように構成される、実施例6または本明細書35に開示される任意の他の実施例の拡張である。
【0112】
実施例38は、プランジャ内に配置される流体経路の第1の部分の長さが、流体経路の鋭的な第1の端部とコンテナ内の流体との間の距離を上回る、実施例35または本明細書に開示される任意の他の実施例の拡張である。
【0113】
実施例39は、薬物送達システムであり、該薬物送達システムは、第1の部分と、第2の部分と、第1の部分と第2の部分との間に配置されるチャンバとを備える、キャップと、流体薬物と、コンテナの内部領域と流体連通する針とを備える、コンテナであって、針の遠位部分は、キャップの第1の部分内に配置される、コンテナと、密閉および無菌流体経路であって、キャップの第2の部分を通して延在し、チャンバ内に配置される第1の部分と、カバー内に配置される第2の部分とを備える、密閉および無菌流体経路とを備える。
【0114】
以下の実施例は、付加的なさらなる実施形態に関連する。
【0115】
実施例1は、本体と、縮径部とを有する、コンテナであって、液体薬物を保持するように構成される、コンテナと、縮径部に結合される、キャップであって、コンテナの開放端を密閉するように構成される、キャップと、キャップ内に配置される第1の端部と、カバー内に配置される第2の端部とを有する、流体経路と、エネルギーを放出するように構成される、エネルギー源と、コンテナに隣接して位置付けられる、遮蔽体であって、放出されたエネルギーの大部分への液体薬物の暴露を阻止しながら、流体経路を放出されたエネルギーに暴露するように構成される、遮蔽体とを備える、システム。
【0116】
実施例2は、放出されたエネルギーが、流体経路を滅菌するように構成される、実施例1または本明細書に開示される任意の他の実施例の拡張である。
【0117】
実施例3は、放出されたエネルギーが、電子ビームを備える、実施例2または本明細書に開示される任意の他の実施例の拡張である。
【0118】
実施例4は、遮蔽体が、アルミニウムを含む、実施例3または本明細書に開示される任意の他の実施例の拡張である。
【0119】
実施例5は、アルミニウム遮蔽体が、少なくとも30mmの厚さを有する、実施例4または本明細書に開示される任意の他の実施例の拡張である。
【0120】
実施例6は、流体経路が、管腔を備える、実施例3または本明細書に開示される任意の他の実施例の拡張である。
【0121】
実施例7は、液体薬物が、流体経路を滅菌することに先立って滅菌される、実施例3または本明細書に開示される任意の他の実施例の拡張である。
【0122】
実施例8は、流体経路の第1の端部が、第1の鋭的先端を備え、流体経路の第2の端部が、第2の鋭的先端を備える、実施例1または本明細書に開示される任意の他の実施例の拡張である。
【0123】
実施例9は、第1の鋭的先端が、キャップを穿刺するように、かつキャップを通して延在し、ユーザによるアクティブ化に基づいて第1の鋭的先端を液体薬物に結合するように構成される、実施例8または本明細書に開示される任意の他の実施例の拡張である。
【0124】
実施例10は、キャップが、縮径部の一部の中へ延在するように構成される、第1の部分を備える、実施例9または本明細書に開示される任意の他の実施例の拡張である。
【0125】
実施例11は、キャップが、縮径部の端部に重複するように構成される、第2の部分を備える、実施例10または本明細書に開示される任意の他の実施例の拡張である。
【0126】
実施例12は、キャップが、縮径部およびキャップの第1の部分から離れるように延在するように構成される、第3の部分を備える、実施例11または本明細書に開示される任意の他の実施例の拡張である。
【0127】
実施例13は、第1の鋭的先端が、ユーザによるアクティブ化に先立って、キャップの第1の部分内に位置付けられる、実施例12または本明細書に開示される任意の他の実施例の拡張である。
【0128】
実施例14は、第1の鋭的先端が、ユーザによるアクティブ化に先立って、キャップの第3の部分内に位置付けられる、実施例12または本明細書に開示される任意の他の実施例の拡張である。
【0129】
実施例15は、第3の部分が、開放チャンバを備える、実施例14または本明細書に開示される任意の他の実施例の拡張である。
【0130】
実施例16は、第3の部分が、第1の鋭的先端がユーザによるアクティブ化に応じてキャップを穿刺するときに圧潰するように構成される、実施例15または本明細書に開示される任意の他の実施例の拡張である。
【0131】
実施例17は、キャップが、キャップの第2の部分に重複する圧着構成要素によって、縮径部に結合される、実施例11または本明細書に開示される任意の他の実施例の拡張である。
【0132】
実施例18は、キャップと液体薬物との間に位置付けられる隔壁をさらに備える、実施例9または本明細書に開示される任意の他の実施例の拡張である。
【0133】
実施例19は、液体薬物を保持するように構成されるコンテナ内に流体経路の第1の端部を位置付けることと、カバー内に流体経路の第2の端部を位置付けることと、エネルギー源とコンテナとの間に遮蔽体を位置付けることと、流体経路をエネルギー源によって放出されるエネルギーに暴露し、エネルギー源によって放出されるエネルギーの大部分への液体薬物の暴露を阻止しながら流体経路を滅菌することとを含む、方法である。
【0134】
実施例20は、遮蔽体を位置付けることが、コンテナとエネルギー源との間に少なくとも30mmの厚さを有する、アルミニウム遮蔽体を位置付けることを含む、実施例19または本明細書に開示される任意の他の実施例の拡張である。
【0135】
実施例21は、流体経路を滅菌することに先立って、液体薬物を滅菌することをさらに含む、実施例19または本明細書に開示される任意の他の実施例の拡張である。
【0136】
実施例22は、流体経路の第1の端部を用いて、コンテナを密閉するキャップを穿刺し、ユーザによるアクティブ化に応じて液体薬物を流体経路に結合することをさらに含む、実施例19または本明細書に開示される任意の他の実施例の拡張である。
【0137】
実施例22は、流体経路の第1の端部を用いて、コンテナを密閉する隔壁を穿刺し、ユーザによるアクティブ化に応じて液体薬物を流体経路に結合することをさらに含む、実施例22または本明細書に開示される任意の他の実施例の拡張である。
【0138】
実施例23は、流体経路の第1の端部を用いて、コンテナを密閉するプランジャを穿刺し、ユーザによるアクティブ化に応じて液体薬物を流体経路に結合することをさらに含む、実施例19または本明細書に開示される任意の他の実施例の拡張である。
【0139】
実施例24は、エネルギー源とコンテナとの間に遮蔽体を位置付けることが、暴露窓を有する第1の遮蔽構成要素内に流体経路およびコンテナを設置することと、第2の遮蔽構成要素を第1の遮蔽構成要素に結合することとを含む、実施例19または本明細書に開示される任意の他の実施例の拡張である。
【0140】
本発明のある実施形態が、上記に説明された。しかしながら、本発明は、これらの実施形態に限定されず、むしろ、意図は、本明細書に明示的に説明されたものへの追加および修正も、本発明の範囲内に含まれることであるとはっきりと留意されたい。また、本明細書に説明される種々の実施形態の特徴は、相互排他的ではなく、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、たとえ種々の組み合わせおよび順列が本明細書で明示されなくても、そのような組み合わせおよび順列で存在し得ることを理解されたい。実際に、本明細書に説明されたものの変形例、修正、および他の実装が、ここで、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、当業者に想起されるであろう。したがって、本発明は、先行する例証的説明のみによって定義されるものではない。