特許第6952788号(P6952788)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6952788通信方法、コアネットワークデバイスおよびアクセスネットワークデバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6952788
(24)【登録日】2021年9月30日
(45)【発行日】2021年10月20日
(54)【発明の名称】通信方法、コアネットワークデバイスおよびアクセスネットワークデバイス
(51)【国際特許分類】
   H04W 68/02 20090101AFI20211011BHJP
   H04W 92/14 20090101ALI20211011BHJP
   H04W 68/12 20090101ALI20211011BHJP
   H04W 48/18 20090101ALI20211011BHJP
【FI】
   H04W68/02
   H04W92/14
   H04W68/12
   H04W48/18
【請求項の数】13
【全頁数】30
(21)【出願番号】特願2019-553891(P2019-553891)
(86)(22)【出願日】2017年4月1日
(65)【公表番号】特表2020-516184(P2020-516184A)
(43)【公表日】2020年5月28日
(86)【国際出願番号】CN2017079331
(87)【国際公開番号】WO2018176482
(87)【国際公開日】20181004
【審査請求日】2019年11月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100140534
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 敬二
(72)【発明者】
【氏名】余 芳
(72)【発明者】
【氏名】李 岩
(72)【発明者】
【氏名】倪 慧
【審査官】 阿部 圭子
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2017/012402(WO,A1)
【文献】 欧州特許出願公開第03327992(EP,A1)
【文献】 特開2018−142818(JP,A)
【文献】 特表2019−520765(JP,A)
【文献】 国際公開第2018/021861(WO,A1)
【文献】 LG Electronics Inc.,Text proposal on RAN selection of CN entity[online],3GPP TSG RAN WG3 #94 R3-162676,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_94/Docs/R3-162676.zip>,2016年11月05日
【文献】 Ericsson,Is UE AS slice agnostic or not?[online],3GPP TSG RAN WG2 #97bis R2-1702554,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_97bis/Docs/R2-1702554.zip>,2017年03月24日
【文献】 LG Electronics, SK Telecom, ZTE,TS 23.502 P-CR new procedure on NW initiated UE configuration update[online],3GPP TSG SA WG2 #120 S2-171854,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_120_Busan/Docs/S2-171854.zip>,2017年03月21日
【文献】 SA2,Response to LS on Network slicing and QoS for New Radio (S2-167116/R3-163167)[online],3GPP TSG SA WG2 #118BIS S2-170601,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_118BIS_Spokane/Docs/S2-170601.zip>,2017年01月23日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 − 7/26
H04W 4/00 − 99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクセスネットワークデバイスから第1のメッセージをコアネットワークデバイスによって受けるステップであって、前記第1のメッセージは、前記アクセスネットワークデバイスによってサポートされるスライスを示すのに用いられる情報を搬送する、ステップと、
前記アクセスネットワークデバイスによってサポートされる前記スライスに関する前記情報に基づいてユーザ機器、UE、のロケーション・エリア・アイデンティティ・リストを前記コアネットワークデバイスによって決定するステップと
を備え
前記アクセスネットワークデバイスに指示情報を前記コアネットワークデバイスによって送るステップであって、前記指示情報は、前記UE向けにコアネットワークデバイスを再選択するように前記アクセスネットワークデバイスに指示するのに用いられる、ステップ
をさらに備え通信方法。
【請求項2】
前記第1のメッセージは接続セットアップ要求メッセージであり、前記接続セットアップ要求メッセージは前記コアネットワークデバイスに対する接続をセットアップするのに前記アクセスネットワークデバイスによって用いられ、前記方法は、
前記アクセスネットワークデバイスに接続セットアップ応答メッセージを前記コアネットワークデバイスによって送るステップであって、前記接続セットアップ応答メッセージは前記コアネットワークデバイスによってサポートされるスライスを示すのに用いられる情報を搬送し、前記コアネットワークデバイスによってサポートされる前記スライスに関する前記情報は前記UE向けに前記コアネットワークデバイスを選択するのに前記アクセスネットワークデバイスによって用いられる、ステップ
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のメッセージはブロードキャストメッセージである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記アクセスネットワークデバイスによってサポートされる前記スライスに関する前記情報に基づいてUEのロケーション・エリア・アイデンティティ・リストを前記コアネットワークデバイスによって決定する前記ステップは、
前記UEがアクセスすることが許可される1つ以上のスライスに関する情報と前記アクセスネットワークデバイスによってサポートされる1つ以上のスライスに関する取得された情報とに基づいて、前記アクセスネットワークデバイス、または前記アクセスネットワークデバイスによってカバーされるセルが前記UEのロケーションエリアに位置するか否かを前記コアネットワークデバイスによって判断するステップ
を備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、
前記アクセスネットワークデバイスに設定更新メッセージを前記コアネットワークデバイスによって送るステップであって、前記設定更新メッセージは前記コアネットワークデバイスによってサポートされる前記スライスに関する前記情報を更新するのに用いられる、ステップ
をさらに備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記方法は、
前記アクセスネットワークデバイスから設定更新メッセージを前記コアネットワークデバイスによって受けるステップであって、前記設定更新メッセージは前記アクセスネットワークデバイスによってサポートされる前記スライスに関する前記情報を更新するのに用いられる、ステップ
をさらに備える、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記コアネットワークデバイスによってサポートされる前記スライスに関する前記情報は、前記コアネットワークデバイスによってサポートされる1つ以上のスライスに対応するネットワークスライス選択支援情報、NSSAI、または前記コアネットワークデバイスによってサポートされる1つ以上のスライスにそれぞれ対応するシングルネットワークスライス選択支援情報、S−NSSAI、を特定するのに用いられるか、
前記コアネットワークデバイスによってサポートされる前記スライスに関する前記情報はスライスアイデンティティ、ID、を備える、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記コアネットワークデバイスによってサポートされる前記スライスに関する前記情報は、前記コアネットワークデバイスがデフォルトコアネットワークデバイスであるか否かを示すのに用いられる、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記コアネットワークデバイスによってサポートされる前記スライスに関する前記情報は、前記コアネットワークデバイスが属するコアネットワークデバイスグループのグループアイデンティティを備え、前記コアネットワークデバイスグループは、同じスライスをサポートする1つ以上のコアネットワークデバイスを備える、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
コアネットワークデバイスに接続セットアップ要求メッセージをアクセスネットワークデバイスによって送り、前記コアネットワークデバイスから接続セットアップ応答メッセージを受けるステップであって、前記接続セットアップ応答メッセージは、前記コアネットワークデバイスによってサポートされるスライスを示すのに用いられる情報を搬送する、ステップと、
前記コアネットワークデバイスによってサポートされる前記スライスに関する前記情報に基づいてユーザ機器、UE、向けに前記コアネットワークデバイスを前記アクセスネットワークデバイスによって選択するステップと
を備え
前記アクセスネットワークデバイスによって、指示情報を前記コアネットワークデバイスから受けるステップであって、前記指示情報は、前記UE向けにコアネットワークデバイスを再選択するように前記アクセスネットワークデバイスに指示するのに用いられる、ステップ
をさらに備え通信方法。
【請求項11】
前記接続セットアップ要求メッセージは、前記アクセスネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報を搬送し、前記アクセスネットワークデバイスによってサポートされる前記スライスに関する前記情報は、前記UEのロケーション・エリア・アイデンティティ・リストを決定するのに前記コアネットワークデバイスによって用いられる、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
請求項1から9のいずれか一項に記載の方法の前記ステップを実行するように構成される手段を備えるコアネットワークデバイス。
【請求項13】
請求項10または11に記載の方法の前記ステップを実行するように構成される手段を備えるアクセスネットワークデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は通信分野に関し、特に、通信方法、コアネットワークデバイスおよびアクセスネットワークデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
分化したユーザの要求を満たすために、第5世代(fifth−generation,5G)通信システムにおいてネットワークスライス(Network slice,NS)を基礎とするネットワークアーキテクチャが提案されている。無線アクセスネットワーク(Radio Access Network,RAN)デバイスおよびコアネットワーク(Core Network,CN)デバイスが、RANデバイスおよびCNデバイスによってそれぞれサポートされるスライスに関する情報を互いから取得する必要があるので、対応する手順がユーザ機器(User Equipment,UE)のシグナリングのプロシージャ中に実行されて、UE向けに適切なネットワークスライスが選択される。
【0003】
現在、RANデバイスとCNデバイスとの間のスライスに関する情報の取得については、クロス・ドメイン・エンド・ツー・エンド・スライス管理システムE2E Slice Managerに依存する必要がある。言い換えると、CNデバイスとRANデバイスとの間の情報の共有はこれらのそれぞれのネットワーク管理システムおよびE2Eスライス管理システムを用いて実施される必要があり、この結果、実施が比較的複雑になる。
【発明の概要】
【0004】
本出願の実施形態は、通信方法、コアネットワークデバイスおよびアクセスネットワークデバイスを提供し、これにより、アクセスネットワークデバイスおよびコアネットワークデバイスはアクセスネットワークデバイスおよびコアネットワークデバイスによってそれぞれサポートされるスライス能力に関する情報を互いに通知する。これにより、簡単な実施が促され、UEのロケーション・エリア・アイデンティティ・リストが決定されることが可能であり、これにより、ページングメッセージが不要な範囲に送られることが避けられる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様に係れば、通信方法が提供される。方法は、
アクセスネットワークデバイスから第1のメッセージをコアネットワークデバイスによって受けるステップであって、第1のメッセージは、アクセスネットワークデバイスによってサポートされるスライスを示すのに用いられる情報を搬送する、ステップと、
アクセスネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報に基づいてユーザ機器UEのロケーション・エリア・アイデンティティ・リストをコアネットワークデバイスによって決定するステップと
を含む。
【0006】
本出願の本実施形態では、送られる第1のメッセージをコアネットワークデバイスがアクセスネットワークデバイスから直接受けてもよく、第1のメッセージは、アクセスネットワークデバイスによってサポートされるスライスを示すのに用いられる情報を搬送し、その後、コアネットワークデバイスがアクセスネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報に基づいてユーザ機器UEのロケーション・エリア・アイデンティティ・リストを決定し、これにより、ページングメッセージが不要な範囲に送られることが避けられる。
【0007】
たとえば、ロケーションエリアはトラッキングエリア(Tracking Area)であってもよい。たとえば、ロケーション・エリア・アイデンティティ・リストはトラッキング・エリア・アイデンティティ(Tracking Area Identity,TAI)リスト(list)であってもよい。
【0008】
これとは別に、コアネットワークデバイスは、AMFノード、AMFデバイスまたはMMEであってもよい。
【0009】
これとは別に、アクセスネットワークデバイスはRANノードまたはRANデバイスであってもよい。
【0010】
これとは別に、RANノードによってサポートされるスライスに関する情報は、セル(cell)ID、およびセルによってサポートされるネットワークスライス選択支援情報(Network Slice Selection Assistance Information,NSSAI)、またはセルによってサポートされるシングルネットワークスライス選択支援情報(Single Network Slice Selection Assistance Information,S−NSSAI)を含んでもよい。セルによってサポートされるNSSAIは、セルによってサポートされる1つ以上のスライスのスライス/サービスタイプ(Slice/Service Type,SST)を含んでもよい。これに加えて、セルによってサポートされるNSSAIは、補足情報、たとえば、テナント(tenant)IDや、同じSSTを有するスライスを区別するのに用いられる、UEが属するグループのアイデンティティ(UE group ID)をさらに含んでもよい。
【0011】
いくつかの可能な実施態様では、第1のメッセージは接続セットアップ要求メッセージであり、接続セットアップ要求メッセージはコアネットワークデバイスに対する接続をセットアップするのにアクセスネットワークデバイスによって用いられ、方法は、
アクセスネットワークデバイスに接続セットアップ応答メッセージをコアネットワークデバイスによって送るステップであって、接続セットアップ応答メッセージはコアネットワークデバイスによってサポートされるスライスを示すのに用いられる情報を搬送し、コアネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報はUE向けにコアネットワークデバイスを選択するのにアクセスネットワークデバイスによって用いられる、ステップ
をさらに含む。
【0012】
いくつかの可能な実施態様では、第1のメッセージはブロードキャストメッセージである。
【0013】
いくつかの可能な実施態様では、アクセスネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報に基づいてUEのロケーション・エリア・アイデンティティ・リストをコアネットワークデバイスによって決定するステップは、
UEがアクセスすることが許可される1つ以上のスライスに関する情報とアクセスネットワークデバイスによってサポートされる1つ以上のスライスに関する取得された情報とに基づいて、アクセスネットワークデバイス、またはアクセスネットワークデバイスによってカバーされるセルがUEのロケーションエリアに位置するか否かをコアネットワークデバイスによって判断するステップ
を含む。
【0014】
いくつかの可能な実施態様では、方法は、
アクセスネットワークデバイスに設定更新メッセージをコアネットワークデバイスによって送るステップであって、設定更新メッセージはコアネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報を更新するのに用いられる、ステップ
をさらに含む。
【0015】
いくつかの可能な実施態様では、方法は、
アクセスネットワークデバイスから設定更新メッセージをコアネットワークデバイスによって受けるステップであって、設定更新メッセージはアクセスネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報を更新するのに用いられる、ステップ
をさらに含む。
【0016】
いくつかの可能な実施態様では、方法は、
アクセスネットワークデバイスに指示情報をコアネットワークデバイスによって送るステップであって、指示情報は、UE向けにコアネットワークデバイスを再選択するようにアクセスネットワークデバイスに指示するのに用いられる、ステップ
をさらに含む。
【0017】
いくつかの可能な実施態様では、コアネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報は、コアネットワークデバイスによってサポートされる1つ以上のスライスに対応するネットワークスライス選択支援情報NSSAI、またはコアネットワークデバイスによってサポートされる1つ以上のスライスにそれぞれ対応するシングルネットワークスライス選択支援情報S−NSSAIを特定するのに用いられるか、
コアネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報はスライスアイデンティティIDを含む。
【0018】
たとえば、AMFノードによってサポートされるスライスに関する情報が、AMFノードによってサポートされるNSSAIのID、またはAMFノードによってサポートされるS−NSSAIのIDを含んでもよく、これとは別に、スライスのキャパシティ情報をさらに含んでもよい。AMFノードによってサポートされるNSSAIは、AMFノードによってサポートされる1つ以上のスライスのSSTを含んでもよく、これとは別に、補足情報、たとえば、テナント(tenant)IDや、同じSSTを有するスライスを区別するのに用いられる、UEが属するグループのアイデンティティ(UE group ID)をさらに含んでもよい。
【0019】
これとは別に、本出願の本実施形態では、コアネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報はエンドツーエンド(End to End,E2E)スライスIDを用いて特定されてもよい。
【0020】
いくつかの可能な実施態様では、コアネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報は、コアネットワークデバイスがデフォルトコアネットワークデバイスであるか否かを示すのに用いられる。
【0021】
言い換えると、コアネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報はコアネットワークデバイスのプロパティを示すのに用いられる情報を含んでもよい。プロパティは、コアネットワークデバイスがデフォルトコアネットワークデバイスであるか否かを表わすのに用いられる。たとえば、デフォルトAMFノードについて、UEのシグナリングサービス要求を受けた後にRANノードがUEによって提供される情報に基づいてUE向けに適切なAMFノードを決定することができない場合、RANノードはデフォルトAMFノードにUEのシグナリングサービス要求を転送し、デフォルトAMFノードはUE向けに適切なAMFノードを決定する。
【0022】
いくつかの可能な実施態様では、コアネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報は、コアネットワークデバイスが属するコアネットワークデバイスグループのグループアイデンティティを含み、コアネットワークデバイスグループは、同じスライスをサポートする1つ以上のコアネットワークデバイスを含む。
【0023】
第2の態様に係れば、通信方法が提供される。方法は、
コアネットワークデバイスに接続セットアップ要求メッセージをアクセスネットワークデバイスによって送り、コアネットワークデバイスから接続セットアップ応答メッセージを受けるステップであって、接続セットアップ応答メッセージは、コアネットワークデバイスによってサポートされるスライスを示すのに用いられる情報を搬送する、ステップと、
コアネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報に基づいてユーザ機器UE向けにコアネットワークデバイスをアクセスネットワークデバイスによって選択するステップと
を含む。
【0024】
本出願の本実施形態では、アクセスネットワークデバイスは、コアネットワークデバイスに接続セットアップ要求メッセージを送り、コアネットワークデバイスから接続セットアップ応答メッセージを受け、接続セットアップ応答メッセージはコアネットワークデバイスによってサポートされるスライスを示すのに用いられる情報を搬送し、これにより、コアネットワークデバイスによってサポートされるスライスの情報であって、接続セットアップ応答メッセージで搬送される情報に基づいてユーザ機器UE向けにコアネットワークデバイスが選択されることが可能である。
【0025】
いくつかの可能な実施態様では、接続セットアップ要求メッセージは、アクセスネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報を搬送し、アクセスネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報は、UEのロケーション・エリア・アイデンティティ・リストを決定するのにコアネットワークデバイスによって用いられる。
【0026】
これとは別に、コアネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報は、コアネットワークデバイスによって送られるブロードキャストメッセージで別様に搬送されてもよい。具体的には、新しいコアネットワークデバイスがネットワーク接続された後、新しいコアネットワークデバイスが新しいコアネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報をアクセスネットワークデバイスにブロードキャストメッセージを用いることでも通知してもよい。これとは別に、アクセスネットワークデバイスが新しいコアネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報に基づいて新しいコアネットワークデバイスに対する接続をセットアップすることを判断して、新しいコアネットワークデバイスに接続セットアップ要求メッセージを送ってもよく、接続セットアップ要求メッセージはアクセスネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報を搬送する。
【0027】
いくつかの可能な実施態様では、方法は、
コアネットワークデバイスから設定更新メッセージをアクセスネットワークデバイスによって受けるステップであって、設定更新メッセージはコアネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報を更新するのに用いられる、ステップ
をさらに含む。
【0028】
いくつかの可能な実施態様では、方法は、
コアネットワークデバイスに設定更新メッセージをアクセスネットワークデバイスによって送るステップであって、設定更新メッセージはアクセスネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報を更新するのに用いられる、ステップ
をさらに含む。
【0029】
いくつかの可能な実施態様では、方法は、
コアネットワークデバイスによって送られる指示情報をアクセスネットワークデバイスによって受けるステップと、
指示情報にしたがってUE向けにコアネットワークデバイスをアクセスネットワークデバイスによって再選択するステップと
をさらに含む。
【0030】
いくつかの可能な実施態様では、コアネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報は、コアネットワークデバイスによってサポートされる1つ以上のスライスに対応するネットワークスライス選択支援情報NSSAI、またはコアネットワークデバイスによってサポートされる1つ以上のスライスにそれぞれ対応するシングルネットワークスライス選択支援情報S−NSSAIを特定するのに用いられるか、
コアネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報はスライスアイデンティティIDを含む。
【0031】
たとえば、AMFノードによってサポートされるスライスに関する情報が、AMFノードによってサポートされるNSSAIのID、またはAMFノードによってサポートされるS−NSSAIのIDを含んでもよく、これとは別に、スライスのキャパシティ情報をさらに含んでもよい。AMFノードによってサポートされるNSSAIは、AMFノードによってサポートされる1つ以上のスライスのSSTを含んでもよく、これとは別に、補足情報、たとえば、テナント(tenant)IDや、同じSSTを有するスライスを区別するのに用いられる、UEが属するグループのアイデンティティ(UE group ID)をさらに含んでもよい。
【0032】
これとは別に、本出願の本実施形態では、コアネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報はエンドツーエンド(End to End,E2E)スライスIDを用いて特定されてもよい。
【0033】
いくつかの可能な実施態様では、コアネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報は、コアネットワークデバイスがデフォルトコアネットワークデバイスであるか否かを示すのに用いられる。
【0034】
言い換えると、コアネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報はコアネットワークデバイスのプロパティを示すのに用いられる情報を含んでもよい。プロパティは、コアネットワークデバイスがデフォルトコアネットワークデバイスであるか否かを表わすのに用いられる。たとえば、デフォルトAMFノードについて、UEのシグナリングサービス要求を受けた後にRANノードがUEによって提供される情報に基づいてUE向けに適切なAMFノードを決定することができない場合、RANノードはデフォルトAMFノードにUEのシグナリングサービス要求を転送し、デフォルトAMFノードはUE向けに適切なAMFノードを決定する。
【0035】
いくつかの可能な実施態様では、コアネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報は、コアネットワークデバイスが属するコアネットワークデバイスグループのグループアイデンティティを含み、コアネットワークデバイスグループは、同じスライスをサポートする1つ以上のコアネットワークデバイスを含む。
【0036】
第3の態様に係れば、コアネットワークデバイスが提供される。デバイスは、第1の態様または第1の態様の可能な実施態様のいずれか1つに係る方法を実行するように構成される。特に、コアネットワークデバイスは、第1の態様または第1の態様の可能な実施態様のいずれか1つに係る方法を実行するように構成される部位を含む。
【0037】
第4の態様に係れば、アクセスネットワークデバイスが提供される。デバイスは、第2の態様または第2の態様の可能な実施態様のいずれか1つに係る方法を実行するように構成される。特に、アクセスネットワークデバイスは、第2の態様または第2の態様の可能な実施態様のいずれか1つに係る方法を実行するように構成される部位を含む。
【0038】
第5の態様に係れば、コアネットワークデバイスが提供される。コアネットワークデバイスは、プロセッサ、メモリおよび通信インタフェースを含む。プロセッサはメモリおよび通信インタフェースに接続される。メモリは、指示を記憶するように構成され、プロセッサは、指示を実行するように構成され、通信インタフェースは、プロセッサの制御下で別のネットワーク要素と通信するように構成される。プロセッサがメモリに記憶されている指示を実行するとき、実行により、プロセッサが第1の態様または第1の態様の可能な実施態様のいずれか1つに係る方法を実行することが可能になる。
【0039】
第6の態様に係れば、アクセスネットワークデバイスが提供される。アクセスネットワークデバイスは、プロセッサ、メモリおよび通信インタフェースを含む。プロセッサはメモリおよび通信インタフェースに接続される。メモリは、指示を記憶するように構成され、プロセッサは、指示を実行するように構成され、通信インタフェースは、プロセッサの制御下で別のネットワーク要素と通信するように構成される。プロセッサがメモリに記憶されている指示を実行するとき、実行により、プロセッサが第2の態様または第2の態様の可能な実施態様のいずれか1つに係る方法を実行することが可能になる。
【0040】
第7の態様に係れば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体はプログラムを記憶し、プログラムにより、コアネットワークデバイスが第1の態様または第1の態様の実施態様のいずれか1つに係る通信方法を実行することが可能になる。
【0041】
第8の態様に係れば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体はプログラムを記憶し、プログラムにより、アクセスネットワークデバイスが第2の態様または第2の態様の実施態様のいずれか1つに係る通信方法を実行することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
図1】本出願の実施形態が適用される無線通信システムの概略図である。
図2】本出願の実施形態に係る通信方法の概略相互作用図である。
図3】本出願の別の実施形態に係る通信方法の概略相互作用図である。
図4】本出願の実施形態に係る例の概略図である。
図5】本出願の実施形態に係る別の例の概略図である。
図6】本出願の実施形態に係るさらに別の例の概略図である。
図7】本出願の実施形態に係るコアネットワークデバイスの概略ブロック図である。
図8】本出願の実施形態に係るアクセスネットワークデバイスの概略ブロック図である。
図9】本出願の実施形態に係るコアネットワークデバイスの構成ブロック図である。
図10】本出願の実施形態に係るアクセスネットワークデバイスの構成ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
以下、添付の図面を参照して本出願の技術的解決手段を説明する。
【0044】
本出願の実施形態は、ネットワークスライスを基礎とするアーキテクチャをサポートする様々な通信システム、たとえば、汎欧州デジタル移動電話方式(Global System of Mobile communication,GSM(登録商標))、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access,CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access,WCDMA(登録商標))システム、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service,GPRS)システム、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution,LTE)システム、アドバンストロングタームエボリューション(Advanced long term evolution,LTE−A)システム、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunication System,UMTS)、またはニューラジオ(New Radio,NR)システム、発展型LTE(evolved LTE,eLTE)通信システムもしくは第5世代(fifth−generation,5G)通信システムなどの次世代通信システムに適用されてもよいと当然解する。
【0045】
図1は本出願の実施形態が適用される無線通信システムの概略図である。無線通信システムは、アクセスネットワーク(Radio Access Network,RAN)デバイス110、コアネットワーク(Core Network,CN)デバイス120およびユーザ機器(User Equipment,UE)130を含んでもよい。本出願の本実施形態の通信システムは、ネットワークスライスを基礎とするアーキテクチャをサポートする。通信システム中のコアネットワークのネットワークスライス(略して「スライス」と称される)はコアネットワークのネットワークデバイスおよび/またはコアネットワークのネットワークリソースを共有してもよいし、各々はコアネットワークのネットワークデバイスおよび/またはコアネットワークのネットワークリソースを独占的に占有してもよい。図1に示されているように、無線通信システムでは、UE 130はRANデバイス110を介して1つ以上のスライスにアクセスする。特に、RANデバイス110は、UE 130によって提供された情報と、設定または取得されたアクセスおよびモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function,AMF)情報とに基づいてUE 130向けにAMFを選択する。
【0046】
RANデバイス110は、WLANのアクセスポイント(ACCESS POINT,AP)であってもGSM(登録商標)やCDMAの無線基地局(Base Transceiver Station,BTS)であってもよいし、WCDMA(登録商標)のNodeB(NodeB,NB)であってもよいし、LTEのNodeB(Evolutional Node B,eNBまたはeNodeB)、中継局もしくはアクセスポイント、車内デバイスまたはウェアラブルデバイスであっても将来の5Gネットワークのネットワークデバイスであっても将来の発展型PLMNのネットワークデバイスであってもよく、たとえば、5Gコアネットワークデバイスに接続される所定世代基地局gNB、送受信ポイント(Transmission and Reception Point,TRP)、集約処理ユニット(Centralized Unit,CU)、分散処理ユニット(Distributed Unit,DU)などであってもよい。
【0047】
CNデバイス120は、5Gネットワークのコントロールプレーン(Control Plane,CP)ネットワーク機能(Network Function,NF)およびユーザプレーン(User Plane,UP)ネットワーク機能、たとえば、セッション管理ネットワーク機能(Session Management NF,SMF)やAMFであってもよい。
【0048】
UE 130が同時に複数のスライスにアクセスするとき、複数のスライスがいくつかのコントロールプレーンネットワーク機能を共有する。共有されるコントロールプレーンネットワーク機能は少なくともAMF機能を含む。ネットワークスライス選択機能(Network Slice Selection Function,NSSF)がUE向けに特定のスライスを選択するように構成されている。NSSFは論理的機能としてAMF機能に配置されてもよいし、デバイスエンティティとして独立してデプロイされてもよい。本出願の本実施形態では、NSSFが(図1に示されているように)論理的機能としてAMFに配置されると仮定されている。各スライスは少なくともSMF機能およびUPネットワーク機能を含む。一般的には、ネットワークには複数のスライスおよび複数のAMF機能が存在する。UEはRANデバイスを介してAMFデバイスにアクセスし、したがって、AMFデバイスに接続される1つ以上のスライスにアクセスする。これらのスライスはAMF機能を共有する。たとえば、図1において、UE 130が同時に複数のスライスにアクセスする場合、RANデバイス110はAMF機能によってサポートされるスライスに関する情報に基づいてUE 130向けに適切なAMF機能を選択する必要がある。
【0049】
上記とは別に、図1はデフォルト(Default)AMF機能をさらに示す。RANデバイス110がUE 130によって提供される情報または設定もしくは取得されたAMF情報に基づいて適切なAMFを決定することができない場合、RANデバイス110はDefault AMFに要求メッセージを転送することで、たとえば、Default AMFにUE 130のサービス要求を転送することで、Default AMFはUE 130向けに適切なAMFを選択する。適宜、デフォルトAMF機能をデフォルトAMFデバイスと解してもよい。
【0050】
これに加えて、本出願の本実施形態では、RANデバイス110はセルにサービスを提供する。UE 130はセルによって用いられる伝送リソース(たとえば、周波数領域リソースまたはスペクトルリソース)を用いてCNデバイス120と通信し、セルはネットワークデバイス(たとえば基地局)に対応するセルであってもよい。セルはマクロ基地局に属してもよいし、ハイパーセル(Hyper Cell)であってもよいし、スモールセル(small cell)に対応する基地局に属してもよい。ここでのスモールセルは、メトロセル(Metro cell)、マイクロセル(Micro cell)、ピコセル(Pico cell)、フェムトセル(Femto cell)などを含んでもよい。これらのセルは小カバレッジエリアおよび低伝送出力などの特徴を有し、高レートデータ伝送サービスを提供するのに好適である。
【0051】
無線通信システムは、RANデバイス110のカバレッジエリアに位置する少なくとも1つのUE 130をさらに含んでもよい。本出願の本実施形態では、UEは、端末デバイス、アクセス端末、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイルコンソール、リモート局、リモート端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、端末、無線通信デバイス、ユーザエージェントまたはユーザ装置と称される場合もある。端末デバイスは、無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Networks,WLAN)の局(STATION,ST)であってもよいし、セルラ電話器、コードレス電話器、セッション・イニシエーション・プロトコル(Session Initiation Protocol,SIP)電話器、無線ローカルループ(Wireless Local Loop,WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant,PDA)デバイス、無線通信機能を有するハンドヘルドデバイス、中継デバイス、コンピューティングデバイス、無線モデムに接続される別の処理デバイス、車内デバイス、ウェアラブルデバイス、5Gネットワークなどの次世代通信システムの端末デバイス、将来の発展型公衆携帯電話網(Public Land Mobile Network,PLMN)の端末デバイスなどであってもよい。
【0052】
限定ではない例として、本出願の本実施形態では、UEは上記とは異なりウェアラブルデバイスであってもよい。ウェアラブルデバイスはウェアラブルインテリジェントデバイスと称される場合もあり、ウェアラブル技術を用いて日常の衣類にインテリジェントな設計を実行することによって開発されたメガネ、手袋、腕時計、衣服および靴などのウェアラブルデバイスの総称用語である。ウェアラブルデバイスは、身体に直接着用されるか、ユーザの服またはアクセサリに組み込まれるポータブルデバイスである。ウェアラブルデバイスはハードウェアデバイスを超えるものであり、ソフトウェアサポート、データ交換およびクラウドエクスチェンジを通じて強力な機能を実施する。広義には、ウェアラブルインテリジェントデバイスは、総合的な機能を提供し、スマートフォンから独立した全体または部分的機能を実施することができる大型のデバイス、たとえば、スマートウォッチやスマートグラスを含み、また、身体の特徴のモニタリングのためのデバイス、たとえば、様々なタイプのスマートバンドおよびスマートジュエリを含み、これは、特定のタイプのアプリケーション機能のみを意図し、スマートフォンなどの別のデバイスとともに用いられる必要がある。
【0053】
以下、図2図6を参照して本出願の実施形態に係る通信方法を説明する。
【0054】
図2図6は本出願の実施形態に係る通信方法の概略フローチャートであり、方法の詳細な通信ステップまたは動作を示すと当然解する。ただし、これらのステップまたは動作は例にすぎない。これの代わりに、本出願の実施形態では、図2図6の別の動作または動作の変形例が実行されてもよい。これに加えて、図2図6のステップは図2図6に示されている順序とは異なる順序で実行されてもよく、図2図6のすべての動作を実行することが必須でなくてもよい。
【0055】
図2は、本出願の実施形態に係る通信方法200の概略相互作用図である。図2に示されているように、方法200は以下のステップを含む。
【0056】
S210.コアネットワークデバイスがアクセスネットワークデバイスから第1のメッセージを受け、第1のメッセージはアクセスネットワークデバイスによってサポートされるスライスを示すのに用いられる情報を搬送する。
【0057】
適宜、コアネットワークデバイス(たとえば、図1に示されているコアネットワークデバイス120)は、AMFノード、AMFデバイスまたはMMEであってもよい。説明を容易にするために、AMFノードが以下では説明のために例として用いられている。
【0058】
これとは別に、アクセスネットワークデバイス(たとえば、図1に示されているアクセスネットワークデバイス110)はRANノードまたはRANデバイスであってもよい。説明を容易にするために、RANノードが以下では説明のために例として用いられている。
【0059】
これとは別に、RANノードによってサポートされるスライスに関する情報は、セル(cell)ID、およびセルによってサポートされるネットワークスライス選択支援情報(Network Slice Selection Assistance Information,NSSAI)、またはセルによってサポートされるシングルネットワークスライス選択支援情報(Single Network Slice Selection Assistance Information,S−NSSAI)を含んでもよい。セルによってサポートされるNSSAIは、セルによってサポートされる1つ以上のスライスのスライス/サービスタイプ(Slice/Service Type,SST)を含んでもよい。これに加えて、セルによってサポートされるNSSAIは、補足情報、たとえば、テナント(tenant)IDや、同じSSTを有するスライスを区別するのに用いられる、UEが属するグループのアイデンティティ(UE group ID)をさらに含んでもよい。
【0060】
S220.コアネットワークデバイスがアクセスネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報に基づいてユーザ機器UEのロケーション・エリア・アイデンティティ・リストを決定する。
【0061】
たとえば、ロケーションエリアはトラッキングエリア(Tracking Area)であってもよい。たとえば、ロケーション・エリア・アイデンティティ・リストはトラッキング・エリア・アイデンティティ(Tracking Area Identity,TAI)リスト(list)であってもよい。
【0062】
適宜、S220は、
UEがアクセスすることが許可されるスライスに関する情報とアクセスネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する取得された情報とに基づいて、アクセスネットワークデバイス、またはアクセスネットワークデバイスによってカバーされるセルがUEのロケーションエリアに位置するか否かをコアネットワークデバイスによって判断すること
を含んでもよい。
【0063】
特に、たとえば、AMFノードは、UEがアクセスすることが許可されるスライスに関する情報、すなわち、UEのAccepted/Allowed(受領/許可)NSSAIと、RANノードによってサポートされるスライスに関する取得された情報と、UEの現在のロケーションとに基づいてUEのロケーション・エリア・アイデンティティ・リストを決定してもよい。言い換えると、AMFノードは、RANノードによってサポートされるスライスに関する情報と、UEがアクセスすることが許可されるスライスに関する情報とを参照してUEのロケーション・エリア・アイデンティティ・リストを直接決定してもよい。
【0064】
別の場合が存在する場合がある。AMFノードがRANノードによってサポートされるスライスに関する情報とUEがアクセスすることが許可されるスライスに関する情報とに基づいてUEのロケーション・エリア・アイデンティティ・リストを更新する。具体的な説明は以下の通りである。
【0065】
適宜、AMFノードが予めUE向けに第1のロケーション・エリア・アイデンティティ・リスト(先行技術の既存のロケーション・エリア・アイデンティティ・リストと解してもよい)を決定していた場合、本出願の本実施形態では、AMFノードは、UEがアクセスすることが許可されるスライスに関する情報、すなわち、UEのAccepted/Allowed NSSAIとRANノードによってサポートされるスライスに関する取得された情報とに基づいてUEのロケーション・エリア・アイデンティティ・リストをさらに決定すなわち更新してもよい。
【0066】
特に、たとえば、第1のロケーション・エリア・アイデンティティ・リスト中のRANノードまたはRANノードによってカバーされるセルがUEのAccepted/Allowed NSSAIをサポートすることができないとAMFノードが判断する場合、RANノードまたはRANノードによってカバーされるセルが第1のロケーション・エリア・アイデンティティ・リストから削除されて、第2のロケーション・エリア・アイデンティティ・リストを生成してもよい。第2のロケーション・エリア・アイデンティティ・リストを、更新されたロケーション・エリア・アイデンティティ・リストと解してもよい。
【0067】
これとは別に、第2のロケーション・エリア・アイデンティティ・リストが明示的に表わされてもよい。たとえば、第2のロケーション・エリア・アイデンティティ・リストは、特定のRANノードまたは特定のRANノードによってカバーされる特定のセルを除く第1のロケーション・エリア・アイデンティティ・リストの一部であってもよい。これとは別に、第2のロケーション・エリア・アイデンティティ・リストが別の仕方で別様に表わされてもよく、たとえば、黙示的に表わされてもよい。これは本出願の本実施形態では限定されない。
【0068】
ここで導入されている「第1のロケーション・エリア・アイデンティティ・リスト」および「第2のロケーション・エリア・アイデンティティ・リスト」は、説明を容易にし、更新の前後のロケーション・エリア・アイデンティティ・リストを区別することを意図するのにすぎず、本出願の本実施形態を限定しないと当然解する。
【0069】
このようにして、ダウンリンクデータがアイドルモードのUEに到達すると、AMFノードはロケーション・エリア・アイデンティティ・リスト中のRANノードに関する情報を認識することができ、ロケーション・エリア・アイデンティティ・リスト中のRANノードにページングメッセージを送る。これにより、ページングメッセージが不要な範囲に送られることが避けられる。
【0070】
本出願の本実施形態では、送られる第1のメッセージをコアネットワークデバイスがアクセスネットワークデバイスから直接受けてもよく、第1のメッセージは、アクセスネットワークデバイスによってサポートされるスライスを示すのに用いられる情報を搬送し、その後、コアネットワークデバイスがアクセスネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報に基づいてユーザ機器UEのロケーション・エリア・アイデンティティ・リストを決定し、これにより、ページングメッセージが不要な範囲に送られることが避けられる。
【0071】
これとは別に、第1のメッセージは接続セットアップ要求メッセージであってもよく、方法200は、
アクセスネットワークデバイスに接続セットアップ応答メッセージをコアネットワークデバイスによって送ることであって、接続セットアップ応答メッセージは、コアネットワークデバイスによってサポートされるスライスを示すのに用いられる情報を搬送し、コアネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報は、UE向けにコアネットワークデバイスを選択するのにアクセスネットワークデバイスによって用いられる、こと
をさらに含んでもよい。これは図3を参照してさらに説明されている。
【0072】
これとは別に、第1のメッセージは上記とは異なりブロードキャストメッセージであってもよい。特に、新しいアクセスネットワークデバイスがネットワーク接続された後、新しいアクセスネットワークデバイスは新しいアクセスネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報をコアネットワークデバイスにブロードキャストメッセージを用いて通知してもよい。
【0073】
たとえば、第1のメッセージはRANノードによって送られるブロードキャストメッセージであってもよく、ブロードキャストメッセージは、RANノードによってサポートされるスライスに関する情報をAMFノードの複数のグループに通知するのにRANノードによって用いられる。
【0074】
特に、たとえば、新しいRANノードがネットワーク接続される場合、新しいRANノードはAMFノードの複数のグループにブロードキャストメッセージ(すなわち第1のメッセージ)を送ってもよく、ブロードキャストメッセージは新しいRANノードによってサポートされるスライスに関する情報を搬送する。これとは別に、AMFノードは、新しいRANノードによってサポートされるスライスに関する情報に基づいて接続が生成される必要があるか否かを判断してもよい。接続が生成される必要がある場合、AMFノードは新しいRANノードに接続セットアップ要求メッセージを送り、接続セットアップ要求メッセージは、AMFノードによってサポートされるスライスに関する情報を搬送する。さらなる説明が図6を参照して以降になされている。
【0075】
図3は、本出願の別の実施形態に係る通信方法300の概略相互作用図である。図3に示されているように、方法300は以下のステップを含んでもよい。
【0076】
S310.アクセスネットワークデバイスがコアネットワークデバイスに接続セットアップ要求メッセージを送り、接続セットアップ要求メッセージはコアネットワークデバイスに対する接続をセットアップするのにアクセスネットワークデバイスによって用いられる。
【0077】
S320.コアネットワークデバイスがアクセスネットワークデバイスに接続セットアップ応答メッセージを送り、接続セットアップ応答メッセージはコアネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報を搬送する。
【0078】
S330.アクセスネットワークデバイスがコアネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報に基づいてUE向けにコアネットワークデバイスを選択する。
【0079】
これとは別に、本出願の本実施形態では、コアネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報が、コアネットワークデバイスによってサポートされる1つ以上のスライスに対応するネットワークスライス選択支援情報NSSAI、またはコアネットワークデバイスによってサポートされる1つ以上のスライスにそれぞれ対応するシングルネットワークスライス選択支援情報S−NSSAIを特定するのに用いられるか、
コアネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報がスライスアイデンティティIDを含む。
【0080】
たとえば、AMFノードによってサポートされるスライスに関する情報が、AMFノードによってサポートされるNSSAIのID、またはAMFノードによってサポートされるS−NSSAIのIDを含んでもよく、これとは別に、スライスのキャパシティ情報をさらに含んでもよい。AMFノードによってサポートされるNSSAIは、AMFノードによってサポートされる1つ以上のスライスのSSTを含んでもよく、これとは別に、補足情報、たとえば、テナント(tenant)IDや、同じSSTを有するスライスを区別するのに用いられる、UEが属するグループのアイデンティティ(UE group ID)をさらに含んでもよい。
【0081】
これとは別に、本出願の本実施形態では、コアネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報はエンドツーエンド(End to End,E2E)スライスIDを用いて特定されてもよい。たとえば、RANノードによってサポートされるスライスに関する情報がE2E slice IDを含む。これに対応して、AMFノードによってサポートされるスライスに関する情報もE2E slice IDを用いて特定される。さらに、RANノードがAMFノードによってサポートされるE2E slice IDに基づいてUE向けにAMFノードを選択してもよい。AMFノードがRANノードによってサポートされるE2E slice IDと、E2E slice IDとNSSAIとの対応とに基づいてUEのロケーション・エリア・アイデンティティ・リストを決定してもよい。
【0082】
これとは別に、コアネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報は、コアネットワークデバイスがデフォルトコアネットワークデバイスであるか否かを示すのに用いられてもよい。言い換えると、コアネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報はコアネットワークデバイスのプロパティを示すのに用いられる情報を含んでもよい。プロパティは、コアネットワークデバイスがデフォルトコアネットワークデバイスであるか否かを表わすのに用いられる。たとえば、デフォルトAMFノードについて、UEのシグナリングサービス要求を受けた後にRANノードがUEによって提供される情報に基づいてUE向けに適切なAMFノードを決定することができない場合、RANノードはデフォルトAMFノードにUEのシグナリングサービス要求を転送し、デフォルトAMFノードはUE向けに適切なAMFノードを決定する。
【0083】
これとは別に、コアネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報は、コアネットワークデバイスが属するコアネットワークデバイスグループのグループアイデンティティ(AMF Group ID)を含み、コアネットワークデバイスグループ(たとえばAMF Group)は、同じスライスをサポートする1つ以上のコアネットワークデバイス(たとえばAMFノード)を含む。
【0084】
上記の列挙された、コアネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報は使用上相互に組み合わされてもよいと当然解する。これはここでは限定されない。さらに、コアネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報は他の適切な情報をさらに含んでもよいと当然解する。これは本出願の本実施形態では限定されない。
【0085】
特に、たとえば、接続(N2接続またはS1接続)がRANノードとAMFノードとの間に生成される予定である場合、RANノードがAMFノードに接続セットアップ要求メッセージ(すなわち第1のメッセージ)を送ってもよい。その後、AMFノードはRANノードに接続セットアップ応答メッセージすなわち肯定応答メッセージを用いて応答してもよく、接続セットアップ応答メッセージすなわち肯定応答メッセージはAMFノードによってサポートされるスライスに関する情報を搬送する。RANノードはAMFノードによってサポートされるスライスに関する情報とUEによって提供される情報とに基づいてUE向けにAMFノードを選択してもよい。したがって、これにより、簡単な実施が促され、その後のAMFリダイレクションによってこうむるシグナリングオーバーヘッドがさらに低減される場合がある。
【0086】
これとは別に、接続セットアップ要求メッセージが、アクセスネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報を搬送してもよく、方法300は以下のステップをさらに含んでもよい。
【0087】
S340.コアネットワークデバイスがアクセスネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報に基づいてUEのロケーション・エリア・アイデンティティ・リストを決定する。
【0088】
例を挙げれば、接続セットアップ中、コアネットワークデバイスおよびアクセスネットワークデバイスが、サポートされるスライスに関する情報を互いに通知してもよい。例を挙げれば、N2接続がRANノードとAMFノードとの間でセットアップされる予定である場合、RANノードおよびAMFノードがスライスに関する情報を互いに通知してもよい。別の例を挙げれば、S1接続がRANノードとMMEとの間でセットアップされる予定である場合、RANノードおよびMMEがスライスに関する情報を互いに通知してもよい。
【0089】
特に、たとえば、接続(N2接続またはS1接続)がRANノードとAMFノードとの間で生成される予定である場合、RANノードがAMFノードに接続セットアップ要求メッセージを送ってもよく、接続セットアップ要求メッセージはRANノードによってサポートされるスライスに関する情報を搬送し、これにより、AMFノードがRANノードによってサポートされるスライスに関する情報に基づいてUEのロケーション・エリア・アイデンティティ・リストを決定する。ここで、AMFノードによるUEのロケーション・エリア・アイデンティティ・リストの決定の特定の実施態様については、上記の説明を参照する。詳細はここでは重ねて説明されない。さらに、AMFノードがRANノードに接続セットアップ応答メッセージすなわち肯定応答メッセージを用いて応答してもよく、接続セットアップ応答メッセージすなわち肯定応答メッセージはAMFノードによってサポートされるスライスに関する情報を搬送し、これにより、RANノードがAMFノードによってサポートされるスライスに関する情報に基づいてUE向けにAMFノードを選択する。
【0090】
これとは別に、本出願の本実施形態では、RANノードおよびAMFノードが他の相手方によってサポートされるスライスに関する情報に対してマッチングを実行してもよい。マッチングが成功する場合に接続がセットアップされてもよいし、マッチングが失敗する場合にAMFノードが接続をセットアップすることを拒否してもよい。特に、たとえば、AMFノードがRANノードによってサポートされるスライスに関する情報をAMFノードによってサポートされるスライスに関する情報とマッチングさせてもよい。マッチングが失敗する場合、AMFノードがRANノードによって送られる接続セットアップ要求メッセージを拒絶する。
【0091】
たとえば、RANノードによってサポートされるスライスのタイプが高速大容量(Enhance Mobile Broadband,eMBB)かつ高信頼低遅延(Ultra Reliable&Low Latency Communication,URLLC)であるが、AMFノードによってサポートされるスライスのタイプがマッシブなモノのインターネット(Massive Internet of Things,m−IoT)である場合、AMFノードはRANノードによって送信される接続セットアップ要求を拒絶する。これとは別に、AMFノードはトランスポートネットワークレイヤ(Transport Network Layer,TNL)接続を解放するプロセスを開始してもよい。
【0092】
言い換えると、AMFノードはRANノードのスライスに関する情報に基づいて接続をセットアップすることを拒絶してもよい。これにより、無用な接続をセットアップすることを避けることができることで、リソースが節約される。
【0093】
本出願の本実施形態では、アクセスネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報とコアネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報とが新しいメッセージを特に導入する必要なく既存のメッセージで搬送される場合があり、これにより、オーバーヘッドが低減される。たとえば、既存のメッセージは、接続セットアッププロセス時の接続セットアップ要求メッセージまたは接続セットアップ応答メッセージ、ブロードキャストメッセージ、設定更新メッセージまたは別の適切なメッセージであってもよい。これは本出願の本実施形態では限定されない。
【0094】
これとは別に、同様に、コアネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報は、コアネットワークデバイスによって送られるブロードキャストメッセージで別様に搬送されてもよい。具体的には、新しいコアネットワークデバイスがネットワーク接続された後、新しいコアネットワークデバイスが新しいコアネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報をアクセスネットワークデバイスにブロードキャストメッセージを用いることでも通知してもよい。これとは別に、アクセスネットワークデバイスがコアネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報に基づいてコアネットワークデバイスに対する接続をセットアップすることを判断して、コアネットワークデバイスに接続セットアップ要求メッセージを送ってもよく、接続セットアップ要求メッセージはアクセスネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報を搬送する。
【0095】
特に、たとえば、新しいAMFノードがネットワーク接続される場合、新しいAMFノードは新しいAMFノードのカバレッジエリア内のRANノードにブロードキャストメッセージを送ってもよく、ブロードキャストメッセージは新しいAMFノードによってサポートされるスライスに関する情報を搬送する。その後、接続が生成される必要があるか否かを、新しいAMFノードによってサポートされるスライスに関する情報に基づいてRANノードが決定してもよい。接続が生成される必要がある場合、RANノードは新しいAMFノードに接続セットアップ要求メッセージを送り、接続セットアップ要求メッセージはRANノードによってサポートされるスライスに関する情報を搬送する。さらなる説明が図5を参照して以降になされている。
【0096】
これとは別に、方法200または方法300は、
アクセスネットワークデバイスに設定更新メッセージをコアネットワークデバイスによって送ることであって、設定更新メッセージはコアネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報を更新するのに用いられる、こと
をさらに含んでもよい。
【0097】
これとは別に、コアネットワークデバイスがアクセスネットワークデバイスに設定更新メッセージを送った後、方法200または方法300は、
アクセスネットワークデバイスに指示情報をコアネットワークデバイスによって送ることであって、指示情報は、UE向けにコアネットワークデバイスを再選択するようにアクセスネットワークデバイスに指示するのに用いられる、こと
をさらに含んでもよい。
【0098】
これ対応して、アクセスネットワークデバイスは指示情報にしたがってUE向けにコアネットワークデバイスを再選択する。
【0099】
特に、たとえば、AMFノードによってサポートされるスライスに関する情報が変更すなわち更新されると、AMFノードが設定更新メッセージにAMFノードの新しいスライスに関する情報を付加して、設定更新メッセージを用いてRANノードに新しいスライスに関する情報を送ってもよく、これにより、RANノードがAMFノードによってサポートされるスライスに関する情報を設定更新メッセージに基づいて更新する。これに加えて、AMFノードがRANノードに指示情報をさらに送って、AMFが再選択されてもよいことをRANノードに通知してもよい。これに対応して、RANノードはAMFノードの新しいスライスに関する情報と指示情報とに基づいてUE向けにAMFを再選択してもよい。言い換えると、RANノードはUE向けのAMF再選択をAMFノードの新しいスライスに関する情報に基づいて開始してもよい。
【0100】
これとは別に、方法200または方法300は、
コアネットワークデバイスに設定更新メッセージをアクセスネットワークデバイスによって送ることであって、設定更新メッセージはアクセスネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報を更新するのに用いられる、こと
をさらに含んでもよい。
【0101】
特に、たとえば、RANノードによってサポートされるスライスに関する情報が変更すなわち更新されると、RANノードが設定更新メッセージにRANノードの新しいスライスに関する情報を付加して、設定更新メッセージを用いてAMFノードに新しいスライスに関する情報を送ってもよく、これにより、AMFノードがRANノードによってサポートされるスライスに関する情報を設定更新メッセージに基づいて更新する。これに対応して、AMFノードがRANノードの新しいスライスに関する情報に基づいてUEのロケーション・エリア・アイデンティティ・リストを更新して、UEに更新されたロケーション・エリア・アイデンティティ・リストを送ってもよく、これにより、UEはロケーション・エリア・アイデンティティ・リストを更新する。言い換えると、AMFノードはRANノードによってサポートされる新しいスライスに関する情報に基づいてアクティブなactive状態にあるUEのロケーション・エリア・アイデンティティ・リストを更新してもよい。
【0102】
まとめると、RANノードおよびAMFノードの各々が設定更新メッセージを送って、RANノードおよびAMFノードによってそれぞれサポートされるスライスに関する情報を更新することができる。このことは、UEがより適切なスライスを選択するのに有用であるし、タイムリーな仕方でUEのロケーション・エリア・アイデンティティ・リストを更新するのに有用である。
【0103】
当業者が本出願の実施形態の技術的解決手段を理解するのを助けるために、図4図6を参照して説明が以下なされている。図4図6の例すべては図1に示されている通信システムに適用されてもよい。図4は本出願の実施形態に係る例の概略図である。図4に示されているように、以下のステップが含まれる。
【0104】
401.RANノードがAMFノードに接続セットアップ要求メッセージを送る。
【0105】
ここで、接続セットアップ要求メッセージはRANノードによってサポートされるスライスに関する情報を搬送してもよい。
【0106】
402.AMFノードがRANノードに接続セットアップ肯定応答メッセージを用いて応答する。
【0107】
同様に、接続セットアップ肯定応答メッセージはAMFノードによってサポートされるスライスに関する情報を搬送してもよい。
【0108】
ステップ401および402に関する詳細については、上記の実施形態の通信方法200および通信方法300の関連する詳細な説明を参照する。詳細はここでは重ねて説明されない。
【0109】
403.UEがRANノードに初期添付要求メッセージを送る。
【0110】
ここで、初期添付要求(Initial attach request)メッセージは、設定されたconfigured NSSAIを搬送してもよい。これとは別に、初期添付要求メッセージは上記とは異なり登録要求メッセージであってもよい。
【0111】
たとえば、Configured NSSAIはUEで設定されたデフォルトNSSAIであってもよい。Accepted NSSAIが、オペレータのPLMNがUEの添付要求メッセージを受領した後にUEに戻されるNSSAIであってもよい。UEは、Accepted NSSAIを以降の非アクセス層(Non−Access Stratum,NAS)メッセージに付加する。
【0112】
404.RANノードがAMFによってサポートされるスライス能力に基づいてAMFを選択する。
【0113】
言い換えると、RANノードがAMFノードによってサポートされるスライスに関する取得された情報に基づいてUE向けにAMFを選択してもよい。
【0114】
ステップ404に関する詳細については、通信方法300の関連する詳細な説明を参照する。詳細はここでは重ねて説明されない。
【0115】
405.RANノードがAMFノードに初期添付要求メッセージを送る。
【0116】
AMFノードを選択した後、RANノードがAMFノードにUEの初期添付要求メッセージを転送してもよい。
【0117】
406.AMFノードがAccepted NSSAIとUEのロケーション・エリア・アイデンティティ・リストとを決定する。
【0118】
ステップ406に関する詳細については、上記の実施形態の通信方法200および通信方法300の関連する詳細な説明を参照する。詳細はここでは重ねて説明されない。
【0119】
たとえば、AMFノードがUEのサブスクリプション情報について問い合わせ、configured NSSAIとUEのサブスクリプション情報とに基づいて、UEのAccepted NSSAIを決定し、その後、Accepted NSSAIとRANノードによってサポートされるスライスに関する情報とに基づいてUE向けにロケーション・エリア・アイデンティティ・リストを決定してもよい。
【0120】
407.AMFノードが添付受領メッセージを送る。
【0121】
これとは別に、添付受領メッセージは上記とは異なり登録受領メッセージであってもよい。
【0122】
ここで、AMFノードがRANノードを介してUEに添付受領メッセージを送ってもよく、添付受領メッセージは、Accepted NSSAI、ロケーション・エリア・アイデンティティ・リストおよびUEの他の情報を搬送する。
【0123】
たとえば、RANノードおよびAMFノードが互いにスライスに関する情報を通知した後、RANノードがUEの初期添付要求メッセージを受け、AMFノードのスライスに関する情報に基づいてUE向けにAMFを選択し、選択されたAMFノードにUEのサービス要求メッセージを転送してもよい。UEのサービス要求メッセージを受けた後、AMFノードがUEのサブスクリプション情報について問い合わせ、受けることができるUEのAccepted NSSAIを決定し、UEのロケーション・エリア・アイデンティティ・リストをさらに決定してもよい。ここで、AMFノードがRANノードによってサポートされるスライスに関する情報に基づいてUEのロケーション・エリア・アイデンティティ・リストを生成してもよく、これにより、UEのページングオーバーヘッドが低減され、無線インタフェースのシグナリングオーバーヘッドが低減される。
【0124】
言い換えると、RANノードがAMFノードに対する接続をセットアップするプロセスでは、RANノードおよびAMFノードが互いにRANノードおよびAMFノードによってそれぞれサポートされるスライスに関する情報を通知してもよく、これにより、RANノードがAMFノードによってサポートされるスライスに関する情報に基づいてUE向けにAMFノードを決定することができる。このようにして、選択されたAMFノードがRANノードによってサポートされるスライスに関する情報に基づいてUE向けにロケーション・エリア・アイデンティティ・リストを決定してもよく、これにより、UEのページングメッセージが不要な範囲に送られることが避けられる。
【0125】
図5は本出願の実施形態に係る別の例の概略図である。図4のものとは異なり、図5では、AMFノードによってサポートされるスライスに関する情報がブロードキャストメッセージで搬送されてもよい。図5に示されているように、以下のステップが含まれる。
【0126】
501.AMFノードがカバレッジエリア内のRANノードを決定する。
【0127】
ここで、AMFノードが追加されるときに新しいAMFノードがカバレッジエリア内のRANノードを決定してもよい。
【0128】
502.AMFノードがRANノードにブロードキャストメッセージを送り、ブロードキャストメッセージはAMFノードによってサポートされるスライスに関する情報を搬送する。
【0129】
503.RANノードが接続を開始するかを判断する。
【0130】
504.RANノードがAMFノードに接続セットアップ要求メッセージを送る。
【0131】
接続を開始するか否かをAMFノードによって送られるブロードキャストメッセージに基づいてRANノードが決定してもよく、接続を開始すると判断する場合、RANノードがAMFノードに接続セットアップ要求メッセージを送ってもよく、接続セットアップ要求メッセージは、RANノードによってサポートされるスライスに関する情報を搬送する。
【0132】
ステップ502および504に関する詳細については、上記の実施形態の通信方法200および通信方法300の関連する詳細な説明を参照する。詳細はここでは重ねて説明されない。
【0133】
505.AMFノードがRANノードに接続セットアップ肯定応答メッセージを送る。
【0134】
AMFノードはAMFノードによってサポートされるスライスに関する情報をブロードキャストメッセージに付加済みである。したがって、AMFノードはAMFノードによってサポートされるスライスに関する情報を接続セットアップ肯定応答メッセージにもはや付加しなくてもよい。
【0135】
図5では、RANノードがAMFノードに対する接続をセットアップした後、UEのシグナリングに基づいて実行される以降の動作が図4のものと同様である点に留意するべきである。たとえば、図4のステップ403〜407が図5において以降に実行されてもよい。簡潔にするために、詳細はここでは重ねて説明されない。
【0136】
図6は本出願の実施形態に係るさらに別の例の概略図である。図4のものとは異なり、図6では、RANノードによってサポートされるスライスに関する情報がブロードキャストメッセージで搬送されてもよい。図6に示されているように、以下のステップが含まれる。
【0137】
601.RANノードがAMFノードにブロードキャストメッセージを送り、ブロードキャストメッセージは、RANノードによってサポートされるスライスに関する情報を搬送する。
【0138】
ここで、RANノードが追加されるときに、新しいRANノードがAMFノードにブロードキャストメッセージを送って、新しいRANノードによってサポートされるスライスに関する情報をAMFノードに通知してもよい。
【0139】
602.AMFノードが接続を開始するかを判断する。
【0140】
603.AMFノードがRANノードに接続セットアップ要求メッセージを送る。
【0141】
接続を開始するか否かをRANノードによって送られるブロードキャストメッセージに基づいてAMFノードが決定してもよく、接続を開始すると判断する場合、AMFノードがRANノードに接続セットアップ要求メッセージを送ってもよく、接続セットアップ要求メッセージは、AMFノードによってサポートされるスライスに関する情報を搬送する。
【0142】
ステップ601および603に関する詳細については、上記の実施形態の通信方法200および通信方法300の関連する詳細な説明を参照する。詳細はここでは重ねて説明されない。
【0143】
604.RANノードがAMFノードに接続セットアップ応答メッセージを送る。
【0144】
RANノードはRANノードによってサポートされるスライスに関する情報をブロードキャストメッセージに付加済みである。したがって、RANノードはRANノードによってサポートされるスライスに関する情報を接続セットアップ肯定応答メッセージにもはや付加しなくてもよい。
【0145】
図6では、RANノードがAMFノードに対する接続をセットアップした後、UEのシグナリングに基づいて実行される以降の動作が図4のものと同様である点に留意するべきである。たとえば、図4のステップ403〜407が図6において以降に実行されてもよい。簡潔にするために、詳細はここでは重ねて説明されない。
【0146】
図4図6の例は本出願の実施形態の可能な実施の例にすぎず、実際の適用では他のステップまたは動作が存在してもよいと当然解する。これはここでは限定されない。
【0147】
上記は本出願の実施形態に係る通信方法を説明している。以下、図7図10を参照して本出願の実施形態に係るコアネットワークデバイスおよびアクセスネットワークデバイスを説明する。
【0148】
図7は本出願の実施形態に係るコアネットワークデバイス700の概概略ブロック図である。図7に示されているように、コアネットワークデバイス700は、
アクセスネットワークデバイスから第1のメッセージを受け、第1のメッセージは、アクセスネットワークデバイスによってサポートされるスライスを示すのに用いられる情報を搬送する、ように構成される受信モジュール710と、
アクセスネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報に基づいてユーザ機器UEのロケーション・エリア・アイデンティティ・リストを決定するように構成される決定モジュール720と
を含む。
【0149】
これとは別に、第1のメッセージは接続セットアップ要求メッセージであり、接続セットアップ要求メッセージはコアネットワークデバイスに対する接続をセットアップするのにアクセスネットワークデバイスによって用いられ、コアネットワークデバイス700は、
アクセスネットワークデバイスに接続セットアップ応答メッセージを送り、接続セットアップ応答メッセージはコアネットワークデバイスによってサポートされるスライスを示すのに用いられる情報を搬送し、コアネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報はUE向けにコアネットワークデバイスを選択するのにアクセスネットワークデバイスによって用いられる、ように構成される第1の送信モジュール
をさらに含む。
【0150】
これとは別に、第1のメッセージはブロードキャストメッセージである。
【0151】
これとは別に、決定モジュール720は、
UEがアクセスすることが許可される1つ以上のスライスに関する情報とアクセスネットワークデバイスによってサポートされる1つ以上のスライスに関する取得された情報とに基づいて、アクセスネットワークデバイス、またはアクセスネットワークデバイスによってカバーされるセルがUEのロケーションエリアに位置するか否かを判断する
ように特に構成される。
【0152】
これとは別に、コアネットワークデバイス700は、
アクセスネットワークデバイスに設定更新メッセージを送り、設定更新メッセージはコアネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報を更新するのに用いられる、ように構成される第2の送信モジュール
をさらに含む。
【0153】
これとは別に、受信モジュール710は、
アクセスネットワークデバイスから設定更新メッセージを受け、設定更新メッセージはアクセスネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報を更新するのに用いられる、
ようにさらに構成される。
【0154】
これとは別に、コアネットワークデバイス700は、
アクセスネットワークデバイスに指示情報を送り、指示情報は、UE向けにコアネットワークデバイスを再選択するようにアクセスネットワークデバイスに指示するのに用いられる、第3の送信モジュール
をさらに含む。
【0155】
これとは別に、コアネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報が、コアネットワークデバイスによってサポートされる1つ以上のスライスに対応するネットワークスライス選択支援情報NSSAI、またはコアネットワークデバイスによってサポートされる1つ以上のスライスにそれぞれ対応するシングルネットワークスライス選択支援情報S−NSSAIを特定するのに用いられるか、
コアネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報がスライスアイデンティティIDを含む。
【0156】
これとは別に、コアネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報が、コアネットワークデバイスがデフォルトコアネットワークデバイスであるか否かを示すのに用いられる。
【0157】
これとは別に、コアネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報が、コアネットワークデバイスが属するコアネットワークデバイスグループのグループアイデンティティを含み、コアネットワークデバイスグループは、同じスライスをサポートする1つ以上のコアネットワークデバイスを含む。
【0158】
本出願の本実施形態に係るコアネットワークデバイス700は、本出願の実施形態に係る通信方法のコアネットワークデバイス側の方法を実行してもよい。これに加えて、コアネットワークデバイス700のモジュールの上記および他の動作および/または機能は、上記の方法の対応するプロセスを実施することをそれぞれ意図されている。簡潔にするために、詳細はここでは重ねて説明されない。
【0159】
したがって、本出願の本実施形態に係るコアネットワークデバイス700は、送られる第1のメッセージをアクセスネットワークデバイスから直接受けてもよく、第1のメッセージは、アクセスネットワークデバイスによってサポートされるスライスを示すのに用いられる情報を搬送し、その後、コアネットワークデバイス700はアクセスネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報に基づいてユーザ機器UEのロケーション・エリア・アイデンティティ・リストを決定し、これにより、ページングメッセージが不要な範囲に送られることが避けられる。
【0160】
図8は本出願の実施形態に係るアクセスネットワークデバイス800の概略ブロック図である。図8に示されているように、アクセスネットワークデバイス800は、
コアネットワークデバイスに接続セットアップ要求メッセージを送り、コアネットワークデバイスから接続セットアップ応答メッセージを受け、接続セットアップ応答メッセージは、コアネットワークデバイスによってサポートされるスライスを示すのに用いられる情報を搬送する、ように構成される送信モジュール810と、
コアネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報に基づいてユーザ機器UE向けにコアネットワークデバイスを選択するように構成される選択モジュール820と
を含む。
【0161】
これとは別に、接続セットアップ要求メッセージが、アクセスネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報を搬送し、アクセスネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報が、UEのロケーション・エリア・アイデンティティ・リストを決定するのにコアネットワークデバイスによって用いられる。
【0162】
これとは別に、アクセスネットワークデバイス800は、
コアネットワークデバイスから設定更新メッセージを受け、設定更新メッセージはコアネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報を更新するのに用いられる、ように構成される受信モジュール
をさらに含む。
【0163】
これとは別に、送信モジュール810は、
コアネットワークデバイスに設定更新メッセージを送り、設定更新メッセージはアクセスネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報を更新するのに用いられる、
ようにさらに構成される。
【0164】
これとは別に、送信モジュール810は、
コアネットワークデバイスによって送られる指示情報を受ける
ようにさらに構成され、
選択モジュール820は、
指示情報にしたがってUE向けにコアネットワークデバイスを再選択する
ように特に構成される。
【0165】
これとは別に、コアネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報が、コアネットワークデバイスによってサポートされる1つ以上のスライスに対応するネットワークスライス選択支援情報NSSAI、またはコアネットワークデバイスによってサポートされる1つ以上のスライスにそれぞれ対応するシングルネットワークスライス選択支援情報S−NSSAIを特定するのに用いられるか、
コアネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報がスライスアイデンティティIDを含む。
【0166】
これとは別に、コアネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報が、コアネットワークデバイスがデフォルトコアネットワークデバイスであるか否かを示すのに用いられる。
【0167】
これとは別に、コアネットワークデバイスによってサポートされるスライスに関する情報が、コアネットワークデバイスが属するコアネットワークデバイスグループのグループアイデンティティを含み、コアネットワークデバイスグループは、同じスライスをサポートする1つ以上のコアネットワークデバイスを含む。
【0168】
本出願の本実施形態に係るアクセスネットワークデバイス800は、本出願の実施形態に係る通信方法のアクセスネットワークデバイス側の方法を実行してもよい。これに加えて、アクセスネットワークデバイス800のモジュールの上記および他の動作および/または機能は、上記の方法の対応するプロセスを実施することをそれぞれ意図されている。簡潔にするために、詳細はここでは重ねて説明されない。
【0169】
したがって、本出願の本実施形態に係るアクセスネットワークデバイス800は、コアネットワークデバイスに接続セットアップ要求メッセージを送り、コアネットワークデバイスから接続セットアップ応答メッセージを受け、接続セットアップ応答メッセージはコアネットワークデバイスによってサポートされるスライスを示すのに用いられる情報を搬送し、これにより、コアネットワークデバイスによってサポートされるスライスの情報であって、接続セットアップ応答メッセージで搬送される情報に基づいてユーザ機器UE向けにコアネットワークデバイスが選択されることが可能である。
【0170】
図9は本出願の実施形態に係るコアネットワークデバイスの構成を示す。コアネットワークデバイスは、少なくとも1つのプロセッサ902、たとえば、中央処理装置(Central Processing Unit,CPU)と、少なくとも1つのネットワークインタフェース903または別の通信インタフェースと、メモリ904とを含む。これとは別に、コアネットワークデバイスは受信器905および送信器906をさらに含んでもよい。プロセッサ902は、メモリ904に記憶された実行可能モジュール、たとえばコンピュータプログラムを実行するように構成される。メモリ904は高速ランダムアクセスメモリRAMを含んでもよいし、不揮発性メモリ(non−volatile memory)、たとえば、少なくとも1つの磁気ディスクメモリを含んでもよい。少なくとも1つのネットワークインタフェース903(有線インタフェースであっても無線インタフェースであってもよい)を用いて少なくとも1つの他のネットワーク要素に対する通信接続が実施される。受信器905および送信器906は、様々な信号または情報を伝送するように構成される。
【0171】
いくつかの実施態様では、メモリ904はプログラム9041を記憶する。プログラム9041は、本出願の上記の実施形態に係るコアネットワークデバイス側の方法を実行するようにプロセッサ902によって実行されてもよい。
【0172】
図10は本出願の実施形態に係るアクセスネットワークデバイスの構成を示す。アクセスネットワークデバイスは、少なくとも1つのプロセッサ1002(たとえばCPU)と、少なくとも1つのネットワークインタフェース1003または別の通信インタフェースと、メモリ1004とを含む。これとは別に、アクセスネットワークデバイスは受信器1005および送信器1006をさらに含んでもよい。プロセッサ1002は、メモリ1004に記憶された実行可能モジュール、たとえばコンピュータプログラムを実行するように構成される。メモリ1004は高速ランダムアクセスメモリRAMを含んでもよいし、不揮発性メモリ(non−volatile memory)、たとえば、少なくとも1つの磁気ディスクメモリを含んでもよい。少なくとも1つのネットワークインタフェース1003(有線インタフェースであっても無線インタフェースであってもよい)を用いて少なくとも1つの他のネットワーク要素に対する通信接続が実施される。受信器1005および送信器1006は、様々な信号または情報を伝送するように構成される。
【0173】
いくつかの実施態様では、メモリ1004はプログラム10041を記憶する。プログラム10041は、本出願の上記の実施形態に係るアクセスネットワークデバイス側の方法を実行するようにプロセッサ1002によって実行されてもよい。
【0174】
本出願で用いられている「コンポネント」、「モジュール」および「システム」などの専門用語は、コンピュータ関連エンティティ、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせ、ソフトウェアまたは実行されているソフトウェアを示すのに用いられる。たとえば、コンポネントは、プロセッサ上で動作するプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行可能ファイル、スレッド、プログラムおよび/またはコンピュータであってもよいが、これに限定されない。図に示されているように、コンピューティングデバイスとコンピューティングデバイス上で動作するアプリケーションとの両方がコンポネントであってもよい。プロセスおよび/またはスレッド中に1つ以上のコンポネントが存在してもよく、コンポネントが1つのコンピュータに配置されてもよく、かつ/または2つ以上のコンピュータ間に分散されてもよい。これに加えて、これらのコンポネントは様々なデータ構造を記憶する様々なコンピュータ可読媒体から実行されてもよい。当該コンポネントはローカルプロセスおよび/またはリモートプロセスを用い、かつたとえば、1つ以上のデータパケット(たとえば、ローカルシステム中の別のコンポネント、分散システム中の別のコンポネント、および/または信号を用いて他のシステムとやり取りするインターネットなどのネットワーク越しの別のコンポネントとやり取りする2つのコンポネントからのデータ)を有する信号に基づいて通信してもよい。
【0175】
上記の方法実施形態がプロセッサに適用されてもよいし、プロセッサによって実施されてもよい点に留意するべきである。プロセッサは集積回路チップであってもよく、信号処理能力を有する。実施プロセスでは、上記の方法実施形態のステップはプロセッサ中のハードウェア集積論理回路を用いたり、ソフトウェアの形態の指示を用いたりして実施されてもよい。上記のプロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor,DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit,ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field Programmable Gate Array,FPGA)もしくは別のプログラム可能な論理デバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、またはディスクリート・ハードウェア・コンポネントであってもよい。プロセッサは、本出願の実施形態で開示されている方法、ステップおよび論理ブロック図を実施または実行してもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいし、プロセッサは任意の従来のプロセッサなどであってもよい。本出願の実施形態を参照して開示されている方法のステップはハードウェア・デコーディング・プロセッサを用いて直接実行および実現されてもよいし、デコーディングプロセッサにおいてハードウェアとソフトウェアモジュールとの組み合わせを用いて実行および実現されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリーメモリ、プログラマブル・リード・オンリー・メモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリやレジスタなどの本技術の成熟した記憶媒体に入れられてもよい。記憶媒体はメモリに位置し、プロセッサはメモリ内の情報を読み込んで、プロセッサのハードウェアと協働して上記の方法のステップを完成させる。
【0176】
本出願の実施形態のメモリは揮発性メモリであっても不揮発性メモリであってもよいし、揮発性メモリと不揮発性メモリとの両方を含んでもよいと考えることができる。不揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(Read−Only Memory,ROM)、プログラマブル・リード・オンリー・メモリ(Programmable ROM,PROM)、消去可能プログラマブル・リード・オンリー・メモリ(Erasable PROM,EPROM)、電気的消去可能プログラマブル・リード・オンリー・メモリ(Electrically EPROM,EEPROM)やフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリはランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)であってもよく、外部キャッシュとして用いられる。限定的な説明ではない例を挙げれば、RAMの多くの形態、たとえば、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ(Static RAM,SRAM)、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(Dynamic RAM,DRAM)、同期型ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(Synchronous DRAM,SDRAM)、ダブルデータレート同期型ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(Double Data Rate SDRAM,DDR SDRAM)、拡張同期型ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(Enhanced SDRAM,ESDRAM)、同期リンク・ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(Synchlink DRAM,SLDRAM)およびダイレクト・ラムバス・ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(Direct Rambus RAM,DR RAM)が用いられてもよい。本明細書で説明されているシステムおよび方法のメモリはこれらのメモリと別の適切なタイプの任意のメモリとを含むが、これに限定されない点に留意するべきである。
【0177】
本明細書中の用語「および/または」は関連するものを説明するための関連関係を説明するにすぎず、3つの関係が存在してもよいことを表わすと当然解する。たとえば、Aおよび/またはBは、3つの場合、すなわち、Aのみが存在する、AとBとの両方が存在する、および、Bのみが存在する、を表わすといえる。これに加えて、本明細書中の文字「/」は関連するものの「または」関係を概して示す。
【0178】
上記のプロセスの連続的な番号は本出願の様々な実施形態での実行順序を意味しないと当然解する。プロセスの実行順序は、プロセスの機能および内部ロジックによって決定されるべきであり、本出願の実施形態の実施プロセスに対するいかなる限定としても解釈されるべきではない。
【0179】
本明細書で開示されている実施形態で説明されている部位およびアルゴリズムステップの例と考え合わせて、電子ハードウェアや、コンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせによって実施形態が実施されてもよいことを当業者は想到するといえる。機能がハードウェアまたはソフトウェアによって実行されるか否かは、技術的解決手段の特定の適用例および設計制約条件に依拠する。当業者は特定の適用例毎に説明されている機能を実施するのに異なる方法を用いてもよいが、実施態様が本出願の実施形態の範囲を越えると考えるべきではない。
【0180】
説明を簡便かつ簡潔にするために、上記のシステム、装置、および部位の詳細な動作プロセスについては、上記の方法実施形態の対応するプロセスを参照することを当業者は明確に理解することができ、詳細はここでは重ねて説明されない。
【0181】
本出願で提供されているいくつかの実施形態では、開示されているシステム、装置および方法は他の仕方で実施されてもよいと当然解する。たとえば、説明されている装置実施形態は例にすぎない。たとえば、部位の分割は論理的な機能の分割にすぎず、実際の実施では他の分割が存在してもよい。たとえば、複数の部位またはコンポネントが組み合わされたり、別のシステムに組み込まれたりしてもよいし、いくつかの特徴が無視されたり、実行されなかったりしてもよい。これに加えて、表示または説明されている相互接続や直接接続や通信接続がいくつかのインタフェースを用いて実行されてもよい。装置や部位間の間接的接続や通信接続が電気的、機械的または他の形態で実施されてもよい。別体の部分として説明されている部位は物理的に分離していても物理的に分離していなくてもよいし、部位として表示されている部分は物理的部位であってもなくてもよいし、1つの位置に位置してもよいし、複数のネットワークユニットに分散されてもよい。実施形態の解決手段の目的を達成するように実際の要求に基づいて部位の一部もしくは全部が選択されてもよい。
【0182】
これに加えて、本出願の実施形態の機能部位が1つの処理ユニットに組み込まれてもよいし、部位の各々が物理的に単独で存在してもよいし、2つ以上の部位が1つの部位に組み込まれる。
【0183】
機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実施されたり、販売されたり、単独の製品として使用されたりする場合、機能はコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づけば、本出願の技術的解決手段(原則)や、先行技術に対して貢献する部分や、技術的解決手段のいくつかがソフトウェア製品の形態で具体化されてもよい。コンピュータソフトウェア製品が記憶媒体に記憶され、これが、本出願の実施形態で説明されている方法のステップの全部または一部を実行するようにコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイスなどであってもよい)に指示するためのいくつかの指示を含む。上記の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリーメモリROM、ランダムアクセスメモリRAM、磁気ディスクや光ディスクなどの、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体を含む。
【0184】
上記の説明は本出願の実施形態の特定の実施態様にすぎず、本出願の実施形態の保護範囲を限定することを意図していない。本出願の実施形態で開示されている技術範囲の当業者によって容易に理解されるいかなる変形または置換も本出願の実施形態の保護範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0185】
110 アクセスネットワークデバイス、RANデバイス
120 コアネットワークデバイス、CNデバイス
130 ユーザ機器
200 通信方法
300 通信方法
700 コアネットワークデバイス
710 受信モジュール
720 決定モジュール
800 アクセスネットワークデバイス
810 送信モジュール
820 選択モジュール
902 プロセッサ
903 ネットワークインタフェース
904 メモリ
905 受信器
906 送信器
1002 プロセッサ
1003 ネットワークインタフェース
1004 メモリ
1005 受信器
1006 送信器
9041 プログラム
10041 プログラム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10