特許第6953049号(P6953049)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6953049
(24)【登録日】2021年10月1日
(45)【発行日】2021年10月27日
(54)【発明の名称】蹄鉄
(51)【国際特許分類】
   A01L 1/04 20060101AFI20211018BHJP
【FI】
   A01L1/04
【請求項の数】3
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2021-504543(P2021-504543)
(86)(22)【出願日】2020年6月26日
(86)【国際出願番号】JP2020025201
【審査請求日】2021年2月2日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】513041082
【氏名又は名称】ロジフレックス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100097043
【弁理士】
【氏名又は名称】浅川 哲
(72)【発明者】
【氏名】久米田 正明
【審査官】 吉田 英一
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2018/0020653(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2017/0099825(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2003/0234112(US,A1)
【文献】 米国特許第6467548(US,B1)
【文献】 欧州特許出願公開第1634495(EP,A1)
【文献】 韓国公開特許第10−2015−0054646(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01L 1/00
A01L 1/04
A01L 5/00
A01L 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面と下面とを有し、ほぼU字形に形成された蹄鉄本体を備え、
前記蹄鉄本体の内周側には前記上面と前記下面との間に傾斜面が設けられ、この傾斜面には前記蹄鉄本体内周側に沿って長手に延びる複数の溝条からなる凹凸部が形成されている蹄鉄。
【請求項2】
前記傾斜面は、蹄鉄本体の下面から上面に向けて直線状に緩やかに傾斜し、この傾斜面の斜面に階段状の凹凸部が形成される請求項1に記載の蹄鉄。
【請求項3】
前記凹凸部は、前記傾斜面の下部に斜面を残すようにして前記傾斜面に階段状に形成される請求項1又は2に記載の蹄鉄。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、馬の蹄に装着される蹄鉄に係り、特に競走馬に適する蹄鉄に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、競走馬の蹄に装着される蹄鉄は、走行時及び着地時の衝撃を和らげるため、鉄やアルミニウムなどの金属製の蹄鉄本体に合成ゴムなどの緩衝材を被覆したものが知られている(特許文献1、2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭56−15636号公報
【特許文献2】特開昭59−21331号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の蹄鉄にあっては、走行時及び着地時に競走馬の脚に加わる衝撃を和らげる機能を有しているものの、走行時における競争馬の直進安定性や推進力などを向上させる点については何ら考慮されていなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決すべく、本発明は、着地時において競争馬の脚が左右にぶれるのを抑えて、走行時における競争馬の直進安定性を向上させる蹄鉄を提供するものである。また、本発明は、走行時において競走馬が地面を蹴る際の推進力を向上させる蹄鉄を提供するものである。
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の一実施形態に係る蹄鉄は、上面と下面とを有し、ほぼU字形に形成された蹄鉄本体を備え、前記蹄鉄本体の内周側には前記上面と前記下面との間に傾斜面が設けられ、この傾斜面には前記蹄鉄本体内周側に沿って長手に延びる複数の溝条からなる凹凸部が形成されている。
【0007】
また、本発明の他の実施形態に係る蹄鉄は、上面と下面とを有し、ほぼU字形に形成された蹄鉄本体と、該蹄鉄本体の上面を被覆する緩衝層とを備える。そして、前記緩衝層は、前記蹄鉄本体のU字型の中心付近に位置する前部及び中心部から左右に延びる両側部の上面を被覆する平坦部と、蹄鉄本体の両側部それぞれの先に位置する両端部の上面を被覆する厚肉部とを有している。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る蹄鉄によれば、蹄鉄本体の内周側において、上面と下面との間に設けた傾斜面に凹凸部を形成したので、着地時及び地面を蹴る際には傾斜面に形成された凹凸部で地面をしっかり捉えることで、脚が左右にぶれるのを抑えることができ、走行時における競争馬の直進安定性が向上する。
【0009】
また、本発明に係る蹄鉄によれば、蹄鉄本体の上面を被覆する緩衝層は、蹄鉄本体の両端部に厚肉部を有しているので、この厚肉部にひずめの踵が支えられることで、ひづめの踵の位置が高くなり、走行時において地面を蹴る際の競走馬の推進力が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の第一実施形態に係る蹄鉄の平面側の斜視図である。
図2】本発明の第一実施形態に係る蹄鉄の底面側の斜視図である。
図3】本発明の第一実施形態に係る蹄鉄の平面図である。
図4】本発明の第一実施形態に係る蹄鉄の側面図である。
図5図3のV−V線断面図である。
図6図3のVI−VI線断面図である。
図7図3のVII−VII線断面図である。
図8】本発明の第一実施形態に係る蹄鉄を馬に装着した時の参考図である。
図9】本発明の第二実施形態に係る蹄鉄の平面図である。
図10】本発明の第二実施形態に係る蹄鉄の側面図である。
図11図9のXI−XI線断面図である。
図12図9のXII−XII線断面図である。
図13図9のXIII−XIII線断面図である。
図14図9のXIV−XIV線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明に係る蹄鉄の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、図面は、本発明の蹄鉄を模式的に表したものである。これらの実物の寸法及び寸法比は、図面上の寸法及び寸法比と必ずしも一致していない。また、重複説明は適宜省略させることがあり、同一部材には同一符号を付与することがある。さらに、本発明の技術的範囲は以下で説明する各実施の形態には限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。
【0012】
図1乃至図7には本発明の第一実施形態に係る蹄鉄1が示されている。この蹄鉄1は、上面3と下面4とを有し、ほぼU字形状に形成された蹄鉄本体2と、蹄鉄本体2の上面3全体を被覆する緩衝層5と、を備えている。蹄鉄本体2は金属材からなる。金属材にアルミニウム合金を用いることで軽量化が図られている。この実施形態では特にAl-Zn-Mg系のアルミ合金、例えば耐応力腐食割れ性に優れた超硬ジュラルミンとして知られるアルミAL7050を用いることで、蹄鉄本体2を薄く形成することができ、その結果として蹄鉄全体の重量を従来のものより軽くすることができる。
【0013】
また、緩衝層5によって被覆される蹄鉄本体2の上面3は、ほぼ平坦である。一方、蹄鉄本体2の下面4は、図2及び図4に示されるように、前記上面3とほぼ平行な平面を形成し、競走馬の脚が着地した際に地面からの衝撃を直接受ける。この実施形態において、蹄鉄本体2の内周側12には、前記上面3と前記下面4との間に傾斜面13が設けられる。この傾斜面13は蹄鉄本体2の内周側12のU字形状に沿って形成され、蹄鉄本体2の上面3と下面4との間に形成される内側面に相当する。また、傾斜面13は下面4から上面3に向けてほぼ直線状に緩やかに傾斜している。
【0014】
前記傾斜面13には斜面に沿って階段状の凹凸部6が形成される。この凹凸部6は、傾斜面13の下部に斜面を残すようにして形成されている。したがって、凹凸部6は蹄鉄本体2の下面4までは達していない。また、この凹凸部6は、傾斜面13の長手方向に沿って延びる複数の溝条6aによって形成される。この実施形態において複数の溝条6aは、蹄鉄本体2の一方の端部2aから他方の端部2bまで互いに平行して延びる3本の細い溝を形成する。複数の溝条6aは、前記傾斜面13を蹄鉄本体2の長手方向に沿って切削することによって形成される。切削する溝の深さは1mm以下が望ましいが、この深さに限定されない。また、凹凸部6の溝条6aの本数も3本に限定されない。
【0015】
この実施形態では凹凸部6の溝条6aが蹄鉄本体2の内周側12に沿って傾斜面13のほぼ全域に設けられているので、競走馬が着地した際及び走行時に地面を蹴る際などには地面をしっかり捉えることができる。また、溝条6aは傾斜面13を切削して形成されているので、その分、蹄鉄本体2の重量を軽くすることができる。なお、この凹凸部6は少なくとも蹄鉄1の鉄唇部1aを含む中央部分に設けられていれば機能を発揮するので、必ずしも蹄鉄本体2の内周側12の全域に設けられていなくてもよい。
【0016】
前述したように、本発明の蹄鉄1は、前記蹄鉄本体2の傾斜面13に形成された凹凸部6によって、競争馬が着地した際には地面をしっかり捉えることができる。また、脚で地面を蹴る際にも地面をしっかりと捉えて蹴ることができる。その結果、着地時において脚が左右にぶれるのを抑えることができ、走行時における競争馬の直進安定性が向上することになる。この実施形態では、凹凸部6が蹄鉄本体2の下面4の内側に位置しているので、競争馬が脚を着地させる際に凹凸部6が着地の妨げになることがない。また、凹凸部6の断面形状が山形であり、下面4に対して垂直面と水平面とで形成されているため、脚で地面を蹴る際にはよりしっかりと地面を捉えることができる。
【0017】
前記蹄鉄本体2の上面3には緩衝層5が配置される。この緩衝層5は、前記蹄鉄本体2の上面3の形状にほぼ対応した平面形状をしており、蹄鉄本体2の上面3の全域を被覆している。この緩衝層5は、蹄鉄本体2の前部2c及び両側部2d,2eを被覆する平坦部5aと、蹄鉄本体2の両端部2a,2bを被覆する厚肉部5bとを有している。厚肉部5bは、蹄鉄本体2の両端部2a,2bの先端に向かって漸次上方に傾斜しており、厚肉部5bの両端部2a,2bの先端における厚さが平坦部5aの約2倍になっている。なお、厚肉部5bの傾斜角度は特に限定されない。また、この実施形態では厚肉部5bが蹄鉄1の鉄尾部である両端部2a,2bに対応して形成されており、ひづめの踵を支えることができる。
【0018】
前記緩衝層5は、競争馬の走行時及び着地時において脚が受ける衝撃を和らげるために所定の厚みを有する衝撃吸収材が用いられる。衝撃吸収材としては水素化ニトリルゴム(HNBR)や超高分子量ポリエチレンなどの合成ゴム、又は両者の合成物からなる合成ゴムが好ましい。図8に示したように、馬のひづめ7に蹄鉄1を装着した時に、踵7aが緩衝層5の厚肉部5bに支えられる。その結果、馬の姿勢は、ひづめ7の踵7aの位置が少し高くなることで心もち前傾することになる。そのため、走行時において競走馬が地面を蹴り出す際の推進力が増すことになる。また、ひづめ7の踵7aを厚肉部5bが支えることで、着地した際にひづめ7が受ける衝撃をより効果的に吸収することができる。
【0019】
この実施形態に係る蹄鉄1は、前記蹄鉄本体2が上下2層のアルミ合金層2f、2gからなる。また、上下のアルミ合金層2f、2gの間には上記緩衝層5と同一材料からなる衝撃吸収材9が充てんされる空隙8が設けられる。上下のアルミ合金層2f,2gは空隙8内に充てんされる衝撃吸収材9によって強固に接着されて一体化する。このように、蹄鉄本体2の一部をアルミ合金より比重の小さい衝撃吸収材9に置き換えることで、蹄鉄1全体を軽量化することができる。この実施形態に係る蹄鉄本体2は、2層からなるアルミ合金の間に合成ゴムを挟み込んだサンドイッチ構造からなる。
【0020】
前記蹄鉄本体2に設けられる空隙8は、上下のアルミ合金層2f、2gのそれぞれに凹みを設け、互いの凹みが向い合うようにして上下のアルミ合金層2f、2gを一体化することで形成される。なお、前記空隙8は、図3に示されるように、ほぼ同一幅で蹄鉄本体2の長手方向に沿って一方の端部2aから他方の端部2bまでの全域に設けられる。
【0021】
蹄鉄本体2には長手方向に沿って複数の角孔10と複数の丸孔11が設けられている。角孔10は競争馬のひづめ7に蹄鉄1を装着する際に用いる釘孔であり、蹄鉄本体2の下面4において、両側部2d,2eに5個ずつ並んで設けられている。この実施形態では全ての角孔10の内部に前記衝撃吸収材9が充てんされている。釘を打った時に衝撃吸収材9が釘を弾性的にくわえることで釘が緩みにくくなり、落蹄を効果的に防ぐことができる。一方、複数の丸孔11は、馬が着地したときのスリップ防止孔であり、丸孔11の内部には角孔10と同様の衝撃吸収材9が充てんされる。丸孔11の直径は、スリップ防止効果を上げるために前記角孔10より少し大きめに形成されている。また、丸孔11の開口付近にはテーパ11aが設けられる。着地したときに衝撃吸収材9の接地面積を大きくするためである。衝撃吸収材9の接地面積を大きくすることで、スリップ防止効果が上がる。丸孔11内の衝撃吸収材9は、蹄鉄本体2の下面4と面一となるまで充てんされている。丸孔11は、スリップ防止効果を上げるために、蹄鉄本体2の両端部2a,2bに2個ずつ、両側部2d,2eに1個ずつが設けられる。なお、丸孔11が設けられる数は限定されない。
【0022】
上記構成からなる蹄鉄1は、例えば以下のような手段によって製造される。先ず金型の雌型の上に蹄鉄本体2となる上下2層のアルミ合金を載せる。そして、上下のアルミ合金層2f,2gの間に接着剤を介して第1のゴム板を挟み込む。第1のゴム板は空隙8内に衝撃吸収材9を形成すると共に、上下のアルミ合金層2f,2gを接着するものである。また、上側のアルミ合金層2fの上面に接着剤を介して第2のゴム板を載置する。第2のゴム板は、蹄鉄本体2の上面3に緩衝層5を形成すると共に、複数の角孔10及び複数の丸孔11に充てんされ衝撃吸収材9を形成する。
【0023】
次いで、金型内の空気を吸引して金型内を真空にする。また、第2のゴム板の上を加熱した雄型で加圧する。その際、雄型の加熱温度は約170℃、雄型に加える圧力は約100トンが望ましい。そうすることで、上下のアルミ合金層2f,2gの間に挟み込んだ第1のゴム板が適度に溶融して空隙8内に充てんされると共に空隙8の周囲において上下のアルミ合金層2f,2gを接着する。この接着によって上下のアルミ合金層2f,2gが一体に結合して両者の間に衝撃吸収材9を挟み込んだサンドイッチ構造の蹄鉄本体2を形成する。また、同時に第2のゴム板も適度に溶融して蹄鉄本体2の上面3に加圧された状態で接着する。また、加圧された第2のゴム板は、その一部が蹄鉄本体2に設けられた複数の角孔10及び複数の丸孔11の内部に押し込まれて内部に充てんされる。そのため、蹄鉄本体2は、内部の空隙8、複数の角孔10及び複数の丸孔11の全てが衝撃吸収材9によって満たされる。また、蹄鉄本体2の上面3には雄型と雌型とによって設定された所定の厚みの緩衝層5が形成される。このようにして成形された蹄鉄1を金型から取り出し、空気中で冷却したのち蹄鉄1の側面及び下面からはみ出している合成ゴムを切除することで、図1及び図2に示されたような蹄鉄1が完成する。
【0024】
図9乃至図14には本発明に係る蹄鉄の第二実施形態が示されている。なお、第一実施形態と同じ構造の説明は、適宜省略する。この実施形態に係る蹄鉄1は、蹄鉄本体2がアルミ合金の無垢材からなり、蹄鉄本体2の上面3に合成ゴムからなる緩衝層5が形成される。第一実施形態と同様、蹄鉄本体2には長手方向に沿って複数の角孔10と複数の丸孔11が設けられる。これら複数の角孔10及び複数の丸孔11は、蹄鉄本体2の上面3から下面4まで貫通している。また、第一実施形態と同様、蹄鉄本体2の内周側12では、蹄鉄本体2の上面3と下面4との間に傾斜面13が形成され、この傾斜面13に第一実施形態と同様の凹凸部6が形成されている。なお、第一実施形態と同様、傾斜面13は蹄鉄本体2の上面3と下面4との間の内側面に相当する。この実施形態では蹄鉄本体2がアルミ合金の無垢材からなるのでその分蹄鉄本体2の厚みが多少増す。その結果、前記傾斜面13の幅を広く確保することができ、凹凸部6を構成する溝条6aの数を増やすこともできる。さらに、第一実施形態と同様、緩衝層5は、蹄鉄本体2の前部2c及び両側部2d,2eの上面3を被覆する平坦部5aと、蹄鉄本体2の両端部2a,2bの上面3を被覆する厚肉部5bとを有している。
【0025】
一方、蹄鉄1の鉄尾部に相当する蹄鉄本体2の両端部2a,2b付近では、蹄鉄本体2の上面3に窪み部15が形成されている。この窪み部15の断面形状は下面4から上面3に向かい広がる逆台形であり、蹄鉄本体2の横幅方向の断面形状にほぼ対応している。窪み部15には緩衝層5を形成する衝撃吸収材9が充てんされる。この実施形態では他の部分に比べて衝撃が少ない鉄尾部分にアルミ合金より比重の小さい合成ゴムを多く用いることで、蹄鉄1としての耐衝撃性を確保しつつ、より軽量化を図ることができる。
【符号の説明】
【0026】
1 蹄鉄
1a 鉄唇部
2 蹄鉄本体
2a,2b 両端部
2c 前部
2d,2e 両側部
2f,2g アルミ合金層
3 上面
4 下面
5 緩衝層
5a 平坦部
5b 厚肉部
6 凹凸部
6a 溝条
7 ひづめ
7a 踵
8 空隙
9 衝撃吸収材
10 角孔
11 丸孔
11a テーパ
12 蹄鉄本体の内周側
13 傾斜面
15 窪み部
【要約】
競争馬が着地する際に脚が左右にぶれるのを抑えて、走行時における競争馬の直進安定性を向上させる。
上面3と下面4とを有し、ほぼU字形に形成された蹄鉄本体2を備え、前記蹄鉄本体2の内周側12には前記上面3と前記下面4との間に傾斜面13が設けられ、この傾斜面13に凹凸部6が形成される。前記凹凸部6は、前記蹄鉄本体2内周側12に沿って長手に延びる複数の溝条6aからなる
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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図13
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