特許第6953397号(P6953397)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ デラヴァル ホルディング アーベーの特許一覧

<>
  • 特許6953397-動物のための回転可能なブラシ 図000002
  • 特許6953397-動物のための回転可能なブラシ 図000003
  • 特許6953397-動物のための回転可能なブラシ 図000004
  • 特許6953397-動物のための回転可能なブラシ 図000005
  • 特許6953397-動物のための回転可能なブラシ 図000006
  • 特許6953397-動物のための回転可能なブラシ 図000007
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6953397
(24)【登録日】2021年10月1日
(45)【発行日】2021年10月27日
(54)【発明の名称】動物のための回転可能なブラシ
(51)【国際特許分類】
   A46B 7/10 20060101AFI20211018BHJP
   A46B 13/02 20060101ALI20211018BHJP
   A46B 5/00 20060101ALI20211018BHJP
   A46B 9/02 20060101ALI20211018BHJP
   A46B 9/08 20060101ALI20211018BHJP
   A01K 13/00 20060101ALI20211018BHJP
【FI】
   A46B7/10 Z
   A46B13/02
   A46B5/00 D
   A46B9/02
   A46B9/08
   A01K13/00 E
【請求項の数】11
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2018-506980(P2018-506980)
(86)(22)【出願日】2016年9月23日
(65)【公表番号】特表2018-528805(P2018-528805A)
(43)【公表日】2018年10月4日
(86)【国際出願番号】SE2016050900
(87)【国際公開番号】WO2017052460
(87)【国際公開日】20170330
【審査請求日】2019年9月10日
(31)【優先権主張番号】1551221-3
(32)【優先日】2015年9月23日
(33)【優先権主張国】SE
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】500215931
【氏名又は名称】デラヴァル ホルディング アーベー
(74)【代理人】
【識別番号】100103816
【弁理士】
【氏名又は名称】風早 信昭
(74)【代理人】
【識別番号】100120927
【弁理士】
【氏名又は名称】浅野 典子
(72)【発明者】
【氏名】ルイズ ロドリゲス, フアン−ミゲル
【審査官】 土屋 正志
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2015/110244(WO,A2)
【文献】 特表2003−524469(JP,A)
【文献】 特表2013−530715(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2016/0330933(US,A1)
【文献】 登録実用新案第3199837(JP,U)
【文献】 特表2015−520611(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0174937(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A46B 7/10
A46B 13/02
A46B 5/00
A46B 9/02
A46B 9/08
A01K 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
動物のための回転可能なブラシ(6)であって、ブラシ(6)が、回転軸のまわりで回転可能であり、長手方向の長さを持つ円柱形形状を有し、かつ複数の剛毛(12)を有する回転可能な芯部分(11)を含み、剛毛(12)の各々が、芯部分(11)に接続された第一端(12a)と、ブラシ(6)の回転軸(6c)に対して第一端(12a)の半径方向外側の位置に位置される第二自由端(12b)を有するものにおいて、ブラシ(6)が、芯部分(11)に回転自在に固定して接続された少なくとも一つの保護要素(13)を含み、少なくとも一つの保護要素(13)が、可撓性であり、かつ芯部分(11)から半径方向外側に延び、保護要素(13)が、ブラシの長手方向長さに沿って外側の毛案内表面部分(13b)を形成すること、保護要素(13)が、芯部分(11)に接続された内側縁部分(13a)、及び毛案内表面部分(13b)を形成する外側自由縁部分を有するプレート形状要素であること、及び保護要素(13)が、芯部分から剛毛(12)の半径方向範囲と同じ芯部分(11)からの半径方向範囲を有することを特徴とするブラシ。
【請求項2】
保護要素(13)が、プラスチック材料、ゴム材料、繊維材料、又はそれらの組み合わせから作られる、請求項1に記載のブラシ。
【請求項3】
複数の保護要素(13)を含む、請求項1又は2に記載のブラシ。
【請求項4】
保護要素(13)が、芯部分(11)の周囲のまわりに規則的な間隔で配置されている、請求項3に記載のブラシ。
【請求項5】
毛案内表面部分(13b)が、芯部分(11)から一定の半径方向の距離でその全長手方向長さに沿って配置されている、請求項1〜4のいずれかに記載のブラシ。
【請求項6】
毛案内表面部分(13b)が、ブラシ(6)の回転軸(6c)からの半径方向の距離(r)で位置され、半径方向の距離(r)が、芯部分(11)の外側表面(11a)から前記回転軸(6c)までの半径方向の距離(r)の少なくとも2倍である、請求項1〜5のいずれかに記載のブラシ。
【請求項7】
芯部分(11)が管形状を有する、請求項1〜のいずれかに記載のブラシ。
【請求項8】
請求項1〜のいずれかに記載のブラシ(6)を含むブラシ装置であって、ブラシ装置が、回転可能なブラシを駆動するように構成された電気モーター(8)、センサー(9)、及び外力がブラシ(6)に作用することを示す情報を前記センサー(9)から受けると電気モーター(8)を活性化するように構成された制御ユニット(10)をさらに含む、ブラシ装置。
【請求項9】
電気エネルギーが電気モーター(8)に供給されないオフ位置、及び外力がブラシ装置(6)に作用するときに電気エネルギーが電気モーター(8)に供給されるオン位置に設定可能な電気スイッチ(7)をさらに含む、請求項に記載のブラシ装置。
【請求項10】
ブラシ(6)が、支持構造(2)に取り付けられた支持アーム(4)によって支持されている、請求項又はに記載のブラシ装置。
【請求項11】
二つの直交旋回軸(5a,5b)のまわりのブラシ(6)の旋回運動を可能にするヒンジ装置(5)をさらに含む、請求項10のいずれかに記載のブラシ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動物のための回転可能なブラシであって、ブラシが、長手方向の長さを有し、かつ複数の剛毛を有する回転可能な芯部分を含み、剛毛の各々が、芯部分に接続された第一端と、ブラシの回転軸に対して第一端の半径方向外側の位置に位置される第二自由端を有するものに関する。
【背景技術】
【0002】
動物のための回転可能なブラシは、例えば家畜小屋、又は動物が収容される別の領域において支持構造に装着されることができる。回転可能なブラシは、それが動物と接触するとき、電気モーターによって連続的に又は間欠的に駆動されることができる。回転可能なブラシは、円柱形状であることができ、動物の毛や皮膚と相互作用する剛毛を与えられることができる。動物は、回転するブラシによってブラッシングされ、こすられ、及び/又は手入れされる。回転可能なブラシは、一般に短い毛の動物のために使用される。毛がブラシにからまる危険のため、長い毛の動物に対する回転可能なブラシの使用について心配がある。
【0003】
EP1665927及びEP2330887の各々は、回転可能なブラシが接続される支持アームを含む動物のためのブラシ装置の一例を示す。ブラシと支持アームの間の接続は、互いに直交する少なくとも二つの平面でのブラシの振動を可能にするために好適な関節結合手段によって得られる。回転可能なブラシは、ブラシの回転軸に対して半径方向の範囲を有する細長い剛毛を含む。
【発明の概要】
【0004】
本発明の目的は、毛がブラシにからまる危険を減少しながら、長い毛の動物によって使用されるために好適である回転可能なブラシを提供することである。
【0005】
この目的は、冒頭に規定された回転可能なブラシにおいてブラシが、芯部分に回転自在に固定して接続された少なくとも一つの保護要素を含み、少なくとも一つの保護要素が、可撓性であり、かつ芯部分から半径方向外側に延び、保護要素が、ブラシの長手方向長さに沿って外側の毛案内表面部分を形成することを特徴とするブラシによって達成される。
【0006】
回転可能なブラシが動物によって使用されるとき、毛の一部は剛毛の間の空間中に必然的に侵入するだろう。毛が剛毛によって形成されるブラシ本体につかまったり、回転芯部分のまわりを包囲したりする危険は、ブラシ本体中への毛の侵入深さとともに増大する。保護要素は、芯部分からの半径方向距離で剛毛とともに回転する毛案内表面を含む。
【0007】
動物の毛の一部が毛案内表面より芯部分に近い位置へとブラシ本体中に侵入する場合には、毛案内表面は、芯部分の回転とともに回転し、毛案内表面と同じ芯部分からの半径方向距離に位置される毛の部分と接触するだろう。毛案内表面の続く回転運動中、それは、毛に沿ってその自由端に向かう方向に動かされるだろう。この運動中、毛案内表面は、毛の一部を連続的に半径方向外側に毛案内表面の半径方向位置へと動かす。保護要素によって規定された半径方向位置では、毛が回転可能なブラシにからまる危険がほとんどない。毛案内表面は、ブラシの全長手方向長さに沿って範囲を有するので、それは、ブラシ全体の長さに沿って毛のからまりを防止するだろう。
【0008】
本発明の一実施形態によれば、保護要素は、芯部分に接続された内側縁部分、及び毛案内表面部分を形成する外側自由縁部分を有するプレート形状要素である。かかる保護要素は、簡単な設計を有する。プレート形状の保護要素の内側縁部分は、様々な取り付け手段によって芯部分に取り付けられることができる。保護要素の内側縁は、例えば芯部分の溝もしくは類似部分に配置されるか、及び/又は溶接によって、接着剤によって、又は機械的手段によって芯部分に固定して取り付けられることができる。プレート形状要素の代替策として、保護要素は、毛案内表面部分を形成する細長い要素と、芯部分から半径方向距離で毛案内要素を支持する少なくとも一つの支持要素とを含むことができる。
【0009】
本発明の一実施形態によれば、保護要素は、剛毛に実質的に対応する機械的特性を有する。従って、保護要素の存在は、剛毛のブラッシング特性に悪影響しないだろう。保護要素は、例えばプラスチック材料、ゴム材料、繊維材料、又はそれらの組み合わせから作られることができる。かかる保護要素は、低コストで製造されることができる。
【0010】
本発明の一実施形態によれば、ブラシ装置は、複数の保護要素を含む。ある場合には、ブラシの一回転あたり一回半径方向外側に毛を動かす一つの保護要素で十分である。他の場合には、複数の保護要素が好ましい。保護要素は、芯部分の周囲のまわりに規則的な又は不規則な間隔で配置されることができる。保護要素の数は、例えば二つであることができ、それらは、芯部分の周囲のまわりに180°の間隔で配置され、芯部分の周囲のまわりに120°の間隔で配置される三つの保護要素、又は芯部分の周囲のまわりに90°の間隔で配置される四つの保護要素であってもよい。
【0011】
本発明の一実施形態によれば、毛案内表面は、芯部分から一定の半径方向の距離でその全範囲に沿って配置される。換言すれば、保護要素の半径方向範囲は、ブラシの長さに沿って一定であり、ブラシまわりに配置される一つ以上の保護要素の中で一定である。剛毛が円柱形状でブラシ本体を形成する場合には、芯部分から一定の半径方向距離で毛案内表面を配置することが極めて好ましい。例えば剛毛がブラシのまわりで又はブラシに沿って変化する直径を有するブラシ本体を形成する場合には、芯部分から変化する半径方向距離で毛案内表面を配置することが適切であることができる。
【0012】
本発明の一実施形態によれば、毛案内表面は、ブラシの回転軸から半径方向の距離に位置され、その半径方向の距離は、芯部の外側表面から前記回転軸までの半径方向の距離の少なくとも2倍である。この場合において、毛案内表面によって毛を芯部分の外側表面から相対的に長い距離の半径方向の位置に動かすことが可能である。毛がブラシにからまる危険は、毛案内表面と芯部分の外側表面の間の半径方向の距離の増大とともに減少する。毛案内表面と芯部分の外側表面の間の上で規定された半径方向の距離では、毛がブラシにからまる危険は低い。
【0013】
本発明の一実施形態によれば、保護要素の毛案内表面は、回転軸から半径方向の距離に位置され、その半径方向の距離は、剛毛の第二端から前記回転軸までの半径方向の距離より短い。この場合において、保護要素は、多かれ少なかれ剛毛によって覆われ、保護要素の存在は、剛毛のブラッシング特性に有意に影響することはない。通常は、ブラシ中の毛のからまりを避けるためにブラシ本体の周囲に相対的に近い位置に半径方向外側に毛を動かすことで十分である。しかしながら、剛毛の第二端と同じか又はそれより長い回転軸からの半径方向距離に保護要素の毛案内表面を配置することが可能である。この場合において、毛は、毛案内表面によって半径方向外側に、剛毛の外側端に又はブラシ本体の外側に位置される半径方向位置に動かされるだろう。
【0014】
換言すれば、本発明の一実施形態によれば、芯部からの保護要素の半径方向の範囲は、芯部分からの剛毛の半径方向の範囲より小さい。本発明の別の実施形態によれば、芯部分からの保護要素の半径方向の範囲は、芯部分からの剛毛の半径方向の範囲と同じである。本発明のさらなる実施形態によれば、芯部分からの保護要素の半径方向の範囲は、芯部分からの剛毛の半径方向の範囲より長い。ブラシの本体中、即ちブラシの剛毛の間への毛の侵入の深さを減少することが有利である。従って、摩耗などに過剰にさらされなければ半径方向においてできるだけ長く延びる一つ以上の保護要素を持つことが有利でありうる。
【0015】
本発明の一実施形態によれば、芯部分からの剛毛の半径方向範囲に対する芯部分からの保護要素の半径方向範囲の比率は、50%より大きく、好ましくは80〜120%の範囲であり、より好ましくは90〜110%の範囲である。芯部分からの剛毛の半径方向範囲に対する芯部分からの保護要素の半径方向範囲の比率は、80〜90%の範囲又は110〜120%の範囲であることができる。
【0016】
本発明の一実施形態によれば、芯部分は、管形状を有する。好ましくは、芯部分は、ブラシの回転軸に対して垂直な平面において円形形状を有する外側表面を有する。管形状の芯部分は、ブラシの重量を減少する空の内部空間を含むが、ブラシ装置の他の構成要素が内部空間に一体化されることを可能にする。
【0017】
本発明の一実施形態によれば、ブラシは、ブラシ装置中に含まれる。ブラシ装置は、回転可能なブラシを回転するように構成された電気モーター、センサー、及び外力が回転可能なブラシに作用するときにセンサーから情報を受けとり、電気モーターを活性化するように構成された制御ユニットを含む。センサーは、外力が回転可能なブラシに作用するときに感知するか、又は他の手段によって動物の存在を検出するように構成されることができる。センサーは、例えばブラシの長手方向の回転軸まわりのブラシの回転、又は外力によるブラシの偏向又は偏位を検出するように配置されることができる。従って、かかるブラシは、ブラシを外力に供する動物が存在する期間のみ電気モーターによって回転されることができる。従って、電気エネルギーは、ブラシが使用されない期間は節約される。一実施形態によれば、電気モーター及びセンサーは、芯部分の空の内部空間に配置されることができる。ブラシ装置は、電気エネルギーが電気モーターに供給されないオフ位置、及び外力が回転可能なブラシ装置に作用するときに電気エネルギーが電気モーターに供給されるオン位置に設定可能な電気スイッチを含むことができる。かかる電気スイッチによってブラシ装置を活性化したり、不活性化したりすることが容易である。別の実施形態によれば、電気モーターは、ブラシの側の一つに、ブラシの長手方向の回転軸に沿って配置される。好ましくは、モーターは、ブラシが支持される側に配置される。
【0018】
本発明の一実施形態によれば、ブラシは、支持構造に取り付けられた支持アームによって支持される。この場合において、ブラシは、家畜小屋又は動物のための休息領域中の好適な位置に配置されることができる。ブラシ装置は、二つの直交する旋回軸のまわりのブラシの旋回運動を可能にするヒンジ装置を含むことができる。この場合において、一つの同じブラシは、最適な方法で動物の実質的に全ての表面に対して、動物の側部、背中、及び上部に当接するように操作可能であることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
本発明は、添付図面を参照して一例として開示される好ましい実施形態によってより詳細に説明される。
【0020】
図1図1は、本発明によるブラシ装置の一実施形態を示す。
図2図2は、本発明によるブラシ装置の別の実施形態を示す。
図3図3は、本発明の第一実施形態によるブラシの横断面図を示す。
図4図4は、ブラシの芯部分への保護要素の取り付けの一実施形態を示す。
図5図5は、本発明の第二実施形態によるブラシの横断面図を示す。
図6図6は、本発明の第三実施形態によるブラシの横断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1は、動物1によって使用されるブラシ装置を示す。ブラシ装置は、壁、柱、梁などの支持構造2に取り付けられるブラケット3を含む。ブラシ装置は、ブラケット3に接続される支持アーム4を含む。支持アーム4は、装着状態で水平方向の範囲を有する第一直線部分、第二湾曲部分、及び装着状態で垂直方向の範囲を有する短い第三直線部分を含む。支持アーム4は、ブラケット3に接続される第一端を含む。支持アーム4は、ヒンジ装置5によって円柱形形状ブラシ6に接続される第二端を含む。ブラシは、以下でより詳細に記載される少なくとも一つの保護要素13を与えられている。ヒンジ装置5は、支持アーム4に対して旋回軸5a,5bのまわりのブラシ6の旋回運動を可能にする二つの直交旋回軸5a,5bを含む。ブラシ6は、第一端6aと第二端6bの間に長手方向の長さを有する。ブラシ6は、外力がブラシ6に全く作用しないときに下方に垂直に垂れ下がる。この位置では、ブラシの第二端6bは、ブラシ6の第一端6aの下に垂直に位置される。ブラシ6は、回転軸6cのまわりに回転自在に配置される。
【0022】
電気スイッチ7は、ブラケット3に配置される。電気スイッチ7は、オフ位置及びオン位置に設定可能な回転つまみ又はボタンを含む。ブラシ6を駆動する概略的に示された電気モーター8、及び外力がブラシ6に作用するときに感知する概略的に示されたセンサー9が、ブラシ6の内部空間に配置される。概略的に示される制御ユニット10は、外力がブラシ6に作用することを示す情報をセンサー9から受けるときに電気モーター8を活性化するように構成される。示された実施形態では、制御ユニット10は、支持アーム4の内部空間に配置される。
【0023】
図2は、動物1によって使用されるブラシ装置の別の実施形態を示す。ブラシ装置は、壁、柱、梁などの支持構造2に取り付けられるブラケット3を含む。ブラシ装置は、支持アーム4が旋回軸5bのまわりで旋回可能であるように第一旋回手段5’によってブラケット3に旋回可能に接続された支持アーム4を含む。支持アーム4は、装着状態で水平方向の範囲を有する第一直線部分、第二湾曲部分、及び短い第三直線部分を含む。支持アーム4は、ブラケット3に接続される第一端を含む。支持アーム4は、第二旋回手段5”によって円柱形形状のブラシ6に接続される第二端を含む。第二旋回手段5”は、旋回軸5bに直交したり又は少なくとも直交に近いような旋回軸5bとは異なり、旋回軸5aのまわりでブラシ6を旋回することを可能にする。従って、組み合わせると、第一旋回手段5’及び第二旋回手段5”を含む旋回装置5は、支持体2に対する旋回軸5a,5bのまわりのブラシ6の旋回運動を可能にする。ブラシ6は、第一端と第二端の間で長手方向の範囲を有し、第二旋回手段5”において支持アーム4によって吊り下げられる電気モーター8によって回転軸6cのまわりに回転自在に配置される。モーター8の回転は、センサー9に接続された制御ユニット10によって制御される。センサー9は、動物がブラシを変位させたり、又は回転させたりするように外力がブラシ6に作用するときに感知する。センサーは、例えば外力によるブラシの傾斜又は回転を検出する傾斜センサー又は回転センサーであることができる。
【0024】
図3は、第一実施形態によるブラシ6の横断面図を示す。ブラシ6は、管形状を有する芯部分11を含む。芯部分は、ブラシ6の回転軸6cに対して垂直な平面において円形形状を有する外側表面11aを含む。芯部分11の外側表面11aは、ブラシ6の回転軸6cから第一半径方向距離rに配置される。電気モーター8及びセンサー9は、一実施形態によれば、芯部分11の内部空間に配置されることができる。多数の剛毛12が第一端12aで芯部分11に接続されている。剛毛12は、第一端12aから第二自由端12bまでの実質的に半径方向の範囲を有する。剛毛12bの第二端は、回転軸6cから第二半径方向距離rに位置される。
【0025】
示された実施形態では、四つの可撓性保護要素13が、芯部分11の周囲のまわりに規則的な間隔で取り付けられている。各保護要素13は、プレート又はシート形状である。各保護要素13は、芯部分11に取り付けられる内側縁部分13aを含む。示された実施形態では、内側縁部分13aは、好適な取り付け手段によって芯部分11の長手方向溝11bに取り付けられる。取り付け手段は、溶接、接着剤、又は機械的固定手段による固定を含むことができる。一例として、保護要素は、機械的な取り付けを得るために芯部分と係合するように構成される。図4では、かかる機械的取り付け手段の一代替例が横断面で示されている。保護要素13は、その内側縁部分13aに沿って湾曲部を形成するためにその長さに沿って折り曲げられる。芯部分は、その長手方向長さに沿ってC形状の凹所の形で対応する長手方向溝11bを含む。保護要素の湾曲部は、芯部分の凹所に挿入され、従って半径方向に機械的に固定される。
【0026】
図3では、保護要素は、ブラシの回転中心から半径方向範囲rを有し、毛案内表面部分13bを形成する外側部分を含む。毛案内表面部分13bは、ブラシの回転方向Rにおいて保護要素の側部上の保護要素の外側部分に形成される。従って、毛案内表面部分13bは、回転軸6cから第三半径方向距離rで保護要素の外側部分に配置されることができる。保護要素13は、芯部分11の外側表面11aのまわりに規則的な間隔で取り付けられる。プレート形状の保護要素13は、例えば可撓性を有するプラスチック材料、ゴム材料、又は繊維材料から作られることができる。示された実施形態では、毛案内表面部分13bを形成する保護要素は、ブラシ6の全長手方向長さに沿って回転軸6cから一定の半径方向の範囲を有する。毛案内表面部分13bは、芯部分11の外側表面11aによって規定される第一半径方向距離rの少なくとも2倍である回転軸6cからの第三半径方向距離rに位置されることができる。示された実施形態では、毛案内表面部分13bは、剛毛12の第二端12bによって規定される第二半径方向距離rより少し短い回転軸6cからの第三半径方向距離rに位置される。
【0027】
図5では、ブラシの別の実施形態が横断面で示されている。この実施形態は、保護要素が周囲の剛毛の半径方向範囲rと同程度又は同じである半径方向範囲rを有する点で図3に示されたものとは異なる。保護帯が剛毛と同じ又は同程度の長さを有するとき、毛は、保護帯に隣接する剛毛の中に侵入しないだろう。
【0028】
図6では、ブラシのさらに別の実施形態が横断面で示されている。この実施形態は、保護要素が周囲の剛毛の半径方向範囲rより大きい半径方向範囲rを有する点で図3及び5に示されたものとは異なる。従って、保護要素は、周囲の剛毛の外側に延び、毛案内表面はまた、剛毛12の第二端12bによって規定された第二半径方向距離rより長い第三半径方向距離rに位置されることができる。保護帯の半径方向範囲が長いほど、毛は、ブラシの剛毛の間に侵入しにくくなるだろうが、長すぎると、保護要素は、剛毛の上に曲がり、摩耗や起こりうる損傷を受けるかもしれない。保護帯は、半径方向において剛毛より少し短い範囲又は少し長い範囲にすることが有利である。
【0029】
動物が図1又は図2に示された例に記載されるようにブラシ6に押圧力を与えるとき、これは、センサー9によって検出される。センサーは、信号を制御ユニット10に送り、それは、電気モーター8を活性化する。電気モーターは、好適な運動伝達部材によって、芯部分11の回転運動を与える。剛毛12及び保護要素13は、芯部分11に固定して接続され、動物に対して回転運動を与える。少なくとも剛毛12の第二端12bは、動物の毛の中に侵入し、動物の皮膚と接触する。結果として、動物の毛は、剛毛12によって形成されたブラシ本体中に侵入するだろう。動物が長い毛を有する場合には、毛は、ブラシ本体中へ相対的に長い距離で侵入することがありうる。
【0030】
毛がブラシ本体にからまる危険は、ブラシ本体中への毛の侵入深さ、及び動物の毛の他の特性(例えば、毛がどれくらいきれいでどれくらいカールしているか)に関連する。示された実施形態では、回転する保護要素13の一つは、ブラシ本体12中に侵入する毛とほとんどすぐに接触する。毛案内表面部分13bの続く回転運動時に、それは、毛に沿ってその自由端に向かう方向に移動されるだろう。この移動時に、毛案内表面部分13bは、毛の侵入部分を連続的に半径方向外側に毛案内表面部分13bによって規定された半径方向位置に移動させる。毛案内表面部分13bによって規定された第三半径方向距離rは、毛が回転ブラシ6にからまる危険が実質的に除去される予め決定された半径方向距離である。これは、剛毛の外側端に近い位置であることができる。毛案内表面部分13bは、芯部分11の全長手方向長さに沿った範囲を有する。結果として、保護要素13は、ブラシ本体全体における毛のからまりを防止する。
【0031】
本発明は、記載された実施形態に制限されず、請求項の範囲内で自由に変更されることができる。保護要素の数は、例えば変化されることができ、保護要素は、異なる長さを持つことができ、又は芯部分の長手方向長さに沿って異なる長さを有することができる。ブラシ装置は、いかなるタイプのブラシ装置であってもよく、第二半径方向距離rは、全芯部分のまわりで、又はブラシの長手方向長さに沿って一定である必要はない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6