特許第6953574号(P6953574)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ キヤノン株式会社の特許一覧

特許6953574撮像装置、アクセサリ装置、撮像システムおよびこれらの制御方法
<>
  • 特許6953574-撮像装置、アクセサリ装置、撮像システムおよびこれらの制御方法 図000002
  • 特許6953574-撮像装置、アクセサリ装置、撮像システムおよびこれらの制御方法 図000003
  • 特許6953574-撮像装置、アクセサリ装置、撮像システムおよびこれらの制御方法 図000004
  • 特許6953574-撮像装置、アクセサリ装置、撮像システムおよびこれらの制御方法 図000005
  • 特許6953574-撮像装置、アクセサリ装置、撮像システムおよびこれらの制御方法 図000006
  • 特許6953574-撮像装置、アクセサリ装置、撮像システムおよびこれらの制御方法 図000007
  • 特許6953574-撮像装置、アクセサリ装置、撮像システムおよびこれらの制御方法 図000008
  • 特許6953574-撮像装置、アクセサリ装置、撮像システムおよびこれらの制御方法 図000009
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6953574
(24)【登録日】2021年10月1日
(45)【発行日】2021年10月27日
(54)【発明の名称】撮像装置、アクセサリ装置、撮像システムおよびこれらの制御方法
(51)【国際特許分類】
   G03B 17/14 20210101AFI20211018BHJP
   G02B 7/14 20210101ALI20211018BHJP
   G02B 7/02 20210101ALI20211018BHJP
   H04N 5/232 20060101ALI20211018BHJP
【FI】
   G03B17/14
   G02B7/14
   G02B7/02 E
   H04N5/232 450
   H04N5/232 030
【請求項の数】31
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2020-52438(P2020-52438)
(22)【出願日】2020年3月24日
(62)【分割の表示】特願2016-145147(P2016-145147)の分割
【原出願日】2016年7月25日
(65)【公開番号】特開2020-106864(P2020-106864A)
(43)【公開日】2020年7月9日
【審査請求日】2020年3月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110412
【弁理士】
【氏名又は名称】藤元 亮輔
(74)【代理人】
【識別番号】100104628
【弁理士】
【氏名又は名称】水本 敦也
(74)【代理人】
【識別番号】100121614
【弁理士】
【氏名又は名称】平山 倫也
(72)【発明者】
【氏名】杉田 淳
【審査官】 越河 勉
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−266595(JP,A)
【文献】 特開2003−153064(JP,A)
【文献】 特開2013−182118(JP,A)
【文献】 特開2012−053443(JP,A)
【文献】 特開2016−085423(JP,A)
【文献】 特開2016−011807(JP,A)
【文献】 特開2014−087567(JP,A)
【文献】 特開2000−068986(JP,A)
【文献】 特開2008−271075(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0257045(US,A1)
【文献】 中国特許出願公開第102055910(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03B 17/14
G02B 7/02−7/16
H04N 5/232
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクセサリ装置が取り付け可能な撮像装置であって、
第1の通信チャネルを介して第1のデータを受信し、第2の通信チャネルを介して第2のデータを送信するカメラ制御部を有し、
前記カメラ制御部は、第1の通信モードと第2の通信モードにより通信を行い、
前記第1の通信モードは、前記カメラ制御部が第1の信号レベルから第2の信号レベルへの第3の通信チャネルの信号レベルの変化に従って前記第1のデータを受信し、前記第1のデータの受信に従って前記第2のデータを送信する通信モードであり、
前記第2の通信モードは、前記カメラ制御部が前記第1の信号レベルから前記第2の信号レベルへの前記第3の通信チャネルの信号レベルの変化後、前記第3の通信チャネルの前記第2の信号レベルでの維持に従って前記第1のデータを受信し、前記第1のデータの受信に従って前記第2のデータを送信する通信モードであり、
前記第1の通信モードと前記第2の通信モードとで前記第1のデータのパリティビットの設定が互いに異なり、
前記第1の通信モードの前記パリティビットの設定では、前記パリティビットは偶数パリティまたは奇数パリティであり、
前記第2の通信モードの前記パリティビットの設定では、前記パリティビットは含まれず、
前記パリティビットは、前記第2の信号レベルのスタートビットと、それに続く8ビットのデータとからなる前記第1のデータの後に付加されていることを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記カメラ制御部は、前記第1のデータのパリティエラーを検出することで該カメラ制御部と前記アクセサリ装置との通信モードの不一致を検出することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記カメラ制御部は、前記通信モードの不一致を検出することに応じて、該カメラ制御部と前記アクセサリ装置との前記通信モードを一致させる処理を行うことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記カメラ制御部は、該カメラ制御部の通信モードが前記第1の通信モードである場合に前記通信モードの不一致を検出したときは、前記処理として、前記アクセサリ装置の通信モードを前記第1の通信モードに切り替える処理を行うことを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記カメラ制御部は、該カメラ制御部の通信モードが前記第2の通信モードにある場合に前記通信モードの不一致を検出したときは、前記処理として、前記カメラ制御部の通信モードを前記第1の通信モードに切り替える処理を行うことを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記第1のモードおよび前記第2のモードによって実現される通信は、調歩同期式通信であることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記第1のモードおよび前記第2のモードにおける、前記第1の通信チャネルと前記第2の通信チャネルを介した通信は、調歩同期式通信であり、
前記カメラ制御部は、
前記第1の通信モードでは、通信待機要求を付加した前記第1のデータを前記アクセサリ装置から受信し、
前記第2の通信モードでは、前記通信待機要求を付加せずに前記第1のデータを前記アクセサリ装置から受信し、
前記第1の通信モードでは、前記通信待機要求が解除されるまでは前記アクセサリ装置に通信要求を通知せず、
前記第2の通信モードでは、所定量の前記通信が行われるまで、前記第2の信号レベルでの前記第3の通信チャネルの信号レベルの維持によって、前記アクセサリ装置への前記通信要求の通知を続け、前記所定量の前記通信が行われることに応じて該カメラ制御部の通信モードを前記第1の通信モードに切り替えることを特徴とする請求項3から5のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項8】
前記カメラ制御部は、前記第1の通信モードにおいて通信モードの不一致を検出したときは、前記処理として、前記通信要求を所定時間の間、前記アクセサリ装置に通知しないことで該アクセサリ装置を前記第1の通信モードに切り替える処理を行うことを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
【請求項9】
前記カメラ制御部は、前記第1及び第2の通信モードにおいて、前記アクセサリ装置に要求を送信し、該送信に応じて前記アクセサリ装置から前記第1のデータを受信する場合に、当該第1のデータのパリティビットの設定は、前記第1のデータによらず前記アクセサリ装置の通信モードに応じて異なることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項10】
前記カメラ制御部は、前記第2の通信モードにおいて、前記第2の信号レベルでの前記第3のデータ通信チャネルの信号レベルの維持中、前記第1のデータを受信し続けることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項11】
前記カメラ制御部は、前記第2の通信モードにおいて、前記第2の信号レベルでの前記第3のデータ通信チャネルの維持後、前記第2の信号レベルから前記前記第1の信号レベルへの前記第3のデータ通信チャネルの信号レベルの変化に従って前記第1のデータの受信を停止することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項12】
前記パリティビットの後の前記第1のデータ通信チャネルの信号レベルは、前記第1の信号レベルであることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項13】
前記第1の通信モードでは、前記第1の信号レベルのストップビットが前記パリティビットに続き、
前記第2の通信モードでは、前記第1の信号レベルのストップビットが前記第1のデータに続くことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項14】
撮像装置に取り付け可能に装着されるアクセサリ装置であって、
第1の通信チャネルを介して第1のデータを送信し、第2の通信チャネルを介して第2のデータを受信するアクセサリ制御部を有し、
前記アクセサリ制御部は、第1の通信モードと第2の通信モードにより通信を行い、
前記第1の通信モードは、前記アクセサリ制御部が第1の信号レベルから第2の信号レベルへの第3の通信チャネルの信号レベルの変化に従って前記第1のデータを送信し、前記第1のデータの送信に従って前記第2のデータを受信する通信モードであり、
前記第2の通信モードは、前記アクセサリ制御部が前記第1の信号レベルから前記第2の信号レベルへの前記第3の通信チャネルの信号レベルの変化後、前記第3の通信チャネルの前記第2の信号レベルでの維持に従って前記第1のデータを送信する通信モードであり、
前記第1の通信モードと前記第2の通信モードとで前記第1のデータのパリティビットの設定が互いに異なり、
前記第1の通信モードの前記パリティビットの設定では、前記パリティビットは偶数パリティまたは奇数パリティであり、
前記第2の通信モードの前記パリティビットの設定では、前記パリティビットは含まれず、
前記パリティビットは、前記第2の信号レベルのスタートビットと、それに続く8ビットのデータとからなる前記第1のデータの後に付加されていることを特徴とするアクセサリ装置。
【請求項15】
前記アクセサリ制御部は、前記第1のデータのパリティエラーを検出することで該アクセサリ装置と前記撮像装置との通信モードの不一致を検出した前記撮像装置からの通信モードの切替え要求に応じて該アクセサリ制御部の通信モードを切り替えることを特徴とする請求項14に記載のアクセサリ装置。
【請求項16】
前記アクセサリ制御部は、前記第1の通信モードにおいて前記通信モードの不一致を検出した前記撮像装置からの前記切替え要求に応じて、該アクセサリ制御部の通信モードを前記第1の通信モードに切り替えることを特徴とする請求項15に記載のアクセサリ装置。
【請求項17】
前記第1のモードおよび前記第2のモードによって実現される通信は、調歩同期式通信であることを特徴とする請求項14から16のいずれか一項に記載のアクセサリ装置。
【請求項18】
前記第1のモードおよび前記第2のモードにおける、前記第1の通信チャネルと前記第2の通信チャネルを介した通信は、調歩同期式通信であり、
前記アクセサリ制御部は、
前記第1の通信モードでは、前記撮像装置に通信要求の通知を禁止する通信待機要求を付加した前記第1のデータを前記撮像装置に送信し、
前記第2の通信モードでは、前記撮像装置から前記通信要求が通知されている間は前記通信待機要求を付加せずに前記第1のデータを前記撮像装置に送信することを特徴とする請求項17に記載のアクセサリ装置。
【請求項19】
前記アクセサリ制御部は、前記第1の通信モードにおいて通信モードの不一致を検出した前記撮像装置から前記通信要求が所定時間の間、通知されないことに応じて、該アクセサリ制御部の通信モードを前記第1の通信モードに切り替える処理を行うことを特徴とする請求項18に記載のアクセサリ装置
【請求項20】
前記アクセサリ制御部は、撮像装置データの異常を検出した場合は、前記撮像装置にパリティエラーを検出させるように生成した前記第1のデータを送信することを特徴とする請求項14から19のいずれか一項に記載のアクセサリ装置。
【請求項21】
前記アクセサリ制御部は、前記第1及び第2の通信モードにおいて、前記撮像装置に、前記第1のデータを送信する場合に、当該第1のデータのパリティビットの設定は、前記第1のデータによらず前記アクセサリ制御部の通信モードに応じて異なることを特徴とする請求項14から20のいずれか一項に記載のアクセサリ装置。
【請求項22】
前記アクセサリ制御部は、前記第2の通信モードにおいて、前記第2の信号レベルでの前記第3のデータ通信チャネルの信号レベルの維持中、前記第1のデータを送信し続けることを特徴とする請求項14から20のいずれか一項に記載のアクセサリ装置。
【請求項23】
前記アクセサリ制御部は、前記第2の通信モードにおいて、前記第2の信号レベルでの前記第3のデータ通信チャネルの維持後、前記第2の信号レベルから前記第1の信号レベルへの前記第3のデータ通信チャネルの信号レベルの変化に従って前記第1のデータの送信を停止することを特徴とする請求項14から20のいずれか一項に記載のアクセサリ装置。
【請求項24】
前記パリティビットの後の前記第1のデータ通信チャネルの信号レベルは、前記第1の信号レベルであることを特徴とする請求項14から20のいずれか一項に記載のアクセサリ装置。
【請求項25】
前記第1の通信モードでは、前記第1の信号レベルのストップビットが前記パリティビットに続き、
前記第2の通信モードでは、前記第1の信号レベルのストップビットが前記第1のデータに続くことを特徴とする請求項14から20のいずれか一項に記載のアクセサリ装置。
【請求項26】
前記アクセサリ制御部は、前記第2の通信モードにおいて、前記第1のデータの送信に従って前記第2のデータを受信することを特徴とする請求項14から20のいずれか一項に記載のアクセサリ装置。
【請求項27】
前記アクセサリ制御部は、
前記第1の通信モードでは、通信待機要求が解除されるまでは通信要求を受信せず、
前記第2の通信モードでは、所定量の前記通信が行われるまで、前記第2の信号レベルでの前記第3の通信チャネルの信号レベルの維持に従って、前記撮像装置からの前記通信要求を受信し続けることを特徴とする請求項14から20のいずれか一項に記載のアクセサリ装置。
【請求項28】
前記アクセサリ制御部は、
前記第1のデータの送信に従って前記アクセサリ制御部が前記第2のデータを受信する前記第1の通信モードにおいて、
前記撮像装置が前記アクセサリ制御部から送信された前記第1のデータを受信することに従って、前記撮像装置が送信する前記前記第2のデータを受信することを特徴とする請求項14から20のいずれか一項に記載のアクセサリ装置。
【請求項29】
撮像装置と該撮像装置に取り付け可能なアクセサリ装置とを含む撮像システムであって、
前記撮像装置および前記アクセサリ装置はそれぞれ、第1の通信チャネルを介して第1のデータを受信し、第2の通信チャネルを介して第2のデータを送信するカメラ制御部および前記第1の通信チャネルを介して前記第1のデータを送信し、前記第2の通信チャネルを介して前記第2のデータを受信するアクセサリ制御部を有し、
前記カメラ制御部および前記アクセサリ制御部は第1の通信モードと第2の通信モードにより通信を行い、
前記第1の通信モードは、前記カメラ制御部が第1の信号レベルから第2の信号レベルへの第3の通信チャネルの信号レベルの変化に従って前記第1のデータを受信し、前記第1のデータの受信に従って前記第2のデータを送信する通信モードであり、
前記第2の通信モードは、前記カメラ制御部が前記第1の信号レベルから前記第2の信号レベルへの前記第3の通信チャネルの信号レベルの変化後、前記第3の通信チャネルの前記第2の信号レベルでの維持に従って前記第1のデータを受信し、前記第1のデータの受信に従って前記第2のデータを送信する通信モードであり、
前記第1の通信モードと前記第2の通信モードとで前記第1のデータのパリティビットの設定が互いに異なり、
前記第1の通信モードの前記パリティビットの設定では、前記パリティビットは偶数パリティまたは奇数パリティであり、
前記第2の通信モードの前記パリティビットの設定では、前記パリティビットは含まれず、
前記パリティビットは、前記第2の信号レベルのスタートビットと、それに続く8ビットのデータとからなる前記第1のデータの後に付加されていることを特徴とする撮像システム。
【請求項30】
アクセサリ装置が取り付け可能な撮像装置の制御方法であって、
第1の通信チャネルを介して第1のデータを受信し、第2の通信チャネルを介して第2のデータを送信するステップを有し、
前記撮像装置および前記アクセサリ装置の間で第1の通信モードと第2の通信モードにより通信が行われ、
前記第1の通信モード、第1の信号レベルから第2の信号レベルへの第3の通信チャネルの信号レベルの変化に従って前記第1のデータ受信され、前記第1のデータの受信に従って前記第2のデータ送信され
前記第2の通信モード、前記第1の信号レベルから前記第2の信号レベルへの前記第3の通信チャネルの信号レベルの変化後、前記第3の通信チャネルの前記第2の信号レベルでの維持に従って前記第1のデータ受信され、前記第1のデータの受信に従って前記第2のデータ送信され
前記撮像装置に、前記アクセサリ装置から、前記第1の通信モードと前記第2の通信モードとで前記第1のデータのパリティビットの設定が互いに異なり、
前記第1の通信モードの前記パリティビットの設定では、前記パリティビットは偶数パリティまたは奇数パリティであり、
前記第2の通信モードの前記パリティビットの設定では、前記パリティビットは含まれず、
前記パリティビットは、前記第2の信号レベルのスタートビットと、それに続く8ビットのデータとからなる前記第1のデータの後に付加されていることを特徴とする撮像装置の制御方法。
【請求項31】
撮像装置に取り付け可能に装着されるアクセサリ装置の制御方法であって、
第1の通信チャネルを介して第1のデータを送信し、第2の通信チャネルを介して第2のデータを受信するステップを有し、
前記アクセサリ装置および前記撮像装置の間で第1の通信モードと第2の通信モードにより通信が行われ、
前記第1の通信モード、第1の信号レベルから第2の信号レベルへの第3の通信チャネルの信号レベルの変化に従って前記第1のデータ送信され、前記第1のデータの送信に従って前記第2のデータ受信され
前記第2の通信モード、前記第1の信号レベルから前記第2の信号レベルへの前記第3の通信チャネルの信号レベルの変化後、前記第3の通信チャネルの前記第2の信号レベルでの維持に従って前記第1のデータ送信され
前記第1の通信モードと前記第2の通信モードとで前記第1のデータのパリティビットの設定が互いに異なり、
前記第1の通信モードの前記パリティビットの設定では、前記パリティビットは偶数パリティまたは奇数パリティであり、
前記第2の通信モードの前記パリティビットの設定では、前記パリティビットは含まれず、
前記パリティビットは、前記第2の信号レベルのスタートビットと、それに続く8ビットのデータとからなる前記第1のデータの後に付加されていることを特徴とするアクセサリ装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,相互に通信が可能な撮像装置(以下、カメラ本体という)と交換レンズ等のアクセサリ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
アクセサリ装置が着脱可能なカメラ本体を含むアクセサリ交換型カメラシステムでは、カメラ本体がアクセサリ装置(以下、交換レンズとする)を制御したりアクセサリ装置がその制御や撮像に必要なデータをカメラ本体に提供したりするための通信が行われる。カメラ本体と交換レンズとの間でやり取りされるデータが多くなると、通信速度の高速化が求められる。
【0003】
特許文献1には、カメラ本体と交換レンズ間の通信の高速化および通信データの増加に対応するため、通常通信モードとバースト通信モードとを切り替え可能なカメラシステムが開示されている。バースト通信モードでは、交換レンズにおいて複数のデータを一旦複数のレジスタに記憶した後に一括してカメラ本体に送信することにより、通信待機処理(BUSY処理)を行う必要がない高速なデータ通信(バースト通信)が可能である。
【0004】
一方、通信速度の高速化に伴って通信伝送路で発生したノイズの影響による通信エラーが起こり易くなる。特許文献2には、カメラ本体と交換レンズとの間でのシリアル通信に通信エラーが起こったときに、該通信エラーを検出して通信を初期化する処理が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−037824号公報
【特許文献2】特開平11−338029号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1にて開示されたカメラシステムでは、通信伝送路で生じたノイズ成分が原因となって、交換レンズがカメラ本体からバースト通信モードへの切替えが要求されたものと誤認識して誤ってバースト通信を行うおそれがある。逆にカメラ本体がバースト通信モードへの切替えを要求したにもかかわらず、交換レンズがバースト通信を行わないおそれもある。このようないわゆる通信モードの不一致は、特許文献2にて開示された処理を行うとしても、カメラ本体が交換レンズに対して通信モードを確認する通信を行うまで検出することができない。
【0007】
本発明は、撮像装置とアクセサリ装置との間での通信モードの不一致を素早く検出することができるようにした撮像装置およびアクセサリ装置等を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一側面としての撮像装置は、アクセサリ装置が取り付け可能な撮像装置であって、第1の通信チャネルを介して第1のデータを受信し、第2の通信チャネルを介して第2のデータを送信するカメラ制御部を有し、前記カメラ制御部は、第1の通信モードと第2の通信モードにより通信を行い、前記第1の通信モードは、前記カメラ制御部が第1の信号レベルから第2の信号レベルへの第3の通信チャネルの信号レベルの変化に従って前記第1のデータを受信し、前記第1のデータの受信に従って前記第2のデータを送信する通信モードであり、前記第2の通信モードは、前記カメラ制御部が前記第1の信号レベルから前記第2の信号レベルへの前記第3の通信チャネルの信号レベルの変化後、前記第3の通信チャネルの前記第2の信号レベルでの維持に従って前記第1のデータを受信し、前記第1のデータの受信に従って前記第2のデータを送信する通信モードであり、前記第1の通信モードと前記第2の通信モードとで前記第1のデータのパリティビットの設定が互いに異なり、前記第1の通信モードの前記パリティビットの設定では、前記パリティビットは偶数パリティまたは奇数パリティであり、前記第2の通信モードの前記パリティビットの設定では、前記パリティビットは含まれず、前記パリティビットは、前記第2の信号レベルのスタートビットと、それに続く8ビットのデータとからなる前記第1のデータの後に付加されていることを特徴とする。
【0009】
本発明の他の一側面としてのアクセサリ装置は、撮像装置に取り付け可能に装着されるアクセサリ装置であって、第1の通信チャネルを介して第1のデータを送信し、第2の通信チャネルを介して第2のデータを受信するアクセサリ制御部を有し、前記アクセサリ制御部は、第1の通信モードと第2の通信モードにより通信を行い、前記第1の通信モードは、前記撮像装置のカメラ制御部が第1の信号レベルから第2の信号レベルへの第3の通信チャネルの信号レベルの変化に従って前記第1のデータを受信し、前記第1のデータの受信に従って前記第2のデータを送信する通信モードであり、前記第2の通信モードは、前記カメラ制御部が前記第1の信号レベルから前記第2の信号レベルへの前記第3の通信チャネルの信号レベルの変化後、前記第3の通信チャネルの前記第2の信号レベルでの維持に従って前記第1のデータを受信し、前記第1のデータの受信に従って前記第2のデータを送信する通信モードであり、前記第1の通信モードと前記第2の通信モードとで前記第1のデータのパリティビットの設定が互いに異なり、前記第1の通信モードの前記パリティビットの設定では、前記パリティビットは偶数パリティまたは奇数パリティであり、前記第2の通信モードの前記パリティビットの設定では、前記パリティビットは含まれず、前記パリティビットは、前記第2の信号レベルのスタートビットと、それに続く8ビットのデータとからなる前記第1のデータの後に付加されていることを特徴とする。
【0010】
なお、上記撮像装置とアクセサリ装置とを含む撮像システムも、本発明の他の一側面を構成する。
【0011】
本発明の他の一側面としての制御方法は、アクセサリ装置が取り付け可能な撮像装置の制御方法であって、第1の通信チャネルを介して第1のデータを受信し、第2の通信チャネルを介して第2のデータを送信するステップを有し、前記撮像装置および前記アクセサリ装置の間で第1の通信モードと第2の通信モードにより通信が行われ、前記第1の通信モード、第1の信号レベルから第2の信号レベルへの第3の通信チャネルの信号レベルの変化に従って前記第1のデータ受信され、前記第1のデータの受信に従って前記第2のデータ送信され、前記第2の通信モード、前記第1の信号レベルから前記第2の信号レベルへの前記第3の通信チャネルの信号レベルの変化後、前記第3の通信チャネルの前記第2の信号レベルでの維持に従って前記第1のデータ受信され、前記第1のデータの受信に従って前記第2のデータ送信され、前記第1の通信モードと前記第2の通信モードとで前記第1のデータのパリティビットの設定が互いに異なり、前記第1の通信モードの前記パリティビットの設定では、前記パリティビットは偶数パリティまたは奇数パリティであり、前記第2の通信モードの前記パリティビットの設定では、前記パリティビットは含まれず、前記パリティビットは、前記第2の信号レベルのスタートビットと、それに続く8ビットのデータとからなる前記第1のデータの後に付加されていることを特徴とする。
【0012】
本発明の他の一側面としての制御方法は、撮像装置に取り付け可能に装着されるアクセサリ装置の制御方法であって、第1の通信チャネルを介して第1のデータを送信し、第2の通信チャネルを介して第2のデータを受信するステップを有し、前記アクセサリ装置および前記撮像装置の間で第1の通信モードと第2の通信モードにより通信が行われ、前記第1の通信モード、第1の信号レベルから第2の信号レベルへの第3の通信チャネルの信号レベルの変化に従って前記第1のデータ受信され、前記第1のデータの受信に従って前記第2のデータ送信され、前記第2の通信モード、前記第1の信号レベルから前記第2の信号レベルへの前記第3の通信チャネルの信号レベルの変化後、前記第3の通信チャネルの前記第2の信号レベルでの維持に従って前記第1のデータ受信され、前記第1のデータの受信に従って前記第2のデータ送信され、前記第1の通信モードと前記第2の通信モードとで前記第1のデータのパリティビットの設定が互いに異なり、前記第1の通信モードの前記パリティビットの設定では、前記パリティビットは偶数パリティまたは奇数パリティであり、前記第2の通信モードの前記パリティビットの設定では、前記パリティビットは含まれず、前記パリティビットは、前記第2の信号レベルのスタートビットと、それに続く8ビットのデータとからなる前記第1のデータの後に付加されていることを特徴とする。

【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、通信モードごとにパリティビットの設定を異ならせることにより、アクセサリデータのパリティエラーを検出すれば通信モードの撮像装置とアクセサリ装置との不一致を検出することができる。このため、撮像装置とアクセサリ装置との通信モードが一致した状態に素早く復帰させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施例1であるカメラ本体と交換レンズの構成を示すブロック図。
図2】実施例1における通信回路の構成を示すブロック図。
図3】実施例1におけるレンズデータ送受信部の構成を示すブロック図。
図4】実施例1におけるカメラ本体と交換レンズとの間でやり取りされる通信信号波形を示す図。
図5】実施例1における通信モード不一致の検出から通信モード一致状態への復帰までの処理を説明する図。
図6】実施例1においてカメラマイコンおよびレンズマイコンが行う処理を示すフローチャート。
図7】本発明の実施例2におけるDCLエラーの検出から正常状態への復帰までの処理を説明する図。
図8】実施例2においてカメラマイコンおよびレンズマイコンが行う処理を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【実施例1】
【0016】
図1には、本発明の実施例1である撮像装置としてのカメラ本体200とこれに取り外し可能に装着されたアクセサリ装置としての交換レンズ100とを含む撮像システム(以下、カメラシステムという)の構成を示している。
【0017】
カメラ本体200と交換レンズ100は、それぞれが有する後述する通信部を介して制御命令や内部情報の伝送を行う。それぞれの通信部はともに複数の通信形式をサポートしており、通信するデータの種類や通信目的に応じて互いに同期して同一の通信フォーマットに切り替えることにより、様々な状況に対する最適な通信フォーマットを選択することが可能となっている。
【0018】
まず、交換レンズ100とカメラ本体200の具体的な構成について説明する。交換レンズ100とカメラ本体200は、結合機構であるマウント300を介して機械的および電気的に接続されている。交換レンズ100は、マウント300に設けられた電源端子部(図示せず)を介してカメラ本体200から電源の供給を受け、後述する各種アクチュエータやレンズマイクロコンピュータ(以下、レンズマイコンという)111を動作させる。また、交換レンズ100とカメラ本体200は、マウント300に設けられた通信端子部(図2に示す)を介して相互に通信を行う。
【0019】
交換レンズ100は、撮像光学系を有する。撮像光学系は、被写体OBJ側から順に、フィールドレンズ101と、変倍を行う変倍レンズ102と、光量を調節する絞りユニット114と、防振レンズ103と、焦点調節を行うフォーカスレンズ104とを含む。
【0020】
変倍レンズ102とフォーカスレンズ104はそれぞれ、レンズ保持枠105,106により保持されている。レンズ保持枠105,106は、不図示のガイド軸により図中に破線で示した光軸方向に移動可能にガイドされており、それぞれステッピングモータ107,108によって光軸方向に駆動される。ステッピングモータ107,108はそれぞれ、駆動パルスに同期して変倍レンズ102およびフォーカスレンズ104を移動させる。
【0021】
防振レンズ103は、撮像光学系の光軸に直交する方向に移動することで、手振れ等に起因する像振れを低減する。
【0022】
レンズマイコン111は、交換レンズ100内の各部の動作を制御するアクセサリ制御部である。レンズマイコン111は、アクセサリ通信部としてのレンズデータ送受信部112bを介して、カメラ本体200から送信された制御コマンドを受信し、レンズデータ(アクセサリデータ)の通信要求(以下、送信要求という)を受ける。また、レンズマイコン111は、制御コマンドに対応するレンズ制御を行い、レンズデータ送受信部112bを介して送信要求に対応するレンズデータをカメラ本体200に送信する。レンズマイコン111は、コンピュータプログラムとしての通信制御プログラムに従ってカメラ本体200内の後述するカメラマイクロコンピュータ205との通信に関する動作を行う。
【0023】
本実施例では、レンズマイコン111とカメラマイクロコンピュータ(以下、カメラマイコンという)205との間の通信方式として調歩同期式通信を採用している。また、レンズマイコン111は、制御コマンドのうち変倍やフォーカシングに関するコマンドに応答してズーム駆動回路119およびフォーカス駆動回路120に駆動信号を出力してステッピングモータ107,108を駆動させる。これにより、変倍レンズ102による変倍動作を制御するズーム制御やフォーカスレンズ104による焦点調節動作を制御するAF(オートフォーカス)制御が行われる。
【0024】
交換レンズ100は、ユーザにより回転操作可能なマニュアルフォーカスリング130と、該マニュアルフォーカスリング130の回転操作量を検出するフォーカスエンコーダ131とを有する。レンズマイコン111は、フォーカスエンコーダ131により検出されたマニュアルフォーカスリング130の回転操作量に応じてフォーカス駆動回路120にステッピングモータ108を駆動させてフォーカスレンズ104を移動させる。これにより、MF(マニュアルフォーカス)が行われる。
【0025】
絞りユニット114は、絞り羽根114a,114bを備えて構成される。絞り羽根114a,114bの状態は、ホール素子115により検出され、増幅回路122およびA/D変換回路123を介してレンズマイコン111に入力される。レンズマイコン111は、A/D変換回路123からの入力信号に基づいて絞り駆動回路121に駆動信号を出力して絞りアクチュエータ113を駆動させる。これにより、絞りユニット114による光量調節動作を制御する。
【0026】
さらに、レンズマイコン111は、交換レンズ100内に設けられた振動ジャイロ等の不図示の振れセンサにより検出された振れに応じて、防振駆動回路125を介して防振アクチュエータ126を駆動する。これにより、防振レンズ103の移動を制御する防振動作が行われる。なお、防振アクチュエータ126の駆動に先立って、防振レンズ103を初期位置にロック保持するためのロック機構が解除される。
【0027】
カメラ本体200は、CCDセンサやCMOSセンサ等の撮像素子201と、A/D変換回路202と、信号処理回路203と、記録部204と、カメラマイクロコンピュータ(以下、カメラマイコンという)205と、表示部206とを有する。
【0028】
撮像素子201は、交換レンズ100内の撮像光学系により形成された被写体像を光電変換して電気信号(アナログ信号)を出力する。A/D変換回路202は、撮像素子201からのアナログ信号をデジタル信号に変換する。信号処理回路203は、A/D変換回路202からのデジタル信号に対して各種画像処理を行って映像信号を生成する。信号処理回路203は、映像信号から被写体像のコントラスト状態、つまり撮像光学系の焦点状態を示すフォーカス情報や露出状態を表す輝度情報も生成する。信号処理回路203は、映像信号を表示部206に出力し、表示部206は映像信号を構図やピント状態等の確認に用いられるライブビュー画像として表示する。また、信号処理回路203は、映像信号を記録部204に出力し、記録部204は映像信号を記録する。
【0029】
メモリ(記憶部)210は、DDR(Double Data Rate SDRAM)等により構成される。メモリ210は、撮像素子201により得られたデジタル撮像信号または画像処理回路203により生成された映像信号を格納したり、レンズマイコン111から受信したレンズデータを格納したりする。
【0030】
カメラ制御部としてのカメラマイコン205は、不図示の撮像指示スイッチおよび各種設定スイッチ等を含むカメラ操作部207からの入力に応じてカメラ本体200の制御を行う。また、カメラマイコン205は、カメラデータ送受信部208bを介して、不図示のズームスイッチの操作に応じてズームレンズ102の変倍動作に関する制御コマンドをレンズマイコン111に送信する。さらに、カメラマイコン205は、カメラデータ送受信部208bを介して、輝度情報に応じた絞りユニット114の光量調節動作やフォーカス情報に応じたフォーカスレンズ104の焦点調節動作に関する制御コマンドをレンズマイコン111に送信する。カメラマイコン205は、コンピュータプログラムとしての通信制御プログラムに従ってレンズマイコン111との通信に関する動作を行う。
【0031】
次に、図2を用いてカメラ本体200(カメラマイコン205)と交換レンズ100(レンズマイコン111)との間で構成される通信回路とこれらの間で行われる通信について説明する。カメラマイコン205は、レンズマイコン111との間での通信方式や通信設定を管理する機能と、レンズマイコン111に対して送信要求等の通知を行う機能とを有する。また、レンズマイコン111は、レンズデータを生成する機能と該レンズデータを送信する機能とを有する。
【0032】
カメラマイコン205はカメラ通信インタフェース回路208aを有し、レンズマイコン111はレンズ通信インタフェース回路112aを有する。カメラマイコン205(カメラデータ送受信部208b)とレンズマイコン111(レンズデータ送受信部112b)は、マウント300に設けられた通信端子部(図中に3つの四角形で示す)と上記通信インタフェース回路208a,112aを介して通信を行う。本実施例では、カメラマイコン205とレンズマイコン111は、3つのチャネルを用いた(3線式の)調歩同期式シリアル通信を行う。カメラデータ送受信部208bとカメラ通信インタフェース回路208aとによりカメラ通信部112が構成され、レンズデータ送受信部112bとレンズ通信インタフェース回路112aとによりアクセサリ通信部としてのレンズ通信部112が構成される。
【0033】
上記3つのチャネルは、通信要求チャネルとしての送信要求チャネルと、第1のデータ通信チャネルと、第2のデータ通信チャネルとから構成される。送信要求チャネルは、カメラマイコン205からレンズマイコン111へのレンズデータの送信要求の通知に用いられる。送信要求の通知は送信要求チャネルでの信号レベル(電圧レベル)をHigh(第1のレベル)とLow(第2のレベル)との間で切り替えることで行う。以下の説明では、送信要求チャネルに供給される信号を送信要求信号RTSという。
【0034】
第1のデータ通信チャネルは、レンズマイコン111からカメラマイコン205へのレンズデータ送信に用いられる。以下の説明では、第1のデータ通信チャネルでレンズマイコン111からカメラマイコン205に信号として送信されるレンズデータ(アクセサリデータ)を、レンズデータ信号DLCという。第2のデータ通信チャネルは、カメラマイコン205からレンズマイコン111へのカメラデータ送信に用いられる。以下の説明では、第2のデータ通信チャネルでカメラマイコン205からレンズマイコン111に信号として送信されるカメラデータを、カメラデータ信号DCLという。
【0035】
送信要求信号RTSは、通信マスタとしてのカメラマイコン205から通信スレーブとしてのレンズマイコン111に送られる。カメラデータ信号DCLは、カメラマイコン205からレンズマイコン111への制御コマンドや送信要求コマンド等を含む。レンズデータ信号DLCは、レンズマイコン111からカメラマイコン205に送信される様々なデータを含む。カメラマイコン205とレンズマイコン111は、予め通信速度を設定し、この設定に沿った通信ビットレートで送受信を行う。通信ビットレートとは、1秒間に転送することができるデータ量を示し、単位はbps(bits per second)で表される。
【0036】
図3には、カメラマイコン205内のカメラデータ送受信部208bおよびレンズマイコン111内のレンズデータ送受信部112bの構成を示す。205aはカメラマイコン205の本体としてのカメラCPUである。301はRTS制御部であり、302はRAM等により構成された送信データ用バッファ(カメラデータバッファ)である。303はRAM等で構成された受信データ用バッファであり、304は上記バッファ302,303に対するデータの格納(バッファリング)と読み出しを制御するバッファ制御部である。
【0037】
一方、レンズマイコン111内において、111aはレンズマイコン111の本体としてのレンズCPUである。316はRTS検出部であり、311はRAM等により構成された受信データ用バッファである。312はRAM等で構成された送信データ用バッファ(アクセサリデータバッファ)であり、313は上記バッファ311,312へのデータ格納とデータ読み出しを制御するバッファ制御部である。
【0038】
カメラマイコン205からレンズマイコン111に送信されるカメラデータ信号DCLは送信データ用バッファ302に格納される。例えば、128バイトのカメラデータ信号DCLを送信する場合には、送信データ用バッファ302にこの128バイトのカメラデータ信号DCLを格納してから送信が開始される。バッファ制御部304は、送信データ用バッファ302から送信するカメラデータ信号DCLを1バイト(フレーム)毎に読み出す。そして、読み出されたカメラデータ信号DCLは、パラレル−シリアル変換部305にてパラレルデータ信号からシリアルデータ信号に変換され、第2のデータ通信チャネルでレンズマイコン111に送信される。
【0039】
カメラマイコン205から送信されたカメラデータ信号DCLは、レンズマイコン111内のシリアル−パラレル変換部314にてシリアルデータ信号からパラレルデータ信号に変換される。バッファ制御部313は、パラレルデータ信号に変換されたカメラデータ信号DCLを受信データ用バッファ311に格納する。
【0040】
レンズマイコン111からカメラマイコン205に送信されるレンズデータ信号DLCは送信データ用バッファ312に格納される。例えば、128バイトのレンズデータ信号DLCを送信する場合には、送信データ用バッファ312にこの128バイトのレンズデータ信号DLCを格納してから送信が開始される。バッファ制御部313は、送信データ用バッファ312から送信するレンズデータ信号DLCを1バイト(フレーム)毎に読み出す。そして、読み出されたレンズデータ信号DLCは、パラレル−シリアル変換部315にてパラレルデータ信号からシリアルデータ信号に変換され、第1のデータ通信チャネルでカメラマイコン205に送信される。
【0041】
レンズマイコン111から送信されたレンズデータ信号DLCは、カメラマイコン205内のシリアル−パラレル変換部306にてシリアルデータ信号からパラレルデータ信号に変換される。バッファ制御部304は、パラレルデータ信号に変換されたレンズデータ信号DLCを受信データ用バッファ303に格納する。受信データ用バッファ303に格納されたレンズデータ信号DLCは、カメラCPU205aにより受信データ用バッファ303から読み出され、該読み出されたデータはメモリ210に転送されて格納される。
【0042】
このような通信処理によりカメラマイコン205からレンズマイコン111にカメラデータ信号DCLとして動作要求を行うコマンドを送信すると,レンズマイコン111は該動作要求コマンドに対応したアクチュエータ(107,108,113等)を制御する。このアクチュエータの制御による動作結果もレンズマイコン111からカメラマイコン205に遅滞なく(リアルタイム)に送信される。
【0043】
なお、本実施例では、送信要求チャネル(RTS)、第1のデータ通信チャネル(DLC)および第2のデータ通信チャネル(DCL)を用いる3線式の調歩同期式通信を行う場合について説明している。しかし、3線式の同期シリアル方式通信を行ってもよい。この場合は、カメラ本体と交換レンズとの間の通信に用いるチャネルとして、クロック信号用のチャネルと、レンズおよびカメラデータ信号用の通信チャネルと、これらとは異なる送信要求チャネルとを設ける。
【0044】
図4(A)〜(C)には、カメラマイコン205とレンズマイコン111との間でやり取りされる信号の波形を示している。このやり取りの手順を取り決めたものを通信プロトコルと呼ぶ。本実施例では、第1の通信モードとして後述するBUSYフレームが付加される通信モード(以下、BUSY有モードという)と第2の通信モードとしてBUSYフレームが付加されない通信モード(以下、BUSY無モードという)とが設けられている。カメラマイコン205とレンズマイコン111はそれぞれ、BUSY有モードとBUSY無モードの切り替えが可能である。
【0045】
図4(A)は通信単位である1フレームの信号波形を示している。1フレームのデータフォーマットの内訳は、レンズデータ信号DLCとカメラデータ信号DCLとでは一部異なる部分がある。
【0046】
まずレンズデータ信号DLCのデータフォーマットについて説明する。1フレームのレンズデータ信号DLCは、大きな区分けとして、前半のデータフレームとこれに続くBUSYフレームとにより構成されている。レンズデータ信号DLCは、データ送信を行っていない非送信状態では信号レベルはHighに維持されている。
【0047】
レンズマイコン111は、レンズデータ信号DLCの1フレームの送信開始をカメラマイコン205に通知するため、レンズデータ信号DLCの信号レベルを1ビット期間の間Lowとする。この1ビット期間を1フレームの開始を示すスタートビットSTと呼ぶ。すなわち、このスタートビットSTからデータフレームが開始される。スタートビットSTは、レンズデータ信号DLCの1フレームごとにその先頭ビットに設けられている。
【0048】
続いて、レンズマイコン111は、次の2ビット目から9ビット目までの8ビット期間で1バイトのレンズデータを送信する。データのビット配列はMSBファーストフォーマットとして、最上位のデータD7から始まり、順にデータD6、データD5と続き、最下位のデータD0で終わる。そして、レンズマイコン111は、BUSY有モードでは10ビット目に1ビットのパリティ情報PAを付加し、BUSY無モードではパリティ情報PAを付加しないで1フレームの最後を示すストップビットSPの期間のレンズデータ信号DLCの信号レベルをHighとする。これにより、スタートビットSTから開始されたデータフレーム期間が終了する。
【0049】
次に、図中の「DLC(BUSY有)」に示すように、レンズマイコン111は、ストップビットSPの後にBUSYフレームを付加する。BUSYフレームは、レンズマイコン111からカメラマイコン205に通知する通信待機要求BUSYの期間を表す。レンズマイコン111は、通信待機要求BUSYを解除するまでレンズデータ信号DLCの信号レベルをLowに保持する。カメラマイコン205は、通信待機要求BUSYが解除されるまで送信要求信号RTSの信号レベルをLowにすることを禁止される。
【0050】
一方、レンズマイコン111からカメラマイコン205への通信待機要求BUSYの通知が不要な場合がある。この場合のために、図中の「DLC(BUSY無)」に示すように、BUSYフレーム(以下、BUSY通知ともいう)を付加せずに1フレームを構成するデータフォーマットも設けられている。つまり、レンズデータ信号DLCのデータフォーマットとしては、レンズマイコン111の処理状況に応じてBUSY通知を付加したものと付加しないものとを選択することができる。
【0051】
カメラマイコン205が行うBUSY通知の有無の識別方法について説明する。図4(A)中の「DLC(BUSY無)」に示す信号波形および図4(A)中の「DLC(BUSY有)」に示す信号波形には、B1とB2というビット位置が含まれている。カメラマイコン205は、これらB1とB2のいずれかのビット位置をBUSY通知の有無を識別するBUSY識別位置Pとして選択する。このように本実施例では、BUSY識別位置PをB1とB2のビット位置から選択するデータフォーマットを採用する。これにより、レンズマイコン111の処理性能によってレンズデータ信号DLCのデータフレーム送信後にBUSY通知(DLCのLow)が確定するまでの処理時間が異なる課題に対処することができる。
BUSY識別位置PをB1のビット位置とするかB2のビット位置とするかは、通信を行う前にカメラマイコン205とレンズマイコン111との間で通信により決定する。なお、BUSY識別位置PをB1とB2のビット位置のいずれかに固定する必要はなく、両マイコン205,111の処理能力に応じて変更してもよい。
【0052】
図4(B)は、図4(A)の「DLC(BUSY有)」に示すBUSY有モードで連続的に通信を行う場合の信号波形を示している。レンズマイコン111からの通信待機要求BUSY(BUSYフレーム)は、第1のデータ通信チャネルでレンズデータ信号DLCを用いて通知され、通信待機要求BUSYが解除された後に次の通信が開始される。図4(B)に示したCMD1は、カメラマイコン205からレンズマイコン111にカメラデータ信号DCLとして送信される送信要求コマンドを示す。レンズマイコン111は、この送信要求コマンドCMD1を受信することに応じて、該送信要求コマンドCMD1に対応する2バイトのレンズデータ信号DT1(DT1a,DT1b)をカメラマイコン205に送信する。
【0053】
また、図4(C)は、BUSY有モードとBUSY無モードとを切り替えて通信を行う場合の信号波形を示している。図4(C)の例では、最初にBUSY有モードで通信を行い、その後にBUSY無モードで通信を行う。CMD2は、カメラマイコン205からレンズマイコン111にカメラデータ信号DCLとして送信される制御コマンドと送信要求コマンドを示す。制御コマンドは、レンズマイコン111にBUSY有モードからBUSY無モードへの切替えを制御する。また、送信要求コマンドは、レンズマイコン111に対して所定量のレンズデータ信号DT2(DT2a〜DT2d)の送信を要求する。なお、図では制御コマンドと送信要求コマンドを1フレームで送信する場合を示しているが、制御コマンドと送信要求コマンドを別々のフレームで送信してもよい。
【0054】
レンズマイコン111は、コマンドCMD2のうち制御コマンドを受信することに応じてBUSY有モードをBUSY無モードに切り替える。そして、レンズマイコン111は、コマンドCMD2のうち送信要求コマンドを受信することに応じて所定量のレンズデータ信号DT2(DT2a〜DT2d)をカメラマイコン205に送信する。この際、カメラマイコン205が送信要求信号RTSの信号レベルをLowに維持している間は、レンズマイコン111は連続してレンズデータ信号DT2をカメラマイコン205に送信する。また、図示のようにカメラマイコン205が送信要求信号RTSの信号レベルをHighに戻すことでレンズデータ信号DT2の送信を一時的に中断させることも可能である。さらに、送信要求信号RTSを所定期間Highに維持することで、レンズデータ信号DT2の送信を強制的に終了させることも可能である。BUSY無モードにおいて所定量のレンズデータ信号DT2とカメラデータ信号DCLの送受信が終了すると、カメラマイコン205およびレンズマイコン111は通信モードをBUSY有モードに切り替える。
【0055】
次に、カメラデータ信号DCLのデータフォーマットについて説明する。1フレームのデータフレームの仕様はレンズデータ信号DLCと共通である。ただし、カメラデータ信号DCLは、レンズデータ信号DLCとは異なり、BUSYフレームの付加が禁止されている。
【0056】
次に、カメラマイコン205とレンズマイコン111との間での通常の通信処理の手順について説明する。カメラマイコン205は、レンズマイコン111との通信を開始するイベントが発生すると、送信要求信号RTSの信号レベルをLowにする(以下、送信要求信号RTSをアサートするという)ことで、レンズマイコン111に対して送信要求を通知する。レンズマイコン111は、送信要求信号RTSのアサートにより送信要求を検出すると、カメラマイコン205に送信するレンズデータ信号DLCの生成処理を行う。そして、該レンズデータ信号DLCの送信準備が整うと、第1のデータ通信チャネルでの1フレームのレンズデータ信号DLCの送信を開始する。ここで、レンズマイコン111は、送信要求信号RTSがアサートされた時点からカメラマイコン205とレンズマイコン111との間で相互に設定した設定時間内にレンズデータ信号DLCの送信を開始すればよい。すなわち、送信要求信号RTSがアサートされた時点からレンズデータ信号DLCの送信開始までの間に、最初のクロックパルスが入力される時点までに送信するレンズデータを確定させておく必要があるといった厳しい制約はない。
【0057】
次にカメラマイコン205は、レンズマイコン111から受信したレンズデータ信号DLCのデータフレームの先頭ビットであるスタートビットSTの検出に応じて、送信要求信号RTSの信号レベルをHighに戻す。以下、これを送信要求信号RTSをネゲートするという。これにより、レンズデータ信号DLCの送信が開始された後にカメラマイコン205は送信要求を解除するとともに、第2のデータ通信チャネルでのカメラデータ信号DCLの送信を開始する。なお、送信要求信号RTSのネゲートとカメラデータ信号DCLの送信開始はどちらが先であってもよく、レンズデータ信号DLCのデータフレームの受信が完了するまでにこれらを行えばよい。
【0058】
レンズデータ信号DLCのデータフレームを送信したレンズマイコン111は、カメラマイコン205に通信待機要求BUSYを通知する必要がある場合に、レンズデータ信号DLCにBUSYフレームを付加する。通信待機要求BUSYを通知する必要がない場合は、レンズデータ信号DLCにBUSYフレームを付加しない。カメラマイコン205は、通信待機要求BUSYの通知の有無を監視しており、通信待機要求BUSYが通知されている間は次の送信要求のために送信要求信号RTSをアサートすることが禁止される。レンズマイコン111は、通信待機要求BUSYによりカメラマイコン205からの通信を待機させている期間に必要な処理を実行し、次の通信準備が整った後に通信待機要求BUSYを解除する。カメラマイコン205では、通信待機要求BUSYが解除され、かつカメラデータ信号DCLのデータフレームの送信が完了したことを条件に、次の送信要求のために送信要求信号RTSをアサートすることが許可される。
【0059】
このように、本実施例では、カメラマイコン205での通信開始イベントがトリガとなって送信要求信号RTSがアサートされたことに応じて、レンズマイコン111がカメラマイコン205にレンズデータ信号DLCのデータフレームの送信を開始する。そして、カメラマイコン205は、レンズデータ信号DLCのスタートビットSTを検出することに応じて、カメラデータ信号DCLのデータフレームのレンズマイコン111への送信を開始する。ここでレンズマイコン111は、必要に応じて通信待機要求BUSYのためにレンズデータ信号DLCのデータフレームの後にBUSYフレームを付加し、その後、通信待機要求BUSYを解除することで1フレームの通信処理が完了する。この通信処理により、カメラマイコン205とレンズマイコン111との間で相互に1バイトのデータが送受信される。
【0060】
次に、BUSY無モードでの通信の手順について説明する。BUSY無モードは、BUSY有モードに比べて、BUSYフレームが付加されない分、より高速なデータ通信が可能である。BUSY無モードでは、レンズデータ信号DLCのデータフォーマットは、1フレームがデータフレームのみで構成され、BUSYフレームは存在しない。このため、BUSY無モードでは、レンズマイコン111からカメラマイコン205への通信待機要求BUSYを通知することができない。このようなデータフォーマットは、比較的大きな容量のデータをカメラマイコン205とレンズマイコン111との間で転送する際に、フレーム間の間隔を短くした連続通信(バースト通信)を行う用途に用いられる。すなわち、BUSY無モードにより、大容量データの高速通信が可能となる。
【0061】
次に、図5(A),(B)を用いて、通信モードの不一致の検出から通信モードが一致した状態への復帰までの処理(制御方法)について説明する。501〜517はカメラマイコン205およびレンズマイコン111が行う処理を示している。前述したように、BUSYフレームが付加される通信モードがBUSY有モードであり、BUSYフレームが付加されない通信モードがBUSY無モードである。通信モードごとのパリティビットの設定は予め決められており、一方の通信モードであるBUSY有モードでは偶数パリティビットを付加し、他方の通信モードであるBUSY無モードではパリティビット無しとして設定されている。なお、ここでのパリティビットの設定は例に過ぎず、他の設定でもよい。例えば、BUSY有モードではパリティビット無しとし、BUSY無モードでは偶数パリティビットを付加してもよい。また、BUSY有モードでは偶数パリティビットを付加し、BUSY無モードでは奇数パリティビットを付加してもよい。
【0062】
図5(A)は、レンズマイコン111が誤ってBUSY無モードに切り替わった場合にカメラマイコン205が通信モードの不一致を検出し、レンズマイコン111をBUSY有モードに復帰させるまでの処理を示している。当初のカメラマイコン205およびレンズマイコン111の通信モードはともにBUSY有モードである。カメラマイコン205が送信要求信号RTSをアサートすると(501)、レンズマイコン111は1バイトのレンズデータ信号DLCをカメラマイコン205に送信する(502)。これに応じてカメラマイコン205は、1バイトのカメラデータ信号(通信モードの切替え要求以外のデータ)DCLを第2のデータ通信チャネルでレンズマイコン111に送信する(503)。このとき第2のデータ通信チャネル(通信伝送路)にて発生したノイズが原因となって、カメラデータ信号DCLが通信モードをBUSY無モードへの切替え要求を意味するデータに変化する場合がある(504)。この場合、レンズマイコン111はそれに応じて自身の通信モードを誤ってBUSY無モードに切り替える。
【0063】
この後、カメラマイコン205が送信要求信号RTSをアサートして次の通信開始をレンズマイコン111に通知すると(505)、BUSY無モードにあるレンズマイコン111は1バイトのレンズデータ信号DLCをカメラマイコン205に送信する(506)。カメラマイコン205は、受信したレンズデータ信号DLCにてパリティエラーを検出し(507)、これによりレンズマイコン111との通信モードの不一致を認識(検出)する。通信モードの不一致を認識したカメラマイコン205は、送信要求信号RTSを所定期間の間ネゲート状態に維持することで(508)、レンズマイコン111の通信モードをBUSY有モードに復帰させる(切り替えさせる)。これにより、カメラマイコン205とレンズマイコン111との間の通信モードの不一致を解消することができる。
【0064】
図5(B)には、レンズマイコン111のBUSY無モードへの切替えに失敗したカメラマイコン205がレンズマイコン111との通信モードの不一致を検出して、レンズマイコン111をBUSY有モードに復帰させるまでの処理を示している。ここでも、カメラマイコン205およびレンズマイコン111はともにBUSY有モードにある。BUSY有モードからBUSY無モードに切り替えて通信を行いたいカメラマイコン205が送信要求信号RTSをアサートすると(511)、レンズマイコン111は1バイトのレンズデータ信号DLCをカメラマイコン205に送信する(512)。これに応じて、カメラマイコン205は第2のデータ通信チャネルでBUSY無モードへの切替え要求を意味する1バイトのカメラデータ信号DCLをレンズマイコン111に送信する(513)。このとき同チャネルで発生したノイズが原因でカメラデータ信号DCLがBUSY無モードへの切替え要求を意味しない(パリティ情報PAも異なる)データに変化すると(514)、レンズマイコン111の通信モードはBUSY無モードに切り替わらない。つまり、カメラマイコン205の通信モードのみがBUSY無モードに切り替わる。
【0065】
この後、カメラマイコン205が送信要求信号RTSをアサートすると(515)、BUSY有モードのままのレンズマイコン111は、パリティビットを含む1バイトのレンズデータ信号DLCをカメラマイコン205に送信する(516)。カメラマイコン205はレンズデータ信号DLCのパリティエラーを検出し、これによりレンズマイコン111との通信モードの不一致を認識する(517)。通信モードの不一致を認識したカメラマイコン205は、自身の通信モードをBUSY有モードに復帰させる(切り替える)。これにより、カメラマイコン205とレンズマイコン111との間の通信モードの不一致を解消することができる。カメラマイコン205は、自身の通信モードをBUSY有モードに復帰させるまで、送信要求信号RTSのアサート状態に維持し、その後ネゲートする。
【0066】
図6(A)のフローチャートには、カメラマイコン205が行うレンズマイコン111との通信モードの不一致を検出してそれを解消する(レンズマイコン111を一致する通信モードに復帰させる)処理の流れを示している。カメラマイコン205は、コンピュータプログラムであるカメラ(撮像装置)通信処理プログラムに従って本処理を実行する。以下の説明において、「S」はステップを意味する。通信開始時点ではカメラマイコン205の通信モードはBUSY有モードである。
【0067】
S601では、カメラマイコン205は、次にレンズマイコン111に送信する1バイトのカメラデータ信号DCLがBUSY無モードへの切替え要求か否かを判定する。カメラマイコン205は、BUSY無モードへの切替え要求であればS606に進み、そうでなければS602に進む。
【0068】
S602では、カメラマイコン205は、BUSY有モードにて、送信要求信号RTSのアサート、レンズマイコン111からのレンズデータ信号DLCの受信およびレンズマイコン111へのカメラデータ信号DCLの送信を行う。これらデータ信号DLC,DCLの送受信が完了すると、カメラマイコン205はS603に進む。
【0069】
S603では、カメラマイコン205は、レンズマイコン111から受信したレンズデータ信号DLCに対してパリティエラーの有無を判定する。カメラマイコン205は、パリティエラーがあればS605に進み、そうでなければS604に進む。
【0070】
S604では、カメラマイコン205は、全バイトのデータ信号DLC,DCLの送受信が完了したか否かを判定し、完了していれば本処理を終了し、そうでなければS601に戻って次バイトのデータ信号DLC,DCLの送受信を行う。
【0071】
また、S605では、カメラマイコン205は、レンズマイコン111が誤ってBUSY無モードに移行したと認識し、レンズマイコン111の通信モードをBUSY有モードに復帰させるために送信要求信号RTSを所定時間の間ネゲート状態に維持する。そして、本処理を終了する。本処理の終了後、カメラマイコン205は、改めて通信を再開してもよいし、交換レンズ100のソフトリセットもしくはハードリセットを行ってもよい。
【0072】
一方、S606では、カメラマイコン205は、送信要求信号RTSのアサートおよびレンズマイコン111からのレンズデータ信号DLCの受信を経て、BUSY無モードへの切替え要求を意味するカメラデータ信号DCLをレンズマイコン111に送信する。そして、カメラマイコン205自身の通信モードもBUSY無モードに切り替えてS607に進む。
【0073】
S607では、BUSY無モードに移行したカメラマイコン205は、送信要求信号RTSをアサートしてレンズマイコン111からの1バイトのレンズデータ信号DLCを受信とレンズマイコン111への1バイトのカメラデータ信号DCLの送信とを行う。このときに通信を中断させたい場合は、カメラマイコン205は送信要求信号RTSをネゲートし、再開させたい場合は送信要求信号RTSをアサートする。このデータ信号DLC,DCLの送受信が完了すると、カメラマイコン205はS608に進む。
【0074】
S608では、カメラマイコン205は、レンズマイコン111から受信したレンズデータ信号DLCに対してパリティエラーの有無を判定する。カメラマイコン205は、パリティエラーがあればS610に進み、そうでなければS609に進む。
【0075】
S609では、カメラマイコン205は、BUSY無モードで通信すべき全バイトのデータ信号DLC,DCLの送受信が完了したか否かを判定する。カメラマイコン205は、全バイトの送受信が完了していればステップS610にて自身の通信モードをBUSY有モードに戻してS604に進み、そうでなければS607に戻る。S607では、カメラマイコン205は、次のバイトの通信を開始する。なお、BUSY無モードで通信されるバイト数は通信開始時に決まっているため、レンズマイコン111も全バイトの送受信が完了すると自身の通信モードをBUSY有モードに戻す。
【0076】
S611では、カメラマイコン205は、レンズマイコン111のBUSY無モードへの切替えに失敗したと認識し、自身の通信モードをBUSY有モードに戻して本処理を終了する。本処理の終了後は、カメラマイコン205は、改めて通信を再開してもよいし、交換レンズ100のソフトリセットもしくはハードリセットを行ってもよい。
【0077】
図6(B)のフローチャートには、図6(A)で説明したカメラマイコン205の処理に対応してレンズマイコン111が行う通信モードの不一致を解消するための処理の流れを示している。レンズマイコン111は、コンピュータプログラムであるレンズ(アクセサリ)通信処理プログラムに従って本処理を実行する。通信開始時点ではレンズマイコン111の通信モードはBUSY有モードである。
【0078】
S621では、レンズマイコン111は、カメラマイコン205により送信要求信号RTSがアサートされることに応じてBUSY有モードにて1バイトのレンズデータ信号DLCをカメラマイコン205に送信する。また、レンズマイコン111は、カメラマイコン205からの1バイトのカメラデータ信号DCLを受信する。これらデータ信号DLC,DCLの送受信が完了すると、レンズマイコン111はS622に進む。
【0079】
S622では、レンズマイコン111は、受信したカメラデータ信号DCLがBUSY無モードへの切替え要求であるか否かを判定し、BUSY無モードへの切替え要求であればS624に進み、そうでなければS623に進む。
【0080】
S623では、レンズマイコン111は、受信したカメラデータ信号DCLに応答するために次に送信するレンズデータ信号DLCを送信データ用バッファ312に格納して本処理を終了する。
【0081】
S624では、レンズマイコン111は、自身の通信モードをBUSY無モードに切り替え、BUSY無モードで送信するレンズデータ信号DLCを送信データ用バッファ312に格納してS625に進む。
【0082】
S625では、レンズマイコン111は、送信要求信号RTSを監視し、送信要求信号RTSがアサートされると、BUSY無モードにて送信データ用バッファ312に格納した1バイトのレンズデータ信号DLCをカメラマイコン205に送信する。また、レンズマイコン111は、カメラマイコン205からの1バイトのカメラデータ信号DCLを受信する。これらデータ信号DLC,DCLの送受信が完了すると、レンズマイコン111はS626に進む。
【0083】
S626では、レンズマイコン111は、BUSY無モードで送信する全バイトのレンズデータ信号DLCのカメラマイコン205への送信が完了したか否かを判定し、まだ完了していなければS625に進む。一方、全バイトの送信が完了していれば、レンズマイコン111はS627にて自身の通信モードをBUSY有モードに戻して本処理を終了する。
【0084】
本実施例によれば、カメラマイコン205とレンズマイコン111との間での通信において通信モードごとにパリティビットの設定(有無または偶奇)を異ならせることで、通信モードの不一致が発生した際にこれを高い頻度で検出することができる。これにより、通信モードの不一致をその発生から素早く検出して素早く通信モードが一致した状態に復帰させることができる。
【実施例2】
【0085】
次に、本発明の実施例2について説明する。本実施例におけるカメラ本体200および交換レンズ100の構成は、実施例1において図1図3を用いて説明した構成と同じである。本実施例では、通信モードの不一致だけでなく、カメラデータ信号DCLの異常(DCLエラー)からの正常状態への復帰をより素早く行う。具体的には、実施例1で説明したカメラマイコン205による通信モードの不一致の検出に加えて、レンズマイコン111でもDCLエラーの監視を行い、DCLエラーを検出した際にカメラデータ信号DLCのパリティ情報PAを意図的にエラーとする。これにより、より素早くカメラデータ信号DCL、つまりはカメラマイコン205とレンズマイコン111との間の通信を正常状態に戻すことが可能となる。
【0086】
図7(A),(B)を用いて、DCLエラーの検出から正常状態への復帰までの処理(制御方法)について説明する。701〜719はカメラマイコン205およびレンズマイコン111が行う処理を示している。本実施例でも、BUSYフレームが付加される通信モードをBUSY有モードとし、BUSYフレームが付加されない通信モードをBUSY無モードとする。また、本実施例でも、通信モードごとのパリティビットの設定は予め決められており、BUSY有モードでは偶数パリティビットを付加し、BUSY無モードではパリティビット無しとして設定されている。なお、実施例1でも述べたように、ここでのパリティビットの設定は例に過ぎず、他の設定でもよい。
【0087】
図7(A)は、レンズマイコン111がBUSY有モードにてDCLエラーを検出してから通信を正常状態に復帰させるまでの処理を示している。当初のカメラマイコン205およびレンズマイコン111の通信モードはともにBUSY有モードである。カメラマイコン205が送信要求信号RTSをアサートすると(701)、レンズマイコン111は1バイトのレンズデータ信号DLCをカメラマイコン205に送信する(702)。これに応じてカメラマイコン205は、1バイトのカメラデータ信号DCLを第2のデータ通信チャネルでレンズマイコン111に送信する(703)。このとき、同チャネルで発生したノイズが原因となってカメラデータ信号DCLが正常ではないデータを示すものとなると、レンズマイコン111はこれをDCLエラーとして検出する(704)。DCLエラーは、パリティエラーもしくはフレーミングエラー、または送信すべきでないデータを示す。DCLエラーを検出したレンズマイコン111は、意図的にカメラマイコン205にパリティエラーを検出させるように生成した1バイトのレンズデータ信号DLCを送信データ用バッファ312に格納する。
【0088】
次にカメラマイコン205が送信要求信号RTSをアサートすると(705)、レンズマイコン111は送信データ用バッファ312に格納したパリティエラーを含むレンズデータ信号DLCをカメラマイコン205に送信する(706)。このレンズデータ信号DLCを受信したカメラマイコン205は、該レンズデータ信号DLCにおけるパリティエラーを検出することにより(707)、レンズマイコン111との通信モードの不一致を認識(検出)する。
【0089】
通信モードの不一致を認識したカメラマイコン205は、送信要求信号RTSを所定時間の間ネゲート状態に維持して(708)、レンズマイコン111の通信モードをBUSY有モードにリセットする。もともとレンズマイコン111の通信モードはBUSY有モードであるが、この処理でレンズマイコン111のBUSY有モードが改めて設定されるだけであるので問題はない。
【0090】
さらに、カメラマイコン205は、カメラデータ信号DCLの信号レベルを所定時間の間Lowに維持し(709)、それに続いて次の送信用に送信データ用バッファ302に格納したカメラデータ信号DCLをクリア(破棄)する。所定時間の間Lowに維持されたカメラデータ信号DCLを受信したレンズマイコン111は、送信データ用バッファ312をクリアする(710)。以上の処理を行うことで、カメラマイコン205とレンズマイコン111は、DCLエラーから正常状態に復帰する。
【0091】
図7(B)には、レンズマイコン111がBUSY無モードにてDCLエラーを検出してから通信を正常状態に復帰させるまでの処理を示している。当初のカメラマイコン205およびレンズマイコン111の通信モードはともにBUSY無モードである。カメラマイコン205が送信要求信号RTSをアサートすると(711)、レンズマイコン111は1バイトのレンズデータ信号DLCをカメラマイコン205に送信する(712)。これに応じて、カメラマイコン205は1バイトのカメラデータ信号DCLを第2のデータ通信チャネルでレンズマイコン111に送信する(713)。このとき、同チャネルで発生したノイズが原因となってカメラデータ信号DCLがパリティエラーやフレーミングエラーを含むデータ等の正常でないデータとなると、レンズマイコン111はこれをDCLエラーとして検出する(714)。DCLエラーを検出したレンズマイコン111は、自身の通信モードをBUSY有モードに切り替えることにより意図的にカメラマイコン205にパリティエラーを検出させるレンズデータ信号DLCを生成して送信データ用バッファ312に格納する。
【0092】
この時点でカメラマイコン205が送信要求信号RTSをアサートしていると(715)、レンズマイコン111は送信データ用バッファ312に格納したパリティエラーを含むレンズデータ信号DLCをカメラマイコン205に送信する(716)。このレンズデータ信号DLCを受信したカメラマイコン205は、該レンズデータ信号DLCにおけるパリティエラーを検出することにより(717)、レンズマイコン111との通信モードの不一致を認識する。
【0093】
通信モードの不一致を認識したカメラマイコン205は、自身の通信モードをBUSY有モードに切り替える。さらに、カメラマイコン205は、カメラデータ信号DCLの信号レベルを所定時間の間Lowに維持するとともに(718)、次の送信用に送信データ用バッファ302に格納したカメラデータ信号DCLをクリアする。所定時間の間Lowに維持されたカメラデータ信号DCLを受信したレンズマイコン111は、送信データ用バッファ312をクリアする(719)。以上の処理を行うことで、カメラマイコン205とレンズマイコン111は、DCLエラーから正常状態に復帰する。
【0094】
図8(A)のフローチャートには、カメラマイコン205がレンズマイコン111との通信モードの不一致だけでなく、DCLエラーも解消する処理の流れを示している。カメラマイコン205は、コンピュータプログラムであるカメラ通信処理プログラムに従って本処理を実行する。通信開始時点ではカメラマイコン205の通信モードはBUSY有モードである。
【0095】
S801〜S804は、実施例1(図6(A))におけるS601〜S604と同じであるため、説明を省略する。
【0096】
S804からS805に進んだカメラマイコン205は、レンズマイコン111が誤ってBUSY無モードに移行したと認識し、レンズマイコン111の通信モードをBUSY有モードに復帰させるために送信要求信号RTSを所定時間の間ネゲート状態に維持する。そして、カメラマイコン205はS811に進む。
【0097】
S806〜S809は、実施例1(図6(A))におけるS606〜S609と同じであるため、説明を省略する。
【0098】
S810では、カメラマイコン205は、レンズマイコン111のBUSY無モードへの切替えに失敗していると認識し、自身の通信モードをBUSY有モードに戻してS811に進む。
【0099】
S811では、カメラマイコン205は、レンズマイコン111側の受信データ用および送信用バッファ311,312をリセットするために、カメラデータ信号DCLの信号レベルを所定時間の間Highに維持する。また、カメラマイコン205は、自身の側の受信データ用および送信用バッファ送受信バッファ302,303をクリアして、本処理を終了する。本処理の終了後は、カメラマイコン205は、改めて通信を再開してもよいし、交換レンズ100のソフトリセットもしくはハードリセットを行ってもよい。
【0100】
図8(B)のフローチャートには、図8(A)で説明したカメラマイコン205の処理に対応してレンズマイコン111が行う通信モードの不一致を解消するための処理とレンズマイコン111がDCLエラーを解消するために行う処理の流れを示している。レンズマイコン111は、コンピュータプログラムであるレンズ通信処理プログラムに従って本処理を実行する。通信開始時点ではレンズマイコン111の通信モードはBUSY有モードである。
【0101】
S821では、レンズマイコン111は、カメラマイコン205により送信要求信号RTSがアサートされることに応じてBUSY有モードにて1バイトのレンズデータ信号DLCをカメラマイコン205に送信する。また、レンズマイコン111は、カメラマイコン205からの1バイトのカメラデータ信号DCLを受信する。これらデータ信号DLC,DCLの送受信が完了すると、レンズマイコン111はS828に進む。
【0102】
S828では、レンズマイコン111は、DCLエラーが発生しているか否かを判定し、発生していればS830に進み、そうでなければS822に進む。
【0103】
S822〜S824は、実施例1(図6(A))におけるS622〜S824と同じであるため、説明を省略する。
【0104】
S824からS825に進んだレンズマイコン111は、送信要求信号RTSを監視し、送信要求信号RTSがアサートされると、BUSY無モードにて送信データ用バッファ312に格納した1バイトのレンズデータ信号DLCをカメラマイコン205に送信する。また、レンズマイコン111は、カメラマイコン205からの1バイトのカメラデータ信号DCLを受信する。これらデータ信号DLC,DCLの送受信が完了すると、レンズマイコン111はS829に進む。
【0105】
S829では、レンズマイコン111は、DCLエラーが発生しているか否かを判定し、発生していればS830に進み、そうでなければS826に進む。
【0106】
S826,S827は、実施例1(図6(A))におけるS626,S627と同じであるため、説明を省略する。
【0107】
S830では、レンズマイコン111は、自身の通信モードをBUSY有モードに戻すとともに、カメラマイコン205にパリティエラーを検出させるように生成したレンズデータ信号DLCを送信データ用バッファ312に格納して本処理を終了する。これにより、次の通信で送信データ用バッファ312に格納されたレンズデータ信号DLCがカメラマイコン205に送信されると、カメラマイコン205は受信したレンズデータ信号DLCにおけるパリティエラーを検出する。これにより、カメラマイコン205とレンズマイコン111の双方を正常状態に復帰させることができる。
【0108】
本実施例では、レンズマイコン111でも通信エラーとしてのDCLエラーを監視し、該DCLエラーを検出したレンズマイコン111はレンズデータ信号DLCをパリティエラーを含むように生成する。これにより、カメラマイコン205にレンズデータ信号DLCのパリティエラーを検出させる。この後はカメラマイコン205およびレンズマイコン111に実施例1と共通する処理を行わせることによって、カメラマイコン205とレンズマイコン111との間の通信を正常状態に復帰させることができる。
【0109】
なお、上記各実施例ではアクセサリ装置として交換レンズを例に説明したが、照明装置(フラッシュ)等の他のアクセサリ装置を用いてもよい。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
【0110】
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
【符号の説明】
【0111】
100 交換レンズ
111 レンズマイコン
200 カメラ本体
205 カメラマイコン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8