特許第6953701号(P6953701)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特許6953701機器利用システム、機器、機器管理装置、代替機案内装置及びプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6953701
(24)【登録日】2021年10月4日
(45)【発行日】2021年10月27日
(54)【発明の名称】機器利用システム、機器、機器管理装置、代替機案内装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/00 20120101AFI20211018BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20211018BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20211018BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20211018BHJP
【FI】
   G06Q10/00 300
   G06Q50/10
   G03G21/00 396
   H04N1/00 C
【請求項の数】21
【全頁数】30
(21)【出願番号】特願2016-201626(P2016-201626)
(22)【出願日】2016年10月13日
(65)【公開番号】特開2018-63579(P2018-63579A)
(43)【公開日】2018年4月19日
【審査請求日】2019年9月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】特許業務法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】源田 公平
【審査官】 樋口 龍弥
(56)【参考文献】
【文献】 特開2016−143185(JP,A)
【文献】 特開2003−187136(JP,A)
【文献】 特開2002−245377(JP,A)
【文献】 特開2011−233959(JP,A)
【文献】 特開2002−279317(JP,A)
【文献】 特開2003−203182(JP,A)
【文献】 特開2002−329098(JP,A)
【文献】 特開2006−120047(JP,A)
【文献】 特開2008−134969(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
B41J 29/38
G03G 21/00
H04N 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の機器と第2の機器とを含み、
前記第1の機器は、
障害を検知する検知手段と、
前記検知手段が検知した前記障害が続いている間、ユーザからチケット情報の出力要求を受け付けるごとに、前記チケット情報を出力する出力手段と、
を含み、
前記第2の機器は、
ユーザから前記チケット情報の入力を受け付ける受付手段と、
前記チケット情報を入力したユーザに対して、前記第2の機器の利用のための料金として前記チケット情報を入力しない場合の料金よりも低い料金表示する表示手段
を含む機器利用システム。
【請求項2】
前記出力手段は、前記チケット情報として、前記第1の機器の機器識別情報を含むチケット情報出力し、
前記第2の機器は、
前記チケット情報を入力したユーザによる前記第2の機器の利用の履歴情報を、前記チケット情報に含まれる前記機器識別情報と対応付けて記録する記録手段、
を更に含む、請求項1に記載の機器利用システム。
【請求項3】
前記出力手段は、前記チケット情報として、前記第1の機器の機能のうち前記検知手段が検知した障害により利用できない機能を示す機能情報を含むチケット情報出力し、
前記表示手段は、前記ユーザが利用を要求した機能が前記チケット情報に含まれる前記機能情報が示す機能に該当する場合には該当しない場合よりも低い料金を表示する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の機器利用システム。
【請求項4】
前記出力手段は、前記チケット情報として、前記検知手段が検知した障害の種類に対応する復旧所要期間に基づき決定された有効期限を示す期限情報を含むチケット情報出力し、
前記表示手段は、前記チケット情報に含まれる前記期限情報が示す前記有効期限までは、前記チケット情報を入力したユーザに対して、前記チケット情報の入力を行わないユーザより低い料金を表示する、
ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の機器利用システム。
【請求項5】
前記第1の機器及び前記第2の機器と通信可能な機器管理装置を更に含み、
前記検知手段は、障害の発生を検知したときに前記機器管理装置に対して前記障害の発生を通知し、前記障害から復旧をしたことを検知したときに前記機器管理装置に対して前記障害からの復旧を通知し、
前記表示手段は、入力された前記チケット情報が有効であるか否かの問合せを前記機器管理装置に送り、前記機器管理装置から前記チケット情報が有効であるとの回答を得た場合に、前記チケット情報を入力したユーザに対して、前記チケット情報の入力を行わないユーザより低い料金を表示し、
前記機器管理装置は、前記表示手段から前記問合せを受けた時点が、前記第1の機器から前記障害の発生を通知された後、かつ、前記障害からの復旧を通知されるまで又は前記障害からの復旧を通知されてから予め定めた期間以内である場合には、前記チケット情報が有効であると前記表示手段に回答し、前時点が前記障害からの復旧を通知されてから前記期間が過ぎた後である場合には、前記チケット情報が無効であると前記表示手段に回答する回答手段、を含む、
ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の機器利用システム。
【請求項6】
代替機案内装置を更に含み、
前記代替機案内装置は、
各機器について、その機器の位置と機能とを記憶する記憶手段と、
前記チケット情報を利用可能な前記第1の機器の代替機となる機器の案内をユーザから要求された場合に、前記ユーザの位置から所定距離以内に位置し、かつ前記第1の機器の機能以上の機能を持つ機器の情報を前記ユーザに提供する提供手段と、
を含むことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の機器利用システム。
【請求項7】
代替機案内装置を更に含み、
前記代替機案内装置は、
各機器の位置を記憶する記憶手段と、
各時点の前記各機器の消耗品の残量の情報を収集し、収集した情報に基づき未来時点の前記各機器の前記消耗品の残量及び使用量を予測する予測手段と、
前記チケット情報を利用可能な前記第1の機器の代替機となる機器の案内をユーザから要求された場合に、前記各機器のうち、予測される当該機器の前記消耗品の使用量に予測される前記第1の機器の前記消耗品の使用量が加わったとしても、前記検知手段が検知した障害の予測復旧時期までに予測される前記消耗品の残量が0に達しない機器であって、前記ユーザの位置から所定距離以内に位置する機器の情報を前記ユーザに提供する提供手段と、
を含むことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の機器利用システム。
【請求項8】
代替機案内装置を更に含み、
前記代替機案内装置は、
前記ユーザからの要求に応じ、前記ユーザが持つ前記チケット情報を利用可能な前記第1の機器の代替機となる機器をユーザに案内する案内手段と、
各時点の前記各機器の消耗品の残量の情報を収集し、収集した情報に基づき各機器に対する前記消耗品の配送を計画する配送計画装置に対して、前記案内手段が案内した前記機器についての前記残量の収集の頻度を通常頻度より上昇させるよう指示する指示手段と、
を含む請求項1〜のいずれか1項に記載の機器利用システム。
【請求項9】
障害を検知する検知手段と、
前記検知手段が検知した前記障害が続いている間、ユーザから他機器を代替利用するためのチケット情報の出力要求を受けるごとに、前記チケット情報を出力する出力手段と、
を含む機器。
【請求項10】
前記出力手段は、前記チケット情報として、自機器の機器識別情報を含むチケット情報出力する、ことを特徴とする請求項に記載の機器。
【請求項11】
前記出力手段は、前記チケット情報として、自機器の機能のうち前記検知手段が検知した障害により利用できない機能を示す機能情報を含むチケット情報出力する、ことを特徴とする請求項又は10に記載の機器。
【請求項12】
前記出力手段は、前記チケット情報として、前記検知手段が検知した障害の種類に対応する復旧所要期間に基づき決定された有効期限を示す期限情報を含むチケット情報出力する、
ことを特徴とする請求項11のいずれか1項に記載の機器。
【請求項13】
機器が内蔵するコンピュータを、
前記機器の障害を検知する検知手段、
前記検知手段が検知した前記障害が続いている間、ユーザから他機器を代替利用するためのチケット情報の出力要求を受けるごとに、前記チケット情報を出力する出力手段、
として機能させるためのプログラム。
【請求項14】
ユーザから、障害が生じている他機器が出力したチケット情報の入力を受け付ける受付手段と、
前記チケット情報を入力したユーザに対して、自機器の利用のための料金として前記チケット情報の入力を行わないユーザよりも低い料金を表示する表示手段と、
を含む機器。
【請求項15】
前記チケット情報には、当該チケット情報出力した機器の機器識別情報が含まれ、
前記チケット情報を入力したユーザによる自機器の利用の履歴情報を、前記チケット情報に含まれる前記機器識別情報と対応付けて記録する記録手段、
を更に含む、請求項14に記載の機器。
【請求項16】
前記チケット情報には、当該チケット情報出力した機器の機能のうちその機器の障害により利用できない機能を示す機能情報が含まれ、
前記表示手段は、前記ユーザが利用を要求した機能が前記チケット情報に含まれる前記機能情報が示す機能に該当する場合には該当しない場合よりも低い料金を表示する、
ことを特徴とする請求項14又は15に記載の機器。
【請求項17】
機器が内蔵するコンピュータを、
ユーザから、障害が生じている他機器が出力したチケット情報の入力を受け付ける受付手段、
前記チケット情報を入力したユーザに対して、自機器の利用のための料金として前記チケット情報の入力を行わないユーザよりも低い料金を表示する表示手段、
として機能させるためのプログラム。
【請求項18】
各機器から、障害の発生の通知及び前記障害からの復旧の通知を受け取る手段と、
機器から、当該機器に入力された他機器の機器識別情報を含むチケット情報の有効性の問合せを受け付ける手段と、
前記問合せを受け付けた時点が、前記他機器から前記障害の発生の通知を受けた後、かつ、前記障害からの復旧の通知を受けるまで又は前記障害からの復旧の通知を受けてから予め定めた期間以内である場合には、前記チケット情報が有効であると問合せ元の前記機器に回答し、前時点が前記障害からの復旧を通知されてから前記期間が過ぎた後である場合には、前記チケット情報が無効であると問合せ元の前記機器に回答する手段と、
を含む、機器管理装置。
【請求項19】
コンピュータを、
各機器から、障害の発生の通知及び前記障害からの復旧の通知を受け取る手段、
機器から、当該機器に入力された他機器が出力したチケット情報の有効性の問合せを受け付ける手段、
前記問合せを受け付けた時点が、前記他機器から前記障害の発生の通知を受けた後、かつ、前記障害からの復旧の通知を受けるまで又は前記障害からの復旧の通知を受けてから予め定めた期間以内である場合には、前記チケット情報が有効であると問合せ元の前記機器に回答し、前時点が前記障害からの復旧を通知されてから前記期間が過ぎた後である場合には、前記チケット情報が無効であると問合せ元の前記機器に回答する手段、
として機能させるためのプログラム。
【請求項20】
ユーザからの要求に応じ、障害が発生している機器である障害機器が発行したチケットを利用可能な、前記障害機器の代替機となる機器をユーザに案内する案内手段と、
各時点の前記各機器の消耗品の残量の情報を収集し、収集した情報に基づき各機器に対する前記消耗品の配送を計画する配送計画装置に対して、前記案内手段が案内した前記機器についての前記残量の収集の頻度を通常頻度より上昇させるよう指示する指示手段と、
を含む代替機案内装置。
【請求項21】
コンピュータを、
ユーザからの要求に応じ、障害が発生している機器である障害機器が発行したチケットを利用可能な、前記障害機器の代替機となる機器をユーザに案内する案内手段、
各時点の前記各機器の消耗品の残量の情報を収集し、収集した情報に基づき各機器に対する前記消耗品の配送を計画する配送計画装置に対して、前記案内手段が案内した前記機器についての前記残量の収集の頻度を通常頻度より上昇させるよう指示する指示手段、
として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機器利用システム、機器、機器管理装置、代替機案内装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示されたオフィスシステムは、ネットワークにより接続された複数のMFP(複合機)を備える。オフィスシステム内の各々のMFPにおいて動作し相手先のMFPとの間で通信を行うと共に、管理元のMFPの記憶装置に記憶されているデータ、アプリケーション、ライセンス情報を共有する。管理元のMFPが故障やメンテナンスで長時間利用できなくなった場合、オフィスシステム内の他のMFPが共有されているデータ、アプリケーション、ライセンス情報を利用可能にすることで、管理元のMFPの代替動作を行う。
【0003】
特許文献2に開示された印刷エージェントは、印刷データを処理するように利用可能である他の印刷装置を決定し、印刷データを他の印刷装置にユーザがリダイレクトすることを可能にする印刷装置発見サービスを提供する。印刷エージェントはまた、エラーログの生成を可能にするエラーロギング機能を提供することが可能である。エラーログは、印刷装置が印刷データを処理しないようにするエラーに関する情報を有する。エラーログは、エラーの診断及び/又は処置において、ユーザ及び/又は管理者を支援する。印刷エージェントを用いることは、このように、ユーザに印刷エラーに関する情報を提供し、印刷データを処理する代替の印刷装置をユーザが選択することを可能にする。
【0004】
特許文献3に開示された方法では、画像出力先の複合画像処理装置が自機が画像出力できない状況になったときに、電源投入時に検索した自機の代替になる可能性のある複合画像処理装置を画像出力元の画像出力装置に代ってネットワーク上から検索し、画像出力元からの画像データを代替機に転送することで、画像出力を継続して実行する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−278243号公報
【特許文献2】特開2009−116874号公報
【特許文献3】特開2001−339561号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
機器が故障した場合に、その機器が接続されているネットワーク上にある代替機を代わりに用いる方式は、ネットワーク上に代替機が存在しないと成り立たない。複合機等の機器が1つしかないスモールオフィス等では、そのような方式は利用できない。
【0007】
本発明は、機器が接続されたネットワーク上に代替機がない場合でも、その機器の故障時に別の機器をユーザが利用できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に係る発明は、第1の機器と第2の機器とを含み、前記第1の機器は、障害を検知する検知手段と、前記検知手段が検知した前記障害が続いている間、ユーザからチケット情報の出力要求を受け付けるごとに、前記チケット情報を出力する出力手段と、を含み、前記第2の機器は、ユーザから前記チケット情報の入力を受け付ける受付手段と、前記チケット情報を入力したユーザに対して、前記第2の機器の利用のための料金として前記チケット情報を入力しない場合の料金よりも低い料金表示する表示手段、を含む機器利用システムである。
【0010】
請求項に係る発明は、前記出力手段は、前記チケット情報として、前記第1の機器の機器識別情報を含むチケット情報を発行し、前記第2の機器は、前記チケット情報を入力したユーザによる前記第2の機器の利用の履歴情報を、前記チケット情報に含まれる前記機器識別情報と対応付けて記録する記録手段、を更に含む、請求項1に記載の機器利用システムである。
【0011】
請求項に係る発明は、前前記出力手段は、前記チケット情報として、前記第1の機器の機能のうち前記検知手段が検知した障害により利用できない機能を示す機能情報を含むチケット情報出力し、前記表示手段は、前記ユーザが利用を要求した機能が前記チケット情報に含まれる前記機能情報が示す機能に該当する場合には該当しない場合よりも低い料金を表示する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の機器利用システムである。
【0012】
請求項に係る発明は、前記出力手段は、前記チケット情報として、前記検知手段が検知した障害の種類に対応する復旧所要期間に基づき決定された有効期限を示す期限情報を含むチケット情報出力し、前記表示手段は、前記チケット情報に含まれる前記期限情報が示す前記有効期限までは、前記チケット情報を入力したユーザに対して、前記チケット情報の入力を行わないユーザより低い料金を表示する、ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の機器利用システムである。
【0013】
請求項に係る発明は、前記第1の機器及び前記第2の機器と通信可能な機器管理装置を更に含み、前記検知手段は、障害の発生を検知したときに前記機器管理装置に対して前記障害の発生を通知し、前記障害から復旧をしたことを検知したときに前記機器管理装置に対して前記障害からの復旧を通知し、前記表示手段は、入力された前記チケット情報が有効であるか否かの問合せを前記機器管理装置に送り、前記機器管理装置から前記チケット情報が有効であるとの回答を得た場合に、前記チケット情報を入力したユーザに対して、前記チケット情報の入力を行わないユーザより低い料金を表示し、前記機器管理装置は、前記表示手段から前記問合せを受けた時点が、前記第1の機器から前記障害の発生を通知された後、かつ、前記障害からの復旧を通知されるまで又は前記障害からの復旧を通知されてから予め定めた期間以内である場合には、前記チケット情報が有効であると前記表示手段に回答し、前時点が前記障害からの復旧を通知されてから前記期間が過ぎた後である場合には、前記チケット情報が無効であると前記表示手段に回答する回答手段、を含む、ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の機器利用システムである。
【0014】
請求項に係る発明は、代替機案内装置を更に含み、前記代替機案内装置は、各機器について、その機器の位置と機能とを記憶する記憶手段と、前記チケット情報を利用可能な前記第1の機器の代替機となる機器の案内をユーザから要求された場合に、前記ユーザの位置から所定距離以内に位置し、かつ前記第1の機器の機能以上の機能を持つ機器の情報を前記ユーザに提供する提供手段と、を含むことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の機器利用システムである。
【0015】
請求項に係る発明は、代替機案内装置を更に含み、前記代替機案内装置は、各機器の位置を記憶する記憶手段と、各時点の前記各機器の消耗品の残量の情報を収集し、収集した情報に基づき未来時点の前記各機器の前記消耗品の残量及び使用量を予測する予測手段と、前記チケット情報を利用可能な前記第1の機器の代替機となる機器の案内をユーザから要求された場合に、前記各機器のうち、予測される当該機器の前記消耗品の使用量に予測される前記第1の機器の前記消耗品の使用量が加わったとしても、前記検知手段が検知した障害の予測復旧時期までに予測される前記消耗品の残量が0に達しない機器であって、前記ユーザの位置から所定距離以内に位置する機器の情報を前記ユーザに提供する提供手段と、を含むことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の機器利用システムである。
【0016】
請求項に係る発明は、代替機案内装置を更に含み、前記代替機案内装置は、前記ユーザからの要求に応じ、前記ユーザが持つ前記チケット情報を利用可能な前記第1の機器の代替機となる機器をユーザに案内する案内手段と、各時点の前記各機器の消耗品の残量の情報を収集し、収集した情報に基づき各機器に対する前記消耗品の配送を計画する配送計画装置に対して、前記案内手段が案内した前記機器についての前記残量の収集の頻度を通常頻度より上昇させるよう指示する指示手段と、を含む請求項1〜のいずれか1項に記載の機器利用システムである。
【0017】
請求項に係る発明は、障害を検知する検知手段と、前記検知手段が検知した前記障害が続いている間、ユーザから他機器を代替利用するためのチケット情報の出力要求を受けるごとに、前記チケット情報を出力する出力手段と、を含む機器である。
【0018】
請求項10に係る発明は、前記出力手段は、前記チケット情報として、自機器の機器識別情報を含むチケット情報出力する、ことを特徴とする請求項に記載の機器である。
【0019】
請求項11に係る発明は、前記出力手段は、前記チケット情報として、自機器の機能のうち前記検知手段が検知した障害により利用できない機能を示す機能情報を含むチケット情報出力する、ことを特徴とする請求項又は10に記載の機器である。
【0020】
請求項12に係る発明は、前記出力手段は、前記チケット情報として、前記検知手段が検知した障害の種類に対応する復旧所要期間に基づき決定された有効期限を示す期限情報を含むチケット情報出力する、ことを特徴とする請求項11のいずれか1項に記載の機器である。
【0021】
請求項13に係る発明は、機器が内蔵するコンピュータを、前記機器の障害を検知する検知手段、前記検知手段が検知した前記障害が続いている間、ユーザから他機器を代替利用するためのチケット情報の出力要求を受けるごとに、前記チケット情報を出力する出力手段、として機能させるためのプログラムである。
【0022】
請求項14に係る発明は、ユーザから、障害が生じている他機器が出力したチケット情報の入力を受け付ける受付手段と、前記チケット情報を入力したユーザに対して、自機器の利用のための料金として前記チケット情報の入力を行わないユーザよりも低い料金を表示する表示手段と、を含む機器である。
【0024】
請求項15に係る発明は、前記チケット情報には、当該チケット情報出力した機器の機器識別情報が含まれ、前記チケット情報を入力したユーザによる自機器の利用の履歴情報を、前記チケット情報に含まれる前記機器識別情報と対応付けて記録する記録手段、を更に含む、請求項14に記載の機器である。
【0025】
請求項16に係る発明は、前記チケット情報には、当該チケット情報出力した機器の機能のうちその機器の障害により利用できない機能を示す機能情報が含まれ、前記表示手段は、前記ユーザが利用を要求した機能が前記チケット情報に含まれる前記機能情報が示す機能に該当する場合には該当しない場合よりも低い料金を表示する、ことを特徴とする請求項14又は15に記載の機器である。
【0026】
請求項17に係る発明は、機器が内蔵するコンピュータを、ユーザから、障害が生じている他機器が出力したチケット情報の入力を受け付ける受付手段、前記チケット情報を入力したユーザに対して、自機器の利用のための料金として前記チケット情報の入力を行わないユーザよりも低い料金を表示する表示手段、として機能させるためのプログラムである。
【0027】
請求項18に係る発明は、各機器から、障害の発生の通知及び前記障害からの復旧の通知を受け取る手段と、機器から、当該機器に入力された他機器の機器識別情報を含むチケット情報の有効性の問合せを受け付ける手段と、前記問合せを受け付けた時点が、前記他機器から前記障害の発生の通知を受けた後、かつ、前記障害からの復旧の通知を受けるまで又は前記障害からの復旧の通知を受けてから予め定めた期間以内である場合には、前記チケット情報が有効であると問合せ元の前記機器に回答し、前時点が前記障害からの復旧を通知されてから前記期間が過ぎた後である場合には、前記チケット情報が無効であると問合せ元の前記機器に回答する手段と、を含む、機器管理装置である。
【0028】
請求項19に係る発明は、コンピュータを、各機器から、障害の発生の通知及び前記障害からの復旧の通知を受け取る手段、機器から、当該機器に入力された他機器が出力したチケット情報の有効性の問合せを受け付ける手段、前記問合せを受け付けた時点が、前記他機器から前記障害の発生の通知を受けた後、かつ、前記障害からの復旧の通知を受けるまで又は前記障害からの復旧の通知を受けてから予め定めた期間以内である場合には、前記チケット情報が有効であると問合せ元の前記機器に回答し、前時点が前記障害からの復旧を通知されてから前記期間が過ぎた後である場合には、前記チケット情報が無効であると問合せ元の前記機器に回答する手段、として機能させるためのプログラムである。
【0029】
参考例の構成は、各機器について、その機器の位置と機能とを記憶する記憶手段と、障害が発生している機器が発行したチケットを利用可能な代替機器の案内をユーザから要求された場合に、前記ユーザの位置から所定距離以内に位置し、かつ前記障害が発生している機器の機能以上の機能を持つ機器の情報を前記ユーザに提供する提供手段と、を含むことを特徴とする代替機案内装置である。
【0030】
別の参考例の構成は、コンピュータを、各機器について、その機器の位置と機能とを記憶する記憶手段、障害が発生している機器が発行したチケットを利用可能な代替機器の案内をユーザから要求された場合に、前記ユーザの位置から所定距離以内に位置し、かつ前記障害が発生している機器の機能以上の機能を持つ機器の情報を前記ユーザに提供する提供手段、として機能させるためのプログラムである。
【0031】
更に別の参考例の構成は、各機器の位置を記憶する記憶手段と、各時点の前記各機器の消耗品の残量の情報を収集し、収集した情報に基づき未来時点の前記各機器の前記消耗品の残量及び使用量を予測する予測手段と、障害が発生している機器である障害機器が発行したチケットを利用可能な代替機器の案内をユーザから要求された場合に、前記各機器のうち、予測される当該機器の前記消耗品の使用量に予測される前記障害機器の前記消耗品の使用量が加わったとしても、前記障害機器の障害の予測復旧時期までに予測される前記消耗品の残量が0に達しない機器であって、前記ユーザの位置から所定距離以内に位置する機器の情報を前記ユーザに提供する提供手段と、を含む代替機案内装置である。
【0032】
更に別の参考例の構成は、コンピュータを、各機器の位置を記憶する記憶手段、各時点の前記各機器の消耗品の残量の情報を収集し、収集した情報に基づき未来時点の前記各機器の前記消耗品の残量及び使用量を予測する予測手段、障害が発生している機器である障害機器が発行したチケットを利用可能な代替機器の案内をユーザから要求された場合に、前記各機器のうち、予測される当該機器の前記消耗品の使用量に予測される前記障害機器の前記消耗品の使用量が加わったとしても、前記障害機器の障害の予測復旧時期までに予測される前記消耗品の残量が0に達しない機器であって、前記ユーザの位置から所定距離以内に位置する機器の情報を前記ユーザに提供する提供手段、として機能させるためのプログラムである。
【0033】
請求項20に係る発明は、ユーザからの要求に応じ、障害が発生している機器である障害機器が発行したチケットを利用可能な、前記障害機器の代替機となる機器をユーザに案内する案内手段と、各時点の前記各機器の消耗品の残量の情報を収集し、収集した情報に基づき各機器に対する前記消耗品の配送を計画する配送計画装置に対して、前記案内手段が案内した前記機器についての前記残量の収集の頻度を通常頻度より上昇させるよう指示する指示手段と、を含む代替機案内装置である。
【0034】
請求項21に係る発明は、コンピュータを、ユーザからの要求に応じ、障害が発生している機器である障害機器が発行したチケットを利用可能な、前記障害機器の代替機となる機器をユーザに案内する案内手段、各時点の前記各機器の消耗品の残量の情報を収集し、収集した情報に基づき各機器に対する前記消耗品の配送を計画する配送計画装置に対して、前記案内手段が案内した前記機器についての前記残量の収集の頻度を通常頻度より上昇させるよう指示する指示手段、として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0035】
請求項1、1314、又は17に係る発明によれば、機器が接続されたネットワーク上に代替機がない場合でも、その機器の故障時に別の機器をユーザが利用できるようにすることができる。
【0036】
更に、ユーザの責任でない機器の障害のために、料金支払いを要する他の機器を利用することとなった場合に、ユーザの負担を軽減することができる。
【0037】
請求項10、又は15に係る発明によれば、チケット情報の提示による第2の機器(代替機)の利用が、どの機器の障害の際の代替のために行われたかを記録することができる。
【0038】
請求項11、又は16に係る発明によれば、障害でも利用できる第1の機器の機能の利用を第2の機器でも認める場合と比べて、システム全体としてのコストを低減することができる。
【0039】
請求項又は12に係る発明によれば、チケットの有効期限を一律に設定する場合と比べて、障害の種類に応じたより適切な有効期限を設定することができる。
【0040】
請求項18、又は19に係る発明によれば、機器が発行したチケットが、その機器が障害から復旧した後も利用されることを低減することができる。
【0041】
請求項に係る発明によれば、チケットにより代替の機器を利用する場合に、そのチケットを発行した機器で得られた機能が得られないという事態が生じない。
【0042】
請求項に係る発明によれば、障害が生じた機器が発行したチケットによる利用がなされたとしても消耗品の欠乏が生じにくい機器を代替の機器として案内することができる。
【0043】
請求項21、又は22に係る発明によれば、案内した機器に対してチケットが利用された場合の消耗品の減少を通常より早く検知し、早めに消耗品を補充することができる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
図1】実施形態のシステム構成の例を示す図である。
図2】障害が生じた複合機の処理手順の例を示す図である。
図3】障害が生じた場合に複合機に表示される画面の例を示す図である。
図4】障害が生じた複合機からチケットを取得する際の携帯端末のアプリの処理手順の例を示す図である。
図5】チケット取得時の携帯端末のアプリの操作画面の例を示す図である。
図6】取得したチケットを利用する際の携帯端末のアプリの処理手順の例を示す図である。
図7】チケット利用時の携帯端末のアプリの操作画面の例を示す図である。
図8】チケットが入力された複合機の処理手順の例を示す図である。
図9】チケットが入力された複合機に表示される画面の例を示す図である。
図10】変形例1における障害が生じた複合機の処理手順の例を示す図である。
図11】変形例1におけるチケットが入力された複合機の処理手順の例を示す図である。
図12】変形例2のシステム構成を例示する図である。
図13】変形例2における障害が生じた複合機の処理手順の例を示す図である。
図14】変形例2におけるチケットが入力された複合機の処理手順の例を示す図である。
図15】変形例2における機器管理システムの処理手順の例を示す図である。
図16】変形例3のシステム構成を例示する図である。
図17】変形例3におけるプリンタドライバの処理手順の例を示す図である。
図18】変形例4の機器管理システムが管理するデータベースの例を示す図である。
図19】変形例4の携帯端末のアプリの処理手順の例を示す図である。
図20】変形例4における機器管理システムの処理手順の例を示す図である。
図21】変形例5のシステム構成を例示する図である。
図22】変形例5における機器管理システムの処理手順の例を示す図である。
図23】変形例6における機器管理システムの処理手順の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
図1を参照して、第1の実施形態を説明する。
【0046】
第1の実施形態のシステムは、2つの複合機10及び20を含む。なお、複合機とは、プリンタ、スキャナ、コピー機の機能(場合によっては更にファックス装置の機能も)を併せ持つ装置である。
【0047】
複合機10は、あるオフィスに設置された複合機であり、この例ではこの複合機10が故障して使えなくなった場合を例にとる。そのオフィスには、複合機10と同等以上の機能を持つ複合機が他になく、複合機10が故障すると、そのオフィスでは、コピー、スキャン、印刷、ファックス送信等のうちの1以上が不可能になってしまうという状況を想定する。
【0048】
複合機20は、複合機10が設置されたオフィスとは別の場所(例えばそのオフィスの近隣のコンビニエンスストア)に設置された複合機であり、故障した複合機10の代替機として用いられる。複合機20は、複合機10を利用しているオフィスとはまったく別の者が管理している装置であり、両者が直接通信して処理の依頼をし合うという関係にはない。
【0049】
本実施形態では、故障した複合機10がチケット31を発行する。チケット31には、故障したその複合機10を特定する情報が含まれる。ユーザ(そのオフィスのスタッフ)がそのチケット31を別の複合機20に提示すると、複合機20は、そのユーザに利用を許可する。すなわち、チケット31は、そのチケット31を持つユーザが、故障により利用できない複合機10のユーザであることを複合機20に対して証明し、複合機20はその証明に従い、そのユーザに複合機20の利用を許可するのである。
【0050】
例えば複合機20がコンビニエンスストアに設置された複合機である場合、利用にはコンビニエンスストアへの料金の支払いが必要である。これに対し、本実施形態の仕組みでは、複合機20へチケット31を提示したユーザには、料金支払いを免除してもよい。料金支払いの免除は、元の複合機10の故障機能を利用する場合に限ってもよい。この場合、その料金は、例えば、そのオフィスに複合機10の保守サービスを提供している保守サービス業者が支払うようにしてもよい。その業者が提供する保守サービスの一環として、万が一保守対象の複合機10に利用できない機能が生じた場合、その機能を近隣の別の複合機20で利用できるというサービスを提供するというスキームである。なお、代替機(複合機20)の利用を無料(全額免除)とするのはあくまで一例にすぎない。無料ではなく割引料金とし、正規料金との差額をサービス業者が負担してもよい。
【0051】
以下、このシステムの各要素について更に詳しく説明する。
【0052】
複合機10(このストーリーで故障する側)は、障害検知部12、故障機能判定部14及びチケット発行部16を有する。なお、複合機10は、これらの他に、プリント、スキャン、コピー等の複合機が通常持つ機能のための処理機構を備えているが、それら通常の機構については図示は省略した。
【0053】
障害検知部12は、複合機10に生じた障害(故障)を検知する。障害検知は従来広く行われている処理であり、障害検知部12はそのような従来の障害検知を行えばよい。故障機能判定部14は、障害検知部12が検知した障害の種類から、複合機10が提供可能な様々な機能(例えばプリント、スキャン、コピー、ファックス送信)のうち、その障害により提供が不可能(ユーザからみると利用が不可能)となる機能(「故障機能」と呼ぶ)を判定する。この判定も従来知られた技術により行えばよい。例えば、印刷の用紙搬送路に障害が生じた場合、プリント機能、コピー機能は利用不可になるが、スキャン機能やファックス送信機能は利用不可とはならない。
【0054】
チケット発行部16は、障害検知部12によって検知した障害により複合機10の機能が利用不能となった場合に、代替機でその機能を利用するためのチケット31を発行する。チケット31はチケット情報を含む。チケット情報には、その複合機10を特定する複合機情報が含まれる。また、チケット情報には、そのチケット31により代替機で許可される利用権限を表す権限情報が含まれていてもよい。例えば、複合機10の障害により利用不能になった機能(故障機能)について代替機の利用を許可する方式の場合、故障機能の利用を許可する権限情報がチケット情報に組み込まれる。この方式では、障害検知後も複合機10で利用可能な機能については、チケット31に利用権限が組み込まれない。
あるいはチケット情報は、そのような複合機情報や権限情報等、故障に関する実体的な情報に対応付けられた識別情報であってもよい。この場合、実体的なチケット情報は、複合機10及び20からアクセス可能なネットワーク上のサーバに保持される。
【0055】
チケット31の形態は特に限定されない。チケット31は、チケット情報を例えばQRコード(登録商標)等の画像コードの形で紙に印刷した印刷物であってもよい。また、チケット31は、チケット情報を含む電子データの形であってもよい。電子データ形式のチケット31は、複合機10から例えばユーザの携帯端末30(例えばスマートフォン、タブレット端末)に伝達されてもよい。また、電子データ形式のチケット31は、USB(Universal Serial Bus)メモリ等の可搬型の記憶媒体に保持されてもよい。またチケット31は、純粋なチケット情報そのもの(例えば、サーバに保持された実体的なチケット情報に対応付けられた識別情報を複合機10の画面に表示し、ユーザがその識別情報をメモするなど)であってもよい。
【0056】
複合機20(このストーリーでは代替機)は、チケット入力部22、チケット検証部24及びチケット利用記録部26を含む。
【0057】
チケット入力部22は、チケット31の入力を受け付ける。チケット入力部22の入力形態は、チケット31の形態による。例えばチケット入力部22は、携帯端末30から電子データ形式のチケット31をNFC(Near Field Communication)やBluetooth(登録商標)等の無線通信方式で受信する。あるいは携帯端末30の画面に表示されたQRコード(登録商標)形式のチケット31を複合機20内蔵のカメラで読み取り、そのコードが示すチケット情報を認識する。あるいは、USBメモリに保持されたチケット31のファイルをUSB端子経由で読み取る。
【0058】
チケット検証部24は、チケット入力部22に入力されたチケット31のチケット情報が適格であるかどうかを検証する。この検証では、例えば、チケット情報が予め定められたチケット情報の形式に合致しているかを判定する。また、チケット情報に電子署名が付されている場合は、署名検証により改ざんがなされていないかどうかを検証してもよい。また、チケット情報にチケット31の有効期限の情報が含まれている場合は、その有効期限が過ぎていないかどうかを検証してもよい。チケット検証部24によりチケット31が適格であると検証された場合、複合機20は、そのチケット31を入力したユーザに操作を許可する。
【0059】
チケット利用記録部26は、入力されたチケット31を用いてユーザが複合機20で実行した処理の履歴情報を記録する。このチケット利用履歴には、例えば、利用の日時、故障した複合機10を特定する情報、利用された機能の種類(コピー、スキャン等)、利用の量(コピー枚数、スキャン枚数等)の情報が含まれる。故障した複合機10を特定する情報は、その複合機10の識別情報(複合機情報)そのものであってもよいし、サーバに保持されたチケット情報(その複合機情報を含む)にリンクされたチケット31の識別情報であってもよい。チケット利用履歴は、複合機20内に保存されてもよいし、インターネット等のネットワーク上のサーバに登録されてもよい。チケット利用履歴は、例えば、複合機20の運営者(例えばコンビニエンススストア)が、チケット31を用いた複合機20の利用料金を精算(例えば複合機10の保守サービス業者から支払いを受ける)するのに用いてもよい。なお、チケット利用記録部26は、チケット利用履歴を、複合機20の記憶装置内に記録してもよいし、ネットワーク上のサーバ(例えば後述する複合機管理システム40)に通知して記録してもらうようにしてもよい。
【0060】
図1では、複合機10には障害が発生したときのチケット発行のための機能(障害検知部12〜チケット発行部16)が示され、複合機20にはチケットを利用するための機能(チケット入力部22〜チケット利用記録部26)が示されるが、複合機10及び20がそれぞれそれら両方の機能を有していてもよい。
【0061】
また図1には、チケット31を複合機10から複合機20に伝達する手段として、ユーザが携帯する携帯端末30を例示している。携帯端末30は、本実施形態のチケットベースの故障代替の仕組みを利用するためのアプリケーション(故障対応アプリ32)がインストールされている。故障対応アプリ32は、チケット取得部34、チケット管理部36及びチケット提示部38という機能モジュールを含んでいる。
【0062】
チケット取得部34は、故障した複合機10が発行したチケット31を故障対応アプリ32内に取り込む。例えばチケット取得部34は、チケット発行部16が複合機10の画面に表示した、チケット情報を表すQRコード等のコードを携帯端末30の内蔵カメラが撮像した画像から認識し、チケット情報を取得するものであってもよい。また、チケット取得部34は、チケット発行部16がNFC等の無線通信方式で送信したチケット31を受信して取り込むものであってもよい。
【0063】
チケット管理部36は、チケット取得部34が取得したチケット31を保存し、ユーザの求めに応じて提示(例えば利用するチケットの選択のために画面表示)する。
【0064】
チケット提示部38は、チケット利用先の複合機20に対して、チケット31を提示する処理を行う。チケット31の提示は、例えば無線通信(コンビニエンスストア店舗内の無線LAN、NFC、bluetooth等)で複合機20のチケット入力部22にチケット31を送信することで行う。また別の例として、チケット提示部38は、チケット31のチケット情報を表すQRコード等のコードを携帯端末30の画面に表示する。この例では、ユーザは、その画面を複合機20のコード読み取り用のカメラに撮像させることで、チケット情報をチケット入力部22に伝達する。
【0065】
図2を参照して、チケット発行側の複合機10の処理手順を例示する。
【0066】
障害検知部12は、複合機10内の各部に設けられたセンサからの信号等から、公知の手法により複合機10の障害を検知する(S100)。障害検知部12が障害の発生を検知すると、故障機能判定部14が、その障害により利用が不可能になった機能を判定する。例えば、その障害がコピーを不能にするものか判定し(S102)、判定結果がYesの場合は、コピー不可の旨のフラグを立てる(フラグの値を初期値”false”から”true”に変更する)(S104)。またその障害がスキャンを不能にするものか判定し(S106)、判定結果がYesの場合は、スキャン不可の旨のフラグを立てる(S108)。またその障害がファックス送信を不能にするものか判定し(S110)、判定結果がYesの場合は、ファックス送信不可の旨のフラグを立てる(S112)。ここでは、コピー、スキャン、ファックス送信を例示したが、複合機10が他の機能を有している場合には、それら他の機能についても同様の判定を行う。なお、これら各機能の利用不可の旨を示すフラグは、例えば保守サービス業者による修理等によりその障害が解消し、それら各機能が利用可能となったときに、リセット(初期値”false”に戻すこと)される。
【0067】
また、チケット発行部16は、ユーザからのチケット発行要求の入力を待つ(S114)。チケット発行要求の入力があると(S114がYes)、チケット発行部16は、各機能についての上記フラグに基づき、故障機能の情報を含むチケット情報を生成し(S116)、そのチケット情報を含んだチケット31を発行(例えばユーザの携帯端末30に提供)する(S118)。このとき、チケット情報に組み込む機種や機械番号の情報は、それらの情報を保管している制御部から取得すればよい。
【0068】
図3に、障害発生時にチケット発行部16が複合機10のUI(ユーザインターフェース)用のタッチパネルに表示するUI画面の画面遷移を例示する。この画面遷移は、携帯端末30を用いてチケット31を利用する方式での例である。
【0069】
まず障害検知部12により障害が検知された場合、チケット発行部16は、タッチパネルにエラー発生通知画面100を表示する。エラー発生通知画面100には、障害が発生したこと、及び障害から復旧するまでに他の複合機を利用するためのチケットが発行可能であることを案内するメッセージが表示される。また、この画面には、チケット発行ボタン102が表示される。ユーザがチケット発行ボタン102を指で押下すると、チケット発行部16は、タッチパネルにアプリ案内画面110を表示する。
【0070】
アプリ案内画面110には、チケットの利用のためには携帯端末30に故障対応アプリ32のインストールをする必要があることを案内するメッセージと、その故障対応アプリ32のURL(Uniform Resource Locator)やそのURLを示すQRコード112が表示される。ユーザが例えば携帯端末30のカメラでQRコード112を読み取ると、携帯端末30内のQRコード認識機能により、携帯端末30はそのQRコードが示すURLから故障対応アプリ32をダウンロードし、インストールする。インストールが完了すると、ユーザは完了ボタン114を押下する。すると、チケット発行部16は、チケット発行画面120をタッチパネルに表示する。なお、ユーザの携帯端末30に故障対応アプリ32がインストール済みである場合は、ユーザは単に完了ボタン114を押下すればよい。
【0071】
チケット発行画面120には、発行するチケット31のチケット情報を示すQRコード122と、そのQRコード122の利用案内を示すメッセージとが表示される。ユーザが携帯端末30のカメラでそのQRコード122を読み取ると、故障対応アプリ32が起動され、その故障対応アプリ32のチケット取得部34が、QRコード122から読み取られたチケット情報を、チケット管理部36に登録する。故障対応アプリ32がチケットの取り込みが完了した旨を表示すると、ユーザは複合機10のチケット発行画面120の完了ボタン124を押下する。これに応じ、チケット発行部16は、タッチパネルにエラー発生通知画面100を表示する。複合機10が故障中は、タッチパネル106にはエラー発生通知画面100が表示されており、複合機10を利用しようとするユーザは、その画面の案内に従ってチケットを入手できる。
【0072】
次に図4を参照して、携帯端末30の故障対応アプリ32が行う、チケット31の取り込み時の処理手順を例示する。この説明では、図5に示したUI画面の画面遷移の例を参照する。
【0073】
故障対応アプリ32を起動すると、携帯端末30のディスプレイには、図5に示すメインメニュー画面300が表示される。この画面には、故障対応アプリ32が提供する各種の処理機能を呼び出すボタン302〜308が表示される。ユーザは、複合機10に表示されたチケット発行画面120からチケット(QRコード122)を取り込む場合、「チケットを取り込む」ボタン304を押下する。
【0074】
故障対応アプリ32は、ユーザが「チケットを取り込む」ボタン304を押下するのを待つ(S300)。「チケットを取り込む」ボタン304が押下されると、故障対応アプリ32(チケット取得部34)は、携帯端末30の内蔵カメラで複合機10に画面表示されたいQRコード122を撮像するようユーザに案内する。
【0075】
この案内に応じてユーザがQRコード122を撮像する(S302)と、チケット取得部34は、チケット取り込み画面310を表示する。この画面には、撮像されたQRコード122の画像312と、その画像312からコード解析により読み取られたチケット情報314が表示される。図示例では、チケット情報314には、複合機10の「機種」を示すコード、複合機10の個体識別情報である「機械番号」、「故障機能」のリスト(図示例では「プリント」のみ)、及びそのチケットの有効期限を示す「利用期限」が含まれる。ユーザは、チケット情報314が表示されていること(すなわちチケットのQRコード122が正しく読み取られたこと)を確認し、「取り込む」ボタン316を押下する。すると、チケット取得部34は、そのチケット情報314をチケット管理部36に登録する(S304)。
【0076】
その登録が完了すると、故障対応アプリ32は、チケット管理画面320を表示する。チケット管理画面320には、チケット管理部36に登録されているチケットの一覧が表示される。図示例では、チケット一覧には、2つのチケット322及び324が表示されている。このうちチケット322は、今回取り込んだチケットである。また、チケット324は、利用期限が過ぎていることが分かるようにグレーアウト状態で表示されている。チケット管理画面320の「戻る」ボタンが押下されると、故障対応アプリ32は、携帯端末30にメインメニュー画面300を表示する。
【0077】
次に、図6を参照して、携帯端末30の故障対応アプリ32が行う、チケット利用時の処理手順を例示する。この説明では、図7に示したUI画面の画面遷移の例を参照する。
【0078】
故障対応アプリ32は、メインメニュー画面300で「チケットを使う」ボタン302が押下されるのを待つ(S310)。ボタン302が押下されると、故障対応アプリ32のチケット管理部36は、保持しているチケットの一覧を表示したチケット管理画面330を表示し(S312)、ユーザから利用するチケットの選択を受け付ける(S314)。例えばユーザは、チケット管理画面330に一覧表示されたチケット332の中から、利用するものをタッチ操作で選択する。ユーザが利用するチケット332を選択すると、チケット提示部38は、携帯端末30が接続中のネットワークから利用可能な複合機を検索する(S316)。ここでは、故障した複合機10からチケット31を携帯端末30に取り込んだユーザが、そのチケット31を利用可能な複合機20のあるコンビニエンスストア店舗に来店し、携帯端末30をその店舗内の無線LAN(ローカルエリアネットワーク)に接続していることを想定している。チケット提示部38は、SNMP(Simple Network Management Protocol)等の公知のプロトコルを用いて、ネットワーク上から複合機の機能を持つ機器を検索する。
【0079】
チケット提示部38は、その検索により見つかった複合機の一覧画面340を表示する(S318)。例示した一覧画面340は、ネットワーク上から1台の複合機(マルチコピー機)が見つかった場合の例である。ユーザが、その一覧画面340に表示される複合機のアイコン342から利用する複合機20を選択すると、チケット提示部38は、その複合機20のチケット入力部22にネットワーク経由で接続し(S320)、接続が成功すると、選択されたチケットをネットワーク経由でチケット入力部22に送信する(S322)。送信が成功すると、チケット提示部38は、接続した複合機20を操作するよう案内する案内画面350を表示する。案内画面350の「戻る」ボタン352を押下すると、故障対応アプリ32は、メインメニュー画面300を表示する。
【0080】
次に図8を参照して、故障した複合機10の代替機として利用される複合機20の処理手順を例示する。この説明では、図9に示したUI画面の画面遷移の例を参照する。
【0081】
複合機20のチケット入力部22は、ユーザの携帯端末30のチケット提示部38からチケット31が送信されてくるのを待つ(S200)。チケット31を受信すると、それに含まれるチケット情報を取得し(S202)、そのチケット情報が正当(適格)かどうかを検証する。受け取ったチケット情報が正当なものであれば、チケット管理部36が、複合機20のタッチパネル上にチケット利用の案内画面200を表示する。この案内画面200には、入力されたチケット31で無料で利用可能な機能を案内するメッセージ202が表示される。このメッセージを見たユーザが「トップへ」ボタン204を押下すると、複合機20の操作画面群のトップ画面210がタッチパネルに表示される。トップ画面210には、複合機20がユーザに提供するコピー、プリント、スキャン等の各機能を選択するボタン212、214、216、・・・が表示される(S204)。複合機20の制御部は、ユーザが、利用する機能を選択するのを待つ(S206)。機能が選択されると、制御部は、選択された機能がS200で入力されたチケット31に含まれる故障機能に該当するかを判定する(S208)。該当しないと判定した場合、制御部は、ユーザに対して、処理の実行のためのデポジット(預かり金)を付属の料金収受装置に投入するよう案内する(S210)。この案内に応じてユーザがお金を投入すると、制御部は、S206で選択された機能が実行可能になるのを待ち(S212)、実行可能になるとその機能についてのジョブ(例えばコピーやスキャン)を実行する(S214)。ジョブを実行中、例えば1枚印刷又はスキャンする毎に、デポジットが所定の額ずつ減額していき、デポジットの額が0になると、ジョブを中断してユーザにデポジットの投入を促す。そしてデポジットが投入されると、ジョブを再開する。なお、このような料金支払い管理はあくまで一例に過ぎず、他の公知の支払い管理方式を用いてももちろんよい。
【0082】
さて、選択された機能がチケット31に示される故障機能に該当するとS208で判定した場合、制御部は、S210を飛ばしてS212に進み、案内画面220をタッチパネルに表示する。この案内画面220には、チケット提示により無料利用できることを案内するメッセージ、及び機能利用のために必要な料金額(この場合は0円)が表示される。この例では、複合機10の故障機能については代替機はユーザに課金をしないので、デポジットの投入を求めずにジョブを実行するのである。制御部は、選択された機能が実行可能になるとその機能のジョブを実行する(S214)。
【0083】
以上、実施形態の構成及び処理の流れを例示した。携帯端末30の故障対応アプリ32は、複合機10が発行したチケット31を保持したが、これに加えて、例えば複合機10が故障により実行できないジョブのデータ(例えば印刷データ)を複合機10から受け取って保持してもよい。この場合、故障対応アプリ32は、ユーザからチケット送信先に選ばれた複合機20に対してチケット31を送信した後(図6のS322)、保持しているジョブのデータも合わせてその複合機20に送信する。複合機20は、受信したジョブのデータを実行する。
【0084】
携帯端末30の代わりに、複合機10のUSB端子に接続されたUSBメモリに対して、故障した複合機10からチケット31(及びジョブのデータ)を転送してもよい。この場合、ユーザは、そのUSBメモリを代替利用する複合機20のUSB端子に接続することで、そのチケット31(及びジョブのデータ)を複合機20に入力する。
【0085】
<変形例1>
次に、図10及び図11を参照して、実施形態の第1の変形例を説明する。この変形例は、チケットの有効期限(利用期限)に関するものである。
【0086】
実施形態の仕組みで用いるチケットは、複合機10の故障の際のユーザの不便を解消乃至軽減する趣旨のものであり、複合機10が故障から復旧した後も延々とそのチケットが利用されるのは趣旨に反する。そこで、この変形例では、複合機10の故障期間にできるだけ近い期間だけチケットが有効となるよう、有効期限を設定する。
【0087】
図10は、この変形例1における、障害発生側の複合機10の処理手順を示す。この処理手順は、図2に示した処理手順に対してS113を追加したものである。
【0088】
すなわち、この手順では、チケット発行部16は、S100で障害が検知されると、その障害の解析を行い(S102〜S112)、その解析に結果に従ってその障害の種類を特定する。障害の種類に応じて修理に要する期間のおおよその長さが経験的に分かっている。そこで、例えば複合機10(あるいはその複合機10からアクセス可能なサーバ)に、障害の種類毎の修理所要期間のデータベースを持たせておき、チケット発行部16はそのデータベースを参照することで、今回検知された障害に対応する修理所要期間を求める。そして、現在時刻にその所要期間を加えることで、今回の障害に対して発行するチケットの有効期限を求める(S113)。求めた有効期限は、上述した故障機能のフラグ群と同様、チケット発行部16が保持しており、その後のチケット発行要求の際に用いられる。また、修理により故障状態から復旧すると、保持されている有効期限の情報は破棄される。
【0089】
そして、チケット発行要求があると、チケット発行部16は、保持している故障機能のフラグ群と有効期限の情報を含んだチケット情報を生成し(S116a)、その情報を含んだチケット31を発行する(S118)。
【0090】
図11は、変形例1における代替機(複合機20)の処理手順を示す。この処理手順は、図8に示した処理手順に対してS203を追加したものである。
【0091】
この手順では、チケット検証部24が、現在時刻がS200で入力されたチケットに含まれる有効期限内かどうかをチェックする(S203)。有効期限内であれば、チケット発行部16が、上述したS204以下の処理を実行する。有効期限が過ぎていれば、チケット検証部24は、チケットが期限切れである旨を示すエラー画面を複合機20のタッチパネルに表示する(S216)。以降、複合機20は、チケットを用いない通常のジョブ処理を実行する(S218)。
【0092】
チケットの有効期限を設定する方法として最も簡単なのは、現在時刻に対して一律の有効期間を加算する方式である。しかし、この方式では、障害の種類毎に復旧に要する時間が異なるという事実が反映されていないため、ある種の障害については復旧後もある程度長い時間チケットが有効に利用できてしまうことになる。これに対し、変形例1では、発生した障害の種類に応じた有効期限がチケットに設定されるため、そのような不具合は軽減される。
【0093】
<変形例2>
次に第2の変形例を説明する。この変形例もチケットの有効性の管理に関するものである。
【0094】
図12に示すこの変形例のシステム構成は、図1に示した複合機10及び20に加え、複合機管理システム40を含んでいる(ユーザの携帯端末30は図示省略)。複合機管理システム40は、複合機の保守サービスを提供する業者が管理している情報処理システムであり、管理下にある各複合機から例えば複合機状態の定期通知や障害発生の通知を受け取り、それら通知に従って複合機の遠隔保守やエンジニアの派遣などの管理を行う。このような複合機管理システムは、従来から様々な保守サービス業者が運営しているものであり、これから説明するチケット31の有効性確認の機能を除けば、複合機管理システム40としてはそのような従来システムと同様のものを用いればよい。
【0095】
変形例1では、チケット発行部16が、発行するチケット31に対して有効期限を設定したのに対して、この変形例2では、そのような有効期限の設定は行わない。その代わりに、チケットの入力を受けた複合機20が、複合機管理システム40(以下「センター」とも呼ぶ)に、そのチケットの有効性を問い合わせる。
【0096】
図13に、この変形例における障害発生側の複合機10の処理手順を例示する。この手順では、障害検知部12は、障害の発生を検知すると、検知した障害の内容を示す情報(例えば障害の種類を示すコードや、その障害に関連するセンサの検出値等)をセンター(複合機管理システム40)に通知する(S101)。この通知には、その複合機10の個体識別情報である機械番号が含まれる。以降の処理は、図2の手順と同様である。なお、障害発生の通知を複合機10から受け取ったセンターは、その複合機10の機械番号に対応する機械の「状態」の情報として、その障害内容の情報を保持する。
【0097】
また、図示は省略したが、複合機10は、ネットワーク経由での遠隔保守作業やエンジニアによる修理により障害から復旧した場合、復旧した旨をセンターに通知する。この通知には、複合機10の機械番号が含まれる。この通知を受け取ったセンターは、その機械番号に対応する機械の「状態」の情報を、それまで保持していた障害内容の情報から、正常状態であることを示す値とその通知を受け取った日時(復旧日時)とを表す情報に書き換える。
【0098】
図14に、この変形例における代替機(複合機20)の処理手順を例示する。この手順では、複合機20のチケット検証部24は、S200で入力されたチケットの有効性の確認要求をセンターに送信する(S220)。この確認要求には、そのチケットに含まれる機械番号が含まれる。そして、チケット検証部24は、その確認要求に対するセンターからの応答が、有効/無効のいずれであるかを判定する(S222)。その判定結果が有効であれば、複合機20は、図8のS204〜S214と同様の処理を、無効であれば図11のS216及びS218と同様の処理を行う。
【0099】
図15にこの変形例におけるセンター(複合機管理システム40)の処理手順を例示する。
【0100】
センターは、複合機20から、チケットの有効性の確認要求(問合せ)が到来するのを待つ(S400)。確認要求が到来すると、その確認要求に含まれる機械番号に対応する機械状態の情報を検索する(S402)。そして、検索した機械状態が、障害状態であるか否かを判定する(S404)。そして、障害状態であれば、その確認要求に対してチケットが有効であると回答する(S406)。一方、検索した機械状態が正常状態であるとS404で判定した場合、センターは、現在時刻がその機械状態に付随する復旧日時から予め定めた時間以内であるかどうかを判定する(S408)。この判定の結果がYesの場合、センターは確認要求に対してチケットが有効であると回答し(S406)、Noの場合、確認要求に対してチケットが無効であると回答する(S410)。
【0101】
例えば、故障した複合機10からチケットを入手したユーザが代替機のところまで移動している間に複合機10が故障から復旧した場合、ユーザが代替機にそのチケットを提示した時点では、既にその複合機10は正常状態である。このような場合に、そのユーザのチケットを無効としてしまうと、ユーザは無駄足を踏むことになってしまう。そこで、本実施形態では、複合機10が障害から復旧しても、しばらくの間はチケットを有効とすることで、上述したユーザの無駄足のような事態が生じる可能性を低減する。
【0102】
<変形例3>
次に、PC(パーソナルコンピュータ)から複合機10にプリントジョブの実行を指示した際に、その複合機10が故障していた場合に対処する変形例を説明する。
【0103】
この変形例では、図16に示すように、PCにインストールされているプリンタドライバ60が、複合機10の故障により印刷できなかったプリントジョブを、ネット印刷システム50に登録することで、代替機(複合機20)でそのプリントジョブを実行できるようにする。
【0104】
ネット印刷システム50は、インターネット上に設置されており、ユーザからプリントジョブ(印刷データ)の登録を受け付け、登録されたプリントジョブを管理下にあるプリンタ(例えばコンビニエンスストアに設置された複合機20)に提供して印刷させる。1つの例では、ネット印刷システム50は、ユーザから受け付けたプリントジョブに対して一意な識別情報(ジョブID)をユーザに提供する。ユーザはそのジョブIDを例えばメモした上で、ネット印刷システム50に対応している複合機20のところまで出向き、複合機20のトップ画面からネット印刷を選択し、ジョブIDを入力する。すると、ネット印刷システム50は、そのジョブIDに対応するプリントジョブのデータをその複合機20に送信し、複合機20はそのプリントジョブを印刷出力する。
【0105】
ここで、ユーザは、故障している複合機10から上記実施形態の仕組みでチケット31を取得し、このチケット31を複合機20に提示することで、ネット印刷システム50を経由して複合機20で実行したプリントジョブの料金の免除を受けることができる。
【0106】
図17に、この変形例におけるプリンタドライバ60の処理手順を例示する。この手順では、プリンタドライバ60がLAN経由で複合機10にプリントジョブを送ると、複合機10はそのプリントジョブを実行し、その実行結果を示す応答をプリンタドライバ60に返す。実行結果の応答には、印刷が成功した場合の成功応答と、失敗した場合の失敗応答がある。失敗応答には、その失敗の理由となる障害を示す障害情報が含まれる。プリンタドライバ60は、複合機10の応答から、プリントジョブの印刷が成功したかどうかを判定する(S600)。印刷が成功した場合は、この処理は終了する。印刷が失敗した場合、プリンタドライバ60は、複合機10からの失敗応答に含まれる障害内容の情報から、その障害が致命的であるか否かを判定する(S602)。致命的な障害とは、ユーザが可能な作業では復旧できず、保守サービス業者による保守作業を必要とする障害である。S602の判定は、障害内容の情報に基づき公知の手法で行えばよい。障害が致命的でない場合(例えば用紙切れ等)は、ユーザ自身が対処可能なので、この処理は終了する。
【0107】
致命的な障害の場合、プリンタドライバ60は、失敗したジョブをネット印刷システム(NPS:Net Print System)に登録するか否かを選択する画面をPCのディスプレイに表示する(S604)。なお、プリンタドライバ60は、複合機10から受け取った障害情報を複合機管理システム40(図12参照。図17では省略)に通知してもよい。また、直ちに通知するのではなく、複合機10の致命的な故障を検知したプリンタドライバ60が、複合機管理システム40にその複合機10の状態を問い合わせ(複合機10の機械番号を使用)、この問合せの結果に応じて通知を行うようにしてもよい。例えば、問合せに対して複合機管理システム40から応答された複合機10の状態が、正常状態であったり、プリンタドライバ60が複合機10から取得した障害情報と異なっていたりする場合に、その障害情報を複合機管理システム40に通知する。障害の種類やその他様々な事情によって、複合機10からインターネット越しに複合機管理システム40に障害の情報が通知されていない場合があるからである。
【0108】
S604の選択画面に対して、ユーザがジョブをネット印刷システム50に登録しないことを選択する(S606の判定結果がNo)と、処理は終了する。
【0109】
一方、ジョブをネット印刷システム50に登録することをユーザが選択した場合(S606の判定結果がYes)、プリンタドライバ60は、失敗したジョブの印刷データと複合機10の機械番号(例えばジョブ結果を知らせる複合機10からの応答に含まれる)をネット印刷システム50に登録する(S608)。この登録に応じ、ネット印刷システム50は、登録されたジョブに対して一意なジョブIDをプリンタドライバ60に返す。
【0110】
プリンタドライバ60は、ネット印刷システム50から提供されたジョブIDを取得し(S610)、PCの画面に表示する(S612)。ユーザはそのジョブIDをメモに控える。
【0111】
その後ユーザは、そのメモと、複合機10から別途入手したチケット31を携えて、別の複合機20のところに行く。そして、上記実施形態と同様にチケット31を複合機20に提示し、複合機20のタッチパネルに表示されるトップ画面のメニューからネット印刷を選択する。そして、これにより表示されるネット印刷の画面の案内に従って、メモしたジョブIDを入力し、ジョブのダウンロードを要求する。これにより、ネット印刷システム50は、そのジョブIDに対応するジョブの印刷データを複合機20に転送し、複合機20は、その印刷データを印刷出力する。
【0112】
この変形例においても、変形例1等に示したチケット31の有効期限の設定や確認を行ってもよい。
【0113】
また、この変形例では、ネット印刷システム50から提供されるジョブIDをチケット31の代わりとして利用してもよい。すなわち、この場合、複合機10からのチケット31の発行は行わず、ユーザは代替機である複合機20に対してチケット31の提示を行わない。ネット印刷システム50は、複合機20から送られてきたジョブIDに対応する印刷データを複合機20に返す際、その印刷データに対応付けて保存していた機械番号も一緒に返す。複合機20は、受け取った印刷データに機械番号が付随している場合、その印刷データは故障機で印刷するはずのものであったと認識し、例えば無料で印刷する。そして、チケット利用記録部26(図1参照)により、その印刷の量その他課金額に関する情報をその機械番号と対応付けて記録する。複合機20は、その記録を用いて、例えば複合機管理システム40の運営側と、その印刷の料金についての精算を行ってもよい。
【0114】
ここで、ネット印刷システム50は、複合機20からジョブIDが送られてきた際、そのジョブIDに対応付けて機械番号を保持している場合は、機械番号の機器が故障状態にあるかを複合機管理システム40に問い合わせてもよい。この場合、その問合せを受けた複合機管理システム40は、上記変形例2の場合(図15参照)と同様、その機械番号に対応する複合機10が障害状態のままか(図15のS404がYes)、障害から復旧してから所定期間以内(S408がYes)の場合は、印刷許可(チケット有効)の回答をネット印刷システム50に送る。また、その機械番号に対応する複合機10が障害から復旧してから所定時間を経過している場合は、印刷不可(チケット無効)の回答をネット印刷システム50に返す。ネット印刷システム50は、複合機管理システム40から印刷許可の回答を得た場合には、複合機20に対して上記ジョブIDに対応する印刷データ及び機械番号を送り、一方、印刷不可の回答を得た場合、ネット印刷システム50は、複合機20に印刷データを送らず、代わりに、故障機が復旧済みであり代替機での印刷の有効期間が過ぎた旨を示すエラー情報を送る。複合機20は、受け取ったエラー情報を表示する。
【0115】
<変形例4>
次に第4の変形例を説明する。この変形例では、故障した複合機10の代替となり得る複合機がどこにあるかをユーザに案内する機能を提供する。
【0116】
この変形例では、複合機10やユーザの携帯端末30からアクセス可能なネットワーク(例えばインターネット)上に、代替機案内システムを設ける。例えば図12に例示した複合機管理システム40が代替機案内システムの機能を含んでいてもよく、以下ではこの場合を例にとって説明する。
【0117】
複合機管理システム40は、図18に例示するデータベースを備えている。このデータベースには、管理下にある複合機毎に、その複合機の機械番号、機種、機能、所在地、状態等の項目が登録されている。
【0118】
項目「機能」は、その複合機が有する機能を表す情報であり、例えばコピー、印刷、スキャン、ファックス等といったその複合機が提供可能な機能の種類の情報や、それら各種類の機能についての性能の情報を含む。機能の性能の情報には、例えばその機能の性能を表す各種のパラメータが含まれる。例えば印刷機能の場合、その性能の情報には、例えばその複合機が対応している用紙サイズ、カラー印刷の可否、両面印刷の可否、印刷画質のレベル等の情報が含まれる。またスキャン機能の場合、対応可能な原稿サイズ、スキャン画質レベル(例えば解像度)等がその性能のパラメータの例である。
【0119】
項目「所在地」は、その複合機が設置された場所を特定する情報である。例えばその複合機が設置されたオフィスの住所、建物名及びフロア(階)、緯度・経度などの情報がその例である。所在地の情報は、ユーザに提案する近くの代替機を抽出するのに用いられる。
【0120】
項目「状態」は、その複合機の現在の状態を示す各種の情報を含む。例えば、正常状態であるか障害状態であるか、障害状態の場合はその障害の種類、各消耗品(用紙やトナー等)の残量等がその一例である。
【0121】
またこのほかに、各複合機から利用履歴の情報(例えば、いつ、どの機能が、どの程度の量(印刷枚数等)利用されたかを示す情報)を複合機管理システム40に通知し、複合機管理システム40がその利用履歴の情報をデータベースに保存してもよい。
【0122】
図18では、1つのデータベースとして示したが、それら複数の項目は、例えば機械番号により検索可能な複数のデータベースに分かれていてもよい。
【0123】
この変形例では、ユーザは、例えば携帯端末30の故障対応アプリ32を用いて、複合機管理システム40に自分の近くの代替機を問い合わせる。このときの故障対応アプリ32の処理の例を図19に示す。
【0124】
ユーザは自分の現在位置の近くの代替機の場所を知りたい場合、携帯端末30の故障対応アプリ32のメインメニュー画面300(図5参照)で「チケットの利用場所」ボタン306を押下する。故障対応アプリ32は、そのボタン306が押下されたか否かを判定する(S330)。押下された場合、故障対応アプリ32は、チケット管理部36に保管されているチケット一覧(図5の画面320と同様のもの)を表示し、ユーザから使用対象のチケットの選択を受け付ける(S332)。選択がなされると、故障対応アプリ32は、携帯端末30のオペレーティングシステムから取得した現在位置と、選択されたチケットに含まれる機械番号とを含む代替機検索要求を複合機管理システム40に送る(S334)。そして、この検索要求に対して複合機管理システム40から返される検索結果を受け取り、その検索結果の情報を携帯端末30の画面に表示する(S336)。このとき表示する検索結果の情報は、例えば、地図上にユーザの現在位置と検索された代替機候補の位置とを示すものであってもよい(もちろんこれは一例に過ぎない)。ユーザは、その検索結果の情報を参考に、自分が使用したい代替機候補のところに移動する。
【0125】
図20に、代替機検索要求を受けた場合の複合機管理システム40の処理の例を示す。この例では、複合機管理システム40は、ユーザから代替機検索要求が来るのを待つ(S410)。代替機検索要求が来ると、複合機管理システム40は、その要求に含まれるユーザの現在位置の情報を保持すると共に、その要求に含まれる機械番号に対応する複合機(故障機)の機能情報を前述のデータベースから検索する(S412)。そして、そのデータベースから、そのユーザの現在位置に近い(例えば現在位置から予め定めた距離以内に位置する)複合機であって、その故障機と同等以上の機能を持つ複合機を検索する(S414)。そして、検索した複合機(代替機候補)の情報を検索結果として、要求元のユーザ(携帯端末30の故障対応アプリ32)に返す(S416)。その検索結果の情報には、各代替機候補の位置が含まれる。更に代替機候補の設置場所の名称(店舗名等)等が更に含まれていてもよい。地図アプリの地図上での各代替機候補の位置(及びユーザの現在位置)を示す情報を検索結果情報としてユーザに提供してもよい。
【0126】
図20の手順では、故障機と同等以上の機能を持つものしか代替機候補に選ばれないが、これは一例に過ぎない。例えば故障機で印刷を行おうと思っていたユーザにとっては、代替機候補のスキャン画質が低くても問題は無く、そもそもスキャン機能を持っていなくても問題はない。そこで、別の例として、S414の検索の段階では単にユーザの現在位置から近い複合機を代替機候補として検索し、検索結果の情報にそれら代替機候補の機能の情報を含めてもよい。故障対応アプリ32が表示するその検索結果の表示画面に、各代替機候補の機能の情報を表示したり、呼び出せるようにしたりする。ユーザは、画面上で各代替機候補の機能を確認し、使用する代替機候補を決める。
【0127】
<変形例5>
代替機検索の更なる変形例を説明する。この変形例のシステムは、図21に示すように、複合機管理システム40の他に消耗品配送管理システム70を含む。
【0128】
消耗品配送管理システム70は、複合機の保守サービスを提供する業者が運営するシステムであり、各複合機から複合機管理システム40に定期的に通知される各複合機の状態や利用履歴の情報に基づき、各複合機に対する消耗品の配送のスケジュールを立てる。例えば、通知された情報のうちの消耗品の残量や、利用履歴等から求められる印刷量の時系列的な推移から、その消耗品が欠乏する時期を予測し、その自機に間に合うように消耗品配送日を決定する。消耗品配送管理システム70が決定したスケジュールに従って、各複合機に対して必要な消耗品が配送される。このような消耗品配送管理システム70としては公知のシステムが存在しており、本実施形態にもそのような公知のシステムを用いてよい。
【0129】
図22に、この変形例における複合機管理システム40の処理手順を例示する。図22の手順は、図20の手順にS420及びS422を追加したものである。
【0130】
この手順では、複合機管理システム40は、S414で検索した代替機候補を、S420及びS422で更に絞り込む。
【0131】
すなわち、複合機管理システム40は、故障機から通知された障害の情報からその障害が解消する時期(復旧時期)を判定(予測)する。そして、S420では、複合機管理システム40は、故障機の機械番号と、S414で求めた各代替機候補の機械番号と、その復旧時期とを含んだ判定要求を消耗品配送管理システム70に送る(S420)。
【0132】
消耗品配送管理システム70は、その判定要求に応じて、故障機の利用履歴の情報から、故障機が正常であった場合の、現在時刻からその復旧時期までの期間のその故障機の使用量を予測する。予測する使用量は、例えば、その期間に実行されるであろうジョブ数、印刷されるであろう量、その複合機がジョブを実行しているであろう時間の長さ等のうちの1以上である。また、消耗品配送管理システム70は、判定要求に含まれる各代替機候補について、その候補の利用履歴から、その期間におけるその候補の使用量を予測すると共に、消耗品残量の推移の履歴からその候補の各消耗品のその復旧時期における残量を予測する。そして、各代替機候補について、現在時刻からその復旧時期までの期間の故障機の予測使用量が追加することが可能かどうかを判定する。例えば、候補毎に、その候補の予測使用量(例えばその期間におけるジョブの実行時間の長さ)に故障機の予測使用量を足すとその候補の稼働状況が過密にならないかを判定する。これにより過密になると判定した候補は、最終的な代替機候補からは外す。また、各代替機候補について、その候補の復旧時期における各消耗品の予測残量が、現在時刻から上記復旧時期までの期間における故障機の予測印刷量をまかなうのに足りるかどうかを判定する。そして、足りないと判定した候補は、最終的な代替機候補からは外す。このようにして、消耗品配送管理システム70は、復旧予測時期までの故障機の使用量をまかなえる代替機候補を判定し、その判定結果を複合機管理システム40に回答する。
【0133】
複合機管理システム40は、消耗品配送管理システム70から回答された代替機候補の情報を、S410の検索要求に対する検索結果としてユーザの携帯端末30に提供する(S422)。
【0134】
なお、消耗品配送管理システム70と複合機管理システム40は、一体のシステムであってもよい。
【0135】
<変形例6>
この変形例6では、ユーザからの要求に応じて複合機管理システム40が代替機候補として選んだ複合機の消耗品の欠乏を防止又は低減するために、代替機候補に対する複合機管理システム40の監視頻度を上昇させる。この変形例のシステム構成は、図21に示したものと同様でよい。
【0136】
図23にこの変形例における複合機管理システム40の処理手順を例示する。この手順は、図20に示した変形例4での手順に対してS424を追加したものである。すなわち、図23の手順では、複合機管理システム40は、S416で求めた各代替機候補の消耗品監視頻度を上昇させる(S424)。すなわち、代替機候補に選んだ各複合機に対して、複合機管理システム40に対して定期通知を行う頻度を、通常時の頻度(例えば24時間ごと)から、それより高い予め定めた頻度(例えば3時間ごと)に上げるよう指示する。
【0137】
各代替機候補は、複合機管理システム40から指示された高い頻度に該当する通知タイミング毎に、そのタイミングでの当該候補の状態(特に各消耗品の残量)を複合機管理システム40に通知する。通知された情報は複合機管理システム40を介して消耗品配送管理システム70に通知される。消耗品配送管理システム70は、それら各代替機候補については、(例えば代替機候補から消耗品残量の通知が到来する毎のように)通常より高い頻度で消耗品配送予定の計算を行う。
【0138】
この変形例では、故障機のユーザが代替機候補のいずれかを利用することでその候補の使用量が増え、消耗品の消費が早まると、その変化が通常より高い監視頻度によりいち早く複合機管理システム40及び消耗品配送管理システム70に認識される。したがって、消耗品配送管理システム70は、通常の監視頻度の場合よりも早く、故障機のユーザの利用の影響を加味して消耗品の配送予定時期の再計算を行うことになり、故障機を代替することによる消耗品の欠乏の発生が軽減される。
【0139】
以上の実施形態及び各変形例では、故障した複合機を別の複合機で代替する場合を例にとって説明したが、複合機以外の機器、例えばプリンタ、スキャナ、ファクシミリ装置についても同様の仕組みが適用可能である。
【0140】
また以上の例では、代替機の例としてコンビニエンスストアに設置された複合機を例示したが、これも一例に過ぎない。コンビニエンススストア以外の各種店舗やオフィス等に設置された複合機等の機器を代替機として利用できるようにしてもよい。
【0141】
以上に例示した複合機10及び20、携帯端末30、複合機管理システム40、ネット印刷システム50、並びに消耗品配送管理システム70の情報処理機構は、例えば、コンピュータにそれら各装置・システムの上述の機能を表すプログラムを実行させることにより実現される。ここで、コンピュータは、例えば、ハードウエアとして、CPU等のマイクロプロセッサ、ランダムアクセスメモリ(RAM)およびリードオンリメモリ(ROM)等のメモリ(一次記憶)、フラッシュメモリやSSD(ソリッドステートドライブ)、HDD(ハードディスクドライブ)や等の固定記憶装置を制御するコントローラ、各種I/O(入出力)インタフェース、ローカルエリアネットワークなどのネットワークとの接続のための制御を行うネットワークインタフェース等が、たとえばバス等を介して接続された回路構成を有する。それら各機能の処理内容が記述されたプログラムがネットワーク等の経由でフラッシュメモリ等の固定記憶装置に保存され、コンピュータにインストールされる。固定記憶装置に記憶されたプログラムがRAMに読み出されCPU等のマイクロプロセッサにより実行されることにより、上に例示した機能モジュール群が実現される。
【符号の説明】
【0142】
10 複合機、12 障害検知部、14 故障機能判定部、16 チケット発行部、20 複合機、22 チケット入力部、24 チケット検証部、26 チケット利用記録部、30 携帯端末、31 チケット、32 故障対応アプリ、34 チケット取得部、36 チケット管理部、38 チケット提示部、40 複合機管理システム、50 ネット印刷システム、60 プリンタドライバ、70 消耗品配送管理システム。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図15
図16
図17
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図19
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