特許第6953856号(P6953856)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6953856
(24)【登録日】2021年10月4日
(45)【発行日】2021年10月27日
(54)【発明の名称】情報処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/10 20180101AFI20211018BHJP
   H04W 76/30 20180101ALI20211018BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20211018BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20211018BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20211018BHJP
【FI】
   H04W76/10
   H04W76/30
   H04W84/12
   G03G21/00 388
   H04N1/00 C
【請求項の数】11
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2017-142792(P2017-142792)
(22)【出願日】2017年7月24日
(65)【公開番号】特開2019-24171(P2019-24171A)
(43)【公開日】2019年2月14日
【審査請求日】2020年6月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【弁理士】
【氏名又は名称】古部 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100125346
【弁理士】
【氏名又は名称】尾形 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100166981
【弁理士】
【氏名又は名称】砂田 岳彦
(72)【発明者】
【氏名】下島 正治
(72)【発明者】
【氏名】川瀬 史義
(72)【発明者】
【氏名】阿部 和彦
(72)【発明者】
【氏名】坂本 貴
(72)【発明者】
【氏名】対馬 司
【審査官】 桑原 聡一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−155484(JP,A)
【文献】 特開2009−77446(JP,A)
【文献】 特開2010−50580(JP,A)
【文献】 特開2016−171490(JP,A)
【文献】 特開2012−213060(JP,A)
【文献】 特開2004−312181(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24−7/26
H04W 4/00−99/00
G03G 21/00
H04N 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自装置の内部に設けられた1又は複数の機能部に対して無線接続可能に構成され、当該1又は複数の機能部の機能を実現させるための制御を行う制御手段と、
前記1又は複数の機能部の電源を制御する電源制御手段と、
前記1又は複数の機能部のうち前記制御手段との間で無線接続が確立されている全ての機能部の電源を前記電源制御手段によりオフした後、当該1又は複数の機能部を除く他の機能部と当該制御手段との間の無線接続を切断する接続切断手段と
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記接続切断手段は、無線接続を確立する際の認証に必要とされる認証情報を変更して、前記他の機能部と前記制御手段との間の無線接続を切断すること
を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記制御手段と前記1又は複数の機能部との間で無線接続を確立する接続確立手段をさらに備え、
前記電源制御手段は、前記接続切断手段が無線接続を切断した後、前記1又は複数の機能部の電源をオンの状態にして、
前記接続確立手段は、前記電源制御手段により前記1又は複数の機能部の電源がオンの状態になった後、前記接続切断手段による変更後の認証情報を用いて、前記制御手段と当該1又は複数の機能部との間で無線接続を確立すること
を特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記接続切断手段に変更される前の認証情報は、前記他の機能部と共通の情報であり、当該接続切断手段に変更された後の認証情報は、自装置を一意に識別するための情報であること
を特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記電源制御手段は、自装置の電源が初めてオンされた場合に、前記1又は複数の機能部と前記制御手段との間で無線接続が確立された後、当該1又は複数の機能部の全ての電源をオフすること
を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記1又は複数の機能部と前記他の機能部には、無線接続を確立する際の認証に必要とされる認証情報の初期設定がなされていること
を特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
予め定められた無線機の動作を制御するとともに、当該予め定められた無線機の電源のオンオフを制御する動作制御手段と、
無線接続を確立する際の認証に必要とされる認証情報を用いて、前記予め定められた無線機により前記動作制御手段に対して通信を行うための無線接続を確立する接続確立手段と、
前記動作制御手段により前記予め定められた無線機の電源がオフされた場合に、前記認証情報を変更する変更手段と
を備える情報処理装置。
【請求項8】
前記動作制御手段は、前記変更手段により前記認証情報が変更された後に前記予め定められた無線機の電源をオンし、
前記接続確立手段は、前記動作制御手段により前記予め定められた無線機の電源をオンした後、前記変更手段による変更後の認証情報を用いて、当該予め定められた無線機により当該動作制御手段に対して通信を行うための無線接続を確立すること
を特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
自装置の内部に設けられた機能部に対して無線接続可能に構成され、当該機能部の機能を実現させるための制御を行う制御手段と、
前記機能部を除く他の機能部が前記制御手段に無線接続されている場合に、当該他の機能部と当該制御手段との間の無線接続を断つ手段と
を備える情報処理装置。
【請求項10】
前記断つ手段は、前記制御手段に無線接続されている前記機能部の全ての電源をオフした後、前記他の機能部が当該制御手段に無線接続されていることを認識し、認識した当該無線接続を断つこと
を特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
コンピュータに、
自装置の内部に設けられた1又は複数の機能部のうち、当該1又は複数の機能部に対して無線接続可能に構成され当該1又は複数の機能部の機能を実現させるための制御を行う制御手段との間で無線接続が確立されている全ての機能部の電源をオフする機能と、
前記制御手段との間で無線接続が確立された全ての機能部の電源がオフされた後、前記1又は複数の機能部を除く他の機能部と当該制御手段との間の無線接続を切断する機能と
を実現させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、無線通信装置と無線通信端末との無線接続を確立する無線通信システムとして、無線通信装置は、仮接続用SSIDから所定の規則に従って仮接続用パスコードを生成し、仮接続用SSIDを無線で送信し、仮接続用SSIDおよび仮接続用パスコードを用いて無線通信端末との間で確立された仮接続において、無線通信端末に本接続用SSIDおよび本接続用パスコードを送信し、無線通信端末は、無線通信装置から仮接続用SSIDを取得し、仮接続用SSIDから所定の規則に従って仮接続用パスコードを生成し、仮接続用SSIDおよび生成した仮接続用パスコードを用いて無線通信装置と仮接続を行い、仮接続において、無線通信装置から本接続用SSIDおよび本接続用パスコードを取得し、本接続用SSIDおよび本接続用パスコードを用いて無線通信装置と本接続を行う無線通信システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014−175892号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
制御手段が自装置の内部に設けられた機能部を制御する場合に、制御手段と機能部との間で無線接続を確立する場合がある。このような場合に、制御対象の機能部を除く他の機能部が存在すると、制御手段と他の機能部との間で誤って無線接続が確立されてしまうことがある。
本発明の目的は、機能部を制御する制御手段と機能部との間で無線接続を確立する場合に、機能部を除く他の機能部による制御手段への誤接続を無くすことにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、自装置の内部に設けられた1又は複数の機能部に対して無線接続可能に構成され、当該1又は複数の機能部の機能を実現させるための制御を行う制御手段と、前記1又は複数の機能部の電源を制御する電源制御手段と、前記1又は複数の機能部のうち前記制御手段との間で無線接続が確立されている全ての機能部の電源を前記電源制御手段によりオフした後、当該1又は複数の機能部を除く他の機能部と当該制御手段との間の無線接続を切断する接続切断手段とを備える情報処理装置である。
請求項2に記載の発明は、前記接続切断手段は、無線接続を確立する際の認証に必要とされる認証情報を変更して、前記他の機能部と前記制御手段との間の無線接続を切断することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項3に記載の発明は、前記制御手段と前記1又は複数の機能部との間で無線接続を確立する接続確立手段をさらに備え、前記電源制御手段は、前記接続切断手段が無線接続を切断した後、前記1又は複数の機能部の電源をオンの状態にして、前記接続確立手段は、前記電源制御手段により前記1又は複数の機能部の電源がオンの状態になった後、前記接続切断手段による変更後の認証情報を用いて、前記制御手段と当該1又は複数の機能部との間で無線接続を確立することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置である。
請求項4に記載の発明は、前記接続切断手段に変更される前の認証情報は、前記他の機能部と共通の情報であり、当該接続切断手段に変更された後の認証情報は、自装置を一意に識別するための情報であることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置である。
請求項5に記載の発明は、前記電源制御手段は、自装置の電源が初めてオンされた場合に、前記1又は複数の機能部と前記制御手段との間で無線接続が確立された後、当該1又は複数の機能部の全ての電源をオフすることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項6に記載の発明は、前記1又は複数の機能部と前記他の機能部には、無線接続を確立する際の認証に必要とされる認証情報の初期設定がなされていることを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置である。
請求項7に記載の発明は、予め定められた無線機の動作を制御するとともに、当該予め定められた無線機の電源のオンオフを制御する動作制御手段と、無線接続を確立する際の認証に必要とされる認証情報を用いて、前記予め定められた無線機により前記動作制御手段に対して通信を行うための無線接続を確立する接続確立手段と、前記動作制御手段により前記予め定められた無線機の電源がオフされた場合に、前記認証情報を変更する変更手段とを備える情報処理装置である。
請求項8に記載の発明は、前記動作制御手段は、前記変更手段により前記認証情報が変更された後に前記予め定められた無線機の電源をオンし、前記接続確立手段は、前記動作制御手段により前記予め定められた無線機の電源をオンした後、前記変更手段による変更後の認証情報を用いて、当該予め定められた無線機により当該動作制御手段に対して通信を行うための無線接続を確立することを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置である。
請求項9に記載の発明は、自装置の内部に設けられた機能部に対して無線接続可能に構成され、当該機能部の機能を実現させるための制御を行う制御手段と、前記機能部を除く他の機能部が前記制御手段に無線接続されている場合に、当該他の機能部と当該制御手段との間の無線接続を断つ手段とを備える情報処理装置である。
請求項10に記載の発明は、前記断つ手段は、前記制御手段に無線接続されている前記機能部の全ての電源をオフした後、前記他の機能部が当該制御手段に無線接続されていることを認識し、認識した当該無線接続を断つことを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置である。
請求項11に記載の発明は、コンピュータに、自装置の内部に設けられた1又は複数の機能部のうち、当該1又は複数の機能部に対して無線接続可能に構成され当該1又は複数の機能部の機能を実現させるための制御を行う制御手段との間で無線接続が確立されている全ての機能部の電源をオフする機能と、前記制御手段との間で無線接続が確立された全ての機能部の電源がオフされた後、前記1又は複数の機能部を除く他の機能部と当該制御手段との間の無線接続を切断する機能とを実現させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0006】
請求項1記載の発明によれば、機能部を制御する制御手段と機能部との間で無線接続を確立する場合に、機能部を除く他の機能部による制御手段への誤接続を無くすことができる。
請求項2記載の発明によれば、より確実に、他の機能部による制御手段への誤接続を無くすことができる。
請求項3記載の発明によれば、さらに、制御手段と機能部との間で無線接続を確立することができる。
請求項4記載の発明によれば、機能部を、他の機能部が搭載される他の情報処理装置でも使用することができる。
請求項5記載の発明によれば、自装置の初期設置の際に、他の機能部による制御手段への誤接続を無くすことができる。
請求項6記載の発明によれば、機能部を、他の機能部が搭載される他の情報処理装置でも使用することができる。
請求項7記載の発明によれば、予め定められた無線機の動作を制御する動作制御手段と予め定められた無線機との間で無線接続を確立する場合に、予め定められた無線機とは異なる他の無線機による動作制御手段への誤接続を無くすことができる。
請求項8記載の発明によれば、さらに、動作制御手段と予め定められた無線機との間で無線接続を確立することができる。
請求項9記載の発明によれば、機能部を制御する制御手段と機能部との間で無線接続を確立する場合に、機能部を除く他の機能部による制御手段への誤接続を無くすことができる。
請求項10記載の発明によれば、より確実に、他の機能部による制御手段への誤接続を無くすことができる。
請求項11記載の発明によれば、機能部を制御する制御手段と機能部との間で無線接続を確立する場合に、機能部を除く他の機能部による制御手段への誤接続を無くす機能を、コンピュータにより実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】(a)、(b)は、本実施の形態に係る画像処理システムの全体構成の一例を説明するための図である。
図2】本実施の形態に係る画像処理装置のハードウェア構成例を示す図である。
図3】本実施の形態に係る制御部の機能構成例を示したブロック図である。
図4】アクセスポイントに対して他の機能部が誤接続された場合の処理の手順の一例を示したフローチャートである。
図5】アクセスポイントに対して他の機能部が誤接続された場合の処理の手順の一例を示したフローチャートである。
図6】画像処理装置における一連の処理手順の一例を示すフローチャートである。
図7】(a)〜(d)は、アクセスポイントに対して他の機能部が誤接続された場合の処理の具体例を説明するための図である。
図8-1】(a)〜(c)は、アクセスポイントに対して他の機能部が誤接続された場合の処理の具体例を説明するための図である。
図8-2】(d)、(e)は、アクセスポイントに対して他の機能部が誤接続された場合の処理の具体例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0009】
<画像処理システムの全体構成>
まず、本実施の形態に係る画像処理システム1について説明する。図1(a)、(b)は、本実施の形態に係る画像処理システム1の全体構成の一例を説明するための図である。本実施の形態に係る画像処理システム1は、画像処理装置100A、画像処理装置100Bを備えている。なお、図1(a)、(b)に示す画像処理システム1では、画像処理装置100A、画像処理装置100Bを示したが、これらを区別する必要がない場合には画像処理装置100と称することとする。
【0010】
画像処理装置100A及び画像処理装置100Bは、例えば、画像読み取り機能(スキャン機能)、印刷機能(プリント機能)、複写機能(コピー機能)及びファクシミリ機能等の各種の画像処理機能を備えた、いわゆる複合機である。また、図1(a)に示すように、画像処理装置100Aは、制御部110A、アクセスポイント(AP)120Aを有している。
【0011】
さらに、画像処理装置100Aには、画像処理装置100Aの機能を実現するために設けられる構成部品である、機能部130Aが設けられる。機能部130Aとしては、例えば、ユーザの認証を行う認証モジュールや、データを記憶するストレージモジュール等が挙げられる。同様に、画像処理装置100Bは、制御部110B、アクセスポイント120B、機能部130Bを備える。
【0012】
ここで、画像処理装置100Aでは、アクセスポイント120Aと機能部130Aとの間で無線接続が行われることにより、制御部110Aと機能部130Aとの間で無線接続が確立される。そして、制御部110Aは、アクセスポイント120Aを介して、無線通信により機能部130Aの動作を制御する。画像処理装置100Bでも同様に、アクセスポイント120Bと機能部130Bとの間で無線接続が行われることにより、制御部110Bは、アクセスポイント120Bを介して、無線通信により機能部130Bの動作を制御する。
【0013】
ここで、例えば、図1(b)に示すように、アクセスポイント120Aと機能部130Bとの間で誤って無線接続が行われた場合には、画像処理装置100Bの制御部110Bにて機能部130Bを制御できなくなったり、画像処理装置100Aの制御部110Aから誤って機能部130Bへ制御信号が送信されたりしてしまう可能性がある。
【0014】
そこで、本実施の形態では、画像処理装置100Aにおいて、自装置内のアクセスポイント120Aは、制御対象である自装置内の機能部130Aとの間で無線接続を行い、自装置内の機能部130Aではない(即ち、制御対象ではない)他の機能部との間で無線接続を行わないように制御する。以下、このような制御を実現するための画像処理装置100等の説明を行う。
【0015】
なお、図1に示す画像処理システム1には、2台の画像処理装置100しか示していないが、本実施の形態では、3台以上の画像処理装置100を設けてもよい。また、本実施の形態において、画像処理装置100は、情報処理装置の一例として用いられる。
【0016】
<画像処理装置のハードウェア構成>
次に、本実施の形態に係る画像処理装置100のハードウェア構成について説明する。図2は、本実施の形態に係る画像処理装置100のハードウェア構成例を示す図である。
【0017】
図示するように、本実施の形態に係る画像処理装置100は、制御部110と、アクセスポイント120と、機能部130と、FAX通信部140と、画像読取部150と、画像形成部160と、操作パネル170と、HDD(Hard Disk Drive)180と、有線通信インタフェース(以下、「有線通信I/F」と表記する)190とを備える。
【0018】
制御部110は、画像処理装置100の各部の動作を制御する。例えば、制御部110は、機能部130の機能を実現させるための制御を行う。また、制御部110は、各部の電源の制御を行っており、例えば、アクセスポイント120及び機能部130の電源供給をコントロールする。
【0019】
さらに説明すると、制御部110は、CPU(Central Processing Unit)110a、RAM(Random Access Memory)110b、ROM(Read Only Memory)110cにより構成される。CPU110aは、ROM110c等に記憶された各種プログラムをRAM110bにロードして実行することにより、画像処理装置100の各部の動作を制御し、画像処理装置100における各機能を実現する。RAM110bは、CPU110aの作業用メモリ等として用いられるメモリ(記憶部)である。ROM110cは、CPU110aが実行する各種プログラム等を記憶するメモリ(記憶部)である。
【0020】
アクセスポイント120は、無線通信機能を有する無線機の一種であり、無線通信機能を有する装置(構成部品)を他のネットワーク(例えば、有線のネットワーク)に接続したり、無線通信機能を有する装置同士を相互に接続したりするのに用いられる。より具体的には、アクセスポイント120は、無線通信を行うためのアンテナを有しており、無線通信機能を有する装置との間で無線接続を確立する。そして、アクセスポイント120は、無線通信や有線通信により各種データの送受信を行い、装置間における各種データのやり取りを中継する。
【0021】
さらに説明すると、本実施の形態において、アクセスポイント120は、機能部130との間で無線接続を行う。また、制御部110は、アクセスポイント120を介して、機能部130に対して無線接続可能に構成される。そのため、アクセスポイント120と機能部130との間で無線接続が行われることにより、制御部110と機能部130との間で無線接続が確立されることになる。そして、制御部110は、アクセスポイント120を介して、無線通信により機能部130の動作を制御し、機能部130の機能を実現させるための制御を行う。本実施の形態では、接続確立手段の一例として、アクセスポイント120が用いられる。
【0022】
なお、無線接続を確立する処理は、例えば、Wi−Fi Allianceによって策定された規格であるWPS(Wi−Fi Protected Setup(登録商標))に基づいて行われる。ただし、本実施の形態において、無線接続を確立する処理に用いられる規格はWPSに限られるものではなく、例えば、AOSS(AirStationOne-Touch Secure System(登録商標))等を用いてもよい。
【0023】
機能部130は、画像処理装置100の機能を実現するために設けられる構成部品である。この機能部130には、画像処理装置100に予め搭載された機能を拡張するものや、画像処理装置100に対して新たな機能を具備するものが含まれる。さらに、この機能部130には、画像処理装置100に取り付け及び取り外し可能なものが含まれる。より具体的には、機能部130としては、例えば、画像処理(画像読取部150による画像読み取り等)を実行する場合にユーザの認証を行う認証モジュールや、画像処理に関するデータ等を記憶するストレージモジュールが例示される。
【0024】
ここで、機能部130は、無線通信を行うためのアンテナを有しており、上述したように、アクセスポイント120との間で無線接続を確立する。そして、機能部130は、アクセスポイント120を介して、制御部110等の他の構成部品との間で各種データの送受信を行う。本実施の形態では、予め定められた無線機の一例として、機能部130が用いられる。
【0025】
FAX通信部140は、例えばFAXモデムである。このFAX通信部140は、不図示の公衆電話回線に接続され、画像処理装置100が公衆電話回線を介して他の装置とFAX通信を行うためのインタフェースとして機能する。
【0026】
画像読取部150は、原稿台上にセットされた用紙等の記録材に形成されている画像を読み取って、読み取った画像を示す画像データを生成する。ここで、画像読取部150は、例えばスキャナーであり、光源から原稿に照射した光に対する反射光をレンズで縮小してCCD(Charge Coupled Devices)で受光するCCD方式や、LED光源から原稿に順に照射した光に対する反射光をCIS(Contact Image Sensor)で受光するCIS方式のものを用いるとよい。
【0027】
画像形成部160は、用紙等の記録材に画像を形成する印刷機構である。ここで、画像形成部160は、例えばプリンターであり、感光体に付着させたトナーを記録材に転写して像を形成する電子写真方式や、インクを記録材上に吐出して像を形成するインクジェット方式のものを用いるとよい。
【0028】
操作パネル170は、各種の情報を表示するとともに、ユーザからの操作を受け付ける。この操作パネル170は、液晶ディスプレイ等で構成された表示パネル、表示パネルの上に配置され、ユーザによりタッチされた位置を検出するタッチパネル、ユーザにより押下される物理キー等から構成される。そして、操作パネル170は、例えば、画像処理装置100の操作画面等の各種画面を表示パネルに表示したり、タッチパネル及び物理キーによりユーザからの操作を受け付けたりする。
【0029】
HDD180は、各種データを記憶する記憶部である。HDD180には、例えば、画像読取部150の画像読み取りによって生成された画像データや、有線通信I/F190によって外部から受信した画像データ等が記憶される。
【0030】
有線通信I/F190は、不図示のネットワークを介して、他の装置との間で有線通信により各種データの送受信を行う通信インタフェースである。
【0031】
そして、この画像処理装置100では、制御部110による制御の下、画像読取部150によってスキャン機能が実現され、画像形成部160によってプリント機能が実現され、画像読取部150及び画像形成部160によってコピー機能が実現され、画像読取部150、画像形成部160及びFAX通信部140によってファクシミリ機能が実現される。
【0032】
なお、図2に示す例では、アクセスポイント120との間で無線接続が行われる機能部130を1台しか示していないが、本実施の形態では、2台以上の機能部130を設けてもよい。また、機能部130としては、認証モジュールやストレージモジュールに限られず、アクセスポイント120との間で無線接続が行われる構成部品であればどのようなものでもよい。例えば、機能部130として、CPUを搭載したプロセッサモジュールを用いてもよい。
【0033】
<無線接続モードの説明>
次に、本実施の形態に係る画像処理装置100が有する無線接続モード(無線接続の形式)について説明する。この無線接続モードでは、無線接続を確立するために用いられるSSID(Service Set Identifier)及びパスワードが設けられている。
【0034】
SSIDとは、アクセスポイント120を識別するための識別子、言い換えると、無線通信の接続先を識別するための識別子である。SSID及びパスワードは、無線接続を確立する際の認証に必要とされる情報として、アクセスポイント120及び機能部130のそれぞれに設定(セット)される。アクセスポイント120及び機能部130に設定されたSSID及びパスワードは、変更可能である。
【0035】
そして、本実施の形態では、設置モード、運用モードという2種類の無線接続モードが存在する。設置モードとは、画像処理装置100を新たに設置する初期設置時や、機能部130を画像処理装置100に追加する追加設置時などに用いられる無線接続モードである。運用モードとは、画像処理装置100を設置した後、画像処理装置100の運用中に用いられる無線接続モードである。設置モードでは、設置モードのSSID及びパスワードが設けられる。また、運用モードでは、運用モードのSSID及びパスワードが設けられる。
【0036】
さらに説明すると、設置モードのSSID及びパスワードは、アクセスポイント120及び機能部130における認証情報の初期値である。この設置モードのSSID及びパスワードは、例えば製造工程での作業を簡易化するために、全ての画像処理装置100に共通の値が用意される。例えば、複数の画像処理装置100が存在する場合、それらの画像処理装置100が初期状態であれば、各画像処理装置100のアクセスポイント120及び機能部130には設置モードのSSID及びパスワードが設定されている。そのため、設置モードのSSID及びパスワードが設定されたアクセスポイント120、機能部130は、他の画像処理装置100への転用が可能である。
【0037】
なお、設置モードのパスワードを予め定めておくのではなく、画像処理装置100の制御部110が、設置モードのSSIDから予め定められた規則に従って設置モードのパスワードを生成してもよい。同様に、画像処理装置100の制御部110が、設置モードのパスワードから、予め定められた規則に従って設置モードのSSIDを生成してもよい。
【0038】
一方、運用モードのSSID及びパスワードは、画像処理装置100の運用中に用いられるものであり、画像処理装置100に個別に設けられる装置固有の値である。この運用モードのSSID及びパスワードは、各画像処理装置100を一意に識別するための値であり、例えばシリアル番号や製造番号のように、画像処理装置100の装置間で一致しないように用意される。運用モードのSSID及びパスワードは、例えば、一意の値として画像処理装置100に予め設定されていてもよいし、画像処理装置100の制御部110が、例えばシリアル番号のような一意の値から予め定められた規則に従って生成してもよい。
【0039】
そして、例えば、アクセスポイント120及び機能部130が設置モードの場合、アクセスポイント120と機能部130との間で設置モードのSSID及びパスワードがやり取りされ、無線接続が確立される。また、例えば、アクセスポイント120及び機能部130が運用モードの場合、アクセスポイント120と機能部130との間で運用モードのSSID及びパスワードがやり取りされ、無線接続が確立される。
【0040】
また、アクセスポイント120及び機能部130では、操作者によって、SSID及びパスワードを設置モードのSSID及びパスワードに戻す初期化の操作が可能である。アクセスポイント120及び機能部130が初期化されることによって、これらの装置を他の画像処理装置100へ転用することが可能になる。
なお、以下では、SSID及びパスワードをまとめて「認証情報」と称する場合がある。
【0041】
<制御部の機能構成>
次に、本実施の形態に係る画像処理装置100の制御部110の機能構成について説明する。図3は、本実施の形態に係る制御部110の機能構成例を示したブロック図である。本実施の形態に係る制御部110は、電源制御部111と、無線接続判定部112と、機能部情報取得部113と、モード切替部114と、機能制御部115とを備える。
【0042】
電源制御部111は、画像処理装置100の各部の電源を制御する。例えば、電源制御部111は、操作者により画像処理装置100に電源を供給する操作(即ち、電源ONの操作)が行われた場合、アクセスポイント120及び機能部130などの画像処理装置100の各部に電源を供給する制御を行う。
【0043】
無線接続判定部112は、アクセスポイント120及び機能部130における無線接続の状況を確認する。より具体的には、無線接続判定部112は、例えば、アクセスポイント120から、アクセスポイント120との間で無線接続が確立されている機器の情報を取得して、アクセスポイント120及び機能部130における無線接続の状況を確認する。また、無線接続判定部112は、例えば、機能部130に対して情報のやり取りを行うことができるか否かを確認して、アクセスポイント120及び機能部130における無線接続の状況を確認する。
【0044】
さらに説明すると、例えば、無線接続判定部112は、電源制御部111によってアクセスポイント120及び機能部130に電源が供給(電源ON)された場合、アクセスポイント120と機能部130との間で無線接続が確立されたか否かを判定する。
また、例えば、無線接続判定部112は、電源制御部111によって自装置内の機能部130への電源供給が停止(電源OFF)された場合、アクセスポイント120において確立されている無線接続が存在するか否かを判定する。ここで、無線接続判定部112は、アクセスポイント120において確立されている無線接続が存在すると判定した場合、自装置内の機能部130ではない他の機能部とアクセスポイント120との間で無線接続が確立されている(即ち、誤接続されている)と判断する。
【0045】
機能部情報取得部113は、無線接続判定部112によって、アクセスポイント120と機能部130との間で無線接続が確立されていると判定された場合に、機能部130の情報を取得する。より具体的には、機能部情報取得部113は、例えば、アクセスポイント120や機能部130から、機能部130のシリアル番号やIPアドレス等の情報を取得する。
【0046】
また、機能部情報取得部113は、無線接続判定部112によって、アクセスポイント120と他の機能部との間で誤接続がなされていると判定された場合に、誤接続されている他の機能部の情報を取得する。より具体的には、機能部情報取得部113は、例えば、アクセスポイント120や誤接続されている他の機能部から、他の機能部130のシリアル番号やIPアドレス等の情報を取得する。
【0047】
モード切替部114は、アクセスポイント120及び機能部130の無線接続モードを切り替える。言い換えると、モード切替部114は、アクセスポイント120及び機能部130の無線接続モードを、設置モードから運用モードに切り替える。また、モード切替部114は、アクセスポイント120及び機能部130の無線接続モードを、運用モードから設置モードに切り替える。
【0048】
より具体的には、モード切替部114は、アクセスポイント120の無線接続モードを、設置モードから運用モードに切り替える場合、アクセスポイント120に対して運用モードの認証情報を送信し、運用モードの認証情報をアクセスポイント120のメモリ等に書き込む。その結果、アクセスポイント120に設定された設置モードの認証情報が、運用モードの認証情報へ変更される。同様に、モード切替部114は、アクセスポイント120の無線接続モードを、運用モードから設置モードに切り替える場合、アクセスポイント120に対して設置モードの認証情報を送信し、運用モードの認証情報をアクセスポイント120のメモリ等に書き込む。その結果、アクセスポイント120に設定された運用モードの認証情報が、設置モードの認証情報へ変更される。機能部130でも同様に、モード切替部114から送信された認証情報が機能部130のメモリ等に書き込まれることにより、モード切替が行われる。
【0049】
さらに説明すると、例えば、無線接続判定部112によって、アクセスポイント120と他の機能部との間で誤接続がなされていると判定された場合には、アクセスポイント120及び他の機能部に共通の認証情報(即ち、設置モードの認証情報)が設定されていると考えられる。この場合、モード切替部114は、アクセスポイント120及び自装置内の機能部130の無線接続モードを、設置モードから運用モードに切り替える。
【0050】
アクセスポイント120に運用モードの認証情報が設定されることにより、アクセスポイント120と他の機能部との間の誤接続が切断される。また、アクセスポイント120と他の機能部とが再接続されないようになる。さらに、アクセスポイント120と機能部130との間では、運用モードの認証情報によって無線接続が確立される。
【0051】
機能制御部115は、機能部130の機能を実現させるための制御を行う。ここで、アクセスポイント120と機能部130との間で無線接続が行われることにより、機能制御部115は、アクセスポイント120を介して、無線通信により機能部130の動作を制御し、機能部130の機能を実現させるための制御を行う。
【0052】
そして、図3に示す制御部110を構成する各機能部は、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働することにより実現される。具体的には、画像処理装置100を図2に示したハードウェア構成にて実現した場合、例えば、ROM110cに格納されているOS(Operating System)のプログラムやアプリケーション・プログラムが、RAM110bに読み込まれてCPU110aに実行されることにより、電源制御部111、無線接続判定部112、機能部情報取得部113、モード切替部114、機能制御部115等の各機能部が実現される。
【0053】
なお、本実施の形態では、電源制御手段の一例として、電源制御部111が用いられる。制御手段の一例として、制御部110(又は機能制御部115)が用いられる。接続切断手段、変更手段、無線接続を断つ手段の一例として、モード切替部114が用いられる。動作制御手段の一例として、制御部110(又は機能制御部115)、電源制御部111が用いられる。
【0054】
<誤接続がある場合の処理の手順>
次に、画像処理装置100のアクセスポイント120に対して、自装置内の機能部130ではない他の機能部が誤接続された場合の処理の手順について説明する。図4及び図5は、アクセスポイント120に対して他の機能部が誤接続された場合の処理の手順の一例を示したフローチャートである。図4に示す手順は、画像処理装置100の初期設置時の手順である。また、図5に示す手順は、画像処理装置100に新たに機能部130を追加する追加設置時の手順である。
【0055】
図4を参照しながら、画像処理装置100の初期設置時の手順について説明する。
【0056】
まず、操作者によって画像処理装置100が新たに設置される(ステップ101)。また、画像処理装置100は、操作者による電源ONの操作を受け付ける(ステップ102)。この操作により、画像処理装置100が初めて電源ONされる。電源ONの操作が行われると、電源制御部111は、アクセスポイント120及び機能部130に電源を供給(電源ON)する(ステップ103)。ここで、アクセスポイント120及び機能部130には初期設定である設置モードの認証情報が設定されているため、アクセスポイント120と機能部130との間で無線接続が確立される。
【0057】
次に、無線接続判定部112は、アクセスポイント120と機能部130との間で無線接続が確立されたか否かを判定する(ステップ104)。ステップ104で否定の判断(NO)がされた場合、引き続き、ステップ104の判定が行われる。ステップ104で肯定の判断(YES)がされた場合、電源制御部111は、機能部130への電源供給を停止(電源OFF)する(ステップ105)。付言すると、電源制御部111は、アクセスポイント120との間で無線接続が確立されている機能部130への電源供給を停止する。機能部130への電源供給が停止されることにより、アクセスポイント120と機能部130との間の無線接続は切断される。
【0058】
なお、画像処理装置100が複数の機能部130を有しており、ステップ104において、アクセスポイント120との間で無線接続が確立された機能部130が複数存在する場合には、ステップ105において、電源制御部は、アクセスポイント120との間で無線接続が確立されている全ての機能部130の電源供給を停止する。
【0059】
次に、無線接続判定部112は、アクセスポイント120において無線接続が確立されているか否かを判定する(ステップ106)。ステップ106で肯定の判断(YES)がされた場合、無線接続判定部112は、アクセスポイント120に対して、自装置内の機能部130ではない他の機能部が無線接続されている(即ち、誤接続されている)と判断する。ここで、機能部情報取得部113は、誤接続されている他の機能部の情報を取得する(ステップ107)。より具体的には、機能部情報取得部113は、アクセスポイント120や他の機能部から、例えば、他の機能部のシリアル番号やIPアドレス等を取得する。
【0060】
ステップ107の後、又はステップ106で否定の判断(NO)がされた場合、電源制御部111は、機能部130に電源を供給(電源ON)する(ステップ108)。ここで、アクセスポイント120及び機能部130には設置モードの認証情報が設定されているため、アクセスポイント120と機能部130との間で無線接続が確立される。
【0061】
なお、ステップ108において、画像処理装置100が複数の機能部130を有している場合、電源制御部111は、画像処理装置100が有する全ての複数の機能部130に電源を供給する。ただし、例えば、画像処理装置100において起動させる必要のない(画像処理装置100で使用されない)機能部130が存在する場合、電源制御部111は、そのような機能部130に対しては電源供給しなくてもよい。
【0062】
次に、無線接続判定部112は、アクセスポイント120と機能部130との間で無線接続が確立されたか否かを判定する(ステップ109)。ステップ109で否定の判断(NO)がされた場合、引き続き、ステップ109の判定が行われる。ステップ109で肯定の判断(YES)がされた場合、機能部情報取得部113は、ステップ109において無線接続が確立された旨の判定が行われた機能部130の情報を取得する(ステップ110)。ここでは、ステップ107と同様に、機能部情報取得部113は、アクセスポイント120や機能部130から、例えば、機能部130のシリアル番号やIPアドレス等を取得する。なお、これらの情報は、アクセスポイント120に対する正常な接続(誤接続ではない接続)がなされた機能部130の情報として扱われる。
【0063】
次に、モード切替部114は、アクセスポイント120及び機能部130の無線接続モードを、設置モードから運用モードに切り替える(ステップ111)。ここで、モード切替部114は、ステップ107で取得された情報、及び、ステップ110で取得された情報により、自装置内の機能部130、誤接続されている他の機能部を判別する。そして、モード切替部114は、自装置内の機能部130に対して運用モードの認証情報を設定する。また、モード切替部114は、誤接続されている他の機能部については、設置モードのままにする。
【0064】
次に、電源制御部111は、アクセスポイント120及び機能部130の電源の供給を停止(電源OFF)し、再度、アクセスポイント120及び機能部130に電源を供給(電源ON)する(ステップ112)。即ち、電源制御部111は、アクセスポイント120及び機能部130を再起動する。この再起動により、認証情報の変更が反映される。即ち、アクセスポイント120及び機能部130の運用モードの認証情報が有効化される。そして、運用モードの認証情報を用いて、アクセスポイント120と機能部130との間で無線接続が確立される。
【0065】
無線接続判定部112は、アクセスポイント120と機能部130との間で無線接続が確立されたか否かを判定する(ステップ113)。ステップ113で否定の判断(NO)がされた場合、引き続き、ステップ113の判定が行われる。ステップ113で肯定の判断(YES)がされた場合、本処理フローは終了する。
【0066】
なお、上述した例では、ステップ112において、認証情報の変更を反映するために、電源制御部111がアクセスポイント120及び機能部130を再起動したが、認証情報の変更を反映する手法としては、このような構成に限られない。例えば、画像処理装置100は、アクセスポイント120及び機能部130を再起動することなく、認証情報の変更を反映させるためのコマンドを実行することにより、認証情報の変更を反映させてもよい。また、例えば、操作者が画像処理装置100に設けられた専用ボタンを押下することにより、認証情報の変更を反映させてもよい。さらに、例えば、モード切替部114が、アクセスポイント120や機能部130に対して認証情報を設定(変更)することにより、認証情報の変更を反映させる別の処理を実行せずに、認証情報の変更を反映してもよい。
【0067】
また、以下では、図4に示すステップ103〜ステップ110の処理を「初期設置時の接続モジュール判定処理」と称する場合がある。また、ステップ111〜ステップ113の処理を「初期設置時のモード切替処理」と称する場合がある。
【0068】
次に、図5を参照しながら、画像処理装置100に新たに機能部130を追加する追加設置時の手順について説明する。ここで、新たに追加される機能部130と区別するために、画像処理装置100に既に設置されている機能部130を「機能部131」と称する。画像処理装置100は運用中であるため、図4のステップ111の処理により、アクセスポイント120及び機能部131には、運用モードの認証情報が設定されている。
【0069】
まず、操作者によって画像処理装置100に機能部130が新たに設置される(ステップ201)。また、画像処理装置100は、操作者による電源ONの操作を受け付ける(ステップ202)。電源ONの操作が行われると、電源制御部111はアクセスポイント120に電源を供給(電源ON)し、モード切替部114はアクセスポイント120に設定されている運用モードの認証情報を設置モードの認証情報に変更する(ステップ203)。なお、認証情報の変更を反映するために、電源制御部111によってアクセスポイント120の再起動が行われる。
【0070】
次に、電源制御部111は、追加された機能部130に電源を供給(電源ON)する(ステップ204)。ここで、アクセスポイント120及び機能部130には設置モードの認証情報が設定されているため、アクセスポイント120と機能部130との間で無線接続が確立される。
【0071】
次に、無線接続判定部112は、アクセスポイント120と追加された機能部130との間で無線接続が確立されたか否かを判定する(ステップ205)。ステップ205で否定の判断(NO)がされた場合、引き続き、ステップ205の判定が行われる。ステップ205で肯定の判断(YES)がされた場合、電源制御部111は、追加された機能部130への電源供給を停止(電源OFF)する(ステップ206)。機能部130への電源供給が停止されることにより、アクセスポイント120と機能部130との間の無線接続は切断される。
【0072】
なお、画像処理装置100に複数の機能部130が追加された場合、ステップ204では、アクセスポイント120と追加された複数の機能部130との間で無線接続が確立される。また、ステップ205では、アクセスポイント120と追加された複数の機能部130との間で無線接続が確立されたか否かが判定される。そして、ステップ206において、電源制御部は、追加された複数の機能部130全ての電源供給を停止する。
【0073】
次に、無線接続判定部112は、アクセスポイント120において無線接続が確立されているか否かを判定する(ステップ207)。ステップ207で肯定の判断(YES)がされた場合、無線接続判定部112は、アクセスポイント120に対して、自装置内の機能部130ではない他の機能部が無線接続されている(即ち、誤接続されている)と判断する。ここで、機能部情報取得部113は、誤接続されている他の機能部の情報を取得する(ステップ208)。
【0074】
ステップ208の後、又はステップ207で否定の判断(NO)がされた場合、電源制御部111は、追加された機能部130へ電源を供給(電源ON)する(ステップ209)。ここで、アクセスポイント120及び機能部130には設置モードの認証情報が設定されているため、アクセスポイント120と機能部130との間で無線接続が確立される。
【0075】
次に、無線接続判定部112は、アクセスポイント120と追加された機能部130との間で無線接続が確立されたか否かを判定する(ステップ210)。ステップ210で否定の判断(NO)がされた場合、引き続き、ステップ210の判定が行われる。ステップ210で肯定の判断(YES)がされた場合、機能部情報取得部113は、ステップ210において無線接続が確立された旨の判定が行われた機能部130の情報を取得する(ステップ211)。ここで取得される機能部130の情報は、アクセスポイント120に対する正常な接続(誤接続ではない接続)がなされた機能部130の情報として扱われる。
【0076】
次に、モード切替部114は、アクセスポイント120及び機能部130の無線接続モードを、設置モードから運用モードに切り替える(ステップ212)。ここで、モード切替部114は、ステップ208で取得された情報、及び、ステップ211で取得された情報により、自装置内の機能部130、誤接続されている他の機能部を判別する。そして、モード切替部114は、自装置内の機能部130に対して運用モードの認証情報を設定する。また、モード切替部114は、誤接続されている他の機能部については、設置モードのままにする。
【0077】
次に、電源制御部111は、アクセスポイント120及び追加された機能部130を再起動(電源OFF/ON)する。また、電源制御部111は、既に設置済みの機能部131に電源を供給(電源ON)する(ステップ213)。アクセスポイント120及び機能部130の再起動により、認証情報の変更が反映される。また、機能部131には、既に運用モードの認証情報が設定されている。そのため、アクセスポイント120と機能部130及び機能部131との間で無線接続が確立される。
【0078】
無線接続判定部112は、アクセスポイント120と機能部130及び機能部131との間で無線接続が確立されたか否かを判定する(ステップ214)。ステップ214で否定の判断(NO)がされた場合、引き続き、ステップ214の判定が行われる。ステップ214で肯定の判断(YES)がされた場合、本処理フローは終了する。
【0079】
なお、上述した例では、ステップ204において、電源制御部111は、既に設置されている機能部131の電源をONにしていないが、機能部131の電源をONにしてもよい。機能部131の電源をONにしたとしても、機能部131には運用モードの認証情報が設定されているため、アクセスポイント120との間で無線接続は確立されない。その後、ステップ212においてアクセスポイント120が運用モードに切り替えられることで、アクセスポイント120と機能部131との間で無線接続が確立される。
【0080】
また、上述した例では、モード切替部114は、ステップ203においてアクセスポイント120を運用モードから設置モードに切り替えたが、アクセスポイント120を運用モードのままにしてもよい。この場合、モード切替部114は、新たに追加された機能部130を設置モードから運用モードに切り替えることで、アクセスポイント120及び機能部130が運用モードになるため、アクセスポイント120と機能部130との間で無線接続が確立される。
【0081】
また、以下では、図5に示すステップ204〜ステップ211の処理を「追加設置時の接続モジュール判定処理」と称する場合がある。また、ステップ212〜ステップ214の処理を「追加設置時のモード切替処理」と称する場合がある。
【0082】
ここで、図4に示す処理及び図5に示す処理の何れが行われるかは、画像処理装置100に対する作業の内容によって決まる。そこで、図4に示す処理及び図5に示す処理の何れが行われるかについての一連の処理手順を説明する。図6は、画像処理装置100における一連の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0083】
まず、画像処理装置100は、操作者による電源ONの操作を受け付ける(ステップ301)。次に、電源制御部111は、設置作業であるか否かを判定する(ステップ302)。ここで、電源制御部111は、画像処理装置100の初期設置又は機能部130の追加設置の作業であるか否かを判定する。より具体的には、電源制御部111は、例えば、画像処理装置100が初めて電源ONされた場合や、モード切替部114によるモード切替の処理がまだ行われていない状況で電源ONの操作を受け付けた場合には、初期設置の作業であると判定する。また、電源制御部111は、例えば、画像処理装置100に新たに機能部130が追加されたことを検知した場合には、機能部130の追加設置の作業であると判定する。
【0084】
ステップ302で否定の判断(NO)がされた場合、本処理フローは終了する。付言すると、ステップ302で否定の判断がされる場合とは、例えば、既に運用中の画像処理装置100を使用するために、操作者が電源ONする場合である。一方、ステップ302で肯定の判断(YES)がされた場合、電源制御部111は、初期設置の作業であるか否かを判定する(ステップ303)。ステップ303で肯定の判断(YES)がされた場合、初期設置時の接続モジュール判定処理が行われる(ステップ304)。次に、初期設置時のモード切替処理が行われる(ステップ305)。そして、本処理フローは終了する。
【0085】
一方、ステップ303で否定の判断(NO)がされた場合、図5のステップ203の処理が行われる(ステップ306)。即ち、電源制御部111はアクセスポイント120に電源を供給(電源ON)し、モード切替部114はアクセスポイント120に設定されている運用モードの認証情報を設置モードの認証情報に変更する。次に、追加設置時の接続モジュール判定処理が行われる(ステップ307)。次に、追加設置時のモード切替処理が行われる(ステップ308)。そして、本処理フローは終了する。
【0086】
<誤接続がある場合の処理の具体例>
次に、画像処理装置100のアクセスポイント120に対して、自装置内の機能部130ではない他の機能部が誤接続された場合の処理について、具体例を挙げて説明する。図7図8ー1及び図8−2は、アクセスポイント120に対して他の機能部が誤接続された場合の処理の具体例を説明するための図である。ここで、図7(a)〜(d)に示す例は、画像処理装置100の初期設置時の例である。また、図8ー1(a)〜(c)及び図8−2(d)、(e)に示す例は、画像処理装置100に新たに機能部130を追加する追加設置時の例である。なお、以下に示すステップは、図4及び図5の各ステップに対応するものとする。
【0087】
まず、図7(a)〜(d)を参照しながら、画像処理装置100の初期設置時の例について説明する。ここでは、画像処理装置100Aが新たに設置されるものとする。画像処理装置100Aは、制御部110A、アクセスポイント120A、機能部130Aを備えている。また、画像処理装置100Aから予め定められた範囲内、言い換えると、画像処理装置100Aから無線電波が届く範囲内に、画像処理装置100Bが設置されている。画像処理装置100Bは、制御部110B、アクセスポイント120B、機能部130Bを備えている。
【0088】
画像処理装置100Aは初期設置のため、図7(a)に示すように、アクセスポイント120A、機能部130Aには、設置モードの認証情報が設定される。また、画像処理装置100Bのアクセスポイント120B、機能部130Bにも、設置モードの認証情報が設定されているものとする。設置モードの認証情報は画像処理装置100Aと画像処理装置100Bとで共通のため、この場合、アクセスポイント120Aは、機能部130Aの他に、機能部130Bとの間で無線接続を確立する可能性がある。この例では、アクセスポイント120Aは、機能部130A及び機能部130Bとの間で無線接続を確立する。
【0089】
画像処理装置100Aが設置されて電源ONの操作を受け付け(ステップ101、ステップ102)、アクセスポイント120A及び機能部130Aに電源が供給されると(ステップ103)、アクセスポイント120Aと機能部130Aとの間で無線接続が確立される(ステップ104でYES)。次に、電源制御部111は、機能部130Aへの電源供給を停止する(ステップ105)。
【0090】
機能部130Aの電源供給が停止されることにより、図7(b)に示すように、アクセスポイント120Aと機能部130Aとの間の無線接続は切断される。一方、アクセスポイント120Aと機能部130Bとの間の無線接続は確立されたままである。ここで、無線接続判定部112は、アクセスポイント120に対して、自装置内の機能部130Aではない他の機能部(この例では、機能部130B)が無線接続されている(誤接続されている)と判断する(ステップ106でYES)。次に、機能部情報取得部113は、誤接続されている機能部130Bの情報を取得する(ステップ107)。
【0091】
次に、電源制御部111は、機能部130Aへ電源を供給する(ステップ108)。機能部130Aに電源が供給されることにより、図7(c)に示すように、アクセスポイント120Aと機能部130Aとの間で、再度、無線接続が確立される。アクセスポイント120Aと機能部130Aとの間の無線接続の確立処理が終了したと無線接続判定部112に判定されると(ステップ109でYES)、機能部情報取得部113は、機能部130Aの情報を取得する(ステップ110)。
【0092】
次に、モード切替部114は、図7(d)に示すように、アクセスポイント120A及び機能部130Aの無線接続モードを、設置モードから運用モードに切り替える(ステップ111)。ここで、モード切替部114は、機能部情報取得部113が取得した機能部130Bの情報及び機能部130Aの情報により、誤接続されている機能部130B、自装置内の機能部130Aを判別する。そして、モード切替部114は、自装置内の機能部130Aに対して運用モードの認証情報を設定する。一方、モード切替部114は、機能部130Bについては設置モードのままにする。また、アクセスポイント120A及び機能部130Aが再起動され(ステップ112)、認証情報の変更が反映される。
【0093】
モード切替部114がアクセスポイント120A及び機能部130Aを運用モードに切り替えると、運用モードの認証情報を用いて、アクセスポイント120Aと機能部130Aとの間で無線接続が確立される。一方、機能部130Bに設定されている認証情報は設置モードの認証情報であり、アクセスポイント120Aに設定されている認証情報とは異なるため、アクセスポイント120Aと機能部130Bとの間の無線接続は切断される。
【0094】
このように、画像処理装置100の初期設置時に、アクセスポイント120Aと機能部130Bとの間で誤接続がなされたとしても、アクセスポイント120Aに運用モードの認証情報を設定することにより、アクセスポイント120Aと機能部130Bとの間の誤接続が切断され、再接続されないようになる。
【0095】
次に、図8ー1(a)〜(c)、図8−2(d)、(e)を参照しながら、画像処理装置100に新たに機能部130を追加する場合の例について説明する。図8−1及び図8−2に示す例では、画像処理装置100Aは、制御部110A、アクセスポイント120A,機能部131Aを備えており、新たに機能部130Aが追加される。また、図7に示す例と同様に、画像処理装置100Aから無線電波が届く範囲内に、画像処理装置100Bが設置されている。
【0096】
画像処理装置100Aは既に運用中のため、図8−1(a)に示すように、アクセスポイント120A、機能部131Aには、運用モードの認証情報が設定されている。一方、画像処理装置100Bのアクセスポイント120B、機能部130Bには、設置モードの認証情報が設定されているものとする。
【0097】
そして、図8−1(b)に示すように、画像処理装置100Aに機能部130Aが新たに設置され(ステップ201)、画像処理装置100Aが電源ONの操作を受け付ける(ステップ202)。電源ONの操作が行われると、電源制御部111は、アクセスポイント120Aに電源を供給し、モード切替部114は、アクセスポイント120Aに設定されている運用モードの認証情報を設置モードの認証情報に変更する(ステップ203)。次に、電源制御部111は、機能部130Aに電源を供給する(ステップ204)。機能部130に電源が供給されることにより、アクセスポイント120Aと機能部130Aとの間で無線接続が確立される(ステップ205でYES)。
【0098】
ここで、アクセスポイント120Aが設置モードに変更されたため、アクセスポイント120Aは、機能部130Aの他に、機能部130Bとの間で無線接続を確立する可能性がある。この例では、図8−1(b)に示すように、アクセスポイント120Aは、機能部130A及び機能部130Bとの間で無線接続を確立する。
【0099】
次に、電源制御部111は、機能部130Aへの電源供給を停止する(ステップ206)。機能部130Aへの電源供給が停止されることにより、図8−1(c)に示すように、アクセスポイント120Aと機能部130Aとの間の無線接続は切断される。一方、アクセスポイント120Aと機能部130Bとの間の無線接続は確立されたままである。ここで、無線接続判定部112は、アクセスポイント120Aに対して、自装置内の機能部130Aではない他の機能部(この例では、機能部130B)が無線接続されている(誤接続されている)と判断する(ステップ207でYES)。次に、機能部情報取得部113は、誤接続されている機能部130Bの情報を取得する(ステップ208)。
【0100】
次に、電源制御部111は、機能部130Aへ電源を供給する(ステップ209)。機能部130Aに電源が供給されることにより、図8−2(d)に示すように、アクセスポイント120Aと機能部130Aとの間で、再度、無線接続が確立される。アクセスポイント120Aと機能部130Aとの間の無線接続の確立処理が終了したと無線接続判定部112に判定されると(ステップ210でYES)、機能部情報取得部113は、機能部130Aの情報を取得する(ステップ211)。
【0101】
次に、モード切替部114は、図8−2(e)に示すように、アクセスポイント120A及び機能部130Aの無線接続モードを、設置モードから運用モードに切り替える(ステップ212)。ここで、モード切替部114は、機能部情報取得部113が取得した機能部130Bの情報及び機能部130Aの情報により、誤接続されている機能部130B、自装置内の機能部130Aを判別する。そして、モード切替部114は、自装置内の機能部130Aに対して運用モードの認証情報を設定する。一方、モード切替部114は、機能部130Bについては設置モードのままにする。また、アクセスポイント120A及び機能部130Aが再起動され(ステップ213)、認証情報の変更が反映される。さらに、機能部131Aにも電源が供給される。
【0102】
モード切替部114がアクセスポイント120A及び機能部130Aを運用モードに切り替えることで、アクセスポイント120A、機能部130Aには運用モードの認証情報が設定される。また、機能部131Aには、既に運用モードの認証情報が設定されている。そのため、アクセスポイント120Aと機能部130A及び機能部131Aとの間で無線接続が確立される。一方、機能部130Bに設定されている認証情報は設置モードの認証情報であり、アクセスポイント120Aに設定されている認証情報とは異なるため、アクセスポイント120Aと機能部130Bとの間の無線接続は切断される。
【0103】
このように、機能部130の追加設置時に、アクセスポイント120Aと機能部130Bとの間で誤接続がなされたとしても、アクセスポイント120Aに運用モードの認証情報を設定することにより、アクセスポイント120Aと機能部130Bとの間の誤接続が切断され、再接続されないようになる。
【0104】
以上説明したように、本実施の形態に係る画像処理装置100は、アクセスポイント120に誤接続されている他の機能部が存在するか否かを確認するために、アクセスポイント120に接続されている自装置内の機能部130の電源をOFFする。アクセスポイント120に接続されている自装置内の機能部130の電源をOFFしても、アクセスポイント120に引き続き接続されている機能部が存在する場合には、無線接続判定部112は、アクセスポイント120に誤接続されている他の機能部が存在すると判断する。
【0105】
また、モード切替部114は、アクセスポイント120の無線接続モードを、設置モードから運用モードに切り替える。アクセスポイント120に対して誤接続されている他の機能部が存在する場合であっても、アクセスポイント120の無線接続モードを運用モードに切り替えることにより、アクセスポイント120と他の機能部との間の無線接続が切断され、再接続されないようになる。また、アクセスポイント120は、運用モードで動作している自装置内の機能部130との間で無線接続を確立する。
【0106】
また、本実施の形態に係る画像処理装置100では、設置モードの認証情報及び運用モードの認証情報を予め設定したり、画像処理装置100が認証情報を生成したりする。そのため、操作者が認証情報を設定したり変更したりしなくても、アクセスポイント120と機能部130との間で無線接続が行われることとなる。
【0107】
また、上述した例では、画像処理装置100のアクセスポイント120に誤接続される他の機能部は、他の画像処理装置100に搭載された機能部130であることとしたが、このような構成に限られない。例えば、画像処理装置100の自装置内で、アクセスポイント120に接続される機能部130と、アクセスポイント120に接続しない機能部130とを定めてもよい。この場合には、アクセスポイント120に接続しないと定められた機能部130が他の機能部として扱われ、この機能部130がアクセスポイント120に接続された場合に誤接続と判断される。付言すると、アクセスポイント120に接続される機能部130は、制御部110(又は機能制御部115)の制御対象であり、アクセスポイント120に接続しない機能部130は、制御部110(又は機能制御部115)の制御対象外として捉えることができる。
【0108】
さらに、上述した例では、機能部130が画像処理装置100の内部に設けられることとしたが、このような構成に限られない。機能部130は、画像処理装置100から電源制御可能な構成であればよく、例えば、機能部130がケーブル等を介して画像処理装置100に外付けされる構成のように、画像処理装置100の外部に設けられてもよい。
【0109】
また、上述した例では、画像処理装置100は、画像処理装置100の初期設置時や機能部130の追加設置時に、誤接続の有無を確認したり、誤接続の切断を行ったりしたが、このような構成に限られない。本実施の形態では、画像処理装置100が、予め定められたタイミングで、自装置内の機能部130の電源をOFFすることにより、アクセスポイント120に誤接続されている他の機能部の有無を確認する構成であってもよい。
【0110】
この予め定められたタイミングとしては、画像処理装置100の初期設置時や機能部130の追加設置時の他に、例えば、定期的なタイミングや、ユーザによる特定の操作が行われたタイミングなどが挙げられる。即ち、画像処理装置100は、例えば、定期的に自装置内の機能部130の電源をOFFしたり、ユーザによる特定の操作がされた場合に自装置内の機能部130の電源をOFFしたりして、誤接続の有無を確認してもよい。
【0111】
また、上述した例では、画像処理装置100は、設置モード及び運用モードという2種類のモードを有し、画像処理装置100の初期設置時や機能部130の追加設置時に用いる認証情報と運用中の認証情報とを分けることとしたが、このような構成に限られない。本実施の形態において、画像処理装置100は、設置モードや運用モードなどのモードによらず、2種類以上の認証情報を有し、アクセスポイント120と他の機能部との間の誤接続が存在する場合に、アクセスポイント120に設定されている一の認証情報を他の認証情報に変更して誤接続を切断する構成であってもよい。さらに、アクセスポイント120の認証情報を変更して誤接続を切断する手法は、誤接続を切断する手法の一例であって、画像処理装置100は、機能部130の電源をOFFして誤接続を確認した場合に、他の手法により誤接続を切断してもよい。
【0112】
なお、本実施の形態に係る画像処理装置100による処理は、例えば、PC等の汎用のコンピュータにおいて実現してもよい。この場合、このコンピュータには、アクセスポイント120が搭載される。そして、このコンピュータのCPUが図3に示す各機能部を実現するためのプログラムを実行することにより、電源制御部111、無線接続判定部112、機能部情報取得部113、モード切替部114、機能制御部115等の各機能部が実現される。このコンピュータは、情報処理装置の一例として捉えることができる。
【0113】
また、本発明の実施の形態を実現するプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。
【0114】
なお、上記では種々の実施形態および変形例を説明したが、これらの実施形態や変形例どうしを組み合わせて構成してももちろんよい。
また、本開示は上記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。
【符号の説明】
【0115】
100…画像処理装置、110…制御部、111…電源制御部、112…無線接続判定部、113…機能部情報取得部、114…モード切替部、115…機能制御部、120…アクセスポイント、130…機能部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8-1】
図8-2】