特許第6953937号(P6953937)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6953937
(24)【登録日】2021年10月4日
(45)【発行日】2021年10月27日
(54)【発明の名称】搬送装置及び画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   B65H 29/70 20060101AFI20211018BHJP
   B65H 85/00 20060101ALI20211018BHJP
   G03G 15/00 20060101ALI20211018BHJP
【FI】
   B65H29/70
   B65H85/00
   G03G15/00 463
   G03G15/00 461
【請求項の数】10
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2017-178023(P2017-178023)
(22)【出願日】2017年9月15日
(65)【公開番号】特開2019-52032(P2019-52032A)
(43)【公開日】2019年4月4日
【審査請求日】2020年7月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】特許業務法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】三浦 剛
(72)【発明者】
【氏名】松下 薫
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 弘一
(72)【発明者】
【氏名】小川原 則雄
【審査官】 大山 広人
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−139207(JP,A)
【文献】 特開2010−215362(JP,A)
【文献】 特開平09−030704(JP,A)
【文献】 特開昭63−295359(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 29/70
B65H 85/00
G03G 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体を画像形成部に搬送した後、前記記録媒体の表裏を反転して前記画像形成部に搬送する反転経路と、
前記反転経路に設けられ、前記記録媒体を搬送する一対の搬送ロールと、
前記反転経路の幅方向の端部のみに設けられ、一方の搬送ロールの側から他方の搬送ロールの側へ前記一対の搬送ロールのニップを超えて突出し、前記記録媒体の幅方向の端部を押す突出部材と、
前記反転経路の幅方向の前記突出部材に対して中央部側に設けられ、前記突出部材による前記記録媒体の押し方向と逆方向から前記記録媒体に当たると共に、頂部が前記記録媒体の搬送方向から見て前記突出部材の頂部と重なるように配置された押し当て部材と、
を有すると共に、
前記画像形成部は、前記記録媒体が前記反転経路を搬送されるときに、画像が形成された前記記録媒体の画像面の幅方向の中央部が幅方向の端部より前記押し当て部材の側に突出するようにカールさせる構成とされており、
前記突出部材は、前記記録媒体の画像が形成されない反画像面から前記記録媒体に当たり、
前記押し当て部材は、前記記録媒体の画像面から前記記録媒体に当たる搬送装置。
【請求項2】
前記記録媒体の搬送方向と直交する方向から見て、前記押し当て部材の頂部は、前記突出部材の頂部よりも前記記録媒体の搬送方向下流側に配置されている請求項1に記載の搬送装置。
【請求項3】
前記突出部材は、A4サイズの前記記録媒体の短辺よりも軸方向の外側に配置されている請求項1又は請求項2に記載の搬送装置。
【請求項4】
前記押し当て部材は、A4サイズの前記記録媒体の短辺よりも軸方向の外側に配置されている請求項3に記載の搬送装置。
【請求項5】
前記突出部材と前記押し当て部材とは、前記記録媒体の搬送方向に少なくとも一部が重なるように配置されている請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の搬送装置。
【請求項6】
前記突出部材は、前記反転経路のガイドから突出する突起であり、
前記突起の頂部は、R状に湾曲され、前記突起の頂部の上流側の部位と前記記録媒体の搬送方向に沿った線との角度が、前記突起の頂部の下流側の部位と前記記録媒体の搬送方向に沿った線との角度よりも小さい請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の搬送装置。
【請求項7】
前記突出部材は、前記反転経路のガイドに付勢部材を介して支持されており、前記反転経路を搬送される前記記録媒体が前記突出部材に当たったときに、前記付勢部材が縮んで前記突出部材が後退可能とされている請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の搬送装置。
【請求項8】
前記押し当て部材は、前記反転経路の他のガイドから突出する突起である請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の搬送装置。
【請求項9】
前記押し当て部材は、前記記録媒体を搬送する2つの搬送ロールのうち前記突出部材と逆側に設けられた搬送ロールで構成されている請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の搬送装置。
【請求項10】
前記記録媒体の表面にトナー像を形成するトナー像形成部と、
前記記録媒体の表面のトナー像を加熱及び加圧により定着させる定着部と、
前記定着部よりも前記記録媒体の搬送方向下流側に配置される請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載の搬送装置と、
を有する画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送装置及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、裏面印刷時の用紙のカールを矯正する可動式のカール矯正機構を備えた画像形成装置が開示されている。この画像形成装置では、用紙をペーパガイドに衝突させ、用紙の軸方向全体が浮き上がるようなカールを矯正した後、ペーパガイドを開放して用紙を搬送する。
【0003】
下記特許文献2には、裏面印刷時の用紙のカールを矯正する可動式のカール矯正機構を備えた画像形成装置が開示されている。この画像形成装置では、ガイド部材とゴムローラによって形成された戻し路に対し下側に突出する搬送路に用紙を通過させることで、用紙の軸方向全体が浮き上がるようなカールを矯正する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−165663号公報
【特許文献2】特開2000−219387号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、幅方向中央部の押し当て部材の頂部が、記録媒体の搬送方向から見て幅方向端部の突出部材の頂部と記録媒体の厚み方向に離れている構成と比較して、記録媒体の第二面への画像形成時のカールを抑制し、記録媒体の皺を軽減する搬送装置を得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1態様に記載搬送装置は、記録媒体を画像形成部に搬送した後、前記記録媒体の表裏を反転して前記画像形成部に搬送する反転経路と、前記反転経路に設けられ、前記記録媒体を搬送する一対の搬送ロールと、前記反転経路の幅方向の端部に設けられ、一方の搬送ロールの側から他方の搬送ロールの側へ前記一対の搬送ロールのニップを超えて突出し、前記記録媒体の幅方向の端部を押す突出部材と、前記反転経路の幅方向の前記突出部材に対して中央部側に設けられ、前記突出部材による前記記録媒体の押し方向と逆方向から前記記録媒体に当たると共に、頂部が前記記録媒体の搬送方向から見て前記突出部材の頂部と重なるように配置された押し当て部材と、を有する。
【0007】
第2態様に記載の搬送装置は、第1態様に記載の搬送装置において、前記画像形成部は、前記記録媒体が前記反転経路を搬送されるときに、画像が形成された前記記録媒体の画像面の幅方向の中央部が幅方向の端部より前記押し当て部材の側に突出するようにカールさせる構成とされており、前記突出部材は、前記記録媒体の画像が形成されない反画像面から前記記録媒体に当たり、前記押し当て部材は、前記記録媒体の画像面から前記記録媒体に当たる。
【0008】
第3態様に記載の搬送装置は、第1態様又は第2態様に記載の搬送装置において、前記突出部材は、A4サイズの前記記録媒体の短辺よりも軸方向の外側に配置されている。
【0009】
第4態様に記載の搬送装置は、第3態様に記載の搬送装置において、前記押し当て部材は、A4サイズの前記記録媒体の短辺よりも軸方向の外側に配置されている。
【0010】
第5態様に記載の搬送装置は、第1態様から第4態様までのいずれか1つの態様に記載の搬送装置において、前記突出部材と前記押し当て部材とは、前記記録媒体の搬送方向に少なくとも一部が重なるように配置されている。
【0011】
第6態様に記載の搬送装置は、第1態様から第5態様までのいずれか1つの態様に記載の搬送装置において、前記突出部材は、前記反転経路のガイドから突出する突起である。
【0012】
第7態様に記載の搬送装置は、第6態様に記載の搬送装置において、前記突起の頂部は、R状に湾曲され、前記突起の頂部の上流側の部位と前記記録媒体の搬送方向に沿った線との角度が、前記突起の頂部の下流側の部位と前記記録媒体の搬送方向に沿った線との角度よりも小さい。
【0013】
第8態様に記載の搬送装置は、第1態様から第7態様までのいずれか1つの態様に記載の搬送装置において、前記押し当て部材は、前記反転経路の他のガイドから突出する突起である。
【0014】
第9態様に記載の搬送装置は、第1態様から第7態様までのいずれか1つの態様に記載の搬送装置において、前記押し当て部材は、前記記録媒体を搬送する2つの搬送ロールのうち前記突出部材と逆側に設けられた搬送ロールで構成されている。
【0015】
第10態様に記載画像形成装置は、前記記録媒体の表面にトナー像を形成するトナー像形成部と、前記記録媒体の表面のトナー像を加熱及び加圧により定着させる定着部と、前記定着部よりも前記記録媒体の搬送方向下流側に配置される第1態様から第9態様までのいずれか1つの態様に記載の搬送装置と、を有する。
【発明の効果】
【0016】
第1態様に記載の搬送装置によれば、幅方向中央部の押し当て部材の頂部が、記録媒体の搬送方向から見て幅方向端部の突出部材の頂部と記録媒体の厚み方向に離れている構成と比較して、記録媒体の第二面への画像形成時のカールが抑制され、記録媒体の皺が軽減される。
【0017】
第2態様に記載の搬送装置によれば、突出部材が反画像面から記録媒体に当たらない構成と比較して、記録媒体の第二面への画像形成時のカールが抑制され、記録媒体の皺が軽減される。
【0018】
第3態様に記載の搬送装置によれば、突出部材が、A4サイズの記録媒体の短辺よりも軸方向内側のみに配置されている構成と比較して、A4短辺から送られる用紙搬送を阻害しない。
【0019】
第4態様に記載の搬送装置によれば、押し当て部材が、A4サイズの記録媒体の短辺よりも軸方向内側のみに配置されている構成と比較して、A4短辺から送られる用紙搬送を阻害しない。
【0020】
第5態様に記載の搬送装置によれば、記録媒体の搬送方向に突出部材と押し当て部材とが離れて配置されている場合と比較して、記録媒体の第二面への画像形成時のカールが抑制され、記録媒体の皺が軽減される。
【0021】
第6態様に記載の搬送装置によれば、突出部材がガイドから突出しない構成と比較して、構造が簡単である。
【0022】
第7態様に記載の搬送装置によれば、突起の形状が二等辺三角形の部材に比べて、記録媒体の搬送不良が抑制される。
【0023】
第8態様に記載の搬送装置によれば、押し当て部材がガイドから突出しない構成と比較して、構造が簡単である。
【0024】
第9態様に記載の搬送装置によれば、押し当て部材が2つの搬送ロールのうちの一の搬送ロールでない構成と比較して、構造が簡単である。
【0025】
第10態様に記載の画像形成装置によれば、幅方向中央部の押し当て部材の頂部が、記録媒体の搬送方向から見て幅方向端部の突出部材の頂部と記録媒体の厚み方向に離れている構成と比較して、定着部で記録媒体にカールが発生した場合に、記録媒体の第二面への画像形成時のカールが抑制され、記録媒体の皺が軽減される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】第1実施形態に係る搬送装置を備えた画像形成装置を示す構成図である。
図2】第1実施形態に係る搬送装置における反転経路付近を示す構成図である。
図3】第1実施形態に係る搬送装置を示す側面図である。
図4】第1実施形態に係る搬送装置を示す平面図である。
図5】(A)は、第1実施形態に係る搬送装置において、反転経路を搬送される用紙のカールの状態を示す模式的な側面図であり、(A)は、第1実施形態に係る搬送装置において、用紙のカールを矯正する方向を示す模式的な平面図である。
図6】第2実施形態に係る搬送装置を示す平面図である。
図7】第3実施形態に係る搬送装置を示す側面図である。
図8】第4実施形態に係る搬送装置を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、図面に適宜示される矢印Hで示す方向を装置高さ方向(鉛直方向)、矢印Wで示す方向を装置幅方向(水平方向)とする。また、矢印Dで示す方向、すなわち装置高さ方向及び装置幅方向のそれぞれに直交する方向を装置奥行き方向(水平方向)とする。
【0028】
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態である搬送装置を備えた画像形成装置の一例を図1図5にしたがって説明する。なお、以下では、黄色をY、マゼンタ色をM、シアン色をC、黒色をKで表すと共に、各構成部品及びトナー画像(画像)を色毎に区別する必要がある場合には、符号の末尾に各色に対応する色の符号(Y、M、C、K)を付して説明する。また、以下では、各構成部品及びトナー画像を色毎に区別せずに総称する場合には、符号の末尾の色の符号を省略して説明する。
【0029】
(画像形成装置の全体構成)
図1には、本実施形態に係る画像形成装置の構成の一例が示されている。図1に示されるように、画像形成装置10は、画像読取部90と装置本体部92とを備えている。画像読取部90は、原稿搬送部94と原稿読取部96とを備えており、原稿搬送部94は、連結部98を中心にして原稿読取部96の上方へ開閉可能とされている。
【0030】
装置本体部92は、記録媒体の一例としての用紙Pを収容する用紙収容部12、トナー像形成部14、搬送部16、定着部18、排出部20、補給機構22および制御部24を含んで構成されている。トナー像形成部14は、4つの画像形成ユニット40Y、40M、40C、40Kと、転写ユニット50と、を備えている。ここで、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)は、トナー色の一例である。各々の画像形成ユニット40Y、40M、40C、40Kは、感光体42と、帯電装置44と、露光装置30と、現像器46と、清掃装置48と、を備えている。各画像形成ユニット40Y、40M、40C、40Kでは、各感光体42の外周面にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像を形成する。また、各画像形成ユニット40Y、40M、40C、40Kは、装置幅方向に対して交差する方向に傾斜して並んだ状態で配置されている。ここで、トナー像形成部14及び定着部18は、画像形成部の一例である。
【0031】
感光体42は、現像器46によって現像されたトナー像を保持する機能を有する。感光体42は、円筒状に形成され、表面に感光層を備えており、駆動手段(図示省略)によって矢印方向に回転駆動される。
【0032】
現像器46は、感光体42に形成された潜像をトナー像として現像する。現像器46は、感光体42の外周面へトナーを供給する現像ロール80と、現像ロール80へトナー及びキャリアを含む現像剤を搬送する2つの搬送部材82、84と、を備えている。補給機構22Y、22M、22C、22Kは、現像剤を各色の現像器46へそれぞれ補給する。
【0033】
転写ユニット50は、転写ベルト52と、各色の一次転写ロール54と、駆動ロール56と、二次転写ロール58と、を備えている。転写ベルト52は、その内周面に接触する4つの一次転写ロール54、支持ロール55、駆動ロール56、張力付与ロール59によって姿勢が決められている。転写ベルト52には、二次転写位置T1の下流側に清掃装置70が設けられている。転写ベルト52の下側の外周面には、各画像形成ユニット40を構成する各感光体42の外周面が接触している。
【0034】
搬送部16は、送出ロール16Aと、複数の搬送ロール対16B、17Bと、排出ロール16Eと、を備えており、送出ロール16Aにより送り出された用紙Pを排出部20まで搬送する。また、搬送部16には、用紙Pを排出部20に排出せずに、用紙Pの表裏を反転してトナー像形成部14に搬送する反転経路102を備えた搬送装置100が設けられている。複数の搬送ロール対16B、17Bは、用紙Pが搬送される搬送経路16Cに沿って配置されており、用紙Pを駆動ロール56と二次転写ロール58との対向位置である二次転写位置T1へ搬送する。搬送ロール対17Bは、用紙Pの搬送タイミングを合わせる一対の位置合わせロールとして構成されている。本実施形態では、例えば、二次転写ロール58は接地されており、駆動ロール56は二次転写ロール58の対向電極を形成しており、駆動ロール56は、二次転写電圧が印加されることにより、用紙Pにトナー像が転写される。搬送装置100については、後に説明する。
【0035】
また、定着部18は、用紙Pの搬送方向における二次転写位置T1の下流側に設けられている。定着部18は、用紙Pの表面のトナー画像を加熱する加熱回転体18Aと、用紙Pを背面側から加熱回転体18Aに押し付ける加圧回転体18Bとを備えており、用紙Pに二次転写されたトナー像を用紙Pに定着させる。
【0036】
(画像形成装置の作用)
画像形成装置10では、次のようにして画像が形成される。
【0037】
この画像形成装置10では、装置本体部92で露光装置30から各色の画像データに応じて出射された露光光が、帯電装置44により帯電された感光体42の外周面に入射され、各感光体42の外周面に各色の画像データに対応した潜像が形成される。各感光体42の外周面に形成された潜像は、各現像器46によって、各色のトナー像として現像される。各感光体42の外周面の各色のトナー像は、各感光体42が対向する各一次転写ロール54によって、転写ベルト52の外周面に一次転写される。
【0038】
また、用紙Pは、転写ベルト52に一次転写された各色のトナー像が二次転写位置T1に到達するタイミングに合わせて、用紙収容部12から送り出され、二次転写位置T1へ搬送される。二次転写位置T1では、転写ベルト52上の各色のトナー像が用紙Pの表面に二次転写される。さらに、トナー像が転写された用紙Pは、定着部18に向かって搬送され、加熱回転体18A及び加圧回転体18Bによって加熱、加圧されて、用紙Pにトナー像が定着された後、用紙Pは排出部20に排出される。
【0039】
一方、用紙Pの両面に画像を形成する場合は、用紙Pの後端部が挟まれた状態で排出ロール16Eを逆回転させることで、用紙Pが反転経路102に搬送される。そして、搬送ロール対17Bの回転により、用紙Pが定められたタイミングで二次転写位置T1に搬送され、転写ベルト52から用紙Pの第二面としての裏面にトナー像が転写される(図2参照)。さらに、用紙Pの裏面に転写されたトナー画像は、定着部18によって用紙Pに定着される。そして、トナー像が定着された用紙Pは、排出ロール16Eの回転により排出部20へ排出される。
【0040】
なお、画像形成装置10では、用紙収容部12は1つであるが、この構成に代えて、サイズの異なる複数の用紙Pをそれぞれ収容する複数の用紙収容部12を設け、複数の用紙収容部12からそれぞれ用紙Pを搬送部16により搬送経路16Cに沿って搬送するようにしてもよい。
【0041】
(搬送装置100の構成)
次に、本実施形態の画像形成装置10の要部である搬送装置100について説明する。
【0042】
<反転経路102>
図2に示されるように、搬送装置100は、トナー像形成部14(図1参照)の側方、すなわち転写ユニット50に対する二次転写ロール58側に配置される反転経路102を備えている。また、搬送装置100は、反転経路102に沿って複数配置されると共に用紙Pを搬送する一対の搬送ロール104、106と、を備えている。反転経路102は、前述のように、用紙Pの第一面としての表面にトナー像が定着された用紙Pを、排出ロール16Eによって排出部20(図1参照)にそのまま排出せずに、用紙Pの第二面としての裏面にトナー画像を形成するために用紙Pの表裏を反転させる機能を有する。反転経路102では、排出ロール16Eから搬送ロール対17Bに向けて用紙Pの表裏を反転するように用紙Pが搬送されるようになっている。搬送装置100には、一例として、反転経路102の外側に沿って複数のガイド126が配置されている。
【0043】
<一対の搬送ロール106>
図2及び図3に示されるように、反転経路102の用紙Pが直線状に搬送される部分には、一対の搬送ロール106が配置されている。搬送ロール106は、用紙Pの画像が形成されていない反画像面4(図4参照)の側(転写ユニット50と反対側)に配置される一方の搬送ロールの一例としてのロール106Aと、用紙Pの画像が形成された画像面2(図4参照)の側(転写ユニット50の側)に配置される他方の搬送ロールの一例としてのロール106Bと、備えている。そして、ロール106Aとロール106Bとが接触することで、ニップNが形成されている。ロール106Aは、回転軸122を備えており、回転軸122が図示しない筐体に回転可能に支持されている。また、ロール106Bは、回転軸124を備えており、回転軸124が図示しない筐体に回転可能に支持されている。一例として、ロール106A及びロール106Bの一方が駆動されることで、ロール106A及びロール106Bの他方が従動回転するようになっている。
【0044】
反転経路102の用紙Pが直線状に搬送される部分では、用紙Pの画像面2(図4参照)が転写ユニット50(図2参照)側を向いた状態で、用紙Pが反転経路102の上側から下側に向かって上下方向(矢印A方向)に搬送されるようになっている。一対の搬送ロール106は、装置奥行き方向(矢印D方向)、すなわち用紙Pの幅方向に複数(本実施形態では2組)配置されている(図4参照)。反転経路102では、ロール106Aとロール106BとのニップNに用紙Pを挟んで搬送するようになっている。本実施形態では、ロール106Aの外径は、ロール106Bの外径よりも小さいが、この構成に限定するものではなく、変更が可能である。
【0045】
図2図4に示されるように、搬送装置100は、用紙Pの反画像面4(図4参照)の側から用紙Pの幅方向の端部を押す突出部材110と、突出部材110による用紙Pの押し方向と逆方向から用紙Pに当たる押し当て部材114と、を備えている。突出部材110と押し当て部材114とは、一対の搬送ロール106よりも搬送方向下流側に配置されている。
【0046】
<突出部材110>
突出部材110は、反転経路102の幅方向の端部に設けられている(図4参照)。すなわち、突出部材110は、装置奥行き方向(矢印D方向)の両端部にそれぞれ配置されている。ここで、「反転経路102の幅方向の端部」は、反転経路102を搬送される最大サイズの用紙Pの幅方向の端から30%の範囲であることが好ましく、最大サイズの用紙Pの幅方向の端から20%の範囲であることがより好ましい。突出部材110は、反転経路102に沿って一方の側(転写ユニット50と反対側)に配置されたガイド112から突出するように設けられている。ガイド112は、反転経路102を画定するものである。突出部材110は、ロール106Aの側からロール106Bの側へ一対の搬送ロール106のニップNを超えて突出している(図3参照)。本実施形態では、突出部材110は、反転経路102に沿って配置されたガイド112から用紙Pの搬送軌跡(一対の搬送ロール106による用紙Pの搬送軌跡)を横切るように突出する突起として構成されている。
【0047】
図3に示されるように、突出部材110は、装置奥行き方向(D方向)から見てガイド122を底辺とする三角形状に形成されている。すなわち、突出部材110は、ガイド112の面に対して装置幅方向一方側(矢印W方向)に突出する側に傾斜する上流側傾斜部110Aと、上流側傾斜部110Aの下流側で最も突出する頂部110Bと、頂部110Bからガイド112の面に向かって傾斜する下流側傾斜部110Cと、を備えている。ここで、上流側傾斜部110Aは、上流側の部位の一例であり、下流側傾斜部110Cは、下流側の部位の一例である。三角形状の突出部材110において、ガイド112の面と上流側傾斜部110Aとの角度α(三角形状の角部の角度)は、ガイド112の面と下流側傾斜部110Cとの角度β(三角形状の角部の角度)よりも小さい。言い換えると、突出部材110の頂部110Bの上流側の部位と用紙Pの搬送方向に沿った線との角度が、突出部材110の頂部110Bの下流側の部位と用紙Pの搬送方向に沿った線との角度よりも小さい。また、頂部110Bは、装置奥行き方向(D方向)から見て、R状に湾曲した形状とされている。
【0048】
図4に示されるように、突出部材110は、反転経路102にA4サイズの用紙P(A4)が搬送されるときに、A4サイズの用紙P(A4)の短辺6よりも軸方向の外側に配置されている。ここで、搬送装置100は、用紙Pの幅方向の中央部を反転経路102の幅方向(装置奥行き方向)の中央部に合わせて搬送する方式とされている。なお、図4では、用紙P(A4)は、参考例として突出部材110の位置と比較できるように模式的に表示している。
【0049】
<押し当て部材114>
図2図4に示されるように、押し当て部材114は、反転経路102の幅方向の突出部材100に対して中央部側に設けられている(図4参照)。押し当て部材114は、反転経路102に沿って他方の側(転写ユニット50の側)に配置されたガイド116から突出するように設けられている。ガイド116は、反転経路102を画定するものである。押し当て部材114は、突出部材110とは逆側に突出している。本実施形態では、押し当て部材114は、反転経路102のガイド116から用紙Pの搬送軌跡の側に向かって突出する突起として構成されている。ここで、ガイド116は、他のガイドの一例である。
【0050】
図3に示されるように、押し当て部材114は、装置奥行き方向(D方向)に見て三角形状に形成されている。すなわち、押し当て部材114は、ガイド116の面に対して装置幅方向他方側(矢印W方向)に突出する側に傾斜する上流側傾斜部114Aと、上流側傾斜部114Aの下流側で最も突出する頂部114Bと、頂部114Bからガイド116の面に向かって傾斜する下流側傾斜部114Cと、を備えている。
【0051】
突出部材110と押し当て部材114とは、用紙Pの搬送方向に少なくとも一部が重なるように配置されている。言い換えると、用紙Pの搬送方向に沿って、突出部材110の一部と押し当て部材114の一部とが重なっている。本実施形態では、突出部材110と押し当て部材114とは、用紙Pの搬送方向に図3中の領域Cの部分で重なっている。
【0052】
また、用紙Pの搬送方向から見て、押し当て部材114の頂部114Bは、突出部材110の頂部110Bと重なるように配置されている。すなわち、用紙Pの搬送方向から見て、押し当て部材114の頂部114Bと突出部材110の頂部110Bとは、図3中の領域Bの部分で重なっている。本実施形態では、一例として、用紙Pの搬送方向から見て、押し当て部材114の頂部114Bは、一対の搬送ロール106のニップNの延長線上に配置されている。なお、この構成に代えて、用紙Pの搬送方向から見て、押し当て部材114の頂部114Bは、一対の搬送ロール106のニップNの延長線を超えない位置に配置してもよい。
【0053】
本実施形態では、装置奥行き方向(矢印D方向)から見て、押し当て部材114の頂部114Bは、突出部材110の頂部110Bよりも用紙Pの搬送方向下流側に配置されている。用紙Pの搬送方向における押し当て部材114の頂部114Bと突出部材110の頂部110Bとの距離は、例えば、0〜10mmが好ましく、0〜7mmがより好ましく、0〜5mmがさらに好ましい。
【0054】
図4に示されるように、押し当て部材114は、装置奥行き方向(矢印D方向)に2つ配置されており、装置奥行き方向(矢印D方向)の両端部の突出部材110よりも中央部側に配置されている。押し当て部材114と突出部材110との間の距離(間隔)は、例えば、0〜120mmが好ましく、5〜15mmがより好ましく、7〜10mmがさらに好ましい。
【0055】
また、押し当て部材114は、一例として、反転経路102にA4サイズの用紙P(A4)が搬送されるときに、A4サイズの用紙P(A4)の短辺6よりも軸方向の外側に配置されている。
【0056】
画像形成装置10の定着部18は、例えば、図5(A)、(B)に示されるように、用紙Pの表面のトナー像の定着後に用紙Pが反転経路102を搬送されるときに、用紙Pの画像面2の幅方向の中央部P1が用紙Pの幅方向の端部P2より押し当て部材114(図4参照)の側に突出するようにカールしやすい構成とされている。言い換えると、反転経路102の一対の搬送ロール106付近では、用紙Pの画像面2の幅方向の中央部P1が用紙Pの幅方向の端部P2より転写ユニット50側に突出するようにカールしやすい。すなわち、用紙Pの画像面2が凸状で、用紙Pの反画像面4が凹状となるようにカールしやすい。画像形成装置10では、突出部材110は、用紙Pの反画像面4から用紙Pに当たることで、用紙Pのカールの方向と逆方向の矢印B方向に用紙Pを押すようになっている(図5(B)参照)。また、押し当て部材114は、用紙Pの画像面2から用紙Pに当たることで、用紙Pのカール側の矢印C方向から用紙Pを押さえるようになっている(図5(B)参照)。
【0057】
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
【0058】
画像形成装置10では、用紙Pの両面に画像を形成する際には、用紙Pが定着部18を通過して用紙Pの表面のトナー像が定着された後、用紙Pが排出ロール16Eでスイッチバックされて反転経路102を搬送される。例えば、画像形成装置10では、図5(A)、(B)に示されるように、定着後に用紙Pが反転経路102を搬送されるときに、用紙Pの画像面2の幅方向の中央部P1が用紙Pの幅方向の端部P2より押し当て部材114(図4参照)の側に突出するようにカールしやすい。
【0059】
この画像形成装置10では、反転経路102を搬送される用紙Pは、一対の搬送ロール106の下流側で、突出部材110と押し当て部材114とが配置された位置を通過する。このとき、突出部材110は、用紙Pの幅方向の端部P2に反画像面4から当たり、押し当て部材114は、用紙Pの幅方向の中央部P1に画像面2から当たる。これにより、用紙Pの幅方向の端部P2の反画像面4は、突出部材110に当たることで、用紙Pの幅方向の端部P2のカール方向とは逆方向の矢印B方向に押される(図5(B)参照)。また、用紙Pの幅方向の中央部P1の画像面2は、突出部材110よりも幅方向内側で押し当て部材114に当たることで、用紙Pの幅方向の中央部P1のカール側の矢印C方向から用紙Pが押さえられる(図5(B)参照)。これによって、用紙Pのカールが矯正される。
【0060】
その後、用紙Pは、一対の搬送ロール104及び搬送ロール対17Bによって、二次転写位置T1に搬送され、用紙Pの裏面にトナー像が転写される。さらに用紙Pは定着部18に搬送され、用紙Pの裏面のトナー像が加熱及び加圧により定着される。このとき、搬送装置100によって用紙Pのカールが矯正されていることで、用紙Pの搬送姿勢の乱れが抑制された状態で用紙Pが定着部18に搬送される。
【0061】
一般的に、画像形成装置では、対向する2つのロールでニップを形成し、一定の圧力を付与しながら2つのロールを回転させることで、用紙Pを搬送する。2つのロールのニップを用紙Pが通過すると、用紙Pを曲げる力が加わり、用紙Pにカールが発生することがある。ロールの軸方向配置やニップの圧力等は様々であり、各箇所におけるカールの形成や大きさは異なる。特に、ニップの圧力が強く、用紙Pに熱を加えながら搬送する定着部では、用紙Pにカールが発生しやすい。用紙Pにカールが生じると、用紙Pの搬送姿勢が変化する。例えば、用紙Pの表面のトナー像の定着時に、用紙Pの搬送方向に対して用紙Pの幅方向の端部が加熱回転体と反対側に浮き上がるようなカールが発生すると、用紙Pの搬送姿勢が乱れやすく、用紙Pの裏面のトナー像の定着時に用紙Pに皺が発生しやすくなる。定着部18では、用紙Pの装置奥行き方向(矢印D方向)の手前側と奥側で用紙Pの先端の位置が異なることで、用紙Pに皺が発生しやすくなる。
【0062】
本実施形態の搬送装置100では、用紙Pの幅方向の端部P2の反画像面4は、突出部材110に当たることで、用紙Pの幅方向の端部P2のカール方向とは逆方向の矢印B方向に押される。また、用紙Pの幅方向の中央部P1の画像面2は、突出部材110よりも幅方向の中央部側で、押し当て部材114に当たることで、用紙Pの幅方向の中央部P1のカール側の矢印C方向に用紙Pが押さえられる。これによって、用紙Pのカールが矯正され、用紙Pが定着部18に搬送される際に、用紙Pの搬送姿勢の乱れが抑制される。
【0063】
上記の搬送装置100では、幅方向中央部の押し当て部材の頂部が、用紙の搬送方向から見て幅方向端部の突出部材の頂部と用紙の厚み方向に離れている構成と比較して、用紙Pの裏面への画像形成時のカールが抑制され、用紙Pの皺が軽減される。
【0064】
また、画像形成装置10では、用紙Pが反転経路102を搬送されるときに、用紙Pの画像面2の幅方向の中央部P1が幅方向の端部P2より押し当て部材114の側に突出するようにカールさせる構成とされている。そして、突出部材110は、用紙Pの反画像面4から用紙Pに当たり、押し当て部材114は、用紙Pの画像面2から用紙Pに当たることで、用紙Pのカールが矯正される。このため、搬送装置100では、突出部材が反画像面から用紙に当たらない構成と比較して、用紙Pの裏面への画像形成時の用紙Pの皺が抑制される。
【0065】
また、搬送装置100では、突出部材110は、A4サイズの用紙P(A4)の短辺6よりも軸方向の外側に配置されている。A4サイズの用紙P(A4)が定着部18を通過する際には、カールは発生しにくいが、A4サイズよりも大きい用紙Pが定着部18を通過するときにカールが発生しやすい。これにより、A4サイズの用紙P(A4)の短辺6よりもサイズの大きい用紙Pが反転経路120を搬送されたときに、用紙Pが突出部材110に当たり、用紙Pの幅方向の端部P2のカールが矯正される。このため、上記の搬送装置100では、突出部材が、A4サイズの用紙の短辺よりも軸方向内側のみに配置されている構成と比較して、用紙Pの裏面への画像形成時のカールが抑制され、用紙Pの皺が軽減される。また、A4短辺から送られた用紙搬送を阻害しない。
【0066】
また、搬送装置100では、押し当て部材114は、A4サイズの用紙P(A4)の短辺6よりも軸方向の外側に配置されており、A4サイズの用紙P(A4)の短辺6よりもサイズの大きい用紙Pが搬送されたときに、用紙Pが押し当て部材114に当たる。このため、上記の搬送装置100では、押し当て部材が、A4サイズの用紙の短辺よりも軸方向内側のみに配置されている構成と比較して、用紙Pの裏面への画像形成時のカールが抑制され、用紙Pの皺が軽減される。また、A4短辺から送られた用紙搬送を阻害しない。
【0067】
また、搬送装置100では、突出部材110と押し当て部材114とは、用紙Pの搬送方向に少なくとも一部が重なるように配置されている。このため、上記の搬送装置100では、用紙の搬送方向に突出部材と押し当て部材とが離れて配置されている場合と比較して、用紙Pの裏面への画像形成時のカールが抑制され、用紙Pの皺が軽減される。
【0068】
また、搬送装置100では、突出部材110は、反転経路102のガイド112から突出する突起である。このため、上記の搬送装置100では、突出部材がガイドから突出しない構成と比較して、構造が簡単である。
【0069】
また、搬送装置100では、突出部材110の頂部110Bは、R状に湾曲され、突出部材110の頂部110Bの上流側の部位と用紙Pの搬送方向に沿った線との角度が、突出部材110の頂部110Bの下流側の部位と用紙Pの搬送方向に沿った線との角度よりも小さい。これにより、用紙Pが突出部材110に沿ってスムーズに搬送される。このため、上記の搬送装置100では、突起の形状が二等辺三角形の部材に比べて、用紙Pの搬送不良が抑制される。
【0070】
また、搬送装置100では、押し当て部材114は、反転経路102のガイド116から突出する突起である。このため、上記の搬送装置100では、押し当て部材がガイドから突出しない構成と比較して、構造が簡単である。
【0071】
〔第2実施形態〕
次に、図6を用いて、第2実施形態に係る搬送装置及び画像形成装置について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
【0072】
第2実施形態の画像形成装置は、第1実施形態の画像形成装置10(図1参照)の全体構成の一部が異なり、搬送装置100(図1参照)に代えて搬送装置130が設けられている。図6に示されるように、搬送装置130には、装置奥行き方向(矢印D方向)の両端部に配置された突出部材110の内側に、2つの搬送ロールの一例としての一対の搬送ロール132が設けられている。一対の搬送ロール132は、装置奥行き方向(矢印D方向)に離れて2組配置されている。すなわち、一対の搬送ロール132は、反転経路102の幅方向の突出部材110よりも中央部側に設けられている。一対の搬送ロール132は、用紙Pの搬送方向に対して突出部材110の側に配置された一方の搬送ロール134と、用紙Pの搬送方向に対して突出部材110と逆側に配置された他方の搬送ロール136と、を備えている。一対の搬送ロール134、136は、接触することで接触部138を形成している。ここで、一対の搬送ロール132のうちの他方の搬送ロール136は、押し当て部材の一例であり、他方の搬送ロール136の接触部138は、頂部の一例である。他方の搬送ロール136は、搬送ロール106の他方のロール106Bと共通の回転軸124を備えている。また、一方の搬送ロール134は、搬送ロール106の一方のロール106Aと共通の回転軸122を備えている。
【0073】
一対の搬送ロール132のうちの他方の搬送ロール136は、突出部材110による用紙Pの押し方向と逆方向から用紙Pに当たる構成とされている。また、他方の搬送ロール136の接触部138は、用紙Pの搬送方向から見て突出部材110の頂部110Bと重なるように配置されている。また、突出部材110は、用紙Pの反画像面4から用紙Pに当たり、搬送ロール136は、用紙Pの画像面2から用紙Pに当たるようになっている。
【0074】
また、一対の搬送ロール132は、一例として、反転経路102にA4サイズの用紙P(A4)が搬送されるときに、A4サイズの用紙P(A4)の短辺6よりも軸方向の外側に配置されている。
【0075】
画像形成装置10(図1参照)では、定着後に用紙Pが反転経路102を搬送されるときに、用紙Pの画像面2の幅方向の中央部P1が用紙Pの幅方向の端部P2より他方の搬送ロール136の側に突出するようにカールしやすい。上記の搬送装置130では、用紙Pの幅方向の中央部P1の画像面2は、突出部材110よりも幅方向中央部側で、一対の搬送ロール132のうちの他方の搬送ロール136によって用紙Pの幅方向の中央部P1のカール側から矢印C方向に押さえられる(図5(B)参照)。また、用紙Pの幅方向の端部P2の反画像面4は、突出部材110によって用紙Pの幅方向の端部P2のカール方向とは逆方向の矢印B方向に押される(図5(B)参照)。これによって、用紙Pのカールが矯正され、用紙Pの搬送姿勢の乱れが抑制される。
【0076】
上記の搬送装置130では、幅方向中央部の押し当て部材の頂部が、用紙の搬送方向から見て幅方向端部の突出部材の頂部と用紙の厚み方向に離れている構成と比較して、用紙Pの裏面への画像形成時のカールが抑制され、用紙Pの皺が軽減される。
【0077】
上記の搬送装置130では、第1実施形態の搬送装置100と同じ構成については、同じ作用及び効果が得られるため、これらの作用及び効果については記載を省略する。
【0078】
また、上記の搬送装置130では、一対の搬送ロール132のうちの他方の搬送ロール136は、押し当て部材の一例であり、用紙Pの画像面2から用紙Pに当たる。このため、上記の搬送装置130では、押し当て部材が2つの搬送ロールのうちの一の搬送ロールでない構成と比較して、構造が簡単である。
【0079】
〔第3実施形態〕
次に、図7を用いて、第3実施形態に係る搬送装置及び画像形成装置について説明する。なお、前述した第1及び第2実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
【0080】
第3実施形態の画像形成装置は、第1実施形態の画像形成装置10(図1参照)の全体構成の一部が異なり、搬送装置100(図1参照)に代えて搬送装置150が設けられている。図7に示されるように、搬送装置150には、ガイド154に付勢部材としてのスプリング156を介して支持された突出部材152が設けられている。突出部材152は、反転経路102の幅方向の端部に設けられている。突出部材152の形状は、第1実施形態の搬送装置100の突出部材110(図3参照)の形状と同じである。突出部材152は、搬送ロール106の一方のロール106Aの側から他方のロール106Bの側へ一対の搬送ロール106のニップNを超えて突出している。
【0081】
搬送装置150では、反転経路102を搬送される用紙Pが突出部材152に当たったときに、用紙Pの厚みやコシの強さに応じてスプリング156が縮んで突出部材152が後退する。これにより、例えば、用紙Pの搬送姿勢を矯正する必要がない厚い用紙Pなどが反転経路102を搬送される際に、突出部材152が用紙Pの搬送を阻害することが抑制される。
【0082】
上記の搬送装置150では、幅方向中央部の押し当て部材の頂部が、用紙の搬送方向に対して幅方向端部の突出部材の頂部と重なるように配置されていない構成と比較して、用紙Pの裏面への画像形成時のカールが抑制され、用紙Pの皺が軽減される。
【0083】
〔第4実施形態〕
次に、図8を用いて、第4実施形態に係る搬送装置及び画像形成装置について説明する。なお、前述した第1〜第3実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
【0084】
第3実施形態の画像形成装置は、第1実施形態の画像形成装置10(図1参照)の全体構成の一部が異なり、搬送装置100(図1参照)に代えて搬送装置170が設けられている。図8に示されるように、搬送装置170には、ガイド174に支持された突出部材172が設けられている。突出部材172は、フィルム状部材で構成されている。突出部材172は、中間部で折り曲げられており、一端部172Aがガイド174に取り付けられている。他端部172Bは、一端部172Aから用紙Pの搬送方向下流側に向かって斜め方向に延びている。他端部172Bの端部173は、搬送ロール106の一方のロール106Aの側から他方のロール106Bの側へ一対の搬送ロール106のニップNを超えて突出している。突出部材172の他端部172Bは、面方向に対して交差する方向に力が作用したときに撓み変形が可能とされている。突出部材172は、反転経路102の幅方向の端部に設けられている。
【0085】
搬送装置170では、反転経路102を搬送される用紙Pが突出部材172の他端部172Bに当たったときに、用紙Pの厚みやコシの強さに応じて他端部172Bが用紙Pの下流側方向(装置高さ方向下側)に撓み変形する。これにより、例えば、用紙Pの搬送姿勢を矯正する必要がない厚い用紙Pなどが反転経路102を搬送される際に、突出部材152が用紙Pの搬送を阻害することが抑制される。
【0086】
上記の搬送装置150では、幅方向中央部の押し当て部材の頂部が、用紙の搬送方向に対して幅方向端部の突出部材の頂部と重なるように配置されていない構成と比較して、用紙Pの裏面への画像形成時のカールが抑制され、用紙Pの皺が軽減される。
【0087】
なお、第1〜第4実施形態の搬送装置において、突出部材の形状は、変更が可能である。また、第1〜第4実施形態の搬送装置では、押し当て部材は、A4サイズの前記記録媒体の短辺よりも軸方向の外側に配置されているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、第1〜第4実施形態の搬送装置に代えて又は加えて、押し当て部材が、A4サイズの前記記録媒体の短辺よりも軸方向の内側に配置されていてもよい。
【0088】
また、第1〜第4実施形態の搬送装置では、用紙Pが縦方向に搬送される部位に突出部材と押し当て部材が配置されていたが、本発明はこれに限定するものではない。例えば、用紙Pが横方向に搬送される部位に本発明の突出部材と押し当て部材を配置する構成でもよい。
【0089】
また、第1〜第4実施形態の搬送装置が配置される画像形成装置は、転写ベルト52が設けられていたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、像保持体から記録媒体に直接トナー像が転写される画像形成装置においても、本発明を適用することができる。
【0090】
また、第1〜第4実施形態の搬送装置が配置される画像形成装置は、カラー画像が形成される構成であるが、単色の画像形成装置においても、本発明を適用することができる。
【0091】
なお、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。
【符号の説明】
【0092】
2 画像面
4 反画像面
6 短辺
10 画像形成装置
14 トナー像形成部(画像形成部の一例)
18 定着部(画像形成部の一例)
100 搬送装置
102 反転経路
104 搬送ロール
106 搬送ロール
106A ロール(一方の搬送ロールの一例)
106B ロール(他方の搬送ロールの一例)
110 突出部材
110A 上流側傾斜部(上流側の部位の一例)
110B 頂部
110C 下流側傾斜部(下流側の部位の一例)
112 ガイド
114 押し当て部材
114B 頂部
116 ガイド(他のガイドの一例)
130 搬送装置
132 一対の搬送ロール(2つの搬送ロールの一例)
136 搬送ロール(押し当て部材の一例)
138 接触部(押し当て部材の頂部の一例)
150 搬送装置
152 突出部材
154 ガイド
170 搬送装置
172 突出部材
174 ガイド
N ニップ
P 用紙(記録媒体の一例)
P1 中央部
P2 端部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8