(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
A.第1実施形態:
図1に示すように、本開示における第1実施形態としての光検出器100は、受光素子10と、電圧設定部20と、受光ユニット制御部30と、異常判定部40とを備えている。電圧設定部20と受光ユニット制御部30と異常判定部40とは、回路によって構成されてもよいし、図示していないCPUがプログラムを実行することによってソフトウェア的に実現されてもよい。
【0011】
受光素子10は、複数の受光ユニット12をアレイ状に備えている。
図2に示すように、各受光ユニット12は、出力制御部13と受光要素14とを含む。本実施形態では、受光要素14として、SPAD(シングルフォトンアバランシェダイオード)を採用した。
図3に示すように、受光要素(SPAD)14は、APD(アバランシェフォトダイオード)15や、クエンチング抵抗器16、インバータ回路(NOT回路)17等を含む周知の回路によって構成されている。受光要素14は、予め定められたブレークダウン電圧よりも高い動作電圧が印加されることによってガイガーモードで動作し、光の入射に応じてパルス信号を出力する。出力制御部13(
図2)は、受光要素14の出力を制御するための回路である。
【0012】
受光素子10(
図1)は、各受光ユニット12から略同時に出力されたパルス信号の数を加算して加算値を求め、その加算値を異常判定部40に出力する機能を備える。例えば、受光素子10が受光する光の強度が強ければ、複数の受光ユニット12から略同時に出力されるパルス信号の数が多くなり、加算値が大きくなる。これに対して、受光する光の強度が弱ければ、各受光ユニット12から略同時に出力されるパルス信号の数が少なくなるため、加算値は小さくなる。加算値は、異常判定部40を通じて外部の機器に出力される。外部の機器は、光検出器100から出力される加算値に応じて、光の受光の有無および受光した光の強度を測定することができる。外部の機器とは、例えば、光測距装置である。光測距装置は、光検出器100から出力された加算値を予め定められた時間間隔毎に記録してヒストグラムを生成し、そのヒストグラムのピークの時間に基づき光の飛行時間(TOF)を求め、対象物までの距離を測定する。
【0013】
電圧設定部20は、受光素子10に、動作電圧、および、検査電圧のいずれか一方を、選択的に印加する。検査電圧とは、予め定められたブレークダウン電圧よりも低い電圧であり、受光素子10の異常の有無を判定するために用いる電圧である。動作電圧と検査電圧の関係については後で詳しく説明する。受光素子10に印加された電圧は、各受光ユニット12の出力制御部13を通じて、各受光要素14に印加される。
【0014】
受光ユニット制御部30は、各受光ユニット12に含まれる出力制御部13を制御することにより、各受光ユニット12の受光要素14に電圧を印加するか否か、つまり、各受光ユニット12の受光要素14を動作させるか否かを決定する。
【0015】
異常判定部40は、受光素子10の異常の有無を判定する異常判定処理を実行する。この異常判定処理において、異常判定部40は、受光要素14を上述した検査電圧で動作させ、受光要素14から出力されたパルス信号の数、すなわち、受光素子10から出力された加算値が、予め定められた判定閾値以上であれば異常と判断し、判定閾値未満であれば正常と判断する。本実施形態では、判定閾値として「1」を用いる。つまり、本実施形態における異常判定部40は、検査電圧で動作させた受光要素14から、1つでもパルス信号が出力されれば、受光素子10が異常であると判断する。なお、判定閾値は、受光要素14の個体差を考慮し、1に限らず、2以上の値であってもよい。
【0016】
ここで、
図4および
図5を用いて本実施形態における異常判定の原理について説明する。
図4及び
図5には、APD15のV−I特性が示されている。受光要素14の通常動作時には、予め定められたブレークダウン電圧Vbdに、所定のエクセス電圧Veを加えた動作電圧Vs(=Vbd+Ve)を印加することにより、受光要素14はガイガーモードで動作する。「予め定められたブレークダウン電圧Vbd」とは、APD15の電気的特性に基づき受光要素14の仕様としてブレークダウン電圧Vbdが予め定められていることを意味する。エクセス電圧Veとは、ブレ−クダウン電圧Vbdに加える電圧であり、その値が大きいほど受光要素14の感度が高まる。このような受光要素14では、APD15の内部欠陥に起因して受光要素14に経時劣化が生じると、光の入射にかかわらず流れる暗電流が増加し、これに伴い、ブレークダウンが発生する電圧が徐々に低下していく。そして、受光要素14の経時劣化が進行すると、光の入射にかかわらず大きな暗電流(リーク電流)が流れることになり、破壊故障(ショート)に至る。そこで、本実施形態では、受光要素14の経時劣化を判定するため、
図5に示すように、受光要素14に印加する電圧を、予め定められたブレークダウン電圧Vbdよりも低い電圧である検査電圧Vtに設定する。本実施形態における検査電圧Vtは、予め定められたブレークダウン電圧Vbdから、エクセス電圧Veよりも大きい電圧ΔVを差し引き、その電圧にエクセス電圧Veを加えた電圧(Vt=Vbd−ΔV+Ve)である。このような検査電圧Vtによって受光要素14を動作させれば、仮に、受光要素14に経時劣化が生じておらず正常に動作していれば、ガイガーモードで動作しないことになるため、受光要素14からパルス信号が出力されなくなる。これに対して、受光要素14に経時劣化が生じていれば、検査電圧Vtの印加によって受光要素14がガイガーモードで動作することになるため、受光要素14からパルス信号が出力可能となる。受光要素14(SPAD)は、その電気的特性上、ノイズの影響により、光の入射が無い場合でも一定の確率でブレークダウンが発生する。従って、検査電圧Vtによって動作させている際にパルス信号が出力されれば、受光要素14に光が入射したか否かにかかわらず、その受光要素14に、経時劣化が生じていると判断できる。なお、電圧ΔVの値あるいは検査電圧Vtの値は、経時劣化が生じているものの破壊故障まで至っていない受光要素14にブレークダウンが生じる電圧を予め実験あるいは計算により求めておき、その電圧に基づき定めることができる。
【0017】
図6には、光検出器100において異常判定部40が実行する処理の流れを示している。
図6に示す処理は、光検出器100の制御方法を示しており、例えば、光検出器100の電源がオンにされたタイミングや、外部から所定の指令を受信したタイミングで実行される。
図6に示すように、異常判定部40は、まず、電圧設定部20を用いて、受光素子10に検査電圧Vtを印加する(ステップS10)。
【0018】
続いて、異常判定部40は、受光ユニット制御部30を用いて、検査対象の受光ユニット12のアドレス(i,j)を指定する(ステップS20)。受光ユニット制御部30は、異常判定部40からアドレスの指定を受け付けると、各受光ユニット12の出力制御部13を制御することにより、指定されたアドレスに対応する受光ユニット12の受光要素14だけに検査電圧Vtを供給する。
【0019】
異常判定部40は、予め定めた検査期間において、受光素子10から加算値を取得する(ステップS30)。検査対象の受光ユニット12からパルス信号が出力されなければ、加算値としてゼロが取得される。異常判定部40は、検査期間において取得した加算値が、判定閾値(本実施形態では「1」)以上であるか否かを判断する(ステップS40)。加算値が判定閾値未満であれば(ステップS40:No)、異常判定部40は、ステップS20で指定した受光ユニット12が正常であると判定する(ステップS50)。これに対して、加算値が判定閾値以上であれば(ステップS40:Yes)、異常判定部40は、ステップS20で指定した受光ユニット12が異常であると判定する(ステップS60)。本実施形態では、異常判定部40は、異常であると判定した受光ユニット12を無効化する。具体的には、異常判定部40は、受光ユニット制御部30を用いて、異常であると判定した受光ユニット12の出力制御部13を制御し、対応する受光要素14へ印加する動作電圧を低下させて常にゼロにすることにより、受光ユニット12の無効化を行う。
【0020】
上記ステップS50において正常と判定するか、もしくは、ステップS60において異常と判定した後、異常判定部40は、全ての受光ユニット12に対して異常判定を行ったか否かを判断する(ステップS70)。全ての受光ユニット12に対して異常判定が完了していれば(ステップS70:Yes)、異常判定部40は、当該処理を終了する。一方、全ての受光ユニット12に対して異常判定が完了していなければ(ステップS70:No)、異常判定部40は、検査対象の受光ユニット12のアドレスを変更する(ステップS80)。そして、処理をステップS20に戻し、残りの受光ユニット12に対して、上述した処理と同様の処理を繰り返す。
【0021】
以上で説明した本実施形態の光検出器100によれば、受光要素14の動作電圧Vsを検査電圧Vtに変更するだけで容易に光検出器100の異常の有無を判定することができる。特に、本実施形態では、検査電圧Vtを予め定められたブレークダウン電圧Vbdよりも低い電圧にするので、受光要素14が正常であれば、その受光要素14からは、光の受光に伴うパルス信号はもとより、ノイズに起因するパルス信号も出力されない。そのため、光検出器100が光を受光可能な環境に設置されているか否かにかかわらず、どのような環境でも精度良く異常の有無を判定することができる。
【0022】
また、本実施形態では、異常と判断された受光要素14については、その動作電圧を低下させることによって無効化する。そのため、受光要素14の故障によって光検出器100全体が故障することや誤動作することを抑制できる。
【0023】
また、本実施形態では、受光ユニット12毎に異常の有無を判断するため、異常のある受光要素14だけを無効化することができる。そのため、光検出器100の長寿命化を図ることができる。
【0024】
B.第2実施形態:
図7に示すように、本開示における第2実施形態としての光検出器101は、温度測定部50を備えている。温度測定部50は、例えば、IC温度センサによって構成される。光検出器101の他の構成は、
図1に示した第1実施形態の光検出器100と同じである。温度測定部50は、電圧設定部20に接続されている。本実施形態における電圧設定部20は、温度測定部50によって測定された環境温度に応じて、受光素子10に印加する検査電圧を変更する機能を有する。
【0025】
図8に示すように、本実施形態においても、異常判定部40は、
図6に示した処理と同様の処理を実行する。ただし、本実施形態では、受光素子10に対して検査電圧を印加する処理(ステップS10)に先立ち、電圧設定部20は、温度測定部50を用いて環境温度を測定し(ステップS5)、その温度に応じて、ステップS10において受光素子10に印加する検査電圧Vtを設定する。本実施形態では、
図9に示すように、電圧設定部20は、測定された環境温度が高くなるほど、電圧ΔV(
図5参照)を小さくする。こうすることにより、環境温度が高くなるほど、検査電圧Vt(=Vbd−ΔV+Ve)は高くなる。そのため、受光要素14の温度依存特性によって、環境温度が高くなるにつれ受光要素14にブレークダウンが生じる電圧が大きくなったとしても、それに追従するように、検査電圧Vtを高くすることができる。この結果、環境温度が変化しても、精度良く異常判定を行うことができる。なお、電圧設定部20は、環境温度に応じて電圧ΔVを調整するのではなく、検査電圧Vt自体を調整してもよい。
【0026】
なお、温度測定部50は、IC温度センサに限らず、例えば、受光素子10に含まれる一部の受光要素14をダイオード温度センサとして用いることによって構成することも可能である。
【0027】
本実施形態では、温度測定部50によって測定された環境温度に応じて、電圧設定部20が検査電圧Vtを変更しているが、例えば、検査電圧Vtについては変更せず、温度測定部50によって測定された温度に応じて、異常判定部40が判定閾値を変更してもよい。このようにすることで、例えば、環境温度の低下によって受光要素14にブレークダウンが生じる電圧が小さくなり、検査電圧Vtの印加時にパルス信号が出力されやすくなったとしても、温度の低下に応じて判定閾値を大きく設定しておけば、受光要素14の異常の有無を適正に判断することができる。
【0028】
また、温度測定部50によって測定された環境温度に応じて、検査電圧Vtと判定閾値の両方を変更することも可能である。この場合に、環境温度が高くなるほど、検査電圧Vtを高くすると共に、判定閾値も大きくする。一般に、環境温度が上昇すれば、受光要素14にブレークダウンが生じる電圧が大きくなるだけではなく、その電圧のばらつきも大きくなり、さらに、暗電流も増加する。従って、環境温度が上昇すれば、受光要素14からはパルス信号が出力されやすくなる。そこで、環境温度が高くなるほど、検査電圧Vtを高くすると共に、判定閾値も大きくすれば、受光要素14の異常の有無を適正に判断することができる。
【0029】
C.第3実施形態:
本開示における第3実施形態としての光検出器100の構成は、
図1に示した第1実施形態における光検出器100と同様である。ただし、第3実施形態における異常判定部40は、受光要素14の動作時間を測定するように構成されている。受光要素14の動作時間とは、受光要素14に動作電圧Vsが印加されている時間の累積時間である。
【0030】
受光要素14は、APD15の内部欠陥以外にも、正キャリアまたは負キャリアの界面トラップ等により、経時的にブレークダウン電圧が正方向あるいは負方向にシフトすることがある。正負どちらのキャリアがトラップされやすいかは、APD15の物性(絶縁膜や素子分離膜の材質)に応じて異なる。そこで、受光要素14の動作時間が増加するにつれブレークダウン電圧が大きくなるAPD15を採用する場合には、電圧設定部20は、受光要素14の動作時間が増加するにつれ、検査電圧Vtを大きくする。また、逆に、受光要素14の動作時間が増加するにつれブレークダウン電圧が小さくなるAPD15を採用する場合には、電圧設定部20は、受光要素14の動作時間が増加するにつれ、検査電圧Vtを小さくする。このように、受光要素14の動作時間に応じて検査電圧Vtを変更すれば、受光要素14の異常の有無をより適正に判断することができる。検査電圧Vtを変化させる量は、動作時間に応じたAPD15のブレークダウン電圧の変化量を予め測定しておき、その変化量に追従するように、関数やマップを用いて変化させればよい。
【0031】
上記のように、本実施形態では、受光要素14の動作時間に応じて検査電圧Vtを変更しているが、受光要素14の動作時間に応じて判定閾値を変更することも可能である。例えば、受光要素14の動作時間が増加するにつれブレークダウン電圧が大きくなるAPD15を採用する場合には、上述したように、ブレークダウン電圧が大きくなるほど受光要素14はパルス信号を出力しやすくなるため、異常判定部40は、受光要素14の動作時間が増加するにつれ、判定閾値を大きくする。また、逆に、受光要素14の動作時間が増加するにつれブレークダウン電圧が小さくなるAPD15を採用する場合には、異常判定部40は、受光要素14の動作時間が増加するにつれ、判定閾値を小さくする。このように、受光要素14の動作時間に応じて検査電圧Vtを変更すれば、受光要素14の異常の有無をより適正に判断することができる。判定閾値を変化させる量は、動作時間に応じたAPD15のブレークダウン電圧の変化量を予め測定しておき、その変化量に追従するように、関数やマップを用いて変化させればよい。
【0032】
D.他の実施形態:
(D−1)上記実施形態では、受光要素14が異常と判断された場合に、受光要素14(より詳しくは、クエンチング抵抗器16)に印加する動作電圧をゼロに低下させることにより、その受光要素14を無効化している。これに対して、受光要素14(より詳しくは、インバータ回路17)の出力にスイッチを接続し、そのスイッチを用いて受光要素14の出力を強制的にオフにすることによって受光要素14を無効化してもよい。その他、例えば、受光要素14(より詳しくは、APD15)とグランドとの間にスイッチを設け、そのスイッチをオフにすることによって受光要素14を無効化してもよい。
【0033】
(D−2)上記実施形態では、受光要素14が異常と判断された場合には、異常と判断された受光要素14自体を無効化している。これに対して、受光要素14が異常と判断された場合には、その受光要素14を含む受光ユニット12,121や、その受光要素14を含む光検出器100,101を無効化してもよい。つまり、「受光要素14を無効化」とは、受光要素14を含む受光ユニット12,121や、受光要素14を含む光検出器100,101を無効化することを含む。受光ユニット12,121や光検出器100,101の無効化は、例えば、これらへの電力供給をオフにしたり、これらの出力にスイッチを接続してそれらのスイッチをオフにしたりすることで実現可能である。
【0034】
(D−3)上記実施形態では、受光要素14が異常と判断された場合に、受光要素14を無効化している。これに対して、受光要素14が異常と判断された場合に、受光要素14の感度を低下させてもよい。受光要素14の感度を低下させれば、受光要素14の劣化の程度によってはその受光要素14を正常に使用することが可能である。具体的には、例えば、異常判定部40が、出力制御部13を制御して、異常と判断された受光要素14に印加するエクセス電圧を低下させることにより受光要素14の感度を低下させることができる。その他、クエンチング抵抗器16を可変抵抗として構成し、異常判定部40は、異常と判断された受光要素14に含まれるクエンチング抵抗器16の抵抗値を大きくしてもよい。クエンチング抵抗器16の抵抗値を大きくすれば、光応答直後からAPD15の電圧が復帰するまでの時間が増加するため、他の受光要素14と比べて、実質的に感度を低下させた状態にすることができる。また、異常と判断された受光要素14を光透過性の低いフィルタ等でマスクしてAPD15に対して光を当てにくくしてもよい。APD15をマスクすれば、APD15の応答頻度を低下させることができるため、他の受光要素14と比べて、実質的に感度を低下させた状態にすることが可能である。
【0035】
(D−4)上記実施形態では、受光素子10は、複数の受光ユニット12を備えている。これに対して、受光素子10は、受光ユニット12を1つのみ備えていてもよい。つまり、光検出器100は、1つの受光要素14のみを備えていてもよい。このような構成であっても、検査電圧Vtで動作させた受光要素14から出力されたパルス信号の数が予め定められた判定閾値(「1」)以上であるか否かに基づき、異常の有無を判定することができる。
【0036】
(D−5)上記実施形態では、各受光ユニット12は、1つの受光要素14を備えている。これに対して、各受光ユニット121は、
図10に示すように、複数の受光要素14を備えていてもよい。この場合、例えば、異常判定部40は、受光ユニット121毎に異常の有無を判定する。こうすることにより、受光素子10に対する異常判定処理を短時間で完了させることができる。
【0037】
(D−6)上記のように、複数の受光要素14を備える受光ユニット121毎に異常の有無を判定する場合、異常判定部40は、異常ありと判断された受光ユニット121について、更に、その受光ユニット121に含まれる個々の受光要素14に対して異常判定処理を行ってもよい。このように段階的に異常判定処理を行うことにより、異常の生じている受光要素14を短時間に特定することができる。
【0038】
本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、実施形態中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。