特許第6954311号(P6954311)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6954311
(24)【登録日】2021年10月4日
(45)【発行日】2021年10月27日
(54)【発明の名称】電子機器
(51)【国際特許分類】
   H01Q 1/24 20060101AFI20211018BHJP
   H01Q 1/48 20060101ALI20211018BHJP
   H04N 5/225 20060101ALI20211018BHJP
【FI】
   H01Q1/24 Z
   H01Q1/48
   H04N5/225 100
【請求項の数】11
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2018-557567(P2018-557567)
(86)(22)【出願日】2017年10月17日
(86)【国際出願番号】JP2017037526
(87)【国際公開番号】WO2018116599
(87)【国際公開日】20180628
【審査請求日】2020年7月27日
(31)【優先権主張番号】特願2016-249774(P2016-249774)
(32)【優先日】2016年12月22日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100116942
【弁理士】
【氏名又は名称】岩田 雅信
(74)【代理人】
【識別番号】100167704
【弁理士】
【氏名又は名称】中川 裕人
(72)【発明者】
【氏名】アガルワール チャンドラカント
【審査官】 岸田 伸太郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開平11−127010(JP,A)
【文献】 特開2015−060442(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0055308(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01Q 1/00−25/04
H04N 5/225
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面が絶縁処理され、筐体の少なくとも一部を構成する金属筐体部と、
前記金属筐体部の内側に位置され、アンテナの給電制御を行う電気回路が形成されたアンテナ基板と、
前記金属筐体部の前記表面における絶縁部に接する金属板を有し、前記アンテナ基板と前記金属筐体部との間の電気的結合を前記金属板を介して容量結合により行う電気結合部と、を備える
電子機器。
【請求項2】
前記電気結合部は、
前記アンテナ基板と前記金属板とを電気的に接続する接続端子を有し、
前記金属板は前記金属筐体部に固着され、前記接続端子は前記アンテナ基板に固着され前記金属板に非固着とされている
請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記接続端子は、前記金属板に近付く方向への付勢力を有している
請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記アンテナ基板と電気的に接続されたアンテナを備え、
前記電気結合部は、
前記アンテナ基板に設けられたグラウンド端子と前記金属筐体部との間の前記金属板を介した容量結合により前記アンテナのグラウンド結合を行う
請求項1から請求項3の何れかに記載の電子機器。
【請求項5】
撮像装置としての電子機器とされ、
前記金属筐体部は、
シャッターボタンが配置され使用者の手によって把持されるグリップ部の内部フレームを構成するグリップフレーム部を有し、
前記アンテナ基板と前記電気結合部が前記グリップフレーム部の内側に位置されている
請求項1から請求項4の何れかに記載の電子機器。
【請求項6】
前記グリップフレーム部は、
撮像方向側の端部が撮像方向側に突出された凸部として形成されており、
前記アンテナ基板は、
前記グリップフレーム部における前記凸部の内側に位置されている
請求項5に記載の電子機器。
【請求項7】
撮像装置としての電子機器とされ、
前記アンテナが撮像光軸よりも下側に位置されている
請求項4に記載の電子機器。
【請求項8】
前記アンテナ基板において、
前記アンテナとの電気的な接続を行う接続端子が、前記金属板との電気的な接続を行う接続端子よりも下側に位置されている
請求項4又は請求項7に記載の電子機器。
【請求項9】
前記金属筐体部には、
前記金属筐体部の内側空間と外側空間とを連通する開口部が形成され、
前記アンテナは、
前記金属筐体部の外側から前記開口部を覆う位置に配置されている
請求項4又は請求項7又は請求項8に記載の電子機器。
【請求項10】
前記アンテナは、
前記開口部を前記金属筐体部の外側から覆い前記金属筐体部により支持された絶縁性部材に対して取り付けられている
請求項9に記載の電子機器。
【請求項11】
前記アンテナ基板は、
基板厚み方向に突出された突出接続端子部を有し、
前記突出接続端子部を介して前記アンテナへの給電が行われる
請求項4、又は請求項7から請求項10の何れかに記載の電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、例えばデジタルカメラ装置等の無線通信機能を有した電子機器に関し、特には、筐体の少なくとも一部に表面が絶縁処理された金属筐体部を有する電子機器の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、無線通信機能を有するデジタルカメラ装置としての撮像装置が開示されている。
また、下記特許文献2には、撮像装置の筐体の少なくとも一部を例えばマグネシウム合金等による金属で構成することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015−126474号公報
【特許文献2】特開2010−243634号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、撮像装置等の電子機器において、筐体の少なくとも一部が金属筐体部として構成されている場合には、該金属筐体部をアンテナのグラウンド、或いはアンテナ自体として用いる等、該金属筐体部を無線通信の電波放出部としても共用することが考えられる。
【0005】
しかしながら、撮像装置等の各種電子機器の筐体に金属を用いる場合には、金属部分に対し例えば防腐や塗装のための表面処理として化成処理が施される等、表面が絶縁処理されることが一般的である。このため、金属部分に如何にして給電を行うかが課題とされる。
【0006】
本技術は上記の事情に鑑み為されたものであり、表面が絶縁処理された金属筐体部を電波放出部として共用する場合における通信性能向上を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本技術に係る電子機器は、表面が絶縁処理され、筐体の少なくとも一部を構成する金属筐体部と、前記金属筐体部の内側に位置され、アンテナの給電制御を行う電気回路が形成されたアンテナ基板と、前記金属筐体部に接する金属板を有し、前記アンテナ基板と前記金属筐体部との間の電気的結合を前記金属板を介して容量結合により行う電気結合部と、を備えるものである。
【0008】
これにより、絶縁処理された金属筐体部であっても容量結合によりアンテナ基板との間の電気的結合を確保することが可能とされる。このとき、金属筐体部に接する金属板を介して容量結合を行っていることで、結合容量を大きくし易くなり、アンテナを用いた無線通信について通信性能の向上を図ることができる。
【0009】
上記した本技術に係る電子機器においては、前記電気結合部は、前記アンテナ基板と前記金属板とを電気的に接続する接続端子を有し、前記金属板は前記金属筐体部に固着され、前記接続端子は前記アンテナ基板に固着され前記金属板に非固着とされていることが望ましい。
【0010】
上記のように金属板が金属筐体部に固着され、接続端子がアンテナ基板に固着され金属板に非固着とされていることで、電子機器の組み立て作業時において金属板が固着された状態のアンテナ基板をハンドリングする必要がなくなる。
【0011】
上記した本技術に係る電子機器においては、前記接続端子は、前記金属板に近付く方向への付勢力を有していることが望ましい。
【0012】
これにより、アンテナ基板側と金属板側との電気的接続の確実性が増す。
【0013】
上記した本技術に係る電子機器においては、前記アンテナ基板と電気的に接続されたアンテナを備え、前記電気結合部は、前記金属板を介した容量結合により前記アンテナのグラウンド結合を行うことが望ましい。
【0014】
これにより、金属筐体部をアンテナのグラウンドとして使用可能となり、広いグランドを確保することが可能とされる。
【0015】
上記した本技術に係る電子機器においては、撮像装置としての電子機器とされ、前記金属筐体部は、シャッターボタンが配置され使用者の手によって把持されるグリップ部の内部フレームを構成するグリップフレーム部を有し、前記アンテナ基板と前記電気結合部が前記グリップフレーム部の内側に位置されていることが望ましい。
【0016】
上記のようなグリップフレーム部の内側空間は比較的広く、アンテナ基板や電気結合部の配置自由度が高い。
【0017】
上記した本技術に係る電子機器においては、前記グリップフレーム部は、撮像方向側の端部が撮像方向側に突出された凸部として形成されており、前記アンテナ基板は、前記グリップフレーム部における前記凸部の内側に位置されていることが望ましい。
【0018】
撮像装置においては、撮像画像についての各種画像処理や機器の全体制御を行うための電気回路を有するメイン基板が、筐体内において撮像方向とは逆側の端部付近に位置されるのが一般的とされる(撮像素子が筐体内において撮像方向とは逆側の端部付近に位置されることが一般的であるため)。上記のようにアンテナ基板をグリップフレーム部における撮像方向側に突出された凸部の内側に位置させることで、少なくとも撮像方向に平行な方向において、アンテナ基板はメイン基板から離隔される。
【0019】
上記した本技術に係る電子機器においては、撮像装置としての電子機器とされ、前記アンテナが撮像光軸よりも下側に位置されていることが望ましい。
【0020】
これにより、アンテナから水平方向以下の方向に放出される電波がレンズ鏡筒(金属鏡筒)によって反射される度合いが低減される。
【0021】
上記した本技術に係る電子機器においては、前記アンテナ基板において、前記アンテナとの電気的な接続を行う接続端子が、前記金属板との電気的な接続を行う接続端子よりも下側に位置されていることが望ましい。
【0022】
これにより、アンテナ基板からアンテナへの給電線を下方側に配線する場合において、該給電線の長さを短くすることが可能とされる。
【0023】
上記した本技術に係る電子機器においては、前記金属筐体部には、前記金属筐体部の内側空間と外側空間とを連通する開口部が形成され、前記アンテナは、前記金属筐体部の外側から前記開口部を覆う位置に配置されていることが望ましい。
【0024】
これにより、アンテナの背後に金属筐体部が非形成とされた部分が設けられ、アンテナが金属筐体部(アンテナのグラウンド)から受ける電気的な影響が低減される。
【0025】
上記した本技術に係る電子機器においては、前記アンテナは、前記開口部を前記金属筐体部の外側から覆い前記金属筐体部により支持された絶縁性部材に対して取り付けられていることが望ましい。
【0026】
これにより、アンテナを金属筐体部の外側から開口部を覆う位置に固定させるにあたり、アンテナと金属筐体部とが直接的に接することの防止が図られる。
【0027】
上記した本技術に係る電子機器においては、前記アンテナ基板は、基板厚み方向に突出された突出接続端子部を有し、前記突出接続端子部を介して前記アンテナへの給電が行われることが望ましい。
【0028】
これにより、アンテナ基板の金属筐体部内側における配置位置にとらわれず、アンテナを金属筐体部で覆われない位置に配置させ易くなる。
【発明の効果】
【0029】
本技術によれば、表面が絶縁処理された金属筐体部を電波放出部として共用する場合における通信性能向上を図ることができる。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】本技術に係る実施形態としての電子機器の正面図である。
図2】本技術に係る実施形態としての電子機器の右側面図である。
図3】電子機器が備える筐体についての説明図である。
図4】ラバー部材を取り除いた状態での電子機器のグリップ部の拡大正面図である。
図5】ラバー部材を取り除いた状態での電子機器のグリップ部の右側面図である。
図6図4に示すA−A’線よりも右側の部分を取り除いたカットモデルの右側面図である。
図7図6において破線で囲った部分の拡大図である。
図8図7に示すカットモデルにおいて絶縁性部材とラバー部材とが取り付けられた状態を表した図である。
図9】アンテナを撮像光軸よりも下側に位置させる利点についての図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、添付図面を参照し、本技術に係る実施形態を次の順序で説明する。

<1.電子機器の構成>
<2.実施形態のまとめ>
<3.本技術>
【0032】
<1.電子機器の構成>

図1図2は、例えばデジタルカメラ装置としての撮像装置とされた実施形態としての電子機器1の外観構成を説明するための図であり、それぞれ電子機器1を正面図、右側面図により表している。
ここで、本明細書においては、撮像装置の前後上下左右の各方向を次のように定義する。
前方向は、撮像方向(撮像レンズの光軸に平行な方向であって被写体に近づく側の方向)に一致する方向であり、後方向は、前方向とは逆側の方向である。
上下、左右の各方向は、撮像装置により得られる撮像画像における垂直方向、水平方向(水平ライン方向)を基準に定まる方向である。具体的には、撮像画像に映し出された被写体の天地方向、水平方向と、撮像画像の垂直方向、水平方向とが一致するように撮像装置の姿勢がとられたときの上下、左右の各方向である。
本例では、左、右の各方向については、使用者の視点を基準に定義している。すなわち、撮像装置を後方から見たときの左方向、右方向とそれぞれ一致する方向である。
図1では、紙面手前方向、奥方向がそれぞれ前方向、後方向に一致し、紙面上方向、下方向がそれぞれ上方向、下方向に一致し、紙面左方向、右方向がそれぞれ右方向、左方向に一致している。
【0033】
本例の電子機器1は、レンズ交換式ミラーレス一眼タイプのデジタルカメラ装置として構成され、内部に例えばCCD(Charge Coupled Devices)センサやCMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)センサ等による撮像素子2を有している。
電子機器1には、正面視において略中央に交換レンズを着脱自在に取り付けるためのレンズ取付部3が設けられ、レンズ取付部3の内周には、正面視において略円形の光学開口4が形成され、光学開口4の後方に撮像素子2が撮像面を前方に向けられた状態で配置されている。
図1には、光学開口4を介して前後方向に延在する撮像光軸Axを黒丸により表しているが、光学開口4、撮像素子2の中心は、撮像光軸Axに略一致している。
【0034】
本例の電子機器1は、外形形状として、正面視において横長の形状を有している。また、交換レンズを非取付の状態において、前後方向における最大長は、左右方向における最大長よりも短くされている。
【0035】
電子機器1の右側部は、使用者の手によって把持されるグリップ部5として形成されている。本例におけるグリップ部5は、前端部が前方向側に突出され、該突出された部分が突出部6として形成されている(特に図2参照)。突出部6は、電子機器1において最も前方側に突出された部分とされている。
【0036】
突出部6には、前端部における上下方向の中心よりもやや上側となる部分に後方側への凹みが与えられ、該凹みが与えられた部分が指掛け部6aとして形成されている(特に図2参照)。指掛け部6aが形成されていることで、使用者による電子機器1のホールド性向上が図られる。
【0037】
グリップ部5は、上部にシャッターボタン7が配置されている。具体的に、本例においてシャッターボタン7は突出部6の上部に位置されている。
【0038】
また、グリップ部5は、突出部6の少なくとも指掛け部6aを含む一部の表面部材として外界に表出されたラバー部材(樹脂部材)8を有している。ラバー部材8には、表面にシボ加工等により微細な凹凸が与えられている。これにより、使用者による電子機器1のホールド性向上が図られている。
【0039】
さらに、グリップ部5は、右側面における突出部6よりも後方となる部分に、開閉自在とされた蓋部9を有している(図2参照)。本例の蓋部9は、電子機器1の右側から見た形状が、縦長の略長方形状とされている。蓋部9の奥側(電子機器1の中心側)には、例えばUSB(Universal Serial Bus)端子やHDMI(High Definition Multimedia Interface)端子等の外部機器と有線接続を行うための各種端子類やメモリカード記憶媒体等の所定の記憶媒体を装填可能な装填部等が配置されており、使用者は蓋部9を開けることでこれら端子類や装填部等を表出させることができる。
なお、本例では蓋部9の表面にはラバー部材8と同様に凹凸が与えられたラバーが形成されている。また、グリップ部5の右側面においては、略ロの字状のラバー部材10によって蓋部9の周囲が覆われている。
【0040】
図3は、電子機器1が備える筐体についての説明図であり、該筐体が備える前側金属筐体部11、上側金属筐体部12、内側金属筐体部13、及び後側金属筐体部14の概略構成を分解斜視図により表している。
電子機器1の筐体は、前側金属筐体部11、上側金属筐体部12、内側金属筐体部13、及び後側金属筐体部14としての複数の金属筐体部(金属フレーム)が組み合わされて構成されている。本例では、これら金属筐体部11〜14は、例えばマグネシウム合金で構成されている。
なお、少なくとも前側金属筐体部11、上側金属筐体部12については、組み立て後の電子機器1において、表面の少なくとも一部が外界に表出されている(図1、2参照)。
ここで、電子機器1の筐体を構成する全ての筐体部を金属製とすることは必須ではなく、例えば一部を樹脂などの金属以外の材料で構成することもできる。
【0041】
前側金属筐体部11、上側金属筐体部12、内側金属筐体部13、及び後側金属筐体部14には、化成処理等の表面処理が施され、それぞれの表面は絶縁処理されている。
【0042】
前側金属筐体部11は、右側部が、グリップ部5の内部フレームを構成するグリップフレーム部15として形成されている。前述のように、本例のグリップ部5は前方向側に突出された突出部6を有しているため、これに応じてグリップフレーム部15としても前端部が前方方向に突出され、該突出された部分が凸部15aとして形成されている。また、グリップフレーム部15には、凸部15aにおいて、前述した指掛け部6aに対応して後側に凹んだ部分が形成され、該凹んだ部分が凹部15bとして形成されている。
【0043】
凸部15aには、前端部の下部において、後述する絶縁性部材21を配置するための切欠部16が形成されている。切欠部16は、凸部15aの一部が後側に凹んだ部分として形成されている。
切欠部16には、凸部15aの内側空間と外側空間とを連通する開口部16aが形成されている。本例では、開口部16aの開口面は略矩形の形状とされている。
【0044】
図4及び図5は、グリップ部5におけるラバー部材8を取り除いた状態での電子機器1の外観構成を説明するための図であり、図4はグリップ部5の拡大正面図、図5は右側面図である。なお、図5では、蓋部9、及び蓋部9の左方向側に配置される上述した端子類や装填部、及びラバー部材10を取り除いた状態を示している。
【0045】
本例の電子機器1においては、外部機器との間で所定の通信規格に従った無線通信を行うためのアンテナ20が、グリップ部5の下部に設けられる(図4参照)。アンテナ20は、例えば無線LAN(Local Area Network)の通信規格に従った無線通信用のアンテナとされている。
本例において、アンテナ20は板状の部材として形成されており、正面視において横長の略長方形状を有している。
【0046】
本例におけるアンテナ20は、前述した切欠部16において凸部15aにより支持される絶縁性部材21に対して取り付けられる。
絶縁性部材21は、例えば樹脂部材とされ、前端部における上下左右の略中央にアンテナ20を取り付けるための凹部21a(後方側への凹み部)が形成され、アンテナ20は、凹部21aにおいて位置決め及び勘合されて絶縁性部材21に取り付けられる。
絶縁性部材21は、切欠部16において、凹部21aを前側に向け開口部16aを前側から覆った状態で凸部15aに対して取り付けられている。すなわち、絶縁性部材21は、凸部15a(前側金属筐体部11)に支持されている。本例では、絶縁性部材21の凸部15aへの取り付けはネジ止め等により着脱自在に行われている。
【0047】
図4では、切欠部16における開口部16aの位置を破線により示しているが、絶縁性部材21に取り付けられたアンテナ20は、開口部16aを前側から覆う位置に配置されている。
これにより、アンテナ20の背後に金属筐体部が非形成とされた部分が設けられる。
【0048】
アンテナ20を介して送出すべき信号は、電子機器1の筐体内側に配置されたメイン基板22より出力される。図5では、メイン基板22の位置を破線により模式的に表している。
メイン基板22は、撮像画像についての各種画像処理や電子機器1の全体制御を行うための電気回路を有した基板とされている。本例の電子機器1は、メイン基板22における電気回路により、撮像画像に基づく静止画像ファイル、動画像ファイルを生成可能とされている。
【0049】
メイン基板22は、電子機器1の筐体内側における後端部において、厚み方向が前後方向に略一致する向きに配置されている。本例において、メイン基板22は、正面視において横長の形状とされ、右側の端部がグリップ部5内部に位置されている。
【0050】
図6は、グリップ部5内部の構成を説明するための図として、図4に示すA−A’線よりも右側の部分を取り除いた電子機器1のカットモデルを右側から見た様子を示している。
図7は、図6において破線で囲った部分の拡大図である。
なお、図6及び図7においても、ラバー部材8は取り外された状態とされ、さらに図6及び図7では、説明の便宜上、絶縁性部材21の図示を省略している。
【0051】
グリップ部5の内部には、前後方向の略中央において、電子機器1の動作電源である例えば二次電池等の電池を収納するための電池収納ケース23が配置されている(図6参照)。電池収納ケース23は、グリップフレーム部15の内側空間内に少なくとも一部が位置するように配置されている。
【0052】
凸部15aの前端部内面には、薄板状(シート状)とされた金属板24が取り付けられている。金属板24は、例えば銅箔シートとされ、導電性を有する。本例において金属板24は、その全面が凸部15a(前側金属筐体部11)の内面に接して該内面に固着されている。
金属板24は、上下方向においては、凹部15bと切欠部16との間に位置されている。先の図4では、金属板24の位置を破線により表しているが、本例において金属板24は、左右方向においてアンテナ20よりも電子機器1の中央寄りに位置されている。
【0053】
グリップフレーム部15の凸部15aの内側であって、電池収納ケース23よりも前側となる位置には、アンテナ基板25が配置されている。アンテナ基板25は、厚み方向が前後方向と略一致する向きに配置され、上下方向における位置は、下側の一部のみが開口部16aの形成領域に重複する位置とされている。アンテナ基板25の上部は、少なくとも一部が金属板24と対向している。
【0054】
アンテナ基板25は、アンテナについての給電制御を行う電気回路が形成された基板であり、メイン基板22との間で通信信号をやりとりするための通信ケーブル26が電気的に接続されている。本例では、通信ケーブル26には同軸ケーブルが用いられている。
【0055】
アンテナ基板25には、上記電気回路がアンテナ20のグラウンド接続を行うためのグラウンド接続端子27を有したコンタクト部28が設けられ、グラウンド接続端子27の先端部(アンテナ基板24とは逆側の端部)が金属板24に接している。コンタクト部28は、例えばオンボードコンタクトと呼ばれる接続端子部品である。
本例では、グラウンド接続端子27は例えばバネ端子とされ、金属板24に近付く方向への付勢力を有している。これにより、金属板24との電気的接続の確実性が増す。ここで、グラウンド接続端子27は金属板24に接するのみで固着はされていない。
【0056】
上記のように凸部15aとしての前側金属筐体部11の一部に接する金属板24に対し、グラウンド接続端子27を電気的に接続する構成とされたことで、金属板24を介した容量結合により、表面が絶縁処理された前側金属筐体部11に対しアンテナ20のグラウンド結合が行われる。
【0057】
容量結合を実現する上では、金属板24を省略してグラウンド接続端子27を前側金属筐体部11に当接させる構成を採ることも可能であるが、該構成では、要求される無線通信性能を得るにあたっての十分な結合容量を得られない虞がある。
上記のように前側金属筐体部11に接する金属板24を設け、金属板24に対してグラウンド接続端子27を電気的に接続させる構成とすることで、比較的広い面積を持つ金属板24と前側金属筐体部11との間で容量結合が行われ、結合容量を大きくし易くなり、アンテナ20を用いた無線通信について通信性能の向上を図ることができる。
なお、本例においては、金属板24とグラウンド接続端子27とが、請求項に言う「電気結合部」に相当する。
【0058】
金属板24と前側金属筐体部11との間の結合容量を増すためには、金属板24の面積が大きくされることが望ましい。本例の場合、金属板24の凸部15aとの接触面の形状は略長方形状とされ、該接触面のサイズは10.5mm×7mm程度とされている。
【0059】
ここで、電子機器1の筐体としては樹脂筐体を用いることも考えられ、その場合、アンテナ20のグラウンドを筐体内側に配置された金属部材により確保し、該グラウンドを広くすることで電波強度の向上を図ることができる。
しかしながら、筐体が金属化された場合には、筐体内側のグラウンドを広くしても筐体がシールドとなって電波強度の向上を図ることが非常に困難となる。そのため、本実施形態では金属筐体の一部をグラウンドとしても共用する手法を採っている。
【0060】
図7において、アンテナ基板25には、コンタクト部28よりも下方となる位置にアンテナ基板25の厚み方向に突出された突出接続端子部29が設けられている。突出接続端子部29は、例えばオンボードコンタクトと呼ばれる接続端子部品であり、アンテナ基板25における上述した電気回路とアンテナ20とを電気的に接続するための接続端子を有している。
【0061】
突出接続端子部29の先端部付近には、アンテナ25への電気配線が形成された中継部30が位置され、中継部30の該電気配線が突出接続端子部29における上記した接続端子と電気的に接続されている。中継部30は、例えばフレキシブル基板を有し、該フレキシブル基板に形成された上記電気配線がアンテナ25と電気的に接続されている。
【0062】
図8は、図7に示す拡大図において、絶縁性部材21とラバー部材8とが取り付けられた状態を表している。なお、図8では、開口部16aにおける開口面を図中「O」で表す縦破線により模式的に示している。
【0063】
絶縁性部材21の凹部21aに取り付けられたアンテナ20は、前後方向において、開口部16aの開口面よりも前側に位置されている。すなわち、アンテナ20は、開口部16aを前側から覆う位置に配置されている。
ラバー部材8は、内側の面がアンテナ20の取り付けられた絶縁性部材21の前面と接している。
【0064】
この際、図中「X」により表すように、凹部21aに取り付けられたアンテナ20の前面とラバー部材8の内側面との間には隙間が形成されている。この隙間により、使用者の把持に伴う圧力がアンテナ20に印加されてしまうことの防止が図られ、アンテナ20の破損や故障の防止を図ることができる。
【0065】
ここで、先の図4では、撮像光軸Axの高さ方向における位置を「Ha」と示す一点鎖線で表しているが、本例の電子機器1においては、アンテナ20は撮像光軸Axよりも下側に位置されている。
仮に、アンテナ20を撮像光軸Axよりも上側に位置させてしまうと、図9Aに示すように、レンズ取付部3に取り付けられた交換レンズのレンズ鏡筒31(金属鏡筒)によって、アンテナ20から水平方向以下の方向に放出される電波(以下「下方向電波」と表記する)が反射されて遮られ易くなってしまう。
ここで、特に撮像装置としての電子機器1においては、アンテナ20を介した無線通信の相手側機器が電子機器1よりも上側に位置されることは比較的希である。また、アンテナ20から下方向電波は地面で反射され該反射波も通信に利用できるため、通信性能の向上を図る上では下方向電波が遮られる量を低減すべきである。
【0066】
本例のようにアンテナ20を撮像光軸Axよりも下側に位置させることで、図9Bに示すようにアンテナ20からの下方向電波がレンズ鏡筒31により遮られる度合いの低減が図れ、通信性能の向上を図ることができる。
【0067】
また、本例の電子機器1においては、アンテナ基板25において、アンテナ20との電気的な接続を行うための突出接続端子部29が、グラウンド接続端子27よりも下側に位置されている(図7を参照)。
これにより、アンテナ基板25からアンテナ20への給電線を下方側に配線する場合(特に図7に示す中継部30における配線方向を参照)において、該給電線の長さを短くすることが可能とされ、アンテナ基板25とアンテナ20との間の入出力信号に外来ノイズが重畳し難くなる。
【0068】
なお、上記では電子機器1が撮像装置である場合を例示したが、本技術の電子機器は、例えばスマートフォンやタブレット端末等としての情報処理機器や、オーディオプレイヤ等の各種プレイヤ機器、無線LANルータ、テレビジョン受像器等の各種電子機器に好適に適用可能である。
【0069】
また、上記では、電気結合部をアンテナのグラウンド結合に用いる場合を例示したが、電子機器が有する金属筐体部(表面が絶縁処理された金属筐体部)の少なくとも一部をアンテナとして用いる構成が採られる場合には、該アンテナとしての金属部分とアンテナ基板との間の電気的結合に本技術の電気結合部を適用することもできる。
【0070】
<2.実施形態のまとめ>

上記のように実施形態としての電子機器(電子機器1)は、表面が絶縁処理され、筐体の少なくとも一部を構成する金属筐体部(前側金属筐体部11)と、金属筐体部の内側に位置され、アンテナの給電制御を行う電気回路が形成されたアンテナ基板(アンテナ基板25)と、金属筐体部に接する金属板(金属板24)を有し、アンテナ基板と金属筐体部との間の電気的結合を金属板を介して容量結合により行う電気結合部(金属板24及びグラウンド接続端子27)とを備えている。
【0071】
これにより、絶縁処理された金属筐体部であっても容量結合によりアンテナ基板との間の電気的結合を確保することが可能とされる。このとき、金属筐体部に接する金属板を介して容量結合を行っていることで、結合容量を大きくし易くなり、アンテナを用いた無線通信について通信性能の向上を図ることができる。
このように実施形態としての電子機器によれば、表面が絶縁処理された金属筐体部を電波放出部として共用する場合における通信性能向上を図ることができる。
【0072】
また、実施形態としての電子機器においては、電気結合部は、アンテナ基板と金属板とを電気的に接続する接続端子(グラウンド接続端子27)を有し、金属板は金属筐体部に固着され、接続端子はアンテナ基板に固着され金属板に非固着とされている。
【0073】
上記のように金属板が金属筐体部に固着され、接続端子がアンテナ基板に固着され金属板に非固着とされていることで、電子機器の組み立て作業時において金属板が固着された状態のアンテナ基板をハンドリングする必要がなくなり、アンテナ基板の取り付けが容易化し、電子機器の組み立て作業効率の向上を図ることができる。
【0074】
さらに、実施形態としての電子機器においては、接続端子は、金属板に近付く方向への付勢力を有している。
【0075】
これにより、アンテナ基板側と金属板側との電気的接続の確実性が増され、接続不良により通信性能が悪化してしまうことの防止を図ることができる。
【0076】
さらにまた、実施形態としての電子機器においては、アンテナ基板と電気的に接続されたアンテナ(アンテナ20)を備え、電気結合部は、金属板を介した容量結合によりアンテナのグラウンド結合を行っている。
【0077】
これにより、金属筐体部をアンテナのグラウンドとして使用可能となり、広いグランドを確保することが可能とされる。
従って、アンテナを介した無線通信について通信性能の向上を図ることができる。
【0078】
また、実施形態としての電子機器においては、撮像装置としての電子機器とされ、金属筐体部は、シャッターボタンが配置され使用者の手によって把持されるグリップ部の内部フレームを構成するグリップフレーム部(グリップフレーム部15)を有し、アンテナ基板と電気結合部がグリップフレーム部の内側に位置されている。
【0079】
上記のようなグリップフレーム部の内側空間は比較的広く、アンテナ基板や電気結合部の配置自由度が高い。
従って、これらアンテナ基板や電気結合部の配置を含めた機器設計の自由度向上を図ることができる。
【0080】
さらに、実施形態としての電子機器においては、グリップフレーム部は、撮像方向側(前側)の端部が撮像方向側に突出された凸部(凸部15a)として形成されており、アンテナ基板は、グリップフレーム部における凸部の内側に位置されている。
【0081】
撮像装置においては、撮像画像についての各種画像処理や機器の全体制御を行うための電気回路を有するメイン基板が、筐体内において撮像方向とは逆側の端部付近に位置されるのが一般的とされる(撮像素子が筐体内において撮像方向とは逆側の端部付近に位置されることが一般的であるため)。上記のようにアンテナ基板をグリップフレーム部における撮像方向側に突出された凸部の内側に位置させることで、少なくとも撮像方向に平行な方向において、アンテナ基板はメイン基板から離隔される。
従って、メイン基板からのノイズ混入の抑制が図られ、アンテナを介した無線通信について通信性能の向上を図ることができる。
【0082】
さらにまた、実施形態としての電子機器においては、撮像装置としての電子機器とされ、アンテナが撮像光軸よりも下側に位置されている。
【0083】
これにより、アンテナからの水平方向以下の方向に放出される電波がレンズ鏡筒(金属鏡筒)によって反射される度合いが低減される。
従って、無線通信の通信性能向上を図ることができる。
【0084】
また、実施形態としての電子機器においては、アンテナ基板において、アンテナとの電気的な接続を行う接続端子(突出接続端子部29)が、金属板との電気的な接続を行う接続端子(グラウンド接続端子27)よりも下側に位置されている。
【0085】
これにより、アンテナ基板からアンテナへの給電線を下方側に配線する場合において、該給電線の長さを短くすることが可能とされる。
従って、アンテナ基板とアンテナとの間の入出力信号に外来ノイズが重畳し難くなるようにすることができ、通信性能の向上を図ることができる。
【0086】
さらに、実施形態としての電子機器においては、金属筐体部には、金属筐体部の内側空間と外側空間とを連通する開口部(開口部16a)が形成され、アンテナは、金属筐体部の外側から開口部を覆う位置に配置されている。
【0087】
これにより、アンテナの背後に金属筐体部が非形成とされた部分が設けられ、アンテナが金属筐体部(アンテナのグラウンド)から受ける電気的な影響が低減される。
従って、通信性能の向上を図ることができる。
【0088】
さらにまた、実施形態としての電子機器においては、アンテナは、開口部を金属筐体部の外側から覆い金属筐体部により支持された絶縁性部材(絶縁性部材21)に対して取り付けられている。
【0089】
これにより、アンテナを金属筐体部の外側から開口部を覆う位置に固定させるにあたり、アンテナと金属筐体部とが直接的に接することの防止が図られる。
従って、アンテナが金属筐体部から受ける電気的な影響が低減され、通信性能の向上を図ることができる。
【0090】
また、実施形態としての電子機器においては、アンテナ基板は、基板厚み方向に突出された突出接続端子部(突出接続端子部29)を有し、突出接続端子部を介してアンテナへの給電が行われている。
【0091】
これにより、アンテナ基板の金属筐体部内側における配置位置にとらわれず、アンテナを金属筐体部で覆われない位置に配置させ易くなる。
従って、アンテナ基板の配置位置を含めた機器設計の自由度向上を図ることができる。
【0092】
なお、本明細書に記載された効果はあくまでも例示であって限定されるものではなく、また他の効果があってもよい。
【0093】
<3.本技術>

なお本技術は以下のような構成も採ることができる。
(1)
表面が絶縁処理され、筐体の少なくとも一部を構成する金属筐体部と、
前記金属筐体部の内側に位置され、アンテナの給電制御を行う電気回路が形成されたアンテナ基板と、
前記金属筐体部に接する金属板を有し、前記アンテナ基板と前記金属筐体部との間の電気的結合を前記金属板を介して容量結合により行う電気結合部と、を備える
電子機器。
(2)
前記電気結合部は、
前記アンテナ基板と前記金属板とを電気的に接続する接続端子を有し、
前記金属板は前記金属筐体部に固着され、前記接続端子は前記アンテナ基板に固着され前記金属板に非固着とされている
前記(1)に記載の電子機器。
(3)
前記接続端子は、前記金属板に近付く方向への付勢力を有している
前記(2)に記載の電子機器。
(4)
前記アンテナ基板と電気的に接続されたアンテナを備え、
前記電気結合部は、
前記金属板を介した容量結合により前記アンテナのグラウンド結合を行う
前記(1)乃至(3)の何れかに記載の電子機器。
(5)
撮像装置としての電子機器とされ、
前記金属筐体部は、
シャッターボタンが配置され使用者の手によって把持されるグリップ部の内部フレームを構成するグリップフレーム部を有し、
前記アンテナ基板と前記電気結合部が前記グリップフレーム部の内側に位置されている
前記(1)乃至(4)の何れかに記載の電子機器。
(6)
前記グリップフレーム部は、
撮像方向側の端部が撮像方向側に突出された凸部として形成されており、
前記アンテナ基板は、
前記グリップフレーム部における前記凸部の内側に位置されている
前記(5)に記載の電子機器。
(7)
撮像装置としての電子機器とされ、
前記アンテナが撮像光軸よりも下側に位置されている
前記(4)に記載の電子機器。
(8)
前記アンテナ基板において、
前記アンテナとの電気的な接続を行う接続端子が、前記金属板との電気的な接続を行う接続端子よりも下側に位置されている
前記(4)又は(7)に記載の電子機器。
(9)
前記金属筐体部には、
前記金属筐体部の内側空間と外側空間とを連通する開口部が形成され、
前記アンテナは、
前記金属筐体部の外側から前記開口部を覆う位置に配置されている
前記(4)又は(7)又は(8)に記載の電子機器。
(10)
前記アンテナは、
前記開口部を前記金属筐体部の外側から覆い前記金属筐体部により支持された絶縁性部材に対して取り付けられている
前記(9)に記載の電子機器。
(11)
前記アンテナ基板は、
基板厚み方向に突出された突出接続端子部を有し、
前記突出接続端子部を介して前記アンテナへの給電が行われる
前記(4)、又は(7)乃至(10)の何れかに記載の電子機器。
【符号の説明】
【0094】
1 電子機器、2 撮像素子、3 レンズ取付部、4 光学開口、5 グリップ部、6 突出部、6a 指掛け部、7 シャッターボタン、8 ラバー部材、11 前側金属筐体部、15 グリップフレーム部、15a 凸部、16 切欠部、16a 開口部、20 アンテナ、21 絶縁性部材、22 メイン基板、24 金属板、25 アンテナ基板、26 通信ケーブル、27 グラウンド接続端子、28 コンタクト部、29 突出接続端子部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9