【氏名又は名称原語表記】SHANGHAI INSTITUTE OF MATERIA MEDICA, CHINESE ACADEMY OF SCIENCES
【文献】
RYAN, E. et al.,Evidence for the in Vitro Bioactivation of Aminopyrazole Derivatives: Trapping Reactive Aminopyrazole Intermediates Using Glutathione Ethyl Ester in Human Liver Microsomes,Chemical Research in Toxicology,2015年,28(9),pp. 1747-1752
【文献】
STN International,File REGISTRY [online],掲載日:2015年5月12日,検索日:2020年4月28日,CAS登録番号1701687-24-2
【文献】
STN International,File REGISTRY [online],掲載日:2016年1月29日,検索日:2020年4月28日,CAS登録番号1855677-89-2
【文献】
STN International,File REGISTRY [online],掲載日:2016年2月24日,検索日:2020年4月28日,CAS登録番号1872980-06-7
【文献】
STN International,File REGISTRY [online],掲載日:2016年6月19日,検索日:2020年4月28日,CAS登録番号1934703-10-2
【文献】
STN International,File REGISTRY [online],掲載日:2016年6月19日,検索日:2020年4月28日,CAS登録番号1934703-20-4
【文献】
SALOME, C. et al.,Buchwald-Hartwig reactions in water using surfactants,Tetrahedron,2014年,70(21),pp. 3413-3421
【文献】
STN International,File REGISTRY [online],掲載日:2016年2月19日,検索日:2020年4月28日,CAS登録番号1870785-18-4
【文献】
STN International,File REGISTRY [online],掲載日:2016年2月29日,検索日:2020年4月28日,CAS登録番号1876063-04-5
【文献】
STN International,File REGISTRY [online],掲載日:2016年6月20日,検索日:2020年4月28日,CAS登録番号1935053-92-1
【文献】
STN International,File REGISTRY [online],掲載日:2016年6月20日,検索日:2020年4月28日,CAS登録番号1935493-92-7
【文献】
READER, J. C. et al.,Structure-Guided Evolution of Potent and Selective CHK1 Inhibitors through Scaffold Morphing,Journal of Medicinal Chemistry,2011年,54(24),pp. 8328-8342
【文献】
LABROLI, M. et al.,Discovery of pyrazolo[1,5-a]pyrimidine-based CHK1 inhibitors: A template-based approach-Part2,Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters,2011年,21(1),pp. 471-474
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
腫瘍は、乳癌、卵巣癌、肉腫、肺癌、前立腺癌、大腸癌、直腸癌、腎臓癌、膵臓癌、白血病、リンパ腫、神経芽細胞腫、神経膠腫、頭頸部癌、甲状腺癌、肝臓癌、外陰癌、子宮頸癌、子宮内膜癌、精巣癌、膀胱癌、食道癌、胃癌、鼻咽頭癌、頬癌、口腔癌、消化管間質腫瘍、皮膚癌、多発性骨髄腫、非ホジキンリンパ腫を含み、
前記2−置換芳香族環−ピリミジン系誘導体は、その光学異性体またはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を含むことを特徴とする、
抗腫瘍薬の調製における請求項1〜3のいずれか一項に記載の2−置換芳香族環−ピリミジン系誘導体の使用。
【発明の概要】
【0007】
本発明の目的は、2−置換芳香族環−ピリミジン系誘導体、及びその光学異性体またはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を提供することである。強力な抗癌効果とChk1阻害効果を有する新規な2−置換芳香族環−ピリミジン系誘導体である。
【0008】
本発明は、一般式Iの構造を有する、2−置換芳香族環−ピリミジン系誘導体、及びその光学異性体またはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物を提供する。
【化1】
[式中、
環Aは、置換または無置換の1〜3個のO、N及びSから選択されるものを含む五員または六員の複素環芳香基であり、前記置換の置換基はR
4基から選択され、
Bは、下記式に示されるものから選択され、
【化2】
その中、B
1は、H、C
1−4アルキル基、ハロゲン化C
1−4アルキル基、C
1−4アルコキシ基、ハロゲン化C
1−4アルコキシ基から選択され、
R
1は、ハロゲン原子、C
1−6アルキル基、ハロゲン化C
1−6アルキル基、C
3−6シクロアルキル基、ハロゲン化C
3−6シクロアルキル基、C
1−6アルコキシ基、ハロゲン化C
1−6アルコキシ基、C
2−6アルケニル基、C
2−6ヒドロキシ基置換のアルケニル基、C
2−6アルキニル基、C
2−6ヒドロキシ基置換のアルキニル基、無置換または置換の五員または六員の芳香環または芳香族複素環から選択され、前記芳香族複素環は、O、N及びSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含み、置換は、単置換、二重置換または三重置換であり、前記の置換基は、R
a基から選択され、
R
aは、H、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、C
1−3アルキル基、ハロゲン化C
1−3アルキル基、−C(=O)OR
b、−C(=O)NHR
b、−NHR
b、−OR
b、−NHCOR
bから任意に選択され、R
bは、H、C
1−3アルキル基、ハロゲン化C
1−3アルキル基、C
1−3アルコキシ基、ハロゲン化C
1−3アルコキシ基、C
1−7アルキルアミン基から任意に選択され、
R
2は、H、−NHR
c、−N(R
c)
2、−OR
c、−SR
cから選択され、R
cは、O、Nから選択される1〜3個の複素環、C
1−7アルキル基、C
1−7ヒドロキシアルキル基、C
1−7アルキルアミン基、C
1−7アルコキシ基を有する五員〜八員の脂肪から選択され、
R
3は、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、C
1−3アルキル基、ハロゲン化C
1−3アルキル基、C
1−3アルコキシ基、ハロゲン化C
1−3アルコキシ基、C
1−3アルキルアミノ基、ハロゲン化C
1−3アルキルアミノ基から選択され、
R
4は、H、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基、C
1−3アルキル基、C
1−3アルコキシ基、アミド基、置換アルキルアミド基から選択される。]
【0009】
さらに、本発明の好ましい化合物は、一般式IIの構造を有する、2−置換芳香族環−ピリミジン系誘導体、及びその光学異性体またはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
【化3】
[式中、
W、X、Y及びZは同じまたは異なって、それぞれ独立してN、C及びOから選択され、
Bは、下記式に示されるものから選択され、
【化4】
その中、B
1は、H、C
1−4アルキル基、ハロゲン化C
1−4アルキル基、C
1−4アルコキシ基、ハロゲン化C
1−4アルコキシ基から選択され、
R
1は、ハロゲン原子、C
1−6アルキル基、ハロゲン化C
1−6アルキル基、C
3−6シクロアルキル基、ハロゲン化C
3−6シクロアルキル基、C
1−6アルコキシ基、ハロゲン化C
1−6アルコキシ基、C
2−6アルケニル基、C
2−6ヒドロキシ基置換のアルケニル基、C
2−6アルキニル基、C
2−6ヒドロキシ基置換のアルキニル基、無置換または置換の五員または六員の芳香環または芳香族複素環から選択され、前記芳香族複素環は、O、N及びSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含み、置換は、単置換、二重置換または三重置換であり、前記の置換基は、R
a基から選択され、
R
aは、H、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、C
1−3アルキル基、ハロゲン化C
1−3アルキル基、−C(=O)OR
b、−C(=O)NHR
b、−NHR
b、−OR
b、−NHCOR
bから任意に選択され、R
bは、H、C
1−3アルキル基、ハロゲン化C
1−3アルキル基、C
1−3アルコキシ基、ハロゲン化C
1−3アルコキシ基、C
1−7アルキルアミン基から任意に選択され、
R
2は、H、−NHR
c、−N(R
c)
2、−OR
c、−SR
cから選択され、R
cは、O、Nから選択される1〜3個の複素環、C
1−7アルキル基、C
1−7ヒドロキシアルキル基、C
1−7アルキルアミン基、C
1−7アルコキシ基を有する五員〜八員の脂肪から選択され、
R
3は、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、C
1−3アルキル基、ハロゲン化C
1−3アルキル基、C
1−3アルコキシ基、ハロゲン化C
1−3アルコキシ基、C
1−3アルキルアミノ基、ハロゲン化C
1−3アルキルアミノ基から選択され、
R
4は、H、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基、C
1−3アルキル基、C
1−3アルコキシ基、アミド基、置換アルキルアミド基から選択される。]
【0010】
さらに、本発明の好ましい化合物は、一般式IIIの構造を有する、2−置換芳香族環−ピリミジン系誘導体、及びその光学異性体またはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
【化5】
[式中、
W、X、Y及びZは同じまたは異なって、それぞれ独立してNまたはCから選択され、
Bは、下記式に示されるものから選択され、
【化6】
その中、B
1は、H、C
1−4アルキル基、ハロゲン化C
1−4アルキル基、C
1−4アルコキシ基、ハロゲン化C
1−4アルコキシ基から選択され、
R
1は、ハロゲン原子、C
1−6アルキル基、ハロゲン化C
1−6アルキル基、C
3−6シクロアルキル基、ハロゲン化C
3−6シクロアルキル基、C
1−6アルコキシ基、ハロゲン化C
1−6アルコキシ基、C
2−6アルケニル基、C
2−6ヒドロキシ基置換のアルケニル基、C
2−6アルキニル基、C
2−6ヒドロキシ基置換のアルキニル基、無置換または置換の五員または六員の芳香環または芳香族複素環から選択され、前記芳香族複素環は、O、N及びSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含み、置換は、単置換、二重置換または三重置換であり、前記の置換基は、R
a基から選択され、
R
aは、H、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、C
1−3アルキル基、ハロゲン化C
1−3アルキル基、−C(=O)OR
b、−C(=O)NHR
b、−NHR
b、−OR
b、−NHCOR
bから任意に選択され、R
bは、H、C
1−3アルキル基、ハロゲン化C
1−3アルキル基、C
1−3アルコキシ基、ハロゲン化C
1−3アルコキシ基、C
1−7アルキルアミン基から任意に選択され、
R
2は、H、−NHR
c、−N(R
c)
2、−OR
c、−SR
cから選択され、R
cは、O、Nから選択される1〜3個の複素環、C
1−7アルキル基、C
1−7ヒドロキシアルキル基、C
1−7アルキルアミン基、C
1−7アルコキシ基を有する五員〜八員の脂肪から選択され、
R
3は、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、C
1−3アルキル基、ハロゲン化C
1−3アルキル基、C
1−3アルコキシ基、ハロゲン化C
1−3アルコキシ基、C
1−3アルキルアミノ基、ハロゲン化C
1−3アルキルアミノ基から選択され、
R
4は、H、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基、C
1−3アルキル基、C
1−3アルコキシ基、アミド基、置換アルキルアミド基から選択される。]
【0011】
さらに、本発明の好ましい化合物は、一般式IVの構造を有する、2−置換芳香族環−ピリミジン系誘導体、及びその光学異性体またはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
【化7】
[ 式中、
W、X、Y及びZは同じまたは異なって、それぞれ独立してN、C及びOから選択され、
R
1は、ハロゲン原子、C
1−6アルキル基、ハロゲン化C
1−6アルキル基、C
3−6シクロアルキル基、ハロゲン化C
3−6シクロアルキル基、C
1−6アルコキシ基、ハロゲン化C
1−6アルコキシ基、C
2−6アルケニル基、C
2−6ヒドロキシ基置換のアルケニル基、C
2−6アルキニル基、C
2−6ヒドロキシ基置換のアルキニル基、無置換または置換の五員または六員の芳香環または芳香族複素環から選択され、前記芳香族複素環は、O、N及びSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含み、置換は、単置換、二重置換または三重置換であり、前記の置換基は、R
a基から選択され、
R
aは、H、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、C
1−3アルキル基、ハロゲン化C
1−3アルキル基、−C(=O)OR
b、−C(=O)NHR
b、−NHR
b、−OR
b、−NHCOR
bから任意に選択され、R
bは、H、C
1−3アルキル基、ハロゲン化C
1−3アルキル基、C
1−3アルコキシ基、ハロゲン化C
1−3アルコキシ基、C
1−7アルキルアミン基から任意に選択され、
R
2は、H、−NHR
c、−N(R
c)
2、−OR
c、−SR
cから選択され、R
cは、O、Nから選択される1〜3個の複素環、C
1−7アルキル基、C
1−7ヒドロキシアルキル基、C
1−7アルキルアミン基、C
1−7アルコキシ基を有する五員〜八員の脂肪から選択され、
R
3は、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、C
1−3アルキル基、ハロゲン化C
1−3アルキル基、C
1−3アルコキシ基、ハロゲン化C
1−3アルコキシ基、C
1−3アルキルアミノ基、ハロゲン化C
1−3アルキルアミノ基から選択され、
R
4は、H、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基、C
1−3アルキル基、C
1−3アルコキシ基、アミド基、置換アルキルアミド基から選択される。]
【0012】
より具体的には、本発明の一般式IVの好ましい化合物は、
5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
2−(3−メチルピラゾール−5−イル)−N
4−(ピペリジン−4−イル)−2,4−ジアミノピリミジン、
5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
2−(5−メチルオキサゾール−3−イル)−N
4−(ピペリジン−4−イル)−2,4−ジアミノピリミジン、
5−(チオフェン−2−イル)−N
2−(5−メチルピラゾール−3−イル)−N
4−(ピペリジン−4−イル)−2,4−ジアミノピリミジン、
5−(チオフェン−2−イル)−N
2−(5−メチルオキサゾール−3−イル)−N
4−(ピペリジン−4−イル)−2,4−ジアミノピリミジン、
5−(フラン−2−イル)−N
2−(5−メチルピラゾール−3−イル)−N
4−(ピペリジン−4−イル)−2,4−ジアミノピリミジン、
5−(フラン−2−イル)−N
2−(5−メチルオキサゾール−3−イル)−N
4−(ピペリジン−4−イル)−2,4−ジアミノピリミジンから選択される。
【0013】
さらに、本発明の好ましい化合物は、一般式Vの構造を有する、2−置換芳香族環−ピリミジン系誘導体、及びその光学異性体またはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
【化8】
[ 式中、
W、X、Y及びZは同じまたは異なって、それぞれ独立してNまたはCから選択され、
R
1は、ハロゲン原子、C
1−6アルキル基、ハロゲン化C
1−6アルキル基、C
3−6シクロアルキル基、ハロゲン化C
3−6シクロアルキル基、C
1−6アルコキシ基、ハロゲン化C
1−6アルコキシ基、C
2−6アルケニル基、C
2−6ヒドロキシ基置換のアルケニル基、C
2−6アルキニル基、C
2−6ヒドロキシ基置換のアルキニル基、無置換または置換の五員または六員の芳香環または芳香族複素環から選択され、前記芳香族複素環は、O、N及びSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含み、置換は、単置換、二重置換または三重置換であり、前記の置換基は、R
a基から選択され、
R
aは、H、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、C
1−3アルキル基、ハロゲン化C
1−3アルキル基、−C(=O)OR
b、−C(=O)NHR
b、−NHR
b、−OR
b、−NHCOR
bから任意に選択され、R
bは、H、C
1−3アルキル基、ハロゲン化C
1−3アルキル基、C
1−3アルコキシ基、ハロゲン化C
1−3アルコキシ基、C
1−7アルキルアミン基から任意に選択され、
R
2は、H、−NHR
c、−N(R
c)
2、−OR
c、−SR
cから選択され、R
cは、O、Nから選択される1〜3個の複素環、C
1−7アルキル基、C
1−7ヒドロキシアルキル基、C
1−7アルキルアミン基、C
1−7アルコキシ基を有する五員〜八員の脂肪から選択され、
R
3は、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、C
1−3アルキル基、ハロゲン化C
1−3アルキル基、C
1−3アルコキシ基、ハロゲン化C
1−3アルコキシ基、C
1−3アルキルアミノ基、ハロゲン化C
1−3アルキルアミノ基から選択され、
R
4は、H、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基、C
1−3アルキル基、C
1−3アルコキシ基、アミド基、置換アルキルアミド基から選択される。]
【0014】
より具体的には、本発明の一般式IVの好ましい化合物は、
5−フェニル−N
2−(2−シアノピリジン−5−イル)−N
4−(ピペリジン−4−メチル)−2,4−ジアミノピリミジン、
5−(3−フルオロフェニル)−N
2−(2−シアノピリジン−5−イル)−N
4−(ピペリジン−4−メチル)−2,4−ジアミノピリミジン、
5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
2−(2−シアノピリジン−5−イル)−N
4−(ピペリジン−4−メチル)−2,4−ジアミノピリミジン、
5−トリフルオロメチル−N
2−(2−シアノピリジン−5−イル)−N
4−(ピペリジン−4−メチル)−2,4−ジアミノピリミジン、
5−(3−フルオロフェニル)−N
2−(2−シアノピリジン−5−イル)−N
4−アミノエチル−2,4−ジアミノピリミジン、
5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
2−(2−シアノピリジン−5−イル)−N
4−アミノエチル−2,4−ジアミノピリミジン、
5−(3−フルオロフェニル)−N
2−(2−シアノピリジン−5−イル)−N
4−(2−モルホリンエチル)−2,4−ジアミノピリミジン、
5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
2−(2−シアノピリジン−5−イル)−N
4−(2−モルホリンエチル)−2,4−ジアミノピリミジン、
5−(3−フルオロフェニル)−N
2−(2−シアノピリジン−5−イル)−N
4−(ピペリジン−4−イル)−2,4−ジアミノピリミジン、
5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
2−(2−シアノピリジン−5−イル)−N
4−(ピペリジン−4−イル)−2,4−ジアミノピリミジン、
5−(チオフェン−2−イル)−N
2−(2−シアノピリジン−5−イル)−N
4−(ピペリジン−4−イル)−2,4−ジアミノピリミジン、
5−(フラン−2−イル)−N
2−(2−シアノピリジン−5−イル)−N
4−(ピペリジン−4−イル)−2,4−ジアミノピリミジン、
5−(5−メトキシカルボニルチオフェン−2−イル)−N
2−(2−シアノピリジン−5−イル)−N
4−(ピペリジン−4−イル)−2,4−ジアミノピリミジン、
(5−メトキシカルボニルフラン−2−イル)−N
2−(2−シアノピリジン−5−イル)−N
4−(ピペリジン−4−イル)−2,4−ジアミノピリミジン、
5−トリフルオロメチル−N
2−(2−シアノピリジン−5−イル)−N
4−(ピペリジン−4−イル)−2,4−ジアミノピリミジン、
(R)−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
2−(2−シアノピリジン−5−イル)−N
4−(ピペリジン−3−イル)−2,4−ジアミノピリミジン、
(S)−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
2−(2−シアノピリジン−5−イル)−N
4−(ピペリジン−3−イル)−2,4−ジアミノピリミジン、
(R)−5−トリフルオロメチル−N
2−(2−シアノピリジン−5−イル)−N
4−(ピペリジン−3−イル)−2,4−ジアミノピリミジン、
(R)−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−(2−シアノピリジン−5−イル)−4−(3−アミノピペリジン−1−イル)−2−アミノピリミジン、
5−(3−フルオロフェニル)−N
2−(2−シアノピリミジン−5−イル)−N
4−(2−モルホリンエチル)−2,4−ジアミノピリミジン、
5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
2−(2−シアノピリミジン−5−イル)−N
4−(2−モルホリンエチル)−2,4−ジアミノピリミジン、
5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
2−(ピリダジン−5−イル)−N
4−(ピペリジン−4−イル)−2,4−ジアミノピリミジン、
5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
2−(3−シアノピリジン−6−イル)−N
4−(ピペリジン−4−イル)−2,4−ジアミノピリミジン、
5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
2−(2−シアノピラジン−5−イル)−N
4−(ピペリジン−4−イル)−2,4−ジアミノピリミジン、
5−ブロモ−N
2−(2−シアノピリジン−5−イル)−N
4−(ピペリジン−4−イル)−2,4−ジアミノピリミジン、
5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−N
2−(2−シアノピリジン−5−イル)−N
4−(ピペリジン−4−イル)−2,4−ジアミノピリミジン、
5−ブロモ−N−(2−シアノピリジン−5−イル)−2−アミノピリミジン、
5−(2−アミノフェニル)−N−(2−シアノピリジン−5−イル)−2−アミノピリミジン、
5−(2−(ピペリジン−4−イル)アミノフェニル)−N−(2−シアノピリジン−5−イル)−2−アミノピリミジン、
5−(2−(ピペリジン−4−メチル)アミノフェニル)−N−(2−シアノピリジン−5−イル)−2−アミノピリミジンから選択される、及び前記化合物の薬学的に許容可能な塩または溶媒和物である。
【0015】
本発明は、当業者が周知られる方法により本発明に係る2−置換ピリミジン化合物の塩を調製することができる。前記塩は、有機酸塩、無機酸塩などにすることができる。前記有機酸塩は、クエン酸塩、フマル酸塩、シュウ酸塩、リンゴ酸塩、L−リンゴ酸塩、D−リンゴ酸塩、乳酸塩、カンファースルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、メタンスルホン酸塩、安息香酸塩などを含む。前記無機酸塩は、ハロゲン化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩などを含む。例えば、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸などの低級アルキルスルホン酸とは、メタンスルホン酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩を形成することができ、ベンゼンスルホン酸またはp−トルエンスルホン酸などのアリールスルホン酸とは、トルエンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩を形成することができ、酢酸、フマル酸、酒石酸塩、L−酒石酸、D−酒石酸シュウ酸、マレイン酸、リンゴ酸塩、L−リンゴ酸、D−リンゴ酸、コハク酸またはクエン酸などの有機カルボン酸とは、対応する塩を形成することができ、グルタミン酸またはアスパラギン酸などのアミノ酸とは、グルタミン酸塩またはアスパラギン酸塩を形成することができる。ハロゲン化水素酸(フッ化水素酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、塩酸など)、硝酸、炭酸、硫酸またはリン酸などの無機酸を用いて対応する塩を形成することもできる。
【0016】
本発明の第二の目的は、少なくとも一つの活性成分及び一つ以上の薬学的に許容可能な担体または賦形剤を含む薬物組成物を提供することである。前記活性成分は、本発明に係る2−置換ピリミジン系誘導体化合物、前記化合物の光学異性体、前記化合物またはその光学異性体の薬学的に許容可能な塩、前記化合物またはその光学異性体の溶媒和物の中のいずれかの一つ以上にすることができる。
【0017】
前記担体には、薬学分野における通常の希釈剤、賦形剤、充填剤、結合剤、湿潤剤、崩壊剤、吸収促進剤、界面活性剤、吸着担体、潤滑剤などが含まれる。必要に応じて、香料、甘味料などを加えることもできる。本発明の薬物は、錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、経口液剤及び注射剤などの種々の形態に調製されることができ、上記各剤形の薬物は、いずれも薬学分野における通常の方法に従って調製できる。
【0018】
また、本発明は、一般式I〜Vの構造を有する前記化合物、及びその光学異性体またはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物、及びその光学異性体またはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物が単独及び/または放射線療法、他の薬物との組み合わせてChk1が仲介する疾患(腫瘍を含む)の治療における応用を提供する。前記細胞増殖性疾患には、腫瘍が含まれる。前記腫瘍は、乳癌、卵巣癌、肉腫、肺癌、前立腺癌、結腸癌、直腸癌、腎臓癌、膵臓癌、血液癌、リンパ腫、神経芽細胞腫、神経膠腫、頭部癌、頸部癌、甲状腺癌、肝臓癌、外陰癌、子宮頸癌、子宮内膜癌、精巣癌、膀胱癌、食道癌、胃癌、鼻咽頭癌、頬癌、口腔癌、消化管間質腫瘍、皮膚癌、多発性骨髄腫が挙げられる。本発明で提供される化合物、または、その薬学的に許容可能な塩と組み合わせて使用できる抗悪性腫瘍薬物は、少なくとも、代謝拮抗薬物(ゲムシタビン、5−フルオロウラシル、ヒドロキシ尿素、ペメトレキセド)、アルキル化剤(シスプラチン、カルボプラチンなど)、トポイソメラーゼ阻害剤(イリノテカン、ドキソルビシン)、小分子阻害剤(MEK阻害剤、PARP阻害剤、Scrファミリーキナーゼ阻害剤、mTOR阻害剤、ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤など)の一つを含むが、それらに限定されない。
【0019】
本発明の他の目的は、以下のステップにより達成される前記標的化合物の調製方法を提供することである。
【0020】
<方法1>:
5−ブロモ−2,4−ジクロロピリミジンを出発材料として、順次に脂肪族アミン基置換と芳香族複素環アミン基置換を経て、次に、鈴木カップリングを経て、標的化合物を得る;
<方法2>:
5−ブロモ−2,4−ジクロロピリミジンを出発材料として、順次に脂肪族アミン基置換とアンモニア化を経て、5−ブロモ−ピリミジン−2,4−ジアミン中間体を得、次に、鈴木カップリングを経て、臭素化芳香族複素環化合物と反応させ、標的化合物を得る;
<方法3>:
5−ブロモ−2,4−ジクロロピリミジンを出発材料として、順次に脂肪族アミン基置換とアンモニア化を経て、5−ブロモ−ピリミジン−2,4−ジアミン中間体を得た後、次いで、臭素化芳香族複素環化合物と反応させ、次に、鈴木カップリングを経て、またBoc保護基を脱離させ、標的化合物を得る;
<方法4>:
5−ブロモ−2,4−アミン基ピリミジンを出発材料として、まず、臭素化芳香族複素環化合物と反応させ、次に、順次に鈴木カップリング、還元的アミノ化及びBoc保護基を脱離を経て、標的化合物を得る;
<方法5>:
5−トリフルオロメチル−2,4−ジクロロピリミジンを出発材料として、順次に脂肪族アミン基置換とアンモニア化を経て、5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2,4−ジアミン中間体を得、次に、臭素化芳香族複素環化合物と反応させ、標的化合物を得る。
【0021】
以下の合成経路に従って化合物1−6を調製する:
【化9】
以下の合成経路に従って化合物7−27を調製する:
【化10】
【0022】
以下の合成経路に従って化合物28−29を調製する:
【化11】
以下の合成経路に従って化合物30−33を調製する:
【化12】
以下の合成経路に従って化合物34−36を調製する:
【化13】
。
【0023】
本発明は、2−多置換芳香族環−ピリミジン系誘導体、及びその光学異性体またはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物、前記化合物、及びその光学異性体またはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物の抗腫瘍薬の調製における応用を提供する。本発明は、構造ベースの仮想スクリーニングによって得られるN−置換ピリジン−2−アミノピリミジンをリード化合物として、新しいシリーズの小分子Chk1阻害剤を設計及び合成した。また、該当化合物について、分子レベルのChk1キナーゼ阻害活性試験を行った。その結果、ほとんどの化合物が中〜強のChk1阻害活性を示し、有望なChk1阻害剤であって、癌治療のための新しい薬物を提供した。実験により、前記化合物は、強い抗がん効果、Chk1キナーゼ阻害活性を有し、有望なChk1阻害剤、癌治療のための新しい薬物であって、ヒトまたは動物における細胞増殖に関連する固形腫瘍または血液癌の治療に使用できることが確認された。
【発明を実施するための形態】
【0025】
調製実施例1、5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
2−(3−メチルピラゾール−5−イル)−N
4−(ピペリジン−4−イル)−2,4−ジアミノピリミジン(化合物1)
【化14】
ステップ1、2−クロロ−5−ブロモ−N−(N−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イル)−4−アミノピリミジン(中間体1−2)の合成
【化15】
5−ブロモ−2,4−ジクロロピリミジン(100 mg, 0.44 mmol)をアセトニトリル(6 mL)中に溶解した。N−tert−ブトキシカルボニル−4−アミノピペリジン(88 mg, 0.48 mmol)のアセトニトリル溶液(3 mL)を滴下し、トリエチルアミン(0.08 mL)を添加し、室温で30分間撹拌した。減圧下で溶媒を回収し、白色固体を得た。Yield:82%;mp: 72−74°C;
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6):δ 8.26 (s, Ar−H, 1H), 7.38 (d, J = 10.0 Hz, NH, 1H), 4.17−4.08 (m, CH, 1H), 3.98−3.95 (m, CH
2, 2H), 2.82−2.79 (m, CH
2, 2H), 1.76−1.72 (m, CH
2, 2H), 1.61−1.51 (m, CH
2, 2H), 1.41 (s, CH
3×3, 9H);ESI−MS:m/z = 391 [M+1]
+。
【0026】
ステップ2、5−ブロモ−N
2−(3−メチルピラゾール−5−イル)−N
4−(N−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イル)−2,4−ジアミノピリミジン(中間体1−3)の合成
【化16】
窒素雰囲気下で、3−メチル−5−アミノピラゾール(146 mg, 1.5 mmol)、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチルフェニル)]パラジウム(II)(10.3 mg, 0.015 mmol)、2−ジ−tert−ブチルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(6.4 mg, 0.015 mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(303 mg, 3.15 mmol)の混合物中に、tert−ブタノール(5mL)と中間体1−2(736 mg, 1.88 mmol)を添加し、室温で4時間撹拌した。吸引ろ過後、減圧下で溶媒を回収した。飽和塩化アンモニウム溶液を添加し、酢酸エチルで抽出し、有機層を分割した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で溶媒を回収し、残留物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した後、溶離液としてCH
2Cl
2 /EtOH(30:1)を用いて金黄色の油状物を得た。Yield:35%;1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6):δ 11.65 (s, NH, 1H), 8.49 (s, NH, 1H), 7.86 (s, Ar−H, 1H), 7.24 (d, J = 8.0 Hz, NH, 1H), 6.29 (s, Ar−H, 1H), 4.15−4.08 (m, CH, 1H), 4.02 (br, CH
2, 2H), 2.83 (br, CH
2, 2H), 2.31 (s, CH
3, 3H), 1.87−1.82 (m, CH
2, 2H), 1.60−1.52 (m, CH
2, 2H), 1.43 (s, CH
3×3, 9H);ESI−MS:m/z = 474 [M+1]
+。
【0027】
ステップ2、5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
2−(3−メチルピラゾール−5−イル)−N
4−(ピペリジン−4−イル)−2,4−ジアミノピリミジン(化合物1)の合成
【化17】
窒素雰囲気下で、化合物1−3(647 mg, 1.43 mmol)、1−メチル−1H−ピラゾール−4−ボロン酸ピナコールエステル(334 mg, 1.72 mmol)、Pd(dppf)Cl
2(54 mg, 0.07 mmol)の混合物にエチレングリコールジメチルエーテル(14 mL)、1N Na
2CO
3水溶液(2.8 mL)を添加し、一晩還流攪拌した。減圧下で溶媒を回収し、残留物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した後、溶離液としてCH
2Cl
2:EtOH(25:1)を用いて白色固体を得た。トリフルオロ酢酸でBoc保護基を脱離させ、白色固体を得た。Yield:74%;
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6):δ 11.92 (s, NH, 1H), 10.30 (s, NH, 1H), 8.20 (s, Ar−H, 1H), 7.96 (s, Ar−H, 1H), 7.94 (s, Ar−H, 1H), 6.56 (d, J = 7.0 Hz, NH, 1H), 6.29 (s, Ar−H, 1H), 4.15−4.09 (m, CH, 1H), 3.86 (s, CH
3, 3H), 3.35 (br, CH
2, 2H), 3.05−2.99 (m, CH
2, 2H), 2.30 (s, CH
3, 3H), 2.06−2.03 (m, CH
2, 2H), 1.92−1.86 (m, CH
2, 2H);ESI−MS:m/z =452 [M+1]
+。
調製実施例2、5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
2−(5−メチルオキサゾール−3−イル)−N
4−(ピペリジン−4−イル)−2,4−ジアミノピリミジン(化合物2)
【化18】
ステップ1、5−ブロモ−N
2−(3−メチルオキサゾール−5−イル)−N
4−(N−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イル)−2,4−ジアミノピリミジン(中間体1−4)の合成
【化19】
合成ステップは実施例1のステップ2を参照する。化合物1−4と類似の合成方法によって、中間体1−2と3−メチル−5−アミノオキサゾールを原料として、中間体1−4を合成した。Yield:28%;1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6):δ 8.48 (s, NH, 1H), 7.85 (s, Ar−H, 1H), 7.28 (d, J = 8.0 Hz, NH, 1H), 6.54 (s, Ar−H, 1H), 4.13−4.08 (m, CH, 1H), 4.05 (br, CH
2, 2H), 2.83 (br, CH
2, 2H), 2.35 (s, CH
3, 3H), 1.86−1.80 (m, CH
2, 2H), 1.57−1.52 (m, CH
2, 2H), 1.42 (s, CH
3×3, 9H);ESI−MS:m/z = 453 [M+1]
+。
【0028】
ステップ2、5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
2−(5−メチルオキサゾール−3−イル)−N
4−(ピペリジン−4−イル)−2,4−ジアミノピリミジン(化合物2)の合成
【化20】
合成ステップは実施例1のステップ3を参照する。中間体1−4と1−メチル−1H−ピラゾール−4−ボロン酸ピナコールエステルを原料として、化合物2を合成した。Yield:83%;
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6):δ 10.28 (s, NH, 1H), 8.20 (s, Ar−H, 1H), 7.96 (s, Ar−H, 1H), 7.95 (s, Ar−H, 1H), 6.58 (d, J = 7.0 Hz, NH, 1H), 6.51 (s, Ar−H, 1H), 4.17−4.10 (m, CH, 1H), 3.92 (s, CH
3, 3H), 3.35 (br, CH
2, 2H), 3.05−2.98 (m, CH
2, 2H), 2.36 (s, CH
3, 3H), 2.09−2.07 (m, CH
2, 2H), 1.93−1.85 (m, CH
2, 2H);ESI−MS:m/z =355 [M+1]
+。
【0029】
調製実施例3、5−(チオフェン−2−イル)−N
2−(5−メチルピラゾール−3−イル)−N
4−(ピペリジン−4−イル)−2,4−ジアミノピリミジン(化合物3)
【化21】
ステップ1、5−(チオフェン−2−イル)−N
2−(5−メチルピラゾール−3−イル)−N
4−(ピペリジン−4−イル)−2,4−ジアミノピリミジン(化合物3)
【化22】
合成ステップは実施例1のステップ3を参照する。中間体1−3とチオフェン−2−ボロン酸を原料として、化合物3を合成した。Yield:83%;LCMS:m/z =356 [M+1]
+。
【0030】
調製実施例4、5−(チオフェン−2−イル)−N
2−(5−メチルオキサゾール−3−イル)−N
4−(ピペリジン−4−イル)−2,4−ジアミノピリミジン(化合物4)
【化23】
ステップ1、5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
2−(5−メチルオキサゾール−3−イル)−N
4−(ピペリジン−4−イル)−2,4−ジアミノピリミジン(化合物4)
【化24】
合成ステップは実施例1のステップ3を参照する。中間体1−4とチオフェン−2−ボロン酸を原料として、化合物4を合成した。Yield:83%;
LCMS:m/z =357 [M+1]
+。
【0031】
調製実施例5、5−(フラン−2−イル)−N
2−(5−メチルピラゾール−3−イル)−N
4−(ピペリジン−4−イル)−2,4−ジアミノピリミジン(化合物5)
【化25】
ステップ1、5−(フラン−2−イル)−N
2−(5−メチルピラゾール−3−イル)−N
4−(ピペリジン−4−イル)−2,4−ジアミノピリミジン(化合物5)
【化6】
合成ステップは実施例1のステップ3を参照する。中間体1−3とフラン−2−ボロン酸を原料として、化合物2を合成した。Yield:83%;LCMS:m/z = 340[M+1]
+。
【0032】
調製実施例6、5−(チオフェン−2−イル)−N
2−(5−メチルオキサゾール−3−イル)−N
4−(ピペリジン−4−イル)−2,4−ジアミノピリミジン(化合物6)
【化7】
ステップ1、5−(チオフェン−2−イル)−N
2−(5−メチルオキサゾール−3−イル)−N
4−(ピペリジン−4−イル)−2,4−ジアミノピリミジン(化合物6)
【化8】
合成ステップは実施例1のステップ3を参照する。中間体1−4とフラン−2−ボロン酸を原料として、化合物6を合成した。Yield:83%;LCMS:m/z = 341[M+1]
+。
【0033】
調製実施例7、5−フェニル−N
2−(2−シアノピリジン−5−イル)−N
4−(ピペリジン−4−メチル)−2,4−ジアミノピリミジン(化合物7)
【化9】
【0034】
ステップ1、2−クロロ−5−ブロモ−N−(N−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−4−メチル)−4−アミノピリミジン(中間体1−5)の合成
【化10】
合成ステップは実施例1のステップ1を参照する。化合物1−2と類似の合成方法によって、原料1−1とN−tert−ブトキシカルボニル−4−アミノメチルピペリジンを原料として、中間体1−5を合成した。Yield:92%;
1H NMR (500 MHz, CDCl
3):δ 8.12 (s, Ar−H, 1H), 5.64 (t, J = 11.0 Hz, NH, 1H), 4.14−4.10 (m, CH
2, 2H), 3.46 (t, J = 6.0 Hz, CH
2, 2H), 2.74 (t, J = 11.0 Hz, CH
2, 2H), 1.85−1.76 (m, CH, 1H), 1.73−1.71 (m, CH
2, 2H), 1.46 (s, CH
3×3, 9H), 1.25−1.16 (m, CH
2, 2H);ESI−MS:m/z = 405 [M+1]
+。
【0035】
ステップ2、5−ブロモ−N
4−(N−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−4−メチル)−2,4−ジアミノピリミジン(中間体1−6)
【化11】
中間体1−5(500 mg, 1.23 mmol)をシーリングチューブに入れ、アンモニア飽和エタノール溶液(20 mL)を添加し、100℃で24時間撹拌した。室温までに冷却した後、減圧下で溶媒を回収し、残留物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した後、溶離液としてPE:EtOAc(2:1)を用いて白色固体を得た。Yield:85%;
1H NMR (500 MHz, CDCl
3):δ 7.87 (s, Ar−H, 1H), 5.27 (t, J = 11.0 Hz, NH, 1H), 4.81 (br, NH
2, 2H), 4.13 (br, CH
2, 2H), 3.35−3.33 (m, CH
2, 2H), 2.70 (br, CH
2, 2H), 1.78−1.74 (m, CH, 1H), 1.72−1.69 (m, CH
2, 2H), 1.46 (s, CH
3×3, 9H), 1.20−1.14 (m, CH
2, 2H);ESI−MS:m/z = 386 [M+1]
+。
【0036】
ステップ3、5−フェニル−N
4−(N−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−4−メチル)−2,4−ジアミノピリミジン(中間体1−7)の合成
【化12】
合成ステップは実施例1のステップ3を参照する。中間体1−6とフェニルボロン酸を原料として、中間体1−7を合成した。Yield:84%;
1H NMR (500 MHz, CDCl
3):δ 8. 09 (s, Ar−H, 1H), 7.52 (s, Ar−H, 2H), 7.51 (s, Ar−H, 2H), 7.40 (s, Ar−H, 1H), 5.51 (t, J = 5.5 Hz, NH, 1H), 4.91 (br, NH
2, 2H), 4.08 (br, CH
2, 2H), 3.21 (t, J = 6.0 Hz, CH
2, 2H), 2.57 (br, CH
2, 2H), 1.67−1.59 (m, CH, 1H), 1.63−1.60 (m, CH
2, 2H), 1.39 (s, CH
3×3, 9H), 1.10−1.02 (m, CH
2, 2H);ESI−MS:m/z = 384 [M+1]
+。
【0037】
ステップ4、5−フェニル−N
2−(2−シアノピリジン−5−イル)−N
4−(ピペリジン−4−メチル)−2,4−ジアミノピリミジン(化合物7)の合成
【化13】
窒素雰囲気下で、中間体1−7(378 mg, 0.986 mmol)、5−ブロモ−2−シアノピリジン(180 mg, 0.986 mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(9 mg, 0.00986 mmol)、4,5−ビスジフェニルホスフィノ−9,9−ジメチルオキサゼアピン(15 mg, 0.026 mmol)、炭酸バリウム(450 mg, 1.38 mmol)の混合物中に無水ジオキサン(6 mL)を添加し、一晩還流攪拌した。吸引ろ過後、減圧下で溶媒を回収し、残留物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した後、溶離液としてCH
2Cl
2:EtOH(30:1)を用いて白色固体を得た。トリフルオロ酢酸でBoc保護基を脱離させ、白色固体を得た。Yield:67%;mp:239−241°C;
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6):δ 9.97 (br, NH, 1H), 9.08 (d, J = 2.5 Hz, Ar−H, 1H), 8.50 (dd, J = 9.0 Hz, 3.0 Hz, Ar−H, 1H), 7.92 (d, J = 8.5 Hz, Ar−H, 1H), 7.82 (s, Ar−H, 1H), 7.50−7.47 (m, Ar−H, 2H), 7.41−7.38 (m, Ar−H, 3H), 6.82 (t, J = 6.0 Hz, NH, 1H), 3.29 (t, J = 6.5 Hz, CH
2, 2H), 3.10 (d, J = 12.5 Hz, CH
2, 2H), 2.61−2.56 (m, CH
2, 2H),1.93−1.84 (m, CH, 1H), 1.72 (d, J = 11.5 Hz, CH
2, 2H), 1.22−1.16 (m, CH
2, 2H);ESI−MS:m/z = 386 [M+1]
+。
【0038】
調製実施例8、5−(3−フルオロフェニル)−N
2−(2−シアノピリジン−5−イル)−N
4−(ピペリジン−4−メチル)−2,4−ジアミノピリミジン(化合物8)
【化14】
ステップ1、5−(3−フルオロフェニル)−N
4−(N−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−4−メチル)−2,4−ジアミノピリミジン(中間体1−8)の合成
【化15】
合成ステップは実施例1のステップ3を参照する。中間体1−6と3−フルオロフェニルボロン酸を原料として、中間体1−8を合成した。Yield:87%;
1H NMR (500 MHz, CDCl
3):δ 8. 14 (s, Ar−H, 1H), 7.48−7.45 (m, Ar−H, 2H), 7.26−7.23 (m, Ar−H, 1H), 7.18−7.16 (m, Ar−H, 1H), 5.59 (t, J = 5.5 Hz, NH, 1H), 4.96 (br, NH
2, 2H), 4.15 (br, CH
2, 2H), 3.26 (t, J = 6.0 Hz, CH
2, 2H), 2.59 (br, CH
2, 2H), 1.71−1.65 (m, CH, 1H), 1.73−1.70 (m, CH
2, 2H), 1.43 (s, CH
3×3, 9H), 1.19−1.05 (m, CH
2, 2H);ESI−MS:m/z = 402 [M+1]
+。
【0039】
ステップ2、5−(3−フルオロフェニル)−N
2−(2−シアノピリジン−5−イル)−N
4−(ピペリジン−4−メチル)−2,4−ジアミノピリミジン(化合物8)
【化16】
合成ステップは実施例7のステップ4を参照する。中間体1−8と5−ブロモ−2−シアノピリジンを原料として、化合物8を合成し、白色固体を得た。Yield:65%;mp:206−208°C;
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6):δ 10.00 (br, NH, 1H), 9.08 (d, J = 2.5 Hz, Ar−H, 1H), 8.49 (dd, J = 8.5 Hz, 2.5 Hz, Ar−H, 1H), 7.93 (d, J = 8.5 Hz, Ar−H, 1H), 7.86 (s, Ar−H, 1H), 7.54−7.50 (m, Ar−H, 1H), 7.24−7.20 (m, Ar−H, 3H), 6.97 (t, J = 5.5 Hz, NH, 1H), 3.29 (t, J = 6.5 Hz, CH
2, 2H), 3.09 (d, J = 12.5 Hz, CH
2, 2H), 2.60−2.56 (m, CH
2, 2H), 1.94−1.85 (m, CH, 1H), 1.72 (d, J = 12.5 Hz, CH
2, 2H), 1.22−1.17 (m, CH
2, 2H);ESI−MS:m/z = 404 [M+1]
+。
【0040】
調製実施例9、5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
2−(2−シアノピリジン−5−イル)−N
4−(ピペリジン−4−メチル)−2,4−ジアミノピリミジン(化合物9)
【化17】
ステップ1、5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
4−(N−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−4−メチル)−2,4−ジアミノピリミジン(中間体1−9)の合成
【化18】
合成ステップは実施例1のステップ3を参照する。中間体1−6と1−メチル−1H−ピラゾール−4−ボロン酸ピナコールエステルを原料として、中間体1−9を合成した。Yield:70%;mp:174−176°C;
1H NMR (500 MHz, CDCl
3):δ 7.67 (s, Ar−H, 1H), 7.50 (s, Ar−H, 1H), 7.38 (s, Ar−H, 1H), 5.01 (t, J = 5.5 Hz, NH, 1H), 4.81 (br, NH
2, 2H), 4.10 (br, CH
2, 2H), 3.96 (s, CH
3, 3H), 3.31 (t, J = 6.0 Hz, CH
2, 2H), 2.68 (br, CH
2, 2H), 1.76−1.69 (m, CH, 1H), 1.67−1.64 (m, CH
2, 2H), 1.45 (s, CH
3×3, 9H), 1.17−1.09 (m, CH
2, 2H);ESI−MS:m/z = 388 [M+1]
+。
【0041】
ステップ2、5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
2−(2−シアノピリジン−5−イル)−N
4−(ピペリジン−4−メチル)−2,4−ジアミノピリミジン(化合物9)
【化19】
合成ステップは実施例7のステップ4を参照する。中間体1−9と5−ブロモ−2−シアノピリジンを原料として、化合物8を合成し、白色固体を得た。Yield:69%;mp:231−233°C;
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6):δ 9.94 (s, NH, 1H), 9.04 (d, J = 2.5 Hz, Ar−H, 1H), 8.48 (dd, J = 8.5 Hz, 2.5 Hz, Ar−H, 1H), 7.93−7.92 (m, Ar−H, 2H), 7.90 (s, Ar−H, 1H), 7.61 (s, Ar−H, 1H), 6.83 (t, J = 6.0 Hz, NH, 1H), 3.89 (s, CH
3, 3H), 3.40−3.37 (m, CH
2, 2H), 3.26 (d, J = 12.5 Hz, CH
2, 2H), 2.81−2.76 (m, CH
2, 2H), 2.01−1.96 (m, CH, 1H), 1.83 (d, J = 12.5 Hz, CH
2, 2H), 1.45−1.36 (m, CH
2, 2H);ESI−MS:m/z = 390 [M+1]
+。
【0042】
調製実施例10、5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
2−(2−シアノピリジン−5−イル)−N
4−(ピペリジン−4−メチル)−2,4−ジアミノピリミジン(化合物10)
【化20】
ステップ1、2−クロロ−5−ブロモ−N−(N−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)−4−アミノピリミジン(中間体1−10)の合成
【化21】
合成ステップは実施例1のステップ1を参照する。化合物1−2と類似の合成方法によって、原料1−1とN−tert−ブトキシカルボニル−1,2−エタンジアミンを原料として、中間体1−10を合成した。Yield:94%;mp:115−117°C;
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6):δ 8.24 (s, Ar−H, 1H), 7.68 (t, J = 5.0 Hz, NH, 1H), 6.96 (t, J = 5.5 Hz, NH, 1H), 3.42−3.38 (m, CH
2, 2H), 3.16−3.13 (m, CH
2, 2H), 1.37 (s, CH
3×3, 9H);ESI−MS:m/z = 351 [M+1]
+。
【0043】
ステップ2、5−ブロモ−N
4−(N−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)−2,4−ジアミノピリミジン(中間体1−11)
【化22】
合成ステップは実施例7のステップ2を参照する。化合物1−6と類似の合成方法によって、中間体1−11を得た。Yield:81%;mp:117−119°C;
1H NMR (500 MHz, CDCl
3):δ 7.78 (s, Ar−H, 1H), 6.94 (t, J = 5.5 Hz, NH, 1H), 6.57 (t, J = 5.5 Hz, NH, 1H), 6.22 (s, NH
2, 2H), 3.37 (dd, J = 11.5 Hz, 6.0 Hz, CH
2, 2H), 3.14 (dd, J = 12.0 Hz, 6.0 Hz, CH
2, 2H), 1.38 (s, CH
3×3, 9H);ESI−MS:m/z = 332 [M+1]
+。
【0044】
ステップ3、5−(3−フルオロフェニル)−N
4−(N−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)−2,4−ジアミノピリミジン(中間体1−12)の合成
【化23】
合成ステップは実施例1のステップ3を参照する。中間体1−11と3−フルオロフェニルボロン酸を原料として、中間体1−12を合成した。Yield:78%;
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6):δ 7.60−7.57 (m, Ar−H, 1H), 7.46 (dd, J = 14.5 Hz, 7.5 Hz, Ar−H, 1H), 7.17 (s, Ar−H, 1H), 7.16 (s, Ar−H, 1H), 7.15−7.11 (m, Ar−H, 1H), 6.86 (t, J = 5.0 Hz, NH, 1H), 6.29 (t, J = 5.0 Hz, NH, 1H), 6.12 (br, NH
2, 2H), 3.36−3.34 (m, CH
2, 2H), 3.13−3.10 (m, CH
2, 2H), 1.34 (s, CH
3×3, 9H);ESI−MS:m/z = 348 [M+1]
+。
【0045】
ステップ4、5−(3−フルオロフェニル)−N
2−(2−シアノピリジン−5−イル)−N
4−アミノエチル−2,4−ジアミノピリミジン(化合物10)の合成
【化24】
合成ステップは実施例7のステップ4を参照する。中間体1−12と5−ブロモ−2−シアノピリジンを原料として、化合物8を合成し、白色固体を得た。Yield:68%;mp:148−150°C;
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6):δ 10.02 (br, NH, 1H), 9.06 (d, J = 2.0 Hz, Ar−H, 1H), 8.52 (dd, J = 9.0 Hz, 2.5 Hz, Ar−H, 1H), 7.93 (d, J = 8.5 Hz, Ar−H, 1H), 7.88 (s, Ar−H, 1H), 7.54−7.49 (m, Ar−H, 1H), 7.30−7.25 (m, Ar−H, 2H), 7.24−7.20 (m, Ar−H, 1H), 6.81 (t, J = 4.0 Hz, NH, 1H), 3.41−3.38 (m, CH
2, 2H), 2.77 (t, J = 6.5 Hz, CH
2, 2H);ESI−MS:m/z = 350 [M+1]
+。
【0046】
調製実施例11、5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
2−(2−シアノピリジン−5−イル)−N
4−アミノエチル−2,4−ジアミノピリミジン(化合物11)
【化25】
ステップ1、5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
4−(N−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)−2,4−ジアミノピリミジン(中間体1−13)の合成
【化26】
合成ステップは実施例1のステップ3を参照する。中間体1−11と1−メチル−1H−ピラゾール−4−ボロン酸ピナコールエステルを原料として、中間体1−13を合成した。Yield:80%;mp:52−54°C;
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6):δ 7.78 (s, Ar−H, 1H), 7.60 (s, Ar−H, 1H), 7.50 (s, Ar−H, 1H), 6.92 (t, J = 4.5 Hz, NH, 1H), 6.05 (t, J = 4.5 Hz, NH, 1H), 5.97 (s, NH
2, 2H), 3.85 (s, CH
3, 3H), 3.36−3.35 (m, CH
2, 2H), 3.13 (dd, J = 11.0 Hz, 5.5 Hz, CH
2, 2H), 1.35 (s, CH
3×3, 9H);ESI−MS:m/z = 334 [M+1]
+。
【0047】
ステップ2、5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
2−(2−シアノピリジン−5−イル)−N
4−アミノエチル−2,4−ジアミノピリミジン(化合物11)の合成
【化27】
合成ステップは実施例7のステップ4を参照する。中間体1−13と5−ブロモ−2−シアノピリジンを原料として、化合物11を合成し、白色固体を得た。Yield:64%;mp:189−191°C。
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6) δ 9.91 (s, NH, 1H), 9.05 (d, J = 2.5 Hz, Ar−H, 1H), 8.48 (dd, J = 8.5 Hz, 2.5 Hz, Ar−H, 1H), 7.93 (s, Ar−H, 1H), 7.91 (s, Ar−H, 1H), 7.87 (d, J = 8.5 Hz, Ar−H, 1H), 7.63 (s, Ar−H, 1H), 6.57 (t, J = 5.5 Hz, NH, 1H), 3.90 (s, CH
3, 3H), 3.58 (t, J = 4.5 Hz, CH
2×2, 4H), 3.54−3.50 (m, CH
2, 2H), 2.55 (t, J = 7.0 Hz, CH
2, 2H), 2.42 (br, CH
2×2, 4H);
13C NMR(125 MHz, DMSO−d
6, ppm) δ 159.51, 157.62, 153.20, 141.26, 137.42, 129.18, 129.10, 123.40, 122.38, 118.35, 113.92, 104.46, 66.33, 56.34, 53.07, 38.67, 37.37. ESI−MS: m/z = 406 [M+1]
+。
【0048】
調製実施例12、5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
2−(2−シアノピリジン−5−イル)−N
4−(ピペリジン−4−メチル)−2,4−ジアミノピリミジン(化合物12)
【化28】
ステップ1、2−クロロ−5−ブロモ−N−(2−モルホリンエチル)−4−アミノピリミジン(中間体1−14)の合成
【化29】
合成ステップは実施例1のステップ4を参照する。化合物1−2と類似の合成方法によって、原料1−1と2−モルホリニルアミンを原料として、中間体1−14を合成した。Yield:95%;
1H NMR (500 MHz, CDCl
3):δ 8.12 (s, Ar−H, 1H), 6.46 (br, NH, 1H), 3.76 (br, CH
2×2, 4H), 3.58 (br, CH
2, 2H), 2.66 (br, CH
2, 2H), 2.55 (br, CH
2×2, 4H);ESI−MS:m/z = 321 [M+1]
+。
【0049】
ステップ2、5−ブロモ−N
4−(2−モルホリンエチル)−2,4−ジアミノピリミジン(中間体1−15)
【化30】
合成ステップは実施例7のステップ2を参照する。化合物1−6と類似の合成方法によって、中間体1−15を得た。Yield:78%;
1H NMR (500 MHz, CDCl
3):δ 7.87 (s, Ar−H, 1H), 5.96 (br, NH, 1H), 4.79 (br, NH
2, 2H), 3.75 (t, J = 4.5 Hz, CH
2×2, 4H), 3.50 (dd, J = 11.0 Hz, 6.0 Hz, CH
2, 2H), 2.62 (t, J = 6.0 Hz, CH
2, 2H), 2.52−2.51 (m, CH
2×2, 4H);ESI−MS:m/z = 302 [M+1]
+。
【0050】
ステップ3、5−(3−フルオロフェニル)−N
4−(2−モルホリンエチル)−2,4−ジアミノピリミジン(中間体1−16)の合成
【化31】
合成ステップは実施例1のステップ3を参照する。中間体1−15と3−フルオロフェニルボロン酸を原料として、中間体1−17を合成した。Yield:79%;
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 7.58−7.55 (m, Ar−H, 1H), 7.44−7.40 (m, Ar−H, 1H), 7.15 (s, Ar−H, 1H), 7.13 (s, Ar−H, 1H), 7.11−7.09 (m, Ar−H, 1H), 5.71 (br, NH, 1H), 4.88 (s, NH
2, 2H), 3.63 (t, J = 4.0 Hz, CH
2×2, 4H), 3.47 (dd, J = 11.0 Hz, 6.0 Hz, CH
2, 2H), 2.55 (t, J = 6.0 Hz, CH
2, 2H), 2.42 (br, CH
2×2, 4H);ESI−MS:m/z = 318 [M+1]
+。
【0051】
ステップ4、5−(3−フルオロフェニル)−N
2−(2−シアノピリジン−5−イル)−N
4−(2−モルホリンエチル)−2,4−ジアミノピリミジン(化合物12)の合成
【化32】
合成ステップは実施例7のステップ4を参照する。中間体1−16と5−ブロモ−2−シアノピリジンを原料として、化合物8を合成し、白色固体を得た。Yield:81%;mp:188−190°C;
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6):δ 10.01 (br, NH, 1H), 9.08 (d, J = 2.5 Hz, Ar−H, 1H), 8.50 (dd, J = 9.0 Hz, 2.5 Hz, Ar−H, 1H), 7.91 (s, Ar−H, 1H), 7.90 (d, J = 8.5 Hz, Ar−H, 1H), 7.56−7.52 (m, Ar−H, 1H), 7.32−7.29 (m, Ar−H, 1H), 7.29 (d, J = 7.5 Hz, Ar−H, 1H), 7.26−7.22 (m, Ar−H, 1H), 6.69 (t, J = 5.0 Hz, NH, 1H), 3.55 (t, J = 4.0 Hz, CH
2×2, 4H), 3.53−3.49 (m, CH
2, 2H), 2.54−2.51 (m, CH
2, 2H), 2.40 (br, CH
2×2, 4H);ESI−MS:m/z = 420 [M+1]
+。
【0052】
調製実施例13、5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
2−(2−シアノピリジン−5−イル)−N
4−アミノエチル−2,4−ジアミノピリミジン(化合物13)
【化33】
ステップ1、5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
4−(2−モルホリンエチル)−2,4−ジアミノピリミジン(中間体1−17)の合成
【化34】
合成ステップは実施例1のステップ3を参照する。中間体1−15と1−メチル−1H−ピラゾール−4−ボロン酸ピナコールエステルを原料として、中間体1−17を合成した。Yield:76%;
1H NMR (500 MHz, CDCl
3):δ 7.70 (s, Ar−H, 1H), 7.56 (s, Ar−H, 1H), 7.42 (s, Ar−H, 1H), 5.75 (br, NH, 1H), 4.91 (s, NH
2, 2H), 3.97 (s, CH
3, 3H), 3.68 (t, J = 4.0 Hz, CH
2×2, 4H), 3.49 (dd, J = 11.0 Hz, 6.0 Hz, CH
2, 2H), 2.57 (t, J = 6.0 Hz, CH
2, 2H), 2.46 (br, CH
2×2, 4H);ESI−MS:m/z = 304 [M+1]
+。
【0053】
ステップ2、5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
2−(2−シアノピリジン−5−イル)−N
4−(2−モルホリンエチル)−2,4−ジアミノピリミジン(化合物13)の合成
【化35】
合成ステップは実施例7のステップ4を参照する。中間体1−17と5−ブロモ−2−シアノピリジンを原料として、化合物13を合成し、白色固体を得た。Yield:84%;mp:189−191°C;
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6):δ 9.91 (s, NH, 1H), 9.05 (d, J = 2.5 Hz, Ar−H, 1H), 8.48 (dd, J = 8.5 Hz, 2.5 Hz, Ar−H, 1H), 7.93 (s, Ar−H, 1H), 7.91 (s, Ar−H, 1H), 7.87 (d, J = 8.5 Hz, Ar−H, 1H), 7.63 (s, Ar−H, 1H), 6.57 (t, J = 5.5 Hz, NH, 1H), 3.90 (s, CH
3, 3H), 3.58 (t, J = 4.5 Hz, CH
2×2, 4H), 3.54−3.50 (m, CH
2, 2H), 2.55 (t, J = 7.0 Hz, CH
2, 2H), 2.42 (br, CH
2×2, 4H);
13C NMR(125 MHz, DMSO−d
6):δ 159.51, 157.62, 153.20, 141.26, 137.42, 129.18, 129.10, 123.40, 122.38, 118.35, 113.92, 104.46, 66.33, 56.34, 53.07, 38.67, 37.37;ESI−MS:m/z = 406 [M+1]
+。
【0054】
調製実施例14、化合物14〜19の合成
【化36】
【0055】
ステップ1、2−クロロ−5−ブロモ−N−(N−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イル)−4−アミノピリミジン(中間体1−18)の合成
【化37】
合成ステップは実施例7のステップ2を参照する。化合物1−6と類似の合成方法によって、中間体1−18を得た。Yield:82%;mp: 72−74°C;
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6):δ 8.26 (s, Ar−H, 1H), 7.38 (d, J = 10.0 Hz, NH, 1H), 4.17−4.08 (m, CH, 1H), 3.98−3.95 (m, CH
2, 2H), 2.82−2.79 (m, CH
2, 2H), 1.76−1.72 (m, CH
2, 2H), 1.61−1.51 (m, CH
2, 2H), 1.41 (s, CH
3×3, 9H);ESI−MS:m/z = 391 [M+1]
+。
【0056】
ステップ2、中間体1−19〜1−24の合成
実施例1のステップ3を参照する。中間体1−2と対応するホウ酸またはボロン酸ピナコールエステルを原料として、中間体1−19〜1−24を合成した。
【0057】
ステップ3、化合物14−19の合成
合成ステップは実施例7のステップ4を参照する。中間体1−19〜1−24と5−ブロモ−2−シアノピリジンを原料として、化合物14−19を合成し、白色固体を得た。
【0058】
調製実施例15、(R)−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
2−(2−シアノピリジン−5−イル)−N
4−(ピペリジン−3−イル)−2,4−ジアミノピリミジン(化合物20)
【化38】
【0059】
ステップ1、(R)−2−クロロ−5−ブロモ−N−(N−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−3−イル)−4−アミノピリミジン(中間体1−25)の合成
【化39】
合成ステップは実施例1のステップ1を参照する。化合物1−2と類似の合成方法によって、原料1−1と(R)−N−tert−ブトキシカルボニル−3−アミノピペリジンを原料として、中間体1−25を合成した。Yield:85%;
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6):δ 8.24 (s, Ar−H, 1H), 7.35 (d, J = 10.0 Hz, NH, 1H), 4.13−4.06 (m, CH, 1H), 3.94−3.91 (m, CH
2, 2H), 2.81−2.75 (m, CH
2, 2H), 1.73−1.69 (m, CH
2, 2H), 1.60−1.49 (m, CH
2, 2H), 1.39 (s, CH
3×3, 9H);ESI−MS:m/z = 391 [M+1]
+。
【0060】
ステップ2、(R)−5−ブロモ−N
4−(N−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−3−イル)−2,4−ジアミノピリミジン(中間体1−26)
【化40】
合成ステップは実施例7のステップ2を参照する。化合物1−6と類似の合成方法によって、中間体1−26を合成した。Yield:79%;
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6):δ 7.82 (s, Ar−H, 1H), 6.24 (s, NH
2, 2H), 5.99 (br, NH, 1H), 3.99 (br, CH, 1H), 3.62−3.57 (m, CH
2, 2H), 3.00 (br, CH
2, 2H), 1.83−1.80 (m, CH
2, 1H), 1.68−1.63 (m, CH
2, 2H), 1.41−1.37 (m, CH
2, 1H), 1.37 (s, CH
3×3, 9H);ESI−MS:m/z = 372 [M+1]
+。
【0061】
ステップ3、(R)−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
4−(N−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−3−イル)−2,4−ジアミノピリミジン(中間体1−27)の合成
【化41】
合成ステップは実施例1のステップ3を参照する。中間体1−26と1−メチル−1H−ピラゾール−4−ボロン酸ピナコールエステルを原料として、中間体1−27を合成した。Yield:81%;
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6):δ 7.75 (s, Ar−H, 1H), 7.62 (s, Ar−H, 1H), 7.47 (s, Ar−H, 1H), 5.98 (s, NH
2, 2H), 5.49 (br, NH, 1H), 4.05−3.99 (br, CH, 1H), 3.71−3.43 (m, CH
2, 2H), 3.03 (br, CH
2, 2H), 1.81−1.78 (m, CH
2, 1H), 1.59−1.56 (m, CH
2, 2H), 1.42−1.33 (m, CH
2, 1H), 1.33 (s, CH
3×3, 9H);ESI−MS:m/z = 374 [M+1]
+。
【0062】
ステップ4、(R)−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
2−(2−シアノピリジン−5−イル)−N
4−(ピペリジン−3−イル)−2,4−ジアミノピリミジン(化合物20)の合成
【化42】
合成ステップは実施例7のステップ4を参照する。中間体1−27と5−ブロモ−2−シアノピリジンを原料として、化合物8を合成し、白色固体を得た。Yield:68%;mp:82−84°C;
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6):δ 9.91 (br, NH, 1H), 9.04 (d, J = 2.5 Hz, Ar−H, 1H), 8.48 (dd, J = 8.5 Hz, 2.5 Hz, Ar−H, 1H), 7.91 (s, Ar−H, 2H), 7.90 (d, J = 8.5 Hz, Ar−H, 1H), 7.63 (s, Ar−H, 1H), 6.17 (d, J = 8.0 Hz, NH, 1H), 4.08−4.04 (m, CH, 1H), 3.90 (s, CH
3, 3H), 2.97−2.94 (m, CH
2, 1H), 2.73−2.69 (m, CH
2, 1H), 2.61−2.54 (m, CH
2, 2H), 1.82−1.78 (m, CH
2, 1H), 1.68−1.63 (m, CH
2, 1H), 1.61−1.55 (m, CH
2, 1H), 1.48−1.41 (m, CH
2, 1H);
13C NMR (125 MHz, DMSO−d
6):δ 158.86, 157.64, 153.50, 141.28, 141.19, 137.32, 129.24, 129.17, 123.32, 122.36, 118.33, 113.92, 104.44, 50.81, 47.08, 45.98, 38.69, 29.50, 24.13;ESI−MS:m/z = 376 [M+1]
+。
【0063】
調製実施例16、(S)−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
2−(2−シアノピリジン−5−イル)−N
4−(ピペリジン−3−イル)−2,4−ジアミノピリミジン(化合物21)
【化43】
ステップ1、(S)−2−クロロ−5−ブロモ−N−(N−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−3−イル)−4−アミノピリミジン(中間体1−28)の合成
【化44】
合成ステップは実施例1のステップ1を参照する。化合物1−2と類似の合成方法によって、原料1−1と(S)−N−tert−ブトキシカルボニル−3−アミノピペリジンを原料として、中間体1−28を合成した。Yield:82%;
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6):δ 8.24 (s, Ar−H, 1H), 7.35 (d, J = 10.0 Hz, NH, 1H), 4.13−4.06 (m, CH, 1H), 3.94−3.91 (m, CH
2, 2H), 2.81−2.75 (m, CH
2, 2H), 1.73−1.69 (m, CH
2, 2H), 1.60−1.49 (m, CH
2, 2H), 1.39 (s, CH
3×3, 9H);ESI−MS:m/z = 391 [M+1]
+。
【0064】
ステップ2、(S)−5−ブロモ−N
4−(N−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−3−イル)−2,4−ジアミノピリミジン(中間体1−29)
【化45】
合成ステップは実施例7のステップ2を参照する。化合物1−6と類似の合成方法によって、中間体1−29を合成した。Yield:75%;
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6):δ 7.82 (s, Ar−H, 1H), 6.24 (s, NH
2, 2H), 5.99 (br, NH, 1H), 3.99 (br, CH, 1H), 3.62−3.57 (m, CH
2, 2H), 3.00 (br, CH
2, 2H), 1.83−1.80 (m, CH
2, 1H), 1.68−1.63 (m, CH
2, 2H), 1.41−1.37 (m, CH
2, 1H), 1.37 (s, CH
3×3, 9H);ESI−MS:m/z = 372 [M+1]
+。
【0065】
ステップ3、(S)−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
4−(N−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−3−イル)−2,4−ジアミノピリミジン(中間体1−30)の合成
【化46】
合成ステップは実施例1のステップ3を参照する。中間体1−29と1−メチル−1H−ピラゾール−4−ボロン酸ピナコールエステルを原料として、中間体1−30を合成した。Yield:78%;
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6):δ 7.75 (s, Ar−H, 1H), 7.62 (s, Ar−H, 1H), 7.47 (s, Ar−H, 1H), 5.98 (s, NH
2, 2H), 5.49 (br, NH, 1H), 4.05−3.99 (br, CH, 1H), 3.71−3.43 (m, CH
2, 2H), 3.03 (br, CH
2, 2H), 1.81−1.78 (m, CH
2, 1H), 1.59−1.56 (m, CH
2, 2H), 1.42−1.33 (m, CH
2, 1H), 1.33 (s, CH
3×3, 9H);ESI−MS:m/z = 374 [M+1]
+。
【0066】
ステップ4、(S)−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
2−(2−シアノピリジン−5−イル)−N
4−(ピペリジン−3−イル)−2,4−ジアミノピリミジン(化合物21)の合成
【化47】
合成ステップは実施例7のステップ4を参照する。中間体1−30と5−ブロモ−2−シアノピリジンを原料として、化合物21を合成し、白色固体を得た。Yield:63%;mp:206−208°C;
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6):δ 9.92 (br, NH, 1H), 9.05 (d, J = 2.5 Hz, Ar−H, 1H), 8.49 (dd, J = 8.5 Hz, 2.5 Hz, Ar−H, 1H), 7.92 (s, Ar−H, 2H), 7.90 (d, J = 9.0 Hz, Ar−H, 1H), 7.63 (s, Ar−H, 1H), 6.17 (d, J = 8.0 Hz, NH, 1H), 4.09−4.06 (m, CH, 1H), 3.90 (s, CH
3, 3H), 2.98−2.95 (m, CH
2, 1H), 2.74−2.71 (m, CH
2, 1H), 2.62−2.56 (m, CH
2, 2H), 1.83−1.79 (m, CH
2, 1H), 1.69−1.64 (m, CH
2, 1H), 1.61−1.58 (m, CH
2, 1H), 1.48−1.42 (m, CH
2, 1H);
13C NMR (125 MHz, DMSO−d
6):δ 158.86, 157.64, 153.50, 141.28, 141.19, 137.32, 129.24, 129.17, 123.32, 122.36, 118.33, 113.92, 104.44, 50.81, 47.08, 45.98, 38.69, 29.50, 24.13;ESI−MS:m/z = 376 [M+1]
+。
【0067】
調製実施例17、(R)−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−(2−シアノピリジン−5−イル)−4−(3−アミノピペリジン−1−イル)−2−アミノピリミジン(化合物22)
【化48】
ステップ1、(R)−2−クロロ−5−ブロモ−4−(3−tert−ブトキシカルボニルアミノピペリジン−1−イル)ピリミジン(中間体1−31)の合成
【化49】
【0068】
合成ステップは実施例1のステップ1を参照する。化合物1−2と類似の合成方法によって、原料1−1と(R)−(3−tert−ブトキシカルボニルアミノ)ピペリジンを原料として、中間体1−31を合成した。Yield:81%;
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6):δ 8.01 (s, Ar−H, 1H), 3.60−2.56 (m, CH, 1H), 3.31−3.06 (m, CH
2, 2H), 2.98−2.94 (m, CH
2, 2H), 1.85−1.60 (m, CH
2, 2H), 1.53−1.43 (m, CH
2, 2H), 1.38 (s, CH
3×3, 9H);ESI−MS:m/z = 391 [M+1]
+。
【0069】
ステップ2、(R)−5−ブロモ−4−(3−tert−ブトキシカルボニルアミノピペリジン−1−イル)−2−アミノピリミジン(中間体1−32)
【化50】
合成ステップは実施例7のステップ2を参照する。化合物1−6と類似の合成方法によって、中間体1−32を合成した。Yield:72%;mp:87−89°C;
1H NMR (500 MHz, CDCl
3):δ 7.97 (s, Ar−H, 1H), 6.89 (d, J = 8.0 Hz, NH, 1H), 6.49 (s, NH
2, 2H), 3.95−3.88 (m, CH
2, 2H), 2.77−2.67 (m, CH
2, 2H), 1.87−1.84 (m, CH, 1H), 1.76−1.73 (m, CH
2, 1H), 1.61−1.52 (m, CH
2, 1H), 1.39 (s, CH
3×3, 9H), 1.38−1.34 (m, CH
2, 2H);ESI−MS:m/z = 372 [M+1]
+。
【0070】
ステップ3、(R)−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(3−tert−ブトキシカルボニルアミノピペリジン−1−イル)−2−アミノピリミジン(中間体1−33)の合成
【化51】
合成ステップは実施例1のステップ3を参照する。中間体1−32と1−メチル−1H−ピラゾール−4−ボロン酸ピナコールエステルを原料として、中間体1−33を合成した。Yield:68%;
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6):δ 7.75 (s, Ar−H, 1H), 7.62 (s, Ar−H, 1H), 7.56 (s, Ar−H, 1H), 6.93 (d, J = 8.0 Hz, NH, 1H), 3.88 (s, CH
3, 3H), 3.64−3.61 (m, CH
2, 1H), 3.44−3.41 (m, CH, 1H), 2.71−2.69 (m, CH
2, 1H), 2.62−2.60 (m, CH
2, 1H), 1.81−1.79 (m, CH
2, 1H), 1.63−1.61 (m, CH
2, 1H), 1.57−1.54 (m, CH
2, 1H), 1.39 (s, CH
3×3, 9H), 1.32−1.21 (m, CH
2, 2H);ESI−MS:m/z = 374 [M+1]
+。
【0071】
ステップ4、(R)−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N−(2−シアノピリジン−5−イル)−4−(3−アミノピペリジン−1−イル)−2−アミノピリミジン(化合物22)の合成
【化52】
合成ステップは実施例7のステップ4を参照する。中間体1−33と5−ブロモ−2−シアノピリジンを原料として、化合物22を合成し、白色固体を得た。Yield:60%;mp:182−184°C;
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6):δ 10.10 (br, NH, 1H), 9.04 (d, J = 2.5 Hz, Ar−H, 1H), 8.46 (dd, J = 9.0 Hz, 2.5 Hz, Ar−H, 1H), 8.12 (s, Ar−H, 1H), 7.93−7.91 (m, Ar−H, 2H), 7.64 (s, Ar−H, 1H), 3.88 (s, CH
3, 3H), 3.79−3.76 (m, CH
2, 1H), 3.67−3.65 (m, CH
2, 1H), 2.74−2.70 (m, CH
2, 2H), 1.87−1.82 (m, CH
2, 1H), 1.64−1.60 (m, CH
2, 2H), 1.51−1.43 (m, CH
2, 1H), 1.20−1.13 (m, CH
2, 1H);ESI−MS:m/z = 376 [M+1]
+。
【0072】
調製実施例18、5−(3−フルオロフェニル)−N
2−(2−シアノピリミジン−5−イル)−N
4−(2−モルホリンエチル)−2,4−ジアミノピリミジン(化合物23)
【化53】
ステップ1、5−(3−フルオロフェニル)−N
2−(2−シアノピリミジン−5−イル)−N
4−(2−モルホリンエチル)−2,4−ジアミノピリミジン(化合物23)の合成
【化54】
合成ステップは実施例7のステップ4を参照する。中間体1−16と5−ブロモ−2−シアノピリミジンを原料として、化合物23を合成し、白色固体を得た。Yield:82%;mp:214−216°C;
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6):δ 10.19 (s, NH, 1H), 9.36 (s, Ar−H, 2H), 7.94 (s, Ar−H, 1H), 7.57 (dd, J = 14.5 Hz, 8.0 Hz, Ar−H, 1H), 7.32−7.23 (m, Ar−H, 3H), 6.76 (t, J = 5.0 Hz, NH, 1H), 3.56 (t, J = 4.5 Hz, CH
2×2, 4H), 3.52 (dd, J = 12.0 Hz, 6.0 Hz, CH
2, 2H), 2.55 (t, J = 6.5 Hz, CH
2, 2H), 2.41 (br, CH
2×2, 4H);ESI−MS:m/z = 421 [M+1]
+。
【0073】
調製実施例19、5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
2−(2−シアノピリミジン−5−イル)−N
4−(2−モルホリンエチル)−2,4−ジアミノピリミジン(化合物24)
【化55】
ステップ1、5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
2−(2−シアノピリミジン−5−イル)−N
4−(2−モルホリンエチル)−2,4−ジアミノピリミジン(化合物24)の合成
【化56】
合成ステップは実施例7のステップ4を参照する。中間体1−17と5−ブロモ−2−シアノピリミジンを原料として、化合物24を合成し、白色固体を得た。Yield:80%;mp:170−172 °C;
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6):δ 10.10 (s, NH, 1H), 9.34 (s, Ar−H, 2H), 7.95 (s, Ar−H, 1H), 7.92 (s, Ar−H, 1H), 7.64 (s, Ar−H, 1H), 6.64 (t, J = 5.5 Hz, NH, 1H), 3.90 (s, CH
3, 3H), 3.58 (t, J = 4.5 Hz, CH
2×2, 4H), 3.54 (dd, J = 12.5 Hz, 5.5 Hz, CH
2, 2H), 2.56 (t, J = 6.5 Hz, CH
2, 2H), 2.43 (br, CH
2×2, 4H);
13C NMR (125 MHz, DMSO−d
6):δ 159.54, 157.13, 153.15, 145.76, 138.76, 137.42, 133.96, 129.15, 116.71, 113.74, 104.93, 66.31, 56.24, 53.07, 38.68, 37.45;ESI−MS:m/z = 407 [M+1]
+。
【0074】
調製実施例20、5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
2−(ピリダジン−5−イル)−N
4−(ピペリジン−4−イル)−2,4−ジアミノピリミジン(化合物25)
【化57】
【0075】
ステップ1、5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
2−(ピリダジン−5−イル)−N
4−(ピペリジン−4−イル)−2,4−ジアミノピリミジン(化合物25)の合成
【化58】
合成ステップは実施例7のステップ4を参照する。中間体1−20と5−ブロモピリダジンを原料として、化合物25を合成し、白色固体を得た。Yield:40%;
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6):δ 10.05 (s, NH, 1H), 9.26 (d, J = 9.0 Hz, Ar−H, 1H), 9.18 (s, Ar−H, 1H), 8.20 (s, Ar−H, 1H), 7.96 (s, Ar−H, 1H), 7.95 (s, Ar−H, 1H), 7.06 (d, J = 9.0 Hz, Ar−H, 1H), 6.98 (d, J = 7.5 Hz, NH, 1H), 3.91 (s, CH
3, 3H), 3.60 (t, J = 4.5 Hz, CH
2×2, 4H), 3.56 (dd, J = 12.5 Hz, 5.5 Hz, CH
2, 2H), 2.58 (t, J = 6.5 Hz, CH
2, 2H), 2.45 (br, CH
2×2, 4H);ESI−MS:m/z = 352 [M+1]
+。
【0076】
調製実施例21、5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
2−(3−シアノピリジン−6−イル)−N
4−(ピペリジン−4−イル)−2,4−ジアミノピリミジン(化合物26)
【化59】
ステップ1、5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
2−(ピリダジン−5−イル)−N
4−(ピペリジン−4−イル)−2,4−ジアミノピリミジン(化合物26)の合成
【0077】
【化60】
合成ステップは実施例7のステップ4を参照する。中間体1−20と6−ブロモ−3−シアノピリジンを原料として、化合物26を合成し、白色固体を得た。Yield:57%;
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6):δ 10.12 (s, NH, 1H), 8.74 (s, Ar−H, 1H), 8.22 (d, J = 9.0 Hz, Ar−H, 1H), 8.20 (s, Ar−H, 1H), 7.96 (s, Ar−H, 1H), 7.95 (s, Ar−H, 1H), 7.06 (d, J = 9.0 Hz, Ar−H, 1H), 6.65 (d, J = 7.0 Hz, NH, 1H), 4.18−4.09 (m, CH, 1H), 3.92 (s, CH
3, 3H), 3.36 (br, CH
2, 2H), 3.09−2.99 (m, CH
2, 2H), 2.11−2.08 (m, CH
2, 2H), 1.92−1.85 (m, CH
2, 2H);ESI−MS:m/z =376 [M+1]
+。
【0078】
調製実施例22、5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
2−(2−シアノピラジン−5−イル)−N
4−(ピペリジン−4−イル)−2,4−ジアミノピリミジン(化合物27)
【化61】
【0079】
ステップ1、5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
2−(2−シアノピラジン−5−イル)−N
4−(ピペリジン−4−イル)−2,4−ジアミノピリミジン(化合物27)の合成
【化62】
【0080】
合成ステップは実施例7のステップ4を参照する。中間体1−20と5−ブロモ−2−シアノピリミジンを原料として、化合物27を合成し、白色固体を得た。Yield:42%;
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6):δ 10.28 (s, NH, 1H), 8.36 (s, Ar−H, 1H), 8.28 (s, Ar−H, 1H), 8.20 (s, Ar−H, 1H), 7.96 (s, Ar−H, 1H), 795 (s, Ar−H, 1H), 6.56 (d, J = 7.0 Hz, NH, 1H), 4.17−4.10 (m, CH, 1H), 3.92 (s, CH
3, 3H), 3.35 (br, CH
2, 2H), 3.05−2.98 (m, CH
2, 2H), 2.09−2.07 (m, CH
2, 2H), 1.93−1.85 (m, CH
2, 2H);ESI−MS:m/z =377 [M+1]
+。
【0081】
調製実施例23、5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−N
2−(2−シアノピラジン−5−イル)−N
4−(ピペリジン−4−イル)−2,4−ジアミノピリミジン(化合物28)
【化63】
【0082】
ステップ1、リチウム(4−メチルチアゾール−2−イル)ボラートトリイソプロピルエステル(中間体1−35)の合成
【化64】
窒素雰囲気下で、4−メチルチアゾール(1 g, 10.09 mmol)、トリイソプロピルボレート(2.35 mL, 10.09 mmol)を無水トルエンとTHFの混合溶液中に溶解した。−78℃に冷却し、約85分間をかけてn−ブチルリチウム(3.83 mL,2.5 mol/L,9.58 mmol)をゆっくり滴下し、135分間撹拌した。0℃にゆっくり温め(約1.5時間)、イソプロパノール(2.84 mL)を添加し、一晩撹拌した。減圧下で溶媒を回収した後、無水アセトン(17 mL)を添加し、減圧下で均質になるまで回転蒸発した後、室温まで冷却した。窒素雰囲気下で、吸引ろ過後、55℃のアセトニトリルで洗浄し、真空乾燥し、白色固体を得た。精製せずに、直接に次の反応を実施した。
【0083】
ステップ2、5−ブロモ−N
2−(2−シアノピリジン−5−イル)−N
4−(N−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イル)−2,4−ジアミノピリミジン(中間体1−36)の合成
【化65】
【0084】
窒素雰囲気下で、化合物1−18(367 mg, 0.986 mmol)、5−ブロモ−2−シアノピリジン(180 mg, 0.986 mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(9 mg, 0.00986 mmol)、4,5−ビスジフェニルホスフィノ−9,9−ジメチルオキサゼアピン(15 mg, 0.026 mmol)、炭酸セシウム(450 mg, 1.38 mmol)の混合物中に無水ジオキサン(6 mL)を添加し、一晩還流攪拌した。吸引ろ過後、減圧下で溶媒を回収し、残留物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した後、溶離液としてCH
2Cl
2:EtOH(30:1)を用いて白色固体を得た。Yield:77%;1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6):δ 10.06 (s, NH, 1H), 8.95 (d, J = 2.5 Hz, Ar−H, 1H), 8.42 (dd, J = 9.0 Hz, 2.5 Hz, Ar−H, 1H), 8.16 (s, Ar−H, 1H), 7.97 (d, J = 9.0 Hz, Ar−H, 1H), 6.91 (d, J = 8.0 Hz, NH, 1H), 4.17−4.09 (m, CH, 1H), 4.03 (br, CH
2, 2H), 2.83 (br, CH
2, 2H), 1.85−1.82 (m, CH
2, 2H), 1.61−1.52 (m, CH
2, 2H), 1.43 (s, CH
3×3, 9H);ESI−MS:m/z = 474 [M+1]
+。
【0085】
ステップ3、5−ブロモ−N
2−(2−シアノピリジン−5−イル)−N
4−(ピペリジン−4−イル)−2,4−ジアミノピリミジン(化合物28)の合成
【化66】
化合物1−36(123 mg, 0.26 mmol)をジクロロメタン(3 mL)に溶解した。氷浴下で、トリフルオロ酢酸(3 mL)を滴下し、30分間撹拌した。室温で4.5時間撹拌し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液でpHを9に中和した。酢酸エチル(40 mL)を添加し、飽和塩化ナトリウムで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で溶媒を回収して残留物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した後、溶離液としてCH
2Cl
2/EtOH(NH
3)(100 : 3)を用いて、白色固体を得た。Yield:79%;mp:228−230°C;
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6):δ 10.01 (br, NH, 1H), 9.02 (d, J = 2.5 Hz, Ar−H, 1H), 8.37 (dd, J = 8.5 Hz, 2.5 Hz, Ar−H, 1H), 8.14 (s, Ar−H, 1H), 7.91 (d, J = 8.5 Hz, Ar−H, 1H), 6.78 (d, J = 8.0 Hz, NH, 1H), 4.03−3.95 (m, CH, 1H), 3.00−2.98 (m, CH
2, 2H), 2.58−2.53 (m, CH
2, 2H), 1.80−1.78 (m, CH
2, 2H), 1.57−1.49 (m, CH
2, 2H);ESI−MS:m/z = 374 [M+1]
+。
【0086】
調製実施例24、5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−N
2−(2−シアノピリジン−5−イル)−N
4−(ピペリジン−4−イル)−2,4−ジアミノピリミジン(化合物29)
【化67】
【0087】
ステップ1、5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−N
2−(2−シアノピリジン−5−イル)−N
4−(N−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イル)−2,4−ジアミノピリミジン(中間体1−37)の合成
【化68】
【0088】
窒素雰囲気下で、化合物1−36(100 mg, 0.211 mmol)、1−35(124 mg, 0.422 mmol),Pd(dppf)Cl
2(7.7 mg, 0.011 mmol),CuCl(2.1 mg, 0.021 mmol),ZnCl
2(28.8mg, 0.211 mmol),Cs
2CO
3(137.5 mg, 0.422 mmol)の混合物中に無水DMF(10 mL)を添加し、100℃に加熱し、一晩撹拌した。吸引ろ過後、減圧下で溶媒を回収し、残留物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した後、溶離液としてCH
2Cl
2:EtOH(30:1)を用いて白色固体を得た。Yield:45%;mp:208−210°C;
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6):δ 10.33 (s, NH, 1H), 9.65 (d, J = 7.5 Hz, NH, 1H), 9.03 (d, J = 2.5 Hz, Ar−H, 1H), 8.59 (s, Ar−H, 1H), 8.51 (dd, J = 8.5 Hz, 2.5 Hz, Ar−H, 1H), 8.00 (d, J = 8.5 Hz, Ar−H, 1H), 7.24 (s, Ar−H, 1H), 4.26−4.19 (m, CH, 1H), 3.86−3.83 (m, CH
2, 2H), 3.18−3.10 (m, CH
2, 2H), 2.42 (s, CH
3, 3H), 2.06−2.03 (m, CH
2, 2H), 1.53−1.45 (m, CH
2, 2H), 1.42 (s, CH
3×3, 9H);ESI−MS:m/z = 493 [M+1]
+。
【0089】
ステップ2、5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−N
2−(2−シアノピリジン−5−イル)−N
4−(ピペリジン−4−イル)−2,4−ジアミノピリミジン(化合物29)の合成
【化69】
【0090】
合成ステップは実施例23のステップ3を参照する。黄色固体の化合物29を得た。Yield:77%;mp:> 250°C;
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6):δ 10.29 (br, NH, 1H), 9.63 (d, J = 7.0 Hz, NH, 1H), 9.09 (d, J = 2.5 Hz, Ar−H, 1H), 8.57 (s, Ar−H, 1H), 8.45 (dd, J = 9.0 Hz, 2.5 Hz, Ar−H, 1H), 7.95 (d, J = 8.5 Hz, Ar−H, 1H), 7.23 (s, Ar−H, 1H), 4.15−4.10 (m, CH, 1H), 3.00−2.96 (m, CH
2, 2H), 2.70−2.65 (m, CH
2, 2H), 2.42 (s, CH
3, 3H), 2.01−1.98 (m, CH
2, 2H), 1.48−1.40 (m, CH
2, 2H);
13C NMR(125 MHz, DMSO−d
6):δ 163.97, 158.33, 156.83, 155.37, 151.03, 141.67, 140.62, 129.25, 124.25, 123.37, 118.19, 111.59, 103.55, 47.75, 44.42, 32.57, 16.64;ESI−MS:m/z = 393 [M+1]
+。
【0091】
調製実施例25、5−ブロモ−N−(2−シアノピリジン−5−イル)−2−アミノピリミジン(化合物30)
【化70】
【0092】
ステップ1、5−ブロモ−N−(2−シアノピリジン−5−イル)−2−アミノピリミジン(化合物30)の合成
【化71】
合成ステップは実施例7のステップ4を参照する。原料1−38と5−ブロモ−2−シアノピリミジンを原料として、化合物30を合成し、白色固体を得た。Yield:70%;
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6):δ 10.64 (s, NH, 1H), 8.98 (s, Ar−H, 1H), 8.76 (s, Ar−H, 2H), 8.43 (d, J = 11.0 Hz, Ar−H, 1H), 7.98 (d, J = 10.5 Hz, Ar−H, 1H);ESI−MS:m/z = 276 [M+1]
+。
【0093】
調製実施例26、5−(2−アミノフェニル)−N−(2−シアノピリジン−5−イル)−2−アミノピリミジン(化合物31)
【化72】
【0094】
ステップ1、5−(2−アミノフェニル)−N−(2−シアノピリジン−5−イル)−2−アミノピリミジン(化合物31)の合成
【化73】
【0095】
合成ステップは実施例1のステップ3を参照する。化合物30と2−アミノフェニルボロン酸ピナコールエステルを原料として、化合物31を合成し、白色固体を得た。Yield:70%;mp: 193−195°C;
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6):δ 10.54 (s, NH, 1H), 9.06 (d, J = 3.0 Hz, Ar−H, 1H), 8.64 (s, Ar−H, 2H), 8.57 (dd, J = 10.5 Hz, 3.0 Hz, Ar−H, 1H), 7.97 (d, J = 11.0 Hz, Ar−H, 1H), 7.11 (t, J = 10.5 Hz, Ar−H, 1H), 7.05 (d, J = 9.0 Hz, Ar−H, 1H), 6.78 (d, J = 10.0 Hz, Ar−H, 1H), 6.67 (t, J = 9.5 Hz, Ar−H, 1H), 5.04 (br, NH
2, 2H);ESI−MS:m/z = 289 [M+1]
+。
【0096】
調製実施例27、5−(2−(ピペリジン−4−イル)アミノフェニル)−N−(2−シアノピリジン−5−イル)−2−アミノピリミジン(化合物32)
【化74】
【0097】
ステップ1、5−(2−(ピペリジン−4−イル)アミノフェニル)−N−(2−シアノピリジン−5−イル)−2−アミノピリミジン(化合物32)の合成
【化75】
【0098】
化合物31(175 mg, 0.607 mmol)、N−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリドン(145 mg, 0.728 mmol)を無水CH
2Cl
2(4.8 mL)中に溶解した。酢酸(0.056 mL)を添加し、何回に分けてトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(579 mg, 2.73 mmol)を添加し、室温で3時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム溶液を添加して反応を停止させ、酢酸エチル(30 mL)を添加し、飽和NaCl溶液(30 mL)で洗浄し、有機層を分離し、無水Na
2SO
4で乾燥した。濾過した後、減圧下で溶媒を回収した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した後、溶離液として石油エーテル/アセトン(3:1)を用い、トリフルオロ酢酸でBoc保護基を脱離させ、白色固体を得た。Yield:69%;mp: 213−215°C;
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6):δ 10.54 (br, NH, 1H), 9.05 (d, J = 3.0 Hz, Ar−H, 1H), 8.60 (s, Ar−H, 2H), 8.58 (dd, J = 11.0 Hz, 3.0 Hz, Ar−H, 1H), 7.97 (d, J = 11.0 Hz, Ar−H, 1H), 7.21 (t, J = 9.0 Hz, Ar−H, 1H), 7.04 (dd, J = 9.0 Hz, 2.0 Hz, Ar−H, 1H), 6.77 (d, J = 10.5 Hz, Ar−H, 1H), 6.69 (t, J = 9.0 Hz, Ar−H, 1H), 4.65 (d, J = 10.0 Hz, NH), 3.31−3.27 (m, CH, 1H), 2.92−2.89 (m, CH
2, 2H), 2.56−2.49 (m, CH
2, 2H), 1.83−1.80 (m, CH
2, 2H), 1.30−1.20 (m, CH
2, 2H);ESI−MS:m/z = 372 [M+1]
+。
【0099】
調製実施例28、5−(2−(ピペリジン−4−メチル)アミノフェニル)−N−(2−シアノピリジン−5−イル)−2−アミノピリミジン(化合物33)
【化76】
【0100】
ステップ1、5−(2−(ピペリジン−4−メチル)アミノフェニル)−N−(2−シアノピリジン−5−イル)−2−アミノピリミジン(化合物33)の合成
【化77】
【0101】
合成ステップは実施例28のステップ1を参照する。化合物31とN−tert−ブトキシカルボニルピペリジンホルムアルデヒドを原料として、化合物32を合成し、黄色の油状物を得た。Yield:69%;
1H NMR (500 MHz, DMSO−d
6):δ 10.57 (br, NH, 1H), 9.05 (d, J = 3.0 Hz, Ar−H, 1H), 8.60 (s, Ar−H, 2H), 8.58 (dd, J = 11.0 Hz, 3.0 Hz, Ar−H, 1H), 7.98 (d, J = 11.0 Hz, Ar−H, 1H), 7.20 (t, J = 9.0 Hz, Ar−H, 1H), 7.04 (dd, J = 9.0 Hz, 2.0 Hz, Ar−H, 1H), 6.77 (d, J = 10.5 Hz, Ar−H, 1H), 6.69 (t, J = 9.0 Hz, Ar−H, 1H), 4.53 (t, J = 10.0 Hz, NH), 3.74−3.72 (m, CH
2, 2H), 2.72 (t, J = 6.0 Hz, CH
2, 2H), 2.47−2.42 (m, CH
2, 2H), 1.59−1.52 (m, CH, 1H), 1.49−1.46 (m, CH
2, 2H), 1.02−0.94 (m, CH
2, 2H);ESI−MS:m/z = 386 [M+1]
+。
【0102】
調製実施例29、化合物34〜36の調製
【化78】
【0103】
ステップ1、中間体1−40〜1−42の合成
合成ステップは実施例1のステップ1を参照する。化合物1−2と類似の合成方法によって、原料1−39と相応するアミノピペリジンを原料として、中間体1−40〜1−42を合成した。質量分析データは、LC−MS:m/z = 395 [M+1]
+;LC−MS:m/z = 381 [M+1]
+;LC−MS:m/z = 381 [M+1]
+である。
【0104】
ステップ2、中間体1−43〜1−45の合成
中間体1−40〜1−42(1.23 mmol)をそれぞれシーリングチューブに入れ、アンモニア(10 mL)、N−メチルピロリドン(10 mL)を添加し、120℃で24時間撹拌した。室温に冷却した後、減圧下で溶媒を回収し、残留物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した後、溶離液としてPE:EtOAc(2:1)を用いて白色固体を得た。質量分析データは、それぞれLC−MS:m/z = 376 [M+1]
+;LC−MS:m/z = 362 [M+1]
+;LC−MS:m/z = 362 [M+1]
+である。
【0105】
ステップ3、化合物34〜36の合成
合成ステップは実施例7のステップ4を参照する。1−43〜1−45のそれぞれと5−ブロモ−2−シアノピリジンを原料として、化合物34−36を合成し、白色固体を得た。質量分析データは、それぞれLC−MS:m/z = 378[M+1]
+;LC−MS:m/z = 364 [M+1]
+;LC−MS:m/z = 364 [M+1]
+である。
【0106】
中間体1−19〜1−24と化合物14−19の核磁気及び質量分析データを表1−1、1−2に示す。
【表1-1】
【0108】
<本発明に開示されている化合物のChk1阻害効果について>
スタウロスポリン(Staurosporine)を陽性対照として、 ADP−Gloアッセイキットを用いてChk1酵素阻害活性(IC
50)を評価した。化合物は、Chk1プロテインキナーゼに作用し、そのリン酸化基質Cdc25Cを阻害し、リン酸化過程ではATPを消費する必要がある。反応が完了された後、ADP−Glo
TM Reagentによって残りのATPを消費した。反応過程中で生成されたADPは、ADP−Glo Detection ReagentによってATPに変換される。ATPは、Ultra−Glo
TMルシフェラーゼ触媒反応の基質として機能し、光シグナルを生成する。試験化合物をDMSO中に溶解して10mMのストック溶液を作製し、試験のために特定の比率で12個の異なる濃度に希釈した。384ウェルプレートで、各ウェルに1μLの試験化合物及び2μLの2.5X Chk1キナーゼを添加した。対照群には、2μLの1X緩衝液を添加した。室温で10分間インキュベートし、2μLの2.5X基質を添加した。37℃で1時間インキュベートし、5μLのADP−Glo
TM Reagentを添加し、反応を停止させ、37℃で1時間インキュベートした。ADP−Glo Detection Reagent 10μLを添加し、37℃で30分間インキュベートした。各試料について3つの平行なウェルを設定し、ルミネセンス(luminescence)蛍光マイクロプレートリーダーを使用して吸光度を測定し、GraphPad Prism 5ソフトウェアを使用してデータを処理し、IC
50値を計算した。
【0109】
<本発明に開示されている化合物のChk1キナーゼに対する阻害活性について>
表2は化合物のChk1キナーゼに対するIC
50(μM)を示したものである。
【表2】
表のデータから分かるように、ほとんどの化合物はChk1プロテインキナーゼの効率的な阻害剤であり、3個化合物のChk1阻害活性が陽性化合物スタウロスポリンに匹敵する。従って、本発明におけるChk1阻害剤として使用可能な2−置換ピリミジン系誘導体は広い抗腫瘍用途の見込みを有する。
【0110】
<本発明に開示されている化合物の様々な腫瘍細胞に対する増殖阻害活性について>
細胞株:ヒト多発性骨髄腫細胞RPMI 8226、ヒトマントル細胞リンパ腫細胞Mino、Jeko−1、ヒトリンパ腫細胞Romas、ヒト急性単球性白血病細胞MV−4−11、ヒト乳癌細胞MCF−7、ヒト肺癌細胞A549、ヒト前立腺癌細胞LnCAP、ヒト胃癌細胞BGC−823、ヒト結腸癌細胞HCT116、Colo205、ヒト卵巣癌細胞OVCAR−8試験方法:MTS方法によって、化合物の異なる腫瘍細胞株に対するインビトロ増殖阻害活性(IC
50)を測定した。
対数増殖期の細胞をトリプシン消化し、計数し、1×10
4細胞/ウェルの密度で96ウェルプレートに1ウェル当たり100μLで播種した。5%のCO
2を含有する37℃のインキュベーターで一晩培養し、各化合物を6つの濃度勾配に設定し、各濃度を3組の複製ウェルに設定して添加後、72時間培養し、20μLのMTSを添加した。37℃で2時間インキュベートした後、SpectraMAX 340マイクロプレートリーダーを使用して490nm(L1)での吸光度を測定した。参照波長は690nm(L2)である。阻害剤の異なる濃度に対する(L1−L2)値をプロットし、式に当てはめて、半阻害濃度のIC
50を得た。
【0111】
表3は各腫瘍細胞株における化合物の増殖抑制効果について示したものである。
【表3-1】
【表3-2】
a IC
50: 3回の試験平均値
【0112】
<本発明に開示されている化合物と他の薬物とを組み合わせた活性について>
MV4−11細胞を5000/ウェルで96ウェルプレートに播種した。組み合わせて使用する場合、2種類の薬剤のIC
50の比率に応じて薬物の割合を決定する。各薬物の濃度選択範囲は、IC
20〜IC
80(またはIC
50の1/8、1/4、1/2、1、2及び4)である。72時間後、MTS試薬を添加して細胞生存率を検出し、薬剤を添加していない組を100%として阻害率Faを計算した。Chou−Talalay法を用いた分析のために、阻害率Fa及び対応する薬物濃度をCompuSynソフトウェアに入力し、単一濃度の薬物の組み合わせ使用におけるCI値及びFa−CI曲線を求めた。CI(combination index、組み合わせ指数)の計算式は、CI = DA / ICX,A + DB / ICX,B(A、Bは2つの異なる薬物を表す、ICX,A及びICX,Bは、2つの薬物を単独で使用した場合に成長阻害率がXに達した時の薬物濃度である、DA及びDBは、2つの薬物を組み合わせた場合に成長阻害率がXに達した時の2つの薬物の濃度である)である。結果を
図1に示した。図中:CHK1阻害剤(35);Stat5阻害剤ピモジドPimozide(PMZ); FLT3 阻害剤TCS359(TCS)、 Akt阻害剤Hu7151(Hu); CI =組み合わせ指数であって、ソリアーノ(Soliano)などの判断方法によれば、0.9≦CI≦1.1は重ね合わせ効果であり、0.8≦CI <0.9は低相乗効果であり、0.6≦CI <0.8は中相乗効果であり、0.4≦CI <0.6は高相乗効果であり、0.2≦である。 CI <0.4は強相乗効果である。