(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6954578
(24)【登録日】2021年10月4日
(45)【発行日】2021年10月27日
(54)【発明の名称】オーディオコンポーネントおよびモバイル端末
(51)【国際特許分類】
H04R 1/02 20060101AFI20211018BHJP
H01R 12/72 20110101ALI20211018BHJP
H04M 1/02 20060101ALI20211018BHJP
H04R 1/34 20060101ALI20211018BHJP
H05K 9/00 20060101ALI20211018BHJP
【FI】
H04R1/02 102Z
H01R12/72
H04M1/02 C
H04R1/34 310
H05K9/00 A
【請求項の数】11
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2020-517360(P2020-517360)
(86)(22)【出願日】2018年1月26日
(65)【公表番号】特表2020-537844(P2020-537844A)
(43)【公表日】2020年12月24日
(86)【国際出願番号】CN2018074273
(87)【国際公開番号】WO2019061972
(87)【国際公開日】20190404
【審査請求日】2020年4月20日
(31)【優先権主張番号】201710911577.1
(32)【優先日】2017年9月29日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521218881
【氏名又は名称】オナー デバイス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】ワン、ビン
(72)【発明者】
【氏名】チェン、ミンジュン
(72)【発明者】
【氏名】チュウ、シン
【審査官】
西村 純
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2013/0070947(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2015/0086064(US,A1)
【文献】
中国特許出願公開第106990812(CN,A)
【文献】
米国特許出願公開第2017/0214986(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04R 1/00−31/00
H01R 12/72−12/73
H04M 1/02− 1/23
H04R 1/34− 1/38
H05K 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体、スピーカ、およびコネクタを備えるオーディオコンポーネントであって、
前記筐体は、容器および前記容器に接続される接続孔を有し、前記スピーカと前記コネクタとの両方は前記容器に収容され、前記コネクタのプラグポートが、前記接続孔を用いて前記筐体の外部に接続され、前記スピーカと前記プラグポートとの間に接続される導音チャネルが前記容器に形成され、前記導音チャネルは、前記スピーカにより放出される音声を前記プラグポートに伝搬するように構成され、
前記筐体は、共に結合される第1の筐体部と第2の筐体部とを有し、前記容器は前記第1の筐体部と前記第2の筐体部との間に形成され、
当接突出部が、前記容器と向き合う前記第2の筐体部の内側側面に配置され、前記スピーカが、前記容器と向き合う前記第1の筐体部の内側側面と前記当接突出部との間に位置付けられ、前記導音チャネルの第1の部分であって、前記スピーカと前記第2の筐体部の前記内側側面との間の第1の部分を形成し、
制限突出部が、前記第1の筐体部の前記内側側面に配置され、配置スペースが前記制限突出部により囲まれ、前記当接突出部から離れている前記スピーカの端部が、前記配置スペースに位置付けられる、
オーディオコンポーネント。
【請求項2】
前記コネクタはシールド筐体を有し、前記プラグポートは前記シールド筐体に形成され、貫通孔が前記シールド筐体に配置され、前記貫通孔は、前記導音チャネルと前記プラグポートとを接続するように構成される、請求項1に記載のオーディオコンポーネント。
【請求項3】
前記シールド筐体の一端が、前記接続孔から前記筐体の外へ突出し、前記シールド筐体の外側壁が、前記接続孔の孔壁と協働する、請求項2に記載のオーディオコンポーネント。
【請求項4】
前記オーディオコンポーネントは更に回路基板を備え、前記コネクタは前記回路基板に載置され、前記回路基板は前記容器に収容され、前記第2の筐体部に固定され、前記回路基板と前記スピーカとは交互に配置され、前記導音チャネルの第2の部分であって、前記回路基板と前記スピーカとの間の第2の部分を形成する、
請求項1から3のいずれか一項に記載のオーディオコンポーネント。
【請求項5】
前記第1の筐体部の前記内側側面と前記回路基板とは交互に配置され、前記第1の筐体部の前記内側側面と前記コネクタとは交互に配置され、前記導音チャネルの第3の部分であって、前記第1の筐体部の前記内側側面と、前記回路基板および前記コネクタを含む側との間の第3の部分を形成する、
請求項4に記載のオーディオコンポーネント。
【請求項6】
凹形の誘導トラフが前記第1の筐体部の前記内側側面に配置され、前記誘導トラフは前記導音チャネルの前記第3の部分に接続される、
請求項5に記載のオーディオコンポーネント。
【請求項7】
前記誘導トラフは、前記導音チャネルの前記第2の部分と前記コネクタのシールド筐体に配置される貫通孔との間に接続され、前記第1の筐体部の前記内側側面における前記貫通孔の孔壁の正投影は、前記誘導トラフに含まれる、
請求項6に記載のオーディオコンポーネント。
【請求項8】
前記コネクタはUSBコネクタである、請求項1から7のいずれか一項に記載のオーディオコンポーネント。
【請求項9】
筐体、スピーカ、およびコネクタを備えるオーディオコンポーネントであって、
前記筐体は、容器および前記容器に接続される接続孔を有し、前記スピーカと前記コネクタとの両方は前記容器に収容され、前記コネクタのプラグポートが、前記接続孔を用いて前記筐体の外部に接続され、前記スピーカと前記プラグポートとの間に接続される導音チャネルが前記容器に形成され、前記導音チャネルは、前記スピーカにより放出される音声を前記プラグポートに伝搬するように構成され、
前記筐体は、共に結合される第1の筐体部と第2の筐体部とを有し、前記容器は前記第1の筐体部と前記第2の筐体部との間に形成され、
当接突出部が、前記容器と向き合う前記第2の筐体部の内側側面に配置され、前記スピーカが、前記容器と向き合う前記第1の筐体部の内側側面と前記当接突出部との間に位置付けられ、前記導音チャネルの第1の部分であって、前記スピーカと前記第2の筐体部の前記内側側面との間の第1の部分を形成し、
前記オーディオコンポーネントは更に回路基板を備え、前記コネクタは前記回路基板に載置され、前記回路基板は前記容器に収容され、前記第2の筐体部に固定され、前記回路基板と前記スピーカとは交互に配置され、前記導音チャネルの第2の部分であって、前記回路基板と前記スピーカとの間の第2の部分を形成する、
オーディオコンポーネント。
【請求項10】
ハウジングと、請求項1から9のいずれか一項に記載の前記オーディオコンポーネントとを備えるモバイル端末であって、
前記ハウジングは開口を有し、前記開口は前記ハウジングの内部と外部とに接続され、前記オーディオコンポーネントは前記ハウジングの前記内部に載置され、前記筐体の前記接続孔は前記開口に正確に向き合い、前記プラグポートは、前記開口を用いて前記モバイル端末の外部に接続される、
モバイル端末。
【請求項11】
前記モバイル端末は更にプラグコンポーネントを備え、前記プラグコンポーネントはシールドスリーブを有し、導音孔が前記シールドスリーブに配置され、
前記プラグコンポーネントが前記コネクタに電気的に接続される場合、前記シールドスリーブの一部は前記プラグポートに挿入され、前記導音孔は前記プラグポートに接続され、前記導音孔の少なくとも一部は、前記ハウジングの前記外部に位置付けられ、前記スピーカにより放出される音声を前記モバイル端末の前記外部に伝搬する、
請求項10に記載のモバイル端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、電子デバイスの分野、特に、オーディオコンポーネントおよびモバイル端末に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、市場における携帯電話は通常、底部に複数の孔が設けられており、当該複数の孔は、ユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus,USB)孔、スピーカ孔、ヘッドセット孔およびマイク(Microphone)孔などを含む。携帯電話の底部には比較的多い数の孔が設けられているので、外部蒸気および粉塵などがこれらの孔を通って携帯電話の内部に入りやすい。その結果、携帯電話の内部のコンポーネントは、故障または損傷が発生し、携帯電話の寿命が減る。
【発明の概要】
【0003】
本願は、比較的長い寿命を有するオーディオコンポーネントおよびモバイル端末を提供する。
【0004】
第1態様によると、本願は、オーディオコンポーネントを提供する。オーディオコンポーネントは、モバイル端末に適用されてよい。オーディオコンポーネントは、筐体、スピーカ、およびコネクタを含む。筐体は、容器と、容器に接続される接続孔とを含む。容器は、接続孔を用いて筐体の外部に接続される。スピーカとコネクタとの両方は、容器に収容される。コネクタのプラグポートは、接続孔を用いて筐体の外部に接続される。スピーカとプラグポートとの間に接続される導音チャネルは容器内に形成され、当該導音チャネルは、スピーカにより放出される音声をプラグポートに伝搬するように構成される。
【0005】
この実装において、オーディオコンポーネントは、接続孔を用いてコネクタと外側との間の接続関係を実装し、接続孔を用いて、スピーカの音声出力も実装する。コネクタは、スピーカと接続孔とを共有し、これによりオーディオコンポーネントの筐体に配置される必要のある孔の数が減り、言い換えれば、オーディオコンポーネントが適用されているモバイル端末のハウジングに配置される必要のある孔が減り、外部蒸気および粉塵などがオーディオコンポーネントおよびモバイル端末の内部に入るリスクを減らし、これによりオーディオコンポーネントおよびモバイル端末には故障または損傷が発生しにくくなる。従って、オーディオコンポーネントおよびモバイル端末は、より高い信頼性および比較的長い寿命を有する。加えて、接続孔に対応する孔がモバイル端末のハウジングに配置され、これによりコネクタの接続要件とスピーカの音声出力要件とが互換性を有し得る。従って、ハウジングの外観に追加の孔を設けることが回避され得て、これによりモバイル端末の外観が簡潔になる。
【0006】
スピーカとコネクタとの両方が容器に収容されている、言い換えれば、スピーカとコネクタとの両方が筐体の内部に固定されていることが理解され得る。従って、オーディオコンポーネントは統合モジュールに組み立てられ、これによりオーディオコンポーネントはモバイル端末に迅速に組み立てられることで、モバイル端末の組立工程および難易度を減らし得る。
【0007】
一実装において、コネクタはシールド筐体を含む。プラグポートは、シールド筐体内に形成される。貫通孔がシールド筐体に配置され、当該貫通孔は、導音チャネルとプラグポートとを接続するように構成される。コネクタは更に、絶縁体を含む。絶縁体は、トングと密封端部とを含み、トングの一端は密封端部に固定的に接続される。密封端部は、シールド筐体の第1の端部に固定的に接続され、シールド筐体の第1の端部を密封する。密封端部は、外部蒸気および粉塵などがシールド筐体の第1の端部からオーディオコンポーネントに入ることを防止して、オーディオコンポーネントの信頼性を向上させ得る。トングは、プラグポートに収容される。接続ピン(図示せず)はトングに配置され、接続ピンは外部コンポーネントに電気的に接続するように構成され、外部コンポーネントとコネクタの各々とモバイル端末の内部コンポーネントとの間の電気的な接続を実装する。開口が、シールド筐体の第2の端部であって第1の端部に対向する第2の端部に配置され、これによりプラグポートはシールド筐体の外部に接続され得る。
【0008】
シールド筐体は、互いに対向する2つの平板部と、当該2つの平板部間に対応して接続される円弧状の接続部とを含む。貫通孔は、平板部のうちの1つに配置される。別の実装において、貫通孔は2つの平板部に代替的に配置され、プラグポートと導音チャネルとの間の接続面積を増加させることで、オーディオコンポーネントの音声出力品質を改善し得る。
【0009】
一実装において、シールド筐体の一端は、接続孔から筐体の外へ突出し、シールド筐体の外側壁は、接続孔の孔壁と協働する。言い換えれば、シールド筐体の一端は接続孔に挿入され、シールド筐体の一端の一部は筐体の外部に位置付けられ、シールド筐体の他端は容器に収容される。この場合、接続孔の孔壁はシールド筐体を制限する。シールド筐体の端部の一部が筐体の外部に位置付けられているので、外部コンポーネントをプラグポートに挿入するのが便利であり、これによりユーザがオーディオコンポーネントおよびモバイル端末を用いる体験を改善する。加えて、筐体の外へ突出するシールド筐体の一部は、モバイル端末のハウジングの開口と協働し、これによりオーディオコンポーネントはハウジングに固定され得て、プラグポートは開口を用いてハウジングの外部に接続され得る。
【0010】
一実装において、筐体は、共に結合される第1の筐体部と第2の筐体部とを含み、容器は第1の筐体部と第2の筐体部との間に形成される。第2の筐体部に向き合う第1の筐体部の側は、第1の溝を形成する凹形であり、第1の筐体部に向き合う第2の筐体部の側は、第2の溝を形成する凹形である。第1の筐体部と第2の筐体部とが共に結合される場合、第1の溝と第2の溝とは結合され、共同で容器を形成する。
【0011】
第1の筐体部および第2の筐体部は、結合、ねじ締めまたは折り曲げなどによって接続されてよい。密封要素は、第1の筐体部と第2の筐体部との間に挟まれ、密封要素は容器を密封するように構成される。密封要素はリング形状であり、密封要素の形状は、第1の筐体部が第2の筐体部に接続される端面の形状に適応する。
【0012】
筐体は、容器のスピーカを密封し、これによりスピーカの前方と後方のキャビティが短絡になることが防止され、スピーカの性能を十分に発揮し、音声の低周波数と高周波数とを変更し、実際の音声を再現し得る。
【0013】
第1の筐体部と第2の筐体部との両方は、プラスチック材料を用いて、オーディオコンポーネントの重量を減らす。
【0014】
一実装において、当接突出部は、容器に向き合う第2の筐体部の内側側面に配置される。スピーカは、容器と向き合う第1の筐体部の内側側面と当接突出部との間に位置付けられ、導音チャネルの第1の部分であって、スピーカと第2の筐体部の内側側面との間の第1の部分を形成する。当接突出部はスピーカに当接するので、スピーカと第2の筐体部の内側側面との間にはスペースが形成され、これにより導音チャネルの第1の部分が構成され得る。スピーカにより放出される音声は、導音チャネルの第1の部分に入る。
【0015】
当接突出部の中間部はくり抜かれている。この場合、当接突出部は環状形状であり、筐体の重量を減らすことで、オーディオコンポーネントおよびモバイル端末の重量を減らすことに役立つ。
【0016】
一実装において、制限突出部は第1の筐体部の内側側面に配置され、配置スペースは制限突出部により囲まれ、当接突出部から離れているスピーカの端部は配置スペースに位置付けられる。制限突出部はスピーカを制限し、これによりスピーカは容器に固定されることで、振動により発生する損傷のリスクを回避し得る。
【0017】
一実装において、オーディオコンポーネントは更に、回路基板を含む。コネクタは、回路基板に載置される。回路基板は、モバイル端末の主基板であってよい。コネクタは、回路基板を用いてモバイル端末のコンポーネントに電気的に接続される。回路基板は容器に収容され、第2の筐体部に固定される。回路基板とスピーカとは交互に配置され、導音チャネルの第2の部分であって、回路基板とスピーカとの間の第2の部分を形成する。導音チャネルの第2の部分は、導音チャネルの第1の部分に接続されている。回路基板とスピーカとは交互に配置され、これによりオーディオコンポーネントの組み立ても容易になり、組立工程においてコンポーネントに損傷を与えることを回避する。
【0018】
複数の接続ポストが、第2の筐体部の内側側面に凸状に配置される。複数の接続孔が、回路基板に配置される。オーディオコンポーネントは更に、複数の留め具を含む。複数の留め具は、一対一の対応関係にある複数の接続孔を通過し、複数の接続ポストに固定されている。接続孔のうち少なくとも2つは、コネクタの両側面に配置され、コネクタの載置安定性を向上する。
【0019】
一実装において、第1の筐体部の内側側面と回路基板とは交互に配置され、第1の筐体部の内側側面とコネクタとは交互に配置され、導音チャネルの第3の部分であって、第1の筐体部の内側側面と、回路基板およびコネクタを含む側との間の第3の部分を形成する。導音チャネルの第3の部分は、導音チャネルの第2の部分と貫通孔との間に接続される。スピーカにより放出される音声は、導音チャネルの第1の部分、導音チャネルの第2の部分、導音チャネルの第3の部分、および貫通孔を連続的に通過して、プラグポートに入り、音声出力を実装する。
【0020】
一実装において、凹形の誘導トラフは、第1の筐体部の内側側面に配置される。誘導トラフは、導音チャネルの第3の部分に接続される。誘導トラフは、第1の筐体部の一部の領域の厚さを減少させ、導音チャネルのスペース容量を増加させるように配置され、これによりスピーカにより放出される音声の伝搬品質がより良くなる。
【0021】
一実装において、誘導トラフは導音チャネルの第2の部分と貫通孔との間に接続される。第1の筐体部の内側側面における貫通孔の孔壁の正投影は、誘導トラフに含まれる。言い換えれば、誘導トラフは貫通孔をカバーし、誘導トラフは導音チャネルの第3の部分と協働し、これにより音波がより良く貫通孔に誘導され、プラグポートに円滑に入り得る。
【0022】
ノッチは導音チャネルの第2の部分に向き合う制限突出部の一方の側に配置され、ノッチは音波の伝搬スペースを増加させ、これによりスピーカにより放出される音声の伝搬品質をより良くするように構成されている。ノッチは、誘導トラフと導音チャネルの第3の部分とを接続する。
【0023】
第2態様によると、本願は、ハウジングと上述のオーディオコンポーネントとを含むモバイル端末を提供する。ハウジングは開口を含み、開口はハウジングの内部と外部とを接続する。オーディオコンポーネントは、ハウジングの内部に載置され、筐体の接続孔は開口と正確に向き合い、プラグポートは、開口を用いてモバイル端末の外部と接続される。本願のこの実装におけるモバイル端末は、通信機能とストレージ機能とを有する任意のデバイス、例えば、タブレットコンピュータ、携帯電話、電子書籍リーダ、遠隔制御装置、パーソナルコンピュータ(Personal Computer,PC)、ノートブックコンピュータ、車載デバイス、ウェブテレビジョンまたはウェアラブルデバイスなどのネットワーク機能を有するインテリジェントデバイスであってよい。
【0024】
この実装において、接続孔は開口と正確に向き合い、プラグポートは開口を用いてモバイル端末の外部に接続される。従って、モバイル端末は、開口を用いてコネクタと外側との間の接続関係を実装し得て、開口を用いてスピーカの音声出力も実装し得る。コネクタは、スピーカと開口を共有し、これによりハウジングに配置される必要のある孔の数は減り、外部蒸気、および粉塵などがモバイル端末の内部に入るリスクが減り、これによりモバイル端末には故障または損傷が発生しにくくなる。従って、モバイル端末はより高い信頼性と比較的長い寿命とを有する。加えて、接続孔に対応する開口はモバイル端末のハウジングに配置され、これによりコネクタの接続要件とスピーカの音声出力要件とが互換性を有し得る。従って、ハウジングの外観に追加の孔を設けることが回避され得て、これによりモバイル端末の外観が簡潔になる。加えて、ハウジングの孔は減り、これによりハウジングの処理および製造の費用が減り、既存のスピーカ孔におけるストラクチュラルマテリアル(例えば、粉塵フィルタまたは装飾部品)が省略され得る。従って、モバイル端末の全体的な費用が減る。
【0025】
シールド筐体の一部は開口に位置付けられ、開口の壁面はシールド筐体の外側壁と協働し、シールド筐体を制限し、これにより外部コンポーネントがシールド筐体のプラグポートに挿入されることで、ユーザによるモバイル端末を用いる体験を改善する。
【0026】
一実装において、モバイル端末は更にプラグコンポーネントを含む。プラグコンポーネントはシールドスリーブを含む。導音孔がシールドスリーブに配置される。プラグコンポーネントがコネクタに電気的に接続される場合、シールドスリーブの一部はプラグポートに挿入され、導音孔はプラグポートに接続され、導音孔の少なくとも一部はハウジングの外部に位置付けられ、スピーカにより放出される音声をモバイル端末の外部に伝搬する。
【0027】
この実装において、スピーカにより放出される音声は、導音チャネル、接続孔、プラグポート、および導音孔を連続的に通過し、そしてモバイル端末の外部に伝搬され、音声出力を実装する。プラグコンポーネントがコネクタに差し込まれる場合、モバイル端末は充電され得るか、またはデータ送信が実装され得る。従って、プラグコンポーネントがプラグポートに挿入される場合、充電およびデータ送信などの機能はモバイル端末に対して実装され得て、音声出力も導音孔を用いて実装され得る。
【0028】
プラグコンポーネントがコネクタに適応される少なくとも1つの成分を含むことが理解され得る。例えば、コネクタはユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus、USB)コネクタの雌型コネクタであり、プラグコンポーネントはユニバーサルシリアルバスコネクタの雄型コネクタを含む。勿論、別の実装において、コネクタは代替的にユニバーサルシリアルバスコネクタの雄型コネクタで、プラグコンポーネントはユニバーサルシリアルバスコネクタの雌型コネクタを含んでよい。コネクタがユニバーサルシリアルバスコネクタである場合、プラグポートはほぼ滑走路型の長い円孔の形状であり、これによりスピーカは比較的大きい音声出力領域を有することで、音声出力品質を保証する。別の実装において、コネクタは代替的に他のタイプの電気コネクタであってよい。
【0029】
プラグコンポーネントは更に、接続ケーブルを含み、接続ケーブルはプラグコンポーネントの一端においてコネクタに接続されてよい。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】本願の実装に係るモバイル端末の概略構造図である。
【0031】
【
図2】本願の実装に係るオーディオコンポーネントの概略構造図である。
【0032】
【
図3】
図2に示されるオーディオコンポーネントの分解図である。
【0033】
【
図4】
図2に示されるオーディオコンポーネントの筐体の概略構造図である。
【0034】
【
図5】
図2に示されるオーディオコンポーネントが線A−Aに沿って切断される場合に得られる概略構造図である。
【0035】
【0036】
【0037】
【
図8】
図2に示されるオーディオコンポーネントの部分構造の概略図である。
【0038】
【
図9】本願の実装に係るモバイル端末の別の実装の部分構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下は、本願の実装における添付の図面を参照して、本願の実装を説明する。
【0040】
図1から
図5を合わせて参照すると、本願はオーディオコンポーネント100を提供する。オーディオコンポーネント100は、モバイル端末200に適用され得る。オーディオコンポーネント100は、筐体1、スピーカ2、およびコネクタ3を含む。筐体1は、容器10と、容器10に接続される接続孔11とを含む。容器10は、接続孔11を用いて筐体1の外部に接続される。スピーカ2とコネクタ3との両方は、容器10に収容される。コネクタ3のプラグポート30は、接続孔11を用いて筐体1の外部に接続される。スピーカ2とプラグポート30との間に接続される導音チャネル4は容器10に形成され、導音チャネル4は、スピーカ2により放出される音声をプラグポート30に伝搬するように構成される。
【0041】
この実装において、オーディオコンポーネント100は、接続孔11を用いてコネクタ3と外部との間の接続関係を実装し、接続孔11を用いてスピーカ2の音声出力も実装する。コネクタ3は、スピーカ2と接続孔11を共有し、これによりオーディオコンポーネント100の筐体1に配置される必要のある孔の数が減り、言い換えれば、オーディオコンポーネント100が適用されるモバイル端末200のハウジング300に配置される必要のある孔が減り、外部蒸気、粉塵などがオーディオコンポーネント100とモバイル端末200の内部とに入るリスクを減らし、これによりオーディオコンポーネント100およびモバイル端末200には故障または損傷が発生しにくくなる。従って、オーディオコンポーネント100およびモバイル端末200は、より高い信頼性および比較的長い寿命を有する。加えて、接続孔11に対応する孔はモバイル端末200のハウジング300に配置され、これによりコネクタ3の接続要件とスピーカ2の音声出力要件とが互換性を有し得る。従って、ハウジング300の外観に追加の孔を設けることが回避され得て、これによりモバイル端末200の外観が簡潔になる。
【0042】
スピーカ2とコネクタ3との両方は容器10に収容されており、言い換えれば、スピーカ2とコネクタ3との両方は筐体1の内部に固定されていることが理解され得る。従って、オーディオコンポーネント100は統合モジュールに組み立てられ、これによりオーディオコンポーネント100はモバイル端末200に迅速に組み立てられることで、モバイル端末200の組立工程および難易度を減らし得る。
【0043】
コネクタ3がユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus,USB)コネクタである場合、プラグポート30はほぼ滑走路型の長い円孔の形状であり、これによりスピーカ2は比較的大きい音声出力領域を有することで、音声出力品質を保証する。別の実装において、コネクタ3は代替的に他のタイプの電気コネクタであってよい。
【0044】
一実装において、
図3、
図5および
図6を共に参照すると、コネクタ3はシールド筐体31を含む。プラグポート30は、シールド筐体31内に形成される。貫通孔310がシールド筐体31に配置され、当該貫通孔310は、導音チャネル4とプラグポート30とを接続するように構成される。コネクタ3は更に、絶縁体32を含む。絶縁体32は、トング321と密封端部322とを含み、トング321の一端は密封端部322に固定的に接続される。密封端部322は、シールド筐体31の第1の端部に固定的に接続され、シールド筐体31の第1の端部を密封する。密封端部322は、外部蒸気および粉塵などがシールド筐体31の第1の端部からオーディオコンポーネント100に入ることを防止して、オーディオコンポーネント100の信頼性を向上させ得る。トング321は、プラグポート30に収容される。接続ピン(図示せず)はトング321に配置され、接続ピンは外部コンポーネントに電気的に接続するように構成され、外部コンポーネントとコネクタ3の各々とモバイル端末200の内部コンポーネントとの間の電気的な接続を実装する。開口が、シールド筐体31の第2の端部であって第1の端部に対向する第2の端部に配置され、これによりプラグポート30はシールド筐体31の外部に接続され得る。
【0045】
シールド筐体31は、互いに対向する2つの平板部と、当該2つの平板部間に対応して接続される円弧状の接続部を含む。貫通孔310は、平板部のうちの1つに配置される。別の実装において、貫通孔310は2つの平板部に代替的に配置され、プラグポート30と導音チャネル4との間の接続面積を増加させることで、オーディオコンポーネント100の音声出力品質を改善し得る。
【0046】
コネクタ3が容器10に収容されていることは、コネクタ3の構造の大きい部分が容器10に収容され、コネクタ3の構造の小さい部分(例えば、プラグポート30を形成するように構成されるシールド筐体31の一端)は、接続孔11を通過し、筐体1から部分的に突出することを意味することが理解され得る。勿論、別の実装において、コネクタ3は代替的に、容器10に完全に収容されてよく、プラグポート30に向き合うシールド筐体31の内側壁は、接続孔11の孔壁111と位置合わせし、これによりプラグポート30は接続孔11に接続される。接続孔11とプラグポート30とを連続的に接合した後、外部コンポーネントはコネクタ3に電気的に接続される。
【0047】
一実装において、
図1、
図2、
図4および
図6を共に参照すると、シールド筐体31の一端は、接続孔11から筐体1の外へ突出し、シールド筐体31の外側壁311は、接続孔11の孔壁111と協働する。言い換えれば、シールド筐体31の一端は接続孔11に挿入され、シールド筐体31の一端の一部は筐体1の外部に位置付けられ、シールド筐体31の他端は容器10に収容される。この場合、接続孔111の孔壁11はシールド筐体32を制限する。シールド筐体31の端部の一部が筐体1の外部に位置付けられているので、外部コンポーネントをプラグポート30に挿入するのが便利であり、これによりユーザがオーディオコンポーネント100およびモバイル端末200を用いる体験を改善する。加えて、
図1と
図2とに示されるように、筐体1の外へ突出するシールド筐体31の一部は、モバイル端末200のハウジング300の開口301と協働し、これによりオーディオコンポーネント100はハウジング300に固定され得て、プラグポート30は開口301を用いてハウジング300の外部に接続され得る。
【0048】
一実装において、
図3、
図4および
図7を共に参照すると、筐体1は、共に結合される第1の筐体部12と第2の筐体部13とを含み、容器10は第1の筐体部12と第2の筐体部13との間に形成される。第2の筐体部13に向き合う第1の筐体部12の側は、第1の溝120を形成する凹形であり、第1の筐体部12に向き合う第2の筐体部13の側は、第2の溝130を形成する凹形である。第1の筐体部12と第2の筐体部13とが共に結合される場合、第1の溝120と第2の溝130とは結合され、共同で容器10を形成する。
【0049】
第1の筐体部12および第2の筐体部13は、結合、ねじ締めまたは折り曲げなどによって接続されてよい。密封要素は(図示せず)、第1の筐体部12と第2の筐体部13との間に挟まれ、密封要素は容器10を密封するように構成される。密封要素はリング形状であり、密封要素の形状は、第1の筐体部12が第2の筐体部13に接続される端面の形状に適応する。
【0050】
筐体1は、容器10のスピーカ2を密封し、これによりスピーカ2の前方と後方のキャビティが短絡になることが防止され、スピーカ2の性能を十分に発揮し、音声の低周波数と高周波数とを変更し、実際の音声を再現し得る。
【0051】
第1の筐体部12と第2の筐体部13との両方は、プラスチック材料を用いて、オーディオコンポーネント100の重量を減らす。
【0052】
接続孔11の一部は第1の筐体部12に形成され、他の部分は第2の筐体部13に形成される。接続孔11に含まれる部分であって第1の筐体部12に形成される部分は、接続孔11に含まれる部分であって、第2の筐体部13に形成される部分より小さく、これによりシールド筐体31は第2の筐体部13に直接位置し、固定され得る。加えて、これは組み立て中にフールプルーフを実装することにも役立つ。
【0053】
一実装において、
図3および
図5を共に参照すると、当接突出部132は、容器10に向き合う第2の筐体部13の内側側面131に配置される。スピーカ2は、第1の筐体部12と当接突出部132との間に位置付けられ、導音チャネル4の第1の部分41であって、スピーカ2と第2の筐体部13の内側側面131との間の第1の部分41を形成する。当接突出部132はスピーカ2に当接するので、スピーカ2と第2の筐体部13の内側側面131との間にはスペースが形成され、これにより導音チャネル4の第1の部分41が構成され得る。スピーカ2により放出される音声は、導音チャネル4の第1の部分41に入る。
【0054】
当接突出部132の中間部はくり抜かれている。この場合、当接突出部132は環状形状であり、筐体1の重量を減らすことで、オーディオコンポーネント100およびモバイル端末200の重量を減らすことに役立つ。
【0055】
一実装において、
図3、
図5および
図7を共に参照すると、制限突出部122は第1の筐体部12の内側側面121に配置され、配置スペース123は制限突出部122により囲まれ、当接突出部132から離れているスピーカ2の端部は配置スペース123に位置付けられる。制限突出部122はスピーカ2を制限し、これによりスピーカ2は容器10に固定されることで、振動により発生する損傷のリスクを回避し得る。
【0056】
支持突出部125は、配置スペース123に配置される。支持突出部125は第1の筐体部12の内側側面121に固定され、支持突出部125は容器10の方向において突出する。振動空間126は支持突出部125により囲まれ、スピーカ2のダイヤフラム21は振動空間126に正確に向き合う。振動空間126は、ダイヤフラム21のより円滑な振動動作と小さい抵抗との実装に用いられる。一実装において、振動空間126の底壁1261は、第1の筐体部12の内側壁121に対して凹形であって、振動空間126の容量を増加させる。一実装において、支持突出部125は、配置スペース123に向き合う制限突出部122の内壁に接続され、支持突出部125と制限突出部122との強度を増加させる。
【0057】
一実装において、
図3、
図5および
図8を共に参照すると、オーディオコンポーネント100は更に、回路基板5を含む。コネクタ3は、回路基板5に載置される。回路基板5は、モバイル端末200の主基板であってよい。コネクタ3は、回路基板5を用いてモバイル端末200のコンポーネントに電気的に接続される。回路基板5は容器10に収容され、第2の筐体部13に固定される。回路基板5とスピーカ2とは交互に配置され、導音チャネル4の第2の部分42であって、回路基板5とスピーカ2との間の第2の部分42を形成する。導音チャネル4の第2の部分42は、導音チャネル4の第1の部分41に接続されている。回路基板5とスピーカ2とは交互に配置され、これによりオーディオコンポーネント100の組み立ても容易になり、組立工程においてコンポーネントに損傷を与えることを回避する。
【0058】
複数の接続ポスト133が、第2の筐体部13の内側側面131に凸状に配置される。複数の接続孔51が、回路基板5に配置される。オーディオコンポーネント100は更に、複数の留め具6を含む。複数の留め具6は、一対一の対応関係にある複数の接続孔51を通過し、複数の接続ポスト133に固定されている。接続孔51のうち少なくとも2つは、コネクタ3の両側面に配置され、コネクタ3の載置安定性を向上する。留め具6は、ねじ、ボルトまたはリベットなどであってよい。
【0059】
一実装において、
図5を参照すると、第1の筐体部12の内側側面121と回路基板5とは交互に配置され、第1の筐体部12の内側側面121とコネクタ3とは交互に配置され、導音チャネル4の第3の部分43であって、第1の筐体部12の内側側面121と、回路基板5およびコネクタ3を含む側との間の第3の部分43を形成する。導音チャネル4の第3の部分43は、導音チャネル4の第2の部分
42と貫通孔310との間に接続される。スピーカ2により放出される音声は、導音チャネル4の第1の部分41、導音チャネル4の第2の部分42、導音チャネル4の第3の部分43、および
貫通孔310を連続的に通過して、プラグポート30に入り、音声出力を実装する。
【0060】
一実装において、
図5および
図7を共に参照すると、凹形の誘導トラフ127は、第1の筐体部12の内側側面121に配置される。誘導トラフ127は、導音チャネル4の第3の部分43に接続される。誘導トラフ127は、第1の筐体部12の一部の領域の厚さを減少させ、導音チャネル4のスペース容量を増加させるように配置され、これによりスピーカにより放出される音声の伝搬品質がより良くなる。
【0061】
一実装において、
図5および
図7を共に参照すると、誘導トラフ127は導音チャネル4の第2の部分42と貫通孔310との間に接続される。第1の筐体部12の内側側面121における貫通孔310の孔壁3101の正投影は、誘導トラフ127に含まれる。言い換えれば、誘導トラフ127は貫通孔310をカバーし、これにより誘導トラフ127は貫通孔310とプラグポート30とにより良く音波を誘導し得る。
【0062】
図7に示されるように、ノッチ124は導音チャネル4の第2の部分42に向き合う制限突出部122の一方の側に配置され、ノッチ124は導音チャネル4のスペース容量を増加させ、これによりスピーカ2により放出される音声の伝搬品質をより良くするように構成されている。ノッチ124は、誘導トラフ127と導音チャネル4の第3の部分43とを接続する。
【0063】
第2態様によると、
図1から
図8までを共に参照すると、本願は、ハウジング300と上述のオーディオコンポーネント100とを含むモバイル端末200を提供する。ハウジング300は開口301を含み、開口301はハウジング300の内部と外部とを接続する。オーディオコンポーネント100は、ハウジング300の内部に載置され、筐体1の接続孔11は開口301と正確に向き合い、プラグポート30は、開口301を用いてモバイル端末200の外部と接続される。本願のこの実装におけるモバイル端末200は、通信機能とストレージ機能とを有する任意のデバイス、例えば、タブレットコンピュータ、携帯電話、電子書籍リーダ、遠隔制御装置、パーソナルコンピュータ(Personal Computer,PC)、ノートブックコンピュータ、車載デバイス、ウェブテレビジョンまたはウェアラブルデバイスなどのネットワーク機能を有するインテリジェントデバイスであってよい。
【0064】
この実装において、接続孔11は開口301と正確に向き合い、プラグポート30は開口301を用いてモバイル端末200の外部に接続される。従って、モバイル端末200は、開口301を用いてコネクタ3と外部との間の接続関係を実装し得て、開口301を用いてスピーカ2の音声出力も実装し得る。コネクタ3は、スピーカ2と開口301とを共有し、これによりハウジング300に配置される必要のある孔の数は減り、外部蒸気、および粉塵などがモバイル端末200の内部に入るリスクが減り、これによりモバイル端末200には故障または損傷が発生しにくくなる。従って、モバイル端末200はより高い信頼性と比較的長い寿命とを有する。加えて、接続孔11に対応する開口301はモバイル端末200のハウジング300に配置され、これによりコネクタ3の接続要件とスピーカ2の音声出力要件とが互換性を有し得る。従って、ハウジングの外観300に追加の孔を設けることが回避され得て、これによりモバイル端末200の外観が簡潔になる。加えて、ハウジング300の孔は減り、これによりハウジング300の処理および製造の費用が減り、既存のスピーカ孔におけるストラクチュラルマテリアル(例えば、粉塵フィルタまたは装飾部品)が省略され得る。従って、モバイル端末200の全体的な費用が減る。
【0065】
シールド筐体31の一部は開口301に位置付けられ、開口301の壁面はシールド筐体31の外側壁311と協働し、シールド筐体31を制限し、これにより外部コンポーネントがシールド筐体31のプラグポート30に挿入されることで、ユーザによるモバイル端末200を用いる体験を改善する。
【0066】
一実装において、
図3、
図5および
図9を共に参照すると、モバイル端末200は更に、プラグコンポーネント400を含む。プラグコンポーネント400はシールドスリーブ401を含む。導音孔403は、シールドスリーブ401に配置される。プラグコンポーネント400がコネクタ3に電気的に接続される場合、シールドスリーブ401の一部はプラグポート30に挿入され、導音孔403はプラグポート30に接続され、導音孔403の少なくとも一部はハウジング300の外部に位置付けられ、スピーカ2により放出される音声をモバイル端末200の外部に伝搬する。プラグコンポーネント400は、コネクタ3に着脱可能に接続される。
【0067】
この実装において、スピーカ2により放出される音声は、導音チャネル4、接続孔11、プラグポート30、および導音孔403を連続的に通過し、そしてモバイル端末200の外部に伝搬され、音声出力を実装する。プラグコンポーネント400がコネクタ3に差し込まれる場合、モバイル端末200は充電され得るか、またはデータ送信が実装され得る。従って、プラグコンポーネント400がプラグポート30に挿入される場合、充電およびデータ送信などの機能はモバイル端末200に対して実装され得て、音声出力も導音孔403を用いて実装され得る。
【0068】
プラグコンポーネント400がコネクタ3に適応される少なくとも1つの成分を含むことが理解され得る。例えば、コネクタ3はユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus、USB)コネクタの雌型コネクタであり、プラグコンポーネント400はユニバーサルシリアルバスコネクタ3の雄型コネクタを含む。勿論、別の実装において、コネクタ3は代替的にユニバーサルシリアルバスコネクタ3の雄型コネクタで、プラグコンポーネント400はユニバーサルシリアルバスコネクタの雌型コネクタを含んでよい。コネクタ3がユニバーサルシリアルバスコネクタ3である場合、プラグポート30はほぼ滑走路型の長い円孔の形状であり、これによりスピーカ2は比較的大きい音声出力領域を有することで、音声出力品質を保証する。別の実装において、コネクタ3は代替的に他のタイプの電気コネクタであってよい。プラグコンポーネント400は更に、接続ケーブルを含み、接続ケーブルはプラグコンポーネント400の一端においてコネクタ(例えば、雄型コネクタ)に接続されてよい。
【0069】
一実装において、
図9に示されるように、プラグインターフェース402はシールドスリーブ401に形成される。導音孔403は、シールドスリーブ401の一方の側を貫通する。導音孔403は、プラグインターフェース402に接続される。シールドスリーブ401の一部がプラグポート30に挿入される場合、プラグインターフェース402はプラグポート30に接続され、導音孔403はハウジング300の外部に位置付けられ、スピーカ2により放出される音声をモバイル端末200の外部に伝搬する。この実装において、スピーカ2により放出される音声は、導音チャネル4、接続孔11、プラグポート30、プラグインターフェース402、および導音孔403を連続的に通過し、そしてモバイル端末200の外部に伝搬され、音声出力を実装する。
【0070】
別の実装において、シールドスリーブ401の一部がプラグポート30に挿入される場合、導音孔403の一部は、ハウジング300の内部に位置付けられ、プラグポート30に接続され、導音孔403の他の部分は、ハウジング300の外部に位置付けられ、導音孔403はプラグポート30内の音声をモバイル端末200の外部に直接誘導する。導音孔403は、シールドスリーブ401の一方の側に配置される溝であり得て、当該溝は細長い形状である。
【0071】
上述の説明は本願の具体的な実装に過ぎず、本願の保護範囲を限定することを意図するものではない。本願で開示する技術的範囲内で当業者が容易に考え付く変形または置換は何れも、本願の保護範囲に含まれるものとする。従って、本願の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲の対象になるものとする。