特許第6954588号(P6954588)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6954588
(24)【登録日】2021年10月4日
(45)【発行日】2021年10月27日
(54)【発明の名称】農作業機
(51)【国際特許分類】
   A01B 35/04 20060101AFI20211018BHJP
   A01B 33/12 20060101ALI20211018BHJP
【FI】
   A01B35/04 A
   A01B33/12 B
【請求項の数】7
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2017-78765(P2017-78765)
(22)【出願日】2017年4月12日
(65)【公開番号】特開2018-33443(P2018-33443A)
(43)【公開日】2018年3月8日
【審査請求日】2020年1月9日
(31)【優先権主張番号】特願2016-166024(P2016-166024)
(32)【優先日】2016年8月26日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000188009
【氏名又は名称】松山株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100062764
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 襄
(74)【代理人】
【識別番号】100092565
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100112449
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 哲也
(72)【発明者】
【氏名】黒田 将仁
(72)【発明者】
【氏名】池田 俊朗
(72)【発明者】
【氏名】岩松 淳司
【審査官】 坂田 誠
(56)【参考文献】
【文献】 特開2016−28566(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01B 35/04
A01B 33/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
機体と、
この機体に設けられた整地体と、
前記機体と前記整地体との間に設けられ、前記整地体の持ち上げをアシストする持上アシスト手段とを備え、
前記持上アシスト手段は、
下方に向かって開口したコ字枠状の長尺体と、
この長尺体内に収納されたガススプリングとを有し、
前記機体および前記長尺体の少なくとも一方は、複数の取付孔部を有し、
前記機体および前記長尺体のいずれか一方に対するいずれか他方の取付位置の変更によって、前記持上アシスト手段のアシスト力が調整可能となっている
ことを特徴とする農作業機。
【請求項2】
機体と、
この機体に設けられた整地体と、
前記機体と前記整地体との間に設けられ、前記整地体の持ち上げをアシストする持上アシスト手段とを備え、
前記持上アシスト手段は、長尺体と、この長尺体内に収納されたガススプリングとを有し、
前記機体および前記長尺体の少なくとも一方は、複数の取付孔部を有し、
前記機体および前記長尺体のいずれか一方に対するいずれか他方の取付位置の変更によって、前記持上アシスト手段のアシスト力が調整可能となっている
ことを特徴とする農作業機。
【請求項3】
機体と、
この機体に設けられた整地体と、
前記機体と前記整地体との間に設けられ、前記整地体の持ち上げをアシストする持上アシスト手段とを備え、
前記持上アシスト手段は、長尺体と、この長尺体内に収納されたガススプリングとを有し、
前記機体および前記長尺体の少なくとも一方は、長孔状の取付孔部を有し、
前記機体および前記長尺体のいずれか一方に対するいずれか他方の取付位置の変更によって、前記持上アシスト手段のアシスト力が調整可能となっている
ことを特徴とする農作業機。
【請求項4】
機体と、
この機体に設けられた整地体と、
前記機体と前記整地体との間に設けられ、前記整地体の持ち上げをアシストする持上アシスト手段とを備え、
前記持上アシスト手段は、長尺体を有し、
前記機体および前記長尺体のいずれか一方に対するいずれか他方の取付位置の変更によって、前記持上アシスト手段のアシスト力が調整可能となっている
ことを特徴とする農作業機。
【請求項5】
機体と、
この機体に設けられた整地体と、
前記機体と前記整地体との間に設けられ、操作部材の操作によりアシストオフ状態およびアシストオン状態に切換可能であり、前記アシストオン状態時に前記整地体の持ち上げをアシストする持上アシスト手段とを備え、
前記持上アシスト手段は、
下方に向かって開口したコ字枠状に形成され、前記機体に回動可能に設けられた長尺体と、
挿通孔部を有し、前記整地体に回動可能に設けられた回動体と、
前記操作部材がオフ位置およびオン位置に位置変更可能に取り付けられ、前記回動体の前記挿通孔部に挿通された移動体と、
前記長尺体内に収納された複数のガススプリングによって構成され、前記移動体を付勢する持上アシスト用の付勢体と
前記操作部材を前記オフ位置および前記オン位置に位置決めするねじりばねとを有し、
前記操作部材が前記オフ位置に位置したアシストオフ状態時には、前記操作部材にて前記長尺体に対する前記移動体の移動が規制され、この移動が規制された移動体に対して前記回動体が移動し、
前記操作部材が前記オン位置に位置したアシストオン状態時には、前記長尺体に対する前記移動体の移動が許容され、この移動が許容された移動体が前記長尺体に対して前記回動体とともに前記付勢体の付勢力に基づいて移動する
ことを特徴とする農作業機。
【請求項6】
持上アシスト手段の回動体は、挿通孔部に臨んだ内周面に凹部分および凸部分が形成されている
ことを特徴とする請求項記載の農作業機。
【請求項7】
持上アシスト手段のねじりばねは、一端側が操作部材に取り付けられかつ他端側が移動体に取り付けられている
ことを特徴とする請求項5または6記載の農作業機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業者の負担を軽減できる農作業機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば下記の特許文献1に記載された農作業機が知られている。
【0003】
この従来の農作業機は、トラクタ等の走行車に連結される機体と、この機体に回転可能に設けられ耕耘作業をする耕耘体と、この耕耘体の後方で整地作業をする整地体と、この整地体を最上げ位置にロックするストッパ装置とを備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−218316号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の農作業機では、例えば整地体の洗浄等のメンテナンスを行う場合において、作業者は、比較的重い整地体を持ち上げる必要があり、作業者への負担が大きいという問題がある。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、作業者の負担を軽減できる農作業機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る農作業機は、機体と、この機体に設けられた整地体と、前記機体と前記整地体との間に設けられ、前記整地体の持ち上げをアシストする持上アシスト手段とを備え、前記持上アシスト手段は、下方に向かって開口したコ字枠状の長尺体と、この長尺体内に収納されたガススプリングとを有するものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、持上アシスト手段が整地体の持ち上げをアシストするため、作業者の負担を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施の形態に係る農作業機の側面図である。
図2】同上農作業機の背面図である。
図3】(a)は持上アシスト手段の平面図であり、(b)は持上アシスト手段の側面図である。
図4】持上アシスト手段の背面図である。
図5図3(b)におけるV−V断面図である。
図6】長尺体を示す図で、(a)が平面図であり、(b)が側面図であり、(c)が背面図である。
図7】移動体を示す図で、(a)が平面図であり、(b)が側面図であり、(c)が背面図である。
図8】レバー規制体を示す図で、(a)が平面図であり、(b)が側面図であり、(c)が背面図である。
図9】持上アシスト手段のアシストオフ状態時における部分断面図である。
図10】持上アシスト手段のアシストオン状態時における部分断面図である。
図11】持上アシスト手段のアシスト力を強くした状態を示す図である。
図12】本発明の他の実施の形態に係る農作業機の背面図である。
図13】本発明のさらに他の実施の形態に係る農作業機の側面図である。
図14】本発明のさらに他の実施の形態に係る農作業機の持上アシスト手段を示す図で、(a)が平面図であり、(b)が側面図である。
図15】同上持上アシスト手段の背面図である。
図16】長尺体を示す図で、(a)が平面図であり、(b)が側面図であり、(c)が背面図である。
図17】移動体を示す図で、(a)が平面図であり、(b)が側面図であり、(c)が背面図である。
図18】レバー規制体を示す図で、(a)が平面図であり、(b)が側面図であり、(c)が背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の一実施の形態について図1ないし図11を参照して説明する。
【0011】
図中の1は農作業機で、この農作業機1は、例えば走行車であるトラクタ(図示せず)の後部に連結され、そのトラクタの走行により圃場を前方(進行方向)に移動しながら耕耘整地作業(農作業)を行うものである。
【0012】
農作業機1は、トラクタの後部の3点リンク部(農作業機昇降部)に脱着可能に連結される機体2と、この機体2に回転可能に設けられ所定方向に回転しながら耕耘作業をする耕耘体(ロータリー)3と、機体2に左右方向の軸(回動支点)5を中心として上下方向に回動可能に設けられ耕耘体3の後方で整地作業する板状の整地体(均平板)4とを備えている。
【0013】
また、農作業機1は、耕耘体3や整地体4等のメンテナンスを行うメンテナンス時に、作業者の人力による整地体4の持ち上げ(上方回動)をアシストする持上アシスト手段8を備えている。
【0014】
図2に示すように、本実施の形態では、この持上アシスト手段8は、例えば1本で、農作業機1の左右方向中央部よりも少し右側の位置において、機体2と整地体4との間に架設されている。なお、図示しないが、複数本の持上アシスト手段8を備えた構成でもよい。
【0015】
さらに、農作業機1は、圃場状態に対応するように整地体4の圃場面に対する接地圧を調整する複数本、例えば4本の接地圧調整手段9を備え、この各接地圧調整手段9は、持上アシスト手段8と同様、機体2と整地体4との間に架設されている。
【0016】
機体2は、トラクタの後部の3点リンク部に脱着可能に連結される3点連結部(走行車連結部)11を有している。3点連結部11は、1本のトップマスト12および左右1対で2本のロワーアーム14を有している。
【0017】
また、機体2は、入力軸16を回転可能に保持する軸保持部であるミッションケース部17を有し、このミッションケース部17の左右両側にはフレーム部であるフレームパイプ部18の内端部が取り付けられている。なお、入力軸16は、トラクタのPTO軸にジョイント(図示せず)を介して接続される。
【0018】
左側のフレームパイプ部18の外端部には、箱状の耕耘体支持部であるチェーンケース部19が取り付けられている。右側のフレームパイプ部18の外端部には、板状の耕耘体支持部であるブラケット部20が取り付けられている。そして、互いに離間対向するチェーンケース部19およびブラケット部20によって耕耘体3が回転可能に支持されている。
【0019】
さらに、機体2は、耕耘体3の上方部を覆う板状の耕耘カバー部21を有している。耕耘カバー部21の後端部には、複数の蝶番22を介して、整地体4が左右方向の軸5を中心として上下方向に回動可能に取り付けられている。また、機体2の前側には、ゲージ輪15が上下位置調整に取り付けられている。チェーンケース部19およびブラケット部20の各々には、サイドカバー板10が取り付けられている。
【0020】
耕耘体3は、チェーンケース部19の下部およびブラケット部20の下部間に回転可能に架設された左右方向の耕耘軸23を有している。つまり、耕耘軸23の軸方向一端部である左端部がチェーンケース部19の下部にて回転可能に支持され、かつ、耕耘軸23の軸方向他端部である右端部がブラケット部20の下部にて回転可能に支持されている。
【0021】
そして、耕耘軸23は、入力軸16側からの動力を耕耘体3まで伝達する動力伝達手段(図示せず)によって所定方向に駆動回転する。この動力伝達手段は、例えばミッションケース部17内のギヤ、フレームパイプ部18内のシャフトおよびチェーンケース部19内のチェーン等にて構成されている。
【0022】
また、耕耘軸23の軸方向に間隔をおいた複数個所には、耕耘軸23と一体となって所定方向に回転しながら耕耘作業をする耕耘爪24が脱着可能に取り付けられている。
【0023】
整地体4は、機体2の耕耘カバー部21の後端部に前端側の軸5を中心として後端側が昇降するように上下方向に回動可能に取り付けられた左右方向長手状で略矩形板状の整地本体板26を有している。整地本体板26の左右方向両端部には、整地側板27が固着されている。
【0024】
また、整地本体板26の背面である後面(耕耘体3と対向する側とは反対側の面)には、複数、例えば4つの突出部28が突設されている。4つの各突出部28は、互いに離間対向する左右1対の突出板29によって構成され、両突出板29に接地圧調整手段9が取り付けられている。
【0025】
さらに、図2に示すように、進行方向右側の2つの突出部28間の位置において、取付板30が整地本体板26の後面に突設されたプレート25にボルト25aで取り付けられている。そして、互いに離間対向する突出板29および取付板30に持上アシスト手段8が取り付けられている。
【0026】
持上アシスト手段8は、例えば伸縮可能な伸縮手段である持上アシスト用の付勢体31の付勢力を利用して整地体4を上方側に付勢することによって、整地体4の持ち上げ、つまり機体2に対する整地体4の上方回動をアシストするものである。なお、付勢体31は、例えば互いに近接して平行状に位置する複数本、すなわち例えば同一構造の2本のガススプリング32によって構成されている。
【0027】
そして、持上アシスト手段8は、略L字状の操作部材である操作レバー33の操作(例えば位置変更である回動)により、2本のガススプリング32が整地体4を上方側に付勢するアシストオン状態および2本のガススプリング32が整地体4を上方側に付勢しないアシストオフ状態に選択的に切換可能となっている。すなわち、持上アシスト手段8は、操作レバー33の一方向への回動(例えば下方回動)によってアシストオフ状態(ロック状態)となり、操作レバー33の一方向とは反対方向である他方向への回動(例えば上方回動)によってアシストオン状態(ロック解除状態)となる。
【0028】
ここで、持上アシスト手段8は、下方に向かって開口したコ字枠状(略コ字枠状を含む)に形成された前後方向長手状の長尺体36を有している。
【0029】
長尺体36は、機体2の長尺体取付部35に上下方向に回動可能に設けられている。つまり、機体2のフレームパイプ部18には互いに離間対向した2枚の板部材34からなる長尺体取付部35が突設され、この長尺体取付部35に長尺体36の前端部が回動可能に取り付けられている。なお、後述するように、機体2の長尺体取付部35に対する長尺体36の取付位置の変更によって持上アシスト手段8のアシスト力が調整可能となっている。
【0030】
長尺体36は、例えば細長い1本のコ字枠のみからなるもので、細長板状の上板部36aと、この上板部36aの幅方向両端部から下方へ突出した側板部36bとにて構成されている。両側板部36bの前端部には前ピン用孔部37が形成され、両側板部36bの前後方向中間部には案内長孔部38が形成され、両側板部36bの後端部には後ピン用孔部39が形成されている。
【0031】
そして、コ字枠状の長尺体36内、すなわち両側板部36b間の空間部に、複数本、例えば2本のガスプリング32が圧縮した状態で収納されている。各ガススプリング32は、窒素ガス等の高圧ガスが封入された本体部32aと、この本体部32a内に対して出入りするロッド部32bとにて構成されている。なお、両側板部36b間の離間距離は、ガススプリング32の本数に対応した距離であり、本実施の形態ではガススプリング32の直径の約2倍である。
【0032】
また、ガススプリング32の本体部32aの基端部にはピン用孔部40が形成されており、このピン用孔部40および長尺体36の後ピン用孔部39に挿入された取付ピン41とこの取付ピン41の孔に差し込んだ抜止めピン42とによって、ガススプリング32の本体部32aが長尺体36の後端部に取り付けられている。
【0033】
また、持上アシスト手段8は、挿通孔部45を有する短筒状、例えば短い四角筒状(矩形環状)の回動体(タンブラ)46を有している。この回動体46は、整地体4の突出板29および取付板30に回動可能に取り付けられている。
【0034】
回動体46は、略矩形状の挿通孔部45が形成された短筒状の筒状部47と、この筒状部47の左右両側に突設された短丸軸状の突出部である軸状部48とにて構成されている。そして、一方の軸状部48が突出板29に回動可能に取り付けられ、かつ、他方の軸状部48が取付板30に回動可能に取り付けられている。こうして、回動体46は、整地体4に対して左右方向の軸状部(回動支点)48を中心として回動可能となっている。
【0035】
また、図5に示すように、回動体46は、中孔である挿通孔部45に臨んだ内周面に凹部分43および凸部分44が形成されている。なお、上側の凹部分43は長尺体36の上板部36aと対向し、下側の凹部分43は移動体51の移動体本体部52の下板部52aと対向し、左右両側の凸部分44は移動体51の移動体本体部52の側板部52bと対向している。
【0036】
さらに、持上アシスト手段8は、回動体46の挿通孔部45に挿通され長尺体36に対して移動可能(例えばスライド移動可能)な前後方向長手状の移動体51を有している。この移動体51は、長尺体36の外側にこの長尺体36の外面に沿って前後方向(長尺体36の長手方向)にスライド移動可能、つまり摺動可能に配設されている。なお、内側部材である長尺体36と外側部材である移動体51とは、同一直線上に配置されている。
【0037】
移動体51は、外周側に回動体46がスライド移動可能(摺動可能)に配設された前後方向長手状の長尺部である移動体本体部52を有している。この移動体本体部52は、例えば上方に向かって開口したコ字枠状(略コ字枠状を含む)に形成されている。つまり、移動体本体部52は、例えば細長い1本のコ字枠のみからなるもので、細長板状の下板部52aと、この下板部52aの幅方向両端部から上方へ突出した側板部52bとにて構成され、この両側板部52bの前端部にはピン用孔部53が形成されている。
【0038】
そして、移動体51のピン用孔部53、ガススプリング32のロッド部32bのピン用孔部50および長尺体36の案内長孔部38に挿入された取付ピン55とこの取付ピン55の孔に差し込んだ抜止めピン56とによって、ガススプリング32のロッド部32bが移動体51の前端部に取り付けられている。このため、2本のガススプリング32の伸縮に応じて移動体51が長尺体36の外面に沿ってスライド移動し、この移動時に取付ピン55が長尺体36の案内長孔部38によって案内される。
【0039】
また、移動体本体部52の後端部付近には、持上アシスト手段8のアシストオン状態時に2本のガススプリング32の付勢力に基づいて回動体46に当接してこの回動体46を押し上げる矩形環状の回動体当接部である鍔部58が固設されている。
【0040】
さらに、移動体本体部52の後端部には鍔状の取付板部59が固設され、この取付板部59にはねじりばね取付ピン60が固着されている。また、互いに離間対向する鍔部58および取付板部59にはレバー取付孔部61がそれぞれ形成されており、このレバー取付孔部61に作業者が把持して手動操作する操作レバー33がオフ位置(下位置)およびオン位置(上位置)に回動可能に取り付けられている。なお、操作レバー33は、2つの止め輪62によって抜止めされている。
【0041】
また、取付板部59には、操作レバー33との当接によりこの操作レバー33の必要以上の回動を規制するL字状のレバー規制板63が取付ねじ64によって取り付けられている。つまり、取付ねじ64がレバー規制板63の孔部65から取付板部59のねじ孔部66に螺合されることによって、レバー規制板63が取付板部59に取り付けられている。このレバー規制板63には上下方向の規制長孔部67が形成され、この規制長孔部67に操作レバー33が挿通されている。
【0042】
操作レバー33は、直角に折り曲げたL字状の棒状部71と、この棒状部71の端部側に固着された把持部72とにて構成されている。また、棒状部71の中間部に形成した環状の溝部73と移動体51のねじりばね取付ピン60との間には、操作レバー33を付勢してオフ位置およびオン位置に位置決め(位置決め保持)する弾性部材であるねじりばね75が架設されている。つまり、操作レバー33を付勢する付勢手段であるねじりばね75は、一端部が溝部73に回動可能に取り付けられ、他端部がねじりばね取付ピン60に回動可能に取り付けられている。
【0043】
そして、図4から明らかなように、ねじりばね75の付勢力により操作レバー33がオフ位置に位置した状態では、操作レバー33の一部である当接部33aが、長尺体36の後端面に対向してこの後端面と当接している。このため、操作レバー33によって、長尺体36に対する移動体51の前方移動が規制されている。
【0044】
しかし、操作レバー33をオフ位置からオン位置まで回動中心Pを中心として上方側へ回動させると、操作レバー33の当接部33aが長尺体36の後端面から離れ、その結果、操作レバー33による移動体51の移動規制が解除される。なお、操作レバー33が回動中心Pを中心として回動する際に、ねじりばね75は、ねじりばね取付ピン60(ばね回動支点)を中心として回動し、この回動途中で支点越えをすると、その付勢方向がオフ位置側からオン位置側へと変わる。
【0045】
すると、移動体51が長尺体36に対して回動体46とともに2本のガススプリング32の付勢力に基づいて前方へ移動し、その結果、2本のガススプリング32の付勢力に基づく上向きのアシスト力によって整地体4が機体2に対して上方へ回動する(図10参照)。
【0046】
また、図11に示すように、持上アシスト手段8は、機体2の長尺体取付部35に対する長尺体36の前端部の取付位置(回動支点)の変更(機体2および長尺体36のいずれか一方である機体2に対するいずれか他方である長尺体36の取付位置の変更)によって、持上アシスト用の付勢体31(ガススプリング32)の付勢力に基づく上向きのアシスト力の大きさを調整可能となっている。
【0047】
つまり、機体2の長尺体取付部35の各板部材34には、高さ位置が異なる複数、例えば2つの取付孔部81,82、すなわち上取付孔部81および下取付孔部82が形成されている。そして、これら上取付孔部81および下取付孔部82のうちいずれか一方に長尺体36の前端部が取付ピン83を介して脱着可能に取り付けられ、この長尺体36は機体2の長尺体取付部35に対して左右方向の取付ピン(回動支点)83を中心として上下方向に回動可能となっている。
【0048】
そして、例えばアシスト力を「強」に設定する場合には、作業者は、取付ピン83を上取付孔部81および長尺体36の前ピン用孔部37に挿入し、この挿入した取付ピン83の孔に抜止めピン84を差し込む。また、アシスト力を「弱」に設定する場合には、作業者は、取付ピン83を下取付孔部82および長尺体36の前ピン用孔部37に挿入し、この挿入した取付ピン83の孔に抜止めピン84を差し込む。なお、整地体4の持ち上げをアシストするアシスト力は、ガススプリング32の付勢力の分力である(図11参照)。
【0049】
また一方、図1および図2に示すように、接地圧調整手段9は、スプリングエンド86のピン(図示せず)が挿入出される複数の孔部87およびストッパ装置88のストッパピン89が挿入出される1つのストッパピン用孔部(図示せず)が形成された円筒状の連結ロッド90を有している。
【0050】
連結ロッド90は、長尺体36と同様、機体2に左右方向の軸(回動支点)91を中心として上下方向に回動可能に設けられている。つまり、機体2のフレームパイプ部18にはロッド取付部92が突設され、このロッド取付部92に連結ロッド90の前端部が軸91を介して回動可能に取り付けられている。
【0051】
また、連結ロッド90の外周側には、接地圧調整用の第1コイルバネ93および第2コイルバネ94がそれぞれ配設されている。さらに、連結ロッド90は、整地体4の突出部28の上部に回動可能に取り付けられた筒状のロッド被挿通体(タンブラ)95の挿通孔部に挿通されている。
【0052】
そして、例えばメンテナンス時等において、持上アシスト手段8によるアシストを受けながら整地体4を軸5を中心として上方に回動させることによって所定の最上げ位置(メンテナンス位置)まで持ち上げると、ストッパ装置88のストッパピン89が連結ロッド90のストッパピン用孔部に挿入され、その結果、整地体4が最上げ位置にロックされる。こうして、整地体4は、ロック手段であるストッパ装置88によって最上げ位置に自動的にロックされる。なお、整地体4を下ろす場合には、ストッパ装置88のロック解除レバーを操作してストッパピン89をストッパピン用孔部から挿出させる。
【0053】
また、図1の待機姿勢(作業をしていない状態)では、持上アシスト手段8は後傾になっており、移動体51の内側に溜まった水や土砂等が自重で滑り落ちるようになっている。さらに、図1に示すように、側面視で持上アシスト手段8が接地圧調整手段9の下方に位置する構成であるから、機体2のサイズを大きくすることなく、持上アシスト手段8を設けることが可能となっている。
【0054】
次に、農作業機1の作用等を説明する。
【0055】
トラクタに連結した農作業機1を用いて耕耘整地作業をする作業時には、図9に示すように、作業者は、操作レバー33をオフ位置に設定することで、持上アシスト手段8をアシストオフ状態に設定する。
【0056】
そして、この状態でトラクタの走行により農作業機1を進行方向に移動させると、耕耘体3が耕耘作業をし、その後方で整地体4が整地作業をする。
【0057】
このとき、操作レバー33の当接部33aが長尺体36の後端面と当接することでこの操作レバー33にて長尺体36に対する移動体51の前方移動が規制(つまりガススプリング32の伸びが規制)されているため、回動体46は、機体2に対する整地体4の上下回動に応じて、移動体51に対して前後方向にスライド移動する。つまり、回動体46が移動体51の移動体本体部52に沿って前後方向にスライド移動することによって、整地体4が機体2に対して軸5を中心として上下方向に回動する。
【0058】
また一方、例えば耕耘爪24の交換や整地体4の洗浄等のメンテナンス時(非作業時)には、図10および図11に示すように、作業者は、操作レバー33をオン位置に設定することで、持上アシスト手段8をアシストオン状態に設定する。なお、予め、持上アシスト手段8によるアシスト力を「強」か「弱」のいずれかに設定しておく。
【0059】
そして、持上アシスト手段8がアシストオン状態に設定されると、長尺体36に対する移動体51の前方移動が許容(つまりガススプリング32の伸びが許容)されることとなり、移動体51が鍔部58に当接した回動体46とともに長尺体36に対してガススプリング32の付勢力に基づいて前方へ移動し、その結果、整地体4がガススプリング32の付勢力に基づく上向きのアシスト力によって上方へ回動する。
【0060】
そして、作業者が整地体4を最上げ位置まで軽い人力で持ち上げると、ストッパ装置88によって整地体4がその最上げ位置に自動的にロックされる。なお、本実施の形態では、整地体4は、ガススプリング32の付勢力のみによって最上げ位置まで上方回動しないため、作業者が最上げ位置まで人力で少し持ち上げる必要があるが、この際、各ガススプリング32は、自由長(最大長さ)にはなっておらず、整地体4を上方側へ付勢しているため、作業者は、軽い人力で整地体4を最上げ位置まで持ち上げることが可能である。もっとも、ガススプリング32の付勢力のみで整地体4が最上げ位置まで上方回動する構成とすることも可能である。
【0061】
そして、上記農作業機1によれば、例えばメンテナンス時等に操作レバー33の操作によって持上アシスト手段8をアシストオン状態に切り換えると、このアシストオン状態の持上アシスト手段8が整地体4の持ち上げをアシストするため、作業者は整地体4を最上げ位置まで容易に持ち上げることができ、作業者の負担を軽減できる。
【0062】
また、操作レバー33のワンアクション操作、すなわち例えば回動操作のみで、持上アシスト手段8のオンオフを容易に切り換えることができる。
【0063】
さらに、持上アシスト手段8のアシストオフ状態時には、操作レバー33にて長尺体36に対する移動体51の移動が規制され、この移動が規制された移動体51に対して回動体46が整地体4の動きに応じて移動するため、持上アシスト手段8が整地体4による整地作業に悪影響を及ぼすことがない。他方、持上アシスト手段8のアシストオン状態時には、長尺体36に対する移動体51の移動が許容され、この移動が許容された移動体51が長尺体36に対して回動体46とともにガススプリング32の付勢力に基づいて移動するため、そのガススプリング32の付勢力を利用して整地体4の持ち上げを適切にアシストできる。
【0064】
また、持上アシスト手段8の長尺体36が下方に向かって開口したコ字枠状に形成されているため、長尺体36内に泥土等が溜まることを防止でき、よってガススプリング32のスムーズな動作を確保でき、また、収納するガススプリング32の本数に応じたサイズの長尺体36を容易に製造できる。
【0065】
さらに、整地体4の重さに応じた本数のガススプリング32を長尺体36内に収納して使用することで、重い整地体4の持ち上げを適切にアシストできる。
【0066】
また、持上アシスト手段8は、機体2に対する長尺体36の取付位置の変更によってアシスト力を調整可能であるから、アシスト力を容易に調整できるとともに、調整した所望のアシスト力でアシストできる。
【0067】
さらに、回動体46の内周面には凹部分43および凸部分44が形成されているため、長尺体36および移動体51に対する回動体46の接触面積を少なくでき、回動体46の移動をスムーズにできる。
【0068】
また、持上アシスト手段8は、操作レバー33をオフ位置およびオン位置に位置決めするねじりばね75を有するため、操作レバー33の不用意な回動を防止できる。
【0069】
なお、上記実施の形態では、持上アシスト手段8の回動体46が突出板29および取付板30に回動可能に取り付けられた構成について説明したが、例えば図12に示すように、2枚のプレート25が整地本体板26に突設され、この各プレート25に取付板30がボルト25aで取り付けられ、この両取付板30に回動体46が回動可能に取り付けられた構成でもよい。なおこの場合、片側は、プレート25と取付板30が一体の構成でもよい。
【0070】
また、上記実施の形態では、機体2および長尺体36のうち機体2のみが複数の取付孔部を有する構成について説明したが、例えば図13に示すように、機体2および長尺体36のうち長尺体36のみが複数の取付孔部を有する構成でもよい。
【0071】
すなわち、この図13に示す構成では、長尺体36の前端部には、高さ位置が異なる複数、例えば2つの取付孔部37a,37b、すなわち上前ピン用孔部37aおよび下前ピン用孔部37bが形成されている。そして、これら上前ピン用孔部37aおよび下前ピン用孔部37bのうちいずれか一方に機体2の長尺体取付部35が取付ピン83を介して脱着可能に取り付けられ、その結果、長尺体36は長尺体取付部35に対して左右方向の取付ピン(回動支点)83を中心として上下方向に回動可能となっている。
【0072】
そして、例えばアシスト力を「強」に設定する場合には、作業者は、取付ピン83を機体2の孔部100および長尺体36の下前ピン用孔部37bに挿入し、この挿入した取付ピン83の孔に抜止めピン84を差し込む。また、アシスト力を「弱」に設定する場合には、作業者は、取付ピン83を機体の孔部100および長尺体36の上前ピン用孔部37aに挿入し、この挿入した取付ピン83の孔に抜止めピン84を差し込む。
【0073】
このように、この図13に示す構成では、長尺体36の前端部に対する機体2の長尺体取付部35の取付位置の変更によって持上アシスト手段8のアシスト力が調整可能となっている。なお、例えば図示しないが、機体2および長尺体36の両方が複数の取付孔部を有する構成でもよい。また、例えば複数の取付孔部に代えて長孔状の取付孔部を有する構成等でもよい。
【0074】
また、いずれの実施の形態においても、持上アシスト手段8の本数や接地圧調整手段9の本数は任意である。
【0075】
さらに、操作レバー(操作部材)33は、その当接部33aが長尺体36の後端面に対して接離するように移動体51に回動可能に設けられたものには限定されず、例えば移動体に対して移動可能なものや、移動体に対して脱着可能なもの等でもよい。
【0076】
また、農作業機1は、1本ものには限定されず、例えば3分割された折畳式農作業機でもよく、また、例えば第1整地板(均平板)および第2整地板(レーキ)等からなる整地体を備えるハロー等でもよい。
【0077】
さらに、付勢体31を構成するガススプリング32の本数は任意であり、例えば1本でもよく、3本以上でもよい。
【0078】
また、移動体51の移動体本体部52の形状は、例えば下方に向かって開口したコ字枠状でもよく、或いは、細長い円筒状や角筒状等でもよい。
【0079】
さらに、長尺体36を取り付ける取付孔部の個数は任意であり、例えば3個以上でもよい。
【0080】
また、持上アシスト手段8は、図14ないし図18に示す構成のものでもよい。
【0081】
すなわち、この持上アシスト手段8は、1本のガススプリング32のみからなる付勢体31の付勢力を利用して整地体4の持ち上げをアシストするものであり、操作レバー33の回動操作によりアシストオン状態およびアシストオフ状態に選択的に切換可能となっている。
【0082】
そして、この持上アシスト手段8では、長尺体36は、コ字枠状ではなく、両端面が開口した細長い円筒状のもので、この長尺体36内に1本のガススプリング32が収納されている。また、長尺体36の前端部には前ピン用孔部37が形成され、前後方向中間部には案内長孔部38が形成され、後端部には後ピン用孔部39が形成されている。また、長尺体36の後端開口は、円板状の蓋101によって閉じられている。なお、例えば図示しないが、長尺体36内に水が溜まらないように、長尺体36の後端付近又は蓋101に水抜き用の孔を設けてもよい。
【0083】
また、この長尺体36の外周面に沿って摺動可能な移動体51は、外周側に回動体46が摺動可能に配設された移動体本体部52を有しているが、この移動体本体部52は、コ字枠状ではなく、両端面が開口した細長い円筒状のものである。この円筒状の移動体本体部52の後端部付近には、持上アシスト手段8のアシストオン状態時に1本のガススプリング32の付勢力に基づいて回動体46に当接してこの回動体46を押し上げる円形環状の回動体当接部である鍔部58が固設されている。
【0084】
さらに、移動体本体部52の後端部には鍔状の取付板部59が固設され、この取付板部59にはねじりばね取付ピン60が固着されている。また、鍔部58および取付板部59にはレバー取付孔部61がそれぞれ形成されており、このレバー取付孔部61に作業者が把持して手動操作する操作レバー33がオフ位置(下位置)およびオン位置(上位置)に上下方向に回動可能に取り付けられている。
【0085】
また、移動体51の取付板部59には、レバー規制板63が取付ねじ64によって取り付けられている。つまり、取付ねじ64がレバー規制板63の孔部65から取付板部59のねじ孔部66に螺合されることによって、レバー規制板63が取付板部59に取り付けられている。このレバー規制板63には上下方向の規制長孔部67が形成され、この規制長孔部67に操作レバー33が挿通されている。
【0086】
操作レバー33は、棒状部71および把持部72からなり、棒状部71に形成された溝部73と移動体51のねじりばね取付ピン60との間には、操作レバー33を付勢してオフ位置およびオン位置に位置決め(位置決め保持)するねじりばね75が架設されている。つまり、操作レバー33を付勢する付勢手段であるねじりばね75は、一端部が溝部73に回動可能に取り付けられ、他端部がねじりばね取付ピン60に回動可能に取り付けられている。
【0087】
そして、図15から明らかなように、ねじりばね75の付勢力により操作レバー33がオフ位置に位置した状態では、操作レバー33の一部である当接部33aが、長尺体36の後端および蓋101と対向して当接している。このため、操作レバー33によって、長尺体36に対する移動体51の前方移動が規制されている。
【0088】
しかし、操作レバー33をオフ位置からオン位置まで回動中心Pを中心として上方側へ回動させると、操作レバー33の当接部33aが長尺体36の後端および蓋101から離れ、その結果、操作レバー33による移動体51の移動規制が解除される。なお、操作レバー33が回動中心Pを中心として回動する際に、ねじりばね75は、ねじりばね取付ピン60(ばね回動支点)を中心として回動し、この回動途中で支点越えをすると、その付勢方向がオフ位置側からオン位置側へと変わる。
【0089】
すると、移動体51が長尺体36に対して回動体46とともにガススプリング32の付勢力に基づいて前方へ移動し、その結果、ガススプリング32の付勢力に基づく上向きのアシスト力によって整地体4が機体2に対して上方へ回動する。このため、作業者にとって整地体4を持ち上げるのに必要な力は、整地体4の上方回動に応じて徐々に減少する。
【0090】
したがって、図14ないし図18に示す持上アシスト手段8でも、作業者の負担を軽減できる等、同様の作用効果を奏することができる。
【0091】
なお、蓋101で長尺体36の後端開口を閉じた構成には限定されず、長尺体36の後端開口が常時開口した構成でもよい。
【0092】
また、長尺体36および移動体本体部52の形状は、円筒状には限定されず、例えば角筒状でもよく、或いは、下方に向かって開口したコ字枠状でもよい。
【0093】
なお、本発明のいくつかの実施の形態およびその変形例について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、前記各実施の形態および各変形例を適宜組み合わせることも可能である。
【符号の説明】
【0094】
1 農作業機
2 機体
4 整地体
8 持上アシスト手段
31 付勢体
32 ガススプリング
33 操作レバー(操作部材)
36 長尺体
37a 上前ピン用孔部(取付孔部)
37b 下前ピン用孔部(取付孔部)
43 凹部分
44 凸部分
45 挿通孔部
46 回動体
51 移動体
75 ねじりばね
81 上取付孔部(取付孔部)
82 下取付孔部(取付孔部)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
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図18