特許第6954712号(P6954712)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6954712
(24)【登録日】2021年10月4日
(45)【発行日】2021年10月27日
(54)【発明の名称】粉末敷き装置
(51)【国際特許分類】
   B29C 64/205 20170101AFI20211018BHJP
   B29C 64/255 20170101ALI20211018BHJP
   B33Y 30/00 20150101ALI20211018BHJP
   B22F 12/50 20210101ALI20211018BHJP
   B28B 1/30 20060101ALI20211018BHJP
【FI】
   B29C64/205
   B29C64/255
   B33Y30/00
   B22F12/50
   B28B1/30
【請求項の数】21
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2020-507617(P2020-507617)
(86)(22)【出願日】2019年8月29日
(65)【公表番号】特表2020-534176(P2020-534176A)
(43)【公表日】2020年11月26日
(86)【国際出願番号】CN2019103297
(87)【国際公開番号】WO2020043164
(87)【国際公開日】20200305
【審査請求日】2020年2月7日
(31)【優先権主張番号】201810984679.0
(32)【優先日】2018年8月29日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】519035045
【氏名又は名称】コーセル インテリジェント マシーナリ リミテッド
【氏名又は名称原語表記】KOCEL INTELLIGENT MACHINERY LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】100081776
【弁理士】
【氏名又は名称】大川 宏
(72)【発明者】
【氏名】ルイ マー
(72)【発明者】
【氏名】ジェジュン フェァ
(72)【発明者】
【氏名】ファン ポン
(72)【発明者】
【氏名】イー リィウ
(72)【発明者】
【氏名】バオ ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ユンロン シュ
(72)【発明者】
【氏名】モンチン ユァン
(72)【発明者】
【氏名】ティエンヤン ヂャン
【審査官】 ▲来▼田 優来
(56)【参考文献】
【文献】 中国特許出願公開第107471398(CN,A)
【文献】 中国実用新案第208528014(CN,U)
【文献】 国際公開第2017/177603(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C64/153,64/205,64/255
B22F3/16,12/50
B33Y10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
粉末敷き装置台座と粉末敷き装置台座との間の粉末敷き装置フレームを含み、前記粉末敷き装置フレームの間に粉末貯蔵倉が設けられる粉末敷き装置であって、
前記粉末貯蔵倉の下方には、上層スタッガード粉末撒き口と下層粉末押圧板粉末撒き口とを含む二層粉末撒き口が設けられ、
前記上層スタッガード粉末撒き口は、互いに交差するように配置される左側粉末撒き板と右側粉末撒き板とを含み、両者が底部位置に縦方向のピッチが調整可能である水平スタッガード口を形成し、振動装置が前記左側粉末撒き板または前記右側粉末撒き板の側に設けられ、粉末敷き作業の際に、粉末が前記水平スタッガード口から流出し、下方の前記下層粉末押圧板粉末撒き口に入るものであり、
前記下層粉末押圧板粉末撒き口は、左右両側の粉末押圧板を含み、両側の前記粉末押圧板の間には、幅が調整可能である縦方向の粉末排出口が設けられ、両側の前記粉末押圧板が前記粉末敷き装置フレームの下方の両側に設けられる支持部材を介して前記粉末敷き装置フレームに固定接続されることを特徴とする粉末敷き装置。
【請求項2】
さらに、前記粉末敷き装置の側面に位置する双方向の粉末敷き機構を含み、
前記双方向の粉末敷き機構は、シリンダ支持台を介して前記粉末敷き装置フレームに固定接続され、前記シリンダ支持台にはシリンダが固定配置され、前記シリンダのピストンロッドが前記粉末敷き装置台座に固定配置される縦方向の支持ロッドにヒンジ連結され、作動状態で、前記シリンダの伸縮によって、前記粉末敷き装置フレームを一定の範囲内で揺動させることを特徴とする請求項1に記載の粉末敷き装置。
【請求項3】
両側の前記粉末押圧板と両側の前記支持部材との間には、いずれもL型の粉末受け板が設けられ、両前記L型の粉末受け板が略漏斗形として配置され、前記上層スタッガード粉末撒き口から流出した粉末を前記下層粉末押圧板粉末撒き口に導くために用いられることを特徴とする請求項1に記載の粉末敷き装置。
【請求項4】
前記左側粉末撒き板または前記右側粉末撒き板の外側にはさらに調節機構が固定配置され、前記調節機構が前記粉末敷き装置フレームに接続され、前記調節機構は前記左側粉末撒き板または前記右側粉末撒き板の縦方向位置を調整し得て、前記水平スタッガード口の縦方向のピッチが調整可能になることを特徴とする請求項1に記載の粉末敷き装置。
【請求項5】
前記調節機構は、調節台座を介して前記粉末敷き装置フレームに固定接続され、前記調節台座には、前記左側粉末撒き板または前記右側粉末撒き板の傾斜方向と一致する調節スクリュロッドが設けられ、前記調節スクリュロッドには、その軸方向に沿って摺動する調節ブロックが設けられ、前記調節ブロックには支持板金が設けられ、前記左側粉末撒き板または前記右側粉末撒き板が前記支持板金に設けられ、作動状態で、前記調節スクリュロッドを回すことで、前記左側粉末撒き板または前記右側粉末撒き板の縦方向位置を調節することを特徴とする請求項4に記載の粉末敷き装置。
【請求項6】
前記調節機構は、固定支持部材を介して前記粉末敷き装置フレームに固定接続され、前記固定支持部材には固定板が固定配置され、前記固定板には前記左側粉末撒き板または前記右側粉末撒き板が設けられ、前記左側粉末撒き板または前記右側粉末撒き板には長円穴が設けられ、前記長円穴を介して縦方向で調整可能であるように前記固定板に接続されることを特徴とする請求項4に記載の粉末敷き装置。
【請求項7】
前記振動装置は、前記粉末敷き装置フレームに設けられる駆動モーター、及び互いに係合する振動軸と偏心スリーブを含み、前記駆動モーターが前記振動軸に接続され、前記偏心スリーブの外側にはさらに第1連結ロッドユニットが固定配置され、前記第1連結ロッドユニットは、前記偏心スリーブの外側に固定配置される第1連結ロッドと、それにヒンジ連結される第2連結ロッドとを含み、前記第2連結ロッドにはさらに第3連結ロッドが固定配置され、前記第3連結ロッドには前記左側粉末撒き板または前記右側粉末撒き板が固定配置され、前記第3連結ロッドが第1連結ロッドの固定台にヒンジ連結され、前記第1連結ロッドの固定台が前記粉末敷き装置フレームに固定接続され、前記第3連結ロッドと前記第1連結ロッドの固定台とのヒンジ連結点と、前記第1連結ロッドと前記第2連結ロッドとのヒンジ連結点とを接続する接続線と、第3連結ロッドと左側粉末撒き板または前記右側粉末撒き板との接続面とが、夾角をなすことを特徴とする請求項1〜6のいずれかの1項に記載の粉末敷き装置。
【請求項8】
前記左側粉末撒き板と前記右側粉末撒き板とがいずれも前記振動装置に固定接続されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかの1項に記載の粉末敷き装置。
【請求項9】
前記振動装置は、前記粉末敷き装置フレームに設けられる駆動モーター、及び互いに係合する振動軸と偏心スリーブを含み、前記駆動モーターが前記振動軸に接続され、前記偏心スリーブの外側にはさらに第1連結ロッドユニットが固定配置され、前記第1連結ロッドユニットは、前記偏心スリーブの外側に固定配置される第1連結ロッドと、それにヒンジ連結される第2連結ロッドとを含み、前記第2連結ロッドにはさらに第3連結ロッドが固定配置され、前記第3連結ロッドが両辺接続座に固定接続され、前記両辺接続座の他側には第2連結ロッドユニットが固定接続され、前記第2連結ロッドユニットには固定接続された第4連結ロッドと第5連結ロッドとが含まれ、前記第5連結ロッドが第2連結ロッドの固定台にヒンジ連結され、前記第2連結ロッドの固定台が前記粉末敷き装置フレームに固定接続され、前記左側粉末撒き板と前記右側粉末撒き板とがそれぞれ前記第3連結ロッドと前記第4連結ロッドとの内側に固定配置され、前記第1連結ロッドと前記第2連結ロッドとのヒンジ連結点と、前記第5連結ロッドと第2連結ロッドの固定台とのヒンジ連結点とを接続する接続線と、前記第4連結ロッドの内側面とが夾角をなすことを特徴とする請求項8に記載の粉末敷き装置。
【請求項10】
前記粉末敷き装置フレームの上方には、さらに、粉末敷き装置内に粉末を搬送するための搬送機構が分離するように配置され、前記搬送機構の長さが前記粉末敷き装置フレームの長さに一致し、作動状態で、前記粉末敷き装置フレームが前記搬送機構の下方まで運動し、または前記搬送機構が前記粉末敷き装置フレームの上方まで運動すると、前記搬送機構は積載される粒子状の物質を前記粉末敷き装置フレームにおける前記粉末貯蔵倉に落とすことを特徴とする請求項1に記載の粉末敷き装置。
【請求項11】
前記搬送機構は、搬送モーターと、螺旋搬送ロッドと、タイミングベルトと、粉末運搬タンクと、粉末補充口とを含み、前記螺旋搬送ロッドが前記粉末運搬タンクの長軸方向に沿って配置され、前記搬送モーターが前記タイミングベルトを介して前記螺旋搬送ロッドに接続され、前記粉末運搬タンクには長軸方向に沿って粉末補充口が設けられ、前記粉末運搬タンクが前記粉末補充口を介して積載される粒子状の物質を前記粉末敷き装置フレームにおける前記粉末貯蔵倉に落とすことを特徴とする請求項10に記載の粉末敷き装置。
【請求項12】
前記搬送機構は、さらに封じ込みストリップと、前記封じ込みストリップを移動させるように駆動する封じ込みストリップ駆動装置とを含み、前記封じ込みストリップが前記粉末補充口に一致し、且つ前記粉末補充口の閉塞のために用いられ、前記封じ込みストリップ駆動装置は、前記粉末補充口を閉じてまたは開放するように前記封じ込みストリップを駆動することを特徴とする請求項11に記載の粉末敷き装置。
【請求項13】
前記封じ込みストリップ駆動装置は、駆動シリンダと、揺動ロッドと、揺動アームとを含み、前記揺動アームが前記封じ込みストリップの両端に設けられ、前記揺動ロッドが前記揺動アームに固定接続され、前記駆動シリンダが前記揺動ロッドを揺動させるように駆動し、即ち前記封じ込みストリップを揺動させることを特徴とする請求項12に記載の粉末敷き装置。
【請求項14】
両前記粉末押圧板の粉末敷き面に対向する端面は斜面であることを特徴とする請求項3に記載の粉末敷き装置。
【請求項15】
両前記粉末押圧板の斜面と粉末敷き面との間の角度である事前貯蔵角は、0〜5度であることを特徴とする請求項14に記載の粉末敷き装置。
【請求項16】
前記粉末押圧板には、さらに圧密面が設けられ、前記圧密面が前記斜面の下流方向に配置されることを特徴とする請求項14に記載の粉末敷き装置。
【請求項17】
平面視で見て、前記圧密面の粉末敷き面での投影の長さは、5mm以上且つ80mm以下であることを特徴とする請求項16に記載の粉末敷き装置。
【請求項18】
前記粉末押圧板と前記L型の粉末受け板との間には前記L型の粉末受け板の配置を便利にするための接続板が配置されており、前記粉末押圧板は、前記接続板において、互いに向かって移動する自由度を有することを特徴とする請求項14に記載の粉末敷き装置。
【請求項19】
前記粉末押圧板の、前記接続板と接触する面、且つ前記縦方向の粉末排出口に向く角は、一定の角度を有する面取りとして配置されることを特徴とする請求項18に記載の粉末敷き装置。
【請求項20】
前記螺旋搬送ロッドの外側には、さらにフィルターカートリッジが設けられ、前記フィルターカートリッジに配置される通孔の孔径が素材のメッシュ数によって決定されることを特徴とする請求項14に記載の粉末敷き装置。
【請求項21】
前記螺旋搬送ロッドの外側には、さらに単一開口回転ドラムが設けられ、前記単一開口回転ドラムの開口箇所には、網状、または開閉可能な弧形板として配置されるバッフルが設けられることを特徴とする請求項14に記載の粉末敷き装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2018年8月29日に中国専利局へ提出され、出願番号が201810984679.0であり、発明の名称が「追加材料製造機器用の材料舗装装置」である中国特許出願の優先権を主張して、その全ての内容は援用されることで本出願に組み込まれる。
[技術分野]
本発明は、3Dプリントの技術分野に関し、特に粉末敷き装置に関わる。
【背景技術】
【0002】
現在、3Dプリンタに適用される通常の粉末敷き装置には、概ね二つがある。一つは、単方向の粉末敷き装置であり、プリント効率が低い。もう一つは、双方向の粉末敷き装置であり、双方向の粉末敷きを実現し、効率を倍に向上させるが、一般的には二つの粉末撒き口が設けられ、双方向の粉末敷きの過程において二つの粉末撒き口がそれぞれ作動し、構成が複雑で占有空間が大きい。従来の粉末敷き装置は、一般的に粉末撒き量の可制御性が悪く、粉末が撒かれなかったり、粉末が漏れたり、粉末撒きが不均一になるなど一連の問題が存在するため、プリント品質にさらに深刻な影響を与えている。
【発明の概要】
【0003】
本発明の実施例は、二層粉末撒き口を備え、特に上層が交差する粉末撒き口であり、使用する際に、粉末の流動性が優れて、粉末が漏れず、下層の粉末押圧板粉末撒き口に合わせて、双方向の粉末敷きを実現するものであり、粉末撒き量の可制御性が優れて、粉末が漏れたり、粉末が撒かれなかったり、または粉末撒き量が不均一になるなどの状況が存在しない粉末敷き装置を提供する。
【0004】
本出願の実施例は、粉末敷き装置を提供するものであり、粉末敷き装置台座と粉末敷き装置台座の間の粉末敷き装置フレームとを含み、前記粉末敷き装置フレームの間には粉末貯蔵倉が設けられ、前記粉末貯蔵倉の下方には、それぞれ上層スタッガード粉末撒き口と下層粉末押圧板粉末撒き口である二層粉末撒き口が設けられ、前記上層スタッガード粉末撒き口は互いに交差するように配置される左側粉末撒き板と右側粉末撒き板とを含み、両者が底部位置に縦方向のピッチが調整可能である水平スタッガード口を形成し、振動装置が前記左側粉末撒き板または前記右側粉末撒き板の側に設けられ、粉末敷き作業の際に、粉末が前記スタッガード口から流出し、下方の前記下層粉末押圧板粉末撒き口に入って、前記下層粉末押圧板粉末撒き口が左右両側の粉末押圧板を含み、両側の前記粉末押圧板の間には、幅が調整可能である縦方向の粉末排出口が設けられ、両側の前記粉末押圧板が前記粉末敷き装置フレームの下方の両側に設けられる支持部材を介して前記粉末敷き装置フレームに固定接続される。
【0005】
好ましくは、粉末敷き装置の側面に位置する双方向の粉末敷き機構を含み、前記双方向の粉末敷き機構はシリンダ支持台を介して前記粉末敷き装置フレームに固定接続され、前記シリンダ支持台にはシリンダが固定配置され、前記シリンダのピストンロッドが前記粉末敷き装置台座に固定配置される縦方向の支持ロッドにヒンジ連結され、作動状態で、前記シリンダの伸縮によって、前記粉末敷き装置フレームを一定の範囲内で揺動させる。
【0006】
好ましくは、両側の前記粉末押圧板と両側の前記支持部材との間にはいずれもL型の粉末受け板が設けられ、両前記L型の粉末受け板が略漏斗形として配置され、前記上層スタッガード粉末撒き口から流出した粉末を前記下層粉末押圧板粉末撒き口に導くために用いられる。
【0007】
好ましくは、前記左側粉末撒き板または前記右側粉末撒き板の外側にはさらに調節機構が固定配置され、前記調節機構が前記粉末敷き装置フレームに接続され、前記調節機構は前記左側粉末撒き板または前記右側粉末撒き板の縦方向位置を調整し得て、このように、前記水平スタッガード口の縦方向のピッチが調整可能になる。
【0008】
好ましくは、前記調節機構は調節台座を介して前記粉末敷き装置フレームに固定接続され、前記調節台座には、前記左側粉末撒き板または前記右側粉末撒き板の傾斜方向と一致する調節スクリュロッドが設けられ、前記調節スクリュロッドには、その軸方向に沿って摺動する調節ブロックが設けられ、前記調節ブロックには支持板金が設けられ、前記左側粉末撒き板または前記右側粉末撒き板が前記支持板金に設けられ、作動状態で、前記調節スクリュロッドを回すことで、前記左側粉末撒き板または前記右側粉末撒き板の縦方向位置を調節する。
【0009】
好ましくは、前記調節機構は固定支持部材を介して前記粉末敷き装置フレームに固定接続され、前記固定支持部材には固定板が固定配置され、前記固定板には前記左側粉末撒き板または前記右側粉末撒き板が設けられ、前記左側粉末撒き板または前記右側粉末撒き板には長円穴が設けられ、前記長円穴を介して縦方向で調整可能であるように前記固定板に接続される。
【0010】
好ましくは、前記振動装置は、前記粉末敷き装置フレームに設けられる駆動モーター、及び互いに係合する振動軸と偏心スリーブを含み、前記駆動モーターが前記振動軸に接続され、前記偏心スリーブの外側にはさらに第1連結ロッドユニットが固定配置され、前記第1連結ロッドユニットは、前記偏心スリーブの外側に固定配置される第1連結ロッドと、それにヒンジ連結される第2連結ロッドとを含み、前記第2連結ロッドにはさらに第3連結ロッドが固定配置され、前記第3連結ロッドには前記左側粉末撒き板または前記右側粉末撒き板が固定配置され、前記第3連結ロッドが第1連結ロッドの固定台にヒンジ連結され、前記第1連結ロッドの固定台が前記粉末敷き装置フレームに固定接続され、前記第3連結ロッドと前記第1連結ロッドの固定台とのヒンジ連結点と、前記第1連結ロッドと前記第2連結ロッドとのヒンジ連結点とを接続する接続線と、第3連結ロッドと左側粉末撒き板または前記右側粉末撒き板との接続面とが、夾角をなす。
【0011】
好ましくは、前記左側粉末撒き板と前記右側粉末撒き板とがいずれも前記振動装置に固定接続される。
【0012】
好ましくは、前記振動装置は、前記粉末敷き装置フレームに設けられる駆動モーター、及び互いに係合する振動軸と偏心スリーブを含み、前記駆動モーターが前記振動軸に接続され、前記偏心スリーブの外側にはさらに第1連結ロッドユニットが固定配置され、前記第1連結ロッドユニットは、前記偏心スリーブの外側に固定配置される第1連結ロッドと、それにヒンジ連結される第2連結ロッドとを含み、前記第2連結ロッドにはさらに第3連結ロッドが固定配置され、前記第3連結ロッドが両辺接続座に固定接続され、前記両辺接続座の他側には第2連結ロッドユニットが固定接続され、前記第2連結ロッドユニットには固定接続された第4連結ロッドと第5連結ロッドとが含まれ、前記第5連結ロッドが第2連結ロッドの固定台にヒンジ連結され、前記第2連結ロッドの固定台が前記粉末敷き装置フレームに固定接続され、前記左側粉末撒き板と前記右側粉末撒き板とがそれぞれ前記第3連結ロッドと前記第4連結ロッドとの内側に固定配置され、前記第1連結ロッドと前記第2連結ロッドとのヒンジ連結点と、前記第5連結ロッドと第2連結ロッドの固定台とのヒンジ連結点とを接続する接続線と、前記第4連結ロッドの内側面とが夾角をなす。
【0013】
好ましくは、前記粉末敷き装置フレームの上方にはさらに、粉末敷き装置内に粉末を搬送するための搬送機構が分離するように配置され、前記搬送機構の長さが前記粉末敷き装置フレームの長さに一致し、作動状態で、前記粉末敷き装置フレームが前記搬送機構の下方まで運動し、または前記搬送機構が前記粉末敷き装置フレームの上方まで運動すると、前記搬送機構は積載される粒子状の物質を前記粉末敷き装置フレームにおける前記粉末貯蔵倉に落とす。
【0014】
好ましくは、前記搬送機構は搬送モーターと、螺旋搬送ロッドと、タイミングベルトと、粉末運搬タンクとを含み、前記螺旋搬送ロッドが前記粉末運搬タンクの長軸方向に沿って配置され、前記搬送モーターが前記タイミングベルトを介して前記螺旋搬送ロッドに接続され、前記粉末運搬タンクには長軸方向に沿って粉末補充口が設けられ、前記粉末運搬タンクが前記粉末補充口を介して積載される粒子状の物質を前記粉末敷き装置フレームにおける前記粉末貯蔵倉に落とす。
【0015】
好ましくは、前記搬送機構はさらに封じ込みストリップと、前記封じ込みストリップを移動させるように駆動する封じ込みストリップ駆動装置とを含み、前記封じ込みストリップが前記粉末補充口に一致し、且つ前記粉末補充口の閉塞のために用いられ、前記封じ込みストリップ駆動装置は、前記粉末補充口を閉じてまたは開放するように前記封じ込みストリップを駆動する。
【0016】
好ましくは、前記封じ込みストリップ駆動装置は駆動シリンダと、揺動ロッドと、揺動アームとを含み、前記揺動アームが前記封じ込みストリップの両端に設けられ、前記揺動ロッドが前記揺動アームに固定接続され、前記駆動シリンダが前記揺動ロッドを揺動させるように駆動し、即ち前記封じ込みストリップを揺動させる。
【0017】
好ましくは、両前記粉末押圧板の、粉末敷き面に対向する端面は斜面である。
【0018】
好ましくは、両前記粉末押圧板の斜面と粉末敷き面との間の事前貯蔵角の角度は0〜5度である。
【0019】
好ましくは、前記粉末押圧板にはさらに圧密面が設けられ、前記圧密面が前記斜面の下流方向に配置される。
【0020】
好ましくは、前記圧密面の横断面の粉末敷き面における投影の長さは5mm以上、且つ80mm以下である。
【0021】
好ましくは、前記粉末押圧板は前記接続板において、互いに向かって移動する自由度を有する。
【0022】
好ましくは、前記粉末押圧板の前記接続板と接触する面、且つ前記縦方向粉末撒き口に向く角は、一定の角度を有する面取りとして配置される。
【0023】
好ましくは、前記螺旋搬送ロッドの外側にはさらにフィルターカートリッジが設けられ、前記フィルターカートリッジに配置される通孔の孔径が素材のメッシュ数によって決定される。
【0024】
好ましくは、前記螺旋搬送ロッドの外側には、さらに単一開口回転ドラムが設けられ、前記単一開口回転ドラムの開口箇所には、網状、または開閉可能な弧形板として配置されるバッフルが設けられる。
【発明の効果】
【0025】
以上の技術案から分かるように、本発明の実施例は以下の利点を有する。即ち、本出願の実施例において、前記粉末貯蔵倉の下方には、それぞれ上層スタッガード粉末撒き口と下層粉末押圧板粉末撒き口である二層粉末撒き口が設けられ、前記上層スタッガード粉末撒き口は互いに交差するように配置される左側粉末撒き板と右側粉末撒き板とを含み、両者が底部位置に水平のスタッガード口を形成し、作動状態で、前記振動装置が前記左側粉末撒き板または前記右側粉末撒き板を振動させることで、粉末は前記スタッガード口から流出し、下方の前記下層粉末押圧板粉末撒き口に入る。上層スタッガード粉末撒き口が非作動の状態で粉末を落とさず、粉末敷き装置の粉末量の損失を明らかに減少させ、プリンタの内部の残粉末の積上を招かず、プリント効果を明らかに向上させる。振動する際にスタッガード粉末撒き口の粉末が落ちて流出するので、粉末の落ちがより均一になり、粉末の落ちの断層現象が存在していなく、プリントの連続性と流暢性を保証する。交差するように配置された左側粉末撒き板と右側粉末撒き板との傾斜配置によって、粉末の流動性がより優れており、粉末が撒かれないことを回避できる。
【0026】
同時に、前記水平スタッガード口の調整可能な縦方向のピッチは、粉末撒き量を便利に制御し得る。
【0027】
上層スタッガード粉末撒き口の下方にはさらに、左右両側の粉末押圧板を有する前記下層粉末押圧板粉末撒き口が設けられ、両側の前記粉末押圧板の間には、幅が調整可能である縦方向の粉末排出口が設けられ、粉末撒き量に対する制御をさらに便利にする。
【0028】
作動状態で、上層スタッガード粉末撒き口から落ちた粉末が下層の粉末落ち口の側壁に当て、下層の粉末撒き口から流出し、全体の過程は緩衝し、停滞し、そして混合するという過程を経て、粉末撒き量の波形変化がより小さくなり、粉末撒き量がより均一になる。
【0029】
さらに、前記振動装置は、前記粉末敷き装置フレームに設けられる駆動モーター、及び互いに係合する振動軸と偏心スリーブを含み、前記駆動モーターが前記振動軸に接続され、前記偏心スリーブの外側にはさらに第1連結ロッドユニットが固定配置され、前記第1連結ロッドユニットは、前記偏心スリーブの外側に固定配置される第1連結ロッドと、それにヒンジ連結される第2連結ロッドとを含み、前記第2連結ロッドにはさらに第3連結ロッドが固定配置され、前記第3連結ロッドには前記左側粉末撒き板または前記右側粉末撒き板が固定配置され、前記第3連結ロッドが第1連結ロッドの固定台にヒンジ連結され、前記第1連結ロッドの固定台が前記粉末敷き装置フレームに固定接続され、前記第3連結ロッドと前記第1連結ロッドの固定台とのヒンジ連結点と、前記第1連結ロッドと前記第2連結ロッドとのヒンジ連結点とを接続する接続線と、第3連結ロッドと左側粉末撒き板または前記右側粉末撒き板との接続面とが、夾角をなす。
【0030】
前記振動装置は前記第1連結ロッドユニットを介して前記左側粉末撒き板または前記右側粉末撒き板に接続され、前記第1連結ロッドユニットの間がヒンジ連結という方式で、振動を線形状のオフセットに変換するから、全体の粉末撒き板の同期性がより優れて、さらに粉末撒き量がより均一になる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】本発明により提供された第1の具体的な実施形態の粉末敷き装置の概略斜視図である。
図2図1の二層粉末撒き口の部分拡大図である。
図3図1の粉末敷き装置の左側面図である。
図4図1の調節機構が設けられる側の概略斜視図である。
図5図4の調節機構の部分拡大図である。
図6図1の振動装置が設けられる側の概略斜視図である。
図7図6の振動装置と第1連結ロッドユニットとの部分拡大図である。
図8図1の粉末敷き装置の断面図である。
図9】第2の調節機構を有する粉末敷き装置の断面図である。
図10】双方向振動方式を有する粉末敷き装置の断面図である。
図11】本発明により提供された具体的な実施例において分離して設置される搬送機構の立体構造を示す概略斜視図である。
図12図11の断面図である。
図13図11の搬送機構と粉末敷き装置との作動状態図である。
図14】他の具体的な実施形態の粉末押圧板の部分拡大断面図である。
図15】単一開口回転ドラムの構成模式図である。
図16】単一開口回転ドラムのバッフルが開放される際の構成模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本発明の実施例は粉末敷き装置を提供するものであり、二層の粉末撒き口を有し、特に上層が互い違いの粉末撒き口であり、使用時に粉末の流動性が優れて、粉末が漏れず、下層粉末押圧板粉末撒き口に合わせて、双方向の粉末敷きを実現するものであって、粉末撒き量の可制御性が優れて、粉末が漏れたり、粉末が撒かれなかったり、または砂粉末撒き量が不均一になるなどの状況が存在しない。
【0033】
当業者がよりよく本発明の方案を理解するために、以下、本発明の実施例の添付図面を参照して、本発明の実施例の技術案は、明確かつ完全に説明される。記載された実施例は本発明の一部の実施例のみであり、全ての実施例ではない。本発明の実施例に基づき、創造的な努力なしに当業者によって取得される他の全ての実施例は、いずれも本発明の保護範囲に含まれるべきである。
【0034】
理解を容易にするために、以下、図1〜16を参照して、本出願の粉末敷き装置を記載する。本出願の実施例の粉末敷き装置は、粉末敷き装置台座501とその間に位置する粉末敷き装置フレーム502とを含み、粉末敷き装置台座501は粉末敷き装置フレーム502に対する支持のために用いられるから、一般的には粉末敷き装置フレーム502の両側にはそれぞれ一つが配置される。
【0035】
粉末敷き装置フレーム502内には、粉末貯蔵倉が設けられ、前記粉末貯蔵倉の下方には、それぞれ上層スタッガード粉末撒き口と下層粉末押圧板粉末撒き口である二層粉末撒き口が設けられる。
【0036】
前記上層スタッガード粉末撒き口は、互いに交差するように配置される左側粉末撒き板307と右側粉末撒き板401とを含み、両者が底部位置に水平のスタッガード口を形成する。或いは、左側粉末撒き板307の底部が上にあってもよく、または右側粉末撒き板401の底部が上にあってもよい。
【0037】
必要がある場合に、前記上層スタッガード粉末撒き口はジグザグの回転状であり、即ち、少なくとも二つの左側粉末撒き板と少なくとも二つの右側粉末撒き板が、ジグザグのスタッガード口を形成する。
【0038】
前記水平スタッガード口の縦方向のピッチが調整可能であり、即ち、上層スタッガード粉末撒き口の粉末撒き量の大きさが制御可能であり、具体的な調節方式は多種があり、以下に詳しく記載している。
【0039】
左側粉末撒き板307または右側粉末撒き板401の側の外には振動装置が設けられ、前記振動装置によって粉末が前記スタッガード口から流出し、下方の前記下層粉末押圧板粉末撒き口に入る。
【0040】
スタッガード粉末撒き口の配置によって、粉末敷き装置が非作動状態で、上層粉末撒き口から粉末を落とすことがなく、さらに粉末敷き装置が粉末敷き作業をしていない際に、粉末が漏れることがなく、不必要な粉末の消耗を減少させ、プリンタの粉末漏れによる内部の残粉末の積上を招くことなく、プリント効果を明らかに向上させる。スタッガード粉末撒き口は、粉末敷き作業の際のみに粉末を落とし、スタッガード粉末撒き口箇所にある粉末が、一定の角度に積上されるから、粉末敷き装置が粉末敷き運動を開始する際に、積上角が静的な積上角から動的な積上角に変えて、粉末の流しを開始する。このような方式により、粉末の落ちがより均一になり、粉末の落ちの断層現象が存在せず、プリントの連続性と流暢性を保証する。同時に、左側粉末撒き板と右側粉末撒き板との傾斜配置によって、粉末の流動性がより優れており、粉末が撒かれないことを避ける。また、前記スタッガード口の調整可能な縦方向ピッチによって、粉末撒き量を便利に制御し得る。
【0041】
前記下層粉末押圧板粉末撒き口は、左右両側に配置される粉末押圧板505を含み、両側の粉末押圧板505の間には縦方向の粉末排出口、即ち垂直方向の粉末排出口が設けられ、粉末が最終的に、該粉末排出口から流出する。両側の粉末押圧板505は粉末敷き装置フレーム502の下方の両側に設けられる支持部材503を介して粉末敷き装置フレーム502に固定接続され、即ち、一側の粉末押圧板505が一側の支持部材503を介して粉末敷き装置フレーム502に固定接続される。粉末敷き装置の長さ方向の距離が大きいから、支持部材503は必要に応じて複数で、且つ両側が対称となるように配置されてもよく、支持部材503の具体的な形状は限定されていない。
【0042】
また、粉末の排出量をさらに便利に調整するために、本粉末敷き装置における前記縦方向粉末撒き口の幅が、調整可能になるように配置され、具体的には、支持部材503と粉末敷き装置フレーム502との間の一定の水平範囲内の可動接続を介して実現され、または粉末押圧板505と支持部材503との間の調整可能な接続を介して実現される。
【0043】
前記二層粉末撒き口を有する粉末敷き装置は、作動状態で、上層スタッガード粉末撒き口から落ちた粉末が下層の粉末落ち口の側壁に当て、下層の粉末撒き口から流出し、全体の過程は緩衝し、停滞し、そして混合するという過程を経て、振動による粉末撒き量の波形変化がより小さくなり、粉末撒き量がより均一になる。
【0044】
前記粉末敷き装置に基づき、双方向の粉末敷き機構を追加配置してもよく、それは粉末敷き装置の側面に位置し、一般的には粉末敷き装置の両側に、それぞれ一つの同方向の双方向の粉末敷き機構を配置する。前記双方向の粉末敷き機構はシリンダ支持台201を介して粉末敷き装置フレーム502に固定接続され、シリンダ支持台201にはシリンダ202が固定配置され、シリンダ202のピストンロッドが、粉末敷き装置台座501に固定配置される縦方向支持ロッド205にヒンジ連結され、縦方向支持ロッド205の上端が粉末敷き装置フレーム502に接触していなくてもよいが、摺動するように接触してもよい。作動状態で、シリンダ202の伸縮は、粉末敷き装置フレーム502を一定の範囲内に揺動させ、この際、両側の粉末押圧板505の底面の外側には揺動を便利にする丸角、面取りまたは直角が設けられてもよく、該丸角は、粉末押圧板505が揺動過程で、外角と粉末敷き装置台座501の底部平面とが干渉を形成することを避ける。また、縦方向支持ロッド205は縦方向支持ロッドの台座203を介して粉末敷き装置台座501に固定接続される。
【0045】
前記双方向の粉末敷き機構を使用する際に、異なる種類の粉末に応じて、異なるシリンダストロークを調整し、粉末敷き装置フレームを異なる範囲の角度内で揺動させ、該双方向の粉末敷き機構は二層粉末撒き口に合わせると、双方向の粉末敷きの効果を実現する。そして、粉末流しを制御しまたは粉末流しを停止し、粉末敷き作業の際の均一な粉末撒きを実現し、粉末が撒かれない状況が存在せず、粉末敷き作業をしない際に粉末が漏れていない。
【0046】
具体的には、上層スタッガード粉末撒き口のスタッガード口の向きが粉末敷き方向と反対の場合、粉末がスタッガード粉末撒き口から自然に流れ、単方向の粉末敷きを実現する。逆方向の粉末敷きを行う際に、両者の方向が同じである場合に、双方向の粉末敷き機構によって、スタッガード粉末撒き口の全体を傾斜させると、粉末がスタッガード粉末撒き口から自然に流れ、双方向の粉末敷きを実現する。
【0047】
従来の技術において、二つの粉末撒き口を配置することで双方向の粉末敷きを実現することに比べると、前記粉末敷き装置は、双方向の粉末敷き機構に合わせる一つの粉末撒き口を配置するだけで、双方向の粉末敷きを実現しつつ、占有空間がより小さくなっている。
【0048】
同時に、双方向の粉末敷き機構の配置によって、粉末敷き装置の使用過程で、粉末押圧板505が粉末敷き装置フレーム502とともに揺動することで、一定の傾斜角度を有するから、粉末押圧の効果がよりよくなる。
【0049】
一つの改良として、両粉末押圧板505と両支持部材503との間にL型の粉末受け板を配置し、両前記L型の粉末受け板が略漏斗形として配置され、具体的には、両粉末押圧板505の内側に寄る上方に設けられ、該前記L型の粉末受け板は主に、前記上層スタッガード粉末撒き口から流出した粉末を前記下層粉末押圧板粉末撒き口に導くために用いられる。同時に、L型の粉末受け板の配置によって、粉末押圧板505の全体の水平配置に寄与し、粉末押圧の効果を向上させる。
【0050】
前記L型の粉末受け板は粉末を導く過程で、上層交差の粉末押圧口から流出した粉末がL型の粉末受け板と縦方向粉末撒き口の側壁で、緩衝と整合を経て、縦方向粉末撒き口からの粉末の流出の均一性を保証する。
【0051】
特に、双方向の粉末敷き機構が設けられる粉末敷き装置の使用過程で、粉末敷き装置フレーム502が揺動すると、上層スタッガード粉末撒き口と下層縦方向粉末撒き口とがいずれも元の位置から外れ、粉末が直接的に下層の縦方向粉末撒き口に流入していない可能性がある。このとき、L型の粉末受け板の作用がより顕著となる。
【0052】
粉末押圧板505とL型の粉末受け板との間には、L型の粉末受け板の配置を便利にするための接続板504が追加配置されてもよい。
【0053】
さらに、L型の粉末受け板と支持部材503との間は、調整可能に接続されるように配置されてもよく、これによって、L型の粉末受け板により粉末押圧板505を調整させ、前記縦方向粉末撒き口の幅が調整可能になる。具体的には、L型の粉末受け板と支持部材503との接続箇所に縦方向の長円穴を配置する。
【0054】
具体的な実施形態において、前記水平スタッガード口の縦方向のピッチが調整可能であるということは、左側粉末撒き板または前記右側粉末撒き板の一方の外側に調節機構を配置することで実現され、前記調節機構は、前記左側粉末撒き板または前記右側粉末撒き板の一方の縦方向位置を調整し得て、前記水平スタッガード口の縦方向のピッチを調整可能にする。
【0055】
具体的には、前記調節機構は調節台座404を介して前記粉末敷き装置フレーム502に固定接続され、調節台座404には、左側粉末撒き板307または右側粉末撒き板401の傾斜方向と一致する調節スクリュロッド405が設けられ、調節スクリュロッド405には、その軸方向に沿って摺動する調節ブロック403が設けられ、調節ブロック403には支持板金402が設けられ、左側粉末撒き板307または右側粉末撒き板401が支持板金402に設けられる。
【0056】
初めて装着する場合に、調節ブロック403を調節スクリュロッド405の最も低い位置に回転させ、そして、その上に支持板金402を装着し、左側粉末撒き板307または右側粉末撒き板401を移動することで、他側の粉末撒き板との間のスリットが均一になり、水平方向のスリットが一致になり、そしてそれを支持板金402に固定し、調節機構の装着が完成する。
【0057】
粉末のタイプを変換する場合に、左側粉末撒き板307と右側粉末撒き板401との間のスリットを調節しなければならなくて、調節スクリュロッド405を回すことで、左側粉末撒き板307または右側粉末撒き板401の縦方向位置を調節する。調節スクリュロッド405の配置によって、全体の調節機構の調節精度がより正確、且つ制御可能になり、そして、回しの巻き数が一致すれば、水平方向で同期の調節を実現し、検出機器によって検出されたと、微調整をすればよく、早く且つ高効率的に調節を行う。
【0058】
実際に、前記水平スタッガード口の縦方向ピッチを調整しようとすると、左側粉末撒き板307または右側粉末撒き板401のうちの一方の縦方向位置を調整すればよいから、一般的にはその一方のみで調節機構を配置するが、両方にいずれも調節機構を配置してもよいことを除外していない。
【0059】
そして、左側粉末撒き板307または右側粉末撒き板401の長さが大きいから、一般的には、同時に若干の調節機構を配置することで、前記粉末撒き板の全体的な縦方向の位置がより一致し、形成されたスリットの水平方向が一致して、スタッガード粉末撒き口のスリットがより均一になり、水平方向の粉末撒き量が均一になる。
【0060】
さらに、調節機構の配置方法もある。即ち、前記調節機構は、固定支持部材406を介して粉末敷き装置フレーム502に固定接続され、固定支持部材406には、固定板407が固定配置され、左側粉末撒き板307または右側粉末撒き板401が固定板407に設けられ、同時に、左側粉末撒き板307または右側粉末撒き板401には縦方向の長円穴が設けられ、前記長円穴を介して左側粉末撒き板307または右側粉末撒き板401と固定板との、縦方向での調整可能な接続を実現する。
【0061】
具体的な実施形態において、前記粉末敷き装置における前記振動装置は、粉末敷き装置フレーム502に設けられる駆動モーター、及び互いに係合する振動軸301と偏心スリーブ302を含み、前記駆動モーターが振動軸301に接続されることで、偏心スリーブ302を振動軸301の周方向に回転させる。一般的には、前記振動装置は同時に複数が設けられ、且つそれと前記調節機構とがそれぞれ独立に作動し、互いに影響していないから、両者は粉末敷き装置フレーム502の同一側、またはその両側に分布されてもよい。
【0062】
従来の技術において、一般的には、前記振動装置は直接的に左側粉末撒き板307または右側粉末撒き板401に接続され、振動装置そのものは一定の周波数で振動するが、長軸方向には複数の振動装置が設けられ、且つ各々振動装置が単独に振動することは、非同期の振動を招致する恐れがあり、振動の周波数は直接的に粉末撒き量に関係し、このような長軸方向の振動の周波数の不一致は、粉末撒き量の不均一に繋がる。本発明により提供された粉末敷き装置において、前記振動装置は第1連結ロッドユニットを介して間接的に左側粉末撒き板307または右側粉末撒き板401に接続される。
【0063】
具体的には、偏心スリーブ302の外側には連結ロッドユニットが設けられ、前記振動装置は前記第1連結ロッドユニットを介して左側粉末撒き板307または右側粉末撒き板401に接続される。前記第1連結ロッドユニットは、偏心スリーブ302の外側に固定配置される第1連結ロッド303と、その下端にヒンジ連結される第2連結ロッド304とを含み、第2連結ロッド304にはさらに第3連結ロッド306が固定配置され、第3連結ロッド306の上端が第1連結ロッドの固定台305にヒンジ連結され、第1連結ロッドの固定台305が粉末敷き装置フレーム502に固定接続され、同時に、第3連結ロッド306には左側粉末撒き板307または右側粉末撒き板401が固定配置される。
【0064】
前記第3連結ロッド306と前記第1連結ロッドの固定台305とのヒンジ連結点と、前記第1連結ロッド303と前記第2連結ロッド304とのヒンジ連結点とを接続する接続線と、第3連結ロッド306と左側粉末撒き板307または前記右側粉末撒き板401との接続面とが夾角をなし、即ち一つの三角形として囲まれることで、偏心スリーブ302によって第2連結ロッド304、さらに連動的に第3連結ロッド306を揺動させ、第3連結ロッド306によって左側粉末撒き板307または前記右側粉末撒き板401を揺動させる。
【0065】
前記第3連結ロッド306と前記第1連結ロッドの固定台305とのヒンジ連結点と、左側粉末撒き板307または前記右側粉末撒き板401の下端との距離が大きいほど、振幅が大きくなり、振幅が粉末撒き量に正比例し、振動装置の振動の周波数が粉末撒き量に正比例し、偏心スリーブ302の偏心量が粉末撒き量に正比例する。よって、振幅、振動の周波数または偏心量を変更することで、いずれも粉末撒き量が変更される。構成設計の振幅が大きすぎるのは好ましくないという原則に基づき、合理的範囲内で、偏心量が大きい偏心スリーブ302を採用したり、または振動の周波数を増加させたりする。前記第1連結ロッドユニットはヒンジ連結という原理を利用して、振動を線形状のオフセットに変換し、左側粉末撒き板307または右側粉末撒き板401を振動装置によって、規律的に運動させるので、粉末撒き板の全体の同期性がより優れて、さらに粉末撒き量がより均一になる。粉末撒き量が増えることは、粉末敷き装置の並進速度を向上させ、プリント効率を向上させる。
【0066】
一つの改良として、左側粉末撒き板307と右側粉末撒き板401とは同時に前記振動装置に固定接続され、前記振動装置の構成は前記実施形態の振動装置と同じであってもよく、他の構成の具体的な配置方式は以下の通りである。
【0067】
第3連結ロッド306は両辺接続座313に固定接続され、両辺接続座313の他側には第2連結ロッドユニットが固定接続され、前記第2連結ロッドユニットには固定接続された第4連結ロッド310と第5連結ロッド311とが含まれ、両辺接続座313が第4連結ロッド310を貫通して第5連結ロッド311に接続され、第5連結ロッド311の上端が第2連結ロッドの固定台312にヒンジ連結され、第2連結ロッドの固定台312が粉末敷き装置フレーム502に固定接続されるとともに、粉末敷き装置フレーム502の、前記振動装置に対向する他側に位置し、左側粉末撒き板307または右側粉末撒き板401がそれぞれ第3連結ロッド306と第4連結ロッド310との内側に固定配置される。
【0068】
同時に、前記第1連結ロッド303と前記第2連結ロッド304とのヒンジ連結点と、前記第5連結ロッド311と第2連結ロッドの固定台312とのヒンジ連結点とを接続する接続線と、前記第4連結ロッド310の内側面とが夾角をなし、即ち一つの三角形として囲まれることで、偏心スリーブ302が第3連結ロッド306を連動させるように第2連結ロッド304を動かすことにより、両辺接続座313を介して両側の粉末撒き板をともに揺動させるように連動する。即ち、第2連結ロッド304と、第3連結ロッド306と、両辺接続座313と、第4連結ロッド310と第5連結ロッド311とが一体として接続されるように揺動される。
【0069】
第5連結ロッド311の上端が第2連結ロッドの固定台312にヒンジ連結されるヒンジ連結点と、同一側の粉末撒き板の下端との距離が大きいほど、振幅が大きくなり、即ち、第5連結ロッド311の上端が第2連結ロッドの固定台312にヒンジ連結されるヒンジ連結点と、第4連結ロッド310に固定される粉末撒き板の下端との距離が大きいほど、振幅が大きくなり、振幅が粉末撒き量に正比例し、振動装置の振動周波数が粉末撒き量に正比例し、偏心スリーブ302の偏心量が粉末撒き量に正比例する。よって、振幅、振動の周波数または偏心量を変更することで、いずれも粉末撒き量が変更される。構成設計の振幅が大きすぎるのは好ましくないという原則に基づき、合理的範囲内で、偏心量が大きい偏心スリーブ302を採用したり、または振動の周波数を増加させたりする。
【0070】
この際に、第2連結ロッドユニットは両辺接続座313を介してヒンジ連結という方式で組み合わせるように第1連結ロッドユニットに接続され、左側粉末撒き板307または右側粉末撒き板401の側に設けられる振動装置は同時に両側の粉末撒き板をともに規律的に運動させ、振動を線形状のオフセットに変換し、粉末撒き量がより均一になる。
【0071】
このような、両側の粉末撒き板をともに規律的に運動させるという方式は、実際に粉末敷き装置には双方向の粉末敷き機構が無い場合でも、相変わることなく、双方向の粉末敷きを行うことができる。
【0072】
一般的には、振動装置をスタッガード粉末撒き口の、下方に位置する粉末撒き板側に配置することが好ましく、このようにすることで、振動の効果と粉末撒きの効果が最も優れるものとなる。
【0073】
前記粉末敷き装置は、さらに、粉末敷き装置内に粉末を搬送するための、粉末敷き装置フレーム502の上方の搬送機構を有してもよく、具体的には、搬送機構と粉末敷き装置フレーム502との間は、固定接続されまたは分離されるように配置され、固定接続される場合に、搬送モーターの装着座102を介して接続される。
【0074】
具体的な実施形態において、粉末敷き装置フレーム502の上方には、粉末敷き装置内に粉末を搬送するための搬送機構が分離するように設けられ、前記搬送機構の長さが粉末敷き装置フレーム502の長さに一致し、作動状態で、粉末敷き装置フレーム502が運動して粉末を敷き、粉末敷き装置フレーム502が前記搬送機構の下方まで運動し、または前記搬送機構が粉末敷き装置フレーム502の上方まで運動すると、前記搬送機構は積載される粒子状の物質を前記粉末敷き装置フレーム502における前記粉末貯蔵倉に落とす。
【0075】
搬送機構はさらに、搬送モーター103と、螺旋搬送ロッド105と、タイミングベルト101と、粉末運搬タンク106と、粉末補充口112とを含み、螺旋搬送ロッド105が粉末運搬タンク106の長軸方向に沿って配置され、搬送モーター103がタイミングベルト101を介して螺旋搬送ロッド105に接続され、粉末運搬タンク106には長軸方向に沿って粉末補充口112が設けられ、粉末運搬タンク106が粉末補充口112を介して積載される粒子状の物質を粉末敷き装置フレーム502における前記粉末貯蔵倉に落とす。粉末補充口112が上部に設けられ、粉末運搬タンク106を傾倒させることで、粒子状の物質が粉末補充口から粉末敷き装置フレーム502における前記粉末貯蔵倉に落ちる。
【0076】
さらに、搬送機構は、封じ込みストリップ111と封じ込みストリップ111を移動させるように駆動する封じ込みストリップ駆動装置とを含み、封じ込みストリップ111が粉末補充口112にマッチし、粉末補充口112の閉塞のために用いられ、前記封じ込みストリップ駆動装置が前記粉末補充口112を閉じてまたは開放させるように封じ込みストリップ111を駆動する。
【0077】
前記封じ込みストリップ駆動装置は、駆動シリンダ107と、揺動ロッド108と、揺動アーム109とを含み、揺動アーム109が封じ込みストリップ111の両端に設けられ、揺動ロッド108が揺動アーム109に固定接続され、駆動シリンダ107が揺動ロッド108を揺動させるように駆動させ、即ち、封じ込みストリップ111を揺動させる。
【0078】
このような搬送機構を粉末敷き装置フレームから分離することは、螺旋搬送ロッド105が粉末貯蔵倉における粉末に圧力を付与することを避け、さらに、粉末敷き部分に対する圧力の影響を避け、粉末敷きの効果に対する影響を避けると同時に、粉末敷き装置の粉末敷き部分の本体重量を軽減し、粉末敷き装置の粉末敷き部分の速度をさらに向上させる。
【0079】
具体的な実施形態において、さらに粉末押圧板505の粉末敷き面に対向する端面は斜面として配置されてもよい。前記斜面の傾角が前記縦方向の粉末撒き口に向いており、前記斜面と粉末敷き面との間に形成された夾角が、事前貯蔵角5051になり、粉末敷き作業が開始する際に、落ちた素材が事前貯蔵角5051に集め、粉末敷き装置が材料舗装を開始する際に、発生する恐れがある初期セグメントの材料が薄くて、または材料切れという問題を避ける。
【0080】
前記斜面が付いた粉末押圧板505は、双方向の粉末敷き機構がない条件で、粉末敷き装置が全体で傾斜するように材料舗装をしなければならないという問題を解決する。粉末押圧板505と材料舗装面との間の事前貯蔵角の大きさは、素材の粒度によって決定されることで、全体で粉末敷き装置を調整することによって、粉末押圧板505と材料舗装面との角度を正確に制御し得ないという問題を効果的に解決する。
【0081】
前記事前貯蔵角5051の角度は、素材、材料落ち量及び材料舗装層の厚さによって決定され、好ましくは、前記事前貯蔵角5051は0度〜5度の間の傾角である。具体的な操作において、前記事前貯蔵角5051の大きさについて、素材のメッシュ数n、素材の角度係数E、材料落ち量(材料落ち口の幅dによって体現される)及び材料舗装層の厚さhを考慮しなければならなくて、例えば50<n<100、E<0.02、1.5mm<d<2.5mm、0.4mm<h<0.44mmである場合に、事前貯蔵角303の角度iが0.1度であり、また、例えば70<n<100、E<0.02、1.5mm<d<2.5mm、0.34mm<h<0.4mmである場合に、事前貯蔵角5051の角度iが0.3度である。
【0082】
素材の角度係数Eが大きく、素材の単粒形状が不規則で、且つメッシュ数が小さい場合に、粉末敷き面の平坦と圧密を保証するために、前記事前貯蔵角5051の角度を大きくすることで、粉末押圧板505の斜面と粉末押圧板505の圧密面との遷移丸角によって、前記角度係数が大きく、形状が不規則である素材を平らかに剃って、反対に、小さい事前貯蔵角5051を採用することで、必要以上の剃りを避ける。
【0083】
粉末押圧板505の粉末敷き面に対する圧密機能を実現するために、斜面の末端または粉末敷き面と接触する一端には、一定幅の水平面が配置されなければならない。すなわち、粉末押圧板505は、圧密のための圧密面と呼ばれる一定の平面を有し、前記圧密面の横断面の粉末敷き面における投影の長さは5mm〜80mmであり、十分な圧力効果を保証する。
【0084】
一つの改良として、粉末押圧板505が摺動可能に接続板504に設けられ、即ち粉末押圧板505が接続板504において互いに向かって移動の自由度を有し、対称となるように分布される二つの粉末押圧板505が対向に移動し、縦方向の粉末撒き口の幅を小さくするという目的を実現し、粉末撒き量に対する制御を実現する。
【0085】
素材の順調な投下のために、粉末押圧板505における接続板504との接触面、且つ縦方向の粉末撒き口に向く角を30度〜45度の面取りとしてもよい。
【0086】
具体的な実施形態において、螺旋搬送ロッド105の外側には、さらにフィルターカートリッジ(図示せず)が設けられる。前記フィルターカートリッジが螺旋搬送ロッド105の外周に包まれるとともに同軸にあり、前記フィルターカートリッジの、粉末敷き装置の材料供給口に対応する位置で、材料経過口を開設することで、素材が材料供給口と材料経過口を介してフィルターカートリッジに入って、フィルターカートリッジの螺旋搬送ロッド105を介して、素材を一端から他端に搬送し、該過程で、素材が前記フィルターカートリッジを介してその下方に位置する上層スタッガード粉末撒き口内に入って、前記フィルターカートリッジは、螺旋搬送ロッド105による素材に伝達された運動エネルギーをなくしまたは緩めて、前記素材が最小の運動エネルギーで上層スタッガード粉末撒き口内に入って、このように、素材が付いたエネルギーによる材料舗装の不均一を避ける。
【0087】
前記フィルターカートリッジにおける孔の孔径の大きさは、素材のメッシュによって決定される。具体的には、200メッシュ数の素材を採用して製造する場合に、前記フィルターカートリッジの孔径が0.7mm〜2mmである。
【0088】
前記フィルターカートリッジをさらに、単一開口回転ドラム601に交換してもよく(図12〜13を参照)、螺旋搬送ロッド105の外周に包まれるとともに同軸にあり、作動原理は前記フィルターカートリッジと同じである。単一開口回転ドラム601の開口箇所にはさらに網状または開閉可能な弧形板として配置されるバッフル602が設けられてもよい。
【0089】
本明細書の各実施例は漸進的に記載され、各実施例は他の実施例との相違点を重点的に説明し、各々の実施例は同一または類似の部分について相互に参照される。
【0090】
以上のように、上記実施例は、本発明の技術案を説明するために用いられるものであって、それに限定されるものではない。以上の実施例を参照して本発明を詳しく説明したが、当業者が理解するように、以上の各々実施例に記載の技術案を修正し、またはその一部の技術的特徴に対して等価の置き換えを行ってもよく、これらの修正または置き換えは、本発明の各々実施例の技術案の精神及び範囲から対応する技術案の本質を逸脱しない。
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