(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という)を、添付図面に基づいて詳細に説明する。
なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。
【0019】
図1は本発明に係る実施形態の平面スイッチ1の全体構成を説明するための分解斜視図である。
図1に示すように、本実施形態では、平面スイッチ1の取り付け対象となるスイッチボックス100として、米国で一般的に使用されているものを想定している。
【0020】
具体的には、スイッチボックス100は、外形がほぼ矩形状の底部101と、底部101の外周に沿って設けられる縦壁部102と、を備える。
以下の説明では、底部101におけるX軸方向に垂直な方向(縦方向)をY軸方向と表記し、X-Y平面に垂直な方向(奥行方向)をZ軸方向と表記する。
【0021】
また、スイッチボックス100は、スイッチボックス100の開口側の端部である縦壁部102の周縁部102Aからスイッチボックス100の内側に位置するように、スイッチボックス100の内側に折り曲げられて、周縁部102Aとの間に奥側(Z軸方向負側)下がる段差(つまり、スイッチボックス100の周縁部102Aから底部101に向かう方向に下がる段差)を有するネジ固定部103を備えている。
【0022】
本実施形態では、スイッチボックス100が2個のスイッチを配置できるワイド型のスイッチボックス100である場合を示している。
スイッチボックス100は、周縁部102Aの対向する一対の辺(Y軸方向正側でX軸方向に沿う辺と、Y軸方向負側でX軸方向に沿う辺)に、それぞれ、1個のスイッチを固定するために、一対のネジ固定部103を設ける。
【0023】
すなわち、Y軸方向正側でX軸方向に沿う辺に、X軸方向で相互に距離を隔てて一対のネジ固定部103を設ける一方、Y軸方向負側でX軸方向に沿う辺に、X軸方向で相互に距離を隔てて一対のネジ固定部103を設ける。
【0024】
一方の辺における一対のネジ固定部103と、他方の辺における一対のネジ固定部103は、Y軸方向に距離を隔てて相互に対向する。
【0025】
以上の説明から判る通り、合計4つのネジ固定部103を有するスイッチボックス100になっている。
【0026】
そして、それぞれのネジ固定部103には、ネジN1を螺合させる図示しない螺合溝が形成された第1螺合孔103Aが形成されている。
なお、スイッチボックス100としては、2個のスイッチを配置できるワイド型に限定される必要はなく、3個以上のスイッチを配置できるワイド型であってもよい。
【0027】
そして、このスイッチボックス100が壁(例えば、外壁)の表面(外面)である体裁面を基準に所定の距離(具体的には6.4mm)以上奥側(Z軸方向負側)に縦壁部102の周縁部102Aが位置しないように設置される。
【0028】
一方、平面スイッチ1は、スイッチボックス100に取り付けられる取付板10と、取付板10の表側(Z軸方向正側)に収容されるように取り付けられるセンサユニット20と、取付板10の裏側(Z軸方向負側)に取り付けられる電源ユニット30と、センサユニット20に対して取り付けられ、スイッチボックス100の設けられる壁の開口部を塞ぐトップパネル40と、を備えている。
【0029】
[トップパネル]
トップパネル40は、最も表面側(Z軸方向正側)に位置する透明又は半透明のプレート(
図1で見えている部分)と、そのプレートの裏面(Z軸方向負側の面)に貼り付けられたフィルム(図示せず)と、を備えており、そのフィルムには、スイッチ操作を行うための位置等を示す図形や文字等の印刷が行われている。
【0030】
そして、フィルムは、少なくとも図形や文字等が印刷される所定のエリアが光を透過するようになっている。
具体的には、図形や文字等が印刷される所定のエリアについては、ハーフミラーの状態になっている。
このため、夜間等の周りが暗いときに、後ほど説明するように、センサユニット20が発光すると、その光によって、図形や文字等が浮かび上がるように表示されるようになっている。
【0031】
一方、昼間等の周りが明るいときには、ハーフミラーによって光が反射されるため、描かれた図形や文字等がそのままユーザに視認される状態となり、フィルムよりも裏面(Z軸方向負側の面)側が透けて見えることがないため、見栄えが悪くなることがない。
【0032】
なお、トップパネル40の裏面(Z軸方向負側の面)側には、センサユニット20の側面に設けられた係合部JOに係合するL字形状の係合爪(図示せず)が設けられており、センサユニット20に対して着脱可能に取り付けられるようになっている。
【0033】
[電源ユニット]
電源ユニット30は、詳細な図示は省略しているが、センサユニット20に供給する電力を制御する制御回路等を有するとともに、センサユニット20に電気的に接続するためのコネクタ31Aを備えた引き出し配線31を有している。
【0034】
そして、その引き出し配線31が取付板10からセンサユニット20が配置される側に引き出され、コネクタ31Aがセンサユニット20に接続されることで、センサユニット20との間で電気的な接続が行われる。
【0035】
[取付板]
次に、
図2から
図7を主に参照しながら取付板10について説明する。
図2は電源ユニット30が取り付けられた状態で取付板10がスイッチボックス100に取り付けられた状態を示す斜視図である。
【0036】
また、
図3は取付板10のセンサユニット20が取り付けられる表側(Z軸方向正側)を見た斜視図であり、
図4は取付板10の電源ユニット30が取り付けられる裏側(Z軸方向負側)を見た斜視図であり、
図5は取付板10を
図3の矢印A側から見た側面図である。
【0037】
さらに、
図6は取付板10をスイッチボックス100に取り付けるところを示す斜視図であり、
図7は折返部14Aを説明するための図である。
【0038】
取付板10は、1枚の板材を折り曲げるようにして形成されており、
図2から
図6に示すように、底面11と底面11の周囲に設けられた側壁部12を有する収容部13と、収容部13のセンサユニットが挿入される側に位置する先端側外周に外側に折り曲げるように設けられ、スイッチボックス100の先端側の周縁部102A(
図1参照)上に配置される外周縁部14と、を備えている。
【0039】
底面11は、スイッチボックス100のネジ固定部103の設けられる辺に沿った方向(X方向)で見たときに、後述するセンサユニット20の形状に合わせるために、中央側底面11Aと、中央側底面11Aの両横に設けられた横側底面11Bと、を備えており、中央側底面11Aは横側底面11Bよりも表側(Z軸方向正側)から見て深さが一段深くなるように形成されている。
【0040】
そして、理由については後述するが、中央側底面11Aには、
図2に示すように、中央側底面11Aに対してリベット止めされる固定部18Aと、固定部18Aの両側に設けられた一対の弾性辺18Bを有する弾性部18が固定されている。
【0041】
なお、本実施形態では、弾性部18は、スイッチボックス100のネジ固定部103の設けられる辺に沿った方向(X方向)と直交する方向(Y方向)に離間して一対設けられているが、弾性部18の配置態様は、以上の態様に限定されない。
センサユニット20を弾性支持できる配置態様であれば、以上の態様以外の配置態様であってもよい。
【0042】
また、弾性部18は、本実施形態のように、板ばね構造の弾性部材を用いることに限定される必要はなく、スプリング構造等、他の構造の弾性部材を用いたものであってもよい。
【0043】
一方、
図3及び
図4に示すように、側壁部12には、スイッチボックス100に取り付けるときにネジ固定部103(
図1参照)に対面する位置に、ネジ固定部103に対応した切欠部17が形成されている。
【0044】
上述したように、本実施形態では、米国で一般的に使用されているスイッチボックス100を想定しているが、米国の規格では、スイッチボックス100の第1螺合孔103A(
図1参照)の位置関係が定められているだけのため、その第1螺合孔103Aが形成されているネジ固定部103の長さ自体には、ばらつきがある。
【0045】
そこで、側壁部12にネジ固定部103に対応した切欠部17を設けるようにすることで、ネジ固定部103の長さ自体にばらつきがあったとしても、ネジ固定部103が側壁部12に当接して取付板10がスイッチボックス100に取り付けられなくなることを回避している。
【0046】
そして、取付板10は、上述のように、スイッチボックス100の周縁部102A(
図1参照)上に配置される外周縁部14を備えているため、
図2に示すように、スイッチボックス100に取り付けると、スイッチボックス100の開口を塞ぐことができるようになっている。
【0047】
また、中央側底面11Aには、
図3及び
図4に示すように、取付板10の裏側(Z軸方向負側)に取り付けられる電源ユニット30(
図1参照)の引き出し配線31(
図1参照)をセンサユニット20が取り付けられる表側(Z軸方向正側)に引き出すための引出口15が形成されているが、この引出口15についても、引き出し配線31を引き出した状態で引出口15を塞ぐように、蓋部16(
図1参照)が取り付けられるようになっている。
【0048】
さらに、
図2及び
図6に示すように、スイッチボックス100にネジN1で取付板10を取り付ける際に、側壁部12に形成されている切欠部17(
図6参照)を閉鎖する閉鎖プレート19を、そのネジN1で取付板10とともに共止めするようにしている。
【0049】
具体的には、
図6に示すように、閉鎖プレート19は、取付板10の外周縁部14上に配置され、ネジN1を通す貫通孔19AAを有する取付プレート部19Aと、切欠部17に対応する位置に配置されるように取付プレート部19Aから側壁部12側に折り曲げられた閉鎖プレート部19Bと、を有している。
【0050】
このように、スイッチボックス100の開口を塞ぐように取付板10が取り付けられるとともに、取付板10に形成されている引出口15や切欠部17についても塞ぐことができるようにしているため、UL規格で問題となるような大きな隙間ができることが回避でき、スイッチボックス100の開口を隙間がないように塞ぐことというUL規格を満たすことができる。
【0051】
なお、ばらつきの範囲でスイッチボックス100のネジ固定部103の長さが取付板10の側壁部12に当接しない程度であるものも多く存在するため、そのようなスイッチボックス100を選択して使用する場合、切欠部17を設けなくてもよく、閉鎖プレート19を省略することも可能である。
また、引出口15が大きい場合、UL規格を満たすためには蓋部16が必要となるが、UL規格で問題ない程度に小さいサイズの引出口15であれば、蓋部16を省略することも可能である。
【0052】
ただし、切欠部17を設けておき、閉鎖プレート19で切欠部17を塞ぐ構成にしておけば、スイッチボックス100のネジ固定部103(
図1参照)の長さが長く、閉鎖プレート19自体が邪魔になる場合には、閉鎖プレート19を用いないようにすることで、ネジ固定部103を受け入れるための切欠部17が開放された状態となり、取付板10を取り付けることができるので、スイッチボックス100を選ぶ手間を省くことができる。
なお、このように閉鎖プレート19を用いず、切欠部17が開放されているとUL規格を満たせなくなるが、UL規格を満たすことは義務ではないため、平面スイッチ1の設置ができなくなるわけではない。
【0053】
ところで、上述のように、取付板10を折り曲げ加工(例えば、プレス成形)で作製するようにすれば、取付板10を安価に製造することが可能となるが、折り曲げ加工を行いやすくするためには、取付板10の板厚を厚くすることが難しい。
【0054】
そして、
図1を参照して、先に説明したように、スイッチボックス100のネジ固定部103は、周縁部102Aとの間に、奥側(Z軸方向負側)に下がる段差を有するように形成されている。
【0055】
このため、
図2に示すように、ネジN1でスイッチボックス100に取付板10を固定するときに、ネジN1を強く締めすぎると、取付板10の外周縁部14の点線で囲む部分Pがスイッチボックス100から離れる側に持ち上がるように変形するおそれがある。
そうすると、その部分Pがトップパネル40(
図1参照)の裏面(Z軸方向負側の面)を取付板10から離れる方向に押し上げることになる。
【0056】
そして、先に説明したように、トップパネル40(
図1参照)の裏面側(Z軸方向負側)には、センサユニット20の側面に設けられた係合部JO(
図1参照)に係合するL字形状の係合爪(図示せず)が設けられているが、上述のように、トップパネル40が取付板10から離れる方向に押し上げられてしまうと、トップパネル40は取付板10に取り付けられているセンサユニット20からも離れることになるため、センサユニット20との間での係合が行えなくなるおそれがある。
【0057】
そこで、本実施形態では、
図4に示すように、取付板10は、スイッチボックス100に取り付けるときのネジ固定部103に対応する位置に設けられ、そのネジ固定部103の段差に嵌るように外周縁部14から外周縁部14のネジ固定部103側を向くことになる裏側(Z軸方向負側)に折り返された折返部14Aを備えるようにしている。
【0058】
そして、
図3及び
図4に示すように、折返部14A及び折返部14A上に位置する外周縁部14には、スイッチボックス100(
図1参照)のネジ固定部103(
図1参照)に固定され、取付板10をスイッチボックス100に取り付けるためのネジN1(
図1及び
図2参照)を通す第1ネジ孔H1が形成されている。
【0059】
このように、ネジ固定部103の段差に嵌る折返部14Aを設けるようにしているため、ネジN1を締めたときに段差の影響によって外周縁部14に加わる応力が低減され、上述のように、ネジN1を強く締めても、取付板10の外周縁部14の点線で囲む部分Pがスイッチボックス100から離れる側に持ち上がるように変形することが回避(抑制)できるようになっている。
【0060】
この折返部14Aは、
図7を参照して説明するように、外周縁部14の裏側(Z軸方向負側)に接触するように折り返されていてもよいが、外周縁部14との間で若干離間するように折り返されているほうが好ましく、以下、具体的に
図7及び
図8を参照しながら説明する。
【0061】
図7は折返部14Aを説明するための図であり、
図3のC−C線に沿った断面に対応した図になっている。
なお、
図7(a)は、折返部14Aが外周縁部14の裏側(Z軸方向負側)に接触するように折り返された場合を示す図であり、
図7(b)は、折返部14Aが外周縁部14との間で若干離間するように折り返された場合を示す図である。
【0062】
図8は、外周縁部14がスイッチボックス100の周縁部102Aに接触するように、取付板10を配置したときの1つのネジ固定部103の周辺を拡大した図である。
なお、
図8(a)は
図7(a)に示した折返部14Aが外周縁部14の裏側(Z軸方向負側)に接触するように折り返されている場合であり、
図8(b)は
図7(b)に示した折返部14Aが外周縁部14との間で若干離間するように折り返されている場合である。
【0063】
上述のように、折り曲げ加工を行いやすくするために取付板10の板厚は厚くすることが難しい。
このため、
図7(a)に示すように、折返部14Aが外周縁部14の裏側(Z軸方向負側)に接触するように折り返されている場合、外周縁部14と折返部14Aで構成される部分の断面での厚みは、板厚tの2倍の厚み2tとなるが、板厚tが薄いため、厚み2tもそれほど厚さがあるわけではない。
【0064】
一方、
図7(b)に示すように、折返部14Aが外周縁部14との間で若干離間するように折り返されている場合、外周縁部14と折返部14Aで構成される部分の断面での厚みt’は、厚み2tよりも厚くすることができる。
【0065】
なお、
図7(b)に示すように、折返部14Aが外周縁部14との間で若干離間するように折り返されている場合、折返部14Aを外周縁部14に近づけるときには、離間する方向に弾性力が働く構造になる。
【0066】
しかし、
図8に示すネジ固定部103と周縁部102Aの間の奥側(Z軸方向負側)に下がる段差の高さH(Z軸方向の高さ)は、スイッチボックス100の規格で定められているわけではないため、ばらつきはあるものの、ほとんどの場合、厚み2t(
図7(a)及び
図8(a)参照)、ひいては、厚みt’(
図7(b)及び
図8(b)参照)よりも高い段差になっている。
【0067】
なお、段差の高さHが厚み2tよりも低い場合、スイッチボックス100上に取付板10を配置すると、少なくとも厚み2tから段差の高さHを引いた分の幅の隙間が取付板10とスイッチボックス100の周縁部102Aの間に生じてしまうが、段差の高さHが少なくとも厚み2tよりも高い場合、そのような隙間が発生することがない。
【0068】
そして、段差の高さHが厚み2t(
図8(a)参照)、ひいては、厚みt’(
図8(b))参照)よりも高いため、外周縁部14がスイッチボックス100の周縁部102Aに接触するように、取付板10を配置したときに、ネジ固定部103と折返部14Aの間に隙間ができる。
【0069】
具体的には、
図8(a)に示すように、折返部14Aが外周縁部14の裏側(Z軸方向負側)に接触するように折り返されている場合(
図7(a)の場合)、ネジ固定部103と折返部14Aの間には、距離Dの隙間ができる。
【0070】
また、
図8(b)に示すように、折返部14Aが外周縁部14との間で若干離間(距離s離間)するように折り返されている場合(
図7(b)の場合)、ネジ固定部103と折返部14Aの間には、距離D’の隙間ができる。
なお、距離D’は距離Dよりも距離sだけ小さい距離である。
【0071】
ここで、取付板10を固定するときにネジN1を締め付けるのに必要な力FO1が、スイッチボックス100の周縁部102A上に乗っている外周縁部14の厚みである板厚tを変形させるのより大きい力である場合、少なくとも折返部14Aがネジ固定部103に接触するところまでネジN1を締め付けるおそれがあり、
図8(a)に示す場合には、距離D分だけ外周縁部14を変形させる事態が生じ得る。
【0072】
なお、折返部14Aが設けられていないとすると、段差の高さH分だけ外周縁部14を変形させる事態が生じ得るので、先に述べたように、
図8(a)に示す場合であっても、折返部14Aが設けられていない場合よりは、外周縁部14の変形を抑制することができる。
【0073】
一方、取付板10を固定するときにネジN1を締め付けるのに必要な力FO1が、スイッチボックス100の周縁部102A上に乗っている外周縁部14の厚みである板厚tを変形させるのより大きい力であっても、その力FO1が、
図8(b)に示すように、折返部14Aが外周縁部14との間で若干離間するように折り返されていることで発生する弾性力FO2を板厚tの剛性力FO3に加えた力を超えない場合(FO1<FO2+FO3)には、ネジN1の締め付けは、折返部14Aがネジ固定部103に接触したところで停止することになる。
このため、外周縁部14の変形は、距離D(
図8(a)参照)よりも小さい距離D’分だけに留まり、大幅に外周縁部14の変形を抑制することができる。
【0074】
このように、折返部14Aが外周縁部14との間で若干離間(距離s離間)するように折り返されている場合(
図7(b)の場合)のほうが、折返部14Aが外周縁部14の裏側(Z軸方向負側)に接触するように折り返されている場合(
図7(a)の場合)よりも外周縁部14の変形を抑制しやすいため、好ましい。
【0075】
なお、取付板10を固定するときにネジN1を締め付けるのに必要な力FO1が、仮に、弾性力FO2を板厚tの剛性力FO3に加えた力を超えていた場合(FO1>FO2+FO3)であっても、折返部14Aが外周縁部14に接触する状態(距離sが0になる状態)までしかネジN1を締め付けることはできないので、
図8(a)で説明した場合以上に外周縁部14の変形が大きくなることはない。
【0076】
また、
図7(b)及び
図8(b)に示すように、折返部14Aが外周縁部14との間で若干離間(距離s離間)するように折り返されている場合、ネジN1の締め付け後には、ネジN1が緩まないように、折返部14Aと外周縁部14の間の弾性力が働くため、スプリングワッシャーによる緩み止めと同様の効果を奏する。
【0077】
さらに、折返部14Aに形成されているネジN1(
図1及び
図2参照)を通す第1ネジ孔H1(
図8)の内径が、取付板10を固定する締め付け作業時にネジN1の少なくとも一部が接触する程度であると、折返部14Aがネジ固定部103に接触する前段階においても、
図7(b)及び
図8(b)に示すように、折返部14Aが外周縁部14との間で若干離間(距離s離間)するように折り返されているほうが、
図7(a)及び
図8(a)に示すように、折返部14Aが外周縁部14の裏側(Z軸方向負側)に接触するように折り返されているよりも、外周縁部14に加わる応力を低減できると考えられる。
【0078】
具体的に説明すると、ネジN1の一部が折返部14Aの第1ネジ孔H1(
図8)の内周面に接触している場合、折返部14AはネジN1との間での摺動抵抗等の要因で動き難い状態となる。
【0079】
そして、この状態のときに、外周縁部14に対して、折返部14A側に押圧される力が働くと、外周縁部14は折返部14A側に撓もうとするが、先に説明したように、折返部14Aと外周縁部14の間の隙間(距離s)が小さくなるときには、弾性力FO2によって、折返部14Aと外周縁部14が離れる側に力が働くことになる。
【0080】
このため、この折返部14Aと外周縁部14が離れる側に働く力によって、折返部14A側に外周縁部14を押圧する力が弱められることになり、外周縁部14に加わる応力が低減される。
【0081】
なお、
図7(a)及び
図8(a)に示すように、折返部14Aが外周縁部14の裏側(Z軸方向負側)に接触するように折り返されている場合、弾性力を発揮する構造ではないため、上述のような弾性力FO2による外周縁部14に加わる応力を低減する効果は発現しないと考えられる。
【0082】
このように、
図7(b)及び
図8(b)に示すように、折返部14Aが外周縁部14との間で若干離間(距離s離間)するように折り返されているほうが、
図7(a)及び
図8(a)に示すように、折返部14Aが外周縁部14の裏側(Z軸方向負側)に接触するように折り返されているよりも外周縁部14に加わる応力を低減する効果を高くすることができるものと考えられる。
【0083】
一方、外周縁部14に形成されているネジN1(
図1及び
図2参照)を通す第1ネジ孔H1(
図8)の内径が、取付板10を固定する締め付け作業時にネジN1の少なくとも一部が接触する程度であると、ネジN1が外周縁部14の第1ネジ孔H1(
図8)の内周面に接触して、外周縁部14がネジN1との間での摺動抵抗等の要因で動き難い状態となることが考えられ、外周縁部14に折返部14A側に押圧する力が加わったときに、外周縁部14が動き難くなっている分だけ、外周縁部14に撓みが発生することが抑制される。
【0084】
これは、
図7(a)及び
図8(a)に示すように、折返部14Aが外周縁部14の裏側(Z軸方向負側)に接触するように折り返されている場合でも、
図7(b)及び
図8(b)に示すように、折返部14Aが外周縁部14との間で若干離間(距離s離間)するように折り返されている場合でも同じである。
【0085】
このことから、外周縁部14に形成されているネジN1(
図1及び
図2参照)を通す第1ネジ孔H1(
図8)の内径も、取付板10を固定する締め付け作業時にネジN1の少なくとも一部が接触しやすい程度であることがよい。
したがって、外周縁部14及び折返部14Aの第1ネジ孔H1(
図8)の内径は、取付板10を固定する締め付け作業時にネジN1の少なくとも一部が接触する可能性がある程度であることが好ましい。
【0086】
なお、
図7(a)及び
図8(a)に示すように、折返部14Aが外周縁部14の裏側(Z軸方向負側)に接触するように折り返されている場合でも、ネジN1が折返部14Aの第1ネジ孔H1(
図8)の内周面に接触すれば、そこで摺動抵抗等が発生して先ほど説明したのと同様に、折返部14Aは動き難い状態となり、その折返部14Aに受けられた状態になっている外周縁部14も動き難くなることから、第1ネジ孔H1(
図8)の内径を小さめにしておくことで、折返部14Aがネジ固定部103に接触する前段階において、外周縁部14を撓み難く(変形し難く)することができる。
【0087】
ただし、
図7(b)及び
図8(b)に示すように、折返部14Aが外周縁部14との間で若干離間(距離s離間)するように折り返されている場合には、先に説明したように、弾性力FO2による外周縁部14に加わる応力を低減する効果が、さらに、見込めるため、
図7(a)及び
図8(a)に示す折返部14Aが外周縁部14の裏側(Z軸方向負側)に接触するように折り返されている場合よりも、
図7(b)及び
図8(b)に示すように、折返部14Aが外周縁部14との間で若干離間(距離s離間)するように折り返されているほうが好ましいことに変わりはない。
【0088】
なお、折返部14Aが形成されていない場合には、ネジN1が接触する可能性がある第1ネジ孔H1(
図8)の内周面は、外周縁部14の第1ネジ孔H1(
図8)の内周面だけになるが、折返部14Aが形成されて場合には、折返部14Aの第1ネジ孔H1(
図8)の内周面でもネジN1が接触する可能性があり、折返部14Aを形成することでネジN1が接触する確率は倍増し、上述のような摺動抵抗等の効果によって外周縁部14を撓み難く(変形し難く)することができる可能性が高くなるため、この点からしても、折返部14Aが外周縁部14との間で若干離間(距離s離間)するか否かに限らず、折返部14Aが設けられていることが好ましい。
【0089】
一方、折返部14Aは、段差に嵌るのを阻害しない側壁部12寄りの部分(つまり、
図1に示すスイッチボックス100の周縁部102Aよりも内側に位置することになる部分)が段差の幅よりも広い幅広部14Bにされており、具体的には、
図4に示すように、幅広部14Bは、切欠部17の側壁部12に沿った幅よりも広い幅を有するように形成されている。
【0090】
この切欠部17が設けられた部分に対応する取付板10の外周縁部14の部分は、平板状の部分になっており、側壁部12によるリブ構造を有しない部分であるため、側壁部12が設けられている部分よりも強度が低くなっている。
【0091】
しかしながら、その強度が低くなっている部分の強度を高めるように、幅広部14Bが設けられているため、上述のようにネジN1を締めたときに起こる変形をより一層抑制できるようになっている。
【0092】
[センサユニット]
次に、
図9から
図11を主に参照しながらセンサユニット20について説明する。
図9はセンサユニット20の表側(Z軸方向正側)を見た平面図であり、
図10はセンサユニット20を
図9に示すB−B線に沿って切断した断面図であり、
図11はセンサ基板50を説明するための一部断面図である。
【0093】
センサユニット20は、
図9及び
図10に示すように、筐体21と、筐体21内に設けられた2個のセンサ部22と、筐体21内に設けられた制御部23と、を備えている。
【0094】
図10に示すように、筐体21は、周壁となる枠部21aと、その枠部21aの内側に形成された仕切部21bと、仕切部21bを貫通して形成された接続部21cと、を備えており、仕切部21bは、枠部21aの表裏方向(Z軸方向)の高さの中間位置(本例では、ほぼ中央の位置)に位置するように形成されている。
そして、センサ部22が筐体21の表側(Z軸方向正側)の凹部24内に配置されるとともに、制御部23が筐体21の裏側(Z軸方向負側)の凹部25内に配置されている。
【0095】
(センサ部)
センサ部22は、接続部21cによって制御部23の制御基板60に電気的に接続されたセンサ基板50と、センサ基板50の裏面側(Z軸方向負側)に設けられた静電センサIC51と、発光部52と、を備えている。
【0096】
発光部52は、表面側(Z軸方向正側)が開口したケース52Aと、ケース52A内の一端側に配置された光源52B(例えば、LED)と、発光層52Cと、センサ基板50の一端側の一部に形成された光源52Bに電力を供給する給電パターンに光源52Bを電気的に接続するフレキシブル配線基板52Dと、を備えている。
【0097】
発光層52Cは、導光板52CAと、導光板52CAの裏面側(Z軸方向負側)に配置された反射部材52CB(例えば、反射シート又は反射プレート)と、導光板52CAの表面側(Z軸方向正側)に配置された光拡散部材(拡散シート52CC及びプリズムシート52CD)と、を備えている。
【0098】
そして、光源52Bは、発光面が導光板52CAの側面に対向するように配置されており、光源52Bを発光させると、導光板52CAの側面から導光板52CA内に光が入射する。
【0099】
この入射した光は、導光板52CA内を導光しながら、一部の光が光拡散部材(拡散シート52CC及びプリズムシート52CD)を介して発光層52Cの表面(Z軸方向正側の面)が均一に光るように発光層52Cの表面(Z軸方向正側の面)から出射する。
そして、この発光層52Cの表面(Z軸方向正側の面)から出射した光によって、先に説明したトップパネル40に設けられた図形や文字等を浮かび上がらせることができるので、夜間等であっても、図形や文字等が視認できる。
【0100】
なお、
図9に示すように、センサユニット20は、後述する人感センサ26を備えており、例えば、夜間等の時間帯に平面スイッチ1の近くに人がいることを人感センサ26が検知すると、光源52Bを発光させるようになっている。
【0101】
一方、
図11(a)に示すように、センサ基板50の表面50A(Z軸方向正側の面)の静電容量センサとして機能させる部分に、ドライブライン50AA及びセンサーライン50ABとなる導電パターンが形成されており、センサ基板50の表面50A(Z軸方向正側の面)及び裏面50B(Z軸方向負側の面)には、互いに電気的に接続されたグランド50ACとなる導電パターンが形成されており、矢印で電界の様子を電気力線として示しているが、ドライブライン50AAとセンサーライン50AB及びグランド50ACとの間に電界が生じている。
【0102】
この状態のところに、
図11(b)に示すように、人の指Fが近づくと電気力線が指F側に引っ張られ、センサーライン50ABへの電気力線の本数が減少する。
この電気力線の減少、つまり、静電容量の変化を静電センサIC51(
図10参照)が検知することで、スイッチの操作が行われたか否かを検出するようになっている。
【0103】
静電容量センサの構成は、上記のような電気力線の変化を検知する構成に限定されるものではないが、本実施形態のように電気力線の変化を検知する構成の場合、センサ基板50の表面50A(Z軸方向正側の面)から指Fが離れていても、指Fが近くにあるだけで検知することが可能である。
このため、センサ基板50の表面50A側(Z軸方向正側の面側)に発光層52Cやトップパネル40等が配置されている場合でも、指Fが近づいたことを良好に検知することが可能である。
【0104】
(制御部)
制御部23は、平面スイッチ1の全体的な制御を行うための部分であり、
図10に示すように、制御基板60と、筐体21の仕切部21b側を向く制御基板60の面上に実装された制御IC61と、筐体21の仕切部21b側を向く制御基板60の面上に実装された無線アンテナ62と、を備えている。
【0105】
そして、
図9及び
図10に示すように、筐体21には、無線アンテナ62のアンテナ部分62Aに対応した位置に貫通孔HO1が設けられており、平面スイッチ1によって操作する対象となる機器と無線アンテナ62の間での通信が阻害されないようにしている。
【0106】
また、筐体21の仕切部21b側を向く制御基板60の面上には、人感センサ26(
図9参照)も配置されており、筐体21には、その人感センサ26を配置する貫通孔HO2が設けられている。
【0107】
ここで、
図10はセンサユニット20の制御部23が設けられている部分の断面を示したものになっているが、センサユニット20において、この制御部23が設けられている部分の厚みが最も厚くなる部分であり、本実施形態では、厚さが約9mmになっている。
【0108】
一方、先にも説明したように、NEC(National Electrical Code)と呼ばれる電気配線・電気設備設置規定に従って、スイッチボックス100を設置すると、スイッチボックス100は壁(例えば、外壁)の表面(外面)である体裁面を基準に6.4mm以上奥側(Z軸方向負側)に縦壁部102の周縁部102Aが位置しないように設置されることになる。
【0109】
このため、スイッチボックス100の開口を塞ぐように平らなプレートを設置して、そのプレート上にセンサユニット20を取り付けると、センサユニット20は壁(例えば、外壁)の表面(外面)である体裁面から突出してしまうことになる。
【0110】
そこで、センサユニット20の外形がスイッチボックス100の周縁部102Aによって規定される内形よりも小さい外形とすることで、センサユニット20をスイッチボックス100内に埋め込むように配置できるようにした。
【0111】
具体的には、
図9に示すように、スイッチボックス100(
図1参照)の周縁部102A(
図1参照)のネジ固定部103(
図1参照)が設けられている辺に沿って配置されるセンサユニット20の幅W1をネジ固定部103(
図1参照)が設けられていない対向する周縁部102A(
図1参照)間の離間距離よりも小さい幅にするとともに、それに直交する方向(Y方向)のセンサユニット20の幅W2を対向するネジ固定部103(
図1参照)間の離間距離よりも小さい幅にしている。
【0112】
そして、上述したように、スイッチボックス100内に埋め込むことができる外形のセンサユニット20を収容できるようにした収容部13(
図2参照)を備えた取付板10をスイッチボックス100に取り付けるようにして、センサユニット20をスイッチボックス100内に埋め込むように設置できるようにした。
【0113】
次に、
図1を主に参照して平面スイッチ1を設置する手順を説明するとともに、より詳細な構成についての説明を行う。
先ず、スイッチボックス100を壁(例えば、外壁)に設けたスイッチボックス100を埋め込むための開口部内に設置する。
【0114】
具体的には、スイッチボックス100の縦壁部102の周縁部102Aが壁(例えば、外壁)の表面(外面)である体裁面から取付板10の形成材料である板材の板厚程度、奥側(Z軸方向負側)に位置するようにスイッチボックス100を設置する。
【0115】
なお、取付板10の形成材料である板材は、数mm以内の板厚しか有していないため、上述のように、スイッチボックス100を設置しても、NEC(National Electrical Code)と呼ばれる電気配線・電気設備設置規定で規定されている体裁面を基準に6.4mm以上奥側(Z軸方向負側)に縦壁部102の周縁部102Aが位置しないように設置するという規定を十分に満たすことができる。
【0116】
次に、取付板10の裏面(Z軸方向負側の面)に電源ユニット30を取り付けるとともに、電源ユニット30のコネクタ31Aを備えた引き出し配線31を取付板10の引出口15(
図3及び
図4参照)から取付板10の表面側(Z軸方向正側の面側)に引き出して、引出口15を塞ぐように、蓋部16を取付板10の中央側底面11A(
図3参照)にネジ固定する。
【0117】
そして、
図6を参照して説明したように、取付板10と閉鎖プレート19をスイッチボックス100のネジ固定部103(
図1参照)にネジN1で共止めする。
このようにして取付板10を固定すると、取付板10の板厚程度奥側(Z軸方向負側)にスイッチボックス100の縦壁部102の周縁部102Aが位置しているため、取付板10の外周縁部14が体裁面とほぼ面一の状態になっている。
【0118】
そして、取付板10をスイッチボックス100に取り付けて、
図2に示す状態となったら、引き続き、センサユニット20にコネクタ31Aを接続して取付板10の収容部13内にセンサユニット20を配置させ、取付板10にセンサユニット20を固定する作業を行う。
【0119】
具体的に説明すると、
図2に示すように、取付板10の中央側底面11Aは、センサユニット20の厚みが厚い部分である制御部23(
図10参照)の部分に対応して、横側底面11Bよりも表側(Z軸方向正側)から見て深さが一段深くなるように形成されており、その中央側底面11Aには、センサユニット20を弾性支持する弾性部18が設けられている。
【0120】
そして、その弾性部18に弾性支持させるように、センサユニット20を収容部13内に配置すると、
図3に示す横側底面11Bの端に設けられている内周面に係留ネジN2(
図1参照)を螺合させる螺合溝が形成された係留ネジ固定孔11BHと、
図9に示す筐体21の四隅に設けられている係留ネジN2を通す第2ネジ孔27との位置が合うようになっている。
【0121】
このため、センサユニット20の第2ネジ孔27を通じて係留ネジN2を係留ネジ固定孔11BHに螺合させると、センサユニット20が弾性部18の弾性力(付勢力)に抗して底面11側に係留ネジN2で係留されることになる。
【0122】
そして、係留ネジN2の係留ネジ固定孔11BHに対する螺合量を調節することでセンサユニット20の奥行き方向の位置調整を行うことができるので、螺合量を調節して、取付板10の外周縁部14とセンサユニット20がほぼ面一となるように位置の調整を行い、外周縁部14と同様に、センサユニット20を体裁面とほぼ面一の状態にする。
【0123】
なお、スイッチボックス100は、さらに数mm程度奥側(Z軸方向負側)に設置されていても、NEC(National Electrical Code)と呼ばれる電気配線・電気設備設置規定で規定されている設置状態とすることができるが、それは誤差等を考えなければ可能であるというだけであって、実質的には、これ以上奥側(Z軸方向負側)に設置する余裕はない。
【0124】
このため、取付板10は、取付板10の外周縁部14が体裁面とほぼ面一の状態になるようにスイッチボックス100に固定されることになると考えられ、センサユニット20が体裁面より出っ張らないように設置するために、取付板10の収容部13は、少なくとも外周縁部14に対してセンサユニット20を面一に配置できる奥行きを有していることが好ましい。
【0125】
最後に、スイッチボックス100を埋め込むための壁(例えば、外壁)に設けられている開口部やセンサユニット20等が視認されないようにして、見栄えを良くするために、トップパネル40のL字形状の係合爪(図示せず)をセンサユニット20の側面に設けられた係合部JOに係合させて、トップパネル40をセンサユニット20に対して取り付けると、平面スイッチ1の設置作業が終了する。
【0126】
以上のように、本実施形態では、先ず、第1にセンサユニット20の外形がスイッチボックス100の周縁部102Aによって規定される内形よりも小さい外形とすることで、センサユニット20をスイッチボックス100内に埋め込むように配置できるようにしたので、壁の表面である体裁面を基準に所定の距離(具体的には6.4mm)以上奥側(Z軸方向負側)に周縁部102Aが位置しないように配置されるスイッチボックス100に対して、スイッチボックス100に設置された状態のときに、スイッチボックス100の周縁部102Aから底部101に向かう方向(Z軸方向)の最も厚さの厚い部分で約9mmの厚さを有しているセンサユニット20であっても、体裁面から出っ張らないようにセンサユニット20を設置することが可能である。
【0127】
そして、センサユニット20の奥行き方向の位置調整が可能な取付板10を用いることで簡単にセンサユニット20を体裁面に対してほぼ面一となるように設置できるようになっている。
【0128】
以上、本発明を実施形態に基づき説明したが、本発明は実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、センサユニット20が発光するように、センサユニット20のセンサ部22が、発光部52を備えるものとしているが、平面スイッチ1としての機能を果たす上でセンサユニット20が発光する必要はなく、発光部52を省略しても何ら問題はない。
【0129】
このように、本発明は、具体的な実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能であり、そのことは当業者にとって特許請求の範囲の記載から明らかである。