【文献】
General Dynamics Broadband UK,ProSe device-to-device communication control channel design,3GPP TSG-RAN WG1#75 R1-135495,フランス,3GPP,2013年11月01日,Section 4
【文献】
RAN1,LS on TP for D2D for TS 36.300,3GPP TSG-RAN WG1#78 R1-143677,フランス,3GPP,2014年10月05日,Section 5.6
【文献】
CATR,On control information of D2D communication,3GPP TSG-RAN WG1♯76 R1-140662,フランス,3GPP,2014年01月31日,Sections 1, 3
【文献】
InterDigital,D2D Communication in LTE,3GPP TSG-RAN WG1 Meeting #73 R1-132188,2013年05月11日,pp.1-7
【文献】
Samsung,Control information needed for D2D broadcast communication,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #78 R1-143076,3GPP,2014年08月10日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
複数のフィードバック送信リソース候補が決定され、前記送信部は、前記サイドリンク制御情報に含まれるコンテンツによって、フィードバック送信に利用するリソースを切り替える
請求項1又は2に記載の端末。
前記受信部は、基地局からサイドリンクのスケジューリング用のDCIを受信し、前記DCIは、再送インデックス、NDI、及びフィードバック送信リソースインジケータを含む
請求項10又は11に記載の端末。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。以下で説明する実施の形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施の形態に限られるわけではない。例えば、本実施の形態に係る移動通信システムはLTEに準拠した方式のシステムを想定しているが、本発明はLTEに限定されるわけではなく、他の方式にも適用可能である。また、以下では、主にCommunicationにおけるDataに対するフィードバックを説明しているが、本発明のフィードバック技術はDataに限らず、D2D信号全般に適用可能である。また、本明細書及び特許請求の範囲において、「LTE」は、3GPPのRel−12、13もしくはそれ以降に対応する通信方式も含み得る広い意味で使用する。
【0020】
以下の説明では、NACK等のフィードバックに基づく再送を「再送」と記述し、送信の繰り返しを「Repetition」と記述する。また、後述するように、SAリソースプールで送信される制御情報をSCI(Sidelink Control Information)と呼ぶことができるが、「SCI」の用語については主に、「フィードバックSCI」と、新規なフォーマットを有するSAとして特別に説明される「スケジューリングSCI」について用いることとし、便宜上、SAについては主に「SA」の用語を用いている。ただし、「SA」と記述されていても、既存のSAに限定されるわけではない。
【0021】
また、ACK/NACK、CSI等を総称してフィードバック信号と呼ぶ。フィードバック信号の意味には、ACK/NACK、CSI等をDataで送信する場合におけるSAも含まれる。
【0022】
(システム構成)
図2は、本発明の実施の形態(各実施の形態に共通)における移動通信システムの構成例を示す図である。
図2に示すように、本実施の形態における通信システムは、基地局eNBの配下にユーザ装置UE1、UE2が存在するセルラー通信システムである。ユーザ装置UE1、UE2はそれぞれD2D通信機能を有しており、ユーザ装置UE1、UE2間でD2D通信を行うことが可能である。また、ユーザ装置UE1、UE2はそれぞれ基地局eNBとの間で通常のセルラー通信を行うことが可能であるとともに、基地局eNBからD2D通信用のリソース割り当てを受けることができる。
【0023】
図2は、ユーザ装置UE1、UE2が基地局eNBのカバレッジ内にあることを示しているが、これは一例であり、本発明は、ユーザ装置UEが基地局eNBのカバレッジ外にあっても実施可能である。以下では、ユーザ装置UE1、UE2を総称してユーザ装置UE又はUEと記述する。また、SA/Dataの送信側(フィードバックを受信する側)のユーザ装置UEを送信側UE、受信側(フィードバックを送信する側)のユーザ装置UEを受信側UEと記述する。
【0024】
以下では、第1の実施の形態、第2の実施の形態、及び第3の実施の形態を説明する。第1の実施の形態では、送信Dataに対するACK/NACK、及び/又は受信品質(CSI:Channel State Information)のフィードバックを行うための技術を説明する。第2の実施の形態では、Mode1リソース割り当て時の再送の技術について説明する。第3の実施の形態では、フィードバック設定やフィードバックタイプの切り替え等について説明する。
【0025】
(第1の実施の形態)
まず、第1の実施の形態について説明する。以下では、フィードバック用のリソース構成例1〜3について説明する。
【0026】
<フィードバック用のリソース構成例1>
D2D通信において、受信側UEが送信側UEに対してフィードバック信号を送信するためのリソースとして、リソース構成例1では、フィードバック専用のリソース群(フィードバック用チャネルと呼ぶ)を定義し、当該フィードバック用チャネルを使用する。ファードバック用チャネルを使用することで、低遅延でのフィードバックが実現可能となる。
【0027】
図3A、
図3Bにフィードバック用チャネルのリソース構成の例を示す。
図3Aの例では、網掛けされたリソースプールがフィードバック用チャネルとして定義される。
図3Aでは、例として、フィードバック用チャネルの1つのリソースプールが「Response」として示されている。
【0028】
図3Aに示すように、本例では、フィードバック用チャネルのリソースプールがData送信のリソースプールの後(時間的に後)、かつ、SAリソースプールの前(時間的に前)に配置されている。例えば、
図3AのA、Bで示されるリソースプールの中のリソースを使用して、送信側UEが受信側UEに対してSA/Dataを送信した後、受信側UEは、送信側UEに対して、次のSAリソースプールまでの間のフィードバックリソースであるCで示されるリソースプールの中のリソースを使用してフィードバック信号を送信する。
【0029】
なお、フィードバック用チャネル(フィードバック用のリソースプール)はDFN/SFN(システムフレーム番号)の開始からSA offset indicatorで示されるサブフレームまでの間に設定されるとしてもよい。このようにすることで、Rel−12のUEと互換性のあるSA/Data送信リソースプールの定義が可能になる。
【0030】
また、フィードバック用チャネルのリソースを
図3Bに示すように構成してもよい。
図3Bの例では、SAリソースプールを時分割し、前半をフィードバック用チャネルとして用い、後半をSAの送信に使用する。
【0031】
また、フィードバック用のリソースプールは、例えば、カバレッジ内においては、基地局eNBが各UEに対してシステム情報(SIB)を用いて設定することができ、その際の設定内容としては、例えば、当該リソースプールのリソースブロック(RBs)の指定、サブフレーム、周期、等がある。また、SAリソースプール/Dataリソースプール/Communication用フィードバックリソースプールが、1対1対1にマッピングされ、Discoveryリソースプール/Discovery用フィードバックリソースプールが1対1にマッピングされることとしてもよい。
【0032】
また、カバレッジ外用にフィードバックリソースプールを予めUEに設定しておき、カバレッジ外になったときに、UEは、当該フィードバックリソースプールを使用することとしてもよい。
【0033】
なお、リソース構成例1において、受信側UEによるフィードバック信号送信のためのリソース(時間/周波数位置等)については、例えば、基地局eNBが明示的にUEに対してUE個別シグナリング(例:PDCCH/SCH、RRCシグナリング等)で割り当てることができる。特に、後述するように、基地局eNBがフィードバック信号をUEから受信する場合には、このように明示的にリソースを割り当てることが望ましい。
【0034】
また、受信側UEによるフィードバック信号送信のためリソース(時間/周波数位置)を送信側UEが受信側UEに割り当てることとしてもよい。この割り当ては、例えばSAを用いて明示的に行ってもよいし、暗黙的に行ってもよい。
【0035】
暗黙的に割り当てる例として、SA/Dataのリソース位置と、フィードバック用リソース位置との対応関係(マッピング)を予め定めておき、受信側UEは、受信したSA/Dataのリソース位置に基づいてフィードバックリソースを決定し、当該フィードバックリソースでフィードバック信号を送信してもよい。また、Discoveryのリソース位置と、フィードバック用リソース位置との対応関係(マッピング)を予め定めておき、受信側UEは、受信したDiscoveryのリソース位置に基づいてフィードバックリソースを決定し、当該フィードバックリソースでフィードバック信号を送信してもよい。
【0036】
また、上記の他に、受信側UEが、例えば任意に(例:ランダムに)、設定されたフィードバック用リソースプールの中からリソースを選択してフィードバック信号を送信することとしてもよい。
【0037】
<フィードバック用のリソース構成例2>
フィードバック用のリソース構成例2では、受信側UEが送信側UEに対してフィードバック信号を送信するためのリソースとしてSAリソースプール中のリソースを使用する。より具体的には、新たなSCIを定義し、当該SCIをフィードバック信号として送信する。ここで、SCIは、Sidelink Control Informationの略であり、SAリソースプールにおける制御情報を意味する。背景技術のところで説明したSAの信号はSCIの例であり、スケジューリングを行うことからスケジューリングSCIと呼ぶことができる。なお、「Sidelink」とはD2D通信のことを意味する。
【0038】
フィードバック用に使用するSCIをフィードバックSCI(Feedback SCI)と呼ぶ。受信側UEは、フィードバックSCIを用いて、ACK/NACK/CSI等のフィードバック信号だけを送信側UEに通知してもよいし、当該フィードバック信号に加えて、フィードバックの対象となった初回送信Data(再送でないData)との対応(どのDataに対するフィードバックであるか)を明示的に通知するIndex情報を通知してもよい。
【0039】
このように、SAリソースプールの中のリソースを用いてフィードバック信号を送信することで、新たなリソースプールを定義することなしにHARQ制御を実現可能であり、フィードバックによるオーバーヘッド増加を回避できる。
【0040】
図4に、フィードバックSCIのマッピングの一例を示す。
図4に示すように、この例では、Aで示されるSAリソースプールで送信側UEから送信されたSAに対応するDataに対するフィードバックSCI(フィードバックメッセージ)が、Bで示されるSAリソースプール中のリソースで受信側UEから送信される。
【0041】
図4では、一例として、SAリソースプールにおいて、SAリソース位置と、フィードバックSCIリソース位置とが所定の対応関係を持つことが示されている。すなわち、本例では、受信側UEは、SAを受信したリソース位置に基づいて、フィードバックSCIのリソースを決定し、当該リソースを使用してフィードバックSCIを送信することができる。
【0042】
リソース構成例2において、あるSAリソースプールでSAを送信した送信側UEは、次のSAリソースプールでは新規スケジューリングを行わない(SAを送信しない)という制御を行ってもよい。その理由は、D2Dにおいて、UEは、送信と受信を同時に(同一サブフレームで)行うことができないというHalf duplex制限があり、仮に、次のSAリソースプールでSA送信をあるサブフレームで行う場合に、当該サブフレームで受信する可能性のあるフィードバックSCIをうまく受信できない可能性があるからである。
【0043】
また、あるSAリソースプールでSAを送信した送信側UEは、次のSAリソースプールでは、フィードバックSCIのみを検出することとしてもよい。このように、フィードバックSCIの受信が期待される場合には、フィードバックSCIのみの検出を行うことで、SCIブラインド検出回数(サーチ回数)を削減でき、効率的にフィードバックSCIを検出することが可能となる。
【0044】
また、フィードバックSCIとSA(スケジューリングSCI)との衝突を回避するために、Mode2(自律的にリソース選択を行うモード)においては、フィードバックを要求するSA(スケジューリングSCI)を検出した受信側UEが、次のSA周期でのフィードバックSCI送信リソースをSA(スケジューリングSCI)の送信リソース候補から除外してもよい。
【0045】
ここで、UEにおいて、SA(スケジューリングSCI)とフィードバックSCIの送受サブフレームが衝突する場合、いずれかを優先することとしてもよい。例えば、優先度の大きい順に、「フィードバックSCI受信>フィードバックSCI送信>スケジューリングSCI送信>スケジューリングSCI受信」で示される優先順位で、送受を行ってもよい。例えば、あるUEにおいて、フィードバックSCI受信とスケジューリングSCI送信とが同一サブフレームになる場合、当該サブフレームでは、フィードバックSCI受信を行う。上記の順序は、UE間で再送が近い時点で起こりやすいという観点での順序であり、一例である。このように、再送が生じ得る動作を優先することで、オーバーヘッド・遅延を削減することができる。
【0046】
<フィードバック用のリソース構成例3>
フィードバック用のリソース構成例3では、受信側UEは、D2DのDataを使用してフィードバック信号を送信する。つまり、ACK/NACK、CSIをDataとして送信する。このようにDataをフィードバックに使用することで、多数のACK/NACKビットをフィードバックすることが可能となる。
【0047】
より具体的な3つの例(例1〜例3)を
図5〜
図7を参照して説明する。
【0048】
例1(
図5)では、受信側UEは、フィードバック信号を通常のDataとして扱う。すなわち、
図5において、A、Bで示されるリソースにより送信側UEからSA/Dataが送信される。そして、受信側UEは、フィードバック信号をDataとして送信するためのSA(フィードバック信号としてのDataのリソース位置を含む)をCのリソースで送信し、フィードバック信号をDのリソースで送信する。なお、
図5(他の図も同様)において、SAについて2回のRepetitionが行われ、Dataについて4回のRepetitionが行われることが示されている。
【0049】
例2(
図6)では、受信側UEは、送信側UEから送信されるSA/Dataと同一周期内で受信Dataに対するフィードバック信号をDataとして(Dataリソースで)送信側UEに送信する。
図6において、受信Dataのリソースと、当該Dataに対するフィードバック信号のリソースとが対応付けられることが示されている。
【0050】
すなわち、送信側UEから送信されるSAにより示されるDataのリソースと、フィードバック送信に使用されるリソースとの対応関係(マッピング)が予め定められる。これは、基地局eNBからUEへのシグナリングでUEに設定されるものでもよいし、UEに予め設定されているものであってもよい。また、対応関係(マッピング)が複数種類定義され、それらのうちの1つを使用することとしてもよい。受信側UEは当該対応関係に基づいてフィードバック信号をDataとして送信することができる。
【0051】
なお、DataのRepetitionのパターン等を指定するT−RPT(SAに含まれる)に、フィードバック用のDataリソース位置を示す情報を含め、受信側UEは当該情報によりフィードバック用のDataリソースを決定することとしてもよい。
【0052】
また、K(Kは1以上の整数)回のData送信(初回とRepetition)のリソースに対して1つのフィードバックリソースを割り当て、当該Kを設定可能なように構成してもよい。
図6の例はK=1(Dataとフィードバックが1対1)の例である。また、フィードバック信号の周波数領域リソースについては、送信側UEからのSAによるリソース割り当てと同じでもよいし異なっていてもよい。
【0053】
例3(
図7)では、送信側UEは、フィードバック送信用のDataリソース位置をSAを用いて受信側UEに通知する。
図7の例では、送信側UEは、送信側UEからのData送信用のSA(SA1)と同一のSA周期にて、フィードバックリソース割り当て用のSA(SA2)を送信する。
【0054】
すなわち、
図7において、受信側UEは、Data用のSA1(Aで示す)に指定されるリソースでData(Bで示される)を受信するとともに、フィードバック用のSA2(Cで示される)で指定されるリソースでフィードバック信号(Dで示される)を送信側UEに送信する。
【0055】
上記フィードバック用のリソースを指定するSA(スケジューリングSCI)に関しては、既存のSAに対して、フィードバック用のリソースを指定するための新たなフィールドが設けられてもよい。また、SA1とSA2を送信するリソースについては、異なるサブフレームであってもよいし、同一サブフレーム内の連続する周波数位置であってもよい。
【0056】
また、SA1/SA2により指定されるData/フィードバック信号のリソースについては、関連付けがされていてもよいし、各々独立であってもよい。
【0057】
<上記の例3に関しての詳細>
通常のSAの送信では、Data送信側がSAを送信するが、上記の例3では、送信側UEはSA(SA2)を送信しても当該SAに対応するDataを送信せず、当該SA(SA2)に対応するData(フィードバック)が、SA(SA2)を受信した側により送信されている。通常の動作では、送信側UEはSAにより、Dataの送信タイミング(TA)を受信側UEに通知するが、上記の例3の動作では、送信タイミングの通知がなされない。すなわち、受信側UEは、フィードバックとして送信するDataの送信タイミングを送信側UEに通知できない。
【0058】
上記の点に鑑みて、本実施の形態では、受信側UEは、送信側UEから送信されるSA(
図7でのSA2)で通知される送信タイミング(TA)を、フィーバック信号として送信するDataの送信タイミングとして用いることとしている。
【0059】
このような方法を用いることで、送信側UEにとって、フィードバック信号受信時のタイミング不確定性を最小限にできる。また、送信側UEは、フィードバックを送信する受信側UEの送信タイミングを知っているか否かをTAによって受信側UEに通知することとしてもよい。
【0060】
また、受信側UEは、送信側UEから通知されたTA用のビットを用いずに、受信側UE自身のタイミング情報に基づいてData(フィードバック信号)を送信してもよい。
【0061】
ここでのタイミング情報とは、例えば自身のUL送信タイミング、DL受信タイミング等である。RRCの状態に応じて、例えばRRC CONNECTED状態ではULタイミングを用い、IDLE状態ではDLタイミングを用いることとしてもよい。このように、TAを用いずにData(フィードバック信号)を送信するようにすることで、TA通知用のオーバーヘッドを削減できる。また、該当ビットを他のフィードバック関連情報の通知に用いることができる。
【0062】
ここで、通常のSA送信において、IDとしてData受信側のIDを含めることが考えられる。この場合、例3のSA2のケースでは、Data(フィードバック信号)は、SA(SA2)を送信する送信側UEが受信するから、SA2には、L1 IDとして送信側UEのIDが含められることが考えられる。この場合、自身のIDが含まれるSAを期待する受信側UEにおいて、SA2が検出されないことが考えられる。
【0063】
このような点に鑑みて、例3のSA2のような特別な用途のSAについては、通常のSAと異なるフォーマットを用いたり、特別な用途であることを示す情報(Contents)を含めることとし、受信側UEは、特別なSAのフォーマットやContentsを検知したら、L1 IDにかかわらずSA(SA2)を受信し、Data(フィードバック信号)送信の必要有無を判定することとしてもよい。あるいは、L1 IDとして、受信側UEが検出するUnicast IDを用いることとしてもよい。
【0064】
なお、これまでに説明したリソース構成例1、2、3を適宜切り替えて適用することとしてよい。切り替える方法としては、基地局eNBからUEに対して、上位レイヤシグナリングにより、どの方法を用いるかを指示することとしてもよいし、UEが自律的に、カバレッジ内/カバレッジ外等のカバレッジ状態、もしくは、D2Dのモード(Mode1l、Mode2)に応じて方法を切り替えることとしてもよい。このように切り替え可能なようにシステムを構成することで、リソース割り当ての自由度・確実性に応じたフィードバックの効率化を図ることができる。
【0065】
<フィードバックリソースの割り当ての例>
前述した、リソース構成例1、リソース構成例2、リソース構成例3の例1、例2等において適用できる、本実施の形態におけるフィードバックリソースの割り当て方法の例を
図8を参照して説明する。
【0066】
本例では、SAを送信(受信側UEから見れば受信)するリソースとフィードバック信号(フィードバック情報を送るDataのためのSAを含む)送信用のリソースとの対応関係を定義しておき、送信側UEからのSA送信リソースにより、受信側UEに対して暗黙的にフィードバック送信リソースを通知する。すなわち、受信側UEは、送信側から受信したSAの受信リソースに基づいて、フィードバック送信リソースを決定し、フィードバック信号の送信に使用することができる。
【0067】
例えば、
図8(a)に示すように、あるサブフレームで送信されたSAに対応するフィードバック信号が、当該サブフレームと同一番号のサブフレームで送信されるようにリソースが定められることとしてよい。また、例えば、サブフレームXでSA−A、SA−B、SA−Cが1つ又は複数のUEから受信側UEに対して送信された場合において、受信側UEは、これらのSAに対応する各フィードバック信号をサブフレームYで送信するようにしてもよい。すなわち、同じサブフレームのSA送信に対して同じサブフレームでフィードバック送信が行われてもよい。このように、送信側UEにとって、フィードバック信号を受信するサブフレームが限定されることにより、Half duplexの影響を回避できる。
【0068】
また、送信側UEにおいて、SAの送信リソース決定のために使用したパラメータ(例:SAリソースインデクスとしてのパラメータS)をSAに含めて受信側UEに送信し、受信側UEが、当該パラメータを使用してフィードバック信号送信用のリソースを決定することとしてもよい。
【0069】
また、SA送信リソース毎に複数のフィードバック送信リソース候補を定義しておき、受信側UEは、SAに含まれるContents(例:ARI:ACK/NACK resource indicator)によって実際に利用するリソースを切り替えることとしてもよい。
図8(b)の例では、CDM(コード多重)を行う例を示している。
図8(b)の例では、SA送信リソース毎に2つのフィードバック送信リソース候補が定められ、受信側UEは、SAのContentsに応じて、1つのリソースを選択してフィードバック信号の送信を行う。
【0070】
上記のような方法を採用することで、Half duplexの影響を回避できる。また、Dataとフィードバックをダイナミックに対応付けることができ、フィードバック用リソースのオーバーヘッド削減,フィードバックリソース衝突のランダマイズを実現できる。
【0071】
なお、上述したフィードバック送信リソース候補は、SAの送信リソースに基づいて決定されるものでもよいし、基地局eNBから上位レイヤシグナリングにより決定されるものであってもよい。また、SAのリソースとフィードバック信号リソースとの対応関係の情報については、各UEにおいて予め設定されていてもよいし、基地局eNBから各UEに上位レイヤシグナリングで通知することとしてもよいし、UE間のシグナリングで共有を図ることとしてもよい。
【0072】
また、受信側UEは、送信側UEから送信されるDataの送信サブフレーム数に応じてフィードバック信号送信のリソースサイズを決定してもよい。
【0073】
例えば、受信側UEは、Dataスケジューリング期間内(例:SAリソースプールの終わりから次のSAリソースプールの開始まで)で利用可能なD2DのDataサブフレーム数に基づいてフィードバック信号のリソースサイズを決定することができる。また受信側UEは、SAに含まれるT−RPT等により通知された実際にData送信に使用されるサブフレーム数に基づきフィードバック信号のリソースサイズを決定することとしてもよい。具体的な決定方法としては、例えば、上記Dataのサブフレーム数が大きいほど、フィードバック信号のリソースサイズも大きくなるような関数を定め、当該関数を用いてフィードバック信号のリソースサイズを決定することができる。このようにしてフィードバック信号のリソースサイズを決定することにより、送信データ量に応じて適切なフィードバック量を選択することができる。
【0074】
また、再送遅延を小さくするために、Rel−12よりも小さいSA周期・SAリソースプールサブフレーム数を設定できるようにしてもよい。これにより、例えば、SAリソースプールの最終サブフレームよりも前にData送信可能なサブフレームが開始される場合があると考えられるが、この場合に、当該SAリソースプールにおけるSAによるスケジューリングは次のSA周期のDataをスケジュールするとしてもよい。
【0075】
<フィードバック信号構成>
前述した「フィードバック用のリソース構成例1」で説明したように、新たにフィードバック用のチャネル(リソース)を規定する場合において、当該チャネルにおける信号構成としては、SAと同様のPUSCHベースの構成としてもよいし、PUCCHフォーマットを用いてもよい。
【0076】
図9に、PUCCHフォーマット1に基づく信号構成の例(設計例1〜3)を示し、
図10に、PUCCHフォーマット3に基づく信号構成の例(設計例1〜4)を示す。なお、
図9、
図10に示す信号構成は一例であり、これらに限定されるわけではない。
図9、
図10において、Data symbolにフィードバック情報がマッピングされる。
【0077】
D2DのPUCCHフォーマットにおいては、1サブフレームの最終シンボルがパンクチャされる(無送信となる)。
図9の設計例1、2、
図10の設計例1、2、3においては、パンクチャされるサブフレーム最終シンボルを考慮し、スロット間で異なるシンボルマッピングを用いている。このように、スロット間で異なる構成にした場合、第1スロットのシンボルを最大限利用することが可能となる。
【0078】
また、
図9の設計例3、
図10の設計例4においては、第1スロットの最終シンボルもパンクチャすることで、スロット間で同一のシンボルマッピングを用いている。このように、スロット間で共通の構成にした場合、受信複雑性(Complexity)を削減することができる。
【0079】
なお、
図9、
図10の例では、スロット間で周波数ホッピングを行っているが、スロット間で周波数ホッピングを行わず、2スロット(1サブフレーム)を同一周波数リソースで送信することとしてもよい。
【0080】
本実施の形態では、複数フィードバック信号を同一時間・周波数リソースにおいてコード多重(CDM)することが可能であり、これにより時間・周波数リソースを有効活用できる。そのために、本実施の形態では、
図9、
図10において「RS symbol」として示されるDM−RSを直交させることとしてもよい。
【0081】
図11に、PUCCHベースのフィードバック信号におけるDM−RSの構成例を示す。
図11のAの枠内に示される、DM−RSベース系列(DM−RS base sequence)生成に用いられるGroup hopping、sequence hopping、delta shiftについては、固定にしたり、あるいは、Dataと同一にすることとしてもよい。
【0082】
また、例えば、系列生成に用いられるCell IDのフィールドに固定値、もしくは同一リソースに多重されるフィードバック信号間で共通となる値を用いることで、DM−RSのCS/OCC(Cyclic shift/Orthogonal Cover Code)(
図11のB)による直交多重を実現できる。
【0083】
また、フィードバック信号がコード多重される場合、CS/OCCにより、異なるSCIに対応する、同一時間・周波数リソースに多重されたフィードバック信号間でのDM−RS直交化を実現できる。
【0084】
ただし、
図11のBに示す最初の例のように、CS/OCCをL1 IDに基づいて決定した場合、フィードバック信号間で衝突が生じる可能性があるが、CS/OCCをHARQに関連したID/Index、及び/又は、SCIリソースインデックスに基づいて決定した場合、衝突を完全に回避することも可能である。なお、当該SCIリソースインデックスにおけるSCIとは、送信側UEから送信された、フィードバック対象となるDataのリソース割り当てのためのSCIである。
【0085】
<フィードバック内容>
本実施の形態において、受信側UEから送信側UEに送信するフィードバック信号の内容としては、ACK/NACK、CSIがある。なお、これらは例であり、他の情報をフィードバック信号として送信することとしてもよい。以下、ACK/NACK、CSIの具体的送信方法の例を説明する。また、以下で説明する例は、特に断らない限り、全てのフィードバック送信方法(リソース構成例1、2、3等)に適用可能である。
【0086】
<フィードバック内容例1:ACK/NACK>
まず、ACK/NACKについて説明する。本実施の形態において、受信側UEは、送信側UEから受信するMAC PDU毎にACK/NACKを判定し、ACK/NACKをフィードバック信号として送信側UEに通知する。ただし、後述するように、受信側UEは、ACK/NACKをグループ化して、バンドリング(Bundling)し、より少ないリソースでACK/NACKをフィードバックしてもよい。
【0087】
また、受信側UEから送信側UEに通知するフィードバック信号の中に、フィードバックするMAC PDU数、及び/又は、ACK/NACK数を含めて通知してもよい。これにより、送信側UE(フィードバック受信側UE)は、フィードバックとして受信するべきMAC PDU数、及び/又は、ACK/NACK数を把握できるため、フィードバックの受信誤りを回避できる。また、受信側UEから送信側UEに通知するフィードバック信号の中に、確認用ビット列を含めてもよい。当該確認用ビット列は、フィードバックとして送信するMAC PDU(の列)との対応付けをとることが可能な列であり、例えば、SAにおけるT−RPT等から生成される。この方法によっても、フィードバックの受信誤りを回避できる。
【0088】
<フィードバック内容例2:CSI>
受信側UEは、フィードバック信号としてCSIを送信することができる。CSIの内容としては、例えば、CQI(受信データの受信品質を示すChannel Quality Indicator)、RI(ランクインデックス)等がある。受信側UEは、例えば、CSIを受信DM−RS(又は新たなRS)を用いて算出する。
【0089】
なお、D2Dでは送信電力、Repetition回数等を変更し得るため、従来のCQIのダイナミックレンジよりも広いダイナミックレンジのLink adaptationを行うことが可能である。従って、より多くの数値を取り得る新たなCQIをD2D用に定義してもよい。
【0090】
これにより、既存のCQIよりも広い範囲の受信品質(SINR)のフィードバックを行うことができるが、CSIフィードバックのためのオーバーヘッドが大きくなることが考えられる。
【0091】
そこで、本実施の形態における受信側UEは、CSIフィードバックとして、送信側UEから送信されたDataに対する相対的な(ラフな)受信品質情報を報告することができる。
【0092】
ラフな受信品質とは、例えば、受信SINRのマージン(所要のSINRとの差)、Dataが何回の合成受信で受信できたか等であるが、これらに限られず、情報量を小さくした受信品質の情報であればどのような情報でもよい。また、ラフな受信品質を送信する例として、送信電力制御コマンドにより暗黙的に受信品質を通知してもよい。
【0093】
更に、ラフな受信品質を送信する例として、Data Repetition送信毎(初回送信含む)にACK/NACKを通知してもよい。ACK/NACKの受信側(送信側UE)は、複数Data送信のうちのACK/NACKの割合により、受信品質をラフに推定することができる。
【0094】
上記のようにCSIをフィードバック信号で送信することで、ACK/NACKのみに基づくLink adaptationに比べ、ブロック誤りの発生確率を低く抑えたまま収束性の高いLink adaptationを実現できる。また、既存のCQIの報告よりも広いダイナミックレンジをサポートすることが可能である。
【0095】
ここで、受信側UEは、上記の相対的な(ラフな)CSIをACK/NACKとの同時報告でのみ用い、送信側UEからCSIを要求された場合に、別フォーマットで絶対的なCSIを報告することとしてもよい。このように、絶対的なCSIの報告も可能とすることで、Link adaptationの収束を早めることができる。
【0096】
<バンドリング(Bundling)について>
前述したように、受信側UEは、送信側UEから受信するDataの各MAC PDUに対するACK/NACKをバンドリングして送信側UEに通知することができる。バンドリング自体には種々の手法があるが、例えば、ACKを送らずに、NACKのみを送信するバンドリング手法がある。
【0097】
受信側UEは常にバンドリングを適用してもよいし、送信側UEからのSAで通知されたData送信サブフレーム数が所定値以上の場合にバンドリングを適用することとしてもよい。当該所定値とは、Data送信サブフレーム数が当該所定値を超える場合に、フィードバックリソース量が、フィードバック信号の送信に使用できるリソース量を超えることになる値である。
【0098】
図12A〜12Cを参照してバンドリングの一例を示す。
図12Aは、参考としてバンドリングをしない場合を示している。
図12Bは、ACK/NACK列が(ほぼ)均等にバンドリングされるよう、連続する数個(
図12Bでは2個の例を示す)のACK/NACKをバンドリングする例である。
図12Cは、末尾ACK/NACK列に対してバンドリングを適用する例である。
【0099】
このようにバンドリングを適用することで、ACK/NACKフィードバックのオーバーヘッドを削減することができる。D2D Dataは低BLERでの運用が想定されるため、バンドリングによるスループット劣化は限定的であると考えられる。
【0100】
<ACK/NACK、CSIマッピング例>
次に、本実施の形態におけるフィードバック情報のマッピング例を説明する。フィードバック情報のマッピングはBPSK等の信号点配置で行ってもよいし、コード多重(CDM)して系列で通知してもよいし、フィードバック用リソース(チャネル)を複数定義してチャネル選択により通知してもよい。
【0101】
上記のチャネル選択の対象となるリソースとしては、時間・周波数リソースでもよいし、時間・周波数リソースとは別に、もしくは時間・周波数リソースに加えてCyclic shift、OCC系列を用いてもよい。
【0102】
例えば、チャネル1(チャネル1として定義したリソース)送信をNACK送信に対応付け、チャネル2(チャネル2として定義したリソース)送信をACK送信に対応付け、各チャネルで受信品質情報(例:ラフなCSI)を送信することとしてよい。
【0103】
この場合の例を
図13に示す。
図13は、受信品質情報としてSINRマージンを送信する例を示している。また、ACK/NACKそれぞれに対して非対称な品質情報のマッピングを行なっている。ここでは、ACK/NACKと受信品質を1つずつ多重しているが、ACK/NACKを複数フィードバックする場合において、平均化した受信品質情報をACK/NACKに多重してもよい。また、ACK/NACKと受信品質情報を合成せずに、ACK/NACKのみを送信することとしてもよい。
【0104】
上記のようにチャネル選択(リソース選択)でACK/NACKを送信することで、例えば、Group−castにおいても、送信側UE(フィードバック受信側UE)は、複数の受信側UEからのACK/NACKが多重された場合でも、各UEのACK/NACKを電力判定で検出することができる。
【0105】
また、NACKを送信するUEはSINRが低く、チャネル推定精度が悪いため、
図13に示すように非対称な品質情報のマッピングを行うことにより、NACK送信時におけるラフな品質情報の報告をより確実に行うことができる。
【0106】
<SCIを用いたフィードバックについて>
ここでは特に、リソース構成例2で説明したように、フィードバックSCIを使用する場合の詳細例を説明する。
【0107】
受信側UEがフィードバック信号送信をフィードバックSCIを使用して行う場合において、既存のSAと異なる新たなSCIペイロード長を規定してフィードバック信号送信を行うこととしてよい。これにより、従来のSCI(SA)とは異なるペイロード長をサポートでき、効率的なフィードバックが可能となる。
【0108】
また、受信側UEがフィードバック信号送信をフィードバックSCIを使用して行う場合において、既存のSAと同一のペイロード長でフィードバックを行うこととしてもよい。この場合、受信側UE(フィードバック送信側UE)は、SCI中の一部のビットにより、既存SCI(SA)とフィードバックSCIを区別する。一例として、フィードバックSCIにおいて、一部のビットを所定の設定値(例:従来のD2Dで用いられない設定値)に設定する。送信側UE(フィードバック受信側UE)は、当該ビットの値により、フィードバックSCIを識別できる。
【0109】
例えば、64QAMはD2Dでは用いられないため、SCI中のMCSとして64QAMが通知された場合はフィードバックSCIとみなすこととする。また、CRCをフィードバックSCI用の所定のビット列でマスクし、送信側UE(フィードバック受信側)において所定のビット列でマスク解除ができたらフィードバックSCIであると判定してもよい。また、フィードバックSCIをRS信号フォーマットにより識別する(DMRS cyclic shift等)こととしてもよい。このように、既存のSCIと同一のペイロード長のフィードバックSCIを用いることで、ブラインド検出数を増加させずにSCIがフィードバック用か否かを識別することができる。
【0110】
<スケジューリングSCIについて>
ここでは、SAに相当するスケジューリングSCIの詳細例について説明する。
図14に例示するように、フィードバックに起因する再送等をサポートするスケジューリングSCIにおいては、再送するリソースと再送の対象とするDataとの関連付けを行うことが望ましい。以下、これを行うための仕組みを含む詳細例を説明する。
【0111】
本実施の形態では、一例として、既存のSAのフォーマットとは異なる新たなSCIフォーマットを定義し、送信側UEから受信側UEに対して、以下の「」内に記載したContentsの情報全部、又はこれらの情報のうちのいずれか複数の組み合わせを通知可能としている。また、以下に示されない情報を送信することとしてもよい。
【0112】
Contents:「既存のSCIコンテンツ+再送インデックス・識別子、NDI、Data Repetition数、CSIの要求、フィードバック送信リソースIndicator、送信MAC PDU数、TPCコマンド」
既存のSCIコンテンツは、TA、L1 ID、MCS、周波数リソース、時間リソース(T−RPT index)等である。
【0113】
再送インデックス・識別子は、送信したいDataが再送Dataである場合において、どのDataに対する再送かを示す情報である。この情報により、受信側UEは、再送対象を同定することができる。
【0114】
NDI(New Data Indicator)は、Dataが新規送信であることを示す情報であり、これにより、SA周期間での再送をサポートできる。Data repetition数は、該当DataのRepetitionの回数を示すものであり、この数を調整することで、実効スループットと受信品質のバランスを取ることができる。
【0115】
CSIの要求は、受信側UEに対してCSI送信を指示する情報であり、これにより、送信側UEは、CSI情報をAperiodicに取得することができる。また、CSIの要求を、CSI測定に用いる信号の送信要求としてもよい。
【0116】
フィードバック送信リソースindicator(例:ARI:ACK/NACK resource indicator)は、受信側UEに対してフィードバック送信リソースを割り当てる(指定する)情報であり、これにより、フィードバック送信リソースの衝突を回避することができる。
【0117】
なお、送信側UEから受信側UEへのフィードバックリソース割り当てに関しては、一例として、Clustered PUSCH送信もしくは全帯域送信を通知してもよい。
【0118】
送信MAC PDU数は、送信側UEがData送信に使用するMAC PDU数であり、これにより、受信側UEは、Dataを送信可能なMAC PDU数が当該送信MAC PDU数よりも大きい場合、不要な受信試行を回避することができる。また、これにより、受信側UEは、送信Dataがなく未送信のサブフレームとData受信誤りのサブフレームとを識別できる。更に、後述する再送・新規送信の混合スケジューリングを実現できる。送信MAC PDU数をスケジューリングSCIで通知しない場合、送信側UEは、特別なフォーマットの信号を送信Dataがないサブフレームで送信してもよい。これにより、受信側UEは、送信Dataがないことを判別できる。
【0119】
TPCコマンドは、受信側UE(フィードバック送信側)の送信電力を調整するためのコマンドであり、これにより、Unicastフィードバックの送信電力を調整することで受信品質と与干渉レベルのバランスを取ることができる。
【0120】
一例として、新たなスケジューリングSCIのフォーマットとして、2PRBを用いて送信してもよい。これは既存のSCI(SA)よりも大きな値である。これにより、SCIペイロード長が長くなっても、品質を担保することができる。また、周期的に到来するSAリソースプール毎に、送信可能なSCIフォーマットを限定してもよい。例えば、新たなスケジューリングSCIと、既存のSAを異なる周期で送信することが考えられる。これにより、ブラインド検出数を抑制したり、SCIフォーマット間の衝突を避けることができる。
【0121】
なお、Data再送用のスケジューリングSCIを、新規送信用スケジューリングSCIとは別に定義し、送信側UEが当該定義に従ったSCI送信を行うこととしてもよい。この場合、NACKを送信した受信側UEは、ブラインド検出数の範囲内で再送用スケジューリングSCIを優先的に検出することができ、ブラインド検出数の削減、SCIペイロード長の削減に効果がある。
【0122】
<スケジューリングSCIについて:再送インデックスの詳細例>
次に、前述した再送インデックスの詳細例を説明する。送信側UEは、例えば、再送インデックスとして、再送の対象となるDataのスケジューリングSCIのインデックス、又は当該Dataリソースインデックスを通知する。
【0123】
また、例えば、送信側UEは、再送の対象となるDataのスケジューリングSCIの送信リソース決定に用いたパラメータ全部、又は、その一部を通知したり、当該スケジューリングSCIで受信側UEに通知した識別子を通知することとしてよい。もしくは、上記スケジューリングSCIの送信リソースインデックス、Dataリソース割り当て情報、T−RPT indexのいずれか又は全部を通知することとしてもよい。更に、送信側UEのIDを通知してもよい。上記のような情報を通知することで、受信側UEは、複数UEからのDataを受信している場合に送信元を識別して合成することが可能となる。
【0124】
また、送信側UEは、再送インデックスとして再送対象となるDataのSA周期(どの時点(周期単位の時点)でDataを送信したか)を通知し、当該時点から、所定の回数(N)の周期前までの再送を可能にしてもよい。つまり、送信側UEは、最大で、N周期分の再送を行い、受信側UEも最大でN周期分の再送を期待する。
【0125】
また、再送インデックスを送信せず、初回スケジューリングの送信リソースインデックスに基づいたリソースを用いて再送を行なってもよい。例えば、再送は初回送信と同一のリソースを用いて行なったり、SA周期間でDeterministicなホッピングを行なって送信リソースを決定してもよい。つまり、初回送信Dataのリソースから、再送Dataのリソースを決定できるように、ホッピングを定義し、送信側UEと受信側UEは、当該ホッピングのルールに従って、再送Dataの送受信を行う。このように、再送インデックスを使用しないことで、シグナリングオーバーヘッドを削減できる。
【0126】
<スケジューリングSCIについて:選択的再送の例>
送信側UEは、再送インデックスとして、再送されるMAC PDU等のインデックスを受信側UEに通知し、選択的なサブフレーム(もしくはMAC PDU)のData再送を行なってもよい。具体的には、例えば、Unicastの場合において、送信側UEは、NACKを受信した場合に、当該NACKに対応する送信MAC PDUのインデックスを含むスケジューリングSCIを送信し、当該送信MAC PDUに該当するDataを再送する。また、例えば、送信側UEは、NACKを受信した場合に、当該NACKに対応する送信サブフレームのインデックスを含むスケジューリングSCIを送信し、当該送信サブフレームに該当するDataを再送する。受信側UEでは、当該インデックスにより、Dataのどの部分の再送であるかを識別でき、Dataを組み立てることができる。このような構成により、初回送信よりも少ないサブフレームで再送を実現できる。
【0127】
また、フィードバック受信誤りを防止するため、送信側UEは、NACK(またはACK)が通知されたMAC PDU数、もしくはMAC PDU数に対応する確認用ビット列をスケジューリングSCIで受信側UEに通知し、受信側UEは、当該数に対応するフィードバックを送信することとしてもよい。
【0128】
<スケジューリングSCIについて:再送と新規送信との混合スケジューリング>
本実施の形態では、送信側UEが受信側UEに対して、再送と新規送信との混合スケジューリングを行なってもよい。
【0129】
例えば、送信側UEは、スケジューリングSCIで再送・新規送信のMAC PDU数を受信側UEに通知することで再送と新規送信との混合スケジューリングを行う。一例として、送信側UEは、再送対象Dataと新規送信Dataがある場合において、再送対象のMAC PDU数が、送信できるMAC PDU数よりも小さい場合に、再送と新規送信のそれぞれのスケジューリング情報と、新規送信についてのNDIをスケジューリングSCIで受信側UEに送信し、再送MAC PDUと新規MAC PDUを時間多重して送信する。この場合の例は、
図15において例1で示されている。この場合は、再送の後、新規MAC PDUを送信することとしている。
【0130】
また、別の例(
図15の例2)として、送信側UEは、再送用のスケジューリングSCIと、新規送信用のスケジューリングSCIを送信することで、混合スケジューリングを行なってもよい。より詳細には、例えば、再送用のスケジューリングSCIと、新規送信用のスケジューリングSCIとの間で、「TA、L1 ID、T−RPT index、周波数リソース」を同一とし、NDIを異ならせて、再送MAC PDUの後に新規MAC PDUを送信する。
【0131】
なお、フィードバックは再送・新規MAC PDUに関わらず共通したフィードバック(
図15の例X)でもよいし、再送・新規について独立にフィードバックしてもよい(
図15の例Y)。
【0132】
<第1の実施の形態の装置構成:ユーザ装置>
図16に、本実施の形態に係るユーザ装置UEの機能構成図を示す。
図16に示すUEは、第1の実施の形態で説明した送信側UEと受信側UEのどちらにでもなり得るUEである。
図16に示すように、ユーザ装置UEは、信号送信部101、信号受信部102、D2D通信機能部103、スケジューリングSCI送信制御部104、フィードバック制御部105、再送制御部106を含む。なお、
図16は、ユーザ装置UEにおいて本発明の実施の形態に特に関連する機能部のみを示すものであり、少なくともLTEに準拠した動作を行うための図示しない機能も有するものである。また、
図16に示す機能構成は一例に過ぎない。本実施の形態に係るUEの動作を実行できるのであれば、機能区分や機能部の名称はどのようなものでもよい。
【0133】
信号送信部101は、ユーザ装置UEから送信されるべき上位のレイヤの信号から、物理レイヤの各種信号を生成し、無線送信する機能を含む。また、信号送信部101は、D2D通信の送信機能とセルラー通信の送信機能を有する。
【0134】
信号受信部102は、他のユーザ装置UE又は基地局eNBから各種の信号を無線受信し、受信した物理レイヤの信号からより上位のレイヤの信号を取得する機能を含む。信号受信部102は、D2D通信の受信機能とセルラー通信の受信機能を有する。
【0135】
D2D通信機能部103は、D2Dアプリケーションの機能を含み、Discovery信号送受信制御、SA/Data送受信制御等を実行する。スケジューリングSCI送信制御部104は、第1の実施の形態で説明したスケジューリングSCI(SA)の送信のための処理を実行する。例として、スケジューリングSCI送信制御部104は、スケジューリングSCIの信号を作成し、信号送信部101に対するスケジューリングSCIのための信号マッピング等を行う。
【0136】
フィードバック制御部105は、第1の実施の形態で説明したフィードバックの送信のための処理(スケジューリングSCI送受信を含む)を実行する。また、再送制御部106は、第1の実施の形態で説明した再送のための処理を実行する。
【0137】
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態について説明する。前述したように、第2の実施の形態は、Mode1リソース割り当て時の再送の技術に関するものである。詳細な内容は以下のとおりである。なお、第2の実施の形態は第1の実施の形態を前提とするが、第2の実施の形態を単独で実施することも可能である。
【0138】
ACK/NACKは受信側UEから送信側UEに送信されるが、Mode1リソース割り当てにおいては、D2D送信リソース割り当ては基地局eNBからUEに対するシグナリングで行われる。従って、送信側UEがNACKを受信したとしても、再送リソースが送信側UEに基地局eNBからすぐに割り当てられるとは限らないため、リソース割り当てを待つことにより再送遅延が生じることが考えられる。
【0139】
そこで、本実施の形態では、以下のような処理手順を導入することで、上記の課題を解決している。以下、処理手順例として、処理手順例2−1〜2−3を説明する。
【0140】
<処理手順例2−1>
図17を参照して処理手順例2−1を説明する。ステップ101において、送信側UEは、基地局eNBに対してダイナミックなD2Dスケジューリング要求を行う。当該D2Dスケジューリング要求は、再送のための要求であってもよいし、新規送信のための要求であってもよい。ここでは、例えば、L1(PUCCHなど)シグナリングでスケジューリング要求を行うことで、新規送信・再送のためにダイナミックな送信リソースの要求を実現できる。また、D2Dスケジューリング要求の中に、割り当てを要求する対象となるSAリソースプールインデックス、再送対象Dataのインデックス等を含めてもよい。
【0141】
D2Dスケジューリング要求を受信した基地局eNBは、リソース割り当てを行う(ステップ102)。そして、送信側UEは、割り当てられたリソースを用いて、再送(もしくは新規送信)を実施する(ステップ103)。
【0142】
処理手順例2−1において、例えばスケジューリング要求の送信(ステップ101)を再送のためだけに限定することでオーバーヘッドを削減できる。
【0143】
<処理手順例2−2>
図18を参照して処理手順例2−2を説明する。送信側UEがDataを送信し、受信側UEからNACKを受信したとする(ステップ201、202)。送信側UEは、当該NACKを基地局eNBに報告する(ステップ203)。なお、ACKを受信した場合はACKを報告してもよい。例えば、L1(PUCCHなど)でNACKを報告することで、ダイナミックな送信リソースの割り当てが実現できる。
【0144】
NACKを受信した基地局eNBは、再送用リソース割り当てが必要であると判断し、再送用リソース割り当てを送信側UEに対して実施して(ステップ204)、送信側UEは、当該リソースを使用することで再送を実施する(ステップ205)。
【0145】
<処理手順例2−3>
図19を参照して処理手順例2−3を説明する。処理手順例2−3では、受信側UEから送信されたNACKが、基地局eNBにより受信される(ステップ302)。送信側UEは当該NACKを受信せず、基地局eNBに対してNACKを送信しない。送信側UEはステップ303でのリソース割り当てに基づいて再送Dataを判定し、ステップ304で再送を行う。なお、送信側UEがステップ302のNACKを受信し、当該NACKに基づいて再送Dataを判定してもよい。
【0146】
処理手順例2−3では、基地局eNBがD2Dのフィードバックを受信することで再送の必要性を判断するため、Mode1でのフィードバック動作を送受双方のUEがRRC_CONNECTEDもしくはカバレッジ内の場合に限定してもよい。他のケースではMode2リソース割り当てによる動作とする。
【0147】
処理手順例2−3では、NACK等のフィードバックの送信タイミングを、UE間でUL timing(上り送信タイミング)に揃えることで、基地局eNBによるフィードバックの受信を容易にすることができる。基地局eNBにおける受信を確実にするため、送信電力をPUCCH又はPUSCHと同一又はオフセット値を適用した値にしてもよい。
【0148】
<その他の詳細例>
第2の実施の形態において、Mode1スケジューリングで基地局eNBからUEに対してスケジューリング(リソース割り当て)を行う場合、DCIで以下の「」内に記載したContents情報又はそのいずれか複数の組み合わせを通知してもよい。
【0149】
Contents:「既存のMode1スケジューリング用contents+再送インデックス、NDI、Data repetition数、CSI報告の要求、フィードバック送信リソースIndicator」
上記の情報のうち、既存のMode1スケジューリング用contentsは、Hopping flag、Data RB allocation、T−RPT index、SA resource index等である。既存のMode1スケジューリング用contents以外の情報は既に説明したとおりである。送信側UEは、これらの情報を含むスケジューリングSCIを受信側UEに送信することで再送を実施することができる。
【0150】
第2の実施の形態において、送信側UEは、受信側UEからフィードバック信号として受信したCSIを基地局eNBに報告することとしてもよい。報告は、上位レイヤシグナリングシグナリングで実施してもよいし、L1シグナリングで実施してもよい。基地局eNBは、受信側UEのCSIを把握することで、送信側UEの送信バッファに対して割り当てるべきリソース量を当該CSIに基づいて決定することができる。例えば、受信品質が良ければ多くのリソース量を割り当てることができる。
【0151】
また、送信側UEは、受信側UEとの間のLink adaptationの結果を基地局eNBに報告してもよい。Link adaptationの結果とは、例えば、MCS、Repetition数、送信電力、送信帯域幅等である。報告は、上位レイヤシグナリングで実施してもよいし、L1シグナリングで実施してもよい。基地局eNBは、受信側UEとの間のLink adaptationの結果を把握することで、送信側UEの送信バッファに対して、割り当てるべきリソース量を当該Link adaptationの結果に基づいて決定することができる。例えば、高速送信が可能であれば多くのリソース量を割り当てることができる。
【0152】
<第2の実施の形態の装置構成:ユーザ装置>
図20に、本実施の形態に係るユーザ装置UEの機能構成図を示す。
図20に示すUEは、第2の実施の形態で説明した送信側UEと受信側UEのどちらにでもなり得るUEである。また、
図20に示すUEは、第1の実施の形態で説明したUEの動作を実施する機能、及び/又は、第3の実施の形態で説明するUEの動作を実施する機能を含むこととしてもよい。
【0153】
図20に示すように、ユーザ装置UEは、信号送信部201、信号受信部202、D2D通信機能部203、スケジューリングSCI送信制御部204、フィードバック制御部205、再送制御部206を含む。なお、
図20は、ユーザ装置UEにおいて本発明の実施の形態に特に関連する機能部のみを示すものであり、少なくともLTEに準拠した動作を行うための図示しない機能も有するものである。また、
図20に示す機能構成は一例に過ぎない。本実施の形態に係るUEの動作を実行できるのであれば、機能区分や機能部の名称はどのようなものでもよい。
【0154】
信号送信部201は、ユーザ装置UEから送信されるべき上位のレイヤの信号から、物理レイヤの各種信号を生成し、無線送信する機能を含む。また、信号送信部201は、D2D通信の送信機能とセルラー通信の送信機能を有する。
【0155】
信号受信部202は、他のユーザ装置UE又は基地局eNBから各種の信号を無線受信し、受信した物理レイヤの信号からより上位のレイヤの信号を取得する機能を含む。信号受信部202は、D2D通信の受信機能とセルラー通信の受信機能を有する。
【0156】
D2D通信機能部203は、D2Dアプリケーションの機能を含み、Discovery信号送受信制御、SA/Data送受信制御等を実行する。スケジューリングSCI送信制御部204は、第2の実施の形態で再送等に使用されるスケジューリングSCI(SA)の送信のための処理(リソース割り当て受信を含む)を実行する。例として、スケジューリングSCI送信制御部204は、スケジューリングSCIの信号を作成し、信号送信部201に対するスケジューリングSCIのための信号マッピング等を行う。
【0157】
フィードバック制御部205は、第2の実施の形態で説明したフィードバックの送信のための処理(スケジューリングSCI送受信を含む)を実行する。また、再送制御部206は、第2の実施の形態で説明した再送のための処理を実行する。
【0158】
<第2の実施の形態の装置構成:基地局>
図21に、本実施の形態に係る基地局eNBの機能構成図を示す。なお、
図21に示すeNBは、第3の実施の形態で説明するeNBの動作を実施する機能を含むこととしてもよい。
図21に示すように、基地局eNBは、信号送信部301、信号受信部302、UE情報格納部303、D2Dリソース情報格納部304、スケジューリング部305を含む。なお、
図21は、基地局eNBにおいて本発明の実施の形態に特に関連する機能部のみを示すものであり、少なくともLTEに準拠した移動通信システムにおける基地局として動作するための図示しない機能も有するものである。また、
図21に示す機能構成は一例に過ぎない。本実施の形態に係る動作を実行できるのであれば、機能区分や機能部の名称はどのようなものでもよい。
【0159】
信号送信部301は、基地局eNBから送信されるべき上位のレイヤの信号から、物理レイヤの各種信号を生成し、無線送信する機能を含む。信号受信部302は、ユーザ装置UEから各種の信号を無線受信し、受信した物理レイヤの信号からより上位のレイヤの信号を取得する機能を含む。
【0160】
UE情報格納部303には、各UEから受信するUE能力の情報が格納されている。D2Dリソース情報格納部304には、UE毎に、割り当てられたD2Dリソースを示す情報が格納される。また、リソースが解放された場合は割り当て情報は削除される。スケジューリング部305は、
図17〜
図19等を参照して説明したようにして、要求やフィードバックに基づくリソース割り当てを行う機能を有する。
【0161】
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態を説明する。前述したように、第3の実施の形態は、フィードバック設定やフィードバックタイプ切り替えに関するものであり、詳細は以下のとおりである。なお、第3の実施の形態は第1の実施の形態及び/又は第2の実施の形態と組み合わせて実行可能である。
【0162】
LTEのRel−12のUE(端末)を考慮すると、全てのUEがD2Dでのフィードバックをサポートしているとは限らない。また、Broadcast/groupcast/unicast等によってもフィードバックの必要性が異なる。
【0163】
そこで、本実施の形態では、例えばリソースプール毎に、フィードバックの有無・フィードバックタイプ(第1の実施の形態のリソース構成例1〜3等、もしくは、バンドリングの有無等でもよい)を設定可能としている。また、通信タイプ(Broadcast/groupcast/unicast)に対応するフィードバックタイプを予め規定しておき、各UEは、使用する通信タイプによりフィードバックタイプを決定(設定)してもよい。なお、第3の実施の形態は第1の実施の形態(及び/又は第2の実施の形態)を前提とするが、第3の実施の形態を単独で実施することも可能である。
【0164】
<処理手順例3−1>
図22に、Mode1における基地局eNBによるフィードバック設定(Feedback configuration)の手順例を示す。
【0165】
この場合、送信側UEが基地局eNBに対してフィードバック設定を要求する(ステップ401)。当該要求は、フィードバックリソース割り当ての要求であってもよい。当該要求に基づいて、基地局eNBはフィードバック設定をUEにシグナリングで通知する。フィードバック設定のシグナリング方法には
図22のB〜Dに示すように種々の方法がある。例えば、Bに示すように、基地局eNBから各UEに対してフィードバック設定を通知してもよいし、C、Dに示すように、送信側UEから受信側UEに対してフィードバック設定を通知してもよい。
【0166】
送信側UEから受信側UEに対してフィードバック設定を通知する際には、SCIを利用することができる。当該SCIには、例えば、フィードバック設定の情報が含められる。
【0167】
ステップ407において、フィードバック動作可能になれば、例えば、E(ステップ408、409)、F(ステップ411)に示すように、フィードバック用のリソース割り当てが受信側UEに対して実施され、フィードバックが実施される(ステップ410.412)。
【0168】
<処理手順例3−2>
図23に、Mode2における基地局eNBによるフィードバック設定(Feedback configuration)の手順例を示す。
【0169】
Mode2では、基地局eNBからシステム情報(SIB)で各UEにフィードバック設定を通知してもよいし(Aのステップ501で示す処理)、送信側UEから受信側UEに対してフィードバック設定を通知してもよい(Bのステップ502で示す処理)。
【0170】
ステップ503において、フィードバック動作可能になれば、例えば、C(ステップ504)に示すように、フィードバック用のリソース割り当てが受信側UEに対して実施され、フィードバックが実施される(ステップ505)。
【0171】
処理手順例3−1、3−2により、送受UE及びeNB間でフィードバック設定を共有することができ、適切なフィードバック動作を実現できる。
【0172】
なお、
図22のF、
図23のDに例示するように、基地局eNBが受信側UEに対してリソース割り当て、もしくはフィードバック要求を送信することで、受信側UEに対してフィードバック信号(CSI等)を送信させ、基地局eNBは当該フィードバック信号を受信してもよい。
【0173】
<その他の詳細例>
第3の実施の形態では、受信側UEは、使用するリソースプールの構成、Dataの送信サブフレーム数等に応じて、フィードバック信号のフィードバックフォーマット(フィードバックタイプと同義)を切り替えてもよい。一例として、受信側UEは、受信側UEから送信できるDataの最大送信サブフレーム数(送信可能サブフレーム数)に応じて、ACK/NACKバンドリングの有無を切り替えることができる。例えば、受信側UE(フィードバックの送信側UE)は、最大送信サブフレーム数が所定数よりも小さい場合にACK/NACKバンドリングを適用し、最大送信サブフレーム数が所定数以上である場合にACK/NACKバンドリングを適用しないといった判断を行うことができる。これにより、Dataの送信可能サブフレームに応じてフィードバックによるオーバーヘッドを最適化することができる。
【0174】
また、受信側UEは、送信側UEから受信するCSIの要求に応じて、ACK/NACKのみを報告するか、受信品質も含めて報告するかを決定してもよい。例えば、CSIの要求を受信した場合でも、CSI報告が不要と判断される場合(例:前回のCSI送信から所定時間が経過していない場合等)には、ACK/NACKのみを応答することとしてよい。これにより、CSI報告が不要な場合に、送信側UE(フィードバック受信側UE)におけるACK/NACKの検出精度を向上させることができる。
【0175】
また、受信側UEは、送信側UEから受信するCSIの要求に応じて、ACK/NACKフィードバックとCSIフィードバックを独立して報告するかを決定してもよい。例えば、正確なCSIをフィードバックする必要があると判断した場合(例:Link adaptationが適切にできていない場合)に、ACK/NACKフィードバックとCSIフィードバックを独立して報告することとしてもよい。CSIを独立して報告した場合は高精度なCSI報告が可能になる。
【0176】
また、受信側UEは、Unicast/group−castにおいて異なるフィードバックフォーマットを用いてもよい。例えば、GroupcastではPUCCHフォーマット1ベースでバンドリングしたACK/NACKを送信し、UnicastではPUCCHフォーマット3ベースで高精度なACK/NACKを送信することとしてもよい。
【0177】
また、Group−castにおけるフィードバックに関して、送信側UE(フィードバック受信側UE)でACK/NACKだけを判定できるよう、Group−cast時に応答可能なフィードバックのフォーマットを特定のフォーマット(例:フィードバックとしてACK/NACKだけを送信可能なフォーマット)に限定してもよい。また、Group−castにおいては、受信側UEは、NACKの場合だけフィードバックを返すこととしてもよい。このような工夫により、複数の受信側UEからのフィードバック信号が多重された応答でも、Group−castの送信側UEは、ACKが報告されているか、NACKが報告されているかを判定することができる。
【0178】
また、Group−castにおけるフィードバックに関して、多数のUEが同一リソースでフィードバックすることによる隣接周波数リソースへの干渉増大を回避してもよい。具体的には、例えば、フィードバックリソースを複数定義して受信側UE(フィードバック送信側UE)がランダムにリソースを選択してフィードバックの送信を行うこととしてよい。また、当該干渉増大を回避するために、受信側UEに対して、干渉を検知した送信側UEから、あるいは干渉を検知した基地局eNBからGroup−castにおけるフィードバックを禁止することとしてもよい。また、受信側UEが、自律的にGroup−castにおけるフィードバックを行わないこととしてもよい。
【0179】
<第3の実施の形態の装置構成:ユーザ装置>
図24に、本実施の形態に係るユーザ装置UEの機能構成図を示す。
図24に示すUEは、第3の実施の形態で説明した送信側UEと受信側UEのどちらにでもなり得るUEである。また、
図24に示すUEは、第1の実施の形態で説明したUEの動作を実施する機能、及び/又は、第2の実施の形態で説明するUEの動作を実施する機能を含むこととしてもよい。
【0180】
図24に示すように、ユーザ装置UEは、信号送信部401、信号受信部402、D2D通信機能部403、スケジューリングSCI送信制御部404、フィードバック制御部405、再送制御部406を含む。なお、
図24は、ユーザ装置UEにおいて本発明の実施の形態に特に関連する機能部のみを示すものであり、少なくともLTEに準拠した動作を行うための図示しない機能も有するものである。また、
図24に示す機能構成は一例に過ぎない。本実施の形態に係るUEの動作を実行できるのであれば、機能区分や機能部の名称はどのようなものでもよい。
【0181】
信号送信部401は、ユーザ装置UEから送信されるべき上位のレイヤの信号から、物理レイヤの各種信号を生成し、無線送信する機能を含む。また、信号送信部401は、D2D通信の送信機能とセルラー通信の送信機能を有する。
【0182】
信号受信部402は、他のユーザ装置UE又は基地局eNBから各種の信号を無線受信し、受信した物理レイヤの信号からより上位のレイヤの信号を取得する機能を含む。信号受信部202は、D2D通信の受信機能とセルラー通信の受信機能を有する。
【0183】
D2D通信機能部403は、D2Dアプリケーションの機能を含み、Discovery信号送受信制御、SA/Data送受信制御等を実行する。スケジューリングSCI送信制御部404は、第3の実施の形態で再送、リソース割り当て、フィードバック設定送信等に使用されるスケジューリングSCI(SA)の送信のための処理(リソース割り当て受信を含む)を実行する。例として、スケジューリングSCI送信制御部404は、スケジューリングSCIの信号を作成し、信号送信部401に対するスケジューリングSCIのための信号マッピング等を行う。
【0184】
フィードバック制御部405は、第3の実施の形態で説明したフィードバックの送信のための処理(スケジューリングSCI送受信を含む)を実行する。フィードバック制御部405は、フィードバック設定を受信し、当該設定の情報に基づいて、UEを設定(configure)する機能を含む。再送制御部406は、再送のための処理を実行する。
【0185】
<第3の実施の形態の装置構成:基地局>
図25に、本実施の形態に係る基地局eNBの機能構成図を示す。なお、
図25に示すeNBは、第2の実施の形態で説明するeNBの動作を実施する機能を含むこととしてもよい。
図25に示すように、基地局eNBは、信号送信部501、信号受信部502、UE情報格納部503、D2Dリソース情報格納部504、スケジューリング部505、フィードバック設定制御部506を含む。なお、
図25は、基地局eNBにおいて本発明の実施の形態に特に関連する機能部のみを示すものであり、少なくともLTEに準拠した移動通信システムにおける基地局として動作するための図示しない機能も有するものである。また、
図25に示す機能構成は一例に過ぎない。本実施の形態に係る動作を実行できるのであれば、機能区分や機能部の名称はどのようなものでもよい。
【0186】
信号送信部501は、基地局eNBから送信されるべき上位のレイヤの信号から、物理レイヤの各種信号を生成し、無線送信する機能を含む。信号受信部502は、ユーザ装置UEから各種の信号を無線受信し、受信した物理レイヤの信号からより上位のレイヤの信号を取得する機能を含む。
【0187】
UE情報格納部503には、各UEから受信するUE能力の情報が格納されている。D2Dリソース情報格納部504には、UE毎に、割り当てられたD2Dリソースを示す情報が格納される。また、リソースが解放された場合は割り当て情報は削除される。スケジューリング部505は、要求やフィードバックに基づくリソース割り当てを行う機能を有する。フィードバック設定制御部506は、本実施の形態におけるフィードバック設定を行う機能を含む。
【0188】
(第1〜第3の実施の形態におけるHW構成例)
図16、
図20、
図24に示した各ユーザ装置UEの構成は、全体をハードウェア回路(例:1つ又は複数のICチップ)で実現してもよいし、一部をハードウェア回路で構成し、その他の部分をCPUとプログラムとで実現してもよい。
【0189】
図26は、ユーザ装置UEのハードウェア(HW)構成(第1〜第3の実施の形態に共通の構成)の例を示す図である。
図26は、
図16、
図20、
図24に示した構成よりも実装例に近い構成を示している。
図26に示すように、UEは、無線信号に関する処理を行うRE(Radio Equipment)モジュール651と、ベースバンド信号処理を行うBB(Base Band)処理モジュール652と、上位レイヤ等の処理を行う装置制御モジュール653と、USIMカードにアクセスするインタフェースであるUSIMスロット654とを有する。
【0190】
REモジュール651は、BB処理モジュール652から受信したデジタルベースバンド信号に対して、D/A(Digital−to−Analog)変換、変調、周波数変換、及び電力増幅等を行うことでアンテナから送信すべき無線信号を生成する。また、受信した無線信号に対して、周波数変換、A/D(Analog to Digital)変換、復調等を行うことでデジタルベースバンド信号を生成し、BB処理モジュール652に渡す。REモジュール651は、例えば、信号送信部(101、201、401)、及び信号受信部(102、202、402)における物理レイヤ等の機能を含む。
【0191】
BB処理モジュール652は、IPパケットとデジタルベースバンド信号とを相互に変換する処理を行う。DSP(Digital Signal Processor)662は、BB処理モジュール652における信号処理を行うプロセッサである。メモリ672は、DSP662のワークエリアとして使用される。BB処理モジュール652は、例えば、信号送信部(101、201、401)、及び信号受信部(102、202、402)におけるレイヤ2等の機能、D2D通信機能部(103、203、403)、スケジューリングSCI送信制御部(104、204、404)、フィードバック制御部(105、205、405)、及び再送制御部(106、206、406)を含む。なお、D2D通信機能部(103、203、403)、スケジューリングSCI送信制御部(104、204、404)、フィードバック制御部(105、205、405)、及び再送制御部(106、206、406)の全部又は一部を装置制御モジュール653に含めることとしてもよい。
【0192】
装置制御モジュール653は、IPレイヤのプロトコル処理、各種アプリケーションの処理等を行う。プロセッサ663は、装置制御モジュール653が行う処理を行うプロセッサである。メモリ673は、プロセッサ663のワークエリアとして使用される。また、プロセッサ663は、USIMスロット154を介してUSIMとの間でデータの読出し及び書込みを行う。
【0193】
図21、
図25に示した基地局eNBの構成は、全体をハードウェア回路(例:1つ又は複数のICチップ)で実現してもよいし、一部をハードウェア回路で構成し、その他の部分をCPUとプログラムとで実現してもよい。
【0194】
図27は、基地局eNBのハードウェア(HW)構成(第1〜第3の実施の形態に共通の構成)の例を示す図である。
図27は、
図21、
図25に示した構成よりも実装例に近い構成を示している。
図27に示すように、基地局eNBは、無線信号に関する処理を行うREモジュール751と、ベースバンド信号処理を行うBB処理モジュール752と、上位レイヤ等の処理を行う装置制御モジュール753と、ネットワークと接続するためのインタフェースである通信IF754とを有する。
【0195】
REモジュール751は、BB処理モジュール752から受信したデジタルベースバンド信号に対して、D/A変換、変調、周波数変換、及び電力増幅等を行うことでアンテナから送信すべき無線信号を生成する。また、受信した無線信号に対して、周波数変換、A/D変換、復調等を行うことでデジタルベースバンド信号を生成し、BB処理モジュール752に渡す。REモジュール751は、例えば、信号送信部(301、501)、及び信号受信部(302、502)における物理レイヤ等の機能を含む。
【0196】
BB処理モジュール752は、IPパケットとデジタルベースバンド信号とを相互に変換する処理を行う。DSP762は、BB処理モジュール752における信号処理を行うプロセッサである。メモリ772は、DSP752のワークエリアとして使用される。BB処理モジュール752は、例えば、信号送信部(301、501)、及び信号受信部(302、502)におけるレイヤ2等の機能、UE情報格納部(303、503)、D2Dリソース情報格納部(304、504)、スケジューリング部(305、505)、及び、フィードバック設定制御部506を含む。なお、UE情報格納部(303、503)、D2Dリソース情報格納部(304、504)、スケジューリング部(305、505)、及び、フィードバック設定制御部506の全部又は一部を装置制御モジュール753に含めることとしてもよい。
【0197】
装置制御モジュール753は、IPレイヤのプロトコル処理、OAM処理等を行う。プロセッサ763は、装置制御モジュール753が行う処理を行うプロセッサである。メモリ773は、プロセッサ763のワークエリアとして使用される。補助記憶装置783は、例えばHDD等であり、基地局eNB自身が動作するための各種設定情報等が格納される。
【0198】
(実施の形態のまとめ)
以上、説明したように、本実施の形態(第1〜第3の実施の形態、以下同様)により、D2D通信をサポートする移動通信システムにおける受信側ユーザ装置として使用されるユーザ装置であって、送信側ユーザ装置からD2D信号を受信し、当該D2D信号に対するフィードバック信号を所定のリソースを用いて前記送信側ユーザ装置に送信するフィードバック手段と、前記フィードバック信号に基づいて前記送信側ユーザ装置から送信される再送D2D信号を受信する受信手段とを備えるユーザ装置が提供される。
【0199】
上記の構成により、D2D通信をサポートする移動通信システムにおいて、ユーザ装置間でのフィードバック及び再送を行うことを可能とする技術が提供される。
【0200】
前記フィードバック手段は、例えば、前記送信側ユーザ装置から明示的又は暗黙的に通知されるリソース情報に基づいて、前記所定のリソースを決定する。この構成により、フィードバック送信用のリソースを適切に決定することができる。
【0201】
前記フィードバック手段は、前記送信側ユーザ装置から受信する、前記D2D信号に対応するスケジューリング制御情報に基づいて、前記所定のリソースを決定することとしてもよい。この構成により、再送の対象となり得るD2D信号に対応するスケジューリング制御情報に基づいてフィードバック送信用のリソースを決定できるので、D2D信号に対応するフィードバック信号のリソースを迅速に決定することができる。
【0202】
前記フィードバック手段は、前記所定のリソースとして、SAリソースプールにおけるリソース、又は、D2Dデータ送信用のリソースプールにおけるリソースを使用することとしてもよい。SAリソースプールにおけるリソースを用いることで、制御情報としてフィードバック信号を送信でき、D2Dデータ送信用のリソースプールにおけるリソースを使用することでデータとしてフィードバック信号を送信できる。
【0203】
前記受信手段は、前記再送D2D信号を受信する前に、当該再送D2D信号の送信リソースを通知するスケジューリング制御情報を受信し、当該スケジューリング制御情報には、再送の対象となるD2D信号を示す情報が含まれることとしてもよい。この構成により、ユーザ装置は、どのD2D信号に対する再送がなされるかを把握できる。
【0204】
また、本実施の形態により、D2D通信をサポートする移動通信システムにおける送信側ユーザ装置として使用されるユーザ装置であって、受信側ユーザ装置に対して送信したD2D信号に対するフィードバック信号を当該受信側ユーザ装置から受信する受信手段と、前記フィードバック信号に基づいて、前記D2D信号に対する再送D2D信号を前記受信側ユーザ装置に送信する送信手段とを備えるユーザ装置が提供される。
【0205】
上記の構成により、D2D通信をサポートする移動通信システムにおいて、ユーザ装置間でのフィードバック及び再送を行うことを可能とする技術が提供される。
【0206】
前記ユーザ装置は、前記D2D信号の送信リソース情報を含むスケジューリング制御情報を前記受信側ユーザ装置に送信する制御情報送信手段を備え、前記スケジューリング制御情報は、前記受信側ユーザ装置において前記フィードバック信号を送信するためのリソースを決定するために使用されるリソース情報を含むこととしてもよい。この構成により、受信側ユーザ装置において適切にフィードバック信号を送信するためのリソースを決定することができる。
【0207】
また、前記制御情報送信手段は、前記再送D2D信号が送信される前に、再送の対象となるD2D信号を示す情報を含むスケジューリング制御情報を前記受信側ユーザ装置に送信することとしてもよい。この構成により、受信側ユーザ装置においてどのD2D信号に対する再送は行われるかを把握できる。
【0208】
また、本実施の形態では、上述した送信側ユーザ装置の各手段と、受信側ユーザ装置の各手段の両方を含むユーザ装置が提供される。
【0209】
なお、上記の各装置の構成における「手段」を、「部」、「回路」、「デバイス」等に置き換えてもよい。
【0210】
本実施の形態で説明したユーザ装置UEは、CPUとメモリを備え、プログラムがCPU(プロセッサ)により実行されることで実現される構成であってもよいし、本実施の形態で説明する処理のロジックを備えたハードウェア回路等のハードウェアで実現される構成であってもよいし、プログラムとハードウェアが混在した構成であってもよい。
【0211】
本実施の形態で説明した基地局eNBは、CPUとメモリを備え、プログラムがCPU(プロセッサ)により実行されることで実現される構成であってもよいし、本実施の形態で説明する処理のロジックを備えたハードウェア回路等のハードウェアで実現される構成であってもよいし、プログラムとハードウェアが混在した構成であってもよい。
【0212】
以上、本発明の実施の形態を説明してきたが、開示される発明はそのような実施形態に限定されず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。発明の理解を促すため具体的な数値例を用いて説明がなされたが、特に断りのない限り、それらの数値は単なる一例に過ぎず適切な如何なる値が使用されてもよい。上記の説明における項目の区分けは本発明に本質的ではなく、2以上の項目に記載された事項が必要に応じて組み合わせて使用されてよいし、ある項目に記載された事項が、別の項目に記載された事項に(矛盾しない限り)適用されてよい。機能ブロック図における機能部又は処理部の境界は必ずしも物理的な部品の境界に対応するとは限らない。複数の機能部の動作が物理的には1つの部品で行われてもよいし、あるいは1つの機能部の動作が物理的には複数の部品により行われてもよい。説明の便宜上、ユーザ装置UE及び基地局eNBは機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウェアで、ソフトウェアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。本発明の実施の形態に従ってユーザ装置UEが有するプロセッサにより動作するソフトウェア、及び本発明の実施の形態に従って基地局eNBが有するプロセッサにより動作するソフトウェアはそれぞれ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、EPROM、EEPROM、レジスタ、ハードディスク(HDD)、リムーバブルディスク、CD−ROM、データベース、サーバその他の適切な如何なる記憶媒体に保存されてもよい。
【0213】
本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の精神から逸脱することなく、様々な変形例、修正例、代替例、置換例等が本発明に包含される。
【0214】
本特許出願は2014年11月14日に出願した日本国特許出願第2014−232135号に基づきその優先権を主張するものであり、日本国特許出願第2014−232135号の全内容を本願に援用する。