(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記1つまたは複数の触覚出力デバイスは、前記共振面上に第2の共振パターンを作成する第2の触覚出力を生成するように構成され、前記第2の共振パターンは、形状、サイズ、触感、及び密度のうちの1つまたは複数において前記共振パターンと異なっている、請求項11に記載のシステム。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は、さまざまな実施形態に従って、触覚出力によってインターフェースを生成するように材料を作動させるためのシステム環境を示す。示されるように、システム環境105は、コンピューティングデバイス100、制御ユニット160、及びセンサ140の視野145を含む。さらに、システム環境105は、触覚出力155を生成する触覚出力デバイス150、共振面170、及び共振面170上の共振パターン175を含む。
【0013】
共振面170は、波動が共振面170と相互作用する時に形状または構造を変化させる任意のタイプの材料及び/または媒体を含む。共振面170は、ゴム、ゲル、液体、及び半粘性材料などを含む。共振面170はさまざまな形状及びサイズを有してもよい。例えば、共振面170は、平坦、湾曲、大型、小型、矩形、円形、楕円形、及び自由形式などとすることが可能である。さらに、共振面170は、発泡体表面及びゲル状表面など、軟質及び/または屈曲可能であってもよい。触覚出力155が共振面170と相互作用する時、共振面170の1つまたは複数の物理的性質及び/もしくは化学的性質は変化する。このような変化によって、共振面170は形状及び/または触感を変化させる。共振面170のこのような形状及び/または触感の変更は、本明細書では共振パターン175と称される。
【0014】
いくつかの実施形態では、触覚出力155が共振面170と相互作用する時、共振面170の状態及び/または温度を含む、共振面170のさまざまな物理的性質は変化する。共振面170の物理的性質が変化することによって、共振面170の形状及び/または触感は変化し、それによって、共振パターン175が生じる。例えば、触覚出力が共振面170と相互作用する時、共振面170は、横に変位する、縦に変位する、及び振動するなどといったことが起こり得る。このような変化は共振面170全体にわたって生じる場合がある、または共振面170において局所的に生じる可能性がある。例えば、共振面170は、触覚出力が共振面170の一区分のみと相互作用する時、局所的に変形する可能性がある。
【0015】
1つの実施形態では、触覚出力は、共振面170にせん断力を加えることによって共振面170と相互作用する。せん断力によって、共振面170は触覚出力と共振面170との間の相互作用の場所における形状及び/または触感を変化させ、それによって共振面175を生成する。例えば、触覚出力は、共振面170上の方向を交互に入れ替えるせん断力を加えることが可能である。このようなせん断力によって、表面170を共振させることで、共振パターン175を生成する。
【0016】
さまざまな実施形態では、共振パターン175は小さくてもよい。例えば、共振パターン175は直径をおよそ1ミリメートルとすることができる。別の実施形態では、共振パターン175は中型であってもよい。例えば、共振パターン175は直径をおよそ1センチメートルとすることができる。他の実施形態では、共振パターン175は大きい可能性がある。例えば、共振パターン175は直径をおよそ10センチメートルとすることができる。さまざまな実施形態では、共振面170は異なるサイズの共振パターン175を含む領域を含むことが可能である。例えば、共振面170は、共振パターン175が直径0.5〜5センチメートルである1つの領域、及び、共振パターン175が直径5〜15センチメートルである別の領域を含んでもよい。
【0017】
共振面170は、共振パターン175が直径0.5〜5ミリメートルである第3の領域を含むことも可能である。さらに、共振パターン175は、共振パターン175がさまざまな密度で埋められた領域を含んでもよい。例えば、共振パターン175は、密集して埋められた領域、適度に埋められた領域、及び緩く埋められた領域を含むことができる。1つの実施形態では、共振パターン175は、あけられる間隔を密にし、かつ小さな直径(例えば、0.5〜5ミリメートルの直径)を有してもよい。このような共振パターン175は粗面をシミュレーションしてもよい。別の実施形態では、共振パターン175は、あけられる間隔を緩くし、かつ中程度の直径(例えば、0.5〜5センチメートルの直径)を有してもよい。このような共振パターン175はキーボードタイプのインターフェースに類似している場合がある。別の領域では、共振パターン175は大きな直径(例えば、5〜15センチメートルの直径)を有してもよい。
【0018】
さらに、共振面170は、複合材料を含んでもよい。複合材料は、1つまたは複数の共振面170を非共振面に埋め込むことによって形成される材料である。このような実施形態では、触覚出力が複合表面と相互作用する時、共振パターン175は共振面の一区分を含有する複合材料の一区分に生成される。このような複合表面を実装することで、共振面170上に複雑な共振パターン175を生成してもよい。
【0019】
触覚出力デバイス150は、共振面170に形状及び/または触感を変化させ得る触覚出力を生成することが可能な任意のタイプのデバイスを含む。例えば、触覚出力デバイス150は、超音波変換器を含むことができる。超音波変換器は超音波の形態で触覚出力を生成する。さまざまな実施形態では、触覚出力デバイス150は、触覚出力デバイス150の1つまたは複数のパラメータがどのように構成されるべきかを指示する1つまたは複数の制御信号をコンピューティングデバイス100から受信する。これらのパラメータは触覚出力155の強度及び位相を含む。制御信号(複数可)に基づいて、触覚出力デバイス150は、共振面170に特定のタイプの共振パターン175を生成させる触覚出力155を生成する。例えば、触覚出力デバイス150は、ある特定の周波数、位相、強度などを有する触覚出力155を生成することが可能である。その特定の触覚出力155は、共振面170を共振させることによって、特定の形状及びサイズを有する特定の共振パターン175を生成することができる。特定の共振パターン175はインターフェースの形態とすることができる。
【0020】
示されるように触覚出力デバイス150は直線的に配置されるが、触覚出力デバイス150の他の配置構成は本発明の概念の範囲内にある。例えば、触覚出力デバイス150は、列として、輪状にまたは楕円状に配置可能である、または、共振面170の周りに無作為に置かれてもよい。触覚出力デバイス150の配置構成にかかわらず、触覚出力155は、さまざまな形状及びサイズを有する共振パターン175を生成するように、共振面170を共振させてもよい。例えば、5×5配列で配置された触覚出力デバイス150は、共振面170に、円形、楕円形、自由形式、矩形、及び/または任意の他のタイプの形状を有する共振パターン175を生成させる触覚出力155を生成してもよい。示されるように、触覚出力150は、共振面170より下に配置されるが、触覚出力デバイス150は、共振面170の周りのさまざまな位置に共振面170から離れて位置することができる。例えば、触覚出力デバイス150は、共振面170より上に位置することができる、及び、共振面170に対するさまざまな角度で位置することができるなどとする。
【0021】
センサ140は、ユーザがどのように共振面170と相互作用したかを指示する相互作用データを生成する。例えば、ユーザは、共振面170の特定エリアをタッチすることができる。センサ140は、ユーザがタッチした共振面170のエリアを指示する相互作用データを生成することが可能である。センサ140はまた、ユーザが共振面170とどのように相互作用したかについての1つまたは複数の特性をさらに指示する相互作用データを生成してもよい。例えば、センサ140は、共振面170をタッチする及び/またはスワイプするためにユーザが1本の指または2本の指を使用したかどうかを指示することが可能である。センサ140はまた、ユーザが共振面170上でジェスチャを実行したかどうかを反映する相互作用データを生成してもよい。センサ140は相互作用データをコンピューティングデバイス100に送信する。センサ140は、相互作用データを、コントローラエリアネットワーク、ローカル相互接続ネットワーク、及びFlexRay(登録商標)などを介して送信してもよい。
【0022】
センサ140は、画像センサ、音響センサ、及びハイブリッド機械/共振センサを含んでもよい。画像センサは、視覚センサ(例えば、RGB画像センサ)、赤外線センサ、飛行時間センサ(例えば、深度カメラ)、温度センサ、レーダを用いたセンサ(例えば、短距離及び長距離センサ)、レーザを用いたセンサ(例えば、LIDAR)、超音波を用いたセンサ、マイクロ波を用いたセンサ、及びドライバ対面カメラなどを含む。画像センサは、センサ140に、ユーザが相互作用する共振面170の一部分を結像させることが可能である共振面170の周りの任意の位置に位置してもよい。音響センサは、接触型マイクロホン、及びユーザの手と共振面170との相互作用によって出される音を検出できる他のタイプのセンサを含んでもよい。さらに、センサ140は、共振面170に埋め込まれるハイブリッド機械/共振センサを含んでもよい。このようなセンサは、共振面170をタッチする及び/またはスワイプするユーザの手及び/または指の圧力を検出する。このようなセンサは、容量センサ及び圧電センサなどを含んでもよい。さらに、センサ、容量性素子、及び/または圧電材料は、共振面170に埋め込まれてもよい。これらのタイプのセンサは、ユーザが共振面170をタッチする時に電気エネルギー及び/または電気信号を放出してもよい。二次センサ140は、放出された電気エネルギー及び/または電気信号を検出してもよく、相互作用データを生成してもよい。相互作用データは、ユーザが相互作用した共振面170のエリア、及び、ユーザが共振面170と相互作用したやり方(例えば、スワイプ、タッチなど)を含んでもよい。
【0023】
制御ユニット160は、車載インフォテインメントシステム及びドライバ支援システムなどを含んでもよい。さまざまな実施形態では、制御ユニット160は、共振面170を介してユーザに送出するための1つまたは複数のインターフェースを判断する。制御ユニット160は、共振面170上でシミュレーションするための特定のタイプのインターフェースを指示する制御信号をコンピューティングデバイス100に送信する。例えば、制御ユニット160は、キーパッドインターフェース、キーボードインターフェース、マルチレベルメニューなどが共振面170上でシミュレーションされるべきであることを指示する制御信号を生成することが可能である。さらに、制御ユニット160は、ユーザがインターフェース上で選択したインターフェース制御を指示するインターフェースデータをコンピューティングデバイス100から受信する。例えば、インターフェースデータは、ユーザが、共振面170によってシミュレーションされたキーボードインターフェース上の文字「k」を選択したことを指示することができる。
【0024】
コンピューティングデバイス100は、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、及びシステムオンチップ(SoC)などであってもよい。示されるように、コンピューティングデバイス100は、制御ユニット160から独立していてもよい。代替的な実施形態では、コンピューティングデバイス100は、制御ユニット160に埋め込まれてもよい、及び/または1つまたは複数の処理ユニット、I/Oインターフェース、及び/または表面メモリデバイス(例えば、データベース)を制御ユニット160と共有してもよい。上記のように、さまざまな実施形態では、コンピューティングデバイス100は、触覚出力デバイス150からのフィードバックデータ、センサ140からの相互作用データ、及び制御ユニット160からの制御信号を受信する。さらに、コンピューティングデバイス100は、触覚出力デバイス150が特定のタイプの触覚出力155を生成するように構成するための制御信号を生成しかつ送信する。さらに、コンピューティングデバイス100は、センサ140からの相互作用データを処理して、ユーザが選択したインターフェース制御を指示するインターフェースデータを生成する。コンピューティングデバイス100はインターフェースデータを制御ユニット160に送信する。いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイス100は、センサ140のうちの1つまたは複数を作動させる、及び/またはセンサ140からのデータ転送を開始するための制御信号を生成する。コンピューティングデバイス100はセンサ140からの相互作用データを処理して、ユーザと共振面170との間で生じた入力イベントといった、ユーザによる相互作用のタイプを含む、インターフェースデータを生成する。コンピューティングデバイス100はインターフェースデータを制御ユニット160に送信する。
【0025】
図2は、さまざまな実施形態に従って、本開示の1つまたは複数の態様を実装するように構成されるコンピューティングデバイス100のブロック図を示す。示されるように、システム環境200は、コンピューティングデバイス100、センサ140、触覚出力デバイス150、及び制御ユニット160を含む。操作時に、コンピューティングデバイス100は、触覚出力デバイス150が共振面170上で触覚出力155を生成するように構成する。触覚出力155は、ユーザが相互作用することができる共振面170上に共振パターン175を生成する。センサ140は、共振面170とのユーザによる相互作用を指示するデータを生成し、かつ相互作用データをコンピューティングデバイス100に送信する。コンピューティングデバイス100は、相互作用データを解析して、ユーザが共振面170とどのように相互作用したかについての1つまたは複数の特性を判断する。コンピューティングデバイス100は、ユーザが相互作用データに基づいて選択したインターフェース制御を指示するインターフェースデータを生成し、かつインターフェースデータを制御ユニット160に送信する。
【0026】
入力/出力(I/O)インターフェース220は、センサ140、触覚出力デバイス150、制御ユニット160、及び処理ユニット210の間のデータ、制御信号、及び通知の転送を調整する1つまたは複数のインターフェースを含んでもよい。I/Oインターフェース220は、センサ140からの相互作用データの受信、及び制御ユニット160へのインターフェースデータの送信を調整する。I/Oインターフェース220は、コントローラエリアネットワーク、ローカル相互接続ネットワーク、及びFlexRay(登録商標)などを介してさまざまなタイプのデータを送信及び/または受信してもよい。
【0027】
処理ユニット210は、中央処理装置(CPU)、デジタル信号処理ユニット(DSP)、センサ処理ユニット、及びコントローラユニットなどを含んでもよい。処理ユニット210は、コンピューティングデバイス100に物理的に埋め込まれてもよい、クラウドベースコンピューティング環境の一部分であってもよい、及び/またはモバイルデバイスまたはウェアラブルデバイスなどにおいて、ユーザによってコンピューティングデバイス100に物理的に導入されてもよい。いくつかの実施形態では、処理ユニット210は、車載インフォテインメントシステムまたはドライバ支援システム内のマイクロプロセッサといった、制御ユニット160の要素であってもよい。さまざまな実施形態では、処理ユニット210はメモリ230に含まれるアプリケーションを実行するように構成される。
【0028】
メモリ230は、データベース234と通信するように構成される触覚フィードバックアプリケーション232を含む。処理ユニット210は、コンピューティングデバイス100の機能性全体を実装するために触覚フィードバックアプリケーション232を実行する。処理ユニット210と同様のやり方で、メモリデバイス130は制御ユニット160に埋め込まれてもよい、またはユーザによってコンピューティングデバイス100に導入されてもよい。さらに、メモリ230は、クラウドベースコンピューティング環境に含まれてもよい。
【0029】
データベース234は、ユーザ嗜好データ(例えば、ユーザが好む触覚的な感覚のタイプ)、センサ140及び触覚出力デバイス150のうちの1つまたは複数のためのさまざまなあらかじめ設定された構成、及びユーザによって設定された構成などを含む、さまざまなタイプのデータを記憶してもよい。例えば、データベース234は、共振面170上で生成するためのさまざまなタイプの共振パターン175を特定する共振面170に対するユーザ構成を記憶可能である。データベース234はまた、ルックアップテーブル、アルゴリズムなどを記憶して相互作用データを解析することで、触覚出力デバイス150が、共振面170を共振させる特定のタイプの触覚出力155を生成することによって、共振面170上の特定のタイプの共振パターン175を生成するように構成するさまざまなやり方を特定する。データベース234はまた、ルックアップテーブル及びアルゴリズムを記憶して、ユーザの共振パターン175との相互作用を指示する相互作用データを解析し、かつ制御ユニット160に送信するためのインターフェースデータを生成してもよい。
【0030】
触覚フィードバックアプリケーション232は、I/Oインターフェース220を介して制御ユニット160から制御信号を受信する。触覚フィードバックアプリケーション232は、共振面170上で生成するための共振パターン175のタイプを判断するために制御信号を解析する。触覚フィードバックアプリケーション232は、共振面170上で生成するための共振パターン175のタイプを判断する時にデータベース234からデータにアクセスしてもよい。例えば、触覚フィードバックアプリケーション232は、制御ユニット160から1つまたは複数の制御信号を受信することに応答して、共振面170上でシミュレーションするためのメニューのタイプを判断するためにデータベース234におけるルックアップテーブルにアクセスすることが可能である。触覚フィードバックアプリケーション232は、選択されたタイプのメニューをシミュレーションする共振面170上で生成するための共振パターン175のタイプをさらに判断することができる。
【0031】
触覚フィードバックアプリケーション232は、触覚出力デバイス150が、共振面170に共振パターン175を生成させる触覚出力155を生成するように構成する。触覚フィードバックアプリケーション232は、それぞれの触覚出力デバイス150からの触覚出力の周波数、強度、及び位相を含む触覚出力155のさまざまなパラメータを判断する。さらに、触覚フィードバックアプリケーション232は、触覚出力155からのホットスポットが方向づけられるべき共振面170上の1つまたは複数の場所を判断する。ホットスポットは、1つまたは複数の触覚出力デバイスからの触覚出力150が建設的に干渉する場所であり、それによって、その場所で、触覚出力155をまた受信する他の場所よりも高い強度の触覚出力155を生成する。さらに、触覚フィードバックアプリケーション232は、触覚出力デバイス150が共振面170の特定の場所においてホットスポットを生成することで、共振面170上に指定されたタイプの触角パターン175を生成するように構成する。
【0032】
とりわけ、触覚フィードバックアプリケーション232は、触覚出力デバイス150が、さまざまなサイズを有する共振面170上で共振パターン175を生成する触覚出力155を生成するように構成してもよい。例えば、触覚出力155は、大きな直径(例えば、5〜15センチメートルの直径)、中程度の直径(例えば、0.5〜5ミリメートルの直径)、及び/または小さな直径(例えば、0.5〜5ミリメートルの直径)のうちの1つまたは複数の領域を有する共振パターン175を生成することが可能である。さらに、触覚フィードバックアプリケーション232は、触覚出力デバイス150が、特定の領域内で、密に埋められた、適度に埋められた、または緩く埋められた共振パターン175を生成する触覚出力155を生成するように構成してもよい。
【0033】
触覚フィードバックアプリケーション232は、共振面170を共振させる触覚出力155の周波数(単数または複数)を判断するためにデータベース234にアクセスすることによって、共振パターン175を生成してもよい。さらに、触覚フィードバックアプリケーション232は、共振面170のさまざまな部分が異なる周波数によってトリガされるかどうかを判断するためにデータベース234にアクセスしてもよい。さらに、触覚フィードバックアプリケーション232は、触覚出力デバイス150の場所、向き、周波数範囲、及び強度範囲を判断するためにデータベース234にアクセスしてもよい。触覚フィードバックアプリケーション232は、このようなデータを使用して、触覚出力デバイス150が、共振面170に共振パターン175を生成させる触覚出力155を生成するように構成してもよい。
【0034】
先に記したように、触覚フィードバックアプリケーション232は、データベース234から、触覚出力デバイス150の位置、向き、及びタイプを受信する。さまざまな実施形態では、触覚出力デバイス150は超音波変換器を含んでもよい。超音波変換器は、列状に配置される(例えば、4×4、8×8、16×16など)。それぞれの超音波変換器は、ある特定の周波数、位相、及び強度の超音波を出す。触覚フィードバックアプリケーション232は、2つ以上の超音波変換器によって生成される触覚出力が特定の時間に空間の特定の場所を占有するように超音波変換器を構成する。これが生じる時、それぞれの超音波変換器の触覚出力は、1つまたは複数の他の超音波変換器の触覚出力に、建設的に及び/または破壊的に干渉する。触覚フィードバックアプリケーション232は、触覚出力が共振面170と相互作用する場所で建設的及び/または破壊的干渉が生じるように超音波変換器を構成することによって、共振面170を特定のやり方で共振させる。それぞれの超音波変換器の触覚出力の強度、位相、及び周波数を修正することによって、触覚フィードバックアプリケーション232は、触覚出力の強度ピークの場所を移行させる、触覚出力の強度ピークの数を増加させるもしくは減少させる、及び/または触覚出力の1つまたは複数の強度ピークの形状及び/または大きさを調節する。このように、触覚フィードバックアプリケーション232は、超音波変換器及び/または触覚出力デバイス150が、一般的に、共振面170を特定のやり方で共振させることによって、特定のタイプの共振パターン175を生成するように構成する。
【0035】
1つの実施形態では、触覚フィードバックアプリケーション232は、触覚出力デバイス150が、制御ユニット160から1つまたは複数の制御信号を受信することに応答して、共振面170上に共振パターン175を生成する触覚出力155を生成するように構成する。別の実施形態では、触覚フィードバックアプリケーション232が、触覚出力デバイス150が触覚出力155を生成するように構成する時、触覚フィードバックアプリケーション232はまた、センサ140が、ユーザの任意の一部分が共振面170に近接しているかどうか、及び/またはユーザが共振面170と相互作用しているかどうか指示する相互作用データを生成するように構成する。例えば、視覚センサは、共振面170に近接しているエリアを結像し、かつユーザが共振面170をタッチしているかどうかを指示する相互作用データを生成することができる。さらに、または代替的に、接触センサは、共振面170に埋め込まれ、かつユーザが共振面170をタッチしたかどうかを指示する相互作用データを生成する。
【0036】
触覚フィードバックアプリケーション232は、センサ140から相互作用データを受信し、かつ相互作用データを処理して、ユーザが共振面170と相互作用したやり方の1つまたは複数の相互作用パラメータを判断する。相互作用パラメータは、手が共振面170及び/または共振パターン175をタッチしたかどうかにかかわらず、共振パターン175の位置に対する手の位置、及び、素早いタッチ、1回または2回の指のスワイプ、長く延ばしたタッチ、及びダブルタッチなどを含む、ユーザが共振面170にどのようをタッチしたかなどのさまざまなタイプのユーザによる相互作用を含んでもよい。いくつかの実施形態では、触覚フィードバックアプリケーション232は、ユーザが共振面170及び/または共振パターン175の一部分にわたって特定のジェスチャを実行したかどうかを判断するために相互作用データを解析してもよい。このようなジェスチャは、触覚フィードバックアプリケーション232が、生成された共振パターン175のタイプ、及び/または共振パターン175を生成する触覚出力155の強度を修正するべきであることを指示してもよい。
【0037】
触覚フィードバックアプリケーション232は、相互作用データを解析する時、データベース234におけるデータにアクセスしてもよい。例えば、触覚フィードバックアプリケーション232は、1つまたは複数のタイプのユーザによる相互作用を1つまたは複数のタイプの入力イベントと関連付けるためにデータベース234におけるルックアップテーブルにアクセスすることが可能である。このような入力イベントは、ボタンを選択すること、及び情報を入力フィールドに入力することなどを含むことができる。触覚フィードバックアプリケーション232は、ユーザによる相互作用を共振面170の特定の一部分と関連付けることで、ユーザによる相互作用を共振パターン175によってシミュレーションされているインターフェース(例えば、スライダまたはボタン)と関連付けられた特定のインターフェース制御と関連付ける。
【0038】
触覚フィードバックアプリケーション232は、相互作用データに基づいてインターフェースデータを生成する。触覚フィードバックアプリケーション232は、インターフェースデータをI/Oインターフェース220を介して制御ユニット160に送信する。1つの実施形態では、触覚フィードバックアプリケーション232は、共振面170の特定の一部分上の特定のタイプのユーザによる相互作用を特定の入力イベントと関連付けるためにデータベース234におけるルックアップテーブルにアクセスする。例えば、触覚フィードバックアプリケーション232は、共振面170上の共振パターン175をタッチするユーザをキーボードインターフェース上で「r」という文字を選択するユーザの入力イベントと関連付けることができる。触覚フィードバックアプリケーション232は、インターフェースデータにおける入力イベントを含み、かつインターフェースデータを制御ユニット160に送信する。別の実施形態では、触覚フィードバックアプリケーション232は、インターフェースデータにおける共振面170及び/または共振パターン175に対するユーザによる相互作用のタイプ及びユーザによる相互作用の場所を含む。触覚フィードバックアプリケーション232はインターフェースデータを制御ユニット160に送信する。
【0039】
本明細書に開示されるさまざまな実施形態は、車両環境(例えば、車両環境100)において実装されると説明されている。一般的に、車両は、車、トラック、オートバイ、ボート、潜水艦、パーソナルウォータークラフト、スノーモービル、航空機、及び宇宙船などを含むがこれらに限定されない任意のタイプの輸送デバイスを含んでもよい。本明細書に開示される実施形態は、任意のタイプの環境内で触覚出力デバイスの機能性を実装するように構成される任意の技術的に実現可能なシステムを検討するものである。例えば、限定することなく、本明細書に説明される技法は、自動車またはドローンを制御するシステムといった、遠隔車両制御システムで実装可能である。とりわけ、共振面170は車両におけるさまざまな場所に含まれてもよい。例えば、共振面170は、肘掛け、ダッシュボード、中央表示操作卓の周りのエリア、変速レバーのノブ、ハンドルの縁及び中央を含むハンドルのさまざまな部分において含まれ得る。
【0040】
さらに、さまざまな技法はユーザの手の上で行われるように説明されているが、本明細書に開示される技法のいずれも、ユーザの手、腕、足、足首、指、及び指先などを含む、ユーザの任意の一部分の上で触覚出力を生成するために使用可能である。さらに、ある特定の技法はある特定のタイプの触覚出力デバイス(例えば、超音波変換器)によって行われると説明されているが、本明細書に開示されるそれぞれの技法によって、共振面170に共振パターン175を生成させることができる任意のタイプの触覚出力デバイスを実装してもよい。とりわけ、共振面170と直接的な物理的接触を行わずに共振パターン175を生成する触覚出力デバイスは、本明細書に開示される任意の実施形態において実装可能である。
【0041】
図3は、本開示のさまざまな実施形態を実装するための第2のシステム構成を示す。示されるように、触覚出力350は、共振面310を共振させることによって、共振パターン320を生成する。さらに、触覚出力デバイス150は触覚出力350を生成する。示されるように、ユーザの手は、触覚出力350が、ユーザの手の下にある共振面310の一部分と相互作用するのを遮る。さまざまな実施形態では、触覚出力350は、ユーザの手及び/または体を取り囲む共振面310の一部分とのみ相互作用可能としてもよい。しかしながら、ユーザの手の下にある共振面310の一部分は、ユーザの手の周りにある共振面310の一部分とつながっている。よって、触覚出力350がユーザの手を取り囲む共振面310の一部分を共振させる時、ユーザの手の下にある共振面310の一部分も共振する。手は共振パターン320に対して減衰効果を与える場合があるが、共振パターン320は依然ユーザの手の下に生成される。
【0042】
この効果により、触覚出力デバイス150は、触覚出力350がユーザの体によって部分的に遮られる場合があっても、共振面310に対する任意の位置に位置することができる。例えば、触覚出力デバイス150は、共振面310の側部に、共振面310より上に、及び共振面310より下などに位置することができる。ユーザの体の場所は、触覚出力350が共振面310上に共振パターン320を生成するのを妨げることはない。
【0043】
図4は、さまざまな実施形態に従って、共振面430上に共振パターンを生成する時に表面メモリを実装する技法を示す。示されるように、触覚フィードバックアプリケーション232は、触覚出力デバイス150が触覚出力420を生成するように構成する制御信号410を生成する。触覚出力420は共振面430を共振させることによって、共振パターンを生成する。時間t
0の時、触覚フィードバックアプリケーション232は、触覚出力デバイス150が触覚出力420を生成するように構成する制御信号410を生成する。示されるように、制御信号410は、触覚出力420を生成する触覚出力デバイス150に対応する「オン」位置にある。触覚出力420は共振面430を共振させる。共振面430が共振するため、共振面430の形状は変化する。示されるように、時間t
1の時、共振面430は三日月形を呈する。時間t
2の時、三日月形はより顕著になる。時間t
2の時、触覚フィードバックアプリケーション232は、触覚出力デバイス150が触覚出力420を生成するのをやめるように構成する。t
2の時に示されるように、制御信号410は「オフ」位置にあり、触覚出力デバイス150は触覚出力420を生成するのを停止する。触覚出力デバイス150は触覚出力420を生成していないが、共振面430は共振し続ける。示されるように、時間t
3の時、共振面430は三日月形を呈し続け、これによって、共振面430が依然共振していることが指示される。しかしながら、触覚出力デバイス150が十分長い期間触覚出力420を生成するのを停止した後、共振面430の共振は最小になる。示されるように、時間t
4の時、共振面430は平坦な形状を呈し、これによって、共振面430は触覚出力420に応答してもはや共振していないことが指示される。
【0044】
触覚出力デバイス150が触覚出力420をもはや生成しなくなった後に共振面430が共振する傾向は、表面メモリと定義される。触覚フィードバックアプリケーション232は、触覚出力デバイス150が共振面430上に共振パターンを生成する触覚出力420を生成するように構成する時表面メモリを利用する。さまざまな実施形態では、ユーザは、触覚出力デバイス150が触覚出力420をもはや生成しなくなった後、共振面430上の共振パターン175を感じることができる。表面メモリは、ユーザによる相互作用後の一定の期間にインターフェース上で利用可能なオプションについてユーザが自身で容易に気付くようにしてもよい。
【0045】
図5は、さまざまな実施形態に従って、触覚フィードバックアプリケーション232が、触覚出力デバイス150が、触覚出力155を介して共振面510上に生成するように構成する複雑な共振パターンを示す。上述されるように、触覚フィードバックアプリケーション232は、触覚出力デバイス150が、共振パターンを生成する、共振面510と相互作用する触覚出力155を生成するように構成する。示されるように、外部共振パターン520及び内部共振パターン525は、共振面510上で生成される。
【0046】
上述されるように、触覚フィードバックアプリケーション232は、触覚出力155からのホットスポットが共振面510とどこで相互作用するべきなのかを判断する。このように、触覚フィードバックアプリケーション232は、共振面510によってもたらされた共振パターンのタイプを制御する。システム環境500では、触覚フィードバックアプリケーション232は、触覚出力デバイス150が、共振面510上で異なる半径を有する2つの同心円の円周を表す触覚出力155を生成するように構成する。触覚出力155は、共振面510上に外部共振パターン520及び内部共振パターン525を生成する。
【0047】
さまざまな実施形態では、触覚フィードバックアプリケーション232は、触覚出力デバイス150が、共振面510の1区分がもう一方の1区分より大きい変形を示すようにする触覚出力155を生成するように構成する。システム環境500に示されるように、触覚フィードバックアプリケーション232は、触覚出力デバイス150が、外部共振パターン520が内部共振パターン525より大きくなるように共振面510を共振させる触覚出力155を生成するように構成する。このような共振パターンは、共振面510の外縁と内縁とをユーザが区別する助けとなる場合がある。
【0048】
図6Aは、さまざまな実施形態に従って、共振面上の共振パターンによってシミュレーションされるキーパッドインターフェースを示し、
図6Bは、在来のキーパッドインターフェースを示す。上述されるように、触覚フィードバックアプリケーション232は、共振面600上で生成するためのインターフェースのタイプを指示する制御信号を制御ユニット160から受信する。触覚フィードバックアプリケーション232は、触覚出力デバイス150が、共振面600を共振させる触覚出力155を生成するように構成する。さまざまな実施形態では、共振面600は、特定の周波数の触覚出力155が共振面600と相互作用する時共振するが、別の周波数の触覚出力155が共振面600と相互作用する時共振しないセグメントを含有する複合表面である。上述されるように、複合表面によって、触覚フィードバックアプリケーション232は、さまざまなタイプのインターフェースをシミュレーションする複雑な共振パターン610を容易に生成することができる。
【0049】
1つの実施形態では、触覚フィードバックアプリケーション232は、触覚出力デバイス150が触覚出力155を生成するように構成する。触覚出力155は、共振面600を、共振パターン610を生成するように共振させるホットスポットを共振面600上に生成する。共振パターン610は、
図6Bに図示される在来のキーパッドインターフェースに類似している。
【0050】
別の実施形態では、共振面600は複合表面である。複合表面において、共振面材料には非共振面材料が組み入れられている。1つの実施形態では、触覚フィードバックアプリケーション232は、触覚出力デバイス150が共振面600上に触覚出力155を生成するように構成する。触覚出力155が共振面600と相互作用する時、複合表面における共振面材料のみが共振する。
図6Bでは、共振面材料は、共振面600がキーパッドインターフェースに類似している共振パターン610を生成するように配置される。
【0051】
他の実施形態では、共振面600は共振面材料のみを含有する。このような実施形態では、触覚フィードバックアプリケーション232は、触覚出力デバイス150が、共振面600における具体的な場所を対象にするホットスポットによって触覚出力155を生成するように構成する。これらの場所は、共振パターン610の場所に対応する。
【0052】
上述されるように、1つまたは複数のセンサ140は、共振面600の周りに位置してもよい、及び/または共振面600内に埋め込まれてもよい。ユーザが(例えば、第4番に対応する共振面600の領域をタッチすることによって)共振面と相互作用する時、センサ140は相互作用データを生成し、かつ相互作用データを触覚フィードバックアプリケーション232に送信する。触覚フィードバックアプリケーション232は、相互作用データを解析して、ユーザによる相互作用のタイプ及びユーザによる相互作用の場所を判断する。例えば、触覚フィードバックアプリケーション232は、ユーザが第「4」番に対応する共振面600のエリアをタッチしたと判断することができ、ここで、第「4」番を選択することは入力イベントである。触覚フィードバックアプリケーション232は、その入力イベントを反映するインターフェースデータを生成し、かつインターフェースデータを制御ユニット160に送信する。
【0053】
図7は、さまざまな実施形態に従って、ユーザ入力に応答するマルチレベルメニューに類似している、共振面700上に生成される共振パターンを示す。示されるように、システム環境700は、共振面710、共振パターン720、730、及び740を含む。共振パターン720はメインメニューに類似しており、共振パターン730はサブメニューレベルIに類似しており、共振パターン740はサブメニューレベルIIに類似している。
【0054】
触覚フィードバックアプリケーション232は、触覚出力デバイス150が共振面700を共振させる触覚出力155を生成するように構成する。表面の共振によって、共振面710上にメインメニュー共振パターン720が生成される。センサ140は、メインメニュー共振パターン720に対するユーザの手の位置を指示する相互作用データを生成する。ユーザがメインメニュー共振パターン720におけるオプションを選択する時、触覚フィードバックアプリケーション232は入力イベントを指示する相互作用データを受信する。触覚フィードバックアプリケーション232は、相互作用データを解析して、ユーザが選択したそのメニューオプションを判断する。触覚フィードバックアプリケーション232はユーザの選択をインターフェースデータとして制御ユニット160に送信する。制御ユニット160は、共振パターンによってシミュレーションするためのサブメニューのタイプを指示する制御信号を触覚フィードバックアプリケーション232に送信する。
【0055】
メインメニューと同様に、触覚フィードバックアプリケーション232は、触覚出力デバイス150が、共振面700を共振させる触覚出力155を生成することによって、サブメニューレベルIの共振パターン730を生成するように構成する。再び、センサ140は、ユーザの手の位置を指示する相互作用データを生成する。触覚フィードバックアプリケーション232は、ユーザの手の位置を解析して、ユーザが選択したメニューオプションを判断し、ユーザの選択を指示するインターフェースデータを生成し、インターフェースデータを制御ユニット160に送信する。このプロセスは後続のメニューレベルを通して続く。
【0056】
いくつかの実施形態では、ユーザが多層メニューのレベルを通して進行するため、触覚フィードバックアプリケーション232は、触覚出力デバイス150が、共振面710のさまざまな部分で強度を変動させる触覚出力155を生成するように構成する。例えば、触覚フィードバックアプリケーション232は、メインメニューの共振パターン710を生成する触覚出力155がサブメニューレベルIIの共振パターン740を生成する触覚出力155より小さい共振パターンを有するように、触覚出力デバイス150が触覚出力155を生成するように構成することが可能である。このような技法は、ユーザが、多層触覚インターフェースの2つ以上の層の間を区別する助けとなる可能性がある。さらに、触覚フィードバックアプリケーション232は、ユーザが選択したメニューオプションと関連付けられた共振パターンが、ユーザが選定しなかったメニューオプションと関連付けられた共振パターンより大きくなるように、触覚出力デバイス150が触覚出力155を生成するように構成することが可能である。他の実施形態において、触覚フィードバックアプリケーション232は、1つまたは複数の共振パターンがより多く振動する、より高い、より大きいなどとなるように、共振面700を共振させることによって、メニューレベルの間を区別可能である。
【0057】
図8は、さまざまな実施形態に従って、共振面上にインターフェースを生成するための方法ステップのフロー図を示す。方法ステップは
図1〜
図7のシステムと併せて説明されるが、方法ステップを任意の順序で行うように構成される任意のシステムが本開示の範囲内にあることを、当業者は理解するであろう。
【0058】
図8に示されるように、方法800はステップ810で始まり、ここで、触覚フィードバックアプリケーション232は制御ユニット160から1つまたは複数の制御信号を受信する。上に記されるように、制御ユニット160は、共振面170を介してユーザに送出するための1つまたは複数のインターフェースを判断する。さまざまな実施形態では、制御ユニット160は、共振面170上で生成するためのインターフェースのタイプを指示する制御信号を生成し、かつそれらの制御信号を触覚フィードバックアプリケーション232に送信する。次いで、ステップ820では、触覚フィードバックアプリケーション232は、制御信号によって指示されるインターフェースのタイプに基づいて共振面170上で生成する共振パターン175のタイプを判断する。ステップ830では、触覚フィードバックアプリケーション232は、触覚出力デバイス150が、判断されたタイプの共振パターンに基づいて触覚出力155を生成するように構成するための制御信号を生成する。
【0059】
いくつかの実施形態では、ステップ820において、触覚フィードバックアプリケーション232は、触覚出力デバイス150及び共振面170の1つまたは複数のパラメータを判断するためにデータベース234にアクセスする。触覚出力デバイス150のパラメータは、タイプ、場所、向き、周波数範囲、及び強度範囲を含む。共振面170のパラメータは、タイプ、場所、及び周波数応答を含む。
【0060】
触覚出力デバイス150が触覚出力155を生成すると、触覚出力155は共振面170を共振させることによって、共振面170上に共振パターン175を生成する。共振パターン175は、制御ユニット160からの制御信号によって指示されるインターフェースをシミュレーションする。センサ140を含まない実施形態では、方法はステップ820で終了する。センサ140を含む実施形態では、センサ140は、共振面170に対するユーザの手の場所を指示する相互作用データを生成する。センサ140は、相互作用データを触覚フィードバックアプリケーション232に送信する。
【0061】
ステップ840では、触覚フィードバックアプリケーション232は、1つまたは複数のセンサ140から相互作用データを受信する。ステップ850では、触覚フィードバックアプリケーション232は、相互作用データを解析して、入力イベントのタイプを判断する。入力イベントは、1回または2回の指のタッチ、1回または2回の指のスワイプ、及び、共振面170より上で行われるジェスチャなどを含む、さまざまなタイプのユーザによる相互作用を含んでもよい。さらに、触覚フィードバックアプリケーション232は、ユーザによる相互作用のタイプ及び場所を特定の入力イベントにマッピングするためにデータベース234におけるルックアップテーブルにアクセスしてもよい。
【0062】
ステップ860において、触覚フィードバックアプリケーション232は、入力イベントに基づいてインターフェースデータを生成し、かつインターフェースデータを制御ユニット160に送信する。
【0063】
要するに、触覚フィードバックアプリケーションは、共振面上にインターフェースを生成するための制御信号を制御ユニットから受信する。触覚フィードバックアプリケーションは、1つまたは複数の触覚出力デバイスが共振面の方へ方向づけられる触覚出力を生成するように構成する。触覚出力は共振面を共振させることによって、共振面上に共振パターンを生成する。共振パターンは、制御ユニットからの制御信号によって表されるインターフェースをシミュレーションする。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のセンサは、共振面とのユーザによる相互作用を指示する相互作用データを生成する。触覚フィードバックアプリケーションは、相互作用データを解析して、生成されるインターフェースのタイプ及びユーザによる相互作用に対応する入力イベントのタイプを判断する。触覚フィードバックアプリケーションは、入力イベントに基づいてインターフェースデータを生成し、かつインターフェースデータを制御ユニットに送信する。
【0064】
本明細書に説明される技法の少なくとも1つの利点は、ユーザがインターフェースを見ることなく、インターフェースと対話することができることである。それゆえに、ユーザ(例えば、ドライバ)は、道路から自身の視線を逸らすことなく、インターフェースと対話し、かつメニューにおけるオプションを選択することができる。共振面を利用することによって、視覚及び音声通信に対する代替的な通信経路が開かれ、これは、現在の複雑な車内コンピューティング環境において次第に過度に使用されてきている。
【0065】
さまざまな実施形態の説明は例示の目的で提示されており、開示される実施形態に対して包括的であるまたはこれに限定されることを意図していない。説明した実施形態の範囲及び趣旨から逸脱することなく、多くの修正及び変形が当業者には明らかとなるであろう。
【0066】
本実施形態の態様は、システム、方法、またはコンピュータプログラム製品として具現化されてもよい。それゆえに、本開示の態様は、完全にハードウェアの環境、完全にソフトウェアの環境(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)、または、全てが一般的に本明細書では、「回路」、「モジュール」、または「システム」と称される場合がある、ソフトウェア態様及びハードウェア態様を組み合わせた一実施形態の形態を取ってもよい。さらに、本開示の態様は、コンピュータ可読プログラムコードが組み入れられている1つまたは複数のコンピュータ可読媒体(複数可)において具現化されたコンピュータプログラム製品の形態を取ってもよい。
【0067】
1つまたは複数のコンピュータ可読媒体(複数可)の任意の組み合わせを利用してもよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体またはコンピュータ可読記憶媒体であってもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電子、磁気、光学、電磁、赤外線、もしくは半導体システム、装置、またはデバイス、あるいは、前述の任意の適した組み合わせであってもよいが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例(包括的でないリスト)として、以下:1つまたは複数の電線を有する電気接続、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセス表面メモリ(RAM)、読み出し専用表面メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用表面メモリ(EPROMまたはフラッシュ表面メモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み出し専用表面メモリ(CD−ROM)、光記憶デバイス、磁気記憶デバイス、または前述の任意の適した組み合わせが挙げられる。本明細書の文脈において、コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行システム、装置、またはデバイスによってまたはこれらに関連して使用するためのプログラムを含有または記憶することができる任意の有形的表現媒体であってもよい。
【0068】
本開示の態様は、本開示の実施形態による、方法、装置(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート図及び/またはブロック図を参照して上述されている。フローチャート図及び/またはブロック図のそれぞれのブロック、及びフローチャート図及び/またはブロック図のブロックの組み合わせがコンピュータプログラム命令によって実施可能であることは理解されるであろう。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または機械を製造するための他のプログラマブルデータ処理装置に提供されてもよいことで、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサを介して実行する命令によって、フローチャート及び/またはブロック図のブロック(単数または複数)において指定される機能/動作の実施が可能になる。このようなプロセッサは、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、特定用途向けプロセッサ、またはフィールドプログラマブルプロセッサもしくはゲートアレイであってもよいが、限定はされない。
【0069】
これらの図におけるフローチャート及びブロック図は、本開示のさまざまな実施形態によるシステム、方法、及びコンピュータプログラム製品の可能な実施態様のアーキテクチャ、機能性、及び操作を示している。この点に関して、フローチャートまたはブロック図におけるそれぞれのブロックは、指定された論理機能(複数可)を実施するための1つまたは複数の実行可能命令を含むコードのモジュール、セグメント、または一部を表現してもよい。また、いくつかの代替的な実施態様では、ブロックに記される機能は、これらの図に記される順序以外の順序で行ってもよいことは留意されるべきである。例えば、連続して示される2つのブロックは、実際には、略同時に実行されてもよい、またはこれらのブロックは、関わる機能性に応じて、逆の順序で実行されることもあってよい。また、ブロック図及び/またはフローチャート図のそれぞれのブロック、及びブロック図及び/またはフローチャート図におけるブロックの組み合わせは、指定された機能または動作を行う専用ハードウェアベースシステムによって、または専用ハードウェア及びコンピュータ命令の組み合わせによって実施可能であることは留意されたい。
【0070】
先述したものは、本開示の実施形態を対象としているが、本開示の他の及びさらなる実施形態は、本開示の基本的範囲から逸脱することなく案出されてもよく、本開示の範囲は、以下の特許請求の範囲により判断される。