【実施例1】
【0019】
図1A〜
図6に示すように、医療用コネクタの実施例はボディを備え、ボディは入口と、出口と、出口においてボディに連結されるシール部と、ボディに連結された第1アーム及び第2アームとを有する。
図1A〜
図2を参照すると、医療用コネクタ100の一実施例が示されている。医療用コネクタ100は、入口104と出口106とを有するボディ102を備える。ボディ102は、空洞110と、出口106に向かって空洞110の内部へと延在するオスルアー部108とを画成する。ボディ102とオスルアー部108と空洞110とによって、入口104と出口106との間の流体路が画成される。また、入口104と出口106との間に軸線112が画定される。一実施例では、ボディ102の外面から突起114が延出する。突起114は入口104と出口106との間に位置付けられる。幾つかの実施例では、突起114は、軸線112の両側においてボディ102から延出し、長尺のつまみ、溝、隆起、窪み、又は隙間を含む。
【0020】
第1アーム120は第1端部122と、対向する第2端部124とを備える。第1アーム120は、第1端部122と出口106とが隣接するように、そして第2端部124と入口104とが隣接するように、軸線112と同軸上にボディ102に連結される。第2アーム130も、第1端部132と出口106とが隣接するように、そして第2端部134と入口104とが隣接するように、軸線112と同軸上にボディ102に連結される。各アーム120及び130は、(他の形状も用いられてもよいが)軸線112を中心とした弓形のような形状をもち、各突起114に向かってボディ102の一部の周囲に延在する。幾つかの実施例では、アーム120及び130は、例えば機械加工又は鋳造によってボディ102と単一に形成される。一実施例では、第1アーム120及び第2アーム130はボディ102に枢動可能に連結される。
【0021】
幾つかの実施例では、各アーム120及び130は、各アーム120と130との間に配置されるブリッジ160によって連結される。幾つかの実施例では、ブリッジ160は、ボディ102上で突起114と嵌合するように構成されたつまみ、溝、隆起、窪み、又は隙間を含む。幾つかの実施例では、ブリッジ160は、ブリッジを通り部分的に出口106に向かって延在する細長いスリット162を画成する。第1アーム120及び第2アーム130は、出口106を第1端部122及び132の方向に向けて、ボディ102を第1アーム120と第2アーム130との間に挿入することでボディ102に連結される。この方向で、各突起114をブリッジ160の細長いスリット162に入れることで、各アーム120及び132とボディ102とを連結する。
【0022】
幾つかの態様では、ブリッジ160はボディ102に向かって延出する突起を含む。突起はボディ102の凹部と嵌合するように構成されてもよい。各ブリッジ160から延出する突起の先端間の断面幅は、ボディ102の外面の断面幅より小さくてもよい。第1アーム120及び第2アーム130は、出口106を第1端部122及び132の方向に向けて、ボディ102を第1アーム120と第2アーム130との間に挿入することでボディ102に連結される。ボディ102が突起の間を進むにつれて、各アーム120と130との間のブリッジ160が軸線112から離れるように付勢される。各突起がボディ102の対応する凹部と並ぶと、各ブリッジ160は、突起が凹部で受けられて各アーム120及び130がボディ102と連結するように、軸線112に向かって戻ることが可能になる。
【0023】
幾つかの実施例では、各アームは、第1端部122及び132と突起114との間の第1モーメント822と、第2端部124及び134と突起114との間の第2モーメント824とを備える。幾つかの実施例では、第1モーメント822が第2モーメント824よりも大きくなるように、第1端部122及び132と突起114との間の距離は、第2端部124及び134と突起114との間の距離よりも大きい。
【0024】
引き続き
図1A〜
図2を参照すると、第1アーム120の第1端部122及び第2アーム130の第1端部132のそれぞれは、第1端部122及び132の縁部から軸線112に向かって横方向(又は径方向)内方に延在するラッチ部材140を備える。各ラッチ部材140は、傾斜面142と、係合面144と、頂点領域146とを備える。傾斜面142及び係合面144のそれぞれは互いに対して横方向に延在する。頂点領域146は、傾斜面142と係合面144との間の接合部に配置される。
【0025】
シール部116がボディ102に連結される。一実施例では、シール部116はボディ102の出口106に連結され、出口106の縁部から軸線112に向かって延在する蓋118を含む。幾つかの実施例では、シール部116は、出口106の縁部から横方向内方に延在する1つ以上の蓋118を含む。幾つかの実施例では、シール部116はボディ102の空洞110に連結され、ベローズ部を含む。
【0026】
図2は、医療用コネクタ100の実施例の断面図を示す。ポスト152がルアー部108内の流体路を通って延在する。ポスト152は、開口端部と、対向する閉鎖端部と、開口端部と閉鎖端部との間の側壁を通る通路154とを有する内腔を画成する。幾つかの実施例では、ポスト152は、閉鎖端部の外側面上にシール部153を含み、ルアー部108の開口先端109を流体が流通するのを防止する。
【0027】
図3A及び
図3Bは、相互コネクタ900に関連する医療用コネクタ100の実施例を示す。相互コネクタ900は嵌合ルアー902を含む。嵌合ルアー902は上面904と隆起906とを含む。隆起906は、周外方延在部、外側面上のねじ山、又は増加した断面幅をもつ相互コネクタ900の線分を含んでもよい。一実施例では、嵌合ルアー902は、医療用コネクタ100のルアー部108を受けるように構成されたメスルアーである。
【0028】
図3Aを参照すると、ポスト152は、医療用コネクタ100が閉鎖位置にあるとき、ルアー部108内の流体路を通って延在する。閉鎖位置では、ポスト152の閉鎖端部がルアー部108の開口先端109を密閉することで流体路を閉鎖する。幾つかの実施例では、かかり156がポスト152に接続し、ルアー部108の外部に沿って出口106に向かって延在する。
【0029】
図3Bに示す開放位置では、医療用コネクタ100は、ルアー部108が嵌合ルアー902と係合するように相互コネクタ900に連結される。医療用コネクタ100を開放位置にセットするために、医療用コネクタ100の出口106と相互コネクタ900の上面904とが、
図3Aに示すように軸線112に沿って並べられる。上面904は、医療用コネクタ100又は相互コネクタ900の少なくとも1つがそれらのいずれかに向かって移動すると、ラッチ部材140の頂点領域146を越えて通過することが可能になる。上面904がラッチ部材140の頂点領域146を越えて通過するにつれて、シール部116の蓋118が空洞110の内部へとずれる。相互コネクタ900が医療用コネクタ100の空洞110に更に入るにつれて、頂点領域146間の断面幅よりも大きい断面幅を有する隆起906が傾斜面142と係合し、これによって、各アーム120及び130の第1端部122及び132の軸線112から離れるように付勢される。相互コネクタ900が、頂点領域146が隆起906を越えるように空洞110へと挿入されると、各アーム120及び130の第1端部122及び132は、
図3Bに示すように、係合面144と隆起906とが隣接するように軸線112に向かって戻ることが可能になる。
【0030】
引き続き
図3Bを参照すると、医療用コネクタ100のルアー部108は、上面904を通って嵌合ルアー902の内部へと延在して、柔軟弁908をずらす。かかり156及びポスト152は、上面904によってルアー部108の先端109から強制的に引き離される。開放位置では、ポスト152の閉鎖端部がルアー部108の先端109からずれるため、これによって、ルアー部108の先端109とポスト152の内腔との間で通路154を通る流れが許容される。
【0031】
開放位置では、相互コネクタ900の、入口104から離れる反対方向への動きが、係合面144によって規制される。医療用コネクタ100と相互コネクタ900とは、各アームの第2端部124及び134の軸線112に向かって付勢されることで分離され、これによって、各アームの第1端部122及び132並びにラッチ部材140が軸線112から離れる。第1端部122及び132並びにラッチ部材140が、頂点領域146間の断面幅が隆起906の断面幅よりも大きくなるように軸線112から離れると、医療用コネクタ100を軸線方向に離すように動かして、相互コネクタ900を空洞110から引き出すことができる。
【0032】
図4A及び4Bは、ボディ402を備え、ボディ402は入口404と、出口406と、ボディ402に連結された第1アーム420とを有する医療用コネクタ400の一実施例を示す。シール部416が、ボディ402によって画成される空洞410内に配置される。幾つかの実施例では、シール部416は、入口404と出口406との間に軸線412を中心にして配置されたシリンダーである。シール部416は、ベローズ部423を有する基部と、接合部421を有する対向するヘッドとを含む。ベローズ部423は、シール部416が軸線412に沿って圧縮又は膨張するのを可能にする。幾つかの実施例では、接合部421は、軸線412を中心にして周囲に配置されて、ヘッドから出口406に向かって延在するリングである。蓋418が、ヘッドの接合部421から軸線412に向かって横方向内方に延在する。接合部421は相互コネクタ900の上面904と係合して、相互コネクタ900の力をシール部416のベローズ部423及び蓋418に分散させる。
図4Aに示す閉鎖位置では、ルアー部408がシール部416によって封止されるように、ベローズ部423は膨張状態にあり、蓋は軸線412に向かって延在する。
【0033】
医療用コネクタ400を開放位置にセットするために、医療用コネクタ400の出口406及び相互コネクタ900の上面904は、
図4Aに示すように軸線412に沿って並べられる。上面904は、医療用コネクタ400又は相互コネクタ900の少なくとも1つがそれらのいずれかに向かって移動すると、ラッチ部材440の頂点領域446を越えて通過することが可能になる。上面904がラッチ部材440の頂点領域446を越えて通過すると、上面904は接合部421に係合する。上面904が入口404に向かって更に移動すると、シール部416のベローズ部423が軸線方向に圧縮される。シール部416が軸線方向に圧縮されるにつれて、蓋418がルアー部408の先端409に係合する。シール部416が更に軸線方向に圧縮されることで、
図4Bに示すように、蓋418は出口406に向かって強制的にずらされる。
【0034】
医療用コネクタ400と相互コネクタ900とが、相互コネクタ900の上面904がシール部416を軸線方向に圧縮するように共に移動している間、頂点領域446間の断面幅よりも大きな断面幅を有する隆起906が傾斜面442と係合し、これによって、第1アーム420の第1端部422の軸線412から離れるように付勢される。相互コネクタ900が、頂点領域446が隆起906を越えるように空洞410へと挿入されると、第1アーム420の第1端部422は、係合面444と隆起906とが隣接するように軸線412に向かって戻ることが可能になる。
【0035】
引き続き
図4Bを参照すると、医療用コネクタ400のルアー部408は、上面904を通って嵌合ルアー902の内部へと延在して、柔軟弁908をずらし、かかり456及びポスト452は、上面904によってルアー部408の先端409から強制的に引き離される。開放位置では、ポスト452の閉鎖端部はルアー部408の先端409からずれるため、これによって、通路454を通るルアー部408の先端409とポスト452の内腔との間の流れが許容される。
【0036】
閉鎖位置では、相互コネクタ900の、入口404から離れる反対方向への動きが、係合面444によって規制される。医療用コネクタ400と相互コネクタ900とは、各アームの第2端部の軸線412に向かって付勢されることで分離され、これによって、各アームの第1端部及びラッチ部材440が軸線412から離れる。第1端部が、頂点領域446間の断面幅が隆起906の断面幅よりも大きくなるように、軸線412から離れると、医療用コネクタ400を上面から軸線方向に離すように動かして、相互コネクタ900から分離することができる。
【0037】
図5及び
図6を参照すると、医療用コネクタ500の一実施例が示されている。医療用コネクタ500は、入口504と出口506とを有するボディ502を備える。ボディ502は、空洞510と、出口506に向かって空洞510の内部へと延在するオスルアー部508とを画成する。ボディ502とオスルアー部508と空洞510とによって、入口504と出口506との間の流体路が画成される。また、入口504と出口506との間に軸線512が画定される。ボディ502の外面から突起514が延出する。突起514は入口504と出口506との間に位置付けられる。幾つかの実施例では、突起514は軸線512に対向する側にボディ502から延出し、長尺のつまみ、溝、隆起、窪み、又は隙間を含む。
【0038】
第1アーム520は、第1端部522と、対向する第2端部524とを備える。第1アーム520は、第1端部522と出口506とが隣接するように、そして第2端部524と入口504とが隣接するように、軸線512と同軸上にボディ502に連結される。第2アーム530も、第1端部532と出口506とが隣接するように、そして第2端部534と入口504とが隣接するように、軸線512と同軸上にボディ502に連結される。第1アーム520及び第2アーム530のそれぞれは、軸線512を中心とした弓形のような形状をもち、各突起514に向かってボディ502の一部の周囲に延在する。幾つかの実施例では、アーム520及び530は、例えば機械加工又は鋳造によってボディ502と単一に形成される。一実施例では、第1アーム520及び第2アーム530はボディ502に枢動可能に連結される。
【0039】
一実施例では、各アーム520及び530は、各アーム520と530との間に配置されるブリッジ560によって連結される。幾つかの実施例では、ブリッジ560は、ボディ502上で突起514と嵌合するように構成されたつまみ、溝、隆起、窪み、又は隙間を含む。幾つかの実施例では、各ブリッジ560は、内側面に沿って部分的に出口506に向かう細長いスリット562を画成する。第1アーム520及び第2アーム530は、出口506を第1端部522及び532の方向に向けて、ボディ502を第1アーム520と第2アーム530との間に挿入することでボディ502に連結される。この方向で、各突起514をブリッジ560の細長いスリット562に入れることで、各アーム520及び532とボディ502とを連結する。
【0040】
幾つかの態様では、ブリッジ560はボディ502に向かって延出する突起を含む。突起はボディ502の凹部と嵌合するように構成されてもよい。各ブリッジ560から延出する突起の先端間の断面幅は、ボディ502の外面の断面幅より小さくてもよい。第1アーム520及び第2アーム530は、出口506を第1端部522及び532の方向に向けて、ボディ502を第1アーム520と第2アーム530との間に挿入することでボディ502に連結される。ボディ502が突起の間を進むにつれて、各アーム520と530との間のブリッジ560が軸線512から離れるように付勢される。各突起がボディ502の対応する凹部と並ぶと、各ブリッジ560は、突起が凹部で受けられて各アーム520及び530がボディ502と連結するように、軸線512に向かって戻ることが可能になる。
【0041】
幾つかの実施例では、ブリッジ560は出口506を越えて延在し、第1アーム520と第2アーム530とのラッチ部材540の間に配置されたガイド564で終端する。ガイド564は、軸線512に部分的に向かって延在する傾斜面566と頂点領域568とを含む。各頂点領域568間の断面幅は、相互コネクタ900の嵌合ルアー902の外面以上の大きさである。各ガイド564の傾斜面566は、相互コネクタ900の上面904を軸線512と並ぶように方向付ける。頂点領域568間の断面幅は、相互コネクタ900の上面904及び隆起906が、各ラッチ部材540の頂点領域568を越えて通過するのを許容するものである。
【0042】
第1アーム520の第1端部522及び第2アーム530の第1端部532のそれぞれは、第1端部522及び532の縁部から軸線512に向かって横方向内方に延在するラッチ部材540を備える。各ラッチ部材540は、傾斜面542と、係合面544と、頂点領域546とを備える。傾斜面542及び係合面544のそれぞれは互いに対して横方向に延在する。頂点領域546は、傾斜面542と係合面544との間の接合部に配置される。
【0043】
一実施例では、各アーム520及び530はそれぞれ延長部525及び535を備える。わかりやすさ及び簡略化のために、以下の説明では第1アーム520を対象にする。しかしながら、一実施例では、各アームは素晴らしい特徴を備える。第1アームを参照すると、延長部525は第1端部522と突起514との間に連結される。延長部525は第1端部522から軸線512を越えて延在し、延長部525の軸線512に向かう動きが第1端部522の軸線512から離れるように付勢するようにする。一実施例では、延長部525はブリッジ560を覆って延在し、第2アーム530の少なくとも一部を覆う弧を備える。
【0044】
シール部516がボディ502に連結される。一実施例では、シール部516はボディ502の出口506に連結され、出口506の縁部から軸線512に向かって延在する蓋518を含む。幾つかの実施例では、シール部516は、出口506の縁部から横方向内方に延在する1つ以上の蓋518を含む。幾つかの実施例では、ベローズ部を備えるシール部がルアー部508を囲み、開口部から軸線512に向かって延在する蓋を含むことで、空洞510内のルアー部508を封止する。
【0045】
ポスト552がルアー部508内の流体路を通って延在する。ポスト552は、開口端部と、対向する閉鎖端部と、開口端部と閉鎖端部との間の側壁を通る通路554とを有する内腔を画成する。医療用コネクタ500が閉鎖位置にあるとき、ポスト552の閉鎖端部がルアー部508の開口先端509を密閉し、これによって、流体路を閉鎖する。幾つかの実施例では、ポスト552は、閉鎖端部の外側面上にシール部553を含み、医療用コネクタ500が閉鎖位置にあるときにルアー部508の開口先端509を流体が流通するのを防止する。
【0046】
開放位置において医療用コネクタ500が相互コネクタ900と連結されると、ルアー部508は嵌合ルアー902と係合する。医療用コネクタ100を開放位置にセットするために、医療用コネクタ500の出口506と相互コネクタ900の上面904とが軸線512に沿って並べられる。各ガイド564の傾斜面566は、医療用コネクタ500又は相互コネクタ900の少なくとも1つがそれらのいずれかに向かって移動すると、相互コネクタ900の上面904を軸線512と並ぶように方向付ける。各ラッチ部材540の頂点領域568間の断面幅は、相互コネクタ900の上面904及び隆起906が頂点領域568を越えて通過するのを許容するものである。相互コネクタ900が医療用コネクタ500の空洞510に更に入るにつれて、頂点領域546間の断面幅よりも大きい断面幅を有する隆起906が傾斜面542と係合し、これによって、各アーム520及び530の第1端部522及び532の軸線512から離れるように付勢される。相互コネクタ900が、隆起906が頂点領域546を越えるまで空洞510へと挿入されると、各アーム520及び530の第1端部522及び532は、係合面544と隆起906とが隣接するように軸線512に向かって戻ることが可能になる。
【0047】
開放位置では、ポスト552の閉鎖端部がルアー部508の先端509からずれるため、これによって、ルアー部508の先端509とポスト552の内腔との間で通路554を通る流れが許容される。
【0048】
開放位置では、相互コネクタ900の、入口504から離れる反対方向への動きが、相互コネクタ900の隆起906に対向する各ラッチ部材540の係合面544によって規制される。医療用コネクタ500と相互コネクタ900とは、各アームの延長部525及び535の軸線512に向かって付勢されることで分離され、これによって、各アーム520及び530の第1端部522及び532並びにラッチ部材540が軸線512から離れる。第1端部522及び532が、頂点領域546間の断面幅が隆起906の断面幅よりも大きくなるように軸線512から離れると、医療用コネクタ500を軸線方向に離すように動かして、相互コネクタ900を空洞510から引き出すことができる。
【0049】
上記の説明は、当業者が本明細書に記載の様々な構成を実現できるようにするために設けられる。本主題の技術は、様々な図面及び構成を参照して具体的に説明されているが、これらは例示的な目的のためだけのものであることが理解されるべきであり、本主題の技術の範囲を限定するものとして捉えられるべきではない。
【0050】
本主題の技術を実現するには多くの他の方法がありうる。本明細書に記載の様々な機能及び要素が、本主題の技術の範囲から逸脱することなく、示されているものとは異なるように区分けされてもよい。これらの構成の様々な変形例が当業者には容易に自明となることが考えられ、本明細書に定義される包括的な原理が他の構成に適用されてもよい。従って、多くの変更又は変形例が、当業者によって、本主題の技術の範囲から逸脱することなく、本主題の技術に対して作られてもよい。
【0051】
本明細書で使用されるような、一連の項目に続く表現「の少なくとも1つ」は、それらの項目のいずれかを分離する用語「及び」又は「又は」が伴い、その一覧の各要素(すなわち各項目)ではなく一覧全体を変更する。表現「の少なくとも1つ」は、一覧にある各項目の少なくとも1つを選択することを要求するのではなく、むしろ、この表現は、項目のいずれか1つを少なくとも1つ、及び/又は、項目の任意の組み合わせの少なくとも1つ、及び/又は、項目のそれぞれのうちの少なくとも1つを含む意味を許容する。例としては、表現「A、B及びCの少なくとも1つ」又は表現「A、B又はCの少なくとも1つ」は、それぞれAのみ、Bのみ又はCのみを意味してもよいし、AとBとCとの任意の組み合わせを意味してもよいし、A、B及びCのそれぞれのうちの少なくとも1つを意味してもよい。
【0052】
また、用語「含む」又は「有する」等が用いられる範囲において、こうした用語は、用語「備える」が請求項内での暫定的な語として採用された場合に解釈されるように、「備える」と同様の手法で包括されるようになっている。本明細書では、語「例示的」は「例、事例又は例示として機能する」ことを意味するように使用される。本明細書で「例示的」として説明される任意の実施例は、他の実施例よりも好適又は有利なものとして解釈されなくてもよい。
【0053】
単数形の要素の参照は、特にそのような記載がない限りは「1つ及び1つのみ」を意味するようになってはおらず、むしろ「1つ以上」を意味するようになっている。用語「幾つか」は1つ以上を意味する。本開示を通して説明される様々な構成の要素に対する、当業者にとって既知である又は後から既知となる全ての構造的且つ機能的な同等性は、参照によって本明細書に明確に組み込まれ、本主題の技術によって包含されるようになっている。また、本明細書に開示されるものは、いずれも、こうした開示が上記の記載に明確に記されているか否かに関わらず、公共に対して限定されるものではない。
【0054】
本主題の技術の或る態様及び実施例を説明したが、これらは例としてのみ提示したものであり、本主題の技術の範囲の限定を意図するものではない。実際、本明細書に記載の新規の方法及びシステムは、その精神から逸脱することなく、様々な他の形態で実施されてもよい。添付の請求項及びその同等物は、本主題の技術の範囲内及び精神内に含まれうるようなこうした形態又は変形例を包含するようになっている。