特許第6955579号(P6955579)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6955579通信方法、端末装置およびネットワーク装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6955579
(24)【登録日】2021年10月5日
(45)【発行日】2021年10月27日
(54)【発明の名称】通信方法、端末装置およびネットワーク装置
(51)【国際特許分類】
   H04L 27/26 20060101AFI20211018BHJP
   H04W 76/10 20180101ALI20211018BHJP
   H04W 48/08 20090101ALI20211018BHJP
   H04W 48/16 20090101ALI20211018BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20211018BHJP
【FI】
   H04L27/26 110
   H04W76/10
   H04W48/08
   H04W48/16
   H04W72/04 136
【請求項の数】23
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2019-556412(P2019-556412)
(86)(22)【出願日】2017年12月27日
(65)【公表番号】特表2020-509717(P2020-509717A)
(43)【公表日】2020年3月26日
(86)【国際出願番号】CN2017119086
(87)【国際公開番号】WO2018126972
(87)【国際公開日】20180712
【審査請求日】2019年8月27日
(31)【優先権主張番号】201710005557.8
(32)【優先日】2017年1月4日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】ワン,ティンティン
(72)【発明者】
【氏名】ゾン,チンハイ
(72)【発明者】
【氏名】グオ,イ
【審査官】 福田 正悟
(56)【参考文献】
【文献】 特表2020−502887(JP,A)
【文献】 国際公開第2018/085701(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2019/0297619(US,A1)
【文献】 特表2019−528611(JP,A)
【文献】 CATT,NR RACH Procedure,3GPP TSG RAN WG1 #87 R1-1611375,2016年11月05日,pp.1-4
【文献】 Qualcomm Incorporated,User Multiplexing of DFTs-OFDM and OFDM in uplink,3GPP TSG-RAN WG1#86b R1-1610114,2016年10月01日,pp.1-5
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 27/26
H04W 76/10
H04W 48/08
H04W 48/16
H04W 72/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信方法であって:
端末装置によって、ネットワーク装置によって送られたシステム情報を受信する段階であって、前記システム情報はエア・インターフェース技術の上りリンク波形の第一のターゲット方式を担持し、上りリンク波形の前記第一のターゲット方式は、前記エア・インターフェース技術の少なくとも一つの任意的な方式から前記ネットワーク装置によって決定される、段階と;
前記端末装置によって、初期ランダムアクセスを実行するために前記上りリンク波形の前記第一のターゲット方式を使ってメッセージ3を前記ネットワーク装置に送信する段階と;
前記端末装置によって、前記ネットワーク装置によって送られたメッセージを受信する段階であって、前記メッセージは無線資源制御(RRC)メッセージであり、前記メッセージは上りリンク波形の第二のターゲット方式を示し、上りリンク波形の前記第二のターゲット方式は、前記エア・インターフェース技術の少なくとも一つの任意的な方式から前記ネットワーク装置によって決定される、段階と;
前記端末装置によって、前記上りリンク波形の前記第二のターゲット方式を使って、前記ネットワーク装置と通信する段階とを含む、
方法。
【請求項2】
前記システム情報がブロードキャスト方式で送られる、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記第一のターゲット方式は下記:巡回プレフィックス直交周波数分割多重(CP-OFDM)方式または離散フーリエ変換拡散直交周波数分割多重(DFT-S-OFDM)方式、のうちの一つである、請求項1または2記載の方法。
【請求項4】
前記第二のターゲット方式は下記:巡回プレフィックス直交周波数分割多重(CP-OFDM)方式または離散フーリエ変換拡散直交周波数分割多重(DFT-S-OFDM)方式、のうちの一つである、請求項1ないし3のうちいずれか一項記載の方法。
【請求項5】
通信方法であって:
ネットワーク装置によって、システム情報を端末装置に送信する段階であって、前記システム情報はエア・インターフェース技術の上りリンク波形の第一のターゲット方式を担持し、上りリンク波形の前記第一のターゲット方式は、前記エア・インターフェース技術の少なくとも一つの任意的な方式から前記ネットワーク装置によって決定される、段階と;
前記ネットワーク装置によって、初期ランダムアクセスを実行するために前記端末装置によって送信された前記上りリンク波形の前記第一のターゲット方式におけるメッセージ3を受信する段階と;
前記ネットワーク装置によって、前記端末装置にメッセージを送信する段階であって、前記メッセージは無線資源制御(RRC)メッセージであり、前記メッセージは上りリンク波形の第二のターゲット方式を示し、上りリンク波形の前記第二のターゲット方式は、前記エア・インターフェース技術の少なくとも一つの任意的な方式から前記ネットワーク装置によって決定される、段階と;
前記ネットワーク装置によって、前記上りリンク波形の前記第二のターゲット方式を使って、前記端末装置と通信する段階とを含む、
方法。
【請求項6】
前記システム情報がブロードキャスト方式で送られる、請求項5記載の方法。
【請求項7】
前記第一のターゲット方式は下記:巡回プレフィックス直交周波数分割多重(CP-OFDM)方式または離散フーリエ変換拡散直交周波数分割多重(DFT-S-OFDM)方式、のうちの一つである、請求項5または6記載の方法。
【請求項8】
前記第二のターゲット方式は下記:巡回プレフィックス直交周波数分割多重(CP-OFDM)方式または離散フーリエ変換拡散直交周波数分割多重(DFT-S-OFDM)方式、のうちの一つである、請求項5ないし7のうちいずれか一項記載の方法。
【請求項9】
端末装置に適用される装置であって、当該装置は、請求項1ないし4のうちいずれか一項記載の方法を実行するように構成されている、装置。
【請求項10】
ネットワーク装置に適用される装置であって、当該装置は、請求項5ないし8のうちいずれか一項記載の方法を実行するように構成されている、装置。
【請求項11】
端末装置に適用される通信装置であって:
ネットワーク装置によって送られたシステム情報を受信する手段であって、前記システム情報はエア・インターフェース技術の上りリンク波形の第一のターゲット方式を担持し、上りリンク波形の前記第一のターゲット方式は、前記エア・インターフェース技術の少なくとも一つの任意的な方式から前記ネットワーク装置によって決定される、手段と;
初期ランダムアクセスを実行するために前記上りリンク波形の前記第一のターゲット方式を使ってメッセージ3を前記ネットワーク装置に送信する手段と;
前記ネットワーク装置によって送られたメッセージを受信する手段であって、前記メッセージは無線資源制御(RRC)メッセージであり、前記メッセージは上りリンク波形の第二のターゲット方式を示し、上りリンク波形の前記第二のターゲット方式は、前記エア・インターフェース技術の少なくとも一つの任意的な方式から前記ネットワーク装置によって決定される、手段と;
前記端末装置によって、前記上りリンク波形の前記第二のターゲット方式を使って、前記ネットワーク装置と通信することとを有する、
通信装置。
【請求項12】
前記システム情報がブロードキャスト方式で送られる、請求項11記載の通信装置。
【請求項13】
前記第一のターゲット方式は下記:巡回プレフィックス直交周波数分割多重(CP-OFDM)方式または離散フーリエ変換拡散直交周波数分割多重(DFT-S-OFDM)方式、のうちの一つである、請求項11または12記載の通信装置。
【請求項14】
前記第二のターゲット方式は下記:巡回プレフィックス直交周波数分割多重(CP-OFDM)方式または離散フーリエ変換拡散直交周波数分割多重(DFT-S-OFDM)方式、のうちの一つである、請求項11ないし13のうちいずれか一項記載の通信装置。
【請求項15】
ネットワーク装置に適用される通信装置であって:
システム情報を端末装置に送信する手段であって、前記システム情報はエア・インターフェース技術の上りリンク波形の第一のターゲット方式を担持し、上りリンク波形の前記第一のターゲット方式は、前記エア・インターフェース技術の少なくとも一つの任意的な方式から前記ネットワーク装置によって決定される、手段と;
初期ランダムアクセスを実行するために前記端末装置によって送信された前記上りリンク波形の前記第一のターゲット方式におけるメッセージ3を受信する手段と;
前記ネットワーク装置によって、前記端末装置にメッセージを送信する手段であって、前記メッセージは無線資源制御(RRC)メッセージであり、前記メッセージは上りリンク波形の第二のターゲット方式を示し、上りリンク波形の前記第二のターゲット方式は、前記エア・インターフェース技術の少なくとも一つの任意的な方式から前記ネットワーク装置によって決定される、手段と;
前記上りリンク波形の前記第二のターゲット方式を使って、前記端末装置と通信する手段とを有する、
通信装置。
【請求項16】
前記システム情報がブロードキャスト方式で送られる、請求項15記載の通信装置。
【請求項17】
前記第一のターゲット方式は下記:巡回プレフィックス直交周波数分割多重(CP-OFDM)方式または離散フーリエ変換拡散直交周波数分割多重(DFT-S-OFDM)方式、のうちの一つである、請求項15または16記載の通信装置。
【請求項18】
前記第二のターゲット方式は下記:巡回プレフィックス直交周波数分割多重(CP-OFDM)方式または離散フーリエ変換拡散直交周波数分割多重(DFT-S-OFDM)方式、のうちの一つである、請求項15ないし17のうちいずれか一項記載の通信装置。
【請求項19】
端末装置に請求項1ないし4のうちいずれか一項記載の方法を実行させるためのコンピュータ・プログラム。
【請求項20】
ネットワーク装置に請求項5ないし8のうちいずれか一項記載の方法を実行させるためのコンピュータ・プログラム。
【請求項21】
端末装置に適用されるコンピュータ可読記憶媒体であって、当該コンピュータ可読記憶媒体は、走らされたときに請求項1ないし4のうちいずれか一項記載の方法を実行する命令を含む、媒体。
【請求項22】
ネットワーク装置に適用されるコンピュータ可読記憶媒体であって、当該コンピュータ可読記憶媒体は、走らされたときに請求項5ないし8のうちいずれか一項記載の方法を実行する命令を含む、媒体。
【請求項23】
請求項9記載の装置および/または請求項10記載の装置を有する通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2017年1月4日に中国特許庁に出願され、「通信方法、端末装置およびネットワーク装置」と題された中国特許出願第201710005557.8号に対する優先権を主張するものであり、同出願はその全体において参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
技術分野
本願の実施形態は、通信分野に関し、より具体的には、通信方法、端末装置およびネットワーク装置に関する。
【背景技術】
【0003】
ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)技術では、さまざまなエア・インターフェース技術(ランダムアクセス方式、上りリンク波形、上りリンク多重アクセス方式、変調方式および複信方式などのエア・インターフェース技術)は、みな一つまたは複数の決定された方式を使う。通信プロトコルにおいて、あるエア・インターフェース技術について、特定の方式が常に使用される、あるいは指定された条件のもとでは特定の方式が使用されることが定義される。
【0004】
既存のLTEシステムでは、ほとんどのエア・インターフェース技術は固定した方式しか使用せず、たとえば、伝送時間区間(transmission time interval、TTI長)は1msという一つの方式しかもたないため、端末装置が初期にネットワーク装置にアクセスするとき、端末装置は、プロトコルで定義された方式でシステムにアクセスする。しかしながら、5Gシステムでは、各エア・インターフェース技術は複数の任意的な方式を使用してもよく、可能な方式はそれぞれ使用条件をもつことがある。
【0005】
よって、実際の状況に基づいてエア・インターフェース技術の複数の任意的な方式の中から、端末装置とネットワーク装置との間の実際の通信の間に使用される、エア・インターフェース技術の方式を選択するための技術的手段が緊急に必要とされている。
【発明の概要】
【0006】
本願の実施形態は、エア・インターフェース技術の複数の任意的な方式から、実際の通信の間に使用されるエア・インターフェース技術のターゲット方式を決定するための通信方法を提供する。
【0007】
第一の側面によれば、通信方法であって:端末装置によってエア・インターフェース技術の少なくとも一つのターゲット方式を決定する段階と、前記端末装置によって、前記エア・インターフェース技術の前記少なくとも一つのターゲット方式を使って、ネットワーク装置と通信する段階とを含む、方法が提供される。
【0008】
したがって、本願のこの実施形態において提供される方法によれば、エア・インターフェース技術の複数の任意的な方式から、実際の通信の間に使用される、エア・インターフェース技術のターゲット方式が決定されることができる。
【0009】
第一の側面を参照するに、第一の側面の第一の可能な実装では、端末装置によってエア・インターフェース技術の少なくとも一つのターゲット方式を決定する段階は:前記端末装置によって、前記ネットワーク装置によって送られた通知メッセージを受信する段階を含み、前記通知メッセージは、前記エア・インターフェース技術の前記少なくとも一つのターゲット方式を担持し、前記エア・インターフェース技術の前記少なくとも一つのターゲット方式は、前記エア・インターフェース技術の少なくとも一つの任意的な方式から前記ネットワーク装置によって決定される。
【0010】
よって、端末装置は、ネットワーク装置によって送られた通知メッセージに基づいて、エア・インターフェース技術の複数の任意的な方式から、実際の通信の間に使用される、エア・インターフェース技術のターゲット方式を決定することができ、実際の通信状況に基づいて、エア・インターフェース技術の、より適切な方式を柔軟に使用して、種々の通信シナリオに適応することができる。
【0011】
第一の側面および第一の側面の上記の実装を参照するに、第一の側面の第二の可能な実装では、前記通知メッセージは、前記ネットワーク装置によって送られるシステム情報であり、前記エア・インターフェース技術の前記少なくとも一つのターゲット方式を使って前記ネットワーク装置と通信することは、前記エア・インターフェース技術の前記少なくとも一つのターゲット方式を使って、前記ネットワーク装置に初期にランダムにアクセスすることを含む。
【0012】
よって、端末装置は、ネットワーク装置によって送られた通知メッセージに基づいて、エア・インターフェース技術の複数の任意的な方式から、システムへの初期のランダムアクセスの際に使用される、エア・インターフェース技術のターゲット方式を決定することができ、実際の通信状況に基づいて、エア・インターフェース技術の、より適切な方式を柔軟に使用して、種々の通信シナリオに適応することができる。
【0013】
第一の側面および第一の側面の上記の実装を参照するに、第一の側面の第三の可能な実装では、前記通知メッセージは、前記初期ランダムアクセスのメッセージ2であり、前記エア・インターフェース技術の前記少なくとも一つのターゲット方式を使って前記ネットワーク装置と通信することは、前記エア・インターフェース技術の前記少なくとも一つのターゲット方式を使って、前記初期ランダムアクセスのメッセージ3を前記ネットワーク装置に送信することを含む。
【0014】
よって、端末装置は、ネットワーク装置によって送られたメッセージ2に基づいて、インターフェース技術の複数の任意的な方式から、初期ランダムアクセスのメッセージ3によって使用される、エア・インターフェース技術のターゲット方式を決定することができる。端末装置は、ネットワーク装置の指示に基づいて、エア・インターフェース技術の使用されるべきターゲット方式を決定して、実際のネットワーク状態に、よりよく適応しうる。
【0015】
第一の側面および第一の側面の上記の実装を参照するに、第一の側面の第四の可能な実装では、前記初期ランダムアクセスのメッセージ2は、前記エア・インターフェース技術の前記少なくとも一つのターゲット方式を担持し、前記エア・インターフェース技術の前記少なくとも一つのターゲット方式は、上りリンク波形のターゲット方式を含み、前記エア・インターフェース技術の前記少なくとも一つのターゲット方式を使って、前記初期ランダムアクセスのメッセージ3を前記ネットワーク装置に送信することは:前記初期ランダムアクセスのメッセージ2におけるリソースブロック割り当てRB allocationフィールド内容値を決定する段階と;前記上りリンク波形のターゲット方式が離散フーリエ変換拡散直交周波数分割多重DFT-S-OFDMであるか巡回プレフィックス直交周波数分割多重CP-OFDMであるかに依存して、前記初期ランダムアクセスのメッセージ3のリソース位置を決定する段階であって、前記上りリンク波形のターゲット方式がDFT-S-OFDMであるときに決定される前記初期ランダムアクセスのメッセージ3のリソース位置は、前記上りリンク波形のターゲット方式がCP-OFDMであるときに決定される前記初期ランダムアクセスのメッセージ3のリソース位置とは異なる、段階と;決定されたリソース位置で前記ネットワーク装置に前記初期ランダムアクセスのメッセージ3を送信する段階とを含む。
【0016】
第一の側面および第一の側面の上記の実装を参照するに、第一の側面の第五の可能な実装では、前記ネットワーク装置は、前記端末装置がハンドオーバーされることを期待するターゲット・ネットワーク装置であり、前記通知メッセージはハンドオーバー・コマンドHO commandである。
【0017】
端末装置がソース・ネットワーク装置からターゲット・ネットワーク装置にハンドオーバーされるとき、端末装置は、ターゲット・ネットワーク装置によって送られるHOコマンドに基づいて、その後の通信において使用されるべき、エア・インターフェース技術の少なくとも一つのターゲット方式を知ることを理解しておくべきである。
【0018】
よって、端末装置は、ネットワーク装置によって送られた通知メッセージに基づいて、エア・インターフェース技術の複数の任意的な方式から、ネットワーク装置へのハンドオーバーの際に使用される、エア・インターフェース技術のターゲット方式を決定することができ、実際の通信状況に基づいて、エア・インターフェース技術の、より適切な方式を柔軟に使用して、種々の通信シナリオに適応することができる。
【0019】
第一の側面および第一の側面の上記の実装を参照するに、第一の側面の第六の可能な実装では、前記端末装置が前記ネットワーク装置に初期にアクセスした後、前記通知メッセージは、次のメッセージ:物理層メッセージ、媒体アクセス制御MACメッセージ、または無線資源制御RRCメッセージのうちの一つである。
【0020】
第一の側面および第一の側面の上記の実装を参照するに、第一の側面の第七の可能な実装では、端末装置によって、エア・インターフェース技術の少なくとも一つのターゲット方式を決定することは:前記端末装置によって、前記エア・インターフェース技術の少なくとも一つのターゲット方式を、前記エア・インターフェース技術の前記少なくとも一つの任意的な方式から、エア・インターフェース技術選択ポリシーに従って選択することを含む。
【0021】
任意的に、端末装置は、前記エア・インターフェース技術選択ポリシーを通信プロトコル規定に従って決定してもよい。端末装置は、エア・インターフェース技術選択ポリシーに従って、エア・インターフェース技術の少なくとも任意的な方式から、エア・インターフェース技術の少なくとも一つのターゲット方式を決定することができる。
【0022】
よって、端末装置は、エア・インターフェース技術選択ポリシーに従ってエア・インターフェース技術の複数の任意的な方式から、ネットワーク装置との通信の間に使用される、エア・インターフェース技術のターゲット方式を決定することができる。換言すれば、実際の通信状況に基づいて、エア・インターフェース技術の、より適切な方式が柔軟に利用されて、種々の通信シナリオに適応することができる。
【0023】
第一の側面および第一の側面の上記の実装を参照するに、第一の側面の第八の可能な実装では、本方法はさらに:前記ネットワーク装置によって送られたシステム情報を受信する段階であって、前記システム情報は、前記エア・インターフェース技術選択ポリシーを担持する、段階を含む。
【0024】
具体的には、前記ネットワーク装置は、前記エア・インターフェース技術選択ポリシーを担持するシステム情報を前記端末装置に送信して、前記エア・インターフェース技術の前記複数の任意的な方式から、前記ネットワーク装置との通信の間に使用される、前記エア・インターフェース技術のターゲット方式を決定するようUEに命令しうる。
【0025】
第一の側面および第一の側面の上記の実装を参照するに、第一の側面の第九の可能な実装では、前記エア・インターフェース技術の前記少なくとも一つのターゲット方式を使って前記ネットワーク装置と通信することは:選択通知メッセージを前記ネットワーク装置に送信することを含み、前記選択通知メッセージは、前記端末装置が前記エア・インターフェース技術の前記少なくとも一つのターゲット方式を使って前記ネットワーク装置と通信することを示すために使用される。
【0026】
具体的には、前記ネットワーク装置との通信の間に使用される、前記エア・インターフェース技術のターゲット方式を決定した後、端末装置は、ネットワーク装置に、エア・インターフェース技術の、使用されるターゲット方式を通知する必要がある。
【0027】
第一の側面および第一の側面の上記の実装を参照するに、第一の側面の第十の可能な実装では、前記エア・インターフェース技術の前記少なくとも一つのターゲット方式は、下記の方式のうちの少なくとも一つを含む:前記エア・インターフェース技術がランダムアクセス方式であるときは、前記ターゲット方式は次のうちの一つである:ロングタームエボリューションLTEシステムのランダムアクセス方式または単純なランダムアクセス方式;前記エア・インターフェース技術が上りリンク波形であるときは、前記ターゲット方式は次のうちの一つである:巡回プレフィックス直交周波数分割多重CP-OFDM方式または離散フーリエ変換拡散直交周波数分割多重DFT-S-OFDM方式;前記エア・インターフェース技術が上りリンク多重アクセス方式であるときは、前記ターゲット方式は次のうちの一つである:疎符号多重アクセスSCMA方式、マルチユーザー共有アクセスMUSA方式、低符号化率拡散(low code rate spreading)方式、周波数領域拡散(frequency domain spreading)方式、非直交符号化多重アクセスNCMA方式、非直交多重アクセスNOMA方式、パターン分割多重アクセスPDMA方式、資源拡散多重アクセスRSMA方式、インターリーブ・グリッド多重アクセスIGMA方式、シグネチャー・ベクトル拡張のある低密度拡散LDS-SVE方式、低符号化率およびシグネチャー・ベースの共有アクセスLSSA方式、非直交符号化アクセスNOCA方式、インターリーブ分割多重アクセスIDMA方式、反復分割多重アクセスRDMA方式または群直交符号化アクセスGOCA方式;前記エア・インターフェース技術が変調方式であるときは、前記ターゲット方式は次のうちの一つである:直交位相シフトキーイングQPSK方式、16直交振幅変調16QAM方式、64直交振幅変調64QAM方式、256直交振幅変調256QAM方式、サブキャリア間でのコンステレーション・マッピング(constellation mapping among subcarriers)方式、非一様直交振幅変調QAM方式、MIMOと連携した高次変調higher order modulation in conjunction with MIMO、符号化変調(coded modulations)方式、空間的変調(spatial modulation)方式、ビットからシンボルへのマッピングの二値位相シフトキーイングまでの回転直交振幅変調(mappings of bits to symbol(s) rotated-QAM up to BPSK)の方式、ビットからシンボルへのマッピングの直交位相シフトキーイングまでの回転直交振幅変調(mappings of bits to symbol(s) rotated-QAM up to QPSK)の方式、またはコンステレーション補間(constellation interpolation);前記エア・インターフェース技術が複信方式であるときは、前記ターゲット方式は次のうちの一つである:周波数分割複信FDD方式、時分割複信TDD方式、動的(dynamic)時分割複信TDD方式、柔軟複信(flexible duplex)方式、空間分割全二重(space division full-duplex)方式またはインバンド全二重(in-band full-duplex)方式;前記エア・インターフェース技術が向上モバイル・ブロードバンドeMBBサービス上りリンク制御チャネル符号化方式であるときは、前記ターゲット方式は次のうちの一つである:極符号(polar codes)符号化方式、反復(repetition)符号化方式またはブロック符号化(block coding)方式;前記エア・インターフェース技術が非アクティブ(inactive)上りリンク・データ伝送方式であるときは、前記ターゲット方式は次のうちの一つである:承認不要の(grant-free)送信方式または2段階ランダムアクセス2-step RACH方式;前記エア・インターフェース技術がサブキャリア間隔であるときは、前記ターゲット方式は次のうちの一つである:nは整数であるとして15kHz*2n;前記エア・インターフェース技術がスロット型であるときは、前記ターゲット方式は、次の、スロット継続時間(slot duration)が7個の直交周波数分割多重OFDMシンボルまたは14個の直交周波数分割多重OFDMシンボルであるまたはミニスロット継続時間(mini-slot duration)がm個のOFDMシンボルである場合のうちの一つであり、ここで、m∈{1,6};および/または前記エア・インターフェース技術が伝送TTI長であるときは、前記ターゲット方式は次のうちの一つである:{下りリンク短TTI長:2個のOFDMシンボル、上りリンク短TTI長:2個のOFDMシンボル}、{下りリンク短TTI長:2個のOFDMシンボル、上りリンク短TTI長:4個のOFDMシンボル}、{下りリンク短TTI長:2個のOFDMシンボル、上りリンク短TTI長:7個のOFDMシンボル}、{下りリンク短TTI長:7個のOFDMシンボル、上りリンク短TTI長:7個のOFDMシンボル}、{下りリンク短TTI長:2個のOFDMシンボル、上りリンク短TTI長:14個のOFDMシンボル}または{下りリンク短TTI長:7個のOFDMシンボル、上りリンク短TTI長:14個のOFDMシンボル}。
【0028】
第二の側面によれば、通信方法であって、ネットワーク装置によってエア・インターフェース技術の少なくとも一つのターゲット方式を決定する段階と;前記ネットワーク装置によって、前記エア・インターフェース技術の前記少なくとも一つのターゲット方式を使って、端末装置と通信する段階とを含む、方法が提供される。
【0029】
したがって、本願のこの実施形態において提供される方法によれば、エア・インターフェース技術の複数の任意的な方式から、実際の通信の間に使用される、エア・インターフェース技術のターゲット方式が決定されることができる。
【0030】
第二の側面を参照するに、第二の側面の第一の可能な実装では、ネットワーク装置によってエア・インターフェース技術の少なくとも一つのターゲット方式を決定する段階は:前記ネットワーク装置によって、前記エア・インターフェース技術の少なくとも一つの任意的な方式から、前記エア・インターフェース技術の前記少なくとも一つのターゲット方式を決定し;前記ネットワーク装置によって、前記端末装置に通知メッセージを送信することを含み、前記通知メッセージは、前記エア・インターフェース技術の前記少なくとも一つのターゲット方式を担持する。
【0031】
第二の側面を参照するに、第二の側面の第二の可能な実装では、前記通知メッセージはシステム情報であり、前記端末装置は、前記エア・インターフェース技術の前記少なくとも一つのターゲット方式を使って前記ネットワーク装置に初期にランダムにアクセスする。
【0032】
第二の側面を参照するに、第二の側面の第三の可能な実装では、前記通知メッセージは、初期ランダムアクセスのメッセージ2であり、前記端末装置は、前記エア・インターフェース技術の前記少なくとも一つのターゲット方式に基づいて、前記初期ランダムアクセスのメッセージ3を前記ネットワーク装置に送信する。
【0033】
第二の側面を参照するに、第二の側面の第四の可能な実装では、前記ネットワーク装置は、前記端末装置がハンドオーバーされることを期待するターゲット・ネットワーク装置であり、前記通知メッセージはHOコマンド(command)メッセージである。
【0034】
第二の側面を参照するに、第二の側面の第五の可能な実装では、前記端末装置が前記ネットワーク装置にアクセスした後、前記通知メッセージは、次のメッセージ:物理層メッセージ、媒体アクセス制御MACメッセージ、または無線資源制御RRCメッセージのうちの一つである。
【0035】
第二の側面を参照するに、第二の側面の第六の可能な実装では、前記エア・インターフェース技術の前記少なくとも一つのターゲット方式は、下記の方式のうちの少なくとも一つを含む:前記エア・インターフェース技術がランダムアクセス方式であるときは、前記ターゲット方式は次のうちの一つである:ロングタームエボリューションLTEシステムのランダムアクセス方式または単純なランダムアクセス方式;前記エア・インターフェース技術が上りリンク波形であるときは、前記ターゲット方式は次のうちの一つである:巡回プレフィックス直交周波数分割多重CP-OFDM方式または離散フーリエ変換拡散直交周波数分割多重DFT-S-OFDM方式;前記エア・インターフェース技術が上りリンク多重アクセス方式であるときは、前記ターゲット方式は次のうちの一つである:疎符号多重アクセスSCMA方式、マルチユーザー共有アクセスMUSA方式、低符号化率拡散(low code rate spreading)方式、周波数領域拡散(frequency domain spreading)方式、非直交符号化多重アクセスNCMA方式、非直交多重アクセスNOMA方式、パターン分割多重アクセスPDMA方式、資源拡散多重アクセスRSMA方式、インターリーブ・グリッド多重アクセスIGMA方式、シグネチャー・ベクトル拡張のある低密度拡散LDS-SVE方式、低符号化率およびシグネチャー・ベースの共有アクセスLSSA方式、非直交符号化アクセスNOCA方式、インターリーブ分割多重アクセスIDMA方式、反復分割多重アクセスRDMA方式または群直交符号化アクセスGOCA方式;前記エア・インターフェース技術が変調方式であるときは、前記ターゲット方式は次のうちの一つである:直交位相シフトキーイングQPSK方式、16直交振幅変調16QAM方式、64直交振幅変調64QAM方式、256直交振幅変調256QAM方式、サブキャリア間でのコンステレーション・マッピング(constellation mapping among subcarriers)方式、非一様直交振幅変調QAM方式、MIMOと連携した高次変調higher order modulation in conjunction with MIMO、符号化変調(coded modulations)方式、空間的変調(spatial modulation)方式、ビットからシンボルへのマッピングの二値位相シフトキーイングまでの回転直交振幅変調(mappings of bits to symbols rotated-quadrature amplitude modulation up to binary phase shift keying)の方式、ビットからシンボルへのマッピングの直交位相シフトキーイングまでの回転直交振幅変調(mappings of bits to symbols rotated-quadrature amplitude modulation up to quadrature phase shift keying)の方式、またはコンステレーション補間constellation interpolation;前記エア・インターフェース技術が複信方式であるときは、前記ターゲット方式は次のうちの一つである:周波数分割複信FDD方式、時分割複信TDD方式、動的(dynamic)時分割複信TDD方式、柔軟複信(flexible duplex)方式、空間分割全二重(space division full-duplex)方式またはインバンド全二重(in-band full-duplex)方式;前記エア・インターフェース技術が向上モバイル・ブロードバンドeMBBサービス上りリンク制御チャネル符号化方式であるときは、前記ターゲット方式は次のうちの一つである:極符号(polar codes)符号化方式、反復(repetition)符号化方式またはブロック符号化(block coding)方式;前記エア・インターフェース技術が非アクティブ(inactive)上りリンク・データ伝送方式であるときは、前記ターゲット方式は次のうちの一つである:承認不要の(grant-free)送信方式または2段階ランダムアクセス方式2-step RACH方式;前記エア・インターフェース技術がサブキャリア間隔であるときは、前記ターゲット方式は次のうちの一つである:nは整数であるとして15kHz*2n;前記エア・インターフェース技術がスロット型であるときは、前記ターゲット方式は、次の、スロット継続時間(slot duration)が7個の直交周波数分割多重OFDMシンボルまたは14個の直交周波数分割多重OFDMシンボルであるまたはミニスロット継続時間(mini-slot duration)がm個のOFDMシンボルである場合のうちの一つであり、ここで、m∈{1,6};および/または前記エア・インターフェース技術が伝送TTI長であるときは、前記ターゲット方式は次のうちの一つである:{下りリンク短TTI長:2個のOFDMシンボル、上りリンク短TTI長:2個のOFDMシンボル}、{下りリンク短TTI長:2個のOFDMシンボル、上りリンク短TTI長:4個のOFDMシンボル}、{下りリンク短TTI長:2個のOFDMシンボル、上りリンク短TTI長:7個のOFDMシンボル}、{下りリンク短TTI長:7個のOFDMシンボル、上りリンク短TTI長:7個のOFDMシンボル}、{下りリンク短TTI長:2個のOFDMシンボル、上りリンク短TTI長:14個のOFDMシンボル}または{下りリンク短TTI長:7個のOFDMシンボル、上りリンク短TTI長:14個のOFDMシンボル}。
【0036】
よって、ネットワーク装置は、エア・インターフェース技術の複数の任意的な方式から、端末装置との通信の間に使用される、エア・インターフェース技術のターゲット方式を決定する。換言すれば、実際の通信状況に基づいて、エア・インターフェース技術の、より適切な方式が柔軟に利用され、種々の通信シナリオに適応することができる。
【0037】
第三の側面によれば、端末装置が提供される。端末装置は、第一の側面または第一の側面のいずれかの可能な実装の方法を実装するよう構成される。具体的には、端末装置は、第一の側面または第一の側面のいずれかの可能な実装の方法を実行するためのユニットを含む。
【0038】
第四の側面によれば、ネットワーク装置が提供される。ネットワーク装置は、第二の側面または第二の側面のいずれかの可能な実装の方法を実装するよう構成される。具体的には、ネットワーク装置は、第二の側面または第二の側面のいずれかの可能な実装の方法を実行するためのユニットを含む。
【0039】
第五の側面によれば、端末装置が提供される。端末装置は:トランシーバ、メモリ、プロセッサおよびバス・システムを含む。トランシーバ、メモリおよびプロセッサは、バス・システムを使って接続される。メモリは命令を記憶するよう構成される。プロセッサは、メモリに記憶された命令を実行し、信号を受信および/または送信するようトランシーバを制御するよう構成される。さらに、プロセッサがメモリに記憶された命令を実行するとき、該実行によって、プロセッサは、第一の側面または第一の側面のいずれかの可能な実装の方法を実行することができる。
【0040】
第六の側面によれば、ネットワーク装置が提供される。ネットワーク装置は:トランシーバ、メモリ、プロセッサおよびバス・システムを含む。トランシーバ、メモリおよびプロセッサは、バス・システムを使って接続される。メモリは命令を記憶するよう構成される。プロセッサは、メモリに記憶された命令を実行し、信号を受信および/または信号を送信するようトランシーバを制御するよう構成される。さらに、プロセッサがメモリに記憶された命令を実行するとき、該実行によって、プロセッサは、第二の側面または第二の側面のいずれかの可能な実装の方法を実行することができる。
【0041】
第七の側面によれば、コンピュータ可読媒体が提供される。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ・プログラムを記憶するよう構成される。コンピュータ・プログラムは、第一の側面または第一の側面のいずれかの可能な実装の方法を実行するための命令を含む。
【0042】
第八の側面によれば、コンピュータ可読媒体が提供される。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ・プログラムを記憶するよう構成される。コンピュータ・プログラムは、第二の側面または第二の側面のいずれかの可能な実装の方法を実行するための命令を含む。
【図面の簡単な説明】
【0043】
図1】本願のある実施形態による方法の概略的なフローチャートである。
【0044】
図2】本願のある実施形態による方法のフローチャートである。
【0045】
図3】本願のある実施形態による方法の概略的なフローチャートである。
【0046】
図4】本願のある実施形態による方法のフローチャートである。
【0047】
図5】本願のある実施形態による方法の概略的なフローチャートである。
【0048】
図6】本願のある実施形態による方法の概略的なフローチャートである。
【0049】
図7】本願の別の実施形態による方法の概略的なフローチャートである。
【0050】
図8】本願のある実施形態による端末装置800の概略的なブロック図である。
【0051】
図9】本願のある実施形態によるネットワーク装置900の概略的なブロック図である。
【0052】
図10】本願の別の実施形態による装置1000の概略的な構造ブロック図である。
【0053】
図11】本願の別の実施形態による装置1100の概略的な構造ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0054】
下記は、添付の図面を参照しつつ、本願の実施形態における技術的解決策を記述する。
【0055】
本願の実施形態において、端末装置は、ユーザー装置(user equipment、UE)、アクセス端末、加入者装置、加入者局、移動局、移動体コンソール、遠隔局、遠隔端末、移動体装置、ユーザー端末、無線通信装置、ユーザー・エージェントまたはユーザー機器であってもよい。アクセス端末は、携帯電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol、SIP)電話、無線ローカルループ(wireless local loop、WLL)ステーション、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)、無線通信機能をもつハンドヘルド装置、コンピューティング装置、無線モデムに接続された別の処理装置、車載装置、ウェアラブル装置または将来の5Gネットワークにおける端末装置であってもよい。
【0056】
さらに、本願の実施形態では、基地局は、端末装置と通信するためのネットワーク装置であってもよい。たとえば、基地局は、GSMシステムまたはCDMAにおけるベーストランシーバーステーション(base transceiver station、BTS)であってもよく、あるいはWCDMAシステムにおけるノードB(NodeB、NB)であってもよく、あるいはLTEシステムにおける進化型NodeB(Evolotional Node B、eNBまたはeNodeB)であってもよい。あるいはまた、基地局は、中継局、アクセスポイント、車載装置、ウェアラブル装置、将来の5Gネットワークにおけるネットワーク側装置などであってもよい。
【0057】
図1は、本願のある実施形態による方法の概略的なフローチャートである。図1に示されるように、方法100は端末装置によって実行される。図1に示されるように、方法100は以下の段階を含む。
【0058】
段階110。端末装置がエア・インターフェース技術の少なくとも一つのターゲット方式を決定する。
【0059】
段階120。端末装置が、前記エア・インターフェース技術の前記少なくとも一つのターゲット方式を使って、ネットワーク装置と通信する。
【0060】
各エア・インターフェース技術は、二つ以上の任意的な方式を有することがあり、実際の通信の間のネットワーク通信のために、エア・インターフェース技術の一つのターゲット方式が選択される必要があることを理解しておくべきである。よって、端末装置は、エア・インターフェース技術のターゲット方式を決定する必要がある。
【0061】
任意的に、本願のある実施形態では、前記エア・インターフェース技術の前記少なくとも一つのターゲット方式は、下記の方式のうちの少なくとも一つを含む:前記エア・インターフェース技術がランダムアクセス方式であるときは、前記ターゲット方式は次のうちの一つである:ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システムのランダムアクセス方式または単純なランダムアクセス方式;前記エア・インターフェース技術が上りリンク波形であるときは、前記ターゲット方式は次のうちの一つである:巡回プレフィックス直交周波数分割多重(cyclic prefix orthogonal frequency division multiplexing、CP-OFDM)方式または離散フーリエ変換拡散直交周波数分割多重(discrete Fourier transform spread orthogonal frequency division multiplexing、DFT-S-OFDM)方式;前記エア・インターフェース技術が上りリンク多重アクセス方式であるときは、前記ターゲット方式は次のうちの一つである:疎符号多重アクセス(sparse code multiple access、SCMA)方式、マルチユーザー共有アクセス(multi-user shared access、MUSA)方式、低符号化率拡散(low code rate spreading)方式、周波数領域拡散(frequency domain spreading)方式、非直交符号化多重アクセス(non-orthogonal coded multiple access、NCMA)方式、非直交多重アクセス(non-orthogonal multiple access、NOMA)方式、パターン分割多重アクセス(pattern division multiple access、PDMA)方式、資源拡散多重アクセス(resource spread multiple access、RSMA)方式、インターリーブ・グリッド多重アクセス(interleave-grid multiple access、IGMA)方式、シグネチャー・ベクトル拡張のある低密度拡散(low density spreading with signature vector extension、LDS-SVE)方式、低符号化率およびシグネチャー・ベースの共有アクセス(low code rate and signature based shared access、LSSA)方式、非直交符号化アクセス(non-orthogonal coded access、NOCA)方式、インターリーブ分割多重アクセス(interleave division multiple access、IDMA)方式、反復分割多重アクセス(repetition division multiple access、RDMA)方式または群直交符号化アクセス(group orthogonal coded access、GOCA)方式;前記エア・インターフェース技術が変調方式であるときは、前記ターゲット方式は次のうちの一つである:直交位相シフトキーイング(quadrature phase shift keying、QPSK)方式、16直交振幅変調16(quadrature amplitude modulation、QAM)方式、64直交振幅変調64QAM方式、256直交振幅変調256QAM方式、サブキャリア間でのコンステレーション・マッピング(constellation mapping among subcarriers)方式、非一様直交振幅変調(non-uniform QAM)方式、MIMOと連携した高次変調(higher order modulation in conjunction with MIMO)、符号化変調(coded modulations)方式、空間的変調(spatial modulation)方式、ビットからシンボルへのマッピングの直交位相シフトキーイングまでの回転直交振幅変調(mappings of bits to symbol(s) rotated-QAM up to QPSK)の方式またはコンステレーション補間(Constellation Interpolation);前記エア・インターフェース技術が複信方式であるときは、前記ターゲット方式は次のうちの一つである:周波数分割複信(frequency division duplexing、FDD)方式、時分割複信(time division duplex、TDD)方式、動的時分割複信(dynamic TDD)方式、柔軟複信(flexible duplex)方式、空間分割全二重(space division full-duplex)方式またはインバンド全二重(In-band full-duplex)方式;前記エア・インターフェース技術が向上モバイル・ブロードバンド(enhanced mobile broadband、eMBB)サービス上りリンク制御チャネル符号化方式であるときは、前記ターゲット方式は次のうちの一つである:極符号(polar codes)符号化方式、反復(repetition)符号化方式またはブロック符号化(block coding)方式;前記エア・インターフェース技術が非アクティブ上りリンク・データ伝送方式であるときは、前記ターゲット方式は次のうちの一つである:承認不要の送信方式または2段階ランダムアクセス2-step RACH方式;前記エア・インターフェース技術がサブキャリア間隔であるときは、前記ターゲット方式は次のうちの一つである:nは整数であるとして15kHz*2n;前記エア・インターフェース技術がスロット型であるときは、前記ターゲット方式は、次の、スロット継続時間(slot duration)が7個の直交周波数分割多重OFDMシンボルまたは14個の直交周波数分割多重OFDMシンボルであるまたはミニスロット継続時間(mini-slot duration)がm個のOFDMシンボルである場合のうちの一つであり、ここで、m∈{1,6};および/または前記エア・インターフェース技術が伝送TTI長であるときは、前記ターゲット方式は次のうちの一つである:{下りリンク短TTI長:2個のOFDMシンボル、上りリンク短TTI長:2個のOFDMシンボル}、{下りリンク短TTI長:2個のOFDMシンボル、上りリンク短TTI長:4個のOFDMシンボル}、{下りリンク短TTI長:2個のOFDMシンボル、上りリンク短TTI長:7個のOFDMシンボル}、{下りリンク短TTI長:7個のOFDMシンボル、上りリンク短TTI長:7個のOFDMシンボル}、{下りリンク短TTI長:2個のOFDMシンボル、上りリンク短TTI長:14個のOFDMシンボル}または{下りリンク短TTI長:7個のOFDMシンボル、上りリンク短TTI長:14個のOFDMシンボル}。
【0062】
任意的に、本願のある実施形態では、端末装置は、通信プロトコルに従って、エア・インターフェース技術の少なくとも一つのターゲット方式を決定する。
【0063】
任意的に、端末装置は代替的に、別の方式で、エア・インターフェース技術の少なくとも一つのターゲット方式を決定してもよい。
【0064】
任意的に、本願のある実施形態では、端末装置がエア・インターフェース技術の少なくとも一つのターゲット方式を決定することは:端末装置によって、ネットワーク装置によって送られた通知メッセージを受信することを含み、通知メッセージは、前記エア・インターフェース技術の前記少なくとも一つのターゲット方式を担持し、前記エア・インターフェース技術の前記少なくとも一つのターゲット方式は、前記エア・インターフェース技術の少なくとも一つの任意的な方式からネットワーク装置によって決定される。
【0065】
任意的に、本願のある実施形態では、前記エア・インターフェース技術がランダムアクセス方式であるときは、前記任意的な方式は:ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システムのランダムアクセス方式または単純なランダムアクセス方式を含む;前記エア・インターフェース技術が上りリンク波形であるときは、前記任意的な方式は:巡回プレフィックス直交周波数分割多重(cyclic prefix orthogonal frequency division multiplexing、CP-OFDM)方式または離散フーリエ変換拡散直交周波数分割多重(discrete Fourier transform spread orthogonal frequency division multiplexing、DFT-S-OFDM)方式を含む;前記エア・インターフェース技術が上りリンク多重アクセス方式であるときは、前記任意的な方式は:疎符号多重アクセス(sparse code multiple access、SCMA)方式、マルチユーザー共有アクセス(multi-user shared access、MUSA)方式、低符号化率拡散(low code rate spreading)方式、周波数領域拡散(frequency domain spreading)方式、非直交符号化多重アクセス(non-orthogonal coded multiple access、NCMA)方式、非直交多重アクセス(non-orthogonal multiple access、NOMA)方式、パターン分割多重アクセス(pattern division multiple access、PDMA)方式、資源拡散多重アクセス(resource spread multiple access、RSMA)方式、インターリーブ・グリッド多重アクセス(interleave-grid multiple access、IGMA)方式、シグネチャー・ベクトル拡張のある低密度拡散(low density spreading with signature vector extension、LDS-SVE)方式、低符号化率およびシグネチャー・ベースの共有アクセス(low code rate and signature based shared access、LSSA)方式、非直交符号化アクセス(non-orthogonal coded access、NOCA)方式、インターリーブ分割多重アクセス(interleave division multiple access、IDMA)方式、反復分割多重アクセス(repetition division multiple access、RDMA)方式または群直交符号化アクセス(group orthogonal coded access、GOCA)方式を含む;前記エア・インターフェース技術が変調方式であるときは、前記任意的な方式は:直交位相シフトキーイング(quadrature phase shift keying、QPSK)方式、16直交振幅変調16(quadrature amplitude modulation、QAM)方式、64直交振幅変調64QAM方式、256直交振幅変調256QAM方式、サブキャリア間でのコンステレーション・マッピング(constellation mapping among subcarriers)方式、非一様直交振幅変調(non-uniform QAM)方式、MIMOと連携した高次変調(higher order modulation in conjunction with MIMO)、符号化変調(coded modulations)方式、空間的変調(spatial modulation)方式、ビットからシンボルへのマッピングの直交位相シフトキーイングまでの回転直交振幅変調(mappings of bits to symbol(s) rotated-QAM up to QPSK)の方式またはコンステレーション補間(Constellation Interpolation)を含む;前記エア・インターフェース技術が複信方式であるときは、前記任意的な方式は:周波数分割複信(frequency division duplexing、FDD)方式、時分割複信(time division duplex、TDD)方式、動的時分割複信(dynamic TDD)方式、柔軟複信(flexible duplex)方式、空間分割全二重(space division full-duplex)方式またはインバンド全二重(In-band full-duplex)方式を含む;前記エア・インターフェース技術が向上モバイル・ブロードバンド(enhanced mobile broadband、eMBB)サービス上りリンク制御チャネル符号化方式であるときは、前記ターゲット方式は次のうちの一つである:極符号(polar codes)符号化方式、反復(repetition)符号化方式またはブロック符号化(block coding)方式;前記エア・インターフェース技術が非アクティブ上りリンク・データ伝送方式であるときは、前記任意的な方式は:承認不要の送信方式または2段階ランダムアクセス2-step RACH方式を含む;前記エア・インターフェース技術がサブキャリア間隔であるときは、前記ターゲット方式は次のうちの一つである:nは整数であるとして15kHz*2n;前記エア・インターフェース技術がスロット型であるときは、前記ターゲット方式は、次の、スロット継続時間(slot duration)が7個の直交周波数分割多重OFDMシンボルまたは14個の直交周波数分割多重OFDMシンボルであるまたはミニスロット継続時間(mini-slot duration)がm個のOFDMシンボルである場合のうちの一つであり、ここで、m∈{1,6};および/または前記エア・インターフェース技術が伝送TTI長であるときは、前記ターゲット方式は次のうちの一つである:{下りリンク短TTI長:2個のOFDMシンボル、上りリンク短TTI長:2個のOFDMシンボル}、{下りリンク短TTI長:2個のOFDMシンボル、上りリンク短TTI長:4個のOFDMシンボル}、{下りリンク短TTI長:2個のOFDMシンボル、上りリンク短TTI長:7個のOFDMシンボル}、{下りリンク短TTI長:7個のOFDMシンボル、上りリンク短TTI長:7個のOFDMシンボル}、{下りリンク短TTI長:2個のOFDMシンボル、上りリンク短TTI長:14個のOFDMシンボル}または{下りリンク短TTI長:7個のOFDMシンボル、上りリンク短TTI長:14個のOFDMシンボル}。
【0066】
エア・インターフェース技術の挙げられている各方式は、エア・インターフェース技術の任意的な方式であることを理解しておくべきである。たとえば、エア・インターフェース技術がランダムアクセス方式である場合、任意的な方式は、LTEのランダムアクセス方式または単純なランダムアクセス方式を含む。エア・インターフェース技術のターゲット方式はLTEのランダムアクセス方式であるか、エア・インターフェース技術のターゲット方式は単純なランダムアクセス方式である。
【0067】
よって、端末装置は、ネットワーク装置によって送られた通知メッセージに基づいて、エア・インターフェース技術の複数の任意的な方式から、実際の通信の間に使用される、エア・インターフェース技術のターゲット方式を決定することができ、実際の通信状況に基づいて、エア・インターフェース技術の、より適切な方式を柔軟に使用して、種々の通信シナリオに適応することができる。
【0068】
任意的に、本願のある実施形態では、通知メッセージは、ネットワーク装置によって送られるシステム情報であり、エア・インターフェース技術の少なくとも一つのターゲット方式を使ってネットワーク装置と通信することは:エア・インターフェース技術の少なくとも一つのターゲット方式を使ってネットワーク装置に初期にアクセスすることを含む。
【0069】
図2は、本願のある実施形態による方法のフローチャートである。図2に示されるように、本方法は、以下の段階を含む。
【0070】
段階210。基地局が、システム情報(system information)をUEに送信する。ここで、システム情報はブロードキャスト方式でUEに送信されてもよく、システム情報は、ネットワーク装置によって選択される、エア・インターフェース技術のターゲット方式を担持する。
【0071】
段階220。UEは、ネットワーク装置によって選択された、エア・インターフェース技術のターゲット方式に基づいて、初期ランダムアクセスを実行する。
【0072】
具体的には、たとえば、基地局によってブロードキャストされるシステム情報内にある、上りリンク波形である選択されたターゲット方式が、離散フーリエ変換拡散直交周波数分割多重(discrete Fourier transform spread orthogonal frequency division multiplexing、DFT-S-OFDM)であるとき、UEは、ネットワーク装置にアクセスするために、DFT-S-OFDM方式を使って初期ランダムアクセスを実行する。
【0073】
具体的には、基地局は、実際の通信シナリオに基づいて、エア・インターフェース技術の少なくとも一つの任意的な方式から、エア・インターフェース技術の少なくとも一つのターゲット方式を決定する。たとえば、UEが基地局に初期にランダムにアクセスする前には、基地局はUEについての情報をもたず、セル内に現在位置している該UEの位置を知らず、該UEが位置している環境がどのようなものであるかを知らない。よって、基地局は、そのUEについて、最も強い堅牢性をもつ波形方式、すなわちDFT-S-OFDM方式を選択する。
【0074】
よって、端末装置は、ネットワーク装置によって送られる通知メッセージに基づいて、エア・インターフェース技術の複数の任意的な方式から、システムへの初期アクセスの間に使用される、エア・インターフェース技術のターゲット方式を決定することができ、実際の通信状況に基づいて、エア・インターフェース技術の、より適切な方式を柔軟に使用して、種々の通信シナリオに適応することができる。
【0075】
任意的に、本願のある実施形態では、通知メッセージは初期ランダムアクセスのメッセージ2であり、エア・インターフェース技術の少なくとも一つのターゲット方式を使ってネットワーク装置と通信することは:エア・インターフェース技術の少なくとも一つのターゲット方式を使って、初期ランダムアクセスのメッセージ3をネットワーク装置に送ることを含む。
【0076】
初期ランダムアクセスのメッセージ2に基づいて、初期ランダムアクセスのメッセージ3に適用される、エア・インターフェース技術の少なくとも一つのターゲット方式が決定できるだけでなく、その後、ネットワーク装置との信号伝達対話またはデータ交換の間に使用される、エア・インターフェース技術のターゲット方式も指定されることができることを理解しておくべきである。これは本願において限定されない。
【0077】
具体的には、図3は、本願のある実施形態による方法の概略的なフローチャートである。この手順は、図2における段階220のさらなる詳細と考えられてもよいことを理解しておくべきである。図3に示されるように、本方法は、以下の段階を含む。
【0078】
段階221。UEは、プリアンブル・シーケンス(preamble)を基地局に送信する。UEは、プリアンブル・シーケンスを送信する初期ランダムアクセスのためのエア・インターフェース技術のターゲット方式を決定するために、図2に示される実施形態の方法を使ってもよいことを理解しておくべきである。プリアンブル・シーケンスは初期ランダムアクセスのメッセージ1である。
【0079】
段階222。基地局は、エア・インターフェース技術のターゲット方式を決定する。具体的には、ネットワーク装置は、ネットワーク環境、伝送サービス等の変化状態に基づいて、基地局と通信するためにUEによって使用される、エア・インターフェース技術のターゲット方式を再選択してもよい。換言すれば、基地局はさらに、現在の通信シナリオに基づいて、エア・インターフェース技術の少なくとも一つの任意的な方式から、エア・インターフェース技術の少なくとも一つのターゲット方式を決定する。
【0080】
段階223。基地局は、初期ランダムアクセスのメッセージ2をUEに送信し、初期ランダムアクセスのメッセージ2は、エア・インターフェース技術の少なくとも一つのターゲット方式を担持する。換言すれば、基地局は、メッセージ2を使って、エア・インターフェース技術の少なくとも一つのターゲット方式をUEに通知し、それにより、UEはその後、該メッセージ2によって担持されている、エア・インターフェース技術の少なくとも一つのターゲット方式に基づいて、データまたは信号を送信する。
【0081】
段階224。UEは基地局にメッセージ3を送信する。具体的には、UEは、基地局によって選択された、エア・インターフェース技術の少なくとも一つのターゲット方式を使って、メッセージ3を基地局に送信する。
【0082】
UEの初期ランダムアクセス方式が既存のLTEの4段階ランダムアクセス方法である場合には、メッセージ2のプリアンブルID preamble IDに基づいて、メッセージ1内でそのプリアンブルを使用するすべてのUEがそのメッセージ2を受信することを理解しておくべきである。換言すれば、これらのUEはすべて、基地局によって再選択される、エア・インターフェース技術のターゲット方式を受け取る。この場合、これらのUEはすべて、基地局によって再選択されたそのオプションに基づいて、その後の送信を実行する。UEの初期ランダムアクセスが単純化された2段階のランダムアクセス方式である場合には、メッセージ1はUEの識別子を担持する。この場合、メッセージ2は、メッセージ1に担持される識別子に対応するUEのみに送信される。具体的には、そのUEのみが、基地局によって再選択された、エア・インターフェース技術のターゲット方式を受信し、基地局によって再選択されたオプションに基づいてその後の送信を実行する。
【0083】
任意的に、本願のある実施形態では、初期ランダムアクセスのメッセージ2内に担持される、エア・インターフェース技術の少なくとも一つのターゲット方式は上りリンク波形の方式を含み、エア・インターフェース技術の少なくとも一つのターゲット方式を使って、ネットワーク装置に初期ランダムアクセスのメッセージ3を送信することは:初期ランダムアクセスのメッセージ2内のRB割り当て(allocation)フィールド内容値を決定する段階と;前記上りリンク波形の方式が離散フーリエ変換拡散直交周波数分割多重DFT-S-OFDMであるか巡回プレフィックス直交周波数分割多重CP-OFDMであるかに依存して、前記初期ランダムアクセスのメッセージ3のリソース位置を決定する段階であって、前記上りリンク波形の方式がDFT-S-OFDMであるときに決定される前記初期ランダムアクセスのメッセージ3のリソース位置は、前記上りリンク波形の方式がCP-OFDMであるときに決定される前記初期ランダムアクセスのメッセージ3のリソース位置とは異なる、段階と;決定されたリソース位置で前記ネットワーク装置に前記初期ランダムアクセスのメッセージ3を送信する段階とを含む。
【0084】
具体的には、UEは、上りリンク波形の方式がDFT-S-OFDMであるかCP-OFDMであるかに依存して、かつRB割り当てフィールド内容値が指定された値であるときは、メッセージ2における上りリンク承認(uplink grant、UL grant)におけるRB割り当てフィールド内容値に基づいて、初期ランダムアクセスのメッセージ3のリソース位置を決定する。一般に、メッセージ3のリソース位置は、上りリンク波形の方式に応じて変化する。これは、DFT-S-OFDMは常に周波数領域における連続的な資源を示し、CP-OFDMは周波数領域における連続的でない資源を示しうるためである。
【0085】
段階225。基地局は、UEに競合解決(contention resolution)メッセージ、すなわち、初期ランダムアクセスのメッセージ4を送信する。
【0086】
さらに、UEは、基地局によって再選択された、エア・インターフェース技術のターゲット方式に基づいて、基地局と、その後のデータ送信および/または信号送信を実行する。
【0087】
エア・インターフェース技術が上りリンク波形であるとき、任意的な方式はCP-OFDMおよびDFT-S-OFDMを含む。この場合、基地局は、メッセージ1に基づいて、UEが現在位置しているセルを決定することができる。UEが小セル内にある場合は、基地局は、UEが使用するためのCP-OFDMの波形方式を決定する。UEが大セル内にある場合は、基地局は、メッセージ1の信号品質に基づいて、UEが大セルの中央領域にあるか、または端領域内にあるかを大まかに決定することができる。UEが中央領域にある場合、基地局は、UEが使用するためのCP-OFDMの波形方式を決定する。UEが端領域にある場合、基地局は、UEが使用するためのDFT-S-OFDMの波形方式を決定する。
【0088】
よって、端末装置は、ネットワーク装置によって送られる通知メッセージに基づいて、エア・インターフェース技術の複数の任意的な方式から、システムへの初期ランダムアクセスの間に使用される、エア・インターフェース技術のターゲット方式を決定することができ、実際の通信状況に基づいて、エア・インターフェース技術の、より適切な方式を柔軟に使用し、種々の通信シナリオに適応することができる。
【0089】
任意的に、本願のある実施形態では、前記ネットワーク装置は、端末装置がハンドオーバーされることを期待するターゲット・ネットワーク装置であり、前記通知メッセージはHOコマンドである。
【0090】
具体的には、UEによってアクセスされるソース・ネットワーク装置が、該UEが該ターゲット・ネットワーク装置にハンドオーバーされることを判別し、ターゲット・ネットワーク装置にハンドオーバー要求(handover request)メッセージを送信し、ターゲット・ネットワーク装置が該要求を許可するとき、ターゲット・ネットワーク装置は、HOコマンド・メッセージをUEに送信する。該メッセージは、ターゲット・ネットワーク装置によって選択された、エア・インターフェース技術の前記少なくとも一つのターゲット方式を担持する。
【0091】
換言すれば、具体的には、ソース基地局が、UEの測定報告に基づいて、該UEがターゲット基地局にハンドオーバーされるべきであることを判別するとき、ソース基地局は、ターゲット・ネットワーク装置に対してハンドオーバー要求(handover request)メッセージを送信する。ターゲット・ネットワーク装置が該要求を許可する場合、UEがターゲット基地局にハンドオーバーされる前に、ターゲット基地局は、受信したハンドオーバー要求メッセージ中のUEの測定結果やUE能力情報などの情報に基づいて、エア・インターフェース技術の少なくとも一つの任意的な方式からエア・インターフェース技術の少なくとも一つのターゲット方式を選択し、HOコマンド・メッセージを使ってUEに通知する。
【0092】
たとえば、ターゲット基地局が、受信したハンドオーバー要求メッセージ内のUE能力情報およびUEの測定結果に基づいて、UEをターゲット基地局によってサービスされる小セルにハンドオーバーすることを決定した場合、ターゲット基地局は、そのUEについて、ターゲット・セル内のCP OFDMの波形方式を使うことを決定する。ターゲット基地局が、UEをターゲット基地局によってサービスされる大セルにハンドオーバーすることを決定した場合、ターゲット基地局は、そのUEについて、ターゲット・セル内で最も強い堅牢性をもつDFT-S-OFDMの波形方式を使うことを決定する。
【0093】
図4は、本願のある実施形態による方法のフローチャートである。図4を参照するに、図4は、ハンドオーバー・プロセスにおけるUEとソース基地局およびターゲット基地局のそれぞれとの間の対話プロセスを詳細に示しており、以下の段階を含む。
【0094】
段階401。ターゲット基地局が、UEによって使用される、エア・インターフェース技術のターゲット方式を決定する。
【0095】
段階402。ターゲット基地局が、ハンドオーバー要求受け取り確認(handover request acknowledgement)メッセージをソース基地局に送信する。ここで、ハンドオーバー要求受け取り確認メッセージはHOコマンドを担持し、HOコマンドは、ターゲット基地局によって選択された、エア・インターフェース技術のターゲット方式を示すために使用することができる。
【0096】
段階403。ソース基地局が、RRC接続再構成(RRC connection reconfiguration)メッセージをUEに送信する。ここで、該接続再構成メッセージも上記のHOコマンドを伝達する。
【0097】
段階404。UEが、ターゲット基地局と通信し、ターゲット基地局によって選択された、エア・インターフェース技術のターゲット方式を使用する。
【0098】
よって、端末装置は、ネットワーク装置によって送られる通知メッセージに基づいて、エア・インターフェース技術の複数の任意的な方式から、ネットワーク装置へのハンドオーバーの間に使用される、エア・インターフェース技術のターゲット方式を決定することができ、また、実際の通信状況に基づいて、エア・インターフェース技術の、より適切な方式を柔軟に使用して、種々の通信シナリオに適応することができる。
【0099】
任意的に、本願のある実施形態では、端末装置がネットワーク装置に初期にランダムにアクセスした後、通知メッセージは次のメッセージ:物理層メッセージ、MACメッセージまたはRRCメッセージのうちの一つである。
【0100】
換言すれば、UEによって使用される方式に関わりなく、UEがネットワーク装置に初期にランダムにアクセスした後、基地局は、UEの能力および/またはUEが位置している環境に基づいて、UEによって使用されるべき、エア・インターフェース技術の方式を再決定することができる。
【0101】
具体的には、図5は、本願のある実施形態による方法の概略的なフローチャートである。図5は、UEがネットワーク装置に初期にランダムにアクセスした後、ネットワーク装置がエア・インターフェース技術のターゲット方式を再選択し、該エア・インターフェース技術のターゲット方式をUEに送達し、UEが該エア・インターフェース技術のターゲット方式に基づいてネットワーク装置と通信することを示している。図5に示されるように、本方法は、以下の段階を含む。
【0102】
段階501。基地局は、UEによって使用される、エア・インターフェース技術のターゲット方式を決定する。
【0103】
段階502。基地局は、次のメッセージ:PHYメッセージ、MACメッセージまたはRRCメッセージのうちの一つをUEに送信する。具体的に基地局によってUEに送信されるメッセージの型に関わりなく、メッセージは、そのUEについて基地局によって選択された、エア・インターフェース技術の少なくとも一つのターゲット方式を担持する。
【0104】
段階503。UEがネットワーク装置と通信する。
【0105】
よって、端末装置は、ネットワーク装置から送られる通知メッセージに基づいて、エア・インターフェース技術の複数の任意的な方式から、ネットワーク装置との通信の間に使用される、エア・インターフェース技術のターゲット方式を決定することができ、実際の通信状況に基づいてエア・インターフェース技術の、より適切な方式を柔軟に使用して、種々の通信シナリオに適応することができる。
【0106】
任意的に、本願のある実施形態では、端末装置によってエア・インターフェース技術の少なくとも一つのターゲット方式を決定することは:端末装置によってエア・インターフェース技術の少なくとも一つのターゲット方式を、エア・インターフェース技術の少なくとも一つの任意的な方式から、エア・インターフェース技術選択ポリシーに従って選択することを含む。
【0107】
換言すれば、端末装置は、エア・インターフェース技術選択ポリシーに従って、エア・インターフェース技術の少なくとも一つの任意的な方式からの選択を実行し、エア・インターフェース技術の選択された少なくとも一つのターゲット方式を使って、ネットワーク装置と通信しうる。
【0108】
UEは、エア・インターフェース技術選択ポリシーに従って、かつ、現在のネットワーク環境、UEの能力、および伝送される必要のあるサービスなどの情報に基づいて、エア・インターフェース技術の少なくとも一つの任意的な方式から、エア・インターフェース技術のターゲット方式を選択しうることを理解しておくべきである。
【0109】
任意的に、本願のある実施形態では、UEがeMBBサービス上りリンク制御情報を報告する必要があるとき、UEは、報告される必要がある上りリンク制御情報の長さによって満たされる必要がある条件に基づいて、使用されるべき符号化方式を決定する。具体的な手順は次のとおり:基地局が、極符号を使う上りリンク制御情報の長さ閾値をシステム情報においてブロードキャストするか、あるいは、極符号を使う上りリンク制御情報の長さ閾値をプロトコルにおいて指定する。UEによって報告される必要のある上りリンク制御情報の長さが閾値よりも長いとき、UEは、極符号を使って上りリンク制御情報上のチャネル符号化を実行し、次いで送信を実行する。さもなければ、UEは別の方法を使用する。UEがeMBBサービス上りリンク制御情報を報告する必要があるとき、UEは、報告される必要がある上りリンク制御情報の長さに基づいて適切なチャネル符号化方式を選択する。UEは、その符号化方式を使って上りリンク制御情報に対してチャネル符号化を実行し、次いで送信を実行する。基地局が、受信されるデータ情報を使って逆にチャネル符号化方式を推定することを理解しておくべきである。
【0110】
任意的に、本願のある実施形態では、非アクティブ・モードにあるUEが上りリンク・データを送信する必要があるとき、UEが現在位置している環境に基づき、かつ、送信される必要がある上りリンク・データのデータ・ボリュームによって満たされる必要がある条件に基づいて、使用されるべき送信方式が決定される。基地局は、承認不要の(grant-free)送信方式を使うための条件をシステム情報においてブロードキャストするか、または、承認不要の送信方式を使うための条件を、たとえば、セル下りリンク信号の経路損失閾値に基づいて、非アクティブモード(第三のモード)にあるUEが位置しているセル内にUEがいまだ留まっているかどうかに依存して、またはUEによって送信される必要がある上りリンクデータ・ボリュームの閾値に基づいて、プロトコルにおいて指定する。UEによって検出される、セル下りリンク信号の経路損失が指定された閾値未満である、または、非アクティブ・モードにあるUEが位置しているセル内にUEがいまだ留まっている、かつ、UEによって送信される必要のある上りリンク・データが指定された閾値未満である場合、承認不要の送信方式が使用される。さもなければ、2段階RACH方式が採用される。非アクティブ・モードにあるUEが上りリンク・データを送信する必要があるとき、UEが現在位置している環境および送信される必要がある上りリンク・データのデータ・ボリュームに基づいて、適切な上りリンク・データ送信方式が選択される。UEは、決定された送信方式を使って上りリンク・データを送信する。
【0111】
異なる適用シナリオについて異なるエア・インターフェース技術選択ポリシーがある可能性があることを理解しておくべきである。これは、本願のこの実施形態において限定されない。
【0112】
任意的に、本願のある実施形態において、上記の方法はさらに、ネットワーク装置によって送られたシステム情報を端末装置によって受信することを含み、システム情報は、エア・インターフェース技術選択ポリシーを担持する。
【0113】
エア・インターフェース技術選択ポリシーは、UEがエア・インターフェース技術ポリシーに従ってエア・インターフェース技術のターゲット方式を選択するよう、複数のエア・インターフェース技術および各エア・インターフェース技術の任意的な諸方式をさらに担持していてもよいことを理解しておくべきである。
【0114】
換言すれば、UEは、通信プロトコルまたは基地局によって送達されるエア・インターフェース技術ポリシーに従って、エア・インターフェース技術のターゲット方式を選択しうる。
【0115】
任意的に、本願のある実施形態では、エア・インターフェース技術の少なくとも一つのターゲット方式を使ってネットワーク装置と通信することは:選択通知メッセージをネットワーク装置に送信する段階を含み、選択通知メッセージは、端末装置が前記少なくとも一つのターゲット方式を使ってネットワーク装置と通信することを指示するために使用される。
【0116】
具体的には、エア・インターフェース技術のターゲット方式を選択した後、UEはエア・インターフェース技術の選択された方式をネットワーク装置に通知する必要がある。
【0117】
具体的には、図6は、本願のある実施形態による方法の概略的なフローチャートである。図6に示されるように、本方法は、以下の段階を含む。
【0118】
段階601。エア・インターフェース技術選択ポリシーをUEに送信する。
【0119】
段階602。UEは、エア・インターフェース技術の選択ポリシーに従い、かつ、現在のネットワーク環境、UEの能力、送信される必要のあるサービスなどの情報に基づいて、エア・インターフェース技術の任意的な方式からエア・インターフェース技術のターゲット方式を選択する。
【0120】
段階603。UEは、専用の情報を使って基地局に通知メッセージを送信する。通知メッセージは、UEによって選択された、エア・インターフェース技術のターゲット方式を担持する。
【0121】
段階604。UEは、エア・インターフェース技術の選択されたターゲット方式を使って、基地局と通信する。
【0122】
よって、端末装置は、ネットワーク装置によって送られる通知メッセージに基づいてエア・インターフェース技術の複数の任意的な方式から、ネットワーク装置との通信の間に使用される、エア・インターフェース技術のターゲット方式を決定することができ、実際の通信状況に基づいて、エア・インターフェース技術の、より適切な方式を柔軟に使用して、種々の通信シナリオに適応することができる。
【0123】
図7は、本願の別の実施形態による方法の概略的なフローチャートである。この方法は、ネットワーク装置によって実行されうる。たとえば、ネットワーク装置は基地局であってもよい。図7に示されるように、方法700は、以下の段階を含む。
【0124】
段階710。ネットワーク装置は、エア・インターフェース技術の少なくとも一つのターゲット方式を決定する。
【0125】
段階720。ネットワーク装置は、エア・インターフェース技術の前記少なくとも一つのターゲット方式を使って、端末装置と通信する。
【0126】
エア・インターフェース技術の少なくとも一つのターゲット方式は、図1に示した実施形態におけるエア・インターフェース技術のターゲット方式と同じであることを理解しておくべきである。詳細をここで再び述べることはしない。
【0127】
したがって、本願のこの実施形態において提供される方法によれば、エア・インターフェース技術の複数の任意的な方式から、実際の通信の間に使用される、エア・インターフェース技術のターゲット方式を決定することができる。
【0128】
任意的に、本願のある実施形態では、ネットワーク装置によってエア・インターフェース技術の少なくとも一つのターゲット方式を決定することは:ネットワーク装置によってエア・インターフェース技術の少なくとも一つの任意的な方式からエア・インターフェース技術の少なくとも一つのターゲット方式を決定し;ネットワーク装置によって、通知メッセージを端末装置に送信することを含む。通知メッセージがエア・インターフェース技術の前記少なくとも一つのターゲット方式を担持する。
【0129】
任意的に、本願の実施形態では、通知メッセージはシステム情報であり、それにより、端末装置は、初期に、エア・インターフェース技術の前記少なくとも一つのターゲット方式を使って、ネットワーク装置にランダムにアクセスする。
【0130】
任意的に、本願のある実施形態では、通知メッセージは初期ランダムアクセスのメッセージ2であり、端末装置は、エア・インターフェース技術の前記少なくとも一つのターゲット方式を使って、初期ランダムアクセスのメッセージ3をネットワーク装置に送信する。
【0131】
任意的に、本願のある実施形態では、ネットワーク装置は端末装置がハンドオーバーされることを期待するターゲット・ネットワーク装置であり、通知メッセージはHOコマンド・メッセージである。
【0132】
任意的に、本願のある実施形態では、端末装置がネットワーク装置にアクセスした後、通知メッセージは次のメッセージ:物理層メッセージ、媒体アクセス制御MACメッセージ、または無線資源制御RRCメッセージのうちの一つである。
【0133】
よって、端末装置は、ネットワーク装置によって送られる通知メッセージに基づいて、エア・インターフェース技術の複数の任意的な方式から、ネットワーク装置との通信の間に使用される、エア・インターフェース技術のターゲット方式を決定することができ、実際の通信状況に基づいて、エア・インターフェース技術の、より適切な方式を柔軟に使用して、種々の通信シナリオに適応することができる。
【0134】
本願の実施形態の方法の手順は、図1ないし図7を参照して詳細に記述されている。下記は、図8ないし図11を参照して、本願の実施形態の装置を詳細に記述する。
【0135】
図8は、本願のある実施形態による端末装置800の概略的なブロック図である。端末装置800は、図1ないし図7の方法において端末装置によって実行される段階を実行することができる。繰り返しを避けるため、ここで再び詳細を述べることはしない。端末装置800は:
決定ユニット810であって、決定ユニット810は、エア・インターフェース技術の少なくとも一つのターゲット方式を決定するよう構成されている、決定ユニット810と;
送信ユニット820であって、送信ユニット820は、エア・インターフェース技術の前記少なくとも一つのターゲット方式を使って、ネットワーク装置と通信するよう構成されている、送信ユニット820
とを含む。
【0136】
よって、本願のこの実施形態において提供される端末装置は、エア・インターフェース技術の複数の任意的な方式から、実際の通信の間に使用される、エア・インターフェース技術のターゲット方式を決定することができる。
【0137】
図9は、本願のある実施形態によるネットワーク装置900の概略的なブロック図である。ネットワーク装置900は、図1ないし図7の方法においてネットワーク装置によって実行される段階を実行することができる。繰り返しを避けるため、ここで再び詳細を述べることはしない。ネットワーク装置900は:
決定ユニット910であって、決定ユニット910は、エア・インターフェース技術の少なくとも一つのターゲット方式を決定するよう構成されている、決定ユニット910と;
送信ユニット920であって、送信ユニット920は、エア・インターフェース技術の前記少なくとも一つのターゲット方式を使って、端末装置と通信するよう構成されている、送信ユニット920
とを含む。
【0138】
よって、本願のこの実施形態において提供されるネットワーク装置は、エア・インターフェース技術の複数の任意的な方式から、実際の通信の間に使用される、エア・インターフェース技術のターゲット方式を決定することができる。
【0139】
図10は、本願の別の実施形態による装置1000の概略的な構造ブロック図である。装置1000は、図1ないし図7の方法において端末装置によって実行される段階を実行することができることを理解しておくべきである。繰り返しを避けるため、詳細をここで再び述べることはしない。装置1000は:
命令を記憶するよう構成されたメモリ1010と;
他の装置と通信するよう構成されたトランシーバ1020と;
プロセッサ1030とを含む。プロセッサ1030は、メモリ1010およびトランシーバ1020に接続され、メモリ1010に記憶された命令を実行するように構成され、命令を実行する際に、次の段階、すなわちエア・インターフェース技術の少なくとも一つのターゲット方式を決定する段階;およびエア・インターフェース技術の前記少なくとも一つのターゲット方式を使って、端末装置によってネットワーク装置と通信する段階を実行する。
【0140】
よって、本願のこの実施形態において提供される装置は、エア・インターフェース技術の複数の任意的な方式から、実際の通信の間に使用される、エア・インターフェース技術のターゲット方式を決定することができる。
【0141】
図11は、本願の別の実施形態による装置1100の概略的な構造ブロック図である。装置1100は、図1ないし図7の方法においてネットワーク装置によって実行される段階を実行することができることを理解しておくべきである。繰り返しを避けるため、詳細をここで再び述べることはしない。装置1100は:
命令を記憶するよう構成されたメモリ1110と;
他の装置と通信するよう構成されたトランシーバ1120と;
メモリ1110内の命令を実行するよう構成されたプロセッサ1130とを含む。プロセッサ1130は、メモリ1110およびトランシーバ1120に接続され、メモリ1110に記憶された命令を実行するように構成され、命令を実行するときに、次の段階、すなわちエア・インターフェース技術の少なくとも一つのターゲット方式を決定する段階;およびエア・インターフェース技術の前記少なくとも一つのターゲット方式を使って、端末装置と通信する段階を実行する。
【0142】
よって、本願のこの実施形態において提供される装置は、エア・インターフェース技術の複数の任意的な方式から、実際の通信の間に使用される、エア・インターフェース技術のターゲット方式を決定することができる。
【0143】
当業者は、本明細書に開示された実施形態を参照して記載された例におけるユニットおよびアルゴリズム段階が、電子的なハードウェアまたはコンピュータ・ソフトウェアと電子的なハードウェアの組み合わせによって実装されうることを認識しうる。機能がハードウェアによって実行されるかソフトウェアによって実行されるかは、特定の用途および技術的解決策の設計制約条件に依存する。当業者は、特定の用途ごとに、記載された機能を実装するために種々の方法を用いることがありうるが、かかる実装が本願の範囲を超えると考えられるべきではない。
【0144】
当業者には、便利および簡潔な記述のために、システム、装置、およびユニットの詳細な稼働プロセスについて、方法の実施形態における対応するプロセスが参照されうることは明確に理解されうる。詳細をここで再び述べることはしない。
【0145】
本願において提供される個々の実施形態において、開示されたシステム、装置、および方法が他の方式で実装されうることを理解しておくべきである。たとえば、記載された装置実施形態は単なる一例である。たとえば、ユニット分割は、単なる論理的な機能の分割であり、実際の実装においては他の分割であってもよい。たとえば、複数のユニットまたは構成要素は、別のシステムに結合または統合されてもよく、あるいはいくつかの特徴が、無視され、あるいは実行されなくてもよい。加えて、表示されたまたは論じられた相互結合または直接的な結合または通信接続は、いくつかのインターフェースを使って実装されてもよい。装置またはユニット間の間接的な結合または通信接続は、電子的、機械的、または他の形態で実装されうる。
【0146】
別個の部分として記載されるユニットは、物理的に別個であってもなくてもよく、ユニットとして表示される部分は、物理的なユニットであってもなくてもよく、一つの位置に位置していてもよく、あるいは複数のネットワーク・ユニット上に分散されていてもよい。ユニットの一部または全部は、実施形態の解決策の目的を達成するために、実際のニーズに従って選択されてもよい。
【0147】
さらに、本願の実施形態における機能ユニットは、一つの処理ユニットに統合されてもよく、または各ユニットは、物理的に単独で存在してもよく、または二つ以上のユニットが一つのユニットに統合されてもよい。
【0148】
これらの機能がソフトウェア機能ユニットの形で実装され、独立した製品として販売または使用されるとき、これらの機能は、コンピュータ読取可能な記憶媒体に記憶されてもよい。そのような理解に基づいて、本願の技術的解決策は本質的に、あるいは先行技術に寄与する部分、または技術的解決策のいくつかは、ソフトウェア製品の形で実装されてもよい。コンピュータ・ソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、本発明の実施形態に記載される方法の段階の全部または一部を実行するようコンピュータ装置(これはパーソナル・コンピュータ、サーバーまたはネットワーク装置であってもよい)に命令するためのいくつかの命令を含む。上記の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスクまたは光ディスクのようなプログラム・コードを記憶することができる任意の媒体を含む。
【0149】
上記の説明は、本願の単なる具体的な実装であるが、本願の保護範囲を制限することは意図されていない。本願に開示された技術的範囲内で、当業者によって容易に割り出されるいかなる変形または置換も、本願の保護範囲にはいる。したがって、本発明の保護範囲は、請求項の保護範囲に従うものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11