特許第6955899号(P6955899)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6955899
(24)【登録日】2021年10月6日
(45)【発行日】2021年10月27日
(54)【発明の名称】駐車装置
(51)【国際特許分類】
   E04H 6/42 20060101AFI20211018BHJP
   E04H 6/00 20060101ALI20211018BHJP
【FI】
   E04H6/42 F
   E04H6/00 Z
【請求項の数】10
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2017-95918(P2017-95918)
(22)【出願日】2017年5月12日
(65)【公開番号】特開2018-193690(P2018-193690A)
(43)【公開日】2018年12月6日
【審査請求日】2020年2月12日
(73)【特許権者】
【識別番号】000004640
【氏名又は名称】日本発條株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】特許業務法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】白尾 真人
(72)【発明者】
【氏名】小暮 一也
(72)【発明者】
【氏名】一戸 哲
【審査官】 須永 聡
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−025630(JP,A)
【文献】 特開2006−118216(JP,A)
【文献】 特開2009−191546(JP,A)
【文献】 特開2008−117076(JP,A)
【文献】 特開2011−080264(JP,A)
【文献】 特開2004−300683(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2016/0298363(US,A1)
【文献】 中国特許出願公開第1603556(CN,A)
【文献】 特開2016−071834(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04H 6/00−6/44
E05B 19/00
G06Q 50/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車の入出庫口に設けられるゲートと
前記車を配置する複数のパレットと、
それぞれの前記パレットに対応するキーボックスと、
前記ゲートを開閉するゲート駆動装置と、
前記パレットを入出庫口へ移動させるパレット駆動装置と、
前記パレットを指定する情報を外部記憶媒体から受信する手段を有し、前記ゲート駆動装置及び前記パレット駆動装置を制御する制御装置と、を備え
前記制御装置は、
前記キーボックスが閉じられたことを条件として前記指定されたパレットを入出庫口へ移動させるように前記パレット駆動装置を制御する、駐車装置。
【請求項2】
車の入出庫口に設けられるゲートと
前記車を配置する複数のパレットと、
それぞれの前記パレットに対応するキーボックスと、
前記ゲートを開閉するゲート駆動装置と、
前記パレットを入出庫口へ移動させるパレット駆動装置と、
前記パレットを指定する情報を外部記憶媒体から受信する手段を有し、前記ゲート駆動装置及び前記パレット駆動装置を制御する制御装置と、を備え
前記制御装置は、
前記キーボックスが閉じられたことを条件として前記ゲートを開くように前記ゲート駆動装置を制御する、駐車装置。
【請求項3】
前記条件は、さらに前記キーボックスから前記車の鍵が取り出されたことを含む、請求項1または請求項2に記載の駐車装置。
【請求項4】
車の入出庫口に設けられるゲートと
前記車を配置する複数のパレットと、
それぞれの前記パレットに対応するキーボックスと、
前記ゲートを開閉するゲート駆動装置と、
前記パレットを入出庫口へ移動させるパレット駆動装置と、
前記パレットを指定する情報を外部記憶媒体から受信する手段を有し、前記ゲート駆動装置及び前記パレット駆動装置を制御する制御装置と、
前記キーボックスを解錠するおよび/または施錠するキーボックス駆動装置と、
を備え
前記制御装置は、
前記パレットを指定する情報を外部記憶媒体から受信すると、
前記指定された前記パレットに対応するキーボックスを解錠し、
前記指定されたパレットを入出庫口へ移動させ、
前記指定されたパレットが入出庫口へ到着すると前記ゲートを開くように前記ゲート駆動装置、前記パレット駆動装置、及び前記キーボックス駆動装置を制御することを特徴とする、駐車装置。
【請求項5】
前記制御装置は、
前記指定されたパレットが入出庫口へ到着すると前記指定されたパレットに対応するキーボックスを解錠するように前記キーボックス駆動装置を制御する、請求項に記載の駐車装置。
【請求項6】
車の入出庫口に設けられるゲートと
前記車を配置する複数のパレットと、
それぞれの前記パレットに対応するキーボックスと、
前記ゲートを開閉するゲート駆動装置と、
前記パレットを入出庫口へ移動させるパレット駆動装置と、
前記パレットを指定する情報を外部記憶媒体から受信する手段を有し、前記ゲート駆動装置及び前記パレット駆動装置を制御する制御装置と、を備え
前記制御装置は、
前記ゲートを開いた後、前記指定されたパレットに車が存在すると判断し、前記キーボックスへ前記車の鍵が返却され前記キーボックスが閉じられ、前記外部記憶媒体から前記受信された情報を再度受信したときに前記ゲートを閉じるように前記ゲート駆動装置を制御する、駐車装置。
【請求項7】
前記制御装置は、
前記ゲートを開いた後、前記指定されたパレットに車が存在すると判断し、前記キーボックスへ前記車の鍵が返却され前記キーボックスが閉じられ、前記外部記憶媒体から前記受信された情報を再度受信したときに前記ゲートを閉じるように前記ゲート駆動装置を制御する、請求項1乃至のいずれか1項に記載の駐車装置。
【請求項8】
前記制御装置は、
前記キーボックスの中に鍵が有ることを検出する検出手段を備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の駐車装置。
【請求項9】
前記制御装置は、
前記ゲートを開いた後、前記指定されたパレットに車が存在しないと判断し、前記外部記憶媒体から前記受信された情報を再度受信したときに前記ゲートを閉じるように前記ゲート駆動装置を制御する、請求項1乃至のいずれか1項に記載の駐車装置。
【請求項10】
車の入出庫口に設けられるゲートと
前記車を配置する複数のパレットと、
それぞれの前記パレットに対応するキーボックスと、
前記ゲートを開閉するゲート駆動装置と、
前記パレットを入出庫口へ移動させるパレット駆動装置と、
前記パレットを指定する情報を外部記憶媒体から受信する手段を有し、前記ゲート駆動装置及び前記パレット駆動装置を制御する制御装置と、を備え
前記キーボックスは前記パレットに備え付けられる、駐車装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駐車装置及び駐車装置の制御方法に関し、特に、機械式駐車装置に配置された車両を用いてカーシェアリングする方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年普及が進んでいるカーシェアリングシステムは、利用者が車両に搭載されたICカードリーダにICカードをかざすことで会員認証を行い、ドアロックやエンジンキーが入ったキーボックスのロックを解除する方法が一般的である(例えば、特許文献1。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016−71834号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような認証方法を用いる場合、カーシェアリング用車両にはカードリーダ及び車両制御装置(ドア用ECU等)と通信を行う手段が必要となる。つまり、カーシェアリング用の車両とするためには、車両に対し認証機能を具備するための改造が必要であり、導入コストがかかるという課題があった。
【0005】
そこで、本発明は、カーシェアリングの導入コストを削減することを1つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態によると,車の入出庫口に設けられるゲートと、前記車を配置する複数のパレットと、それぞれの前記パレットに対応するキーボックスと、前記ゲートを開閉するゲート駆動装置と、前記パレットを入出庫口へ移動させるパレット駆動装置と、前記パレットを指定する情報を外部記憶媒体から受信する手段を有し、前記ゲート駆動装置及び前記パレット駆動装置を制御する制御装置と、を備える、駐車装置が提供される。
【0007】
また、別の態様において、前記制御装置は前記キーボックスを解錠するおよび/または施錠するキーボックス駆動装置を備えてもよい。
【0008】
また、別の態様において、前記制御装置は、前記キーボックスの中に鍵が有ることを検出する検出手段を備えてもよい。
【0009】
また、別の態様において、前記キーボックスは前記パレットに備え付けられてもよい。
【0010】
また、別の態様において、前記制御装置は、前記パレットを指定する情報を外部記憶媒体から受信すると、前記指定された前記パレットに対応するキーボックスを解錠し、前記指定されたパレットを入出庫口へ移動させ、前記指定されたパレットが入出庫口へ到着すると前記ゲートを開くように前記ゲート駆動装置、前記パレット駆動装置、及び前記キーボックス駆動装置を制御してもよい。
【0011】
また、別の態様において、前記制御装置は、前記キーボックスから前記車の鍵が取り出されたこと、又は前記キーボックスが閉じられたことを条件として前記指定されたパレットを入出庫口へ移動させるように前記パレット駆動装置を制御してもよい。
【0012】
また、別の態様において、前記制御装置は、前記キーボックスから前記車の鍵が取り出されたこと、又は前記キーボックスが閉じられたことを条件として前記ゲートを閉めるように前記ゲート駆動装置を制御してもよい。
【0013】
また、別の態様において、前記制御装置は、前記ゲートを開いた後、前記指定されたパレットに車が存在しないと判断し、前記外部記憶媒体から前記受信された情報を再度受信したときに前記ゲートを閉じるように前記ゲート駆動装置を制御してもよい。
【0014】
また、別の態様において、前記制御装置は、前記指定されたパレットが入出庫口へ到着すると前記指定されたパレットに対応するキーボックスを解錠するように前記キーボックス駆動装置を制御してもよい。
【0015】
また、別の態様において、前記制御装置は、前記ゲートを開いた後、前記指定されたパレットに車が存在すると判断し、前記キーボックスへ前記車の鍵が返却され前記キーボックスが閉じられ、前記外部記憶媒体から前記受信された情報を再度受信したときに前記ゲートを閉じるように前記ゲート駆動装置を制御してもよい。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、カーシェアリングの導入コストを削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の第1実施形態に係る駐車装置の概略側面図である。
図2】本発明の第1実施形態に係る駐車装置および端末装置の概略構成を示すブロック図である。
図3】本発明の第1実施形態に係る制御装置の記憶部が有する管理テーブルを示す図である。
図4】本発明の第1実施形態に係る駐車装置の制御装置における処理を説明するための図である。
図5】本発明の第1実施形態に係る駐車装置の制御装置における貸出処理を説明するための図である。
図6】本発明の第1実施形態に係る駐車装置の制御装置における返却処理を説明するための図である。
図7】本発明の第2実施形態に係る駐車装置の概略側面図である。
図8】本発明の第2実施形態に係る駐車装置および端末装置の概略構成を示すブロック図である。
図9】本発明の第2実施形態に係る駐車装置の制御装置における貸出処理を説明するための図である。
図10】本発明の第2実施形態に係る駐車装置の制御装置における返却処理を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の一実施形態に係る駐車装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下に示す実施形態は本発明の実施形態の一例であって、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。なお、本実施形態で参照する図面において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号または類似の符号(数字の後にA、Bなどを付しただけの符号)を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。また、図面の寸法比率は説明の都合上実際の比率とは異なったり、構成の一部が図面から省略されたりする場合がある。
【0019】
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係る駐車装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0020】
[駐車装置の構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る駐車装置の概略側面図である。図1は、本発明の一実施形態に係る駐車装置100の主たる構成を示す。
【0021】
駐車装置100は、支柱102により主構造体が構成され、主構造体の中に車両Vを載置するパレット104が設置されている。
【0022】
パレット104は、昇降機106により支柱102に沿って昇降可能に設けられている。また、パレット104は、車体横方向(図1の紙面奥行き方向)に沿って移動させることが可能になっていてもよい。
【0023】
主構造体の中でパレット104は、複数の車両Vを縦方向に積み重ねたとき、車両同士が干渉しない間隔をもって設けられている。これにより、支柱102により形成される主構造体は、縦方向に複数段に積み重なった駐車空間を形成している。
【0024】
駐車装置100は、複数のパレット104のうち、入出庫口に呼び出すべきパレット104を特定するための情報を受け付ける受付部を備える。
【0025】
受付部は、この例では、後述する制御部206の一部であり、操作盤214からパレット104を特定するための情報を受け付ける。なお、受付部は、無線通信によりパレット104を特定するための情報を受け付けてもよい。
【0026】
入出庫口に呼び出すべきパレット104を特定するための情報は、この例では、パレットの番号であるが、パレットの番号に関連付けられた別の情報であってもよい。
【0027】
駐車装置100は、操作盤214により操作される。操作盤214は、駐車装置100の外側に設けられている。この例では、駐車装置100の入出庫口(図右側下部)の近くの支柱102に操作盤214が取り付けられている。
【0028】
利用者は、駐車装置100の外側から操作盤214に端末装置300(図2参照。)をかざすことで、端末装置300のID(ID1、ID2、ID3等。図3参照。)に紐づけられたパレット番号(P1,P2、P3等。図3参照。)のキーボックス110を開けて、車両の鍵を取り出す。
【0029】
キーボックス110は、駐車装置100の外側に設けられている。この例では、駐車装置100の入出庫口(図右側下部)の近くの支柱102の操作盤214の下部にキーボックス110が取り付けられている。
【0030】
キーボックス110は、それぞれのパレット104に対応する複数のボックスを備え、その中にそれぞれのパレット104に配置されるそれぞれの車両の鍵を保管してもよい。制御装置200により特定のパレット104が指定されると、指定されたパレット104に対応するキーボックス110の扉が開閉され、指定されたパレット104に配置される車両の鍵の授受が行われるようにしてもよい。
【0031】
他の例として、キーボックス110は、それぞれのパレット104に配置されるそれぞれの車両の鍵をまとめて保管しておき、特定のパレット104が指定されると、指定されたパレット104に配置される車両の鍵のみの授受が可能な構造に形成されてもよい。
【0032】
車両の鍵がキーボックス110に保管されているとき、利用者は、キーボックス110から車両の鍵を取り出すことで、又は、キーボックス110の扉を閉めることで、若しくは、キーボックス110の扉を閉めた後に当該キーボックス110に対応するパレットを指定する情報を有する端末装置を操作盤214にかざすことでキーボックス110を施錠し、施錠したキーボックス110に対応するパレット104を入出庫口まで移動させる。これとは異なり、キーボックス110の扉が閉められたときにキーボックス110の中に鍵が存在しない場合のみキーボックス110を施錠するようにしてもよい。また、キーボックス110に対応するパレットを指定する情報を有する端末装置が操作盤214にかざされたときにキーボックス110の中に鍵が存在しない場合のみキーボックス110を施錠するようにしてもよい。
【0033】
車両の鍵が使用中でキーボックス110に保管されていないとき、利用者は、キーボックス110へ車両の鍵を返却し、キーボックス110の扉を閉めることで、又は、キーボックス110の扉を閉めた後に当該キーボックス110に対応するパレットを指定する情報を有する端末装置を操作盤214にかざすことでキーボックス110を施錠し、ゲート108を閉める。これとは異なり、キーボックス110の扉が閉められたときにキーボックス110の中に鍵が存在する場合のみキーボックス110を施錠するようにしてもよい。また、キーボックス110に対応するパレットを指定する情報を有する端末装置が操作盤214にかざされたときにキーボックス110の中に鍵が存在する場合のみキーボックス110を施錠するようにしてもよい。
【0034】
駐車装置100の入出庫口に設けられるゲート108は、出庫時には、パレット104が入出庫口まで移動されると開放され、車両を出庫した後に端末装置300を操作盤214にかざすことによって閉じられる。返却時には、端末装置300を操作盤214にかざし、貸出中の車両であることが認識されると開放され、車両を入庫した後に端末装置300を操作盤214にかざすことによって閉じられる。
【0035】
ゲート108は、車両Vを入出庫するために開けた場合以外は閉じた状態となっている。したがって、パレット104が移動するときもゲート108は閉じた状態になっている。ゲート108が閉じていることにより、通常は駐車装置100の装置内に人が入れないようになっている。
【0036】
縦方向に複数段に積み重なった駐車空間を形成し立体的に車両Vを収納して駐車させる駐車装置100では、パレット104が昇降することで、目的とするパレット104を入出庫口へ移動させて車両の出し入れを行う。
【0037】
目的とするパレット104を入出庫口まで移動させる動作にはいくつかの方式があり、例えば上段のパレット104に駐車された車両を出庫するために下段のパレット104を地下ピットに沈み込ませる方式、下段又は上段のパレット104を車体横方向(図1の紙面奥行き方向)にスライドさせて上段のパレット104を下段のパレット104が存在しない空間に降下させる方式、あるいはこれらを組み合わせた方式などが採用されている。
【0038】
図1で示す例では、1階から上階に向かって駐車空間PS1、PS2、PS3、PS4が設けられている態様を示している。また、駐車空間PS1の横方向(図1の紙面奥方向)には駐車空間PS5(図示せず)が、さらに、その横方向(図1の紙面奥方向)には駐車空間PS9(図示せず)が、設けられている。
【0039】
駐車空間PS1〜PS9には、パレットの番号P1〜P9のパレット104がそれぞれ備えられている。このとき、上段にある駐車空間PS4にあるパレット104を降下させ車両Vを入出庫するには、下段の駐車空間PS1、PS2、PS3のパレット104が障害となる。この場合、駐車空間PS5のパレット104を上昇させ、駐車空間PS1、PS2、PS3のパレット104を横方向にスライドさせると、障害物がなくなるので、駐車空間PS4のパレット104を入出庫口まで降下させることが可能となる。
【0040】
図2は、本発明の第1実施形態に係る駐車装置および端末装置300の概略構成を示すブロック図である。本発明の駐車装置は、制御装置200、操作盤214、パレット駆動装置216、ゲート駆動装置218、キーボックス駆動装置220、パレット104、ゲート108、及びキーボックス110を備える。
【0041】
[制御装置の構成]
制御装置200は、通信部202、記憶部204、および制御部206を備える。
【0042】
通信部202は、他の装置と無線による通信を行う通信モジュールである。この無線通信は、この例では、RFID(Radio Frequency Identifier)、NFC(Near Field Communication)などの近距離無線通信である。
【0043】
他の例では、制御装置200との無線通信の対象となる装置は、非接触型ICカードであってもよく、制御装置内のICカードリーダと非接触型ICカードとの組み合わせで無線通信を行ってもよい。
【0044】
制御装置200との間の情報の授受は上記のような非接触型の通信に限られず、さらに他の例では、磁気カードと、制御装置200内の磁気カードリーダとの組み合わせで情報の授受を行ってもよい。
【0045】
記憶部204は、論理記憶領域であり、CPU内部の記憶領域、主記憶装置、二次記憶装置などのメモリである。記憶部204は、各種機能を制御装置200において実現させるプログラムおよび管理テーブルを記憶する。
【0046】
図3は、本発明の第1実施形態に係る記憶部204が有する管理テーブルを示す図である。
【0047】
図3に示すように、管理テーブルは、駐車装置100のパレット番号、端末装置300を識別する情報である端末装置ID、予約情報及び貸出情報等を関連付けて登録及び記憶するテーブルである。この例では、パレット番号P1は、ID1の端末装置300に、パレット番号P2は、ID2の端末装置300に、パレット番号P3は、ID3の端末装置300に関連付けられている。
【0048】
各パレットの番号に関連付ける端末装置300のIDを管理テーブルに登録するときには、操作盤214を用いて所定の操作を行うことで登録してもよい。これにより、パレット毎に端末装置300のIDがあらかじめ関連付けられて登録される。
【0049】
予約情報は、予約日時に関する情報を含み、予約の有無の照会があった際に参照される情報として登録される予約に関する情報である。予約情報は、外部のサーバ等との通信により取得してもよく、端末装置300との通信により取得してもよい。
【0050】
貸出情報は、現在車両が貸出中かどうかに関する情報であって、車両の貸出処理が終了したときに登録され、車両の返却処理が終了したときに削除される。これとは異なり、貸出情報は、現在キーボックス110の中に車両の鍵があるかどうかを判断することにより取得されてもよい。現在キーボックス110の中に車両の鍵があるかどうかの判断は、キーボックス110内に各種センサを配置することで行ってもよい。
【0051】
例えば、図3を参照すると、パレット番号P1に配置される車両の管理テーブルには対応する端末装置ID、予約情報及び貸出情報が登録されていない。よって、パレット番号P1に配置される車両は現在駐車装置100に保管されており、予約も入っていない状態である。端末装置ID2に紐づけられたパレット番号P2に配置される車両の管理テーブルには予約情報が登録されており、かつ、貸出情報が登録されていない。よって、パレット番号P2に配置される車両は、予約が入っているが、現在駐車装置100に保管されている状態である。端末装置ID3に紐づけられたパレット番号P3に配置される車両の管理テーブルには予約情報が登録されており、かつ、貸出情報が登録されている。よって、パレット番号P3に配置される車両は、予約が入っており、かつ、現在貸出中で駐車装置100に保管されていない状態である。
【0052】
この例では、管理テーブルが記憶部204に記憶される例を示したが、管理テーブルは外部のサーバ等に保管しておいてもよい。
【0053】
図2に戻って説明を続ける。制御部206は、CPU(Central Processing Unit)であり、駆動指示部210を備える。
【0054】
制御部206は、記憶部204に記憶されたプログラムをCPUにより実行して、各種機能を制御装置200において実現させる。
【0055】
なお、制御部206において実行されるプログラムは、磁気記録媒体、光記録媒体、光磁気記録媒体、半導体メモリなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶した状態で提供されてもよい。また、各プログラムは、ネットワークNW経由でダウンロードされてもよい。
【0056】
駆動指示部210は、端末装置300が操作盤214にかざされることで通信部202がパレットを指定する情報を受信すると、指定されたパレット番号のキーボックス110を解錠する指示を含む信号をキーボックス駆動装置220に出力する。
【0057】
駆動指示部210は、利用者がキーボックス110から車両の鍵を取り出し、または、キーボックス110の扉を閉め、若しくは、キーボックス110の扉を閉めた後に当該キーボックス110に対応するパレットを指定する情報を有する端末装置を操作盤214にかざすことでキーボックス110を施錠すると、施錠されたキーボックス110に対応するパレット104を入出庫口に移動させる指示を含む信号をパレット駆動装置216に出力し、その後ゲート108を開扉する指示を含む信号をゲート駆動装置218に出力する。これとは異なり、駆動指示部210は、キーボックス110の扉が閉められたときにキーボックス110の中に鍵が存在しない場合のみキーボックス110を施錠するようにしてもよい。また、キーボックス110に対応するパレットを指定する情報を有する端末装置が操作盤214にかざされたときにキーボックス110の中に鍵が存在しない場合のみキーボックス110を施錠するようにしてもよい。
【0058】
また、駆動指示部210は、パレット104を入出庫口に移動させる指示を含む信号をパレット駆動装置216に出力し、ゲート108を開扉する指示を含む信号をゲート駆動装置218に出力した後に、キーボックス110を解錠する指示を含む信号をキーボックス駆動装置220に出力してもよい。
【0059】
車両を出庫した後に端末装置が操作盤214にかざされると、駆動指示部210は、ゲート108を閉扉する指示を含む信号をゲート駆動装置218に出力する。
【0060】
一方、返却時に、端末装置300が操作盤214にかざされ、管理テーブルに登録された情報が参照され貸出中の車両であることが認識されると、駆動指示部210は、対応するパレット104を入出庫口に移動させる指示を含む信号をパレット駆動装置216に出力し、ゲート108を開扉する指示を含む信号をゲート駆動装置218に出力する。そして、駆動指示部210は、キーボックス110を解錠する指示を含む信号をキーボックス駆動装置220に出力し、利用者が車両の鍵をキーボックス110に返却し、キーボックス110を閉じたうえで、端末装置300が操作盤214にかざされ、管理テーブルに登録された情報が参照され貸出中の車両であることが認識されると、駆動指示部210は、キーボックス110を施錠する指示を含む信号をキーボックス駆動装置220に出力し、ゲート108を閉扉する指示を含む信号をゲート駆動装置218に出力する。
【0061】
[端末装置の構成]
端末装置300は、通信部302、記憶部304、制御部306を備える。
【0062】
端末装置300は、この例では、制御装置200と無線通信を可能とするためのプログラムがインストールされた端末装置である。端末装置300は、スマートフォンやタブレット端末であってもよいし、このプログラムがあらかじめインストールされている携帯装置であってもよい。
【0063】
通信部302は、他の装置と無線による通信を行う通信モジュールである。この例では、RFID(Radio Frequency Identifier)、NFC(Near Field Communication)などの近距離無線通信である。
【0064】
無線通信の対象となる装置は、この例では、制御装置200である。前述のとおり、他の例では、制御装置200との無線通信の対象となる装置は、非接触型ICカードであってもよく、制御装置200内のICカードリーダと非接触型ICカードとの組み合わせで無線通信を行ってもよい。また、制御装置200との無線通信の対象となる装置は磁気カードであってもよく、磁気カードと、制御装置200内の磁気カードリーダとの組み合わせで情報の授受を行ってもよい。
【0065】
記憶部304は、論理記憶領域であり、具体的には、CPU内部の記憶領域、主記憶装置、二次記憶装置などのメモリである。記憶部304は、各種機能を端末装置300において実現させるプログラムを記憶する。
【0066】
制御部306は、具体的にはCPU(Central Processing Unit)である。
【0067】
制御部306は、記憶部304に記憶されたプログラムをCPUにより実行して、各種機能を端末装置300において実現させる。
【0068】
なお、制御部306において実行されるプログラムは、磁気記録媒体、光記録媒体、光磁気記録媒体、半導体メモリなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶した状態で提供されてもよい。また、各プログラムは、ネットワークNW経由でダウンロードされてもよい。
【0069】
図4は、本発明の第1実施形態に係る駐車装置の制御装置200における処理を説明するための図である。以下では制御装置200との無線通信の対象となる装置が非接触型ICカードであり、制御装置200内のICカードリーダと非接触型ICカードとの組み合わせで無線通信を行う例を説明する。
【0070】
制御装置200は、待機状態のときに(s500)、ICカードリーダを通じてICカードを読み取ると(s502)、ICカードが正当かどうかを判断する(s504)。ICカードが正当かどうかの判断は、管理テーブルに登録された端末装置IDを有するICカードかどうかにより行う。例えば、読み取られたICカードが管理テーブルに登録された端末装置IDを有さないICカードであるときは、ICカードが正当ではないと判断し、読み取られたICカードが管理テーブルに登録された端末装置IDを有するICカードであるときは、ICカードが正当であると判断してもよい。ICカードは、利用者が出庫作業又は入庫作業に進むときまで制御装置200の通信部202と通信可能な距離に配置された状態に保持される。
【0071】
正当でないICカードがかざされると(s504;No)、制御装置200は操作盤214にエラー表示をし(s506)、正当なICカードがかざされるまで待機する。
【0072】
正当なICカードがかざされると(s504;Yes)、制御装置200は管理テーブルに対してICカードに対応する予約情報を照会し(s508)、予約の有無を確認する(s510)。
【0073】
ICカードに対応する予約が存在しない場合(s510;No)、制御装置200は操作盤214にエラー表示をし(s512)、予約が存在するICカードがかざされるまで待機する。
【0074】
ICカードに対応する予約が存在する場合(s510;Yes)、制御装置200は、当該予約が、現在車両を貸出中の予約であるかどうかを確認する(s514)。
【0075】
当該予約が、現在車両を貸出中でない予約の場合(s514;No)、制御装置200は貸出処理を開始する(s520)。他方、当該予約が、現在車両を貸出中の予約の場合、制御装置200は返却処理を開始する(s530)。
【0076】
制御装置200は、貸出処理が終了すると、記憶部204の管理テーブルに貸出情報を登録し(s522)し、他方、返却処理が終了すると、記憶部204の管理テーブルから貸出情報を削除する(s532)。
【0077】
[貸出処理]
図5は、本発明の第1実施形態に係る駐車装置の制御装置における貸出処理を説明するための図である。
【0078】
貸出処理が開始されると、制御装置200は、ICカードに紐づけられたパレット番号のキーボックス110を解錠する指示を含む信号をキーボックス駆動装置220に出力し、予約情報に対応する車両のキーボックス110を解錠する(s600)。制御装置200は、記憶部204に保存されているICカードを識別する情報(端末装置ID)と関連付けられた駐車装置100のパレット番号の車両のキーボックス110を解錠する。
【0079】
次に、制御装置200は、解錠したキーボックスに鍵が存在するかどうかを確認する(s602)。
【0080】
キーボックスに鍵が存在する場合(s602;Yes)、制御装置200は、操作盤214に鍵の受け取りを促すメッセージを表示しながら(s604)鍵が受け取られるまで待機する。
【0081】
鍵が受け取られると(s602;No)、制御装置200はキーボックスが閉じられているかどうかを確認する(s606)。
【0082】
キーボックスが閉じられていない場合(s606;No)、制御装置200は操作盤214にキーボックスの閉扉を促すメッセージを表示しながら(s608)キーボックスが閉じられるまで待機する。
【0083】
キーボックスが閉じられると(s606;Yes)、制御装置200はキーボックスを施錠し(s610)、ICカードに関連付けられた番号のパレット104を駐車装置100の入出庫口に移動させ(s612)、ゲート108を開く(s614)。キーボックスの閉扉はパレット駆動を可能とする条件にすぎないので、制御装置200は、この例とは異なり、キーボックスを施錠した後、再度ICカードリーダを通じて正当なICカードを読み取ったときにICカードに関連付けられた番号のパレット104を駐車装置100の入出庫口に移動させ、ゲート108を開くようにしてもよい。
【0084】
ゲート108が完全に開いたことが確認されると(s616)、制御装置200は、ICカードが検出されるかどうかを改めて確認する(s618)。前述のとおり、安全上、ICカードは、ステップs502からステップs618まで継続して制御装置200の通信部202と通信可能な距離に配置された状態に保持され、ICカードの検出が常に行われている状態となっている。例えば、ステップS612やステップS614の進行中に、ICカードが検出されない場合は、ステップを中断するように制御してもよい。
【0085】
ICカードがそのままになっている場合(s618;Yes)、制御装置200は、ICカードを手に取るよう促すメッセージを表示しながら(s620)、利用者がICカードを手に取るまで待機する。
【0086】
利用者がICカードを手に取りICカードが検出されなくなると(s618;No)、制御装置200は、駐車装置の動作を中断し、駐車装置が動かないようにロックをかけて、出庫作業へと移行する(s622)。ICカードが検出されなくなったときに駐車装置の動作を中断するように制御することで、出庫作業時に他の利用者がゲートの開閉動作や他の利用者のICカードに紐づけられたパレットの移動動作が行われることがなくなるので、機械式駐車装置におけるあらゆる事故を防止し安全に出庫作業を行うことができる。
【0087】
次いで、制御装置200はパレット104に車両があるかどうかを確認する(s624)。パレット104に車両があるかどうかの確認は、例えば、入出庫口付近にセンサを取り付けることで行ってもよい。
【0088】
パレット104に車両がある場合(s624;Yes)、制御装置200は操作盤214に車両の出庫を促すメッセージを表示しながら(s626)パレット104から車両がなくなるまで待機する。
【0089】
パレット104から車両がなくなると(s624;No)、制御装置200は車両が出庫されたものと判断する。
【0090】
制御装置200は、次いで、検出されたICカードが正当であるかどうかを判断する(s628)。ICカードが正当かどうかの判断は、現在出庫作業を行っているパレット104に紐づけられたカードかどうかにより行う。
【0091】
検出されたICカードが正当でない場合(s628;No)、制御装置200は操作盤214にエラーの表示をしながら(s630)、現在出庫作業を行っているパレット104に紐づけられたICカードが検出されるまで待機する。一例では、貸出処理に進んだICカードではない他のカードが検出されたとき(例えば、貸出処理に進んだICカードの所持者が駐車装置100を離れている間に、次の利用者がICカードをかざしたようなとき)に検出されたカードが正当でないと判断されてもよい。
【0092】
正当なICカードが検出されると(s628;Yes)、制御装置200はゲート108を閉扉する指示を含む信号をゲート駆動装置218に出力してゲート108を閉じる(s632)。
【0093】
制御装置200は、ゲート108が完全に閉じられたと判断すると(s634)、貸出処理を終了する。
【0094】
[返却処理]
図6は、本発明の第1実施形態に係る駐車装置の制御装置における返却処理を説明するための図である。
【0095】
返却処理が開始されると、制御装置200は、貸出中の車両のパレット104を駐車装置100の入出庫口に移動させ(s700)、ゲート108を開く(s712)。
【0096】
制御装置200は、ゲート108が完全に開いたと判断すると(s714)、ICカードが検出されるかどうかを改めて確認する(s716)。前述のとおり、安全上、ICカードは、ステップs502からステップs716まで継続して制御装置200の通信部202と通信可能な距離に配置された状態に保持され、ICカードの検出が常に行われている状態となっている。例えば、ステップS700やステップS712の進行中に、ICカードが検出されない場合は、ステップを中断するように制御してもよい。
【0097】
ICカードがそのままになっている場合(s716;Yes)、制御装置200は操作盤214にICカードを手に取るよう促すメッセージを表示しながら(s718)、利用者がICカードを手に取るまで待機する。
【0098】
利用者がICカードを手に取りICカードが検出されなくなると(s716;No)、制御装置200は、貸出中の車両のキーボックスを解錠した後(s720)、駐車装置の動作を中断し、駐車装置が動かないようにロックをかけて、入庫作業へと移行する(s722)。カードが検出されなくなったときに駐車装置の動作を中断するように制御することで、入庫作業時に他の利用者がゲートの開閉動作や他の利用者のICカードに紐づけられたパレットの移動動作が行われることがなくなるので、機械式駐車装置におけるあらゆる事故を防止し安全に入庫作業を行うことができる。
【0099】
制御装置200は、次いで、パレット104に車両があるかどうかを確認する(s724)。パレット104に車両があるかどうかの確認は、例えば、入出庫口付近にセンサを取り付けることで行ってもよい。
【0100】
パレット104に車両がない場合(s724;No)、制御装置200は操作盤214に車両の入庫を促すメッセージを表示しながら(s726)車両が入庫されるまで待機する。
【0101】
パレット104に車両が入庫されると(s724;Yes)、制御装置200は、次いで、キーボックス110に鍵があるかどうかを確認する(s728)。
【0102】
キーボックス110に鍵がない場合(s728;No)、制御装置200は操作盤214に鍵の返却を促すメッセージを表示しながら(s730)鍵が返却されるまで待機する。
【0103】
キーボックス110に鍵が返却されると(s728;Yes)、制御装置200はキーボックス110の扉が閉じられたかどうかを確認する(s732)。
【0104】
キーボックス110の扉が閉じられていない場合(s732;No)、制御装置200は操作盤214にキーボックス110の閉扉を促すメッセージを表示しながら(s734)キーボックス110が閉扉されるまで待機する。
【0105】
キーボックス110の扉が閉じられると(s732;Yes)、制御装置200は、検出されたICカードが正当であるかどうかを判断する(s736)。ICカードが正当であるかどうかの判断は、返却作業中の車両のパレットに紐づけられたICカードであるかどうかにより行う。
【0106】
ICカードが正当でないと判断されると(s736;No)、制御装置200は操作盤214にエラー表示をし(s738)、正当なICカードが検出されるまで待機する。一例では、返却処理に進んだICカードではない他のカードが検出されたとき(例えば、返却処理に進んだICカードの所持者が駐車装置100を離れている間に、次の利用者がICカードをかざしたようなとき)に検出されたカードが正当でないと判断されてもよい。
【0107】
正当なICカードが検出されると(s736;Yes)、貸出中のキーボックス110を施錠し(s740)、ゲート108を閉める(s742)。
【0108】
制御装置200は、ゲート108が完全に閉まったと判断すると(s744)、返却処理を終了する。
【0109】
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態に係る駐車装置は、駐車装置におけるキーボックスの配置位置、キーボックスの施錠の有無及びキーボックス駆動装置の有無を除いて第1実施形態に係る駐車装置と同様である。以下、図7乃至図10を参照して、第1実施形態に係る駐車装置と異なる構成について説明する。
【0110】
図7は、本発明の第2実施形態に係る駐車装置の概略側面図である。図8は、本発明の第2実施形態に係る駐車装置および端末装置の概略構成を示すブロック図である。
【0111】
本発明の第2実施形態に係る駐車装置100aでは、それぞれのパレットに、それぞれのパレットに配置される車両の鍵を保管するキーボックス110aが備えられる。
【0112】
それぞれのパレットに、それぞれのパレットに配置される車両の鍵を保管するキーボックス110aが備えられることで、本発明の第2実施形態に係る駐車装置100aは、キーボックス110aを施錠する必要がなくなるので、キーボックス110aの扉やキーボックス駆動装置を省略することができる。
【0113】
図9は、本発明の第2実施形態に係る駐車装置の制御装置における貸出処理を説明するための図である。図10は、本発明の第2実施形態に係る駐車装置の制御装置における返却処理を説明するための図である。
【0114】
駐車装置100aの制御装置における処理は、キーボックスを用いる処理が省略される点を除いて、第1実施形態に係る駐車装置の制御装置における処理と同様である。以下、第1実施形態に係る駐車装置の制御装置における処理と異なる構成について説明する。
【0115】
[貸出処理]
制御装置200aは、ステップs514aで操作盤214aにかざされたICカードにかかる車両が現在貸出中でないと判断すると、貸出処理を開始する。
【0116】
貸出処理が開始されると、制御装置200aは、ICカードに含まれる予約情報に紐づけられた番号のパレット104aを入出庫口に移動させる指示を含む信号をパレット駆動装置216aに出力し(s612a)、ゲート108aを開扉する指示を含む信号をゲート駆動装置218aに出力する(s614a)。その後の流れは第1実施形態に係る駐車装置の制御装置における処理と同様である。
【0117】
[返却処理]
制御装置200aは、ステップs514aで操作盤214aのICカードリーダにかざされたICカードに含まれる予約情報にかかる車両が現在貸出中であると判断すると、返却処理を開始する。
【0118】
返却処理が開始されると、制御装置200aは、貸出中の車両のパレット104aを駐車装置100aの入出庫口に移動させ(s700a)、ゲート108aを開く(s712a)。
【0119】
制御装置200aは、ゲート108aが完全に開いたと判断すると(s714a)、ICカードが検出されるかどうかを確認する(s716a)。
【0120】
ICカードが検出される場合(s716a;Yes)、制御装置200aは操作盤214aにICカードを手に取るよう促すメッセージを表示しながら(s718a)、利用者がICカードを手に取るまで待機する。
【0121】
ICカードが検出されなくなると(s716a;No)、制御装置200aは、駐車装置の動作を中断し、駐車装置が動かないようにロックをかけて入庫作業へと移行する(s722a)。ICカードが検出されなくなったときに駐車装置の動作を中断するように制御することで、入庫作業時に他の利用者がゲートの開閉動作や他の利用者のカードに紐づけられたパレットの移動動作が行われることがなくなるので、機械式駐車装置におけるあらゆる事故を防止し安全に入庫作業を行うことができる。
【0122】
次いで、パレット104aに車両があるかどうかを確認する(s724a)。
【0123】
パレット104aに車両がない場合(s724a;No)、制御装置200aは操作盤214aに車両の入庫を促すメッセージを表示しながら(s726a)車両が入庫されるまで待機する。
【0124】
パレット104aに車両が入庫されると(s724a;Yes)、制御装置200aはキーボックス110に鍵があるかどうかを確認する(s728a)。
【0125】
キーボックス110に鍵がない場合(s728a;No)、制御装置200は操作盤214に鍵の返却を促すメッセージを表示しながら(s730a)鍵が返却されるまで待機する。
【0126】
キーボックス110に鍵が返却されると(s728a;Yes)、制御装置200aは、検出されたICカードが正当かどうかを判断する(s736a)。検出されたICカードが正当でないとき(s736a;No)、制御装置200aは操作盤214aにエラー表示をしながら(s738a)、正当なカードが検出されるまで待機する。正当なICカードが検出されたときには(s736a;Yes)、ゲート駆動装置218aにゲート108aを閉める指示を含む信号を送信し、ゲート108aを閉める(s742a)。
【0127】
制御装置200aは、ゲート108aが完全に閉まったと判断すると(s744a)、返却処理を終了する。
【0128】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されない。
【0129】
例えば、本発明の実施形態に係る駐車装置において、車両を搭載するパレットの配置位置は、入出庫するときを除いて、2階以上の階又は地下の階、すなわち入出庫する階とは異なる階とすれば、車両自体を無施錠で保管することが可能となるので、車両の内部(例えばダッシュボード)に鍵を保管し、キーボックスやキーボックス駆動装置を設けない構成にすることもできる。
【符号の説明】
【0130】
100、100a…駐車装置
102…支柱
104、104a…パレット
106…昇降機
108、108a…ゲート
110…キーボックス
200、200a…制御装置
202…通信部
204…記憶部
206…制御部
210…駆動指示部
214、214a…操作盤
216、216a…パレット駆動装置
218、218a…ゲート駆動装置
220…キーボックス駆動装置
300…端末装置
302…通信部
304…記憶部
306…制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10