【課題を解決するための手段】
【0017】
会員カードとして登録済みの会員へ配布しているICカードと同じフォーマットにてデータの書き込みや読み出しができるICカードを活用して、車両デリバリサービスの利用開始拠点となる駐車場の円滑な出庫と、そのICカードの管理実務とを合理化する。
【0018】
(第一の発明)
第一の発明は、車両デリバリサービスにおいてユーザがデリバリを所望された車両たるデリバリ対象車両が所望された駐車場を出庫できるようにするための駐車場管理サーバに係る(
図4,12参照)。
すなわち、前記のデリバリ対象車両にて携行されるICカードの識別データ(たとえばカード番号)を入力する端末(デリバリ拠点パソコン)から前記の識別データを受信する無料出庫用データ受信手段と、
その無料出庫用データ受信手段が受信した識別データを格納する駐車場管理データベースと、
前記のICカードの識別データが駐車場の精算機から送信されてきた場合に前記の識別データを受信するカードデータ受信手段と、
そのカードデータ受信手段が受信した識別データが適正なデータであるか否かを前記の駐車場管理データベースにて照合するためのカードデータ照合手段と、
そのカードデータ照合手段が照合した結果を前記の精算機へ送信する照合結果送信手段と、
を備えた駐車場管理サーバである。
【0019】
(用語説明)
「車両デリバリサービス」とは、カーシェアリングを管理運営するサービスやレンタカーを運営管理するサービスにおける発展形として、車両を使いたいユーザが希望する時刻と場所へサービス対象車両を事前に運搬するサービスを指すものとする。運搬の際には、ユーザが指定する駐車場をキャッシュレスで出庫できるように設定したICカードがそのサービス対象車両へ携行される。
「デリバリ対象車両」とは、デリバリされる車両のことであり、サービス対象車両のことである。カーシェアリングサービスとの共用車であれば「シェアされる車両(シェアカー)」、カーレンタルサービスとの共用車であれば「レンタルされる車両(レンタカー)」を指すものとする。
デリバリ対象車両の利用を希望する「ユーザ」は、カーシェアリングサービスであれば、予め属性データを提供して会員登録をした会員ユーザであることが一般的であるが、車両デリバリサービスの場合には、予めの会員登録はなくても利用できる。ただし、管理運営上、車両デリバリサービスを利用するユーザも会員登録していることが望ましい(後述する実施形態においても、車両デリバリサービスを利用するユーザも会員登録していることとして説明している)。
「サーバ」には、演算装置としてのCPU、無線通信またはシリアル通信などによってデータを入力するデータ入力装置、演算の対象となるデータなどを一時的に記憶する揮発性メモリ、データ蓄積のための不揮発性メモリ(たとえば、ハードディスクドライブ)などを備える。
【0020】
(作用)
デリバリ対象車両にて携行されるICカードの識別データを入力する端末から送信されてくる前記の識別データを無料出庫用データ受信手段が受信する。 受信した識別データは、駐車場管理データベースが格納する。
デリバリ対象車両が対象駐車場データに係る駐車場を出庫する際、その運転者は設置されたICカードをその駐車場の精算機へ投入する。すると、その精算機は、ICカードの識別データを読み込んで駐車場管理サーバへ送信する。その精算機から送信されてきた場合には、前記の識別データをカードデータ受信手段が受信する。
そのカードデータ受信手段が受信した無料出庫用データが適正なデータであるか否かを、カードデータ照合手段が前記の駐車場管理データベースに格納された無料出庫用データと照合する。
そのカードデータ照合手段が照合した結果は、照合結果送信手段が前記の精算機へ送信する。適正なデータであれば精算が終了し、デリバリ対象車両は出庫できる。適正なデータではない場合には、運転者が精算を済ませて出庫することとなる。
【0021】
デリバリ拠点においては、識別データを固有に備えたICカードを備えていれば、その識別データを用いて無料出庫を可能とするような準備が可能となる。すなわち、駐車場毎に無料出庫用カードを揃えたり、それを管理したりする必要がなくなる。
【0022】
(第一の発明のバリエーション1)
第一の発明は、以下のように形成することもできる。
すなわち、車両デリバリサービスにおいてユーザがデリバリを所望された車両たるデリバリ対象車両が所望された駐車場を出庫できるようにするための駐車場管理サーバに係る(
図5,13参照)。
前記のデリバリ対象車両にて携行されるICカードの識別データ(たとえばカード番号)を所定の端末(デリバリ拠点パソコン)へ送信する無料出庫用データ送信手段と、
その無料出庫用データ送信手段が送信した識別データを格納する駐車場管理データベースと、
前記のICカードの識別データが前記の対象駐車場データに係る駐車場の精算機から送信されてきた場合に前記の識別データを受信するカードデータ受信手段と、
そのカードデータ受信手段が受信した無料出庫用データが適正なデータであるか否かを前記の駐車場管理データベースに格納された無料出庫用データと照合するためのカードデータ照合手段と、
そのカードデータ照合手段が照合した結果を前記の精算機へ送信する照合結果送信手段と、
を備えた駐車場管理サーバである。
【0023】
(作用)
デリバリ対象車両にて携行されるICカードの識別データ(たとえばカード番号)を駐車場管理サーバの無料出庫用データ送信手段が所定の端末(デリバリ拠点パソコン)へ送信する。その無料出庫用データ送信手段が送信した識別データは、駐車場管理データベースが格納しておく。
ICカードの識別データが駐車場の精算機から送信されてきた場合に、カードデータ受信手段が前記の識別データを受信する。
デリバリ対象車両が対象駐車場データに係る駐車場を出庫する際、その運転者は設置されたICカードをその駐車場の精算機へ投入する。すると、その精算機は、ICカードの識別データを読み込んで駐車場管理サーバへ送信する。その識別データが送信されてきたら、カードデータ受信手段が受信する。
そのカードデータ受信手段が受信した識別データが適正なデータであるか否かを、カードデータ照合手段が前記の駐車場管理データベースに格納された識別データと照合する。
そのカードデータ照合手段が照合した結果は、照合結果送信手段が前記の精算機へ送信する。適正なデータであれば精算が終了し、デリバリ対象車両は出庫できる。なお、適正なデータではない場合には、運転者が精算を済ませて出庫することとなる。
【0024】
デリバリ拠点がICカードを管理するのではなく、駐車場管理サーバが、ICカードを管理し、デリバリ拠点へ関連データを送信することとしている。
デリバリ拠点においては、識別データを固有に備えたICカードを備えていれば、その識別データを用いて無料出庫を可能とするような準備が可能となり、駐車場毎にカードを揃えたり、それを管理したりする必要がなくなる。
【0025】
(第二の発明)
第二の発明もまた、車両デリバリサービスにおいてユーザがデリバリを所望された車両たるデリバリ対象車両が所望された駐車場を出庫できるようにするための駐車場管理サーバに係る(
図7参照)。
すなわち、デリバリ対象車両に携行させることで前記の駐車場での入出庫を管理するためのICカードへ前記の駐車場での入出庫が可能であるような無料出庫用データを書き込む無料データ書込手段(α,β)と、
その無料データ書込手段が書き込んだ無料出庫用データを駐車場管理データともに格納する駐車場管理データベースと、
前記のICカードに書き込まれた前記の無料出庫用データが前記の駐車場の精算機から送信されてきた場合にその無料出庫用データを受信するカードデータ受信手段と、
そのカードデータ受信手段が受信した無料出庫用データが適正なデータであるか否かを前記の駐車場管理データベースに格納された無料出庫用データと照合するためのカードデータ照合手段と、
そのカードデータ照合手段が照合した結果を前記の精算機へ送信する照合結果送信手段と、
を備えた駐車場管理サーバである。
【0026】
(作用)
デリバリ対象車両に携行させることで前記の駐車場での入出庫を管理するためのICカードへ前記の駐車場での入出庫が可能であるような無料出庫用データを、無料データ書込手段(α,β)が書き込む。 その無料データ書込手段(α)が書き込んだ無料出庫用データは、駐車場管理データともに駐車場管理データベースへ格納される。 そのICカードに書き込まれた前記の無料出庫用データは、前記の駐車場の精算機から送信されてきた場合に、その無料出庫用データをカードデータ受信手段が受信する。
そのカードデータ受信手段が受信した無料出庫用データが適正なデータであるか否かを、カードデータ照合手段が前記の駐車場管理データベースに格納されたデータと照合する。 そのカードデータ照合手段が照合した結果は、照合結果送信手段が前記の精算機へ送信する。 照合した結果、一致していれば、精算機におけるその場での精算は不要である旨として処理され、たとえば、ゲートが開くなどしてデリバリ対象車両は出庫できる。
【0027】
カードの種類を使い分けるのではなく、ICカードへ無料出庫用データを書き込み、そのICカードにて無料出庫を可能とする。そのため、カードの種類が増えることなく、カードの管理が簡素化できる。
また、無料出庫用データに加え、他の情報(運転者へ伝えたいことなど)を同時に書き込むこともできる。
【0028】
(第二の発明のバリエーション1)
第二の発明は、以下のように形成した駐車場管理サーバとすることもできる(
図6参照)。
すなわち、前記の無料データ書込手段(β)から無料出庫用データを受信する無料データ受信手段を備えることとしてもよい。
【0029】
(作用)
無料データ受信手段は、無料出庫用データをICカードへ書き込んだ無料データ書込手段から、その無料出庫用データを受信する。
すなわち、前記の無料データ書込手段(β)は、駐車場管理サーバとは別の場所に設置することができる。
【0030】
(第一および第二の発明のバリエーション1)
第一および第二の発明は、以下のように形成してもよい(
図8参照)。
すなわち、予め会員登録をした会員ユーザの属性データやサービス代金の決済方法などのデータを蓄積する会員データベースと、
会員ユーザに係る端末からデリバリ対象車両の利用を予約する予約データを受信する予約データ受信手段と、を備え、
前記の予約データには、その会員ユーザを特定するための会員IDを含み、
前記の予約データ受信手段が受信した予約データは、前記の駐車場管理データベースへ格納し、
前記のカードデータ受信手段は、前記の会員IDを受信し、
前記のカードデータ照合手段は、前記のカードデータ受信手段が受信した会員IDと前記の駐車場管理データベースへ格納された予約データに含まれる会員IDとを照合することとする。
【0031】
(用語説明)
「予約データ」には、デリバリを希望する場所と時刻のほか、借りる日時および返却の日時、希望する車種、台数などを含む。
【0032】
(作用)
本バリエーションに係るデリバリサービスを利用するには、予めの会員登録が必要となる。その会員登録の際に、ユーザは、自らの属性データやサービス代金の決済方法などのデータを登録し、そのデータは会員データベースが蓄積する。
会員登録を済ませた会員ユーザは、自らに係る端末からデリバリ対象車両の利用を予約するための予約データを会員IDとともに送信し、その予約データを予約データ受信手段が受信する。受信した予約データは、駐車場管理データベースへ格納される。
その会員ユーザがデリバリ対象車両を出庫させようという場合、出庫しようという駐車場の精算機から会員IDが送信されてくるので、その会員IDをカードデータ受信手段が受信する。その受信した会員IDと前記の駐車場管理データベースへ格納された予約データに含まれる会員IDとを、カードデータ照合手段が照合する。そして、照合結果が是であれば、デリバリ対象車両の出庫が可能となる。
【0033】
(第一および第二の発明のバリエーション2)
第一および第二の発明は、以下のように形成してもよい(
図9参照)。
すなわち、前記の予約データ受信手段は、別の駐車場を利用する旨の予約データをも受信可能であり、
その予約データにも、その会員ユーザを特定するための会員IDを含み、
前記の会員データベースには、前記のカードデータ照合手段による照合結果が是である場合には、当該別の駐車場利用の代金に関する料金データを格納することとしてもよい。
【0034】
会員ユーザがデリバリ対象車両を使って移動し、別の駐車場が必要となった場合に、当該別の駐車場の予約データを予約データ受信手段が受信する。その予約データにも会員IDが含まれる。その予約データは会員データベースへ格納される。
会員ユーザがデリバリ対象車両を、その駐車場から出庫させる場合、出庫しようという駐車場の精算機から会員IDが送信されてくるので、その会員IDをカードデータ受信手段が受信する。その受信した会員IDと前記の駐車場管理データベースへ格納された予約データに含まれる会員IDとを、カードデータ照合手段が照合する。そして、照合結果が是であれば、料金データは、会員データベースへ送信され、デリバリ対象車両の出庫が可能となる。
【0035】
会員としては、デリバリ車両を利用するのみではなく、駐車場を利用した対価についても後精算が可能となる。そのため、キャッシュレスで駐車場を利用できる。
【0036】
(第一の発明のバリエーション2)
第一の発明は、以下のように形成することもできる(
図14参照)。
すなわち、前記のデリバリ対象車両が所望された駐車場を前記のICカードを用いて出庫した場合において、そのICカードを再び用いて出庫することができないように無効化するための駐車場管理サーバに係る。
前記のICカードの識別データを入力する端末(デリバリ拠点パソコン)から前記の識別データを受信する無効化用データ受信手段と、
その無効化用データ受信手段が受信した識別データに係る無料データを無効化して前記の駐車場管理データベースへ格納するカード無効化手段と、
を備える。
そして、前記のカードデータ受信手段は、前記のICカードの識別データが駐車場の精算機から送信されてきた場合に前記の識別データを受信する。前記のカードデータ照合手段は、前記のカードデータ受信手段が受信した識別データが無効化されたデータであるか否かを前記の駐車場管理データベースにて照合する。前記の照合結果送信手段は、前記のカードデータ照合手段が照合した結果を前記の精算機へ送信するように形成する。
【0037】
(第一の発明のバリエーション3)
第一の発明は、以下のように形成することもできる(
図15参照)。
すなわち、前記のデリバリ対象車両が所望された駐車場を前記のICカードを用いて出庫した場合において、そのICカードを再び用いて出庫することができないように無効化するための駐車場管理サーバに係る。
前記のICカードの識別データを入力するとともに、その識別カードに係る無料データを無効化した端末から無効化に係る識別データを受信する無効化済みデータ受信手段を備える。
その無効化済みデータ受信手段が受信した無効化に係る識別データは、前記の駐車場管理データベースへ格納する。
前記のカードデータ受信手段は、前記のICカードの識別データが駐車場の精算機から送信されてきた場合に前記の識別データを受信する。 前記のカードデータ照合手段は、前記のカードデータ受信手段が受信した識別データが無効化されたデータであるか否かを前記の駐車場管理データベースにて照合する。
そして、前記の照合結果送信手段は、前記のカードデータ照合手段が照合した結果を前記の精算機へ送信するように形成する。
【0038】
(第三の発明)
第三の発明は、車両デリバリサービスにおいてユーザがデリバリを所望された車両たるデリバリ対象車両が所望された駐車場を出庫できるようにするための駐車場管理サーバを制御するコンピュータプログラムに係る(
図4,12参照)。
そのコンピュータプログラムは、前記のデリバリ対象車両にて携行されるICカードの識別データ(たとえばカード番号)を入力する端末(デリバリ拠点パソコン)から前記の識別データを受信する無料出庫用データ受信手順と、
その無料出庫用データ受信手段が受信した識別データを駐車場管理データベースへ格納する無料出庫用データ格納手順と、
前記のICカードの識別データが前記の駐車場の精算機から送信されてきた場合にその識別データを受信するカードデータ受信手順と、
そのカードデータ受信手順にて受信した無料出庫用データが適正なデータであるか否かを前記の駐車場管理データベースに格納された識別データと照合するためのカードデータ照合手順と、
そのカードデータ照合手順にて照合した結果を前記の精算機へ送信する照合結果送信手順と、
を駐車場管理サーバに実行させる。
【0039】
(第三の発明のバリエーション)
第三の発明は、以下のように形成してもよい。
すなわち、車両デリバリサービスにおいてユーザがデリバリを所望された車両たるデリバリ対象車両が所望された駐車場を出庫できるようにするための駐車場管理サーバを制御するコンピュータプログラムに係る(
図5,13参照)。
そのコンピュータプログラムは、前記のデリバリ対象車両にて携行されるICカードの識別データ(たとえばカード番号)を所定の端末(デリバリ拠点パソコン)へ送信する無料出庫用データ送信手順と、
その無料出庫用データ送信手順にて送信した識別データを駐車場管理データベースへ格納する無料出庫用データ格納手順と、
前記のICカードの識別データが前記の対象駐車場データに係る駐車場の精算機から送信されてきた場合に前記の識別データを受信するカードデータ受信手順と、
前記のICカードの識別データが前記の駐車場の精算機から送信されてきた場合にその識別データを受信するカードデータ受信手順と、
そのカードデータ受信手順にて受信した無料出庫用データが適正なデータであるか否かを前記の駐車場管理データベースに格納された識別データと照合するためのカードデータ照合手順と、
そのカードデータ照合手順にて照合した結果を前記の精算機へ送信する照合結果送信手順と、
を駐車場管理サーバに実行させる。
【0040】
(第四の発明)
第四の発明は、車両デリバリサービスにおいてユーザがデリバリを所望された車両たるデリバリ対象車両が所望された駐車場を出庫できるようにするための駐車場管理サーバを制御するコンピュータプログラムに係る(
図6参照)。
そのコンピュータプログラムは、デリバリ対象車両に携行させることで前記の駐車場での入出庫を管理するためのICカードへ前記の駐車場での入出庫が可能であるような無料出庫用データを書き込む無料データ書込手順と、
その無料データ書込手順にて書き込んだ無料出庫用データを駐車場管理データともに駐車場管理データベースへ格納する無料出庫用データ格納手順と、
前記のICカードに書き込まれた前記の無料出庫用データが前記の駐車場の精算機から送信されてきた場合にその無料出庫用データを受信するカードデータ受信手順と、
そのカードデータ受信手順にて受信した無料出庫用データが適正な無料出庫用データであるか否かを前記の駐車場管理データベースに格納されたデータと照合するためのカードデータ照合手順と、
そのカードデータ照合手順にて照合した結果を前記の精算機へ送信する照合結果送信手順と、
を駐車場管理サーバに実行させる。
【0041】
(第四の発明のバリエーション1)
第四の発明は、前記の無料データ書込手段から無料出庫用データを受信する無料データ受信手順をも実行することとしてもよい。
【0042】
(第三および第四の発明のバリエーション1)
第三および第四の発明は、以下のように形成してもよい(
図8参照)。
すなわち、予め会員登録をした会員ユーザの属性データやサービス代金の決済方法などのデータを会員データベースへ蓄積する会員データ蓄積手順と、
会員ユーザに係る端末からデリバリ対象車両の利用を予約する予約データを受信する予約データ受信手順と、
その予約データ受信手順にて受信した予約データを、前記の駐車場管理データベースへ格納する予約データ格納手順と、
を駐車場管理サーバに実行させるものであり、
前記の予約データには、その会員ユーザを特定するための会員IDを含み、
前記のカードデータ照合手順は、前記のカードデータ受信手段が受信した会員IDと前記の駐車場管理データベースへ格納された予約データに含まれる会員IDとを照合することとしてもよい。
【0043】
(第三および第四の発明のバリエーション2)
第三および第四の発明は、以下のように形成してもよい。
すなわち、会員ユーザを特定するための会員IDを含んだ別の駐車場を利用する旨の予約データを受信する別駐車場予約データ受信手順と、
その別駐車場予約データを前記の会員データベースへ格納する別駐車場予約データ格納手順と、を含み、
別の駐車場を出庫する際に精算機から送信されるカード内データを受信するカード内データ受信手順と、
そのカード内データに含まれる会員IDと前記の会員データベースへ格納された別駐車場予約データに含まれる会員IDとを照合する別駐車場出庫用カードデータ照合手順と、
その別駐車場出庫用カードデータ照合手順にて照合した結果を前記の精算機へ送信する別駐車場出庫データ照合結果送信手順と、
を駐車場管理サーバに実行させることとしてもよい。
【0044】
(第三および第四の発明のバリエーション3)
第三および第四の発明は、無料出庫に使われたICカードが誤って使われたり、不正に利用されたりすることを未然に防止するため、以下のように形成してもよい。
すなわち、無料出庫に使われたICカードの識別データを入力する端末から前記の識別データを受信する無効化用データ受信手順と、
その無効化用データ受信手順にて受信した識別データに係る無料データを無効化する無効化手順と、
その無効化手順にて無効化された識別データを前記の駐車場管理データベースへ格納する無効化済みデータ格納手順と、
前記のICカードから無効化された識別データが駐車場の精算機から送信されてきた場合に前記の識別データを受信する無効化済み識別データ受信手順と、
その無効化済み識別データ受信手順にて受信した識別データが無効化されたデータであるか否かを前記の駐車場管理データベースにて照合する無効化データ照合手順と、
その無効化データ照合手順にて照合した結果を前記の精算機へ送信する照合結果送信手順と、
を駐車場管理サーバに実行させることとしてもよい。
【0045】
(第三および第四の発明のバリエーション4)
第三および第四の発明は、無料出庫に使われたICカードが誤って使われたり、不正に利用されたりすることを未然に防止するため、以下のように形成してもよい。
すなわち、無料出庫に使われたICカードの識別データを無効化した端末からその無効化済みの識別データを受信する無効化済みデータ受信手順と、
その無効化済みデータ受信手順にて受信した無効化済みの識別データを駐車場管理データベースへ格納する無効化済みデータ格納手順と、
前記のICカードから無効化された識別データが駐車場の精算機から送信されてきた場合に前記の識別データを受信する無効化済み識別データ受信手順と、
その無効化済み識別データ受信手順にて受信した識別データが無効化されたデータであるか否かを前記の駐車場管理データベースにて照合する無効化データ照合手順と、
その無効化データ照合手順にて照合した結果を前記の精算機へ送信する照合結果送信手順と、
を駐車場管理サーバに実行させることとしてもよい。
【0046】
第三および第四の発明に係るコンピュータプログラムを、記録媒体へ記憶させて提供することもできる。
ここで、「記録媒体」とは、それ自身では空間を占有し得ないプログラムを担持することができる媒体である。例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−R、CD−RW、MO(光磁気ディスク)、DVD−R、DVD−RW、フラッシュメモリなどである。
また、この発明に係るプログラムを格納したコンピュータから、通信回線を通じて他の端末手段へ伝送することも可能である。
なお、第三および第四の発明に係るコンピュータプログラムは、駐車場管理サーバに備えられた演算装置としてのCPU、無線通信またはシリアル通信などによってデータを入力するデータ入力装置、演算の対象となるデータなどを一時的に記憶する揮発性メモリ、データ蓄積のための不揮発性メモリ(たとえば、ハードディスクドライブ)などを用いて実行される。