(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
第1容積及び第2容積と、前記第1容積内の前記流体によって作用を受ける第1面と前記第2容積内の前記流体によって作用を受ける第2面とを有する複動ピストンと、を含む第3アクチュエータをさらに含み、前記第1容積は、前記油圧ポンプの前記第1ポートと流体連通し、前記第2容積は、前記油圧ポンプの前記第2ポートと流体連通し、前記第3アクチュエータは、前記第2アクチュエータよりも遅い応答を有する、請求項14に記載の統合動作制御ユニット。
閾値周波数を超える前記第2アクチュエータの前記有効力面積を小さくするために、前記油圧ポンプのポートと、前記第2アクチュエータの圧縮容積及び伸長容積の少なくとも1つとの間の流路に配置された油圧ローパスフィルタを使用することをさらに含む、請求項22に記載の方法。
前記油圧ポンプは、逆駆動可能であり、及び油圧作動装置は、外部刺激によって発生する、閾値周波数を超える周波数の圧力の周波数に対する慣性抵抗であって、前記閾値周波数未満の周波数での前記慣性抵抗よりも小さい慣性抵抗を有する、請求項26に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0020】
能動サスペンションシステムに関して、本明細書で開示するシステム及び方法の構造、機能、製造、及び使用方法の原理について全体的な理解が得られるように、特定の例示的な実施形態が下記に説明される。これらの実施形態の1つ又は複数の例は、添付の図面に示され、本明細書で説明される。本明細書で説明し、添付の図面に示すシステム、方法、及び例は、非限定的な例示的実施形態であり、本発明の範囲は、特許請求の範囲によってのみ規定されることが当業者に分かるであろう。1つの例示的な実施形態に関連して図示又は説明する特徴は、他の実施形態の特徴と組み合わせることができ、特徴は、個別に単独で及び/又は様々な組み合わせで使用することができる。そのような修正形態は、本開示の範囲内に含まれることを意図されている。
【0021】
車両のサスペンションシステムは、連結された複数のホイールアセンブリの1つに対応して車体を支持する主サスペンションばねに対して、動作的に並列の定位又は動作的に直列の定位に配置された受動若しくは半能動ダンパ、又は能動アクチュエータを使用することができる。一部の例では、車両の車高の調整を可能にするために、補助的な単動アクチュエータ、すなわち、加圧流体が対応するピストンの片側のみに供給されるアクチュエータを使用することができる。2つのアクチュエータ及び/又は弾性要素及び/又は制振要素は、それらが構造体に加える力が直列で効果的な場合、動作的に互いに直列である。
【0022】
本発明者らは、上記のシステムに関連したいくつかの限界を認識した。特に、車高調整に使用されるシステムの多くは、車両の全加重を支持するサイズとされるポンプを使用する。特定の用途によっては、これは、高価でエネルギ効率の低い大型ポンプの使用につながり得る。従って、本発明者らは、一部の実施形態において、エネルギ消費量を削減し、車高を能動制御し、かつ/又は他の任意の適用可能な望ましい利益に取り組む任意のものを含む、全体的に小規模なシステムを提供することが望ましいことがあり得ると認識した。
【0023】
上記の視点で、本発明者らは、油圧又は力の供給源によって動力を供給される2つ以上のアクチュエータを用いて、2つ以上の連結された構造体に力を加えるために使用される統合アクチュエータシステム及び/又は他の油圧装置に関連する利益を認識した。加えて又は代わりに、複数のポンプ及び/又は圧力源は、必要とされる全ポンプ容量を小さくするように協働的に使用することができる。従って、一部の実施形態では、道路に対する車体及び/若しくはホイールの動作及び/若しくは位置、並びに/又は構造体間の相対動作を制御するために、例えば、複数のアクチュエータを組み合わせたものが、1つ又は複数のサスペンションばねと動作的に並列及び/又は直列の構成において、ホイールアセンブリと車体との間又は他の構造体間に挿入可能である。さらに、一部の用途では、これらの油圧アクチュエータ、ダンパ、又は他の油圧装置は、1つ若しくは複数のサスペンションばね、又は車両若しくは構造体内に配置された他の装置と動作的に並列及び/又は直列の構成で配置することができる。さらに、これらのシステムは、単一の油圧ポンプ又はモータ−ポンプから動力を供給される複数のアクチュエータを使用して、車高、車両のロール、及び/又は垂直方向の車両動作を制御するために使用することができる。これらのシステムはまた、建築物のための地震軽減システム、高層建築のための動作抑制システム、並びに/又はアクチュエータが、様々な周波数範囲及び/若しくは用途で動作を発生させかつ/若しくは弱めるためのいずれにも使用され得る他の任意の適切な用途などの用途で使用され得るが、本開示はそのように限定されない。
【0024】
一実施形態では、2つ以上のアクチュエータを使用して、車両のホイールアセンブリ及び車体などの2つの構造体の様々な周波数での相対動作を制御することができる。2つ以上のアクチュエータの各々は、これらの周波数範囲内で予測される力及び流体流れに対処するポンプ及び/又は他の圧力源で動作するのに適切なサイズとされ得る。従って、第1アクチュエータは、ポンプ及び/又は他の圧力源で動作して、広い周波数範囲にわたって構造体間の相対動作を効率的に制御するサイズとされ得、一方、第2アクチュエータは、ポンプ及び/又は他の圧力源で動作して、周波数閾値未満である、構造体間の低周波数の相対動作を効率的に制御するサイズとされ得る。理論に束縛されることを望むものではないが、構造体のより高い周波数の相対動作は、通常、構造体間のより低い周波数の相対動作よりも速い流体流速に対応する。相応して、サスペンションシステムの周波数応答をこれらの2つのアクチュエータ間で分割することにより、システム全体が使用するエネルギをより少なくすることができ、なぜなら、周波数閾値を超える動作を取り扱うために、より低い周波数応答のアクチュエータとの間でポンプによって送受しなければならない流体は、単一のアクチュエータを使用して周波数範囲全体にわたって構造体の動作を抑制する場合に使用しなければならない流体よりも少量であるためである。
【0025】
2つの連結された構造体の相対動作を制御するために2つ以上のアクチュエータが使用される例では、単一のポンプを使用してこれらのアクチュエータの動作を制御することも有益であり得る。加えて、下記にさらに説明するように、一部の実施形態では、1つ又は複数の適切なサイズの油圧フィルタを使用して、ポンプ、油圧モータ、油圧モータ/ポンプ、及び/又は加圧アキュムレータなどの対応する圧力源の動作の変化に対するアクチュエータの応答を自動で制御することができる。そのような実施形態では、圧力源と、伸長又は圧縮容積などのアクチュエータ内の1つ又は複数の加圧流体チャンバとの間に適切なサイズの油圧ローパス周波数フィルタを配置することができる。ローパス周波数フィルタは、ローパスフィルタ、油圧フィルタ、周波数フィルタ、フィルタ、又は本開示での他の同様の用語として称され得る。周波数フィルタは、圧力源によって加えられる圧力変動の成分のいずれかが望ましい閾値周波数を超える場合、これらの成分が、対応するアクチュエータに加えられないようにすることができる。例えば、一実施形態では、1つ又は複数の適切なサイズの油圧フィルタは、周波数が閾値周波数を超える圧力変動を排除するために、圧力源とアクチュエータの1つ又は複数の加圧流体チャンバとの間のラインに配置することができる。これとは別に、流体圧力源はまた、別のアクチュエータと流体連通することができ、これは、閾値周波数未満の周波数での、周波数フィルタに接続されたアクチュエータの制御と、閾値周波数を超える周波数及びそれ未満の周波数での他のアクチュエータの制御とを可能にする。当然のことながら、下記に詳述するように他の構成も可能であるが、本開示はそのように限定されない。
【0026】
本明細書で説明される様々な実施形態では、油圧システムのための周波数フィルタは、望ましい圧力閾値を超える圧力変動を適切に抑制できる任意の適切な構造、及び/又は構造の組み合わせ、及び/又はシステム特性に対応し得ることが理解されるべきである。これには、例えば、システムコンプライアンス、油圧作動質量(hydraulic mass)、流体質量、流体路長さ、弁、制限装置、及び/又は圧力源と加圧容積との間の特定の流路の周波数応答をチューニングできる他の任意の適切な構造などの構造及びシステム特性が含まれる。当業者は、望ましい油圧システムの有限要素モデリングなどのモデル化技術の使用に加えて、基本的な油圧設計原理及び式を使用して特定の流路の周波数応答を求めることができる。加えて又は代わりに、油圧回路の周波数応答特性は、例えば、高インピーダンスで高帯域幅の圧力源を使用することにより、実験で求めることができる。使用できるそのような圧力源として、圧電積層体によって駆動されるピストンポンプがある。
【0027】
図1の概略図は、高インピーダンス圧力源1の実施形態を示す。圧電積層アクチュエータ2は、出力4で圧力変動を生じさせるためにピストン3を動作させる。圧電積層体3は、ばね5によって圧縮状態に付勢することができ、それにより、ピストンが双方向の行程で移動することが可能になる。ピストン3の動作で引き起こされる容積6内の流体の圧力変動は、ポート4を通って被試験システムに伝達され得る。
図1の付勢ばねは、コイルばねとして示されているが、剛性のBelleville Washer CDM-602130などの好都合なばねを使用することもできる。所与の装置内の所与の油圧フィルタを使用した場合に減衰が起こる周波数範囲を求めるために、周波数範囲にわたって圧力源を動作させることにより、特定の流れチャネル内の油圧フィルタを特性化することが可能である。
【0028】
上記に加えて、本発明者らは、対応する第1アクチュエータのハウジングの少なくとも一部を囲む環状複動ピストンの使用に伴う利益を認識した。例えば、複動ピストンは、第1アクチュエータの周りで半径方向にかつ第1アクチュエータの全長の少なくとも一部分に沿って延びることができる。複動ピストンはまた、油圧モータ−ポンプなどの対応する圧力源の第1ポートと流体連通する第1容積と、圧力源の第2ポートと流体連通する第2容積とを含むことができる。従って、圧力源は、対応する力を望ましい対応する方向において環状の複動ピストンに加えるために、2つの容積間に差圧を加えることができる。特定の用途によれば、圧力源はまた、同様に第1アクチュエータと流体連通することができる。さらに、第1アクチュエータ及び第2アクチュエータは、第1アクチュエータ及び第2アクチュエータがその間に配置された第1構造体及び第2構造体に作用可能な平行力を加えるように配置することができる。そのような実施形態に関係する特定の構造体の例が下記でさらに詳述される。
【0029】
さらに別の実施形態において、本発明者らは、サスペンションシステム内の1つ又は複数のアクチュエータの伸長若しくは圧縮容積又は他の加圧容積内において、所望の最小又は標準圧力閾値を維持するために、1つ又は複数のアクチュエータと流体連通するアキュムレータの使用に伴う利益を認識した。例えば、一実施形態では、アキュムレータは、圧縮容積において、車両の重量などの構造体の重量の少なくとも一部分を支持するのに十分な圧力を維持するように、車高調整アクチュエータと流体連通することができる。理論に束縛されることを望むものではないが、これは、対応する圧力源が、対応する構造体を動かすのに必要とされる力全体ではなく、力の一部分を発生させるのに十分なエネルギのみを供給しさえすればよいことから、アクチュエータのエネルギ効率を改善することができる。
【0030】
通常、車両は道路を走行するため、車体及びホイールの両方は、広い周波数範囲にわたって道路誘発動作を起こし得る。例えば、車体は、0Hz〜5Hz、0Hz〜4Hz、0Hz〜3Hzの範囲の周波数で、又は上記の周波数よりも大きい周波数を含む他の任意の適切な周波数範囲で動作することができる。さらに、一部の実施形態では、典型的な車体の大部分の動作は、約1Hz〜3Hzの周波数範囲で起こり得る。一部の実施形態では、車体の周波数は、第1に、主サスペンションばねで支持された車体質量の共振周波数が基本となり得る。上記に加えて、一部の実施形態では、ホイールは、8Hz〜20Hz、8Hz〜15Hzの周波数で、又は一部の実施形態では20Hz以上の周波数で動作することができる。ホイール動作周波数は、多くの場合、剛性のタイヤで支持されたばね下質量の共振質量が基本となる。当然のことながら、当業者は、車体及びホイール動作に関連する特定の周波数が、使用される車両の特定のタイプに応じて変わることが分かるであろう。例えば、典型的な乗用車のサスペンション応答は、ダンプトラックなどの大型の採鉱装置のサスペンション応答と異なると考えられる。従って、上記の周波数よりも大きいものも小さいものもあるホイール及び車体周波数、並びに他の構造体の応答周波数を、本明細書に開示する様々な実施形態で使用することができるが、本開示はそのように限定されない。
【0031】
上記のように、車体及び/又はホイール動作を抑制することに加えて、一部の実施形態では、ターン、加速、及び/又は減速を行うことで引き起こされるロール又はピッチ動作などの他の様々なタイプの車両事象を抑制することが望ましいことがあり得る。例えば、車両が湾曲した道路に沿って走行する場合、車両は、車両の回転中心に近い方の側が持ち上がり、一方、車両の反対側が道路にさらに接近するようにロールを起こす。同様に、車両は、ブレーキがかけられ、車両が垂直に動作したとき、通常、車両の前部が車両の後部に対して下向きに傾斜するようにそれぞれピッチを起こし得る。対応する車両動作は、加速中、車両の後部に対して車両の前部を上向きに傾斜させるように起こり得る。これらの動作は、車体動作周波数に関して上記したものと同じ又は異なる周波数範囲のいずれの周波数範囲でも抑制することができる。一部の実施形態では、車両を持ち上げる又は下げるなどの他の事象は、さらに別の又は低い周波数で制御することができる。従って、一部の実施形態では、上記の動作は、0Hz〜10Hz、0Hz〜5Hz、0Hz〜4Hz、0Hz〜2Hz、1Hz〜3Hzの周波数、又は上記の周波数範囲よりも大きい周波数も小さい周波数も含む他の任意の適切な周波数範囲の周波数で抑制することができる。
【0032】
前述したように、一部の実施形態では、様々な走行状態及びシナリオに直面した場合、車両の性能を改善するために車両の車高を変えることが望ましいことがあり得る。例えば、街路と、隣接する急峻な私道との間の移行部を横断できるように車体を上げることが望ましいことがあり得る。別のときには、高速で走行する場合、空気抵抗力を小さくするために車両を下げることが望ましいことがあり得る。車両の車高はまた、車両の総重量の変化を補償するために変えられ得る。車両の車高の制御は、車体周波数よりも大幅に低い周波数で行うことができる。例えば、一部の実施形態では、車高は、0Hz〜1Hz、0Hz〜0.1Hz、0Hz〜0.01Hzの周波数、又は上記の範囲の周波数よりも大きい周波数も小さい周波数も含む他の任意の適切な周波数で制御することができる。
【0033】
一部の実施形態では、高速応答の能動サスペンションアクチュエータは、車両の各コーナに配置することができ、広い周波数スペクトルにわたって車体及びホイールの動作を抑制するために使用することができる。特定の実施形態によれば、一実施形態において、高速応答の能動サスペンションアクチュエータは、少なくとも30Hz、20Hz、10Hz、5Hz、又は意図された用途に基づいた他の任意の適切な周波数範囲にわたる力制御周波数帯域幅を有するアクチュエータとして定義することができる(すなわち、アクチュエータは、言及した周波数以下の周波数で力を発生させるか又は力に抵抗することができる)。従って、他の実施形態では、高速応答アクチュエータは、異なる動作周波数帯域幅内で動作し得ることが理解されるべきである。一部の実施形態では、高速応答アクチュエータは、単にアクチュエータと称することができ、付随する第2アクチュエータの周波数応答能力よりも速い周波数応答能力を有する。
【0034】
上記の視点で、1つの例示的な実施形態では、高速応答アクチュエータは、車両のトップマウント及びホイールアセンブリなどの第1構造体と第2構造体との間に挿入することができる。この高速応答アクチュエータは、例えば、コイルばね、空気ばね、又は他の従来のサスペンションばね装置と動作的に直列に設置することができる、より遅い応答の補助アクチュエータ及び/又はサスペンションばね座調整アクチュエータと動作的に並列に配置することができる。ばね装置は、対応するアクチュエータの上又は下に設置することができるが、本開示はそのように限定されない。
【0035】
一部の車両の実施形態では、複数のアクチュエータを使用する上記の実施形態は、車両の各コーナ又は他の適切な構造体の他の箇所に使用することができる。それにもかかわらず、一部の実施形態では、複数のアクチュエータの開示した組み合わせ及び本明細書で説明される使用方法は、複数のアクチュエータによる特定の組み合わせ性能を実現するサイズとされた単一のアクチュエータで可能なものよりも高速の応答、大きい力、及び/又は削減された電力消費量の望ましいバランス状態をもたらすことができる。一部の実施形態では、2つ以上のこれらのアクチュエータは、単一ユニットに一体化することができ、かつ/又は単一の電気モータ−発電機/油圧モータ−ポンプユニットによって動力を供給することができる。
【0036】
明瞭にするために、図に関連して下記に説明する実施形態は、電気モータとの関係で説明される。しかし、本明細書で説明される実施形態は、電気発電機及び/又は電気モータ−発電機を使用して動作し得、この場合、電気モータ−発電機は、電気モータ及び/又は発電機として動作し得る電気装置であることが理解されるべきである。従って、本明細書で説明される実施形態は、上記の電気装置のいずれかと併用することができるが、本開示はそのように限定されない。
【0037】
明瞭にするために、図に関連して下記に説明する実施形態はまた、主に油圧モータ−ポンプを使用する。しかし、本明細書で説明される実施形態は、適切な場合、油圧モータ及び/又は油圧ポンプと併用可能である。油圧モータ−ポンプは、油圧モータ及び/又は油圧ポンプとして動作できる油圧装置である。従って、本明細書で説明される実施形態は、上記の油圧装置のいずれかと併用することができるが、本開示はそのように限定されない。
【0038】
本明細書で説明される実施形態では、主サスペンションばねは、例えば、コイルばね、空気ばね、又は静止状態で車体若しくは他の構造体の重量を支持できる他の任意の適切な弾性ばねと同様の構成要素又は装置であり得る。
【0039】
一部の実施形態では、力はより強いが応答がより遅い補助能動サスペンションアクチュエータを使用して、ロール及び/又はピッチなどの2つの連結された構造体間の特定の動作を誘発し、抑制し、かつ/若しくはなくすことができ、又は遅く変化する力に応答してより高速応答のアクチュエータを支援することもできる。車両に実装した場合、そのような実施形態は、主サスペンションばねと動作的に直列の構成で配置されたアクチュエータを含むことができ、このアクチュエータは、より高速応答のアクチュエータと動作的に並列に配置される。そのような構成を使用することにより、システム全体の力容量(force capacity)は、(より高い周波数でのシステムの慣性抵抗を大幅に大きくすることなく高めることができる。この場合にも、アクチュエータのこの組み合わせを使用して、システムの応答に悪影響を及ぼすことなく、所望の力レベルを達成することができる。例えば、能動サスペンションシステムにおいて、ポンプ及びより高速応答のアクチュエータは、道路入力に迅速に応答して、対応する能動力及び/又は受動力を発生させることができるため、サスペンションは、道路から高周波衝撃を受けた場合、それでもなお柔性のように見える。
【0040】
動作システムの一部の実施形態では、アクチュエータの回転要素の慣性モーメントは、アクチュエータが外部入力によって逆駆動される場合に重要なパラメータである。慣性が小さいほど、アクチュエータは、外部刺激によって(余分な反力を発生させることなく)より容易に逆駆動することができる。
【0041】
電気モータなどの回転装置によって駆動される直線出力のアクチュエータでは、モータの出力をアクチュエータの直線出力に変換する役割を果たすすべての回転構成要素の慣性モーメントは、アクチュエータの逆駆動性に影響を及ぼす。これらの構成要素の慣性は、外部刺激へのアクチュエータの反力に影響を及ぼす。この力は、各回転部分の慣性モーメントの合計に角加速度を乗じた値に比例し、これは、アクチュエータ出力の直線運動に対する各構成要素の角運動の運動比を2乗したものによって大きさが変わる。この作用の大きさが慣性抵抗であり、キログラムの単位を有する。
【0042】
直線アクチュエータの実施形態では、電気モータは、例えば、1つ又は複数の軸受要素によって所定の位置に保持できるシャフトを介して、ポンプ若しくはネジ機構及び/又は直線レバーに連結することができる。これらの要素の各々の回転部分は、それぞれの運動比によって大きさが変わるシステム慣性抵抗の一部に寄与し得る。例えば、軸受要素は、通常、軸受によって拘束された要素と共に回転するインナ及びアウタレースの回転速度の数分の一で循環する。
【0043】
他の実施形態では、慣性抵抗は、例えば、歯付きラックで回転するピニオン要素、又は電気油圧能動サスペンションアクチュエータの回転する油圧ポンプ要素及びモータの回転慣性によって生じ得る。
【0044】
一部の用途では、サスペンションばねと動作的に並列に配置された典型的な能動アクチュエータは、車両ホイールの動作に対して5kgの反映ポンプ慣性(reflected pump inertia)を発生させる対応するポンプ要素を用いて、500Nの最大力を作用させることができる。1000Nの最大作用力(上記の2倍)を発生させるために、同じシステムは、車両ホイールアセンブリの動作に対して25kgの反映ポンプ慣性を発生させることができる。能動制御システム又は他の抑制方法がない場合、増大した反映ポンプ慣性により、高周波道路入力(すなわち、これらの入力は、能動サスペンションの制御帯域幅を超える周波数を含む)が車両の車体に伝達されることが可能になる。従って、これらのシステムは、望ましい道路防振レベルを達成することができない。
【0045】
上記のより大きい慣性システムとは対照的に、ばね要素と動作的に直列である、応答がより遅いアクチュエータが、能動サスペンションシステムと動作的に並列に配置された場合、応答が遅いアクチュエータは、高周波道路入力に対する反映ポンプ慣性を増大させることなく、より低い周波数(例えば、1〜3Hz又は他の適切な周波数)で必要とされる500Nのさらなる力をもたらすことができる。その結果として、大きい力出力及びより良好な道路防振の両方を達成することができるシステムが得られる。特定の力及びシステム慣性が上記に言及されたが、上記の値は例示目的で提示され、本明細書で説明されるアクチュエータ及び他の油圧装置は、任意の適切な力容量、慣性、及び/又は周波数応答を有し得るが、本開示はそのように限定されないことが理解されるべきである。
【0046】
一部の実施形態では、車両の車高を調整し、かつ/又は主サスペンションばねを介して伝達される負荷を変える(車体に作用する力を増大させるために収縮し、車体に作用する負荷を小さくするために伸長する)ために、さらなるアクチュエータを使用して、例えば、車両の主サスペンションばねのばね座を動作させることができる。このアクチュエータはまた、主サスペンションばねと直列構成で配置することができる。一部の実施形態では、このアクチュエータ又は他の適切なアクチュエータは、車両又は他の適切な構造体の1つのコーナで車体の静止重量を支持できるように、加圧アキュムレータを使用して偏倚することができる。
【0047】
一部の実施形態では、車両の各コーナは、例えば、高速応答能動サスペンションアクチュエータ、補助強力アクチュエータ、及び/又は強力座調整アクチュエータを有することができる。代わりに、各コーナは、これらのアクチュエータの任意の2つ、又は1つのみの能動アクチュエータを有することができる。各コーナのアクチュエータはまた、一部の実施形態では、互いに協働して動作することができる。代わりに、少なくとも一部の実施形態では、車両の各コーナの1つ又は複数のアクチュエータは、車両の動作を制御するために、車両の他のコーナに配置された1つ又は複数のアクチュエータと協働して動作することができる。
【0048】
特定の実施形態では、アクチュエータは、構造体に望ましい力を加えて、例えば、構造体を地面に対して又は第2構造体に対して動作させるために使用できる構成要素又は装置であり得る。一部の実施形態では、直線油圧アクチュエータは、内部にスライド可能に受け入れたピストンと、片側でピストンに取り付けられたピストンロッドとを備えた単動又は複動油圧シリンダを含む。一部の実施形態では、電気モータに動作的に連結された油圧ポンプは、ピストンの少なくとも片側(すなわち面)に圧力を加えるために、ポンプを駆動して油圧シリンダに油圧流体を供給するように使用され得る。この加えられた圧力は、有効力面積(EFA)に比例する、ピストンロッドの軸に沿った力をもたらすことができる。通常、ピストンのピストンロッドに取り付けられた側のEFAは、ピストンとピストンロッドとの断面積の差に等しい環状面積である。ピストンの反対側では、EFAは、通常、ピストンの断面積である。
【0049】
複数のアクチュエータが2つの構造体間に挿入され、互いに平行な向きで動作的に配置された場合、伸長又は圧縮方向の全EFA(TEFA)は、すべてのアクチュエータのEFAの合計であり得る。しかし、例えば、アクチュエータの圧縮容積及び/又は伸長容積と、対応するポンプとの間にローパスフィルタがある場合、圧縮方向及び/又は伸長方向のアクチュエータのEFAは、ポンプ出力の周波数の関数であり得る。
【0050】
直線アクチュエータのハウジングを囲む外側ピストンも、外側ピストンの軸に垂直に向けられ、加圧流体に接する有効表面積部に対応する圧縮及び/又は伸長方向のEFAを有する。
【0051】
ローパスフィルタがポンプとアクチュエータとの間に置かれた場合、アクチュエータは、より高い周波数にあまり応答しないことがあり得る。従って、ローパスフィルタが存在することで、ローパスフィルタの閾値周波数を超える周波数でのポンプ出力の圧力変動に対して1つ又は複数のアクチュエータのTEFAが小さくなる効果を得ることができる。
【0052】
明瞭にするために、本明細書で説明される実施形態は、主に、車両の連結されたホイールに対する車体の動作を制御するために、複数のアクチュエータを備えたサスペンションシステムを使用する。しかし、アクチュエータサスペンションシステムの車両の一部への連結について言及する、本明細書で説明される実施形態は、通常、アクチュエータ、サスペンションシステム、ダンパ、又は他の任意の適切な油圧システムを任意の適切な対応する構造体間に配置すると解釈され得るが、本開示は、車両での使用に限定されないことが理解されるべきである。
【0053】
ここで、図を参照して、いくつかの非限定的実施形態がさらに詳細に説明される。ただし、様々な実施形態に関連して説明される構成要素の様々な配置、特徴、及び方法は、いずれも単独で及び/又は任意の望ましい組み合わせで使用され得るが、本開示は、任意で特定の実施形態又は実施形態の組み合わせに限定されないことが理解されるべきである。
【0054】
図2は、構造体の相対動作を制御するために使用できる動作制御ユニット50の実施形態を示す。図示した実施形態では、動作制御ユニットは、能動サスペンションアクチュエータ52である第1アクチュエータと、ばね座(又は車高調整)アクチュエータ53である第2アクチュエータとを含む。動作制御ユニット50は、車体54とホイールアセンブリ55との間に挿入され、これらに連結されている。能動サスペンションアクチュエータ52は、車体とホイールアセンブリとの間において、同様に車体とホイールアセンブリとの間に配置されたアクチュエータ53とサスペンションばね68とを直列に組み合わせたものと動作的に並列に配置されている。ばねは、対応するばね座68aでばね座アクチュエータに支持されている。
【0055】
図示した実施形態では、能動サスペンションアクチュエータ52は、アクチュエータシリンダ56の内部容積にスライド可能に受け入れられたピストン57と、第1端部でピストンに取り付けられたピストンロッド58とを含む。ばね座68aは、ばね座アクチュエータ53のロッド65aに取り付けられ、サスペンションばね68を支持している。
図4において、ばね68がコイルばねとして示されているものの、例えば、空気ばねなどの任意で適切な弾性ばねのような構成要素又は装置を使用することもできるが、本開示はそのように限定されない。
図2では、2つのアクチュエータが別個のアクチュエータとして示されている。しかし、下記にさらに説明するように、アクチュエータが互いに統合された実施形態も考えられ、本開示はそのように限定されない。
【0056】
アクチュエータシリンダ56の内部容積は、ピストン57により、ピストンの両側に配置された圧縮容積59及び伸長容積60に分割されている。油圧モータポンプ61は、圧縮及び伸長容積と流体連通している。アキュムレータ62は、少なくとも、流体が圧縮ストローク中に伸長容積に流入したときに、ロッド58によって置き換えられた液体体積と、熱膨張による油圧流体の体積の任意の増加分とを受け入れるサイズとされ得る。油圧モータ−ポンプが図示されているが、いずれも前述したように油圧ポンプも使用され得る。
【0057】
上記のように、統合したサスペンションユニット50はまた、ばね座、又はばねシートなどの第2アクチュエータ53も含む。実施形態によれば、第2アクチュエータは、油圧流体がシリンダ内の圧縮容積64に収容された片面油圧シリンダ63であり得る。ピストン65は、シリンダ63の内部容積にスライド可能に受け入れられている。油圧ポンプ66は、ばね68を持ち上げ、相応してばね68が車体54を持ち上げるようにするために、流体を貯蔵器67から圧縮容積64に注入するのに使用することができる。代わりに、車体54を下げるために、ポンプ66を使用して流体を圧縮容積64から排出することができる。代わりに又は加えて、流体は、ポンプ66を迂回する代替流路(図示せず)を用いて、容積64から貯蔵器67に排出することができる。一部の実施形態では、ポンプ66は、油圧モータ/ポンプによって置き換えることができるが、本開示はそのように限定されないことに留意されたい。この場合、車両が下げられるとき、モータ−ポンプを使用してエネルギを回生することができる。
【0058】
一部の実施形態では、弁69は、貯蔵器67と圧縮容積64との間の流路に沿って配置することができる。用途に応じて、弁は、例えば、可変弁又は単純な開/閉弁のいずれかであり得る。いずれの場合にも、実施形態に関して、例えば、ポンプ66が停止したときなどに車両54を高い位置に保持するために、弁を使用してピストン65を油圧で所定の位置にロックすることができる。すなわち、ピストンは、弁69を閉じて圧縮容積を封止することにより、油圧でロックすることができる。
【0059】
動作中、能動サスペンションアクチュエータ52を使用して、車体54とホイールアセンブリ55との間の相対動作を制御することができる。車体54とホイールアセンブリ55との間の相対動作を誘発するために、能動サスペンションアクチュエータを使用して、制御された能動力(すなわち、アクチュエータ56のハウジングに対するピストン57の動作方向の力)を加えることもできる。
【0060】
上記に詳述したように、能動サスペンションアクチュエータ52は、車体54とホイールアセンブリ55との間の相対動作を制御するように動作することができる。さらに、ばね座アクチュエータ53を使用して、車両と、連結されたホイールアセンブリとの中立位置を調整することができる。例えば、油圧モータ−ポンプ66が停止した場合、ばね座アクチュエータは、車体をホイールアセンブリに対して所定の中立位置に維持することができる。これは、ピストンを望ましい位置に維持し、車両を望ましい中立位置に維持するために、適切な圧力を圧縮容積64に加えることによって達成され得、及び/又は弁69がロックされ得る。一部の車両実施形態では、車体を垂直方向に動かし、かつ/又は車体を傾斜させるか若しくはロールさせるために、
図2に示す複数の動作制御ユニットを車両の様々なコーナに配置して、協働して又は個別に動作させることができる。
【0061】
図2の実施形態では、油圧モータ−ポンプ61及びポンプ66を相乗作用的に使用して、ホイールアセンブリ55に対する車体54の動作を制御することができる。例えば、2つのアクチュエータは、車両を持ち上げるために協力して動作するようなサイズとされ得る。そのような実施形態では、アクチュエータ53は、車体54を持ち上げるために協力して動作するサイズとされ得る。そのような構成により、アクチュエータ53が車両の加重を支持できるように、ポンプ66は、必要な圧力を供給するのに十分な容量を有する必要がなくなる。
【0062】
一部の実施形態では、車両は、車体を支持する4つのホイールアセンブリを有することができるが、本開示はそのように限定されない。例えば、それを超えるか又はそれよりも少ないホイールアセンブリを備えた車両も考えられる。さらに、本明細書で説明されるものなどの統合サスペンションユニットは、車体と1つ又は複数のホイールアセンブリとの間に挿入することができ、一部の実施形態では、各ホイールアセンブリと車体との間に挿入することができる。相応して、一部の実施形態では、車両の能動サスペンションシステムは、車両の4つのコーナに4つの統合サスペンションユニットを含むことができ、この統合サスペンションユニットは、協働で動作して、様々な及び/又は変化する力で車体を同時に上方に移動させるか、車体を傾斜させるか若しくは傾けるか、又は車両を持ち上げることさえある。
【0063】
前の実施形態と同様に、
図3は、能動サスペンションアクチュエータ52及びばね座アクチュエータ65を備えた統合動作制御ユニット70の別の実施形態を示す。ばね座アクチュエータのピストンロッド65aは、ばね68を支持するばね座68aに取り付けられている。ただし、この実施形態では、ばね座アクチュエータの圧縮容積64は、圧縮容積64と流体連通するアキュムレータ71により、所定の事前チャージ状態に偏倚している。アキュムレータの圧力及びピストンの対応するサイズは、アクチュエータが連結された車両54の重量の一部分をアクチュエータ65が支持できるように選択することができる。しかし、より大きい重量又はより小さい重量のいずれかを支持する圧力及び/又はピストンのサイズも考えられる。アキュムレータ71は、例えば、ダイアフラム71cを用いて、対応する油圧流体71bから分離されたガス71aを部分的に充填することができる。代わりに、加圧ガスを油圧流体から分離するために、ダイアフラムの代わりに又はダイアフラムに加えて、ピストン(図示せず)を使用することができる。アキュムレータの外部に配置された弁72は、ガスを補充するか又はアキュムレータの内部ガス容積からガスを取り出すために使用することができる。
【0064】
流れ制御装置73は、圧縮容積64とアキュムレータ71との間での油圧流体の交換を調整するために使用することができる。流れ制御装置は、例えば、電気又は油圧駆動式の弁などの任意の適切に制御可能な弁であり得る。代わりに又は加えて、例えば、ソレノイド弁(図示せず)などの開閉弁を使用することもできる。代わりに又は加えて、流れ制限弁又は多位置弁を使用することもできる。多位置弁には、逆止弁、制限装置、又は他の流れ制御装置があり得る。
図5の実施形態の動作中、車両54は、油圧流体が圧縮容積64と容積71bとの間を流れることができるように、流れ制御装置73を開くことで下げることができる。車両54を下げたときに、アキュムレータ及びピストン内の圧力が車両を支持するのに十分である場合、油圧モータ−ポンプ61を使用して伸長容積60内の圧力を上げ、圧縮容積59内の圧力を下げることができる。車両の重量とピストン57の両側間の差圧とを合わせて得られる力は、車両を支持する圧縮容積64内の流体によってピストン65に加えられる力を上回ることになる。その結果としての正味力により、車両は下方に移動し、そのため、流体が圧縮容積64から押し出される。代わりに、車両を持ち上げることが望ましい場合の別の動作モードでは、流体制御弁73が開くと同時に、油圧モータ−ポンプ61は、伸長容積60内の圧力を圧縮容積59内の圧力よりも低くするように動作することができる。この場合、ピストン57の両側間の差圧による力と、圧縮容積64内の圧力による力とを合わせたものを使用して車両を持ち上げる、すなわち、車両の車高を高くすることができる。
【0065】
上記のように、一部の実施形態では、アキュムレータ71の圧力及びピストン65のサイズは、流れ制御装置73が開き、油圧モータ−ポンプ61が駆動されない場合、圧力容積64内の圧力によりピストン65に加えられる力が、車両の重量による力を支持するのに十分であるように選択することができる。車両の重量は、
図3のサスペンションユニット70などの1つ又は複数の統合サスペンションユニットによって支持され得ることが理解されるべきである。そのような実施形態では、統合サスペンションユニットは、車両の重量の対応する部分を支持する。ポンプ61が停止した場合、容積59及び60内の圧力は、最終的に平衡状態になることに留意されたい。しかし、容積59及び60内において、容積内の圧力を受けるピストン面積の差(すなわち、伸長及び圧縮方向のEFAの差)による上向きの正味力がある。
【0066】
図4は、第1アクチュエータ82、第2アクチュエータ83、及び第3アクチュエータ84を含む統合動作制御ユニット80の実施形態を示す。これらのアクチュエータは、第1構造体85と第2構造体86との間に挿入されている。アクチュエータを使用して、2つの構造体間の相対動作を能動的にかつ/又は受動的に制御することができる。一部の実施形態では、これらのアクチュエータは、様々な周波数範囲で動作することができる。これらの周波数範囲は、互いに離れているか又は重なった周波数範囲を含んでいるかのいずれかであり得るが、本開示はそのように限定されない。各アクチュエータは、アクチュエータの両側に配置できる1つ又は複数の連結装置87a〜87c及び88a〜88cにより、対向する構造体に連結することができる。一部の実施形態では、1つ又は複数の連結装置は、ばね及び/若しくはダンパであり得るか、又は少なくともそれらを含み得る。一部の実施形態では、1つ又は複数の連結装置は、剛性リンク機構であり得るか、又は少なくともそれを含み得る。
【0067】
下記にさらに詳述するように、一部の実施形態では、
図4に示す3つのアクチュエータは、単一のポンプによって直接的又は間接的に駆動することができる。このポンプは、1つ又は複数のガス加圧アキュムレータと共に動作することもできる。3つのアクチュエータが
図4に示されているものの、2つのアクチュエータ又は4つ以上のアクチュエータを含む任意の数量のアクチュエータを使用することができるが、本開示はそのように限定されない。
【0068】
図4の実施形態では、各アクチュエータは、油圧流体を収容する圧縮容積及び伸長容積を有し、油圧流体の圧力は、油圧ポンプによって直接的又は間接的に制御される。アクチュエータ82、83及び84の伸長容積は、それぞれ82a、83a及び84aであり、一方、圧縮容積は、それぞれ82b、83b及び83bである。
図4の実施形態では、ポンプ89を使用して、アクチュエータ82及びアクチュエータ83の圧縮及び伸長容積の一方又は両方に油圧流体を供給することにより、少なくともアクチュエータ82及びアクチュエータ83の圧縮及び伸長容積のいずれか又は両方内の圧力を直接制御することができる。一部の実施形態では、ポンプを使用して、アクチュエータ84の伸長及び圧縮容積に圧力を供給することもできるが、別個の圧力源が使用される実施形態も考えられる。図に示すように、ローパス油圧フィルタ90は、ポンプと、アクチュエータ82及びアクチュエータ83の一方又は両方の圧縮及び/又は伸長容積との間の流路に配置することができる。フィルタは、アクチュエータの伸長又は圧縮容積の一方又は両方のいずれかに接続された単一の流路のいずれにも配置することができる。さらに、フィルタを使用して、ポンプによって流路に加えられる圧力の変化に対するアクチュエータの周波数応答を制御することができる。例えば、1つ又は複数のフィルタは、第1アクチュエータ82が、ポンプによって加えられた圧力変化に対して第2アクチュエータ83よりも遅く応答するように構成することができる(すなわち、第1アクチュエータに接続された油圧フィルタは、第2アクチュエータよりも低い動作周波数閾値を有することができる)。
【0069】
一部の実施形態では、第3アクチュエータ84の1つ又は複数の圧縮及び伸長容積は、ポンプ89により、及び/又は加圧アキュムレータ91により直接供給することができる。ローパス油圧フィルタを使用して、アクチュエータ84の周波数応答に影響を及ぼすこともできる。
【0070】
上記のアクチュエータの各々及び下記に説明するアクチュエータの特定の用途に応じて、ローパス油圧フィルタは、特定の周波数閾値にチューニングできることが意図される。例えば、フィルタは、前に説明した様々なタイプの事象に対応する周波数でのアクチュエータの動作を可能にするようにチューニングすることができる。これらの事象には、それらに限定されるものではないが、ホイール事象又はホイール動作周波数、車体事象又は車体動作周波数、ターン、加速、及び減速などの操縦に対応する車両動作周波数、車高調整周波数、並びに他の適切な動作閾値周波数がある。
【0071】
図5は、互いに対して動作できる2つの構造体101及び102間に挿入された動作制御ユニット100の実施形態を示す。動作制御ユニットは、圧縮容積103a及び伸長容積103bを備えたアクチュエータ103と、圧縮容積104a及び伸長容積104bを備えたアクチュエータ104とを含む。油圧ポンプ105は、油圧流体を少なくとも容積103a及び104aに供給するために使用することができる。図示した実施形態では、両方のアクチュエータは、構造体101に堅固に連結することができる。ピストンロッド103cは、構造体102に堅固に連結することができる。代わりに、サスペンションシステムトップマウント(図示せず)などの弾性装置もあり得る。ピストンロッド104cは、この実施形態ではばねである連結装置107を用いて、構造体102に連結されている。油圧流れ制御装置106は、ポンプ105で発生する圧力変化に対するアクチュエータ104の周波数応答を変えるために使用することができる。この流れ制御装置は、上記のように、例えば、電子制御弁、受動逆止弁、又は多位置弁であり得る。この流れ制御装置はまた、上記の実施形態と同様に、ポンプ105で発生する圧力に対するチャンバ104aの圧力変化を調整する油圧ローパスフィルタを形成するように、流路及び/又は他の油圧構成要素と共に機能することができる。
図5の破線の流路は、アキュムレータなどの他の装置に向かって流れることができ、かつ/又は特定の実施形態に応じて互いに接続することができる流路であることに留意されたい。
【0072】
一部の実施形態では、アクチュエータ104の特定の周波数応答を達成するために、壁付きオリフィス制限装置を流れ制御装置106として使用することができる。この薄壁付きのオリフィス制限装置は、以下の通りに設計することができる。
【0073】
アクチュエータ103によって加えられる力は、チャンバ103a内の圧力P
103aと、
図5に103dとして示すピストン面積A
103dとから求めることができる。アクチュエータ104によって加えられる力は、104dと表記したピストン面積A
104dに作用するチャンバ104a内の圧力P
104a、又は直列のばね107の圧縮のいずれかから求めることができる。これらの2つの要素は直列であるため、これらの要素は、下記の式1
【数1】
に示すものと同じ直線力を作用させ、式中、F
104は、アクチュエータ104からの力であり、K
107は、ばね要素107の剛性であり、x
104d及びx
102は、アクチュエータピストン104d及び車体要素102の位置である。式1の1次微分を取ると、アクチュエータ104について、力の変化率は、油圧流れ制御装置106を通る流量Q
106に関係し得ることが分かる。
【数2】
【0074】
典型的な薄壁オリフィス制限装置は、特徴部の両側間の圧力差に関係し得る流れ特性を有する。式3は、油圧流れ制御装置106として使用できるオリフィス要素を通る流体流量を示す。ここで、ρは、流体の密度であり、A
オリフィスは、流れ制限装置の面積であり、Cは、実験で求めることができる特定のオリフィス形状に対する排出係数である。
【数3】
【0075】
2つのアクチュエータ103及び104は、上記の通り流れ制限装置であり得る油圧流れ制御装置106により、ポンプ105で発生した圧力に様々な方法で応答することができる。式4及び5は、ポンプで発生した圧力変化に対する、アクチュエータ103及びアクチュエータ104の単位時間当たりの力応答の変化を示す。アクチュエータ103の応答は、(105と103aとの間の接続における線路損失を無視しながら)ポンプの圧力変化によって直接制御され得る。一方、アクチュエータ104の力応答は、流れ制御装置の例として使用したオリフィスのパラメータに基づいて制限することができる。
【数4】
【0076】
式5は、アクチュエータ104の応答速度が、流れ制御装置及び直列のばね要素107に関するパラメータを使用して制御し得ることを示す。流路内の流体の質量に関するさらなる考察をモデルで考慮に入れることができる。しかし、一部の用途では、この作用は、代わりに、実験で又は流体システムの計算流体力学のシミュレーションを通じて容易に求めることができる。
【0077】
図6は、3つのアクチュエータ111、112及び113を含む動作制御ユニット110の実施形態を示す。3つのアクチュエータは、第1構造体114と第2構造体115との間の相対動作を制御するために連係することができる。この実施形態では、アクチュエータ112及び113は、第1中間構造体114a及び第2中間構造体115aによって互いに連結されている。連結装置116a及び116bは、アクチュエータ111をそれぞれ第1構造体114及び第2構造体115に連結するために使用することができる。連結装置116c及び116dは、それぞれ第1構造体114と第1中間構造体114aとを連結し、第2構造体115と第2中間構造体115aとを連結するために使用することができる。一部の実施形態では、連結装置116eは、アクチュエータ113のピストンロッドを第2中間構造体115aに連結するために使用することができ、アクチュエータの反対側の端部は、任意の適切な連結器を使用して第1中間構造体に連結される。アクチュエータ112の両端部は、第3アクチュエータ113と動作的に並列に2つの中間構造体に連結されている。同様に、第1アクチュエータは、互いに連結された第2及び第3アクチュエータと動作的に並列である。さらに、図示した各連結装置には、ばね、ダンパ、及び/又は剛性連結器の少なくとも1つが含まれることが理解されるべきである。
【0078】
一部の実施形態では、構造体114は、車両のホイールアセンブリであり得、一方、構造体115は、車体であり得る。相応して、アクチュエータ111は、能動サスペンションアクチュエータであり得、アクチュエータ112は、ロール支援アクチュエータであり得、アクチュエータ113は、車高調整アクチュエータであり得る。
【0079】
図7に示す実施形態は、
図6に関連して上記に説明した構成と同じ構成で配置された3つのアクチュエータ121、122及び123を含む動作制御ユニット120の例である。これらのアクチュエータは、構造体124と構造体125との間の相対動作を制御するように協働して動作する。アクチュエータ121は、圧縮容積121aと、伸長容積121bと、ピストンロッド121dに取り付けられたピストン121cとを含む。アクチュエータ122は、圧縮容積122aと、伸長容積122bと、ピストンロッド123dに取り付けられたピストン122cとを含む。アクチュエータ123は、圧縮容積123aと、伸長容積123bと、ピストンロッド123dに取り付けられたピストン123cとを含む。この実施形態では、各圧縮容積は、図示しない)アキュムレータに接続することができ、このアキュムレータは、動作中にピストンロッドの侵入により置き換えられた油の体積を補償することができる。
図9の実施形態では、伸長容積121b、122b及び123bは、それぞれ流体流路121e、122e及び123eを用いて油圧ポンプ127の第1ポートと流体連通している。流路121e、122e及び123eは、それぞれローパス油圧フィルタ(及び/又は流れ制御装置)121f、122f及び123fを含むことができる。
【0080】
油圧アクチュエータ122及び123は、構造体124a及び125aによって互いに連結されている。連結装置126a、126b、126c、126d及び126eは、ピストンロッド121dを構造体125に、構造体125を構造体125aに、アクチュエータ121を構造体124に、構造体124を構造体124aに、及びピストンロッド123dを構造体125aに連結している。連結装置126a、126b、126c、126d及び126eは、ばね要素、制振要素、及び剛性要素の任意の適切な組み合わせであり得る。
【0081】
図示した実施形態では、ローパス油圧フィルタ121f、122f及び123fは、ポンプ127と、第1アクチュエータ121、第2アクチュエータ122、及び第3アクチュエータ123の1つ又は複数の圧縮及び伸長容積の1つ又は複数との間の対応する流路に沿って配置されている。一部の例では、ローパスフィルタは、特定のアクチュエータの伸長及び圧縮容積の両方に接続することができる。ローパスフィルタによる特定の閾値周波数は、望ましい周波数動作を得るために、これらのアクチュエータの1つ又は複数に対応することができる。ローパスフィルタ121f、122f及び123fは、油圧ポンプ124aで発生する圧力入力に対するアクチュエータの周波数応答を確定するために、少なくとも、コンプライアンスと、エネルギ散逸性構成要素と、流路121e、122e及び123eの流体質量との作用と協働して作用することができる。ポンプ127は、ポンプ及び油圧モータの両方として機能できる油圧モータ−ポンプであり得ることが理解されるべきである。
【0082】
特定の実施形態によれば、アクチュエータ又は構成要素の少なくとも一部を収容することができる他の油圧装置は、ローパス油圧フィルタの一部として使用され得る。しかし、上記のように、一部の実施形態では、例えば、流路に追加された同調オリフィスなどの1つ又は複数の追加要素が流路と相互作用して、特定の望ましい特性を有するローパスフィルタとして機能することができる。さらに、他の実施形態では、他の任意の構成要素を必要とすることなしに、ローパスフィルタとして機能するように流路を構築及び/又はチューニングすることができる。従って、油圧ローパスフィルタを有する様々な実施形態は、これらの可能な代替形態のいずれか、又は油圧ローパスフィルタを構築する他の適切な方法を含むと考えるべきであるが、本開示はこのような方式で限定されない。
【0083】
図9の動作制御ユニットの実施形態は、構造体124がホイールアセンブリであり、構造体125が車体である車両の能動サスペンションシステムの一部であり得る。一部の実施形態では、車体は、
図9に示す動作制御ユニット120などの複数の動作制御ユニットによって支持され、その動作を制御されることが理解されるべきである。
図9のアクチュエータは、複動アクチュエータとして示されているが、
図9に示すアクチュエータの代わりに又はそれに加えて、1つ又は複数の単動アクチュエータを使用し得るが、本開示はそのように限定されないことがさらに理解されるべきである。
【0084】
動作制御ユニット120が使用される車両の一部の実施形態では、ローパスフィルタ121fは削除され得、アクチュエータ121は、100Hz未満の周波数の車体及びホイール動作を制御するのに十分な周波数応答で動作し得る。これは、100Hz以下の周波数でアクチュエータ121に向かう圧力入力を発生させるように、油圧ポンプ124aに動作的に連結された電気モータ(図示せず)を使用して達成することができる。そのような実施形態では、アクチュエータ122は、車両が走行している道路に対する車体のロール動作を制御するためのロール制御アクチュエータとして使用することができる。この実施形態では、ローパスフィルタ122fは、例えば、ポンプによる、及び/又は構造体125に対する構造体124の動作による3Hzの圧力入力などの所定の周波数を超えるすべての周波数を減衰させることができる。
【0085】
一部の実施形態では、アクチュエータ123は、構造体124及び125に対応する車体とホイールアセンブリとの間の標準距離又は平衡距離を制御することにより、車両の車高を制御するために使用することができる。そのような実施形態では、ローパスフィルタ123fは、ポンプ124aによって送出される圧力中の、例えば0.1Hzなどの所定の閾値周波数を超えるすべての周波数を減衰させるために使用することができる。
【0086】
特定の用途及び周波数範囲が上記のアクチュエータに対して言及されたが、様々なアクチュエータ及びローパスフィルタは、上記の用途及び周波数範囲を含む任意の適切な周波数範囲及び任意の適切な用途で動作するように構成され得ることが理解されるべきである。
【0087】
上記に加えて、
図7に示す各流路121e、122e及び123eは、図示した油圧ローパスフィルタと共に又はその代わりに使用できる逆止弁、制限装置、流体質量、流れ制限装置、及び/又は遮断弁(図示せず)などの他の又はさらなる流れ制御装置を含むことができる。例えば、流路123eは、流路を遮断し、アクチュエータ123をポンプ124aからの圧力入力から切り離すために、電気で、油圧で、又は空気で動作することができる遮断弁(図示せず)を含むことができる。
図9の動作制御ユニットは、3つのアクチュエータを有して示されていることが理解される。しかし、一部の実施形態では、アクチュエータの任意の1つを削除することができ、かつ/又はさらなるアクチュエータを追加することができるが、本開示はそのように限定されない。
【0088】
一部の実施形態では、流れ制御装置は、望ましいレベルの流れ抑制を達成するために、各システムの圧力及び流体流れに応じて設計及びチューニングすることができる。一実施形態では、ローパス油圧フィルタ122f又は他の適切な流れ制御装置は、対応するアクチュエータの動作範囲を、実際上、最大で車両のロール又はピッチによる周波数(通常1〜3hz)までの周波数を有する動作を抑制するのに適した閾値周波数に限定するために使用することができる。例えば、この流れ制御装置は、直径が1mmの薄板オリフィスを含むことができる。圧力がポンプ127で発生すると、能動サスペンションアクチュエータである第1アクチュエータ121で力が発生する。このとき、この圧力により、第2アクチュエータ122がばね要素126bに抗して伸長する。アクチュエータ122が構造体125及び124間で力を加えることができる前に、要素122fを通る流体流れが必ず発生する。従って、単にフィルタ122fに対応し得る同調制限装置を設けることにより(すなわち、圧力降下と流量との間の望ましい関係を用いて)、第2アクチュエータ122は、車体動作又は他の適切な動作に関する閾値周波数未満の周波数において構造体125及び124間に力を発生させることのみができる。例えば、第2アクチュエータの動作周波数は、実際上、5Hz以下、3Hz以下、又は他の任意の適切な周波数以下に限定することができる。従って、ポンプで発生する、この周波数閾値を超える圧力変動は、アクチュエータ121において力を発生させるが、フィルタ122fによって減衰し、そのため、アクチュエータ122では力を発生させない。この場合にも、アクチュエータ122に加えられる高周波圧力変動の減衰により、対応するポンプの反映慣性及び/又は両方のアクチュエータ121及び122を用いて、より高い周波数で力を発生させるのに十分な油をポンプで圧送するのに必要とされる動力の両方を低減することができる。
【0089】
図8は、車両のホイールアセンブリ131と車体132との間の相対動作を制御する動作制御ユニット130を示す。能動サスペンションアクチュエータ133は、車体132とホイールアセンブリ131との間に挿入されている。能動サスペンションアクチュエータは、車高アクチュエータ134及びサスペンションばね135と動作的に並列に配置することができ、車高アクチュエータ134及びサスペンションばね135は、同様に車体とホイールアセンブリとの間で動作的に互いに直列に配置されている。アクチュエータ133は、ピストン133cによって分離された圧縮容積133a及び伸長容積133bを含み、ピストン133cは、ピストンロッド133d及び介在トップマウント133eによって車体に連結されている。油圧ポンプ136は、所定の周波数でピストン133cの両側間の望ましい圧力差を確立するように制御される電気モータ(図示せず)に動作的に連結される。この実施形態では、アキュムレータ137が圧縮容積133aと流体連通している。しかし、一部の実施形態では、アキュムレータ137の代替として又はそれに加えて、伸長容積と流体連通するアキュムレータを組み込むことができる。伸長容積133bは、車高アクチュエータ134の伸長容積134b及びポンプ136の2つのポートの一方と流体連通する。アクチュエータ134の圧縮容積134aは、ガス充填アキュムレータなどのアキュムレータ138と流体連通する。圧縮容積134a及び伸長容積134b間の流体の交換は、それぞれ流れ制御装置139a及び/又は流れ制御装置139bによって制御することができ、流れ制御装置は、前述のように、逆止弁、遮断弁、流れ制限装置、又は他の任意の適切な構成要素の1つ又は複数を含む弁スイッチであり得る。流れ制御弁139bは、ポンプ136で発生した、閾値周波数を超える圧力変動が車高アクチュエータの伸長容積134bに達する前に、この圧力変動を減衰させるために、流路136aの流れ特性と併せてローパスフィルタとして機能することができる。
【0090】
流れ制御装置139aは、圧縮容積134aを加圧アキュムレータ138に接続することにより、圧縮容積134a内の圧力を調整するために使用することができる。ポンプ136は、能動サスペンションアクチュエータ133のピストン133cの両側間の圧力差を制御して、ホイールアセンブリ131に対する車体132の動作を制御するために使用することができる。流れ制御装置139a及び139bは、ピストン134cの両側の圧力を制御するために使用することができる。従って、ピストン133c及びピストン134cの両側間の差圧を制御して車両の車高を確定することができる。
【0091】
図8に示す実施形態でのアクチュエータ134及び本明細書で説明される他の実施形態の他のアクチュエータは、ターン中の車両のロール及び/又は車高に影響を及ぼすために、ばね座を支持し、ばね座の位置を調整することが説明及び図示されている。これらのばね座は、通常、コイルばねとして示されたサスペンションばねを支持し、かつ/又はサスペンションばねの位置を調整するとして示されている。しかし、これらのアクチュエータは、車両のロールバーに作用することにより、ロール力を加えるために使用することもできる。動作制御ユニット又はサスペンション制御ユニットの1つ又は複数のアクチュエータを使用して、ばね座若しくはロールバーに個別に又はばね座及びロールバーの両方に同時に作用することができる。
【0092】
図9は、2つのアクチュエータを含む動作制御ユニット140を示す。能動サスペンションアクチュエータ141は、車高アクチュエータ145と動作的に並列の構成で車体142とホイールアセンブリ143との間に挿入されている。車高アクチュエータは、車体とホイールアセンブリとの間に配置されたサスペンションばね146と動作的に直列の構成で配置することができる。この実施形態では、車高アクチュエータは単動アクチュエータである。ポンプ148は、アクチュエータの対応する加圧容積と流体連通する。流れ制御装置147は、ポンプと、図示した実施形態では単動アクチュエータであるアクチュエータ145の少なくとも1つの加圧容積との間に配置することができる。流れ制御装置は、ローパスフィルタとして機能して、アクチュエータ145に加えられる、望ましい閾値周波数を超える圧力変動を抑制するために、流路147aの流れ特性と併せて作用することができる。流れ制御装置147の適切な特性を選択することにより、流れ制御装置は、適切なカットオフ周波数を有するローパスフィルタとして使用することができ、それにより、アクチュエータ145は、適切な周波数範囲(例えば、一部の実施形態では、車両ロール力を弱めるために3Hz以下、又は車高調整を行うか若しくは車両重量の変化を補償するために0.3Hz以下)で機能するばね座制御アクチュエータとして使用し得ることに留意されたい。一部の実施形態では、アクチュエータ145、流れ制御装置147、及び流路147aの特性は、ロール制御又は車高調整用アクチュエータを効果的に使用するために選択することができる。しかし、他の周波数閾値及び/又は用途が使用される実施形態も考えられる。
【0093】
図10の概略図は、車体204とホイールアセンブリ205との間の相対動作を制御するように協働して動作する能動サスペンションアクチュエータ202と、補助アクチュエータ231とを含む統合動作制御ユニット230の別の実施形態を示す。この実施形態では、補助アクチュエータ231は、ピストン233と、ばね座218aに取り付けられたピストンロッド233aとを備えた複動油圧シリンダ232を含むことができる。ばね座はばね218を支持し、ばね218は車体204を支持している。
【0094】
前述の実施形態と同様に、能動サスペンションアクチュエータ202は、互いに動作的に直列に配置され得るばね218及びアクチュエータ231と動作的に並列に、ホイールアセンブリ205と車体204との間に挿入されている。通常、ピストンロッド208の上部は、トップマウント(図示せず)により、車体に取り付けることができる。
図10の実施形態では、能動サスペンションアクチュエータのシリンダ232は、圧縮容積234及び伸長容積235を含むことができる。
【0095】
図示した実施形態では、能動サスペンションアクチュエータ206の伸長容積210と、補助アクチュエータ231のシリンダ232の伸長容積234とは、導管236a及び導管237などの1つ又は複数の導管を通じて流体連通することができる。能動サスペンションアクチュエータの圧縮容積209は、導管234b及び239などの1つ又は複数の導管を用いて、補助アクチュエータの圧縮容積234と流体連通することができる。一部の実施形態では、流れ制限装置又は他の1つ若しくは複数の構成要素は、流れ制限装置238によって示されるような、これらの流路の一方又は両方に沿ったローパス油圧フィルタとして機能することができ、ローパス油圧フィルタは、導管237を通る流体の流れを調整するために使用することができる。制限装置は、例えば、オリフィス、手動弁、電気制御弁、圧力制御弁、又は他の任意の適切な若しくは好都合な制限装置であり得る。従って、一部の実施形態では、導管236a及び237の流れ特性と共に作用する流れ制限装置238が存在すると、ローパスフィルタとして機能し得るため、油圧モータ−ポンプは、能動サスペンションアクチュエータ202を高速応答アクチュエータとして駆動し、補助アクチュエータ231を応答がより遅いアクチュエータとして駆動する(すなわち、フィルタの閾値周波数は、補助アクチュエータの動作周波数を能動サスペンションアクチュエータの少なくとも最大動作周波数未満の周波数に制限する)。この場合にも、そのような構成は、より高い周波数でのシステムの有効慣性を小さくし、一方、それでもなお、さらなる力がより低い周波数で加えられることを可能にする。力の増幅は、両方のポンプにおいて、モータポンプ211で発生した低周波数の差圧がかかる面積が増えることで生じるが、より高周波数でポンプを通る流体流れは制限される。
【0096】
一部の実施形態では、
図10のシステムは、典型的なセダンのために構成することができる。そのような用途では、例えば、アキュムレータ212の静止標準圧力は、約400〜800psiであり得、ピストン207の直径は、約30mm〜約60mmであり得る。相応して、一部の実施形態では、ピストン233の面積は、ピストン207の面積の約半分から3倍の範囲を取ることができる。
【0097】
図11は、
図12に示すシステムと同様の実施形態に従って構築されたサスペンションシステムの性能の例を示し、車両は、各コーナに統合サスペンションユニットを有する。グラフ241は、40マイル/hでスラロームコースを走行中、典型的なセダンによって得られる横加速度を示す。この特定のセダンは、1900kgの質量、1.6mのトラック幅、及び地面の上0.56mに配置された重心を有する。完全な車体制御を達成する(ターン時に車両を完全な水平に保持する)ために、前部右ホイールに作用する車両ロールを抑制するのに必要な力を車両及び横加速のパラメータに基づいて計算した。システムのこの実施形態では、補助アクチュエータピストンの面積は、能動サスペンションシステムピストンの面積の80%であった。補助アクチュエータで発生する力に対して、約2.5Hzの減衰周波数を示すようにチューニングされた流体流れ特性を有する平板オリフィスとして流れ制御装置をモデル化した。線245は、理想的な車体制御を達成するために、能動サスペンションシステム全体から必要とされる全体的な力を示す。線247は、典型的な電気及び油圧ポンプ損失を有し、線245で示す全体的な力を加えるために、アクチュエータ、能動サスペンションアクチュエータのみと協働して動作する代表的な油圧ポンプが必要とする電力消費量を示す。グラフ242は、能動サスペンションアクチュエータ、流れ制御装置、及び補助アクチュエータのすべてを含むシステムの応答において、補助アクチュエータで発生する力243が、能動サスペンションアクチュエータで発生する力244を補足していることを示す。両方のシステムで発生する全体的な力が振幅及び周波数の両方とも同じであっても、ポンプは、等しい圧力を発生させる必要がない(このとき、圧力はより広い面積にわたって作用する)ことから、この操作を行うのに必要とされる電力が大幅に削減される。グラフ246は、両方の場合において、油圧モータ−ポンプを動作させるために電気モータ(図示せず)によって消費される電力を示す。特に、能動サスペンションアクチュエータが単独で動作する場合の電力消費量247は、力出力を制御するために、能動サスペンションアクチュエータ及び補助アクチュエータが協働で動作するシステムの電力消費量248よりも多い。
【0098】
図12は、車体253とホイールアセンブリ254との間に挿入された第1アクチュエータ251と、応答がより遅い第2アクチュエータ252とを備えた統合サスペンションユニット250の別の実施形態を示す。ポンプ255の第1ポートは、伸長容積251a、252aと流体連通している。第2ポートは、第1及び第2アクチュエータの圧縮容積251b及び552bと流体連通している。ポンプと第2アクチュエータの伸長及び圧縮容積との間の流路257a及び/又は流路257bに沿って配置された流れ制御装置256a及び256bは、流れ制御装置と流体連通した流路と共に、ポンプ255で発生する、特定の閾値周波数を超える圧力変動を抑制するローパスフィルタとして機能することができる。各ローパスフィルタに対して選択される閾値周波数は、アクチュエータ252の意図された使用方法によって少なくとも部分的に決定され得る。図に示すように、一部の実施形態では、第2アクチュエータは、ばね又は他の連結装置と動作的に直列に配置することができる。
【0099】
図13は、統合サスペンションユニット260の別の実施形態を示す。この実施形態では、ポンプ255の第1ポートは、第1アクチュエータの伸長容積251a及び第2アクチュエータの圧縮容積252bと流体連通することができる。さらに、ポンプの第2ポートは、第1アクチュエータの圧縮容積251b及び第2アクチュエータの伸長容積252aと流体連通することができる。さらに、特定の周波数閾値を超える圧力変動を減衰させることにより、第2アクチュエータ252の周波数応答を確定するために、ポンプと、第2アクチュエータの伸長及び/又は圧縮容積との間により多くの流れ制御装置261a及び/又は流れ制御装置261bの1つを配置することができる。
【0100】
図14に示す実施形態では、統合サスペンションユニット300は、能動サスペンションアクチュエータ302、補助アクチュエータ301、及び高さ調整アクチュエータ303を含むことができる。これら3つのアクチュエータは、広い周波数範囲にわたって車体304とホイールアセンブリ305との間の相対動作を制御し、さらには、車両の車高を調整するために協働して動作することができる。加えて又は代わりに、アクチュエータ303は、補助アクチュエータ301の機能において、補助アクチュエータ301を支援するために使用することができる。
【0101】
///この実施形態の能動サスペンションアクチュエータ302及び補助アクチュエータ301は、ホイールアセンブリに対する車体の動作を制御するために協働して動作することができる。車高アクチュエータ303は、車高を制御し、静止状態で車両の重量を支持するために、他の2つのアクチュエータと協働して動作することができる。例えば、一部の実施形態では、能動サスペンションアクチュエータ302は、車両が道路を走行するときに車体に伝わる道路で誘発された垂直動作を抑制するために、広い周波数範囲、通常、0〜50Hzにわたって動作する。補助アクチュエータ301は、より遅く反応することができ、車体304に加える力を増大させることにより、能動サスペンションアクチュエータ302を支援するためにばね304aを介して動作し、通常、5Hz未満の周波数範囲で動作する。一部の実施形態では、能動サスペンションアクチュエータ302の周波数応答は、50Hz以上であり得、一方、補助アクチュエータ301の周波数応答は5Hz以下であり得る。
【0102】
一部の実施形態では、車両が道路の湾曲に沿って走行している場合、1つ又は複数の補助アクチュエータは、統合サスペンションユニット300が加えることができる水平化力を増大させ得る。例えば、
図14に示すユニットが上向きの力を加える場合、ポンプ306で発生する、望ましい閾値未満の周波数の圧力差をピストン307及びピストン330に加えることができ、加えられる力は、有効ピストン面積の拡大により増大する。しかし、モータ−ポンプで発生する圧力の閾値周波数を超えるより高い周波数の変化に対するピストン330の応答は、上記のように、流れ制御装置340が油圧ローパスフィルタとして機能するために減衰する。
【0103】
図16に示す実施形態の場合、ピストン330及び315は、一緒に動作するように拘束されている。従って、車両の車高が新たな中立位置に変わった場合、流れ制御装置341を閉じて、その新たな位置でピストン315をロックすることができる。しかし、補助アクチュエータ301が、例えば、ロール保持能力を上げるために連動する場合、加圧アキュムレータ322と高さ調整アクチュエータ303の圧縮容積314との間に配置された対応する流れ制御装置341は、ピストン330が上下に動作することを可能にするために少なくとも部分的に開くことができる。
【0104】
図15に示す実施形態は、
図14に関連して上記に説明した実施形態と同様であり、対応する要素を示すために同じ参照番号が使用されている。この実施形態では、流れ制御装置342と、ポンプ306のポートを圧縮容積334に接続する流路342aとは、圧力変動が圧縮容積334に達する前に、例えば、3Hzなどの特定の周波数閾値を超える圧力変動を抑制するために使用することができる。流れ制御装置343は、ポンプ306で発生する、特定の事前設定された周波数閾値を超える圧力変動を伸長容積330に達しないように抑制するために、同様の方法で使用することができる。しかし、一部の実施形態では、流れ制御装置342又は流れ制御装置343のいずれかをなくすことができる。この実施形態では、アクチュエータ301及び302の伸長容積と圧縮容積との間の流体連通は、
図14の実施形態と比べて逆になっていることに留意されたい。
【0105】
図16は、能動サスペンションアクチュエータ402、補助アクチュエータ421、及び高さ調整アクチュエータ422を含む統合動作制御ユニット400の一実施形態を示す。これら3つのアクチュエータは、車体404とホイールアセンブリ405との間の相対動作と、さらには車両の車高とを制御するために協働して動作することができる。
【0106】
図16に示す実施形態では、アキュムレータ424は、高さ調整アクチュエータ422の圧縮容積414と流体連通し、圧縮容積414内の圧力を制御することができる。アキュムレータ424は、4つのチャンバ、すなわち、(1)流れ制御装置425により、油圧モータポンプ411及び能動サスペンションアクチュエータの伸長容積410と選択的に流体連通する油圧流体充填チャンバ424aと、(2)流れ制御装置426により、高さ調整アクチュエータの圧縮容積414と選択的に流体連通する油圧流体充填チャンバ424bと、(3)ガス充填チャンバ424cと、(4)ガス充填チャンバ424dとを含むことができる。
【0107】
図16の実施形態では、アキュムレータ424は、円筒セグメント424e及び端部キャップ424f及び424gを備えた略円筒形の形状である。内部シリンダ424hは、一端で端部キャップ424fに取り付けられている。アキュムレータ424はまた、環状のピストン427aと、シルクハット形状に形成されたピストン427bとを含むこともできる。シルクハットピストン427bは、第2部分427dよりも小さい直径を有する、軸方向突出部分427cを含み、第2部分427dは、軸方向突出部分の端部から半径方向外側に延びる。軸方向突出部分は、内部シリンダ424hの開放端にスライド可能に受け入れられている。チャンバ424a、424b、424c及び424dは、例えば、Oリング427eを含む任意の好都合な装置又は方法を使用して、チャンバ間でのガス及び/又は流体の交換を防止するために互いに封止することができる。
【0108】
図16の実施形態では、チャンバ424a内の流体圧力は、モータポンプ411を動作させ、流れがチャンバ424aに出入りすることを可能にするように流体制御装置425の位置を合わせることで制御することができる。動作中、チャンバ424b内の圧力は、チャンバ424aの流体の体積を減らすことで上げることができる。チャンバ424aから出る流体の流れは、ピストン427bをシリンダ424h内にさらに移動させ、従ってチャンバ424cの圧力を上げる。容積424bと容積414との間の流れを可能にするように弁426の位置を合わせることにより、圧縮容積414内の圧力は上げられ得る。モータの動作を逆転させ、チャンバ424a内の流体の体積を増やすことにより、圧縮容積414内の圧力は下げられ得る。
図16の実施形態では、ガス充填チャンバ424d内の圧力により、ピストン427bに作用する力は、チャンバ424c内のガス圧によってピストン427bに作用する正味力よりも大きいように設計することができる。
【0109】
図16に示す実施形態では、アキュムレータのチャンバ424aは、流れ制御装置425により、アクチュエータ402及び421の伸長容積と選択的に流体連通する。このため、アキュムレータ424は、対応する高さ調整アクチュエータ422の圧縮容積414内の圧力を制御するために使用することができる。
【0110】
図17は、能動サスペンションアクチュエータ452及び高さ調整アクチュエータ453を備えた統合サスペンションユニット450の実施形態を示す。ピストンロッド453aは、ばね459を支持するばね座458aに取り付けられている。この実施形態では、圧縮容積453bは、アキュムレータ460によって加圧することができる。アキュムレータ460は、例えば、ピストン460cを用いて油圧流体460bから分離された空気460aを部分的に充填することができる。弁461は、加圧空気をアキュムレータに補給するために使用することができる。
【0111】
この実施形態では、油圧モータ462は、空気コンプレッサ462bを駆動するための動力取出しユニットとして動作することができる。アクチュエータに連結された車両470を持ち上げるために、アキュムレータ内の圧力を上げて、より多くの流体をアクチュエータ453に送るために空気コンプレッサ462bを使用することができる。反対に、空気がアキュムレータ460から出ていくことを可能にし、従って流体が圧縮容積453bから流出することを可能にすることによって車両を下げることができる。一部の実施形態では、流れ制御装置477は、圧縮容積453bとの間での流体の交換を制御するために使用することができる。流れ制御装置477は、油圧モータ−ポンプ462aと油圧モータ462との間の流体交換を制御するために使用することができる。
【0112】
図18は、能動サスペンションアクチュエータ502及び車高アクチュエータ453を備えた統合サスペンションユニット500の別の実施形態を示す。車高アクチュエータのピストンロッド453aは、ばね459を支持するばね座458aに取り付けられている。この実施形態では、圧縮容積453bは、アキュムレータ502によって加圧することができる。アキュムレータ502は、例えば、ダイアフラム502cを用いて油圧流体502bから分離されたガス502aを部分的に充填することができる。代わりに、加圧ガスを油圧流体から分離するために、ダイアフラムの代わりにピストン(図示せず)を使用することができる。弁502dは、ガスをアキュムレータに補給するために使用することができる。図示した実施形態では、油圧モータ513は、油圧ポンプ504を駆動するための動力取出しユニットとして動作することができる。油圧ポンプ504は、車両を昇降させるために、アキュムレータ502と圧縮容積543bとの間の流体流れを制御するのに使用することができる。
【0113】
上記の実施形態では、動作制御ユニットは、別個の油圧アクチュエータとして示すアクチュエータを含む。一部の実施形態では、別個のアクチュエータは、能動サスペンションアクチュエータ及び車両サスペンションばねが同じ位置に配置されない場合などの用途で使用することができる。しかし、他の実施形態では、2つ以上のアクチュエータが単一の装置に統合されることが望ましいことがあり得る。
【0114】
図19は、2つのアクチュエータを含む一体化装置の1つの実現可能な実施形態を示す。図示した実施形態では、主アクチュエータ505は、油圧流体を少なくとも部分的に充填された容積506を囲む圧力管505aを含む。アクチュエータ505の外面505bの少なくとも一部分は円筒形である。容積506は、ピストン507によって圧縮容積506a及び伸長容積506bに分割されている。ピストンは圧力管にスライド可能に受け入れられている。伸長容積506bは、ピストン507のうちの圧力管から外に突出したピストンロッド507aに取り付けられた側にある。圧縮容積506aは、ピストンのうちのピストンロッドに取り付けられた側の反対側にある。主アクチュエータ505は、車体と地面との間の相対動作を制御するために、ホイールアセンブリ512と車両のトップマウント513との間に配置することができるが、アクチュエータは、他の構造体の相対動作を制御するために使用することもできる。
【0115】
図19に示す実施形態では、油圧モータ−ポンプ508は、導管508a及び508bを介して主アクチュエータの圧縮容積506aと流体連通し、導管509と、導管510と、主アクチュエータの内部管壁に形成された開口511とを介して伸長容積506bと流体連通している。油圧モータ−ポンプ508は、アクチュエータによって車体と地面との間に加えられ、流体をポンプで圧送することで圧縮容積と伸長容積との間に加えられる力を制御する。2つの容積内の圧力は、モータポンプの動作を適切に制御することで直接制御することができる。上記のように、モータ−ポンプは、ポンプ及び/又は油圧モータの両方として使用できる油圧装置である。一部の実施形態では、アキュムレータ514、又は流体容積の変動を吸収できる圧縮可能媒体若しくはブラダなどの他の適切な構造体が伸長及び圧縮容積の少なくとも1つと流体連通する。図示した実施形態では、アキュムレータ又は他の適切な構造体は、流体を容積506に供給して又は流体を容積506に受け入れて、ピストンロッドを圧力管に導入することで置き換えられた流体体積を少なくとも吸収するサイズとされる。
【0116】
アキュムレータ514は、ピストン514b又は他の分離装置によって油圧流体から分離できる、例えば、窒素ガス又は空気などの圧縮可能媒体514aを含むことができる。油圧モータ−ポンプ507は、モータ又は発電機として動作できる電気モータ(図示せず)に動作的に連結され、すなわち、動作モードに応じて、電気モータは、連結された油圧モータ−ポンプを駆動するように動作でき、又は油圧モータ−ポンプは、電気モータを駆動することができる。例えば、主アクチュエータ501は、その4つの力−速度象限の任意の1つ又は複数で動作するようにコントローラ(図示せず)によって制御することができる。
【0117】
図19の実施形態では、統合補助アクチュエータピストン515は、主アクチュエータハウジングの円筒形の外面501bの少なくとも一部分を覆ってスライド可能に受け入れられた中心開口を有する環状形状であり得る。従って、補助アクチュエータピストンは、主アクチュエータハウジングの周りで半径方向にかつ主アクチュエータハウジングの軸方向長さの少なくとも一部分に沿って延びることができる。他の実施形態では、補助アクチュエータピストンは、環状であっても又はそうでなくてもよい他の任意の好都合な形状であり得る。環状補助アクチュエータピストン515の内面と主アクチュエータの円筒面501bとの間に配置された容積516において、追加的な体積の流体を収容することができる。この容積は、主アクチュエータから半径方向外側に延びる突起517の両側に配置された2つの補助容積516a及び516bに分割することができる。この突起は、主アクチュエータの円筒面501bに取り付けるか、又は円筒面501bと一体に形成することができる。
【0118】
補助アクチュエータピストン515と主アクチュエータの外面501bとの間の境界面は、シール518a及び518bで封止することができる。これらのシールは、例えば、Oリングシールを含む任意の適切なスライド型封止接触具である。これに対して、主アクチュエータの突起517は、突起517と補助アクチュエータピストンの内面との間に配置されたシール518cにより、補助アクチュエータピストンの内面に対して封止することができる。例えば、Oリングシールは、補助アクチュエータピストン515の内面と突起の最外面との間に配置することができる。シール518a、518b及び518cが所定の位置にある状態で、補助容積516a及び516bは、様々な圧力に加圧することができる。容積516aは、導管508b、508c及び508dを介してアキュムレータ514及び主アクチュエータの圧縮容積506aと選択的に流体連通することができ、一方、容積516bは、二重管構成の外側管状空間などの主アクチュエータの内部容積510を介し、主アクチュエータの内側及び外側管状壁に形成された開口511及び519を介して主アクチュエータの伸長容積と流体連通している。例えば、誘導弁などの弁は、図示した装置の導管の1つ又は複数内の流れを制御するために使用することができる。例えば、弁520は、開/閉ソレノイド弁、可変弁、又は容積セグメント516aを、例えば、アキュムレータ、油圧モータ−ポンプ、及び圧縮容積503を含む油圧回路の他の部分から切り離すために使用できる他の任意の弁であり得る。補助アクチュエータの動作を制御するためのこれらの様々な構成要素の相互作用が下記にさらに説明される。
【0119】
一部の用途では、補助アクチュエータピストン515は、コイルばね、又はホイールアセンブリ512と車体(図示せず)との間に挿入される他の任意の好都合なばねであり得るばね521のためのばね座として使用することができる。代わりに又は加えて、補助アクチュエータピストン515は、ロールバー又はスタビライザバー(図示せず)の一点に取り付けることができる。補助アクチュエータピストン515は、車両の車高、最低地上高、又は車両のロール度を調整するために、単独であるいは1つ若しくは複数の他の補助アクチュエータピストン及び/又は1つ若しくは複数の他の主アクチュエータと共に使用することができる。
【0120】
図19に示す統合アクチュエータの実施形態の動作中、主アクチュエータ505は、完全能動アクチュエータ、半能動ダンパ、及び/又は受動ダンパであり得る。さらに、図示したアキュムレータ514には、適切な圧力までガスを充填することができる。これらの環境下で油圧モータ−ポンプが動作しておらず、システムが平衡状態に達した場合、圧縮容積503及び伸長容積504の圧力は、最終的にアキュムレータのチャージ圧力に等しくなる。従って、平衡状態でピストン505に作用する正味力は、圧縮容積内の圧力にピストンロッド506の断面積を乗じたものに等しい。従って、例えば、アキュムレータのチャージ圧力が30バールであり、主アクチュエータシステムが平衡状態であり、ピストンロッドの直径が15mmの場合、約530N力の力がピストンロッドの軸に沿ってトップマウントに加えられる。
【0121】
補助ピストンを動作させないようにすることが望ましい場合、流れ制御要素520は、補助容積516aを閉ざすように構成することができる。流れ制御装置520がそのように構成されると、補助容積516aに閉じ込められた流体が事実上非圧縮性であり、その一方でシール518a、518b及び518cからの漏洩が最小限であることから、補助アクチュエータピストン515の動作が妨げられる。しかし、すべてのシステムには、ある程度のコンプライアンス及び/又は漏洩があるため、少なくとも何らかの小動作が起こり得ることに留意されたい。
【0122】
補助ピストンを動作させることが望ましい場合、流れ制御装置520は、少なくとも部分的に開くことができる。流れ制御装置520が開くと、油圧モータ−ポンプ507を使用して、主アクチュエータハウジングから外側に延びる突起の両側に配置され、補助伸長容積及び補助圧縮容積にそれぞれ対応し得る補助容積516aと補助容積516bとの間の差圧を確立することにより、補助アクチュエータピストンに正味力を加えることができる。
図21に示す実施形態では、516a内の圧力は、補助圧縮容積内の圧力に対して補助伸長容積内の圧力を下げる、又は上げるように油圧モータ−ポンプ507を動作させることにより、それぞれ516b内の圧力に対して下げるか又は上げることができる。
図21の実施形態では、内部圧力により、補助アクチュエータピストン515に加えられる軸方向の正味力は、補助伸長容積内の圧力に補助伸長容積内の補助ピストンの面の面積516cを乗じたものから、補助圧縮容積内の圧力に補助圧縮容積内の補助ピストンの面の面積516dを乗じたものを減じた値である。
【0123】
補助アクチュエータピストン515の形状は、環状であろうとなかろうと、車両のサスペンションシステムの主アクチュエータ及び1つ又は複数のばね要素に効果的に係合できる任意の好都合な形状であり得る。上記の面積516c及び516dは、補助アクチュエータの動作中、それぞれ容積要素516a及び516b内の油圧流体の圧力から実際に作用を受ける面積である。面積516c、516dは等しいサイズであり得、又は面積516c及び516dは互いに対して異なるサイズであり得るが、本開示はそのように限定されない。これらの要素の相対的なサイズにより、望ましい方向の望ましい力を特定のばね要素に加えるために、補助容積516a及び516b内で必要な相対圧力が決定される。相応して、結果として得られた正味力をばね521の底部に加えることで車高を調整することができる。代わりに又は加えて、補助アクチュエータピストンは、主アクチュエータによって加えられる力を補強するために、ホイールアセンブリと車体との間で力を加えるのに使用することができる。代わりに又は加えて、補助アクチュエータピストンは、ロールバーのトルクを変える方法で車両のロールバーに力を加えるために使用することができる。
【0124】
一部の実施形態では、補助アクチュエータピストン515は、流れ制御装置520を使用することにより、ホイールアセンブリ512に対して持ち上げることができる。図示した実施形態では、流れ制御装置520は、ポンプ507と補助容積516aとの間の流体連通を選択的に確立するように位置決めされかつ構成される。流体連通が確立すると、ポンプは、伸長容積である補助容積516aに流体を圧送して、アクチュエータを持ち上げることができる。代わりに、補助アクチュエータピストン515は、補助伸長容積である補助容積516a内の圧力を、補助圧縮容積である補助容積516b内の圧力よりも低くすることにより、ホイールアセンブリ512に対して下げることができる。従って、
図19に示す補助アクチュエータは複動ピストンである。さらに、面積516c及び516dが等しい場合、アクチュエータピストンは、貫通ロッドを備えた複動ピストンと同様に作用することができる。さらに、一部の実施形態では、流れ制御装置520は、接続された流路と協働して、補助容積516aとポンプ507との間のローパスフィルタとして機能することもできる。従って、この方法では、補助アクチュエータ515の周波数応答は、上記の統合アクチュエータシステムと同様に主アクチュエータ501の周波数応答と異なり得る。
【0125】
一部の実施形態では、装置の全体的な断面積を大きくすることなく、補助アクチュエータピストンの力を大きくすることが望ましいことがあり得る。従って、
図20は、主アクチュエータハウジングから外に延びる複数の突起と、補助アクチュエータハウジングから内側に延びる同様の突起とによって形成された少なくとも2つの補助容積551及び552を含んで、上記のものと同様の方法で動作できる複数の補助圧縮容積551及び補助伸長容積552を形成する補助アクチュエータピストン550を有する実施形態を示す。特に、図示した実施形態では、伸長容積である補助容積部分551a及び552aは互いに流体連通し、圧縮容積である補助容積部分551b及び552bは互いに流体連通している。従って、これらの補助容積に属する表面積は、補助アクチュエータピストンの全体的な断面を大きくすることなく、圧力が加えられる有効表面積を大きくすることができる。例えば、図示した実施形態では、補助アクチュエータピストン550に加えられる正味力は、補助容積551a内の流体の圧力に面積553aを乗じたものに、補助容積552a内の流体の圧力に面積554aを乗じたものを加え、補助容積551b内の流体の圧力に面積553bを乗じたものを減じ、補助容積552b内の流体の圧力に面積554bを乗じたものを減じた値に等しい。換言すると、複数の伸長補助容積の合算面積に、これらの伸長容積内の対応する圧力を乗じたものから、複数の補助圧縮容積の面積に、これらの圧縮容積内の対応する圧力を乗じたものを減じた値が、結果として生じる、補助アクチュエータピストンに加えられる力を示す。補助アクチュエータピストンの内面から内側に延びる1つ又は複数の突起を使用することにより、主アクチュエータの長さに沿って、2つ以上の対応する伸長及び圧縮補助容積対を対応する面積部と共に形成することができる。複数の補助容積に属するこれらの面積部は、補助アクチュエータピストンの外径を大きくすることなく、正味圧力が補助アクチュエータピストンに加えられる有効面積を大きくすることができる。
【0126】
図21は、主アクチュエータ560及び補助アクチュエータピストン561を有する別の実施形態を示す。補助アクチュエータピストン561は、主アクチュエータの円筒面565の少なくとも一部分をスライド可能に受け入れる内側円筒形開口を有する。補助容積562は、軸方向に延びるシリンダ563の内面563aに対して封止されるアクチュエータ561の外面561bと、シリンダ563の面563aからアクチュエータ561の外面561aに向かって半径方向内側に延びる環状突起563b及び563cとによって形成することができる。シリンダ563は、主アクチュエータ560に取り付けることができ、又は他にホイールアセンブリ564に対して固定することもできる。容積562は、半径方向外側に延びる突起561bによって補助容積部分562a及び562bに分割されて、それぞれ伸長及び圧縮容積を形成している。これらの補助容積部分は、例えば、Oリングシールであり得るシール566a、566b及び566cにより、互いに対して及び外部環境に対して密閉することができる。補助容積部分562aは、油圧モータポンプ569の第1部分と流体連通することができ、補助容積部分562bは、ポンプの第2部分と流体連通することができる。一部の実施形態では、ポンプの第2部分と補助容積部分562との間の流体連通は、弁568又は他の流体制御装置を介する。
【0127】
図21の実施形態では、補助容積部分562a及び562bの油圧流体の圧力によりアクチュエータ561に加えられる正味力は、これらの容積の油圧流体の圧力に、これらの容積の面積561c及び561dをそれぞれ乗じたものに等しい。補助容積部分562a及び562b内の圧力は、動作中、
図19の実施形態で説明した補助容積内の圧力の制御と同様の方法で制御することができる。
【0128】
車高は、
図23の実施形態を使用して、結果として生じた正味力をばね567の底部に加えることで調整することができる。代わりに又は加えて、補助アクチュエータは、主アクチュエータによって加えられる力を補強するために、ホイールアセンブリと車体との間に力を加えるのに使用することができる。代わりに又は加えて、補助アクチュエータピストンは、ロールバーのトルクを変える方法で車両のロールバーに力を加えるために使用することができる。
【0129】
一部の実施形態では、補助アクチュエータピストン561は、流体制御装置568で制御される弁を少なくとも部分的に開き、流体をポンプで補助容積部分562bに圧送することにより、ホイールアセンブリ564に対して持ち上げることができる。代わりに、一部の実施形態では、補助アクチュエータピストン561は、弁568を少なくとも部分的に開き、油圧モータポンプ569を使用して、容積562a内の圧力を容積要素562b内の圧力よりも十分に高い圧力まで上げることにより、ホイールアセンブリ564に対して下げることができる。
【0130】
この場合にも、補助アクチュエータピストン561の形状は、環状であろうとなかろうと、車両のサスペンションシステムの主アクチュエータ560及び1つ又は複数のばね要素に効果的に係合できる任意の好都合な形状であり得る。補助容積部分に属する面積561c及び561dは、それぞれ補助容積部分562a及び562bの油圧流体の圧力から実際に作用を受ける面積を表す。面積561c及び561dは等しいサイズであり得、又は面積561c及び561dは異なり得るが、本開示はそのように限定されない。さらに、これらの要素の相対的なサイズは、望ましい方向の望ましい力を特定のばね要素に加えるために、補助容積部分562a及び562bに必要とされる相対圧力を確定するために使用することができる。
【0131】
図22は、主アクチュエータ570及び補助アクチュエータピストン571を有する別の実施形態を示す。統合補助アクチュエータピストン571は、主アクチュエータの円筒形外面571bの少なくとも一部分をスライド可能に受け入れる中心開口を有する環状の形状であり得る。補助容積572は、環状補助アクチュエータピストン571と、主アクチュエータの円筒形外面571bと、主アクチュエータの外面から半径方向外側に延びる突起573とによって形成されている。突起は、円筒面571bに取り付けるか、又は円筒面571bと一体に形成することができる。上記の実施形態と同様に、補助アクチュエータピストン574と面571bとの間の境界面は、例えば、Oリングシールであり得るシール575で封止することができる。突起573の半径方向最外縁部は、例えば、Oリングシールであり得るシール576により、補助アクチュエータピストン571の内面に対して封止することができる。
【0132】
一部の実施形態では、油圧モータ−ポンプ580は、主アクチュエータの伸長容積579a及び圧縮容積579bと流体連通している。油圧モータポンプ及び/又はアキュムレータ581は、流れ制御装置578を介して補助容積572に流体連通することができる。従って、補助アクチュエータピストン574は、油圧モータポンプ及び/又はアキュムレータとの間を流体連通するように流体制御装置578を構成することにより、ホイールアセンブリ577に対して持ち上げることができる。これにより、流体を補助容積572に圧送することができる。代わりに、一部の実施形態では、動作制御ユニットに統合された補助アクチュエータピストン574は、容積572と、油圧モータポンプ及び/又はアキュムレータとの間を流体連通するように流体制御装置578の位置を合わせることにより、ホイールアセンブリ577に対して下げることができる。この場合、容積579内の圧力は、補助アクチュエータをホイールアセンブリ577に対して下げるために十分に小さくすることができる。
【0133】
図23は、主アクチュエータ580及び補助アクチュエータピストン581を有する別の実施形態を示す。補助アクチュエータピストン581は、主アクチュエータの円筒面582の少なくとも一部分をスライド可能に受け入れる内側円筒形開口を有する。主アクチュエータは、主アクチュエータを収容する主シリンダに加えて、補助アクチュエータピストンの少なくとも一部分をスライド可能に受け入れるサイズ及び形状とされた外側シリンダ586も含む。補助容積583は、補助アクチュエータピストン581の外面584と、軸方向に延びるシリンダ586の内面585と、主アクチュエータの外側シリンダ586の面585から補助アクチュエータピストン581の外面588に向かって半径方向内側に延びる突起587とによって形成されている。対応する突起589は、補助アクチュエータピストンの外面584から主アクチュエータの外側シリンダの内面に向かって半径方向外側に延びる。補助容積583は、例えば、Oリングシールであり得るシール592及び593によって封止することができる。外側シリンダ586は、主アクチュエータ580に取り付けることができ、又は他に任意の適切な方法でホイールアセンブリ590に対して固定することができる。
【0134】
図23に示す実施形態では、補助容積583の油圧流体の圧力により補助アクチュエータピストン581に加えられる力は、容積の油圧流体の圧力に、対応する有効面積591を乗じたものに等しい。補助容積583内の圧力は、動作中、
図22に関連して上記に説明したものと同様の方法で制御することができる。
【0135】
車高は、
図23の実施形態を使用して、結果として生じた正味力をばね594の底部に加えることで調整することができる。代わりに又は加えて、補助アクチュエータは、主アクチュエータによって加えられる力を補強するために、ホイールアセンブリと車体との間に力を加えるのに使用することができる。代わりに又は加えて、補助アクチュエータピストンは、ロールバーのトルクを変える方法で車両のロールバーに力を加えるために使用することができる。
【0136】
一部の実施形態では、補助アクチュエータピストン581は、油圧モータ−ポンプ598を使用して流体を容積583に圧送するために、少なくともある程度の流体連通を可能にするように流れ制御装置595を構成することにより、ホイールアセンブリ590に対して持ち上げることができる。代わりに、一部の実施形態では、補助アクチュエータピストン581は、ポンプ598と容積583との間の流体連通を確立するように流れ制御装置595を構成することにより、ホイールアセンブリ590に対して下げることができる。
【0137】
図24は、主(能動サスペンション)アクチュエータ601及び補助アクチュエータ602を含む統合アクチュエータ600の実施形態を示す。主アクチュエータ601は、ダンパハウジング604に取り付けることができる油圧モータ−ポンプ603を含む。「Integrated energy generating damper」という名称の米国特許第9,035,477号は、モータ−ポンプがダンパハウジングに取り付けられた能動サスペンションアクチュエータについて記載している。かかる能動サスペンションアクチュエータの構造及び動作についての説明は、参照によりその全体が本明細書に援用される。油圧モータ−ポンプ603は、ポート601bを用いて圧縮容積601aと流体連通し、ポート601dを介して伸長容積601cと流体連通している。
【0138】
図示した実施形態では、補助アクチュエータ602は、コイルサスペンションばね606を支持する油圧で調整可能なばね座605を含む。ばね606は、車体607を支持している。主アクチュエータのピストンロッド601eは、介在トップマウント608によって車体607に連結されている。補助アクチュエータ602はまた、アキュムレータ609と選択的に流体連通する内部容積602aを含む。容積602aとアキュムレータ609との間の流体連通は、流れ制御装置610によって制御される。動作中、流れ制御装置610は、補助アクチュエータによって力がばね606の底部に加えられるように、容積602aを加圧するために使用することができる。この場合、主アクチュエータ601は、容積601cと601aとの間の差圧を制御して、必要とされ得る任意の力を供給することにより、車両を昇降させるために使用することができる。
【0139】
流れ制御装置610が容積602aとアキュムレータとの間での流体の交換を可能にするように位置を合わされると、これらの容積内の圧力は、時間と共に平衡状態になり得る。一部の実施形態では、アキュムレータを所定の設定圧力に事前にチャージすることにより、アクチュエータは、ばね606に加えられる車両重量の割当て分を支持することができる。一部の実施形態では又は特定の環境条件下において、設定圧力は、加重を支持するのに必要とされる圧力の±10%の範囲内であり得る。一部の実施形態では又は特定の環境条件下において、設定圧力は、必要とされる圧力の±20%の範囲内であり得る。他の事前チャージ圧力は、上記の範囲よりも大きいものも小さいものも考えられるが、本開示はそのように限定されないことが理解されるべきである。
【0140】
図25は、主アクチュエータ601及び補助アクチュエータ621を含む統合アクチュエータ620の実施形態を示す。補助アクチュエータの内部容積621aは、アキュムレータ609と流体連通することができる。しかし、容積621aへの流体接続部は、主アクチュエータ601に対して固定され、アクチュエータ621と共に動作しない。
【0141】
図26は、主アクチュエータ601及び補助アクチュエータ631を含む統合アクチュエータ630のさらに別の実施形態を示す。補助アクチュエータ631は、主アクチュエータの圧縮容積601aと流体連通した内部容積631aと、主アクチュエータの伸長容積601cと流体連通した別の内部容積631bとを含む。
【0142】
この実施形態では、接続された油圧モータ−ポンプ603で発生した差圧が両方のアクチュエータに加えられる。統合アクチュエータによって車体に加えられる正味圧力は、ピストンロッド601e及び調整可能座605によって加えられる正味力のために等しい。ピストンロッド601eによって加えられる力は、圧縮容積601a内の圧力にピストン601gの円面積601fを乗じたものから、伸長容積601c内の圧力にピストン601gの環状面積601hを乗じたものを減じた値に等しい。調整可能座605によって加えられる正味力は、容積631a内の圧力に面積632aを乗じたものから、容積631b内の圧力に面積632bを乗じたものを減じ、容積631c内の圧力に面積632cを乗じたものを加えた値に等しい。
【0143】
容積631c内の圧力は、容積631aと流体連通するアキュムレータ609内の圧力によって確定することができ、アキュムレータ609は、流れ制御装置610によって制御される。モータ−ポンプ603が圧力を発生させない場合、例えばモータ−ポンプ603が停止した場合、容積601a、601c、631b及び631b内の圧力が平衡状態になることに留意されたい。
【0144】
図27は、主アクチュエータ601及び補助アクチュエータ641を含む統合アクチュエータ640のさらに別の実施形態を示す。この実施形態では、アキュムレータ内の圧力は、補助アクチュエータピストンの補助容積642に供給され、この圧力は、対応する面積部643に加えられる。容積601c及び601aは、それぞれ容積644a及び644bと流体連通する。
【0145】
図28の実施形態は、
図28のアクチュエータ630と同様の統合アクチュエータ650の別の実施形態を示す。しかし、統合アクチュエータ650では、アキュムレータは、補助アクチュエータ652の一部である環状容積651に完全に収容される。さらに、アクチュエータ650では、流れ制御装置653は、圧縮容積601aと環状容積654との間の流路を制御するために使用されている。流れ制御装置653は、容積654を油圧で密封し、アクチュエータ652を主アクチュエータ601に対して所定の位置にロックするために閉じることができる。
【0146】
本教示が様々な実施形態及び例と共に説明されたが、本教示は、そのような実施形態及び例に限定されることを意図されていない。反対に、当業者に明らかなように、本教示は、様々な代替形態、修正形態、及び均等物を包含する。従って、前述の説明及び図面は単なる例に過ぎない。