特許第6956972号(P6956972)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6956972
(24)【登録日】2021年10月8日
(45)【発行日】2021年11月2日
(54)【発明の名称】可視光通信システム
(51)【国際特許分類】
   H04B 10/116 20130101AFI20211021BHJP
【FI】
   H04B10/116
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-118258(P2017-118258)
(22)【出願日】2017年6月16日
(65)【公開番号】特開2019-4349(P2019-4349A)
(43)【公開日】2019年1月10日
【審査請求日】2020年5月19日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 [公開日]平成29年4月19日〜21日 [公開場所]東京ビッグサイト東展示棟 (Medtec Japan 2017);[公開日]平成29年5月17日〜19日 [公開場所]東京ビッグサイト東展示棟 (JECA FAIR 2017);[発行日]平成29年5月17日 [刊行物]オートメーション新聞 第109号 第1面、第8面;[発行日]平成29年5月17日 [刊行物]電気新聞 第28298号 第2面;[ウェブサイトの掲載日]平成29年5月19日 [ウェブサイトのアドレス]http://www.fujidk.co.jp/products/07/VLP.html
(73)【特許権者】
【識別番号】000236780
【氏名又は名称】不二電機工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100094248
【弁理士】
【氏名又は名称】楠本 高義
(74)【代理人】
【識別番号】100185454
【弁理士】
【氏名又は名称】三雲 悟志
(74)【代理人】
【識別番号】100176016
【弁理士】
【氏名又は名称】森 優
(74)【代理人】
【識別番号】100199831
【弁理士】
【氏名又は名称】中川 茂樹
(74)【代理人】
【識別番号】100199761
【弁理士】
【氏名又は名称】福屋 好泰
(72)【発明者】
【氏名】中島 貴志
(72)【発明者】
【氏名】川勝 雄介
【審査官】 後澤 瑞征
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−118909(JP,A)
【文献】 国際公開第2013/021516(WO,A1)
【文献】 特開2015−154426(JP,A)
【文献】 特開2014−014119(JP,A)
【文献】 特開2011−034713(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 10/116
F21V 23/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信機と受信機で可視光通信をおこなう可視光通信システムであって、
前記送信機が、
可視光通信の信号を発信する発光素子を含む発光ユニットと、
データから駆動信号を生成する制御回路、前記駆動信号が入力され、可視光通信の信号になるように発光素子を点灯・消灯させるスイッチング素子、および制御回路とスイッチング素子の間に備えられた絶縁回路を含む信号生成ユニットと、
前記信号生成ユニットに電力供給する第1電源と、
を備え、
前記受信機が、
前記発光素子で発光された光を受信する受光素子および受光した光をデータに復調する回路を含む受信ユニットと、
を備え、
前記発光ユニットと信号生成ユニットが端子によって接続および切断でき
前記発光ユニットが発光素子に電力供給する第2電源を含み、前記第1電源と第2電源の両端電圧が異なる可視光通信システム。
【請求項2】
前記スイッチング素子に端子が接続されており、
前記発光ユニットとスイッチング素子が端子を介して直接接続できる請求項1の可視光通信システム。
【請求項3】
前記端子が接続されたときに、発光素子、第2電源およびスイッチング素子が直列回路となる請求項2の可視光通信システム。
【請求項4】
前記端子が圧着端子とネジ端子を含む請求項1から3のいずれかの可視光通信システム。
【請求項5】
前記制御回路は、プログラミング可能なICを含む請求項1から4のいずれかの可視光通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、送信機と受信機で可視光通信をおこなう可視光通信システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から電力設備を点検する必要がある。点検は計器類で示される電圧などのデータを読み取り、紙に記録している。記録したデータは必要に応じてコンピュータに入力し、保存する。そのため、電力設備からタブレットやノートパソコンなどの携帯端末にデータを送信できれば、点検が容易になる。
【0003】
しかし、電力設備と携帯端末を有線接続すると、端子同士を接続する必要が有り、端子を破損する場合が有る。また、高電圧の電力設備に有線接続する際に、感電などの危険性もある。電力設備と携帯端末を電波で無線接続すると、上記のような不具合は解消されるが、電波が伝播できる範囲に他の携帯端末があると、情報漏えいなどの恐れが生じる。また、使用できる電波の周波数に限りが有り、電波を使用できない恐れもある。
【0004】
そこで、可視光通信で電力設備と携帯端末を接続することが考えられる。可視光通信であれば、光の届く限られた範囲での通信であり、情報漏えいの危険性が格段に小さくなる。
【0005】
しかし、既存の可視光通信システムは専用のシステムとして設計されるため、既存の設備に組み込むことが難しい。既存の設備に合わせた専用の可視光通信システムであると、汎用性が無く、可視光通信システムが高価になり、普及を妨げることになる。
【0006】
また、下記の特許文献1に負荷変動要素を利用して発光ダイオードに流れる電流を制御する可視光通信装置が開示されている。特許文献1は照明装置に適用しているため、負荷変動要素によって発光ダイオードに流れる電流を制御して調光することが考えられるが、点検に使用する発光ダイオードを調光する必要が無いため、特許文献1の回路を適用することは考えられない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2013−110636号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、既存の設備に接続することができ、汎用性の高い可視光通信システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、送信機と受信機で可視光通信をおこなう。送信機は、可視光通信の信号を発信する発光素子を含む発光ユニットと、データから駆動信号を生成する制御回路、前記駆動信号が入力され、可視光通信の信号になるように発光素子を点灯・消灯させるスイッチング素子、および制御回路とスイッチング素子の間に備えられた絶縁回路を含む信号生成ユニットと、前記信号生成ユニットに電力供給する第1電源を備える。受信機は、発光素子で発光された光を受信する受光素子および受光した光をデータに復調する回路を含む受信ユニットを備える。また、発光素子に電力供給する第2電源を含む。発光ユニットと信号生成ユニットが端子によって接続および切断できる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によると、発光ユニットが信号生成ユニットに端子で接続および切断できるため、汎用性のある発光ユニットを使用することができる。絶縁回路によって第1電源と第2電源の電力が混在することを防止でき、回路の動作を不安定にすることはない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の可視光通信システムの構成を示す図である。
図2】送信機の構成を示す図である。
図3】受信機の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の可視光通信システムについて図面を使用して説明する。
【0013】
[実施形態1]
図1に示す本発明の可視光通信システム10は、送信機12と受信機14を備える。送信機12はPLC(programmable logic controller)などを備えた外部機器16と接続し、外部機器16からデータが入力される。送信機12から受信機14にデータが送信され、受信機14に接続されたタブレットやノートパソコンなどの携行可能なコンピュータ18にデータを出力する。なお、外部機器16として電力設備のキュービクルなどが挙げられる。
【0014】
送信機12は、発光ユニット20、信号生成ユニット22および第1電源E1を備える。受信機14は受信ユニット24および第3電源E3を備える。
【0015】
図2に示すように、発光ユニット20は、第2電源E2、発光ダイオードDおよび抵抗Rを含む回路である。第2電源E2は直流電源であり、一次電池や二次電池を使用することができる。発光ダイオードDは第2電源E2からの電力供給によって電流が流れ、発光する。発光ダイオードDの数は1つに限られず、複数であっても良い。発光ダイオードDを複数使用する場合、それらは直列接続および並列接続のいずれで接続されても良い。抵抗Rは発光ダイオードDに印加される電圧を調節するものであり、抵抗Rを省略する場合もある。
【0016】
発光ユニット20の発光素子として発光ダイオードDを示しているが、発光トランジスタなどに変更しても良い。発光トランジスタであれば、ゲートを接地し、ソースとドレインに電圧が印加されるように回路を構成する。
【0017】
発光ダイオードDが発光するときに、可視光通信の信号で発光する。たとえば、発光ダイオードDは数K〜数MHzの周波数で点滅し、点灯と消灯を繰り返すことで可視光通信の信号になる。送信するデータに応じて点灯時間と消灯時間を異ならせることで、任意のデータを送信することができる。可視光通信の信号は、光を受光できる場所にしか信号を送信することはできないため、電波に比べて情報漏えいの危険性が格段に低い。発光ダイオードDにレンズを設け、光の進行方向を限定し、光を受信できる場所を限定しても良い。
【0018】
発光ユニット20は信号生成ユニット22に接続するための端子26を備える。発光ユニット20は発光ダイオードDと第2電源E2の直列回路になっており、その直列回路の両端が端子26である。端子26として圧着端子が挙げられ、信号生成ユニット22に接続される。端子26によって発光ユニット20を着脱することができ、必要なときだけ発光ユニット20を接続することができる。発光ユニット20は第2電源E2と発光ダイオードDの回路であり、汎用的に使用できるものである。
【0019】
信号生成ユニット22は、可視光通信用の信号を生成する制御回路28、発光ユニット20をオン・オフするスイッチング素子Q、および絶縁回路30を備える。
【0020】
制御回路28は入力されたデータからスイッチング素子Qの駆動信号を生成する。その駆動信号がスイッチング素子Qに入力され、スイッチング素子Qがオン・オフすることで、発光ダイオードDが可視光通信の信号で点滅する。データに応じてスイッチング素子Qのオン時間とオフ時間を変更することで、発光ダイオードDの点灯時間と消灯時間が変化する。IC(integrated circuit)などで制御回路28を構成することができる。また、そのICを駆動させるために、コンデンサ等の周辺回路32を必要に応じて備える。
【0021】
制御回路28はメモリなどの記憶素子を備え、記憶されたプログラムを書き換え可能(プログラム可能)なICを使用する。発光ダイオードDをどのような可視光通信の信号で発光させるかを決定し、その内容に応じてプログラムを記憶素子に書き込む。発光ダイオードDが変更されても、その発光ダイオードDに応じて制御回路28をプログラミングすることができ、汎用性が高い。
【0022】
スイッチング素子Qは、駆動信号に応じてオン・オフする回路である。スイッチング素子QとしてFET(field effect transistor)、トランジスタ、サイリスタなどが使用できる。スイッチング素子Qは発光ユニット20が接続され、第2電源E2、発光ダイオードD、およびスイッチング素子Qの直列回路が形成される。FETであれば、ドレインとソースの2端子が発光ユニット20に接続され、ゲートに駆動信号が入力されるたびにオンになり、発光ダイオードDに電流が流れる。スイッチング素子Qがオン・オフすることで発光ダイオードDが点灯・消灯され、可視光通信の信号になる。
【0023】
スイッチング素子Qと発光ユニット20を接続するために、スイッチング素子Qに端子34が接続されている。上記のように発光ユニット20の端子26が圧着端子であれば、スイッチング素子Qに接続されている端子34は、ネジ端子である。発光ユニット20と信号生成ユニット22が端子26、34によって接続されるため、必要に応じて発光ユニット20を変更することができる。なお、端子26、34は圧着端子とネジ端子に限定されることはなく、他の接続コネクタ(雄型コネクタと雌型コネクタ)などであっても良い。
【0024】
発光ユニット20とスイッチング素子Qは端子26、34を介して直接接続されている。従来技術の引用文献ように、負荷変動要素を接続する必要はない。これは、本願の発光ダイオードDがオンのときのみ発光し、従来技術の引用文献のように調光する必要が無いからである。
【0025】
制御回路28とスイッチング素子Qの間に絶縁回路30が接続されている。絶縁回路30は発光ユニット20と制御回路28を電気的に絶縁するものである。発光ユニット20に第2電源E2が備えられており、信号生成ユニット22は第1電源E1が接続される。そのため、2つの電源E1、E2から供給される電力が混在し、回路動作が不安定になることを防止するために絶縁回路30を使用する。絶縁回路30としては、フォトカプラや絶縁トランスが挙げられる。制御回路28は絶縁回路30を介してスイッチング回路Qにオン・オフの信号を供給する。
【0026】
制御回路28にデータを入力するために外部機器16と接続するコネクタ36を備える。コネクタ36は、RS−232C、USB(universal serial bus)、IEEE1394などのインターフェース規格のコネクタが挙げられる。このようにデータの入力に汎用的な通信プロトコルを使用することで、既存の外部機器16に接続しやすくなっている。既存の外部機器16のデータを出力するための出力端子38にコネクタ36をケーブルで接続する。外部機器16の中でデータが転送されていれば、そのデータがコネクタ36を介して制御回路28に入力される。制御回路28とコネクタ36との間にレベル変換回路40を接続し、入力されたデータの電位レベルを制御回路28の電位レベルに変換しても良い。レベル変換回路40は抵抗、トランジスタ、FETなどを使用した回路が使用できる。
【0027】
信号生成ユニット22と第1電源E1は端子42、44で接続されている。端子42を圧着端子にすれば、端子44はネジ端子を使用する。なお、端子42、44は圧着端子とネジ端子に限定されることはなく、他の接続コネクタ(雄型コネクタと雌型コネクタ)などであっても良い。第1電源E1の出力電圧は、電源回路46によって所定の電圧に変換されて、制御回路28に電力供給される。第1電源E1は直流電源であり、電源回路46は第1電源E1の出力電圧をDC/DC変換し、制御回路28が駆動できる所定の電位に変換する回路である。なお、第1電源E1を交流電源にし、AC/DC変換をして、信号生成ユニット22に接続しても良い。
【0028】
第1電源E1と第2電源E2の両端電圧は異なる。第1電源E1と第2電源E2を1つにすることはできず、本願では送信機12に2つの電源E1、E2を備える。そのため、絶縁回路30によって回路動作が不安定になることを防止している。
【0029】
信号生成ユニット22は、周知の端子台の筐体の中に上述した回路を収納しても良い。端子台には上記のネジ端子が備えられ、ネジ端子に回路を接続することができる。
【0030】
図3に示すように、受信ユニット24は受光素子PD、受光素子PDで受光された可視光通信の信号を復調する復調回路48、復調回路48に電力を供給するための第3電源E3を備える。
【0031】
受光素子PDはフォトダイオード、フォトトランジスタまたはイメージセンサである。可視光通信の光を受光しやすいように、複数の受光素子PDを備えることが好ましい。受光素子PDが可視光通信の信号を受光できるように受信ユニット24を移動させる。
【0032】
復調回路48は受光素子PDが受信した可視光通信の信号を復調する回路である。復調回路48はノイズフィルタを備えてもよいし、復調した信号を増幅器で増幅させてもよい。復調回路48はICを使用することができ、そのICを駆動させるために、コンデンサ等の周辺回路50を備えても良い。復調回路48は制御回路28と同様に、プログラム可能なICを使用しても良い。
【0033】
第3電源E3は一次電池や二次電池を使用することができる。第3電源E3から復調回路48に電力を供給するために、電源回路52によって復調回路48で使用できる電位に変換する。第3電源E3と受信ユニット24は端子54、56で接続される。
【0034】
復調回路48で復調されたデータは、コンピュータやタブレットなどに入力して利用することができる。そのために、コンピュータ等に接続するためのコネクタ58を備える。コネクタ58はUSB、IEEE1934、RS−232Cなどのインターフェース規格のコネクタなど、汎用的なコネクタが挙げられる。復調回路48とコネクタ58の間にレベル変換回路60を接続し、データをコネクタ58で使用できる電圧レベルに変換してもよい。
【0035】
コンピュータ18の入力端子62にコネクタ58がケーブルを介して接続され、コンピュータ18にデータが入力される。入力されたデータは、ディスプレイに表示できるようにしても良い。また、データを使用して、所望の形式の書類になるようにしても良い。
【0036】
次に本願の可視光通信システム10の動作について説明する。(1)信号生成ユニット22に発光ユニット20および第1電源E1を接続し、信号生成ユニット22と外部機器16とをケーブルで接続する。
【0037】
(2)外部機器16から信号生成ユニット22の制御回路28にデータを入力し、制御回路28はデータをスイッチング素子Qに入力する駆動信号に変換する。
【0038】
(3)絶縁回路30を介して制御回路28からスイッチング素子Qに駆動信号を入力し、スイッチング素子Qはその信号に応じてオン・オフする。スイッチング素子Qがオンになった時、発光ダイオードDに電流が流れ、発光ダイオードDが発光する。発光ダイオードDは、高速で点灯と消灯を繰り返しており、可視光通信の信号になっている。
【0039】
(4)受信ユニット24の受光素子PDで可視光通信の信号を受光し、受光素子PDに流れた電流のタイミングから、復調回路48でデータに復調する。
【0040】
(5)受信ユニット24のコネクタ58にタブレットなどのコンピュータ18を接続し、復調されたデータをコンピュータ18に転送する。
【0041】
以上のように、本発明は可視光通信によって外部機器16のデータをコンピュータ18に入力しており、情報漏洩の恐れが小さい。発光ユニット20が信号生成ユニット22に端子26、34で接続および切断できるため、汎用性のある発光ユニット20を使用することができる。絶縁回路30によって第1電源E1と第2電源E2の電力を分離することができ、回路の動作を不安定にすることはない。
【0042】
[実施形態2]
発光ユニット20において、第2電源E2を発光ダイオードDと異なる筐体に設け、端子で第2電源E2と発光ダイオードDとを接続しても良い。上記の実施形態であれば、信号生成ユニット22の筐体に端子台の筐体を使用することも可能であり、その端子台のネジ端子を利用して、第2電源E2と発光ダイオードDを接続しても良い。汎用の第2電源E2と発光ダイオードDを組み合わせて使用することができる。
【0043】
[実施形態3]
図2に含まれる第2電源E2を省略し、電源回路46から発光ユニット20に電力を供給しても良い。必要に応じて抵抗Rの値を調節し、発光ダイオードDに印加される電圧を調節する。さらに、必要に応じて電源回路46と制御回路28の間に抵抗を接続し、制御回路28への印加電圧を調整しても良い。第2電源E2を省略することで構成が簡略化される。
【0044】
[実施形態4]
受信ユニット24はコンピュータ18などに接続されるため、第3電源E3を省略し、コンピュータ18から受信ニュニット24に電力供給しても良い。たとえば、コネクタ58にUSBのコネクタを使用した場合、USB給電によってコンピュータ18に備えられた電源から受信ユニット24に電力供給しても良い。受信ユニット24を使用する時、携行可能なコンピュータ18に接続した状態で使用する。第3電源E3が無い分、受信ユニット24が軽量・小型化し、持ち運びが容易になる。
【0045】
その他、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変更を加えた態様で実施できるものである。
【符号の説明】
【0046】
10:可視光通信システム
12:送信機
14:受信機
16:外部機器
18:コンピュータ
20:発光ユニット
22:信号生成ユニット
24:受信ユニット
26、34、42、44、54、56:端子
28:制御回路
30:絶縁回路
32、50:周辺回路
36、58:コネクタ
38:出力端子
40、60:レベル変換回路
46、52:電源回路
48:復調回路
62:入力端子
E1、E2、E3:電源
D:発光ダイオード
R:抵抗
Q:スイッチング素子
PD:受光素子
図1
図2
図3