特許第6957413号(P6957413)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6957413
(24)【登録日】2021年10月8日
(45)【発行日】2021年11月2日
(54)【発明の名称】EVリレー用容器
(51)【国際特許分類】
   H01H 50/02 20060101AFI20211021BHJP
   B60L 15/00 20060101ALI20211021BHJP
【FI】
   H01H50/02 B
   B60L15/00 H
【請求項の数】6
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2018-110414(P2018-110414)
(22)【出願日】2018年6月8日
(65)【公開番号】特開2019-212584(P2019-212584A)
(43)【公開日】2019年12月12日
【審査請求日】2020年9月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006633
【氏名又は名称】京セラ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】菊地 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】豊田 諭史
(72)【発明者】
【氏名】上野 隆寛
【審査官】 北岡 信恭
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−232290(JP,A)
【文献】 特開平06−183860(JP,A)
【文献】 特開平02−304821(JP,A)
【文献】 特開2013−030616(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01H 50/02
B60L 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
正面視において四角形状である上壁と、
該上壁に続き、4つの角部を有する側壁と、を備え、
前記上壁および前記側壁はセラミックスからなり、
前記側壁の縁に囲まれた部分が開口しており、
前記角部の前記縁に近い第1部位の断面における気孔の重心間距離の平均値は、前記側壁の前記第1部位を除く他の部位の断面における気孔の重心間距離の平均値よりも大きいEVリレー用容器。
【請求項2】
前記第1部位における気孔の重心間距離の平均値は、20μm以上34μm以下である請求項1に記載のEVリレー用容器。
【請求項3】
前記第1部位における気孔率は、前記側壁の前記第1部位を除く他の部分における気孔率よりも小さい請求項1または請求項2に記載のEVリレー容器。
【請求項4】
前記第1部位における気孔率は、2%以上6%以下である請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のEVリレー用容器。
【請求項5】
前記第1部位の断面における気孔の円相当径の平均値は、3μm以上7μm以下である請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のEVリレー用容器。
【請求項6】
前記セラミックスは、酸化アルミニウム質セラミックスである請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のEVリレー用容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、EVリレー用容器に関する。
【背景技術】
【0002】
地球温暖化等の環境問題に対する意識の高まりを背景に、EV(Electric Vehicle)等の環境対応車の需要が高まってきている。そして、このような環境対応車には、二次電池とモータ・インバーターとを安全にオンオフできるように、EVリレーが搭載されている。
【0003】
ここで、EVリレーは、正面視において四角形状である上壁と、上壁に続き、4つの角部を有する側壁とを有し、側壁の縁に囲まれた部分が開口している、EVリレー用容器を備えている。さらに、EVリレー用容器の上壁には貫通孔が空いており、EVリレーは、この貫通孔内に位置する固定端子と、EVリレー用容器内において固定端子に対向して位置する可動端子と、EVリレー用容器の側壁の縁側に位置する金属部材と、可動端子および金属部材を繋げるバネ等の弾性体と、を備えている。そして、EVリレーがオンのときは、固定端子に可動端子が接しており、EVリレーがオンからオフに変わるときは、固定端子から可動端子が離れる仕組みになっている。
【0004】
また、EVリレー用容器には、絶縁性および耐熱性の観点から、セラミックスが広く採用されている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2012−89489号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
EVリレーがオンからオフに変わるにあたって、固定端子から可動端子が離れるとき、固定端子および可動端子の間にアーク(円弧状の放電スパーク)が発生する。このアークについては、磁場によりアークを引き延ばすことにより消滅させている。
【0007】
近年では、環境対応車に使用される二次電池が、ニッケル水素電池からリチウムイオン電池へ置き換わってきている。ここで、リチウムイオン電池を使用する場合、EVリレーがオンのときに流れる電流は高電圧かつ大電流となるため、EVリレーがオンからオフに変わるときに発生するアークの放電電圧が大きくなる。
【0008】
このように、アークの放電電圧が大きくなると、磁場によりアークが引き延ばされた際に、理由は明らかではないが、EVリレー用容器における角部の縁に近い部位が破損しやすい。
【0009】
本開示は、このような事情を鑑みて案出されたものであり、角部の縁に近い部位が破損しにくいEVリレー用容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示のEVリレー用容器は、正面視において四角形状である上壁と、該上壁に続き、4つの角部を有する側壁と、を備える。また、前記上壁および前記側壁はセラミックスからなる。また、側壁の縁に囲まれた部分が開口している。そして、角部の前記縁に近い第
1部位における気孔の重心間距離の平均値は、前記側壁の前記第1部位を除く他の部位における気孔の重心間距離の平均値よりも大きい。
【発明の効果】
【0011】
本開示のEVリレー用容器は、角部の縁に近い部位が破損しにくい。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本開示のEVリレー用容器の一例を示す斜視図である。
図2図1のii−ii線における断面図である。
図3】本開示のEVリレー用容器を備えたEVリレーの一例を示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本開示のEVリレー用容器について、図面を参照しながら、以下詳細に説明する。
【0014】
本開示のEVリレー用容器10は、図1および図2に示すように、正面視において四角形状である上壁1と、上壁1に続き、4つの角部2aを有する側壁2と、を備える。
【0015】
ここで、四角形状とは、図1に示すような長方形に限らず、正方形であってもよい。また、4つの角部2aとは、具体的には、側壁2において以下の定義を満足する部位のことである。まず、側壁2は、4つの外面と、この外面にそれぞれ対応する4つの内面とを有している。そして、側壁2において、隣り合う外面同士の境界を外側稜線とする。具体的には、図1において、側壁2の図示手前側の外面をA、側壁2の図示右側の外面をBとしたとき、外面Aと外面Bとの境界が外側稜線であり、図1において太線で示すCの箇所である。また、同様に、隣り合う内面同士の境界を内側稜線とする。
【0016】
そして、外側稜線と内側稜線と結んだ面を仮想面としたとき、各角部2aは、側壁2において、上記仮想面から側壁2の平均厚みの2倍までの範囲内にある部分と定義する。ここで、側壁2の平均厚みは、EVリレー用容器10を3等分になるように側壁2の厚み方向に切断し、各切断面において、少なくとも3箇所以上の側壁2の厚みを測定した後、これの平均値を算出することで求めればよい。なお、側壁2の外面または内面に局部的な突起がある場合には、上述した側壁2の平均厚みを算出する際に、この突起部分は測定しないこととする。
【0017】
なお、隣り合う外面同士の境界が曲面である等の理由により、外側稜線が明確に定まらない場合には、隣り合う外面において、一方の外面における平面箇所を通る仮想平面と、他方の外面における平面箇所を通る仮想平面とが交わる線を外側稜線とみなせばよい。一方、隣り合う内面同士の境界が曲面である等の理由により、内側稜線が明確に定まらない場合には、隣り合う内面において、一方の内面における平面箇所を通る仮想平面と、他方の内面における平面箇所を通る仮想平面とが交わる線を内側稜線とみなせばよい。
【0018】
また、本開示のEVリレー用容器10における上壁1および側壁2は、セラミックスからなる。ここで、上壁1および側壁2を構成するセラミックスには、酸化アルミニウム質セラミックス、窒化珪素質セラミックス、窒化アルミニウム質セラミックスまたは炭化珪素質セラミックス等を用いることができる。そして、セラミックスの中でも、上壁1および側壁2が酸化アルミニウム質セラミックスからなるならば、EVリレー用容器10を廃棄する場合に、自然環境を汚染するおそれが低い。
【0019】
ここで、酸化アルミニウム質セラミックスとは、セラミックスを構成する全成分100質量%のうち、酸化アルミニウムを70質量%以上含有するものである。なお、他のセラ
ミックスについても同様である。
【0020】
なお、上壁1および側壁2の材質は、以下の方法により確認することができる。まず、X線回折装置(XRD)を用いて上壁1や側壁2を測定し、得られた2θ(2θは、回折角度である。)の値より、JCPDSカードと照合する。ここでは、XRDにより上壁1や側壁2に酸化アルミニウムの存在が確認された場合を例に挙げて説明する。次に、ICP発光分光分析装置(ICP)または蛍光X線分析装置(XRF)を用いて、アルミニウム(Al)の定量分析を行なう。そして、ICPまたはXRFで測定したAlの含有量から酸化アルミニウム(Al)に換算した含有量が70質量%以上であれば、上壁1や側壁2は酸化アルミニウム質セラミックスで構成されている。
【0021】
そして、本開示のEVリレー用容器10において、側壁2の縁に囲まれた部分は開口しており、角部2の縁に近い第1部位2cにおける気孔の重心間距離の平均値は、側壁2の第1部位2cを除く他の部位(以下、単に他の部位と記載する場合がある)における気孔の重心間距離の平均値よりも大きい。
【0022】
ここで、角部2aの縁に近い第1部位2cとは、角部2aを高さ方向に4等分となるように分割した際における、角部2aの縁側の4分の1の部分のことである。
【0023】
そして、このような構成を満足していることで、第1部位2cにおいて、アークにより気孔を起点として亀裂が発生したとしても、亀裂が発生した気孔から他の気孔へ亀裂が進展しにくい。よって、本開示のEVリレー用容器10は、第1部位2cが破損しにくい。
【0024】
なお、第1部位2cにおける気孔の重心間距離の平均値は、他の部位における気孔の重心間距離の平均値よりも3μm以上大きくてもよい。
【0025】
また、本開示のEVリレー用容器10において、第1部位2cにおける気孔の重心間距離の平均値は、20μm以上34μm以下であってもよい。このような構成を満足するならば、本開示のEVリレー用容器10における第1部位2cは、より破損しにくくなる。
【0026】
なお、他の部位における気孔の重心間距離の平均値は、例えば、16μm以上26μm以下であってもよい。
【0027】
ここで、第1部位2cにおける気孔の重心間距離の平均値は、以下の方法で算出すればよい。まず、EVリレー容器10を、図2に示すように、第1部位2cを通るように上壁1の厚み方向に切断し、この切断面をクロスセクションポリッシャー(CP)にて研磨した断面を観察面とする。次に、この観察面における第1部位2cを、金属顕微鏡を用いて300倍以上600倍以下の倍率で撮影する。そして、撮影した写真における、例えば、面積が200000μm以上800000μm以下となる範囲に対して、画像解析ソフト「A像くん」(登録商標、旭化成エンジニアリング(株)製、なお、以降に画像解析ソフト「A像くん」と記した場合、旭化成エンジニアリング(株)製の画像解析ソフトを示すものとする。)の分散度計測という手法を適用して画像解析を行なうことにより、第1部位2cにおける気孔の重心間距離の平均値を算出することができる。ここで、画像解析ソフト「A像くん」の解析条件としては、例えば、粒子の明度を「暗」、2値化の方法を「自動」、小図形除去面積を0.1μm、雑音除去フィルタを「有」、2値化画像補正を「直線分離」、表示方法を「重ね合わせ」とすればよい。
【0028】
一方、他の部位における気孔の重心間距離の平均値は、以下の方法で算出すればよい。まず、EVリレー容器10を、上壁1の厚み方向に切断し、この切断面をCPにて研磨した断面を観察面Aとする。また、EVリレー容器10を、上壁1の厚み方向に直交する方
向に切断し、この切断面をCPにて研磨した断面を観察面Bとする。次に、この観察面AおよびBにおいて、側壁2の第1部位2cを除く他の部位をそれぞれ5箇所以上任意に選定し、金属顕微鏡を用いて300倍以上600倍以下の倍率で撮影する。次に、撮影した各写真における、例えば、面積が200000μm以上800000μm以下となる範囲に対して、画像解析ソフト「A像くん」の分散度計測という手法を適用して画像解析を行なう。そして、観察面AおよびBにおける計5箇所以上から算出された気孔の重心間距離を平均することで、他の部位における気孔の重心間距離の平均値を算出することができる。
【0029】
また、本開示のEVリレー用容器10において、第1部位2cにおける気孔率は、側壁2の第1部位2cを除く他の部分における気孔率よりも小さくてもよい。このような構成を満足するならば、第1部位2cにおいて、アークにより気孔を起点とした亀裂が発生しにくくなることから、本開示のEVリレー用容器10における第1部位2cは、より破損しにくくなる。
【0030】
なお、第1部位2cにおける気孔率は、他の部位における気孔率よりも2%以上小さくてもよい。
【0031】
また、本開示のEVリレー用容器10において、第1部位2cにおける気孔率は、2%以上6%以下であってもよい。このような構成を満足するならば、本開示のEVリレー用容器10における第1部位2cは、より破損しにくくなる。
【0032】
なお、他の部位における気孔率は、例えば、4%以上8%以下であってもよい。
【0033】
ここで、第1部位2cにおける気孔率は、上述した第1部位2cにおける気孔の重心間距離の平均値の測定方法において、「A像くん」の分散度計測ではなく、「A像くん」の粒子解析という手法で解析すること算出することができる。一方、他の部位における気孔率は、上述した他の部位における気孔の重心間距離の平均値の測定方法において、「A像くん」の分散度計測ではなく、「A像くん」の粒子解析という手法で解析すること算出することができる。
【0034】
また、本開示のEVリレー用容器10において、第1部位2cにおける気孔の円相当径の平均値は、3μm以上7μm以下であってもよい。このような構成を満足するならば、本開示のEVリレー用容器10における第1部位2cは、より破損しにくくなる。
【0035】
ここで、第1部位2cにおける気孔の円相当径の平均値は、上述した第1部位2cにおける気孔の気孔率の測定方法と同じ測定方法で算出することができる。
【0036】
次に、本開示のEVリレー用容器10を備えるEVリレー20を説明する。まず、図3に示すEVリレー20では、EVリレー用容器10の上壁1に2個の貫通孔3が空いており、この貫通孔3内には、固定端子4が位置している。具体的には、貫通孔3a内に固定端子4aが位置し、貫通孔3b内に固定端子4bが位置している。なお、図3では、固定端子4と貫通孔3との間に隙間がある例を示しているが、固定端子4と貫通孔3との間はロウ付け等により密封されていてもよい。
【0037】
また、EVリレー20において、EVリレー用容器10の側壁2の縁に、側壁2の端で構成される開口を塞ぐように金属部材7が取り付けられている。さらに、EVリレー用容器内10において固定端子4に対向する位置に可動端子5があり、この可動端子5と金属部材7とはバネ等の弾性体6によって接合されている。
【0038】
ここで、可動端子5は、不図示の磁性体等による磁性作用によって、上下に動く構造となっている。そして、可動端子5が上昇し、可動端子5と固定端子4が接触すると、不図示の電源により供給された電流が、可動端子5を介して固定端子4aおよび固体端子4bの一方から他方へ流れる。一方、可動端子5が下降し、固定端子4から可動端子5が離れると、電流が遮断される。このとき、固定端子4と可動端子5との間にアークが発生する。そして、発生したアークは、不図示の磁石等の磁性作用によって引き延ばされ、消滅する。ここで、本開示のEVリレー用容器10であれば、上述したように、第1部位2cが破損しにくい。
【0039】
次に、本開示のEVリレー用容器10の製造方法について以下に説明する。ここでは、EVリレー用容器10における上壁1および側壁2が、酸化アルミニウム質セラミックスからなる場合を例に挙げて説明する。
【0040】
まず、主原料として酸化アルミニウム(Al)粉末を準備する。また、焼結助剤として、酸化珪素(SiO)粉末、炭酸カルシウム(CaCO)粉末および炭酸マグネシウム(MgCO)粉末を準備する。
【0041】
次に、焼成後において酸化アルミニウムの含有量が70質量%以上となるように、各粉末(主原料および焼成助剤)を秤量した後混合し、公知の方法、例えばイオン交換水を用いたボールミルによる湿式粉砕を行なうことで、1次スラリーを作製する。次に、1次スラリーに有機バインダ、分散剤および離型剤を添加し、さらに混合し、2次スラリーを作製する。次に、2次スラリーを公知の方法で噴霧乾燥し、顆粒を作製する。
【0042】
ここで、顆粒としては、平均粒径が異なる2種類を作製する。以下では、平均粒径が大きい顆粒を第1顆粒、平均粒径が小さい顆粒を第2顆粒として説明する。
【0043】
次に、EVリレー用容器10の形状の金型を準備する。そして、金型においてEVリレー用容器10の第1部位1cとなる箇所に第1顆粒を充填する。次に、金型の残部に第2顆粒を充填する。その後、プレス成形を行なうことで、EVリレー用容器10の形状の成形体を作製する。このように、成形体を作製することで、公知の焼成方法で焼成した後、第1部位2cにおける気孔の重心間距離の平均値が、他の部位における気孔の重心間距離の平均値よりも大きい本開示のEVリレー用容器10を得る。
【0044】
また、第1部位2cにおける気孔の重心間距離の平均値を20μm以上34μm以下とするには、平均粒径が120μm以上180μm以下の第1顆粒を用いればよい。なお、他の部位における気孔の重心間距離の平均値を16μm以上26μm以下とするには、平均粒径が40μm以上90μm以下の第2顆粒を用いればよい。
【0045】
また、第1部位2cにおける気孔率を他の部位における気孔率よりも小さくするには、金型に第1顆粒を充填した後で、第2顆粒を充填する前に予備加圧を行なえばよい。
【0046】
また、第1部位1cにおける気孔率を2%以上6%以下とするには、上述した予備加圧の圧力を10MPa以上30MPa以下とすればよい。
【0047】
また、第1部位1cにおける気孔の円相当径の平均値を3μm以上7μm以下とするには、第1顆粒を製造するときの湿式粉砕において、イオン交換水を、各粉末(主原料および焼成助剤)の合計100質量部対して、80質量部以上120質量部以下となるように添加すればよい。
【符号の説明】
【0048】
1:上壁
2:側壁
3、3a、3b:貫通孔
4、4a、4b:固定端子
5:可動端子
6:弾性体
7:金属部材
10:EVリレー用容器
20:EVリレー
図1
図2
図3