(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
農学的有効量および実質的に非植物毒性量の請求項1〜17のいずれか一項に記載の化合物を、植物の種子、植物または植物が生育することが意図される区域に適用することを含む、植物、作物または種子の真菌病を抑制するための方法。
【発明の概要】
【0013】
本発明の第1の態様では、式(I)の化合物が提供される:
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
式中、環Aは、独立して、示された位置に窒素を有する5もしくは6員ヘテロアリール環であり、任意に1〜3個のR
3基でさらに置換されている;
環Bは、独立して、5もしくは6員ヘテロアリール環であり、任意に1もしくは2個のR
4基でさらに置換されている;
環Cは、独立して、5もしくは6員ヘテロアリール環およびベンゼン環から選択され、任意に1〜4個のR
5基でさらに置換されている;
環Dは、独立して、5もしくは6員ヘテロアリールおよびフェニルから選択され、任意に1〜5個のR
6基でさらに置換されている;
=A
1は、=Oおよび=Sから選択される;
-L
1-は、-C
1-C
3-アルキレン-である;
-L
2-は存在しないか、もしくは独立して、-O-、-S-および-NR
9-から選択される;
R
1、R
9およびR
10は、それぞれ独立して、各存在ごとにHおよびC
1-C
4-アルキルから選択される;
R
2は、独立して以下から選択される:C
1-C
6-アルキル、C
2-C
6-アルケニル、C
2-C
6-アルキニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3-6-ヘテロシクロアルキル、5もしくは6員ヘテロアリール、フェニル、-CR
7R
7L
3R
8、および-C
1-C
3-アルキレン-R
2a;ここでR
2aは、独立して、C
3-C
6-シクロアルキル、
3-6ヘテロシクロアルキル、5もしくは6員ヘテロアリールおよびフェニルから選択される;
-L
3-は、独立して-O-、-S-および-NR
9-から選択される;
R
3、R
4、R
5およびR
6は、それぞれ独立して、各存在ごとに以下から選択される:ハロ、ニトロ、シアノ、NR
10R
11、NR
10S(O)
2R
10、NR
10C(O)R
10、NR
10CONR
10R
10、NR
10CO
2R
10、OR
10、SR
10、S(O)R
10、S(O)
2R
10、S(O)
2NR
10R
10、CO
2R
10、C(O)R
10、CONR
10R
10、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、フェニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3-6ヘテロシクロアルキル、5もしくは6員ヘテロアリールおよびC
1-C
4-ハロアルキル;
R
7は、独立して、各存在ごとにF、HおよびC
1-C
4-アルキルから選択される;
R
8は、独立して以下から選択される:H、C
1-C
4-アルキル、C
3-C
4-アルケニル、C
3-C
4-アルキニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3,6-ヘテロシクロアルキル、5もしくは6員ヘテロアリール、フェニルおよび-C
1-C
3-アルキレン-R
8a;ここでR
8aは、独立して、C
3-C
6-シクロアルキル、
3-6ヘテロシクロアルキル、5もしくは6員ヘテロアリールおよびフェニルから選択される;
R
11は、独立して、各存在ごとに以下から選択される:H、C
3-C
6-シクロアルキル、C
1-C
4-アルキル、C(O)-C
1-C
4-アルキルおよびS(O)
2-C
1-C
4-アルキル;
ここで、任意のR
1〜R
11基(R
2aおよびR
8aを含む)は、アルキル、アルキレン、ハロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール(例えば、フェニル)もしくはヘテロアリール基を含み、化学的に可能な場合には、それぞれ独立して、各存在ごとに以下から選択される1〜5個の置換基で任意に置換されていてもよい:オキソ、=NR
a、=NOR
a、ハロ、ニトロ、シアノ、NR
aR
a、NR
aS(O)
2R
a、NR
aC(O)R
a、NR
aCONR
aR
a、NR
aCO
2R
a、OR
a、SR
a、S(O)R
a、S(O)
2R
a、S(O)
2NR
aR
a、CO
2R
a、C(O)R
a、CONR
aR
a、非置換C
1-C
4-アルキル、非置換C
2-C
4-アルケニル、非置換C
2-C
4-アルキニルおよび非置換C
1-C
4-ハロアルキル;ここでR
aは、独立して、各存在ごとにH、非置換C
1-C
4-アルキルおよび非置換C
1-C
4-ハロアルキルから選択される;
またはその農学的に許容される塩もしくはN-オキシド。
【0014】
以下の実施形態に示されているように、誤解のないように記すと、環BおよびCが少なくとも1個の窒素を含む場合、窒素すなわち窒素原子は、環の任意の位置にあってもよい。したがって、環Dが結合している環B中の原子は、炭素または窒素であり得る。同様に、環Bおよび環Cの両方の一部を形成する任意の原子は、炭素または窒素であり得る。
【0015】
一実施形態では、式(I)の化合物は、式(II)の化合物である:
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
式中、環B、環C、環D、A
1、L
1、L
2、R
1、R
2およびR
3は、式(I)の化合物について上述したとおりである;式中xは、0〜3の整数である。-L
2-は存在しなくてもよい。=A
1は=Oであってもよい。
【0016】
一実施形態では、式(I)の化合物は、式(III)の化合物である:
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
式中、環B、環C、環D、A
1、L
1、L
2、R
1およびR
2は、式(I)の化合物について上述したとおりである;式中R
3aは、HおよびR
3から選択される。-L
2-は存在しなくてもよい。=A
1は=Oであってもよい。
【0017】
一実施形態では、式Iの化合物は、式(IV)の化合物である:
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
式中、環A、環D、A
1、L
1、L
2、R
1、R
2およびR
5は、式(I)の化合物について上述したとおりである;式中Z
1は、N、CR
4aおよびNR
4bから選択され、Z
2は、炭素および窒素から選択される;yは0〜4の整数である。誤解のないように記すと、Z
2が窒素である場合、Z
2と、Z
1およびZ
2間の炭素との結合は単結合であり、Z
1と、Z
1およびZ
2間の炭素との結合は二重結合であり、Z
1はNおよびCR
4aから選択される。Z
1およびZ
2の少なくとも1つは、窒素、NまたはNR
4bである。同様に、Z
2が炭素である場合、Z
2と、Z
1およびZ
2間の炭素との結合は二重結合であり、Z
1と、Z
1およびZ
2間の炭素との結合は単結合であり、Z
1はNR
4bである。R
4aは、独立して以下から選択される:H、ハロ、ニトロ、シアノ、NR
10R
11、NR
10S(O)
2R
10、NR
10C(O)R
10、NR
10CONR
10R
10、NR
10CO
2R
10、OR
10、SR
10、S(O)R
10、S(O)
2R
10、S(O)
2NR
10R
10、CO
2R
10、C(O)R
10、CONR
10R
10、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、フェニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3-6ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリールおよびC
1-C
4-ハロアルキル。R
4bは、独立して以下から選択される:H、C
1-C
4-アルキル、C
3-C
4-アルケニル、C
3-C
4-アルキニル、フェニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3,6-ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリールおよびC
1-C
4ハロアルキル。-L
2-は存在しなくてもよい。=A
1は=Oであってもよい。
【0018】
一実施形態では、式Iの化合物は、式(IVa)の化合物である:
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
式中、環A、A
1、L
1、L
2、R
1、R
2およびR
5は、式(I)の化合物について上述したとおりである;式中Z
1は、N、CR
4aおよびNR
4bから選択され、Z
2は、炭素および窒素から選択される;yは0〜4の整数であり、環Dは単一のR
6a基に結合したテトラゾールである。R
6aは、独立して以下から選択される:H、C
1-C
4-アルキル、C
3-C
4-アルケニル、C
3-C
4-アルキニル、フェニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3,6-ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリールおよびC
1-C
4ハロアルキル。-L
2-は存在しなくてもよい。=A
1は=Oであってもよい。
【0019】
一実施形態では、式Iの化合物は、式(IVb)の化合物である:
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
式中、環A、環D、A
1、L
1、L
2、R
1、R
2およびR
5は、式(I)の化合物について上述したとおりである;yは0〜4の整数である。-L
2-は存在しなくてもよい。=A
1は=Oであってもよい。
【0020】
一実施形態では、式(I)の化合物は、式(V)の化合物である:
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
式中、環A、A
1、L
1、L
2、R
1、R
2およびR
6は、式(I)の化合物について上述したとおりである;式中R
4aは、式(IV)について上述したとおりである;zは0〜5の整数である。-L
2-は存在しなくてもよい。=A
1は=Oであってもよい。
【0021】
一実施形態では、式(I)の化合物は、式(VI)の化合物である;
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
式中、環A、A
1、L
1、L
2、R
1、R
2およびR
6は、式(I)の化合物について上述したとおりである;式中R
4bは、式(IV)について上述したとおりである;zは、式(V)について上述したとおりである。-L
2-は存在しなくてもよい。=A
1は=Oであってもよい。
【0022】
一実施形態では、式(I)の化合物は、式(VII)の化合物である:
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
式中、環A、A
1、L
1、L
2、R
1、R
2およびR
6は、式(I)の化合物について上述したとおりである;式中R
4cは、独立して、各存在ごとに以下から選択される:H、ハロ、ニトロ、シアノ、NR
10R
11、NR
10S(O)
2R
10、NR
10C(O)R
10、NR
10CONR
10R
10、NR
10CO
2R
10、OR
10、SR
10、S(O)R
10、S(O)
2R
10、S(O)
2NR
10R
10、CO
2R
10、C(O)R
10、CONR
10R
10、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、フェニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3-6ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリールおよびC
1-C
4-ハロアルキル;zは0〜5の整数である。-L
2-は存在しなくてもよい。=A
1は=Oであってもよい。
【0023】
一実施形態では、式(I)の化合物は、式(VIII)の化合物である:
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
式中、環A、A
1、L
1、L
2、R
1、R
2およびR
6は、式(I)の化合物について上述したとおりである;式中R
4cおよびzは、式(VII)について上述したとおりである。-L
2-は存在しなくてもよい。=A
1は=Oであってもよい。
【0024】
一実施形態では、式Iの化合物は、式(IX)の化合物である:
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
式中、環A、A
1、L
1、L
2、R
1、R
2、およびR
6は、式(I)の化合物について上述したとおりである;式中Z
1およびZ
2は、式(IV)の化合物について上述したとおりである;式中Z
3およびZ
4の一方はNであり、Z
3およびZ
4の他方はCR
5aである;R
5aは、独立して以下から選択される:H、ハロ、ニトロ、シアノ、NR
10R
11、NR
10S(O)
2R
10、NR
10C(O)R
10、NR
10CONR
10R
10、NR
10CO
2R
10、OR
10、SR
10、S(O)R
10、S(O)
2R
10、S(O)
2NR
10R
10、CO
2R
10、C(O)R
10、CONR
10R
10、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、フェニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3-6ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリールおよびC
1-C
4-ハロアルキル;zは0〜5の整数である。-L
2-は存在しなくてもよい。=A
1は=Oであってもよい。
【0025】
以下の実施形態は、式(I)〜(IX)のいずれかの化合物に適用される。これらの実施形態は独立しており、交換可能である。任意の一実施形態は、化学的に許容される場合、任意の他の実施形態と組み合わせることができる。換言すれば、以下の実施形態に記載される特徴のいずれかは、(化学的に許容される場合)1つ以上の他の実施形態に記載される特徴と組み合わせることができる。特に、本明細書において化合物が例示または説明される場合、以下に列挙され、あらゆるレベルの一般性で表現され、その化合物を包含する実施形態のうちの任意の2つ以上を組み合わせて、本開示の一部を形成するさらなる実施形態を提供することができる。
【0026】
=A
1はSであってもよい。=A
1は=Oであってもよい。
【0027】
環Aは、6員ヘテロアリール基であってもよい。したがって、環Aは、ピリジン、ピリミジンまたはピラジンから選択されてもよい。特定の好ましい例では、Aはピリジンである。したがって、基:
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
【0028】
R
3は、独立して、各存在ごとに以下から選択される:ハロ、ニトロ、シアノ、NR
10R
11、NR
10S(O)
2R
10、NR
10C(O)R
10、NR
10CONR
10R
10、NR
10CO
2R
10、OR
10、SR
10、S(O)R
10、S(O)
2R
10、S(O)
2NR
10R
10、CO
2R
10、C(O)R
10、CONR
10R
10、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、フェニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3-6ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリールおよびC
1-C
4-ハロアルキル。R
3は、独立して、各存在ごとに以下から選択されてもよい:ハロ、ニトロ、シアノ、NR
10R
11、NR
10S(O)
2R
10、NR
10C(O)R
10、NR
10CONR
10R
10、NR
10CO
2R
10、OR
10、SR
10、S(O)R
10、S(O)
2R
10、S(O)
2NR
10R
10、CO
2R
10、C(O)R
10、CONR
10R
10、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、およびC
1-C
4-ハロアルキル。R
3は、独立して、各存在ごとに以下から選択されてもよい:ハロ、シアノ、C
1-C
4-アルキルおよびC
1-C
4-ハロアルキル。R
3は、独立して、各存在ごとに以下から選択されてもよい:ハロ、シアノ、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、フェニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3-6ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリールおよびC
1-C
4-ハロアルキル。
【0029】
xは、0〜2の整数であってもよい。xは1〜3、例えば1〜2の整数であってもよい。xは1であってもよい。xは0であってもよい。したがって、基:
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
【0030】
あるいは、環Aは5員ヘテロアリール基であってもよい。したがって、Aは、オキサゾール、イミダゾールまたはチアゾールから選択されてもよい。環Aは、オキサゾールおよびチアゾールから選択されてもよい。特定の好ましい実施例では、環Aはチアゾールである。したがって、基:
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
【0031】
R
3aは、したがって、独立して以下から選択される:H、ハロ、ニトロ、シアノ、NR
10R
11、NR
10S(O)
2R
10、NR
10C(O)R
10、NR
10CONR
10R
10、NR
10CO
2R
10、OR
10、SR
10、S(O)R
10、S(O)
2R
10、S(O)
2NR
10R
10、CO
2R
10、C(O)R
10、CONR
10R
10、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、フェニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3-6ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリールおよびC
1-C
4-ハロアルキル。R
3aは、独立して以下から選択されてもよい:H、ハロ、ニトロ、シアノ、NR
10R
11、NR
10S(O)
2R
10、NR
10C(O)R
10、NR
10CONR
10R
10、NR
10CO
2R
10、OR
10、SR
10、S(O)R
10、S(O)
2R
10、S(O)
2NR
10R
10、CO
2R
10、C(O)R
10、CONR
10R
10、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、およびC
1-C
4-ハロアルキル。R
3aは、独立して以下から選択されてもよい:H、ハロ、シアノ、C
1-C
4-アルキルおよびC
1-C
4-ハロアルキル。R
3aは、独立して以下から選択されてもよい:H、ハロ、シアノ、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、フェニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3-6ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリールおよびC
1-C
4-ハロアルキル。
【0032】
R
3aはR
3であってもよい。R
3aは、したがって、独立して以下から選択されてもよい:ハロ、ニトロ、シアノ、NR
10R
11、NR
10S(O)
2R
10、NR
10C(O)R
10、NR
10CONR
10R
10、NR
10CO
2R
10、OR
10、SR
10、S(O)R
10、S(O)
2R
10、S(O)
2NR
10R
10、CO
2R
10、C(O)R
10、CONR
10R
10、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、フェニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3-6ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリールおよびC
1-C
4-ハロアルキル。R
3aは、独立して以下から選択されてもよい:ハロ、ニトロ、シアノ、NR
10R
11、NR
10S(O)
2R
10、NR
10C(O)R
10、NR
10CONR
10R
10、NR
10CO
2R
10、OR
10、SR
10、S(O)R
10、S(O)
2R
10、S(O)
2NR
10R
10、CO
2R
10、C(O)R
10、CONR
10R
10、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、およびC
1-C
4-ハロアルキル。R
3aは、独立して以下から選択されてもよい:ハロ、シアノ、C
1-C
4-アルキルおよびC
1-C
4-ハロアルキル。R
3aは、独立して以下から選択されてもよい:ハロ、シアノ、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、フェニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3-6ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリールおよびC
1-C
4-ハロアルキル。
【0033】
R
3aはHであってもよい。したがって、基:
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
【0034】
R
1は、C
1-C
4-アルキル、例えば、MeまたはEtであってもよい。しかしながら、好ましくは、R
1はHである。
【0035】
-L
2-は存在しなくてもよい。これらの実施形態では、R
2は、独立して以下から選択されてもよい:C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3,6-ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリール、フェニル、-CR
7R
7L
3R
8、および-C
1-C
3-アルキレン-R
2a;ここでR
2aは、独立して、C
3-C
6-シクロアルキル、
3-6ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリールおよびフェニルから選択される。R
2は、独立して以下から選択されてもよい:C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3,6-ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリール、フェニルおよび-C
1-C
3-アルキレン-R
2a;ここでR
2aは、独立して、C
3-C
6-シクロアルキル、
3-6ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリールおよびフェニルから選択される。R
2は、独立して以下から選択されてもよい:
3,6-ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリールおよび-CR
7R
7L
3R
8。R
2は、最も好ましくは-CR
7R
7L
3R
8である。R
2はC
1-C
6-アルキルであってもよい。R
2は、C
1-C
4-アルキル、例えば、MeまたはEtであってもよい。
【0036】
例示的な-L
2-R
2基には、以下が挙げられる:
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
【0037】
-L
2-は、独立して、-O-、-S-および-NR
9-から選択されてもよい。-L
2-は-O-であってもよい。これらの実施形態では、R
2は、独立して以下から選択されてもよい:C
1-C
6-アルキル、C
3-C
6-アルケニル、C
3-C
6-アルキニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3-6-ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリール、フェニルおよび-C
1-C
3-アルキレン-R
2a;ここでR
2aは、独立して、C
3-C
6-シクロアルキル、
3-6ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリールおよびフェニルから選択される。R
2はC
1-C
6-アルキルであってもよい。R
2は、C
3-C
6-アルキル、例えば、
tBu、
iPrまたは
iBuであってもよい。
【0038】
例示的な-L
2-R
2基には、以下が挙げられる:
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
【0039】
R
2は-CR
7R
7L
3R
8であってもよい。-L
2-は存在しなくてもよく、R
2は-CR
7R
7L
3R
8であってもよい。
【0040】
-L
3は、-NR
9-、例えばNHであってもよい。-L
3-は-S-であってもよい。-L
3-は、好ましくは-O-である。
【0041】
R
7は、好ましくは全ての存在で、独立してF、HおよびMeから選択される。R
7は、全ての存在で、FおよびHから選択されてもよい。R
7は、全ての存在でHであってもよい。R
7は、全ての存在でFであってもよい。R
7は、全ての存在でHであってもよい。
【0042】
R
8は、以下から選択されてもよい:C
1-C
4-アルキル、C
3-C
4-アルケニル、C
3-C
4-アルキニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3,6-ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリール、フェニルおよび-C
1-C
3-アルキレン-R
8a;ここでR
8aは、独立して、C
3-C
6-シクロアルキル、
3-6ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリールおよびフェニルから選択される。R
8は、以下から選択されてもよい:C
1-C
4-アルキル、C
3-C
4-アルケニル、C
3-C
4-アルキニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3,6-ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリールおよびフェニル。R
8は、以下から選択されてもよい:C
3-C
7-シクロアルキル、
3-6-ヘテロシクロアルキル、フェニルおよび5または6員ヘテロアリール。R
8は、以下から選択されてもよい:H、C
1-C
4-アルキル、C
3-C
4-アルケニル、C
3-C
4-アルキニル、C
3-C
6-シクロアルキルおよびフェニル。R
8は、以下から選択されてもよい:C
1-C
4-アルキル、C
3-C
4-アルケニル、C
3-C
4-アルキニル、C
3-C
6-シクロアルキルおよびフェニル。R
8は、以下から選択されてもよい:C
3-C
6-シクロアルキルおよびフェニル。R
8は非置換であってもよい。R
8は、C
3-C
6-シクロアルキル、例えば、非置換C
3-C
6シクロアルキルであってもよい。R
8はフェニルであってもよい。したがって、R
8は、非置換フェニルであってもよい。R
8は、ハロゲン、C
1-C
4-アルキル、O-C
1-C
4-アルキル、シアノおよびC
1-C
4-ハロアルキルから選択される1〜3個の基で置換されたフェニルであってもよい。R
8が置換されている場合、置換基または複数置換基のうちの1つがフェニル環の4位に位置していてもよい。
【0043】
R
2はCR
7R
7OR
8であってもよく、ここでR
8は、独立して、H、C
1-C
4-アルキル、C
3-C
4-アルケニル、C
3-C
4-アルキニル、C
3-C
6-シクロアルキル、およびフェニルから選択される。前記R
8基は、非置換であってもよい。R
2はCR
7R
7OR
8であってもよく、ここでR
8は、独立して、非置換C
3-C
6シクロアルキルおよび非置換フェニルから選択される。
【0044】
例示的な-L
2-R
2基には、以下が挙げられる:
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
【0045】
-L
1-は、C
1-C
2-アルキレンであってもよい。-L
1-は、-C
1-アルキレンであってもよい。-L
1-は、好ましくは-CH
2-である。
【0046】
環Dは、5または6員ヘテロアリール基であってもよい。環Dは、環内に1、2、3または4個の窒素原子を有する5または6員ヘテロアリール基であってもよい。環Dは、環内に1、2、3または4個の窒素原子を有する5員ヘテロアリール基であってもよい。環Dは、環内に1または2個の窒素原子を有する6員ヘテロアリール基であってもよい。
【0047】
環Dは、環Dと分子の残りの部分との連結点に隣接する位置で、R
6基で置換されていてもよい。環Dは、環Dと分子の残りの部分との連結点に隣接する位置で、R
6b基で置換されていてもよく、ここで、R
6bは、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、フェニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3-6-ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリールおよびC
1-C
4-ハロアルキルから選択される。環Dは、環内に1、2、3または4個の窒素原子を有する5または6員ヘテロアリール基であってもく、前記ヘテロアリール基は、環Dと分子の残りの部分との連結点に隣接する位置で、R
6基で置換されている。環Dは、環内に1、2、3または4個の窒素原子を有する5または6員ヘテロアリール基であってもく、前記ヘテロアリール基は、環Dと分子の残りの部分との連結点に隣接する位置で、R
6b基で置換されている。環Dは、環内に1、2、3または4個の窒素原子を有する5員ヘテロアリール基であってもく、前記ヘテロアリール基は、環Dと分子の残りの部分との連結点に隣接する位置で、R
6基で置換されている。環Dは、環内に1、2、3または4個の窒素原子を有する5員ヘテロアリール基であってもく、前記ヘテロアリール基は、環Dと分子の残りの部分との連結点に隣接する位置で、R
6b基で置換されている。環Dは、環内に1または2個の窒素原子を有する6員ヘテロアリール基であってもよく、前記ヘテロアリール基は、環Dと分子の残りの部分との連結点に対してオルト位で、R
6基で置換されている。環Dは、環内に1または2個の窒素原子を有する6員ヘテロアリール基であってもよく、前記ヘテロアリール基は、環Dと分子の残りの部分との連結点に対してオルト位で、R
6b基で置換されている。
【0048】
環Dは、テトラゾール環であってもよい。前記テトラゾール環は、単一のR
6a基に結合している;ここでR
6aは、独立して以下から選択される:H、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、フェニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3,6-ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリールおよびC
1-C
4-ハロアルキル。前記テトラゾールは、典型的には、テトラゾール環の炭素原子を介して環Bに結合される。前記テトラゾール環は、単一のR
6b基に結合していてもよく、ここでR
6bは以下から選択される:C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、フェニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3,6-ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリールおよびC
1-C
4-ハロアルキル。R
6bは、前記炭素原子に隣接する窒素原子に結合していてもよい。したがって、環Dは:
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
であってもよい。
【0049】
R
6aは、独立して以下から選択されてもよい:H、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニルおよびC
2-C
4-アルキニル。R
6aは、独立して以下から選択されてもよい:HおよびC
1-C
4-アルキル。R
6aは、独立して以下から選択されてもよい:C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニルおよびC
2-C
4-アルキニル。R
6aはHであってもよい。最も好ましくは、R
6aはC
1-C
4-アルキル、例えばメチルである。
【0050】
R
6bは、独立して以下から選択されてもよい:C
1-C
4-アルキル、C
3-C
4-アルケニルおよびC
3-C
4-アルキニル。最も好ましくは、R
6bはC
1-C
4-アルキル、例えばメチルである。
【0051】
したがって、環Dは、
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
であってもよい。
【0052】
環Dは、イソオキサゾール、ピラゾールまたはイソチアゾールから選択されてもよい。したがって、環Dは:
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
であってもよく、式中Z
5はO、SおよびNR
6aから選択される。環Dは:
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
であってもよく、式中R
6bは、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、フェニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3-6-ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリールおよびC
1-C
4-ハロアルキルから選択され、式中R
6cは、HおよびR
6から選択される。Z
5はSであってもよい。Z
5はOであってもよい。Z
5はNR
6aであってもよい。
【0053】
あるいは、環Dは:
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
であってもよく、式中R
6bは、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、フェニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3-6-ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリールおよびC
1-C
4-ハロアルキルから選択される;式中R
6cは、HおよびR
6から選択される。Z
5はSであってもよい。Z
5はOであってもよい。Z
5はNR
6aであってもよい。
【0054】
環Dの具体例には、以下が挙げられる:
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
【0055】
環Dは6員芳香族複素環であってもよい。環Dはピリジンであってもよい。環Dは2-ピリジンであってもよい。環Dはピラジンであってもよい。環Dはピリミジンであってもよい。環Dは、ピリダジンであってもよい。したがって、環Dは:
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
であってもよく、式中Z
6は、独立して窒素または炭素から選択される;R
6bは、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、フェニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3-6-ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリールおよびC
1-C
4-ハロアルキルから選択される;式中、uは0〜3の整数である。Z
6は炭素であってもよい。Z
6はNであってもよい。誤解のないように記すと、Z
6が炭素である場合、前記炭素はR
6基で置換されていてもよい。
【0056】
環Dはピリジルであってもよい。環Dは2-ピリジルであってもよい。したがって、環Dは:
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
であってもよく、式中vは0〜4の整数である。
【0057】
環Dの具体例には、以下が挙げられる:
【化27】
[この文献は図面を表示できません]
【0058】
環Dはイミダゾールであってもよい。環Dは、以下の構造を有してもよい:
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
、式中R
6bおよびR
6cは、上記のとおりである。
【0059】
特定の例示的な実施例では、環Dは以下の構造を有する:
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
【0060】
炭素原子に結合している場合、R
6bは、独立して以下から選択されてもよい:C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニルおよびC
2-C
4-アルキニル。窒素原子に結合している場合、R
6bは、独立して以下から選択されてもよい:C
1-C
4-アルキル、C
3-C
4-アルケニルおよびC
3-C
4-アルキニル。最も好ましくは、R
6bはC
1-C
4-アルキル、例えばメチルである。
【0061】
環Dはフェニルであってもよい。したがって、環Dは:
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
であってもよく、式中zは0〜5の整数である。
【0062】
環Dは、1〜5個のR
6基で置換されていてもよい。環Dは、1〜5個のR
6基で置換された5または6員ヘテロアリール基であってもよい。環Dは、少なくとも1つのC
1-C
4-アルキル基で置換されていてもよい。環Dは、少なくとも1つのC
1-C
4-アルキル基で置換された5または6員ヘテロアリール基であってもよい。
【0063】
R
6は、独立して、各存在ごとに以下から選択される:ハロ、ニトロ、シアノ、NR
10R
11、NR
10S(O)
2R
10、NR
10C(O)R
10、NR
10CONR
10R
10、NR
10CO
2R
10、OR
10、SR
10、S(O)R
10、S(O)
2R
10、S(O)
2NR
10R
10、CO
2R
10、C(O)R
10、CONR
10R
10、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、フェニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3-6ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリールおよびC
1-C
4-ハロアルキル。R
6は、独立して、各存在ごとに以下から選択されてもよい:ハロ、ニトロ、シアノ、NR
10R
11、NR
10S(O)
2R
10、NR
10C(O)R
10、NR
10CONR
10R
10、NR
10CO
2R
10、OR
10、SR
10、S(O)R
10、S(O)
2R
10、S(O)
2NR
10R
10、CO
2R
10、C(O)R
10、CONR
10R
10、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、およびC
1-C
4-ハロアルキル。R
6は、独立して、各存在ごとに以下から選択されてもよい:ハロ、シアノ、C
1-C
4-アルキルおよびC
1-C
4-ハロアルキル。R
6は、独立して、各存在ごとに以下から選択されてもよい:ハロ、シアノ、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、フェニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3-6ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリールおよびC
1-C
4-ハロアルキル。
【0064】
zは0〜2の整数であってもよい。zは1〜3、例えば1〜2の整数であってもよい。zは2であってもよい。zは1であってもよい。zは0であってもよい。したがって、環Dは、非置換フェニルであってもよい。
【0065】
環Bおよび環Cは、一緒になって二環式ヘテロアリール基を形成する。
【0066】
環Bは、独立して5員ヘテロアリール環であってもよく、任意に1個のR
4基でさらに置換されている。したがって、基:
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
であってもよい。
【0067】
環Cはベンゼン環であってもよい。したがって、環Bおよび環Cは、一緒になってインドールまたはベンゾイミダゾールを形成してもよい。環Bおよび環Cがインドールを形成する場合、環Dは、環Bの炭素原子を介してインドールに結合していてもよい。あるいは、環Dは、環Bの窒素原子を介してインドールに結合していてもよい。
【0068】
したがって、基:
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
であり、;式中Z
1は、N、CR
4aおよびNR
4bから選択され、Z
2は、炭素および窒素から選択される;yは0〜4の整数である。誤解のないように記すと、Z
2が窒素である場合、Z
2と、Z
1およびZ
2間の炭素との結合は単結合であり、Z
1と、Z
1およびZ
2間の炭素との結合は二重結合であり、Z
1はNおよびCR
4aから選択される。同様に、Z
2が炭素である場合、Z
2と、Z
1およびZ
2間の炭素との結合は二重結合であり、Z
1と、Z
1およびZ
2間の炭素との結合は単結合であり、Z
1はNR
4bである。R
4aは、独立して以下から選択される:H、ハロ、ニトロ、シアノ、NR
10R
11、NR
10S(O)
2R
10、NR
10C(O)R
10、NR
10CONR
10R
10、NR
10CO
2R
10、OR
10、SR
10、S(O)R
10、S(O)
2R
10、S(O)
2NR
10R
10、CO
2R
10、C(O)R
10、CONR
10R
10、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、フェニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3-6ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリールおよびC
1-C
4-ハロアルキル。R
4bは、独立して以下から選択される:H、C
1-C
4-アルキル、C
3-C
4-アルケニル、C
3-C
4-アルキニル、フェニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3,6-ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリールおよびC
1-C
4ハロアルキル。
【0069】
R
5は、独立して、各存在ごとに以下から選択される:ハロ、ニトロ、シアノ、NR
10R
11、NR
10S(O)
2R
10、NR
10C(O)R
10、NR
10CONR
10R
10、NR
10CO
2R
10、OR
10、SR
10、S(O)R
10、S(O)
2R
10、S(O)
2NR
10R
10、CO
2R
10、C(O)R
10、CONR
10R
10、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、フェニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3-6ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリールおよびC
1-C
4-ハロアルキル。R
5は、独立して、各存在ごとに以下から選択されてもよい:ハロ、ニトロ、シアノ、NR
10R
11、NR
10S(O)
2R
10、NR
10C(O)R
10、NR
10CONR
10R
10、NR
10CO
2R
10、OR
10、SR
10、S(O)R
10、S(O)
2R
10、S(O)
2NR
10R
10、CO
2R
10、C(O)R
10、CONR
10R
10、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、およびC
1-C
4-ハロアルキル。R
5は、独立して、各存在ごとに以下から選択されてもよい:ハロ、シアノ、C
1-C
4-アルキルおよびC
1-C
4-ハロアルキル。R
5は、独立して、各存在ごとに以下から選択されてもよい:ハロ、シアノ、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、フェニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3-6ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリールおよびC
1-C
4-ハロアルキル。
【0070】
yは0〜2の整数であってもよい。yは1〜3、例えば1〜2の整数であってもよい。yは2であってもよい。yは1であってもよい。yは0であってもよい。したがって、基:
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
であってもよい。
【0071】
Z
2は窒素であってもよい。したがって、基:
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
Z
1は独立してNおよびCR
4aから選択される。
【0072】
Z
1はNであってもよい。したがって、基:
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
【0073】
Z
1はCR
4aであってもよい。したがって、基:
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
【0074】
R
4aは、独立して以下から選択されてもよい:H、ハロ、ニトロ、シアノ、NR
10R
11、NR
10S(O)
2R
10、NR
10C(O)R
10、NR
10CONR
10R
10、NR
10CO
2R
10、OR
10、SR
10、S(O)R
10、S(O)
2R
10、S(O)
2NR
10R
10、CO
2R
10、C(O)R
10、CONR
10R
10、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、およびC
1-C
4-ハロアルキル。R
4aは、独立して以下から選択されてもよい:H、ハロ、シアノ、C
1-C
4-アルキルおよびC
1-C
4-ハロアルキル。R
4aは、独立して以下から選択されてもよい:H、ハロ、シアノ、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、フェニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3-6ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリールおよびC
1-C
4-ハロアルキル。
【0075】
R
4aはR
4であってもよい。R
4aは、したがって、独立して以下から選択されてもよい:ハロ、ニトロ、シアノ、NR
10R
11、NR
10S(O)
2R
10、NR
10C(O)R
10、NR
10CONR
10R
10、NR
10CO
2R
10、OR
10、SR
10、S(O)R
10、S(O)
2R
10、S(O)
2NR
10R
10、CO
2R
10、C(O)R
10、CONR
10R
10、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、フェニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3-6ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリールおよびC
1-C
4-ハロアルキル。R
4aは、独立して以下から選択されてもよい:ハロ、ニトロ、シアノ、NR
10R
11、NR
10S(O)
2R
10、NR
10C(O)R
10、NR
10CONR
10R
10、NR
10CO
2R
10、OR
10、SR
10、S(O)R
10、S(O)
2R
10、S(O)
2NR
10R
10、CO
2R
10、C(O)R
10、CONR
10R
10、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、およびC
1-C
4-ハロアルキル。R
4aは、独立して以下から選択されてもよい:ハロ、シアノ、C
1-C
4-アルキルおよびC
1-C
4-ハロアルキル。R
4aは、独立して以下から選択されてもよい:ハロ、シアノ、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、フェニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3-6ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリールおよびC
1-C
4-ハロアルキル。
【0076】
R
4aはHであってもよい。したがって、基:
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
【0077】
Z
2は炭素であってもよい。したがって、基:
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
【0078】
R
4bは、独立して以下から選択されてもよい:H、C
1-C
4-アルキル、C
3-C
4-アルケニルおよびC
3-C
4-アルキニル。R
4bは、独立してHおよびC
1-C
4-アルキルから選択されてもよい。R
4bは、独立してC
1-C
4-アルキル、C
3-C
4-アルケニルおよびC
3-C
4-アルキニルから選択されてもよい。R
4bはHであってもよい。R
4bは、C
1-C
4-アルキルであってもよく、例えば、メチルであってもよい。
【0079】
環Cがベンゼン環である場合、環Dは好ましくはテトラゾールである。環Cがベンゼン環である上記実施形態のいずれも、環Dがテトラゾールである上記実施形態のいずれかと組み合わせてもよい。
【0080】
環Cはテトラゾール環であってもよい。したがって、基:
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
【0081】
R
4aは、上記で提供された任意の定義のいずれかを有し得る。したがって、R
4aはHであってもよい。したがって、基:
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
【0082】
あるいは、環Cがテトラゾールである場合、基:
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
【0083】
R
4bは、上記で提供される任意の定義のいずれかを有してもよい。したがって、R
4bはHであってもよい。
【0084】
環Cは、1,2,3-トリアジン環であってもよい。したがって、基:
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
であってもよく、式中Z
1は、N、CR
4aおよびNR
4bから選択され、Z
2は炭素および窒素から選択される;Z
3およびZ
4の一方はNであり、Z
3およびZ
4の他方はCR
5aである;R
5aおよびR
4aは、それぞれ独立して以下から選択される:H、ハロ、ニトロ、シアノ、NR
10R
11、NR
10S(O)
2R
10、NR
10C(O)R
10、NR
10CONR
10R
10、NR
10CO
2R
10、OR
10、SR
10、S(O)R
10、S(O)
2R
10、S(O)
2NR
10R
10、CO
2R
10、C(O)R
10、CONR
10R
10、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、フェニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3-6ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリールおよびC
1-C
4-ハロアルキル;R
4bは、独立して以下から選択される:H、C
1-C
4-アルキル、C
3-C
4-アルケニル、C
3-C
4-アルキニル、フェニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3,6-ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリールおよびC
1-C
4ハロアルキル。
【0085】
Z
3はNであってもよく、Z
4はCR
5aであってもよい。したがって、基:
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
【0086】
Z
2は窒素であってもよい。したがって、基:
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
【0087】
Z
1はNであってもよい。したがって、基:
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
【0088】
Z
1はCR
4aであってもよい。したがって、基:
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
【0089】
Z
2は炭素であってもよい。したがって、基:
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
【0090】
Z
3はCR
5aであってもよく、Z
4はNであってもよい。したがって、基:
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
【0091】
Z
2は窒素であってもよい。したがって、基:
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
【0092】
Z
1はNであってもよい。したがって、基:
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
【0093】
Z
1はCR
4aであってもよい。したがって、基:
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
【0094】
Z
2は炭素であってもよい。したがって、基:
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
【0095】
R
5aは、独立して以下から選択されてもよい:H、ハロ、ニトロ、シアノ、NR
10R
11、NR
10S(O)
2R
10、NR
10C(O)R
10、NR
10CONR
10R
10、NR
10CO
2R
10、OR
10、SR
10、S(O)R
10、S(O)
2R
10、S(O)
2NR
10R
10、CO
2R
10、C(O)R
10、CONR
10R
10、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、およびC
1-C
4-ハロアルキル。R
5aは、独立して以下から選択されてもよい:H、ハロ、シアノ、C
1-C
4-アルキルおよびC
1-C
4-ハロアルキル。R
5aは、独立して以下から選択されてもよい:H、ハロ、シアノ、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、フェニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3-6ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリールおよびC
1-C
4-ハロアルキル。R
5aはR
5であってもよい。R
5aは、したがって、独立して以下から選択されてもよい:ハロ、ニトロ、シアノ、NR
10R
11、NR
10S(O)
2R
10、NR
10C(O)R
10、NR
10CONR
10R
10、NR
10CO
2R
10、OR
10、SR
10、S(O)R
10、S(O)
2R
10、S(O)
2NR
10R
10、CO
2R
10、C(O)R
10、CONR
10R
10、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、フェニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3-6ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリールおよびC
1-C
4-ハロアルキル。R
5aは、独立して以下から選択されてもよい:ハロ、ニトロ、シアノ、NR
10R
11、NR
10S(O)
2R
10、NR
10C(O)R
10、NR
10CONR
10R
10、NR
10CO
2R
10、OR
10、SR
10、S(O)R
10、S(O)
2R
10、S(O)
2NR
10R
10、CO
2R
10、C(O)R
10、CONR
10R
10、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、およびC
1-C
4-ハロアルキル。R
5aは、独立して以下から選択されてもよい:ハロ、シアノ、C
1-C
4-アルキルおよびC
1-C
4-ハロアルキル。R
5aは、独立して以下から選択されてもよい:ハロ、シアノ、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、フェニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3-6ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリールおよびC
1-C
4-ハロアルキル。
【0097】
環Cが1,2,3-トリアジン環である場合、環Dは好ましくはフェニルである。環Cが1,2,3-トリアジン環である上記実施形態のいずれも、環Dがフェニルである上記実施形態のいずれかと組み合わせてもよい。
【0098】
環Bは、独立して6員ヘテロアリール環であってもよく、任意に1もしくは2個のR
4基でさらに置換されている。したがって、基:
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
【0099】
環Cはテトラゾール環であってもよい。したがって、基:
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
であってもよく、R
4cは、独立して、各存在ごとに以下から選択されてもよい:H、ハロ、ニトロ、シアノ、NR
10R
11、NR
10S(O)
2R
10、NR
10C(O)R
10、NR
10CONR
10R
10、NR
10CO
2R
10、OR
10、SR
10、S(O)R
10、S(O)
2R
10、S(O)
2NR
10R
10、CO
2R
10、C(O)R
10、CONR
10R
10、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、フェニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3-6ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリールおよびC
1-C
4-ハロアルキル。
【0100】
あるいは、基:
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
であってもよく、R
4cは、独立して、各存在ごとに以下から選択されてもよい:H、ハロ、ニトロ、シアノ、NR
10R
11、NR
10S(O)
2R
10、NR
10C(O)R
10、NR
10CONR
10R
10、NR
10CO
2R
10、OR
10、SR
10、S(O)R
10、S(O)
2R
10、S(O)
2NR
10R
10、CO
2R
10、C(O)R
10、CONR
10R
10、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、フェニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3-6ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリールおよびC
1-C
4-ハロアルキル。
【0101】
R
4cは、独立して、各存在ごとに以下から選択されてもよい:H、ハロ、ニトロ、シアノ、NR
10R
11、NR
10S(O)
2R
10、NR
10C(O)R
10、NR
10CONR
10R
10、NR
10CO
2R
10、OR
10、SR
10、S(O)R
10、S(O)
2R
10、S(O)
2NR
10R
10、CO
2R
10、C(O)R
10、CONR
10R
10、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、およびC
1-C
4-ハロアルキル。R
4cは、独立して、各存在ごとに以下から選択されてもよい:H、ハロ、シアノ、C
1-C
4-アルキルおよびC
1-C
4-ハロアルキル。R
4cは、独立して、各存在ごとに以下から選択されてもよい:H、ハロ、シアノ、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、フェニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3-6ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリールおよびC
1-C
4-ハロアルキル。R
4cはR
4であってもよい。R
4cは、したがって、独立して、各存在ごとに以下から選択されてもよい:ハロ、ニトロ、シアノ、NR
10R
11、NR
10S(O)
2R
10、NR
10C(O)R
10、NR
10CONR
10R
10、NR
10CO
2R
10、OR
10、SR
10、S(O)R
10、S(O)
2R
10、S(O)
2NR
10R
10、CO
2R
10、C(O)R
10、CONR
10R
10、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、フェニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3-6ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリールおよびC
1-C
4-ハロアルキル。R
4cは、独立して、各存在ごとに以下から選択されてもよい:ハロ、ニトロ、シアノ、NR
10R
11、NR
10S(O)
2R
10、NR
10C(O)R
10、NR
10CONR
10R
10、NR
10CO
2R
10、OR
10、SR
10、S(O)R
10、S(O)
2R
10、S(O)
2NR
10R
10、CO
2R
10、C(O)R
10、CONR
10R
10、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、およびC
1-C
4-ハロアルキル。R
4cは、独立して、各存在ごとに以下から選択されてもよい:ハロ、シアノ、C
1-C
4-アルキルおよびC
1-C
4-ハロアルキル。R
4cは、独立して、各存在ごとに以下から選択されてもよい:ハロ、シアノ、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、フェニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3-6ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリールおよびC
1-C
4-ハロアルキル。
【0102】
R
4cは、全ての存在でHであってもよい。したがって、基:
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
【0103】
環Cがテトラゾール環である場合、環Dは好ましくはフェニルである。環Cがテトラゾール環である上記実施形態のいずれも、環Dがフェニルである上記実施形態のいずれかと組み合わせてもよい。
【0104】
R
11は、独立して、各存在ごとにHおよびC
1-C
4-アルキルから選択されてもよい。
【0105】
式(I)の化合物は、以下から選択される化合物であってもよい:
【化57-1】
[この文献は図面を表示できません]
【化57-2】
[この文献は図面を表示できません]
【化57-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0106】
式(I)の化合物は、実施例1〜69のいずれか1つであってもよい。
【0107】
化合物は、以下の番号の項に記載されているとおりであってよい:
1 式(Ia)の化合物:
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
式中、環Aは、独立して、示された位置に窒素を有する5もしくは6員ヘテロアリール環であり、任意に1〜3個のR
3基でさらに置換されている;
環Bは、独立して、5もしくは6員ヘテロアリール環であり、任意に1もしくは2個のR
4基でさらに置換されている;
環Cは、独立して、5もしくは6員ヘテロアリール環およびベンゼン環から選択され、任意に1〜4個のR
5基でさらに置換されている;
環Dは、独立して、5もしくは6員ヘテロアリールおよびフェニルから選択され、任意に1〜5個のR
6基でさらに置換されている;
-L
1-は、-C
1-C
3-アルキレン-である;
R
1、R
9およびR
10は、それぞれ独立して、各存在ごとにHおよびC
1-C
4-アルキルから選択される;
R
2は、独立して以下から選択される:C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3-6-ヘテロシクロアルキル、5もしくは6員ヘテロアリール、フェニルおよび-CR
7R
7L
3R
8;
-L
3-は、独立して-O-、-S-および-NR
9-から選択される;
R
3、R
4、R
5およびR
6は、それぞれ独立して、各存在ごとに以下から選択される:ハロ、ニトロ、シアノ、NR
10R
11、NR
10S(O)
2R
10、NR
10C(O)R
10、NR
10CONR
10R
10、NR
10CO
2R
10、OR
10、SR
10、S(O)R
10、S(O)
2R
10、S(O)
2NR
10R
10、CO
2R
10、C(O)R
10、CONR
10R
10、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、フェニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3-6ヘテロシクロアルキル、5もしくは6員ヘテロアリールおよびC
1-C
4-ハロアルキル;
R
7は、独立して、各存在ごとにF、HおよびC
1-C
4-アルキルから選択される;
R
8は、独立して以下から選択される:H、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3,6-ヘテロシクロアルキル、5もしくは6員ヘテロアリールおよびフェニル;
R
11は、独立して、各存在ごとに以下から選択される:H、C
3-C
6-シクロアルキル、C
1-C
4-アルキル、C(O)-C
1-C
4-アルキルおよびS(O)
2-C
1-C
4-アルキル;
ここで、任意のR
1〜R
11基は、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリール基であり、そのアルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール(例えば、フェニル)もしくはヘテロアリール基は、化学的に可能な場合には、それぞれ独立して、各存在ごとに以下から選択される1〜5個の置換基で任意に置換されている:オキソ、=NR
a、=NOR
a、ハロ、ニトロ、シアノ、NR
aR
a、NR
aS(O)
2R
a、NR
aC(O)R
a、NR
aCONR
aR
a、NR
aCO
2R
a、OR
a、SR
a、S(O)R
a、S(O)
2R
a、S(O)
2NR
aR
a、CO
2R
a、C(O)R
a、CONR
aR
a、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニルおよびC
1-C
4-ハロアルキル;ここでR
aは、独立して、各存在ごとにH、C
1-C
4-アルキルおよびC
1-C
4-ハロアルキルから選択される;
またはその農学的に許容される塩もしくはN-オキシド。
2 基:
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
であり、式中、xが0〜3の整数である、項1に記載の化合物。
3 基:
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
であり;式中、R
3aが独立してHおよびR
3から選択される、項1に記載の化合物。
4 R
1がHである、項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
5 R
2が-CR
7R
7L
3R
8である、項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
6 -L
3-が-O-である、項5に記載の化合物。
7 R
7が全ての存在でFである、項5または6に記載の化合物。
8 R
8がフェニルである、項5〜7のいずれか一項に記載の化合物。
9 -L
1が-CH
2-である、項1〜8のいずれか一項に記載の化合物。
10 基:
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
である、項1〜9のいずれか一項に記載の化合物。
11 基:
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
であり;式中、R
4aが、独立して以下から選択される、項1〜9のいずれか一項に記載の化合物:H、ハロ、ニトロ、シアノ、NR
10R
11、NR
10S(O)
2R
10、NR
10C(O)R
10、NR
10CONR
10R
10、NR
10CO
2R
10、OR
10、SR
10、S(O)R
10、S(O)
2R
10、S(O)
2NR
10R
10、CO
2R
10、C(O)R
10、CONR
10R
10、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、およびC
1-C
4-ハロアルキル。
12 基:
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
であり;式中、R
4bが、独立して以下から選択される、項1〜9のいずれか一項に記載の化合物:H、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニルおよびC
2-C
4-アルキニル。
13 基:
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
であり;式中、R
4aが、独立して以下から選択される、項1〜9のいずれか一項に記載の化合物:H、ハロ、ニトロ、シアノ、NR
10R
11、NR
10S(O)
2R
10、NR
10C(O)R
10、NR
10CONR
10R
10、NR
10CO
2R
10、OR
10、SR
10、S(O)R
10、S(O)
2R
10、S(O)
2NR
10R
10、CO
2R
10、C(O)R
10、CONR
10R
10、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、およびC
1-C
4-ハロアルキル。
14 基:
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
であり;式中、R
5aが、独立して以下から選択される、項1〜9のいずれか一項に記載の化合物:H、ハロ、ニトロ、シアノ、NR
10R
11、NR
10S(O)
2R
10、NR
10C(O)R
10、NR
10CONR
10R
10、NR
10CO
2R
10、OR
10、SR
10、S(O)R
10、S(O)
2R
10、S(O)
2NR
10R
10、CO
2R
10、C(O)R
10、CONR
10R
10、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、およびC
1-C
4-ハロアルキル。
15 基:
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
であり;式中、R
4aが、独立して以下から選択される、項1〜9のいずれか一項に記載の化合物:H、ハロ、ニトロ、シアノ、NR
10R
11、NR
10S(O)
2R
10、NR
10C(O)R
10、NR
10CONR
10R
10、NR
10CO
2R
10、OR
10、SR
10、S(O)R
10、S(O)
2R
10、S(O)
2NR
10R
10、CO
2R
10、C(O)R
10、CONR
10R
10、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、およびC
1-C
4-ハロアルキル。
16 基:
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
であり;式中、R
4cが、独立して、各存在ごとに以下から選択される、項1〜9のいずれか一項に記載の化合物:H、ハロ、ニトロ、シアノ、NR
10R
11、NR
10S(O)
2R
10、NR
10C(O)R
10、NR
10CONR
10R
10、NR
10CO
2R
10、OR
10、SR
10、S(O)R
10、S(O)
2R
10、S(O)
2NR
10R
10、CO
2R
10、C(O)R
10、CONR
10R
10、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、フェニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3-6ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリールおよびC
1-C
4-ハロアルキル。
17 環Dが
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
であり、式中、R
6aが、独立して以下から選択される、項1〜16のいずれか一項に記載の化合物:H、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニルおよびC
2-C
4-アルキニル。
18 環Dが、
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
であり、式中、zが0〜5の整数である、項1〜16のいずれか一項に記載の化合物。
19 農学的有効量および実質的に非植物毒性量の項1〜18のいずれか一項に記載の化合物を、植物の種子、植物自体または植物が生育することが意図される区域に適用することを含む、真菌病を抑制するための方法。
20 真菌病を抑制するための、項1〜18のいずれか一項に記載の化合物の使用。
21 有効量および非植物毒性量の項1〜18のいずれか一項に記載の活性化合物を含む、抗真菌組成物。
22 式(Ib)の化合物:
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
式中、環Aは、独立して、示された位置に窒素を有する5もしくは6員ヘテロアリール環であり、任意に1〜3個のR
3基でさらに置換されている;
環Bは、独立して、5もしくは6員ヘテロアリール環であり、任意に1もしくは2個のR
4基でさらに置換されている;
環Cは、独立して、5もしくは6員ヘテロアリール環およびベンゼン環から選択され、任意に1〜4個のR
5基でさらに置換されている;
環Dは、独立して、5もしくは6員ヘテロアリールおよびフェニルから選択され、任意に1〜5個のR
6基でさらに置換されている;
-L
1-は、-C
1-C
3-アルキレン-である;
-L
2-は存在しないか、もしくは独立して、-O-、-S-および-NR
9-から選択される;
R
1、R
9およびR
10は、それぞれ独立して、各存在ごとにHおよびC
1-C
4-アルキルから選択される;
R
2は、独立して以下から選択される:C
1-C
6-アルキル、C
2-C
6-アルケニル、C
2-C
6-アルキニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3-6-ヘテロシクロアルキル、5もしくは6員ヘテロアリール、フェニルおよび-CR
7R
7L
3R
8;
-L
3-は、独立して-O-、-S-および-NR
9-から選択される;
R
3、R
4、R
5およびR
6は、それぞれ独立して、各存在ごとに以下から選択される:ハロ、ニトロ、シアノ、NR
10R
11、NR
10S(O)
2R
10、NR
10C(O)R
10、NR
10CONR
10R
10、NR
10CO
2R
10、OR
10、SR
10、S(O)R
10、S(O)
2R
10、S(O)
2NR
10R
10、CO
2R
10、C(O)R
10、CONR
10R
10、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、フェニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3-6ヘテロシクロアルキル、5もしくは6員ヘテロアリールおよびC
1-C
4-ハロアルキル;
R
7は、独立して、各存在ごとにF、HおよびC
1-C
4-アルキルから選択される;
R
8は、独立して以下から選択される:H、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3,6-ヘテロシクロアルキル、5もしくは6員ヘテロアリールおよびフェニル;
R
11は、独立して、各存在ごとに以下から選択される:H、C
3-C
6-シクロアルキル、C
1-C
4-アルキル、C(O)-C
1-C
4-アルキルおよびS(O)
2-C
1-C
4-アルキル;
ここで、任意のR
1〜R
11基は、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールもしくはヘテロアリール基であり、そのアルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール(例えば、フェニル)もしくはヘテロアリール基は、化学的に可能な場合には、それぞれ独立して、各存在ごとに以下から選択される1〜5個の置換基で任意に置換されている:オキソ、=NR
a、=NOR
a、ハロ、ニトロ、シアノ、NR
aR
a、NR
aS(O)
2R
a、NR
aC(O)R
a、NR
aCONR
aR
a、NR
aCO
2R
a、OR
a、SR
a、S(O)R
a、S(O)
2R
a、S(O)
2NR
aR
a、CO
2R
a、C(O)R
a、CONR
aR
a、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニルおよびC
1-C
4-ハロアルキル;ここでR
aは、独立して、各存在ごとにH、C
1-C
4-アルキルおよびC
1-C
4-ハロアルキルから選択される;
またはその農学的に許容される塩もしくはN-オキシド。
23 基:
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
であり、式中、xが0〜3の整数である、項22に記載の化合物。
24 基:
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
であり;式中、R
3aが独立してHおよびR
3から選択される、項22に記載の化合物。
25 R
1がHである、項22〜24のいずれか一項に記載の化合物。
26 -L
2-が存在せず、R
2が-CR
7R
7L
3R
8である、項22〜25のいずれか一項に記載の化合物。
27 -L
3-が-O-である、項26に記載の化合物。
28 R
7が全ての存在でFである、項28または27に記載の化合物。
29 R
8がフェニルである、項26〜28のいずれか一項に記載の化合物。
30 -L
2-が-O-であり、R
2が独立して以下から選択される、項22〜29のいずれか一項に記載の化合物:C
1-C
6-アルキル、C
2-C
6-アルケニル、C
2-C
6-アルキニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3-6-ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリールおよびフェニル。
31 -L
1が-CH
2-である、項22〜30のいずれか一項に記載の化合物。
32 基:
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
である、項22〜25のいずれか一項に記載の化合物。
33 基:
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
であり;式中、R
4aが、独立して以下から選択される、項22〜31のいずれか一項に記載の化合物:H、ハロ、ニトロ、シアノ、NR
10R
11、NR
10S(O)
2R
10、NR
10C(O)R
10、NR
10CONR
10R
10、NR
10CO
2R
10、OR
10、SR
10、S(O)R
10、S(O)
2R
10、S(O)
2NR
10R
10、CO
2R
10、C(O)R
10、CONR
10R
10、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、およびC
1-C
4-ハロアルキル。
34 基:
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
であり;式中、R
4bが、独立して以下から選択される、項22〜31のいずれか一項に記載の化合物:H、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニルおよびC
2-C
4-アルキニル。
35 基:
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
であり;式中、R
4aが、独立して以下から選択される、項22〜31のいずれか一項に記載の化合物:H、ハロ、ニトロ、シアノ、NR
10R
11、NR
10S(O)
2R
10、NR
10C(O)R
10、NR
10CONR
10R
10、NR
10CO
2R
10、OR
10、SR
10、S(O)R
10、S(O)
2R
10、S(O)
2NR
10R
10、CO
2R
10、C(O)R
10、CONR
10R
10、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、およびC
1-C
4-ハロアルキル。
36 基:
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
であり;式中、R
5aが、独立して以下から選択される、項22〜31のいずれか一項に記載の化合物:H、ハロ、ニトロ、シアノ、NR
10R
11、NR
10S(O)
2R
10、NR
10C(O)R
10、NR
10CONR
10R
10、NR
10CO
2R
10、OR
10、SR
10、S(O)R
10、S(O)
2R
10、S(O)
2NR
10R
10、CO
2R
10、C(O)R
10、CONR
10R
10、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、およびC
1-C
4-ハロアルキル。
37 基:
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
であり;式中、R
4aが、独立して以下から選択される、項22〜31のいずれか一項に記載の化合物:H、ハロ、ニトロ、シアノ、NR
10R
11、NR
10S(O)
2R
10、NR
10C(O)R
10、NR
10CONR
10R
10、NR
10CO
2R
10、OR
10、SR
10、S(O)R
10、S(O)
2R
10、S(O)
2NR
10R
10、CO
2R
10、C(O)R
10、CONR
10R
10、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、およびC
1-C
4-ハロアルキル。
38 基:
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
であり;式中、R
4cが、独立して、各存在ごとに以下から選択される、項22〜31のいずれか一項に記載の化合物:H、ハロ、ニトロ、シアノ、NR
10R
11、NR
10S(O)
2R
10、NR
10C(O)R
10、NR
10CONR
10R
10、NR
10CO
2R
10、OR
10、SR
10、S(O)R
10、S(O)
2R
10、S(O)
2NR
10R
10、CO
2R
10、C(O)R
10、CONR
10R
10、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニル、フェニル、C
3-C
6-シクロアルキル、
3-6ヘテロシクロアルキル、5または6員ヘテロアリールおよびC
1-C
4-ハロアルキル。
39 環Dが、1、2、3または4個の窒素原子を環中に含む5または6員ヘテロアリール基である、項22〜38のいずれか一項に記載の化合物。
40 環Dが
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
であり、式中、R
6aが、独立して以下から選択される、項39に記載の化合物:H、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニルおよびC
2-C
4-アルキニル。
41 環Dが、
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
であり、式中、zが0〜5の整数である、項22〜38のいずれか一項に記載の化合物。
43 農学的有効量および実質的に非植物毒性量の項22〜41のいずれか一項に記載の化合物を、植物の種子、植物自体または植物が生育することが意図される区域に適用することを含む、真菌病を抑制するための方法。
44 真菌病を抑制するための、項22〜41のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【発明を実施するための形態】
【0108】
用語C
m-C
nは、m〜n個の炭素原子を有する基を指す。
【0109】
用語「アルキル」は、一価の直鎖または分岐の飽和炭化水素鎖を指す。例えば、C
1-C
6-アルキルは、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、n-ペンチルおよびn-ヘキシルを指すことができる。アルキル基は、非置換であってもよく、または1個以上の置換基で置換されていてもよい。各アルキル基に対する特定の置換基は、独立して、フッ素、OR
aまたはNHR
aであってもよい。
【0110】
用語「アルキレン」は、二価の直鎖飽和炭化水素鎖を指す。例えば、C
1-C
3-アルキレンは、メチレン、エチレンまたはプロピレンを指すことができる。アルキレン基は、非置換であってもよく、または1個以上の置換基で置換されていてもよい。各アルキレン基に対する特定の置換基は、独立して、メチル、フッ素、OR
aまたはNHR
aであってもよい。
【0111】
用語「ハロアルキル」は、独立して、各存在ごとに以下から選択される少なくとも1個のハロゲン原子で置換された炭化水素鎖を指す:フッ素、塩素、臭素およびヨウ素。ハロゲン原子は、炭化水素鎖の任意の位置に存在していてもよい。例えば、C
1-C
6ハロアルキルは、クロロメチル、フルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロエチル、例えば1-クロロメチルおよび2-クロロエチル、トリクロロエチル、例えば1,2,2-トリクロロエチル、2,2,2-トリクロロエチル、フルオロエチル、例えば1-フルオロメチルおよび2-フルオロエチル、トリフルオロエチル、例えば1,2,2-トリフルオロエチルおよび2,2,2-トリフルオロエチル、クロロプロピル、トリクロロプロピル、フルオロプロピル、トリフルオロプロピルを指すことができる。ハロアルキル基は、フルオロアルキル基、すなわち、少なくとも1個のフッ素原子で置換された炭化水素鎖であってもよい。したがって、ハロアルキル基は、任意の量のハロゲン置換基を有していてもよい。この基は、単一のハロゲン置換基を含有してもよく、2もしくは3個のハロゲン置換基を有していてもよく、またはハロゲン置換基で飽和していてもよい。
【0112】
用語「アルケニル」は、少なくとも1つの二重結合を含む分岐または直鎖の炭化水素鎖を指す。二重結合(単数または複数)は、EまたはZ異性体として存在し得る。二重結合は、炭化水素鎖の任意の可能な位置にあってもよい。例えば、「C
2-C
6-アルケニル」は、エテニル、プロペニル、ブテニル、ブタジエニル、ペンテニル、ペンタジエニル、ヘキセニルおよびヘキサジエニルを指すことができる。アルケニル基は、非置換であってもよく、または1個以上の置換基で置換されていてもよい。各アルケニル基中の任意の飽和炭素原子に対する特定の置換基は、独立して、フッ素、OR
aまたはNHR
aであってもよい。
【0113】
用語「アルキニル」は、少なくとも1つの三重結合を含む分岐または直鎖の炭化水素鎖を指す。三重結合は、炭化水素鎖の任意の可能な位置にあり得る。例えば、「C
2-C
6-アルキニル」は、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニルおよびヘキシニルを指すことができる。アルキニル基は、非置換であってもよく、または1個以上の置換基で置換されていてもよい。各アルキニル基中の任意の飽和炭素原子に対する特定の置換基は、独立して、フッ素、OR
aまたはNHR
aであってもよい。
【0114】
用語「シクロアルキル」は、3、4、5または6個の炭素原子を含む飽和炭化水素環系を指す。例えば、「C
3-C
6-シクロアルキル」は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルを指すことができる。シクロアルキル基は、非置換であってもよく、または1個以上の置換基で置換されていてもよい。各シクロアルキル基に対する特定の置換基は、独立して、フッ素、OR
aまたはNHR
aであってもよい。
【0115】
用語「
y-z-員ヘテロシクロアルキル」は、y-〜z-員ヘテロシクロアルキル基を指す。したがって、それは、環系中にy〜z個の原子を有し、O、SおよびNから独立して選択される1または2個のヘテロ原子を環系中に含む(換言すれば、環系を形成する1または2個の原子は、O、SおよびNから選択される)単環式または二環式飽和または部分飽和基を指すことができる。部分的に飽和しているとは、環が1つまたは2つの二重結合を含んでいてもよいことを意味する。これは、特に、5〜6員環の単環式環に当てはまる。二重結合は、典型的には2つの炭素原子の間にあるが、炭素原子と窒素原子との間にあってもよい。ヘテロシクロアルキル基の例には、以下が挙げられる:ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、チオモルホリン、ピロリジン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、ジヒドロフラン、テトラヒドロピラン、ジヒドロピラン、ジオキサン、アゼピン。ヘテロシクロアルキル基は、非置換であるか、または1個以上の置換基で置換されていてもよい。各ヘテロシクロアルキル基中の任意の飽和炭素原子に対する特定の置換基は、独立して、フッ素、OR
aまたはNHR
aであってもよい。
【0116】
アリール基は、任意の芳香族炭素環系(すなわち、2(2n+1)個のπ電子を含む環系)であってもよい。アリール基は、環系中に6〜10個の炭素原子を有することができる。アリール基は、典型的にはフェニル基である。アリール基は、ナフチル基またはビフェニル基であってもよい。
【0117】
上記の態様および実施形態のいずれかにおいて、ヘテロアリール基は、O、SおよびNから独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を含む(換言すれば、環系を形成する1〜4個の原子は、O、SおよびNから選択される)任意の芳香族(すなわち、2(2n+1)π電子を含む環系)5または6員環系であってもよい。したがって、任意のヘテロアリール基は、独立して以下から選択されてもよい:ヘテロ芳香族環が、O、SおよびNから独立して選択される1〜4個のヘテロ原子で置換された5員ヘテロアリール基;ヘテロ芳香環が、1〜3個(例えば、1〜2個)の窒素原子で置換された6員ヘテロアリール基。具体的には、ヘテロアリール基は、独立して以下から選択されてもよい:ピロール、フラン、チオフェン、ピラゾール、イミダゾール、オキサゾール、イソキサゾール、トリアゾール、オキサジアゾール、チアジアゾール、テトラゾール;ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、トリアジン。
【0118】
アリールまたはヘテロアリール基である任意の基において、アリールまたはヘテロアリール基は、非置換であってもよく、または任意に、化学的に可能な場合には、それぞれ独立して、各存在ごとに以下から選択される1〜5個の置換基で任意に置換されている:ハロ、ニトロ、シアノ、NR
aR
a、NR
aS(O)
2R
a、NR
aC(O)R
a、NR
aCONR
aR
a、NR
aCO
2R
a、OR
a、SR
a、S(O)R
a、S(O)
2R
a、S(O)
2NR
aR
a、CO
2R
a、C(O)R
a、CONR
aR
a、CR
bR
bNR
aR
a、CR
bR
bOR
a、C
1-C
4-アルキル、C
2-C
4-アルケニル、C
2-C
4-アルキニルおよびC
1-C
4-ハロアルキル;ここでR
aは、式Iについて上述したとおりである。
【0119】
1個以上の不斉炭素原子を含む本発明の化合物は、2つ以上の立体異性体として存在することができる。本発明の化合物がC=CまたはC=N基などの二重結合を含む場合、幾何シス/トランス(またはZ/E)異性体が可能である。構造異性体が低エネルギー障壁を介して相互変換可能である場合、互変異性(互変異性)が起こり得る。これは、例えばイミノ、ケト、もしくはオキシム基を含む本発明の化合物においてプロトン互変異性の形態を取ることができ、または芳香族部位を含む化合物において、いわゆる原子価互変異性の形態を取ることができる。したがって、単一の化合物が1つより多くの型の異性を示し得ることになる。
【0120】
本発明の化合物の全ての立体異性体、幾何異性体および互変異性体が本発明の範囲内に含まれ、1つより多くの型の異性を示す化合物、および1つ以上のそれらの混合物を含む。対イオンが光学活性である酸付加塩または塩基塩、例えばd-乳酸塩もしくはl-リシン、またはラセミ体、例えばdl-酒石酸塩もしくはdl-アルギニンも含まれる。
【0121】
本発明の化合物は、農学的に許容される塩の形態で得られ、貯蔵されおよび/または使用されてもよい。適切な塩には、限定されないが、以下が挙げられる:許容される無機酸の塩、例えば塩酸、硫酸、リン酸、硝酸、炭酸、ホウ酸、スルファミン酸、および臭化水素酸など、または農学的に許容される有機酸の塩、例えば酢酸、プロピオン酸、酪酸、酒石酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、クエン酸、乳酸、ムチン酸、グルコン酸、安息香酸、コハク酸、シュウ酸、フェニル酢酸、メタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、サリチル酸、スルファニル酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、エデト酸、ステアリン酸、パルミチン酸、オレイン、ラウリン酸、パントテン酸、タンニン酸、アスコルビン酸および吉草酸など。適切な塩には、無機塩基および有機塩基の塩、例えばNa、Ca、K、Li、Mg、アンモニウム、トリメチルスルホニウムなどの対イオンも含まれる。化合物はまた、N-オキシドの形態で得られ、貯蔵されおよび/または使用されてもよい。
【0122】
シス/トランス異性体は、当業者によく知られている従来技術、例えば、クロマトグラフィーおよび分別結晶によって分離することができる。
【0123】
必要に応じて個々のエナンチオマーを調製/単離するための従来技術には、適切な光学的に純粋な前駆体からのキラル合成、または、例えばキラル高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いたラセミ体(または塩もしくは誘導体のラセミ体)の分割が含まれる。したがって、本発明のキラル化合物(およびそれらのキラル前駆体)は、クロマトグラフィー、典型的にはHPLCを用いて、不斉樹脂上で、典型的にはヘプタンまたはヘキサンである炭化水素からなり、イソプロパノール0〜50容量%、典型的には2〜20容量%、具体例としては0〜5容量%のアルキルアミン、例えば0.1%のジエチルアミンを含有する移動相を用いて、エナンチオマー濃縮形態で得ることができる。溶出液を濃縮すると濃縮混合物が得られる。
【0124】
あるいは、ラセミ体(またはラセミ前駆体)を、適切な光学活性化合物、例えばアルコールと反応させてもよく、または本発明の化合物が酸性または塩基性部位を含む場合、1-フェニルエチルアミンもしくは酒石酸などの塩基もしくは酸と反応させてもよい。得られたジアステレオマー混合物は、クロマトグラフィーおよび/または分別結晶によって分離することができ、ジアステレオマーの一方または両方を、当業者によく知られている手段によって対応する純粋なエナンチオマー(単数または複数)に変換することができる。
【0125】
いずれかのラセミ体が結晶化する場合、2つの異なる型の結晶が可能である。第1の型は、上記のラセミ化合物(真のラセミ体)であり、等モル量の両エナンチオマーを含有する1つの均質な結晶形が生成される。第2の型は、ラセミ混合物または集合体であり、2つの形態の結晶が、それぞれが単一のエナンチオマーを含む等モル量で生成される。
【0126】
ラセミ混合物中に存在する両方の結晶形は同一の物理的特性を有するが、それらは真のラセミ体と比べて異なる物理的特性を有し得る。ラセミ混合物は、当業者に知られている従来技術によって分離することができる(例えば、E.L.ElielおよびS.H.Wilenによる「Stereochemistry of Organic Compounds」(Wiley、1994)を参照)。
【0127】
本発明の化合物の活性は、さまざまなin silico、in vitroおよびin vivoアッセイによって評価することができる。さまざまな化合物のin silico分析は、究極のin vitroおよびin vivo活性の予測であることが実証されている。
【0128】
本発明は、環境的に許容される全ての同位体標識された式(I)〜(IX)の化合物およびそれらの合成も含み、ここで1つ以上の原子は、同じ原子番号を有するが、通常天然に見られる原子質量または質量数とは異なる原子質量または質量数を有する原子で置き換えられている。
【0129】
本発明の化合物に含めるのに適した同位体の例には、以下の同位体が含まれる:
2Hおよび
3Hなどの水素、
11C、
13Cおよび
14Cなどの炭素、
36Clなどの塩素、
18Fなどのフッ素、
123Iおよび
125Iなどのヨウ素、
13Nおよび
15Nなどの窒素、
15O、
17Oおよび
18Oなどの酸素、
32Pなどのリン、ならびに
35Sなどの硫黄。
【0130】
同位体標識された化合物は、通常、当業者に知られている従来技術によって、または以前に使用された非標識試薬の代わりに適切な同位体標識試薬を使用する記載のものと類似の方法によって調製することができる。
【0131】
本明細書の説明および特許請求の範囲を通して、単語「含む」および「含有する」、ならびにそれら単語の変形、例えば「含んでいる」は、「含むがこれらに限定されない」を意味し、他の部位、添加物、成分、整数または工程を排除することを意図するものではない(排除しない)。
【0132】
本明細書の説明および特許請求の範囲を通して、文脈上別段の要求がない限り、単数形は複数形を包含する。特に、不定冠詞が使用される場合、文脈上別段の要求がない限り、明細書は、単数形だけでなく複数形も考慮するものとして理解されるべきである。
【0133】
本発明の特定の態様、実施形態または実施例と併せて説明される特徴、整数、特性、化合物、化学的部位または基は、本明細書に記載の任意の他の態様、実施形態または実施例に、それらと両立できない場合を除いて適用できると理解される。
【0134】
適切であれば、本発明の化合物は、特定の濃度または施用量で、抗真菌剤として使用することができる。
【0135】
本発明の別の態様によれば、植物、作物または種子の真菌病を抑制するための方法が提供され、本方法は、農学的有効量および実質的に非植物毒性量の本発明による化合物を、植物の種子、植物、または植物が生育することが意図される区域に適用することを含む。
【0136】
農業用殺虫剤は、種子処理、葉面散布、茎散布、灌注または滴下散布(化学溶液灌漑)として、以下に散布することができる:種子、植物もしくは植物の果実、または土壌もしくは不活性基材(例えば、砂、岩綿などの無機基材;パーライト、バーミキュライト、ゼオライトまたは膨張粘土などの膨張鉱物)、Pumbe、火砕流の物質または材料、合成有機基材(例えばポリウレタン)有機基材(例えば、泥炭、堆肥、コイアなどの木の廃棄物、木質繊維もしくは木質チップ、樹皮)または液体基材(例えば浮遊水耕システム、栄養膜技術、エアロポニック)。
【0137】
さらなる態様では、本発明は、有効量および非植物毒性量の本発明の活性化合物を含む抗真菌組成物にも関する。組成物は、1種以上の追加の抗真菌剤をさらに含んでもよい。
【0138】
用語「有効量および非植物毒性量」は、作物に現れている、または作物に現れる可能性がある標的害虫のいずれかを防除または殺すのに十分であり、作物に重大な悪影響を及ぼさず、または実際には、標的生物が存在しない場合には、植物の活力および収量に好影響を与える、本発明による農業用殺虫剤の量を意味する。その量は、防除すべき害虫、作物の種類、気候条件、および農業用殺虫剤組成物に含まれる化合物に応じて変化する。この量は、当業者の能力の範囲内にある体系的な野外試験によって決定することができる。
【0139】
本発明の活性化合物は、それらの特定の物理的および/または化学的特性に応じて、溶液、乳濁液、懸濁液、粉末、泡、ペースト、顆粒、エアロゾル、ポリマー物質中および種子用コーティング材料中のマイクロカプセルとして、ならびにULV冷暖噴霧製剤としても製剤化することができる。
【0140】
活性化合物は、そのままで、または製剤の形態、例えば、すぐに使える溶液、乳濁液、水または油ベースの懸濁液、粉末、水和剤、ペースト、可溶性粉末、細粉、可溶性顆粒、散布用顆粒、サスポエマルジョン濃縮物、活性化合物が含浸された天然物質、活性化合物が含浸された合成物質、肥料およびポリマー物質中のマイクロカプセルの形態でも使用することができる。施用は、例えば、散水、噴霧、霧化、散布、散粉、発泡、拡散などにより行われても良い。活性化合物を超低容量法で施用するか、活性化合物の製剤もしくは活性化合物それ自体を土壌中に注射することも可能である。植物の種子を処理することも可能である。
【0141】
本発明の化合物を含有する製剤は、既知方法で製造され、例えば、化合物を増量剤(例えば液体溶媒および/または固体担体)と混合し、任意に界面活性剤(例えば、乳化剤および/または分散剤および/または泡沫剤)を用いて製造される。製剤は、工場/生産プラントのいずれかで調製されるか、あるいは施用の前またはその間に調製される。
【0142】
補助剤は、組成物自体および/またはそれから誘導される調製物(例えばスプレー液、種子粉衣)に、特定の技術的特性および/または特定の生物学的特性などの特定の特性を付与するのに適した物質である。典型的な適切な補助剤は、増量剤、溶媒および担体である。
【0143】
適切な増量剤は、例えば水、例えば以下のクラスからの極性ならびに非極性有機化学液体である:芳香族および非芳香族炭化水素(パラフィン、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン、クロロベンゼンなど)、アルコールおよびポリオール(適切であれば、置換、エーテル化および/またはエステル化されていてもよい)、ケトン(アセトン、シクロヘキサノンなど)、エステル(脂肪および油を含む)および(ポリ)エーテル、非置換および置換アミン、アミド、ラクタム(N-アルキルピロリドンなど)およびラクトン、スルホンおよびスルホキシド(ジメチルスルホキシドなど)。
【0144】
使用される増量剤が水である場合、例えば、有機溶剤を補助溶剤として使用することも可能である。本質的に、適切な液体溶媒は、以下である:芳香族、例えばキシレン、トルエンまたはアルキルナフタレンなど、塩素化芳香族および塩素化脂肪族炭化水素、例えばクロロベンゼン、クロロエチレンまたは塩化メチレンなど、脂肪族炭化水素、例えばシクロヘキサンまたはパラフィンなど、例えば石油留分、アルコール、例えばブタノールまたはグリコールおよびそれらのエーテルおよびエステル、ケトン、例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンまたはシクロヘキサノンなど、ジメチルホルムアミドおよびジメチルスルホキシドなどの強極性溶媒。
【0145】
適切な固体担体は、以下である:アンモニウム塩および粉砕天然鉱物、例えばカオリン、粘土、タルク、チョーク、石英、アタパルジャイト、モンモリロナイトまたはケイソウ土など、ならびに粉砕合成鉱物、例えば微粉シリカ、アルミナおよびケイ酸塩など;顆粒に適した固体担体は、以下である:粉砕および分別された天然岩、例えば方解石、大理石、軽石、セピオライトおよびドロマイトなど、ならびに無機および有機食の合成顆粒、および有機材料の顆粒、例えば紙、おがくず、ココナッツ殻、トウモロコシ穂軸およびタバコ茎など;
適切な乳化剤および/または泡沫剤は、以下である:例えば、非イオン性および陰イオン性乳化剤、例えばポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪アルコールエーテル、例えばアルキルアリールポリグリコールエーテル、アルキルスルホネート、アルキルサルフェート、アリールスルホネートおよびさらにはタンパク質加水分解物;適切な分散剤は、例えば以下のクラスからの非イオン性および/またはイオン性物質である:アルコール-POEおよび/または-POPエーテル、酸および/またはPOP-POEエステル、アルキルアリールおよび/またはPOP-POEエーテル、脂肪および/またはPOP-POE付加物、POE-および/またはPOP-ポリオール誘導体、POE-および/またはPOP-ソルビタン-または-砂糖付加物、アルキルまたはアリールサルフェート、アルキルまたはアリールスルホネートならびにアルキルまたはアリールホスフェートもしくは対応するPO-エーテル付加物。さらに、好適なオリゴマーまたはポリマー、例えばビニルモノマーから、アクリル酸から、EOおよび/またはPOから単独で、または例えば(ポリ)アルコールもしくは(ポリ)アミンと組み合わせて誘導されたもの。リグニンおよびそのスルホン酸誘導体、未変性および変性セルロース、芳香族および/または脂肪族スルホン酸およびそれらのホルムアルデヒドとの付加物を使用することも可能である。
【0146】
粘着付与剤、例えばカルボキシメチルセルロースなど、粉末、顆粒またはラテックスの形態の天然および合成ポリマー、例えばアラビアゴム、ポリビニルアルコールおよびポリ酢酸ビニルなど、ならびに天然リン脂質、例えばセファリンおよびレシチンなど、および合成リン脂質は、製剤として使用することができる。
【0147】
さらなる添加剤は、鉱物および植物油であってもよい。着色剤、例えば酸化鉄、酸化チタンおよびプルシアンブルーなどの無機顔料、および有機染料、例えばアリザリン染料、アゾ染料および金属フタロシアニン染料など、ならびに微量栄養素、例えば鉄、マンガン、銅、ホウ素、銅、コバルト、モリブデンおよび亜鉛の塩などを添加することも可能である。他の可能な添加剤は、香料、鉱物または植物油、任意に変性油およびワックスである。
【0148】
製剤は、安定剤、例えば低温安定剤、防腐剤、抗酸化剤、光安定剤、または化学的および/もしくは物理的安定性を改善する他の薬剤も含んでいてよい。
【0149】
製剤は、一般に0.01〜98重量%、好ましくは0.1〜95重量%、特に好ましくは0.5〜90重量%の活性化合物を含む。
【0150】
本発明による活性化合物を、他の既知抗真菌剤との混合物として使用し、例えば活性スペクトルを改善する、または耐性の発生を減少もしくは遅くさせることもできる。
【0151】
他の既知活性化合物、例えば殺線虫剤、殺ダニ剤、除草剤、殺虫剤もしくは抗真菌剤、または肥料および成長調節剤、薬害軽減剤もしくは情報化学物質との混合物も可能である。
【0152】
本発明による活性化合物の例示的な施用量は、以下のとおりである:葉を処理する場合:0.1〜10000g/ha、好ましくは10〜1000g/ha、特に好ましくは50〜300g/ha(散水または滴下によって施用する場合、特に岩綿またはパーライトなどの不活性基材を使用する場合に施用率を低下させることさえ可能である);種子を処理する場合:種子100kg当たり2〜200g、好ましくは種子100kg当たり2.5〜150g、特に好ましくは種子100kgあたり2.5〜25g、非常に特に好ましくは種子100kg当たり2.5〜12.5g;土壌を処理する場合:0.1〜10000g/ha、好ましくは1〜5000g/ha。
【0153】
本発明による組成物は、以下で使用される任意の植物品種を保護するのに適している:農業、温室、森林または園芸において、特に穀物(例えば小麦、大麦、ライ麦、キビおよびオート麦)、トウモロコシ、綿、大豆、米、ジャガイモ、ヒマワリ、豆、コーヒー、ビート(例えば、サトウダイコンおよび飼料ビート)、ピーナッツ、野菜(例えば、トマト、キュウリ、タマネギおよびレタス)、芝生、果実およびナッツの木(例えば、リンゴ、梨、桃、ネクタリン、アプリコット、ヘーゼルナッツ、ピーカン、マカダミア、ピスタチオ)、柔らかい果実(例えば、イチゴ、ラズベリー、クロフサスグリ、アカフサスグリ)、ブドウ、バナナ、ココア、観賞植物。
【0154】
本発明の活性化合物は、良好な植物耐性および温血動物に対する好都合な毒性と組み合わせて、環境によって十分に耐容され、植物および植物器官を保護すること、収穫量を増加させること、ならびに農業、園芸、畜産、森林、庭園およびレジャー施設、貯蔵製品および材料の保護、および衛生部門で遭遇する害虫、特に真菌病を防除することに適している。それらは、好ましくは作物保護剤として使用することができる。
【0155】
(抗真菌剤としての使用)
本発明の化合物は抗真菌剤としての活性を有する。
【0156】
以下は、抗真菌化合物によって制御され得る農業害虫の具体例である:
以下などのうどん粉病:例えばブルメリア・グラミニスによって引き起こされるブルメリア病;例えばポドスファエラ・レウコテカによって引き起こされるポドスファエラ病;例えばスファエロテカ・フリギネアによって引き起こされるスファエロテカ病;例えばウンキヌラ・ネカトルによって引き起こされるウンキヌラ病;
以下などのさび病:例えばギムノスポランギウム・サビナエによって引き起こされるギムノスポランギウム病;例えば、ヘミレイア・バスタティックスによって引き起こされるヘミレイア病;
例えばファコプソラ・パキリジまたはファコプソラ・メイボミエによって引き起こされるファコプソラ病;例えばプクキニア・レコンディタによって引き起こされるプクキニア病;例えばウロミケス・アペンディクラツスによって引き起こされるウロミケス病;
以下などの卵菌病:例えばアルブゴ・カンジダによって引き起こされるアルブゴ病;
例えばブレミア・ラクツカエによって引き起こされるブレミア病;例えばペロノスポラ・ピシまたはP.ブラシカエによって引き起こされるペロノスポラ病;例えばフィトフトラ・インフェスタンスによって引き起こされるフィトフトラ病;例えばプラスモパラ・ビチコラによって引き起こされるプラスモパラ病;
例えばシュードペロノスポラ・フムリまたはシュードペロノスポラ・クベンシスによって引き起こされるシュードペロノスポラ病;例えばピシウム・ウルチマムによって引き起こされるピシウム病;
例えば以下などの斑点病、葉枯病および黒葉枯病:例えばアルテルナリア・ソラニによって引き起こされるアルテルナリア病;例えばセルコスポラ・ベチコラによって引き起こされるセルコスポラ病;例えばクラジオスポルム・ククメリヌムによって引き起こされるクラジオスポルム病;例えばコクリオボルス・サチブスによって引き起こされるコクリオボルス病;例えばコレトトリクム・リンデムタニウムによって引き起こされるコレトトリクム病;例えばシクロコニウム・オレアギヌムによって引き起こされるシクロコニウム病;例えばジアポルテ・シトリによって引き起こされるジアポルテ病;
ドレクスレラ、異名:ヘルミントスポリウム)またはコクリオボルス・ミヤベアヌス;例えばエルシノエ・ファウセッチイによって引き起こされるエルシノエ病;例えばグロエオスポリウム・ラエチコロルによって引き起こされるグロエオスポリウム病;例えばグロメレラ・シングラタによって引き起こされるグロメレラ病;例えばギグナルジア・ビドウェリによって引き起こされるギグナルジア病;例えばレプトスファエリア・マクランス;レプトスファエリア・ノドルムによって引き起こされるレプトスファエリア病;例えばマグナポルテ・グリセアによって引き起こされるマグナポルテ病;例えばミコスファエレラ・グラミニコラ;ミコスファエレラ・アラキドトラ;ミコスファエレラ・フィベンシスによって引き起こされるミコスファエレラ病;例えばフェオスファエリア・ノドルムによって引き起こされるフェオスファエリア病;例えばピレノホラ・テレスによって例えば引き起こされるピレノホラ病;例えばラムラリア・コロシグニによって引き起こされるラムラリア病;例えばリンコスポリウム・セカリスによって引き起こされるリンコスポリウム病;例えばセプトリア・アピイまたはセプトリア・リコペルシシによって引き起こされるセプトリア病;例えばチフラ・インカルナタによって引き起こされるチフラ病;例えばベンツリア・イネカリスによって引き起こされるベンツリア病;
以下などの根および茎の病気:例えばコルチシウム・グラミネアルムによって引き起こされるコルチシウム病;例えばフザリウム・オキシスポラムによって引き起こされるフザリウム病;例えばゲウマンノミセス・グラミニスによって引き起こされるゲウマンノミセス病;例えばリゾクトニア・ソラニによって引き起こされるリゾクトニア病;例えばサロクラジウム・オリザエによって引き起こされるサロクラジウム病;例えばスクレロチウム・オリザエによって引き起こされるスクレロチウム病;例えばタペシア・アクホルミスによって引き起こされるタペシア病;例えばチエラビオプシス・バシコラによって引き起こされるチエラブプシス病;
以下などの、耳およびトウモロコシ穂軸を含む穂の病気:例えばアルテルナリア属種によって引き起こされるアルテルナリア病;例えばアスペルギルス・フラブスによって引き起こされるアスペルギルス病;例えばクラドスポリウム属種によって引き起こされるクラドスポリウム病;クラビセプス・プルプレアによって引き起こされるクラビセプス病;フザリウム・クルモルムによって引き起こされるフザリウム病;例えばギベレラ・ゼアエによって引き起こされるギベレラ病;例えばモノグラフェラ・ニバリスによって引き起こされるモノグラフェラ病;
以下などの黒穂病:例えばスファセロテカ・レイリアナによって引き起こされるスファセロテカ病;例えばチレチア・カリエスによって引き起こされるチレチア病;
例えばウロシスチス・オクルタによって引き起こされるウロシスチス病;例えばウスチラゴ・ヌダによって引き起こされるウスチラゴ病;
以下などの果実腐敗およびカビの病害:例えばアスペルギルス・フラブスによって引き起こされるアスペルギルス病;例えばボトリチス・シネレアによって引き起こされるボトリチス病;例えばペニシリウム・エクスパンスムによって引き起こされるペニシリウム病;例えばリゾプス・ストロニフェルによって引き起こされるリゾプス病;例えばスクレロチニア・スクレロチオルムによって引き起こされるスクレロチニア病;例えばベルチシリウム・アルボアトルムによって引き起こされるベルチシリウム病;
以下などの種子および土壌の腐敗、カビ、萎凋病、腐朽および立枯れ病:例えばアルテルナリア・ブラシシコラによって引き起こされるアルテルナリア病;例えばアファノミセス・エウテイケスによって引き起こされるアファノミセス病;例えばアスコキタ・レンチスによって引き起こされるアスコキタ病;例えばアスペルギルス・フラブスによって引き起こされるアスペルギルス病;例えばクラドスポリウム・ヘルバルムによって引き起こされるクラドスポリウム病;例えばコクリオボルス・サチブス(分生子形態:ドレクスレラ、ビポラリス、異名:ヘルミントスポリウム)によって引き起こされるコクリオボルス病;例えばコレトトリクム・ココデスによって引き起こされるコレトトリクム病;例えばフザリウム・クルモルムによって引き起こされるフザリウム病;例えばジベレラ・ゼアエによって引き起こされるジベレラ病;例えばマクロホミナ・ファセオリナによって引き起こされるマクロホミナ病;例えばモノグラフェラ・ニバリスによって引き起こされるモノグラフェラ病;例えばペニシリウム・エクスパンスムによって引き起こされるペニシリウム病;例えばフォーマ・リンガムによって引き起こされるフォーマ病;例えばホモプシス・ソジャエによって引き起こされるホモプシス病;例えばフィトフトラ・カクトルムによって引き起こされるフィトフトラ病;例えばピレノホラ・グラミネアによって引き起こされるピレノホラ病;例えばピリクラリア・オリザエによって引き起こされるピリクラリア病;例えばピシウム・ウルチマムによって引き起こされるピシウム病;例えばリゾクトニア・ソラニによって引き起こされるリゾクトニア病;例えばリゾプス・オリザエによって引き起こされるリゾプス病;例えばスクレロチウム・ロルフシイによって引き起こされるスクレロチウム病;例えばセプトリア・ノドルムによって引き起こされるセプトリア病;例えばチフラ・インカルナタによって引き起こされるチフラ病;例えばベルチシリウム・ダーリアエによって引き起こされるベルチシリウム病;
以下などの胴枯病、てんぐ巣病および枝枯病:例えばネクトリア・ガリゲナによって引き起こされるネクトリア病;
以下などの紋枯病:
例えばモニリニア・ラクサによって引き起こされるモニリニア病;
以下などの葉水疱病または縮葉病:例えばエキソバシジウム・ベキサンスによって引き起こされるエキソバシジウム病;例えばタフリナ・デホルマンスによって引き起こされるタフリナ病;- 以下などの大型植物の衰退性病害:
例えばファエモニエラ・クラミドスポラ、ファエオモニエラ・クラミドスポラ、ファエオアクレモニウム・アレオフィルムおよびフォミチポリア・メディテラネアによって引き起こされるエスカ病;
例えばユーティパ・ラタによって引き起こされるユーティパ枝枯病;例えばセラトシストスク・ウルミによって引き起こされるオランダニレ病;例えばガノデルマ・ボニネンセによって引き起こされるガノデルマ病;
以下などの花および種子の病気:ボトリチス・シネレアによって引き起こされるボトリチス病;
以下などの塊茎の病気:例えばリゾクトニア・ソラニによって引き起こされるリゾクトニア病;例えばヘルミントスポフム・ソラニによって引き起こされるヘルミントスポリウム病。
以下などの塊茎の病気:
例えばリゾクトニア・ソラニによって引き起こされるリゾクトニア病;例えばヘルミントスポフム・ソラニによって引き起こされるヘルミントスポリウム病;
以下などの根こぶ病:
例えばプラモディオフォラ・ブラシカエによって引き起こされるプラスモディオフォラ病。
【0157】
本発明の化合物は、広範囲の真菌病に対して活性であり得る。あるいは、それらは穀類真菌病に対して特異的に活性であり得るか、またはそれらは卵菌病に対して特異的に活性であり得る。本発明の化合物は、卵菌類真菌病に対して特に有効であることが見出されている。
【0158】
注目すべき卵菌類真菌病は以下である:
プラモパラ・ビチコラ
フィトフトラ・インフェスタンス
ピシウム・ウルチマム
ブレミア・ラクツカエ
ペロノスポラ種
【0159】
それらの抗真菌活性に加えて、本発明の化合物は、他の微生物、例えば細菌に対してある程度の活性も有し得る。
【0160】
本発明の抗真菌化合物は、ヒトおよび動物(例えば、哺乳類)の真菌病の治療に使用することもできる。同様に、本発明の抗菌化合物は、ヒトおよび動物の細菌病の治療に使用することができる。したがって、本発明は、治療量の本発明の抗真菌剤を、それを必要とする被験体(例えば、ヒト被験体)に投与することを含む、真菌病または細菌病を治療する方法を含む。化合物は、身体の感染領域への局所投与のために製剤化することができ、または経口もしくは非経口投与のために製剤化することができる。
【0161】
(殺線虫剤としての使用)
本発明の化合物は、殺線虫剤として使用することができる。
【0162】
植物寄生性線虫には、例えば、アンギナ属種、アペレンコイデス属種、ベロノアイムス属種、ブルサペレンクス属種、ディティレンクス・ディプサキ属種、グロボデラ属種、ヘリオコティレンクス属種、ヘテロデラ属種、ロンギドルス属種、メロイドギュネ属種、プラティレンクス属種、ラドポルス・シミリス属種、ロチレンクス属種、トリコドルス属種、ティレンコリンクス属種、ティレンクルス属種、ティレンクルス・セミペネトランス属種、クシピネマ属種。
【0163】
(合成)
当業者は、当該技術分野で知られている方法の適合を本発明の化合物の製造に適用できることを理解するであろう。
【0164】
例えば、当業者は、以下などの標準的な教科書にすぐに精通するであろう:
「Comprehensive Organic Transformations - A Guide to Functional Group Transformations」、RC Larock、Wiley-VCH(1999年以降の版);「March's Advanced Organic Chemistry - Reactions, Mechanisms and Structure」、MB Smith, J. March、Wiley、(第5版以降);「Advanced Organic Chemistry, Part B, Reactions and Synthesis」、FA Carey、RJ Sundberg、Kluwer Academic/Plenum Publications、(2001年以降の版);「Organic Synthesis - The Disconnection Approach」、S Warren(Wiley)、(1982年以降の版)、「Designing Organic Syntheses」、S Warren(Wiley)(1983年以降の版);「Heterocyclic Chemistry」、J. Joule(Wiley 2010年以降の版);(「Guidebook To Organic Synthesis」RK MackieおよびDM Smith(Longman)(1982年以降の版)など、ならびにそれらの参考文献を目安として。
【0165】
当業者は、有機および特に複素環式分子を合成するための一連の戦略に精通しており、これらは以下などの教科書に記載された共通の一般知識を表す:Warren「Organic Synthesis: The Disconnection Approach」;MackieおよびSmith「Guidebook to Organic Chemistry」;ならびにClayden、Greeves、WarrenおよびWothers「Organic Chemistry」。
【0166】
熟練の化学者は、所与の標的化合物の合成のための最も効率的な一連の反応に関して、彼の判断と技術を行使し、必要に応じて保護基を使用する。これは、とりわけ、特定の基材中に存在する他の官能基の性質などの因子次第である。明らかに、関与する化学の種類は、前記合成工程で使用される試薬の選択、使用される保護基の必要性および種類、ならびに保護/脱保護工程を達成するための順序に影響を与える。これらおよび他の反応パラメーターは、標準的な教科書および本明細書で提供される実施例を参照することにより、当業者に明らかであろう。
【0167】
高感度な官能基は、本発明の化合物の合成中に保護および脱保護する必要がある場合がある。これは、例えば、「Protective Groups in Organic Synthesis」、TW GreeneおよびPGM Wuts、John Wiley&Sons Inc.(1999)ならびにその中の参考文献に記載されているような従来の方法によって達成することができる。
【0168】
本明細書を通して、これらの略語は以下の意味を有する:
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【0169】
本発明の特定の化合物は、以下の一般的な合成スキームに従って製造することができる。本発明の特定の化合物は、実施例1〜69の合成についての以下に記載の方法に従って、またはそれに準じた方法で製造することができる。
【0170】
(一般合成スキーム)
本発明の特定の化合物は、ニトロアルデヒドAから出発して製造することができる。ウィティッヒ反応(例えば、PPh
3、クロロホルムおよび塩基、例えば、tBuOKから形成されたイリドを使用)、その後のニトロ基の還元(例えば、水素ガスおよび白金を使用)により、アミンBを得ることができる。アミンBのメシル化(例えば、塩基、例えばEt
3Nの存在下でのMsClでの処理による)、その後のTBAFでの処理により、インドールCを得ることができる。ルイス酸(例えばAlMe
3)の存在下でのIm-CONHR
6bとの反応により、アミドDを得ることができる。アジ化ナトリウムとの反応により、テトラゾールEを得ることができる。アルコールFとのカップリング反応により、本発明の化合物のサブセットである式Gの化合物を得ることができる(スキームA)。
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
【0171】
アミンBをCs
2CO
3で処理することにより、インドールHを得ることができる。カルボン酸の酸塩化物への変換(例えば(COCl)
2を用いて)およびNH
2R
6bとの反応によりアミドJが得られ、それはアジ化ナトリウムとの反応でテトラゾールKを生成することができる。アルコールFとのカップリング反応により、本発明の化合物のサブセットである式Lの化合物を得ることができる(スキームB)。
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
【0172】
本発明の特定の化合物は、ニトロベンゼンMから出発して調製することができる。アミンNでのフッ素置換により、テトラゾールOを得ることができる。ニトロ基の還元(例えば、炭素上のパラジウムの存在下でNH
4HCO
2を用いて)により、対応するアミンを得ることができ、CDIとの反応により尿素Pを得ることができる。尿素を脱プロトン化し(例えばNaHで)、トリフラートQ(アルコールFから調製される)との反応により、本発明の化合物のサブセットであるベンゾイミダゾール Rを得ることができる(スキームC)。
【化84】
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【0173】
本発明の特定の化合物は、保護されたテトラゾールSから出発して調整することができる。ClCH
2COClでの処理(例えば、DMAPおよびEt
3Nの存在下)、その後のPMB保護基(例えば、DDQおよび微量の水で)の除去により、テトラゾールTを得ることができる。環化(例えば、塩基による処理後)によりラクタムUを得ることができ、それは脱プロトン化(例えばLDAで)および臭化物V(アルコールFから調製)との反応により、本発明の化合物のサブセットであるベンゾイミダゾールWを得ることができる(スキームD)。
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
【0174】
本発明の特定の化合物は、ピリジニウム塩Yから出発して調整することができる。TMSN
3での処理によりテトラゾールZを得ることができ、それをNBSを用いて臭化物AAに変換することができる。アルコールFでの処理(例えば、銅およびKOHの存在下)により、本発明の化合物のサブセットであるテトラゾールABを得ることができる(スキームE)。
【0175】
本発明の特定の化合物は、ジニトリルACから出発して調整することができる。アミンADでの処理により、イミダゾールAEを得ることができる。臭素化(例えば、NBSによる)、その後のアルコールFでの処理(例えば、塩基および臭化銅の存在下)により、イミダゾールAFを得ることができる。HCl中におけるNaNO
2での処理により、本発明の化合物のサブセットであるトリアジドAGを得ることができる。例えば水素ガスおよび炭素上のパラジウムを使用したトリアジドAGからの塩化物の除去により、本発明の化合物のさらなるサブセットであるトリアジドAHを得ることができる(スキームF)。
【化86】
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【化87】
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【0176】
本発明の特定の化合物は、アミドAIから出発して調整することができる。マロノニトリル(例えば、tBuOKの存在下)での処理により、ラクタムAJを得ることができる。HCl中における酸性NaNO
2での処理と、それに続く、例えば水素ガスおよび炭素上のパラジウムを使用する塩化物の除去とにより、トリアジドAKを得ることができる。脱プロトン化(例えばLDAで)およびトリフラートQとの反応により、本発明の化合物のサブセットであるトリアジドALを得ることができる(スキームG)。
【化88】
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【0177】
(分析手順)
フラッシュクロマトグラフィーは、500m
2/gの表面積を有する50μmのシリカ粒子を充填したBiotage(登録商標)SNAP KP-Silカートリッジ、または記載されている場合には代替カートリッジ(例えば、Interchim社製のPuriflash)を備えたBiotage Isolera 4を用いて行った。可視化は、UV光(254nm)および過マンガン酸カリウム、リンモリブデン酸(PMA)またはニンヒドリン溶液のいずれかでの染色によって行った。
【0178】
全ての
1H NMRスペクトルは、5mm QNPを備えたBruker AVIII 400、または5mm QNPを備えたBruker AVI 500、またはBruker DPX 300で得た。化学シフトは百万分率(δ)で表され、溶媒を基準とする。結合定数Jは、ヘルツ(Hz)で表される。
【0179】
MSを、Waters Alliance ZQ MSで、YMC-Triart C18 50×2mm、5ミクロンLCカラムを用いて(溶媒:水中5〜90%勾配のアセトニトリル(28%(重量)アンモニア水溶液の1容量%))方法Aにより、または(溶媒:水中5〜90%勾配のアセトニトリル(1%ギ酸を含む))方法Bにより実施した。流速0.8mL/分。波長は254および210nMであった。
【0180】
(方法A(5分間塩基性pH))
カラム:YMC-Triart C18 50×2mm、5μm。流速:0.8mL/分。注入量:5μL。
移動相 A H
2O
B CH
3CN
C 50% H
2O/50% CH
3CN + 1.0% アンモニア(水溶液)
【表1】
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【0181】
(方法B(5分間酸性pH))
カラム:YMC-Triart C18 50×2mm、5μm。流速:0.8mL/分。注入量:5μL。
移動相 A H
2O
B CH
3CN
C 50% H
2O/50% CH
3CN + 1.0% ギ酸
【表2】
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【0182】
(方法C(15分間塩基性pH))
カラム:YMC Triart-C18 50×2mm、5μm。流速:0.8mL/分。注入量:10μL。
移動相 A H
2O
B CH
3CN
C 50% H
2O/50% CH
3CN + 1.0% アンモニア(水溶液)
【表3】
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【0183】
(方法D(15分間酸性pH))
カラム:YMC Triart-C18 50×2mm、5μm。流速:0.8mL/分。注入量:10μL。
移動相 A H
2O
B CH
3CN
C 50% H
2O/50% CH
3CN + 1.0% ギ酸
【表4】
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【0184】
あるいは、MSを、Waters Acquity UPLC-QDA UV-MSシステムで、方法E(高pH)または方法F(低pH)を用いて行った:
【0185】
(方法E(3.5分間塩基性pH))
移動相:水(A)/アセトニトリル(B)、どちらも0.1%(v/v)アンモニアを含む
【表5】
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【0186】
(方法F(3.5分間酸性pH))
移動相:水(A)/アセトニトリル(B)、どちらも0.1%(v/v)ギ酸を含む
【表6】
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【0187】
全ての試薬を商業的供給元から入手し、別段の記載がない限り、供給されたまま使用した。
全ての実施例は、ChemBioDraw Ultra 14.0を使用して命名している。
反応は、別段の記載がない限り、周囲温度(RT)で行った。
【0188】
(合成中間体)
2,2-ジフルオロ-2-フェノキシ酢酸A
【化89】
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水素化ナトリウム(4.36g、109mmol)を、数回に分けてフェノール(5g、53.1mmol)およびクロロジフルオロ酢酸(4.50ml、53.1mmol)の1,4-ジオキサン(200ml)撹拌溶液に0℃で加え、反応混合液を発泡が止まるまで0℃で撹拌した。反応混合液を徐々に101℃に加熱し、16時間還流させた。混合液を真空濃縮した。酢酸エチル(300mL)および水(200mL)を加え、二相混合液を30分間室温で激しく撹拌した。分離した水相のpHを、5M 塩酸でpH1に調整し、次に重炭酸ナトリウムの飽和溶液でpH8に調整した。溶液を酢酸エチル(2×150mL)で抽出して未反応のフェノールを除去し、これらの抽出物を捨てた。水相を5M HClでpH1にまで酸性にし、酢酸エチル(3×150mL)で抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、2,2-ジフルオロ-2-フェノキシ酢酸 A(7.36g、74%)を、淡褐色油として、NMRによる純度約90%で得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 9.36 (br. s, 1H), 7.44 - 7.31 (m, 2H), 7.35 - 7.18 (m, 3H); LCMS (方法A): 0.89分 (187.2, [M-H]
-)
【0189】
6-[(tert-ブチル(ジメチル)シリル)オキシメチル]ピリジン-2-アミン B
【化90】
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(6-アミノピリジン-2-イル)メタノール(2.983g、24.03mmol)のDMF(20mL)溶液を、イミダゾール(3.44g、50.5mmol)およびtert-ブチルジメチルクロロシラン(3.80g、25.2mmol)で、25℃で処理した。22時間後、溶液をEtOAc(100mL)で希釈し、水(3×100mL)およびブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、6-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)ピリジン-2-アミン B(5.85g、100%)をワックス状固体として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 7.48 - 7.41 (m, 1H), 6.86 (dd, J = 7.4, 0.8 Hz, 1H), 6.37 (dd, J = 8.1, 0.7 Hz, 1H), 4.66 (s, 2H), 4.39 (s, 2H), 0.95 (s, 9H), 0.11 (s, 6H); LCMS (方法A): 3.38 (239, MH
+)
【0190】
N-[6-[(tert-ブチル(ジメチル)シリル)オキシメチル]-2-ピリジル]-2,2-ジフルオロ-2-フェノキシ-アセトアミド C
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
2,2-ジフルオロ-2-フェノキシ酢酸 A(284mg、1.51mmol)のDCM(5mL)およびDMF(2滴)溶液に塩化オキサリル(0.24mL、2.77mmol)を滴加し、混合液を室温で90分間撹拌し、その後揮発性物質を真空除去した。残渣をトルエン(2.5mL)に溶解し、6-[(tert-ブチル(ジメチル)シリル)オキシメチル]ピリジン-2-アミン B(300mg、1.26mmol)およびDIPEA(1.10mL、6.29mmol)のトルエン(2.5mL)溶液に加えた。DMAP(184mg、1.51mmol)を加え、混合液を90℃で24時間加熱した。反応混合液を2M HCl
(水溶液)で中和し、EtOAc(3×5mL)で抽出した後、有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、溶媒を真空除去した。得られた油状物をEt
2Oでトリチュレートして褐色固体を沈殿させ、これを濾過により除去し、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(溶媒20% EtOAc/ヘキサン)で精製し、表題化合物Cを黄色油状物として得た(234mg、45%)。
1H NMR δ
H (CDCl
3, 300 MHz): 8.60 (br, 1H), 8.04 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.76 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.36 - 7.22 (m, 6H), 4.67 (s, 2H), 0.89 (s, 9H), 0.06 (s, 6H) ppm. ESI-MS 409.1 [MH]
+.
【0191】
2,2-ジフルオロ-N-[6-(ヒドロキシメチル)-2-ピリジル]-2-フェノキシ-アセトアミド D
【化92】
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N-[6-[(tert-ブチル(ジメチル)シリル)オキシメチル]-2-ピリジル]-2,2-ジフルオロ-2-フェノキシ-アセトアミド C(785mg、1.92mmol)のTHF(20mL)溶液にTBAF [THF中1M](2.30mL、2.30mmol)を滴加し、反応液を17時間室温で撹拌した。反応混合液を水(20mL)でクエンチし、EtOAc(3×25mL)で抽出した後、有機層をブライン(2×25mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、溶媒を真空除去した。クルード物質をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(溶媒50% EtOAc/ヘキサン)で精製し、表題化合物Dを白色固体として得た(342mg、60%)。
1H NMR δ
H (CDCl
3, 300 MHz): 8.86 (br, 1H), 8.10 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.74 (t, J = 1.0 Hz, 1H), 7.37 - 7.32 (m, 2H), 7.26 - 7.19 (m, 3H), 7.05 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 4.67 (s, 2H), 3.19 (br, 1H) ppm.
【0192】
N-(4-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチ)チアゾール-2-イル)-2,2-ジフルオロ-2-フェノキシアセトアミド E
【化93】
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2,2-ジフルオロ-2-フェノキシ酢酸 A(658mg、3.5mmol)のDCM(10mL)およびDMF(5滴)溶液に塩化オキサリル(0.47mL、5.50mmol)を滴加し、反応液を室温で2時間撹拌した後、揮発性物質を真空除去した。残渣をトルエン(10mL)に溶解し、4-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)チアゾール-2-アミン(610mg、2.50mmol)およびDIPEA(2.18mL、12.50mmol)のトルエン(10mL)溶液に加えた。DMAP(366mg、3.00mmol)を加え、混合液を90℃で19時間加熱した。反応混合液を水(25mL)でクエンチし、飽和NH
4Cl
(水溶液)で中和し、EtOAc(3×25mL)で抽出した後、有機層をMgSO
4で乾燥させ、溶媒を真空除去した。得られた生成物をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(溶媒20% EtOAc/ヘキサン)で精製し、表題化合物Eを黄色油状物として得た(437mg、42%)。
1H NMR δ
H (CDCl
3, 300 MHz): 7.46 - 7.41 (m, 2H), 7.36 - 7.33 (m, 1H), 7.29 - 7.26 (m, 2H), 7.00 (t, J= 1.0 Hz, 1H), 4.73 (d, J = 1.0 Hz, 2H), 0.94 (s, 9H), 0.13 (s, 6H). ESI-MS 415.5 [MH]
+.
【0193】
2,2-ジフルオロ-N-(4-(ヒドロキシメチル)チアゾール-2-イル)-2-フェノキシアセトアミド F
【化94】
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N-(4-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチ)チアゾール-2-イル)-2,2-ジフルオロ-2-フェノキシアセトアミド E(414mg、1.00mmol)のTHF(10mL)溶液にTBAF [THF中1M](1.20mL、1.20mmol)を滴加し、混合液を90分間室温で撹拌した後、さらにTBAF [THF中1M](1.20mL、1.20mmol)を加えた。さらに3時間撹拌した後、反応液を水(50mL)でクエンチし、EtOAc(3×20mL)で抽出した後、有機層をブライン(50mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、溶媒を真空除去した。クルード物質をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(溶媒EtOAc)により精製し、表題化合物を無色油状物として得た(290mg、97%)。
1H NMR δ
H (CDCl
3, 300 MHz): 7.46 - 7.41 (m, 2H), 7.38 - 7.26 (m, 3H), 6.97 (s, 1H), 4.73 (s, 2H) ppm. ESI-MS 300.9 [MH]
+.
【0194】
2-クロロ-1-(1H-テトラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール G
【化95】
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2-クロロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-カルボニトリル(1.418g、7.98mmol、Chem. Heterocyclic Compounds、2013、48(12)、1874に記載されているように、市販の2-クロロベンゾイミダゾールから調製した)の25℃のDMF(15ml)撹拌溶液を、塩化アンモニウム(0.641g、11.98mmol)、次いでアジ化ナトリウム(0.779g、11.98mmol)で処理し、懸濁液を1時間撹拌した。過剰のアジドを分解するための対策として、亜硝酸ナトリウム(0.331g、4.79mmol)の水(50mL)溶液、次いで1N HClをpH1(発泡)になるまで添加し、生成物をEtOAc(100mL)で抽出した。有機層を水(2×50mL)およびブラインで洗浄し、次いで乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、オフホワイト色固体0.44gを得た。水層をより多くのHClで(pH1を確保しながら)処理し、固体を集め、水で洗浄し、乾燥させ、657mgの白色固体を得た。前と同様にして、溶液をEtOAcで再抽出し、抽出物を前の抽出物と合わせて、より多くのオフホワイト色固体(0.364g)を得た。固体を合わせ、2-クロロ-1-(1H-テトラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール G(1.46g、83%、NMRによる純度>90%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 7.76 (ddd, J = 3.8, 2.3, 0.7 Hz, 1H), 7.62 (ddd, J = 4.6, 2.3, 0.7 Hz, 1H), 7.45 - 7.38 (m, 2H). LCMS (方法A): 1.01分 (221, MH
+)
【0195】
2-クロロ-1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール H1および2-クロロ-1-(2-メチル-2H-テトラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール H2
【化96】
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2-クロロ-1-(1H-テトラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール G(1.377g、6.24mmol)のDMF(15ml)溶液を、炭酸カリウム(1.294g、9.36mmol)およびヨードメタン(0.971ml、15.60mmol)で処理し、45℃で90分間撹拌した。混合液を短時間冷却し、28% NH
3水溶液(10mL)で処理し、5分間撹拌し、次いで水(100mL)で希釈し、EtOAc(100mL)で抽出した。有機層を水(2×100mL)およびブラインで洗浄し、次いで乾燥させ(MgSO
4)、濃縮して油状物を得て、これを放置すると結晶化した(1.30g)。0〜40% EtOAc/PEで溶出するSiO
2(50g Biotage Snapカートリッジ;SiO
2(12g)に乾燥充填)でのクロマトグラフィーにより、2-クロロ-1-(2-メチル-2H-テトラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール H2(1.02g、70%、低い極性)を白色固体として、2-クロロ-1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール H1(0.145g、8%、高い極性)を白色固体として、純度約85%で得たが、Et
2Oでのトリチュレートでは改善されなかった。
2-クロロ-1-(2-メチル-2H-テトラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール H2:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 7.76 (ddd, J = 6.2, 3.2, 0.6 Hz, 1H), 7.72 (ddd, J = 6.1, 3.3, 0.6 Hz, 1H), 7.39 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 4.51 (s, 3H); LCMS (塩基性, 5分): 2.52 (235, MH
+)
2-クロロ-1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール H1:
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 7.86 - 7.79 (m, 1H), 7.42 (dtd, J = 16.7, 7.4, 1.2 Hz, 2H), 7.13 (ddd, J = 7.8, 1.3, 0.7 Hz, 1H), 4.04 (s, 3H); LCMS (方法A): 2.39分 (235, MH
+)
【0196】
(a)このように形成されたテトラゾールの位置化学を確認し、(b)合成効率を改善するために、2-クロロ-1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール H1の明確な合成を確立した:
【0197】
1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1,3-ジヒドロ-2H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-オン I
【化97】
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5-アミノ-1-メチルテトラゾール(5g、50.5mmol)の乾燥DMF(40ml)撹拌氷冷懸濁液を、水素化ナトリウム(鉱油中60%、3.03g、76mmol)で処理し、さらに15分間撹拌し、次いで1-フルオロ-2-ニトロベンゼン(5.32ml、50.5mmol)の約2/3を、内部温度が約20℃以下に維持されるように15分かけて滴加した(25℃を超えなかった)。次いで、さらに水素化ナトリウム(1.110g、27.8mmol)を添加し、続いてフルオロニトロベンゼンの残り(DMF中、2mL)をさらに10分かけて滴加した。濃赤色溶液を2.5時間かけて室温まで加温しながら撹拌し、次いで水(250mL)で慎重に希釈し、Et
2O(250mL)で洗浄した。水層を5M HCl水溶液(13mL、pH1になるまで)で酸性化した。固体を集め、少量の水(約2×15mL)で洗浄し、真空乾燥させ、1-メチル-N-(2-ニトロフェニル)-1H-テトラゾール-5-アミン I(9.29g、84%)を黄色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 10.59 (s, 1H), 8.76 (dd, J = 8.6, 1.2 Hz, 1H), 8.32 (dd, J = 8.5, 1.5 Hz, 1H), 7.75 (s, 1H), 7.17 (s, 1H), 4.06 (s, 3H); LCMS (方法B): 2.21分 (221, MH
+).
【0198】
合成中間体(「Int.」)Iと同じ手順に従い、1-フルオロ-2-ニトロベンゼンおよび/または5-アミノ-1-メチルテトラゾールを、必要なo-フルオロニトロベンゼン(X
nで任意に置換されている)および/またはアミノ複素環(Het-NH2)で、ならびに通常、反応の開始時に添加された全てのNaHで置換し、以下の中間体を得た:
【化98】
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【表7】
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aRT=指示された方法(A〜D)を用いたLCMS保持時間(分);
b水性ワークアップを用いて得た生成物をEtOAcで抽出し、続いて0〜50% EtOAc/PEで溶出するシリカでのクロマトグラフィーを行った。
【0199】
N1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)ベンゼン-1,2-ジアミン J
【化99】
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N
2下、1-メチル-N-(2-ニトロフェニル)-1H-テトラゾール-5-アミン I(2.46g、11.17mmol)のエタノール(80ml)撹拌懸濁液を、活性炭上の10%パラジウム(0.1g、11.17mmol)、次いでギ酸アンモニウム(2.82g、44.7mmol)で処理し、混合液を6時間加熱還流し、次いで冷却し、N
2下でセライトを通して濾過した。フィルターをEtOAcで洗浄し、合わせた濾液を真空濃縮し、クルード生成物1.77gを赤みがかった固体として得た。この物質をSiO
2(5g)上に充填し、0〜10% MeOH/DCMで溶出するシリカ(24g Puriflash)でのクロマトグラフィーを行い、N1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)ベンゼン-1,2-ジアミン J(1.3g、61%)を赤色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.15 (s, 1H), 7.19 (dd, J = 7.8, 1.5 Hz, 1H), 6.96 - 6.89 (m, 1H), 6.74 (dd, J = 8.0, 1.4 Hz, 1H), 6.56 (td, J = 7.7, 1.5 Hz, 1H), 5.05 (s, 2H), 3.84 (s, 3H); LCMS (方法A): 1.38分 (191, MH
+).
【0200】
合成中間体(「Int.」)Jと同じ手順に従い、ニトロアリール出発物質(「SM」)Iを必要なニトロアリールで置換し、以下のアニリン中間体を得た:
【化100】
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【表8】
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aRT=指示された方法(A〜D)を用いたLCMS保持時間(分);
bクロマトグラフィー精製を必要とせずに次の工程で直接使用される生成物。
【0201】
N1-(3,4-ジメチルイソキサゾール-5-イル)ベンゼン-1,2-ジアミン J3
【化101】
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炭酸水素ナトリウム(209mg、2.487mmol)、次いで亜硫酸水素ナトリウム(649mg、3.73mmol)を、3,4-ジメチル-N-(2-ニトロフェニル)イソオキサゾール-5-アミン I3(290mg、1.243mmol)のTHF(3mL)および水(1.5mL)撹拌溶液に加えた。反応混合液を60℃で22時間撹拌し、次いで水(5mL)でクエンチし、EtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、0〜5% MeOH/DCMで溶出するシリカ(10g Biotage Snap KP-Silカラム)でのクロマトグラフィーを行い、N1-(3,4-ジメチルイソキサゾール-5-イル)ベンゼン-1,2-ジアミン J3(160mg、63%)を橙色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 7.04 (dd, J = 7.9, 1.2 Hz, 1H), 6.97 (td, J = 7.7, 1.4 Hz, 1H), 6.85 - 6.79 (m, 2H), 5.76 (s, 1H), 2.16 (s, 3H), 1.65 (s, 3H); LCMS (方法B): 1.78分 (204.2, MH
+).
【0202】
N1-(3-メチルイソチアゾール-5-イル)ベンゼン-1,2-ジアミン J6
【化102】
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亜鉛粉末(556mg、8.50mmol)とHCl水溶液(1M、4mL)との混合液を10分間撹拌し、濾過し、水で中性になるまで洗浄し、次いでPEで洗浄し、減圧下で乾燥させた(10分)。3-メチル-N-(2-ニトロフェニル)イソチアゾール-5-アミン I6(200mg、0.85mmol)および活性化亜鉛(556mg、8.50mmol)の酢酸(8mL)混合液を室温で2時間撹拌した。混合液をDCMで希釈し、ケイソウ土で濾過した。濾液を飽和NaHCO
3水溶液およびブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、N1-(3-メチルイソチアゾール-5-イル)ベンゼン-1,2-ジアミン J6(180mg、100%)を、次の工程で直接使用するのに十分純粋な暗赤色粘性油状物として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 7.25-7.22 (m, 1H), 7.04 (dd, J = 7.7, 1.3 Hz, 1H), 6.82 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 6.21 (s, 1H), 2.33 (s, 3H); LCMS (方法B): 1.81分 (206.1, MH
+).
【0203】
N1-(イソオキサゾール-3-イル)ベンゼン-1,2-ジアミン J7
【化103】
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反応時間が4時間で60℃であった以外はJ3と同じ手順を用いて、N-(2-ニトロフェニル)イソオキサゾール-3-アミン I7を出発物質としてI3の代わりに使用し、生成物を0〜100% EtOAc/PEで溶出するクロマトグラフィーによって精製し、N1-(イソオキサゾール-3-イル)ベンゼン-1,2-ジアミン J7(収率31%)を橙色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.12 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.28-7.25 (m, 1H), 7.03-6.98 (m, 1H), 6.84-6.76 (m, 2H), 6.05 (s, J = 17.8 Hz, 1H), 5.99 (d, J= 1.8 Hz, 1H). LCMS (方法B): 1.21分 (176.2, MH
+).
【0204】
1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1,3-ジヒドロ-2H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-オン K
【化104】
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N
1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)ベンゼン-1,2-ジアミン J(714mg、3.75mmol)の乾燥THF(20mL)溶液の一部を、N,N'-カルボニルジイミダゾール(791mg、4.88mmol)でRTにおいて処理し、90分間撹拌した。次いで、得られた溶液を水(100mL)で徐々に希釈し、氷冷しながらさらに30分間撹拌した。固体を集め、水(4×5mL)で洗浄し、真空乾燥させ、1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1,3-ジヒドロ-2H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-オン K(750mg、92%)を淡桃色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 11.69 (s, 1H), 7.23 - 7.08 (m, 4H), 4.10 (s, 3H); LCMS (方法B) 1.52分 (217, MH
+).
【0205】
1-(3-メチルピリジン-2-イル)-1,3-ジヒドロ-2H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-オン K1
【化105】
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N
1-(3-メチルピリジン-2-イル)ベンゼン-1,2-ジアミン(249mg、1.25mmol)の乾燥THF(5mL)溶液を、N,N'-カルボニルジイミダゾール(243mg、1.50mmol)で処理し、室温、窒素下で2時間撹拌した。反応混合液をMeOH(1mL)で希釈し、SiO
2(2g)に充填し、40〜100% EtOAc/ヘプタンで溶出するSiO
2(10g Biotage KP-Silカートリッジ)でのクロマトグラフィーを行い、1-(3-メチルピリジン-2-イル)-1,3-ジヒドロ-2H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-オン K1(173mg、62%)をガム状物として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 10.27 (s, 1H), 8.55-8.50 (m, 1H), 7.79 (ddd, J = 7.6, 1.7, 0.7 Hz, 1H), 7.36 (dd, J = 7.7, 4.7 Hz, 1H), 7.12-7.10 (m, 1H), 7.08 (td, J = 7.5, 1.2 Hz, 1H), 7.03 (td, J= 7.5, 1.6 Hz, 1H), 6.86 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 2.35 (s, 3H); LCMS (方法B) 1.98分 (226.1, MH
+).
【0206】
2-クロロ-1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール H1
【化106】
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1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1,3-ジヒドロ-2H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-オン K(24mg、0.111mmol)およびオキシ塩化リン(V)(1ml、10.70mmol)の撹拌混合液を、を五塩化リン(34mg、0.163mmol)で処理し、N
2下で1時間加熱し、次いで短時間冷却し、N,N-ジエチルアニリン(18μL、0.113mmol)で処理し、さらに4時間加熱還流した。混合液を冷却し、氷上に注ぎ、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で中和し、次いでEtOAcで抽出した。有機層を水およびブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、クルード生成物(51mg)を得て、これをSiO
2に充填し、50〜100% EtOAc/PEで溶出するSiO
2(12g)でのクロマトグラフィーを行い、2-クロロ-1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール H1(11mg、0.028mmol、純度60%で収率25%)を、出発物質でコンタミされた状態で得た。NMRおよびLCMSは、中間体Gから生成された場合に必要な生成物の同一性を確認する。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 7.82 (ddd, J = 8.0, 1.3, 0.7 Hz, 1H), 7.44 (td, J = 7.7, 1.4 Hz, 1H), 7.42 - 7.38 (m, 1H), 7.13 (ddd, J = 7.8, 1.3, 0.7 Hz, 1H), 4.04 (s, 3H), + 出発物質のシグナル; LCMS (方法A): 2.32分 (60%, 235 & 237, MH
+) および1.58分 (出発物質について34%, 217, MH
+).
【0207】
2-クロロ-1-(3-メチルピリジン-2-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール H3
【化107】
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1-(3-メチルピリジン-2-イル)-1,3-ジヒドロ-2H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-オン K1(451mg、2.00mmol)および炭酸ナトリウム(318mg、3.00mmol)のオキシ塩化リン(V)(2.5mL、26.8mmol)混合液を、100℃で7時間撹拌した。混合液を冷却し、濃縮し、飽和NaHCO
3(25mL)水溶液およびEtOAc(30mL)で分割した。有機層を水(25mL)およびブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、30〜100% EtOAc/PEで溶出するシリカ(12g Puriflashカートリッジ)でのクロマトグラフィーを行い、2-クロロ-1-(3-メチルピリジン-2-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール H3(114mg、23%)をガム状物として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.57 (ddd, J = 4.7, 1.8, 0.5 Hz, 1H), 7.84 (ddd, J = 7.7, 1.8, 0.7 Hz, 1H), 7.80-7.74 (m, 1H), 7.47 (dd, J = 7.7, 4.7 Hz, 1H), 7.35-7.29 (m, 1H), 7.26 (td, J = 7.7, 1.2 Hz, 1H), 7.00-6.95 (m, 1H), 2.14 (s, 3H); LCMS (方法B) 2.14分 (244.1, MH
+).
【0208】
N,N-ビス(t-ブチルオキシカルボニル)-6-[(t-ブチル(ジメチル)シリル)オキシメチル]ピリジン-2-アミン L
【化108】
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4-(ジメチルアミノ)ピリジン(0.031g、0.252mmol)および二炭酸ジ-tert-ブチル(5.78g、25.2mmol)を、6-[(tert-ブチル(ジメチル)シリル)オキシメチル]ピリジン-2-アミン B(3g、12.58mmol)のDCM(30ml)溶液に加え、反応混合液をRTで18時間撹拌し、DCM(100ml)で希釈し、水(100ml)およびブライン(100ml)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、暗黄色油状物を得た。7〜20% EtOAc/PEで溶出するシリカでのクロマトグラフィーにより、N,N-ビス(t-ブチルオキシカルボニル)-6-[(t-ブチル(ジメチル)シリル)オキシメチル]ピリジン-2-アミン L(3.22g、58%)を粘性油状物として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 7.74 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.43 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.08 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 4.79 (s, 2H), 1.43 (s, 18H), 0.95 (s, 9H), 0.11 (s, 6H); LCMS (方法A) 3.38分 (239、[M-2CO
2tBu + H]
+).
【0209】
N,N-ビス(t-ブチルオキシカルボニル)-6-ヒドロキシメチル]ピリジン-2-アミン M
【化109】
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フッ化テトラブチルアンモニウム(THF中1M)(10.44ml、10.44mmol)を、N,N-ビス(t-ブチルオキシカルボニル)-6-[(t-ブチル(ジメチル)シリル)オキシメチル]ピリジン-2-アミン L(3.21g、7.33mmol)の乾燥THF(50ml)溶液に0℃で加えた。反応混合液を0℃で4時間撹拌し、次いで酢酸エチル(100mL)で希釈し、水(100mL)およびブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、PEでトリチュレートし、N,N-ビス(t-ブチルオキシカルボニル)-6-ヒドロキシメチル]ピリジン-2-アミン M(1.33g、56%)を固体として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 7.73 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.19 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.15 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 4.73 (s, 2H), 1.45 (s, 18H); LCMS (方法A): 2.66分 (325, MH
+).
【0210】
tert-ブチル(6-(ヒドロキシメチル)ピリジン-2-イル)カルバメート N
【化110】
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N,N-ビス(t-ブチルオキシカルボニル)-6-ヒドロキシメチル]ピリジン-2-アミン M(50mg、0.154mmol)のTHF(10mL)溶液を、水酸化リチウム一水和物(12.9mg、0.31mmol)の水(2.5mL)溶液で処理し、反応混合液を室温で2.5時間、次いで50℃で3時間撹拌した。水酸化リチウム一水和物(6.5mg)をさらに加え、反応混合液を50℃で一晩撹拌した。反応混合液を飽和塩化アンモニウム水溶液で処理し、酢酸エチル(20mL)で希釈し、水(3×20mL)およびブライン(20mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、5〜75% EtOAc/PEで溶出するシリカでのクロマトグラフィーを行い、tert-ブチル(6-(ヒドロキシメチル)ピリジン-2-イル)カルバメート N(25mg、72.3%)を無色粘性油状物として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl) δ 7.81 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.67 - 7.61 (m, 1H), 7.34 (s, 1H), 6.89 (d, J = 7.4, 1H), 4.64 (s, 2H), 1.52 (s, 9H); LCMS (方法A): 2.25分 (247.1、[M + Na]
+).
【0211】
1-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール O
【化111】
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N
1-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)ベンゼン-1,2-ジアミン J2(170mg、0.903mmol)のオルトギ酸トリメチル(3.05mL、27.9mmol)懸濁液を、濃塩酸(3.76μL、0.045mmol)で処理し、加熱還流しながら2時間撹拌した。反応混合液を冷却し、濃縮し、0〜4% MeOH/DCMで溶出するシリカ(25g Biotage Snap KP-Silカラム)でのクロマトグラフィーを行い、1-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール O(164mg、92%)を淡緑色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 7.97 (s, 1H), 7.95-7.84 (m, 1H), 7.66 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.43-7.33 (m, 2H), 7.25-7.19 (m, 1H), 6.43 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 3.68 (s, 3H); LCMS (方法B): 1.68分 (199.2, MH
+)
【0212】
2-クロロ-1-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール P
【化112】
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リチウムジイソプロピルアミド(THF溶液中1M、0.757mL、0.757mmol)を、1-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール O(100mg、0.504mmol)の乾燥THF(1.5mL)溶液に、-78℃窒素下で、撹拌しながら滴加した。1.5時間後、N-クロロスクシンイミド(202mg、1.51mmol)を-78℃で加え、18時間かけて室温まで加温しながら撹拌を続けた。飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、混合液をDCMで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、0〜100% EtOAc/PEで溶出するシリカ(10g Biotage snap KP Silカラム)でのクロマトグラフィーを行い、2-クロロ-1-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール P(45mg、38%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 7.77 (dd, J = 7.4, 0.8 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.34 (dtd, J = 16.6, 7.4, 1.2 Hz, 2H), 7.06 (dd, J = 7.3, 1.0 Hz, 1H), 6.46 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 3.65 (s, 3H); LCMS (方法B): 2.23分 (233.1, MH
+).
【0213】
1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1,3-ジヒドロ-2H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-チオン Q
【化113】
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N
1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)ベンゼン-1,2-ジアミン J(923mg、4.85mmol)の乾燥THF(25ml)懸濁液を、チオカルボニルジイミダゾール(「TCDI」、1.30 g、7.29mmol)で処理し、窒素下、室温で75分間撹拌し、次いで水(100mL)で希釈し、氷/水で冷却した。固体を集め、水で洗浄し、真空乾燥させ、1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1,3-ジヒドロ-2H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-チオン Q(962mg、85%)を淡桃色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 13.66 (s, 1H), 7.36-7.29 (m, 2H), 7.29-7.20 (m, 1H), 7.10 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.08 (s, 3H); LCMS (方法B) 1.96分 (233.1, MH
+).
【0214】
水で希釈して固体が得られなければ抽出ワークアップとそれに続くシリカでのクロマトグラフィーを行うこと以外は合成中間体Qと同じ手順に従い、N
1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)ベンゼン-1,2-ジアミン Jの代わりに適切なアニリン出発物質を用い、以下の中間体を得た:
【化114】
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【表9】
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aRT=指示された方法(A〜D)を用いたLCMS保持時間(分);
b抽出ワークアップとそれに続くクロマトグラフィー。
【0215】
1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-2-(メチルチオ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール R
【化115】
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1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1,3-ジヒドロ-2H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-チオン Q(373mg、1.606mmol)の乾燥DMF(3mL)溶液を、ヨードメタン(0.113mL、1.82mmol)、次いで炭酸セシウム(740mg、2.271mmol)で処理し、混合液を周囲温度で窒素下で40分間撹拌した。溶液を水(20mL)で希釈し、EtOAc(25mL)で抽出した。有機層を水(2×25mL)およびブラインでさらに洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、0〜1% MeOH/DCMで溶出するシリカ(25gのBiotage KP-Silカートリッジ)でのクロマトグラフィーを行い、1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-2-(メチルチオ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール R(341mg、86%)を赤色固体として、NMRにより本質的に純粋で得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 7.75 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.39-7.32 (m, 1H), 7.30-7.21 (m, 1H), 7.04 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 3.98 (s, 3H), 2.81 (s, 3H); LCMS (方法B) 2.35分 (247.1, MH
+)
【0216】
合成中間体Rと同じ手順に従い、1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1,3-ジヒドロ-2H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-チオン Qの代わりに適切な出発物質を用いて、以下の中間体を得た:
【化116】
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【表10】
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aRT=指示された方法(A〜D)を用いたLCMS保持時間(分);
bクロマトグラフィー用の溶出液は0〜100% EtOAc/PEであった。;
cDMFを含むが、次の工程で直接使用する;
dクロマトグラフィー精製は不要である。
【0217】
1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-2-(メチルスルホニル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール S
【化117】
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1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-2-(メチルチオ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール R(464mg、1.88mmol)のDCM(12mL)溶液を、3-クロロペルオキシ安息香酸(75%濃度、1.04g、4.52mmol)で処理し、室温で4.5時間撹拌した。反応混合液をDCM(100mL)で希釈し、飽和NaHCO
3水溶液(2×100mL)およびブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、無色ガム状物を得て、結晶化した(721mg)。0〜40% EtOAc/PEで溶出するシリカ(12g Puriflashカートリッジ)でのクロマトグラフィーにより、1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-2-(メチルスルホニル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール S(467mg、89%)を無色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.04 (ddd, J = 4.1, 2.9, 0.7 Hz, 1H), 7.65-7.50 (m, 2H), 7.15 (ddd, J = 4.9, 2.9, 0.7 Hz, 1H), 4.00 (s, 3H), 3.43 (s, 3H); LCMS (方法B): 2.07分 (279.1, MH
+).
【0218】
合成中間体Sと同じ手順に従い、1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-2-(メチルチオ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール Rの代わりに適切な出発物質を用い、以下の中間体を得た:
【化118】
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【表11】
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aRT=指示された方法(A〜D)を用いたLCMS保持時間(分)。
【0219】
6-(((1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)メチル)ピリジン-2-アミン T
【化119】
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(6-アミノピリジン-2-イル)メタノール(72.8mg、0.586mmol)の乾燥DMF(3mL)溶液を水素化ナトリウム(23.5mg、0.586mmol)で処理し、混合液を0℃で5分間撹拌した。1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-2-(メチルスルホニル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール S(136mg、0.489mmol)の乾燥DMF(3ml)溶液を加え、撹拌を45分間0℃で続けた。混合液を飽和塩化アンモニウム水溶液(2mL、pH7)で処理し、EtOAc(50mL)で希釈し、水(3×50mL)およびブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、0〜5% MeOH/DCM)で溶出するシリカ(12g Puriflashカラム)でのクロマトグラフィーを行い、6-(((1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)メチル)ピリジン-2-アミン T(114mg、72%)を白色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 7.61 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.45-7.39 (m, 1H), 7.33-7.29 (m, 2H), 7.27-7.22 (m, 1H), 6.72 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.47 (d, J= 8.2 Hz, 1H), 5.53 (s, 2H), 4.64 (s, 2H), 4.06 (s, 3H); LCMS (方法A): 2.31分 (323.2, MH
+).
【0220】
2,2-ジフルオロ-2-(4-フルオロフェノキシ)酢酸 A1
【化120】
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4-フルオロフェノールをフェノールの代わりに出発物質として使用した以外は中間体Aと同じ手順に従い、2,2-ジフルオロ-2-(4-フルオロフェノキシ)酢酸 A1(290mg、61%)を暗黄色油状物として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 7.21 (dd, J = 9.0, 4.4 Hz, 2H), 7.10-7.02 (m, 2H); LCMS (方法B): 1.33分 (205.2, (M-H)
-).
【0221】
N-(6-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)ピリジン-2-イル)-2-フェノキシアセトアミド C1
【化121】
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塩化フェノキシアセチル(0.58mL、4.2mmol)を、6-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)ピリジン-2-アミン B(1.0g、5.0mmol)およびトリエチルアミン(0.59mL、4.2mmol)のDCM(15mL)撹拌溶液に加えた。2時間後、反応混合液を真空濃縮し、残留物を10〜60% EtOAc/PEで溶出するシリカ(25g Biotage KP-Silカートリッジ)でのクロマトグラフィーにかけ、N-(6-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)ピリジン-2-イル)-2-フェノキシアセトアミド C1(1.5g、98%)を無色油状物として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.83 (s, 1H), 8.13 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.75 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.35 (t, J = 8.0 Hz, 2H), 7.29 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.05 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 7.01 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 4.73 (s, 2H), 4.62 (s, 2H), 0.96 (s, 9H), 0.12 (s, 6H); LCMS (方法A): 4.23分 (374.6, MH
+).
【0222】
N-[6-[(tert-ブチル(ジメチル)シリル)オキシメチル]-2-ピリジル]-2,2-ジフルオロ-2-フェノキシ-アセトアミド C (代替手法)
【化122】
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HATU(4.78g、12.6mmol)を、6-[(tert-ブチル(ジメチル)シリル)オキシメチル]ピリジン-2-アミン B(2g、8.39mmol)と2,2-ジフルオロ-2-フェノキシ酢酸 A(1.99g、10.6mmol)とのDMF(4mL)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(5.85mL、33.6mmol)撹拌溶液に加えた。混合液を50℃で16時間撹拌し、次いで水で希釈し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、水(3×50mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、0〜20% EtOAc/PEで溶出するシリカ(25g Biotage KP Silカートリッジ)でのクロマトグラフィーを行い、N-[6-[(tert-ブチル(ジメチル)シリル)オキシメチル]-2-ピリジル]-2,2-ジフルオロ-2-フェノキシ-アセトアミド C(3.17g、92%)を黄色油状物として得た。
【0223】
N-(6-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)ピリジン-2-イル)-2,2-ジフルオロ-2-(4-フルオロフェノキシ)アセトアミド C2
【化123】
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中間体Cの合成のための代替手順に従い、Aの代わりに出発物質として2,2-ジフルオロ-2-(4-フルオロフェノキシ)酢酸A1を使用し、N-(6-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)ピリジン-2-イル)-2,2-ジフルオロ-2-(4-フルオロフェノキシ)アセトアミド C2(461mg、92%)を黄色油状物として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.68 (s, 1H), 8.10 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.81 (t, J= 7.9 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.24 (dd, J = 9.1, 4.4 Hz, 2H), 7.08 (dd, J = 9.0, 8.0 Hz, 2H), 4.74 (s, 2H), 0.96 (s, 9H), 0.12 (s, 6H); LCMS (方法A): 4.40分 (427.3, MH
+).
【0224】
N-(6-(ヒドロキシメチル)ピリジン-2-イル)-2-フェノキシアセトアミド D1
【化124】
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フッ化テトラブチルアンモニウム[THF中1M](4.1ml、4.1mmol)の溶液を、N-(6-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)ピリジン-2-イル)-2-フェノキシアセトアミド C1(1.5g、4.1mmol)のTHF(20mL)撹拌溶液に加え、混合液を1時間撹拌し、次いで飽和NH
4Cl水溶液(40mL)でクエンチし、EtOAc(2×40mL)で抽出した。有機層を乾燥させ(MgSO
4)、次いで40〜100% EtOAc/PEで溶出するシリカ(12g Biotage Kp-Silカートリッジ)でのクロマトグラフィーを行い、N-(6-(ヒドロキシメチル)ピリジン-2-イル)-2-フェノキシアセトアミド D1(530mg、50%)を白色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.91 (s, 1H), 8.19 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.75 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.36 (t, J = 8.0 Hz, 2H), 7.10-6.99 (m, 4H), 4.71 (s, 2H), 4.65 (s, 2H), 3.24 (s, 1H); LCMS (方法B): 1.91分. (260.1, MH
+).
【0225】
2,2-ジフルオロ-2-(4-フルオロフェノキシ)-N-(6-(ヒドロキシメチル)ピリジン-2-イル)アセトアミド D2
【化125】
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反応混合液を0℃で3時間撹拌し、生成物をPEでトリチュレートして精製する以外は中間体Dと同じ手順に従い、2,2-ジフルオロ-2-(4-フルオロフェノキシ)-N-(6-(ヒドロキシメチル)ピリジン-2-イル)アセトアミド D2(248mg、74%)を白色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3)
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.77 (s, 1H), 8.15 (d, J= 8.2 Hz, 1H), 7.80 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.28-7.25 (m, 2H), 7.14 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.10 (dd, J = 9.1, 8.0 Hz, 2H), 4.74 (s, 2H); LCMS (方法A): 2.65分 (313.1, MH
+).
【0226】
合成中間体(「Int.」)Iと同じ手順に従い、1-フルオロ-2-ニトロベンゼンおよび/または5-アミノ-1-メチルテトラゾールを、必要なo-フルオロニトロベンゼン(X
nで任意に置換されている)および/またはアミノ複素環(Het-NH
2)、ならびに通常反応の開始時に添加した全てのNaHで置換し、以下の中間体I8〜I12を得た:
【化126】
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【表12】
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aRT=指示された方法(A〜D)を用いたLCMS保持時間(分);
b水性ワークアップを用いて得た生成物をEtOAcで抽出し、続いて0〜50% EtOAc/PEで溶出するシリカでのクロマトグラフィーを行った;
cクロマトグラフィーによる精製を必要としない
【0227】
合成中間体(「Int.」)Jと同じ手順に従い、ニトロアリール出発物質(「SM」)Iを必要なニトロアリールで置換し、以下のアニリン中間体を得た:
【化127】
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【表13】
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aRT=指示された方法(A〜F)を用いたLCMS保持時間(分);
bクロマトグラフィー精製を必要とせずに次の工程で直接使用される生成物;
cフィルターをMeOHで洗浄した;
d純粋でない生成物を次の工程に進めた
【0228】
N1-(3-メチルピラジン-2-イル)ベンゼン-1,2-ジアミン J10
【化128】
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反応時間が4時間で60℃であった以外はJ3と同じ手順を使用して、3-メチル-N-(2-ニトロフェニル)ピラジン-2-アミン I10を出発物質としてI3の代わりに使用し、生成物をクロマトグラフィー精製を必要とせずに次の工程で直接使用し、N1-(3-メチルピラジン-2-イル)ベンゼン-1,2-ジアミン J10(収率34%)を橙色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 7.97 (d, J= 2.7 Hz, 1H), 7.89 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.33 (dd, J = 7.8, 1.3 Hz, 1H), 7.10 (td, J = 7.8, 1.4 Hz, 1H), 6.91-6.84 (m, 2H), 6.03 (s, 1H), 3.87 (br s, 2H), 2.56 (s, 3H); LCMS (方法B): 1.09分 (201.1, MH
+).
【0229】
5-ブロモ-N1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)ベンゼン-1,2-ジアミン J13
【化129】
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炭酸カリウム(2.77g、20.1mmol)および亜硫酸水素ナトリウム(3.49g、20.1mmol)の水(6mL)溶液を、N-(5-ブロモ-2-ニトロフェニル)-1-メチル-1H-テトラゾール-5-アミン I13(1.00g、3.34mmol)および1,1'-ジ-n-オクチル-4,4'-ビピリジニウム二臭化物(0.064g、0.17mmol)のジクロロエタン(48mL)混合液に滴加た。混合液を撹拌し、48時間加熱還流し、次いで冷却し、水(50mL)でクエンチし、クエン酸で酸性化し、DCM(2×50mL)で抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、0〜10%メタノール/DCM)で溶出するシリカ(25g Puriflashカートリッジ)でのクロマトグラフィーにより精製し、5-ブロモ-N1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)ベンゼン-1,2-ジアミン J13(530mg、59%)を橙色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 7.27 (s, 1H), 7.08 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.66 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 3.74 (s, 2H); LCMS (方法B): 1.79分 (271.1, MH
+).
【0230】
N,N-ビス(n-ブチルオキシカルボニル)-6-[(t-ブチル(ジメチル)シリル)オキシメチル]ピリジン-2-アミン L1
【化130】
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クロロギ酸n-ブチル(0.064mL、0.503mmol)を、6-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)ピリジン-2-アミン B(100mg、0.42mmol)のDCM(5mL)およびピリジン(0.041mL、0.50mmol)溶液に0℃で加えた。反応混合液を0℃で2時間撹拌し、水(30mL)で希釈し、DCM(2×30mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、0〜50% EtOAc/PEで溶出するシリカ(12g Puriflashカートリッジ)でのクロマトグラフィーを行い、N,N-ビス(n-ブチルオキシカルボニル)-6-[(t-ブチル(ジメチル)シリル)オキシメチル]ピリジン-2-アミン L1を無色油状物として得た(127mg、69 %)。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 7.80 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.69 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.17 (dd, J = 7.5, 0.8 Hz, 1H), 4.68 (s, 2H), 4.18 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 4.13 (t, J = 4.1 Hz, 2H), 1.70-1.62 (m, 4H), 1.46-1.36 (m, 4H), 0.97-0.91 (m, 12H), 0.88-0.82 (m, 3H), 0.12-0.09 (m, 6H); LCMS (方法A): 3.97分 (339.1, MH+).
【0231】
ブチル(6-(ヒドロキシメチル)ピリジン-2-イル)カルバメート N1
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
N,N-ビス(n-ブチルオキシカルボニル)-6-[(t-ブチル(ジメチル)シリル)オキシメチル]ピリジン-2-アミン L1(500mg、1.14mmol)のTHF(10mL)溶液を、水酸化リチウム一水和物(96mg、2.3mmol)の水(2.5mL)およびブタノール(2.5mL)溶液で処理し、16時間加熱還流した。飽和NH
4Cl水溶液を加え(pH8になるまで)、混合液を酢酸エチル(20mL)で希釈し、水(3×20mL)およびブライン(20mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、20〜50% EtOAc/PEで溶出するシリカ(40g Puriflashカートリッジ)でのクロマトグラフィーを行い、ブチル(6-(ヒドロキシメチル)ピリジン-2-イル)カルバメート N1を無色油状物として得た(203mg、79%)。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 7.86 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.71-7.65 (m, 1H), 7.40 (s, 1H), 6.92 (dd, J = 7.5, 0.5 Hz, 1H), 4.66 (s, 2H), 4.19 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 3.39 (s, 1H), 1.71-1.63 (m, 2H), 1.47-1.38 (m, 2H), 0.95 (t, J = 9.8 Hz, 3H); LCMS (方法B): 2.01分 (225.1, MH+).
【0232】
水で希釈して固体が得られなければ抽出ワークアップとそれに続くシリカでのクロマトグラフィーを行うこと以外は合成中間体Qと同じ手順に従い、N
1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)ベンゼン-1,2-ジアミン Jの代わりに適切なアニリン出発物質を用い、以下の中間体を得た:
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
【表14】
[この文献は図面を表示できません]
aRT=指示された方法(A〜F)を用いたLCMS保持時間(分);
b抽出ワークアップとそれに続くクロマトグラフィー;
c(M-H)
-;
dNMR (
1H, 500 MHz, d
6-DMSO) δ 14.12 (br s, 1H), 7.77 (dd, J = 8.3, 1.5 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 7.46 (dd, J = 8.3, 0.5 Hz, 1H), 4.07 (s, 3H).
【0233】
6-ブロモ-1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1,3-ジヒドロ-2H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-チオン Q13
【化133】
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エチルキサンチン酸カリウム塩(953mg、5.91mmol)を、5-ブロモ-N1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)ベンゼン-1,2-ジアミン J13(530mg、1.97mmol)のEtOH(8mL)および水(0.4mL)溶液に加え、混合液を60時間加熱還流し、次いで水で希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、EtOAc(2×100mL)で抽出した。有機層を合わせ、水(3×20mL)およびブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、真空濃縮し、6-ブロモ-1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1,3-ジヒドロ-2H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-チオン Q13(492.9mg、80%)を桃色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 7.21 (dd, J = 8.5, 1.7 Hz, 1H), 6.97-6.95 (m, 1H), 6.94 (s, 1H), 3.95 (s, 3H); LCMS (方法B): 2.52分 (313.0, MH
+).
【0234】
合成中間体Rと同じ手順に従い、1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1,3-ジヒドロ-2H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-チオン Qの代わりに適切な出発物質を用いて、以下の中間体を得た:
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
【表15】
[この文献は図面を表示できません]
aRT=指示された方法(A〜F)を用いたLCMS保持時間(分);
bDMFを含むが、次の工程で直接使用する;
cクロマトグラフィー用の溶出液は0〜5% MeOH/DCMであった;
dクロマトグラフィー用の溶出液は0〜100% EtOAc/PEであった。
【0235】
1-(3-ブロモピリジン-2-イル)-2-(メチルチオ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール R13
【化135】
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3-ブロモ-2-フルオロピリジン(0.136ml、1.34mmol)および2-メチルチオベンゾイミダゾール(200mg、1.22mmol)の乾燥DMF(2ml)氷冷混合液を、カリウムtert-ブトキシド(150mg、1.34mmol)で処理した。混合液を80℃で16時間加熱した。溶液を冷却し、飽和NH
4Cl水溶液でクエンチし(pH6〜7になるまで)、水(20mL)で希釈し、EtOAc(2×20mL)で抽出した。有機抽出物を水(20mL)およびブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、10〜50% EtOAc/ヘプタンで溶出するシリカ(25g Puriflashカートリッジ)でのクロマトグラフィーを行い、1-(3-ブロモピリジン-2-イル)-2-(メチルチオ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール R13(285mg、73%)を白色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.67 (d, J= 4.6 Hz, 1H), 8.19 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.76 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.42 (dd, J = 8.0, 4.6 Hz, 1H), 7.31-7.26 (m, 1H), 7.19 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 6.97 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 2.80 (s, 3H); LCMS (方法B): 2.76分 (319.9および321.9 MH
+, Br同位体ピーク).
【0236】
合成中間体R13についての手順に類似の手順に従い、3-ブロモ-2-フルオロピリジンの代わりに適切な出発物質を用い、かつ50〜90℃の反応温度で、以下の中間体を得た:
【化136】
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【表16】
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aRT=指示された方法(A〜F)を用いたLCMS保持時間(分)。
【0237】
合成中間体Sと同じ手順に従い、1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-2-(メチルチオ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール Rの代わりに適切な出発物質を用い、以下の中間体を得た:
【化137】
[この文献は図面を表示できません]
【表17】
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aRT=指示された方法(A〜D)を用いたLCMS保持時間(分);
bクロマトグラフィー用の溶出液は0〜100% EtOAc/PEであった;
cクロマトグラフィー用の溶出液は0〜7% MeOH/DCMであった。
【0238】
1-(5-クロロピリミジン-4-イル)-2-(フェニルチオ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール U
【化138】
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1-(5-クロロピリミジン-4-イル)-2-(メチルスルホニル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール S15(49.5mg、0.16mmol)の乾燥DMF(1mL)溶液を、90%チオフェノール酸ナトリウム(24mg、0.16mmol)で処理し、RTで90分間撹拌し、次いでEtOAc(20mL)で希釈し、水(3×20mL)およびブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、20〜50% EtOAc/PEで溶出するシリカ(12g Puriflashカートリッジ)でのクロマトグラフィーを行い、1-(5-クロロピリミジン-4-イル)-2-(フェニルチオ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール U(43mg、79%)を無色ガム状物として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 9.14 (s, 1H), 8.91 (s, 1H), 7.80 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.41-7.18 (m, 7H), 7.06 (d, J = 8.0 Hz, 1H); LCMS (方法B): 2.9分(339.1および341.0, MH
+).
【0239】
合成中間体Uと同じ手順に従い、1-(5-クロロピリミジン-4-イル)-2-(メチルスルホニル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾールS15の代わりに適切な出発物質を用い、以下の中間体U1〜U3を得た:
【化139】
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【表18】
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aRT=指示された方法(A〜F)を用いたLCMS保持時間(分);
bさらに0.25当量のNaSPhを加え、全反応時間は21時間であった。
【0240】
合成中間体Sと同じ手順に従い、1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-2-(メチルチオ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール Rの代わりに適切なPhS置換出発物質を用いて、以下のPhSO
2置換中間体V〜V3を得た:
【化140】
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【表19】
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aRT=指示された方法(A〜F)を用いたLCMS保持時間(分);
b初期反応時間は18時間であり、さらにmCPBA(0.4当量)を加えてさらに5時間反応させた。
【0241】
3-(5-クロロピリミジン-4-イル)インドリン-2-オン W
【化141】
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鉱油中の60%水素化ナトリウム(118mg、2.95mmol)の乾燥DMF(2mL)氷冷懸濁液を、2-オキシインドール(190mg、1.43mmol)で処理し、N
2下で5分間撹拌し、橙色溶液を得て、4,5-ジクロロピリミジン(204mg、1.37mmol)を乾燥DMF(1mL)に加えた。20分後、混合液を飽和NH
4Cl水溶液でクエンチしてpH7にした。生成物をEtOAc(50mL)中に抽出し、有機層を水(3×50mL)およびブラインで洗浄し、次いで乾燥させ(MgSO
4)、シリカ(2g)に充填し、1.5〜5% MeOH/DCMで溶出するSiO
2(12g Claricep i-Seriesカートリッジ)でのクロマトグラフィーを行った。DCMでトリチュレートし、3-(5-クロロピリミジン-4-イル)インドリン-2-オン W(183mg、54%)を固体として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 9.02 (s, 1H), 8.76 (s, 1H), 8.20 (s, 1H), 7.28 (ddd, J = 7.8, 4.4, 3.4 Hz, 1H), 7.10 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.01 (td, J = 7.6, 0.9 Hz, 1H), 6.96 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 5.33 (s, 1H); LCMS (方法B): 1.82分(246.0および248.0, MH
+).
【0242】
(6-(2,2-ジフルオロ-2-フェノキシアセトアミド)ピリジン-2-イル)メチルメタンスルホネート X
【化142】
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2,2-ジフルオロ-N-(6-(ヒドロキシメチル)ピリジン-2-イル)-2-フェノキシアセトアミド(108mg、0.367mmol)のDCM(1mL)氷冷溶液を塩化メタンスルホニル(0.030mL、0.39mmol)、次いでトリエチルアミン(0.054mL、0.39mmol)で処理し、40分間撹拌した。混合液をDCM(20mL)で希釈し、水(20mL)およびブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、30〜50% EtOAc/PEで溶出するシリカ(12g Puriflashカートリッジ)でのクロマトグラフィーを行い、(6-(2,2-ジフルオロ-2-フェノキシアセトアミド)ピリジン-2-イル)メチルメタンスルホネート X(132mg、87%)を無色ガム状物として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.78 (s, 1H), 8.25 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.86 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.45-7.37 (m, 2H), 7.32 (t, J = 4.8 Hz, 1H), 7.31-7.26 (m, 3H), 5.24 (s, 2H), 3.08 (s, 3H); LCMS (方法B): 2.95分 (373.1, MH
+).
【0243】
3-メチル-N-(2-ニトロピリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン Y
【化143】
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2-アミノ-3-メチルピリジン(0.186ml、1.85mmol)および3-フルオロ-2-ニトロピリジン(289mg、2.03mmol)の乾燥DMF(3ml)氷冷懸濁液を、カリウムtert-ブトキシド(415mg、3.70mmol)で処理し、混合液をRTで18時間撹拌した。反応液を水(40mL)でクエンチし、EtOAc(2×40mL)で抽出した。有機層を水(40mL)およびブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濃縮して暗色ゴム状物を得た。この残留物を0〜50% EtOAc/ヘプタンで溶出するシリカ(24g Puriflashカートリッジ)で精製し、3-メチル-N-(2-ニトロピリジン-3-イル)ピリジン-2-アミン Y(148mg、35%)を淡橙色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 10.06 (s, 1H), 9.57 (dd, J = 8.6, 1.0 Hz, 1H), 8.21 (d, J= 4.3 Hz, 1H), 8.15 (dd, J = 4.0, 1.3 Hz, 1H), 7.59 (dd, J = 8.6, 4.1 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 6.95 (dd, J = 7.3, 5.0 Hz, 1H), 2.42 (s, 3H); LCMS (方法A): 2.27分 (231.0, MH
+).
【0244】
N3-(3-メチルピリジン-2-イル)ピリジン-2,3-ジアミン Z
【化144】
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合成中間体Jと同じ手順に従い、ニトロアリール出発物質IをYで置換すると、N3-(3-メチルピリジン-2-イル)ピリジン-2,3-ジアミン Z(収率93%)をオフホワイト色固体として得た。生成物は、クロマトグラフィー精製を必要とせずに次の工程で直接使用した。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.05 (dd, J= 5.0, 1.2 Hz, 1H), 7.95 (dd, J = 5.0, 1.5 Hz, 1H), 7.57 (dd, J = 7.7, 1.5 Hz, 1H), 7.38 (dd, J = 7.2, 0.8 Hz, 1H), 6.75 (dd, J = 7.6, 5.0 Hz, 1H), 6.72 (dd, J = 7.2, 5.0 Hz, 1H), 5.71 (s, 1H), 4.68 (s, 2H), 2.25 (s, 3H); LCMS (方法A): 1.42分 (201.1, MH
+)
【0245】
1-(3-メチルピリジン-2-イル)-1,3-ジヒドロ-2H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-チオン AA
【化145】
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抽出ワークアップに続く石油エーテルでのトリチュレート以外は合成中間体Qと同じ手順に従い、N
1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)ベンゼン-1,2-ジアミン Jの代わりにアニリンZを使用し、1-(3-メチルピリジン-2-イル)-1,3-ジヒドロ-2H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-チオン AA(収率61%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, d
4-MeOH) δ 8.48 (dd, J= 4.8, 1.3 Hz, 1H), 8.19 (dd, J = 4.8, 1.6 Hz, 1H), 7.99 - 7.96 (m, 1H), 7.66 (s, 1H), 7.56 (dd, J = 7.7, 4.8 Hz, 1H), 7.15 (dd, J = 8.0, 4.9 Hz, 1H), 7.12 (dd, J = 7.9, 1.6 Hz, 1H), 2.21 (s, 3H); LCMS (方法A) 1.63分 (243.0, MH
+)
【0246】
1-(3-メチルピリジン-2-イル)-2-(メチルチオ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン AB
【化146】
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合成中間体Rと同じ手順に従い、1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1,3-ジヒドロ-2H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-チオン Qの代わりに出発物質としてAAを用い、1-(3-メチルピリジン-2-イル)-2-(メチルチオ)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジンAB(収率65%)を黄色ガム状物として得て、クロマトグラフィー精製を必要とせずに次の工程で使用した。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.55 (dd, J= 4.7, 1.3 Hz, 1H), 8.46 (dd, J = 4.8, 1.5 Hz, 1H), 7.82 (dd, J = 7.7, 1.0 Hz, 1H), 7.45 (dd, J = 7.7, 4.7 Hz, 1H), 7.23 (dd, J = 7.9, 1.5 Hz, 1H), 7.08 (dd, J = 7.9, 4.8 Hz, 1H), 2.83 (s, 3H), 2.14 (s, 3H); LCMS (方法A): 1.68分 (257.0, MH
+)
【0247】
1-(3-メチルピリジン-2-イル)-2-(メチルスルホニル)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン AC
【化147】
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合成中間体Sと同じ手順に従い、1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-2-(メチルチオ)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール Rの代わりに出発物質としてABを用い、0〜5% MeOH/DCMで溶出するシリカ(25g Biotage KP-Silカートリッジ)で精製し、1-(3-メチルピリジン-2-イル)-2-(メチルスルホニル)-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジンAC(収率59%)を黄色ガム状物として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.78 (dd, J= 4.6, 1.5 Hz, 1H), 8.53 (dd, J = 4.7, 1.3 Hz, 1H), 7.85 (dd, J = 7.6, 0.9 Hz, 1H), 7.50 (dd, J = 7.7, 4.8 Hz, 1H), 7.46 (dd, J = 8.3, 1.6 Hz, 1H), 7.39 (dd, J = 8.3, 4.6 Hz, 1H), 3.52 (s, 3H), 2.16 (s, 3H); LCMS (方法A) 1.80分 (289.0, MH
+).
【実施例】
【0248】
(例示的化合物)
(実施例1)
2,2-ジフルオロ-N-(6-(((1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)メチル)ピリジン-2-イル)-2-フェノキシアセトアミド 1
【化148】
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2,2-ジフルオロ-N-(6-(ヒドロキシメチル)ピリジン-2-イル)-2-フェノキシアセトアミド D(67.7mg、0.230mmol)の乾燥DMF(1ml)溶液を水素化ナトリウム(鉱油中60%、20mg、0.500mmol)で処理し、RTでN
2下で5分間撹拌し(褐色溶液を得た)、2-クロロ-1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール H1(54mg、0.230mmol)のDMF(1ml)溶液で処理し(発泡した)、30分間50℃に加熱した。混合液を飽和塩化アンモニウム水溶液(2mL、pH8になるまで)で処理し、EtOAc(20mL)で希釈し、水(3×20mL)およびブラインで洗浄してガム状物(111mg)を得て、これを30〜50% EtOAc/ヘキサンで溶出するSiO
2(12g Puriflashカラム)でのクロマトグラフィーにかけ、2,2-ジフルオロ-N-(6-(((1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)メチル)ピリジン-2-イル)-2-フェノキシアセトアミド 1(54mg、48%)をゴム状物として得て、エーテルでトリチュレートして白色固体(40mg)を得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.85 (s, 1H), 8.21 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.81 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.61 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.43 -7.37 (m, 2H), 7.34 - 7.27 (m, 4H), 7.25 - 7.22 (m, 3H), 5.66 (s, 2H), 4.05 (s, 3H). 約0.5molのEtOAcを含む; LCMS (方法A): 3.29分 (493.1, MH
+).
【0249】
実施例1に記載の方法を用い、アルコールDまたは2-クロロ-複素環誘導体H1のいずれかまたは両方を適切なビルディングブロック(以下の表のHet-ClおよびROH)で置換することにより、以下の実施例(Ex.2〜4)を得た:
【化149】
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【表20】
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aRT=指示された方法(A〜D)を用いたLCMS保持時間(分);
b反応をRTで1時間行った;
c60℃でさらに2回追加のNaHを加え、反応が完了するまで行った(20時間);
d分取LC-MSによる追加精製;
e0℃で1時間反応させた。
【0250】
(実施例5)
N-(6-(((1-(3,4-ジメチルイソオキサゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)メチル)ピリジン-2-イル)-2,2-ジフルオロ-2-フェノキシアセトアミド 5
【化150】
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氷浴中の2,2-ジフルオロ-N-(6-(ヒドロキシメチル)ピリジン-2-イル)-2-フェノキシアセトアミド D(27.8mg、0.094mmol)の乾燥DMF(0.4ml)溶液を、水素化ナトリウム(5.2mg、0.13mmol)で、窒素下で10分間撹拌しながら処理し、3,4-ジメチル-5-(2-(メチルスルホニル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)イソオキサゾール S1(25mg、0.086mmol)の乾燥DMF(0.5ml)溶液を滴加した。反応液を氷浴中で1時間、および室温で一晩撹拌し、次いで水でクエンチし、飽和塩化アンモニウム水溶液で中和し、EtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた抽出液を水およびブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濃縮して黄色油状物を得た。この油状物を、0〜50% EtOAc/PEで溶出するシリカ(10g Biotage Snap KP-Silカラム)でのクロマトグラフィーによって、続いて質量分析用分取LC-MSによって精製し、N-(6-(((1-(3,4-ジメチルイソオキサゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)メチル)ピリジン-2-イル)-2,2-ジフルオロ-2-フェノキシアセトアミド 5(20mg、46%)を無色ガム状物として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.78 (s, 1H), 8.20 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.81 (t, J= 7.9 Hz, 1H), 7.59 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.43-7.37 (m, 2H), 7.32-7.25 (m, 5H), 7.20 (td, J = 7.6, 1.1 Hz, 1H), 7.17-7.13 (m, 1H), 5.63 (s, 2H), 2.33 (s, 3H), 1.91 (s, 3H); LCMS (方法B): 3.54分 (506.3, MH
+).
【0251】
実施例5に記載の方法を用い、アルコールDまたはメチルスルホニル複素環誘導体S1のいずれかまたは両方を適切なビルディングブロック(表中のHet-XおよびROH)で置換し、最大2.5当量のNaHを用い、少なくとも約70%の転化率になるように監視し、必要でない場合は分取LC-MSを省略し、以下の実施例(Ex.6〜9)を得た:
【化151】
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【表21-1】
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【表21-2】
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aRT=指示された方法(A〜D)を用いたLCMS保持時間(分)。
【0252】
(実施例10)
N-(6-(((1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)メチル)ピリジン-2-イル)アセトアミド 10
【化152】
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塩化アセチル(8.82μL、0.124mmol)を、6-(((1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)メチル)ピリジン-2-アミン T(40mg、0.124mmol)のDCM(2mL)およびピリジン(0.015mL、0.186mmol)溶液に加え、混合液を室温で1時間撹拌した。反応混合液をクエン酸水溶液(1.5M)で酸性化し、DCMで希釈し、水(3×10mL)およびブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、20〜100% EtOAc/PEで溶出するシリカ(10g Biotage Snap ultraカートリッジ)でのクロマトグラフィーを行い、N-(6-(((1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)メチル)ピリジン-2-イル)アセトアミド 10(17mg、38%)を白色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.13 (d, J= 8.3 Hz, 1H), 8.03 (s, 1H), 7.69 (t, J= 7.9 Hz, 1H), 7.60 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.34-7.29 (m, 1H), 7.29-7.22 (m, 2H), 7.07 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 5.61 (s, 2H), 4.04 (s, 3H), 2.21 (s, 3H); LCMS (方法C): 6.29分 (365.1, MH
+).
【0253】
(実施例11)
エチル(6-(((1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)メチル)ピリジン-2-イル)カルバメート 11
【化153】
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クロロギ酸エチル(0.020ml、0.207mmol)を、6-(((1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)メチル)ピリジン-2-アミン T(37mg、0.115mmol)および4-(ジメチルアミノ)ピリジン(1.12mg、9.18μmol)の1,4-ジオキサン(2mL)およびピリジン(0.012mL、0.149mmol)溶液に加え、反応混合液を室温で4時間撹拌した。重炭酸ナトリウム水溶液(10g/L、7mL)を加え、混合液を酢酸エチル(12mL)で抽出し、乾燥させ(MgSO
4)、30〜100% EtOAc/PEで溶出するシリカ(12g Puriflashカートリッジ)でのクロマトグラフィーを行い、エチル(6-(((1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)メチル)ピリジン-2-イル)カルバメート 11(8.2mg、18%)を無色ガム状物として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 7.95 (d, J= 8.4 Hz, 1H), 7.73-7.68 (m, 1H), 7.61 (d, J= 7.9 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.34-7.23 (m, 4H), 7.06 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 5.59 (s, 2H), 4.24 (q, J= 7.1 Hz, 2H), 4.04 (s, 3H), 1.32 (td, J= 7.1, 3.9 Hz, 3H); LCMS (方法D): 7.34分 (395.2, MH
+).
【0254】
実施例11の手順に従い、適切な出発物質を使用して、以下の実施例(Ex.12〜21)を得た:
【化154】
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【表22-1】
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【表22-2】
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aRT=指示された方法(A〜F)を用いたLCMS保持時間(分);
b最終精製はHPLC(塩基性溶出液)によるものであった;
c代替的に、出発物質としてSおよびN1を用い、実施例5の方法により、実施例13を収率48%で調整した。
【0255】
(実施例22)
2-シクロペンチル-N-(6-(((1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)メチル)ピリジン-2-イル)アセトアミド 22
【化155】
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塩化シクロペンチルアセチル(23mg、0.16mmol)を、6-(((1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)メチル)ピリジン-2-アミン T(50mg、0.16mmol)のDCM(0.7mL)およびトリエチルアミン(0.022mL、0.16mmol)溶液に加え、混合液を室温で一晩撹拌した。反応混合液を40〜100% EtOAc/PEで溶出するシリカ(25g Puriflashカートリッジ)でのクロマトグラフィーにかけ、2-シクロペンチル-N-(6-(((1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)メチル)ピリジン-2-イル)アセトアミド 22(50mg、75%)を白色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.17 (d, J= 8.3 Hz, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.73-7.66 (m, 1H), 7.63-7.57 (m, 1H), 7.32 (ddd, J = 7.9, 6.8, 1.8 Hz, 1H), 7.30-7.26 (m, 2H), 7.10-7.05 (m, 1H), 5.61 (s, 2H), 4.05 (s, 3H), 2.42 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 2.36-2.26 (m, 1H), 1.90-1.82 (m, 2H), 1.68-1.62 (m, 2H), 1.60-1.51 (m, 2H), 1.23-1.15 (m, 2H); LCMS (方法A): 3.23分 (433.2, MH
+).
【0256】
実施例22の手順に従い、適切な出発物質を使用して、以下の実施例(Ex.23〜36)を得た。
【化156】
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【表23-1】
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【表23-2】
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【表23-3】
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aRT=指示された方法(A〜F)を用いたLCMS保持時間(分);
b反応時間は6時間である;
cEtOAcまたはDCM中に生成物を抽出する標準的水性ワークアップを、フラッシュクロマトグラフィーの前に実施した;
dHPLC(塩基性溶出液)による最終精製により純粋化合物を得た;代替的に、出発物質としてSおよびD1を用い、実施例5の方法により、実施例25を収率72%で調製した;
f反応時間は3時間である。
【0257】
(実施例37)
N-(6-(((1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)メチル)ピリジン-2-イル)アセトアミド 37
【化157】
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HATU(118mg、0.310mmol)を、ピコリン酸(38mg、0.31mmol)、6-(((1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)メチル)ピリジン-2-アミン T(100mg、0.31mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(270mL、1.6mmol)のTHF(1mL)溶液に加えた。反応混合液を16時間撹拌し、次いで40〜100% EtOAc/PEで溶出するシリカ(12g Puriflashカートリッジ)でのクロマトグラフィーを行い、N-(6-(((1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)メチル)ピリジン-2-イル)アセトアミド 37(97mg、73%)を白色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 10.51 (s, 1H), 8.66 (ddd, J = 4.7, 1.6, 0.9 Hz, 1H), 8.41 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.29 (dt, J= 7.8, 1.0 Hz, 1H), 7.93 (td, J = 7.7, 1.7 Hz, 1H), 7.80 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.70-7.57 (m, 1H), 7.52 (ddd, J= 7.6, 4.8, 1.2 Hz, 1H), 7.35-7.28 (m, 2H), 7.27-7.24 (m, 1H), 7.18 (s, 1H), 5.67 (s, 2H), 4.12 (s, 3H); LCMS (方法A): 3.08分 (428.1, MH
+).
【0258】
実施例37の手順に従い、適切な出発物質を使用して、以下の実施例38〜51を得た:
【化158】
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【表24-1】
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【表24-2】
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【表24-3】
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aRT=指示された方法(A〜F)を用いたLCMS保持時間(分);
bTHFの代わりにDMFを用いた;
c5当量の代わりに10当量のDIPEAを使用した;
dEtOAcまたはDCM中に生成物を抽出する標準的水性ワークアップを、フラッシュクロマトグラフィーの前に実施した;
e反応液を3日間撹拌した;
f反応液を50℃で5日間撹拌した;
gHPLC(塩基性溶出液)による最終精製により純粋化合物を得た;
h反応液を60℃で撹拌した。
【0259】
(実施例52および53)
N-(6-(((1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)メチル)ピリジン-2-イル)-2-(メチルスルフィニル)アセトアミド 52および
N-(6-(((1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)メチル)ピリジン-2-イル)-2-(メチルスルホニル)アセトアミド 53
【化159】
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N-(6-(((1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)メチル)ピリジン-2-イル)-2-(メチルチオ)アセトアミド 39(150mg、0.37mmol)のDCM(2mL)溶液を、3-クロロペルオキシ安息香酸(75%濃度、84mg、0.37mmol)で処理し、室温で2時間撹拌し、その後40〜100% EtOAc/PE、次いで0〜50% MeOH/EtOAcで溶出するシリカ(12g Puriflashカートリッジ)でのクロマトグラフィーを行い、それぞれ以下を得た:
N-(6-(((1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)メチル)ピリジン-2-イル)-2-(メチルスルホニル)アセトアミド 53(19.5mg、12%)を白色固体として、
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.85 (s, 1H), 8.08 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.75 (t, J= 7.9 Hz, 1H), 7.59 (dt, J = 7.9, 0.9 Hz, 1H), 7.34-7.30 (m, 1H), 7.29-7.26 (m, 2H), 7.16 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 5.64 (s, 2H), 4.13 (d, J = 1.6 Hz, 3H), 4.11 (d, J= 8.3 Hz, 2H), 3.13 (s, 3H); LCMS (方法E): 1.49分 (443.2, MH
+)、および
N-(6-(((1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)メチル)ピリジン-2-イル)-2-(メチルスルフィニル)アセトアミド 52(105mg、67%)を白色固体として。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 9.42 (s, 1H), 8.11 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.81-7.67 (m, 1H), 7.59 (dt, J = 7.6, 0.9 Hz, 1H), 7.33-7.27 (m, 2H), 7.26-7.22 (m, 1H), 7.14 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 5.61 (s, 2H), 4.17 (s, 3H), 3.90 (d, J = 14.3 Hz, 1H), 3.43 (d, J = 14.3 Hz, 1H), 2.75 (s, 3H); LCMS (方法E): 1.40分(427.2, MH
+).
【0260】
(実施例54〜68)
実施例5に記載の方法を用い、アルコールDまたはメチルスルホニル複素環誘導体S1のいずれかまたは両方を適切なビルディングブロック(表中のROHおよびHet-X)で置換し、最大2.5当量のNaHを用い、少なくとも約70%の転化率になるように監視し、必要でない場合は分取LC-MSを省略し、以下の実施例(Ex.54〜68)を得た:
【化160】
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【表25-1】
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【表25-2】
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【表25-3】
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aRT=指示された方法(A〜D)を用いたLCMS保持時間(分);
bクロマトグラフィー用の溶出液は0〜100% EtOAc/PEであった;
c分取HPLC(酸性溶出液)により精製した;
d逆添加、すなわちNaHおよびROHのDMF混合液を、Het-XのDMF冷却溶液に加えた;
eNaHを、ROHおよびHet-Xの両方のDMF冷却溶液に加えた。
【0261】
(実施例69)
N-(6-(((3-(5-クロロピリミジン-4-イル)-1H-インドール-2-イル)オキシ)メチル)ピリジン-2-イル)-2,2-ジフルオロ-2-フェノキシアセトアミド 69
【化161】
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3-(5-クロロピリミジン-4-イル)インドリン-2-オン W(27mg、0.11mmol)の乾燥DMF(1mL)溶液を、炭酸セシウム(50mg、0.15mmol)で処理し、5分間撹拌し、得られた橙色溶液を、(6-(2,2-ジフルオロ-2-フェノキシアセトアミド)ピリジン-2-イル)メチルメタンスルホネート X(45mg、0.11mmol)の乾燥DMF(1mL)溶液で処理し、2分間撹拌し、次いで85℃で1時間加熱した。混合液を冷却し、飽和NH
4Cl水溶液でクエンチし(pH7になるまで)、EtOAc(20mL)で希釈し、水(3×20mL)およびブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、50〜100% PE/Et
2Oで溶出するシリカ(12g Puriflashカートリッジ)でのクロマトグラフィーを行い、N-(6-(((3-(5-クロロピリミジン-4-イル)-1H-インドール-2-イル)オキシ)メチル)ピリジン-2-イル)-2,2-ジフルオロ-2-フェノキシアセトアミド 69(23mg、40%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 9.58 (s, 1H), 9.12 (s, 1H), 8.77 (s, 1H), 8.72 (s, 1H), 8.04 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.82 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.73-7.59 (m, 1H), 7.42 (t, J = 7.9 Hz, 2H), 7.37-7.27 (m, 5H), 7.23-7.10 (m, 2H), 5.26 (s, 2H); LCMS (方法B): 3.47分 (522.0, MH
+).
【0262】
(実施例70)
2-(4-フルオロフェノキシ)-N-(6-(((1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)メチル)ピリジン-2-イル)アセトアミド 70
【化162】
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トリエチルアミン(0.086mL、0.62mmol)およびHATU(88mg、0.23mmol)を、6-(((1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)メチル)ピリジン-2-アミン T(50mg、0.16mmol)および塩化(4-フルオロフェノキシ)アセチル(29mg、0.16mmol)のDCM(1mL)溶液に加えた。混合液を室温で5時間撹拌し、次いで水(10mL)で希釈し、酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、水(2×10mL)およびブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、0〜100% EtOAc/PEで溶出するシリカ(12g Claricepカートリッジ)でのクロマトグラフィーを行い、2-(4-フルオロフェノキシ)-N-(6-(((1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)メチル)ピリジン-2-イル)アセトアミド 70(57mg、77%)を白色泡状物として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3およびd
4-MeOH) δ8.21 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.79-7.74 (m, 1H), 7.58 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.30 (ddd, J = 8.0, 5.8, 2.8 Hz, 1H), 7.25-7.21 (m, 2H), 7.18 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.04-6.98 (m, 2H), 6.96-6.91 (m, 2H), 5.60 (s, 2H), 4.57 (s, 2H), 4.01 (s, 3H); LCMS (方法A): 3.02分(475.2, MH
+).
【0263】
(実施例71)
2,2-ジフルオロ-2-(4-フルオロフェノキシ)-N-(6-(((1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)メチル)ピリジン-2-イル)アセトアミド 71
【化163】
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Dの代わりに中間体D2(1当量)を使用し、S1の代わりにSを使用した以外は実施例5に記載の方法を用いて、2,2-ジフルオロ-2-(4-フルオロフェノキシ)-N-(6-(((1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)メチル)ピリジン-2-イル)アセトアミド 71を白色固体(62mg、68%)として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.85 (s, 1H), 8.20 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.81 (t, J= 7.9 Hz, 1H), 7.61 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.35-7.31 (m, 1H), 7.29-7.26 (m, 2H), 7.24 (dd, J = 8.0, 6.7 Hz, 3H), 7.09 (dd, J= 9.1, 8.0 Hz, 2H), 5.66 (s, 2H), 4.06 (s, 3H); LCMS (方法B): 3.23分 (511.2, MH
+).
【0264】
(実施例72)
ブチル(6-(((6-ブロモ-1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)メチル)ピリジン-2-イル)カルバメート 72
【化164】
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カリウムtert-ブトキシド(34.7mg、0.309mmol)および6-ブロモ-1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-2-(メチルスルホニル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール S17(46.0mg、0.129mmol)を、ブチル(6-(ヒドロキシメチル)ピリジン-2-イル)カルバメート N1(28.9mg、0.129mmol)のTHF(2mL)溶液に50℃で加え、混合液を16時間撹拌した。次いで、飽和塩化アンモニウム水溶液(5mL)を加え、混合液をEtOAc(25mL)および水(10mL)で分割した。有機層を水(3×20mL)およびブラインでさらに洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、0〜100% EtOAc/PEで溶出するクロマトグラフィー(10g Biotage KP-Silカートリッジ)を行い、さらに同様ではあるが10〜60%(0.5%トリエチルアミン/EtOAc)/ヘプタンで溶出するクロマトグラフィーで精製した。得られたガム状物はゆっくりと結晶化し、次いでジエチルエーテルでトリチュレートし、ブチル(6-(((6-ブロモ-1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)メチル)ピリジン-2-イル)カルバメート 72(4.7mg、7%)を白色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 7.91 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.70-7.64 (m, 1H), 7.60 (s, 1H), 7.33 (dd, J = 8.4, 1.8 Hz, 1H), 7.19 (s, 1H), 6.96 (dd, J = 10.0, 8.0 Hz, 2H), 5.07 (s, 2H), 4.22 (s, J = 4.9 Hz, 3H), 4.18 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 1.70-1.62 (m, 2H), 1.47-1.36 (m, 2H), 0.95 (t, J = 7.4 Hz, 3H); LCMS (方法B): 3.52分 (503.1, MH
+).
【0265】
tert-ブチル(6-(((6-ブロモ-1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)メチル)ピリジン-2-イル)カルバメート 73
【化165】
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N1の代わりに中間体Nを出発物質として使用し、分取HPLC(酸性溶出液を用いる)を精製に使用した以外は実施例72で使用した手順に従い、tert-ブチル(6-(((6-ブロモ-1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)メチル)ピリジン-2-イル)カルバメート 73(2.5mg、4%)を無色油状物として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 7.89 (d, J= 8.4 Hz, 1H), 7.66 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.60 (s, 1H), 7.33 (dd, J = 8.4, 1.8 Hz, 1H), 7.16 (s, 1H), 6.98-6.93 (m, 2H), 5.07 (s, 2H), 4.22 (s, 3H), 1.51 (s, 9H); LCMS (方法B): 3.40分(403.1, MH
+-C
4H
8-CO
2).
【0266】
(実施例74)
N-(6-(((6-ブロモ-1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)メチル)ピリジン-2-イル)-2,2-ジフルオロ-2-フェノキシアセトアミド 74
【化166】
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2,2-ジフルオロ-N-(6-(ヒドロキシメチル)ピリジン-2-イル)-2-フェノキシアセトアミド D(42.1mg、0.143mmol)および6-ブロモ-1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-2-(フェニルスルホニル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール V3(59.7mg、0.142mmol)の乾燥DMF(1mL)ブライン/氷冷溶液を、水素化ナトリウム(11.5mg、0.286mmol)の60%鉱物油分散液で処理し、45分間撹拌した後、飽和塩化アンモニウム水溶液(1mL)でクエンチした。混合液をEtOAc(15mL)で希釈し、水(3×15mL)およびブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、30〜70% EtOAc/PEで溶出するシリカ(12g Puriflashカートリッジ)でのクロマトグラフィーを行い、N-(6-(((6-ブロモ-1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)メチル)ピリジン-2-イル)-2,2-ジフルオロ-2-フェノキシアセトアミド 74(30.6mg、38%)を無色油状物として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 8.85 (s, 1H), 8.22 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.82 (t, J= 7.9 Hz, 1H), 7.49-7.38 (m, 5H), 7.33-7.25 (m, 4H), 7.22 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 5.65 (s, 2H), 4.06 (s, 3H); LCMS (方法B): 3.42分 (571.0, MH
+).
【0267】
(実施例75)
2-シクロペンチル-N-(4-(((1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド 75
【化167】
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(2-アミノチアゾール-4-イル)メタノール(40mg、0.31mmol)および1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-2-(メチルスルホニル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール(40mg、0.14mmol)のトリエチルアミン(0.5mL)溶液を、110℃で、密封したチューブ内で18時間加熱した。得られた褐色ガムを、0〜25% MeOH/DCMで溶出するシリカ(12g Claricepカートリッジ)でのクロマトグラフィーにかけ、4-(((1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)メチル)チアゾール-2-アミン(47mg、純粋ではない)を得た。(この中間体の分析:LCMS (方法A): 1.76分(329.0 MH
+)、さらに精製することなく使用した)。この物質のDCM(0.5mL)溶液を塩化シクロペンチルアセチル(0.019mL、0.14mmol)およびトリエチルアミン(0.020mL、0.14mmol)で処理し、RTで18時間撹拌した後、シリカ(12g Claricep)でのクロマトグラフィーを行い、2-シクロペンチル-N-(4-(((1-(1-メチル-1H-テトラゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)オキシ)メチル)チアゾール-2-イル)アセトアミド 75(15mg)の純粋でない試料を黄色油状物として得た。
LCMS (方法A): 2.71分 (439.1 MH
+).
【0268】
(本発明の化合物の抗真菌活性の試験)
比較化合物A(WO2012/136581を参照)およびB(WO2016/055802を参照)とともに、実施例1の活性を、特定の卵菌類真菌植物病原体に対して試験した。
【化168】
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【0269】
(補正寒天アッセイ)
各化合物を20、4および0.8、0.16および0.032ppmの試験濃度で補正されたポテトデキストロース寒天(PDA)で試験を行った。各試験濃度で補正された寒天を3つの複製9cmペトリ皿に注いだ。各複製皿の中心に、2〜7日齢の培養の前縁から採取した5mm寒天プラグを接種した;培養期間は、試験されている病原体の増殖速度に依存していた。試験病原体は、ピシウム・ウルチマムおよびフィトフトラ・シナモニであった。プレートを18℃でインキュベートし、最も速く増殖するプレート上での増殖がプレートの縁に達する前に、各コロニーの直径を測定した。これは、試験病原体の増殖速度に依存して、2〜7日の間で変動した。対照と比較したコロニー増殖の%減少を、各試験濃度および病原体の組み合わせについて計算した。
【0270】
結果を表1に示し、ここで、*は前記投与量で最大50%の平均制御を表す;**は、前記投与量で50%以上80%未満の平均制御を表す;***は、前記投与量で80%以上の平均制御を表す。
表1:所定の投与量での平均%制御
【表26】
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【0271】
化合物1は、試験された卵菌類真菌植物病原体に対して、低濃度でも優れた制御を示した。
【0272】
一次スクリーニングも、本発明の他の多くの化合物について行われた。スクリーニングを20ppmで行い、その結果を表2に示し、ここで、Dはこの濃度で制御が検出されなかったことを表す;Cは最大50%の制御を表す;Bは50%〜99%の制御;Aは99%を超える制御を表す。
表2:20ppmでの%制御
a
【表27】
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C〜Bは、45〜55%の制御を表す
ant=試験されなかった。
【0273】
したがって、本発明の化合物の多くは、試験された真菌性病原体に対して良好な制御を示し、特定の化合物(例えば、実施例1、2、6および11)は優れた制御を示した。
【0274】
代替的に、または追加的に、同じアッセイを、試験濃度を下げて、典型的には0.032ppmまでの5倍希釈で行い、EC
50(50%制御が達成される濃度)を決定した。結果を表1に示し、ここで、Gは20ppmを超えるEC
50を表し、Fは2〜20ppmのEC
50を表し、Eは2ppm未満のEC
50を表す。
表1:抗真菌活性
a - 20ppmおよびEC
50での%制御
【表28】
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【0275】
このように、本発明の化合物の多くは、試験した真菌性病原体に対して良好〜優れた制御を示した。