(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
乗合車両の乗降地に設けられ、前記乗合車両の運行に関する情報である第1情報を表示する第1領域、および、前記第1情報以外の情報である第2情報を表示する第2領域を有する情報表示装置と、
広告事業者以外の一般ユーザから投稿される投稿コンテンツを受け付け可能に設けられ、前記投稿コンテンツを受け付けた場合に、前記第2情報として前記第2領域に表示されるように前記投稿コンテンツを前記情報表示装置へ向けて配信する情報配信サーバと
を備え、
前記情報表示装置は、
前記第1情報として前記乗合車両の時刻表を、少なくとも現在時刻分を含む所定の時間帯分が該時間帯分以外よりも拡大されるように更新しつつ表示するとともに、前記時刻表が更新されるタイミングに併せて、前記第2情報として表示される前記投稿コンテンツの内容を切り替えることを特徴とする情報表示システム。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付図面を参照して、本願の開示する情報表示システムの実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0016】
また、以下では、乗合車両の一例として「バス」を挙げ、かかるバスの乗降地である停留所については「バス停」と記載する。また、かかるバス停に設置されるデジタルサイネージ装置を「バス停装置」と記載する。かかるバス停装置が、実施形態に係る情報表示装置の一例に相当するものとする。
【0017】
まず、実施形態に係る情報表示システム1の概要について、
図1〜
図5を用いて説明する。
図1は、実施形態の比較例に係る情報表示システム1’の概要説明図である。また、
図2は、バス停装置10の概要説明図である。また、
図3〜
図5は、実施形態に係る情報表示システム1の概要説明図(その1)〜(その3)である。
【0018】
実施形態に係る情報表示システム1の前提となる、比較例に係る情報表示システム1’から説明する。
【0019】
図1に示すように、比較例に係る情報表示システム1’は、1以上のバス停装置10と、バス事業者装置20と、広告事業者装置30と、サーバ装置40とを含む。これらの各種装置は、インターネットや携帯電話回線網等である通信ネットワークNを介して、有線または無線により通信可能に接続される。
【0020】
バス停装置10は、バスBのバス停に設けられるデジタルサイネージ装置である。
図2に示すように、バス停装置10は、筐体Cを備える。筐体Cは、バス停のポール本体に相当し、バスBの所定の乗降地点に設置される。バス停装置10には、図示略の外部電源または内部電源から電力が供給される。内部電源としては、たとえばソーラパネルおよびバッテリからなるソーラバッテリ等を用いることができる。
【0021】
筐体Cの上部には、案内表示部C1が設けられる。案内表示部C1には、たとえば「○×高校前」といったバス停の名称や、「○○駅方面」といった進行方向などの案内情報が表記される。
【0022】
また、案内表示部C1は、行灯式で構成することができ、たとえば透光性素材によって中空構造に設けられ、図示略のLED(Light Emitting Diode)等の照明部材を内蔵する。夜間は、かかる照明部材が点灯されることにより、案内表示部C1に表記された案内情報を視認可能にすることができる。
【0023】
また、バス停装置10は、通信部11と、スピーカ12と、表示部13とを備える。通信部11は、通信ネットワークNを介して、無線または有線によりバス事業者装置20や、広告事業者装置30、サーバ装置40と通信可能に接続される。
【0024】
なお、通信部11は、たとえば3GPP標準規格のLTEカテゴリー1(LTE Use Equipment 1)に対応した小型通信モジュールなどである。本実施形態では、バス停装置10は、かかる通信部11を用いた無線通信を行うこととするが、通信ネットワークNへの接続形態を問うものではなく、有線通信を行ってもよい。
【0025】
スピーカ12は、たとえば筐体Cの前面に設けられ、通信部11によって受信されたサーバ装置40からの配信データに基づいて、緊急時の報知情報などの音響コンテンツを音声出力する。
【0026】
表示部13は、通信部11によって受信された配信データに基づいて、バス事業者から提供されるバスBの運行等に関するバスコンテンツや、広告事業者から提供される広告コンテンツといった各種のコンテンツを表示する。なお、表示部13は、たとえば透過型LCD(Liquid Crystal Display)や、反射型LCD、電子ペーパー等によって実現される。また、表示部13は、タッチパッド等の位置入力装置と組み合わせて、タッチパネルディスプレイとして構成されてもよい。
【0027】
なお、
図2に示したバス停装置10の各構成要素の形状や配置位置などは、あくまで一例であって、図示したものに限られない。
【0028】
図1の説明に戻る。
図1に示すように、バス事業者装置20は、たとえばバス会社や、バス停管理会社といったバス事業者によって運用・管理される情報処理装置であって、バス停装置10へ表示させるバスコンテンツ等の素材データを提供する。
【0029】
バスコンテンツには、バスBの運行に関する運行データ、たとえばバスBの路線の系統情報や、時刻表、年2回程度の改正ダイヤ情報、臨時や緊急の告知事項などが含まれる。
【0030】
広告事業者装置30は、たとえば広告代理店等の広告事業者によって運用・管理される情報処理装置であって、バス停装置10へ表示させる広告コンテンツ等の素材データを提供する。
【0031】
そして、サーバ装置40は、バス停装置10へ表示させる各種のコンテンツをバス停装置10へ向けて配信する情報配信サーバである。サーバ装置40は、バス事業者装置20、広告事業者装置30からの素材データに基づいて、表示部13に対しバス停装置10ごとに応じたコンテンツ表示がなされるように配信データを生成する。そして、生成した配信データを、通信ネットワークNを介し、配信先となるバス停装置10へ向けて配信する。
【0032】
具体的には、
図1に示すように、サーバ装置40は、バス事業者装置20や広告事業者装置30から素材データを取得する(ステップS1)。そして、サーバ装置40は、取得した素材データに基づき、バス停装置10へ提供するバスコンテンツおよび広告コンテンツを含む配信データを生成する(ステップS2)。そして、サーバ装置40は、生成した配信データを、各バス停装置10の通信部11へ向けて配信する(ステップS3)。
【0033】
そして、
図2に示すように、バス停装置10は、通信部11によって受信された配信データに基づき、表示部13に対し、各種のコンテンツを表示させる(ステップS4)。
【0034】
具体的には、表示部13は、たとえばその表示領域が「バス停情報表示領域」と「広告情報表示領域」とに分けられており、「バス停情報表示領域」にはバスコンテンツが、「広告情報表示領域」には広告コンテンツが、それぞれ表示される。
【0035】
バス停装置10は、これら2つの領域をパラレルに表示制御しつつ、バスコンテンツおよび広告コンテンツのそれぞれを動的に変化させることができる。
【0036】
また、表示部13がタッチパネルディスプレイとして構成された場合、バス停情報表示領域においては、たとえば利用者が所定のタッチ操作をすると、時刻表から系統図等へ表示を切り替えることができる。
【0037】
ところで、バス停装置10は、繁華街、市街地、郊外、過疎地など様々な場所に設置可能であるが、かかるバス停装置10へ広告コンテンツを表示させる場合、広告事業者にとっては、広告コンテンツが人目に触れやすく費用対効果を見込みやすい繁華街や市街地のバス停装置10を選びがちである。したがって、郊外や過疎地のバス停装置10は、その数が繁華街や市街地よりも多い場合があるにも関わらず、広告枠に空き枠が生じやすく、収益化を図りにくい。
【0038】
一方で、バスBの利用者やバス停の周辺住民など、広告事業者以外の一般ユーザが情報の発信源となってバス停装置10をデジタルサイネージとして活用することが有益な場面も存在する。たとえば、自身が新装開店する店舗の宣伝を、周辺住民に対し、コストを抑えつつ行いたい場合等である。また、たとえば、周辺住民が、通常は地域の掲示板や回覧板を用いて行う情報の告知を、労力を軽減しつつ行いたい場合等である。
【0039】
そこで、実施形態に係る情報表示方法では、広告事業者以外の一般ユーザから投稿される投稿コンテンツを受け付け可能とし、かかる投稿コンテンツを受け付けた場合に、前述の広告情報表示領域に表示されるように投稿コンテンツをバス停装置10へ向けて配信することとした。
【0040】
図3に示すように、実施形態に係る情報表示システム1では、サーバ装置40は、ユーザUが利用するユーザ端末50(「端末装置」の一例に相当)から投稿される投稿コンテンツを受け付け可能に設けられる。
【0041】
ここで、ユーザUは、広告事業者以外の一般ユーザである。ユーザUは、個人であってもよいし、法人であってもよい。また、ユーザ端末50は、ユーザUが利用する情報処理装置であって、たとえばスマートフォンである。なお、ユーザ端末50は、スマートフォンに限らず、後述する投稿アプリを実行可能な環境を有していれば、PC(Personal Computer)やタブレット端末、PDA(Personal Digital Assistant)、ウェアラブルデバイス等であってもよい。
【0042】
具体的には、
図3に示すように、サーバ装置40は、素材データとしてユーザ端末50から投稿される投稿コンテンツを受け付ける(ステップS11)。そして、サーバ装置40は、受け付けた投稿コンテンツを含む配信データを生成する(ステップS12)。そして、サーバ装置40は、生成した配信データを、各バス停装置10の通信部11へ向けて配信する(ステップS13)。
【0043】
そして、
図4に示すように、バス停装置10は、表示部13の広告情報表示領域に対し、サーバ装置40により配信されたユーザUからの投稿コンテンツを表示する(ステップS14)。
【0044】
図4に示すように、投稿コンテンツは、たとえば広告コンテンツである。また、同図に示すように、投稿コンテンツには、たとえばQRコード(登録商標)を含むことができる。
【0045】
なお、
図5に示すように、投稿コンテンツは、図中のP1〜P3のような広告コンテンツに限られない。同図のP4に示すように、投稿コンテンツは、たとえば地域向けの情報を告知するものであってもよい。また、同図のP5に示すように、投稿コンテンツは、たとえば個人向けのメッセージ等であってもよい。
【0046】
投稿される内容については、個人情報や公序良俗について定められた所定の投稿ポリシーに沿ったチェックが可能である。かかるチェックは、たとえばサーバ装置40のオペレータ等の人手を介して行われてもよいし、自然言語処理の解析モデル等を用いて行われてもよいし、これらを併用して行うこととしてもよい。
【0047】
ユーザUは、バス停装置10の広告情報表示領域に設定される掲載枠に空きがある場合に、かかる掲載枠に対し、掲載料を支払うことによって投稿コンテンツを投稿することができる。かかる投稿は、後述する専用の投稿アプリを介して行うことが可能である。投稿アプリの具体的な動作例については、
図11以降を用いて後述する。
【0048】
これにより、バス停装置10が設置される場所によって広告枠に空き枠が生じるのを解消しつつ、ユーザUにとっては、自身を発信源とする情報提供に、バス停装置10を活用することができる。
【0049】
このように、実施形態に係る情報表示方法では、広告事業者以外の一般ユーザから投稿される投稿コンテンツを受け付け可能とし、かかる投稿コンテンツを受け付けた場合に、広告情報表示領域に表示されるように投稿コンテンツをバス停装置10へ向けて配信することとした。
【0050】
したがって、実施形態に係る情報表示方法によれば、乗合車両の乗降地において、一般ユーザを発信源とする情報提供を可能とするとともに、かかる情報提供による収益化を図ることができる。
【0051】
以下、上述した実施形態に係る情報表示方法を適用した情報表示システム1の構成例について、さらに具体的に説明する。
【0052】
図6は、実施形態に係る情報表示システム1の構成例を示すブロック図である。なお、
図6および後に示す
図9,10では、本実施形態の特徴を説明するために必要な構成要素を機能ブロックで表しており、一般的な構成要素についての記載を省略している。
【0053】
換言すれば、
図6、
図9および
図10に図示される各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。たとえば、各機能ブロックの分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することが可能である。
【0054】
なお、
図6、
図9および
図10を用いた説明では、これまでに既に述べた構成要素については、説明を簡略するか、省略する場合がある。
【0055】
図6に示すように、情報表示システム1は、バス停装置10と、バス事業者装置20と、広告事業者装置30と、サーバ装置40と、ユーザ端末50とを含む。なお、
図6では、1つのユーザ端末50を図示しているが、複数であってもよい。これらバス停装置10、バス事業者装置20、広告事業者装置30、サーバ装置40およびユーザ端末50は、上述した通信ネットワークNを介して相互通信が可能である。
【0056】
まず、サーバ装置40について説明する。サーバ装置40は、たとえばクラウドサーバとして実現される。サーバ装置40は、通信部41と、記憶部42と、制御部43とを備える。
【0057】
通信部41は、たとえば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。通信部41は、通信ネットワークNと有線または無線で接続され、通信ネットワークNを介して、バス停装置10や、バス事業者装置20、広告事業者装置30,ユーザ端末50との間で情報の送受信を行う。
【0058】
記憶部42は、たとえば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現され、
図6の例では、素材情報42aと、バス停装置情報42bと、掲載枠情報42cと、解析モデル42dと、配信データDB(Data Base)42eとを記憶する。
【0059】
素材情報42aは、バス事業者装置20、広告事業者装置30およびユーザ端末50から取得する素材データを含む情報である。バス停装置情報42bは、バス停装置10ごとの設定情報を含む情報である。掲載枠情報42cは、バス停装置10ごとの広告コンテンツおよび投稿コンテンツの掲載枠に関する情報である。
【0060】
ここで、
図7は、バス停装置情報42bの一例を示す図である。また、
図8は、掲載枠情報42cの一例を示す図である。
【0061】
図7に示すように、バス停装置情報42bはたとえば、「バス停ID」項目と、「名称」項目と、「位置情報」項目と、「アドレス」項目と、「ビーコンID」項目とを含む。
【0062】
「バス停ID」項目は、バス停装置10ごとの識別情報が格納される。「名称」項目は、バス停装置10ごとの名称、言い換えればバス停としての名称が格納される。「位置情報」項目は、バス停装置10の設置地点を示す位置情報、たとえば緯度や経度等が格納される。
【0063】
「アドレス」項目は、ネットワークノードとしてのバス停装置10のアドレス情報(たとえば通信部11のMAC(Media Access Control)アドレス)等が格納される。「ビーコンID」項目は、バス停装置10に搭載されるビーコン端末14の識別情報が格納される。
【0064】
また、
図8に示すように、掲載枠情報42cはたとえば、「バス停ID」項目と、「掲載枠」項目と、「投稿可否」項目と、「掲載期間」項目とを含む。
【0065】
「バス停ID」項目は、バス停装置情報42bの「バス停ID」項目に紐づく情報である。「掲載枠」項目は、バス停装置10に設定された掲載枠ごとの識別情報が格納される。なお、同図に示す「n」は、最大掲載数に相当する。したがって、たとえば「#1/n」は、かかる最大掲載数nのうちの1番目の掲載枠であることを示す。
【0066】
「投稿可否」項目は、ユーザUからの投稿可否を示すたとえば「可」または「不可」のフラグ値が格納される。ここで、「可」である場合、該当する掲載枠に対して、一般ユーザであるユーザUからの投稿が可能であることを示す。また、「不可」である場合、ユーザUからの投稿が不可であることを示す。なお、「不可」であっても、広告事業者による広告コンテンツの提示は可能であるものとする。
【0067】
「掲載期間」項目は、掲載期間ごとの契約状況を示すフラグ値が格納される。たとえば、同図の例では、バス停ID「B0001」の掲載枠「#1/n」は、掲載期間「1月1日〜1月31日」および「2月1日〜2月28日」のいずれも契約済みであり、空きがないことを示している。また、掲載枠「#2/n」は、掲載期間「2月1日〜2月28日」については空きがあることを示している。
【0068】
また、同図の例では、バス停ID「B0002」の掲載枠は、掲載期間「1月1日〜1月31日」および「2月1日〜2月28日」のいずれも未契約であるが、投稿可否が「不可」のため、ユーザUからの投稿は受け付けられないことを示している。したがって、後述する投稿アプリでは、かかるバス停ID「B0002」の掲載枠を、空きがあるとしては認識しない。
【0069】
また、同図の例では、バス停ID「B0003」は、そもそも広告コンテンツおよび投稿コンテンツの掲載枠が存在しないことを示している。したがって、投稿アプリでは、かかるバス停ID「B0003」の掲載枠を無論、空きがあるとしては認識しない。
【0070】
図6の説明に戻る。解析モデル42dは、上述した自然言語処理の解析モデルに相当する。配信データDB42eは、後述する生成部43dによって生成される配信データが格納される。
【0071】
制御部43は、コントローラ(controller)であり、たとえば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、記憶部42に記憶されている図示略の各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部43は、たとえば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0072】
制御部43は、サーバ装置40の全体制御を行う。制御部43は、取得部43aと、提供部43bと、受付部43cと、生成部43dと、配信部43eとを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。
【0073】
取得部43aは、バス事業者装置20、広告事業者装置30およびユーザ端末50からの素材データを取得して、素材情報42aへ格納する。また、取得部43aは、ユーザ端末50から投稿アプリを介した各種の要求を取得し、提供部43bへ通知する。また、取得部43aは、ユーザ端末50から投稿アプリを介して投稿された投稿内容を受付部43cへ通知する。
【0074】
提供部43bは、ユーザ端末50から投稿アプリを介して要求される各種の要求に応じた情報をユーザ端末50に対し提供する。たとえば、提供部43bは、ユーザUが投稿コンテンツを表示させるバス停装置10を選択可能となるように、少なくとも各バス停における乗降客数を含む、各バス停に関する情報を提供する。
【0075】
また、提供部43bは、ユーザUが掲載枠に空きのあるバス停装置10を選択可能となるように、各バス停に関する情報を提供する。また、提供部43bは、ユーザUによって任意の地域が指定された場合に、かかる地域において掲載枠に空きのあるバス停装置10を一括に確認可能となるように、各バス停に関する情報を提供する。
【0076】
また、提供部43bは、ユーザUが任意のバス停装置10における任意の投稿コンテンツの内容を確認可能となるように、各バス停に関する情報を提供する。これらの具体的な提供例については、
図11以降を用いた説明で後述する。
【0077】
受付部43cは、ユーザ端末50から投稿アプリを介して投稿された投稿内容を投稿コンテンツとして受け付ける受付処理を実行する。ここで、
図9は、受付部43cの構成例を示すブロック図である。
【0078】
図9に示すように、受付部43cは、チェック部43caと、承認部43cbとを有する。チェック部43caは、投稿された投稿内容を上述した投稿ポリシーに沿ってチェックするチェック処理を実行する。承認部43cbは、チェック部43caによるチェック結果に基づいて、投稿内容をバス停装置10に対して表示させる投稿コンテンツとして承認するか否かを判定する承認処理を実行する。
【0079】
なお、チェック処理および承認処理については、既に述べたが、
図9に示すように、たとえばサーバ装置40のオペレータ等の人手を介して行われてもよいし、解析モデル42dを用いて行われてもよいし、これらを併用して行われてもよい。
【0080】
また、チェック処理および承認処理の結果、投稿内容が投稿コンテンツとして受け付けられない場合、受付部43cは、その旨をユーザ端末50に対し通知する。
【0081】
図6の説明に戻る。生成部43dは、素材情報42a、バス停装置情報42b、掲載枠情報42cおよび受付部43cの受け付け結果に基づき、バス停装置10へ配信する配信データを生成する。かかる配信データは、スピーカ12へ音声出力させる音響データ、および、表示部13へ表示させる表示データを含む。また、生成部43dは、生成した配信データを配信データDB42eへ格納する。
【0082】
配信部43eは、生成部43dによって生成された配信データを各バス停装置10へ向けて配信する。
【0083】
次に、
図10は、バス停装置10の構成例を示すブロック図である。
図10に示すように、バス停装置10は、通信部11と、スピーカ12と、表示部13と、ビーコン端末14とを備える。通信部11、スピーカ12、表示部13については説明済みのため、ここでは説明を省略する。
【0084】
ビーコン端末14は、バス停装置10の近傍に存在するユーザ端末50を検出可能に設けられた近距離無線装置に相当する。ビーコン端末14はたとえば、いわゆる位置ビーコンとして機能するように構成される。
【0085】
かかるビーコン端末14から発射される電波をバス停装置10の近傍に存在するユーザ端末50が受信した場合、ユーザ端末50は、ビーコン端末14から電波を受信した旨をたとえばサーバ装置40へ通知する。
【0086】
すると、サーバ装置40は、かかるユーザ端末50がビーコン端末14のビーコンIDに対応するバス停装置10の近傍に存在することを認識し、当該ユーザ端末50に対して、当該バス停装置10に関する情報、たとえば空き枠があるといった情報を提供することができる。かかる具体例については、
図15を用いた説明で後述する。
【0087】
また、
図10に示すように、バス停装置10は、記憶部15と、制御部16とをさらに備える。記憶部15は、上述した記憶部42と同様に、たとえば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現され、10の例では、バスコンテンツDB15aと、広告コンテンツDB15bと、投稿コンテンツDB15cとを記憶する。
【0088】
バスコンテンツDB15aは、後述する取得部16aによって取得されるサーバ装置40からの配信データに含まれるバスコンテンツを格納する。広告コンテンツDB15bは、同じく配信データに含まれる、広告事業者による広告コンテンツを格納する。投稿コンテンツDB15cは、同じく配信データに含まれる、ユーザUによる投稿コンテンツを格納する。
【0089】
制御部16は、上述した制御部43と同様に、コントローラであり、たとえば、CPUやMPU等によって、記憶部15に記憶されている図示略の各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部16は、たとえば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0090】
制御部16は、バス停装置10の全体制御を行う。制御部16は、取得部16aと、音声出力制御部16bと、表示制御部16cとを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。
【0091】
取得部16aは、通信部11を介し、サーバ装置40からの配信データを取得する。また、取得部16aは、取得した配信データに含まれるバスコンテンツ、広告コンテンツおよび投稿コンテンツを、それぞれバスコンテンツDB15a、広告コンテンツDB15bおよび投稿コンテンツDB15cへ格納する。
【0092】
音声出力制御部16bは、バスコンテンツDB15a、広告コンテンツDB15bおよび投稿コンテンツDB15cに含まれる、スピーカ12に対する音声データの出力制御を行う。表示制御部16cは、バスコンテンツDB15a、広告コンテンツDB15bおよび投稿コンテンツDB15cに含まれる、表示部13に対する表示データの表示制御を行う。
【0093】
次に、ユーザ端末50において動作する投稿アプリの動作例について、
図11〜
図18を用いて説明する。
図11〜
図18は、投稿アプリの動作例を示す図(その1)〜(その8)である。
【0094】
これまでも述べたが、実施形態に係る情報表示システム1では、
図11に示すように、ユーザ端末50において動作する投稿用の投稿アプリを介して、ユーザUを発信源とする情報提供のためにバス停装置10を活用させることができる。
【0095】
なお、
図11中に示す「バスポス」は、かかる投稿アプリの名称であるが、これはあくまで一例であって、投稿アプリの名称を限定するものではない。
【0096】
図11に示すように、投稿アプリでは、ユーザUは、たとえば「近くのバス停へ投稿」する方法と、「バス停を指定して投稿」する方法とを選択することができる。
【0097】
「近くのバス停へ投稿」する場合から説明する。
図12の左上に示すように、ユーザUが「近くのバス停へ投稿」ボタンB1をタップすると、同図の左下に示すように、投稿アプリは、ユーザ端末50の現在位置から所定範囲内にあり、掲載枠に空きのあるバス停についての情報画面へと遷移する。
【0098】
かかる情報画面には、たとえばバス停の名称と、平均乗降客数と、掲載料と、前述の最大掲載数と、掲載期間と、空き枠(残り枠)数とが含まれる。これら各種の情報は、前述の提供部43bによって提供される。
【0099】
また、かかる情報画面には、バス停ごとに、選択のためのチェックボックスが付加されている。同図の左下に示すように、ユーザUが、表示されている平均乗降客数や掲載料等に基づいて投稿を検討し、チェックボックスをタップすると、該当するバス停を投稿先として選択することができる。
【0100】
また、同図の右上に示すように、情報画面をスクロールさせると、他のバス停についても名称や、平均乗降客数、空き枠数等を確認することができ、チェックボックスをタップすることによって、該当のバス停をさらなる投稿先として選択することができる。
【0101】
そして、同図の右下に示すように、ユーザUが「投稿手続きへ進む」ボタンB2をタップすると、投稿アプリは投稿画面へと遷移する。投稿画面については
図17および
図18を用いて後述する。
【0102】
一方、「バス停を指定して投稿」する場合について説明すると、
図13の左上に示すように、ユーザUが「バス停を指定して投稿」ボタンB3をタップすると、同図の左下に示すように、投稿アプリは、「エリアを選択」画面へと遷移する。
【0103】
ここで、ユーザUが任意のエリアを選択すると、同図の右上に示すように、投稿アプリは、選択されたエリアに対応する都道府県の選択画面へと遷移する。そして、ユーザUが任意の都道府県を選択すると、同図の右下に示すように、投稿アプリは、たとえば「バス停を指定」画面へと遷移する。
【0104】
そして、かかる画面において、ユーザUが任意のバス停の名称の少なくとも一部を入力すると、選択された都道府県においてかかる少なくとも一部の名称を有し、掲載枠に空きのあるバス停についての情報画面へと遷移する。以降のバス停を選択する操作については、
図12の場合と同様である。
【0105】
なお、エリアや都道府県を選択して絞り込むことなく、
図14に示すように、投稿アプリが「フリーワード指定」画面へ遷移することによって、ユーザUに、地域や名称等に相当するフリーワードを入力させてもよい。
【0106】
かかる場合、前述の提供部43bは、同図に示すように、たとえば入力されたフリーワードに該当し、掲載枠に空きのあるバス停を一括に確認可能となるように、バス停に関する情報を提供する。これにより、ユーザUは、投稿先となりうるバス停を、利便性高く確認することが可能となる。
【0107】
また、同図に示すように、かかる画面に対し、ユーザUによりタップされることで表示されたバス停を一括に選択することができる「一括選択」ボタンB4が付加されてもよい。これにより、ユーザUは、投稿先となるバス停を、利便性高く選択することが可能となる。
【0108】
また、上述したビーコン端末14の機能を利用し、
図15に示すように、バス停装置10の近傍に存在するユーザ端末50が検出された場合に、当該バス停装置10における投稿コンテンツの投稿の可否を、ユーザ端末50に対し通知してもよい。たとえば同図に示すように、掲載枠に空きがあれば投稿を勧誘する通知を行うことによって、ユーザUにより投稿が行われる機会を増やすことができる。
【0109】
また、前述の提供部43bは、たとえば既に契約済みの掲載枠に投稿されている投稿内容をユーザUが任意に確認可能となるように、バス停に関する情報を提供してもよい。かかる場合、
図16に示すように、各バス停の情報画面には、たとえば「現在の掲載分」ボタンB5が付加される。そして、ユーザUが、かかる「現在の掲載分」ボタンB5をタップすると、たとえば契約済みの各投稿コンテンツのサムネイル画像が表示される。
【0110】
そして、ユーザUが任意にサムネイル画像を選択すれば、選択されたサムネイル画像に対応する投稿コンテンツが表示され、ユーザUは、その内容を確認することができる。これにより、たとえばユーザUは、自身の投稿前に他の投稿コンテンツを参考情報として参照することが可能となる。
【0111】
次に、投稿アプリの投稿画面について説明する。
図17に示すように、投稿画面には、たとえば投稿先として選択したバス停の一覧と、投稿メッセージの入力欄と、URL(Uniform Resource Locator)の入力欄と、アイコンの選択欄とが含まれる。
【0112】
同図に示すように、投稿メッセージには、画像を添付することができる。また、URLの入力欄に店舗のホームページ等のURLを入力することによって、かかるURLを表すQRコードを投稿コンテンツに含ませることができる。同様に、任意にアイコンを選択することによって、選択したアイコンを投稿コンテンツに含ませることができる。
【0113】
そして、ユーザUが、各入力欄への入力を終え、「投稿する」ボタンB6をタップすると、サーバ装置40にて前述のチェック処理および承認処理が行われる。そして、投稿された投稿内容が投稿コンテンツとして承認されれば、同図に示すように、投稿が受け付けられた旨が通知される。
【0114】
なお、同図に示すように、投稿アプリでは、ユーザUがたとえば「SNS連携」ボタンをタップすると、投稿コンテンツとして受け付けられた投稿内容を、ユーザUの利用するSNS(Social Networking Service)サービスへ投稿することができる。
【0115】
これにより、ユーザUが利用するSNSサービスへの投稿についても、利便性を高めることができる。
【0116】
また、前述のチェック処理および承認処理において投稿内容が受け付けられなかった場合、
図18に示すように、投稿アプリには、投稿が受け付けられなかった旨とその理由等が通知される。ユーザUはかかる通知を確認し、投稿をやり直すか、投稿をキャンセルすることとなる。
【0117】
次に、
図19は、承認処理の補足説明図である。ここでは、承認処理において、少なくともオペレータ等の人手を介するものとする。
図19に示すように、ユーザ端末50から投稿が行われると、サーバ装置40の投稿管理画面には、たとえば「確認待ち」を示すアイコンとその件数が通知される。
【0118】
そして、かかる通知を受けると、たとえばサーバ装置40のオペレータは、投稿された投稿内容を自動的にあるいは自身の目によるチェック処理により確認する。そして、バス停装置10に表示されるに適していると判断されるならば、これを承認し、承認を受けた投稿コンテンツのみが、バス停装置10に表示される。
【0119】
なお、バス停装置10に表示される投稿コンテンツは、バスコンテンツの更新のタイミングに併せて切り替えることができる。
図20は、投稿コンテンツの更新タイミングの説明図である。
【0120】
上述した表示制御部16cは、バスコンテンツのうちの時刻表に関し、利用時間帯に応じて、該当する時間帯の時刻表を拡大させることができる。具体的には、
図20に示すように、表示制御部16cは、たとえばバス停情報表示領域に表示された時刻表に対し、さらに「現在時+α時間分を拡大表示」させる。なお、ここでは、α=4である例を示している。
【0121】
したがって、表示制御部16cは、時刻が進むにつれて、かかる時刻表に関する表示を更新するが、同図に示すように、投稿コンテンツについても、時刻表の更新タイミングに併せて切り替えることができる。
【0122】
このように、バスコンテンツおよび投稿コンテンツの更新タイミングを同期させることにより、たとえばバス停装置10の表示制御における省電力化に資することができる。
【0123】
ところで、上述してきた情報表示システム1は、バスB等の交通機関に関するシステムであるが、同様に交通機関に関するシステムとして近年、MaaS(Mobility as a Service)システムが知られている。MaaSシステムは、バスBの停留所等も要素に含まれるため、情報表示システム1とは親和性が高いと言える。
【0124】
図21は、MaaSアプリと連動する場合の説明図である。
図21に示すように、MaaS事業者が運営するMaaS事業者装置60により、各種の交通機関を連携させたクラウドサービスがMaaSアプリを介して提供されているものとする。
【0125】
かかる場合、情報表示システム1のサーバ装置40は、MaaS事業者装置60とインタフェース連動し、たとえばMaaSアプリからバス停装置10への投稿コンテンツの受け付けが可能となるように構成されてもよい。
【0126】
かかるMaaSアプリを利用するユーザUからの投稿により、より収益性を高めることが可能となる。
【0127】
また、上述してきた情報表示システム1は、広告コンテンツを含む投稿コンテンツの投稿に関するシステムであるが、同様に広告コンテンツの入稿に関するシステムとしてアドネットワークが知られている。アドネットワークの広告媒体には、バス停装置10も含まれうるため、情報表示システム1とは親和性が高いと言える。
【0128】
図22は、アドネットワークaNと連動する場合の説明図である。
図22に示すように、アドネットワーク事業者が運営するアドネットワーク事業者装置70により、各種の(広告)媒体を連携させたクラウドサービスが提供されているものとする。
【0129】
かかる場合、情報表示システム1のサーバ装置40は、アドネットワーク事業者装置70とインタフェース連動し、たとえば情報表示システム1の投稿アプリからアドネットワークaNへの広告コンテンツの入稿が可能となるように構成されてもよい。
【0130】
これにより、ユーザUは、アドネットワークaNへの広告コンテンツの入稿を、利便性高く行うことが可能となる。
【0131】
上述してきたように、実施形態に係る情報表示システム1は、バス停装置10(「情報表示装置」の一例に相当)と、サーバ装置40(「情報配信サーバ」の一例に相当)とを備える。
【0132】
バス停装置10は、バス停(「乗合車両の乗降地」の一例に相当)に設けられ、バスコンテンツ(「乗合車両の運行に関する情報」の一例に相当)である第1情報を表示するバス情報表示領域(「第1領域」の一例に相当)、および、バス情報表示領域以外の情報である第2情報を表示する広告情報表示領域(「第2領域」の一例に相当)を有する。
【0133】
サーバ装置40は、ユーザU(「広告事業者以外の一般ユーザ」の一例に相当)から投稿される投稿コンテンツを受け付け可能に設けられ、投稿コンテンツを受け付けた場合に、上記第2情報として広告表示領域に表示されるように投稿コンテンツをバス停装置10へ向けて配信する。
【0134】
したがって、実施形態に係る情報表示システム1によれば、バスBの乗降地において、ユーザUを発信源とする情報提供を可能とするとともに、かかる情報提供による収益化を図ることができる。
【0135】
なお、上述した実施形態では、
図8を用いて掲載枠情報42cについて説明したが、同図には、バス停ID「B0001」の掲載枠「#2/n」について、2月1日以降に空きがある例を示した。かかる場合、サーバ装置40は、1月1日〜1月31日の投稿コンテンツの掲載期間を過ぎても当該掲載枠に変わらず空きがある場合に、1月1日〜1月31日の掲載期間を自動的に延長できるようにしてもよい。かかる自動延長の設定は、投稿コンテンツの投稿時に、ユーザUにより任意に選択可能となるようにしてもよい。
【0136】
また、上述した実施形態では、たとえば
図12〜
図14を用いて、ユーザUの入力に基づき、掲載枠に空きのあるバス停装置10を絞り込む例を挙げたが、これに限られるものではない。たとえば、投稿アプリの初期設定において自宅や店舗等の既定となる位置情報を設定しておき、かかる位置情報が示す位置から所定範囲内にあり、掲載枠に空きのあるバス停装置10を一括検索する動作を、バス停装置10の絞り込みの既定動作としてもよい。また、所定の周期でかかる一括検索を行い、その結果を通知するようにしてもよい。
【0137】
また、上述した実施形態で、QRコードを併せて表示する例を挙げたが、サーバ装置40は、かかるQRコードを介したアクセスをトラッキングし、アクセス回数等を含むその解析結果をユーザ端末50に対し、適宜通知するようにしてもよい。
【0138】
また、上述した実施形態では、乗合車両がバスBであり、乗降地がバスBの停留所である場合を例に挙げて説明したが、無論、乗合車両の種類を限定するものではない。したがって、乗合車両が路面電車で、乗降地が停留場であってもよい。また、乗合車両が鉄道で、乗降地がたとえば駅のホームなどであってもよい。
【0139】
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
【解決手段】情報表示システム1は、情報表示装置(バス停装置10)と、情報配信サーバ(サーバ装置40)とを備える。情報表示装置は、乗合車両(バスB)の乗降地(停留所)に設けられ、乗合車両の運行に関する情報である第1情報を表示する第1領域(バス情報表示領域)及び第1情報以外の情報である第2情報を表示する第2領域(広告情報表示領域)を有する。情報配信サーバは、広告事業者以外の一般ユーザ(ユーザU)から投稿される投稿コンテンツを受け付け可能に設けられ、投稿コンテンツを受け付けた場合に、第2情報として第2領域に表示されるように投稿コンテンツを情報表示装置へ向けて配信する。