特許第6957799号(P6957799)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6957799
(24)【登録日】2021年10月11日
(45)【発行日】2021年11月2日
(54)【発明の名称】マニホールドアセンブリ及び使用方法
(51)【国際特許分類】
   B01D 27/08 20060101AFI20211021BHJP
   B01D 35/00 20060101ALI20211021BHJP
【FI】
   B01D27/08
   B01D35/00
【請求項の数】4
【外国語出願】
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2020-124505(P2020-124505)
(22)【出願日】2020年7月21日
(65)【公開番号】特開2021-45743(P2021-45743A)
(43)【公開日】2021年3月25日
【審査請求日】2020年7月21日
(31)【優先権主張番号】16/572,821
(32)【優先日】2019年9月17日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】596064112
【氏名又は名称】ポール・コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】Pall Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】ペン サン
(72)【発明者】
【氏名】カート イー. ブラウン
【審査官】 瀧 恭子
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2002/0125183(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0228509(US,A1)
【文献】 国際公開第2017/145196(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2020/0376422(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01D 23/00−37/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の取付具及び第2の取付具を有するフィルタカプセルと共に使用するためのマニホールドアセンブリであって、当該マニホールドアセンブリは、上側調整可能フレーム構成体と、下側フレーム構成体と、マニホールドフレームとを備え、
(a)前記上側調整可能フレーム構成体はブロックを備え、
前記ブロックは、前記第1の取付具を受けるための貫通穴と、第1の側壁と、第2の側壁と、前壁と、前記ブロックに装着されると共に、第1の位置と第2の位置との間で前記上側調整可能フレーム構成体を垂直に案内するように構成された、リニアガイド溝付きプレートを有するリニアガイドを受けるためのキャビティ及びロックピン開口を含む後壁と、前記第1の側壁に配置されるスライド可能なハンドルと、前記第1の側壁のスロットと、前記ブロック内に配置されるスライド可能なロックピンであって、前記スライド可能なロックピンが端部を有し、ハンドルを水平方向にスライド可能に移動させる際に前記スライド可能なロックピンを前記ロックピン開口を通じて前記ブロックから突出させることができる、スライド可能なロックピンとを備え、
前記スライド可能なハンドルは、前記第1の側壁の前記スロットを貫通する少なくとも1つのリテーナによって前記スライド可能なロックピンに接続され、
前記スライド可能なハンドルは、前記スライド可能なロックピンを移動させることにより、前記ロックピンの前記端部を第1の開口内へスライドさせて前記上側調整可能フレーム構成体を第1の位置にロックできると共に、前記ロックピンの前記端部を第2の開口内へスライドさせて前記上側調整可能フレーム構成体を第2の位置にロックでき、
前記ロックピンの前記端部が前記第1の開口又は前記第2の開口にないときに前記上側調整可能フレーム構成体は前記第1の位置と前記第2の位置との間で前記リニアガイドに沿って移動可能であり、
(b)前記下側フレーム構成体は、前記第2の取付具を受けるための貫通穴を備え、
(c)前記マニホールドフレームは、前記上側調整可能フレーム構成体に接続されると共に前記下側フレーム構成体に接続され、前記第1の開口及び前記第2の開口を含む、
マニホールドアセンブリ。
【請求項2】
マニホールドアセンブリは、前記フィルタカプセルが正しい位置に設置されていること及び/又は前記上側調整可能フレーム構成体が前記第2の位置にてロックされていることを当該マニホールドアセンブリのオペレータに示すインジケータを更に備える、請求項1に記載のマニホールドアセンブリ。
【請求項3】
マニホールドアセンブリにフィルタカプセルを係合するための方法であって、当該方法は、前記マニホールドアセンブリ内に第1の取付具及び第2の取付具を有する前記フィルタカプセルを配置するステップを含み、
前記マニホールドアセンブリは、上側調整可能フレーム構成体と、下側フレーム構成体と、マニホールドフレームとを備え、
(a)前記上側調整可能フレーム構成体はブロックを備え、
前記ブロックは、前記第1の取付具を受けるための貫通穴と、第1の側壁と、第2の側壁と、前壁と、前記ブロックに装着されると共に、第1の位置と第2の位置との間で前記上側調整可能フレーム構成体を垂直に案内するように構成された、リニアガイド溝付きプレートを有するリニアガイドを受けるためのキャビティ及びロックピン開口を含む後壁と、前記第1の側壁に配置されるスライド可能なハンドルと、前記第1の側壁のスロットと、前記ブロック内に配置されるスライド可能なロックピンであって、前記スライド可能なロックピンが端部を有し、ハンドルを水平方向にスライド可能に移動させる際に前記スライド可能なロックピンを前記ロックピン開口を通じて前記ブロックから突出させることができる、スライド可能なロックピンとを備え、
前記スライド可能なハンドルは、前記第1の側壁の前記スロットを貫通する少なくとも1つのリテーナによって前記スライド可能なロックピンに接続され、
前記スライド可能なハンドルは、前記スライド可能なロックピンを移動させることにより、前記ロックピンの前記端部を第1の開口内へスライドさせて前記上側調整可能フレーム構成体を第1の位置にロックできると共に、前記ロックピンの前記端部を第2の開口内へスライドさせて前記上側調整可能フレーム構成体を第2の位置にロックでき、
前記ロックピンの前記端部が前記第1の開口又は前記第2の開口にないときに前記上側調整可能フレーム構成体は前記第1の位置と前記第2の位置との間で前記リニアガイドに沿って移動可能であり、
(b)前記下側フレーム構成体は、前記第2の取付具を受けるための貫通穴を備え、
(c)前記マニホールドフレームは、前記上側調整可能フレーム構成体に接続されると共に前記下側フレーム構成体に接続され、前記第1の開口及び前記第2の開口を含み
当該方法は、更に、前記第2の取付具を前記下側フレーム構成体の前記貫通穴内に配置するステップと、前記上側調整可能フレーム構成体を前記第1の位置から前記第2の位置に移動させて、前記第1の取付具を前記上側調整可能フレーム構成体の前記貫通穴内に配置するステップと、前記移動可能なハンドルを移動させて前記上側調整可能フレーム構成体を前記第2の位置にロックするステップとを含む、
方法。
【請求項4】
流体を前記フィルタカプセルに通過させるステップを更に含む、請求項3に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【発明の背景】
【0001】
[0001]マニホールドアセンブリはフィルタの交換のために使用され得る。しかしながら、改良されたマニホールドアセンブリも必要とされている。
【発明の概要】
【0002】
[0002]本発明の実施形態は、第1の取付具及び第2の取付具を有するフィルタカプセルと共に使用するためのマニホールドアセンブリを提供し、このマニホールドアセンブリは、上側調整可能フレーム構成体と、下側フレーム構成体と、マニホールドフレームとを備え、(a)上側調整可能フレーム構成体はブロックを備え、ブロックは、第1の取付具を受けるための貫通穴と、第1の側壁と、第2の側壁と、前壁と、ブロックに装着されると共に、第1の位置と第2の位置との間で上側調整可能フレーム構成体を垂直に案内するように構成された、リニアガイド溝付きプレートを有するリニアガイドを受けるためのキャビティ及びロックピン開口を含む後壁と、第1の側壁に配置されるスライド可能なハンドルと、第1の側壁のスロットと、ブロック内に配置されるスライド可能なロックピンであって、スライド可能なロックピンが端部を有し、ハンドルを水平方向にスライド可能に移動させる際にスライド可能なロックピンをロックピン開口を通じてブロックから突出させることができる、スライド可能なロックピンとを備え、スライド可能なハンドルは、第1の側壁のスロットを貫通する少なくとも1つのリテーナによってスライド可能なロックピンに接続され、スライド可能なハンドルは、スライド可能なロックピンを移動させることにより記ロックピン端部を第1の開口内へスライドさせて上側調整可能フレーム構成体を第1の位置にロックできると共に、ロックピン端部を第2の開口内へスライドさせて上側調整可能フレーム構成体を第2の位置にロックでき、ロックピン端部が第1の開口又は第2の開口にないときに上側調整可能フレーム構成体は第1の位置と前記第2の位置との間でリニアガイドに沿って移動可能であり、(b)下側フレーム構成体は、第2の取付具を受けるための貫通穴を備え、(c)マニホールドフレームは、上側調整可能フレーム構成体に接続されると共に下側フレーム構成体に接続され、第1の開口及び前記第2の開口を含む。
【0003】
[0003]他の実施形態では、マニホールドアセンブリにフィルタカプセルを係合するための方法が提供され、この方法は、マニホールドアセンブリ内に第1の取付具及び第2の取付具を有するフィルタカプセルを配置するステップを含み、マニホールドアセンブリは、上側調整可能フレーム構成体と、下側フレーム構成体と、マニホールドフレームとを備え、(a)上側調整可能フレーム構成体はブロックを備え、ブロックは、第1の取付具を受けるための貫通穴と、第1の側壁と、第2の側壁と、前壁と、ブロックに装着されると共に、第1の位置と第2の位置との間で上側調整可能フレーム構成体を垂直に案内するように構成された、リニアガイド溝付きプレートを有するリニアガイドを受けるためのキャビティ及びロックピン開口を含む後壁と、第1の側壁に配置されるスライド可能なハンドルと、第1の側壁のスロットと、ブロック内に配置されるスライド可能なロックピンであって、スライド可能なロックピンが端部を有し、ハンドルを水平方向にスライド可能に移動させる際にスライド可能なロックピンをロックピン開口を通じてブロックから突出させることができる、スライド可能なロックピンとを備え、スライド可能なハンドルは、第1の側壁のスロットを貫通する少なくとも1つのリテーナによってスライド可能なロックピンに接続され、スライド可能なハンドルは、スライド可能なロックピンを移動させることにより記ロックピン端部を第1の開口内へスライドさせて上側調整可能フレーム構成体を第1の位置にロックできると共に、ロックピン端部を第2の開口内へスライドさせて上側調整可能フレーム構成体を第2の位置にロックでき、ロックピン端部が第1の開口又は第2の開口にないときに上側調整可能フレーム構成体は第1の位置と前記第2の位置との間でリニアガイドに沿って移動可能であり、(b)下側フレーム構成体は、第2の取付具を受けるための貫通穴を備え、(c)マニホールドフレームは、上側調整可能フレーム構成体に接続されると共に下側フレーム構成体に接続され、第1の開口及び前記第2の開口を含み、また、この方法は、第2の取付具を下側フレーム構成体の貫通穴内に配置するステップと、上側調整可能フレーム構成体を第1の位置から第2の位置に移動させて、第1の取付具を上側調整可能フレーム構成体の貫通穴内に配置するステップと、移動可能なハンドルを移動させて上側調整可能フレーム構成体を第2の位置にロックするステップとを更に含む。
【図面の簡単な説明】
【0004】
図1】本発明の一実施形態に係るマニホールドアセンブリの斜視図であり、上側調整可能フレーム構成体が第2の位置でロックされているところを示し、また、例示的な上側及び下側接続ポート取付具も示す。
図2図1に示されるマニホールドアセンブリの分解図である。
図3図1に示されるマニホールドアセンブリにおける上側調整可能フレーム構成体の分解図である。
図4A】第2の流体取付具流体ポートを含む下側接続ポート取付具も示す、図1に示されるマニホールドアセンブリにおける下側フレーム構成体の断面図であり、断面図には下側接続ポート取付具ナットも示される。
図4B】取付具を通過する導管の一部も含む、マニホールドアセンブリに接続される例示的な接続ポート取付具の断面図を示し、導管がマニホールドアセンブリと流体連通している。
図5A図1に示されるマニホールドアセンブリの斜視図であり、上側調整可能フレーム構成体のロックを解除するために移動可能なハンドルが移動されており、上側調整可能フレーム構成体が第2の位置でロック解除されている状態を示す。
図5B図5Aに示されるマニホールドアセンブリ内に配置されようとしている第1の取付具及び第2の取付具を有するフィルタカプセルを示し、上側調整可能フレーム構成体が第1の位置に向けて垂直上方に移動されており、フィルタカプセルをマニホールドアセンブリ内に配置する前に上側調整可能フレーム構成体を第1の位置にロックするべく移動可能なハンドルが移動されている状態を示す。
図5C】フィルタカプセルがマニホールドアセンブリ内に配置されるように垂直に保たれて水平に移動されることを側面図で示し、上側調整可能フレーム構成体を第1の位置でロック解除するために移動可能なハンドルが移動されており、第2の取付具が第2の取付具流れポートと係合されている状態を示す。
図5D図5Cに示されるマニホールドアセンブリ内に配置されるフィルタカプセルを示し、上側調整可能フレーム構成体が第2の位置へ向けて垂直下方に移動されており、上側調整可能フレーム構成体を第2の位置にロックするために移動可能なハンドルが移動されており、第1の取付具が、第1の取付具流れポートと係合されると共に、通常は付勢されて閉鎖される逆止弁を押し上げて流体流路を開放し、第1の取付具と第1の取付具流れポートとの間及び第2の取付具と第2の取付具流体流れポートとの間にラジアルシールが形成されている状態を示す。
図6図1に示されるマニホールドアセンブリの実施形態の正面図であり、フィルタカプセルが挿入された場合に、上側調整可能フレーム構成体の上壁が内向きの「locked」と表示された矢印と位置があったときに、フィルタカプセルが正しい位置にあり、上側調整可能フレーム構成体が第2の位置にてロックされているという状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0005】
[0014]本発明の一実施形態によれば、第1の取付具及び第2の取付具を有するフィルタカプセルと共に使用するためのマニホールドアセンブリを提供し、このマニホールドアセンブリは、上側調整可能フレーム構成体と、下側フレーム構成体と、マニホールドフレームとを備え、(a)上側調整可能フレーム構成体はブロックを備え、ブロックは、第1の取付具を受けるための貫通穴と、第1の側壁と、第2の側壁と、前壁と、ブロックに装着されると共に、第1の位置と第2の位置との間で上側調整可能フレーム構成体を垂直に案内するように構成された、リニアガイド溝付きプレートを有するリニアガイドを受けるためのキャビティ及びロックピン開口を含む後壁と、第1の側壁に配置されるスライド可能なハンドルと、第1の側壁のスロットと、ブロック内に配置されるスライド可能なロックピンであって、スライド可能なロックピンが端部を有し、ハンドルを水平方向にスライド可能に移動させる際にスライド可能なロックピンをロックピン開口を通じてブロックから突出させることができる、スライド可能なロックピンとを備え、スライド可能なハンドルは、第1の側壁のスロットを貫通する少なくとも1つのリテーナによってスライド可能なロックピンに接続され、スライド可能なハンドルは、スライド可能なロックピンを移動させることにより記ロックピン端部を第1の開口内へスライドさせて上側調整可能フレーム構成体を第1の位置にロックできると共に、ロックピン端部を第2の開口内へスライドさせて上側調整可能フレーム構成体を第2の位置にロックでき、ロックピン端部が第1の開口又は第2の開口にないときに上側調整可能フレーム構成体は第1の位置と前記第2の位置との間でリニアガイドに沿って移動可能であり、(b)下側フレーム構成体は、第2の取付具を受けるための貫通穴を備え、(c)マニホールドフレームは、上側調整可能フレーム構成体に接続されると共に下側フレーム構成体に接続され、第1の開口及び前記第2の開口を含む。
【0006】
[0015]他の実施形態では、マニホールドアセンブリにフィルタカプセルを係合するための方法が提供され、この方法は、マニホールドアセンブリ内に第1の取付具及び第2の取付具を有するフィルタカプセルを配置するステップを含み、マニホールドアセンブリは、上側調整可能フレーム構成体と、下側フレーム構成体と、マニホールドフレームとを備え、(a)上側調整可能フレーム構成体はブロックを備え、ブロックは、第1の取付具を受けるための貫通穴と、第1の側壁と、第2の側壁と、前壁と、ブロックに装着されると共に、第1の位置と第2の位置との間で上側調整可能フレーム構成体を垂直に案内するように構成された、リニアガイド溝付きプレートを有するリニアガイドを受けるためのキャビティ及びロックピン開口を含む後壁と、第1の側壁に配置されるスライド可能なハンドルと、第1の側壁のスロットと、ブロック内に配置されるスライド可能なロックピンであって、スライド可能なロックピンが端部を有し、ハンドルを水平方向にスライド可能に移動させる際にスライド可能なロックピンをロックピン開口を通じてブロックから突出させることができる、スライド可能なロックピンとを備え、スライド可能なハンドルは、第1の側壁のスロットを貫通する少なくとも1つのリテーナによってスライド可能なロックピンに接続され、スライド可能なハンドルは、スライド可能なロックピンを移動させることにより記ロックピン端部を第1の開口内へスライドさせて上側調整可能フレーム構成体を第1の位置にロックできると共に、ロックピン端部を第2の開口内へスライドさせて上側調整可能フレーム構成体を第2の位置にロックでき、ロックピン端部が第1の開口又は第2の開口にないときに上側調整可能フレーム構成体は第1の位置と前記第2の位置との間でリニアガイドに沿って移動可能であり、(b)下側フレーム構成体は、第2の取付具を受けるための貫通穴を備え、(c)マニホールドフレームは、上側調整可能フレーム構成体に接続されると共に下側フレーム構成体に接続され、第1の開口及び前記第2の開口を含み、また、この方法は、第2の取付具を下側フレーム構成体の貫通穴内に配置するステップと、上側調整可能フレーム構成体を第1の位置から第2の位置に移動させて、第1の取付具を上側調整可能フレーム構成体の貫通穴内に配置するステップと、移動可能なハンドルを移動させて上側調整可能フレーム構成体を第2の位置にロックするステップとを更に含む。
【0007】
[0016]好適には、フィルタカプセルは、マニホールドアセンブリ内に設置可能であり、容易に接続及び取り外し可能であり、及び、密閉空間内で迅速に交換可能である。加えて、各フィルタカプセル取付具をマニホールドアセンブリに個別に接続することなくフィルタカプセルを簡単な動きで設置できる。更に、フィルタカプセルを回転させることなくフィルタカプセルをマニホールドアセンブリ内に挿入して係合させることができる。
【0008】
[0017]本発明の実施形態は、例えば、Pall Corporation(ニューヨーク州のイーストヒルズ)から入手可能なものを含む、様々なフィルタ及びフィルタカプセルと共に使用され得る。フィルタ及びフィルタカプセルは、化学機械平坦化(CMP)スラリーなど、幅広い範囲のスラリー及び液体を含むがこれらに限定されない様々な流体を濾過するのに適している。
【0009】
[0018]以下、本発明の構成要素のそれぞれについて更に詳しく説明する。なお、同様の構成要素は同様の参照数字を有する。
【0010】
[0019]図1及び図2は、上側調整可能フレーム構成体100を具備するマニホールドアセンブリ600の一実施形態を示し、上側調整可能フレーム構成体100は、上壁151と、底壁152と、第1の取付具を受けるための貫通穴101(図3に示される)であって、上壁及び底壁を貫通する貫通穴101と、第1の側壁153と、第2の側壁154と、前壁155と、ロックピン開口156A、及びレール192上をスライドする溝付きプレート191を含むリニアガイド190を受けるためのキャビティ156Bを含む後壁156とを有するブロック150を備え、リニアガイドは、レール192を介してブロックに装着される(レールは、ボルト及び/又はねじなどのリテーナ193A,193B或いは圧入によってブロックに装着される)と共に、第1の位置と第2の位置との間で調整可能フレーム構成体を垂直に案内するように配置される。第1の側壁にはスライド可能なハンドル175が配置され、このハンドルは前壁又は前面171を有し、また、第1の側壁にはスロット176があり、ブロック内にはスライド可能なロックピン177が配置され、このロックピンは端部177Aを有し、この端部は、ハンドルを水平方向にスライド可能に移動させる際にブロックの方に(例えばブロック内に)内に引き込まれることができると共に、ブロックから(例えばロックピン開口156Aを通じて)突出されることができ、スライド可能なハンドルは、第1の側壁のスロットを貫通する少なくとも1つのリテーナ(開口175C,175Dでロックピン177に接続されるボルト及び/又はねじ(又は圧入)などの2つのリテーナ175A,175Bが示される)によってスライド可能なロックピンに接続され、スライド可能なハンドルは、スライド可能なロックピンを移動させることにより、ロックピン端部を第1の開口195A内へスライドさせて上側調整可能フレーム構成体を第1の位置にロックできると共に、ロックピン端部を第2の開口195B内へスライドさせて調整可能フレーム構成体を第2の位置にロックでき、上側調整可能フレーム構成体は、ロックピン端部が第1の開口又は第2の開口にないときに第1の位置と第2の位置との間でリニアガイドに沿って移動可能である。(b)下側フレーム構成体200が、第2の取付具を受けるための貫通穴201を備え、(c)マニホールドフレーム300が、上側調整可能フレーム構成体に接続されると共に下側フレーム構成体に接続され、このマニホールドフレームは第1の開口及び第2の開口を含む。
【0011】
[0020]図示実施形態において、上側調整可能フレーム構成体は、ブロックが下側の第2の前壁155Aと、下側の第2の底壁152Aと、上壁151から下側の第2の底壁152Aに延びる、マニホールドフレーム300と面する側壁153及び154の部分と、上壁151から底壁152に延びる側壁153及び154の別の部分とを有するような、略「L」字状を有する。
【0012】
[0021]任意的であるが、図1及び図3に示されるように、スライド可能なロックピン177は、保持リング178によってロックピン開口154Aから突出することが防止され、また、任意的な位置決めピン177’が(例えばねじ式又は圧入によって)ロックピン177に接続され、位置決めピン177’は端部177Aを備え、ロックピン177を保持リング178に通してスライドさせることができ、端部177Aを第1の開口195A内又は第2の開口195B内へスライドさせることができる。或いは、スライド可能なロックピン177自体が端部177Aを有してもよい。
【0013】
[0022]図示実施形態では(例えば、図1及び図2に示されるように)、下側フレーム構成体200が上壁251及び底壁252を備え、第2の取付具を受けるための貫通穴201は、上壁及び底壁、第1の側壁253、第2の側壁254、前壁255、及び、後壁256を貫通する。
【0014】
[0023]図示実施形態(例えば、図1)では、前面355及び後面356を有するマニホールドフレーム300が前面のキャビティ196内に配置されるワッシャ195を含み、この場合、ワッシャは第1及び第2の開口195A,195Bを有するが、ワッシャは任意的であり、開口がマニホールドフレームの前面355に直接にあってもよい。
【0015】
[0024]上側調整可能フレーム構成体及び下側フレーム構成体は、当該技術分野で知られるように、例えばねじ及び/又はボルトによってマニホールドフレームに接続され得る。
【0016】
[0025]図1はまた、上側接続ポート取付具701及び下側接続ポート取付具702を示す。
【0017】
[0026]以下で更に詳細に説明するように、上側及び下側フレーム構成体のそれぞれは、上側フレーム構成体の貫通穴101を通して、また下側フレーム構成体の貫通穴201を通してフィルタカプセル取付具を受けるように構成される。
【0018】
[0027]図1及び図2は、ナット701A,702Aと、中空体701B,702Bとを有する上側及び下側接続ポート取付具701,702を示す。図3に示される例示的な中空体は、第1の取付具流体流れポート701Cを含み、図4Aに示される例示的な中空体は第2の取付具流体流れポート702Cを含む。一般に、図4Bに示されるように、中空体及びナットは対応するねじ部を含み、また、中空体の端部は、ナットが中空体のねじ部に締め付けられる際に導管がマニホールドアセンブリと流体連通できるように導管(チューブ;ここではフレア状の端部を伴って示される)の内径に緊密に嵌合するべく構成される。図示しないが、中空体は、例えば、ねじ式、圧入などによって、当該技術分野で知られるようにフレーム構成体に取り付けられ得る。
【0019】
[0028]様々な接続ポート取付具が、本発明の実施形態にしたがった使用に適しており、当該技術分野で知られている。
【0020】
[0029]フィルタカプセルをマニホールドアセンブリに係合するための方法の一実施形態によれば、図5A図5Dを参照(マニホールドアセンブリの上側調整可能フレーム構成体100が最初に第2の位置(図5A)から第1の位置(図5B)へ移動される)のために使用すると、フィルタカプセルを垂直に保ちながら水平に移動させて、第1の取付具901及び第2の取付具902を有するフィルタカプセル900が一実施形態のマニホールドアセンブリ内に配置され、また、第2の取付具が貫通穴201内に配置される間、フィルタカプセルが垂直に保たれつつ下方に移動される(図5C)。
【0021】
[0030]図1図5B及び図5Dに示されるように、上側調整可能フレーム構成体が第1又は第2の位置にロックされると、ハンドル前面171がブロック前壁155と同じ平面内にある。したがって、ハンドル前面がブロック前壁と同じ平面内になければ、ユーザは、ロックピンが第1又は第2の開口になく、上側フレーム構成体が所定位置でロックされないことを知る。
【0022】
[0031]ハンドル175を水平に移動させて上側調整可能フレーム構成体を第1の位置(図5C)からロック解除すると、上側調整可能フレーム構成体が第2の位置へ向けて下方に移動され、第1の取付具が貫通穴101内に配置され、上側調整可能フレーム構成体を第2の位置でロックするべくハンドルが移動される(図5D)。
【0023】
[0032]したがって、フィルタカプセルを回転させることなくフィルタカプセルをマニホールドアセンブリ内に挿入して係合させることができる。
【0024】
[0033]幾つかの実施形態において、マニホールドアセンブリは、フィルタカプセルが正しい位置に設置されていること及び/又は上側調整可能フレーム構成体が第2の位置にてロックされていることをこのアセンブリのオペレータに示すインジケータを有する。図6に示されるように、フィルタカプセルが挿入された場合に、上側調整可能フレーム構成体の上壁151が内向きの「locked」と表示された矢印と位置があったときには、フィルタカプセルが正しい位置にあり、上側調整可能フレーム構成体は第2の位置にてロックされている。
【0025】
[0034]好ましくは、フィルタカプセルをマニホールドアセンブリ内に設置することができ、また、第1の取付具と第1の取付具流体流れポートとの間及び第2の取付具と第2の取付具流体流れポートとの間にラジアルシールが形成される。
【0026】
[0035]フィルタ入口取付具及びフィルタ出口取付具のための様々な形態を有するフィルタカプセルと共に用いるこれらの実施形態において、貫通穴は、フィルタカプセルをマニホールドアセンブリ内に一方向でしか設置できないように寸法付けられ、それにより、使用中にフィルタカプセルの正確な向きを確保できる。
【0027】
[0036]流体をフィルタカプセルに通して流体を濾過することができる。フィルタカプセルの第1の取付具は、フィルタ入口取付具又はフィルタ出口取付具であってもよい。一般に、フィルタカプセルの第1の取付具は出口取付具であり、それにより、濾過中、濾過された流体は、フィルタ出口取付具から移行して第1の取付具流体流れポートを通過する。
【0028】
[0037]濾過が完了された時点で、移動可能なプレートを移動させてハンドルを回転させた後、マニホールドを第1の取付具離脱位置に配置でき、また、フィルタカプセルを取り外して新たなカプセルを挿入できる。
【0029】
[0038]本明細書中に挙げられる公開公報、特許出願、及び、特許を含む全ての引用文献は、あたかもそれぞれの引用文献が参照により組み入れられるように個別に且つ具体的に示唆されてその全体が本明細書中に記載されたかのような同じ程度まで参照により本願に組み入れられる。
【0030】
[0039]発明を説明する文脈の中(特に、以下の特許請求の範囲との関連)での用語「1つの(a)」、「1つの(an)」、「その(the)」、及び、「少なくとも1つ」、並びに、同様の指示対象の使用は、本明細書中で別段に示唆されなければ或いは文脈により明らかに矛盾しなければ、単数形及び複数形の両方を網羅するように解釈されるべきである。その後に1つ以上の項目のリストが続く用語「少なくとも1つ」の使用(例えば、「A及びBのうちの少なくとも1つ」)は、本明細書中で別段に示唆されなければ或いは文脈により明らかに矛盾しなければ、挙げられた項目から選択される1つの項目(A又はB)或いは挙げられた項目のうちの2つ以上の任意の組み合わせ(A及びB)を意味するように解釈されるべきである。用語「備える」、「有する」、「含む」、及び、「包含する」は、別段に言及されなければ、非制約的な用語(すなわち、「〜を含むがそれに限定されない」を意味する)として解釈されるべきである。本明細書中の値の範囲の列挙は、本明細書中で別段に示唆されなければ、単にその範囲内に入るそれぞれの別個の値に個別に言及する省略法としての機能を果たそうとしているにすぎず、また、それぞれの別個の値は、あたかもそれが本明細書中に個別に記載されたかのように明細書中に組み入れられる。本明細書中に記載される全ての方法は、本明細書中で別段に示唆されなければ或いは文脈により明らかに矛盾しなければ、任意の適した順序で行なうことができる。本明細書中で与えられる任意の及び全ての例又は典型的な言葉(例えば「など」)の使用は、単に本発明をより良く解明しようとしているにすぎず、別段に特許請求の範囲に記載されなければ、本発明の範囲に限定をもたらさない。明細書中の言葉は、特許請求の範囲に記載されない任意の要素が本発明の実施に不可欠であると見なすように解釈されるべきでない。
【0031】
[0040]本発明を実施するために発明者等に知られる最良の形態を含むこの発明の好ましい実施形態が本明細書中に記載される。これらの好ましい実施形態の変形は、前述の説明を読むと当業者に明らかになり得る。発明者等は、当業者がそのような変形を必要に応じて使用することを予期し、また、発明者等は、本明細書中に具体的に記載される方法以外の方法で本発明が実際されることを意図する。したがって、この発明は、適用可能な法律により許容されるように、本明細書に添付された特許請求の範囲に挙げられる主題の全ての改変形態及び均等物を含む。また、前述の要素のその全ての想定し得る変形における任意の組み合わせは、本明細書中で別段に示唆されなければ或いは文脈により明らかに矛盾しなければ、本発明によって包含される。
【符号の説明】
【0032】
100…上側調整可能フレーム構成体、101…貫通穴、150…ブロック、151…上壁、152…底壁、153…第1の側壁、154…第2の側壁、154A…ロックピン開口、155…前壁、156…後壁、156A…ロックピン開口、156B…キャビティ、171…前壁又は前面、175…ハンドル、176…第1の側壁のスロット、177…スライド可能なロックピン、177A…端部、178…保持リング、190…リニアガイド、191…溝付きプレート、192…レール、193A,193B…リテーナ、195A…第1の開口、195B…第2の開口、200…下側フレーム構成体、201…貫通穴、251…上壁、252…底壁、253…第1の側壁、254…第2の側壁、255…前壁、256…後壁、300…マニホールドフレーム、355…前面、356…後面、600…マニホールドアセンブリ、701…上側接続ポート取付具、701A,702A…ナット、701B,702B…中空体、701C…第1の取付具流体流れポート、702…下側接続ポート取付具、702C…第2の取付具流体流れポート、900…フィルタカプセル、901…第1の取付具、902…第2の取付具
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5A
図5B
図5C
図5D
図6