(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
自身の軸線周りに回転可能な駆動軸を有する駆動機構と、前記駆動軸の底部に設けられた散布盤と、を有し、前記散布盤は、前記駆動軸の回転に駆動されて回転し、かつ薬液を散布するためのものである散布装置であって、
前記駆動機構は、固定子アセンブリ、回転子アセンブリ、及びハウジングアセンブリを有し、前記ハウジングアセンブリは、第1ハウジング部品、及び第2ハウジング部品を有し、前記第1ハウジング部品及び前記固定子アセンブリは接続され、前記回転子アセンブリは、前記第2ハウジング部品に接続され、かつ前記第1ハウジング部品は、前記第2ハウジング部品に回転係合して接続され、前記第2ハウジング部品の底部側方には前記散布盤内部に連通する取水通路が設けられ、
前記回転子アセンブリは、磁石、及びヨークのうちの少なくとも一つを有し、
前記固定子アセンブリは、巻線を有し、
前記第2ハウジング部品は、頂端が開口した中空キャビティを有し、前記回転子アセンブリは、前記中空キャビティ内に設けられ、
前記第2ハウジング部品の周方向外縁は、回転面であり、かつ前記第2ハウジング部品の側面には前記第1ハウジング部品に係合するための少なくとも一つの第1突起が設けられ、
前記第1ハウジング部品は、前記固定子アセンブリ及び前記回転子アセンブリを収納するための環状キャビティを有し、
前記環状キャビティの内壁には前記第1突起に係合するための第1係合溝が開設され、
前記第1係合溝の数は、少なくとも二つであり、かつ前記第1係合溝は、前記第1突起に一つ一つ対応して設けられ、
前記第1係合溝は、回転係合溝であり、開口が前記環状キャビティの底部に向かった開口部分、及び前記開口部分に連通する係合部分を有し、前記係合部分は、前記環状キャビティの周方向に沿って延在し、前記係合部分は、前記第1ハウジング部品が前記第2ハウジング部品に対向して回転するとき、前記開口部分を通って前記第1係合溝へ入る前記第1突起に前記回転子アセンブリが有する回転子軸の軸方向上で互いに係合するためのものであり、
前記開口部分の延在方向は、前記駆動軸に沿った軸方向であり、かつ前記係合部分の延在方向は、前記駆動軸の軸方向に垂直である、散布装置。
前記第2ハウジング部品の底面には貫通孔が開設され、前記回転子蓋は、前記中空キャビティ内に設けられ、かつ前記回転子軸の底端は、前記貫通孔内から貫通して出る、請求項3に記載の散布装置。
前記取水通路の取水口は、前記第2ハウジング部品の側方に位置し、前記取水通路の出水口は、前記第2ハウジング部品の底部に位置し、かつ前記貫通孔と同じ高さにあり、前記出水口と前記貫通孔との間は互いに隔離される、請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の散布装置。
前記巻線は、前記固定子アセンブリが有する固定子ベースの底部に設けられ、かつ前記巻線の前記駆動軸の軸方向上の位置は、前記回転子アセンブリの前記駆動軸の軸方向上の位置に対応する、請求項1から12の何れか1つに記載の散布装置。
前記装着ベースは、底部が開いたスリーブ部を有し、前記固定子アセンブリの頂部は、前記スリーブ部の中空キャビティ内へ伸び入り、かつ前記装着ベースとの間で取り外し可能に接続される、請求項15に記載の散布装置。
前記散布盤は、上散布盤及び下散布盤を有し、前記上散布盤及び前記下散布盤は同心に設けられ、かつ前記上散布盤と前記下散布盤との間には前記薬液を振り出すための通路が形成される、請求項18に記載の散布装置。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施例の目的、技術的解決手段、及び利点をさらに明確にするために、以下に本発明の実施例における図面を踏まえ、本発明の実施例における技術的解決手段について明確で、完全な説明を行う。説明される実施例は、本発明の一部の実施例であるに過ぎず、すべての実施例でないことは明らかである。本発明の実施例に基づいて、当業者により創造的な作業を行わない前提で得られたすべてのそのほかの実施例はいずれも、本発明の保護する範囲に属する。
【0012】
図1は、本発明の実施例1により提供される散布装置の分解概略図である。
図2は、本発明の実施例1により提供される散布装置の断面概略図である。
図3は、本発明の実施例1により提供される散布装置における固定子アセンブリの構造概略図である。
図4は、本発明の実施例1により提供される散布装置における第1ハウジング部品の構造概略図である。
図5は、本発明の実施例1により提供される散布装置における第2ハウジング部品の構造概略図である。
図6は、本発明の実施例1により提供される散布装置における第2ハウジング部品の側面図である。
図7は、本発明の実施例1により提供される散布装置における第2ハウジング部品の平面図である。
図8は、
図7におけるA−A断面の断面概略図である。
図1から
図8に示すように、本発明の実施例により提供される散布装置は、自身の軸線周りに回転可能な駆動軸を有する駆動機構1と、駆動軸の底部に設けられた散布盤2と、を有し、散布盤2は、駆動軸の回転に駆動されて回転し、かつ薬液を散布するためのものであり、駆動機構1は、固定子アセンブリ11、回転子アセンブリ12、及びハウジングアセンブリを有し、ハウジングアセンブリは、第1ハウジング部品13、及び第2ハウジング部品14を有し、第1ハウジング部品13及び固定子アセンブリ11は接続され、回転子アセンブリ12は、第2ハウジング部品14内に収納され、かつ第1ハウジング部品13は、第2ハウジング部品14に係合して接続され、第2ハウジング部品14の底部側方には散布盤2内部に連通する取水通路が設けられる。
【0013】
具体的には、散布装置は主に、回転時の遠心力により薬液を霧状に周辺へ均一に振り出すことで、均一散布という目的に達するためのものである。薬液を遠心により振り出すために、散布装置は、散布盤を回転させることができる駆動機構1を有し、駆動機構1は、自身の軸線周りに回転可能な駆動軸を有し、散布盤2は、駆動軸の底部に位置し、このため、駆動軸が回転するとき、下方の散布盤2が同期して回転するよう駆動し、ひいては周辺へ薬液を散布できる。
【0014】
散布盤2の回転を駆動するために、駆動機構1は、固定子アセンブリ11と、回転子アセンブリ12と、固定子アセンブリ11及び回転子アセンブリ12を固定するためのハウジングアセンブリと、を有する。ここで、ハウジングアセンブリは、分離型構造であり、ここで第1ハウジング部品13、及び第2ハウジング部品14を有し、第1ハウジング部品13及び第2ハウジング部品14は、固定子アセンブリ11、又は回転子アセンブリ12にそれぞれ接続されることができ、かつ第1ハウジング部品13と第2ハウジング部品14との間は、取り外し可能な係合接続である。このようにして、固定子アセンブリ11、及び回転子アセンブリ12は、ハウジングアセンブリの対応する部分にそれぞれ設けられ、このため、第1ハウジング部品13及び第2ハウジング部品14を分離することにより、駆動機構1における固定子アセンブリ11を回転子アセンブリ12と互いに容易に取り外すことができることで、固定子アセンブリ11が、回転子アセンブリ12と別々にメンテナンスされ、及び部品交換しやすい。
【0015】
ここで、駆動機構が薬液で侵食されないために、薬液を流通させるための取水通路が、第2ハウジング部品14の底部側方に設けられ、このような取水通路は、固定子アセンブリ11及び回転子アセンブリ12の外側に位置するので、薬液が駆動機構1と互いに隔離され、駆動機構1内部に入らず、かつ駆動機構1が腐食されず、散布装置全体の耐腐食性、及び使用の信頼性が高い。
【0016】
従って、駆動機構1における固定子アセンブリ11、及び回転子アセンブリ12を第1ハウジング部品13と第2ハウジング部品14にそれぞれ設けるという方法により、モジュール化された固定子アセンブリ11、及び回転子アセンブリ12を形成でき、装置全体の構造を簡略化できるとともに、散布装置の取り外しと取り付けを行いやすく、同時に、散布盤2に接続されるための取水通路が、ハウジングアセンブリの底部側方に設けられ、このため、薬液の通路は、駆動機構1内部に連通せず、装置全体が良好な耐腐食性、及び信頼性を有するようになる。
【0017】
第1ハウジング部品13と第2ハウジング部品14との間が迅速に脱着されやすいように、選択可能な接続方法として、第1ハウジング部品13と第2ハウジング部品14との間は、回転係合されることができる。このようにして、第1ハウジング部品13及び第2ハウジング部品14は、所定の対向する位置に位置した後、第1ハウジング部品13を第2ハウジング部品14に対向して回転させると、第1ハウジング部品13と第2ハウジング部品14との間の係合又は係合の解除を実現できる。このようにして、簡単な操作により、係着を完成でき、係着の過程が簡素化される。
【0018】
通常、駆動機構1において、特に固定子アセンブリ11内には普通、コイル巻線、及びそのほかの電気素子が設けられ、薬液が取水通路を通って散布盤2へ入る過程でコイル巻線などに影響することを防ぐために、取水通路は通常、固定子アセンブリ11の下方に位置することができる。このような固定子アセンブリ11の高さは、取水通路がある高さよりも高く、薬液が固定子アセンブリ11の下方へ流れても、重力の作用で下向きに流動するので、上方に位置する固定子アセンブリ11に接触せず、このような固定子アセンブリ11は薬液に腐食されず、安全性と信頼性が高い。
【0019】
固定子アセンブリ11、及び回転子アセンブリ12をそれぞれ設けるとともに、取り外し可能な係合接続を実現するために、ハウジングアセンブリにおける第1ハウジング部品13及び第2ハウジング部品14は、複数の可能性のある構造及び実施形態を対応して有し、以下にこれについて具体的に説明する。
【0020】
選択可能な実施形態として、第2ハウジング部品14は、頂端が開口した中空キャビティ141を有することができ、回転子アセンブリ12は、この中空キャビティ141内に設けられる。この場合、回転子アセンブリ12は、中空キャビティ141により収納されるので、第2ハウジング部品14により保護される。このほかに、回転子アセンブリ12は、中空キャビティ141により支持されるので、第2ハウジング部品14との間の接続及び固定も実現する。ここで、中空キャビティ141の形状は通常、回転子アセンブリ12の外形に適合することで、回転子アセンブリ12を第2ハウジング部品14内に安定して置くことができる。
【0021】
選択可能には、回転子アセンブリ12は通常、回転子軸121、及び回転子軸121に固定して接続された回転子蓋122を有し、回転子軸121の軸心は、駆動軸の軸心に重なり合う。ここで、回転子軸121は、駆動軸の本体として散布盤2に接続され、かつ散布盤2が回転子軸121の軸線周りに回転するよう駆動でき、一方、回転子蓋122は、固定子アセンブリ11にカップリングすることで、固定子アセンブリ11との間の電磁力の作用で回転子軸121が回転するよう駆動するためのものである。通常、回転子蓋122は、回転子軸121の外側を取り巻くことができ、かつ回転子蓋122の下部は、回転子軸121に接続され、回転子蓋122の上部と回転子軸121との間は間隔をあけて設けられ、かつ上向きの開口を有することで、固定子アセンブリ11の対応部分を収納するためのものである。
【0022】
このほか、選択可能には、回転子アセンブリ12は、磁石、及びヨークのうちの少なくとも一つをさらに有する。磁石、及びヨークは磁場力を発生し、かつ固定子アセンブリ11との相互作用で回転子アセンブリ12の回転を駆動する動力を生じることができる。普通は、回転子アセンブリ12における磁石、及びヨークは通常、回転子蓋122上に対応して設けられる。
【0023】
さらに、回転子アセンブリ12における回転子軸121を散布盤に接続しやすくするために、第2ハウジング部品14の底面には貫通孔142を開設でき、回転子蓋122は、中空キャビティ141内に設けられ、かつ回転子軸121の底端は、貫通孔142内から貫通して出る。このような回転子軸121は、第2ハウジング部品14の底部から伸び出し、かつ下方の散布盤2に接続されることができる。回転子アセンブリ12は、固定子アセンブリ11に対向して回転するので、第2ハウジング部品14と回転子アセンブリ12との間の接続箇所には軸受が設けられることで、回転子アセンブリ12は、第2ハウジング部品14に対して自由に回転できるようになる。
【0024】
回転子軸121の底部末端は通常、散布盤2に直接接続され、一方、散布盤2における中空通路には散布用の薬液が収納される。散布盤2が回転子軸121に駆動され回転するとき、薬液は、それ自身の粘着性により回転子軸121の外円周面に接着し、かつ回転子軸121の回転により上向きに移動するよう駆動され、かつ駆動機構1内部に飛び散って入ることがある。薬液が回転子軸121の回転に伴って上向きに移動することを防ぐために、回転子軸121の外円周面には回転子軸121の軸心を回転軸線とする螺旋構造が設けられてもよく、螺旋構造の旋回方向は、駆動軸の回転方向と逆である。このようにして、薬液が回転子軸121の回転に伴って上昇傾向を生じるとき、螺旋構造により薬液の前進ルートを阻むことで、薬液が継続して上向きに移動することを防ぐ。同時に、螺旋構造に阻止された薬液も螺旋構造に沿って旋回するように回転子軸121の底部まで落下することで、回転子軸121の外円周面に滞留することがない。
【0025】
通常、螺旋構造は、回転子軸121の外円周面を取り巻くように設けられた螺旋状突起であり、又は、回転子軸121の外円周面に開設された螺旋溝であるが、このほかに、螺旋構造は、当業者に周知のそのほかの構造であってよく、ここでは説明しない。
【0026】
散布盤2内部に薬液を提供するために、選択可能には、第2ハウジング部品14には取水通路143が設けられ、かつ取水通路143の取水口は、第2ハウジング部品14の側方に位置することができ、取水通路143の出水口は、第2ハウジング部品14の底部に位置し、かつ貫通孔142と同じ高さにあり、出水口と貫通孔142との間は互いに隔離される。このようにして、取水通路143の出水口は、第2ハウジング部品14の底部に位置し、かつ第2ハウジング部品14における貫通孔142、及び中空キャビティ141のいずれとも互いに隔離されるので、薬液と中空キャビティ141内に設けられた回転子アセンブリ12とを効果的に隔離し、回転子アセンブリ12が薬液により腐食されることを防ぐことができる。
【0027】
散布盤2の周方向のいずれにも薬液を通入させることができるように、第2ハウジング部品14の底部には出水口に連通する環状室144がさらに設けられ、環状室144は、貫通孔142の外側を取り巻くように設けられる。このようにして、薬液は、取水通路143の出水口から環状室144内へ流入した後、すぐに環状室144内の各領域を充填し、かつ環状室144から散布盤2の周方向の各方向へ流れることができ、散布盤2の周方向のいずれにも薬液を振り出すことができるようになる。
【0028】
さらに、環状室144の出水口に近接する側の幅は通常、出水口から離れる側の幅よりも小さくてよい。このようにして、環状室144の出水口に近接する側の大きさは、出水口から離れる側の大きさよりも小さくなり、このため、環状室144の大きさは、それ自身と出水口との距離が異なることによる流量差を補償でき、このようにして、薬液が流出するとき均一になり、散布盤2の周方向の各方向に均一に出液されるよう保証する。
【0029】
第1ハウジング部品13との間で係合接続を実現するために、第2ハウジング部品14の周方向外縁は、回転面であってよく、かつ第2ハウジング部品14の側面には第1ハウジング部品13に係合するための少なくとも一つの第1突起145が設けられる。このような第2ハウジング部品14は、第1ハウジング部品13の内部又は内側に設けられ、かつ回転により第1ハウジング部品13に一体に係合されることができる。ここで、第1ハウジング部品13との間が均一に力を受けるよう保証するために、第1突起145の数は通常、複数である。
【0030】
第1ハウジング部品13は、第2ハウジング部品14をその内部に収納することができるので、対応して、第1ハウジング部品13は、固定子アセンブリ11及び回転子アセンブリ12を収納するための環状キャビティ131を有することができる。この場合、固定子アセンブリ11が第1ハウジング部品13内に収納されるだけでなく、しかも回転子アセンブリ12も少なくとも部分的に第2ハウジング部品14に伴って第1ハウジング部品13の内部に収納されることができる。
【0031】
さらに、環状キャビティ131の内壁には第1突起145に係合するための第1係合溝132が開設される。この場合、第2ハウジング部品14は、環状キャビティ131の内部に収納されることができ、かつ第1突起145は、第1係合溝132に互いに係合することで、第2ハウジング部品14を第1ハウジング部品13の環状キャビティ131内部に固定できる。
【0032】
第1ハウジング部品13と第2ハウジング部品14との間が、周方向の各方向のいずれにも係合接続を実現できるように、第1係合溝132の数は、少なくとも二つであり、かつ第1係合溝132は、第1突起145に一つ一つ対応して設けられる。このようにして、複数の第1係合溝と第1突起との間の接続により、単一の第1突起145及び第1係合溝132が受ける力を分散できるとともに、異なる位置に分散した複数の第1係合溝132及び第1突起145も受ける力が均一であることを保証でき、単一の第1突起145と第1係合溝132との間の係合力が大き過ぎて脱着できず、ひいては係着構造が破損されるという現象が生じることを防ぐ。通常、第1係合溝132及び第1突起145はいずれも駆動軸の周方向周りに均一に間隔をあけて並べられる。
【0033】
第1ハウジング部品13と第2ハウジング部品14との間の係合操作過程を簡略化するために、第1ハウジング部品13と第2ハウジング部品14との間は通常、回転係合の方法により接続が実現される。このため、両者の間の回転係合を実現するために、第1係合溝132は通常、回転係合溝である。このような第1突起145は、第1係合溝132との間の係合と回転により係合過程の全体を完成でき、係合操作過程全体が簡素化される。
【0034】
具体的には、第1係合溝132が回転係合溝の場合、第1係合溝132は、開口が環状キャビティ131底部に向かった開口部分132a、及び開口部分132aに連通する係合部分132bを有することができ、係合部分132bは、環状キャビティ131の周方向に沿って延在し、係合部分132bは、第1ハウジング部品13が第2ハウジング部品14に対向して回転するとき、開口部分132aを通って第1係合溝132へ入る第1突起145に回転子軸1の軸方向で互いに係合するためのものである。このようにして、第1突起145が第1係合溝132の中に係合して入ろうとするとき、第1突起145はまず、開口部分132aを通って第1係合溝132の内部へ入り、その後、第1ハウジング部品13と第2ハウジング部品14との間を対向して回転させることで、第1突起145が第1係合溝132の係合部分132bに沿って第1係合溝132内部まで移動するようになり、このような第1係合溝132の係合部分132bは、第1突起145の両側に係合されることができ、これにより、第1突起145が第1係合溝132内から離脱することを防ぎ、第1ハウジング部品13と第2ハウジング部品14との間が互いに係合する位置にあるように確保する。普通は、係合部分132bの末端には通常、係合突起構造が設けられ、又は、第1突起145との間に大きな摩擦力を有することで、第1突起145が係合部分132bに沿って第1係合溝132内から逆方向に抜け出ることを防ぐ。
【0035】
ここで、選択可能には、第1突起145及び第1係合溝132が駆動軸に沿った軸方向上に第1ハウジング部品13及び第2ハウジング部品14を一体に係合するように、第1係合溝132において、開口部分132aの延在方向は、駆動軸に沿った軸方向であり、かつ係合部分132bの延在方向は、駆動軸の軸方向に垂直である。このような係合部分132bの溝壁は、第1突起145の側方に係合でき、第1ハウジング部品13と第2ハウジング部品14とが駆動軸の軸方向に沿って互いに離脱することを防ぐ。このようにして、第1突起145と第1係合溝132との間の係合を利用して、第2ハウジング部品14を第1ハウジング部品13に固定でき、第2ハウジング部品14が軸方向に沿って第1ハウジング部品13から離脱することを防ぐ。
【0036】
普通は、開口部分132bの開口の大きさは通常、第1突起145の大きさに互いに適合する。たとえば、開口部分132bの開口の大きさは、第1突起145の大きさよりも略大きくてよく、これにより、第1突起145が第1係合溝132の中に入りやすくなるとともに、第1突起145が第1係合溝132内からむやみに離脱することを防ぐ。
【0037】
選択可能には、第1ハウジング部品13は、複数の外形であってよく、たとえば、選択可能な実施形態として、第1ハウジング部品13は、環状体であってよい。このような第1ハウジング部品13は、簡略化された外形を有し、構造が簡単であり、コストが安くなる。
【0038】
第1ハウジング部品13が環状体の場合、第1ハウジング部品13と第2ハウジング部品14との間は通常、回転係着の方法で係合を実現され、このようにして、係合過程において、第1ハウジング部品13と第2ハウジング部品14との間に相対的な回転が生じる。このため、選択可能な構造として、第1ハウジング部品13の外円周面には滑り止め模様又は滑り止め突起が設けられることができる。ユーザが回転係合を必要とするとき、第1ハウジング部品13及び第2ハウジング部品14を一体に係合し、又は両者の係合状態を解除するために、第1ハウジング部品13の外円周面を握りやすくなる。
【0039】
選択可能には、散布装置の脱着速度と利便性を高めるために、固定子アセンブリ11と第1ハウジング部品13との間は通常、係着接続である。係着接続の方法により、固定子アセンブリ11を迅速に便利に第1ハウジング部品13から取り外し、これにより部材間の迅速な分離を実現できる。
【0040】
具体的には、固定子アセンブリ11は、固定子ベース111などの複数の構成部材を有することができ、ここで、固定子ベース111は、固定子アセンブリ11の主要な構造部材として、固定子アセンブリ11内のそのほかの部材を設けるためのものである。この場合、固定子アセンブリ11における固定子ベース111は、第1ハウジング部品13との間で互いに係着できる。
【0041】
ここでの選択可能な係着方法として、第1ハウジング部品13及び固定子ベース111のうちの一方には第2係合溝が設けられ、他方には第2係合溝内に係合して入ることができる第2突起が設けられる。このため、第2突起と第2係合溝との間の互いの係合により、第1ハウジング部品13及び固定子ベース111を一体に接続できる。
【0042】
第1ハウジング部品13の体積と重量を減らすために、第1ハウジング部品13は通常、薄肉シェルタイプの部品である。この場合、第1ハウジング部品13の頂部には第2突起133が設けられ、一方、固定子ベース111の周縁には第2突起133に係合するための第2係合溝1111が設けられることができる。このような第1ハウジング部品13には係合溝を設ける必要がなく、このため、第1ハウジング部品13は、厚みが薄いハウジング壁を有し、これにより、その重量と体積を効果的に減らすことができる。これとともに、固定子ベース111の下部には通常、回転子アセンブリ12にカップリングされるためのそのほかの部材が設けられ、このため、第2突起133が第1ハウジング部品13の頂部に設けられる場合、第1ハウジング部品13は、第2突起133により固定子ベース111に接続され、かつ固定子ベース111の下半部外側を覆うように設けられ、これにより、固定子ベース111上のそのほかの部材を効果的に遮蔽し、保護することができる。
【0043】
ここで、第2突起133の突起方向は、回転子軸1の軸方向に垂直であってよい。このような第2突起133の端部は、回転子軸1の軸方向に垂直な方向に沿って、第2係合溝1111内に係合され、この場合、第2突起133と第2係合溝1111との間の接続により、第1ハウジング部品13は、固定子ベース111の外側に引っかかることができる。これとともに、第2ハウジング部品14は、係着の方法により第1ハウジング部品13に固定され、このため、ハウジングアセンブリ全体の重量がいずれも固定子ベース111により支持される。
【0044】
同様に、第1突起145と第1係合溝132との間の接続に類似して、固定子ベース111が周方向でハウジングアセンブリ及び回転子アセンブリ12の重量を均一に支持するために、第2突起133及び第2係合溝1111の数はいずれも複数であり、かつ第2突起133及び第2係合溝1111はいずれも、回転子軸1の円周方向に沿って均一に並べられる。この場合、複数の第2突起と第2係合溝との間の係合は、ハウジングアセンブリ及び回転子アセンブリ12の重量を効果的に分担でき、単一の第2突起133と第2係合溝1111との間において、負担する力が過度に大きいことで、脱着が困難になり、又は係着構造が損壊されるという状況が発生することを防ぐ。
【0045】
このほか、固定子アセンブリ11内には固定子ベース111以外に、巻線112などの部材をさらに有することができる。巻線112は通常、コイルを巻いてなり、巻線112内が通電するとき、巻線112の形状により方向性を有する電磁場を生じさせることができ、この電磁場は、回転子アセンブリ12を押し動かして回転を実現できる。通常、巻線112は、固定子ベース111の下半部分領域に設けられることができる。
【0046】
具体的には、巻線112は、固定子ベース111の底部に設けられ、かつ巻線112の駆動軸の軸方向上の位置は、回転子アセンブリ12の駆動軸の軸方向上の位置に対応する。この場合、巻線112の位置は、回転子アセンブリ12の位置に対向し、このため、巻線112から生じる電磁場は、回転子アセンブリ12にちょうど作用できる。ここで、巻線112の位置は、回転子アセンブリ12における回転子蓋122の位置に対向でき、かつ回転子アセンブリ12及び固定子アセンブリ11の組立が完了したとき、巻線112は通常、回転子蓋122と回転子軸121との間の位置に位置する。
【0047】
薬液がハウジングアセンブリの隙間から固定子アセンブリ11へ漏れ、かつ固定子アセンブリ11における巻線112を腐食し、又は巻線112のコイルにショートが起きることを防ぐために、巻線112の外に遮蔽構造をさらに設けることができる。具体的には、ここでの選択可能な方法として、巻線112外側は分離物(図示せず)に包まれてもよい。分離物は、巻線112の外側を密封でき、かつ外界の薬液又はそのほかの液体が分離物を通って巻線112に接触することを防ぐことができ、これにより、巻線が薬液の影響を受けないようさらに保護できる。
【0048】
選択可能には、分離物のそのうちの実施形態として、巻線112外側は防水絶縁接着剤に包まれてもよい。防水絶縁接着剤は、巻線112外側を密封し、かつ巻線112を外界と分離でき、これにより、防水密封効果を果たすことができる。このほか、当業者は、分離物は防水絶縁接着剤以外に、防水テープ又は泡沫状防水材料などの防水及び絶縁可能なシール材であってもよいことを理解でき、ここでは説明しない。
【0049】
このほか、固定子アセンブリ11内には電子速度調節器(図示せず)などの部材をさらに有してもよい。ここで、電子速度調節器は、回転子アセンブリ12の回転速度を調節し、ひいては、散布盤2の薬液に対する散布速度を調節するためのものである。電子速度調節器などの部材を固定子アセンブリ11に集積し、散布装置の構造のコンパクト性を高めるとともに、固定子アセンブリ11のモジュール化に有利であり、異なるモジュールの取り外し、交換を行いやすい。
【0050】
普通は、散布装置は、通常、そのほかの装置又はシステムに設けられ、このため、散布装置は、接続構造によりそのほかの装置及び構造に接続される。ここで、ハウジングアセンブリが固定子アセンブリ11に接続され、かつ回転子アセンブリ12がハウジングアセンブリにおける第2ハウジング部品14に設けられるので、散布装置全体はいずれも、固定子アセンブリ11により支持される。この場合、選択可能な構造として、散布装置は装着ベース3をさらに有することができ、装着ベース3と固定子アセンブリ11との間は取り外し可能に接続される。このような装着ベース3は、接続部品としてそのほかの構造に接続されることができる。
【0051】
ここで、装着ベース3は底部が開いたスリーブ部31を有することができ、このような固定子アセンブリ11の頂部は、スリーブ部31の中空キャビティ内へ伸び入り、かつ装着ベース3との間で取り外し可能に接続されることができる。ここで、固定子アセンブリ11と装着ベース3との間の接続方法は、ねじ山接続、又は係着などでよい。
【0052】
散布装置全体はいずれも装着ベース3により外界構造に接続されるので、固定子アセンブリ11と装着ベース3との間の接続は、大きな重量と振動を支持できるものでなければならない。固定子アセンブリ11と装着ベース3との間の接続の信頼性を高めるために、装着ベース3及び固定子アセンブリ11は、少なくとも一つのねじ締結部材32により接続される。ねじ締結部材は、大きな負荷を受けることができ、かつ自身の抗振動性能に優れ、固定子アセンブリと装着ベースとの間の接続を効果的に実現できる。本実施例において、装着ベース3と固定子アセンブリ11との間は、四つのねじ締結部材32により接続され、かつ四つのねじ締結部材32は二つずつ装着ベース3両側に対向して設けられることで、ねじ締結部材32の接続強度を高める。
【0053】
ここで、固定子アセンブリ11の頂部は、スリーブ部31の中空キャビティ内へ伸び入るので、ねじ締結部材32の装着方向は通常、駆動軸の軸方向に互いに垂直であり、すなわち、スリーブ部31の側壁を貫通して固定子アセンブリ11に接続される。
【0054】
具体的には、スリーブ部31の壁には第1装着孔が開設され、一方、固定子アセンブリ11の頂部には第1装着孔に対向する第2装着孔が設けられることができ、この場合、ねじ締結部材32は、第1装着孔及び第2装着孔内を同時に貫通するように設けられることで、固定子アセンブリ11及び装着ベース3を取り外し可能に接続できる。
【0055】
このほか、散布装置内には薬液を散布するための散布盤2をさらに有してもよく、散布盤2と駆動軸との間は取り外し可能な接続であってよい。具体的には、散布盤2と駆動軸との間は、係着などの迅速に取り外すことができる接続方法であってよい。
【0056】
具体的には、散布盤2は、取り外しとメンテナンスに便利な分離型構造であってよい。選択可能な構造方法として、散布盤2は、上散布盤及び下散布盤を有することができ、上散布盤及び下散布盤は同心に設けられ、かつ上散布盤と下散布盤との間には薬液を振り出すための通路が形成される。この場合、薬液は、上散布盤と下散布盤との間の隙間内に入り、かつ通路から散布盤の周囲へ散布されることができる。ここで、薬液が上散布盤の周縁から直接振り出されることを防ぐために、上散布盤の周縁には水よけリングが設けられることができる。
【0057】
選択可能には、上散布盤21及び下散布盤22には導水溝が設けられる。このようにして、導水溝は、上散布盤21と下散布盤22との隙間内で薬液を案内し、薬液が導水溝のルートに沿って外向きに振り出されるようにし、散布装置により薬液を散布するときに、より均一にカバーされる。
【0058】
具体的には、薬液を散布盤2の周囲へ散布するために、導水溝は、散布盤2の中心から散布盤2の外縁まで放射線状を呈して配列された円弧状溝であってよい。散布盤2が回転するとき、薬液は、円弧状の導水溝に沿って遠心するように散布盤2の周囲へ散布でき、薬液は、良好な散布及びカバー範囲を有する。
【0059】
ここで、薬液の散布過程をさらに最適化するために、導水溝の円弧は通常、アルキメデスの螺旋であってよい。このような散布盤2が等速度で回転するとき、薬液も散布盤2の回転に伴い均一に振り出され、均一にカバーする。
【0060】
本実施例において、散布装置は、自身の軸線周りに回転可能な駆動軸を有する駆動機構と、駆動軸の底部に設けられた散布盤と、を有し、散布盤は、駆動軸の回転に駆動されて回転し、かつ薬液を散布するためのものであり、駆動機構は、固定子アセンブリ、回転子アセンブリ、及びハウジングアセンブリを有し、ハウジングアセンブリは、第1ハウジング部品、及び第2ハウジング部品を有し、第1ハウジング部品及び固定子アセンブリは接続され、回転子アセンブリは、第2ハウジング部品に接続され、かつ第1ハウジング部品は、第2ハウジング部品に係合して接続され、第2ハウジング部品の底部側方には散布盤内部に連通する取水通路が設けられる。このような散布装置は、容易に取り外しでき、かつ構造が簡単であり、薬液との隔離性に優れる。
【0061】
前述の実施例1を基礎として、本発明は、無人航空機をさらに提供する。本実施例により提供される無人航空機は、具体的には、機体、及び前述の実施例1に記載されたような散布装置を有することができる。ここで、散布装置の構造、動作原理、及び効果はいずれも、前述の実施例1の中で詳細に説明されているので、ここでは説明しない。
【0062】
具体的には、無人航空機の機体は、本体、及びアームなどを有することができ、散布装置は通常、本体の下方に設けられ、かつ散布装置の数は、一つ又は複数であることで、異なる散布ニーズを満たすことができる。
【0063】
本実施例において、無人航空機は、機体、及び散布装置を有する。ここで、散布装置は、自身の軸線周りに回転可能な駆動軸を有する駆動機構と、駆動軸の底部に設けられた散布盤と、を有し、散布盤は、駆動軸の回転に駆動されて回転し、かつ薬液を散布するためのものであり、駆動機構は、固定子アセンブリ、回転子アセンブリ、及びハウジングアセンブリを有し、ハウジングアセンブリは、第1ハウジング部品、及び第2ハウジング部品を有し、第1ハウジング部品及び固定子アセンブリは接続され、回転子アセンブリは、第2ハウジング部品に接続され、かつ第1ハウジング部品は、第2ハウジング部品に係合して接続され、第2ハウジング部品の底部側方には散布盤内部に連通する取水通路が設けられる。このような散布装置は、容易に取り外しでき、かつ構造が簡単であり、薬液との隔離性に優れる。
【0064】
最後に、以上の実施例は、本発明の技術的解決手段を説明するためのものに過ぎず、それを限定しない。前述の各実施例を参照して本発明を詳細に説明したが、当業者は、依然として、前述の各実施例に記載された技術的解決手段を修正でき、又はそのうちの一部若しくはすべての技術的特徴に等価の置き換えを行うことができ、これらの修正、又は置き換えにより、対応する技術的解決手段の趣旨が本発明の各実施例の技術的解決手段の範囲から逸脱するわけではないことを理解すべきであると説明する必要がある。
(項目1)
自身の軸線周りに回転可能な駆動軸を有する駆動機構と、上記駆動軸の底部に設けられた散布盤と、を有し、上記散布盤は、上記駆動軸の回転に駆動されて回転し、かつ薬液を散布するためのものである散布装置であって、
上記駆動機構は、固定子アセンブリ、回転子アセンブリ、及びハウジングアセンブリを有し、上記ハウジングアセンブリは、第1ハウジング部品、及び第2ハウジング部品を有し、上記第1ハウジング部品及び上記固定子アセンブリは接続され、上記回転子アセンブリは、上記第2ハウジング部品に接続され、かつ上記第1ハウジング部品は、上記第2ハウジング部品に係合して接続され、上記第2ハウジング部品の底部側方には上記散布盤内部に連通する取水通路が設けられる、散布装置。
(項目2)
上記第1ハウジング部品及び上記第2ハウジング部品は、回転係合される、項目1に記載の散布装置。
(項目3)
上記取水通路は、上記固定子アセンブリの下方に位置する、項目1に記載の散布装置。
(項目4)
上記第2ハウジング部品は、頂端が開口した中空キャビティを有し、上記回転子アセンブリは、上記中空キャビティ内に設けられる、項目1〜3のいずれか一項に記載の散布装置。
(項目5)
上記回転子アセンブリは、回転子軸、及び上記回転子軸に固定して接続された回転子蓋を有し、上記回転子軸の軸心は、上記駆動軸の軸心に重なり合う、項目4に記載の散布装置。
(項目6)
上記第2ハウジング部品の底面には貫通孔が開設され、上記回転子蓋は、上記中空キャビティ内に設けられ、かつ上記回転子軸の底端は、上記貫通孔内から貫通して出る、項目5に記載の散布装置。
(項目7)
上記回転子軸の外円周面には上記回転子軸の軸心を回転軸線とする螺旋構造が設けられ、上記螺旋構造の旋回方向は、上記駆動軸の回転方向と逆である、項目6に記載の散布装置。
(項目8)
上記螺旋構造は、上記回転子軸の外円周面を取り巻くように設けられた螺旋状突起であり、又は、上記回転子軸の外円周面に開設された螺旋溝である、項目7に記載の散布装置。
(項目9)
上記取水通路の取水口は、上記第2ハウジング部品の側方に位置し、上記取水通路の出水口は、上記第2ハウジング部品の底部に位置し、かつ上記貫通孔と同じ高さにあり、上記出水口と上記貫通孔との間は互いに隔離される、項目6〜8のいずれか一項に記載の散布装置。
(項目10)
上記第2ハウジング部品の底部には上記出水口に連通する環状室がさらに設けられ、上記環状室は、上記貫通孔の外側を取り巻くように設けられる、項目9に記載の散布装置。
(項目11)
上記環状室の上記出水口に近接する側の幅は、上記出水口から離れる側の幅よりも小さい、項目10に記載の散布装置。
(項目12)
上記回転子アセンブリは、磁石、及びヨークのうちの少なくとも一つをさらに有する、項目5〜8のいずれか一項に記載の散布装置。
(項目13)
上記第2ハウジング部品の周方向外縁は、回転面であり、かつ上記第2ハウジング部品の側面には上記第1ハウジング部品に係合するための少なくとも一つの第1突起が設けられる、項目4に記載の散布装置。
(項目14)
上記第1ハウジング部品は、上記固定子アセンブリ及び上記回転子アセンブリを収納するための環状キャビティを有する、項目13に記載の散布装置。
(項目15)
上記環状キャビティの内壁には上記第1突起に係合するための第1係合溝が開設される、項目14に記載の散布装置。
(項目16)
上記第1係合溝の数は、少なくとも二つであり、かつ上記第1係合溝は、上記第1突起に一つ一つ対応して設けられる、項目15に記載の散布装置。
(項目17)
上記第1係合溝は、回転係合溝である、項目15又は16に記載の散布装置。
(項目18)
上記第1係合溝は、開口が上記環状キャビティ底部に向かった開口部分、及び上記開口部分に連通する係合部分を有し、上記係合部分は、上記環状キャビティの周方向に沿って延在し、上記係合部分は、上記第1ハウジング部品が上記第2ハウジング部品に対向して回転するとき、上記開口部分を通って上記第1係合溝へ入る上記第1突起に上記回転子軸の軸方向上で互いに係合するためのものである、項目17に記載の散布装置。
(項目19)
上記開口部分の延在方向は、上記駆動軸に沿った軸方向であり、かつ上記係合部分の延在方向は、上記駆動軸の軸方向に垂直である、項目18に記載の散布装置。
(項目20)
上記開口部分の開口の大きさは、上記第1突起の大きさに互いに適合する、項目18また19に記載の散布装置。
(項目21)
上記第1ハウジング部品は、環状体である、項目14〜16のいずれか一項に記載の散布装置。
(項目22)
上記第1ハウジング部品の外円周面には滑り止め模様又は滑り止め突起が設けられる、項目21に記載の散布装置。
(項目23)
上記固定子アセンブリと上記第1ハウジング部品との間は、係着される、項目14〜16のいずれか一項に記載の散布装置。
(項目24)
上記固定子アセンブリは、固定子ベースを有し、上記固定子ベースは、上記第1ハウジング部品に互いに係着される、項目23に記載の散布装置。
(項目25)
上記第1ハウジング部品及び上記固定子ベースのうちの一方には第2係合溝が設けられ、他方には上記第2係合溝内に係合して入ることができる第2突起が設けられる、項目24に記載の散布装置。
(項目26)
上記第1ハウジング部品の頂部には上記第2突起が設けられ、上記固定子ベースの周縁には上記第2突起に係合するための第2係合溝が設けられる、項目25に記載の散布装置。
(項目27)
上記第2突起の突起方向は、上記回転子軸の軸方向に垂直である、項目26に記載の散布装置。
(項目28)
上記第2突起及び上記第2係合溝の数はいずれも複数であり、かつ上記第2突起及び上記第2係合溝はいずれも、上記回転子軸の円周方向に沿って均一に並べられる、項目26又は27に記載の散布装置。
(項目29)
上記固定子アセンブリは、巻線をさらに有する、項目24〜27のいずれか一項に記載の散布装置。
(項目30)
上記巻線は、上記固定子ベースの底部に設けられ、かつ上記巻線の上記駆動軸の軸方向上の位置は、上記回転子アセンブリの上記駆動軸の軸方向上の位置に対応する、項目29に記載の散布装置。
(項目31)
上記巻線外側は分離物に包まれる、項目29に記載の散布装置。
(項目32)
上記巻線外側は防水絶縁接着剤に包まれる、項目31に記載の散布装置。
(項目33)
上記固定子アセンブリは、電子速度調節器をさらに有する、項目29に記載の散布装置。
(項目34)
装着ベースをさらに有し、上記装着ベースと上記固定子アセンブリとの間は取り外し可能に接続される、項目1〜3のいずれか一項に記載の散布装置。
(項目35)
上記装着ベースは、底部が開いたスリーブ部を有し、上記固定子アセンブリの頂部は、上記スリーブ部の中空キャビティ内へ伸び入り、かつ上記装着ベースとの間で取り外し可能に接続される、項目34に記載の散布装置。
(項目36)
上記装着ベース及び上記固定子アセンブリは、少なくとも一つのねじ締結部材により接続される、項目35に記載の散布装置。
(項目37)
上記ねじ締結部材の装着方向は、上記駆動軸の軸方向に互いに垂直である、項目36に記載の散布装置。
(項目38)
上記スリーブ部の壁には第1装着孔が開設され、上記固定子アセンブリの頂部には上記第1装着孔に対向する第2装着孔が設けられ、上記ねじ締結部材は、上記第1装着孔及び上記第2装着孔内を同時に貫通するように設けられることで、上記固定子アセンブリ及び上記装着ベースを取り外し可能に接続する、項目37に記載の散布装置。
(項目39)
上記散布盤及び上記駆動軸は、取り外し可能に接続される、項目1〜3のいずれか一項に記載の散布装置。
(項目40)
上記散布盤は、上散布盤及び下散布盤を有し、上記上散布盤及び上記下散布盤は同心に設けられ、かつ上記上散布盤と上記下散布盤との間には上記薬液を振り出すための通路が形成される、項目39に記載の散布装置。
(項目41)
上記上散布盤の周縁には水よけリングが設けられる、項目40に記載の散布装置。
(項目42)
上記上散布盤と上記下散布盤の間には導水溝が設けられる、項目40に記載の散布装置。
(項目43)
上記導水溝は、上記散布盤の中心から上記散布盤の外縁まで放射線状を呈して配列された円弧状溝である、項目42に記載の散布装置。
(項目44)
上記導水溝の円弧は、アルキメデスの螺旋である、項目43に記載の散布装置。
(項目45)
無人航空機であって、
機体、及び散布装置を有し、
上記散布装置は、自身の軸線周りに回転可能な駆動軸を有する駆動機構と、上記駆動軸の底部に設けられた散布盤と、を有し、上記散布盤は、上記駆動軸の回転に駆動されて回転し、かつ薬液を散布するためのものであり、上記駆動機構は、固定子アセンブリ、回転子アセンブリ、及びハウジングアセンブリを有し、上記ハウジングアセンブリは、第1ハウジング部品、及び第2ハウジング部品を有し、上記第1ハウジング部品及び上記固定子アセンブリは接続され、上記回転子アセンブリは、上記第2ハウジング部品に接続され、かつ上記第1ハウジング部品は、上記第2ハウジング部品に係合して接続され、上記第2ハウジング部品の底部側方には上記散布盤内部に連通する取水通路が設けられる、無人航空機。
(項目46)
上記第1ハウジング部品及び上記第2ハウジング部品は、回転係合される、項目45に記載の無人航空機。
(項目47)
上記取水通路は、上記固定子アセンブリの下方に位置する、項目45に記載の無人航空機。
(項目48)
上記第2ハウジング部品は、頂端が開口した中空キャビティを有し、上記回転子アセンブリは、上記中空キャビティ内に設けられる、項目45〜47のいずれか一項に記載の無人航空機。
(項目49)
上記回転子アセンブリは、回転子軸、及び上記回転子軸に固定して接続された回転子蓋を有し、上記回転子軸の軸心は、上記駆動軸の軸心に重なり合う、項目48に記載の無人航空機。
(項目50)
上記第2ハウジング部品の底面には貫通孔が開設され、上記回転子蓋は、上記中空キャビティ内に設けられ、かつ上記回転子軸の底端は、上記貫通孔内から貫通して出る、項目49に記載の無人航空機。
(項目51)
上記回転子軸の外円周面には上記回転子軸の軸心を回転軸線とする螺旋構造が設けられ、上記螺旋構造の旋回方向は、上記駆動軸の回転方向と逆である、項目50に記載の無人航空機。
(項目52)
上記螺旋構造は、上記回転子軸の外円周面を取り巻くように設けられた螺旋状突起であり、又は、上記回転子軸の外円周面に開設された螺旋溝である、項目51に記載の無人航空機。
(項目53)
上記取水通路の取水口は、上記第2ハウジング部品の側方に位置し、上記取水通路の出水口は、上記第2ハウジング部品の底部に位置し、かつ上記貫通孔と同じ高さにあり、上記出水口と上記貫通孔との間は互いに隔離される、項目50〜52のいずれか一項に記載の無人航空機。
(項目54)
上記第2ハウジング部品の底部には上記出水口に連通する環状室がさらに設けられ、上記環状室は、上記貫通孔の外側を取り巻くように設けられる、項目53に記載の無人航空機。
(項目55)
上記環状室の上記出水口に近接する側の幅は、上記出水口から離れる側の幅よりも小さい、項目54に記載の無人航空機。
(項目56)
上記回転子アセンブリは、磁石、及びヨークのうちの少なくとも一つをさらに有する、項目49〜52のいずれか一項に記載の無人航空機。
(項目57)
上記第2ハウジング部品の周方向外縁は、回転面であり、かつ上記第2ハウジング部品の側面には上記第1ハウジング部品に係合するための少なくとも一つの第1突起が設けられる、項目48に記載の無人航空機。
(項目58)
上記第1ハウジング部品は、上記固定子アセンブリ及び上記回転子アセンブリを収納するための環状キャビティを有する、項目57に記載の無人航空機。
(項目59)
上記環状キャビティの内壁には上記第1突起に係合するための第1係合溝が開設される、項目58に記載の無人航空機。
(項目60)
上記第1係合溝の数は、少なくとも二つであり、かつ上記第1係合溝は、上記第1突起に一つ一つ対応して設けられる、項目59に記載の無人航空機。
(項目61)
上記第1係合溝は、回転係合溝である、項目59又は60に記載の無人航空機。
(項目62)
上記第1係合溝は、開口が上記環状キャビティ底部に向かった開口部分、及び上記開口部分に連通する係合部分を有し、上記係合部分は、上記環状キャビティの周方向に沿って延在し、上記係合部分は、上記第1ハウジング部品が上記第2ハウジング部品に対向して回転するとき、上記開口部分を通って上記第1係合溝へ入る上記第1突起に上記回転子軸の軸方向上で互いに係合するためのものである、項目61に記載の無人航空機。
(項目63)
上記開口部分の延在方向は、上記駆動軸に沿った軸方向であり、かつ上記係合部分の延在方向は、上記駆動軸の軸方向に垂直である、項目62に記載の無人航空機。
(項目64)
上記開口部分の開口の大きさは、上記第1突起の大きさに互いに適合する、項目62また63に記載の無人航空機。
(項目65)
上記第1ハウジング部品は、環状体である、項目58〜60のいずれか一項に記載の無人航空機。
(項目66)
上記第1ハウジング部品の外円周面には滑り止め模様又は滑り止め突起が設けられる、項目65に記載の無人航空機。
(項目67)
上記固定子アセンブリと上記第1ハウジング部品との間は、係着される、項目58〜60のいずれか一項に記載の無人航空機。
(項目68)
上記固定子アセンブリは、固定子ベースを有し、上記固定子ベースは、上記第1ハウジング部品に互いに係着される、項目67に記載の無人航空機。
(項目69)
上記第1ハウジング部品及び上記固定子ベースのうちの一方には第2係合溝が設けられ、他方には上記第2係合溝内に係合して入ることができる第2突起が設けられる、項目68に記載の無人航空機。
(項目70)
上記第1ハウジング部品の頂部には上記第2突起が設けられ、上記固定子ベースの周縁には上記第2突起に係合するための第2係合溝が設けられる、項目69に記載の無人航空機。
(項目71)
上記第2突起の突起方向は、上記回転子軸の軸方向に垂直である、項目70に記載の無人航空機。
(項目72)
上記第2突起及び上記第2係合溝の数はいずれも複数であり、かつ上記第2突起及び上記第2係合溝はいずれも、上記回転子軸の円周方向に沿って均一に並べられる、項目70又は71に記載の無人航空機。
(項目73)
上記固定子アセンブリは、巻線をさらに有する、項目68〜71のいずれか一項に記載の無人航空機。
(項目74)
上記巻線は、上記固定子ベースの底部に設けられ、かつ上記巻線の上記駆動軸の軸方向上の位置は、上記回転子アセンブリの上記駆動軸の軸方向上の位置に対応する、項目73に記載の無人航空機。
(項目75)
上記巻線外側は分離物に包まれる、項目73に記載の無人航空機。
(項目76)
上記巻線外側は防水絶縁接着剤に包まれる、項目75に記載の無人航空機。
(項目77)
上記固定子アセンブリは、電子速度調節器をさらに有する、項目73に記載の無人航空機。
(項目78)
装着ベースをさらに有し、上記装着ベースと上記固定子アセンブリとの間は取り外し可能に接続される、項目45〜48のいずれか一項に記載の無人航空機。
(項目79)
上記装着ベースは、底部が開いたスリーブ部を有し、上記固定子アセンブリの頂部は、上記スリーブ部の中空キャビティ内へ伸び入り、かつ上記装着ベースとの間で取り外し可能に接続される、項目78に記載の無人航空機。
(項目80)
上記装着ベース及び上記固定子アセンブリは、少なくとも一つのねじ締結部材により接続される、項目79に記載の無人航空機。
(項目81)
上記ねじ締結部材の装着方向は、上記駆動軸の軸方向に互いに垂直である、項目80に記載の無人航空機。
(項目82)
上記スリーブ部の壁には第1装着孔が開設され、上記固定子アセンブリの頂部には上記第1装着孔に対向する第2装着孔が設けられ、上記ねじ締結部材は、上記第1装着孔及び上記第2装着孔内を同時に貫通するように設けられることで、上記固定子アセンブリ及び上記装着ベースを取り外し可能に接続する、項目81に記載の無人航空機。
(項目83)
上記散布盤及び上記駆動軸は、取り外し可能に接続される、項目45〜48のいずれか一項に記載の無人航空機。
(項目84)
上記散布盤は、上散布盤及び下散布盤を有し、上記上散布盤及び上記下散布盤は同心に設けられ、かつ上記上散布盤と上記下散布盤との間には上記薬液を振り出すための通路が形成される、項目83に記載の無人航空機。
(項目85)
上記上散布盤の周縁には水よけリングが設けられる、項目84に記載の無人航空機。
(項目86)
上記上散布盤と上記下散布盤の間には導水溝が設けられる、項目84に記載の無人航空機。
(項目87)
上記導水溝は、上記散布盤の中心から上記散布盤の外縁まで放射線状を呈して配列された円弧状溝である、項目86に記載の無人航空機。
(項目88)
上記導水溝の円弧は、アルキメデスの螺旋である、項目87に記載の無人航空機。