特許第6957903号(P6957903)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6957903
(24)【登録日】2021年10月11日
(45)【発行日】2021年11月2日
(54)【発明の名称】表示装置及び電子機器
(51)【国際特許分類】
   G09G 3/3233 20160101AFI20211021BHJP
   G09G 3/3291 20160101ALI20211021BHJP
   G09G 3/20 20060101ALI20211021BHJP
   H01L 51/50 20060101ALI20211021BHJP
   H01L 27/32 20060101ALI20211021BHJP
   G02F 1/133 20060101ALI20211021BHJP
【FI】
   G09G3/3233
   G09G3/3291
   G09G3/20 612U
   G09G3/20 623D
   G09G3/20 623X
   G09G3/20 623B
   G09G3/20 611A
   G09G3/20 623F
   G09G3/20 623G
   G09G3/20 624B
   G09G3/20 612F
   H05B33/14 A
   H01L27/32
   G02F1/133 505
【請求項の数】11
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2017-43494(P2017-43494)
(22)【出願日】2017年3月8日
(65)【公開番号】特開2018-146867(P2018-146867A)
(43)【公開日】2018年9月20日
【審査請求日】2020年2月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104710
【弁理士】
【氏名又は名称】竹腰 昇
(74)【代理人】
【識別番号】100090479
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 一
(74)【代理人】
【識別番号】100124682
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 泰
(72)【発明者】
【氏名】田村 剛
【審査官】 橋本 直明
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−085918(JP,A)
【文献】 特開2003−058130(JP,A)
【文献】 特開2012−014137(JP,A)
【文献】 特開2004−233771(JP,A)
【文献】 特開2010−128014(JP,A)
【文献】 特開2000−122616(JP,A)
【文献】 中国特許出願公開第1389846(CN,A)
【文献】 中国特許出願公開第102314830(CN,A)
【文献】 中国特許出願公開第1519805(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 3/3233
G09G 3/3291
G09G 3/20
H01L 51/50
H01L 27/32
G02F 1/133
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画素回路アレイと、
前記画素回路アレイのデータ線群をブロック毎に順次に駆動するスキャナー駆動方式の駆動回路と、
インターフェース回路を有し、前記駆動回路を制御する制御回路と、
を含み、
前記インターフェース回路は、
外部デバイスから、各表示ラインの表示データと前記各表示ラインの判定情報とを受信し、
前記外部デバイスは、
前記各表示ラインの表示データに基づいて黒表示ラインを検出したとき、前記黒表示ラインを示す前記判定情報を、前記黒表示ラインとして検出された表示ラインの前記判定情報として出力し、
前記制御回路は、
前記黒表示ラインを示す前記判定情報受信されたとき、前記判定情報に基づいて、前記黒表示ラインの駆動期間において、前記駆動回路が含むアンプ回路を動作オフ状態又は低消費電力状態に設定することを特徴とする表示装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記インターフェース回路は、
前記表示ライン表示データのヘッダー情報に含まれる前記判定情報を受信することを特徴とする表示装置。
【請求項3】
請求項2において、
前記制御回路は、
前記ヘッダー情報に含まれる前記判定情報に基づいて、前記ヘッダー情報に対応する前記表示ラインが前記黒表示ラインであると判定した場合、当該表示ラインの駆動期間において前記アンプ回路を前記動作オフ状態又は前記低消費電力状態に設定することを特徴とする表示装置。
【請求項4】
請求項1において、
前記インターフェース回路は、
黒表示領域の開始ラインと終了ラインを表すコマンドを前記判定情報として受信することを特徴とする表示装置。
【請求項5】
請求項4において、
前記制御回路は、
前記開始ラインから前記終了ラインまでの前記表示ラインの駆動期間において前記アンプ回路を前記動作オフ状態又は前記低消費電力状態に設定することを特徴とする表示装置。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれかにおいて、
前記駆動回路は、
前記アンプ回路と、
前記アンプ回路にデータ電圧を出力するD/A変換回路と、
前記D/A変換回路に表示データを出力する第1のラッチ回路と、
受信された表示データをラッチして前記第1のラッチ回路に出力する第2のラッチ回路と、
を含むことを特徴とする表示装置。
【請求項7】
請求項6において、
水平走査期間の第1〜第mの期間(mは2以上の整数)のうち第kの期間(kは1以上m以下の整数)において、
前記第1のラッチ回路は、第1ブロックに対応するn画素分(nは2以上の整数)の第1のデータをラッチし、前記第2のラッチ回路は、前記第1のデータの次の、第2ブロックに対応するn画素分の第2のデータをラッチすることを特徴とする表示装置。
【請求項8】
請求項7において、
前記駆動回路は、
前記第kの期間において、前記第1のデータに基づいて前記第1ブロックに対応する画素を駆動することを特徴とする表示装置。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれかにおいて、
前記画素回路アレイに含まれる画素回路は、画素に電流を供給するトランジスターを含み、
前記制御回路は、
前記黒表示ラインの駆動期間において、前記黒表示ラインに対応する前記画素回路の前記トランジスターをオフする制御を行うことを特徴とする表示装置。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれかにおいて、
前記駆動回路に階調電圧を供給する階調電圧生成回路を含み、
前記制御回路は、
前記黒表示ラインの駆動期間において、前記階調電圧生成回路を動作オフ状態又は低消費電力状態に設定することを特徴とする表示装置。
【請求項11】
請求項1乃至10のいずれかに記載の表示装置を含むことを特徴とする電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置及び電子機器等に関する。
【背景技術】
【0002】
表示装置の従来技術として、特許文献1には、パネル及びドライバー一体型の表示装置が開示されている。この表示装置は、データラッチ回路、ラインラッチ回路、D/A変換回路を備える。
【0003】
また表示装置を低消費電力化する従来技術として、特許文献2〜5に開示される技術がある。特許文献2では、パーシャル開始アドレスで指定されるゲート線から、パーシャル終了アドレスで指定されるゲート線までのゲート線を駆動し、パーシャル表示を行う。特許文献3では、パーシャル表示において、非表示領域の画素を選択しているときには信号線駆動回路の動作を停止する。特許文献4では、非表示領域に対しては、走査電極への印加電圧を非選択電圧に固定し、信号電極への印加電圧を、少なくとも所定期間において全画面オン表示又は全画面オフ表示の場合と同様な電圧レベルに固定する。特許文献5では、走査ドライバーが非表示領域の走査線を走査しているときには、データドライバーの駆動を停止させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2014−186083号公報
【特許文献2】特開2010−128014号公報
【特許文献3】特開2007−058202号公報
【特許文献4】特開2004−004837号公報
【特許文献5】特開2003−316315号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の特許文献1のような表示装置において、その回路を常時動作させた場合、消費電力に課題がある。表示装置を低消費電力化する手法として、表示ラインが黒表示ラインである場合に、その表示ラインを駆動する期間においてアンプ回路を動作オフさせる手法が考えられる。しかしながら、画素回路アレイのデータ線群をブロック毎に順次に駆動するスキャナー駆動方式では、1ライン分の表示データをラッチしないため、表示ラインが黒表示ラインであるか否かを表示装置が判断できない。
【0006】
本発明の幾つかの態様によれば、スキャナー駆動方式において表示装置の低消費電力化が可能な表示装置及び電子機器等を提供できる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、画素回路アレイと、前記画素回路アレイのデータ線群をブロック毎に順次に駆動するスキャナー駆動方式の駆動回路と、前記駆動回路を制御する制御回路と、を含み、前記制御回路は、表示データに対応する表示ラインが黒表示ラインであるか否かを判定する判定情報を受信し、前記判定情報に基づいて、前記黒表示ラインの駆動期間において、前記駆動回路が含むアンプ回路を動作オフ状態又は低消費電力状態に設定する表示装置に関係する。
【0008】
本発明の一態様によれば、表示データに対応する表示ラインが黒表示ラインであるか否かを判定する判定情報が受信されることで、その判定情報に基づいて、黒表示ラインの駆動期間において、アンプ回路を動作オフ状態又は低消費電力状態に設定できる。これにより、表示装置が1ライン分の表示データをラッチしないスキャナー駆動方式においても黒表示ラインを検出することが可能となり、表示装置の低消費電力化が可能になる。
【0009】
また本発明の一態様では、前記制御回路は、前記表示ラインに対応する前記表示データのヘッダー情報に含まれる前記判定情報を受信してもよい。
【0010】
このようにすれば、各表示ラインに対応して、ヘッダー情報が付加された表示データを受信できる。これにより、ヘッダー情報を参照するだけで各表示ラインが黒表示ラインか否かを判断することが可能となり、黒表示ラインの検出処理を簡素化できる。
【0011】
また本発明の一態様では、前記制御回路は、前記ヘッダー情報に含まれる前記判定情報に基づいて、前記ヘッダー情報に対応する前記表示ラインが前記黒表示ラインであると判定した場合、当該表示ラインの駆動期間において前記アンプ回路を前記動作オフ状態又は前記低消費電力状態に設定してもよい。
【0012】
このようにすれば、ヘッダー情報に含まれる判定情報を抽出することで、その抽出された判定情報に基づいて、ヘッダー情報に対応する表示ラインが黒表示ラインであるか否かを判定できる。そして、黒表示ラインと判定した場合に、アンプ回路を動作オフ状態又は低消費電力状態に設定できる。
【0013】
また本発明の一態様では、前記制御回路は、黒表示領域の開始ラインと終了ラインを表すコマンドを前記判定情報として受信してもよい。
【0014】
このようにすれば、黒表示領域の開始ラインと終了ラインを表すコマンドを受信することで、開始ラインの情報と終了ラインの情報を取得できる。そして、その開始ラインの情報と終了ラインの情報に基づいて、黒表示ラインを検出できる。
【0015】
また本発明の一態様では、前記制御回路は、前記開始ラインから前記終了ラインまでの前記表示ラインの駆動期間において前記アンプ回路を前記動作オフ状態又は前記低消費電力状態に設定してもよい。
【0016】
このようにすれば、黒表示領域を構成する表示ラインの駆動期間において、アンプ回路の消費電流を低減できる。これにより、表示装置の消費電力を低減することが可能となる。
【0017】
また本発明の一態様では、前記駆動回路は、前記アンプ回路と、前記アンプ回路にデータ電圧を出力するD/A変換回路と、前記D/A変換回路に表示データを出力する第1のラッチ回路と、受信された表示データをラッチして前記第1のラッチ回路に出力する第2のラッチ回路と、を含んでもよい。
【0018】
スキャナー駆動方式では、第1のラッチ回路や第2のラッチ回路に1ライン分の表示データをラッチする必要がない。そのため、1ライン分の表示データを監視して黒表示ラインか否かを判定することができない。この点、本発明の一態様によれば、外部デバイス110から判定情報を受信するので、黒表示ラインか否かを判定できる。
【0019】
また本発明の一態様では、水平走査期間の第1〜第mの期間(mは2以上の整数)のうち第kの期間(kは1以上m以下の整数)において、前記第1のラッチ回路は、前記ブロックに対応するn画素分(nは2以上の整数)の第1のデータをラッチし、前記第2のラッチ回路は、前記第1のデータの次の、前記ブロックに対応するn画素分の第2のデータをラッチしてもよい。
【0020】
このように、スキャナー駆動方式では1度に1ブロック(n画素)分の表示データしかラッチしないので、そのラッチされた表示データから黒表示ラインか否かを判定することができない。この点、本発明の一態様によれば、外部デバイス110から判定情報を受信するので、黒表示ラインか否かを判定できる。
【0021】
また本発明の一態様では、前記駆動回路は、前記第kの期間において、前記第1のデータに基づいて前記ブロックに対応する前記n画素を駆動してもよい。
【0022】
このように、第1のラッチ回路にはn画素分の表示データが順次にラッチされ、そのn画素分の表示データにより表示ラインがn画素ずつ駆動されていく。このため、第1のラッチ回路は、一度にn画素分の表示データを記憶するだけでよい。このようなスキャナー駆動方式においても、本発明の一態様では黒表示ラインか否かを判定できる。
【0023】
また本発明の一態様では、前記画素回路アレイに含まれる画素回路は、画素に電流を供給するトランジスターを含み、前記制御回路は、前記黒表示ラインの駆動期間において、前記黒表示ラインに対応する前記画素回路の前記トランジスターをオフする制御を行ってもよい。
【0024】
このようにすれば、黒表示ラインの画素にトランジスターから電流が供給されなくなるので、その画素を黒表示(ゼロデータに対応する表示)にできる。
【0025】
また本発明の一態様では、前記駆動回路に階調電圧を供給する階調電圧生成回路を含み、前記制御回路は、前記黒表示ラインの駆動期間において、前記階調電圧生成回路を動作オフ状態又は低消費電力状態に設定してもよい。
【0026】
このようにすれば、黒表示ラインの駆動期間において、アンプ回路の消費電流だけでなく、階調電圧生成回路の消費電流を低減できる。これにより、表示装置の消費電力を更に低減することが可能となる。
【0027】
また本発明の他の態様は、上記のいずれかに記載の表示装置を含む電子機器に関係する。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】表示装置の比較例。
図2】本実施形態の表示装置の第1の構成例。
図3】第1の構成例における表示装置の動作タイミングチャート。
図4】本実施形態の表示装置の第2の構成例。
図5】第2の構成例において画素回路アレイに表示する画像の模式図。
図6】第2の構成例における表示装置の動作タイミングチャート。
図7】画素回路の詳細な構成例。
図8】アンプ回路の詳細な構成例。
図9】電子機器の第1の構成例。
図10】電子機器の第2の構成例。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
【0030】
1.比較例
図1は、表示装置の比較例である。この比較例では、デマルチプレクス駆動により画素を駆動し、黒表示ラインを駆動する期間においてアンプ回路を動作オフにする。具体的には、表示装置10は、走査線駆動回路20、駆動回路30(データ線駆動回路)、制御回路40、画素回路アレイ50(画素アレイ)を含む。
【0031】
画素回路アレイ50は、540本の走査線GL1〜GL540と、960本のデータ線DL1〜DL960と、540行960列のマトリックスに配置された画素回路PA(画素)と、を含む。図1では、第1行第1列の画素にのみ符号PAを付し、他の画素の符号は省略している。第i行第j列の画素回路PAには、走査線GLi及びデータ線DLjが接続される。iは1以上540以下の整数であり、jは1以上960以下の整数である。
【0032】
走査線駆動回路20は、走査線GL1〜GL540を1本ずつ順次に駆動(選択)する。例えば走査線駆動回路20が走査線GL1を駆動した場合、その走査線GLiに接続される第i行の画素に、駆動回路30によりデータ電圧が書き込まれる。
【0033】
駆動回路30は、ラッチ回路31、32、D/A変換回路33、アンプ回路AA1〜AA160、デマルチプレクサーMA1〜MA160を含む。ラッチ回路32は、表示装置10の外部デバイス(例えば表示コントローラー)から受信された1ライン(1本の表示ライン)分の表示データをラッチする。1ラインは、1本の走査線に接続された1行分の画素から構成されるラインである。ラッチ回路31は、ラッチ回路32にラッチされた1ライン分の表示データをラッチし、6画素ずつ表示データを時分割に(マルチプレクスして)出力する。D/A変換回路33は、時分割の表示データをD/A変換し、時分割のデータ電圧を出力する。アンプ回路AA1〜AA160の各々は、時分割のデータ電圧を増幅する。デマルチプレクサーMA1〜MA160の各々は、6本のデータ線を時分割に順次に選択し、アンプ回路からの時分割のデータ電圧を6本のデータ線に分配(デマルチプレクス)する。例えばデマルチプレクサーMA1は、1水平走査期間においてデータ線DL1、DL2、DL3、DL4、DL5、DL6を時分割に順次に選択する。
【0034】
制御回路40は、ゼロライン検出回路41、アンプ制御回路42を含む。ゼロライン検出回路41は、黒表示ラインの検出を行う。即ち、ラッチ回路31にラッチされた1ライン分の表示データが全てゼロデータである場合に、その表示ラインが黒表示ラインであると判定する。アンプ制御回路42は、ゼロライン検出回路41により黒表示ラインが検出された場合に、その表示ラインの駆動期間(例えばその表示ラインに対応する水平走査期間)の間、アンプ回路AA1〜AA160を動作オフ状態又は低消費電力状態に設定する。
【0035】
以上のように、デマルチプレクス駆動方式ではラッチ回路31やラッチ回路32が1ライン分の表示データをラッチするため、表示装置10の内部で黒表示ラインを検出することが可能である。そのため、その検出結果を用いてアンプ回路AA1〜AA160を動作オフ状態又は低消費電力状態に設定し、表示装置10を低消費電力化できる。
【0036】
デマルチプレクス駆動は高精細パネルの駆動或いは高フレームレートの駆動に適しているが、アンプ回路の個数が多くなる。この点、スキャナー駆動方式はアンプ回路の個数がデマルチプレクス駆動方式に比べて少ないので、回路規模(チップ面積)の削減が可能である。しかしながら、スキャナー駆動方式では、1度に駆動する画素の個数(アンプ回路の個数)分の表示データをラッチすれば済むため、1ラインの表示データをラッチしていない。このため、スキャナー駆動方式において黒表示ラインを検出し、表示装置を低消費電力化することが困難という課題がある。
【0037】
2.第1の構成例
図2は、上記のような課題を解決できる本実施形態の表示装置の第1の構成例である。表示装置100は、走査線駆動回路120(ゲート線駆動回路)、駆動回路130(データ線駆動回路)、制御回路140(表示コントロール回路)、画素回路アレイ150、選択回路160、階調電圧生成回路170、電圧生成回路180、セレクターSG1〜SG160を含む。なお、本実施形態は図2の構成に限定されず、その構成要素の一部を省略したり、他の構成要素を追加したりする等の種々の変形実施が可能である。
【0038】
画素回路アレイ150、走査線駆動回路120の構成及び動作は、図1の画素回路アレイ50、走査線駆動回路20と同様であるため、説明を省略する。なお、以下では画素回路アレイ150に540行960列の画素回路PAが配置される場合を例に説明するが、これに限定されず、N行M列の画素回路PAが設けられてもよい。N、Mは2以上の整数である。
【0039】
駆動回路130は、ラッチ回路131、132、D/A変換回路133、アンプ回路AB1〜AB6を含む。なお、ここではアンプ回路が6個の場合を例に説明するが、これに限定されず、n個のアンプ回路が設けられてもよい。nは2以上の整数である。
【0040】
ラッチ回路132は、表示装置100の外部デバイス110(例えば表示コントローラー等)から制御回路140を介して受信された表示データDATAをラッチする。このとき、アンプ回路AB1〜AB6と同数の6個の画素の表示データをラッチする。ラッチ回路132は、シリアルデータの表示データDATAをクロック信号CLKにより順次取り込むことで、6個の画素の表示データをラッチする。ラッチ回路131は、ラッチ回路1326個の画素の表示データが取り込まれたタイミングで、その6個の画素の表示データをラッチする。
【0041】
D/A変換回路133は、ラッチ回路131にラッチされた6個の画素の表示データを(並列に)データ電圧にD/A変換する。アンプ回路AB1〜AB6の各々は、1個の画素のデータ電圧を増幅する。アンプ回路ABsは、増幅したデータ電圧を出力ノードNQsに出力する。sは1以上6以下の整数である。
【0042】
セレクターSG1〜SG160の各々は、出力ノードNQ1〜NQ6と6本のデータ線との間に設けられた6個のスイッチ素子を含む。例えばセレクターSG1は、出力ノードNQ1、NQ2、NQ3、NQ4、NQ5、NQ6と、データ線DL1、DL2、DL3、DL4、DL5、DL6との間に設けられたスイッチ素子S1a、S1b、S1c、S1d、S1e、S1fを含む。セレクターSG2は、出力ノードNQ1、NQ2、NQ3、NQ4、NQ5、NQ6と、データ線DL7、DL8、DL9、DL10、DL11、DL12との間に設けられたスイッチ素子S2a、S2b、S2c、S2d、S2e、S2fを含む。スイッチ素子は、例えばMOSトランジスターによるトランスファーゲートである。
【0043】
選択回路160は、水平走査期間においてセレクターSG1〜SG160をセレクターSG1から順に選択していく。選択されたセレクターのスイッチ素子はオンになり、選択されていないセレクターのスイッチ素子はオフになる。即ち、水平走査期間の開始後に最初にセレクターSG1が選択され、選択回路160が、スイッチ素子S1a〜S1fをオンにする。出力ノードNQ1〜NQ6がデータ線DL1〜DL6に接続されるので、アンプ回路AB1〜AB6が出力するデータ電圧が、データ線DL1〜DL6に供給される。次にセレクターSG2が選択され、選択回路160が、スイッチ素子S2a〜S2fをオンにする。出力ノードNQ1〜NQ6がデータ線DL7〜DL12に接続されるので、アンプ回路AB1〜AB6が出力するデータ電圧が、データ線DL7〜DL12に供給される。これをセレクターSG160まで順次に繰り返す。このようにして、データ線DL1〜DL960を6本ずつ(6本のブロック毎に)順次に駆動するスキャナー駆動が実現される。
【0044】
電圧生成回路180は、画素回路アレイ150で用いられる電圧を生成する。例えば、画素(発光ダイオード)の一端の電圧をリセットするための電圧Vorstを生成し、画素回路アレイ150の各画素回路PAに供給する。
【0045】
階調電圧生成回路170は、例えばラダー抵抗回路等であり、高電位側電源電圧と低電位電源電圧の間を分割して複数の基準電圧(階調電圧)を生成する。D/A変換回路133は、その複数の基準電圧のうち、表示データに対応した基準電圧を選択し、その選択した基準電圧をデータ電圧として出力する。
【0046】
制御回路140は、表示装置100の各部の制御を行う。例えば、表示制御(画素の駆動タイミングの制御)や、動作モードの設定等を行う。制御回路140は、インターフェース回路141、アンプ制御回路143、レジスター回路144(レジスター)、ヘッダー検出回路145を含む。
【0047】
インターフェース回路141は、外部デバイス110と表示装置100の間の通信を行う。例えば、インターフェース回路141は、外部デバイスから垂直同期信号VSYNC、水平同期信号HSYNC、画素クロックDCLK、表示データDATA、データイネーブル信号DEを受信する。また、SPI方式やI2C方式等の通信によりインターフェース回路141を介して外部デバイス110からレジスター回路144へアクセス可能になっている。レジスター回路144には、表示装置100の動作を設定する設定情報等が格納される。
【0048】
ヘッダー検出回路145は、表示データに付加されたヘッダー情報を検出(抽出)し、そのヘッダー情報の解析(デコード)を行う。そして、黒表示ラインを示すヘッダー情報であった場合、検出信号ZLDTを非アクティブ(第1論理レベル、例えばローレベル)からアクティブ(第2論理レベル、例えばハイレベル)にする。例えば、レジスター回路144に、黒表示ラインに対応したコードが記憶されており、ヘッダー検出回路145は、そのコードとヘッダー情報を比較し、一致した場合に、黒表示ラインを示すヘッダー情報であると判定する。
【0049】
アンプ制御回路143は、ヘッダー検出回路145からの検出信号ZLDTに基づいてアンプ回路AB1〜AB6の制御を行う。即ち、検出信号ZLDTがアクティブである場合、制御信号PSをアクティブ(第2論理レベル、例えばハイレベル)にして、アンプ回路AB1〜AB6を動作オフ状態又は低消費電力状態に設定する。一方、検出信号ZLDTが非アクティブである場合、制御信号PSを非アクティブ(第1論理レベル、例えばローレベル)にして、アンプ回路AB1〜AB6を動作オフ状態又は低消費電力状態に設定しない(動作状態に設定する)。
【0050】
ヘッダー検出回路145からの検出信号ZLDTは、階調電圧生成回路170にも入力されている。検出信号ZLDTがアクティブである場合、階調電圧生成回路170は動作オフ状態又は低消費電力状態に設定される。一方、検出信号ZLDTが非アクティブである場合、階調電圧生成回路170は動作オフ状態又は低消費電力状態に設定されない(動作状態に設定される)。
【0051】
図3は、第1の構成例における表示装置の動作タイミングチャートである。
【0052】
図3に示すように、水平同期信号HSYNCが立ち下がった後、所定のタイミングでデータイネーブル信号DEがアクティブ(ハイレベル)になる。データイネーブル信号DEがアクティブである期間において表示データDA1〜DA160(画素に表示させる表示データ)が外部デバイス110から表示装置100に転送される。表示データDA1〜DA160の各々は、6画素(アンプ回路AB1〜AB6と同数の画素)分の表示データである。まず表示データDA1がラッチ回路132にラッチされ、その表示データDA1がラッチ回路131に転送される。ラッチ回路131が表示データDA1を保持している期間において、次の表示データDA2がラッチ回路132にラッチされ、その表示データDA2がラッチ回路131に転送される。これを表示データDA160まで繰り返す。
【0053】
アンプ回路AB1〜AB6によるデータ線の駆動は、ラッチ回路131が表示データをラッチしている期間に行われる。例えば、ラッチ回路131が表示データDA1をラッチしている期間において、その表示データDA1に対応するデータ電圧をデータ線DL1〜DL6に出力する。次にラッチ回路131が表示データDA2をラッチしている期間において、その表示データDA2に対応するデータ電圧をデータ線DL7〜DL12に出力する。これを表示データDA160まで繰り返すことで、1ラインの表示ラインへの書き込みが行われる。
【0054】
ヘッダー情報HDRは、表示データDATAの最初(表示データDA1〜DA160の前)に付加されている。例えば、ヘッダー情報HDRは、データイネーブル信号DEがアクティブになる前に入力される。表示の制御タイミングは画素クロックに基づいて制御されており、水平同期信号HSYNCが立ち下がってから何クロック目にヘッダー情報HDRが入力されるかが、予め決められている。その予め決められたタイミングに従って、外部デバイス110がヘッダー情報HDRを送信し、ヘッダー検出回路145がヘッダー情報HDRを検出する。
【0055】
表示データDA1〜DA160がゼロデータ(全ての画素の表示データがゼロ)である場合、外部デバイス110は、例えばヘッダー情報「FAFh」を送信する。「h」は数値が16進数であることを表す。表示データDA1〜DA160が非ゼロデータである場合、外部デバイス110は、例えばヘッダー情報「F0Fh」を送信する。ヘッダー検出回路145は、ヘッダー情報HDRが「FAFh」である場合には、ハイレベル(アクティブ)の検出信号ZLDTを出力し、ヘッダー情報HDRが「F0Fh」である場合には、ローレベル(非アクティブ)の検出信号ZLDTを出力する。アンプ制御回路143は、検出信号ZLDTがハイレベルである場合、ハイレベル(アクティブ)の制御信号PSをアンプ回路AB1〜AB6に出力する。検出信号ZLDTがローレベルである場合、ローレベル(非アクティブ)の制御信号PSをアンプ回路AB1〜AB6に出力する。
【0056】
以上の実施形態によれば、表示装置100は、画素回路アレイ150と、画素回路アレイ150のデータ線群(データ線DL1〜DL960)をブロック毎に順次に駆動するスキャナー駆動方式の駆動回路130と、駆動回路130を制御する制御回路140と、を含む。そして制御回路140は、表示データDATA(DA1〜DA160)に対応する表示ラインが黒表示ラインであるか否かを判定する判定情報を受信する。制御回路140は、判定情報に基づいて、黒表示ラインの駆動期間において、駆動回路130が含むアンプ回路AB1〜AB6を動作オフ状態又は低消費電力状態に設定する。
【0057】
具体的には、データ線群のブロックは、連続して並ぶ所定本数(アンプ回路と同数)のデータ線のことである。「データ線群をブロック毎に順次に駆動する」とは、1つのブロックを駆動した後、その次(例えば隣り)のブロックを駆動し、更にその次(例えば隣り)のブロックを駆動するという動作を、順次に繰り返すことである。
【0058】
黒表示ラインは、画像や文字等を表示しない表示ラインであり、例えば黒表示ラインに含まれる画素の表示データは全てゼロデータである。「黒」は画像や文字等を表示しないという意味であり、実際に表示された表示ラインは必ずしも黒色でなくてもよい。例えば、図8で後述するシースルータイプのヘッドマウントディスプレイ200において、黒表示ラインは画像や文字を表示しないので、外部の風景がそのままシースルーで見えることになる。
【0059】
判定情報は、第1の構成例ではヘッダー情報HDRであるが、これに限定されない。即ち、表示装置100の外部デバイス110から入力される情報であり、表示ラインが黒表示ラインであるか否かを示す情報であればよい。例えば、後述する第2の構成例では、判定情報は、黒表示領域の開始ラインと終了ラインを表すコマンドである。
【0060】
表示ライン(黒表示ライン)の駆動期間は、図3に示す期間TDRである。即ち、水平走査期間における最初の表示データDA1に対応する駆動が開始されてから、最後の表示データDA160に対応する駆動が終了するまでの期間である。アンプ回路AB1〜AB6は、期間TDRと同一の期間又は期間TDRを包含する期間(例えば図3の期間TZL)において、動作オフ状態又は低消費電力状態に設定される。
【0061】
アンプ回路の動作オフ状態は、アンプ回路の動作がオフ(ディセーブル)された状態であり、例えばアンプ回路が入力信号を増幅しない状態、或いはアンプ回路のバイアス電流がオフされた状態、或いはアンプ回路の出力がオフされた(ハイインピーダンスに設定された)状態等である。アンプ回路の低消費電力状態は、アンプ回路が通常動作を行う状態での消費電力に比べて消費電力が低減された状態であり、例えばアンプ回路のバイアス電流が低減された状態、或いはアンプ回路のバイアス電流の一部がオフされた状態等である。
【0062】
本実施形態によれば、表示データに対応する表示ラインが黒表示ラインであるか否かを判定する判定情報が受信されることで、その判定情報に基づいて、黒表示ラインの駆動期間において、アンプ回路を動作オフ状態又は低消費電力状態に設定できる。これにより、表示装置が1ライン分の表示データをラッチしないスキャナー駆動方式においても、外部デバイス110から送信された判定情報を受信することで黒表示ラインを検出でき、表示装置を低消費電力化できる。
【0063】
また本実施形態では、制御回路140は、表示ラインに対応する表示データのヘッダー情報HDRに含まれる判定情報を受信する。
【0064】
ヘッダー情報HDRは、1ライン分の表示データDA1〜DA160のヘッダーとして付加された情報である。ヘッダー情報HDRは、判定情報のみを含んでもよいし、判定情報及び判定情報以外の情報を含んでもよい。
【0065】
本実施形態によれば、各表示ラインに対応して、ヘッダー情報が付加された表示データを受信できる。これにより、ヘッダー情報を参照するだけで各表示ラインが黒表示ラインか否かを判断でき(例えば、走査線の本数のカウントや比較等を行わずに)、黒表示ラインの検出処理を簡素化できる。
【0066】
また本実施形態では、制御回路140は、ヘッダー情報HDRに含まれる判定情報に基づいて、ヘッダー情報HDRに対応する表示ライン(ヘッダー情報HDRが付加された表示データの表示ライン)が黒表示ラインであると判定した場合、その表示ラインの駆動期間TDR(TZL)においてアンプ回路AB1〜AB6を動作オフ状態又は低消費電力状態に設定する。
【0067】
このようにすれば、ヘッダー情報HDRに含まれる判定情報を抽出し、その抽出された判定情報に基づいて、ヘッダー情報HDRに対応する表示ラインが黒表示ラインであるか否かを判定し、黒表示ラインと判定した場合に、アンプ回路AB1〜AB6を動作オフ状態又は低消費電力状態に設定できる。
【0068】
また本実施形態では、駆動回路130は、アンプ回路AB1〜AB6と、アンプ回路AB1〜AB6にデータ電圧を出力するD/A変換回路133と、D/A変換回路133に表示データを出力する第1のラッチ回路131と、受信された表示データをラッチして第1のラッチ回路131に出力する第2のラッチ回路132と、を含む。
【0069】
スキャナー駆動方式では、第1のラッチ回路131や第2のラッチ回路132に1ライン分の表示データをラッチする必要がない。そのため、1ライン分の表示データを監視して黒表示ラインか否かを判定することができない。この点、本実施形態では外部デバイス110から判定情報を受信するので、黒表示ラインか否かを判定できる。
【0070】
より具体的には、水平走査期間の第1〜第mの期間(mは2以上の整数)のうち第kの期間(kは1以上m以下の整数)において、第1のラッチ回路131は、ブロックに対応するn画素分の第1のデータをラッチし、第2のラッチ回路132は、第1のデータの次の、ブロックに対応するn画素分(nは2以上の整数)の第2のデータをラッチする。なお、nは、1ラインの画素数よりも少ない数である。
【0071】
図3において、第1のラッチ回路131が表示データDATAXとして表示データDAk(第1のデータ)を保持している期間が、第kの期間に対応する。この第kの期間では、第2のラッチ回路132は、表示データDAk+1(第2のデータ)をラッチする。表示データDAk、DAk+1の各々は、データ線のブロックに対応する6(n)画素分の表示データである。スキャナー駆動方式ではブロック毎に順次に駆動するが、その駆動順番において、表示データDAk+1に対応した順番は、表示データDAkに対応した順番の次の順番である。
【0072】
このように、スキャナー駆動方式では1度に1ブロック(n画素)分の表示データをラッチすればよい。しかしながら、1ブロック(n画素)分の表示データしかラッチしなければ、そのラッチされた表示データから黒表示ラインか否かを判定することができない。この点、本実施形態では外部デバイス110から判定情報を受信するので、黒表示ラインか否かを判定できる。
【0073】
また本実施形態では、駆動回路130は、第kの期間において、第1のデータに基づいてブロックに対応するn画素を駆動する。
【0074】
具体的には、第kの期間では、第1のラッチ回路131に第1のデータ(DAk)がラッチされ、その第1のデータに基づいてn画素が駆動され、次の第k+1の期間では、第1のラッチ回路131に第2のデータ(DAk+1)がラッチされ、その第2のデータに基づいて次のn画素が駆動される。
【0075】
このように、第1のラッチ回路131にはn画素分の表示データが順次にラッチされ、そのn画素分の表示データにより表示ラインがn画素ずつ駆動されていく。このため、第1のラッチ回路131は、n画素分の表示データを記憶するだけでよい。このようなスキャナー駆動方式においても、本実施形態では黒表示ラインか否かを判定できる。
【0076】
また本実施形態では、画素回路アレイ150に含まれる画素回路PAは、画素(図7の発光素子D1)に電流を供給するトランジスター(図7のトランジスターQP1)を含む。そして制御回路140は、黒表示ラインの駆動期間TDR(TZL)において、黒表示ラインに対応する画素回路PAのトランジスター(QP1)をオフする制御を行う。
【0077】
具体的には、制御回路140は、図7のレベル設定回路LSを制御することで、画素回路PAのトランジスターQP1のゲート電圧を、トランジスターQP1をオフさせる電圧に設定する。図7に示した画素回路PAの場合には、画素回路PAのトランジスターQP1のゲート電圧を電源電圧VELに設定している。
【0078】
このようにすれば、黒表示ラインの画素にトランジスターから電流が供給されなくなるので、その画素を黒表示(ゼロデータに対応する表示)にできる。
【0079】
また本実施形態では、表示装置100は、駆動回路130に階調電圧を供給する階調電圧生成回路170を含む。そして制御回路140は、黒表示ラインの駆動期間TDR(TZL)において、階調電圧生成回路170を動作オフ状態又は低消費電力状態に設定する。
【0080】
階調電圧生成回路170の動作オフ状態は、階調電圧生成回路170の動作をオフした状態である。例えば階調電圧生成回路170に流れる電流をオフした状態である。例えば、ラダー抵抗と電源ノードの間にスイッチ素子を設け、そのスイッチ素子をオフすることで、階調電圧生成回路170に流れる電流をオフする。階調電圧生成回路170の低消費電力状態は、階調電圧生成回路170に流れる電流を、通常動作時に比べて低減した状態である。例えば、ラダー抵抗に流れる電流を低減させる。
【0081】
このようにすれば、黒表示ラインの駆動期間において、アンプ回路の消費電流だけでなく、階調電圧生成回路の消費電流を低減できる。これにより、表示装置の消費電力を更に低減することが可能となる。
【0082】
3.第2の構成例
図4は、本実施形態の表示装置の第2の構成例である。図4では、制御回路140が、走査線制御回路142を含み、ヘッダー検出回路145を含まない。なお、図2で説明した構成要素と同一の構成要素には、同一の符号を付し、その構成要素の説明を適宜省略する。本実施形態は図4の構成に限定されず、その構成要素の一部を省略したり、他の構成要素を追加したりする等の種々の変形実施が可能である。
【0083】
図5は、第2の構成例において画素回路アレイ(ディスプレイ)に表示する画像の模式図である。画像は黒表示領域と非黒表示領域から構成される。黒表示領域は、その領域の画素の表示データがゼロデータである領域である。非表示領域は、その領域の画素の表示データがゼロデータとは限らない領域であり、文字や画像等が表示される領域である。黒表示領域の境界のライン(走査線)をSAL、SPLとする。それらのラインSAL、SPLのうち、垂直走査期間において先に選択される方の走査線を開始ラインSALとし、後に選択される方の走査線を終了ラインSPLとする。
【0084】
レジスター回路144には、開始ラインSALの情報と終了ラインSPLの情報が記憶されている。例えば、各ラインが何本目の走査線であるかが、情報として記憶されている。この情報は、外部デバイス110がレジスター回路144に書き込む。
【0085】
走査線制御回路142は、垂直走査期間において水平同期信号HSYNCの立ち下がりの回数(選択された走査線の本数)をカウントする。そして、そのカウント値と、レジスター回路144に記憶された開始ラインSALの情報及び終了ラインSPLの情報とに基づいて、表示ライン(現在、駆動しようとしている表示ライン)が、開始ラインSALと終了ラインSPLの間の表示ラインであるか否かを判定する。表示ラインが開始ラインSALと終了ラインSPLの間である場合、検出信号ZLDTをアクティブにし、表示ラインが開始ラインSALと終了ラインSPLの間でない場合、検出信号ZLDTを非アクティブにする。
【0086】
図6は、第2の構成例における表示装置の動作タイミングチャートである。スキャナー駆動に関する基本的な動作(表示データDA1〜DA160の入力や、その表示データDA1〜DA160に基づく画素への書き込み等)は図3と同様であるため、説明を省略する。
【0087】
図6では、図3のようなヘッダー情報HDRは表示データDATAに付加されていない。表示ラインが開始ラインSALと終了ラインSPLの間である場合、走査線制御回路142は所定のタイミングでハイレベル(アクティブ)の検出信号ZLDTを出力する。表示ラインが開始ラインSALと終了ラインSPLの間でない場合、走査線制御回路142は所定のタイミングでローレベル(非アクティブ)の検出信号ZLDTを出力する。所定のタイミングは、例えば表示データDA1の入力が開始されるタイミング(データイネーブル信号DEが非アクティブからアクティブになるタイミング)である。
【0088】
以上の第2の構成例によれば、制御回路140は、黒表示領域の開始ラインSALと終了ラインSPLを表すコマンドを判定情報として受信する。
【0089】
具体的には、黒表示領域は、垂直走査方向に連続する1又は複数の黒表示ラインで構成される領域である。図5では、画面内に1つの黒表示領域がある場合を図示しているが、画面内に複数の黒表示領域があってもよい。その場合、制御回路140は、各黒表示領域について開始ラインと終了ラインを表すコマンドを受信する。制御回路140は、受信したコマンドを解析(デコード)し、コマンドに含まれる開始ラインSALの情報と終了ラインSPLの情報をレジスター回路144に書き込む。コマンドの受信タイミング(外部デバイス110からの送信タイミング)は種々想定できる。例えば、画面の一部にのみ画像や文字を表示させるアプリケーションを実行する場合、そのアプリケーションに対応したコマンドを、アプリケーションの起動時等に表示装置100が受信する。或いは、1フレーム(1画像)毎に、表示装置100がコマンドを受信してもよい。
【0090】
このようにすれば、黒表示領域の開始ラインSALと終了ラインSPLを表すコマンドを受信することで、開始ラインSALの情報と終了ラインSPLの情報を取得できる。そして、その開始ラインSALの情報と終了ラインSPLの情報に基づいて、黒表示ラインを検出できる。
【0091】
また本実施形態では、制御回路140は、開始ラインSALから終了ラインSPLまでの表示ラインの駆動期間(図6のTDR)においてアンプ回路AB1〜AB6を動作オフ状態又は低消費電力状態に設定する。
【0092】
このようにすれば、黒表示領域を構成する表示ラインの駆動期間において、アンプ回路の消費電流を低減できる。これにより、表示装置の消費電力を低減することが可能となる。
【0093】
4.画素回路
図7は、画素回路の詳細な構成例である。以下では、データ線DL1及び走査線GL1に接続される画素回路を例に説明するが、他の画素回路も同様の構成である。
【0094】
画素回路PAは、P型トランジスターQP1〜QP5、キャパシターCpix、発光素子D1(発光ダイオード)を含む。トランジスターQP2のゲートは走査線GL1に接続される。トランジスターQP3、QP5のゲートには信号Gcmpが入力され、トランジスターQP4のゲートには信号Gelが入力される。信号Gcmp、Gelは、走査線駆動回路120から供給される。
【0095】
またスイッチ素子S1aとデータ線DL1の間にレベル設定回路LSが設けられる。レベル設定回路LSは図2図4では図示が省略されている。レベル設定回路LSは、P型トランジスターQP6、QP7、N型トランジスターQN1、キャパシターC1、C2、トランスファーゲートTGを含む。トランジスターQP6のゲートには信号Giniが入力され、トランジスターQP7のゲートには信号Grstが入力され、トランジスターQN1のゲートにはGrefが入力される。トランスファーゲートTGは、P型トランジスターとN型トランジスターで構成され、P型トランジスターのゲートには信号XGcplが入力され、N型トランジスターのゲートにはGcplが入力される。信号Grst、Grefは、図2図4の検出信号ZLDTに基づいて生成される信号であり、制御回路140のヘッダー検出回路145又は走査線制御回路142から供給される。信号Gini、XGcpl、Gcplは、制御回路140から供給される。
【0096】
以下、画素回路PAが黒表示ラインの画素回路でない場合の動作を説明する。初期状態では、トランジスターQP2、QP3、QP5、QP6、QP7、QN1、トランスファーゲートTGがオフであり、トランジスターQP4がオンである。
【0097】
水平走査期間が開始すると、所定のタイミングでスイッチ素子S1aがオンになり、アンプ回路AB1からデータ電圧がキャパシターC1に充電され、キャパシターC1の一端のノードN1がデータ電圧となる。キャパシターC1の他端は電源電圧Vctのノードが接続されている。
【0098】
その後、トランスファーゲートTGがオンになり、キャパシターC1に充電されたデータ電圧が、キャパシターC2を介してデータ線DL1に印加される。これ以前に、トランジスターQP6、QN1がオンになり、キャパシターC2の一端のノードN2が電圧Vrefに設定され、データ線DL1が初期化電圧Viniに設定される。次に、トランジスターQP4、QP6がオフになる。次に、トランジスターQP5がオンになり、発光素子D1のアノードが電圧Vorstに設定され、発光素子D1がリセット状態となる。そしてトランジスターQP4、QP6がオフになった後、トランジスターQP2、QP3がオンになり、トランジスターQP1のゲートとドレインが接続された状態となる。ここで、データ線DL1はトランジスターQP1のゲートに接続された状態になっている。トランジスターQP1のソースは電源電圧VELのノードに接続されている。これにより、トランジスターQP1のゲート電圧及びデータ線DL1の電圧が所定値(トランジスターQP1の閾値電圧のばらつきを補償する電圧)に設定される。この所定値はトランジスターQP1の閾値電圧に応じたものであり、画素毎にトランジスターQP1の閾値電圧が異なれば、画素毎に異なる値が所定値として設定される。次に、トランジスターQP3、QP5がオフになる。
【0099】
次に、トランスファーゲートTGがオンになり、キャパシターC1に充電されたデータ電圧が、キャパシターC2に印加される。キャパシターC2の一端のノードN2の電圧は電圧Vrefからデータ電圧に変化し、この差に相当する電位変化がデータ線DL1にも生じる。具体的には、データ線DL1の電圧は、所定値(トランジスターQP1の閾値電圧のばらつきを補償する電圧)から当該電位変化を重畳した電圧が設定される。データ線DL1の電圧は、キャパシターC1、C2、Cpix(及び寄生容量)の電荷再分配によって決まり、その電圧がキャパシターCpixによってトランジスターQP1のゲートノードに保持される。キャパシターCpixの一端はトランジスターQP1のゲートに接続され、他端は電源電圧VELのノードに接続されている。次に、トランジスターQP2、トランスファーゲートTGがオフになる。トランジスターQP1は、キャパシターCpixにより保持されたゲート電圧に応じたドレイン電流を発光素子D1に供給する。
【0100】
以下、画素回路PAが黒表示ラインの画素回路である場合の動作を説明する。初期状態では、トランジスターQP2、QP3、QP5、QP6、QP7、QN1、トランスファーゲートTGがオフであり、トランジスターQP4がオンである。
【0101】
水平走査期間が開始した後、検出信号ZLDTがアクティブになると、信号Grst、Grefがアクティブになり、トランジスターQP7、QN1がオンになる。キャパシターC2の一端のノードN2が電圧Vrefに設定され、キャパシターC2の他端に接続されるデータ線DL1が電源電圧VELに設定される。次にトランジスターQP2がオンになり、電源電圧VELがキャパシターCpixによってトランジスターQP1のゲートノードに保持される。次に、トランジスターQP2、QP7、QN1がオフになる。トランジスターQP1のゲートとソースには電源電圧VELが設定されることになり、トランジスターQP1はオフになり、発光素子D1に電流が供給されなくなる。検出信号ZLDT(制御信号PS)がアクティブである期間においては、アンプ回路AB1〜AB6は動作オフ状態又は低消費電力状態に設定されている。
【0102】
なお、画素回路PAが黒表示ラインの画素回路である場合の動作は上記に限定されない。例えば、変形例として以下の手法がある。即ち、水平走査期間が開始されると、所定のタイミングでスイッチ素子S1aがオンになる。このとき、アンプ回路AB1の出力ノードNQ1を電圧VRHに設定しておき、キャパシターC1に電圧VRHを保持させる。以降、画素回路PAが黒表示ラインの画素回路でない場合と同様の動作を行い、電圧VRHに対応する電圧をキャパシターCpixに保持させる。電圧VRHは、キャパシターC1、C2、Cpix(及び寄生容量)の電荷再分配によってデータ線DL1を電源電圧VEL付近に設定する電圧である。即ち、トランジスターQP1のゲートノードにはキャパシターCpixにより電源電圧VELが保持され、トランジスターQP1がオフになる。
【0103】
上記の変形例を用いた場合には、表示ライン毎ではなくブロック(6個の画素)毎にアンプ回路AB1〜AB6を動作オフ状態又は低消費電力状態に設定することも可能である。例えば、制御回路140が、ラッチ回路131にラッチされた表示データに基づいて、ブロックの表示データがゼロデータであるか否かを判定する判定回路を有する。そして、判定回路は、ブロックの表示データがゼロデータであると判定した場合、検出信号ZLDTをアクティブにする。
【0104】
5.アンプ回路
図8は、アンプ回路の詳細な構成例である。以下ではアンプ回路AB1を例に説明するが、アンプ回路AB2〜AB6も同様の構成である。アンプ回路AB1は、スイッチ素子SW1〜SW3、電流源回路IB1、IB2、演算増幅器AMPを含む。
【0105】
電流源回路IB1、IB2は、演算増幅器AMPの差動対のトランジスター或いは出力段のトランジスターにバイアス電流を流す回路である。例えば、電流源回路IB1は、ゲートにバイアス電圧が入力されるP型トランジスターであり、電流源回路IB2は、ゲートにバイアス電圧が入力されるN型トランジスターである。
【0106】
スイッチ素子SW1は、電流源回路IB1と高電位側電源電圧VELのノードとの間に設けられる。スイッチ素子SW2は、電流源回路IB2と低電位側電源電圧VSSのノードとの間に設けられる。スイッチ素子SW3は、電圧VRHのノードと演算増幅器AMPの出力ノードNQ1との間に設けられる。スイッチ素子SW1〜SW3は、トランジスターで構成される。
【0107】
黒表示ラインが検出されて制御信号PSがアクティブになると、スイッチ素子SW1、SW2がオフになり、スイッチ素子SW3がオンになり、演算増幅器AMPの出力がハイインピーダンス状態になる。スイッチ素子SW1、SW2がオフになることで、電流源回路IB1、IB2の電流経路が遮断され、演算増幅器AMPにバイアス電流が供給されなくなる。これにより、消費電力が低減される。また、スイッチ素子SW3がオンになり、演算増幅器AMPの出力がハイインピーダンス状態になることで、出力ノードNQ1が電圧VRHに設定される。例えば、演算増幅器AMPの出力段のトランジスターと電源ノードとの間にスイッチ素子(トランジスター)を設け、そのスイッチ素子をオフすることにより、演算増幅器AMPの出力をハイインピーダンス状態に設定する。制御信号PSが非アクティブの場合には、スイッチ素子SW1、SW2はオンであり、スイッチ素子SW3はオフであり、演算増幅器AMPは信号出力状態になる。
【0108】
6.電子機器
図9は、本実施形態の表示装置を含む電子機器の第1の構成例である。図9には、電子機器の一例としてヘッドマウントディスプレイの構成例を示す。
【0109】
ヘッドマウントディスプレイ200は、頭部にヘッドマウントディスプレイを装着するためのテンプル210と、右目用のレンズ231と、左眼用のレンズ232と、レンズ231及びレンズ232の間に設けられるブリッジ220と、を含む。
【0110】
また、ヘッドマウントディスプレイ200は、表示装置241、242と、レンズ251、252と、ハーフミラー261、262と、を含む。表示装置241、242の各々は、図2図4の表示装置100に対応する。表示装置241の画素回路アレイから出射した光は、レンズ251を介してハーフミラー261に入射し、ハーフミラー261に反射されて右眼に入射する。レンズ231を介してハーフミラー261に入射した光は、ハーフミラー261を通過して右眼に入射する。同様に、表示装置242の画素回路アレイから出射した光は、レンズ252を介してハーフミラー262に入射し、ハーフミラー262に反射されて左眼に入射する。レンズ232を介してハーフミラー262に入射した光は、ハーフミラー262を通過して左眼に入射する。このようにして、表示装置241、242が表示する表示画像が、外部の風景に重ね合わされ、シースルー状態で観察される。
【0111】
なお、本実施形態の表示装置はヘッドマウントディスプレイに限らず、例えば以下のような種々の電子機器に適用可能である。
【0112】
図10は、本実施形態の表示装置を含む電子機器の第2の構成例である。電子機器300の具体例としては、例えば携帯情報端末、車載装置(例えばメーターパネル、カーナビゲーションシステム等)、携帯型ゲーム端末、情報処理装置等の、表示装置を搭載する種々の電子機器を想定できる。
【0113】
電子機器300は、処理部310(例えばCPU等のプロセッサー、或いはゲートアレイ)、記憶部320(例えばメモリー、ハードディスク等)、操作部330(操作装置)、インターフェース部340(インターフェース回路、インターフェース装置)、表示装置100(ディスプレイ)を含む。
【0114】
操作部330は、ユーザーからの種々の操作を受け付けるユーザーインターフェースである。例えば、ボタンやマウス、キーボード、表示部350に装着されたタッチパネル等である。インターフェース部340は、画像データや制御データの入出力を行うデータインターフェースである。例えばUSB等の有線通信インターフェースや、或は無線LAN等の無線通信インターフェースである。記憶部320は、インターフェース部340から入力されたデータを記憶する。或は、記憶部320は、処理部310のワーキングメモリーとして機能する。処理部310は、インターフェース部340から入力された或いは記憶部320に記憶された表示データを処理して表示装置100に転送する。表示装置100は、処理部310から転送された表示データに基づいて画素回路アレイに画像を表示する。
【0115】
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また本実施形態及び変形例の全ての組み合わせも、本発明の範囲に含まれる。また表示装置、ヘッドマウントディスプレイ、電子機器等の構成・動作等も、本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
【符号の説明】
【0116】
10…表示装置、20…走査線駆動回路、30…駆動回路、31…ラッチ回路、
32…ラッチ回路、33…D/A変換回路、40…制御回路、
41…ゼロライン検出回路、42…アンプ制御回路、50…画素回路アレイ、
100…表示装置、120…走査線駆動回路、130…駆動回路、
131…第1のラッチ回路、132…第2のラッチ回路、133…D/A変換回路、
140…制御回路、141…インターフェース回路、142…走査線制御回路、
143…アンプ制御回路、144…レジスター回路、145…ヘッダー検出回路、
150…画素回路アレイ、160…選択回路、170…階調電圧生成回路、
180…電圧生成回路、200…ヘッドマウントディスプレイ、210…テンプル、
220…ブリッジ、231…レンズ、232…レンズ、241…表示装置、
242…表示装置、251…レンズ、252…レンズ、261…ハーフミラー、
262…ハーフミラー、300…電子機器、310…処理部、320…記憶部、
330…操作部、340…インターフェース部、350…表示部、
AB1〜AB6…アンプ回路、D1…発光素子(画素)、
DA1〜DA160…表示データ、DATA…表示データ、
DL1〜DL960…データ線、GL1〜GL540…走査線、
HDR…ヘッダー情報、HSYNC…水平同期信号、PA…画素回路、
QP1…トランジスター、SAL…開始ライン、SPL…終了ライン、
TDR…駆動期間、ZLDT…検出信号
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10