(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1ガイドは、第1の幅を有する第1ガイド面と、第1の幅よりも短い第2の幅を有する第2ガイド面であって、前記第1装着方向において前記第1ガイド面の上流側に位置する第2ガイド面とを有し、
前記第3ガイドは、第3の幅を有する第3ガイド面と、第3の幅よりも短い第4の幅を有する第4ガイド面であって、前記第1装着方向において前記第3ガイド面の下流側に位置する第4ガイド面とを有し、
前記第4ガイド面は、前記第3ガイドが前記第1突出位置に位置する状態で、前記第1装着方向および上下方向の両方と交差する幅方向において、前記第2ガイド面と異なる位置に位置することを特徴とする、請求項6に記載の画像形成装置。
前記第4ガイド面は、前記第1カートリッジが前記本体ケーシング内に収容されている状態で、前記幅方向において、前記第2ガイド面に対して、前記第1カートリッジの反対側に位置することを特徴とする、請求項1または請求項7に記載の画像形成装置。
前記本体ケーシングは、前記第1収容位置に位置する前記第3ガイドを前記第1突出位置に向かって押圧する押圧部材を、さらに備えることを特徴とする、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
前記本体ケーシングは、前記第2位置に位置する前記第1連結部材を前記第1位置に向かって押圧する第2押圧部材を、さらに備えることを特徴とする、請求項12または請求項13に記載の画像形成装置。
【発明を実施するための形態】
【0018】
1.画像形成装置1の概略
図1Aおよび
図1Bを参照して、画像形成装置1の概略について説明する。
【0019】
画像形成装置1は、本体ケーシング2と、第1カートリッジ3と、第2カートリッジ4とを備える。本体ケーシング2は、第1カートリッジ3および第2カートリッジ4を本体ケーシング2に装着するための開口2Aと、開口2Aに連通する内部空間2Bとを有する。開口2Aは、第1カートリッジ3が本体ケーシング2に装着されるとき、および、第2カートリッジ4が本体ケーシング2に装着されるときに、共通して使用される。内部空間2Bは、第1カートリッジ3と第2カートリッジ4とを収容可能である。
【0020】
1.1 第1カートリッジ3
第1カートリッジ3は、本体ケーシング2に装着可能である。第1カートリッジ3は、本体ケーシング2に対して装着されるときに、開口2Aを通って内部空間2B内に収容される。
【0021】
1.2 第2カートリッジ4
第2カートリッジ4は、第1カートリッジ3とは独立して本体ケーシング2に装着可能である。第2カートリッジ4は、本体ケーシング2に対して装着されるときに、開口2Aを通って内部空間2B内に収容される。
【0022】
1.3 本体ケーシング2
本体ケーシング2は、カバー2Cと、第1ガイド5と、第2ガイド6と、第3ガイド7とを備える。
【0023】
1.3.1 カバー2C
カバー2Cは、開口2Aを開放する開位置(
図1A参照)と、開口2Aを閉鎖する閉位置(
図1B参照)との間を移動可能である。
【0024】
1.3.2 第1ガイド5
第1ガイド5は、第1カートリッジ3が本体ケーシング2に装着されるときに、第1カートリッジ3をガイドする。第1ガイド5は、本体ケーシング2内に位置する。
【0025】
1.3.3 第2ガイド6
第2ガイド6は、第2カートリッジ4が本体ケーシング2に装着されるときに、第2カートリッジ4をガイドする。第2ガイド6は、本体ケーシング2内に位置する。
【0026】
1.3.4 第3ガイド7
第3ガイド7は、本体ケーシング2外に突出する第1突出位置(
図1A参照)と、本体ケーシング2内に収容される第1収容位置(
図1B参照)との間を、第2ガイド6に対して相対的に移動可能である。第3ガイド7は、第1突出位置に位置する状態で、第1カートリッジ3が本体ケーシング2に装着されるときに、第1カートリッジ3を第1ガイド5に向けてガイドする。第3ガイド7は、第1突出位置に位置する状態で、第1装着方向において第1ガイド5の上流側に位置する。第1装着方向は、第1カートリッジ3が本体ケーシング2に装着されるときに第1ガイド5に案内される方向である。詳しくは、第1装着方向は、第1カートリッジ3が本体ケーシング2に装着されるときに、第1カートリッジ3が第1ガイド5に沿って本体ケーシング2の内部空間2B内を移動する移動方向である。
【0027】
2.第1実施形態
図2から
図5を参照して、第1実施形態の画像形成装置10について説明する。なお、第1実施形態の画像形成装置10において、上記した画像形成装置1の概略で説明した部材と同様の部材には同様の符号を付し、その説明を省略する。
【0028】
図2に示すように、画像形成装置10は、本体ケーシング2と、第1カートリッジ3と、第2カートリッジ4と、レーザースキャンユニット11と、転写ローラ12と、定着器13と、給紙部14と、給紙トレイ15と、排紙トレイ16とを備える。
【0029】
2.1 第1カートリッジ3の詳細
第1カートリッジ3は、ドラムカートリッジである。第1カートリッジ3は、感光ドラム17と、帯電ローラ18とを備える。
【0030】
感光ドラム17は、表面にトナー像が形成されるように構成される。感光ドラム17は、幅方向に延びる軸線17Aについて回転可能である。幅方向は、第1装着方向および上下方向の両方と交差する。好ましくは、幅方向は、第1装着方向および上下方向の両方と直交する。感光ドラム17は、軸線17Aに沿って延びるドラムシャフト17Bを有する。なお、感光ドラム17は、軸線17Aについて回転可能であればよく、ドラムシャフト17Bを有さなくてもよい。
【0031】
帯電ローラ18は、感光ドラム17の表面を帯電するように構成される。帯電ローラ18は、感光ドラム17の表面に接触する。
【0032】
2.2 第2カートリッジ4の詳細
第2カートリッジ4は、現像カートリッジである。第2カートリッジ4は、トナーを収容する。第2カートリッジ4は、現像ローラ19と、供給ローラ20とを備える。
【0033】
現像ローラ19は、感光ドラム17にトナーを供給するように構成される。現像ローラ19は、第1カートリッジ3と第2カートリッジ4とが本体ケーシング2に装着された状態で、感光ドラム17の表面に接触する。なお、現像ローラ19は、第1カートリッジ3と第2カートリッジ4とが本体ケーシング2に装着された状態で、感光ドラム17の表面に対して、スペースを空けて近接してもよい。
【0034】
供給ローラ20は、第2カートリッジ4内のトナーを、現像ローラ19に供給するように構成される。供給ローラ20は、第2カートリッジ4内に位置する。供給ローラ20は、現像ローラ19の表面に接触する。
【0035】
2.3 本体ケーシング2の詳細
本体ケーシング2は、レーザースキャンユニット11、転写ローラ12、定着器13、給紙部14および給紙トレイ15を収容する。内部空間2Bは、定着器13とカバー2Cとの間、かつ、レーザースキャンユニット11と転写ローラ12との間に位置する。本体ケーシング2は、第1ガイド5と、第2ガイド6と、第3ガイド7と、押圧部材21とを有する。
【0036】
2.3.1 第1ガイド5の詳細
第1ガイド5は、第1カートリッジ3が本体ケーシング2に装着されるときに、感光ドラム17が転写ローラ12と接触する位置まで、第1カートリッジ3をガイドする。第1ガイド5は、第1装着方向に延びる。第1ガイド5は、上下方向において、レーザースキャンユニット11と第2ガイド6との間に位置する。言い換えると、第1ガイド5は、第1装着方向および幅方向と交差する方向において、レーザースキャンユニット11と第2ガイド6との間に位置する。
図3に示すように、第1ガイド5は、幅方向における本体ケーシング2の内面22に位置する。第1ガイド5は、溝である。第1ガイド5は、第1ガイド面5Aと、第2ガイド面5Bとを有する。なお、第1ガイド5は、第1ガイド面5Aおよび第2ガイド面5Bを有するリブであってもよい。
【0037】
第1ガイド面5Aは、第1カートリッジ3が本体ケーシング2に装着されるときに、第1装着方向において、第2ガイド面5Bの下流側で、第1カートリッジ3の一部と接触する。第1カートリッジ3の一部は、具体的には、ドラムシャフト17B(
図2参照)である。第1ガイド面5Aは、第1の幅W1を有する。幅とは、幅方向における長さを意味する。
【0038】
第2ガイド面5Bは、第1カートリッジ3が本体ケーシング2に装着されるときに、第1装着方向において、後述する第4ガイド面23Bの下流側、かつ、第1ガイド面5Aの上流側で、第1カートリッジ3の一部と接触する。第2ガイド面5Bは、第1装着方向において、第1ガイド面5Aの上流側に位置する。第2ガイド面5Bは、第1ガイド面5Aに連続する。詳しくは、第2ガイド面5Bは、幅方向における第1ガイド面5Aの内側端部に連続する。幅方向における内側とは、第1カートリッジ3が本体ケーシング2内に収容されている状態で、幅方向において、第1カートリッジ3に近い側である。なお、幅方向における外側とは、第1カートリッジ3が本体ケーシング2内に収容されている状態で、幅方向において、第1カートリッジ3から遠い側である。第2ガイド面5Bは、第1の幅W1よりも短い第2の幅W2を有する。
【0039】
2.3.2 第2ガイド6の詳細
図2に示すように、第2ガイド6は、第2カートリッジ4が本体ケーシング2に装着されるときに、現像ローラ19が感光ドラム17と接触する位置まで、第2カートリッジ4をガイドする。第2ガイド6は、第2装着方向に延びる。第2装着方向は、第2カートリッジ4が本体ケーシング2に装着されるときに第2ガイド6に案内される方向である。詳しくは、第2装着方向は、第2カートリッジ4が本体ケーシング2に装着されるときに第2ガイド6に沿って内部空間2B内を移動する移動方向である。第2ガイド6は、上下方向において、第1ガイド5に対して、レーザースキャンユニット11の反対側に位置する。
図3に示すように、第2ガイド6は、幅方向における本体ケーシング2の内面22に位置する。第2ガイド6は、溝である。なお、第2ガイド6は、リブであってもよい。
【0040】
2.3.3 第3ガイド7
図3に示すように、第3ガイド7は、幅方向における本体ケーシング2の内面22に支持される。詳しくは、第3ガイド7は、本体ケーシング2の内面22に形成される凹部22A内に位置する。第3ガイド7は、第1装着方向に沿って、第1突出位置(
図4参照)と第1収容位置(
図5参照)との間を、スライドする。第3ガイド7は、カバー2Cが開位置に位置するときに、第1突出位置に位置する。第3ガイド7は、カバー2Cが閉位置に位置するときに、第1収容位置に位置する。第3ガイド7は、第1装着方向および上下方向に延びる。第3ガイド7は、平板形状を有する。第3ガイド7は、ガイドリブ23と、ボス24とを有する。なお、第3ガイド7は、後述する第3ガイド面23Aおよび第4ガイド面23Bを有していればよく、ガイドリブ23の代わりに、第3ガイド面23Aおよび第4ガイド面23Bを有するガイド溝を有してもよい。
【0041】
ガイドリブ23は、第3ガイド7の下端部に位置する。ガイドリブ23は、第3ガイド7の内面7Aから突出する。ガイドリブ23は、第3ガイド面23Aと、第4ガイド面23Bとを有する。すなわち、第3ガイド7は、第3ガイド面23Aと、第4ガイド面23Bとを有する。
【0042】
第3ガイド面23Aは、第1カートリッジ3が本体ケーシング2に装着されるときに、第1装着方向において、第4ガイド面23Bの上流側で、第1カートリッジ3の一部と接触する。第3ガイド面23Aは、第1装着方向に延び、かつ、幅方向に延びる。第3ガイド面23Aは、第3の幅W3を有する。
【0043】
第4ガイド面23Bは、第1カートリッジ3が本体ケーシング2に装着されるときに、第1装着方向において、第3ガイド面23Aの下流側、かつ、第2ガイド面5Bの上流側で、第1カートリッジ3の一部と接触する。第4ガイド面23Bは、第1装着方向において、第3ガイド面23Aの下流側に位置する。第4ガイド面23Bは、第3ガイド面23Aに連続する。詳しくは、第4ガイド面23Bは、幅方向における第3ガイド面23Aの外側端部に連続する。第4ガイド面23Bは、第3ガイド7が第1突出位置に位置する状態で、幅方向において、第2ガイド面5Bと異なる位置に位置する。これにより、第4ガイド面23Bは、第3ガイド7が第1収容位置に位置する状態で、幅方向において、第2ガイド面5Bの外側に位置する。言い換えると、第4ガイド面23Bは、第1カートリッジ3が本体ケーシング2内に収容されている状態で、幅方向において、第2ガイド面5Bに対して、第1カートリッジ3の反対側に位置する。第4ガイド面23Bは、第1装着方向に延び、かつ、幅方向に延びる。第4ガイド面23Bは、第3の幅W3よりも短い第4の幅W4を有する。第4ガイド面23Bは、第3ガイド7が第1突出位置に位置する状態で、第1装着方向において、第2ガイド面5Bと連続する。ここで、第4ガイド面23Bと第2ガイド面5Bとは、第1装着方向において、第1カートリッジ3の一部を受け渡し可能な程度に、実質的に連続していればよい。詳しくは、第4ガイド面23Bと第2ガイド面5Bとは、第1装着方向において、第1カートリッジ3の一部を受け渡し可能な程度の間隔を隔てて、離れていてもよい。好ましくは、第4ガイド面23Bは、第3ガイド7が第1突出位置に位置する状態で、幅方向において、第2ガイド面5Bと異なる位置に位置しつつ、第1装着方向において、第2ガイド面5Bと間隔を隔てずに連続する。これにより、第3ガイド7が第1突出位置に位置する状態で、第3ガイド7と第1ガイド5とは、第1装着方向において連続する。
【0044】
ボス24は、第3ガイド7の外面7Bから突出する。ボス24は、幅方向に延びる。ボス24は、円柱形状を有する。ボス24は、凹部22A内の長穴25に嵌まる。長穴25は、第1装着方向に延びる。ボス24が長穴25に嵌まることにより、第3ガイド7は、第1装着方向に移動可能となる。
【0045】
2.3.4 押圧部材21
押圧部材21は、第1収容位置に位置する第3ガイド7を第1突出位置に向かって押圧する。詳しくは、押圧部材21は、第3ガイド7の移動方向において弾性変形可能である。具体的には、押圧部材21は、ばねである。押圧部材21は、第3ガイド7の移動方向に延びる。押圧部材21は、ボス24と接触する。押圧部材21は、第3ガイド7が第1収容位置に位置する状態で、第3ガイド7の移動方向において、圧縮される。押圧部材21は、圧縮された状態で、弾性力により、ボス24を押圧する。押圧部材21は、第3ガイド7が第1収容位置に位置する状態で、ボス24を押圧することにより、第3ガイド7を第1突出位置に向かって押圧する。
【0046】
2.4 レーザースキャンユニット11、転写ローラ12、定着器13、給紙部14、給紙トレイ15および排紙トレイ16
図5に示すように、レーザースキャンユニット11は、感光ドラム17の表面を露光するように構成される。転写ローラ12は、感光ドラム17の表面に形成されたトナー像を用紙に転写するように構成される。転写ローラ12は、第1カートリッジ3が本体ケーシング2に装着された状態で、感光ドラム17の表面に接触する。定着器13は、トナー像が転写された用紙を加熱および加圧して、用紙にトナー像を定着させるように構成される。給紙部14は、給紙トレイ15内の用紙を、感光ドラム17と転写ローラ12との間に供給するように構成される。給紙トレイ15は、用紙を収容するように構成される。排紙トレイ16は、定着器13を通過した用紙が排紙されるように構成される。
【0047】
2.5 第1カートリッジ3および第2カートリッジ4の装着
次いで、本体ケーシング2に対する第1カートリッジ3および第2カートリッジ4の装着について説明する。なお、第2カートリッジ4は、第1カートリッジ3が本体ケーシング2に装着された後に、本体ケーシング2に装着される。
【0048】
本体ケーシング2に対して第1カートリッジ3および第2カートリッジ4を装着するには、ユーザーは、
図2に示すように、まず、カバー2Cを開位置に位置させる。
【0049】
すると、カバー2Cが開位置に位置するとともに、第3ガイド7が、第2ガイド6に対して相対的に移動し、第1突出位置に位置する。
【0050】
これにより、ユーザーは、第1カートリッジ3を第2ガイド6ではなく第3ガイド7に嵌めるということに、気付くことができる。それは、第3ガイド7が内部空間2Bから突出していることの効果でもあるが、第3ガイド7が移動することによる効果でもある。ユーザーは、動くものに注目しやすいからである。
【0051】
そして、ユーザーが、第1カートリッジ3を、第3ガイド7に嵌めて本体ケーシング2の内部空間2Bに向かって押し込むと、第1カートリッジ3は、第3ガイド7によってガイドされた後、第1ガイド5によってガイドされて、
図4に示すように、感光ドラム17が転写ローラ12と接触する位置に位置する。
【0052】
これにより、本体ケーシング2に対する第1カートリッジ3の装着が完了する。
【0053】
次いで、ユーザーが、第2カートリッジ4を、第2ガイド6に嵌めて本体ケーシング2の内部空間2Bに向かって押し込むと、
図5に示すように、第2カートリッジ4は、第2ガイド6によってガイドされて、現像ローラ19が感光ドラム17と接触する位置に位置する。
【0054】
これにより、本体ケーシング2に対する第2カートリッジ4の装着が完了する。
【0055】
その後、ユーザーがカバー2Cを閉位置に位置させると、カバー2Cが第3ガイド7に当たることにより、第3ガイド7が第2ガイド6に対して相対的に移動して第1収容位置に位置するとともに、カバー2Cが閉位置に位置する。
【0056】
これにより、本体ケーシング2に対する第1カートリッジ3および第2カートリッジ4の装着が完了する。
【0057】
2.6 作用効果
画像形成装置10によれば、
図2に示すように、第1カートリッジ3および第2カートリッジ4が本体ケーシング2から離脱されている場合、第3ガイド7が第1突出位置に位置することにより、ユーザーは、第3ガイド7に第1カートリッジ3または第2カートリッジ4を嵌めるということに、気付くことができる。また、カバー2Cを開くと第3ガイド7が第1突出位置に移動することから、ユーザーは、移動する第3ガイド7に注目しやすい。これにより、ユーザーは、第3ガイド7に第1カートリッジ3または第2カートリッジ4を嵌めるということに、気付くことができる。
【0058】
これにより、第1ガイド5および第2ガイド6のいずれか一方に、第1カートリッジ3および第2カートリッジ4のいずれか一方を嵌める場合と比べて、ユーザーが誤って、第1カートリッジ3を第2ガイド6に嵌めたり、第1カートリッジ3を第1ガイド5に嵌める前に第2カートリッジ4を第2ガイド6に嵌めたりすることを防止できる。
【0059】
その結果、本体ケーシングに対する第1カートリッジおよび第2カートリッジの装着を、誤りにくくすることができる。
【0060】
なお、第1カートリッジ3を本体ケーシング2に装着した後に第2カートリッジ4を本体ケーシング2に装着することを、ユーザーが理解している場合には、第3ガイド7が第1突出位置に位置することにより、ユーザーは、第3ガイド7に第1カートリッジ3を嵌めるということに、気付くことができる。
【0061】
この場合、ユーザーは、第3ガイド7および第1ガイドを介して第1カートリッジ3を本体ケーシング2に装着した後、第2ガイドを介して第2カートリッジを本体ケーシング2に装着することができる。
【0062】
その結果、本体ケーシングに対して第1カートリッジおよび第2カートリッジを誤って装着することを防止できる。
【0063】
3.第2実施形態
図6Aから
図17を参照して、第2実施形態の画像形成装置30について説明する。なお、第2実施形態の画像形成装置30において、上記した画像形成装置1の概略で説明した部材と同様の部材には同様の符号を付し、その説明を省略する。
【0064】
図6Aおよび
図6Bに示すように、本体ケーシング2は、さらに、第4ガイド31を備える。第4ガイド31は、第2装着方向において、第2ガイド6の上流側に位置する。第4ガイド31は、本体ケーシング2外に突出する第2突出位置(
図6B参照)と、本体ケーシング2内に収容される第2収容位置(
図6A参照)との間を、第1ガイド5に対して相対的に移動可能である。
【0065】
第4ガイド31は、
図6Aに示すように、第3ガイド7が第1突出位置に位置するときに、第2収容位置に位置する。また、第4ガイド31は、
図6Bに示すように、第3ガイド7が第1収容位置に位置するときに、第2突出位置に位置する。第4ガイド31は、第2カートリッジ4が本体ケーシング2に装着されるときに、第2カートリッジ4を第2ガイド6に向けてガイドする。
【0066】
以下、第2実施形態の画像形成装置30の詳細な構造について説明する。
【0067】
3.1 本体ケーシング2の詳細
図7に示すように、本体ケーシング2は、第1連結部材32と、第2押圧部材33と、第2連結部材34と、リンク部材35とを、さらに備える。
【0068】
3.1.1 第1連結部材32
第1連結部材32は、第3ガイド7に連結されるとともに、リンク部材35の一端に連結される。第1連結部材32は、第3ガイド7を第1突出位置に位置させる第1位置(
図7参照)と、第3ガイド7を第1収容位置に位置させる第2位置(
図14参照)との間を移動可能である。第1連結部材32は、第1装着方向において、第1位置と第2位置との間を移動可能である。第1連結部材32は、第1位置と第2位置との間をスライド可能である。第1連結部材32は、第1カートリッジ3が本体ケーシング2に装着されるときに、第1位置から第2位置へ移動する。第1連結部材32は、第1カートリッジ3が本体ケーシング2から離脱されるときに、第2位置から第1位置へ移動する。第1連結部材32は、
図8に示すように、本体ケーシング2の内面22に形成される凹部22Aおよび凹部22B内に位置する。凹部22Bは、第1装着方向において、凹部22Aの下流側に位置する。凹部22Bは、凹部22Aと連通する。第1連結部材32は、第1装着方向に延びる。第1連結部材32は、リブ36と、ボス40(
図10参照)と、第3押圧部材37とを備える。第1連結部材32は、長穴38と、長穴39(
図10参照)とを有する。
【0069】
リブ36は、第1カートリッジ3が本体ケーシング2に装着されるときに、第1装着方向において、後述する第1カートリッジ3のボス52(
図11A参照)と当たる。リブ36は、第1装着方向において、第3ガイド7に対して下流側に位置する。リブ36は、第1装着方向において、第3ガイド7から離れて位置する。リブ36は、第1連結部材32の内面から突出する。リブ36は、幅方向および上下方向に延びる。
【0070】
図10に示すように、ボス40は、第1連結部材32の外面から突出する。ボス40は、幅方向に延びる。ボス40は、円柱形状を有する。ボス40は、長穴41に嵌まる。長穴41は、凹部22B(
図8参照)内に位置する。長穴41は、第1装着方向に延びる。ボス40が長穴41に嵌まることにより、第1連結部材32は、第1装着方向に移動可能となる。
【0071】
図8に示すように、第3押圧部材37は、第1カートリッジ3が本体ケーシング2から取り外され、かつ、第1連結部材32が第1位置に位置する状態で、第1収容位置に位置する第3ガイド7(
図12参照)を第1突出位置へ向かって押圧する。第3押圧部材37は、第1装着方向において、リブ36に対して上流側に位置する。第3押圧部材37は、第1装着方向において、リブ36から離れて位置する。第3押圧部材37は、長穴38内に位置する。第3押圧部材37は、第3ガイド7の移動方向において弾性変形可能である。具体的には、第3押圧部材37は、ばねである。第3押圧部材37は、第3ガイド7の移動方向に延びる。第3押圧部材37は、ボス24と接触する。第3押圧部材37は、第1連結部材32が第1位置に位置し、第3ガイド7が第1収容位置に位置する状態で、第3ガイド7の移動方向において、圧縮される。第3押圧部材37は、圧縮された状態で、弾性力により、ボス24を押圧する。第3押圧部材37は、第1連結部材32が第1位置に位置し、第3ガイド7が第1収容位置に位置する状態で、ボス24を押圧することにより、第3ガイド7を第1突出位置に向かって押圧する。
【0072】
長穴38には、第3ガイド7のボス24が嵌まる。長穴38は、第1装着方向において、リブ36に対して上流側に位置する。長穴38は、第1装着方向において、リブ36から離れて位置する。長穴38は、第1装着方向に延びる。
【0073】
図10に示すように、長穴39には、後述するリンク部材35の第1ボス46が嵌まる。長穴39は、第1装着方向において、リブ36(
図8参照)と長穴38(
図8参照)との間に位置する。長穴39は、第1連結部材32の外面に位置する。長穴39は、上下方向、つまり、第1装着方向と直交する方向に延びる。
【0074】
3.1.2 第2押圧部材33
第2押圧部材33は、
図14に示すように、第2位置に位置する第1連結部材32を第1位置に向かって押圧する。第2押圧部材33は、
図10に示すように、長穴41内に位置する。第2押圧部材33は、第1連結部材32の移動方向において弾性変形可能である。具体的には、第2押圧部材33は、ばねである。第2押圧部材33は、第1連結部材32の移動方向に延びる。第2押圧部材33は、ボス40と接触する。第2押圧部材33は、第1連結部材32が第2位置に位置する状態で、第1連結部材32の移動方向において、圧縮される。第2押圧部材33は、圧縮された状態で、弾性力により、ボス40を押圧する。第2押圧部材33は、第1連結部材32が第2位置に位置する状態で、ボス40を押圧することにより、第1連結部材32を第1突出位置に向かって押圧する。
【0075】
3.1.3 第3ガイド7の詳細
図8に示すように、第2実施形態では、第3ガイド7は、第1連結部材32に対して、第1装着方向に移動可能に連結される。詳しくは、第3ガイド7のボス24は、第1連結部材32の長穴38に嵌まる。これにより、第3ガイド7は、第1連結部材32に対して、第1装着方向に移動可能となる。第3ガイド7は、
図12に示すように、第1カートリッジ3が本体ケーシング2から取り外され、かつ、第1連結部材32が第1位置に位置する状態で、カバー2Cが閉位置に位置するときに、第1収容位置に位置する。第3ガイド7は、
図7に示すように、カバー2Cが開位置に位置するときに、第1突出位置に位置する。
【0076】
3.1.4 第2ガイド6の詳細
図8に示すように、第2実施形態では、第2ガイド6は、ガイド面6Aと、ガイド面6Bとを有する。
【0077】
ガイド面6Aは、第2カートリッジ4が本体ケーシング2に装着されるときに、第2装着方向において、ガイド面6Bの下流側で、第2カートリッジ4の一部と接触する。第2カートリッジ4の一部は、具体的には、後述するボス63(
図9B参照)である。ガイド面6Aは、幅W5を有する。
【0078】
ガイド面6Bは、第2カートリッジ4が本体ケーシング2に装着されるときに、第2装着方向において、後述するガイド面48Bの下流側、かつ、ガイド面6Aの上流側で、第2カートリッジ4の一部と接触する。ガイド面6Bは、第2装着方向において、ガイド面6Aの上流側に位置する。ガイド面6Bは、ガイド面6Aに連続する。詳しくは、ガイド面6Bは、幅方向におけるガイド面6Aの内側端部に連続する。ガイド面6Bは、幅W5よりも短い幅W6を有する。
【0079】
3.1.5 第2連結部材34
図7に示すように、第2連結部材34は、第4ガイド31に連結されるとともに、リンク部材35の他端に連結される。第2連結部材34は、第4ガイド31を第2突出位置に位置させる第3位置(
図14参照)と、第4ガイド31を第2収容位置に位置させる第4位置(
図7参照)との間を移動可能である。第2連結部材34は、第2装着方向において、第3位置と第4位置との間を移動可能である。第2連結部材34は、第3位置と第4位置との間をスライド可能である。第2連結部材34は、第1カートリッジ3が本体ケーシング2に装着されるときに、第1連結部材32の第1位置から第2位置への移動に連動して、第4位置から第3位置へ移動する。第2連結部材34は、第1カートリッジ3が本体ケーシング2から離脱されるときに、第1連結部材32の第2位置から第1位置への移動に連動して、第3位置から第4位置へ移動する。第2連結部材34は、
図9に示すように、幅方向において第2ガイド6よりも外側に位置する。第2連結部材34は、第2装着方向に延びる。第2連結部材34は、第4押圧部材42を備える。第2連結部材34は、長穴43と、長穴44(
図10参照)とを備える。
【0080】
第4押圧部材42は、第2連結部材34が第3位置に位置する状態で、第2収容位置に位置する第4ガイド31(
図17参照)を第2突出位置へ向かって押圧する。第4押圧部材42は、長穴43内に位置する。第4押圧部材42は、第4ガイド31(
図8参照)の移動方向において弾性変形可能である。具体的には、第4押圧部材42は、ばねである。第4押圧部材42は、第4ガイド31の移動方向に延びる。第4押圧部材42は、後述する第4ガイド31のボス49(
図8参照)と接触する。第4押圧部材42は、第2連結部材34が第3位置に位置し、第4ガイド31が第2収容位置に位置する状態で、第4ガイド31の移動方向において、圧縮される。第4押圧部材42は、圧縮された状態で、弾性力により、ボス49を押圧する。第4押圧部材42は、第2連結部材34が第3位置に位置し、第4ガイド31が第2収容位置に位置する状態で、ボス49を押圧することにより、第4ガイド31を第2突出位置に向かって押圧する。
【0081】
長穴43には、第4ガイド31のボス49(
図8参照)が嵌まる。長穴43は、第2装着方向に延びる。
【0082】
図10に示すように、長穴44には、後述するリンク部材35の第2ボス47が嵌まる。長穴44は、第2連結部材34の外面に位置する。長穴44は、上下方向に延びる。
【0083】
3.1.6 リンク部材35
図7および
図14に示すように、リンク部材35は、第3ガイド7と第4ガイド31とを連動させる。
【0084】
詳しくは、
図10に示すように、リンク部材35は、第1連結部材32と第2連結部材34とを連結する。リンク部材35は、第1連結部材32に連結される一端と、第2連結部材34に連結される他端とを有する。他端は、一端から離れて位置する。リンク部材35は、本体ケーシング2に対して回動可能である。
【0085】
これにより、
図7および
図14に示すように、第1カートリッジ3が本体ケーシング2に装着されるときに、第1連結部材32が第1位置から第2位置へ移動すると、リンク部材35が回動することにより、第2連結部材34が、第4位置から第3位置へ移動する。すると、第1連結部材32が第1位置から第2位置へ移動することにより、第3ガイド7が第1突出位置から第1収容位置へ移動する。また、第2連結部材34が第4位置から第3位置へ移動することにより、第4ガイド31が第2収容位置から第2突出位置へ移動する。すなわち、リンク部材35は、第1カートリッジ3が本体ケーシング2に装着されるときに、第1連結部材32および第2連結部材34を介して、第3ガイド7と第4ガイド31とを連動させる。
【0086】
また、第1カートリッジ3が本体ケーシング2から離脱されるときに、第1連結部材32が第2位置から第1位置へ移動すると、リンク部材35が回動することにより、第2連結部材34が、第3位置から第4位置へ移動する。すると、第1連結部材32が第2位置から第1位置へ移動することにより、第3ガイド7が第1収容位置から第1突出位置へ移動する。また、第2連結部材34が第3位置から第4位置へ移動することにより、第4ガイド31が第2突出位置から第2収容位置へ移動する。すなわち、リンク部材35は、第1カートリッジ3が本体ケーシング2から離脱されるときに、第1連結部材32および第2連結部材34を介して、第3ガイド7と第4ガイド31とを連動させる。
【0087】
リンク部材35は、
図10に示すように、回動軸45と、第1ボス46と、第2ボス47とを有する。
【0088】
回動軸45は、本体ケーシング2に回転可能に支持される。回動軸45は、幅方向に延びる。回動軸45は、円柱形状を有する。リンク部材35は、回動軸45について回動可能である。すなわち、リンク部材35は、幅方向に延びる軸線について回動可能である。
【0089】
第1ボス46は、リンク部材35の一端に位置する。第1ボス46は、幅方向に延びる。第1ボス46は、円柱形状を有する。第1ボス46は、第1連結部材32の長穴39に嵌まる。
【0090】
第2ボス47は、リンク部材35の他端に位置する。第2ボス47は、幅方向に延びる。第2ボス47は、円柱形状を有する。第2ボス47は、第2連結部材34の長穴44に嵌まる。
【0091】
3.1.7 第4ガイド31の詳細
図8に示すように、第4ガイド31は、第3ガイド7の下方に位置する。第4ガイド31は、本体ケーシング2の内面22に形成される凹部22C内に位置する。第4ガイド31は、第2装着方向に沿って、第2突出位置と第2収容位置との間を、スライドする。第4ガイド31は、第2連結部材34(
図9参照)に対して、第2装着方向に移動可能に連結される。第4ガイド31は、
図17に示すように、第2連結部材34が第3位置に位置する状態で、カバー2Cが閉位置に位置するときに、第2収容位置に位置する。第4ガイド31は、
図14に示すように、第2連結部材34が第3位置に位置する状態で、カバー2Cが開位置に位置するときに、第2突出位置に位置する。第4ガイド31は、
図8に示すように、第2装着方向および上下方向に延びる。第4ガイド31は、平板形状を有する。第4ガイド31は、ガイドリブ48と、ボス49とを有する。なお、第4ガイド31は、後述するガイド面48Aおよびガイド面48Bを有していればよく、ガイドリブ48の代わりに、ガイド面48Aおよびガイド面48Bを有するガイド溝を有してもよい。
【0092】
ガイドリブ48は、第4ガイド31の下端部に位置する。ガイドリブ48は、第4ガイド31の内面31Aから突出する。ガイドリブ48は、ガイド面48Aと、ガイド面48Bとを有する。
【0093】
ガイド面48Aは、第2カートリッジ4が本体ケーシング2に装着されるときに、第2装着方向において、ガイド面48Bの上流側で、第2カートリッジ4の一部と接触する。ガイド面48Aは、第2装着方向に延び、かつ、幅方向に延びる。詳しくは、ガイド面48Aは、第2ガイド6のガイド面6Aに対して傾斜している。ガイド面48Aは、第2装着方向の上流側に向かうにつれて、第3ガイド7から離れる方向へ傾斜している。ガイド面48Aは、第2装着方向の上流側に向かうにつれて、下方へ傾斜している。ガイド面48Aは、幅W7を有する。
【0094】
ガイド面48Bは、第2カートリッジ4が本体ケーシング2に装着されるときに、第2装着方向において、ガイド面48Aの下流側、かつ、ガイド面6Bの上流側で、第2カートリッジ4の一部と接触する。ガイド面48Bは、第2装着方向において、ガイド面48Aの下流側に位置する。ガイド面48Bは、ガイド面48Aに連続する。詳しくは、ガイド面48Bは、幅方向におけるガイド面48Aの外側端部に連続する。ガイド面48Bは、第4ガイド31が第2収容位置に位置する状態で、幅方向において、ガイド面6Bの外側に位置する。つまり、ガイド面48Bは、幅方向において、ガイド面6Bと異なる位置に位置する。ガイド面48Bは、第2装着方向に延び、かつ、幅方向に延びる。ガイド面48Bは、幅W7よりも短い幅W8を有する。ガイド面48Bは、第4ガイド31が第2突出位置に位置する状態で、第2装着方向において、ガイド面6Bと連続する。ここで、ガイド面48Bとガイド面6Bとは、第2装着方向において、第2カートリッジ4の一部を受け渡し可能な程度に、実質的に連続していればよい。
【0095】
ボス49は、第4ガイド31の外面31Bから突出する。ボス49は、幅方向に延びる。ボス49は、円柱形状を有する。ボス49は、第2連結部材34の長穴43(
図9参照)に嵌まる。長穴43は、第1装着方向に延びる。ボス49が長穴43に嵌まることにより、第4ガイド31は、第2連結部材34に対して、第1装着方向に移動可能となる。
【0096】
3.2 第1カートリッジ3の詳細
図11Aに示すように、第1カートリッジ3は、ドラムフレーム51と、ボス52と、ハンドル53とを備える。
【0097】
ドラムフレーム51は、感光ドラム17および帯電ローラ18を収容する。
【0098】
ボス52は、第1カートリッジ3が本体ケーシング2に装着されるときに、第1連結部材32のリブ36(
図8参照)と当たる。ボス52は、幅方向に延びる。ボス52は、アーム52Aを介して、ハンドル53の一端55Aに接続される。
【0099】
ハンドル53は、ドラムフレーム51に取り付けられる。ハンドル53は、ドラムフレーム51に対して回動可能である。ハンドル53は、第1アーム55と、図示しない第2アームと、グリップ56とを有する。
【0100】
第1アーム55は、ドラムフレーム51に取り付けられる一端55Aと、一端から離れて位置する他端55Bと、接触部55Cとを有する。接触部55Cは、一端55Aと他端55Bとの間に位置する。接触部55Cは、第1カートリッジ3が本体ケーシング2に装着された状態で、本体ケーシング2内に設けられるリブ54(
図14参照)と接触する。接触部55Cがリブ54と接触した状態で、他端55Bとリブ54とは、上下方向に間隔を隔てる。
【0101】
図示しない第2アームは、幅方向において、第1アーム55と間隔を隔てて位置する。第2アームは、第1アーム55と同じ形状を有する。
【0102】
グリップ56は、幅方向において、第1アーム55と第2アームとの間に位置する。グリップ56は、幅方向に延びる。グリップ56は、円柱形状を有する。幅方向におけるグリップ56の一端は、第1アーム55に接続する。幅方向におけるグリップ56の他端は、第2アームに接続する。これにより、グリップ56は、第1アーム55と第2アームとを連結する。また、グリップ56は、接触部55Cと他端55Bとの間に位置する。グリップ56は、第1アーム55の接触部55Cがリブ54(
図14参照)と接触した状態で、幅方向において、第2ガイド6(
図14参照)と重なる。また、グリップ56は、第1アーム55の接触部55Cがリブ54と接触した状態で、上下方向において、内部空間2Bのほぼ中央に位置する。これにより、第1アーム55の接触部55Cがリブ54と接触した状態で、ユーザーは、グリップ56を掴みやすい。
【0103】
3.3 第2カートリッジ4の詳細
図11Bに示すように、第2カートリッジ4は、現像フレーム61と、リブ62と、ボス63とを有する。
【0104】
現像フレーム61は、トナーを収容する。また、現像フレーム61は、現像ローラ19および供給ローラ20を収容する。
【0105】
リブ62は、第2カートリッジ4が本体ケーシング2に装着されるときに、第1カートリッジ3のハンドル53と接触する。リブ62は、幅方向において、現像フレーム61の外面に位置する。リブ62は、幅方向において、現像フレーム61の外面から突出する。リブ62は、第1接触面62Aと、第2接触面62Bとを有する。
【0106】
第1接触面62Aは、
図15に示すように、第2カートリッジ4が本体ケーシング2に装着されるときに、本体ケーシング2内のリブ54と接触した状態のハンドル53と接触し、ハンドル53を上方へ回動させる。第1接触面62Aは、第2カートリッジ4が本体ケーシング2に装着されるときに、第2装着方向に対して傾斜する。詳しくは、第1接触面62Aは、第2カートリッジ4が本体ケーシング2に装着されるときに、第2装着方向における上流側に向かうにつれて、上方に傾斜する。
【0107】
第2接触面62Bは、
図16に示すように、第2カートリッジ4が本体ケーシング2に装着された状態で、第1接触面62Aによって回動されたハンドル53の接触部53Cと接触する。第2接触面62Bは、第2カートリッジ4が本体ケーシング2に装着された状態で、第2装着方向に延びる。
【0108】
図11Bに示すボス63は、第2カートリッジ4が本体ケーシング2に装着されるときに、第2ガイド6(
図8参照)に嵌まる。ボス63は、幅方向において、現像フレーム61の外面から突出する。ボス63は、幅方向において、リブ62よりも外側に位置する。ボス63は、幅方向に延びる。ボス63は、円筒形状を有する。
【0109】
3.4 第1カートリッジ3および第2カートリッジ4の装着
第2実施形態において、本体ケーシング2に対して第1カートリッジ3および第2カートリッジ4を装着するには、
図12および
図7に示すように、ユーザーは、まず、カバー2Cを開位置に位置させる。
【0110】
すると、カバー2Cが開位置に位置するとともに、第3ガイド7が、第3押圧部材37により、第1連結部材32に対して相対的に移動し、第1突出位置に位置する。
【0111】
これにより、ユーザーは、第1カートリッジ3を第4ガイド31ではなく第3ガイド7に嵌めるということに、気付くことができる。
【0112】
そして、ユーザーが、第1カートリッジ3を、第3ガイド7に嵌めて第1装着方向に押し込むと、第1カートリッジ3は、第3ガイド7によってガイドされた後、第1ガイド5によってガイドされて、第1装着方向へ移動する。
【0113】
すると、
図13に示すように、第1カートリッジ3のボス52が、第1連結部材32のリブ36と当たる。
【0114】
そして、ユーザが、第1カートリッジ3を第1装着方向にさらに押し込むと、
図14に示すように、第1カートリッジ3は、感光ドラム17が転写ローラ12と接触する位置に位置する。
【0115】
このとき、第1連結部材32は、リブ36にボス52が当たった状態で、第1カートリッジ3とともに移動することにより、第2押圧部材33の弾性力に抗して、第1位置から第2位置に移動する。第1連結部材32が第2位置に位置することにより、第3ガイド7は、第1収容位置に位置する。
【0116】
また、このとき、第1連結部材32が第1位置から第2位置に移動することにより、リンク部材35が回動し、第2連結部材34が第4位置から第3位置に移動する。第2連結部材34が第3位置に位置することにより、第4ガイド31は、第2突出位置に位置する。
【0117】
これにより、本体ケーシング2に対する第1カートリッジ3の装着が完了するとともに、ユーザーは、第2カートリッジ4を第4ガイド31に嵌めるということに、気付くことができる。
【0118】
次いで、ユーザーが、第2カートリッジ4を、第4ガイド31に嵌めて第2装着方向に押し込むと、第2カートリッジ4は、第4ガイド31によってガイドされた後、第2ガイド6によってガイドされて、第2装着方向へ移動する。
【0119】
ここで、本体ケーシング2に装着された第1カートリッジ3のハンドル53は、幅方向において、第2ガイド6と重なっている。そのため、第2カートリッジ4が第2装着方向へ移動すると、第2カートリッジ4は、ハンドル53に当たる。このとき、ハンドル53には、第2カートリッジ4のリブ62の第1接触面62Aが当たる。
【0120】
すると、
図15に示すように、ハンドル53は、第1接触面62Aの傾斜により、上方へ回動する。第2カートリッジ4は、回動したハンドル53の下方を第2装着方向に移動し、
図16に示すように、現像ローラ19が感光ドラム17と接触する位置に位置する。第2カートリッジ4が、現像ローラ19が感光ドラム17と接触する位置に位置する状態で、ハンドル53は、リブ62の第2接触面62Bによって支持される。
【0121】
これにより、本体ケーシング2に対する第2カートリッジ4の装着が完了する。
【0122】
その後、ユーザーがカバー2Cを閉位置に位置させると、
図17に示すように、カバー2Cが第4ガイド31に当たることにより、第4ガイド31が第1ガイド5に対して相対的に移動して第2収容位置に位置するとともに、カバー2Cが開位置に位置する。
【0123】
これにより、本体ケーシング2に対する第1カートリッジ3および第2カートリッジ4の装着が完了する。
【0124】
3.5 作用効果
第2実施形態においても、上記した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0125】
4.変形例
上記した第1実施形態および第2実施形態では、第1カートリッジ3がドラムカートリッジであり、第2カートリッジ4が現像カートリッジであるが、第1カートリッジ3は、ドラムカートリッジに限られず、また、第2カートリッジ4も現像カートリッジに限られない。例えば、第1カートリッジ3は、感光ドラムと現像器とを備えるプロセスカートリッジであり、第2カートリッジ4は、プロセスカートリッジとは独立して本体ケーシング2に対して装着されるトナーカートリッジであって、現像器に供給されるトナーを収容するトナーカートリッジであってもよい。