特許6958806IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

吸湿したり水と接触することにより発熱する加圧成型発熱体の製造方法

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

ところで、上述の打錠発熱体の如く、型枠に収容した粉末に対し圧力を加えて形成した発熱体(以下、加圧成型発熱体と称する。)を形成するにあたり、単に酸化カルシウムの粉末を加圧成型するのみでは、型枠に強固に付着するなど離型性に乏しく、目的の形状に美しく仕上げるのは困難である。 そこで、油脂系や脂肪酸系の物質を滑沢剤として酸化カルシウムの粉末に予め添加することも考えられるが、これらの物質は撥水性により加圧成型発熱体の吸水を阻害するため、発熱が抑制されてしまうこととなる。 この点について本発明者らが鋭意研究したところ、滑沢剤として親水性高分子滑沢剤を採用することにより、加圧成型時の良好な離型性と、円滑な発熱との両者が実現されることを見出した。 ところが、親水性高分子滑沢剤は、自ら水分を吸収して膨潤するため、発熱時に加圧成型発熱体の崩壊が助長されてしまうという問題があった。 例えば、加圧成型発熱体を先のお灸に採用した場合、崩壊した加圧成型発熱体の粉末が水と合わさってスラリー状となり、これが漏れ出すと使用者の衣服等を汚損する可能性も考えられる。 しかしながらこれまでに、親水性高分子滑沢剤を含んだ加圧成型発熱体の水との接触時における崩壊抑制という問題については、本発明者らの知る限り何ら模索されていない。 本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、親水性高分子滑沢剤を使用しながらも、加圧成型形状の崩壊を効果的に抑制可能な加圧成型発熱体の製造方法を提供する。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

従来の課題を解決するために、本発明に係る加圧成型発熱体の製造方法では、(1)含水により膨潤する親水性高分子滑沢剤を含みながらも含水膨潤に由来する崩壊が抑制された含水により発熱する加圧成型発熱体の製造方法であって、水分吸収前の前記加圧成型発熱体の重量を100重量%として0.5〜3重量%に相当する量の前記親水性高分子滑沢剤と、アルミニウムと水酸化カルシウムとを2:1〜9:1の配合重量比で混合・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
本発明によれば、親水性高分子滑沢剤が配合された含水により発熱する加圧成型発熱体であって、前記親水性高分子滑沢剤の膨潤による加圧成型発熱体の崩壊を抑制する崩壊抑制手段として、アルミニウムと水酸化カルシウムとの混合粉末を配合したため、親水性高分子滑沢剤を使用しながらも、加圧成型形状の崩壊を効果的に抑制可能な加圧成型発熱体を提供することができる。 また、前記混合粉末の配合量は少なくとも80重量%以上であって、前記親水性高分子滑沢剤の配合量は0.5〜3重量%であることとすれば、崩壊をより堅実に抑制することが可能な加圧成型発熱体とすることができる。 また、前記混合粉末を構成するアルミニウムと水酸化カルシウムとの配合重量比は、2:1〜9:1であることとすれば、崩壊を抑制しつつも、含水による発熱を堅実に生起可能な加圧成型発熱体とすることができる。 また、更に酸化カルシウムを含有することとすれば、崩壊が回避されながらも、より発熱量の多い加圧成型発熱体とすることができる。 また、前記親水性高分子滑沢剤は、ポリビニルピロリドン又はスルホン酸ナトリウムホルマリン縮合物であることとすれば、加圧成型時の離型性を確保しながらも、崩壊を堅実に回避可能な加圧成型発熱体とすることができる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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