(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本実施形態に係る警報器について説明する。ここで、
図1は、本実施形態に係る警報器1の構成を模式的に示す正面図である。また、
図2は、
図1に示す警報器1の構成を示すブロック図である。警報器1は、監視センサからの信号に基づいて監視領域内に異常な状態が発生していると判断した場合に警報を発するものである。
【0016】
本実施形態に係る警報器1は、不完全燃焼等の一酸化炭素の高濃度状態(異常な状態の一例)について警報を発する換気センサである。この警報器1は、例えば電池式の警報器であるが、コンセント式の警報器であってもよい。また、警報器1は、例えば業務用の警報器であるが、家庭用の警報器であってもよい。
【0017】
警報器1は、ガスセンサ2と、ガスセンサ2からの検出結果が供給されるマイクロコンピュータ(以下「マイコン」という)3と、を備えている。また、警報器1は、通信部4、操作スイッチ5、発光部6、スピーカ駆動部7、スピーカ8、EEPROM9、液晶駆動回路10及び液晶パネル11をさらに備えている。ガスセンサ2、通信部4、操作スイッチ5、発光部6、スピーカ駆動部7、EEPROM9及び液晶駆動回路10は、マイコン3と接続されている。
【0018】
ガスセンサ2は、ガスを検出するセンサ(監視センサの一例)であり、例えば接触燃焼式ガスセンサである。ガスセンサ2は、一酸化炭素(CO)である検出対象ガスのガス濃度を検出し、その濃度に応じた検出信号をマイコン3に出力する。なお、ガスセンサ2としては、半導体ガスセンサ等の周知のガスセンサを用いることもできる。
【0019】
マイコン3は、警報器1の制御を司る制御部である。具体的には、マイコン3は、CPU3Aと、ROM3Bと、RAM3Cとを主体に構成されている。CPU3Aは、予め定められたプログラムに従って各種の処理や制御などを実行する。ROM3Bは、CPU3Aにて実行するプログラム等を格納した読み出し専用のメモリである。RAM3Cは、各種のデータを格納すると共にCPU3Aの処理作業に必要なエリアを有する読み出し書き込み自在のメモリである。
【0020】
マイコン3には、ガスセンサ2の検出結果が供給されている。マイコン3は、ガスセンサ2の検出結果から一酸化炭素の高濃度状態が発生しているか否かを判断する。
【0021】
マイコン3は、一酸化炭素の高濃度状態の発生を判断した場合に、発光部6及びスピーカ8を用いて警報を発する。具体的には、マイコン3は、発光部6の点滅制御を行い、発光部6を点滅又は点灯させる。これにより、一酸化炭素の高濃度状態についての警報が視覚的に発せられる。また、マイコン3は、スピーカ駆動部7を通じてスピーカ8の出力制御を行い、スピーカ8から所定の警報音又は警報音声を出力させる。これにより、一酸化炭素の高濃度状態についての警報が聴覚的に発せられる。
【0022】
また、マイコン3は、警報を発した以降は、警報が発せられたことを示す警報発生情報を液晶パネル11に継続的に表示する。警報発生情報を表示するタイミングは、発光部6及びスピーカ8から警報が出力されたタイミング以降であるが、警報発生情報を表示する趣旨が警報の停止後であっても液晶パネル11を通じて警報発生の有無を確認可能とすることにあるから、より好ましくは、発光部6及びスピーカ8から警報が出力されてから警報が停止するまでの期間であることが好ましい。
【0023】
加えて、マイコン3は、予め割り当てられた所定の操作が操作スイッチ5に対して行われたことを判断した場合に、警報履歴確認を行うとともに、可視光通信を行う。ここで、警報履歴確認は、後述するように、警報の履歴を簡易的に確認するものである。可視光通信は、可視光を用いて履歴情報を外部に出力(通信)するものである。また、上述したように、警報発生情報を液晶パネル11に表示している場合には、マイコン3は、警報履歴確認及び可視光通信とともに、液晶パネル11を非表示に切り替える。
【0024】
通信部4は、通信用のインターフェースであり、PCと通信を行ったり、他の機器(警報器など)と連動するための通信を行ったりする。
【0025】
操作スイッチ5は、ユーザが行った操作に応じた信号を出力するスイッチである。この操作スイッチ5は、警報時においては警報を停止させる停止スイッチとして機能する。また、操作スイッチ5は、非警報時においては点検スイッチ、警報履歴確認スイッチなどとして機能する。具体的には、警報が行われていないときに、操作スイッチ5が3秒未満で操作されると、警報器1は、単独点検を行う単独点検モードで動作する。また、警報器1が他の機器と連動している場合、操作スイッチ5が3秒以上6秒未満で操作されると、警報器1は、連動点検を行う連動点検モードで動作する。さらに、操作スイッチ5が6秒以上で操作されると、警報器1は、警報履歴確認を行う簡易確認モード及び可視光通信を行う可視光通信モードで動作する。また、上述したように、警報発生情報が液晶パネル11に表示されている場合に操作スイッチ5が6秒以上で操作されると、警報器1は、前述の2つのモードで動作するとともに、液晶パネル11を非表示に切り替える。
【0026】
警報器1の筐体をなすケース本体15の正面下部には、押圧操作部16が設けられている。ケース本体15内における押圧操作部16の背後には、操作スイッチ5が設けられている。押圧操作部16には、例えば「警報停止」といった文字が表記されている。ケース本体15の下端側は自由端となるように構成され、ケース本体15の板厚方向へと弾性変形可能となっている。押圧操作部16は、ケース本体15の下端側の弾性変形を通じて、操作スイッチ5へと当接可能となる。ケース本体15の正面側から押圧操作部16を押圧操作することで、その押圧時間に応じて、操作スイッチ5を上述の態様で操作することができる。このように、操作スイッチ5及び押圧操作部16は、ユーザ(警報器1の利用者及びサービスマンを含む)が操作する操作部として機能する。
【0027】
発光部6は、例えば緑色、黄色及び赤色からなる3つの発光部6a〜6cから構成され、警報、その他の報知などを行う。個々の発光部6a〜6cは、LEDから構成されており、各色に対応する光(可視光)を発光する。緑色の発光部6a及び黄色の発光部6bは、警報器1の外部に情報を視覚的に報知するために可視光を発光する第1発光部として機能する。第1発光部が報知する情報には、警報も含まれており、本実施形態では、黄色の発光部6bが警報を出力する機能を担っている(警報部)。一方、発光部6cは、可視光通信を行うために可視光を発光する第2発光部として機能する。
【0028】
緑色の発光部6aは、簡易確認モードにおいて警報の履歴を簡易的に表示する際に点滅制御される。黄色の発光部6bは、COに関する警報を行う場合に点滅制御される(警報部)。また、黄色の発光部6bは、単独点検モード及び連動点検モードの点検動作の際に点滅制御される。さらに、黄色の発光部6bは、簡易確認モードにおいて警報の履歴を簡易的に表示する際に点滅制御される。赤色の発光部6cは、可視光通信モードにおいて情報を送信する際に点滅制御される。
【0029】
ケース本体15において、3つの発光部6a〜6cと対応する位置には第1表示窓17が設けられている。第1表示窓17は、例えば、ケース本体15の一部が縦長矩形状に切り抜かれた開口と、この開口に配設される透明又は半透明な板状のプレートとから構成されている。この第1表示窓17を介して、発光部6a〜6cの発光を視認することができる。
【0030】
スピーカ駆動部7は、音又は音声を含む音響の出力を行うスピーカ8を駆動する回路である。スピーカ8は、警報を出力する警報部に相当する。
【0031】
EEPROM9は、不揮発性のメモリであり、警報器1の動作の履歴に関する情報を履歴情報として記憶する記憶部である。
【0032】
履歴情報の主たる情報は、警報器1が発した警報に関する情報である。警報に関する情報は、警報が発せられる毎に記憶、更新される。警報に関する情報は、例えば、警報内容、警報時の累積通電時間、警報回数などが該当する。警報内容は、警報開始時、最大時及び平均に関する各CO濃度、累積警報時間などが該当する。この警報内容及び警報時の累積通電時間については、例えば最大で6回分といったように、直近に発せられた過去数回分の警報に関する情報が蓄積されている。
【0033】
また、履歴情報には、警報器1に発生する故障に関する情報も含まれる。故障に関する情報は、故障が発生する毎に記憶される。故障に関する情報は、例えば、故障の種類及び故障発生時の累積通電時間などが該当する。例えば、センサ故障発生及び発生時の累積通電時間、電池切れ発生及び発生時の累積通電時間といった如くである。
【0034】
液晶駆動回路10は、マイコン3に制御され、所定の駆動電圧を印加することで液晶パネル11を駆動する。液晶パネル11は、バックライトを備えない、反射型の液晶パネルである。液晶パネル11は、液晶駆動回路10から駆動電圧が印加されない状態では非表示となっている。一方、液晶パネル11は、液晶駆動回路10から駆動電圧が印加された状態において、警報発生情報の表示を行う。警報発生情報は、警報が発せられたことを示す情報であり、イラスト、文字など種々の形態を用いることができる。
図3に示す例では、警報発生情報として、換気を促すイラストが用いられている。
【0035】
ケース本体15において、液晶パネル11と対応する位置には第2表示窓18が設けられている。第2表示窓18は、例えば、ケース本体15の一部を正方形状に切り抜いた開口と、この開口に配設された透明な板状のプレートとから構成されている。第2表示窓18を介して、液晶パネル11に表示される情報を視認することができる。
【0036】
以下、本実施形態に係る警報器1の動作について説明する。ここで、
図4は、本実施形態に係る警報器1の動作を説明するフローチャートである。
【0037】
まず、ステップ(S1)において、マイコン3は、異常が発生しているか否かを判断する。ガスセンサ2の検出結果から一酸化炭素の高濃度状態が発生していると判断した場合には、ステップ1で肯定判定され、ステップ2(S2)に進む。一方、ガスセンサ2の検出結果から一酸化炭素の高濃度状態が発生していないと判断した場合には、ステップ1で否定判定され、後述するステップ5(S5)に進む。
【0038】
ステップ2において、マイコン3は、警報処理を行う。具体的には、マイコン3は、黄色の発光部6bを点滅又は点灯させ、さらには、スピーカ8から所定の警報音又は警報音声を出力させる。この警報処理は、操作スイッチ5が操作されたことをトリガーとして停止させられる。
【0039】
ステップ3(S3)において、マイコン3は、液晶駆動回路10にオン信号を出力する。オン信号に応じて液晶駆動回路10から液晶パネル11に駆動電圧が印加されると、液晶パネル11に警報発生情報が表示される。
【0040】
ステップ4(S4)において、マイコン3は、液晶パネル11に警報発生情報が表示されていることを示す制御フラグを「1」にセットする。この制御フラグは初期的には「0」にセットされている。
【0041】
ステップ5において、マイコン3は、操作スイッチ5に対して6秒以上の長押し操作がされたか否かを判断する。操作スイッチ5に対して6秒以上の長押し操作がされた場合には、ステップ5において肯定判定され、ステップ6(S6)に進む。一方、操作スイッチ5に対する操作がない場合には、ステップ5において否定判定され、ステップ1に戻る。
【0042】
ステップ6において、マイコン3は、制御フラグが「1」であるか否かを判断する。制御フラグが「1」である場合には、ステップ6において肯定判定され、ステップ7(S7)に進む。一方、制御フラグが「1」でない場合には、ステップ6において否定判定され、後述するステップ11(S11)に進む。
【0043】
ステップ7において、マイコン3は、警報発生情報を表示した液晶パネル11を非表示へと切り替える。具体的には、マイコン3は、液晶駆動回路10にオフ信号を出力する。オフ信号に応じて液晶駆動回路10から液晶パネル11に駆動電圧が印加されなくなり、これにより、液晶パネル11が非表示となる。
【0044】
ステップ8(S8)において、マイコン3は、警報器1の外部において警報の履歴を簡易的に確認するための警報履歴確認を行う(簡易確認モード)。この警報履歴確認では、警報の履歴に応じた点滅状態で発光部6a又は発光部6bを点滅させる制御(第1制御)が行われる。具体的には、マイコン3は、警報器1が警報を発した回数に基づいて、発光部6a又は発光部6bを所定の回数で点滅させる。例えば、マイコン3は、直近1年の警報回数が1回以上5回以下の場合には、緑色の発光部6aを3回点滅させる。一方、マイコン3は、直近1年の警報回数が6回以上の場合には、黄色の発光部6bを3回点滅させる。
【0045】
ステップ9(S9)において、マイコン3は、可視光通信を行う(可視光通信モード)。この可視光通信では、
図5に示す可視光受光装置20に対して出力する情報に応じた点滅状態で赤色の発光部6cを点滅制御する制御(第2制御)が行われる。ここで、可視光受光装置20は、可視光通信により警報器1から送信される情報を受信し、可視光受光装置20に接続される外部装置30(市販のPCや専用の携帯端末)に受信した情報を送信する装置である。この可視光受光装置20は、ユーザ(例えばサービスマン)が保有する携帯端末である。
【0046】
具体的には、マイコン3は、EEPROM9に記憶された履歴情報を可視光受光装置20に対して出力するために、当該履歴情報に基づいて赤色の発光部6cを点滅させる。なお、可視光通信の対象となる情報は、EEPROM9に記憶された履歴情報の全てであってもよいし、履歴情報の全部の情報中から選択した一部であってもよい。
【0047】
ステップ10(S10)において、マイコン3は、制御フラグを「0」にリセットする。
【0048】
一方、ステップ11において、マイコン3は、警報履歴確認を行う。このステップ11の処理は、ステップ8の処理と対応している。
【0049】
ステップ12(S12)において、マイコン3は、可視光通信を行う。このステップ12の処理は、ステップ9の処理と対応している。
【0050】
このように本実施形態において、警報器1は、警報を発した以降は、警報が発せられたことを示す警報発生情報を液晶パネル11に継続的に表示している。そのため、警報器1に設けられた液晶パネル11を一瞥するだけで、警報発生の有無を確認することができる。これにより、操作スイッチ5を操作したり、PCなどで通信を行ったりするといった煩わしさを伴うことなく、警報発生の有無を簡単に確認することができる。
【0051】
また、本実施形態では、警報発生情報の表示を液晶パネル11を用いて行っている。LEDなどの発光部を点灯させて警報発生の有無を報知することも考えられるが、発光部を継続的に発光させることは、発光部において相応の電力が消費されることが懸念される。特に、電池式の警報器1にあっては、電池の消耗を招き好ましくない。この点、液晶パネル11を用いることで、少ない消費電力で警報発生情報の表示を行うことができる。これにより、電池の消耗を極力防ぐことができる。
【0052】
また、警報発生情報を表示するときに駆動電圧を印加し、それ以外は液晶パネル11を非表示として駆動電圧を印加しないこととしている。警報器1の大部分は、長期間にわたって警報が発せられないことが専らであるから、通常は液晶パネル11を非表示にしておくことができるので、無用な電力消費を抑制することができる。
【0053】
なお、警報発生情報を表示する表示部として、消費電力が少ない液晶パネル11を例示したが、本実施形態はこれに限定されるものではなく、発光部6と比較して消費電力が少ない表示部であれば広く利用することができる。例えば、このような表示部としては、磁気反転素子を備える磁気反転表示器を用いることができる。磁気反転表示器は、駆動電圧を印加して磁気反転素子を反転させることで、警報発生情報の表示と非表示とを切り替えるように構成されている。この構成によれば、磁気反転素子を反転させるタイミング、すなわち、警報発生情報の表示と非表示とを切り替えるタイミングに限り、電力を消費することとなる。したがって、警報器1の電力消費を最大限に抑制することができる。
【0054】
上述した通り、警報発生情報の表示には多少なりとも電力の消費を伴う。このため、電力消費を抑制する観点から、警報発生情報を表示して以降、一定の期間(例えば1年)が経過したら警報発生情報を非表示とすることも考えられる。しかしながら、サービスマンが警報器1を点検する頻度はまちまちであり、半年に1回のこともあれば、1年に1回、2年に1回又は3年に1回のこともある。そのため、期間の経過を条件に警報発生情報を非表示とすると、サービスマンの点検頻度によっては、警報器1を点検した際に警報発生情報が表示から非表示に変わっている可能性がある。この場合、警報発生の有無を適切に確認することができない。また、一定の期間が経過する前にあっては、サービスマンであっても警報発生情報を非表示に切り替える術がない。
【0055】
この点、本実施形態によれば、マイコン3は、警報発生情報を表示した以降に、所定の操作(6秒以上の長押し)が操作スイッチ5に対して行われたことを判断した場合に、液晶パネル11を非表示へと切り替えている。この構成によれば、警報を発した以降は、その期間の経過に拘わらず、警報発生情報を継続的に表示することができる。これにより、サービスマンの点検頻度に拘わらず、警報発生の有無を確実に確認することができる。また、サービスマンが警報発生情報を表示から非表示へと切り替えることができる。
【0056】
また、警報発生情報を非表示に切り替えるためには、操作スイッチ5の操作が必要となる。この場合、警報発生情報を非表示とするために割り当てられる新たな操作種類を追加する必要が生じるが、既存のもの以外に操作種類を増やしたくないという要望がある。
【0057】
この点、本実施形態によれば、発光部6の点滅を伴う警報履歴確認及び可視光通信に対して割り当てられた、6秒以上の長押し操作に応じて、警報発生情報を非表示へと切り替えている。すなわち、6秒以上の長押し操作によって、発光部6を用いた警報履歴確認及び可視光通信と、警報発生情報の非表示への切り替えとを並列的に行うことができる。これにより、操作スイッチ5の操作種類を増やすことなく、警報発生情報を非表示とすることができる。
【0058】
また、本実施形態によれば、警報発生情報を非表示とした際に、警報履歴確認及び可視光通信が行われる。これにより、警報発生情報を非表示とする操作と、その警報に係わる詳細な情報の取得とを一度の操作で実現することができる。これにより、個々の機能に対応する操作を複数回行う必要がないので、操作が簡素化され、ユーザの煩わしさを軽減することができる。
【0059】
また、本実施形態によれば、可視光通信に供される発光部6cを専用に備えているので、発光部6cや発光部6cに関係する第1表示窓17の構造を可視光通信に適した仕様とすることもできる。これにより、通信の信頼性を担保することができる。
【0060】
また、本実施形態では、可視光通信に供される発光部6cは、警報器1の外部に情報を視覚的に報知する発光部6a,6bとは異なる色に設定されている。
【0061】
この構成によれば、色の違いを通じて可視光通信用の発光部6cを識別することができるので、発光部6a,6bと発光部6cとの混同を抑制することができる。もっとも、可視光通信のみに供される発光部6cを専用に設ける構成であれば、発光部6cを発光部6a,6bと同一の色としてもよい。
【0062】
以上、本実施形態に係る警報器について説明したが、本発明はこの実施形態に限定されることなく、その発明の範囲において種々の変更が可能であることは言うまでもない。
【0063】
例えば、警報器は、一酸化炭素の高濃度状態について警報する以外にも、ガス漏れ、火災、その他の異常な状態を警報するものであってもよい。
【0064】
また、本実施形態では、6秒以上の押圧操作に関連付けられた警報履歴確認及び可視光通信とともに警報発生情報の非表示への切り替えを行うものであるが、本発明の警報器は、所定の操作に対応して第1発光部及び第2発光部を動作させる際に、警報発生情報を非表示へ切り替えるものを広く含むことができる。