特許第6959096号(P6959096)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6959096充放電制御回路及びこれを備えたバッテリ装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6959096
(24)【登録日】2021年10月11日
(45)【発行日】2021年11月2日
(54)【発明の名称】充放電制御回路及びこれを備えたバッテリ装置
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/00 20060101AFI20211021BHJP
   H01M 10/44 20060101ALI20211021BHJP
   H01M 10/48 20060101ALI20211021BHJP
【FI】
   H02J7/00 302A
   H02J7/00 302D
   H02J7/00 S
   H01M10/44 P
   H01M10/48 P
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-198968(P2017-198968)
(22)【出願日】2017年10月13日
(65)【公開番号】特開2019-75861(P2019-75861A)
(43)【公開日】2019年5月16日
【審査請求日】2020年9月30日
(73)【特許権者】
【識別番号】715010864
【氏名又は名称】エイブリック株式会社
(72)【発明者】
【氏名】阿部 諭
(72)【発明者】
【氏名】小野 貴士
【審査官】 高野 誠治
(56)【参考文献】
【文献】 特開平06−105458(JP,A)
【文献】 特開2001−245437(JP,A)
【文献】 特開2005−229774(JP,A)
【文献】 特開平10−313542(JP,A)
【文献】 特開平09−182283(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0200986(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02H 7/18
H02J 7/00 − 7/12
H02J 7/34 − 7/36
H01M 10/42 −10/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
二次電池の充放電を制御するための充放電制御回路であって、
前記二次電池の電圧を監視するための正極電源端子及び負極電源端子と、
負荷の負極が接続される外部負極端子の電圧が入力される外部負電圧入力端子と、
放電制御FETに放電制御信号を出力する放電制御端子と、
前記正極電源端子の電圧によって前記二次電池の過放電を検出すると過放電検出信号を出力する過放電検出回路と、
入力される前記過放電検出信号に基づいて過放電状態信号と前記放電制御信号を出力する制御回路と、
入力される前記過放電状態信号と前記外部負電圧入力端子の電圧に基づいて過放電ラッチ信号を出力する過放電ラッチ回路と、
前記過放電検出信号と前記過放電ラッチ信号が入力され、前記過放電ラッチ信号が入力されている間は前記制御回路に前記過放電検出信号を出力する論理回路と、
前記外部負電圧入力端子の電圧を監視してプルアップ信号を出力するプルアップ検出回路を備え、
前記制御回路は、入力される前記プルアップ信号に基づいてパワーダウン制御信号を出力し、
前記過放電検出回路は、前記パワーダウン制御信号または前記過放電ラッチ信号に基づいてパワーダウンする
ことを特徴とする充放電制御回路。
【請求項2】
前記過放電ラッチ回路は、
前記外部負電圧入力端子の電圧が所定の電圧より高いときに前記過放電状態信号が入力されると前記過放電ラッチ信号を出力し、前記外部負電圧入力端子の電圧が所定の電圧以下になると前記過放電ラッチ信号の出力を停止する、
ことを特徴とする請求項1に記載の充放電制御回路。
【請求項3】
前記過放電ラッチ回路は、前記プルアップ信号または前記パワーダウン制御信号に基づいてパワーダウンする
ことを特徴とする請求項1または2に記載の充放電制御回路。
【請求項4】
前記二次電池と、
前記負荷が接続される外部正極端子及び前記外部負極端子と、
一端が前記外部負極端子に接続された充電制御FETと、
一端が前記充電制御FETの他端に接続され、他端が前記二次電池の負極に接続された前記放電制御FETと、
前記二次電池と前記充電制御FETと前記放電制御FETと前記外部負極端子に接続された請求項1からのいずれかに記載の充放電制御回路と
を備えることを特徴とするバッテリ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、充放電制御回路及びこれを備えたバッテリ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、バッテリ装置は、過充電、過放電などを検出し、二次電池の充放電を制御する充放電制御回路を備え、これにより、二次電池を保護するように構成されている。また、過放電を検出した場合に、負荷への放電を禁止するとともに、充放電制御回路の内部の消費電流を削減するパワーダウン機能を有している。
【0003】
従来のバッテリ装置50のブロック図を図3に示す。バッテリ装置50は、二次電池SCと、二次電池SCに接続された充放電制御回路51と、放電制御FET52と、充電制御FET53と、外部正極端子EB+と、外部負極端子EB−とを備えている。
【0004】
充放電制御回路51は、過充電検出回路511と、過放電検出回路512と、制御回路513と、プルアップ検出回路514と、正極電源端子VDDと、負極電源端子VSSと、放電制御端子DOと、充電制御端子COと、外部負電圧入力端子VMとを有し、各回路及び各端子は、図示のように接続されている。
【0005】
バッテリ装置50は、二次電池SCの電圧が低下して、過放電検出回路512が過放電を検出すると、制御回路513が放電制御端子DOを介して放電制御FET52をオフする。このとき、外部負電圧入力端子VMの電圧は負荷によって外部正極端子EB+、即ち二次電池SCの正極端子の電圧近くまで上昇する。制御回路513は、プルアップ検出回路514が外部負電圧入力端子VMの電圧がパワーダウン電圧を超えたことを検出すると、制御回路513にプルアップ信号を出力する。制御回路513は、プルアップ信号を受けて、過充電検出回路511と過放電検出回路512にパワーダウン制御信号を出力する。従って、バッテリ装置50は、パワーダウン状態になる。そして、パワーダウン状態になったバッテリ装置50は、二次電池SCの電圧が上昇しても、外部負電圧入力端子VMの電圧がパワーダウン電圧以下になったことを検出しないと、パワーダウン状態は解除されない(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
このような充放電制御回路51を有するバッテリ装置50によれば、製品出荷時に不要な消費電力を削減するために、パワーダウン状態にして負荷を停止することが可能である。例えば、正極電源端子VDDに設けられたスイッチ56と抵抗54及び55によって、正極電源端子VDDの電圧を擬似的に低電圧状態にしてバッテリ装置50をパワーダウン状態にするこが出来る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−229774号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、図3に示すバッテリ装置50においては、以下のような問題が発生する。
取外しが不可能な負荷が接続された製品状態において、スイッチ56をオンして正極電源端子VDDの電圧を擬似的に低電圧状態にしてバッテリ装置50をパワーダウン状態する場合、放電制御FET52をオフしても、負荷の容量が大きいと外部負電圧入力端子VMの電圧がパワーダウン電圧を超えるまでに長い時間を要してしまうことがある。
【0009】
従って、バッテリ装置50は、外部負電圧入力端子VMの電圧がパワーダウン電圧を超える前にスイッチ56をオフすると、パワーダウン状態にならない。即ち、スイッチ56は、外部負電圧入力端子VMの電圧がパワーダウン電圧を超えるまでオンし続ける必要がある。上述のような出荷検査に含まれる処理は、処理時間が製品のコストに掛かってくるため、短い時間で実施できることが求められる。
【0010】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、容量の大きい負荷が接続されたバッテリ装置において、短い処理時間で負荷を停止することが可能な充放電制御回路及びこれを備えたバッテリ装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するために、本発明の充放電制御回路は、二次電池の電圧を監視するための正極電源端子及び負極電源端子と、負荷の負極が接続される外部負極端子の電圧が入力される外部負電圧入力端子と、放電制御FETに放電制御信号を出力する放電制御端子と、正極電源端子の電圧によって二次電池の過放電を検出すると過放電検出信号を出力する過放電検出回路と、外部負電圧入力端子の電圧を監視してプルアップ信号を出力するプルアップ検出回路と、入力される過放電検出信号に基づいて過放電状態信号と放電制御信号を出力し、入力されるプルアップ信号に基づいてパワーダウン制御信号を出力する制御回路と、入力される過放電状態信号と外部負電圧入力端子の電圧に基づいて過放電ラッチ信号を出力する過放電ラッチ回路と、過放電検出信号と過放電ラッチ信号が入力され、過放電ラッチ信号が入力されている間は制御回路に過放電検出信号を出力する論理回路と、
を備えることを特徴とする。
【0012】
また、本発明のバッテリ装置は、二次電池と、負荷が接続される外部正極端子及び外部負極端子と、一端が外部負極端子に接続された充電制御FETと、一端が充電制御FETの他端に接続され他端が二次電池の負極に接続された放電制御FETと、二次電池と充電制御FETと放電制御FETと外部負極端子に接続された上記充放電制御回路と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、放電制御信号と外部負電圧入力端子の電圧に基づいて過放電ラッチ信号を出力する過放電ラッチ回路と、過放電検出信号と過放電ラッチ信号が入力され、過放電ラッチ信号が入力されている間は制御回路に過放電検出信号を出力する論理回路とを備えたので、容量の大きい負荷が接続されたバッテリ装置において、短い処理時間で負荷を停止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施形態のバッテリ装置を示すブロック図である。
図2】本実施形態のバッテリ装置の他の例を示すブロック図である。
図3】従来のバッテリ装置を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0016】
図1は、本発明の実施形態のバッテリ装置10を示すブロック図である。
本実施形態のバッテリ装置10は、二次電池SCと、充放電制御回路11と、放電制御FET12と、充電制御FET13と、抵抗14及び15と、スイッチ16と、負荷または充電器が接続される外部正極端子EB+及び外部負極端子EB−とを備えている。
【0017】
充放電制御回路11は、過充電検出回路111と、過放電検出回路112と、制御回路113と、プルアップ検出回路114と、過放電ラッチ回路115と、論理回路116と、正極電源端子VDD及び負極電源端子VSSと、放電制御端子DOと、充電制御端子COと、外部負電圧入力端子VMとを備えている。
【0018】
充電制御FET13は、一端が外部負極端子EB−に接続され、他端が放電制御FET12の一端に接続されている。放電制御FET12は、他端が二次電池SCの負極に接続されている。放電制御FET12は、ゲートが放電制御端子DOに接続されており、放電制御端子DOから出力される放電制御信号によりオンオフ制御される。充電制御FET13は、ゲートが充電制御端子COに接続されており、充電制御端子COから出力される充電制御信号によりオンオフ制御される。
【0019】
充放電制御回路11は、正極電源端子VDDが抵抗14を介して二次電池SCの正極と外部正極端子EB+に接続され、負極電源端子VSSが二次電池SCの負極に接続され、外部負電圧入力端子VMが外部負極端子EB−に接続されている。
【0020】
過充電検出回路111は、正極電源端子VDDの電圧を入力し、二次電池SCの過充電を検出して制御回路113に過充電検出信号OCDを出力する。過放電検出回路112は、正極電源端子VDDの電圧を入力し、二次電池SCの過放電を検出して論理回路116に過放電検出信号ODDを出力する。ここで、負極電源端子VSSの電圧はこれらの回路に入力されているが、図では省略する。以下、他の回路も同様とする。
【0021】
制御回路113は、二次電池SCの放電を許可するとき放電制御端子DOにハイレベルの放電制御信号を出力し、放電を禁止するときロウレベルの放電制御信号を出力し、二次電池SCの充電を許可するとき充電制御端子COにハイレベルの充電制御信号を出力し、充電を禁止するときロウレベルの充電制御信号を出力する。また、制御回路113は、過放電検出信号ODDを入力すると、所定の遅延時間後に過放電状態信号ODSを出力し、その後プルアップ信号PUを受けると過充電検出回路111と過放電検出回路112にパワーダウン制御信号PDを出力する。
【0022】
プルアップ検出回路114は、外部負電圧入力端子VMの電圧を入力し、外部負極端子EB−が負荷によって外部正極端子EB+にプルアップされパワーダウン電圧を超えたことを検出し、プルアップ信号PUを出力する。
【0023】
過放電ラッチ回路115は、過放電状態信号ODSと外部負電圧入力端子VMの電圧を入力し、論理回路116に過放電ラッチ信号ODLを出力する。過放電ラッチ回路115は、外部負電圧入力端子VMの電圧が所定の電圧より高いときに過放電状態信号ODSが入力されると過放電ラッチ信号ODLを出力し、外部負電圧入力端子VMの電圧が所定の電圧以下になると過放電ラッチ信号ODLの出力を停止する。所定の電圧とは、例えば、外部正極端子EB+及び外部負極端子EB−に充電器が接続されたことを検出できる電圧である。
【0024】
論理回路116は、過放電検出信号ODDと過放電ラッチ信号ODLが入力され、過放電ラッチ信号ODLが入力されていない時は制御回路113に過放電検出回路112の出力信号を出力し、過放電ラッチ信号ODLが入力されている間は制御回路113に過放電検出信号ODDを出力する。論理回路116は、例えば、OR回路で構成される。
【0025】
次に、バッテリ装置10の動作について以下に説明する。
ここでは、外部正極端子EB+と外部負極端子EB−との間に容量の大きな負荷が接続され、正極電源端子VDDと二次電池SCの負極の間にスイッチ16と抵抗15が接続されたバッテリ装置10において、バッテリ装置10が強制的に負荷を停止してパワーダウン状態へ移行するときの動作について説明する。二次電池SCは、過充電電圧を超えない程度の電圧に充電され、放電制御FET12と充電制御FET13はオンしているものとする。
【0026】
スイッチ16がオンすると、正極電源端子VDDは、二次電池SCの電圧を抵抗14と抵抗15で分圧した電圧が入力される。抵抗14と抵抗15の抵抗値は、分圧電圧が過放電電圧を下回るように設定されている。従って、過放電検出回路112は、二次電池SCの過放電を検出して、論理回路116を介して制御回路113に過放電検出信号ODDを出力する。制御回路113は、過放電検出信号ODDを受けると、所定の遅延時間後に、放電制御端子DOにロウレベルの放電制御信号を出力して放電制御FET12をオフすることによって放電を禁止し、更に過放電ラッチ回路115に過放電状態信号ODSを出力する。
【0027】
放電制御FET12がオフすると、外部負極端子EB−は、二次電池SCの負極との接続が遮断され、負荷によって外部正極端子EB+にプルアップされる。しかしながら、負荷の容量が大きいため、外部負極端子EB−の電圧は、長い時間(例えば数秒)を掛けて外部正極端子EB+の電圧にプルアップされる。従って、プルアップ検出回路114は、外部負電圧入力端子VMの電圧がパワーダウン電圧を超えるまでの間、プルアップ信号PUを出力しない。
【0028】
ここで、過放電ラッチ回路115は、制御回路113の過放電状態信号ODSを受けると、外部負電圧入力端子VMの電圧が所定の電圧より高いので、過放電ラッチ信号ODLを出力する。そして、過放電ラッチ信号ODLは、外部正極端子EB+と外部負極端子EB−の間に充電器が接続されるまで維持される。
【0029】
論理回路116は、過放電ラッチ信号ODLを受けている間、制御回路113に過放電検出信号ODDを出力する。そして、スイッチ16がオフして、過放電検出回路112が過放電検出信号ODDを出力しなくなっても、論理回路116は、過放電検出信号ODDを出力し続ける。
【0030】
制御回路113は、過放電検出信号ODDを受けている間、ロウレベルの放電制御信号を出力する。従って、バッテリ装置10は、負荷を停止して不要な消費電流を削減することができる。外部負電圧入力端子VMの電圧は、過放電ラッチ回路115から過放電ラッチ信号ODLが出力されている間にパワーダウン電圧を超えれば良い。そして、バッテリ装置10は、外部負電圧入力端子VMの電圧がパワーダウン電圧を超えた時に、プルアップ検出回路114がプルアップ信号PUを出力し、制御回路113が過充電検出回路111と過放電検出回路112にパワーダウン制御信号PDを出力し、パワーダウン状態へ移行する。
【0031】
これにより、スイッチ16は、プルアップ検出回路114がプルアップ信号PUを出力するまでの間オンしている必要は無く、過放電ラッチ回路115が過放電ラッチ信号ODLを出力するまでの間オンしていればよい。従って、バッテリ装置10は、過放電ラッチ回路115が過放電ラッチ信号ODLを出力するまでの間だけスイッチ16をオンする処理をすれば、強制的に負荷を停止することが出来て、且つパワーダウン状態へ移行することが出来る。
【0032】
以上のように、本実施形態の充放電制御回路11によれば、過放電ラッチ回路115と論理回路116を設けることにより、短い処理時間で負荷を停止することが出来て、且つパワーダウン状態にすることが可能となる。したがって、製造コストの安価なバッテリ装置を提供することができる。
【0033】
本実施形態において、過放電ラッチ回路115は、外部負電圧入力端子VMの電圧が所定の電圧より高いことを検出する電圧検出回路と、電圧検出回路の検出信号と過放電状態信号ODSから過放電ラッチ信号ODLを出力する論理回路で構成されても良い。更に、プルアップ信号PUやパワーダウン制御信号PDを入力して、パワーダウンするように構成しても良い。
【0034】
なお、本実施形態では、プルアップ信号PUによって制御回路113が過充電検出回路111と過放電検出回路112にパワーダウン制御信号PDを出力するとしたが、図2に示すように、過放電ラッチ信号ODLによって過充電検出回路111と過放電検出回路112をパワーダウンしても良い。その場合は、過放電ラッチ回路115は、プルアップ信号PUが入力されてパワーダウンするように構成される。
【0035】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更や組み合わせが可能であることは言うまでもない。
【0036】
例えば、論理回路116はOR回路として説明したが、各回路の出力論理によって適宜設計されればよい。また、パワーダウン制御信号PDや過放電ラッチ信号ODLによってパワーダウンする回路も適宜選択されて良い。また、負荷を停止するだけであれば、プルアップ検出回路は特に必要としない。
【符号の説明】
【0037】
10 バッテリ装置
11 充放電制御回路
111 過充電検出回路
112 過放電検出回路
113 制御回路
114 プルアップ検出回路
115 過放電ラッチ回路
116 論理回路
12 放電制御FET
13 充電制御FET
VDD 正極電源端子
VSS 負極電源端子
DO 放電制御端子
CO 充電制御端子
VM 外部負電圧入力端子
EB+ 外部正極端子
EB− 外部負極端子
SC 二次電池SC
図1
図2
図3