【実施例】
【0012】
図1は、本発明の実施例に係るレバー式コネクタ1と、レバー式コネクタ1に嵌合される相手コネクタ100とを示した斜視図であり、(a)および(b)はそれぞれ異なる方向から視た図である。
図2は、(a)が嵌合したレバー式コネクタ1および相手コネクタ100をレバー式コネクタ1の嵌合口20a側から視た図であり、(b)が嵌合したレバー式コネクタ1および相手コネクタ100を側方から視た図であり、(c)が(a)に示した嵌合したレバー式コネクタ1および相手コネクタ100のA−A線断面図である。
図3は、レバー式コネクタ1の側面図であり、(a)がレバー40が嵌合のための回動操作完了位置に配置された状態を示した図であり、(b)がレバー40が嵌合解除のための回動操作完了位置に配置された状態を示した図である。
図4は、コネクタフレーム10の斜視図である。
図5は、(a)がコネクタフレーム10の側面図であり、(b)がコネクタフレーム10を端部壁23側から視た図であり、(c)がコネクタフレーム10の上面図であり、(d)が(a)に示した回動支持用溝孔22周辺を拡大した図である。
図6は、レバー40の斜視図である。
図7は、(a)がレバー40の上面図であり、(b)がレバー40の側面図であり、(c)がレバー40を操作部52側から視た図である。
図8は、スペーサ70の斜視図である。
図9は、(a)がスペーサ70の上面図であり、(b)がスペーサ70の側面図である。
本発明の実施例に係るレバー式コネクタ1は、相手コネクタ100との嵌合部20を有するコネクタフレーム10と、相手コネクタ100との嵌合にかかる力を補助するレバー40と、レバー40の支点となる位置と、レバー40に干渉しない位置との間を移動可能な状態でコネクタフレーム10に組み付けられたスペーサ70と、を有する。
【0013】
まず、コネクタフレーム10について説明する。
コネクタフレーム10は、絶縁樹脂材からなり、相手コネクタ100との嵌合方向に直交する断面がU字状の嵌合部20と、嵌合部20の嵌合口20aとは逆側の開口側端部に設けられたフランジ部25と、レバー40が当接される当接用壁部30と、を有する。
【0014】
嵌合部20は、レバー40を間に配置可能に間隔を空けて対向配置された一対の対向壁21、21と、一対の対向壁21、21の一端側を閉じる端部壁23と、を有する。
なお、嵌合部20は、コネクタフレーム10によって大部分が構成され、一部がレバー40によって構成されるようになっている。
【0015】
各対向壁21、21は、端部壁23によって閉じられた一端側周辺の嵌合口側端面が嵌合方向で最も突出されるように嵌合方向の幅が設定された幅大壁部21aと、幅大壁部21aに比して嵌合方向の幅が小さく設定された幅小壁部21bと、を有する。
【0016】
このように対向壁21、21の嵌合方向での幅が調整されることによって、幅大壁部21aが嵌合部20の篏合口側端面として設定され、幅小壁部21bの領域では、一対の対向壁21、21の間に配置されたレバー40によって嵌合部20の篏合口側端面が構成されるようになっている。
【0017】
また、対向壁21、21は、レバー40の後述する回動軸突起51cが支持される回動支持用溝孔22が形成されている。
回動支持用溝孔22は、相手コネクタ100の篏合解除方向に回動軸突起51cの移動範囲を拡大する長穴状に形成されている。
【0018】
端部壁23は、スペーサ70がレバー40の支点となる位置と、レバー40に干渉しない位置との間を移動可能に組み付けられる部分となるスペーサ組み付け部24が形成されている。
【0019】
スペーサ組み付け部24は、端部壁23の下部に設けられ、スペーサ70が嵌め込まれる嵌め込み凹部24aと、スペーサ70の後述する係止部71aがレバー40の支点となる位置とレバー40に干渉しない位置とで係止される被係止部24bと、スペーサ70の後述する支点用突起部73がコネクタフレーム10内に突出されるように形成された開口部24cと、を有する。
【0020】
嵌め込み凹部24aは、スペーサ70がレバー40の支点となる位置に係止された状態で、端部壁23に沿って嵌め込まれるように形成された凹み部分である。
この嵌め込み凹部24aは、一対の対向壁21、21に連続される端部壁23の壁部分にスペーサ70の移動方向に沿って直線的に形成されたスライドガイド部24aaを有する。
【0021】
被係止部24bは、スペーサ70の係止部71aとしての突起が係止されるようにスライドガイド部24aaの底面に形成された凹部であり、スペーサ70をレバー40の支点となる位置とレバー40に干渉しない位置との間でスライド移動する方向に間隔を空けて設けられている。
【0022】
開口部24cは、スライドガイド部24aaの底面を貫通して形成された開口であり、スペーサ70の支点用突起部73がスライド移動される領域に対応して形成されたものである。
【0023】
当接用壁部30は、レバー40が相手コネクタ100との嵌合前の待機位置の姿勢で後述する当接用段部51eを当接させる壁である。
【0024】
次に、レバー40について説明する。
レバー40は、絶縁樹脂材からなり、本体部分となるレバー本体50と、レバー本体50に突設されたレバー押し上げ突起60と、を有する。
【0025】
レバー本体50は、対向配置された一対のアーム部51、51と、先端部で一対のアーム部51、51を連結して操作部分となる操作部52と、を有する。
【0026】
各アーム部51、51は、レバー40がコネクタフレーム10の一対の対向壁21、21の間の嵌合のためのレバー操作完了位置に配置された状態で対向壁21、21の幅小壁部21bから露出された部分が嵌合部20の嵌合口側端面を形成するようになっている。
【0027】
より具体的には、アーム部51、51は、相手コネクタ100との嵌合前の待機位置にて嵌合部20の嵌合口側端面を形成する第一端面51aと、相手コネクタ100と嵌合完了されるレバー操作完了位置で嵌合部20の嵌合口側端面を形成する第二端面51bと、を有する。
【0028】
第一端面51aは、レバー40が嵌合のためのレバー操作完了位置に配置された状態で、コネクタフレーム10の幅大壁部21aの近傍、かつ、幅大壁部21aの嵌合口側端面と略面一になるように形成された面である。
【0029】
第二端面51bは、レバー40が相手コネクタ100との嵌合前の待機位置に配置された状態で、コネクタフレーム10の幅大壁部21aとは嵌合方向に直交する方向で逆側の嵌合部20の端部周辺の嵌合口側端面を形成する。
【0030】
このような第一端面51aと第二端面51bとは、レバー40の嵌合のためのレバー操作完了位置および嵌合前の待機位置でそれぞれが開口端面となるように角度を付けて連接されている。
【0031】
また、アーム部51、51は、レバー40の回動軸でありコネクタフレーム10の回動支持用溝孔22に挿入される回動軸突起51cと、相手コネクタ100のカム突起110をガイドするカム溝51dと、を有する。
【0032】
カム溝51dは、レバー40が相手コネクタ100との嵌合前の待機位置にある状態で、相手コネクタ100のカム突起110が篏合方向から導入されるように、開口51ddが嵌合方向に向くようになっている。
【0033】
また、アーム部51、51は、操作部52側とは逆側の端部に相手コネクタ100との嵌合前の待機位置の姿勢でコネクタフレーム10の当接用壁部30に当接される当接用段部51eが設けられている。
【0034】
操作部52は、レバー40の先端部の操作部として機能するとともに、レバー40が嵌合のためのレバー操作完了位置に配置された場合、嵌合部20の一部をなすように配置される部分でもある。
より具体的には、操作部52は、レバー40が嵌合のためのレバー操作完了位置に配置された場合、コネクタフレーム10の一対の対向壁21、21の端部壁23によって閉じられた一端側とは逆側の開口側の端部を閉じる壁として、一対の対向壁21、21の開口側の端部の間に配置されるようになっている。
すなわち、レバー40が嵌合のためのレバー操作完了位置に配置された状態で、コネクタフレーム10とレバー40とを合わせて構成される嵌合部20が筒状体を形成するようになっている。
【0035】
レバー押し上げ突起60は、スペーサ70がレバー40の支点となる位置に配置された状態でスペーサ70にのり上げることによってスペーサ70に当接した支点となる部分であり、力点となる操作部52との距離が、スペーサ70が干渉しない位置に配置された状態の支点と操作部52の距離に比して大きくなるように操作部52との距離を拡大する方向に突設されている。
【0036】
レバー押し上げ突起60は、より具体的には、各アーム部51、51の操作部52側とは逆側の端部に突設された部分である。
このレバー押し上げ突起60は、レバー40が相手コネクタ100との嵌合解除のために回動操作される場合に、レバー40の支点となる位置に配置されたスペーサ70の後述する支点用突起部73にのり上げることによって支点用突起部73に当接された部分をレバー40の支点として機能させる部分である。
【0037】
次に、スペーサ70について説明する。
スペーサ70は、
図8および
図9に示すように、一対のガイド支持片部71、71と、一対のガイド支持片部71、71の端部を連結する部分となる連結部72と、レバー40の支点となる位置に配置された状態でレバー押し上げ突起60が嵌合解除のために回動操作される場合にのり上げる部分となるように各ガイド支持片部71、71に設けられた支点用突起部73、73と、を有する。
【0038】
各ガイド支持片部71、71は、内面にコネクタフレーム10の被係止部24bに嵌め込まれる係止部71aが突設されている。
【0039】
連結部72は、スペーサ70がレバー40の支点となる位置に配置された状態で、コネクタフレーム10の嵌め込み凹部24aに嵌め込まれて端部壁23の外面に略面一となって収納されるように、外面が端部壁23の外面に対応した形状になっている。
なお、連結部72は、嵌め込み凹部24aからスペーサ70を引き出す際に摘まむことができるように、両端部に端部壁23の外面から一部が露出されるように迫り出した摘み角部72a、72aが設けられている。
【0040】
支点用突起部73は、各ガイド支持片部71の先端部にガイド支持片部71の内側に向けて突設されている。
【0041】
このようなスペーサ70は、一対のガイド支持片部71、71が嵌め込み凹部24aの各スライドガイド部24aaに嵌め込まれた状態で、レバー40に当接してレバー40の支点となる位置と、レバー40に干渉しない位置との2つの係止位置間をスライド移動可能になっている。
【0042】
次に、
図10−
図12を用いてレバー式コネクタ1と相手コネクタ100とを嵌合する手順および各部の動作について説明する。
図10は、レバー式コネクタ1を相手コネクタ100に嵌合する手順を説明するための図であり、(a1)がレバー40が相手コネクタ100との嵌合前の待機位置にある状態のレバー式コネクタ1および相手コネクタ100の側面図であり、(b1)が(a1)に示した図の上面図であり、(c1)が(b1)に示した図のA−A線断面図であり、(a2)が相手コネクタ100がレバー式コネクタ1に篏合開始された状態のレバー式コネクタ1および相手コネクタ100の側面図であり、(b2)が(a2)に示した図の上面図であり、(c2)が(b2)に示した図のA−A線断面図である。
図11は、レバー式コネクタ1を相手コネクタ100に嵌合する手順を説明するための図であり、(a3)が嵌合のためのレバー40の回動操作が開始された状態のレバー式コネクタ1および相手コネクタ100の側面図であり、(b3)が(a3)に示した図の上面図であり、(c3)が(b3)に示した図のA−A線断面図であり、(a4)が、レバー40が篏合のためのレバー操作完了位置に配置された状態のレバー式コネクタ1および相手コネクタ100の側面図であり、(b4)が(a4)に示した図の上面図であり、(c4)が(b4)に示した図のA−A線断面図である。
図12は、(a)がレバー40に干渉しない位置にスペーサ70が配置されたレバー式コネクタ1のスペーサ70周辺の拡大図であり、(b)がレバー40の支点となる位置にスペーサ70が配置されたレバー式コネクタ1のスペーサ70周辺の拡大図である。
【0043】
まず、作業者は、レバー40が相手コネクタ100との嵌合前の待機位置にある状態のレバー式コネクタ1の嵌合部20に相手コネクタ100を嵌合開始する(
図10(a1)、(b1)、(c1)、(a2)、(b2)、(c2)参照)。
レバー40が相手コネクタ100との嵌合前の待機位置にあると、カム溝51dの開口51ddが嵌合方向に向けられ、このカム溝51dの開口51ddから相手コネクタ100のカム突起110がカム溝51d内に導入開始される。
なお、この作業では、スペーサ70は、コネクタフレーム10の嵌め込み凹部24aから引き出されてレバー40に干渉しない位置に配置されている(
図12(a)参照)。
また、レバー40の当接用段部51eがコネクタフレーム10の当接用壁部30に当接されることによって、レバー40が嵌合前の待機位置の姿勢に保持されるようになっている。
【0044】
その後、作業者は、レバー40の回動操作を開始する(
図11(a3)、(b3)、(c3)参照)。
レバー40の回動操作が開始されると、レバー40のカム溝51dと相手コネクタ100のカム突起110とのカム作用によって、相手コネクタ100が嵌合方向に移動される。
なお、この作業でも、スペーサ70は、コネクタフレーム10の嵌め込み凹部24aから引き出されてレバー40に干渉しない位置に配置されたままにしておく(
図12(a)参照)。
【0045】
その後、作業者は、レバー40を篏合のためのレバー操作完了位置に配置する(
図11(a4)、(b4)、(c4)参照)。
レバー40が篏合のためのレバー操作完了位置に配置されると、レバー式コネクタ1と相手コネクタ100とが嵌合完了される。
このようにしてレバー式コネクタ1と相手コネクタ100とが嵌合完了された状態で、作業者は、スペーサ70を嵌め込み凹部24aに押し込むことによってレバー40の支点となる位置に移動する(
図12(b)参照)。
【0046】
次に、
図13−
図16を用いてレバー式コネクタ1と相手コネクタ100との嵌合を解除する手順および各部の動作について説明する。
図13は、レバー式コネクタ1と相手コネクタ100との嵌合を解除する手順を説明するための図であり、(a1)が嵌合を解除するためのレバー40の回動操作が開始された状態のレバー式コネクタ1および相手コネクタ100の側面図であり、(b1)が(a1)に示した図の上面図であり、(c1)が(b1)に示した図のA−A線断面図であり、(a2)がレバー40がスペーサ70に当接する直前の位置まで回動操作された状態のレバー式コネクタ1および相手コネクタ100の側面図であり、(b2)が(a2)に示した図の上面図であり、(c2)が(b2)に示した図のA−A線断面図である。
図14は、(a3)が、レバー40が嵌合を解除するためのレバー操作完了位置に配置された状態のレバー式コネクタ1および相手コネクタ100の側面図であり、(b3)が(a3)に示した図の上面図であり、(c3)が(b3)に示した図のA−A線断面図である。
図15は、
図14(c3)のレバー押し上げ突起60周辺を拡大した図である。
図16は、(a)がコネクタフレーム10の回動支持用溝孔22周辺の拡大図であり、(b)がレバー40がスペーサ70に当接する直前まで行われる回動操作での回動支持用溝孔22内における回動軸突起51cの位置を示した図であり、(c)がレバー40がスペーサ70を支点として行われる回動操作での回動支持用溝孔22内における回動軸突起51cの位置を示した図である。
【0047】
まず、作業者は、相手コネクタ100と嵌合完了された状態のレバー式コネクタ1のレバー40の回動操作を開始する(
図13(a1)、(b1)、(c1)、(a2)、(b2)、(c2)参照)。
なお、この作業では、スペーサ70は、レバー40の支点となる位置に配置されている。
レバー40がスペーサ70にのり上げる直前の位置まで行われる回動操作では、レバー40の回動軸突起51cがコネクタフレーム10の回動支持用溝孔22の相手コネクタ100の嵌合解除方向とは逆側の端部位置にて支持されている(
図16(b)参照)。
なお、レバー40がスペーサにのり上げる直前の位置まで回動操作されると、
図13(c2)に示すように、レバー40のカム溝51dの開口51ddが嵌合方向に向けられた状態になるため、相手コネクタ100をレバー式コネクタ1から取り外すことができる状態になっている。
【0048】
作業者は、相手コネクタ100をレバー式コネクタ1から取り外すことができる状態からさらにレバー40の回動操作を行う(
図14(a3)、(b3)、(c3)参照)。
このレバー40のさらなる回動操作によって、レバー40のレバー押し上げ突起60がスペーサ70の支点用突起部73にのり上げ(
図15参照)、レバー40がレバー押し上げ突起60と支点用突起部73、73との当接部分を支点として回動される。
なお、レバー40のレバー押し上げ突起60がスペーサ70の支点用突起部73にのり上げた状態でレバー40が回動されると、レバー40の当接用段部51eがコネクタフレーム10の当接用壁部30の上部にのりあげることによってレバー40のさらなる回動操作が可能になっている。
【0049】
また、レバー押し上げ突起60が支点用突起部73にのり上げることによって、レバー40の支点が回動軸突起51cと回動支持用溝孔22との当接部分からレバー押し上げ突起60と支点用突起部73との当接部分に変化する。
このようにレバー40の支点がレバー押し上げ突起60と支点用突起部73との当接部分に変化することに対応して、レバー40の回動軸突起51cがコネクタフレーム10の回動支持用溝孔22の相手コネクタ100の嵌合解除方向側の端部位置に移動される(
図16(b)参照)。
回動軸突起51cが回動支持用溝孔22の相手コネクタ100の嵌合解除方向側の端部位置に移動されることによって、レバー40によって、相手コネクタ100が嵌合解除方向に押し出されるため、作業者は、レバー式コネクタ1から相手コネクタ100を容易に取り外すことができる。
【0050】
また、レバー40のレバー押し上げ突起60がスペーサ70の支点用突起部73にのり上げて支点の位置が変化されると支点と力点との距離が長くなるので、レバー40のレバー押し上げ突起60がスペーサ70の支点用突起部73にのり上げる前に比較して小さい力でレバー40の回動操作を行うことができる。
【0051】
本発明の実施例に係るレバー式コネクタ1は、スペーサ70がレバー40が相手コネクタ100との嵌合解除方向に回動操作される場合にレバー40に干渉してレバー40の支点となる位置と、レバー40に干渉しない位置との間を移動可能な状態でコネクタフレーム10に組み付けられているので、相手コネクタ100と嵌合する場合と嵌合を解除する場合との両方でレバー40との干渉の具合を考慮しながらレバー40の支点となる部分を設計する必要がない。
また、本発明の実施例に係るレバー式コネクタ1は、スペーサ70がレバー40の支点となる位置に配置された状態で、レバー40が相手コネクタ100との嵌合解除方向に回動操作された場合に篏合解除方向に回動軸突起51cの移動範囲を拡大する長穴状に形成された回動支持用溝孔22の嵌合解除側の端部に回動軸突起51cが移動されたレバー40によって相手コネクタ100が篏合解除方向に押し出されるようになっているので、相手コネクタ100を取り外し易いようになっている。
従って、本発明の実施例に係るレバー式コネクタ1は、レバー操作の支点となる部分の設計上の制約を少なく抑えつつ、相手コネクタとの嵌合を解除した後に相手コネクタを取り外し易くすることができる。
【0052】
また、本発明の実施例に係るレバー式コネクタ1は、レバー押し上げ突起60が、スペーサ70がレバー40の支点となる位置に配置された状態でスペーサにのり上げることによってスペーサ70に当接した支点となる部分であり、力点となる操作部52との距離が、スペーサ70が干渉しない位置に配置された状態のレバー40の支点と操作部52との距離に比して大きくなるように操作部52との距離を拡大する方向に突設されているので、回動操作に必要な力を小さく抑えることができる。
【0053】
以上、本発明者によってなされた発明を、上述した発明の実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、上述した発明の実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。